JP2004002691A - Water-base liquid detergent composition for liquid crystal panel - Google Patents
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Abstract
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶パネル用水系液体洗浄剤組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】
液晶パネルは、消費電力が少ないという利点を有する上、近年高コントラスト化等の技術改良が進んだ結果、多様な画像表示が可能となり、コンピュータ端末表示部、テレビのディスプレイ、携帯電話等の小型パネルなどの幅広い分野に用いられ、その用途が拡大している。
【０００３】
この液晶パネルは、１０μｍ以下の所定間隔離して対向・保持させた２枚のガラス基板の周囲を、内部に中空部が形成されるように接着剤で貼り合わせた後、上述の中空部内に液晶を封入して製造される。
この場合、上記２枚のガラス基板内部には、透明導電膜で構成された文字、画像表示用電極が設けられ、この電極に制御用電気信号を印加することで、文字、画像が表示される構成となっている。
【０００４】
上記液晶パネルを製造する際、２枚のガラス基板の接着部の外側にミクロンオーダーの微小ギャップが生じ、空隙部が生じることは避けられない。このため、２枚のガラス基板で形成された中空部に液晶材料を注入する際、毛細管現象により空隙部にも液晶材料が侵入してしまう。
しかし、この空隙部には透明電極に電気信号を印加するための電極端子が各々絶縁を保って高密度に形成されていることから、空隙部に侵入した液晶材料をそのまま放置しておくと、この液晶材料が大気中の汚染物質を溶解し、その結果、絶縁不良を起こす場合がある。このため、空隙部に侵入した液晶材料を洗浄、除去する必要がある。
【０００５】
ところが、空隙部の間隔は１０μｍ以下と非常に狭いため、侵入した液晶材料を完全に除去するためには、用いる洗浄剤に高度な洗浄能力が必要とされる。
このような液晶パネルの洗浄剤としては、従来、フロン、トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、メチレンクロライド等に代表される塩素系溶剤が好適に用いられてきたが、世界的な環境対策の一環として、それらの使用規制が行われるようになっている。
【０００６】
これに伴い、代替洗浄剤開発の要求が高まった結果、上記塩素系溶剤を用いない新たな洗浄剤として、炭化水素系溶剤や、炭化水素系溶剤とグリコールエーテルとの混合組成物（特許文献１：特開平１０−２５４９５公報）等が報告されているが、これらは引火性が高く、取り扱いが困難なものである。
【０００７】
ところで、近年における液晶パネルの高密度化技術の進展に伴い、上述した空隙部の間隔が一層狭くなっている一方で、生産効率の向上が要求されていることから、より短時間で洗浄可能な高洗浄能力を有する洗浄剤が求められるようになっている。
さらに、液晶パネル生産の歩留まりの向上も要求されていることから、空隙部に侵入した液晶材料のみならず、電極端子表面上の異物に対する洗浄力も求められるようになってきている。
【０００８】
すなわち、液晶パネル製造過程において、マザーガラスから必要に応じて適切な大きさに切断されたガラス基材が用いられるが、この切断時に、ガラスの切粉（通称カレット）が多量に発生する。このカレットが液晶パネル電極端子表面に付着すると、その後の実装工程に大きな支障を与えるため、これを洗浄により除去する必要が生じる。
【０００９】
このカレット等の表面異物は、液晶パネルに分子間力で付着するだけでなく、液晶材料等をバインダーとして強固に付着する場合もあり、これを除去する洗浄剤には、より高度な洗浄能力が必要とされる。
このカレット用洗浄剤としては、特許文献２（特開平５−２７１６９９号公報）、特許文献３（特開平７−３０５０９３号公報）、特許文献４（特開２００１−１８１６９９号公報）等で開示されたものがある。しかし、いずれもアルカリ系洗浄剤であり、液晶パネルへのダメージが懸念される上、液晶材料の除去には効果がほとんどないことから、液晶材料をバインダーとして固着したカレットを除去することは難しい。
【００１０】
このように、現在までのところ、環境負荷および毒性が小さく、引火性の低い洗浄剤であり、空隙部に侵入した液晶材料およびカレット等の液晶パネル電極端子表面異物の両者を洗浄、除去し得る洗浄能力に優れた液晶パネル用洗浄剤は知られていない。
【００１１】
一方、近年の液晶パネルは、パソコン、携帯電話、ＰＤＡ等の各種ディスプレイ用途に対応すべく、カラー化が急速に進んでおり、これに伴い、従来のパッシブパネル向けのＳＴＮ用液晶材料に加え、アクティブパネル向けのＴＦＴ用液晶材料が開発されてきている。
ＳＴＮ用液晶材料は、シアノ基に代表される置換基を持つ芳香族化合物等が用いられており、ＴＦＴ用液晶材料は、フッ素基に代表される置換基を持つ芳香族化合物等が用いられている。
【００１２】
このようにＳＴＮ用液晶材料とＴＦＴ用液晶材料とでは、化学構造および物性が異なるため、それらを洗浄するための洗浄剤も異種のものを使用する必要がある。
すなわち、ＳＴＮ用液晶材料は、上述した炭化水素系溶剤や、炭化水素系溶剤とグリコールエーテルとの混合組成で知られる洗浄剤組成物により効率的に除去し得るが、ＴＦＴ用液晶材料の除去には適していないため、これを除去するにはＳＴＮ用液晶材料に用いられる洗浄剤とは異なる洗浄剤を必要とする。
【００１３】
液晶パネルの生産性向上が求められている現在においては、化学構造および物性の異なる多様な液晶材料に適用可能なマルチタイプの洗浄剤組成物が要求されるようになってきている。しかし、現在までのところ、複数種の液晶材料を効率的に洗浄、除去可能な、洗浄能力に優れるとともに、環境負荷および毒性が低く、引火性の小さい洗浄剤組成物は知られていない。
【００１４】
【特許文献１】
特開平１０−２５４９５公報
【特許文献２】
特開平５−２７１６９９号公報
【特許文献３】
特開平７−３０５０９３号公報
【特許文献４】
特開２００１−１８１６９９号公報
【００１５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、液晶パネルの空隙部に侵入した液晶材料の除去性に優れるとともに、カレット等の液晶パネル電極端子表面の異物除去性にも優れ、しかも、環境負荷および毒性が小さく、引火性の低い液晶パネル用水系液体洗浄剤組成物を提供することを第１の目的とする。
また、本発明は、化学構造が異なるため物性等が異なる多種類の液晶材料を効率的に除去できる液晶パネル用水系液体洗浄剤組成物を提供することを第２の目的とする。
【００１６】
【課題を解決するための手段および発明の実施の形態】
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を行った結果、分岐鎖を有する特定の非イオン性界面活性剤、特定のグリコールエーテル化合物、炭化水素を含有する洗浄剤組成物が、液晶パネルの空隙部の液晶材料に対して高い洗浄力を有し、かつ、カレット等の表面に付着する異物を高い浸透力をもって除去し得ることを見いだすとともに、炭化水素、特定のグリコールエーテル、アニオン性界面活性剤およびジメチルスルホキシドを含有する洗浄剤組成物が、ＳＴＮ用やＴＦＴ用などの液晶材料の物性の違いに関わらず、これらを効率的に除去し得ることを見いだし、本発明を完成した。
【００１７】
すなわち、本発明は、
１．下記（Ａ），（Ｂ），（Ｃ），（Ｄ）成分および所定量の水を含むことを特徴とする液晶パネル用水系液体洗浄剤組成物、
（Ａ）下記一般式（１）で示される化合物；５〜６０質量％
ＲＲ１ＣＨ（ＣＨ２）ｎＯ（ＡＯ）ｍＨ・・・（１）
（式中、ＲおよびＲ１は炭素数１〜８、かつ、ｎ＝１のときは、ＲおよびＲ１の合計炭素数が９以下、ｎ＝２のときは、ＲおよびＲ１の合計炭素数が８以下となるアルキル基を、ｎは１〜２の数を、ＡＯは炭素数２〜４のオキシアルキレン基を、ｍは２〜１０の数を示す。）
（Ｂ）下記一般式（２）で示される化合物；１〜２５質量％
ＲＲ１ＣＨ（ＣＨ２）ｎＯ（ＡＯ）ｊＨ・・・（２）
（式中、Ｒ、Ｒ１、ｎおよびＡＯは上記と同じ。ｊは１２〜３０の数を示す。）
（Ｃ）下記一般式（３）で示される化合物；１〜２０質量％
Ｒ２Ｏ（ＡＯ）ｋＲ３・・・（３）
（式中、Ｒ２は炭素数１〜６のアルキル基またはフェニル基もしくはベンジル基を、Ｒ３は水素原子または炭素数１〜６のアルキル基を、ｋは１〜５の数を示す。ＡＯは上記と同じ。）
（Ｄ）炭素数８〜２０の炭化水素化合物；１〜１０質量％
２． 下記（Ａ），（Ｄ），（Ｅ）成分および所定量の水を含むことを特徴とする液晶パネル用水系液体洗浄剤組成物、
（Ａ）下記一般式（１）で示される化合物；５〜６０質量％
ＲＲ１ＣＨ（ＣＨ２）ｎＯ（ＡＯ）ｍＨ・・・（１）
（式中、ＲおよびＲ１は炭素数１〜８、かつ、ｎ＝１のときは、ＲおよびＲ１の合計炭素数が９以下、ｎ＝２のときは、ＲおよびＲ１の合計炭素数が８以下となるアルキル基を、ｎは１〜２の数を、ＡＯは炭素数２〜４のオキシアルキレン基を、ｍは２〜１０の数を示す。）
（Ｄ）炭素数８〜２０の炭化水素化合物；３〜４０質量％
（Ｅ）アニオン性界面活性剤；３〜２０質量％
３． 下記（Ｄ），（Ｅ），（Ｆ），（Ｇ）成分および所定量の水を含むことを特徴とする液晶パネル用水系液体洗浄剤組成物。
（Ｄ）炭素数８〜２０の炭化水素化合物；５〜５０質量％
