JP2004006398A - 分離構造の照明器具 - Google Patents

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Abstract

【目的】 設置工事、部品交換、メンテナンス、仕様変更等が容易な照明器具を提供する。
【構成】 照明器具30は、ランプソケット等の電気部品を収容した給電部33と、主としてミラーやコーンなどの光学部品を収容した照明器具本体35と、照明器具を建築物に設置するための設置フレーム1との3つのモジュールに分けられ、それらが互いに着脱自在な状態で結合される。フレーム1は、天井に開けられた孔部にはめ込まれ固定される。このフレーム1に対して、種々のタイプの照明器具本体35を取り付けることが出来る。また、種々のタイプの照明器具本体35と、種々のタイプの給電部33とを選択的に組み合わせて、所望の仕様の照明器具を構成する事が出来る。照明器具の一部を別のものに取り替えたい場合、その部品のモジュールだけを取り替えれば済む。
【選択図】    図3

Description

 本発明は、概略的には、照明器具の設置やメンテナンスを容易にするための照明器具の構造の改良に関し、より詳細には、照明器具の建築物への設置や交換やメンテナンスを容易且つ経済的にするための照明器具の構造の分離技術に関する。
 本発明は、ダウンライトのような埋め込み型の照明器具への適用を主たる目的とするが、照明器具以外の他の器具の建築物への設置にも応用できる汎用的なものである。
 ダウンライトに代表される埋込み型照明器具は、一般に、その照明器具を建築物に取付固定するための固定具や、ランプ用ソケットや配線用端子台などの電気部品が、照明器具の本体に固定的に組み付けられて、互いに分離不可能な一体構造となっている。このような一体構成の従来型の埋込み型照明器具は、例えばダウンライトを例に取ると、以下のようなプロセスで建築物に設置されるのが一般的である。
 まず建築工事の段階で、ダウンライトを設置すべき天井の箇所にダウンライト取付け用の孔部が形成され、また、電源から各孔部へ給電線を配線する工事が行われる。この後、ダウンライトが各孔部にはめ込まれるが、その際、給電線とダウンライトとを接続する電気工事も同時に行われ、その後にダウンライトが孔部にねじ止め等適宜な締結方法が施されることによって設置工事が完了する。
 上記した従来の照明器具の設置プロセスでの一つの問題は、照明器具の取付の際に電気工事を伴う必要があることである。電気工事は専門家による施工が法律的に義務付けられることとなるので、他の者が勝手に行うことはできない。そのため、配電及び配線工事だけを電気工事技術者が行って、後の照明器具の取付には電気工事技術者が関与しないということができない。
 また、もう一つの問題は、照明器具の更新や設置位置の変更が容易でなく、かつ経済的でない点である。
 即ち、一旦設置した照明器具は、特にソケット等の電気部品に寿命があるため、その寿命が尽きれば、古い照明器具を取外して新しい照明器具と取替えなければならなくなる。さらに、照明器具の取付位置や仕様を、何年か後に建築当初のものから変更したくなった場合には、取付位置の変更工事や照明器具の取替え作業が必要となる。
 このような場合、従来の照明器具は全ての部品が一体的に組み付けられているため、例えばソケットだけを取り替えたい、配光の仕様だけを変更したいといった場合でも、対象部品だけを取り替えることは出来ず、照明器具全体を取り替えなければならない。そのため、ユーザにとって非経済的であると共に、古い照明器具を取り外し、新しいものを取り付けるという作業が必要であり、しかも、専門家による電気工事も伴わなくてはならない。さらに、場合によっては、施工に伴って天井面等を損傷することもあるから、内装工事のやり直しも必要となる。
 また、照明器具の設置位置を変更する場合は、天井面等に新たに照明器具取付固定用の孔を穿つと共に、不要となった孔部を塞ぐような補修工事が必要となる。それに加え、新たな設置位置への給電線の引回しという電気工事も必要である。
 このように、従来の照明器具は、その取り替えや設置位置の変更を行おうとすると、結果的に大掛かりな工事を行わなければならないこととなってしまう。
 こうした問題は、照明器具だけに限らず、セキュリティセンサやある種の音響機器のように建築物に取付固定されるタイプの電気器具に関しても同様に生じる。
 本発明は上記事情を考慮してなされたもので、その第1の目的は、照明器具に代表される建築物に取付固定される電気器具に関し、その設置工事や設置位置の変更や仕様の変更を、比較的簡単な工事で容易に行うことが出来るようにすることにある。
 また、本発明の第2の目的は、特に照明器具に関して、寿命部品の交換や仕様変更を照明器具全体の取替えをせずに行えるようにすることにある。
 さらに、本発明の第3の目的は、照明器具の構造に関して、主として仕様の自由度を高めるための新規な改良を提供することにある。
 上記第1の目的を達成するため、本発明は、建築部材に形成された所定形状及び所定サイズの孔部に嵌め入れるための、孔部に適合した形状及びサイズをもつ外周と所定の電気器具を収容するための空間を形成した内周とを有するフレーム本体と、電気器具をフレーム本体の内周に嵌め入れたとき、電気器具を前記フレーム本体に着脱自在な状態で固定するための器具着脱機構と、を備えた電気器具設置用フレームを提供する。
 また、上記第2及び第3の目的を達成するために、本発明は、以下のような種々タイプの照明器具の構造を提供する。
 第1のタイプの照明器具は、光源ランプに給電するための給電部と、光源ランプから発射された光の配光を制御するための光学部品から成る配光部と、給電部と配光部とを結合・分離自在に連結するための連結機構と、を備える。
 第2のタイプの照明器具は、光源ランプをセットするためのソケットを含むソケット部と、ソケット部と連結され、光源ランプから発射された光の配光を制御するためのミラーを含む略筒状の配光部とを備え、ミラーの先端開口部近傍の配光部の周壁に、配光部の内側空間から外側空間へ貫通するエアインテーク孔が設けられ、かつ、ソケット部が、光源ランプからの発熱を配光部の外側空間へ放つための放熱機構を有する。
 第3のタイプの照明器具は、建築部材に取付けられたチルタと、チルタに着脱自在に取付けられた、光源及び配光制御機構を含む照明器具本体とを備える。
 第4のタイプの照明器具は、照明器具本体と、この照明器具本体の光射出口に着脱自在に取り付け可能な、光の射出方向又は射出量を調整するためのフロントアタッチメントとを備える。
 上記の電気器具設置用フレームは、これを建築部材に形成した孔部に前もってはめ込み固定しておけば、これに種々の電気器具を着脱自在な状態で固定することができるので、種々の電気器具の設置、交換等が容易に行える。
 第1のタイプの照明器具は、ランプソケット等の給電部と、ミラー等の配光部とが着脱自在であるため、ソケットのような寿命部品の交換は給電部だけの交換で済み、また、配光の仕様やランプの仕様を変える場合も、配光部や給電部だけの交換で済む。
 第2のタイプの照明器具は、特にダウンライトなどにおいては、エアインテークを通して、配光部の内側空間から外側空間へと空気が流れるから、室内の汚れた空気は天井裏へと導かれることとなるために照明器具に汚れが付着するのが防止される。
 第3のタイプの照明器具は、チルタと照明器具本体とが着脱自在なため、種々のチルタと種々の照明器具本体と用意しておくことにより、両者の組み合わせのバリエーションが色々選べる。
 第4のタイプの照明器具は、フロントアタッチメントと照明器具本体との組み合わせのバリエーションが色々選べる。
 以上説明したように本発明の電気器具取付用フレームによれば、電気器具の設置工事、交換工事、取付位置の変更などが容易に行える。
 また、本発明の照明器具によれば、着脱自在に結合されるモジュール毎の取り替え可能であり、また、モジュール毎の仕様変更が可能であるため、たいへん便利である。
 以下、図面により本発明の一実施例について説明する。
 図1は、本発明の一実施例に従う電気器具設置用フレームの構成を示した斜視図である。上記電気器具設置用フレームは、主として埋込み型照明器具、特にダウンライト用に設計されたもので図1に示すようにフレーム本体1を備え、このフレーム本体1は、複数の器具(照明器具本体のこと。以下同じ)着脱機構3、複数の固定金具取付機構5及び複数の附属回路部品取付機構7を有した構成となっている。
 上記構成について更に詳述すれば、フレーム本体1は円環状に形成されており、
このフレーム本体1は、その一端部(図1では、下側端部)に、外周側へ張出した所定幅のフランジ部9が形成されている。このフランジ部9は、図2に示すように、フレーム本体1の外周面が孔部25の断面25aと当接したときに天井板27の表面と当接するようになっている。上記当接により、フレーム本体1が天井板27と密着状態で取付固定され、孔部25の断面25aの露出が防止される。
 又、フレーム本体1は、上記一端部近傍内周側に、全周に亘って僅かに突出した段部11が設けられている。
 上記段部11は、フレーム本体1に取付固定される器具、例えば図3に示すような態様の照明器具(ダウンライトのような埋込み型照明器具)本体30の取付位置を位置決めする機能と、フレーム本体1により画定された孔部10を塞ぐべくフレーム本体1に取付けられる蓋体20の取付位置を位置決めする機能とを備えている。前記複数の器具着脱機構3、複数の固定金具取付機構5及び複数の附属回路部品取付機構7は、夫々所定の間隔でフレーム本体1の内周側の適宜位置に設けられている。
 即ち複数の器具着脱機構3は、例えば、上記図3に示すような照明器具本体30を着脱自在に取付けるためのもので、これら各器具着脱機構3は、フレーム本体1の内周側に付勢された弾性体からなる係止部材3aと、この係止部材3aの両側に設けられている一対の案内突片3bとを備えている。前記係止部材3aは、断面が略「く」の字形状に形成されており、略「く」の字形状に突出した部分がフレーム本体1の内周側に臨むようにフレーム本体1にリベット等によって締結されている。前記一対の案内突片3bは、前掲の照明器具本体30の取付/取外し時に照明器具本体30を案内するためにフレーム本体1と一体的に形成されたものである。
 複数の固定金具取付機構5は、フレーム本体1の内周側から所定の間隔を隔ててフランジ部9とは反対側に延在せしめられた一対のラック部材5aから成っている。これら一対のラック部材5aは、その、フレーム本体1の外周側と対応する面に固定金具13(後述する)を係合させるための歯列5bが形成されている。
 本実施例では図1に示すように、上記固定金具取付機構5は、互いに対向する位置(即ち、フレーム本体1の直径両端)に1個ずつ設けられている。
 複数の附属回路部品取付機構7は、例えば、図1に示した端子台17を始め、光源ランプが蛍光灯のように商用電源をそのまま使用できないものに用いられる安定器19や、トランス或いは周波数変換器(いずれも図示しない)等の電力変換回路の取付/取外しが自在な構成となっている。フレーム本体1に取付けられる照明器具が商用電源から供給される電力を電力変換せずに使用可能なものである場合は、端子台17のみが附属回路部品取付機構7に取付けられる。
