JP2004003241A - 超高層建築などに対する航空機衝突対策 - Google Patents

超高層建築などに対する航空機衝突対策 Download PDF

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宮井 清忠
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Abstract

【課題】テロおよび事故による航空機の衝突時に発生する、大量の航空燃料の長時間燃焼によって起こる、新築および既存の超高層建築などの全面崩壊を防止する。
【解決手段】航空機の衝突が懸念される超高層建築などの地上の一般階に、屋上の床排水と同様の床排出口を設け、それより、基礎スラブとその直上の最下階の床スラブおよびその四周の基礎梁によって構成された鉄筋コンクリート造の地下液槽、または建物外に設けた地下液槽に配管することによって、衝突航空機より漏出する大量の航空燃料を衝突階より素早く地下液槽に流下させる。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テロおよび事故による航空機の衝突によって発生する、新築および既存の超高層建築などの全面崩壊を防止する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の建築では、一般にテロおよび事故による航空機の衝突は想定されておらず、現行の建築基準法や消防法にもそれに対する規定はなく、全く無防備の現状である。ニューヨークのエンパイアステートビルは飛行機に数回衝突されたことがあり、世界貿易センタービルは、航空機の衝突瞬間の衝撃荷重に対する構造設計が行なわれて建設されたが、航空機の衝突により発生する大量の航空燃料の燃焼に対しては考慮されていなかった。その結果、2001年9月11日の世界貿易センタービルの同時多発テロでは、衝突の瞬間には衝突個所以外の部分の破壊はまぬがれたものの、衝突によって大量の航空燃料が漏出して長時間燃焼し続け、それによって建物の主要構造部の柱や梁の鉄骨が高温に晒されて次第に支持耐力を喪失して行き、衝突後数十分以上経ってから全面崩壊し、数千人の死者が出た上に、甚大な社会的・経済的損失を被ったことは、全世界の人々の記憶に新たなことである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の通り、従来は航空機の衝突に対する対策が採られていなかったために、多くの人命が失われ、多大な経済的損失を被る結果となった。
本発明はこの結果に鑑み、航空機の衝突によって生ずる新築および既存の超高層建築などの全面崩壊を防止して、多くの人命を救うと共に、甚大な社会的・経済的損失をなくすことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、航空機の衝突が懸念される、新築および既存の超高層建築などの地上の一般階に、屋上の床排水と同様の床排出口を設け、それより、基礎スラブとその直上の最下階の床スラブおよびその四周の基礎梁によって構成された鉄筋コンクリート造の地下液槽、または建物外の地中に設けた地下液槽に配管することによって、テロおよび事故による航空機衝突時に漏出する大量の航空燃料を、衝突階より素早く地下液槽に流下させて、建物の全面崩壊を防止することを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
前述の通り、従来は航空機の衝突によって漏出する大量の航空燃料の長時間にわたる燃焼による建物の全面崩壊は想定されておらず、従ってその対策も全く採られていない。
これに対して本発明は、航空機の衝突の可能性のある地上の一般階の各部屋にも、屋上や洗面所・便所・厨房など水回り部の床排水口と同様に、大量の航空燃料を短時間のうちに排出できる大きさの目皿のついた床排出口を、適当な位置に各部屋の大きさに応じて、それぞれ一個所または複数個所設ける。なお、一般階の床面は水平のままでも、そこに溜まる航空燃料は少量で短時間のうちに燃えつきてしまうので、強いて床勾配をとる必要はない。
一方、高層・超高層などの建物では新築と既存とを問わず、すべて最下部の基礎スラブとその直上の最下階の床スラブおよびその四周の基礎梁によって構成された地下空間があるので、その地下空間の一部をそのまま航空燃料を貯留する鉄筋コンクリート造の地下液槽として使用するので新たに造る必要はなく、費用が全くかからない。既存の建物では既存の地下水槽または地下汚水槽の一部を、地下液槽に転用することもできる。また、場合によっては建物外の地中に地下液槽を設けてもよい。
