JP2004004542A - 電気光学装置、その駆動方法、及び電子機器 - Google Patents

電気光学装置、その駆動方法、及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】有機EL表示装置における点灯輝度の経時劣化を回路により補償する。
【解決手段】複数の走査線と、複数の信号線と、これら各前記走査線と各前記信号線との各交差部に対応してそれぞれ配設された電気光学素子とを備え、前記電気光学素子に供給する駆動電流の量に応じて動作する電気光学装置であって、前記電気光学素子の輝度を検出する輝度検出部と、前記電気光学素子の前記輝度を補正すべく、前記輝度検出部で得られた輝度検出結果に基づき前記駆動電流量を調整する駆動電流量調整部とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気光学装置、その駆動方法、及び電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば有機EL(エレクトロルミネッセンス)表示装置においては、これを構成する有機EL素子の点灯輝度の経時劣化が、無機EL表示装置に比べ、大幅に速いという事情がある。つまり、点灯時間が累積してくると、輝度の低下が目立ってくる。具体的には、無機EL表示装置では、その寿命も10万時間を越え、輝度の低下がほとんど見られない。これに対し、有機EL表示装置では、例えば300cd/mの輝度で点灯させると、1万時間程度が限界であった。
【0003】そこで、特許文献1及び特許文献2に記載されているように製造方法を改良することで対処している。
【特許文献1】特開平11−154596号公報
【特許文献2】特開平11−214257号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、現実には、製造方法の改良技術というアプローチでは輝度低下の発生を完全に防止することは困難である。本発明は、このような問題を解決するものであり、その目的は、回路技術的なアプローチにより、輝度の経時変化を補償する技術を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の電気光学装置にあっては、複数の走査線と、複数の信号線と、これら各前記走査線と各前記信号線との交差部に対応して配設された電気光学素子とを備え、前記電気光学素子に供給する駆動電流の量に応じて動作する電気光学装置であって、前記電気光学素子の輝度を検出する輝度検出部と、前記電気光学素子の前記輝度を補正すべく、前記輝度検出部で得られた輝度検出結果に基づき前記駆動電流量を調整する駆動電流量調整部とを備えることを特徴とする。
なお、前記駆動電流量は、前記駆動電流の値と、前記電気光学装置に前記駆動電流を供給する期間の長さとにより規定される。
【0006】
本発明の第2の電気光学装置は、複数の走査線と、複数の信号線と、これら各前記走査線と各前記信号線との交差部に対応して配設された電気光学素子とを備えた電気光学装置であって、デジタルデータをアナログ変換するDAコンバータを含み、前記電気光学素子にアナログデータを供給するドライバと、前記電気光学素子の輝度を検出する輝度検出部と、前記輝度検出部で得られた輝度検出結果に基づき前記DAコンバータの基準電圧を調整する基準電圧調整部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第3の電気光学装置は、複数の走査線と、複数の信号線と、これら各前記走査線と各前記信号線との交差部に対応して配設された電気光学素子とを備えた電気光学装置であって、前記電気光学素子に輝度データを供給するドライバと、前記ドライバに前記輝度データの基となるデジタルデータを供給する制御回路と、前記電気光学素子の輝度を検出する輝度検出部と、 前記輝度検出部で得られた輝度検出結果に基づき前記デジタルデータを補正するデータ補正回路と、を備えることを特徴とする。
【0007】
液晶装置やエレクトロルミネッセンス装置などの通常の電気光学装置は、R(赤)、G(緑)、B(青)の3種類の電気光学素子を含んでいることが多い。そのような電気光学装置においては、前記電気光学素子は、R(赤)、G(緑)、B(青)の3種類の電気光学素子を含み、前記輝度検出部は前記3種類の電気光学素子の種類毎にに前記輝度を検出し、前記駆動電流量調整部は検出された前記種類毎の前記輝度に基づき前記駆動電流量を調整するようにしてもよい。