 又、フレーム本体1に取付けられる照明器具によっては、トランスや周波数変換器(いずれも図示しない)が上記附属回路部品取付機構7に取付けられることもある。又、これら電力変換回路の取付以外に、例えば、孔部10を天井内で塞ぐ傘のようなもの(図示しない)を取付けることもできる。
 ここで、上述した端子台17及び安定器19について更に説明する。端子台17の一次側は給電線(即ち、商用電源と接続されている基幹配線のこと。以下同じ)15が取付固定される構造となっており、又その二次側は、例えば、図3に示すような照明器具30を始めとする多様な照明器具類と接続されている配線(受電線)22の差込みプラグ21aが挿脱自在なコンセントとなっている。
 端子台17の二次側(コンセント)は、フレーム本体1に取付固定される照明器具が蛍光灯である場合は安定器19が接続されている受電線24の差込みプラグ21bが接続される。
 上記のように、端子台17の二次側を受電線22(或いは24)とねじ留めする構造とせずコンセントとした理由は、配線工事等の手間の掛かる作業を必要とすることなく単に差込みプラグ21a、或いは21bの前記コンセントに対する挿入/引抜きを行なうだけで前記照明器具30を始めとする種々の電気器具の取付け/取外しが容易に行なえるようにするためである。
 固定金具13は、図1及び図2に夫々示すように、主として基部13aを始め係合部位連繋部13b及び建築材料面当接部13c等から成っており、これら各部は、1枚の弾発力ある金属材料を屈曲、成形させることによって形成される。
 係合部位連繋部13bは、図2に示すように、基部13aから所定角度で折曲げられており、係合部位連繋部13bの、基部13aと反対側端部は、前述した固定金具取付機構5の一対のラック部材5aに対応させて一対の係合爪13dと、これら一対の係合爪13dに挟まれてねじ受け部13eとが形成されている。
 そして、このねじ受け部13eの先端は、フレーム本体1の内周面端部(図1上側)と係合する凸型係合部13fが、前記ねじ受け部13eの先端から略L字状に突出した状態で形成されている。更に、係合部位連繋部13bは、上記ねじ受け部13eと対応してねじ孔が形成されている(図1及び図2参照)。
 建築材料面当接部13cは、上記一対の係合爪13dやねじ受け部13eとは逆方向に所定角度で基部13aから所定角度で折曲げられて形成されている。建築材料面当接部13cは、図2に示すようにフレーム本体1の取付固定時、建築材料27の裏面(天井裏)と当接が可能に構成されている。
 一対の係合爪13dは、上記フレーム本体1の建築材料27への取付時、図2に示すような態様で夫々対応する歯列5b中の適宜な歯と係合する。一方ねじ受け部13eは、上記フレーム本体1の天井板27等への取付時、図2に示すような態様で前記係合部位連繋部13bに形成されているねじ孔と共にねじ29が螺合され、ドライバ31等によって締結固定される。
 上記ねじ受け部13e及び上記ねじ孔は、図2に示すように、ドライバ31等によるねじ締結作業がし易い角度で設けられる。なお、上記ねじ29は、必要に応じてスペーサ(図示しない)が挿入されており、このスペーサ(図示しない)は、上記ねじ29の締め過ぎを防止するように機能する。
 蓋体20は、フレーム本体1に対して着脱可能な状態で取付が行えるようにフレーム本体1と略同一形状に且つフレーム本体1の内周側と略同一大きさに形成されている。即ち、蓋体20の外縁部には、全周に亘って円周状に僅かに突出した段部20aが形成されている。この段部20aは、蓋対20の前記フレーム本体1への取付時、前記段部11と当接することにより蓋体20のフレーム本体1に対する取付位置を位置決めするように構成されている。
 更に、蓋体20は、その適宜な部位に夫々図1斜め下方に付勢された一対の弾性部材20bが互いに対向して取付固定されている。これら各弾性部材20bは、蓋体20の前記フレーム本体1への取付時、前記フレーム本体1の上側端部と圧接することにより前記蓋体20を前記フレーム本体1に固定せしめるようになっている。
 上記構成の電気器具設置用フレームは、以下のような手順で天井板27等室内の適宜箇所及び室外における所望の箇所に取付固定される。以下、簡単のために電気器具設置用フレームの取付位置を天井板27のみとした場合について説明を行うこととする。
 電気器具設置用フレームの上記各孔部25への取付に当たっては、まず上記各フレーム本体1の附属回路部品取付機構7に対して、端子台17の取付けが行われれる。端子台17の取付作業が終了すると、上記フレーム本体1が取付を行おうとする孔部25近傍まで持上げられ、この状態で上記端子台17の1次側に、予め天井裏等に配線されている給電線(基幹配線)15が接続される。
 上記給電線15の端子台17に対する接続作業が終了すると、フレーム本体1の外周側が、取付けを行なおうとする孔部断面25aに、又、フレーム本体1のフランジ部9が、該孔部25近傍の天井板27の表面の部位に、夫々当接された状態で前記フレーム本体1が保持される。この状態で2個の固定金具13の係合爪13dが、対応するラック部材5aの歯列5b中の適宜な歯に夫々係合される。
 上記各係合爪13dが係合される歯は、天井板27の厚みに応じて決定される。これにより前記各凸型係合部13fは、各固定金具13に生じるフレーム本体1内周方向の付勢力によってフレーム本体1の内周面と圧接状態で係合され、他方各建築材料面当接部13cは、各固定金具13に生じる図2下方向の付勢力によって天井板27の裏面と圧接せしめられる。これにより、フレーム本体1の天井板27に対する仮留めが行われる。フレーム本体1の天井板27に対する仮留めが行われた状態では、孔部25の断面25aは、フレーム本体1により完全に覆われている。
 このようにしてフレーム本体1の仮留めが行われた後、前記ねじ受け部13eとねじ孔とにねじ29が図2に示したように螺合される。このねじ29がドライバ31等によって締結されることにより、フレーム本体1と天井板27とが密着状態で天井板27に対するフレーム本体1の取付固定が完了する。上記工程を経て、全ての孔部25に対するフレーム本体1の取付固定が実行される。
 上記作業が終了すると、端子台17を介して基幹配線15に対する照明器具30側の受電線22(或いは24)を接続するための作業が行われることとなる。
 図3に示した照明器具30の光源ランプが蛍光灯であれば、上記照明器具30がフレーム本体1近傍に持上げられた状態で、まず上記附属回路部品取付機構7とは別の附属回路部品取付機構7に対して安定器19の取付作業が行われる。
 次いでこの安定器19と接続されている受電線24の差込みプラグ21bを端子台17の二次側に接続する作業が行われ、その後に、上記照明器具30をフレーム本体1の内周側に嵌め込み固定する作業が行われることとなる。一方、上記照明器具30中の光源ランプが安定器19等の電力変換回路を必要としない場合は、直ちに上記端子台17の二次側に受電線22の差込みプラグ21aを接続する作業が行われ、その後に上記照明器具30をフレーム本体1の内周側に嵌め込み固定する作業が行われることとなる。
 フレーム本体1に対する照明器具(ダウンライト)30の取付固定作業は、以下のようなプロセスを経て終了する。即ち、上記照明器具30が、上記フレーム本体1に対し該フレーム本体1の下側から挿入される。
 そして上記照明器具30は、そのコーン53(図3に示す。コーン53については、後に詳述する)の上側段部が前記複数の器具着脱機構3から生じるフレーム本体1内周方向への付勢力により各器具着脱機構3と係合し、又、前記コーン53先端の下側段部が前記段部11と当接することによりフレーム本体1内において位置決め固定される。上述したプロセスを経て、照明器具30のフレーム本体1に対する取付固定作業が完了する。上述した各フレーム本体1に対する照明器具30の取付固定作業に要する時間は、略30秒程度で済む。
 フレーム本体1に取付固定されている照明器具30の取外し作業は、まず照明器具30本体をフレーム本体1から下方に引出す工程を実行し、次いで端子台17の二次側(コンセント)に挿入されている差込みプラグ21a或いは差込みプラグ21bを抜き取る工程とを実行するだけで行うことができる。照明器具30本体を下方に引出す工程を実行することによって、上記複数の器具着脱機構3によるフレーム本体1方向への付勢が解除されるから照明器具30本体のフレーム本体1からの取外しは極めて容易であり、又、上記受電線22(或いは24)を端子台17の二次側から引抜くだけで上記受電線22(或いは24)と基幹配線15との接続が解除できるから工具類等は一切不要である。
 照明器具30本体が取付けられていない箇所は、開口したままであるので見栄えが悪いために前述した蓋体20が取付けられる。この蓋体20の取付は、蓋体20をフレーム本体1の下方から蓋体20の段部20aがフレーム本体1の段部11と当接するように挿入することによって完了する。
 即ち、蓋体20がフレーム本体1に取付けられることにより前述した一対の弾性部材20bがそれらの付勢力によってフレーム本体1の上側端部と圧接状態となるので、これにより蓋体20が保持されることとなる。なお、蓋体20のフレーム本体1からの取外しは、単に蓋体20を下方に引出すだけでよいから極めて容易に行える。
 以上説明したように、本発明の一実施例に従う電気器具設置用フレームによれば、電気器具設置用フレームのフレーム本体1及び端子台17と照明器具30本体とが別体構成となっており、しかも端子台17の二次側は、例えば図3の照明器具30を始めとする各種照明器具側の受電線22(或いは24)のプラグ21a(或いは21b)が挿脱自在なコンセントとなっているので、当初取付けられた照明器具と新しい照明器具との取替え、設計時点とは異なった取付位置への照明器具の取付、設計時点とは異なった種類や仕様(例えば通常のランプ類から蛍光灯への取替え、定格電圧や定格周波数の異なった照明器具への取替え)の照明器具の取付等は極めて容易に行える。
 即ち、照明器具の取替えや取付位置の変更等の作業を行うに当たっては、単に端子台17の二次側から図3の照明器具30と接続されている受電線22(或いは24)の差込みプラグ21a(或いは21b)を抜き取った後、照明器具30本体をフレーム本体1から引出すだけでよい。上記作業は、給電線(基幹配線)15の引回し工事のような専門家の施工を必要とする電気工事や不要となった孔部25を塞いだり新たな孔部25を穿設するような内装工事等の大掛かりな工事を必要としない。
 又、フレーム本体1の天井板27への取付固定時、フレーム本体1の孔部断面25a及び天井板27表面への当接と、固定金具13に生じるフレーム本体1内周方向への付勢力とによって、フレーム本体1は、天井板27に対し仮留めされ、この状態でねじ29により図2に示すように取付固定されることとなるから、フレーム本体1の天井板27表面及び孔部断面25aに対する密着性(吸い付き)は極めて良好である。よって多少の振動があったとしても、上記取付固定状態に緩みが生じるおそれはない。又、孔部25が形成されている天井板27の厚みに多少のバラツキがあったとしても、該天井板27の厚みに応じて各々の係合爪13dが係合する歯を前記歯列5b中から選択できるので、フレーム本体1の取付部位は、天井板27の板厚の如何によって制限を受けない。
