JP2004002398A - 化粧活性剤と、毛髪に共有結合される外因性配位子−受容体系とを含む化粧組成物、及びこの組成物を用いた毛髪処置方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、ビオチン化合物及び/又は錯化剤を含む化粧組成物であって、一方及び/又は他方が、毛髪への共有結合を可能にする少なくとも1個の反応性化学官能、これら2つの化合物の一方、又はその両方に共有結合される少なくとも1種の化粧活性剤を保有する美容組成物に関する。本発明は、新規な化粧特性を与える物質の沈着を繊維上に生じさせることを意図した、これら化合物に基づく毛髪処理方法にも関する。本発明により、洗髪に対して残留性であり、毛髪繊維を分解せず、所望に応じて除去でき、任意に架橋性である沈着を毛髪上に生じさせることができる。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、毛髪への共有結合を可能にする少なくとも1個の固着基αを保有し、かつ任意に、化粧活性を有する少なくとも1個の基を保有する少なくとも1種のビオチン化合物(変性又は未変性ビオチン)を含む化粧組成物に関する。
本発明は、毛髪への共有結合を可能にする少なくとも1個の固着基α’を保有し、かつ任意に、化粧活性を有する少なくとも1個の基を保有する少なくとも1種のビオチン化合物(変性又は未変性ビオチン)を錯体形成させるための少なくとも1種の剤を含む化粧組成物にも関する。
本発明は、少なくとも1種の錯化剤と組み合わせた、毛髪への共有結合を可能にする少なくとも1個の固着基αを保有するビオチン化合物(変性又は未変性ビオチン)を含む化粧組成物であって、前記ビオチン化合物又は前記錯化剤が、化粧活性を有する少なくとも1個の基を保有する化粧組成物にも関する。
本発明は、少なくとも1種のビオチン化合物と組み合わせた、毛髪への共有結合を可能にする少なくとも1個の固着基α’を保有する錯化剤を含む化粧組成物であって、前記ビオチン化合物又は前記錯化剤が、化粧活性を有する少なくとも1個の基を保有する化粧組成物にも関する。
本発明は、毛髪への共有結合を可能にする少なくとも1個の固着基αを保有する少なくとも1種のビオチン化合物(変性又は未変性ビオチン)と組み合わせた、毛髪への共有結合を可能にする少なくとも1個の固着基α’を保有する錯化剤を含む化粧組成物であって、前記ビオチン化合物及び/又は前記錯化剤が、化粧活性を有する少なくとも1個の基を保有する化粧組成物に関する。
本発明の主題は、新規な化粧特性を与える共有結合物質の沈着を繊維上に生じさせることに向けられた、これら化合物に基づく毛髪処置方法でもある。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
ケラチン物質、特に毛髪に、利点が長期に持続する活性剤を結合できることは有利である。直接的な化学的グラフト化、この目的を達成するための1つの可能な解決法である。残念ながら、この化学的グラフト化の技術は、有害という問題を有し、又はケラチン物質の統合性の分解を生じる。さらに、このグラフト化の技術は、化粧的に不可逆的であることが多い。さらに、活性剤の繊維上への単純な吸着は、その効果が最初のシャンプー洗髪で除去されてしまう。従って、洗髪に関して残留し、毛髪繊維を分解せず、望み通りに除去でき、かつ任意に架橋性である物質の沈着を毛髪上に生じさせることが、未だに要望されている。
【0003】
ビタミンH又はB8としても知られるビオチンは、イミダゾリン核と、5個の炭素原子を含む側鎖を保有するテトラヒドロチオフェン環とから成る水溶性ビタミンである。ビオチンは、毛髪及び皮膚の栄養成分である。ビオチンは、生卵の白身内で見られる糖タンパク質、アビジンに、自然にかつ非常に大きな親和性で結合する。ビオチンとアビジンは一緒に、pH5で1.3×10−15の解離定数を有する、生体分子間に存在する最も安定な結合の1つである非共有結合によって錯体を形成する。さらに、アビジンは、ビオチンの相互作用のため4部位を有する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
従って、本発明の1主題は、ビオチン化合物a)と、このビオチン化合物と、25℃の温度で10−1以下の解離定数を有する錯体を形成可能な錯化剤b)とを含む化粧組成物であって、前記ビオチン化合物が固着基αに結合し、及び/又は前記錯化剤が固着基α’に結合し、この基α及びα’は毛髪への共有結合を可能にし、かつビオチン化合物及び/又は錯化剤が、化粧活性を有する少なくとも1個の基を保有する化粧組成物である。
本発明の別の主題は、後述する、ケラチン物質を処置するためのすべての化粧方法である。
本特許出願の他の主題は、以下の説明及び実施例を読むと明らかになる。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の目的のため、固着基α又はα’は、200〜800nmの波長を有する電磁波以外の刺激の作用下、ケラチン繊維への、前記基を保有する化合物の共有結合を可能にする化学基である。本発明によって使用できる刺激は、例えば、分子撹拌、加熱、pH、有機及び/又は無機触媒、酸素及び超音波である。
【0006】
化合物a)、すなわちビオチン及び変性ビオチンは、好ましくは下記式(I)の化合物から選択される。
【化2】
(但し、
・Aは、1〜100個の炭素原子を含有する直鎖若しくは分岐した、飽和若しくは不飽和二価基、好ましくは炭素原子数1〜30のアルキレン基を意味し、1個以上のヘテロ原子で中断されている場合があり、かつ任意に、ヒドロキシル、アミノ、ハロゲン、アリール、ホスフェート、ホスホレート、スルフェート、スルホネート、カルボキシル、アルコキシカルボニル及びアルコキシ基から選択される1種以上の基で置換されており、
・Tは、基α又は基BW(α)pを意味し、Wは、化粧活性を有する残基であり、Bは、この残基Wをビオチンベース骨格に結合させるための種であり、
・αは、毛髪への共有結合を可能にする固着基を意味し、
・nは、0又は1を意味し、
・mは、1〜100の範囲の数を意味し、
・pは、0〜100の範囲の数を意味し、
・Bは、例えば、アミン、イミン、アミド、エステル、ジスルフィド、チオエステル、ウレタン、ウレア、エーテル、チオエーテル、アゾ、メチン若しくはエポキシ基、芳香族若しくはヘテロ環式残基又はジアルキルポリシロキサン残基を意味し、
・Wを以下から誘導することができる:UV遮蔽分子、保湿若しくはエモリエント分子、コンディショナー、帯電防止剤、制汗剤、芳香物質、還元性分子、酸化性分子、抗菌剤、ふけ防止剤、無機若しくは有機粒子の形態にある保持、光防護及び/又は着色特性を有する粒子で、ナノチューブ若しくは他の3次元アセンブリの形態でよい粒子、例えば任意にその上に1種以上のポリマーが吸着しているフラーレン(例えば、C60−C70−フラーレン)、及び任意に有機若しくは無機粒子に吸着しているアニオン性若しくは非イオン性、両性若しくはカチオン性膜形成剤。
【0007】
本発明によって使用可能なビオチン誘導体は、例えば、Sigma−Aldrich又はCarbomer Inc.から入手可能であり、ウシアルブミン−ビオチン、ウシアルブミン−ビオチン−金標識(5又は20nm)、ビオチン−デキストラン、ビオチン−フルオレッセイン、ラテックス−ビオチン、ビオチン−カルボキシメチルセルロース、ビオチン−キトサン、ビオチンアミドカプロイルペルオキシダーゼ、ビオチンアミドカプロイルアルカリホスファターゼ、ビオチン−アガロース、コンカナバリンA−ビオチン、β−ガラクトシダーゼ−ビオチン、レクチン−ビオチン接合体及びβ−フィコエリトリン−ビオチンから選択することができる。
【0008】
固着基αは、好ましくは以下のリストの基から選択される:
チオスルフェート;アルデヒド;エポキシド;アルコキシシラン;シラノール;アジリジン;アセタール;ヘミアセタール;アミナール;ヘミアミナール;オキサジン及びオキサゾリン;オキサジニウム及びオキサゾリニウム;ビニル及び活性化ビニル;アクリロニトリル、アクリル酸及びメタクリル酸エステル、クロトン酸及びエステル、ケイ皮酸及びエステル、スチレン及び誘導体、ブタジエン、ビニルエーテル、ビニルアセトン、マレイン酸エステル、ビニルスルホン、マレイミド;ケトン及びα−ヒドロキシケトン、α−ハロケトン;アルキル、アリール若しくはアリールアルキルハライドRX(X=I、Br又はCl);不飽和環(炭素環又はヘテロ環)のハライドRX:クロロトリアジン、クロロピリミジン、クロロキノキサリン、クロロベンゾトリアゾール;スルホニルハライド:RSO2Cl又はF;(最後の3つの場合、他の脱離基Xは以下のものでもよい:OSO3H、N(Me)3、SO2Me、OPO3H、SO2Et);パラ−ニトロフェニルエステル;シロキサン;ハロシラン;アルコキシシラン;ハロアセテート;水素酸;ジフルオロジニトロベンゼン。
【0009】
粒子上に吸着しうるポリマー又は粒子が任意的に吸着しうるポリマーは、Wについて上述したカチオン性、両性、非イオン性及びアニオン性ポリマーから選択される。
基Wは、以下の活性剤から誘導することができる:
変性若しくは未変性の、任意に加水分解された糖類、オリゴ糖類及び多糖類、アミノ酸、オリゴペプチド、ペプチド、変性若しくは未変性の、任意に加水分解されたタンパク質、ポリアミノ酸及び酵素、
分岐若しくは不分岐脂肪アルコール及び脂肪酸、
動物、植物又は無機ワックス、
セラミド及び擬セラミド、
加水分解された有機酸、
UV遮蔽剤、
酸化防止剤及びフリーラジカルスカベンジャー、
キレート剤、
ふけ防止剤、
脂漏制御剤、
鎮静剤、
カチオン性界面活性剤、
カチオン性又は両性ポリマー、
任意に有機変性されたシリコーン、
鉱油、植物油又は動物油、
ポリイソブテン及びポリ(α−オレフィン)、
エステル、
可溶性又は分散型アニオン性ポリマー、
可溶性又は分散型非イオン性ポリマー、
還元剤、
着色剤又は顔料、
及びこれらの混合物。
【0010】
一般に、本発明で使用可能な変性若しくは未変性の、任意に加水分解された糖類、オリゴ糖類及び多糖類型の化合物は、特に“化学技術の百科事典”,Kirk−Othmer,第3版,1982,第3巻,pp.896−900及びJohn Wiley & Sons出版のE.A.MacGregor及びC.T.Greewoodによる“天然のポリマー”,第6章,pp.240−328,1980、及びAcademic Press Inc.出版,Roy L.Whistler編集,“工業ガム−多糖類及びその誘導体”第2版に記載されているものから選択される。この3出版物の内容は、参照によって、その全体が本特許出願に包含される。
【0011】
本発明で使用可能な変性若しくは未変性の、任意に加水分解された糖類、オリゴ糖類及び多糖類の例としては、特に以下を挙げることができる:グルカン、上述したようなスターチベタインとは異なる変性若しくは未変性スターチ(例えば、シリアル、例えば小麦、トウモロコシ若しくは米から、野菜、例えばインゲン豆から、塊茎、例えばジャガイモ若しくはキャッサバから誘導されるもの)、アミロース、アミロペクチン、グリコーゲン、デキストラン、β−グルカン、セルロース及びその誘導体(メチルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース又はカルボキシメチルセルロース)、フルクトサン、イヌリン、レバン、マンナン、キシラン、リグニン、アラバン、ガラクタン、ガラクトウロナン、キチン、グルコロノキシラン、アラビノキシラン、キシログルカン、ガラクトマンナン、グルコマンナン、ペクチン酸及びペクチン、アルギニン酸及びアルギネート、アラビノガラクタン、カラゲナン、寒天、グリコサミノグルカン、アラビアゴム、トラガカントガム、ガッチガム、カラヤガム、イナゴマメガム、グアガム及びキサンタンガム。
【0012】
挙げることができるアミノ酸の例は、システイン、リジン、アラニン、N−フェニルアラニン、アルギニン、グリシン及びロイシン、及びその混合物を含む。本発明によって使用可能な変性若しくは未変性の、任意に加水分解されたオリゴペプチド、ペプチド及びタンパク質としては、特に変性若しくは未変性羊毛又は絹タンパク質の加水分解物、及び小麦タンパク質のような植物タンパク質が挙げられる。
使用可能なポリアミノ酸の中では、ポリリジンが挙げられる。使用可能な酵素の中では、ラッカーゼ、ペルオキシダーゼ、リパーゼ、プロテアーゼ、グリコシダーゼ、デキストラナーゼ、ウリカーゼ及びアルカリホスファターゼが挙げられる。
【0013】
本発明で好適な分岐若しくは不分岐脂肪酸の中では、特にパルミチン酸、オレイン酸、リノール酸、ミリスチン酸、ステアリン酸及びラウリン酸のようなC8〜C30カルボン酸、及びその混合物が挙げられる。本発明で使用可能な脂肪アルコールとしては、例えば、パルミチルアルコール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、ミリスチルアルコール、ステアリルアルコール及びラウリルアルコールのようなC8〜C30アルコールが挙げられる。
【0014】
本発明の目的では、ワックスは室温(約25℃)で固体であり、可逆的な固体/液体状態変化を有し、約40℃より高く、200℃までの融点を有し、かつ固体状態で異方性結晶組織を有する親油性化合物である。一般に、ワックス結晶の大きさは、結晶が光を散乱し及び/又は拡散し、それを含む組成物に多かれ少なかれ不透明な、曇った外観を与えるような大きさである。ワックスをその融点まで上昇っせることで、それを油と混和性にし、かつ微視的に均質な混合物を形成させることができるが、混合物の温度を室温に戻すとすぐに、該混合物の油中ワックスの微視的及び巨視的に検出可能な再結晶が観察される(乳白光)。
【0015】
本発明で使用可能なワックスとしては、蜜蝋、鯨蝋、ラノリンワックス及びラノリン誘導体のような動物起源のワックス;カルナウバ蝋、カンデリラ蝋、オーリクリー蝋、木蝋、ココアバター、コルク繊維蝋又はサトウキビワックスのような植物ワックス;無機ワックス、例えばパラフィンワックス、石油ゼリーワックス、モンタンワックス、マイクロクリスタリンワックス又はオゾケライトが挙げられる。
特に言及しうるセラミドでは、ダウニング分類によるカテゴリーI、II、III及びVのセラミドであり、特にN−オレイルデヒドロスフィンゴシンである。
加水分解された有機酸は、周知かつ本技術で使用されているものから選択される。特にクエン酸、乳酸、酒石酸及びリンゴ酸を挙げることができる。
【0016】
本発明で使用可能なUA−A−活性及び/又はUV−B−活性日焼け止めは、当業者に周知のものである。特に以下を挙げることができる:ジベンゾイルメタン誘導体、例えば4−メチルジベンゾイルメタン、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、4−tert−ブチルジベンゾイルメタン、2,4−ジメチルジベンゾイルメタン、4−tert−ブチル−4’−ジイソプロピルジベンゾイルメタン、p−アミノ安息香酸及びその誘導体、例えばp−ジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル及びp−アミノ安息香酸N−プロポキシル化エチル、サリチレート、例えばトリエタノールアミンサリチレート、ケイヒ酸エステル、例えば4−メトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、ジイソプロピルケイ皮酸メチル、アントラニル酸メチル、ベンゾトリアゾール誘導体、トリアジン誘導体、アクリル酸β,β’−ジフェニル誘導体、例えば2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシル及び2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸エチル、2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸とその塩、ベンゾフェノン誘導体、ベンジリデンカンファー誘導体、シリコーン遮蔽剤等。
【0017】
本発明で使用可能な酸化防止剤及びフリーラジカルスカベンジャーの例として、アスコルビン酸、アスコルビン酸パルミテートのようなアスコルビン酸化合物、t−ブチルヒドロキノン、フロログルシノールのようなポリフェノール、亜硫酸ナトリウム、エリソルビン酸及びフラボノイドが挙げられる。
キレート剤は、特に、EDTA(エチレンジアミン四酢酸)と二ナトリウムEDTA及び二カリウムEDTAのようなその塩、メタリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム及びピロリン酸四カリウムのようなリン酸化合物、及びホスホン酸と、エチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸塩のようなその塩から選択することができる。
【0018】
ふけ防止剤は、例えば、以下から選択される:
− 塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、クロルヘキシジン、クロラミンT、クロラミンB、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン、1,3−ジクロロ−5,5−ジメチルヒダントイン、3−ブロモ−1−クロロ−5,5−ジメチルヒダントイン及びN−クロロスクシンイミド;
− 例えば、1−ヒドロキシ−4−メチル−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−6−メチル−2−ピリドン及び1−ヒドロキシ−4,6−ジメチル−2−ピリドンのような1−ヒドロキシ−2−ピリドン誘導体;
− トリハロカルバミド;
− トリクロサン;
− クリムバゾール(climbazole)、ケトコナゾール、クロトリナゾール、エコナゾール、イソコナゾール及びミコナゾールb;
− アンホテリシンB又はニスタチンのような抗真菌ポリマー;
− 硫化セレン;
− 種々の形態にあるイオウ、硫化カドミウム、アラントイン、コールタール若しくはウッドタール及び特にその誘導体、カデ油、ウンデシレン酸、フマル酸及びテルビナフィンのようなアリルアミン。
【0019】