前記3種類の電気光学素子が、前記3種類の電気光学素子に共通の光源が発した光が前記3種類の電気光学素子の各々に対応して設けられた色変換部を通過することにより、R(赤)、G(緑)、B(青)に発色する場合は、前記輝度検出部は、前記共通の光源の輝度を前記電気光学素子の輝度として検出するようにしてもよく、あるいは前記3種類の電気光学素子の少なくともいずれかの前記色変換部を通過する光を前記電気光学素子の輝度として検出するようにしてもよい。
【0008】
さらに、前記輝度検出部による前記輝度検出が可能な状態であるか否かを判定する輝度検出可能判定部を更に備えることが好ましい。
【0009】
さらにまた、前記輝度検出部によって検出された前記電気光学素子の前記輝度に基づき、前記輝度検出部による前記輝度検出が可能な状態であるか否かを判定することとしてもよい。
【0010】
また、本発明に係る電子機器にあっては、前述した電気光学装置が実装されてなる。
【0011】
本発明の第1の電気光学装置の駆動方法にあっては、複数の走査線と、複数の信号線と、これら各前記走査線と各前記信号線との各交差部に対応してそれぞれ配設された電気光学素子とを備え、前記電気光学素子に供給する駆動電流の量に応じて動作する電気光学装置の駆動方法であって、前記電気光学素子の輝度を検出する第1のステップと、前記第1のステップで得られた検出結果を基に前記駆動電流量を調整する第2のステップを含むことを特徴とする。
【0012】
本発明の第2の電気光学装置の駆動方法は、複数の走査線と、複数の信号線と、これら各前記走査線と各前記信号線との交差部に対応して配設された電気光学素子と、デジタルデータをアナログ変換するDAコンバータを含み、前記電気光学素子にアナログデータを供給するドライバと、を備えた電気光学装置の駆動方法であって、前記電気光学素子の輝度を検出する第1のステップと、前記第1のステップで得られた検出結果結果に基づき前記DAコンバータの基準電圧を設定する第2のステップと、を備えることを特徴とする。
本発明の第3の電気光学装置の駆動方法は、複数の走査線と、複数の信号線と、これら各前記走査線と各前記信号線との交差部に対応して配設された電気光学素子とを備え、ドライバを介して前記電気光学素子に輝度データを供給する電気光学装置の駆動方法であって、前記電気光学素子の輝度を検出する第1のステップと、前記第1のステップで得られた検出結果に基づき前記デジタルデータを補正する第2のステップと、を備えることを特徴とする。
上記の電気光学装置の駆動方法の前記第1のステップにおいて、好ましくは、R、G、B(赤、緑、青)の三色別に前記輝度を検出することが好ましい。
【0013】
また、前記第1のステップに先立ち、予め当該輝度検出が可能な状態であるか否かを判定することとしてもよい。
【0014】
さらに、検出された前記電気光学素子の前記輝度に基づき、前記輝度検出部による前記輝度検出が可能な状態であるか否かを判定することとしてもよい。
【0015】
なお、本発明にあっては、画素の色として、R、G、B(赤、緑、青)の三色だけに限らず、他の色でもよい。
【0016】
本発明の他の特徴については、添付図面及び以降の記載により明らかにされる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を説明する。本形態では、電気光学装置として、有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、有機EL素子と称する)を用いた表示装置(以下、有機EL表示装置と称する)、及び、その駆動方法を例にとり説明する。
【0018】
まず、有機EL表示装置について簡単に説明する。有機EL表示装置を構成する有機ELパネルは、よく知られているように、有機EL素子を含む単位画素をマトリクス状に配列して形成されている。単位画素の回路構成及び動作としては、例えば名称が「電子ディスプレイ」(松本正一著,株式会社オーム社刊,平成8年6月20日発行)の書籍に記載されているように(主として第137頁)、各単位画素へ駆動電流を供給することにより、二つのトランジスタとキャパシタで構成されるアナログメモリに所定の電圧を書き込むことで有機EL素子の点灯(点灯)を制御している。
【0019】
本発明に係る実施の形態では、有機EL表示装置の表示パネルの輝度を輝度センサで検出して、その検出結果に基づいて輝度を補正する。
【0020】
=====第一実施例=====
図1(a)に示すように、本実施例に係る有機EL表示装置は、フォトダイオードやCCD素子、C−MOS素子等で構成される輝度センサ10、ADC(アナログ−デジタル変換回路)20、有機ELパネル制御回路30、DAC(デジタル−アナログ変換器)40、及びデジタルデータに対応するデータ電流を生成する電流生成回路を含むドライバ50、及び有機ELパネル60で構成される。有機ELパネル制御回路30は、図1(b)に示すように、比較器30a、輝度テーブル30b、出力電圧テーブル30c、及びセレクタ30dで構成される。