 又、フレーム本体1の上記天井板27等への取付固定時、まず、前述した給電線(即ち、基幹配線)15が上記端子台17の一次側に固定的に接続されることとなるので、上記接続固定作業が終了した時点で端子台17側から通電検査を実施して給電線15側の不具合(例えば、基幹配線15と端子台17の一次側との接続不良、配線不良等)の有無をチェックすることができるから、給電線(基幹配線)15の配線工事の検査効率を向上させることが可能である。又、上記通電検査終了後に、端子台17の二次側に上記受電線22(或いは24)を挿入して通電検査を実施し、その結果何らかの不具合を検出したときに、上記給電線15側の検査結果に基づいて、該不具合が上記給電線15側に生じた不具合なのか、或いは照明器具30等の負荷側に生じた不具合(例えば、器具接続不良等)なのかを容易に判別することができる。従って、万が一、漏電等の電気的な事故が発生した場合でも上記事故発生箇所が給電線(基幹配線)15側なのかそれとも照明器具側なのかの識別や事故原因の把握が容易に行えるのみならず、事故対策を迅速に講ずることも可能である。
 又、不使用時の孔部25については、蓋体20によって容易に塞ぐことが可能であるので、使用しなくなった孔部25を塞ぐための天井板27の補修工事や給電線(基幹配線)15の引回し工事等の大掛かりな工事を行う必要もない。
 又、上述した電気器具設置用フレームと略同一形状、略同一大きさの埋込み型の電気器具であれば、照明器具に限らずスピーカやビデオカメラ等のAV機器、或いはセキュリティセンサ等の各種電気器具をも上記電気器具設置用フレームに対して取付けることができる。
 更には、上記電気器具設置用フレームは、照明器具等を保持した状態でチルトするユニバーサル型チルタヤ引出しアーム型(プルダウン型)のチルタ、プラグ型チルタ及びフランジ型チルタのような各種チルタも取付が可能である。これら各種チルタについては、後述する。
 本実施例では、電気器具設置用フレームを天井板27に形成された孔部25に取付ける場合について説明したが、上記電気器具設置用フレームは、天井板に形成された孔部以外に、壁面や床面等室内の適宜箇所に形成された孔部にも取付けが可能であるのは勿論、家具等の調度品に対しても組込むことができ、ブラケット等にも取付けが可能である。更には室内に限らず、室外の適宜箇所、例えば地面等に設置された構造物に対しても取付けが可能であり、取付箇所は限定されない。更に、上述したフレーム本体1の形状は、円環状のものに限定されるものではなく、例えば、矩形状や菱形、或いは三角形状のものであってもよい。
 図3及び図4は、上記電気器具設置用フレームに対し着脱自在に取付けが行える埋込み型照明器具(ダウンライト)を示す。
 上記照明器具30は、受電機構33と光学機構35とが特別な工具等を用いることなく簡単な操作により結合/分離が自在な構成となっている。受電機構33は、ソケットカバー39と、このソケットカバー39に内装される電球用ソケット41(図4で示す)と、ソケットカバー39を介して電球用ソケット41と接続されているコード(受電線)22とを備えており、これら各部22、39及び41が一体化された構造となっている。
 一方、端子台17や、安定器19等の電力変換回路部品は、従来のように受電機構33と一体構造とはせず、夫々フレーム本体1に対して着脱自在な構成とすることによって受電機構33から離間した位置に設置することとしている。このように上記各附属回路部品を受電機構33から離間した位置に設置することとした理由は、受電機構33を構成する電球用ソケット41や光源ランプ42(或いは44)(いずれも図4に示す)の発熱による影響から上記附属回路部品を保護することとしたためである。
 上記コード(受電線)22の端部には、差込みプラグ21aが取付けられている。この差込みプラグ21aは、後述するように受電機構33と光学機構35とが埋込み型照明器具30として一体化された後、前述したフレーム本体1の内周に嵌合、固定されるに先立ち、前述した端子台17の二次側(即ち、コンセント)に挿入される。
 ソケットカバー39は、図3に示すように、略円筒形状を呈するソケットカバー本体43と、このソケットカバー本体43と一体的に構成された略円筒形状を呈する連結部45と、ソケットカバー本体43の側面に全周に亘って略等間隔で形成された複数のフィン47と、を備えている。
 ソケットカバー本体43の側面からその天板部にかけての部位には、上記複数のフィン47に加えて複数のスリット形状の放熱穴43aが所定の間隔で形成されており、ソケットカバー本体43の内側天板部43bは、放熱板としての機能と前記電球用ソケット41の支持固定部材としての機能とを兼備している。内側天板部43bは、各種電球用ソケット41をねじ等を介して着脱可能に取付が行える構成となっている。
 上述した複数の放熱穴43aと複数のフィン47とによりソケットカバー本体43の放熱断面が充分に確保され、これによってソケットカバー本体43の放熱効果が促進され、光源ランプの寿命の維持を図ることを可能ならしめる。なお、図3等で示した上記受電機構33は、使用される光源ランプが電力消費量の非常に大きなものである場合に採用されるものの一例であり、受電機構は、図3に示した照明器具30では接続される光源ランプ(例えば、蛍光灯、白熱電球、ハロゲンランプ等)の種類や消費電力の大きさ(W数)に応じて種々のものが用意される。
 例えば、使用される光源ランプが電力消費量の非常に大きなものであれば、上記図3において示した構成の受電機構33が採用され、又、上記光源ランプが電力消費量の小さいものであれば、上述した受電機構33よりも簡単な構成の受電機構(図示しない)が採用される。このように、受電機構33は、取付けようとする光源ランプの種類や電力消費量に応じて自由に選定することができる。
 上記連結部45は、その側面下方に互いに対向関係にある一対の係合突片(図示の関係で一方のみ記載)57が設けられている。これら各係合突片57は、夫々略半円状に形成されていて、中心にねじ等の締結部材が挿入可能なように貫通孔57aが設けられている。上記各係合突片57は、電球用ソケット41に取付けられる光源ランプが、図4右側に符号44で示す光源ランプであってその発光中心点44aが受電機構33側のミラー51の焦点位置と略一致する場合は、受電機構取付部55(図3に示す)に設けられている一対のストッパ55aと係合(図3では図示の都合により一方のみ記載)せしめられる。
 又、上記各係合突片57は、電球用ソケット41に取付けられる光源ランプが、図4左側に符号42で示す光源ランプであってその発光中心点42aが受電機構33側のミラー51の焦点位置からずれている場合は、受電機構取付部55(図3に示す)に設けられている、夫々切欠かれたねじ孔が形成された一対の係合突片載置部55b(図4に示す)上に載置され、ねじ等により締結固定される。上記のような態様で、受電機構33は光学機構35に結合され、受電機構33が光学機構35から離脱するのが阻止される。
 即ち、各係合突片57が一対の係合突片載置部55b上に載置されている場合と一対のストッパ55aに係合されている場合のいずれにおいても、夫々の光源ランプの発光中心点をミラー51の焦点位置と略一致するように設置することができる。なお、受電機構33の光学機構35に対する取付の態様については、後に詳述する。
 光学機構35は、図3及び図5に示すように本体枠49と、ミラー51と、コーン53とを備えた構成となっている。本体枠49は、略輪状に形成された大径の基部59と、この基部59から略等間隔で放物線状に立上がっている4本の支持柱(図3では、3本分を記載)61と、基部59と略同心となるように前記各支持柱61によって支持されている小径な略輪状の受電機構取付部55(前掲)と、を備えている。
 これら各部は、例えばアルミニウムのような金属材料によって形成されており、図示のように一体となって本体枠49を構成したスケルトン構造となっている。即ち、本体枠49は、円形状の開口部を有し且つ断面が図4に示すように略放物線状を呈する形状のミラー51が収容可能な空間を画成している。本体枠49を上記のようにスケルトン構造とした理由は、本体枠49をできるだけ軽量化するためである。又、スケルトン構造であっても、充分な衝撃強度を持ち得るようにアルミダイカストで鋳造することとした。
 前述した受電機構取付部55は、上記各支持柱61の頂部に夫々前記一対の係合突片57を案内するための案内溝55cが設けられており、これら各案内溝55cは、図3上方から見ると略U字形状を呈するように形成されている。上記4個の案内溝55c中、互いに対向関係にあるいずれか一対の案内溝55cは、前述した係合突片載置部55bが設けられている。
 別の一対の案内溝55cは、係合突片載置部55bが設けられておらず、前記ミラー51を収容するための収容空間に開口している。これら案内溝55cによって案内された一対の係合突片57は、受電機構33が反時計方向に回転せしめられることにより、段差構造となっている受電機構取付部55の内周面に沿って移動し、該内周面の適宜部位に対向して形成されている前記一対のストッパ55aと係合せしめられる。一対の係合突片57が一対のストッパ55aと係合することにより、受電機構33の光学機構35に対する結合が保持される。なお、上述した受電機構取付部55と適合する連結部を有する受電機構であれば、様々な仕様のものを上記光学機構35に対して取付けることが可能であるから、上記光学機構35は、これら受電機構に対する共通パーツとして使用可能である。
 基部59の図3下側の端部は、略等間隔で図3上側に突設されている複数の取付接続部53aを介して略円筒形状のコーン53が基部59と一体的に取付固定されている。上記取付接続部53aは、コーン53の上端部に全周に亘って形成されているフランジ部53cに一体的に取付固定されている。
 このフランジ部53cは、前記受電機構33が結合された後の光学機構35が前述したフレーム本体1に取付けられるに際して、前記各々の係止部材3aと圧接することにより光学機構35を位置決め固定する機能を有している。なお、上記フランジ部53cは、回転可能な状態で上記前記各々の係止部材3aと圧接せしめられる。一方、コーン53の図3下側の端部は,全周に亘り所定幅でフランジ53bが形成されている。
 このフランジ部53bは、前記受電機構33が結合された後の光学機構35が前述したフレーム本体1に取付けられるに際して、前記段部11と当接することにより光学機構35を位置決め固定する機能を有している。上記内容の詳細は、既に説明した通りである。なお、フランジ部53bは、回転可能な状態で上記段部11と当接せしめられる。
 コーン53と取付接続部53aと基部59とによって画定される窓部63は、
