JP2004007999A - ステータと同ステータを備えた小形ブラシレス振動モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】サイズが犠牲にならず、強度がよく、振動量も犠牲にしないステータとこのステータを備えた扁平な軸方向空隙型ブラシレス振動モータを得る。 
【解決手段】偏心ロータR3を回転自在に支持するために中心に配された軸支部11aと、偏心ロータの軸方向扁平なマグネット68の磁束を受ける磁性体からなる骨幹11hとが一体成形された樹脂製のステータベース11と、この樹脂製のステータベースの周囲に配された複数個の空心電機子コイル33a、33b‥‥とが備えられ、側方から給電端子1tが導出され、この側方に前記空心電機子コイルが配置されていない空き部分に駆動回路部材の少なくとも一部が格納される。 
【選択図】 図1

Description

 この発明は、移動体通信装置の無音報知手段などに用いて好適なステータとこのステータを備えた扁平な小形ブラシレス振動モータに関する。
 従来、扁平な小形ブラシレス振動モータとして本出願人は、先に実開平4−137463号(実用新案登録第2549357号)、特開平10−248203号などを提案している。(特許文献1,2参照)
 また、同様なものとして特開平11−98761号に示すようにロータケースの側面を折り返して偏心させたものが提案されている。(特許文献3参照)
 しかしながら、このような構成では、通常のロータケースの材質が比重7.9位のスチールであるため、偏心量が少なく実用性がない。このため、小型ブラシレス振動モータとして磁気回路を構成するロータケースの内側に浅い円筒型マグネットを配し、外側に半円筒型のタングステン合金からなる偏心ウエイトを配した、たとえば特開2000−166173号の図1に示すようなものがある。(特許文献4参照)
実開平4−137463号(実用新案登録第2549357号) 特開平10−248203号 特開平11−98761号 特開2000−166173号(図1)
 しかしながら、このような構造では、偏心ウエイト部分がロータケースの旋回外径より突き出ざるを得ないため、この危険性を回避し、取り扱いが容易なようにカバーを取り付けたものとなっている。
 したがって、径方向にサイズが大となってしまう嫌いがある。
 そこで、この発明は、サイズが犠牲にならず、振動量も犠牲にしないようにしたステータとこのステータを備えた扁平な小形ブラシレス振動モータを提供するのを目的としたものである。 
 上記課題を解決するには、請求項1に示すように中心に一体化された樹脂製の軸支部と、所定の形状に形成された骨幹とが組み付けられた樹脂製ステータベースがあり、この樹脂製ステータベースにはさらに前記軸支部の周囲に配された複数個の空心電機子コイルと、前記樹脂製のステータベースの側方から導出された端子とが備えられたもので達成できる。
 具体的な構成は、請求項2に示すように前記空心電機子コイルの配置されていない空き部分に駆動回路部材の少なくとも一部が格納されたものにするのがよい。
 また、請求項3に示すように樹脂製ステータベースは平面視でほぼ四角形に形成され、前記端子は給電端子と取り付け用端子からなり、該端子は少なくとも取り付け用端子がほぼ角形のコーナに配されたものであるのがよい。
 このようなステータを備えた扁平な小形ブラシレス振動モータにするには、請求項4に示すように請求項1〜3のいずれか1項に記載のステータに回転自在に支持された偏心ロータはロータケースとこのロータケースの天井部に固着された軸方向空隙型マグネットと、前記ロータケースに固着され、内側が前記マグネットに直接臨むように位置された比重15以上のタングステン合金製偏心ウエイトが備えられ、この偏心ロータを覆うカバーが前記ケースの開口縁で前記ステータに取り付けられたもので達成できる。
 請求項1に示す発明では、薄型で骨幹が補強となり、小型化でき、利便性のよいステータとなる。
 請求項2に示す発明では、駆動回路部材が格納されたので別に駆動回路部材を用意することない。
 請求項3に示す発明では、チャッキングしやすいステータとなり、セット側に搭載するのが容易となる。
 請求項4に示す発明では、駆動部材を内蔵させた強度のよい前記ステータを利用して薄型でしかもアウターロータながら旋回部分が剥き出していないブラシレス振動モータが得られる。 
 中心に一体化された樹脂製の軸支部と、磁性体からなる骨幹と一体化された樹脂製ステータベースがあり、前記軸支部の周囲に配された複数個の空心電機子コイルが備えられると共に、この樹脂製のステータベースの側方から給電端子が導出されたものにする。