【0021】
なお、輝度センサ10には、有機ELパネル60の点灯光以外の外光を検出しないよう、遮光されているか否かを判断する手段が設けられている。この遮光部については後述する実用例で説明する。また、有機ELパネル制御回路30は、各機能を実現する回路によりハードウエア構成する、あるいはマイコンを利用してソフトウエアにより機能を実現することができる。
なお、上述のように有機ELパネル60は、R(赤)、G(緑)、及びB(青)のそれぞれに対応した発光色を示す発光層を備えた複数の有機EL素子により構成してもよいし、共通の白色光源から発せられた光をR(赤)、G(緑)、及びB(青)に変換する色変換層をR(赤)、G(緑)、及びB(青)に対応して設けた複数の有機EL素子により構成することもできる。
【0022】
先ず、全体的な動作を説明すると、有機ELパネル60から発せられる光を輝度センサ10で検出し、検出結果として電圧EoutをADC20へ出力する。
これをADC20はデジタル信号に変換して有機ELパネル制御回路30へ出力する。このデジタル信号が入力された比較器30aは、不揮発メモリ等に記憶された所定の輝度テーブル30bを参照し、検出された輝度が所定の輝度となっているか否か比較する。与えたデジタルデータhに応じて輝度テーブル30bの、検出結果Eoutと比較すべき輝度データを選択するようにしてもよい。
この比較結果をセレクタ30dへ出力する。この比較結果が入力されたセレクタ30dは、後に詳述するように、出力電圧テーブル30cから比較結果に基づき、適切な基準電圧Vrefが出力されるよう、指令値をDAC40へ出力する。この指令値に応じてDAC40は、後に詳述するように、補正した基準電圧Vrefをドライバ50に含まれるDACに出力する。この基準電圧Vrefはドライバ50に含まれるDACにおいてデジタルデータhをアナログ値に変換する際の基準電圧となる。このようにして、検出結果に基づいて有機ELパネル60へ供給するアナログデータが補正される。
【0023】
次に輝度補正の具体的な手法を説明する。調整シーケンスを表す図2のフローチャートに示すように、正確な輝度を測定するために遮光状態にあるか否かを確認し(S10)、遮光されている場合には調整(図中、キャリブレーション)を開始する(S10:YES→S20)。次に、前述した図1(b)の出力電圧テーブル30bを参照し、R(Red、赤)、G(Green、緑)、B(Blue、青)の各色毎に基準電圧Vrefを決定していく(S30乃至S80)。
なお、有機ELパネル60が共通の白色光源から発せられた光をR(赤)、G(緑)、及びB(青)に変換する色変換層をR(赤)、G(緑)、及びB(青)に対応して設けた複数の有機EL素子により構成されている場合は、当該共通の白色光源の輝度を検出するようにしてもよいし、R(赤)、G(緑)、及びB(青)のうち、少なくともどれか一色の輝度を検出するようにしてもよい。
【0024】
=====第二実施例=====
本実施例では、第一実施例のような出力電圧テーブルを用いることなく、輝度を測定しつつ、基準電圧Vrefを補正して目標輝度になるまで調整する。したがって、本実施例の全体構成としては、図1(a)の通りであるが、有機ELパネル制御回路30としては、図1(b)の構成でなく、図3に示す調整シーケンスを実現するプログラマブルマイコン等で構成する。この点、第一実施例に比べて回路規模を小さくできる。この点以外は、前述した第一実施例と共通するため、相違点を中心に説明する。
【0025】
具体的には、図3に示すように、遮光状態にあるか否かを確認し(S10)、遮光されている場合には調整(図中、キャリブレーション)を開始する(S20)。次に、R(Red、赤)、G(Green、緑)、B(Blue、青)の各色毎に基準電圧Vrefを順次決定していく(S10乃至S120)。この際、図6の画像データ値に対する輝度センサの出力電圧Eoutの特性グラフに示すように、両者の理想的な関係は、各色毎に目標値(EGtgt、EBtgt、ERtgt)を中心として目標調整範囲として定められている。この理想的な対応関係となるよう、各色毎に適宜な調整ステップ電圧(Rstep、Gstep、Bstep)を設けて各色毎の基準電圧VrefR、VrefG、VrefBを補正する。
【0026】