ミラー51が前記空間内に取付固定されたときに、該ミラー51の端面が臨まされるようになっている。上記ミラー51の端面は、窓部63と共にインテーク孔51bを画成するものである。上記インテーク孔51bは、略等間隔で複数個形成されている。
 これら各エアーインテーク孔51bは、光学機構35が受電機構33とともに照明器具30として前掲の天井板27等に取付固定されると、殆ど目立つことがない位置に形成されている(図5参照)。各エアーインテーク孔51bは、照明器具30が図5に示すように電気器具設置用フレームを介して天井板27に取付けられたときに、室内の空気を矢線で示すように天井板27裏面に導く機能を有する。
 この機能は、これらエアーインテーク孔51b及び前記複数の放熱穴43aと複数のフィン47とによる所謂煙突効果に起因するもので、この煙突効果により室内の空気が天井板27の裏面に導かれる対流現象が促進される。
 ミラー51は、光源ランプから照射された光の反射方向を決めたり配光制御を行うために設けられる部材であり、このミラー51は、その曲面形状に応じて固有の焦点位置を有している。ミラー51は、本体枠49に取付固定されたときに、その大径側開口端部がコーン53の上端部近傍にくるように大きさが設定されている。
 ミラー51は、その図3上方の部位に、前記電球用ソケット41に装着された光源ランプをミラー51の内面側に臨ませるための貫通孔51aが形成されている。
 更に、上記コーン53は光源ランプからの照射光の性質を制御するための透明板(ガラス板)やピンホール等の各種付属品が装着可能に構成されている。なお、上記連結部45と上記受電機構取付部55との双方に対して夫々結合可能な構造のアダプタ(図示しない)を備えれば、図4左側に示した光源ランプ42よりも更に発光中心点の位置がミラー51の焦点位置と相違している光源ランプの取付が可能となり、該光源ランプの発光中心点を前記ミラー51の焦点位置に一致するように設置することができる。
 上述した照明器具30は、以下のような手順で組付けられた後、天井板27等室内の適宜箇所に設けられている電気器具設置用フレームに取付固定される。
 まず、受電機構33の連結部45が、光学機構35の前述した受電機構取付部55に結合せしめられる。このとき電球用ソケット41に挿着された光源ランプ(既述のように発光中心点が相違する種々の光源ランプがある)が前記貫通孔51aを通してミラー51内に臨まされる。
 上記連結部45の上記受電機構取付部55への結合時、前記一対の係合突片57は、前述したミラー51の収容空間と連通している一対の案内溝55c内に夫々嵌合せしめられる。この状態で受電機構33が反時計方向に回転せしめられることにより、各係合突片57は既述のような態様で前記一対のストッパ55aと係合せしめられ、これによって受電機構33の光学機構35に対する結合が保持される。
 上記プロセスを経て、所謂埋込み型の照明器具30の組付け作業が完了する。組立てられた照明器具30は、前掲の図1及び図2に係る説明において述べたような工程で、天井板27(図1に示す)等に取付固定されている複数の電気器具設置用フレーム中、所望の位置のフレーム本体1に下側から挿入されて取付固定されることとなる。
 以上説明したように、上記埋込み型照明器具(ダウンライト)30では、受電機構33と光学機構35は、夫々アルミニウム材料で形成され、これら受電機構33と光学機構35は、特別な工具等を用いることなしに簡単な操作により結合/分離が自在な構成となっており、しかも照明器具30を取付固定するためのフレーム本体1や給電線(基幹配線)15を接続するための端子台17等を上記各部によって構成される照明器具30本体とは別体構造としたので、受電機構33のみのパーツ交換が可能であり、又、破損したり寿命が尽きたことによって廃棄された受電機構33や光学機構35は、アルミニウム製品として回収して再利用することが可能であり、省資源や環境保護の面でも有効である。
 又、従来のように故障等の不具合が生じていない光学機構35までも故障が生じた受電機構33と共に廃棄されることがなくなったために、ユーザ側が負担するコスト低減を図ることも可能となった。
 上記のように、受電機構33と光学機構35とが結合/分離自在となったので、
水に弱い受電機構33を光学機構35から取外して光学機構35のみを清掃したり或いは水等で洗浄したりすることが可能であり、よって上記清掃や洗浄を定期的に実すれば、ミラー51に対する塵や埃等の付着に起因してミラー反射率が低下するのを防止することも可能である。
 又、既述のように受電機構33と光学機構35とが結合/分離自在に構成されているから、上記光学機構35を、予め用意しておいた種々の受電機構33に対する共通パーツとして用いることが可能である。従って、使用したい光源ランプが電力消費量の非常に大きなものであれば、前述の放熱穴43aやフィン47が設けられている受電機構33が採用され、又、上記光源ランプが電力消費量の小さいものであれば、放熱穴43aやフィン47等のない受電機構が採用されることとなるので、受電機構33は、取付けようとする光源ランプの種類や電力消費量に応じて自由に選定することができる。
 又、既述のように受電機構33と光学機構35とが結合/分離自在に構成されているから、上記照明器具30が天井裏の広い建築物の天井板に取付固定されている場合には、光源ランプや受電機構33等の交換は、わざわざ照明器具30本体をフレーム本体1から取外すことなく行うことができる。しかも上記作業は、特別な工具を必要とせずに天井側から受電機構33をワンタッチで取外すことによって容易に行うことができる。
 又、上記とは逆に受電機構33と該受電機構33に挿着されている光源ランプとを変更せずに光学機構35とは別の光学機構35、即ち、性質の異なった光や異なった配光(散光、集光等)が得られる光学機構を用いることができる。
 更に、上記照明器具が図5に示すようにフレーム本体1を介して天井板27に取付けられたときに、前述した各エアーインテーク孔51bによって、室内の空気は前述したすように天井板27裏面に導かれる対流現象が促進される。そのため、汚れを含んだ室内空気は、前記各エアーインテーク孔51bから天井裏に吸込まれることとなるので、汚れが天井板27の表面に付着することが防止できる。この効果は、空気調和装置(エアコン)等による暖冷房時のような室内空気に強い対流現象が生じている時に特に顕著である。
 上記複数の放熱穴43aと複数のフィン47とによって、前記ソケットカバー39内の温度は、法規上の温度上限値である100℃を超えないように保持されることとなる。そのため、ソケットカバー39の電球用ソケット41に装着されている光源ランプは、上記顕著な放熱効果によりランプ切れの早期発生を防止することができる。
 図6は所謂ユニバーサル型のチルタを、図8は所謂プルダウン型のチルタを、又、図9は所謂プラグ型のチルタを、更に、図10は所謂フランジ型のチルタを、夫々示している。上記各種のチルタの構成は、各図を比較対照すれば明らかなように夫々異なってはいるが、いずれも図7に示したような構成の照明器具類を始めとする各種電気器具を保持してチルトさせるという同一の用途に供される。これら各種チルタは、室内或いは室外の適宜な箇所に予め取付固定されており、照明器具30は、取付けを所望する箇所に設置されているチルタに取付けられる。
 図6に示したユニバーサル型チルタは、図7に示した構成の本体枠を備えた照明器具,図1及び図2に示したフレーム本体1に対し夫々着脱自在に取付けが行える構成のものである。
 上記ユニバーサル型チルタは、チルタ本体71と、このチルタ本体71に、所定角度(例えば、45°)で揺動可能に軸支された一対の器具保持アーム73と、を備えた構成となっている。上記チルタ本体71は、保持すべき器具類の形状、大きさに応じた器具類の保持収容空間を画定すると共に前掲の図1に記載されたフレーム本体1に対して取付け/取外しが自在に構成されている。
 上記チルタ本体71は、全体として図6下側端部が図6上側端部よりもやや大径な略円筒形状を呈するように形成されており、上記チルタ本体71の図6上側端部は、保持される照明器具類が最大で45°チルト可能に略半周分に亘って切欠かれている。上記チルタ本体71の図6上側端部から図6下側端部までの幅は、上記チルタ本体71が前記天井板27に取付固定されているフレーム本体1に嵌合された状態で、保持されている照明器具が45°チルトした場合(即ち、図6左側にチルトした場合)にも、前記孔部25が露出しない最低限度の大きさに設定されている。又、上記チルタ本体71の上側端部の切欠き端部は、夫々上記一対の器具保持アーム73を揺動可能に保持する取付保持部75が形成されている。
 更に、上記チルタ本体71の外周面下方には、下側段部71aが全周に亘って形成されていると共に、上記外周面上方には、上側段部71bが全周に亘って形成されている。上記チルタ本体71の前記フレーム本体1への取付時、下側段部71aは、前記段部11と当接し、又、上側段部71bは、前記複数の本体取付機構3の各係止部材3aと係合することによってチルタ本体71のフレーム本体1への取付固定がなされる。
 上記各取付保持部75は、器具保持アーム73のアーム本体77の厚みに対応してチルタ本体71の外周側に突設されている。上記各取付保持部75は、アーム本体77を取付固定するためのねじ孔75aが設けられている。
 上記一対の器具保持アーム73は、上記アーム本体77と、これらアーム本体77に夫々設けられた器具保持部材79と、保持されている照明器具のコーン87上端部と当接することによって照明器具のガタツキを防止するガタツキ防止部材81と、を備えている。上記一対のアーム本体77は、それらの図6上方の部位に器具保持部材79を収容するための空間部が形成されている。
 これら各収容空間部は、前記チルタ本体71の内周側に開口しており且つ上記各アーム本体77の図6上方の部位に形成されている切欠溝77aと、上記チルタ本体71の外周側に開口している小径の円形貫通孔77b等とも連通している。
 上記各器具保持部材79は、例えば、図7に示す照明器具の各係合部83と嵌挿されることにより上記照明器具を保持するもので、各アーム本体77の収容空間部に夫々収容されている。上記各器具保持部材79は、上記切欠溝77aに臨まされている突起部79aと、上記円形貫通孔77b内に移動自在な状態で収容されている丸棒79b等、を備えている。上述した突起部79aは、各器具保持部材79を、例えば図7に示す照明器具の係合部83に嵌挿したり或いは嵌挿を解除するに際して、指等によって操作されるものである。
 上記各丸棒79bには、各器具保持部材79をチルタ本体71内周側に付勢するばね(図示しない)が介装されている。上述した丸棒79bは、上記ばね(図示しない)の付勢力による各器具保持部材79のチルタ本体71内周側への移動及び上記付勢力に反した外周側への移動時に上記ばねによる各器具保持部材79の位置ズレを上記突起部79aと共に防止するために設けられたものである。
 上述した内容から明らかなように、図6に示した器具保持アーム73は、アーム本体77がチルタ本体71に取付られている部位と、照明器具を保持する部位とが異なった位置に設定されている。