前記の剤を、生理学的に許容性の酸、特に以下の酸との付加塩の形態で使用することもできる:硫酸、硝酸、チオシアン酸、塩化水素酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸、酢酸、安息香酸、グリコール酸、アセツル酸、コハク酸、ニコチン酸、酒石酸、リンゴ酸、パルミチン酸、メタンスルホン酸、プロパン酸、2−オキソプロパン酸、プロパン二酸、2−ヒドロキシ−1,4−ブタン二酸、3−フェニル−2−プロペン酸、α−ヒドロキシベンゼン酢酸、エタンスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、4−メチルベンゼンスルホン酸、4−アミノ−2−ヒドロキシ安息香酸、2−フェノキシ安息香酸、2−アセチルオキシ安息香酸、ピクリン酸、乳酸、クエン酸、リンゴ酸、シュウ酸及びアミノ酸。
【0020】
上述のふけ防止剤も、妥当な場合、生理学的に許容性の有機又は無機塩基との付加塩の形態で使用することができる。有機塩基の例は、特にエタノールアミン、ジエタノールアミン、N−エチルエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジエチルアミノエタノール及び2−アミノ−2−メチルプロパンジンのような低分子量のアルカノールアミン;エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、シクロヘキシルアミン、ベンジルアミン及びN−メチルピペラジンのような不揮発性塩基;四級水酸化アンモニウム、例えば水酸化トリメチルベンジル;グアニジンとその誘導体、特にそのアルキル誘導体である。無機塩基の例は、特にアルカリ金属塩、例えばナトリウム若しくはカリウム塩;アンモニウム塩、アルカリ土類金属塩、例えばマグネシウム若しくはカルシウム塩;カチオン性二価、三価又は四価金属、例えば亜鉛、アルミニウム及びジルコニウムの塩である。アルカノールアミン、エチレンジアミン及びアルカリ金属塩のような無機塩基が好ましい。
【0021】
脂漏制御剤は、例えば、スクシニル−キトサン及びポリ−β−アラニンである。鎮静剤の例は、例えば、アズレン及びグリシルレチン酸である。
カチオン性界面活性剤は、たとえば以下のような自体周知のものである:任意にポリオキシアルキレン化された一級、二級又は三級脂肪アミン塩;テトラアルキルアンモニウム、アルキルアミド−アルキルトリアルキルアンモニウム、トリアルキルベンジルアンモニウム、トリアルキルヒドロキシアルキルアンモニウム又は塩化若しくは臭化アルキルピリジニウムのような四級アンモニウム塩;イミダゾリン誘導体。
用語“カチオン性ポリマー”は、カチオン性基及び/又はイオン化されてカチオン性基になりうるいずれの基をも意味する。
【0022】
本発明によって使用可能なカチオン性ポリマーは、洗浄剤組成物で処置する毛髪の化粧特性を改善するとしてそれ自体既知の、すなわち、特に特許出願EP−A−0,337,354及び仏国特許出願FR−A−2,270,846、2,383,660、2,598,611、2,470,596及び2,519,863に記載されているいずれのものからも選択することができる。
好ましいカチオン性ポリマーは、ポリマー主鎖の一部を形成しているか又は主鎖に直接結合している側鎖置換基に保持されている一級、二級、三級及び/又は四級アミン基を含む単位を含有するものから選択される。
使用するカチオン性ポリマーは、通常約500〜5×106、好ましくは約103〜3×106の数平均分子量を有する。
カチオン性ポリマーの中で、特にポリアミン、ポリアミノアミド及びポリ四級アンモニウム型を挙げることができる。これらは、公知の製品である。
【0023】
本発明の組成物に使用可能なポリアミン、ポリアミノアミド及びポリ四級アンモニウム型は、仏国特許第2,505,348号及び第2,542,997号で述べられているものである。これらポリマーの中で、以下を挙げることができる:
(1)アクリル酸若しくはメタクリル酸エステル又はアミドから誘導されるホモポリマー又はコポリマー;
(2)仏国特許第1,492,597号に記載されている四級アンモニウム基を含有するセルロースエーテル誘導体;
(3)ヒドロキシアルキルセルロース、例えば、特にメタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム、メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム又はジメチルジアリルアンモニウム塩でグラフトされたヒドロキシメチル−、ヒドロキシエチル−又はヒドロキシルプロピルセルロースのような水溶性四級アンモニウムモノマーとグラフトされ、特に米国特許第4,131,576号に記載されている、セルロースコポリマー又はセルロース誘導体のようなカチオン性セルロース誘導体;
(4)特に米国特許第3,589,578号及び第4,031,307号に記載されているカチオン性カチオン性多糖類、例えばトリアルキルアンモニウム基を含有するグアガム;
(5)ピペラジニル単位と、直鎖若しくは分岐鎖を含有し、任意に酸素、イオウ若しくは窒素原子又は芳香族若しくはヘテロ環式環で中断されている二価アルキレン若しくはヒドロキシアルキレン基から成るポリマー、並びにこのポリマーの酸化及び/又は四級化生成物。このようなポリマーは、特に仏国特許第2,162,025号及び第2,280,361号に記載されている;
(6)特に仏国特許第2,252,840号及び第2,368,508号に記載されているもののような水溶性ポリアミノアミド;
(7)ポリアミノアミド誘導体、例えば、アジピン酸/ジアルキルアミノヒドロキシアルキルジアルキレントリアミンポリマー(アルキル基は、1〜4個の炭素原子を含み、好ましくはメチル、エチル又はプロピル基を意味し、アルキレン基は1〜4個の炭素原子を含み、好ましくはエチレン基を意味する)。このようなポリマーは、特に仏国特許第1,583,363号に記載されている。
(8)2個の一級アミン基と少なくとも1個の二級アミン基を含有するポリアルキレンポリアミンと、ジグリコール酸及び3〜8個の炭素原子を有する飽和脂肪族ジカルボン酸から選択されるジカルボン酸との反応で得られるポリマー。ポリアルキレンポリアミンとジカルボン酸とのモル比は、0.8:1〜1.4:1であり;その結果生じるポリアミノアミドが、ポリアミノアミドの二級アミン基に対するエピクロロヒドリンのモル比が0.5:1〜1.8:1のエピクロロヒドリンと反応する。このようなポリマーは、特に米国特許第3,227,615号及び第2,961,347号に記載されている。
(9)塩化ジメチルジアリルアンモニウムホモポリマー及び塩化ジアリルジメチルアンモニウムとアクリルアミドとのコポリマーのようなアルキルジアリルアミン又はジアルキルジアリルアンモニウムのシクロポリマー;
(10)数平均分子量が通常1000〜100,000の四級ジアンモニウムポリマー、例えば、仏国特許第2,320,330号、第2,270,846号、第2,316,271号、第2,336,434号及び第2,413,907号、及び米国特許第2,273,780号、第2,375,853号、第2,388,614号、第2,454,547号、第3,206,462号、第2,261,002号、第2,271,378号、第3,874,870号、第4,001,432号、第3,929,990号、第3,966,904号、第4,005,193号、第4,025,617号、第4,025,627号、第4,025,653号、第4,026,945号及び第4,027,020号に記載されている;
(11)特に特許出願EP−A−122,324に記載されているもののようなポリ四級アンモニウムポリマー;
(12)例えば、BASF社によって商品名Luviquat(登録商標)FC 905、FC 550及びFC370で販売されている製品のようなビニルピロリドン及びビニルイミダゾールの四級ポリマー;
(13)CTFA辞書では参照名“ポリエチレングリコール(15)獣脂ポリアミン”である、Henkelよって販売されているPolyquart(登録商標)Hのようなポリアミン;
(14)商品名Salcare(登録商標)SC 92、Salcare(登録商標)SC 95及びSalcare(登録商標)SC 96で、Allied Colloids社によって販売されているもののような架橋された(メタ) アクリロイルオキシ(C1−C4)アルキルトリ(C1−C4)アルキルアンモニウム塩ポリマー;及び
その混合物。
【0024】
本発明の文脈で使用しうる他のカチオン性ポリマーは、カチオン性タンパク質又はカチオン性タンパク質加水分解物、ポリアルキレンイミン、特にポリエチレンイミン、ビニルピリジン若しくはビニルピリジニウム単位を含有するポリマー、ポリアミンとエピクロロヒドリンの縮合物、四級ポリウレイレン及びキチン誘導体である。
【0025】
