JP2004007012A - 固体レーザ装置およびレーザ加工装置 - Google Patents

固体レーザ装置およびレーザ加工装置 Download PDF

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Abstract

【課題】工業的に安定に得られる固体素子の長さで,最大出力が制限される上に,長い固体素子を用いるほど,ビーム品質を低下させないと,出力の増加ができない課題があった.発振効率を損なうことなく,さらにビーム品質を損なうことなく,レーザ出力を任意に増大させることができる固体レーザ装置を得る。
【解決手段】半導体レーザと、内面が拡散反射状に形成され、上記半導体レーザからの光を内部に導入する開口部を有し、かつ冷却媒体通路を設けた集光器と、上記集光器内に配置され、上記半導体レーザの光により励起された活性媒質を含む固体素子と、この励起された固体素子からレーザ光を取り出すレーザ光学系とを備えた。
【選択図】    図5


Description

 この発明は、指向性が高く、出力の大きい高出力レーザ光の発生装置に関するものである。
 図18、および19は、例えば特開平5−259540号公報に記載された従来の固体レーザ装置を示す側面図、および縦断面図であり、図において、1は全反射ミラーで、例えば石英からなる基板上に誘電体多層膜を配置して形成される。2は、部分反射ミラーで、同じく、例えば石英からなる基板上に誘電体多層膜を配置して形成され、反射率が50%程度である。3は半導体レーザで、半導体レーザ基台35の上に例えばGaAlAsを主成分とし、波長808nm程度で出力200W程度を発生する半導体レーザチップ30を備えたものである。4は、内面が拡散反射状の集光器で、たとえばセラミックや、白色の樹脂で構成される。5は、固体素子で、YAGレーザを例に取れば、NdやYbをドーピングしたYAG(Yttrium Aluminum Garnet)、すなわちNd:YAGやYb:YAGである。6は、ミラー1、2で構成されたレーザ共振器中に発生したレーザビーム、7は、部分反射ミラー2により外部に取り出されたレーザビームである。31は、集光器4内に備えられた開口部である。また、8は固体素子5を覆うように配置されたフローチューブで、内部を固体素子を冷却する冷媒が流れる。
 つぎに動作について説明する。半導体レーザ基台35上に配置され、この基台により冷却された半導体レーザチップ30は、およそ800−900nm近くで200W程度のレーザ出力を発生する。このレーザ出力は、指向性が悪く、すなわち、短距離の伝播で大きく広がる性格を持つ。このために、そのままでは、レンズ等での集光が難しく、集光してレーザ加工等に用いることができない。
 この半導体レーザチップ30から発せられた光は、半導体レーザチップ30の近傍に配置された開口部31を通して集光器内に導かれ、フローチューブ8を通過後に、固体素子5を励起する。一回の固体素子通過で、およそ、50%の光が固体素子に吸収される。固体素子に吸収されずに、固体素子を通過する残り50%の光は、集光器内で拡散反射され、再び、固体素子の励起を行なう。このようにして、半導体レーザチップ30から発せられた光は、集光器内で複数回の反射を繰り返しながら、固体素子5の励起を行ない、これをレーザ媒質とする。
 レーザ媒質となった固体素子5から発生した放出光は、反射ミラー1と2からなる共振器中に閉じこめられ、2つの反射ミラー間を往復する毎に、励起された固体素子により増幅され、出力の向上とともに、指向性も整えられ、レーザビーム6となる。このレーザビームは、ある一定以上の大きさになると、部分反射ミラー2からレーザビーム7として外部に取り出される。
特開平5−259540号公報(第3−4頁、第1−9図)
 従来の固体レーザ装置は以上のように構成されているが、高出力化をするためには、長い固体素子を用いる必要があった。また、複数の固体素子を用いるための技術が確立していなかった。以下で詳しく説明する。
 固体素子に吸収された半導体レーザ光のうち、30%程度が固体素子に熱として吸収される。この吸収された熱のために、固体素子が熱変形し、著しい場合には、その破壊に至ることがあった。その破壊限界の指標は、長さあたりの照射パワーであらわされ、NdをドープしたYAG固体素子を例に取ると、1cmあたり、およそ200Wを超えると破壊に至るとされている。このために、例えば400Wの半導体レーザ4つ、合計1600Wの半導体レーザ出力を用いた図18の例では、固体素子の長さは8cm以上必要であった。この場合のレーザ出力は、640W程度となる。YAG固体素子を例にとると、工業的に安定して製造できる長さは250mm程度であり、従って、640Wの3倍程度、すなわち、1920W程度の出力しか得られないという問題があった。