 このような構成とした理由は、アーム本体77の同一位置に、チルタ本体71に取付られている部位と照明器具を保持する部位とを設定すると、該位置が疲労し易くなるのを始め種々の不具合が生じるのでそれを防止するためである。上記不具合については、後に詳述する。
 上記ユニバーサル型チルタは、図7に示した照明器具が予め工場等において取付けられた状態で、上記フレーム本体1に取付けられることとなる。ユニバーサル型チルタに対する照明器具の取付は、単に各器具保持部材79を上記各係合部83に嵌挿するだけでよい。これにより、上記各ガタツキ防止部材81が上記本体枠85の基部87上端部と圧接することとなり、この圧接と上記嵌挿とによって照明器具本体が器具保持アーム73に固定される。
 照明器具が取付けられたチルタ本体71は、前記フレーム本体1の近傍で保持された状態で、受電線37の差込みプラグ21aが前述した端子台17の二次側(コンセント)に挿入される。上記挿入作業の終了後に、上記チルタ本体71の前記フレーム本体1に対する取付作業が既述のような過程を経て行われ、フレーム本体1に対するチルタ本体71の取付固定作業は完了する。なお、既述の内容から明らかなように、前記フレーム本体1による上記チルタ本体71の取付固定が、上記チルタ本体71が前記フレーム本体1に対して回転可能な状態で行われることとなるから、照明器具は、チルタ本体71によりチルトされた状態で前記フレーム本体1に対して回転せしめられ、照射方向の変更を容易に行うことができる。
 上述した過程を経て取付けられた上記ユニバーサル型チルタの上記フレーム本体1からの取外しは、上記過程と略逆の過程を経ることによって行うことができる。
 以上説明したように、上記ユニバーサル型チルタによれば、工場等における照明器具の上記器具保持アーム73への取付作業時、上記各ガタツキ防止部材81が上記本体枠85の基部87上端部と圧接し、この圧接と上記器具保持部材79の上記係合部83への嵌挿とによって照明器具をガタツキのない状態で保持することとなるから、チルタ本体71への照明器具類の取付固定の信頼性が大幅に向上する。又、上記取付作業は全て手作業で行うことができるから、上記作業のために工具類は一切不要であり、そのうえ、上記取付作業は極めて容易に行うことができる。
 又、上記下側段部71aの上面と上記段部11の下面との当接と、前記各係止部材3aによる上記上側段部71bとの係止により、フレーム本体1によるチルタ本体71の取付固定が、上記フレーム本体1に対して回転可能な状態で行われることとなるので、保持される照明器具類や各種AV機器類等の指向方向を垂直方向だけでなく水平方向に変更することも可能である。
 又、上述した器具保持アーム73は、アーム本体77がチルタ本体71に取付られている部位と、照明器具を保持する部位とが異なった位置に設定されているので、アーム本体77の同一位置に、チルタ本体71に取付けられる部位と照明器具を保持する部位とを設定した場合と異なり、該位置が摩擦によってすり減って疲労し易くなるのを防止することができるのみならず、上記取付部の構造が複雑化することや、器具類が所望の位置に固定できなくなる等の不具合を防止することが可能である。
 図8に示したプルダウン型チルタは、図7に示した構成の本体枠を備えた照明器具,図1及び図2に示したフレーム本体1に対し夫々着脱自在に取付けが行える構成のものである。
 上記プルダウン型チルタは、チルタ本体89を始め、2本の案内支柱91、アーム支持摺動部材93及び2本の引出しアーム95を備えている。上記チルタ本体89は、前記フレーム本体1に対して取付け/取外しが可能に前記フレーム本体1の内周側と略同一形状、略同一大きさに形成された略円筒形状を呈している。上記チルタ本体89は、その外周面の図8下側端部に、下側段部89aが全周に亘って形成されていると共に、その外周面の図8上側端部には、上側段部89bが全周に亘って形成されている。
 上記チルタ本体89の前記フレーム本体1への取付時、下側段部89aは、前記段部11と当接し、又、上側段部89bは、前記複数の器具着脱機構3の各係止部材3aと係合することによってチルタ本体89のフレーム本来1への取付固定がなされる。上記下側段部89aの上面と上記上側段部11の下面との当接と、前記各係止部材3aによる上記上側段部89bとの係止とにより、フレーム本体1によるチルタ本体89の取付固定が、上記チルタ本体89が上記フレーム本体1に対して回転可能な状態で行われることとなる。
 チルタ本体89の図8上側端部は、上記2本の案内支柱91が互いに対向して立設せしめられており、上記2本の案内支柱91は、チルタ本体89と一体的に構成されている。更に、チルタ本体89の図8上側端部は、上記2本の引出しアーム95が図8上下方向に往復動可能に、2段の段付切欠部89cが互いに対向した状態で形成されている。図8に示したプルダウン型チルタでは、チルタ本体89上の上記2本の案内支柱95の立設位置と上記2個の段付切欠部89cの形成位置とは、上記立設位置を結ぶ線分と上記形成位置を結ぶ線分とが直交するような配置に設定されている。
 上記各案内支柱91は、チルタ本体89の内周側に、夫々案内軌条91aが互いに対向した状態で設けられており、これら各案内軌条91aは、各案内支柱91に略直角に支持され、これら案内支柱91に沿って延在している。これら各案内軌条91aは、それらの両面に上記各案内支柱91に沿って夫々歯列91bが形成されている。
 これら歯列91bには、アーム支持摺動部材93に取付けられている一対の摺動ガイド93aが噛合わされている。上記各案内支柱91の上端部は、上記一対の摺動ガイド93aが案内軌条91aから離脱するのを規制するために摺動ガイドストッパ(図示しない)が取付けられている。一方、上記各案内支柱91の下端部は、各引出しアーム95に保持される電気器具類のチルト動作を規制するストッパとして機能する。
 アーム支持摺動部材93は、全体として略円環形状を呈するように構成されており、前述したような態様で上記一対の摺動ガイド93a及び上記2本の引出しアーム95が一体的に取付けられている。アーム支持摺動部材93は、上記一対の摺動ガイド93a及び上記2本の引出しアーム95の取付部位を除く領域に、略等間隔でスリット93bが複数個形成されている。上記複数個のスリット93bは、上記2本の引出しアーム95に取付けられる照明器具類の放熱効果を良好に保つために設けられているものである。
 上記一対の摺動ガイド93aは、夫々アーム支持摺動部材93と一体的に構成されており、上記歯列91bを挟持した状態で上記歯列91bと噛合う噛合部材(図示しない)を備えている。上記一対の摺動ガイド93aの一方は、引出しアーム95に保持された電気器具類の受電線を臨ませるために切欠きが形成されている。上記噛合部材(図示しない)と上記各摺動ガイド93aとの噛合により、アーム支持摺動部材93の摺動ガイド93a上での位置決めが可能となり、アーム支持摺動部材93の滑落が防止される。
 上述した2本の引出しアーム95は、上記各案内支柱91の立設方向とは逆方向(即ち、図8下方向)に前記アーム支持摺動部材93から延在せしめられている。上記各引出しアーム95は、図7に示した照明器具を始めとする各種電気器具を挟持状態で保持が可能なように、互いに対向し且つ互いが接近する方向に夫々少しだけ湾曲せしめられて形成されている。上記各引出しアーム95は、互いに対向する側に付勢力が生ずるように弾性材料によって構成されている。
 上記各引出しアーム95は、その端部(図8下方)の互いに対向している側の部位に、夫々係合部材97が設けられている。各係合部材97は、例えば、図7に示した照明器具の係合部83と係合が可能なように各係合部83と略同一形状の突起部を備えており、各引出しアーム95に対して正逆方向に回転可能に取付けられている。各係合部材97は、上記突起部を挟んでその両側に指等により各係合部材97を摘むための滑り止めが夫々形成されている。
 上記各引出しアーム95に保持された電気器具類(例えば、図7の照明器具)は、アーム支持摺動部材93が摺動ガイドストッパ(図示しない)と当接しているときは電気器具本体が上記各案内支柱91の下端部と接触するために殆どチルト動作が不可能である。しかしながら、上記電気器具類は、アーム支持摺動部材93が図8下方に移動するにつれて次第にチルト動作が可能な角度が拡大する。
 上記プルダウン型チルタは、図6に示したユニバーサル型チルタにおけると同様に図7に示した照明器具が予め工場等において取付けられた状態で、上記フレーム本体1に取付けられることとなる。プルダウン型チルタに対する照明器具の取付作業は、以下のような手順で行われる。即ち、まず上記各引出しアーム95が、その先端部の間隔を拡大できる程度までチルタ本体89から引出され、次いで上記照明器具がチルタ本体89の近傍で保持された状態で、受電線37をその差込みプラグ21aと共に前述した摺動ガイド93aの切欠きを通して引延ばされる。
 この後、各係合部材97が各係合部83に位置合せされ、上記各滑り止め部分が指等により摘まれて上記間隔を拡大する方向に引張られることで、各耳部係合部材97の各耳部83への係合が行われ、工場等における取付作業は終了する。このようにして 照明器具が取付けられたチルタ本体89は、前記フレーム本体1の近傍で保持された状態で、受電線37の差込みプラグ21aが前述した端子台17の二次側(コンセント)に挿入される。
 上記挿入作業の終了後に、上記チルタ本体89の前記フレーム本体1に対する取付作業が既述のような過程を経て行われ、フレーム本体1に対するチルタ本体89の取付固定作業は完了する。上述した過程を経て取付けられた照明器具のプルダウン型チルタからの取外しは、上記過程と略逆の過程を経ることによって行うことができる。
 以上説明したように、上記プルダウン型チルタによれば、工場等における照明器具の上記プルダウン型チルタへの取付作業時、引出しアーム95を引出して受電線37をその差込みプラグ21aと共に摺動ガイド93aの切欠きを通して引延ばし、照明器具本体の係合部83の位置を上記各係合部材97の位置に位置合せして各係合部材97を指等でチルタ本体89の外周側へ強制移動させ、この移動解除により上記各係合部材97と各係合部83との係合がなされ、上記照明器具は引出しアーム95によって保持されることとなるので、上記取付作業のために工具類は一切不要であり、上記取付作業は極めて容易に行うことができる。又、上記取付作業は全て手作業で行うことができるから、上記作業のために工具類は一切不要であり、そのうえ、上記取付作業は極めて容易に行うことができる。
 一方、上記照明器具のプルダウン型チルタからの取外し作業は、上記工程と略逆工程を実行するだけでよいので、上記取外しのために工具類を一切必要とせず上記取外し作業も又、極めて容易に行うことができる。
 なお、上記下側段部89aの上面と上記段部11の下面との当接と、前記各係止部材3aによる上記上側段部89bとの係止により、フレーム本体1によるチルタ本体89の取付固定が、上記フレーム本体1に対して回転可能な状態で行われることとなるので、保持される照明器具類や各種AV機器類等の指向方向を垂直方向だけでなく水平方向に変更することも可能である。