本発明によって使用可能な両性ポリマーは、ポリマー鎖内にランダムに分布している単位B及びCを含むポリマーから選択することができ、Bは少なくとも1個の塩基性窒素原子を含むモノマーから誘導される単位を意味し、Cは、1個以上のカルボン酸若しくはスルホン酸基を含む酸性モノマーから誘導される単位を意味し、又は代わりにB及びCが双性イオン性カルボキシベタイン若しくはスルホベタインモノマーから誘導される基を意味し;B及びCは、一級、二級、三級若しくは四級アミン基を含むカチオン性ポリマー鎖を意味し、少なくとも1個のアミン基は、炭化水素ベース基を介して結合されたカルボン酸基若しくはスルホン酸基を持っているか、又は代わりにB及びCが、カルボン酸基の1つが1個以上の一級若しくは二級アミン基を含むポリアミンと反応しているエチレン−ジカルボン酸単位を含有するポリマー鎖の一部を形成する。
【0026】
上記定義に対応するさらに特に好ましい両性ポリマーは、以下のポリマーから選択される:
(1)カルボン酸基、より詳細にはアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、α−クロロアクリル酸基のような基を有するビニル化合物由来のモノマー、少なくとも1個の塩基性原子を含有する置換ビニル化合物由来の塩基性モノマー、より詳細にはジアルキルアミノアルキルメタクリレート及びアクリレート、ジアルキルアミノアルキルメタクリルアミド及び−アクリルアミドのようなモノマーとの共重合の結果生じるポリマー。このような化合物は、米国特許第3,836,537号に記載されている。Henkel社によって商品名Polyquart(登録商標)KE 3033で販売されているアクリル酸ナトリウム/塩化アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムコポリマーも挙げることができる。
ビニル化合物は、塩化ジエチルジアリルアンモニウムのようなジアルキルジアリルアンモニウム塩でもよい。
アクリル酸と後者のモノマーとのコポリマーは、Calgon社によって商品名Merquat(登録商標)280、Merquat(登録商標)295及びMerquat(登録商標)Plus 3330で販売されている。
【0027】
(2)以下から誘導される単位を含有するポリマー:
a)アルキル基によって窒素上で置換されているアクリルアミド及びメタクリルアミドから選択される少なくとも1種のモノマー、
b)1個以上の反応性カルボン酸基を含有する少なくとも1種の酸性コモノマー、及び
c)アクリル酸及びメタクリル酸の一級、二級、三級及び四級アミン置換基を含有するエステル及びジメチルアミノエチルメタクリレートの硫酸ジメチル又はジエチルによる四級化生成物のような少なくとも1種の塩基性コモノマー。
【0028】
本発明で特に好ましいN−置換アクリルアミド又はメタクリルアミドは、アルキル基が2〜12個の炭素原子を含む基、さらに好ましくはN−エチルアクリルアミド、N−tert−ブチルアクリルアミド、N−tert−オクチルアクリルアミド、N−オクチルアクリルアミド、N−デシルアクリルアミド、N−ドデシルアクリルアミド及び対応するメタクリルアミドである。
【0029】
酸性コモノマーは、より詳細にはアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸及びフマル酸、及び1〜4個の炭素原子を有する、マレイン酸若しくはフマル酸又は無水物のアルキルモノエステルである。好ましい塩基性コモノマーは、アミノエチル、ブチルアミノエチル、N,N’−ジメチルアミノエチル及びN−tert−ブチルアミノエチルメタクリレートである。National Starch社によって商品名Amphomer(登録商標)又はLovocryl(登録商標)47で販売されている製品のような、そのCTFA(第4版,1991)名がオクチルアクリルアミド/アクリレート/ブチルアミノエチルメタクリレートコポリマーであるコポリマーが特に使用される。
【0030】
(3)部分的に又は全体的に下記一般式のポリアミノアミドから誘導される架橋及びアルキル化ポリアミノアミド:
【化3】
式中、R10は、飽和ジカルボン酸、エチレン性二重結合を含有する脂肪族モノ若しくはジカルボン酸、これら酸の1〜6個の炭素原子を有する低級アルカノールのエステルから誘導される二価基、又は前記酸のいずれか1種のビス(一級)若しくはビス(二級)アミンへの付加から誘導される基を表し、Zは、ビス(一級)、モノ−若しくはビス(二級)ポリアルキレン−ポリアミン基を表し、好ましくは以下を意味する:
a)60〜100モル%の割合の、下記基
【化4】
式中、x=2かつp=2若しくは3、又は代わりにx=3かつp=2であり、この基は、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン又はジプロピレントリアミンから誘導される;
b)0〜40モル%の割合の、式中x=2かつp=1、かつエチレンジアミンから誘導される上記基(III)、又は下記ピペラジンから誘導される基
【化5】
c)0〜20モル%の割合の、ヘキサメチレンジアミン由来の−NH−(CH2)6−NH−基、これらポリアミノアミンは、エピハロヒドリン、ジエポキシド、二無水物及びビス−不飽和誘導体から選択される二官能性架橋剤の付加により、ポリアミノアミドのアミン基に対して0.025〜0.35モルの架橋剤を用いて架橋され、かつアクリル酸、クロロ酢酸又はアルカンスルトン、若しくはその塩の作用でアルキル化されている。
【0031】
飽和カルボン酸は、好ましくはアジピン酸、2,2,4−トリメチルアジピン酸及び2,4,4−トリメチルアジピン酸、テレフタル酸のような6〜10個の炭素原子を有する酸、及び例えばアクリル酸、メタクリル酸及びイタコン酸のようなエチレン性二重結合を含有する酸から選択される。アルキル化に用いるアルカンスルトンは、好ましくはプロパンスルトン又はブタンスルトンであり、アルキル化剤の塩は、好ましくはナトリウム又はカリウム塩である。
【0032】
(4)下記式の双性イオン性単位を含有するポリマー:
【化6】
式中、R11は、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド又はメタクリルアミド基のような重合可能な不飽和基を意味し、y及びzは、それぞれ1〜3の整数を表し、R12及びR13は、水素原子、メチル、エチル又はプロピル基を表し、R14及びR15は、水素原子又はR14とR15中の総炭素原子が10を超えないようなアルキル基を表す。
このような単位を含むポリマーは、アクリル酸若しくはメタクリル酸ジメチル若しくはジエチルアミノエチル又はアクリル酸若しくはメタクリル酸アルキル、アクリルアミド若しくはメタクリルアミド又は酢酸ビニルのような非双性イオン性モノマー由来の単位を含むことができる。
例としては、Sandoz社によって商品名Diaformer(登録商標)Z301で販売されている製品のようなメタクリル酸メチル/メタクリル酸ジメチルカルボキシメチルアミノエチルを挙げることができる。
【0033】
(5)下記式に対応するモノマー単位を含有するキトサンから誘導されるポリマー:
【化7】
単位(V)は0〜30%の割合で、単位(VI)は5〜50%の割合で、単位(VII)は30〜90%の割合で存在し、この単位Fでは、R16は下記式の基を表し:
【化8】
式中、q=0の場合、R17、R18及びR19は同一又は異なってよく、それぞれ水素原子、メチル、ヒドロキシル、アセトキシ若しくはアミノ残基、モノアルキルアミン残基若しくはジアルキルアミン残基を表し、任意に1個以上の窒素原子で中断され及び/又は任意に1個以上のアミン、ヒドロキシル、カルボキシル、アルキルチオ若しくはスルホン酸基、アルキル基がアミノ残基を有するアルキルチオ残基(この場合はR17、R18及びR19は水素原子)で置換されており;
又は、q=1の場合、R17、R18及びR19は、それぞれ水素原子を表し、並びにこれら化合物によって塩基又は酸と共に形成される塩。
【0034】
(6)Jan Dekker社によって商品名“Evalsan(登録商標)”で販売されているN−カルボキシメチルキトサン又はN−カルボキシブチルキトサンのようなキトサンのN−カルボキシアルキル化から誘導されるポリマー。
【0035】
(7)例えば、仏国特許第1,400,366号に記載されているような下記一般式(IX)に対応するポリマー:
【化9】
式中、R20は、水素原子、CH3O、CH3CH2O又はフェニル基を表し、R21は、水素又はメチル若しくはエチルのような低級アルキル基を意味し、R22は、水素又はメチル若しくはエチルのような低級アルキル基を意味し、R23は、メチル若しくはエチルのような低級アルキル基又は式:−R24−N(R22)2に対応する基(R24は、−CH2−CH2−、−CH2−CH2−CH2−若しくは−CH2−CH(CH3)−基を表し、R22は上述した意味を有する)、及びこれら基の高級同族体で、6個までの炭素原子を含有する基を意味する。
【0036】
(8)以下から選択される−D−X−D−X−型の両性ポリマー:
a)クロロ酢酸又はクロロ酢酸ナトリウムの、下記式を少なくとも1単位含有する化合物に対する作用によって得られるポリマー:
−D−X−D−X−D− (X)
式中、Dは下記基を意味し、
【化10】