先ず、赤色(Red)の輝度補正を例に取り説明すると、図3に示すように、輝度センサの出力電圧ER(Eout)が図4の目標調整範囲内であれば(S50:YES)、他の色の輝度補正行い、そうでなければ(S50:NO)、基準電圧VrefRの調整を行う(S60)。その目標調整範囲とは、輝度センサの出力電圧ERがその目標値ERtgtの0.9倍乃至1.1倍の範囲である。この範囲を下回った場合には、基準電圧VrefRに調整ステップ電圧Rstepを加算して、基準電圧Vrefを上げることで低下した輝度を目標値へ近づけるように制御する。反対に、この範囲を越えた場合には、基準電圧VrefRに調整ステップ電圧Rstepを減算して、基準電圧Vrefを下げることで高くなり過ぎた輝度を目標値へ近づけるように制御する。以後、図3に示すように、Green及びBlueの各色についてでも、同様の制御を行う(S70乃至S120)。
【0027】
上記の一連のプロセスは、例えば、図5のように表わすこともできる。すなわち、有機ELパネルの輝度の検出結果EoutをADC20でデジタル値の変換し、初期値(例えば、出荷時の検出結果Eoutのデジタルデータ)と比較し、比較結果に応じて目標値となるようにデジタルデータを補正し、この補正されたデジタルデータをDAC40においてアナログ値に変換し、このアナログ値をドライバ50に含まれるDACの基準電圧Vrefとして設定する。
上記の一連のプロセスを行う期間を適宜設定すれば、連続して使用している間にダイナミックに輝度補正を行うことができる。
【0028】
上述の例では、輝度の検出結果に基づいてドライバ50に含まれるDACの基準電圧Vrefを調整しているが、これ以外に、駆動電圧やデータそのものを検出結果に応じて調整あるいは加工することも可能である。
例えば、図6に示すように検出結果EoutをADC20にてデジタル信号に変換して有機ELパネル制御回路内の比較器30aに入力し、比較器30aにて、不揮発メモリ等に記憶された所定の輝度テーブル30bを参照し、補正前の輝度に対して検出した輝度が所望の適正値となっているかどうかを比較する。この比較結果をセレクタ30dへ出力する。
なお、検出する際には予め設定した所定のデジタル信号が入力された際の輝度を検出し、その検出結果に対応するデータ(すなわち初期データ)を輝度テーブル30bに格納し、この初期データと比較することが好ましい。
この比較結果が入力されたセレクタ30dは、駆動電圧テーブル30eのデータから適切なデータを選択し、電源回路70に含まれるDACに出力する。このDACの出力が有機ELパネルに供給する駆動電圧Voelを決定する。
【0029】
また、図7に示すようにデジタルデータそのものを検出結果Eoutに応じて加工するようにしてもよい。この場合、検出結果EoutをADC20にてデジタル信号に変換して有機ELパネル制御回路内の比較器30aに入力し、比較器30aにて、不揮発メモリ等に記憶された所定の輝度テーブル30bを参照し、補正前の輝度が所望の輝度となっているか否か比較する。この比較結果をセレクタ30dへ出力し、この出力に基づいて出力データテーブルの中から適切なデータを選択し、データ補正回路80で行われる基準値を設定する。データ補正回路80で補正されたデジタルデータmがドライバ50に含まれるDACに入力された後、アナログ変換され、アナログデータioutが有機ELパネルに供給されることとなる。
図6及び図7に示した例は、図5に示したようなダイナミックな輝度補正にも適用可能である。
なお、有機EL素子の発光効率は環境温度に依存することもあるので、そのような場合、輝度を検出する代わりに温度を測定し、上述と同様な方法で、有機ELパネルのフィードバックすることも可能である。
【0030】
=====本発明の電気光学装置の搭載例=====
前述した有機EL表示装置を、折り畳み式であって携帯型の電話機やPDAなどの情報端末に適用した事例を説明する。折り畳み式携帯電話100の斜視図を図8に示す。同図に示す携帯電話100はヒンジメカニズム(ヒンジ部)110を利用して二つ折りタイプを実現しており、折り畳まずに開いた状態を示している。
【0031】
輝度センサ120の配置としては、折り畳んだ際に外部から光が入射しない遮蔽構造となるように、有機ELパネル130と対向して設けられ、なおかつ、その対向部分においてその中央に位置づけられる。また、この輝度センサ120は、デジタルカメラ内蔵型であればその光センサを兼用できる。
【0032】
また、輝度センサ120で有機ELパネル130の発光輝度の正確な測定を確保すべく、図9の側面図に示すように、携帯電話が折り畳まれてあるか否かを検出する部として遮光検出センサ140(輝度検出可能判定部)をヒンジ部110に設ける。同図に示すように、遮光検出センサ140の一例としては板ばね式のものを用い、有機ELパネル130側に突起140aを設けると共に、輝度センサ120側に板ばね140bを設ける。この構成により、輝度調整をすべく携帯電話100を折り畳んだ際に板バネ140bが突起140aの当接によって導通信号を出力する。このことで、上述の実施例のシーケンスにおける遮光状態の有無確認を実施することができる。この遮光検出センサ140の等価回路を示すと、例えば図10のようになる。