 さらに、熱変形した固体素子のレンズ作用により、固体素子内でのビーム形状が図20のようになり、固体素子端部にレーザビームが通過しない、すなわちレーザビームを取り出せないデッドゾーン50が発生し、効率の低下を招くが、長い固体素子を用いた場合には、このデッドゾーンが急増し、発振効率が著しく低下するという問題があった。この問題は、反射ミラー1、2の間の距離を短くすることにより実現できるが、この場合、レーザビームの集光性が悪化するという問題があった。
 以上で説明した従来の固体レーザ装置の問題点をまとめると、工業的に安定に得られる固体素子の長さで、最大出力が制限される上に、長い固体素子を用いるほど、ビーム品質を低下させないと、出力の増加ができない。さらには、複数の固体素子を用いた場合、ビーム品質を低下させずに高出力化する技術が確立していなかった。もちろん、ランプ励起の固体レーザにおいて複数の固体素子を用いて高出力化する方式は良く知られているが、この場合はビーム品質が極端に悪く、また効率も悪いため多大な電源入力を必要とするという決定的な問題点があった。
 この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、発振効率を損なうことなく、さらにビーム品質を損なうことなく、レーザ出力を任意に増大させても安定に動作する固体レーザ装置を得ることを目的とする。
 この発明に係る請求項1に記載の固体レーザ装置は、半導体レーザと、内面が拡散反射状に形成され、上記半導体レーザからの光を内部に導入する開口部を有し、かつ冷却媒体通路を設けた集光器と、上記集光器内に配置され、上記半導体レーザの光により励起された活性媒質を含む固体素子と、この励起された固体素子からレーザ光を取り出すレーザ光学系とを備えたものである。
 この発明に係る請求項2に記載の固体レーザ装置は、半導体レーザと、内面が拡散反射状に形成され、上記半導体レーザからの光を内部に導入する開口部を有し、水冷された冷却板を押しつけた集光器と、上記集光器内に配置され、上記半導体レーザの光により励起された活性媒質を含む固体素子と、この励起された固体素子からレーザ光を取り出すレーザ光学系とを備えたものである。
 この発明に係る請求項3に記載の固体レーザ装置は、半導体レーザと、内面が拡散反射状に形成され、上記半導体レーザからの光を内部に導入する開口部を有した集光器と、上記集光器内に配置され、上記半導体レーザの光により励起された活性媒質を含む固体素子と、この励起された固体素子からレーザ光を取り出すレーザ光学系とを有し、上記固体素子の周囲を囲むように円筒状のフローチューブを設けこのフローチューブ内に冷却媒体を流すとともに、集光器内面の断面形状を円形に形成し、上記フローチューブの外面と集光器内面の隙間を0.2mm以下として、集光器の熱の一部を冷却媒体に伝えるようにしたものである。
 この発明に係る請求項4に記載の固体レーザ装置は、集光器の開口部に、半導体レーザの光を伝送する光学素子を備えたものである。
 この発明に係る請求項5に記載の固体レーザ装置は、以上のいずれかの固体レーザ装置において、出力を1kW以上としたものである。
 この発明の請求項6に記載のレーザ加工装置は、以上のいずれかの固体レーザ装置を備えたものである。
 以上のように請求項1に記載の発明では、半導体レーザと、内面が拡散反射状に形成され、半導体レーザからの光を内部に導入する開口部を有し、かつ冷却媒体通路を設けた集光器と、集光器内に配置され、半導体レーザの光により励起された活性媒質を含む固体素子と、この励起された固体素子からレーザ光を取り出すレーザ光学系とを備えるようにしたので、高出力化による固体素子近傍の部材の熱変形を防止することができ、安定に複数の固体素子を連結して、高出力化することができる。
 請求項2に記載の固体レーザ装置は、半導体レーザと、内面が拡散反射状に形成され、上記半導体レーザからの光を内部に導入する開口部を有し、水冷された冷却板を押しつけた集光器と、上記集光器内に配置され、上記半導体レーザの光により励起された活性媒質を含む固体素子と、この励起された固体素子からレーザ光を取り出すレーザ光学系とを備えたので、集光器を冷却することができる。
 請求項3に記載の発明では、固体素子の周囲を囲むように円筒状のフローチューブを設けこのフローチューブ内に冷却媒体を流すとともに、集光器内面の断面形状を円形に形成し、フローチューブの外面と集光器内面の隙間を0.2mm以下として、集光器の熱の一部を冷却媒体に伝えるようにしたので、高出力化による固体素子近傍の部材の熱変形をより確実に防止することができる。
 請求項4に記載の発明では、集光器の開口部に、上記半導体レーザの光を伝送する光学素子を備えたので、単純な構成で半導体レーザの光を確実に、効率良く集光器内に導くことができ、効率の良いものが得られる。
 請求項5に記載の発明では、以上の固体レーザ装置において出力が1kW以上としたため、コンパクトな構成で、高出力のレーザビームを得ることができる。
 請求項6に記載の発明では、レーザ加工装置において、以上の固体レーザ装置を備えたので、安定に高品質のレーザ加工を行うものが得られる。
実施の形態1.