Xは、記号E若しくはE’を意味し、E若しくはE’は同一又は異なってよく、主鎖内に7個までの炭素原子を含有する直鎖若しくは分岐鎖を有するアルキレン基であり、ヒドロキシル基で置換されず、若しくは置換され、かつ酸素、窒素及びイオウ原子に加えて1〜3個の芳香族及び/又はヘテロ環式環を含有することができる二価基を表し;前記酸素、窒素及びイオウ原子はエーテル、チオエーテル、スルホキシド、スルホン、スルホニウム、アルキルアミン若しくはアルケニルアミン基、ヒドロキシル、ベンジルアミン、アミンオキシド、四級アンモニウム、アミド、イミド、アルコール、エステル及び/又はウレタン基の形態で存在する;
b)下記式のポリマー:
−D−X−D−X− (XI)
式中、Dは下記基を表し、
【化11】
Xは、記号E若しくはE’を表し、少なくとも1つはE’であり;Eは上述の意味を有し、かつE’は、主鎖内に7個までの炭素原子を含有する直鎖若しくは分岐鎖を有するアルキレン基であり、ヒドロキシル基で置換されず、若しくは1個以上のヒドロキシル基で置換され、かつ1個以上の窒素原子を含有し、この窒素原子は、任意に酸素原子で中断され、かつ必ず1個以上のカルボキシル官能又は1個以上のヒドロキシル官能を含むアルキル鎖で置換され、かつクロロ酢酸若しくはクロロ酢酸ナトリウムとの反応によってベタイン化されている。
【0037】
(9)N,N−ジメチルアミノプロピルアミンのようなN,N−ジアルキルアミノアルキルアミンによる半イミド化によって、又はN,N−ジアルカノールアミンによる半エステル化によって部分的に変性された(C1−C5)アルキルビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマー。このコポリマーは、ビニルカプロラクタムのような他のビニルコモノマーを含むこともできる。
【0038】
本発明によって使用可能なシリコーンは、水に可溶性又は不溶性でよく、かつ特に水に不溶性のポリオルガノシロキサンでよく;油、ワックス、樹脂又はゴムの形態でよい。
オルガノポリシロキサンは、Walter Nollの“シリコーンの化学と技術”(1968)Acedemic Press.に非常に詳しく定義されている。それらは、揮発性又は不揮発性でありうる。
【0039】
揮発性の場合、シリコーンは、より詳細には60℃〜260℃の沸点を有するものから、なおさらに詳細には以下から選択される:
(i)3〜7、好ましくは4〜5個のケイ素原子を含有する環状シリコーン。これらは、例えば、特にUnion Carbideによって商品名“Volatile Silicone 7207”で、又はRhodiaによって“Silbione 70045 V 2”で販売されているオクタメチルシクロテトラシロキサン、Union Carbideによって商品名“Volatile Silicone7158”で、又はRhodiaによって“Silbione 70045 V 5”で販売されているデカメチルシクロペンタシロキサンである。
また、下記化学構造を有する、Union Carbide社によって販売されている“Volatile Silicone FZ 3109”のようなジメチルシロキサン/メチルアルキルシロキサン型のシクロコポリマーも挙げることができる。
【化12】
【0040】
(ii)2〜9個のケイ素原子を有し、かつ25℃で5×10−6m2/s以下の粘度を有する線状揮発性シリコーン。一例は、特にToray Silicone社によって商品名“SH 200”で販売されているデカメチルテトラシロキサンである。このカテゴリーに属するシリコーンは、化粧品及び洗面化粧用品,Vol.91,Jan.76,pp.27−32に発表されている論文,Todd & Byers“化粧品用揮発性シリコーン流体”にも記載されている。
特に言及することのできる不揮発性シリコーンでは、ポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、シリコーンゴム及び樹脂、及び有機官能基で変性されたポリオルガノシロキサンである。
本発明によって使用可能な有機変性されたシリコーンは、上記定義通りのシリコーンであり、その構造内に炭化水素に基づく基を介して結合している1個以上の有機官能基を含有する。
【0041】
有機変性シリコーンとしては、以下を含むポリオルガノシロキサンが挙げられる:
− Dow Corning社によって商品名DC 1248で販売されているジメチコーンコポリオール又はUnion Carbide社からの油Silwet(登録商標)L 722、L 7500、L 77及びL 711及びDow Corning社によって商品名Q2 5200で販売されている(C12)アルキルメチコーンコポリオールとして知られる製品のような、任意にC6〜C24アルキル基を含有するポリエチレンオキシ及び/又はポリプロピレンオキシ基;
− Genesee社によって商品名GP 4 Silicone Fluid及びGP 7100で販売されている製品、又はDow Corning社によって商品名Q2 8220及びDow Corning929若しくは939で販売されている製品のような置換又は無置換アミン基。置換アミン基は、特にC1〜C4アミノアルキル基である。;
−Genesee社から商品名“GP 72 A”及び“GP 71”で販売されている製品のようなチオール基;
− SWS Siliconesによって商品名“Silicone Copolymer F−755”で、及びGoldschmidt社によってAbil Wax(登録商標)2428,2434及び2440で販売されている製品のようなアルコキシル化基;
− 仏国特許出願FR−A−85/16334に記載されているヒドロキシアルキル官能を含有するポリオルガノシロキサンのようなヒドロキシル化基;
− 例えば、特許US−A−4,957,732に記載されているポリオルガノシロキサンのようなアシルオキシアルキル基;
− 例えば、Chisso Corporation社の特許EP 186,507に記載されている生成物におけるようなカルボン酸タイプのアニオン性基、又はShin−Etsu社の製品X−22−3701E;2−ヒドロキシアルキルスルホネート;Goldschmidt社によって商品名“Abil(登録商標)S201”及び“Abil(登録商標)S255”で販売されている製品のような2−ヒドロキシアルキルチオスルフェートに存在するもののようなアルキルカルボン酸タイプのアニオン性基;
− 特許出願EP 342,834に記載されているポリオルガノシロキサンのようなヒドロキシアシルアミノ基。例えば、Dow Corning社の製品Q2−8413が挙げられる。
【0042】
特に、植物起源の油として、甘扁桃油、アボガド油、ヒマシ油、オリーブ油、ホホバ油、ヒマワリ油、小麦麦芽油、ゴマ油、落花生油、ブドウの種油、大豆油、アブラナ油、べニバナ油、ヤシ油、コーン油、ヘーゼルナッツ油、カリテバター、パーム油、杏仁油又はビューティリーフ(beauty−leaf)油;動物起源の油として、ペルヒドロスクアレン;無機物起源の油として、流動パラフィン及び流動ワセリンを挙げることができる。
ポリイソブテン及びポリ(α−オレフィン)は、技術的に周知のものから選択される。
【0043】
特に言及することのできるエステルの例は、脂肪酸エステル、例えばミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パーセリン油(オクタン酸ステアリル)、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソステアリル及びラノリン酸イソプロピル、及びその混合物である。
本発明で通常使用されるアニオン性ポリマーは、カルボン酸、スルホン酸又はリン酸から誘導される基を含み、かつ500〜5,000,000の質量平均分子量を有するポリマーである。
【0044】
カルボン酸基は、下記式に対応するもののような不飽和モノカルボン酸又はジカルボン酸モノマーによって与えられる:
【化13】
式中、nは0〜10の整数であり、Aは、任意に不飽和基の炭素原子に、又はnが1より大きい場合酸素若しくはイオウのようなヘテロ原子を介して隣接するメチレン基に連結されているメチレン基を意味し、R1は、水素原子又はフェニル若しくはベンジル基を意味し、R2は、水素原子又は低級アルキル若しくはカルボキシル基を意味し、かつR3は、水素原子、低級アルキル基又は−CH2−COOH、フェニル若しくはベンジル基を意味する。
上式(XII)において、低級アルキル基は、好ましくは1〜4個の炭素原子を含み、特にメチル及びエチル基を意味する。
【0045】
本発明で好ましいカルボン酸基を含有するアニオン性ポリマーは以下である:A)アクリル酸若しくはメタクリル酸のホモ−若しくはコポリマー又はその塩、特にAllied Colloid社によって商品名Versicol(登録商標)E又はKで販売されている製品、BASF社によるUltrahold(登録商標)、Hercules社によって商品名Reten(登録商標)421,423又は425でそのナトリウム塩の形態で販売されているアクリル酸とアクリルアミドのコポリマー、及びポリヒドロキシカルボン酸のナトリウム塩;