（Ｅ）アニオン性界面活性剤；１〜２０質量％
（Ｆ）下記一般式（４）で示される化合物；１〜４０質量％
Ｒ４Ｏ（ＢＯ）ｏＲ５・・・（４）
（式中、Ｒ４は炭素数４〜１１のアルキル基もしくはアルケニル基、またはフェニル基もしくはベンジル基を、Ｒ５は水素原子または炭素数１〜４のアルキル基を、ＢＯは炭素数２〜３のオキシアルキレン基を、ｏは１〜６の数を示す。）
（Ｇ）ジメチルスルホキシド；１〜２０質量％
を提供する。
【００１８】
以下、本発明についてさらに詳しく説明する。
本発明の第１の液晶パネル用水系液体洗浄剤組成物は、上述のように、組成物中に、（Ａ）成分を５〜６０質量％、（Ｂ）成分を１〜２５質量％、（Ｃ）成分を１〜２０質量％、（Ｄ）成分を１〜１０質量％、および水を所定量含むものである。
【００１９】
ここで、（Ａ）成分の配合量が５質量％未満では、浸透力が低下してカレット等の表面異物の洗浄効果が悪化する可能性が高く、６０質量％を超えると、すすぎ性が著しく低下する可能性が高い。（Ｂ）成分の配合量が１質量％未満では、液安定性が低下して曇点が低くなる可能性が高く、２５質量％を超えると、低温での液安定性が低下する可能性が高い。より好ましい（Ｂ）成分の配合量は、５〜１５質量％である。（Ｃ）成分の配合量が１質量％未満では、液晶材料の洗浄性が低下する可能性が高く、２０質量％を超えると、液安定性が低下する可能性が高い。より好ましい（Ｃ）成分の配合量は、３〜１５質量％である。（Ｄ）成分の配合量が１質量％未満では、液晶材料の洗浄性が著しく低下する可能性が高く、１０質量％を超えると、曇点低下等、液安定性の低下を招く可能性が高い。より好ましい（Ｄ）成分の配合量は、１〜６質量％である。水の配合量は、特に限定されるものではないが、組成物に対して少なくとも１０質量％以上、配合して組成物の引火性の低減を図ることが望ましい。
【００２０】
上記（Ａ）成分は、下記一般式（１）で示される中鎖分岐第１級アルコールのアルキレンオキシド付加体である。
ＲＲ１ＣＨ（ＣＨ２）ｎＯ（ＡＯ）ｍＨ・・・（１）
（式中、ＲおよびＲ１は炭素数１〜８、かつ、ｎ＝１のときは、ＲおよびＲ１の合計炭素数が９以下、ｎ＝２のときは、ＲおよびＲ１の合計炭素数が８以下となるアルキル基を、ｎは１〜２の数を、ＡＯは炭素数２〜４のオキシアルキレン基を、ｍは２〜１０の数を示す。）
【００２１】
ここで、上記ＲおよびＲ１としては、炭素数１〜８で、ｎ＝１のときは、ＲおよびＲ１の合計炭素数が９以下となるアルキル基、ｎ＝２のときは、ＲおよびＲ１の合計炭素数が８以下となるアルキル基であれば特に制限はなく、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、イソブチル、ターシャリーブチル、イソペンチル、イソヘキシル、イソオクチル等を用いることができる。
具体的な、中鎖分岐第１級アルコールとしては、２−エチルヘキサノール、２−エチルヘプタノール、２−エチルブタノール、３−エチルヘキサノール、３−エチルヘプタノール、３−エチルブタノール、２−メチルヘキサノール、２−メチルヘプタノール、２−メチルオクタノール、２−メチルノナノール、２−メチルデカノール等が挙げられるが、好ましくは２−エチルヘキサノール、２−メチルデカノールである。なお、合成アルコールである、例えば、ダイヤドール９、ダイヤドール１１（三菱化学（株）製）は、上記分岐第１級アルコールを３０〜５０質量％含むので、これらの合成アルコールも好適に用いることができる。
【００２２】
また、上記ＡＯは炭素数２〜４のオキシアルキレンであり、オキシエチレン、オキシプロピレン、オキシブチレンを単独または混合して用いることができるが、オキシエチレン単独で、またはオキシエチレンおよびオキシプロピレンを混合して用いることが好ましい。
この場合、オキシアルキレンの付加モル数ｍは２〜１０の数であり、好ましくは２〜８である。付加モル数が２未満の場合は液安定性が不安定になる虞があり、一方、１０を超えると洗浄性の低下、特に、カレットの洗浄性の低下を招く虞がある。
【００２３】
上記（Ｂ）成分は、下記一般式（２）で示される中鎖分岐一級アルコールのアルキレンオキシド付加体である。
ＲＲ１ＣＨ（ＣＨ２）ｎＯ（ＡＯ）ｊＨ・・・（２）
（式中、Ｒ、Ｒ１、ｎおよびＡＯは上記と同じ。ｊは１２〜３０の数を示す。）この場合、Ｒ、Ｒ１、ｎおよびＡＯは上記一般式（１）で示される化合物と同様である。また、オキシアルキレンの付加モル数ｊは１２〜３０の数であり、好ましくは１５〜２０である。付加モル数がこの範囲からはずれると、液安定性が低下して曇点が低くなる虞がある。
【００２４】
上記（Ｃ）成分は、下記一般式（３）で示される短鎖アルキル（アルケニル）−一価アルコールのアルキレンオキシド付加体、フェノールのアルキレンオキシド付加体、ベンジルアルコールのアルキレンオキシド付加体である。
Ｒ２Ｏ（ＡＯ）ｋＲ３・・・（３）
（式中、Ｒ２は炭素数１〜６のアルキル基またはフェニル基もしくはベンジル基を、Ｒ３は水素原子または炭素数１〜６のアルキル基を、ｋは１〜５の数を示す。ＡＯは上記と同じ。）
【００２５】
ここで、炭素数１〜６のアルキル基およびＡＯは、上記一般式（１）の化合物で説明したものと同様である。また、アルキレンオキシド付加モル数ｋは１〜５の数であり、好ましくは１〜３である。付加モル数がこの範囲からはずれると、液晶材料の洗浄性が低下する虞がある。
【００２６】
上記（Ｄ）成分は、炭素数８〜２０、好ましくは炭素数１０〜１４の炭化水素化合物、好ましくは、パラフィンまたはオレフィン系炭化水素化合物であり、例えば、ｎ−オクタン、ｎ−デカン、ｎ−ドデカン、ｎ−テトラデカン、ｎ−ヘキサデカン、ｎ−オクタデカン、イソオクタン、イソドデカン、イソオクタデカン、これらに対応する不飽和化合物等を用いることができる。
【００２７】
本発明の第２の液晶パネル用水系液体洗浄剤組成物は、上述のように、組成物中に、（Ａ）成分を５〜６０質量％、（Ｄ）成分を３〜４０質量％、（Ｅ）成分を３〜２０質量％、および水を所定量含むものである。
ここで、（Ａ）成分の配合量が５質量％未満では、浸透力が低下してカレット等の表面異物の洗浄効果が悪化する可能性が高く、６０質量％を超えると、すすぎ性が著しく低下する可能性が高い。より好ましい（Ａ）成分の配合量は、１０〜３５質量％である。（Ｄ）成分の配合量が３質量％未満では、液晶材料の洗浄性が著しく低下する可能性が高く、４０質量％を超えると、液安定性の低下を招く可能性が高い。より好ましい（Ｄ）成分の配合量は、３〜３０質量％である。（Ｅ）成分の配合量が上記範囲からはずれると、液安定性が低下する可能性が高い。より好ましい（Ｅ）成分の配合量は、６〜１０質量％である。水の配合量は、特に限定されるものではないが、組成物に対して少なくとも１０質量％以上配合して組成物の引火性の低減を図ることが望ましい。
【００２８】
上記（Ａ）成分の一般式（１）で示される化合物および（Ｄ）成分の炭素数８〜２０の炭化水素化合物は、第１の液晶パネル用水系液体洗浄剤組成物で説明したものと同様である。
上記（Ｅ）成分のアニオン性界面活性剤としては、平均炭素数１０〜２０のα−オレフィンスルホン酸塩、スルホコハク酸型アニオン性界面活性剤、平均炭素数１０〜２０のアルキル硫酸塩、平均炭素数１０〜２０の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有し、平均０．５〜８モルのエチレンオキシドを付加したアルキル（又はアルケニル）エーテル硫酸塩、平均炭素数５〜２２の飽和又は不飽和脂肪酸塩等が挙げられる。
【００２９】
これらのアニオン性界面活性剤の中でも、浸透力の向上に寄与し、かつ、組成物の曇点を上昇させる性能に優れているという点から、スルホコハク酸型のアニオン性界面活性剤を好適に用いることができる。スルホコハク酸型のアニオン性界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、下記一般式（５）で表されるスルホコハク酸ジアルキル（又はアルケニル）エステル型界面活性剤、下記一般式（６）で表わされるスルホコハク酸アミド・エステル混合型界面活性剤および下記一般式（７）で表されるスルホコハク酸モノアミド型界面活性剤の中から選ばれる１種以上のアニオン性界面活性剤を用いることが好ましい。
【００３０】
【化１】
【００３１】
上記式（５）〜（７）において、炭素数３〜２２のアルキル基もしくはアルケニル基としては、特に限定はなく、例えば、イソブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、２−エチルヘキシル、ドデシル、ヘキサデシル等が挙げられ、これらの中でも液安定性等に優れるオクチル、２−エチルヘキシルが好適である。特に、浸透力を高めるということを考慮すると、式（５）で示される化合物のＲ６およびＲ７がそれぞれ、イソブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、２−エチルヘキシルであるスルホコハク酸型ジアルキルエステル塩を用いることが好ましい。なお、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオンに特に制限はなく、アンモニウムイオンとしては、種々のアミンの４級アンモニウムイオンを用いることができる。
【００３２】
本発明の第３の液晶パネル用水系液体洗浄剤組成物は、上述のように、組成物中に、（Ｄ）成分を５〜５０質量％，（Ｅ）成分を１〜２０質量％，（Ｆ）成分を１〜４０質量％，（Ｇ）成分であるジメチルスルホキシドを１〜２０質量％、および水を所定量含むものである。
【００３３】