 以下、この発明の実施の形態1を図について説明する。図1は本発明の実施の形態1を示す側面図、図2は断面図である。図1および図2において、1は全反射ミラー、2は部分反射ミラー、3は半導体レーザで、半導体レーザ基台35に、例えば出力200W程度を発生する半導体レーザチップ30がマウントされたものである。4は内面が拡散反射状の集光器で、例えば白色のセラミックや樹脂で構成され、半導体レーザチップ30からのレーザ光を集光器内に導入する開口部31を有する。5は固体素子で、例えばNd:YAGである。6はレーザ光学系であるミラー1,2で構成されたレーザ共振器中に発生したレーザビーム、7は部分反射ミラー2により外部に取り出されたレーザビームである。8は固体素子5を覆うように配置されたフローチューブで、内部に固体素子を冷却するための水等の冷媒を流す。100は基台である。ここで、半導体レーザ3と集光器4から構成された励起ブロック50と、1個の固体素子5との集合体である固体レーザモジュール55を4個、基台100の上に励起ブロックの中心の間隔がLとなるように等間隔に配置している。ここで励起ブロックの中心とは、固体素子5の軸方向に拡がる半導体レーザ励起光分布の重心を意味する。また、励起密度が100W/cm以上となるよう高励起密度になるようにしている。
 ここで、励起ブロックの中心の間隔が等間隔に配置されているため、固体素子間でのビームの振る舞いを考慮することで、効率を低下させずに出力を増大させるよう固体レーザモジュールの数を増加させるときの設計が容易になる。また、複数の固体素子を用いた場合、各固体素子の方向を微調整する必要があるが、これは、図1に示す固体素子間の距離Dが短いほどに容易であり、従って安定に動作させることができる。しかしながら、固体素子間の距離が短い場合には、ビーム品質を高めることがむつかしい。
 ここでは、ビーム品質の指標値として一般に用いられているM2値を用いる。M2=40を発生する固体素子間の距離Dを、固体素子としてNd:YAGロッドを用いた場合を例に取り、ロッドの直径の関数として計算して図3に示す。直径0.4cmロッドの場合には、固体素子間の距離は18cm以上となるが、ロッドの直径が増大するほどに、必要な固体素子間の距離は増大し、直径0.8cmロッドでは、72cm以上となった。固体素子1本当たり640Wのレーザ出力が得られることから、例えば、2kW以上の出力を得るには、4本以上の固体素子を用いる必要があり、直径0.8cmのロッドを用いた場合には、共振器ミラー間の距離が328cm以上となった。
 固体素子間の距離が増大すると、固体素子間でビームが拡散し、効率が低下するという問題があった。このために、固体素子間の距離が75cmを超える条件では、レーザ出力の変動が急増し、安定な動作の実現が難しかった。このことから、M2=40以下のビームを発生する場合には、直径0.8cm以下の固体素子を用いる必要があった。
 工業的な用途では、M2=100程度の少し低品質のビームでも実用的なことがある。この場合には、固体素子の直径に対する固体素子間の距離は、同じく図3に示すようになった。この場合においては、ビーム品質が悪いことにより、さらにビームの発散性が強く、固体素子間の距離を、おおむね50cm以下に設定しないと安定な発振が難しかった。
 このことから、固体素子間の距離が、以下の式を満たすときに、ほぼ効率的な安定発振が可能であることがわかった。

  固体素子間の距離<500(cm)/√M2           (1)

ただし、これを満たす固体素子間の距離で、同じビーム品質、すなわちM2を同じとするには、図3に示すように、固体素子間の距離を短くするほど固体素子の直径は小さくする必要がある。
 さらに、固体素子の振動を考えると、ビーム品質によらず、固体素子間の距離を、おおむね40cm以下にする必要があった。図3を参照すれば、M2=40では固体素子の直径0.55cm以下、M2=60では0.7cm以下、M2=100では0.97cm以下にする必要がある。このことから、固体素子の直径としては、近似式として、以下の式が導出された。

  固体素子の直径<0.1(cm)×√M2            (2)
 すなわち、固体素子間の距離を40cm以下でM2=40以下の高品質のレーザビームを得ようとすると固体素子の直径は5.5mm以下にすればよい。さらにコンパクトな構成にするためには固体素子の直径は5mm以下、さらに好ましくは4.5mm以下にすれば良い。また、固体素子の直径が細くなれば、熱レンズ値が大きくなり、共振器設計が難しくなるため、励起密度が100W/cm以上となるような高励起密度にするためには、固体素子の直径はおおよそ0.5mm以上、好ましくは1mm以上とする必要がある。
 次に、本発明における、固体素子を内面が拡散反射状の集光器内で励起した構成の複数の固体素子の配置での効果を確認するために、市販の固体レーザに用いられている、光源をランプ、または半導体レーザとし、集光器が、金属の反射板で構成されたものの結果を説明する。
 この場合、ランプ励起では光が時間的な揺らぎが多い上に、光源を半導体レーザにしても、集光器が金属の反射板で構成されているので固体素子を均一に励起できないことから、固体素子が収差を持った光学系として作用した。このために、1つの固体素子を用いた場合には、安定した出力が得られたが、高出力化を図って、複数の固体素子を用いて1kW以上の出力を得ようとした場合には、ビーム品質をM2>100としなければ安定に動作しなかった。すなわち式(1)、(2)は、均一に励起できる拡散反射の集光器、かつ光の時間的揺らぎが少なく固体素子の熱発生も少なくなる半導体レーザ励起を用いた場合で、出力1kW以上で、またM2<100の場合に特に有効であることがわかった。
実施の形態2.