B)アクリル酸若しくはメタクリル酸の、エチレン、スチレン、ビニルエステル及びアクリル酸若しくはメタクリル酸エステルのようなモノエチレン性モノマーとのコポリマー。これらコポリマーは、任意に、ポリエチレングリコールのようなポリアルキレングリコール上にグラフトされ、かつ任意に架橋されている。このようなポリマーは、特に仏国特許第1,222,944号及び独国特許出願第2,330,956号に記載されている。特に、その鎖が任意にN−アルキル化及び/又はヒドロキシアルキル化されたアクリルアミド単位、特にルクセンブルグ特許出願75370及び75371に記載され、又はAmerican Cyanamid社によって商品名Quadramer(登録商標)で販売されているもののようなコポリマーを挙げることができる。また、アクリル酸とC1〜C4アルキルメタクリレートのコポリマー及びBASF社によって商品名Luvimer(登録商標)MAEXで販売されているメタクリル酸及びアクリル酸エチルのコポリマーに言及することができ;
C)クロトン酸から誘導されるコポリマーであって、その鎖が酢酸ビニル若しくはプロピオン酸ビニル単位と任意に他のモノマーを含むコポリマー、ここで該モノマーは、例えば、これらポリマーがグラフト及び架橋される、少なくとも5個の炭素原子を含むもののような長い炭化水素ベース鎖を含有する飽和の直鎖若しくは分岐カルボン酸のアリル若しくはメタアリルエステル、ビニルエーテル若しくはビニルエステル、又は代わりにα−若しくはβ−環状カルボン酸のビニル、アリル若しくはメタアリルエステルである。このようなポリマーは、とりわけ仏国特許1,222,944、1,580,545、2,265,782、2,265,781、1,564,110及び2,439,798に記載されている。このカテゴリーに包含される市販製品は、National Starch社によって販売されている樹脂28−29−30、26−13−14及び28−13−10である;
D)マレイン酸、フマル酸若しくはイタコン酸又は無水物と、ビニルエステル、ビニルエーテル、ハロゲン化ビニル、フェニルビニル誘導体又はアクリル酸及びそのエステルとから誘導されるポリマー;これらのポリマーはエステル化していてもよい。このようなポリマーは、特に米国特許2,047,398、2,723,248及び2,102,113及び英国特許839,805に記載されており、特にISP社によって商品名Gantrez(登録商標)AN又はESで販売されているものである。
【0046】
また、このカテゴリーに包含されるポリマーは、マレイン酸、シトラコン酸若しくはイタコン酸無水物と、任意にその鎖中に、アクリルアミド若しくはメタクリルアミド基、α−オレフィン、アクリル酸若しくはメタクリル酸エステル、アクリル酸若しくはメタクリル酸アリル若しくはビニルピロリドンを含むアリル若しくはメタアリルエステルとのコポリマーであり、該無水物官能は、モノエステル化又はモノアミド化されている。これらポリマーは、例えば、出願人の仏国特許2,350,384及び2,357,241に記載されている。
E)カルボキシレート基を含むポリアクリルアミド。
【0047】
スルホン酸基を含むポリマーは、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸又はアクリルアミドアルキルスルホン酸単位を含むポリマーである。
このポリマーは、特に以下から選択することができる:
− 約1000〜100,000の分子量のポリビニルスルホン酸塩、並びにアクリル若しくはメタクリル酸及びそのエステルのような不飽和コモノマーとのコポリマー、並びにアクリルアミド又はその誘導体、ビニルエーテル及びビニルピロリドン;
− ポリスチレンスルホン酸塩、National Starchによって商品名それぞれFlexan(登録商標)500及びFlexan(登録商標)130で販売されている分子量約500,000及び約100,000のナトリウム塩。これら化合物は特許FR 2,198,719に記載されている;
− 米国特許4,128,631で言及されているもののようなポリアクリルアミドスルホン酸塩、さらに詳細にはHenkelによって商品名Cosmedia Polymer(登録商標)HSP 1180で販売されているポリアクリルアミドエチルプロパンスルホン酸。
【0048】
本発明により、アニオン性ポリマーは、好ましくはBASF社によって商品名Ultrahold Strong(登録商標)で販売されているアクリル酸/アクリル酸エチル/N−tert−ブチルアクリルアミドターポリマーのようなアクリル酸コポリマー、酢酸ビニル/安息香酸ビニルtert−ブチル/クロトン酸ターポリマー及びNational Starch社によって商品名Resin 28−29−30で販売されているクロトン酸/酢酸ビニル/ネオドデカン酸ビニルターポリマーのようなクロトン酸から誘導されるコポリマー、ISP社によって商品名Gantrez(登録商標)ES 425で販売されているメチルビニルエーテル/モノエステル化マレイン酸無水物コポリマーのようなマレイン酸、フマル酸若しくはイタコン酸と、ビニルエステル、ビニルエーテル、ハロゲン化ビニル、フェニルビニル誘導体又はアクリル酸及びそのエステルから誘導されるポリマー、Rohm Pharma社によって商品名Eudragit(登録商標)Lで販売されているメタクリル酸及びメタクリル酸酸メチルのコポリマー、BASF社によって商品名Luvimer(登録商標)MAEXで販売されているメタクリル酸及びアクリル酸エチルのコポリマー、BASF社によって商品名Luviset(登録商標)CA 66で販売されている酢酸ビニル/クロトン酸コポリマー及びBASF社によって商品名Aristoflex(登録商標)Aで販売されている酢酸ビニル/クロトン酸/ポリエチレングリコールターポリマーから選択される。
【0049】
本発明により、アニオン性ポリマーは、ラテックス又は擬ラテックスの形態、すなわち不溶性ポリマー粒子の水性分散液の形態で使用することもできる。
本発明によって使用可能なアニオン性ポリマーとして、特に以下のポリマーを挙げることができる:
− ビニルピロリドンホモポリマー;
− ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマー;
− Dow Chemical社によって商品名Peox(登録商標)50 000、Peox(登録商標)200 000及びPeox(登録商標)500 000で販売されているポリエチルオキサゾリンのようなポリアルキルオキサゾリン;
− Hoechst社によって商品名Appretan(登録商標)EMで販売されている製品、又はRhone−Poulenc社によって商品名Rhodopas(登録商標)A 012で販売されている製品のような酢酸ビニルホモポリマー;
− Rhone−Poulenc社によって商品名Rhodopas(登録商標)AD 310で販売されている製品のような酢酸ビニルとアクリル酸エステルのコポリマー;
− Hoechst社によって商品名Appretan(登録商標)TVで販売されている製品のような酢酸ビニルとエチレンのコポリマー;
− Hoechst社によって商品名Appretan(登録商標)MB Extraで販売されている製品のような、酢酸ビニルとマレイン酸エステル、例えばマレイン酸ジブチルとのコポリマー;
− ポリエチレンと無水マレイン酸のコポリマー;
− Matsumoto社によって商品名Micropearl(登録商標)RQ 750で販売されている製品又はBASF社によって商品名Luhydran(登録商標)A 848で販売されている製品のようなアクリル酸アルキルホモポリマー及びメタクリル酸アルキルホモポリマー;
− 例えば、Rohm & Haas社によって商品名Primal(登録商標)AC−261 K及びEudragit(登録商標)NE 30 D、BASF社によって商品名Acronal(登録商標)601、Luhydran(登録商標)LR 8833又は8845、及びHoechst社によって商品名Appretan(登録商標)N 9213又はN 9212で販売されている製品のような、アクリル酸アルキル及びメタクリル酸アルキルのコポリマーのようなアクリルエステルコポリマー;
− アクリロニトリルと、例えばブタジエン及び(メタ)アクリル酸アルキルから選択される非イオン性モノマーとのコポリマー;Nippon Zeon社によって商品名Nipol(登録商標)LX 531 8で販売されている製品又はRohm & Haas社によって商品名CJ 0601 8で販売されている製品が挙げられる;
− Rohm & Haas社によって商品名Acrysol(登録商標)RM 1020又はAcrysol(登録商標)RM 2020で販売されている製品、及びDSM Resins社による製品Uraflex(登録商標)XP 401 UZ及びUraflex(登録商標)XP 402 UZのようなポリウレタン;
− National Starch社による製品8538−33のような酢酸アルキルとウレタンとのコポリマー:
− Rhone−Poulenc社によって販売されている製品Estapor(登録商標)LO 11のようなポリイミド;
− 未変性又は化学的に変性した非イオン性グアガム。
【0050】
未変性非イオン性グアガムは、例えば、Unipectine社によって商品名Vidogum(登録商標)GH 175で及びMeyhall社によって商品名Jaguar(登録商標)Cで販売されている製品である。