この地下液槽と上部の床排出口とを配管で連結することによって、大量の航空燃料を短時間のうちに、衝突階より地下液槽に落とし込むことができる。衝突階の床面に付着して残った少量の航空燃料は、短時間のうちに燃えつきて消えてしまうので、建物の柱や梁の鉄骨の耐火被覆が衝突によって剥落しても、柱や梁の耐力を低下させるほどの高温になることはなく、安全である。なお、一部破砕した航空機の残骸中に残った航空燃料が燃え続けたとしても、全量に比べれば僅かと思われるので、その影響は少ない。また、地下液槽にたまった航空燃料は、密閉された配管の中を通るので火がついておらず、たとえ一部が燃えても密閉された空間で酸素の供給が遮断されているので、短時間のうちに鎮火してしまう。
【0006】
【作用】
在来の建物では、航空機の衝突時に漏出する大量の航空燃料の長時間の燃焼による超高層建築などの全面崩壊に対しては、全く防御対策が採られていなかった。その結果、地上110階のニューヨークの世界貿易センタービルでは、96〜103階に突入されたノースビルは突入後1時間45分後に倒壊したのに対し、それより低い87〜93階に突入されたサウスビルは、突入階の柱の支持荷重が大きいので突入後47分で倒壊してしまった。そうして周知のような未曾有の惨事となった。その後にも航空機の事故などによる高層建築への衝突は、何件か報じられている。
これに対して本発明により、突入階より大量の航空燃料を早急に地下液槽に流下させてしまえば、衝突部の局部的な破損にとどまり、建物の全面崩壊を防ぐことができる。
【0007】
【発明の効果】
1)先ず第一に挙げられるのは、超高層建築などの全面崩壊によって生ずる多数の人命の喪失を防げることである。そうして建物の倒壊による莫大な経済的損失と、倒壊後の跡片付けに要する多大な手間と費用もなくすことができる。
2)なおこの工事は、航空機の衝突が懸念される地上階の部分だけに床排出口を設け、それより地下液槽に配管をつなぐだけで済むので、極めて簡単・容易で工事費もごく僅かである。地下液槽は、もともとある基礎スラブとその直上の床スラブおよびその四周の基礎梁によって構成された地下空間を利用するので、費用はかからない。
近くに高層建築などがあって航空機の衝突のおそれがない方向と高さ部分については、この工事は不要である。
3)本発明は、新築の超高層建築などの他、既存の超高層建築・高層建築およびすべての建物に適用できる。なお、鉄骨造以外にも鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造、その他の混合構造の建物などにも使うことができる。

Claims (2)

  1. 航空機の衝突が懸念される、新築および既存の超高層建築などの地上の一般階に、屋上の床排水と同様の床排出口を設け、それより地中に設けた地下液槽に配管することによって、テロおよび事故による航空機衝突時に漏出する大量の航空燃料を、衝突階より素早く地下液槽に流下させて、建物の全面崩壊を防止することを特徴とする超高層建築などに対する航空機衝突対策。
  2. 建物の基礎スラブとその直上の最下階の床スラブおよびその四周の基礎梁によって構成された鉄筋コンクリート造の地下空間を、航空機衝突時に漏出する大量に航空燃料を貯留する地下液槽とすることを特徴とする請求項1記載の超高層建築などに対する航空機衝突対策
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015087326A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 三菱重工業株式会社 ジェット燃料排出構造及びこれを用いるキャスク貯蔵建屋
US9995053B2 (en) 2014-11-14 2018-06-12 Kabushiki Kaisha Toshiba Detection method for collision of a flying object against an architectural structure, detection apparatus for collision of a flying object against an architectural structure, and facility for closing an opening of an architectural structure

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JP2015087326A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 三菱重工業株式会社 ジェット燃料排出構造及びこれを用いるキャスク貯蔵建屋
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