 図4は本発明の実施の形態2を示す横側面図である。実施の形態1では励起ブロック50には固体素子5の軸方向に半導体レーザ3を1個だけ配置した例を説明したが、一つの半導体レーザ3の出力が数10Wといったようにやや小さい場合は、図4に示すように、励起ブロック50には、半導体レーザ3を固体素子5の軸方向に複数個並べてもよい。この場合、励起ブロックの中心は、複数個並んだ半導体レーザから発せられる励起光における、固体素子の軸方向励起光分布の重心で定義される。
実施の形態3.
 通常は、半導体レーザから出射されたレーザ出力のうち、ほとんどが固体素子に吸収されるために、集光器の温度が極端に上昇することはないが、例えば非常に細い固体素子を用いたり、励起分布の均一化のため、内径の大きな集光器を用いた場合、半導体レーザから出された出力の数10%程度が集光器に吸収されることもある。また、半導体レーザの出力が大きい場合にも集光器に吸収される熱量は多くなる。実施の形態3では、図5に示すように、集光器4中に冷却媒体通路40を配置し、この中に例えば水を流し、集光器4を冷却して集光器の温度上昇を防ぐ。
実施の形態4.
 図6は本発明の実施の形態4を示す縦断面図である。図5に示す実施例では、集光器に冷却媒体通路を設けて集光器を冷却する構成を示したが、図6に示すように、アルミやステンレス等の金属でできた、例えば水冷された冷却板41を集光器に押しつけて、集光器を冷却するようにしてもよい。
実施の形態5.
 さらに、集光器表面の熱を廃熱するためには、図7に示すように、フローチューブと集光器の間の距離を狭く、好ましくは0.2mm以下にすることで、集光器表面とフローチューブ間の空気層による断熱の影響が小さくなり、集光器表面の熱をフローチューブ内のロッド冷却水へ廃熱することができる。
 本実施の形態を実現するためには、LDによる励起光31が照射される領域において、集光器表面とフローチューブの間隔を精密にあわせる必要がある。通常フローチューブ8は冷却水のシールのために、Oリング等で支持されているので、精度よく位置あわせすることが難しい。そこで、例えばフローチューブの形状を図8に示すような両端に段を持つ形状にし、集光器とフローチューブの位置関係はフローチューブの段の部分81で集光器内面と接触させれば、両者の位置関係を機械的に再現できるので、フローチューブの部分82と集光器内面との隙間を制御することができる。
 半導体レーザの光により励起された固体素子はレンズとして作用しているため、これを通過するレーザビームの出射方向は、固体素子の位置ずれにより大きく変動する。以上の実施の形態3から実施の形態5のように、固体素子周囲の構成部品である集光器を冷却することにより、その熱変形による固体素子の位置ずれを防ぐことが可能となり、レーザの発振軸のずれ、発振不安定さの発生を防ぎ、より安定な発振を実現することができる。
 また、上記で説明した、集光器冷却の効果は、固体素子が一つの場合にも発揮されるが、複数の固体素子を備えた場合には、特に各固体素子の位置精度が要求されるため、本発明の効果が増す。さらに、実施の形態3から実施の形態5の2つあるいは全てを併用すれば、さらに冷却効果が上がるのは言うまでもない。
実施の形態6.
 図9は本発明の実施の形態6を示す縦断面図である。図9では、半導体レーザの光を、集光器の開口部に挿入された、例えば、サファイアや活性媒質をドープしていないYAG(Yttrium Aluminum Garnet)やガラスを材質とする薄いガラス板よりなる光学素子32により伝送している。半導体レーザの光は薄い板の上下面で全反射しながら伝送される。実験的に得られた伝送効率は97%以上であった。この光学素子の配置により、開口部での損失が減少し、より効率的な動作をさせることができる。
 半導体レーザへ反射光が入射すると、著しい場合には半導体レーザの発振が不安定になったり、波長が変動することがある。集光器からの反射光の程度は、開口部の設置精度のために必ずしも均一にはならないために、その影響にアンバランスが発生し、各半導体レーザの出力にアンバランスが発生し、極端な場合には、固体素子内の励起分布が断面内で偏りを持つことがある。この偏りがあると、複数の固体素子の位置ずれが発生したことと等価となり、出力の低下や変動を招くことがある。
 この実施例での光学素子は、全反射を利用しているために、一定の入射角以上の光を通過させない。このために、出射角が半角で40度程度の半導体レーザから発散される光は、そのほとんどが光学素子を通過する。しかしながら、集光器内から反射する光は、その出射角が180度あり、ほとんど光学素子を通過しない。このために、半導体レーザへの集光器からの反射光の入射を軽減することができる。反射光の影響が軽減でき、安定に複数の固体素子を配置することができる。
実施の形態7.