 図9に示したプラグ型チルタは、室内の適宜箇所(例えば、天井板等)に設けられたライティングレール(図示しない)に移動可能に支持されるもので、前掲の図7に示した照明器具類等が着脱自在に取付け可能な構成となっている。上記プラグ型チルタは、上記ライティングレールを摺動可能で且つ上記ライティングレール内の給電線(図示しない)からの給電を照明器具側に供給するためのアーム支持摺動機構99と、照明器具類等を揺動可能に保持する略U字形状を呈するように形成されたアーム101と、を備えている。
 アーム支持摺動機構99は、上記ライティングレールと係合する係合部103と、負荷側の差込みプラグを挿入するためのコンセント105と、を備えている。
上記係合部103は、上述した給電線と電気的に接続される端子103aと、この端子103aを挟んで設けられた一対の摺動ガイド103bと、を備えている。
 上記一対の摺動ガイド103bは、上記ライティングレールと摺動自在に係合するように構成されている。上記アーム101は、基部109と、この基部109から図9下方に向かって延在している2本のアーム部107と、を備えている。基部109は、図9に示すように略直線状に形成されており、その略中央の部位は、ねじ等の締結具を取付固定するための受け部が設けられている。
 基部109は、上記受け部に取付けられる締結具により、前記アーム支持摺動機構99に回転自在に取付固定されている。上記プラグ型チルタでは、上記基部109と各アーム部107とは、弾発力のある材料によって一体的に形成されており、各アーム部107は、図7の照明器具類等を挟持状態で保持が可能なように、互いに対向し且つ互いが接近する方向に夫々湾曲した状態で図9下方に延在している。
 上記各アーム部107の一方は、該アーム部107に対して安定器、トランス、周波数変換器等の各種電力変換回路を着脱自在に取付固定するためのスリット107aが形成されている。更に、上記各アーム部107は、その下端部にねじ等の締結具を取付固定するための貫通孔107bが夫々形成されており、一対の係合部材111は、これら各貫通孔107bに取付けられる締結具を介して各アーム部107の対向する側に正逆両方向に回転自在に取付固定される。
 上記一対の係合部材111は、前掲の図8に示した各係合部材97と略同様な構成となっている。各係合部材111は、例えば、図7に示した照明器具の係合部83と係合が可能なように各係合部83と略同一形状の突起部を備えている。
 各係合部材111は、上記突起部を挟んでその両側に指等により各係合部材111を摘むための滑り止めが夫々形成されている。上記各アーム101に保持された照明器具類(例えば、図7に示した照明器具)は、上記照明器具本体外周部が上記各アーム101の内周側と当接する角度までチルト動作が可能である。
 上記プラグ型チルタは、図6に示したユニバーサル型チルタや図8に示したプルダウン型チルタにおけると同様に、図7に示した照明器具が予め工場等において取付けられた状態で上記ライティングレール(図示しない)に取付けられることとなる。まず、取付対象となる照明器具類の各係合部83が、上記プラグ型チルタの各係合部材111に位置合せされる。
 次いで、各係合部材111の上記各滑り止め部分が指等により摘まれてアーム101の間隔を拡大する方向に引張られることで、各係合部材111の各係合部83への係合が行われる。この係合により、上記照明器具は、上記各アーム101にチルト動作が可能な状態で保持されることとなる。その際安定器、トランス、周波数変換器等の各種電力変換回路(図示しない)が、上述したスリット107aを介してアーム部107に取付られる。
 このアーム部107への各種電力変換回路の取付けと並行して、上記コンセント105に対するプラグ(例えば、前掲の差込みプラグ21a、21b)の挿入が行われる。これによって、上記プラグ型チルタに対する照明器具類の取付固定作業が完了する。これにより、上記照明器具類は、上記照明器具本体外周部が上記各アーム101の内周側と当接する角度までチルト動作が可能となる。このようにして照明器具や附属回路部品等が取付けられた上記プラグ型チルタが、ライティングレール(図示しない)に移動可能な状態で取付けられることとなる。
 一方、照明器具の上記プラグ型チルタからの取外し作業は、まず、上記プラグ型チルタの上記ライティングレール(図示しない)からの取外しが行われた後上記プラグの引抜きと共に安定器等、附属回路部品の取外しが行われ、次いで、各係合部材111がアーム101の間隔を拡大する方向に引張られ、各係合部材111の各係合部83に対する係合解除が行われることによって完了する。
 以上説明したように、上記プラグ型チルタによれば、工場等における照明器具の上記プラグ型チルタへの取付作業時、取付対象となる照明器具の各係合部83の位置を上記各係合部材111の位置に位置合せし、上記プラグ型チルタの各係合部材111をアーム101の間隔が拡大する方向に強制的に移動させた後、この移動を解除することで各係合部材111の各係合部83への係合が行われ、この係合により上記照明器具は、上記各アーム101にチルト動作が可能な状態で保持されることとなるので、上記取付のために工具類は一切不要であり、上記取付作業は極めて容易に行うことができる。
 一方、工場等における照明器具の上記プラグ型チルタからの取外し作業時、受電線の差込みプラグ(21a、21b)を上記コンセント105から引抜くと共に安定器等の取外しを行った後、各係合部材111をアーム101の間隔が拡大する方向に強制的に移動させることにより照明器具類の上記プラグ型チルタからの取外しが行えるので、上記取外しのために工具類は一切不要であり、上記取外し作業も又、極めて容易に行うことができる。
 なお、上記説明では、上記プラグ型チルタに取付けられる器具として、図7に示した仕様の照明器具類を挙げたが、上記プラグ型チルタは、図7に示した仕様の照明器具類に限らず、上記プラグ型チルタに適合する仕様のものであれば、スピーカ、ビデオカメラ等のAV機器や、セキュリティセンサ等の電気機器類或いはミラー等のように作用方向を変更することが望まれる器具をも着脱自在に取付けが可能であり、これら各種機器類の指向方向をも所望に応じて自在に変更することも可能である。
 図10に示したフランジ型チルタは、給電線が配線されている室内の適宜箇所(例えば、天井板等)に直付けされるもので、図10は、上記フランジ型チルタがアーム支持給電機構113を下側にして置いた状態を図示している。上記フランジ型チルタは、前掲の図7に示した照明器具類等が着脱自在に取付け可能な構成となっている。
 上記フランジ型チルタは、室内の適宜箇所に直付けされることにより上記給電線と電気的に接続せしめられて、上記給電線(図示しない)からの給電を照明器具側に供給するためのアーム支持給電機構113と、照明器具類等を揺動可能に保持する略U字形状を呈するように形成されたアーム121と、を備えている。
 アーム支持給電機構113は、端子台収納ケース119と、アーム取付支持ケース129と、端子台取付蓋(図示しない)と、後に詳述する端子台と、を備えた構成となっている。端子台収納ケース119は、略コ字状の開口部を有し、又、アーム取付支持ケース129は、略円形状の開口部を有しており、両ケースは、一体的に成形されている。端子台収納ケース119は、端子台を収納可能にその形状、容積が設定されているもので、その底部(即ち、図10では上部の部位)に略矩形状のコンセント窓117が設けられている。
 又、端子台収納ケース119は、その両側面部のアーム取付支持ケース129寄りの部位に、夫々ねじ等の締結具115を取付固定するための受け部119aが形成されている。上記コンセント窓117は、上記端子台取付蓋に取付固定された状態で端子台収納ケース119に収納されている端子台の二次側、即ち、コンセント133が臨まされている。
 上記締結具115は、上記端子台取付蓋を取付固定するに際して使用されるものである。他方、アーム取付支持ケース129は、その底部(即ち、図10では上部の部位)の略中心にねじ等の締結具131を取付固定するための受け部(図示しない)が設けられている。上記締結具131は、アーム121を取付固定するに際して使用されるものである。
 上記端子台取付蓋は、上記両ケース119、129の開口部(即ち、図10裏側)を塞ぐもので、その形状は、上記両ケースの開口部と同一形状を呈するように形成されている。上記端子台取付蓋は、その端子台収納ケース119と対応する部位に、例えば、前掲の端子台(図1、図3で示した端子台17)を取付固定するためのねじ孔や複数の貫通孔(いずれも図示しない)が形成されている。
 又、上記端子台取付蓋は、そのアーム取付支持ケース129と対応する部位の略中心に、円形状の給電線通し孔(図示しない)が形成されているのを始め、上記端子台取付蓋が取付けられた後のアーム支持給電機構113を天井板等に取付固定するための孔(図示しない)が複数個形成されている。上記円形状の孔は、天井裏等に配線されている給電線(図示しない)を通すための通し孔であり、この通し孔を通った給電線の端部は、上記端子台取付蓋に取付けられた後の端子台の一次側に接続せしめられる。
 一方、上述したアーム121は、基部125と、この基部125から図10上方に向かって延在している2本のアーム部123と、を備えている。基部125は、図10に示すように略直線状に形成されており、その略中央の部位は、ねじ等の締結具131を取付固定するための受け部125aが設けられている。
 基部125は、上記受け部125aに取付けられる締結具131により、前記アーム取付支持ケース129に回転自在に取付固定されている。図10に示した態様のフランジ型チルタでは、上記基部125と各アーム部123とは、弾発力のある材料によって一体的に形成されており、各アーム部123は、図7の照明器具類等を挟持状態で保持が可能なように、互いに対向し且つ互いが接近する方向に夫々湾曲した状態で図10上方に延在している。
 上記各アーム部123の一方は、該アーム部123に対して安定器、トランス、周波数変換器等の各種電力変換回路を着脱自在に取付固定するためのスリット123aが形成されている。更に、上記各アーム部123は、その下端部(即ち、図10では、上端部)に、ねじ等の締結具を取付固定するための貫通孔123bが夫々形成されており、一対の係合部材127は、これら各貫通孔123bに取付けられる締結具を介して各アーム部123の対向する側に正逆両方向に回転自在に取付固定される。
 上記一対の係合部材127は、前掲の図8及び図9に示した各係合部材97、111と略同様な構成となっている。各係合部材127は、例えば、図7に示した照明器具の係合部83と係合が可能なように各係合部83と略同一形状の突起部を備えている。
 各係合部材127は、上記突起部を挟んでその両側に指等により各係合部材111を摘むための滑り止めが夫々形成されている。上記各アーム121に保持された照明器具類(例えば、図7に示した照明器具)は、上記照明器具本体外周部が上記各アーム121の内周側と当接する角度までチルト動作が可能である。