ここで、（Ｄ）成分の配合量が５質量％未満では、ＳＴＮ用液晶材料等の比較的極性の高い液晶材料の洗浄力が低下する可能性が高く、５０質量％を超えると、ＴＦＴ液晶材料等の比較的極性の低い液晶材料の洗浄力が低下するとともに、すすぎ性が著しく低下する可能性が高い。より好ましい（Ｄ）成分の配合量は、１０〜４０質量％である。（Ｅ）成分の配合量が１質量％未満では、すすぎ性が低下する可能性が高く、２０質量％を超えると、液安定性の低下を招く可能性が高い。より好ましい（Ｅ）成分の配合量は、５〜２０質量％である。（Ｆ）成分の配合量が１質量％未満では、液安定性およびすすぎ性が低下する可能性が高く、４０質量％を超えると、曇点の低下等を招く可能性が高い。より好ましい（Ｆ）成分の配合量は、１０〜３５質量％である。（Ｇ）成分の配合量が、１質量％未満では、ＴＦＴ用液晶材料等の比較的極性の低い液晶材料の洗浄性が低下する可能性が高く、２０質量％を超えると、液安定性が低下する可能性が高い。
水の配合量は、特に限定されるものではないが、組成物に対して少なくとも１０質量％以上配合して組成物の引火性の低減を図ることが望ましい。
なお、この洗浄剤組成物においては、ＳＴＮ液晶材料等の比較的極性の高い液晶材料の洗浄性をより一層高めるために、（Ｄ）成分の配合量は、（Ｇ）成分（ジメチルスルホキシド）の配合量以上とすることが好ましい。
【００３４】
この第３の液晶パネル用水系液体洗浄剤組成物において、（Ｄ）成分の炭素数８〜２０の炭化水素化合物、（Ｅ）成分のアニオン性界面活性剤については、上記第１および第２の液晶パネル用水系液体洗浄剤組成物で説明したものと同様である。
上記（Ｆ）成分は、下記式（４）で示される短鎖アルキル（アルケニル）または中鎖アルキル（アルケニル）−一価アルコールのアルキレンオキシド付加体、フェノールのアルキレンオキシド付加体、ベンジルアルコールのアルキレンオキシド付加体である。
【００３５】
Ｒ４Ｏ（ＢＯ）ｏＲ５・・・（４）
（式中、Ｒ４は炭素数４〜１１のアルキル基もしくはアルケニル基、またはフェニル基もしくはベンジル基を、Ｒ５は水素原子または炭素数１〜４のアルキル基を、ＢＯは炭素数２〜３のオキシアルキレン基を、ｏは１〜６の数を示す。）
【００３６】
式（４）において、炭素数４〜１１のアルキル基としては、例えば、ｎ−ブチル、イソブチル、ターシャリーブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、２−メチルデシル等が挙げられるが、これらの中でも炭素数４〜８のものが好適に用いられる。炭素数４〜１１のアルケニル基としては、例えば、ブテニル、ヘキセニル、オクテニル、デセニル等が挙げられるが、これらの中でも炭素数４〜８のものが好適に用いられる。炭素数１〜４のアルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、ｎ−ブチル、イソブチル、ターシャリーブチル等が挙げられる。
【００３７】
上記ＢＯは炭素数２〜３のオキシアルキレンであり、オキシエチレン、オキシプロピレンを単独または混合して用いることができるが、オキシエチレン単独で、またはオキシエチレンおよびオキシプロピレンを混合して用いることが好ましい。
この場合、オキシアルキレンの付加モル数ｏは１〜６の数であり、好ましくは１〜４である。付加モル数が２未満の場合は液安定性が不安定になる虞があり、一方、６を超えると洗浄性の低下を招く虞がある。
【００３８】
好適な（Ｆ）成分としては、例えば、ジエチレングルコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノ２−エチルヘキシルエーテル、テトラエチレングリコールモノ２−エチルヘキシルエーテル、フェノキシエタノール、ジエチレングリコールモノベンジルエーテルなどが挙げられる。
【００３９】
以上で説明した本発明の各液晶パネル用水系液体洗浄剤組成物の製造方法としては、特に限定はなく、常法に従って各成分を配合して調製すればよい。この場合、各成分の配合順序は任意でよいが、水以外の成分を充分に混合した後、水を少量ずつ添加しながら均一な液体組成物となるように調製することが好ましい。また、本発明の液晶パネル用水系液体洗浄剤組成物の使用にあたっては、組成物原液で用いることも、さらに水で希釈して水溶液として用いることもできるが、充分な洗浄力を発揮させるという点から、洗浄剤組成物原液で使用することが好ましい。
本発明の液晶パネル用水系液体洗浄剤組成物で液晶パネルを洗浄する際には、液晶パネルに液晶を充填した後、これを本発明の洗浄剤組成物に投入し、浸漬洗浄、超音波洗浄等すればよい。
【００４０】
なお、本発明の各液晶パネル用水系液体洗浄剤組成物には、上記必須成分に加えて、その他の任意成分として、両性界面活性剤、洗浄ビルダー、ハイドロトロープ剤等を組成物に対して１〜３０質量％配合し、曇点上昇、洗浄力および液安定性の向上等を図ることもできる。さらに、ベンゾトリアゾール、ｔ−ブチル安息香酸塩等の防錆剤を組成物に対して０．１〜５質量％配合してもよい。
また、液安定性向上や洗浄力向上のために、ＰＲＴＲ法（化学物質管理促進法）の規制に触れない炭素数１１以下の直鎖アルコールのアルキレンオキシド付加体を併用してもよい。
【００４１】
以上述べたように、本発明の第１および第２の液晶パネル用水系液体洗浄剤組成物は、上述した（Ａ）〜（Ｄ）成分、または（Ａ），（Ｄ）および（Ｅ）成分を含んで構成されているから、液晶パネルの空隙部に侵入した液晶材料およびカレット等の表面付着物の両者の洗浄に対して優れた洗浄効果を発揮するものである上、引火性も低く、組成物の経時安定性にも優れている。
【００４２】
また、本発明の第３の液晶パネル用水系液体洗浄剤組成物は、上述した（Ｄ），（Ｅ），（Ｆ）および（Ｇ）成分を含んでいるから、ＳＴＮ用液晶材料、ＴＦＴ用液晶材料などの物性の異なる各種液晶材料に対して良好な洗浄力を発揮するものである上、この場合も引火性が低く、組成物の経時安定性にも優れている。さらに、本発明では、炭素数１２〜１５のアルコールエチレンオキシド付加体を用いていないため、環境負荷が少なく、しかも、ＰＲＴＲ法（化学物質管理促進法）に規定される届出の必要もない。
【００４３】
【実施例】
以下、実施例および比較例を挙げて、本発明をより具体的に説明するが、本発明は、下記の実施例に限定されるものではない。
【００４４】
［実施例１〜９］
下記表１に示される成分を混合して、液晶パネル用水系液体洗浄剤組成物を調製した。この場合、水以外の成分を充分に混合した後、水を少量ずつ添加しながら均一な液体組成物となるようにした。
【００４５】
【表１】
［比較例１〜４］
下記表２に示される成分を混合して、液晶パネル用水系液体洗浄剤組成物を調製した。この場合、水以外の成分を充分に混合した後、水を少量ずつ添加しながら均一な液体組成物となるようにした。
【００４７】
【表２】
上記実施例１〜９および比較例１〜４で得られた各液晶パネル用水系液体洗浄剤組成物について、代表的な液晶パネルを用い、洗浄力、すすぎ性、液安定性を評価した。結果を表３に示した。
なお、各項目は、以下の手法により測定、評価した。
【００４９】
［１］洗浄力評価
適切な大きさにカットした５μｍの空隙を有する液晶パネルの空隙部位に液晶材料を塗布し、８０℃で８時間安定化させて被洗浄サンプルとした。なお、液晶パネルとしては、表面端子部にスペーサーより大きい（５μｍ以上の）カレットが１００〜３００個付着しているものを用いた。
上記実施例１〜９および比較例１〜４で調製した各液体洗浄用組成物の原液中に、液晶パネルを浸漬し、超音波洗浄機（５０ｋＨｚ，２００Ｗ、ＳＣ−２０型、サン電子工業（株）製）を用いて５０℃で３分間超音波洗浄を行った。
【００５０】
続いて、被洗浄パネルを取り出し、５０℃のイオン交換水中で１分間、洗浄時と同条件で超音波すすぎを行った後、１０５℃の恒温乾燥機で６０分間乾燥させた。乾燥終了後、偏光顕微鏡（ＢＸ−６０、オリンパス工業（株）製）を用いて空隙部を観察し、液晶材料の残留を以下の評価基準を用いて評価するとともに、端子表面に残留しているカレットの数をカウントし、以下の方法で除去率を算出した。
【００５１】
▲１▼洗浄性評価１（液晶材料の残留）
◎：完全に洗浄された
○：ほとんど洗浄された
△：少し洗浄された
×：全く洗浄されない
▲２▼洗浄性評価２（カレットの除去率）
カレットの除去率（％）＝（洗浄前のカレット数−洗浄後のカレット数）／（洗浄前のカレット数）×１００
【００５２】
［２］すすぎ性評価
上記と同様の液晶パネルを用い、エタノール中で充分洗浄して空隙部を完全に洗浄した。その後、上記各実施例および比較例の液体洗浄剤組成物中に液晶パネルを浸漬し、超音波照射により空隙部位に洗浄剤組成物を満たした。このようにして洗浄剤組成物が満たされた液晶パネルを、５０℃のイオン交換水に３分間単純に浸漬した後、静かに引き上げ、１０５℃で６０分間乾燥させた。乾燥終了後、顕微鏡（ＢＸ−６０、オリンパス工業（株）製）を用いて空隙部の洗浄剤組成物の残留性を以下の評価基準に従って評価した。
◎：完全にすすがれて洗浄剤の残留がなかった
○：ほとんどすすがれて洗浄剤の残留がほぼなかった
△：少しすすがれて洗浄剤が多少残留した
×：全くすすがれずに洗浄剤が多量に残留した
【００５３】
［３］液安定性
一般に、この種の洗浄剤組成物は、洗浄効率を高めるために加温して用いられることが多く、高温領域での均一性が問題とされるので、高温領域での曇点を液安定性の指標とした。
上記各実施例１〜９および比較例１〜４で調製した液体洗浄剤組成物の原液における曇点を測定し、以下の基準により評価した。
◎：５０℃以上