 図10は本発明の実施の形態7を示す縦断面図である。実施の形態7では、光学素子として、上下面にテーパのついたウエッジ形状のガラス33を用いている。この場合、発光面積の大きな、例えば2次元アレイのような一個当たりの出力の大きな半導体レーザチップ330を用いて、単位長さ当たりの励起密度を上げることが可能となり、より短い固体素子を用いることができる。このことにより装置が安価になるばかりでなく、従来の動作例で図20を用いて説明したデッドゾーン50を減少させ、効率的なレーザ発振をさせることができる。
実施の形態8.
 また、実施の形態6と同様、光学素子として薄板状のガラスを用い、さらに、図11に示すように、半導体レーザの光をレンズ34で集光して、この薄いガラス板32により伝送しても良い。この場合も、図10の実施例と同様に、発光面の大きな半導体レーザを用いて、単位長さ当たりの励起密度を上げることが可能となり、従ってより短い固体素子を用いることができる。このことにより装置が安価になるばかりでなく、従来の動作例で図20を用いて説明したデッドゾーン50を減少させ、効率的なレーザ発振をさせることができる。
実施の形態9.
 上記実施の形態では、いずれもレーザ共振器により、励起された固体素子からレーザビームを取り出す実施の形態を示したが、励起された固体素子を増幅器として用いても良い。図12に実施の形態9を示す。図1で示した、複数個の固体レーザモジュール55と全反射ミラー1および部分反射ミラー2からなる発振器からのレーザビーム7を、励起ブロックの中心が等間隔になるよう配置された複数個の固体レーザモジュール55の列に入射して増幅させる構成にしている。この実施の形態9では発振器からのレーザビーム7を2つの折り返しミラー20で折り曲げているが、折り返しミラー20を用いずにすべての固体レーザモジュール55を一直線上に配置してもよい。このような増幅器構成においては、共振器構成を取る場合にくらべて、固体素子の位置ずれによる発振光軸の変動を減少させることができる。しかし、増幅器構成で十分な出力を固体素子から取り出すには、固体素子へ入射させるレーザ出力がある一定以上の大きさである必要がある。例えば、直径6mmの固体素子を用いると、発振器からのレーザ出力が2kW程度あれば、増幅器から出力が十分取り出せる。従って、4つの固体素子を発振器に、4つの固体素子を増幅器に用いても、8つの固体素子を発振器に用いても、ほぼ同等の出力が得られ、増幅器構成のほうが安定に動作できる。さらに直径の小さな固体素子を用いれば、発振器の出力は小さくてもよく、2つの固体素子、すなわち2つの固体レーザモジュールで発振器を構成し、その後増幅器に入力する構成でも良い。
実施の形態10.
 図13にこの発明の実施の形態10の固体レーザ装置を示す。図13では発振器に2個の固体レーザモジュール55を配置し、増幅器に2個の固体レーザモジュール55を発振器とレーザ光軸が直線状になるよう配置したものである。77は共振器外部の固体レーザモジュールにより増幅されたレーザビームである。また、dは表裏両面が平面に形成された部分反射ミラー2のレーザビーム7の伝搬方向の厚み、nは部分反射ミラー2のレーザビーム7の波長における屈折率を表す。
 図13において、全反射ミラー1と部分反射ミラー2で構成された共振器間には、半導体レーザ3と集光器4から構成された励起ブロック50と、1個の固体素子5との集合体である固体レーザモジュール55を2個配置しており、共振器外部にも固体レーザモジュール55を2個配置している。共振器間の2個の固体レーザモジュール55、および、共振器外部の2個の固体レーザモジュール55は、それぞれ励起ブロックの中心の間隔がLとなるように配置している。また、部分反射ミラー2を間にはさむ2個の励起ブロック55は、励起ブロックの中心の間隔がL+d(n−1)/nとなるように配置している。このような配置間隔にすることにより、4個の固体レーザモジュール55は、光学的に等間隔に配置されていることになる。
 部分反射ミラー2から共振器外部に取り出されたレーザービーム7は、共振器外部の2個の固体レーザモジュール55内の固体素子5を通過するうちに増幅されレーザビーム77となり、固体レーザ装置外部に取り出される。
 以上のような固体レーザ装置においては、共振器間に2個の固体レーザモジュール55を配置していることから、固体素子1本当たりの出力が例えば500W以上の場合、レーザビーム7の出力は1kW以上となることから、固体素子の直径を例えば4mmとすれば、レーザビーム7が共振器外部の2個の固体レーザモジュール55内の固体素子5を通過するときの抽出効率が50〜100%の高い値となり、また、固体レーザモジュール55を各励起ブロックの中心の間隔が光学的にほぼ等間隔になるように配置していることから、複数の固体素子の出力をほとんどロスなく確実に結合できるため、結果として、2kW以上の出力を持つレーザビーム77を安定に効率良く発生させることができる。
 なお、ここでは、発振器、増幅器共にも固体レーザモジュール55が2個配置されたものについて説明したが、発振器に3個、増幅器に2個、あるいは発振器に2個、増幅器に3個の固体レーザモジュールを配置してもよいし、発振器、増幅器それぞれにさらに多数の固体レーザモジュールを配置してもよい。この場合も全ての励起ブロックの中心の間隔が光学的にほぼ等間隔になるよう配置する。
実施の形態11.