 上記フランジ型チルタは、図6に示したユニバーサル型チルタ、図8に示したプルダウン型チルタ及び図9に示したプラグ型チルタにおけると同様に、図7に示した照明器具が予め工場等において取付けられた状態で天井板等室内の適宜箇所に取付固定されるものである。まず、取付対象となる照明器具類の各係合部83が、上記フランジ型チルタの各係合部材127に位置合せされる。
 次いで、各係合部材127の上記各滑り止め部分が指等により摘まれてアーム121の間隔を拡大する方向に引張られることで、各係合部材127の各係合部83への係合が行われる。この係合により、上記照明器具は、上記各アーム121にチルト動作が可能な状態で保持されることとなる。その際安定器、トランス、周波数変換器等の各種電力変換回路(図示しない)が、上述したスリット123aを介してアーム部123に取付けられる。
 このアーム部123への各種電力変換回路の取付けと並行して、上記コンセント133に対するプラグ(例えば、前掲の差込みプラグ21a、21b)の挿入が行われる。これによって、上記フランジ型チルタに対する照明器具類の取付固定作業が完了する。これにより、上記照明器具類は、上記照明器具本体外周部が上記各アーム121の内周側と当接する角度までチルト動作が可能となる。このようにして照明器具や附属回路部品等が取付けられた上記フランジ型チルタが、天井板等、室内の適宜箇所に取付固定されることとなる。
 一方、照明器具の上記フランジ型チルタからの取外し作業は、まず、上記フランジ型チルタの上記天井板等からの取外しが行われた後上記プラグの引抜きと共に安定器等、附属回路部品の取外しが行われ、次いで、各係合部材127がアーム121の間隔を拡大する方向に引張られ、各係合部材127の各係合部83に対する係合解除が行われることによって完了する。
 以上説明したように、上記フランジ型チルタによれば、工場等における照明器具の上記フランジ型チルタへの取付作業時、取付対象となる照明器具の各係合部83の位置を上記各係合部材127の位置に位置合せし、上記フランジ型チルタの各係合部材127をアーム121の間隔が拡大する方向に強制的に移動させた後、この移動を解除することで各係合部材127の各係合部83への係合が行われ、この係合により上記照明器具は、上記各アーム121にチルト動作が可能な状態で保持されることとなるので、上記取付のために工具類は一切不要であり、上記取付作業は極めて容易に行うことができる。
 一方、工場等における照明器具の上記フランジ型チルタからの取外し作業時、受電線の差込みプラグ(21a、21b)を上記コンセント133から引抜くと共に安定器等の取外しを行った後、各係合部材127をアーム121の間隔が拡大する方向に強制的に移動させることにより照明器具類の上記フランジ型チルタからの取外しが行えるので、上記取外しのために工具類は一切不要であり、上記取外し作業も又、極めて容易に行うことができる。
 なお、上記説明では、上記フランジ型チルタに取付けられる器具として、図7に示した仕様の照明器具類を挙げたが、上記フランジ型チルタは、図7に示した仕様の照明器具類に限らず、上記フランジ型チルタに適合する仕様のものであれば、スピーカ、ビデオカメラ等のAV機器や、セキュリティセンサ等の電気機器類或いはミラー等の器具をも着脱自在に取付けが可能であり、これら各種機器類の指向方向をも所望に応じて自在に変更することも可能である。
 図11は、照明器具のフロントアタッチメントを示した斜視図である。図11に示したフロントアタッチメントは、各種照明器具類の先端部(コーン)に対して取付け/取外しが可能に形成されているもので、同図は、フロントアタッチメントと、該フロントアタッチメントが取付けられる照明器具類とを、フロントアタッチメントの照明器具類への取付過程において該照明器具類の先端部方向から見たときの態様が図示されている。
 上記フロントアタッチメントは、実際に各種照明器具が使用されている空間で照射対象物に対してどのような照明効果を創出するかを決定し、この決定に従って照射光量の調整等、様々な光の制御を行うために用いられる。上記フロントアタッチメントによる光の制御方法は、グレアカット、光量調整、片方向だけのグレアカット、光色調整等がある。
 上記フロントアタッチメントは、フロントアタッチメントホルダ(以下、単に「ホルダ」という)135と、符号137で示す台形型のブレードを始めとする複数種類のブレード(他のブレードは図示しない)と、を備えている。上記ホルダ135は、例えばコーン先端部等、各種照明器具類の先端部位に対して着脱自在に取付けられるもので、上記ホルダ135は、全体として略円環状を呈するように形成されている。上記ホルダ135は、例えば、図11で示した照明器具のコーン147に対して回転可能な状態で嵌合される。
 上記ホルダ135は、その幅の略1/2(図11では上方寄り)の部位が全周に亘って残りの略1/2の部位よりもやや厚肉に形成されており、上記厚肉部位と厚肉でない部位との境界は、上記ホルダ135の内周側、外周側の双方共に段部となっている。上記ホルダ135の内周側段部は、例えば、光学フィルタ(ガラスフィルタ)等を係合状態で保持するために形成されているものであり、内周側段部の幅は、外周側段部の幅よりもかなり広めに設定されている。
 内周側段部からホルダ135の厚肉側端部(図11では上側端部)にかけての部位(図11では上側端部)は、所定の角度で傾斜せしめられている。上記ホルダ135は、上記傾斜部位に、略等間隔で4個の矩形状凹部135aが形成されており、これら各矩形状凹部135aは、レンズホルダ(図示しない)を上記ホルダ135に係合、保持させるためのものである。
 図11で示したホルダ135では、各矩形状凹部135aは、以下に記載する4個の係合部材保持機構139等の位置と対応させて夫々設けられている。上記ホルダ135の外周側段部は、例えば、図11に示したような照明器具類の先端部(コーン)に係合状態で保持されるために形成されているものである。
 上記ホルダ135は、その厚肉部位の外周側に、略等間隔で4個の係合部材保持機構139が形成されており、これら各係合部材保持機構139は、一対の突片139aから成っている。各一対の突片139aは、略L字形状を呈するように形成されており、所定の間隔を置いて互いに対向した状態で上記ホルダ135と一体的に形成されている。上記各係合部材保持機構139は、台形型ブレード137のヒンジ係合部材153を始め、矩形型ブレードのヒンジ係合部材(図示しない)や図12で示すブレード機構141のヒンジ係合機構157等が着脱自在に取付けられるように構成されている。
 上記ホルダ135は、又、その薄肉部位の外周側に上記各係合部材保持機構139と夫々対応して4個の外周側ばね部材143が設けられている。各外周側ばね部材143は、断面が略「く」の字形状に形成されている。
 上記各ばね部材143は、上記ホルダ135の外周側に付勢されている。これら各ばね部材143は、上記ホルダ135の照明器具145へ嵌合されることにより上記コーン147内周の下側段部147b(図11では、上方)と上記ホルダ135の外周側段部とが圧接状態となったときに、コーン147内周の溝部147aの上側段部(図11では、下方)と圧接状態で係合する。
 上記係合と上記圧接とにより、上記ホルダ135の上記コーン147からの離脱が阻止されるようになっている。なお、上記照明器具は、従来より使用されているものであって、上述した溝部147aは、上記コーン147の内周に全周に亘って所定幅で形成されており、又、上記下側段部147bも、上記コーン147の内周に上記溝部147aから所定間隔を置いて全周に亘って形成されている。
 更に、上記ホルダ135は、その薄肉部位の内周側に上記各係合保持機構139と夫々対応して4個の内周側ばね部材149が設けられている。各内周側ばね部材149は、断面が略「V」字形状に形成された2個のばね149aが、前記各ばね部材143を挟むように位置決めされて設けられている。これら各ばね149aは、上記ホルダ135の内周側に付勢されており、図示しない光学フィルタ等が上記ホルダ135内周に嵌合されたときに、その枠体端部等と圧接状態で係合することによって上記光学フィルタ等の離脱を阻止するようになっている。
 上述した台形型ブレード137は、ブレード本体151と、前述したヒンジ係合部材153と、を備えている。ブレード本体151は、略台形状に形成されており、その上底に全長に亘って小径の軸151aが設けられていると共に該軸151aの略中央附近に、矩形状の孔部151bが設けられている。上記軸151aと上記孔部151bとは、前述したヒンジ係合部材153を揺動可能に取付固定するために設けられたものである。
 上記ヒンジ係合部材153は、断面が略「J」字形状を呈するように形成されており、その湾曲部位は、上記軸151aと略半周に亘って包囲するように当接している。上記ヒンジ係合部材153は、上記湾曲部位を中心として短尺部と長尺部とに分かれており、短尺部には、ブレード本体151の揺動を規制する段部(図示しない)が設けられている。上記ヒンジ係合部材153は、短尺部側の略中央の部位と該部位と対向している長尺部側の部位とに、夫々貫通孔(図示しない)が形成されている。
 これら貫通孔は、ねじと、ねじに螺合された介在物等の締結具153aが前記軸151aと当接した状態で嵌挿されている。上記締結具153aによって、上記ヒンジ係合部材153がブレード本体151に対して揺動可能に取付固定されることとなる。
 更に、上記ヒンジ係合部材153は、その長尺部側の端部に、前記各突片139aと対応させて2個の切欠凹部153bが形成されていると共に、2個の切欠凹部153bによって挟まれた部位153cは、上記2個の切欠凹部153bによって夫々隔てられた部位よりもやや短めに設定されている。ヒンジ係合部材153の、上記2個の切欠凹部153bによって夫々隔てられた部位は、ヒンジ係合部材153が各係合部材保持機構139に対して取付られる際に、一対の突片139aと係合し易いように設定されたものである。
 図12は、上述したホルダ135に取付けられるブレード機構141を示した斜視図である。上記ブレード機構141は、一対のブレード155と、一対のヒンジ係合機構157と、を備えた構成となっている。一対のブレード155は、夫々略矩形状を呈しており、その長辺の一方に、全長に亘って小径の軸155aが設けられていると共に、上記軸155a近傍の両端の部位に夫々略矩形状の孔部155bが設けられている。
 上記各ヒンジ係合機構157は、係合機構本体157aと、一対の軸嵌挿部157bと、を備えている。上記係合機構本体157aは、図12の表面方向から見た側面形状が略凸字状を呈するように形成された第1の部材と、図12の表面方向から見た形状が略矩形状を呈し且つA−A′線で切断して得られた断面形状が略「L」字状を呈するように形成された第2の部材とが、一体的に構成された立体である。
 上記第1の部材と上記第2の部材とは、図12裏面側から見た形状が略「コ」字状を呈する空隙部157cを画定している。上記空隙部157cは、その形状、大きさが上述した各係合部材保持機構139の一対の突片139aと夫々嵌合可能に設定されているものである。