本発明で使用可能な変性非イオン性グアガムは、好ましくはC1〜C6ヒドロキシアルキル基で変性される。例えば、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル及びヒドロキシブチル基が挙げられる。
これらグアガムは、最新技術で周知であり、例えば、プロピレンオキシドのような対応するアルケンオキシドをグアガムと反応させて、ヒドロキシプロピル基で変性されたグアガムを得ることで調製することができる。
このような任意にヒドロキシアルキル基で変性された非イオン性グアガムは、例えば、Meyhall社によって商標名Jaguar(登録商標)HP8、Jaguar(登録商標)HP60及びJaguar(登録商標)HP120、Jaguar(登録商標)DC 293及びJaguar(登録商標)HP 105又はAqualon社によって商品名Galactasol(登録商標)4H3FD2によって販売されている。
非イオン性ポリマーのアルキル基は、好ましくは1〜6個の炭素原子を含む。
【0051】
還元剤は、チオ酸及びその塩(チオグリコール酸又はチオ乳酸、システイン又はシステアミン)、アルカリ金属亜硫酸塩又はアルカリ土類金属亜硫酸塩、グルコースのような還元糖、ビタミンC及びその誘導体、スルフィン酸誘導体及びホスフィンから選択することができる。
用語“粒子”は、無機粒子及び有機粒子を包含する。無機粒子は、ケイ素、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、アルミニウム、チタン、ジルコニウム又はセリウムオキシド、オキシド二水和物、水酸化物、炭酸塩、硫化物、ケイ酸塩又はリン酸塩、真珠層、マイカ、被覆され又は被覆されていない天然金属、すなわちアルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属及び希土類金属から成る粒子、及びその合金から成りうる。金属の中で、アルミニウム、銅、銀、金、インジウム、鉄、白金、ニッケル、モリブデン、ケイ素、チタン、タングステン、アンチモン、パラジウム、カドミウム、亜鉛、スズ及びセレン、並びにその合金が好ましい。上記リストの中で、金、銀、パラジウム及び白金、並びにその合金が好ましく、銀及び金が好ましい金属である。
【0052】
有機粒子は、ラテックス、ポリスチレン、ポリスチレン誘導体、シリコーン、フルオロポリマー、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリメタクリレート、ポリウレタン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、フルオロポリマー、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリ(1−ブチレン)、言及したポリマーのコポリマー及びブレンド、アルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、セルロースエーテル、セルロースエステル、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルデキストラン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、酢酸セルロース、カルボキシエチルセルロース、硫酸セルロース、硫酸デキストラン、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、ポリ塩化ビニル及びポリビニルピロリドンから構成されうる。
【0053】
ポリスチレン粒子は、Polyscience Inc.(Warrington,PA)又はDuke Scientific Corporation(Palo Alto,CA)から商業的に入手可能である。これら有機粒子は、例えば、ジビニルベンゼン、グルタルアルデヒド、1,4−ビス(アクリロイル)ピペラジン、カルボジイミド、N−ヒドロキシスクシンイミド及び誘導体、ジビニルスルホン、プロピオン酸ジチオビス(スクシンイミジル)又はプロピオン酸N−スクシンイミジル−3−(2−ピリジルジチオ)のような架橋剤で架橋されうる。
【0054】
用語“粒子”は、1nm〜100μm、好ましくは1nm〜1000nm、さらに好ましくは1nm〜50nmのサイズの粒子を意味する。用語“粒径”は、粒子の直径の反対側の2点間を測定可能な最大サイズを意味する。
本発明の粒子は、球状、層状又は小繊維形状、又は全体的にランダムな形状でよい。
【0055】
化合物b)は、好ましくは下記構造の化合物から選択される:
D(A’)n’(X) (II)
式中、Xは(α’)m’又は(CW’)m’’(α)p’を意味し;
・W’、A’、n’、m’、m’’及びp’は、式(I)の、それぞれW、A、n、m及びpと同一の可能な意味を有し、
・αは、固着基であり、
・Cは、残基W’を活性な錯化要素Dに結合させるための種であり、Dは化合物D(A’)n’(X)が化合物a)と解離定数が25℃の温度で10−1未満である錯体を形成できるような要素である。
【0056】
好ましくはαは、以下のリストから選択される:チオスルフェート;アルデヒド;エポキシド;アルコキシシラン;シラノール;アジリジン;アセタール;ヘミアセタール;アミナール;ヘミアミナール;オキサジン及びオキサゾリン;オキサジニウム及びオキサゾリニウム;ビニル及び活性化ビニル;アクリロニトリル、アクリル酸及びメタクリル酸エステル、クロトン酸及びエステル、ケイ皮酸及びエステル、スチレン及び誘導体、ブタジエン、ビニルエーテル、ビニルアセトン、マレイン酸エステル、ビニルスルホン、マレイミド;ケトン及びα−ヒドロキシケトン、α−ハロケトン;アルキル、アリール若しくはアリールアルキルハライドRX(X=I、Br又はCl);不飽和環(炭素環又はヘテロ環)のハライドRX:クロロトリアジン、クロロピリミジン、クロロキノキサリン、クロロベンゾトリアゾール;スルホニルハライド:RSO2Cl又はF;(最後の3つの場合、他の脱離基Xは以下のものでもよい:OSO3H、N(Me)3、SO2Me、OPO3H、SO2Et);パラ−ニトロフェニルエステル;ペンタフルオロフェニルエステルシロキサン;ハロシラン;アルコキシシラン;ハロアセテート;水素酸;ジフルオロジニトロベンゼン;マレイミド;N−ヒドロキシスクシンイミドエステル;ピリジルジチオ;イミダート;イソシアネート及びイソチオシアネート;ジヒドロキシアセトン及びチオール。
【0057】
本発明の組成物は、上述した1個以上のビオチン化合物(a)と錯化剤(b)を、該化粧処置組成物の総質量に対して、それぞれ0.001質量%〜90質量%、好ましくは0.01質量%〜25質量%、より良くは0.1質量%〜25質量%の量で含むことができる。
化粧的に許容性の媒体は、水だけから、又は溶剤若しくは溶剤の混合物から、又は水とC1〜C4低級アルコール、例えばエタノール、イソプロパノール、tert−ブタノール若しくはn−ブタノール;アルキレングリコール、例えばプロピレングリコール、及びグリコールエステルのような1種以上の化粧的に許容性の溶剤との混合物から成りうる。
本発明の組成物のpHは、4〜8、好ましくは5〜7である。
【0058】
本発明の組成物は、天然若しくは合成の、アニオン性、両性、双性イオン性、非イオン性若しくはカチオン性の、会合若しくは非会合ポリマー増粘剤、非ポリマー増粘剤、例えば酸又は電解質、アニオン性、非イオン性若しくは両性界面活性剤、真珠光沢物質、乳白剤、香料剤、着色剤、無機若しくは有機粒子、保存剤及びpH安定剤のような添加剤を含むこともできる。
当業者は、該処置組成物の特性を害さないように、注意して任意の添加剤及びその量を選択するだろう。
これら添加剤は、本発明の組成物中に、該組成物の総質量の0〜20質量%の範囲の量で存在する。
これら組成物は、多かれ少なかれ濃溶液、クリーム、流動ジェル、スティック又はムースの形態でよい。組成物は、エアロゾル形態で充填されうる。
【0059】
本発明の一主題は、ケラチン物質、特に毛髪を処置するための1セットの化粧方法である。
この方法は、少なくとも1種の化合物a)及び/又は少なくとも1種の化合物b)のケラチン繊維上へのグラフト化を含む。
本発明の第1方法は、ケラチン物質上に、TがBW(α)Pを意味する化合物a)をグラフト化することにある。
本発明の第2方法は、ケラチン物質上に、X=(CW’)m’’(α)p’である化合物b)をグラフト化することにある。
本発明の第3方法は、ケラチン物質上に、T=αである化合物a)をグラフト化することにある。
本発明の第4方法は、ケラチン物質上に、X=(α’)m’である化合物b)をグラフト化することにある。
【0060】
本発明の第5方法は、ケラチン物質上に、Tがαを意味する化合物a)をグラフト化してから、第2段階で、Xが(CW’)m’’を意味する化合物b)を適用することにある。
本発明の第6方法は、ケラチン物質上に、第1段階で、X=(α’)m’である化合物b)をグラフト化してから、第2段階で、TがBWを意味する化合物a)を適用することにある。