 図14にこの発明の実施の形態11の固体レーザ装置を示す。図において、5A、5Cは共振器内にある固体素子、5E、5Gは増幅器の固体素子を示す。また固体素子5Aを励起する半導体レーザを3a、3b、5Cを励起する半導体レーザを3c、3d、5Eを励起する半導体レーザを3e、3f、5Gを励起する半導体レーザを3g、3hとする。9は半導体レーザ3a〜3hを駆動するための電源、91は電源9を制御するための制御装置(制御手段)であり、92は半導体レーザ3を駆動する電流を流すための電線、93は制御装置91から電源9に制御信号を伝送するための電線である。電源9は各半導体レーザ3a〜3hにそれぞれ別々に電流を供給するように多出力になっている。また、半導体レーザ毎に個別の電源を用いても良い。
 図15は、例えば半導体レーザ3aの部分を光軸方向から見た断面図であり、図15において、901は電源9の+端子、902は電源9の―端子であり、301は半導体レーザ3a1〜3a4のアノード端子、302は半導体レーザ3a1〜3a4のカソード端子である。このように、半導体レーザ3aは、固体素子5の光軸方向にほぼ同位置で固体素子を囲むように4個の半導体レーザ3a1〜3a4を配置し、これら4個の半導体レーザを直列に配線接続したものである。すなわち、電源9の+端子901から半導体レーザ3a1のアノード端子301、半導体レーザ3a1のカソード端子302から次の半導体レーザ3a2のアノード端子301へと電線92により配線され、最後の半導体レーザ3a4のカソード端子301と電源9の―端子902が電線92により接続されている。その他の半導体レーザ3b〜3hも同様の構造になっている。
 制御装置91は、電源9から各半導体レーザ3a〜3hに通電し始める時間を制御している。複数の固体素子を有する固体レーザにおいては、各固体素子の励起の立ちあがりのずれが問題となることを本発明者らは見出した。各固体素子の励起の立ちあがりのずれ、すなわち半導体レーザの発光開始のずれが1ms(ミリ秒)以下では安定に発振するが、ずれが1ms以上程度になると発振が不安定になる現象が生じる場合があることがわかった。半導体レーザの発光開始のずれを1ms以下、すなわち半導体レーザへの通電開始のずれを1ms以下にすることが電源によっては難しいことがある。この場合には発振が不安定になる場合があるが、以下に説明するように、半導体レーザの通電開始の順番を制御すれば、半導体レーザの通電開始にずれがあっても発振が安定になることがわかった。
 すなわち、共振器内に複数の固体素子が配置され、固体素子1個当たり光軸方向に複数の半導体レーザが並んで配置されているものにおいて、それぞれの固体素子への入熱位置が上記励起ブロックの列の中央に対してほぼ対称となるような順番で通電開始すればよい。
 それぞれの固体素子への入熱位置が上記固体レーザモジュールの列の中央に対してほぼ対称となるように、とは、最初に通電開始した(発光させた)半導体レーザの次に、最初に通電開始した半導体レーザと、励起ブロックの中央に対して対称な位置にある半導体レーザを通電開始し、しかも励起ブロックの中央に対して対称な位置にある固体素子への入熱の積分値が等しくなるように各半導体レーザの通電開始の順番を制御することである。
 具体的には、図14において、まず固体素子5Aの片方の半導体レーザ3aに通電開始し、次にΔt秒遅れて固体素子5Cの2個の半導体レーザのうち、固体レーザモジュールの列の中央CCに対して3aの対称な位置にある3dに通電開始する。さらにΔt秒遅れて半導体レーザ3cに通電開始する。さらにΔt秒遅れて半導体レーザ3bに通電開始する。このようにすることで、1個の半導体レーザの出力が500Wとすると、最初に点灯する半導体レーザ3aが点灯してから、最後に点灯する3bが点灯するまでの間に固体レーザ素子5Aには500Wx3Δtの励起エネルギーが投入され、固体レーザ素子5Cにも500Wx(2+1)Δt=500Wx3Δtの励起エネルギーが投入される。