○：４０℃以上５０℃未満
△：３０℃以上４０℃未満
×：３０℃未満または白濁／分離
【００５４】
【表３】
表３に示されるように、実施例１〜９で得られた各液晶パネル用水系液体洗浄剤組成物は、比較例１〜４と比べ、液晶材料およびカレット双方の洗浄性に優れるとともに、すすぎ性、液安定性に優れていることがわかる。
【００５６】
［実施例１０〜１５］
下記表４に示される成分を混合して、液晶パネル用水系液体洗浄剤組成物を調製した。この場合、水以外の成分を充分に混合した後、水を少量ずつ添加しながら均一な液体組成物となるようにした。
【００５７】
【表４】
［比較例５〜７］
下記表５に示される成分を混合して、液晶パネル用水系液体洗浄剤組成物を調製した。この場合、水以外の成分を充分に混合した後、水を少量ずつ添加しながら均一な液体組成物となるようにした。
【００５９】
【表５】
上記実施例１０〜１５および比較例５〜７で得られた各液晶パネル用水系液体洗浄剤組成物について、代表的なＳＴＮおよびＴＦＴのモデル液晶パネルを用い、洗浄力、すすぎ性を評価するとともに、液安定性を評価した。結果を表４に示した。なお、各項目は、以下の手法により測定、評価した。
【００６１】
［１］洗浄性評価
適切な大きさにカットされた空隙５μｍの液晶パネルの空隙部位に、ＳＴＮ用液晶材料またはＴＦＴ用液晶材料を塗布し、８時間８０℃で安定化させて被洗浄サンプルとする。この被洗浄サンプルを実施例１０〜１５および比較例５〜７で調製した各洗浄剤組成物の原液にて、超音波洗浄機（５０ｋＨｚ，２００Ｗ、ＳＣ−２０型、サン電子工業（株）製）を用いて５０℃で３分間超音波洗浄を行った。次に、被洗浄パネルを取り出し、５０℃のイオン交換水中で１分間、同条件で超音波すすぎを行った後、１０５℃の恒温乾燥機で６０分間乾燥を行った。乾燥終了後、偏光顕微鏡（ＢＸ−６０、オリンパス工業（株）製）を用いて空隙部分を観察し、液晶材料の残留を以下の評価基準に従って評価した。
洗浄性評価（液晶材料の残留）
◎：完全に洗浄された
○：ほとんど洗浄された
△：少し洗浄された
×：全く洗浄されない
【００６２】
［２］すすぎ性評価
［１］で使用したものと同様の液晶パネルを用い、エタノール中で充分洗浄して空隙部位を完全洗浄する。実施例１０〜１５および比較例５〜７で調製した各洗浄剤組成物中に液晶パネルを浸漬し、超音波照射により空隙部位に洗浄剤を満たす。洗浄液の満たされたパネルを５０℃のイオン交換水に３分間単純に浸漬し、静かに引き上げ、１０５℃で６０分間乾燥する。乾燥終了後、偏光顕微鏡（ＢＸ−６０、オリンパス工業（株）製）を用いて空隙部の洗浄剤残留性を以下の評価点に従って評価する。
◎：完全にすすがれて洗浄剤の残留がなかった
○：ほとんどすすがれて洗浄剤の残留がほぼなかった
△：少しすすがれて洗浄剤が多少残留した
×：全くすすがれずに洗浄剤が多量に残留した
【００６３】
［３］液安定性
実施例１０〜１５および比較例５〜７で調製した各洗浄剤組成物原液の曇点を測定し、以下の評価に従って高温領域での液の均一保持性を評価した。
◎：５０℃以上
○：４０℃以上５０℃未満
△：３０℃以上４０℃未満
×：３０℃未満または白濁／分離
【００６４】
【表６】
表６に示されるように、実施例１０〜１５で得られた各液晶パネル用水系液体洗浄剤組成物は、比較例５〜７と比べ、ＳＴＮおよびＴＦＴ両方の液晶材料の洗浄性に優るとともに、すすぎ性、液安定性に優れていることがわかる。
【００６６】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、液晶パネルの空隙部に侵入した液晶材料の除去性に優れるとともに、カレット等の液晶パネル電極端子表面の異物除去性に優れる液晶パネル用水系液体洗浄剤組成物を提供することができる。また、ＳＴＮ用、ＴＦＴ用液晶材料等の物性の異なる多種の液晶材料に対して良好な洗浄力を発揮する液晶パネル用水系液体洗浄剤組成物を提供することができる。しかも、これらの洗浄剤組成物は、環境負荷および毒性が小さく、引火性の低いものである上、炭素数１２〜１５のアルコールエチレンオキシド付加体等を用いていないため、ＰＲＴＲ法（化学物質管理促進法）に規定される届出の必要もない。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an aqueous liquid detergent composition for a liquid crystal panel.
[0002]
[Prior art]
Liquid crystal panels have the advantage of low power consumption and, in recent years, have been improved in technology, such as high contrast, so that various images can be displayed, and small-sized panels such as computer terminal display units, television displays, and mobile phones. It is used in a wide range of fields such as, and its applications are expanding.
[0003]
In this liquid crystal panel, two glass substrates, which are opposed to each other and held at a predetermined interval of 10 μm or less, are bonded together with an adhesive so that a hollow portion is formed therein. It is manufactured by enclosing.
In this case, inside the two glass substrates, a character and image display electrode composed of a transparent conductive film is provided, and by applying a control electric signal to this electrode, the character and image are displayed. It has a configuration.
[0004]
When manufacturing the liquid crystal panel, it is inevitable that a micro gap on the order of microns is generated outside the bonded portion between the two glass substrates, and a void is generated. For this reason, when injecting a liquid crystal material into a hollow portion formed by two glass substrates, the liquid crystal material penetrates into a gap portion due to a capillary phenomenon.
However, since the electrode terminals for applying an electric signal to the transparent electrode are formed at high density while maintaining insulation in the gap, if the liquid crystal material that has entered the gap is left as it is, This liquid crystal material dissolves pollutants in the air, and as a result, may cause insulation failure. For this reason, it is necessary to wash and remove the liquid crystal material that has entered the gap.
[0005]
However, since the space between the voids is very narrow, 10 μm or less, a high degree of cleaning ability is required for the cleaning agent used in order to completely remove the liquid crystal material that has entered.
Conventionally, chlorine-based solvents such as chlorofluorocarbon, trichloroethane, trichloroethylene, tetrachloroethylene, and methylene chloride have been suitably used as such liquid crystal panel cleaning agents. The use of is regulated.