 図1はこの発明の実施例を示すもので、軸方向空隙形コアレス方式の小型ブラシレス振動モータの縦断面図である。(実施例1)
 図2は図1のモータの内部の平面図である。
 図1、図2は、この発明の特徴を特に示している実施例として軸方向空隙形コアレス方式の小形ブラシレス振動モータにしたもので、偏心ロータR3は、中央部57aに軸22を固着するとともにこの中央部57aから橋絡部57bを残して複数個の透孔57cを設け、内側に扁平な軸方向空隙形マグネット68を固着したロータケース57と、さらに前記透孔57cの一部に比重17の銅タングステン合金からなる扁平な偏心ウエイトW3を接着してなるものである。この場合、扁平な偏心ウエイトW3は比較的サイズが大となるので、平板形ロータケース57の厚み内に収めるられる程度に薄くできることになり、偏心ウエイトW3があっても姿勢が高くなるおそれがない。
 このような偏心ロータR3を駆動するステータS3は、薄い錫引き鋼板(ブリキ)からなるリードフレームから切り出した骨幹11hにアウトサート成形した耐熱性で摺動性のよいチタン酸バリウムウイスカ入りポリフェニレンサルファイド樹脂からなる四角形のステータベース11の中央に軸受を兼ねた軸支部11aを前記骨幹11hから補強用舌片11rを内部に含ませて立ち上げ、この軸支部11aの周囲に3相6個の空心電機子コイル33a、33b‥‥33fを配置してステータS3としたものである。これら空心電機子コイル33a、33b‥‥33fの下部にはコイル端末が押し潰されて断線しないように導出するための凹所11nが設けられる。
 前記骨幹11hの一部は、共通端子1kを除きそれぞれ独立して前述と同様に端子部1tを形成しており、骨幹11hは前記軸方向空隙形マグネットの磁力による吸着力をコントロールできるように所定の形状に設定される。
 なお、前記各電機子コイルは、通常対向する電機子コイル同士をシリーズに結線したものとなり、その端末は凹所11nを介して前記各端子1tに結線される。 
 このステータは、上記図2に示したように3相6個の空心電機子コイルからなるものでもよいが、少なくとも1個の空心電機子コイルを削除して空いた部分に駆動回路部材を格納したものにするのがよい。このようにすれば、給電端子は正負の2個ですむ。
 図中、Bは偏心ロータR3の軸方向吸着力による回転時のブレーキロスを軽減するために軸の基端を受けるようにしたボールであり、11sは前記骨幹11hの一部を残した補強用橋絡片である。
 この発明は、移動体通信装置の無音報知手段として最近のゲーム機能を搭載した携帯電話機に搭載すればブラシレス化に長寿命が期待できる。
 この発明は、その技術的思想、特徴から逸脱することなく、他のいろいろな実施の形態をとることができる。そのため、前述の実施の形態は単なる例示に過ぎず限定的に解釈してはならない。この発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には拘束されない。
この発明の軸方向空隙形コアレス方式の小形ブラシレス振動モータの縦断面図である。(実施例1) 図1のモータの平面図である。
符号の説明
H‥ハウジング
11‥ステータベース
22‥軸
33a〜33f‥空心電機子コイル
57‥ロータケース
57a‥中央部
57b‥橋絡部
57c‥透孔
68‥リング状の扁平なマグネット
C‥カバー
W3‥偏心ウエイト     

Claims (4)

  1.  中心に一体化された樹脂製の軸支部と、所定の形状に形成された骨幹とが組み付けられた樹脂製ステータベースがあり、この樹脂製ステータベースにはさらに前記軸支部の周囲に配された複数個の空心電機子コイルと、前記樹脂製のステータベースの側方から導出された端子とが備えられたステータ。 
  2.  前記空心電機子コイルの配置されていない空き部分に駆動回路部材の少なくとも一部が格納された請求項1に記載のステータ。
  3.  樹脂製ステータベースは平面視でほぼ四角形に形成され、前記端子は給電端子と取り付け用端子からなり、該端子は少なくとも取り付け用端子がほぼ角形のコーナに配されたものである請求項1に記載のステータ。
  4.  請求項1〜3のいずれか1項に記載のステータに回転自在に支持された偏心ロータはロータケースとこのロータケースの天井部に固着された軸方向空隙型マグネットと、前記ロータケースに固着され、内側が前記マグネットに直接臨むように位置された比重15以上のタングステン合金製偏心ウエイトが備えられ、この偏心ロータを覆うカバーが前記ケースの開口縁で前記ステータに取り付けられた扁平な小形ブラシレス振動モータ。
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