このように、この間に固体素子5Aおよび5Cに投入される励起エネルギーが等しくなるため、固体素子5Aおよび5Cの熱履歴が略等しくなって2つの固体素子の熱レンズの時間変化もほぼ同じとなる。しかも、励起ブロックの列の中央に対して対称な位置にある半導体レーザを大きな時間遅れなく点灯するため、スイッチオン時の過渡的な熱レンズ変化時でも、各固体素子の熱レンズは時間的に変化するが、励起ブロックの列の中央に対して対称に時間変化するので、固体素子を等間隔に配置して設計した共振器設計が生き、安定な動作が確保できる。
 なお、半導体レーザを通電開始する順番は上記したものに限らず、3b→3c→3d→3a、あるいは3c→3b→3a→3d、あるいは3d→3a→3b→3cの順であっても良い。
 増幅器の固体レーザモジュールの半導体レーザ3e、3f、3g、3hについては、共振器内の固体レーザモジュールの全ての半導体レーザへの通電開始後に通電開始するのが好ましい。これは、増幅器を発振器段よりも前に励起すると、増幅器で寄生発振を起こす恐れがあるからである。このように、増幅器の半導体レーザを発振器段の半導体レーザの後に通電開始するよう制御することで、安定な高出力レーザビーム77が得られる。
実施の形態12.
 本実施の形態12では、図16のように共振器段の固体レーザモジュールが3個ある場合の半導体レーザの通電開始の順番について述べる。それぞれの固体レーザモジュールの光軸方向に2個の半導体レーザが配置されている場合において、半導体レーザを全反射ミラー1側から3a、3b、3c、3d、3e、3f、固体素子を全反射ミラー1側から5A、5C、5Eとする。まず3bに通電開始すれば、それと全反射ミラー1と部分反射ミラー2との間、すなわち発振器にある励起ブロックの列の中央CCに対して対称な位置にある3eに通電開始し、次にまだ入熱のない中央の固体レーザモジュールの半導体レーザ3d、その次は3dとCCに対して対称な位置にある3c、次に2番目に通電開始した半導体レーザ3eがある固体レーザモジュールにあるもう一方の半導体レーザ3f、最後に3aを通電開始する。このような順番で通電開始することで、それぞれの固体素子への入熱位置が上記固体レーザモジュールの列の中央CCに対してほぼ対称となり、しかも各固体素子への入熱の積分値が等しくなる。以上の場合は3cと3dの順番は逆であってもよい。さらに、次のような順番でも良い。まず中央の固体レーザモジュールにある3cに通電開始し、次に3cの対称位置の3d、次に3a、その次に3aと対称位置の3f、次に3e、最後に3bという順番に通電開始してもよい。この場合は、中央の固体素子5Cに入熱量が他の2個の入熱量より多くなるが、この固体素子5Cは共振器の中央に位置し、この固体素子の熱レンズが他の固体素子の熱レンズと少し異なっていても、発振に及ぼす影響は小さい。固体素子5Aと5Eのように固体レーザモジュールの中央に対して対称な位置にある固体素子の熱レンズ、すなわち入熱量の積分値が等しくなるような順番であればよい。
 ここで、電源9から各半導体レーザ3に通電し始める時間のずれΔtを例えば1秒以下となるように制御することにより、熱変形した各固体素子5A,5C、5Eのレンズの強さの時間的な差が小さくなり、高出力のレーザビーム7を安定に発生することができる。
 増幅器の固体レーザモジュールの半導体レーザ3g、3h、3i、3jについては、実施の形態11と同様、共振器内の固体レーザモジュールの全ての半導体レーザへの通電開始後に通電開始するのが好ましい。このように、増幅器の半導体レーザを発振器段の半導体レーザの後に通電開始するよう制御することで、安定な高出力レーザビーム77が得られる。
実施の形態13.