[0006]
As a result, there has been an increasing demand for the development of alternative cleaning agents. As a new cleaning agent that does not use the above-mentioned chlorine-based solvent, a hydrocarbon-based solvent or a mixed composition of a hydrocarbon-based solvent and glycol ether (Patent Document 1 : Japanese Patent Application Laid-Open No. Hei 10-25495), which are highly flammable and difficult to handle.
[0007]
By the way, with the recent development of the technology for increasing the density of liquid crystal panels, the gaps between the above-mentioned voids have been further narrowed, and since improvement in production efficiency is required, cleaning can be performed in a shorter time. There is a demand for a cleaning agent having a high cleaning ability.
Further, since the yield of liquid crystal panel production is required to be improved, not only the liquid crystal material penetrating into the voids but also the detergency against foreign substances on the electrode terminal surface is required.
[0008]
That is, in the process of manufacturing a liquid crystal panel, a glass substrate cut from a mother glass to an appropriate size as needed is used, but a large amount of glass chips (cullet) is generated at the time of the cutting. If this cullet adheres to the surface of the liquid crystal panel electrode terminal, it will greatly hinder the subsequent mounting process, and it will be necessary to remove it by washing.
[0009]
This foreign matter, such as cullet, not only adheres to the liquid crystal panel with an intermolecular force but also adheres firmly to the liquid crystal material or the like as a binder. Needed.
The cullet detergent is disclosed in Patent Literature 2 (JP-A-5-271699), Patent Literature 3 (JP-A-7-305093), Patent Literature 4 (JP-A-2001-181699), and the like. There are things. However, these are all alkaline cleaning agents, which may cause damage to the liquid crystal panel and have little effect on removing the liquid crystal material. Therefore, it is difficult to remove the cullet fixed with the liquid crystal material as a binder.
[0010]
As described above, to date, the cleaning agent has low environmental load and toxicity, and has low flammability, and can clean and remove both the liquid crystal material and the foreign matter on the liquid crystal panel electrode terminal such as cullet which have entered the void. There is no known liquid crystal panel cleaning agent having excellent cleaning ability.
[0011]
On the other hand, in recent years, colorization of liquid crystal panels has been rapidly progressing in order to correspond to various display applications such as personal computers, mobile phones, PDAs, etc., and in addition to the conventional liquid crystal materials for STN for passive panels, Liquid crystal materials for TFTs for active panels have been developed.
As the liquid crystal material for STN, an aromatic compound having a substituent represented by a cyano group is used, and for the liquid crystal material for a TFT, an aromatic compound having a substituent represented by a fluorine group is used. I have.
[0012]
As described above, since the liquid crystal material for STN and the liquid crystal material for TFT have different chemical structures and physical properties, it is necessary to use different types of cleaning agents for cleaning them.
That is, the liquid crystal material for STN can be efficiently removed by the above-mentioned hydrocarbon-based solvent or a cleaning composition known as a mixed composition of a hydrocarbon-based solvent and glycol ether. Since it is not suitable, a cleaning agent different from the cleaning agent used for the liquid crystal material for STN is required to remove it.
[0013]
At present, there is a demand for improving the productivity of liquid crystal panels, and a multi-type cleaning composition applicable to various liquid crystal materials having different chemical structures and physical properties has been required. However, up to now, there is no known cleaning composition which is capable of efficiently cleaning and removing a plurality of types of liquid crystal materials, has excellent cleaning performance, has low environmental load and toxicity, and has low flammability.
[0014]
[Patent Document 1]
JP-A-10-25495
[Patent Document 2]
JP-A-5-271699
[Patent Document 3]
JP-A-7-305093
[Patent Document 4]
JP 2001-181699 A
[0015]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of such circumstances, and has excellent removability of a liquid crystal material that has entered a void portion of a liquid crystal panel, and has excellent foreign matter removability on a liquid crystal panel electrode terminal surface such as cullet, Moreover, it is a first object of the present invention to provide an aqueous liquid detergent composition for a liquid crystal panel which has a small environmental load and toxicity and has low flammability.
A second object of the present invention is to provide an aqueous liquid detergent composition for a liquid crystal panel that can efficiently remove various types of liquid crystal materials having different physical properties due to different chemical structures.
[0016]
Means for Solving the Problems and Embodiments of the Invention
The present inventors have conducted intensive studies to achieve the above object, and as a result, a specific nonionic surfactant having a branched chain, a specific glycol ether compound, a cleaning composition containing a hydrocarbon, It has a high detergency for the liquid crystal material in the gaps of the liquid crystal panel and can remove foreign substances adhering to the surface such as cullet with high penetrative power. The present inventors have found that a detergent composition containing a surfactant and dimethyl sulfoxide can efficiently remove these regardless of the difference in physical properties of liquid crystal materials for STN, TFT and the like, and completed the present invention. .
[0017]
That is, the present invention
1. An aqueous liquid detergent composition for a liquid crystal panel comprising the following components (A), (B), (C) and (D) and a predetermined amount of water:
(A) a compound represented by the following general formula (1): 5 to 60% by mass
RR 1 CH (CH 2 ) n O (AO) m H ... (1)
Where R and R 1 Is 1-8 carbon atoms, and when n = 1, R and R 1 Is 9 or less and n = 2, R and R 1 Represents an alkyl group having a total carbon number of 8 or less, n represents a number of 1 to 2, AO represents an oxyalkylene group having 2 to 4 carbon atoms, and m represents a number of 2 to 10. )
(B) a compound represented by the following general formula (2); 1 to 25% by mass
RR 1 CH (CH 2 ) n O (AO) j H ... (2)
(Where R, R 1 , N and AO are the same as above. j shows the number of 12-30. )
(C) a compound represented by the following general formula (3); 1 to 20% by mass
R 2 O (AO) k R 3 ... (3)
(Where R 2 Represents an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms, a phenyl group or a benzyl group, 3 Represents a hydrogen atom or an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms, and k represents a number of 1 to 5. AO is the same as above. )
(D) a hydrocarbon compound having 8 to 20 carbon atoms; 1 to 10% by mass
2. An aqueous liquid detergent composition for a liquid crystal panel comprising the following components (A), (D) and (E) and a predetermined amount of water:
(A) a compound represented by the following general formula (1): 5 to 60% by mass
RR 1 CH (CH 2 ) n O (AO) m H ... (1)
Where R and R 1 Is 1-8 carbon atoms, and when n = 1, R and R 1 Is 9 or less and n = 2, R and R 1 Represents an alkyl group having a total carbon number of 8 or less, n represents a number of 1 to 2, AO represents an oxyalkylene group having 2 to 4 carbon atoms, and m represents a number of 2 to 10. )
(D) a hydrocarbon compound having 8 to 20 carbon atoms; 3 to 40% by mass
(E) anionic surfactant; 3 to 20% by mass
3. An aqueous liquid detergent composition for a liquid crystal panel, comprising the following components (D), (E), (F), and (G) and a predetermined amount of water.
(D) a hydrocarbon compound having 8 to 20 carbon atoms; 5 to 50% by mass
(E) anionic surfactant; 1 to 20% by mass
(F) a compound represented by the following general formula (4): 1 to 40% by mass
R 4 O (BO) o R 5 ... (4)
(Where R 4 Represents an alkyl or alkenyl group having 4 to 11 carbon atoms, or a phenyl or benzyl group, 5 Represents a hydrogen atom or an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, BO represents an oxyalkylene group having 2 to 3 carbon atoms, and o represents a number of 1 to 6. )
(G) dimethyl sulfoxide; 1 to 20% by mass
I will provide a.
[0018]
Hereinafter, the present invention will be described in more detail.
As described above, the first aqueous liquid detergent composition for a liquid crystal panel of the present invention contains 5 to 60% by mass of the component (A), 1 to 25% by mass of the component (B), It contains 1 to 20% by mass of the component (C), 1 to 10% by mass of the component (D), and a predetermined amount of water.
[0019]
Here, when the blending amount of the component (A) is less than 5% by mass, there is a high possibility that the penetrating power is reduced and the effect of cleaning surface foreign substances such as cullet is deteriorated. It is likely to decrease. If the blending amount of the component (B) is less than 1% by mass, the liquid stability is likely to be reduced and the cloud point is likely to be low. If it exceeds 25% by mass, the liquid stability at low temperatures may be decreased. high. A more preferable blending amount of the component (B) is 5 to 15% by mass. When the amount of the component (C) is less than 1% by mass, the liquid crystal material is likely to have reduced detergency, and when it exceeds 20% by mass, the liquid stability is likely to be decreased. A more preferable blending amount of the component (C) is 3 to 15% by mass. If the compounding amount of the component (D) is less than 1% by mass, there is a possibility that the cleanability of the liquid crystal material is significantly reduced, and if it exceeds 10% by mass, there is a possibility that the liquid stability such as the cloud point is lowered. high. A more preferable blending amount of the component (D) is 1 to 6% by mass. The blending amount of water is not particularly limited, but it is desirable to blend at least 10% by mass or more with respect to the composition to reduce the flammability of the composition.
[0020]
The component (A) is an alkylene oxide adduct of a medium-chain branched primary alcohol represented by the following general formula (1).