【0033】
また、遮光状態を検出するにあたり、前述したような遮光検出部を新たに設けることなく、非表示状態における輝度センサの出力が所定の閾値以下であれば遮光状態であると判断するようにしてもよい。この場合、遮光検出センサを新たに設けなくて済むため、部品手数を減らせて全体として簡易な構成で済ませることができる。
【0034】
さらに、輝度センサを折り畳まずに開いた状態では、経時劣化による輝度補償の目的だけではなく、外光の影響を相殺すべく、有機ELパネルの輝度調整をするための外光センサとしても用いることができる。
【0035】
なお、本発明にあっては、画素の色として、R、G、B(赤、緑、青)の三色だけに限らず、他の色でもよい。
【0036】
=====他の実用例=====
つぎに、上述した電子装置の一例として有機EL表示装置を具体的な電子機器に用いた例のいくつかについて説明する。まず、この実施形態に係る有機EL表示体をモバイル型のパーソナルコンピュータに適用した例について説明する。図11は、このモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。同図において、パーソナルコンピュータ1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示ユニット1106とにより構成され、この表示ユニット1106が前述の有機EL表示装置を備えている。
【0037】
また、図12は前述の有機EL表示装置を、そのファインダに適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には外部機器との接続についても簡易的に示している。ここで通常のカメラは、被写体の光像によりフィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号を生成する。ディジタルスチルカメラ1300におけるケース1302の背面には、前述の有機EL表示装置が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、有機EL表示装置は被写体を表示するファインダとして機能する。また、ケース1302の観察側(図においては裏面側)には、光学レンズやCCDなどを含んだ受光ユニット1304が設けられている。
【0038】
撮影者が有機EL表示装置に表示された被写体像を確認しシャッタボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、回路基板1308のメモリに転送・格納される。また、このディジタルスチルカメラ1300にあっては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図に示されるように、前者のビデオ信号出力端子1312にはテレビモニタ1430が、また、後者のデータ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピュータ1430が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により回路基板1308のメモリに格納された撮像信号が、テレビモニタ1430や、パーソナルコンピュータ1440に出力される構成になっている。
【0039】
なお、本発明の有機EL表示装置が適用される電子機器としては、図11のパーソナルコンピュータや、図12のディジタルスチルカメラの他にも、テレビや、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器、スマートロボット、調光付き照明機器、電子書籍などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として、前述した有機EL表示装置が適用可能なのは言うまでもない。
【0040】
電気光学素子に供給する駆動電流の量を調整することにより、輝度の変化を補償することができる。具体的には、輝度を一定に保つことができ、画像データの色再現性の劣化が極めて抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る有機EL表示装置を示し、(a)は全体の制御ブロック図であり、(b)は有機EL制御回路30の制御ブロック図である。