 上記各軸嵌挿部157bは、係合機構本体157aの長尺方向両端部に夫々上記係合機構本体157aと一体的に形成されている。各軸嵌挿部157bは、夫々図12の表裏方向から見た形状が略「U」字状を呈するように形成されており、各軸嵌挿部157bによって画定されるU字状溝は、上記軸155aを当接状態で収納可能に設定されている。
 そして、上記各軸嵌挿部157bは、上記係合機構本体157aと一体的に構成されている部位と、U字状溝を挟んで該部位と対向している端部とに、夫々ねじ孔(図示しない)が設けられている。これらねじ孔は、上記各軸嵌挿部157bの端部が上記孔部155bを貫通することによって上記各軸155aがU字状溝に収容されたときに、ねじ等の締結具(図示しない)が螺着されるものである。
 上記締結具(図示しない)は、締付けられることによって上記U字状溝の間隔をせばめ、軸155aが上記U字溝から離脱するのを防止する。これによって上記ブレード本体155が、上記一対のヒンジ係合機構157に対して揺動可能に取付固定されることとなる。
 上記構成のブレード機構141は、上記一対のヒンジ係合機構157が上記ホルダ135に取付けられることにより、上記ホルダ135を介して前記照明器具のバッフルに取付固定されることとなる。なお、図11の照明器具145は、前掲の図7に示したような本体枠85に耳部83が設けられている構成の照明器具であり、この耳部83を介して前述したユニバーサル型チルタを始め、プルダウン型チルタ、プラグ型チルタ及びフランジ型チルタ等に着脱自在に取付けられるものである。
 上述したフロントアタッチメントは、次のような手順で図11に示した照明器具145のコーン147等に取付けられ、又、取外される。まず、図11に示した台形型ブレード137の前記ホルダ135に対する取付け/取外しについて説明する。
 上記台形型ブレード137は、ヒンジ係合部材153が図11に示すような態様で前記ホルダ135の係合部材保持機構139に嵌合される。上記嵌合に際しては、既述のように、2個の切欠凹部153bによって夫々隔てられた部位が一対の突片139aと圧接状態で係合することによって、ヒンジ係合部材153の係合部材保持機構139からの離脱が防止される。上記嵌合によって、台形型ブレード137は、前記ホルダ135の厚肉部位側端部から前記ヒンジ係合部材153の段部までの範囲で揺動可能な状態となる。
 このようにして残りの係合部材保持機構139に対しても夫々所望の形状のブレードが取付けられる。すべての係合部材保持機構139に対するブレードの取付が完了すると、上記ホルダ135の前記コーン147先端部に対する取付け作業が行われる。即ち、上記ホルダ135が上記照明器具145に嵌合されることにより、上記コーン147内周の下側段部147bと上記ホルダ135の外周側段部とが圧接状態となり且つコーン147内周の溝部147aの上側段部と圧接状態で係合する。
 上記係合と上記圧接とにより、上記ホルダ135の上記コーン147からの離脱が阻止される。一方、上記フロントアタッチメントの上記コーン147からの取外し作業は、上記手順と略逆の工程を実行することによって容易に行うことができる。なお、上記ルーバ141の、上記ホルダ135への取付けは、一対のヒンジ係合機構157を対向関係にある一対の係合部材保持機構139に対して夫々嵌合させることによって行われる。
 一方、上記ブレード機構141の、上記ホルダ135からの取外しは、一対のヒンジ係合機構157を対向関係にある一対の係合部材保持機構139から同時に取外すことによって行われる。上記ブレード機構141が取付けられたホルダ135の、上記コーン147先端部への取付作業/上記コーン147先端部からの取外し作業は、上述した台形型ブレード137が取付けられたホルダ135における取付/取外しと略同様である。
 既述のように図11で示した照明器具145は、各種チルタによって保持可能に構成されているから、上記フロントアタッチメントは、各種チルタによって保持されている照明器具に対しても取付/取外しが自在である。
 以上説明したように、上述したフロントアタッチメントによれば、フロントアタッチメントを、照明器具145のコーン147に対して着脱自在なホルダ135と、このホルダ135に対して着脱自在な各種ブレードやブレード機構141と、このホルダ135に対して着脱自在な各種フィルタとからなる構成としたので、ホルダ135に対して所望のブレードを複数枚(4枚)手作業で取付固定することにより、所望に応じた配光の絞込み(配光制御)が可能なバンドアを構成することができ、上記ホルダ135と同一のホルダ135に対して前記ブレード機構141を手作業で取付固定すると共に1枚単位の矩形状ブレード2枚を上記ホルダ135に手作業で取付固定することにより、ルーバを構成することができ、又、各種フィルタ等をホルダ135に対して手作業で取付固定することができ、更に、上記バンドアやルーバ等が構成されたホルダ135をも、手作業で照明器具の先端部に取付固定することができるので、上記取付のために工具類は一切不要であり、上記取付作業は極めて容易に行うことができる。
 一方、上記バンドアやルーバ等が構成されたホルダ135を、手作業で照明器具の先端部から取外すことができ、又、上記バンドアやルーバ等を構成しているブレードやブレード機構141を、手作業で上記ホルダ135から取外すことができるので、上記取外しのために工具類は一切不要であり、上記取外し作業も又、極めて容易に行うことができる。
 又、舞台照明のライティングテクニックを応用してフロントアタッチメントを構成する各部が分離自在としたので、ユーザの所望に応じて各種ブレードやブレード機構を用いて種々のバンドアやルーバを現場で構成することができ、又、各種フィルタ類等を自由に選択して現場で用いることができ、しかも選択したこれらユニット類の取付/取外しを容易に行うことができる。即ち、従来のようにフィルタ枠、バンドア、ルーバ等照明手法毎に全てのパーツが一体化していないから、多数のフロントアタッチメントを備えておかなくても何種類かの少ないブレードやルーバを用意するだけで、レストランや一般の商店等、通常の商業空間の中でも劇場やスタジオのような専門的な照明空間におけると同様な種々のライティングデザインが容易に実現可能である。
 又、ホルダ135に取付けるブレードのパターンは、複数個用意されているので、配光に応じて自在に選択することができ、
5つのパーツを用意しておくだけで7種類の配光パターン(光の制御方法)を実現することができる。
 図13は、図1乃至図9で示した各器具類の組合せの態様を示した系統図であり、又、図14は、図10乃至図12で示したフロントアタッチメントの組合せの態様を示した系統図である。図13及び図14を夫々参照して明らかなように、図1乃至図9で示した各器具類の組合せ及び図10乃至図12で示したフロントアタッチメントの組合せには、種々のバリエーションが想定され得る。
 屋内外の照明装置として利用され得る。
本発明の一実施例に従う埋込み型電気器具用フレームとその附属部品とを示した全体斜視図。 天井板に取付固定された埋込み型電気器具用フレームを示す部分断面図。 図1及び図2に示した埋込み型電気器具用フレームに取付けられる照明用器具を示す斜視図。 図3に示した照明器具の部分断面図。 天井板に取付固定された照明器具に流入する空気流を示した説明図。 埋込み型電気器具用フレームに取付けられるユニバーサル型チルタを示した斜視図。 各種チルタに取付固定される照明器具本体を示した斜視図。 埋込み型電気器具用フレームに取付けられるプルダウン型チルタを示した斜視図。 ライティングレールに取付けられるプラグ型チルタを示した斜視図。 室内適宜箇所に直付けされるフランジ型チルタを示した斜視図。 照明器具のフロントアタッチメントを示した斜視図。 フロントアタッチメントを構成するブレード機構を示した斜視図。 図1乃至図9で示した各器具類の組合せの態様を示した系統図。 図10乃至図12で示したフロントアタッチメントの組合せの態様を示した系統図。
符号の説明
 1 フレーム本体
 7 回路部品取付機構
 25 孔部
 27 天井板

Claims (7)

  1. 光源ランプに給電するための電気部品から成り、前記光源ランプがセットされる給電部と、
     前記光源ランプから発射された光の配光を制御するための光学部品から成る配光部と、
     前記給電部と前記配光部とを結合・分離自在に連結するための連結機構と、
     を備え、
     前記連結機構が、前記給電部と前記配光部との間の距離を変更するための距離変更機構を含む、
     ことを特徴とする照明器具。
  2. 建築部材に取付けられたチルタと、
     前記チルタに着脱自在に取付けられた、光源及び配光制御機構を含む照明器具本体と、
     を備えたことを特徴とする照明器具。
  3. 照明器具をその照明方向がチルト可能な状態で建築部材に設置するためのチルタであって、
     前記照明器具を着脱自在に取り付けるための器具取付機構と、
     外部電源からの電力を前記照明器具本体に適合した形態の電力に変換するための電力変換器、を着脱自在に取り付けるための変換器取付機構と、
     を備えたことを特徴とする照明器具。
  4. 所定の器具をその作用方向がチルト可能な状態で建築部材に設置するためのチルタであって、
     前記建築部材に取付けられたチルタ本体と、
     前記器具を着脱自在に取り付けるための取付機構を有し、この取付機構とは異なる箇所に設けられた回動機構を介して前記チルタ本体に結合された、前記器具を支持するための支持部材と、
     を備えたことを特徴とするチルタ。
  5. 照明器具本体と、
     この照明器具本体の光射出口に着脱自在に取り付け可能な、光の射出方向又は射出量を調整するためのフロントアタッチメントと、
     を備えたことを特徴とする照明器具。
  6. 照明器具の光射出口に着脱自在に取付け可能な保持枠と、
     前記保持枠に着脱自在に取付け可能な、方向可変のブレードを有する1種類以上のブレードユニットと、
     を備えたことを特徴とする、照明器具の光射出方向又は光射出量を調整するためのフロントアタッチメント。
  7. 請求項6記載のフロントアタッチメントにおいて、
     前記保持枠が、
     前記光出射口を包囲するような配置をもつ複数箇所に、前記ブレードユニットを着脱自在に取り付けるためのブレード取付機構を有し、
     前記ブレードユニットが、
     前記ブレード取付機構の1つ1つに取付可能な、前記ブレードを前記光射出口の周縁に沿って配置するための第1種のブレードユニット、及び、前記ブレード取付機構のうちの所定のペアに取付可能な、前記ブレードを光射出口を横切るように配置するための第2種のブレードユニット、のうちの少なくとも1種類のユニットである、
     ことを特徴とするフロントアタッチメント。
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