RR 1 CH (CH 2 ) n O (AO) m H ... (1)
Where R and R 1 Is 1-8 carbon atoms, and when n = 1, R and R 1 Is 9 or less and n = 2, R and R 1 Represents an alkyl group having a total carbon number of 8 or less, n represents a number of 1 to 2, AO represents an oxyalkylene group having 2 to 4 carbon atoms, and m represents a number of 2 to 10. )
[0021]
Where R and R 1 Are those having 1 to 8 carbon atoms, and when n = 1, R and R 1 Is an alkyl group having a total carbon number of 9 or less, and when n = 2, R and R 1 Is not particularly limited as long as it is an alkyl group having a total carbon number of 8 or less, and methyl, ethyl, propyl, butyl, pentyl, hexyl, octyl, isobutyl, tertiary butyl, isopentyl, isohexyl, isooctyl and the like can be used. .
Specific examples of the medium-chain branched primary alcohol include 2-ethylhexanol, 2-ethylheptanol, 2-ethylbutanol, 3-ethylhexanol, 3-ethylheptanol, 3-ethylbutanol, and 2-methylhexanol. , 2-methylheptanol, 2-methyloctanol, 2-methylnonanol, 2-methyldecanol and the like, and preferably 2-ethylhexanol and 2-methyldecanol. Since synthetic alcohols such as Diadol 9 and Diadol 11 (manufactured by Mitsubishi Chemical Corporation) contain 30 to 50% by mass of the branched primary alcohol, these synthetic alcohols are also preferably used. Can be.
[0022]
The AO is an oxyalkylene having 2 to 4 carbon atoms, and oxyethylene, oxypropylene, and oxybutylene can be used alone or as a mixture. However, oxyethylene alone or a mixture of oxyethylene and oxypropylene can be used. It is preferable to use them.
In this case, the number of added moles m of the oxyalkylene is 2 to 10, preferably 2 to 8. When the number of moles added is less than 2, the liquid stability may be unstable. On the other hand, when it exceeds 10, there is a risk that the washing property of the cullet may be reduced, particularly the washing property of the cullet.
[0023]
The component (B) is an alkylene oxide adduct of a medium-chain branched primary alcohol represented by the following general formula (2).
RR 1 CH (CH 2 ) n O (AO) j H ... (2)
(Where R, R 1 , N and AO are the same as above. j shows the number of 12-30. ) In this case, R, R 1 , N and AO are the same as those of the compound represented by the general formula (1). Further, the number of added moles j of the oxyalkylene is a number of 12 to 30, preferably 15 to 20. When the number of moles is out of this range, the liquid stability may be reduced and the cloud point may be lowered.
[0024]
The component (C) is a short-chain alkyl (alkenyl) -alkylene oxide adduct of phenol, an alkylene oxide adduct of phenol, or an alkylene oxide adduct of benzyl alcohol represented by the following general formula (3).
R 2 O (AO) k R 3 ... (3)
(Where R 2 Represents an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms, a phenyl group or a benzyl group, 3 Represents a hydrogen atom or an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms, and k represents a number of 1 to 5. AO is the same as above. )
[0025]
Here, the alkyl group having 1 to 6 carbon atoms and AO are the same as those described for the compound of the general formula (1). The number k of alkylene oxide addition moles is a number of 1 to 5, preferably 1 to 3. When the number of added moles is out of this range, there is a possibility that the cleaning property of the liquid crystal material is reduced.
[0026]
The component (D) is a hydrocarbon compound having 8 to 20 carbon atoms, preferably 10 to 14 carbon atoms, preferably a paraffin or an olefinic hydrocarbon compound, and includes, for example, n-octane, n-decane, n-octane. Dodecane, n-tetradecane, n-hexadecane, n-octadecane, isooctane, isododecane, isooctadecane, and unsaturated compounds corresponding thereto can be used.
[0027]
As described above, in the second aqueous liquid detergent composition for a liquid crystal panel of the present invention, the component (A) is 5 to 60% by mass, the component (D) is 3 to 40% by mass, E) It contains 3 to 20% by mass of the component and a predetermined amount of water.
Here, when the blending amount of the component (A) is less than 5% by mass, there is a high possibility that the penetrating power is reduced and the effect of cleaning surface foreign substances such as cullet is deteriorated. It is likely to decrease. A more preferable blending amount of the component (A) is 10 to 35% by mass. When the amount of the component (D) is less than 3% by mass, there is a high possibility that the cleaning property of the liquid crystal material is significantly reduced. When the amount exceeds 40% by mass, the liquid stability is likely to be reduced. A more preferred amount of the component (D) is 3 to 30% by mass. If the amount of the component (E) is out of the above range, the liquid stability is likely to be reduced. A more preferable blending amount of the component (E) is 6 to 10% by mass. The blending amount of water is not particularly limited, but it is desirable to blend at least 10% by mass or more with respect to the composition to reduce the flammability of the composition.
[0028]
The compound represented by the general formula (1) as the component (A) and the hydrocarbon compound having 8 to 20 carbon atoms as the component (D) are the same as those described in the first aqueous liquid detergent composition for a liquid crystal panel. It is.
Examples of the anionic surfactant (E) include an α-olefin sulfonate having an average of 10 to 20 carbon atoms, a sulfosuccinic anionic surfactant, an alkyl sulfate having an average of 10 to 20 carbon atoms, and an average carbon atom. Alkyl (or alkenyl) ether sulfates having 10 to 20 linear or branched alkyl or alkenyl groups and having an average of 0.5 to 8 moles of ethylene oxide added, saturated or And unsaturated fatty acid salts.
[0029]
Among these anionic surfactants, sulfosuccinic acid-type anionic surfactants are preferably used because they contribute to the improvement of the penetrating power and are excellent in the performance of increasing the cloud point of the composition. be able to. Examples of the sulfosuccinic anionic surfactant include, but are not particularly limited to, a dialkyl (or alkenyl) sulfosuccinate ester-type surfactant represented by the following general formula (5), and the following general formula (6) It is preferable to use one or more anionic surfactants selected from sulfosuccinic amide / ester mixed surfactants represented by the following formulas and sulfosuccinic monoamide surfactants represented by the following general formula (7). .
[0030]
Embedded image
[0031]
In the above formulas (5) to (7), the alkyl group or alkenyl group having 3 to 22 carbon atoms is not particularly limited and includes, for example, isobutyl, pentyl, hexyl, octyl, 2-ethylhexyl, dodecyl, hexadecyl and the like. Among them, octyl and 2-ethylhexyl, which are excellent in liquid stability and the like, are preferable. In particular, in consideration of increasing the penetrating power, the R of the compound represented by the formula (5) 6 And R 7 It is preferable to use sulfosuccinic acid type dialkyl ester salts of isobutyl, pentyl, hexyl, octyl and 2-ethylhexyl, respectively. The alkali metal ion and alkaline earth metal ion are not particularly limited, and quaternary ammonium ions of various amines can be used as the ammonium ion.
[0032]
As described above, in the third aqueous liquid detergent composition for a liquid crystal panel of the present invention, the component (D) is 5 to 50% by mass, the component (E) is 1 to 20% by mass, It contains 1 to 40% by mass of the component (F), 1 to 20% by mass of dimethyl sulfoxide as the component (G), and a predetermined amount of water.
[0033]
Here, if the amount of the component (D) is less than 5% by mass, the detergency of a relatively polar liquid crystal material such as a liquid crystal material for STN is likely to be reduced. The detergency of a liquid crystal material having a relatively low polarity such as a material is reduced, and the rinsing property is likely to be significantly reduced. A more preferred amount of the component (D) is 10 to 40% by mass. When the amount of the component (E) is less than 1% by mass, the rinsing property is likely to be reduced. When the amount exceeds 20% by mass, the liquid stability is likely to be decreased. A more preferred blending amount of the component (E) is 5 to 20% by mass. When the amount of the component (F) is less than 1% by mass, there is a high possibility that the liquid stability and the rinsing properties are reduced. When the amount exceeds 40% by mass, the cloud point is likely to be lowered. A more preferred amount of the component (F) is 10 to 35% by mass. If the compounding amount of the component (G) is less than 1% by mass, there is a high possibility that the liquid crystal material having a relatively low polarity such as a liquid crystal material for TFTs will have reduced washability. It is likely to decrease.
The blending amount of water is not particularly limited, but it is desirable to blend at least 10% by mass or more with respect to the composition to reduce the flammability of the composition.
In this detergent composition, in order to further enhance the cleaning properties of a liquid crystal material having a relatively high polarity such as an STN liquid crystal material, the compounding amount of the component (D) is adjusted to the amount of the component (G) (dimethylsulfoxide). It is preferable that the amount is not less than the compounding amount.
[0034]
In the third aqueous liquid detergent composition for a liquid crystal panel, the component (D) is a hydrocarbon compound having 8 to 20 carbon atoms, and the component (E) is an anionic surfactant. This is the same as that described for the aqueous liquid detergent composition for liquid crystal panels.
The component (F) is an alkylene oxide adduct of a short-chain alkyl (alkenyl) or medium-chain alkyl (alkenyl) -monohydric alcohol, an alkylene oxide adduct of phenol, or an alkylene oxide of benzyl alcohol represented by the following formula (4). It is an adduct.