【図2】本発明に係る有機EL表示装置の輝度補正のシーケンス制御を示すフローチャートである。
【図3】本発明に係る有機EL表示装置の輝度補正のシーケンス制御を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係る有機EL表示装置における、画像データ値に対する輝度センサの出力電圧Eoutの特性グラフである。
【図5】本発明に係る有機EL表示装置のダイナミックな輝度補正に関するブロック図である。
【図6】本発明に係る有機EL表示装置を示し、(a)は全体の制御ブロック図であり、(b)は有機EL制御回路30の制御ブロック図である。
【図7】本発明に係る有機EL表示装置を示し、(a)は全体の制御ブロック図であり、(b)は有機EL制御回路30の制御ブロック図である。
【図8】本発明の実施例に係る有機EL表示装置の一実用例である折り畳み式携帯電話100の斜視図である。
【図9】図8で示した携帯電話の側面図である。
【図10】本発明の一実施形態に係る有機EL表示装置における遮光検出センサ140の等価回路図である。
【図11】本発明の一実施例による電気光学装置を、モバイル型のパーソナルコンピュータに適用した場合の一例を示す図である。
【図12】本発明の一実施例による電気光学装置を、そのファインダに適用したディジタルスチルカメラの斜視図である。
【符号の説明】
10  輝度センサ
20  アナログ−デジタル変換回路
30  有機ELパネル制御回路
40  デジタル−アナログ変換器
50  ドライバ
60  有機ELパネル
30a 比較器30a
30b 輝度テーブル
30c 出力電圧テーブル
30d セレクタ
100 携帯電話
110 ヒンジメカニズム(ヒンジ部)
120 輝度センサ
130 有機ELパネル
1100 パーソナルコンピュータ
1102 キーボード
1104 本体部
1106 表示ユニット
1300 ディジタルスチルカメラ
1302 ケース
1304 受光ユニット
1306 シャッタボタン
1308 回路基板
1312 ビデオ信号出力端子
1314 データ通信用の入出力端子
1430 テレビモニタ
1440 パーソナルコンピュータ

Claims (15)

  1. 複数の走査線と、複数の信号線と、これら各前記走査線と各前記信号線との交差部に対応して配設された電気光学素子とを備え、前記電気光学素子に供給する駆動電流の量に応じて動作する電気光学装置であって、
    前記電気光学素子の輝度を検出する輝度検出部と、
    前記輝度検出部で得られた輝度検出結果に基づき前記駆動電流量を調整する駆動電流量調整部と、
    を備えることを特徴とする電気光学装置。
  2. 複数の走査線と、複数の信号線と、これら各前記走査線と各前記信号線との交差部に対応して配設された電気光学素子とを備えた電気光学装置であって、
    デジタルデータをアナログ変換するDAコンバータを含み、前記電気光学素子にアナログデータを供給するドライバと、
    前記電気光学素子の輝度を検出する輝度検出部と、
    前記輝度検出部で得られた輝度検出結果に基づき前記DAコンバータの基準電圧を調整する基準電圧調整部と、
    を備えることを特徴とする電気光学装置。
  3. 複数の走査線と、複数の信号線と、これら各前記走査線と各前記信号線との交差部に対応して配設された電気光学素子とを備えた電気光学装置であって、
    前記電気光学素子に輝度データを供給するドライバと、
    前記ドライバに前記輝度データの基となるデジタルデータを供給する制御回路と、
    前記電気光学素子の輝度を検出する輝度検出部と、
    前記輝度検出部で得られた輝度検出結果に基づき前記デジタルデータを補正するデータ補正回路と、
    を備えることを特徴とする電気光学装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の電気光学装置において、
    前記電気光学素子は、R(赤)、G(緑)、B(青)の3種類の電気光学素子を含み、
    前記輝度検出部は前記3種類の電気光学素子の種類毎に前記輝度を検出すること、
    を特徴とする電気光学装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれかに記載の電気光学装置において、
    前記電気光学素子は、R(赤)、G(緑)、B(青)の3種類の電気光学素子を含み、
    前記3種類の電気光学素子は、前記3種類の電気光学素子に共通の光源が発した光が前記3種類の電気光学素子の各々に対応して設けられた色変換部を通過することにより、R(赤)、G(緑)、B(青)に発色し、