 図17はこの発明の実施の形態13の固体レーザ装置を示す概略図である。これまでの実施の形態では、いずれもレーザ光学系が2枚の対向する共振器ミラーによりレーザ共振器を構成する実施の形態を示したが、本実施の形態では片側の全反射ミラー1のみを配置して、その反対側の固体素子の端面からレーザビーム777を取り出す構成になっている。多段に配置した活性媒質を含む固体素子の端面からの微小な反射光により、全反射ミラー1と固体素子端面との間でレーザ発振が生じ、部分透過ミラーを配置することなくレーザ出力が得られる。また、レーザ媒質の内部側面のガイド効果により、ある一定のビーム品質以上の共振モードのみが発振し、結果としてビーム品質の良いレーザ光が得られる。実際の実験結果により、本構成において、1kW以上の出力をM2=50程度のビーム品質で取り出すことができた。
 なお、上記のすべての実施の形態では、光学部品のレーザビーム入射、出射面の光学コーティングについては触れなかったが、光学素子や、フローチューブなど、レーザビームの通過箇所の任意の箇所に無反射コーティングを施せば発振効率の向上が計れる。
 また、固体素子の回りに、半導体レーザが4つのものを示したが、これに限るものでなく、複数であれば同様の効果が得られる。さらに、内面が拡散反射面の集光器により均一に励起するものを示したが、実施の形態3、4および5以外の実施の形態では、拡散反射面の集光器を用いずに均一に励起するものであってもよく、例えば、半導体レーザを固体素子の周りに6個とか多数配置し、集光器を用いないものであるとか、半導体レーザのレーザ光をファイバーで導き均一に励起する等、ほぼ均一に励起できるものであれば同様の効果が発揮できる。
実施の形態14.
 以上の実施の形態1ないし13の固体レーザ装置をレーザ加工装置に適用すれば、高ビーム品質で安定なレーザ加工装置が得られ、安定で高品質な加工ができる。また、ファイバー伝送によるレーザ加工装置にあっては、ビーム位置が安定なため、ファイバーへの入射位置がずれず、安定にファイバー入射できる。
本発明の実施の形態1の固体レーザ装置を示す横側面図。 本発明の実施の形態1の固体レーザ装置を示す縦断面図。 本発明の固体レーザ装置の動作を説明する図。 本発明の実施の形態2の固体レーザ装置を示す横側面図。 本発明の実施の形態3の固体レーザ装置を示す縦断面図。 本発明の実施の形態4の固体レーザ装置を示す縦断面図。 本発明の実施の形態5の固体レーザ装置を示す縦断面図。 本発明の実施の形態5の固体レーザ装置のフローチューブを示す概略斜視図。 本発明の実施の形態6の固体レーザ装置を示す縦断面図。 本発明の実施の形態7の固体レーザ装置を示す縦断面図。 本発明の実施の形態8の固体レーザ装置を示す縦断面図。 本発明の実施の形態9の固体レーザ装置を示す横側面図。 本発明の実施の形態10の固体レーザ装置を示す横側面図。 本発明の実施の形態11の固体レーザ装置を示す横側面図。 本発明の実施の形態11の固体レーザ装置を示す縦断面図。 本発明の実施の形態12の固体レーザ装置を示す横側面図。 本発明の実施の形態13の固体レーザ装置を示す横側面図。 従来の固体レーザ装置を示す横側面図。 従来の固体レーザ装置を示す縦断面図。 従来の固体レーザ装置の動作を説明する図。
符号の説明
1 全反射ミラー
3、3a〜3j、3a1〜3a4 半導体レーザ
4 集光器
40 冷却媒体通路
5、5A、5C、5E、5G、5I 固体素子
31 開口部
32、33 光学素子
50 励起ブロック
55 固体レーザモジュール
9 電源
91 制御手段
L 励起ブロックの中心の間隔
D 固体素子間の距離

Claims (6)

  1. 半導体レーザと、内面が拡散反射状に形成され、上記半導体レーザからの光を内部に導入する開口部を有し、かつ冷却媒体通路を設けた集光器と、上記集光器内に配置され、上記半導体レーザの光により励起された活性媒質を含む固体素子と、この励起された固体素子からレーザ光を取り出すレーザ光学系とを備えた固体レーザ装置。
  2. 半導体レーザと、内面が拡散反射状に形成され、上記半導体レーザからの光を内部に導入する開口部を有し、水冷された冷却板を押しつけた集光器と、水冷された冷却板を押しつけた上記集光器内に配置され、上記半導体レーザの光により励起された活性媒質を含む固体素子と、この励起された固体素子からレーザ光を取り出すレーザ光学系とを備えた固体レーザ装置。
  3. 半導体レーザと、内面が拡散反射状に形成され、上記半導体レーザからの光を内部に導入する開口部を有した集光器と、上記集光器内に配置され、上記半導体レーザの光により励起された活性媒質を含む固体素子と、この励起された固体素子からレーザ光を取り出すレーザ光学系とを有し、上記固体素子の周囲を囲むように円筒状のフローチューブを設けこのフローチューブ内に冷却媒体を流すとともに、上記集光器内面の断面形状を円形に形成し、上記フローチューブの外面と上記集光器内面の隙間を0.2mm以下として、上記集光器の熱の一部を上記冷却媒体に伝えるようにしたことを特徴とする固体レーザ装置。
  4. 上記集光器の開口部に、上記半導体レーザの光を伝送する光学素子を備えたことを特徴とする請求項1ないし3記載の固体レーザ装置。
  5. 出力が1kW以上であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の固体レーザ装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の固体レーザ装置を備えたことを特徴とするレーザ加工装置。
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