[0035]
R 4 O (BO) o R 5 ... (4)
(Where R 4 Represents an alkyl or alkenyl group having 4 to 11 carbon atoms, or a phenyl or benzyl group, 5 Represents a hydrogen atom or an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, BO represents an oxyalkylene group having 2 to 3 carbon atoms, and o represents a number of 1 to 6. )
[0036]
In the formula (4), examples of the alkyl group having 4 to 11 carbon atoms include n-butyl, isobutyl, tertiary butyl, pentyl, hexyl, octyl, nonyl, decyl, undecyl, 2-methyldecyl, and the like. Among them, those having 4 to 8 carbon atoms are preferably used. Examples of the alkenyl group having 4 to 11 carbon atoms include butenyl, hexenyl, octenyl, and decenyl. Among them, those having 4 to 8 carbon atoms are preferably used. Examples of the alkyl group having 1 to 4 carbon atoms include methyl, ethyl, propyl, n-butyl, isobutyl, and tertiary butyl.
[0037]
The BO is an oxyalkylene having 2 to 3 carbon atoms, and oxyethylene and oxypropylene can be used alone or in combination. However, it is preferable to use oxyethylene alone or a mixture of oxyethylene and oxypropylene. .
In this case, the number of added moles o of the oxyalkylene is from 1 to 6, preferably from 1 to 4. If the number of moles added is less than 2, the liquid stability may be unstable, while if it exceeds 6, the cleaning performance may be reduced.
[0038]
Suitable (F) components include, for example, diethylene glycol monobutyl ether, diethylene glycol dibutyl ether, diethylene glycol monohexyl ether, diethylene glycol mono 2-ethylhexyl ether, tetraethylene glycol mono 2-ethylhexyl ether, phenoxyethanol, diethylene glycol monobenzyl ether and the like. No.
[0039]
The method for producing the aqueous liquid detergent composition for a liquid crystal panel of the present invention described above is not particularly limited, and may be prepared by blending each component according to a conventional method. In this case, the mixing order of the components may be arbitrary, but it is preferable to mix the components other than water sufficiently and then to adjust the mixture so that a uniform liquid composition is obtained while adding water little by little. In addition, in using the aqueous liquid detergent composition for a liquid crystal panel of the present invention, it can be used as a stock solution of the composition, or can be further diluted with water to be used as an aqueous solution. Therefore, it is preferable to use the detergent composition stock solution.
When cleaning a liquid crystal panel with the aqueous liquid detergent composition for a liquid crystal panel of the present invention, after filling the liquid crystal into the liquid crystal panel, the liquid crystal is charged into the detergent composition of the present invention, and immersion cleaning and ultrasonic cleaning are performed. It should be equal.
[0040]
The aqueous liquid detergent composition for a liquid crystal panel of the present invention contains, in addition to the essential components described above, an amphoteric surfactant, a cleaning builder, a hydrotrope agent, and the like as one or more optional components. Up to 30% by mass can increase the cloud point, improve detergency, and improve liquid stability. Further, a rust inhibitor such as benzotriazole or t-butyl benzoate may be incorporated in the composition at 0.1 to 5% by mass.
Further, in order to improve the liquid stability and the detergency, an alkylene oxide adduct of a straight-chain alcohol having 11 or less carbon atoms, which is not mentioned in the regulation of the PRTR method (chemical substance management promotion method), may be used in combination.
[0041]
As described above, the first and second aqueous liquid detergent compositions for liquid crystal panels of the present invention comprise the components (A) to (D) described above, or the components (A), (D) and (E). , It exhibits an excellent cleaning effect for cleaning both the liquid crystal material and surface deposits such as cullet which have entered the voids of the liquid crystal panel, and has low flammability, The composition has excellent stability over time.
[0042]
Since the third aqueous liquid detergent composition for a liquid crystal panel according to the present invention contains the above-mentioned components (D), (E), (F) and (G), a liquid crystal material for STN and a liquid crystal material for TFT are used. In addition to exhibiting good detergency against various liquid crystal materials having different physical properties such as liquid crystal materials, in this case, the composition has low flammability and excellent stability over time of the composition. Further, in the present invention, since an alcohol ethylene oxide adduct having 12 to 15 carbon atoms is not used, the environmental load is small, and there is no need to submit a notification specified in the PRTR method (chemical substance management promotion law).
[0043]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to Examples and Comparative Examples, but the present invention is not limited to the following Examples.
[0044]
[Examples 1 to 9]
The components shown in Table 1 below were mixed to prepare an aqueous liquid detergent composition for a liquid crystal panel. In this case, after the components other than water were sufficiently mixed, water was added little by little so that a uniform liquid composition was obtained.
[0045]
[Table 1]
[Comparative Examples 1-4]
The components shown in Table 2 below were mixed to prepare an aqueous liquid detergent composition for a liquid crystal panel. In this case, after the components other than water were sufficiently mixed, water was added little by little so that a uniform liquid composition was obtained.
[0047]
[Table 2]
With respect to the aqueous liquid detergent compositions for liquid crystal panels obtained in Examples 1 to 9 and Comparative Examples 1 to 4, detergency, rinsing properties, and liquid stability were evaluated using representative liquid crystal panels. The results are shown in Table 3.
In addition, each item was measured and evaluated by the following method.
[0049]
[1] Detergency evaluation
A liquid crystal material was applied to a gap portion of a liquid crystal panel having a gap of 5 μm, which was cut into an appropriate size, and stabilized at 80 ° C. for 8 hours to obtain a sample to be washed. As the liquid crystal panel, a liquid crystal panel having 100 to 300 cullets (5 μm or more) larger than the spacer adhered to the surface terminal portion was used.
A liquid crystal panel was immersed in the stock solution of each liquid cleaning composition prepared in Examples 1 to 9 and Comparative Examples 1 to 4, and an ultrasonic cleaner (50 kHz, 200 W, SC-20 type, Sun Electronics Co., Ltd.) Ultrasonic cleaning at 50 ° C. for 3 minutes.
[0050]
Subsequently, the panel to be cleaned was taken out, subjected to ultrasonic rinsing in 50 ° C. ion-exchanged water for 1 minute under the same conditions as at the time of cleaning, and then dried with a 105 ° C. constant temperature dryer for 60 minutes. After the drying is completed, the voids are observed using a polarizing microscope (BX-60, manufactured by Olympus Corporation), and the residual liquid crystal material is evaluated using the following evaluation criteria and remains on the terminal surface. The number of cullets was counted, and the removal rate was calculated by the following method.
[0051]
(1) Detergency evaluation 1 (residual liquid crystal material)
◎: Completely washed
：: Almost washed
△: Slightly washed
×: Not washed at all
(2) Detergency evaluation 2 (Cullet removal rate)
Cullet removal rate (%) = (number of cullets before washing−number of cullets after washing) / (number of cullets before washing) × 100
[0052]
[2] Rinsability evaluation
Using the same liquid crystal panel as described above, the voids were completely washed by thoroughly washing in ethanol. Thereafter, the liquid crystal panel was immersed in the liquid detergent compositions of the above Examples and Comparative Examples, and the gap was filled with the detergent composition by ultrasonic irradiation. The liquid crystal panel thus filled with the detergent composition was simply immersed in ion-exchanged water at 50 ° C. for 3 minutes, gently pulled up, and dried at 105 ° C. for 60 minutes. After the drying was completed, the residual property of the cleaning composition in the voids was evaluated using a microscope (BX-60, manufactured by Olympus Corporation) according to the following evaluation criteria.
◎: Completely rinsed, leaving no detergent
：: Almost rinsed and almost no detergent remained
Δ: Slightly rinsed and some detergent remained
×: A large amount of the detergent remained without being rinsed at all
[0053]
[3] Liquid stability
In general, this kind of detergent composition is often used by heating to enhance the cleaning efficiency, and the uniformity in a high temperature region is a problem. Index.
The cloud points of the stock solutions of the liquid detergent compositions prepared in the above Examples 1 to 9 and Comparative Examples 1 to 4 were measured and evaluated according to the following criteria.
◎: 50 ° C. or higher
：: 40 ° C or higher and lower than 50 ° C
Δ: 30 ° C or higher and lower than 40 ° C
×: less than 30 ° C. or cloudiness / separation
[0054]
[Table 3]
As shown in Table 3, each of the aqueous liquid detergent compositions for liquid crystal panels obtained in Examples 1 to 9 was excellent in cleaning properties of both the liquid crystal material and the cullet as compared with Comparative Examples 1 to 4, and was rinsed. It can be seen that the properties and liquid stability are excellent.
[0056]
[Examples 10 to 15]
The components shown in Table 4 below were mixed to prepare an aqueous liquid detergent composition for a liquid crystal panel. In this case, after the components other than water were sufficiently mixed, water was added little by little so that a uniform liquid composition was obtained.
[0057]
[Table 4]
[Comparative Examples 5 to 7]
The components shown in Table 5 below were mixed to prepare an aqueous liquid detergent composition for a liquid crystal panel. In this case, after the components other than water were sufficiently mixed, water was added little by little so that a uniform liquid composition was obtained.
[0059]
[Table 5]
The aqueous liquid detergent compositions for liquid crystal panels obtained in Examples 10 to 15 and Comparative Examples 5 to 7 were evaluated for detergency and rinsing properties by using representative STN and TFT model liquid crystal panels. And the liquid stability was evaluated. The results are shown in Table 4. In addition, each item was measured and evaluated by the following method.