    前記輝度検出部は、前記共通の光源の輝度を前記電気光学素子の輝度として検出すること、
    を特徴とする電気光学装置。
  6. 請求項1に記載の電気光学装置において、
    前記電気光学素子は、R(赤)、G(緑)、B(青)の3種類の電気光学素子を含み、
    前記3種類の電気光学素子は、前記3種類の電気光学素子に共通の光源が発した光が前記3種類の電気光学素子の各々に対応して設けられた色変換部を通過することにより、R(赤)、G(緑)、B(青)に発色し、
    前記輝度検出部は、前記3種類の電気光学素子の少なくともいずれかの前記色変換部を通過する光を前記電気光学素子の輝度として検出すること、
    を特徴とする電気光学装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の電気光学装置において、
    前記輝度検出部による前記輝度検出が可能な状態であるか否かを判定する輝度検出可能判定部を更に備えることを特徴とする電気光学装置。
  8. 請求項1乃至5のいずれかに記載の電気光学装置において、
    前記輝度検出部によって検出された前記電気光学素子の前記輝度に基づき、前記輝度検出部による前記輝度検出が可能な状態であるか否かを判定することを特徴とする電気光学装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の電気光学装置が実装されてなる電子機器。
  10. 複数の走査線と、複数の信号線と、これら各前記走査線と各前記信号線との交差部に対応して配設された電気光学素子とを備えた電気光学装置の駆動方法であって、
    前記電気光学素子の輝度を検出する第1のステップと、
    前記前記輝度の検出結果に基づき前記駆動電流量を調整する第2のステップと、
    を備えることを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  11. 複数の走査線と、複数の信号線と、これら各前記走査線と各前記信号線との交差部に対応して配設された電気光学素子と、デジタルデータをアナログ変換するDAコンバータを含み、前記電気光学素子にアナログデータを供給するドライバと、を備えた電気光学装置の駆動方法であって、
    前記電気光学素子の輝度を検出する第1のステップと、
    前記第1のステップで得られた検出結果に基づき前記DAコンバータの基準電圧を設定する第2のステップと、
    を備えることを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  12. 複数の走査線と、複数の信号線と、これら各前記走査線と各前記信号線との交差部に対応して配設された電気光学素子とを備え、ドライバを介して前記電気光学素子に輝度データを供給する電気光学装置の駆動方法であって、
    前記電気光学素子の輝度を検出する第1のステップと、
    前記第1のステップで得られた検出結果に基づき前記デジタルデータを補正する第2のステップと、
    を備えることを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  13. 請求項11または12に記載の電気光学装置の駆動方法であって、
    前記第1のステップにおいて、R、G、B(赤、緑、青)の三色別に輝度を検出することを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  14. 請求項10乃至13のいずれかに記載の電気光学装置の駆動方法において、
    前記第1のステップに先立ち、
    予め当該輝度検出が可能な状態であるか否かを判定することを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  15. 請求項10または14に記載の電気光学装置の駆動方法において、
    検出された前記電気光学素子の前記輝度に基づき、前記輝度検出部による前記輝度検出が可能な状態であるか否かを判定することを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
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JP2011048037A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Hitachi Displays Ltd 表示装置

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