[0061]
[1] Detergency evaluation
A liquid crystal material for STN or a liquid crystal material for TFT is applied to a gap portion of a liquid crystal panel having a gap of 5 μm, which is cut into an appropriate size, and is stabilized at 80 ° C. for 8 hours to obtain a sample to be washed. This sample to be cleaned was subjected to an ultrasonic cleaning machine (50 kHz, 200 W, Model SC-20, manufactured by Sun Electronics Industry Co., Ltd.) using the stock solution of each cleaning composition prepared in Examples 10 to 15 and Comparative Examples 5 to 7. ) And ultrasonic cleaning at 50 ° C. for 3 minutes. Next, the panel to be cleaned was taken out, subjected to ultrasonic rinsing in ion-exchanged water at 50 ° C. for 1 minute under the same conditions, and then dried in a thermostat dryer at 105 ° C. for 60 minutes. After the drying was completed, the voids were observed using a polarizing microscope (BX-60, manufactured by Olympus Corporation), and the remaining of the liquid crystal material was evaluated according to the following evaluation criteria.
Detergency evaluation (residual liquid crystal material)
◎: Completely washed
：: Almost washed
△: Slightly washed
×: Not washed at all
[0062]
[2] Rinsability evaluation
Using the same liquid crystal panel as used in [1], the space portion is completely washed by thoroughly washing in ethanol. The liquid crystal panel is immersed in each of the cleaning compositions prepared in Examples 10 to 15 and Comparative Examples 5 to 7, and the gap is filled with the cleaning agent by ultrasonic irradiation. The panel filled with the cleaning liquid is simply immersed in ion exchange water at 50 ° C. for 3 minutes, gently pulled up, and dried at 105 ° C. for 60 minutes. After the drying is completed, the residue of the detergent in the voids is evaluated using a polarizing microscope (BX-60, manufactured by Olympus Corporation) according to the following evaluation points.
◎: Completely rinsed, leaving no detergent
：: Almost rinsed and almost no detergent remained
Δ: Slightly rinsed and some detergent remained
×: A large amount of the detergent remained without being rinsed at all
[0063]
[3] Liquid stability
The cloud point of each stock solution of the detergent composition prepared in Examples 10 to 15 and Comparative Examples 5 to 7 was measured, and the uniformity of the solution in a high-temperature region was evaluated according to the following evaluation.
◎: 50 ° C. or higher
：: 40 ° C or higher and lower than 50 ° C
Δ: 30 ° C or higher and lower than 40 ° C
×: less than 30 ° C. or cloudiness / separation
[0064]
[Table 6]
As shown in Table 6, the aqueous liquid detergent compositions for liquid crystal panels obtained in Examples 10 to 15 were superior to Comparative Examples 5 to 7 in terms of cleaning properties of both STN and TFT liquid crystal materials. It can be seen that they have excellent rinsing properties and liquid stability.
[0066]
【The invention's effect】
INDUSTRIAL APPLICABILITY As described above, according to the present invention, a water-based liquid detergent for a liquid crystal panel is excellent in removing property of a liquid crystal material that has entered a void portion of a liquid crystal panel, and is excellent in removing foreign matter on a liquid crystal panel electrode terminal surface such as cullet. A composition can be provided. In addition, it is possible to provide a water-based liquid detergent composition for a liquid crystal panel that exhibits good detergency against various types of liquid crystal materials having different physical properties, such as liquid crystal materials for STN and TFT. In addition, these detergent compositions have low environmental impact and toxicity, are low inflammable, and do not use an alcohol ethylene oxide adduct having 12 to 15 carbon atoms. There is no need to submit a notification stipulated in the law).
Claims (3)
（Ａ）下記一般式（１）で示される化合物；５〜６０質量％
ＲＲ１ＣＨ（ＣＨ２）ｎＯ（ＡＯ）ｍＨ・・・（１）
（式中、ＲおよびＲ１は炭素数１〜８、かつ、ｎ＝１のときは、ＲおよびＲ１の合計炭素数が９以下、ｎ＝２のときは、ＲおよびＲ１の合計炭素数が８以下となるアルキル基を、ｎは１〜２の数を、ＡＯは炭素数２〜４のオキシアルキレン基を、ｍは２〜１０の数を示す。）
（Ｂ）下記一般式（２）で示される化合物；１〜２５質量％
ＲＲ１ＣＨ（ＣＨ２）ｎＯ（ＡＯ）ｊＨ・・・（２）
（式中、Ｒ、Ｒ１、ｎおよびＡＯは上記と同じ。ｊは１２〜３０の数を示す。）
（Ｃ）下記一般式（３）で示される化合物；１〜２０質量％
Ｒ２Ｏ（ＡＯ）ｋＲ３・・・（３）
（式中、Ｒ２は炭素数１〜６のアルキル基またはフェニル基もしくはベンジル基を、Ｒ３は水素原子または炭素数１〜６のアルキル基を、ｋは１〜５の数を示す。ＡＯは上記と同じ。）
（Ｄ）炭素数８〜２０の炭化水素化合物；１〜１０質量％An aqueous liquid detergent composition for a liquid crystal panel, comprising the following components (A), (B), (C), and (D) and a predetermined amount of water.
(A) a compound represented by the following general formula (1): 5 to 60% by mass
RR 1 CH (CH 2 ) n O (AO) m H (1)
(Wherein, when R and R 1 have 1 to 8 carbon atoms and n = 1, the total carbon number of R and R 1 is 9 or less, and when n = 2, the total carbon number of R and R 1 is An alkyl group having a number of 8 or less, n represents a number of 1 to 2, AO represents an oxyalkylene group having 2 to 4 carbon atoms, and m represents a number of 2 to 10.)
(B) a compound represented by the following general formula (2); 1 to 25% by mass
RR 1 CH (CH 2 ) n O (AO) j H (2)
(In the formula, R, R 1 , n and AO are the same as above. J represents a number of 12 to 30.)
(C) a compound represented by the following general formula (3); 1 to 20% by mass
R 2 O (AO) k R 3 ... (3)
(Wherein, R 2 represents an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms or a phenyl group or a benzyl group, R 3 represents a hydrogen atom or an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms, and k represents a number of 1 to 5. Is the same as above.)
(D) a hydrocarbon compound having 8 to 20 carbon atoms; 1 to 10% by mass
（Ａ）下記一般式（１）で示される化合物；５〜６０質量％
ＲＲ１ＣＨ（ＣＨ２）ｎＯ（ＡＯ）ｍＨ・・・（１）
（式中、ＲおよびＲ１は炭素数１〜８、かつ、ｎ＝１のときは、ＲおよびＲ１の合計炭素数が９以下、ｎ＝２のときは、ＲおよびＲ１の合計炭素数が８以下となるアルキル基を、ｎは１〜２の数を、ＡＯは炭素数２〜４のオキシアルキレン基を、ｍは２〜１０の数を示す。）
（Ｄ）炭素数８〜２０の炭化水素化合物；３〜４０質量％
（Ｅ）アニオン性界面活性剤；３〜２０質量％An aqueous liquid detergent composition for a liquid crystal panel, comprising the following components (A), (D) and (E) and a predetermined amount of water.
(A) a compound represented by the following general formula (1): 5 to 60% by mass
RR 1 CH (CH 2 ) n O (AO) m H (1)
(Wherein, when R and R 1 have 1 to 8 carbon atoms and n = 1, the total carbon number of R and R 1 is 9 or less, and when n = 2, the total carbon number of R and R 1 is An alkyl group having a number of 8 or less, n represents a number of 1 to 2, AO represents an oxyalkylene group having 2 to 4 carbon atoms, and m represents a number of 2 to 10.)
(D) a hydrocarbon compound having 8 to 20 carbon atoms; 3 to 40% by mass
(E) anionic surfactant; 3 to 20% by mass
（Ｄ）炭素数８〜２０の炭化水素化合物；５〜５０質量％
（Ｅ）アニオン性界面活性剤；１〜２０質量％
（Ｆ）下記一般式（４）で示される化合物；１〜４０質量％
Ｒ４Ｏ（ＢＯ）ｏＲ５・・・（４）
（式中、Ｒ４は炭素数４〜１１のアルキル基もしくはアルケニル基、またはフェニル基もしくはベンジル基を、Ｒ５は水素原子または炭素数１〜４のアルキル基を、ＢＯは炭素数２〜３のオキシアルキレン基を、ｏは１〜６の数を示す。）
（Ｇ）ジメチルスルホキシド；１〜２０質量％An aqueous liquid detergent composition for a liquid crystal panel, comprising the following components (D), (E), (F), and (G) and a predetermined amount of water.
(D) a hydrocarbon compound having 8 to 20 carbon atoms; 5 to 50% by mass
(E) anionic surfactant; 1 to 20% by mass
(F) a compound represented by the following general formula (4): 1 to 40% by mass
R 4 O (BO) o R 5 ... (4)
(Wherein, R 4 represents an alkyl group or alkenyl group having 4 to 11 carbon atoms or a phenyl group or a benzyl group, R 5 represents a hydrogen atom or an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, and BO represents a carbon atom having 2 to 3 carbon atoms. And o represents a number of 1 to 6.)
(G) dimethyl sulfoxide; 1 to 20% by mass
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