本発明の第7方法は、ケラチン物質上に、第1段階で、X=(CW’)m’’(α’)p’である化合物b)をグラフト化してから、第2段階で、TがBWを意味する化合物a)を適用することにある。
本発明の第8方法は、ケラチン物質上に、第1段階で、TがBW(α)pを意味する化合物a)をグラフト化してから、第2段階で、Xが(CW’)m’’を意味する化合物b)を適用することにある。
【0061】
本発明の第9方法は、ケラチン物質上に、第1段階で、Tがαを意味する化合物a)をグラフト化してから、第2段階で、Xが(CW’)m’’(α’)p’を意味する化合物b)を適用することにある。
本発明の第10方法は、ケラチン物質上に、第1段階で、Xが(CW’)m’’(α’)p’を意味する化合物b)をグラフト化してから、第2段階で、Tがαを意味する化合物a)を適用することにある。
本発明の第11方法は、ケラチン物質上に、第1段階で、TがBW(α)pを意味する化合物a)をグラフト化してから、第2段階で、Xが(CW’)m’’(α’)p’を意味する化合物b)を適用することにある。
本発明の第12方法は、ケラチン物質上に、第1段階で、Xが(CW’)m’’(α’)p’を意味する化合物b)をグラフト化してから、第2段階で、T=BW(α)pである化合物a)を適用することにある。
【0062】
本発明の第13方法は、ケラチン物質上に、第1段階で、Xが(α’)m’を意味する化合物b)をグラフト化してから、第2段階で、TがBW(α)pを意味する化合物a)を適用することにある。
本発明の第14方法は、ケラチン物質上に、第1段階で、TがBW(α)pを意味する化合物a)をグラフト化してから、第2段階で、Xが(α’)m’を意味する化合物b)を適用することにある。
本発明の第15方法は、ケラチン物質上に、第1段階で、Xが(α’)m’を意味する化合物b)をグラフト化してから、第2段階で、Tがαを意味する化合物a)を適用することにある。
本発明の第16方法は、ケラチン物質上に、第1段階で、Tがαを意味する化合物a)をグラフト化してから、第2段階で、Xが(α’)m’を意味する化合物b)を適用することにある。
【0063】
すべての方法で、任意に、1以上の追加工程で1種以上の化合物a)又はb)を導入することができる。従って、多層沈着物を形成し、及び架橋させることができる。
これら後者の方法では、D型の化合物(アビジン、ストレプトアビジン等)をも含めることができる。
本発明の別の主題は、化合物a)を含む少なくとも1つの区画と、化合物b)を含む少なくとも1つの区画とを含む多区画キットから成る。
本発明の第1タイプのキットは、第1区画内に、Tがαを意味する化合物a)を含み、かつ第2区画内に、Xが(α’)m’又は(CW’)m’’又は(CW’)m’’(α’)p’を意味する化合物b)を含む。
本発明の第2タイプのキットは、第1区画内に、Xが(α’)m’を意味する化合物b)を含み、かつ第2区画内に、TがBW(α)p又はBWを意味する化合物a)を含む。
本発明の別のキットは、第1区画内に、TがBWを意味する化合物a)を含み、かつ第2区画内に、X=(CW’)m’’(α’)p’である化合物b)を含む。
本発明の別のキットは、第1区画内に、Xが(CW’)m’’意味する化合物b)を含み、かつ第2区画内に、T=BW(α)pである化合物a)を含む。
本発明の別のキットは、第1区画内に、Xが(CW’)m’’(α’)p’を意味する化合物b)を含み、かつ第2区画内に、T=BW(α)pである化合物a)を含む。
多層沈着物の形成が望ましい場合は、3、4、5又は6つの区画を含むキットも考えられる。
【0064】
本発明で必要な成分を既存の毛髪処置製剤中に導入することもできる。
本発明の毛髪処置方法は、毛髪を永久的に作り変えるための還元剤又は酸化剤、酸化染色、脱色、洗髪又はスタイリング組成物によって形成される群から選択される化粧処置から成る予備工程を含んでよい。
【0065】
【実施例】
以下の実施例は、本発明を説明することを意図したものであり、決して本発明を限定するものではない。
本発明の組成物の単純な物理化学的吸着と比較した残留特性を実証するため、毛髪繊維上の酵素又は着色ラテックスビーズの残留性を、ビオチン−アビジン結合を使用して、また使用せずに比較した。
これを行うため、毛髪の表面上にグラフト化可能なビオチンとしてTFP−PEO−ビオチンを使用した。TFP−PEO−ビオチンは、N−{3−[2−(2−{3−[5−(2−オキソヘキサヒドロチエノ[3,4−d]イミダゾ−4−イル)ペンタノイルアミノ]プロポキシ}エトキシ)エトキシ]プロピル}スクシンアミド酸2,3,5,6−テトラフルオロフェニルエステル(Pierce,Ref.21219)である。
【0066】
実施例1:アビジン−酵素錯体を含む組成物の洗髪−残留性
TFP−PEO−ビオチンを用いた毛髪の表面上へのビオチンのグラフト化
この実施例では、TFP−PEO−ビオチンを毛髪上にグラフト化してから、該ビオチンにアビジン−ペルオキシダーゼ錯体を結合させる。
TFP−PEO−ビオチンが毛髪の表面のアミンと反応する。
各試料について、洗浄した1房の天然毛髪から5本の毛髪(すなわち約10mg)を取り、シラン処理したガラスフラスコ内に置く。
リン酸緩衝液(pH7.2)中1mg/mlの濃度のTFP−PEO−ビオチン溶液を調製する。この溶液1mlを試料に接触させて置く。対照試料では、1mlのリン酸緩衝溶液(pH7.2)を毛髪に接触させて置く。混合物を室温で2時間撹拌する。
水で3回(3×2mlの蒸留水で、1分間ボルテックスで撹拌して)すすぎを行う。
【0067】
毛髪表面上のアビジン−ペルオキシダーゼ錯体の吸着及び残留性
リン酸緩衝液(pH7.2)中50μg/mlの濃度のアビジン−ペルオキシダーゼ溶液(Sigma,Ref.:A 3151)を調製する。この溶液1ml中、室温で1時間毛髪をインキュベートする。
以下の数工程ですすぎを行う。
1mlのシャンプー溶液で3回すすぎ
1mlの蒸留水で3回すすぎ
【0068】
次いで、ペルオキシダーゼ基質(Sigma,Ref.:A 3219)の溶液1mlを加える。この基質は溶液中で無色でああるが、ペルオキシダーゼと反応後着色(黄色)基質に変換される。この基質は、強く紫外線(405nm)を吸収するので、毛髪に結合されたペルオキシダーゼの存在の検出を可能にする。
試薬をそのまま5分間反応させてから、1mlの1%SDS(ドデシル硫酸ナトリウム)溶液で反応をクエンチする。
各試料について200μlの上清を取り、希釈後96−ウェルプレートのウェル内に置く。405nmにおける分光光度的示度を読む。
【0069】
結果
本発明の組成物で処置した毛髪で得られた溶液の平均光学密度は1.16である。対照の毛髪で得られた溶液の平均光学密度は0.65である。
この結果は、毛髪上に共有結合的にグラフト化され、かつ洗髪に耐えるTFP−PEO−ビオチンが、ビオチン無しの毛髪と比較してアビジン−ペルオキシダーゼ錯体の残留性を高めることを示している。
【0070】
実施例2:着色ラテックスビーズの洗髪−残留性
この実施例では、TFP−PEO−ビオチンを毛髪上にグラフト化し、アビジンで予備被覆されているラテックスビーズをビオチンに結合させる。
TFP−PEO−ビオチンを前述した手順に従って毛髪上にグラフト化する。
アビジン−誘導体化ラテックスビーズの調製
青色着色ポリスチレンビーズ(Merck)の水中懸濁液200μlをエッペンドルフ管内に置く。1mlのリン酸緩衝液(pH7.2)を添加し、懸濁液を1分間ボルテックスで撹拌し、遠心分離機にかけ(13,200rpmで10分)、上清を捨てる。この洗浄操作を2回繰り返す。
【0071】
ラテックスビーズペレットに、リン酸緩衝液中(pH7.2)1mg/mlの濃度のアビジン溶液1mlを添加する。この溶液を超音波処理してから1時間室温で撹拌する。ラテックスビーズを10分間13,200rpm(1分毎の回転)で遠心分離機にかけ、上清を捨て、6回1mlの上述したようにペレットをリン酸緩衝液で洗浄する。ペレットを、これと同じ緩衝液1ml中に懸濁させ、4℃で貯蔵する。
【0072】
ラテックスビーズの毛髪上への吸着
500μlのリン酸緩衝液(pH7.2)で希釈したラテックスビーズ懸濁液500μlを各試料:処置試料及び対照試料に添加する。
撹拌しながら室温での1時間のインキュベーション後、毛髪を以下の手順に従ってすすぐ。
1mlのシャンプー溶液で3回すすぎ
1mlの蒸留水で3回すすぎ
得られた毛髪試料を走査型電子顕微鏡で観察する。
【0073】
得られた結果は(SEM写真参照)、TFP−PEO−ビオチンで処置した毛髪が未処置毛髪に比し、洗髪後の表面に高濃度のビーズを有することを示している。従って、洗浄に関して明白な残留性がある。他方、対照毛髪上には、ラテックスビーズは目視できない。
Claims (42)
- ビオチン化合物a)と、このビオチン化合物と25℃の温度で10−1以下の解離定数を有する錯体を形成可能な錯化剤b)とを含む化粧組成物であって、前記ビオチン化合物が固着基αに結合し、及び/又は前記錯化剤が固着基α’に結合し、この基α及びα’は毛髪への共有結合を可能にし、かつ前記ビオチン化合物及び/又は錯化剤が、化粧活性を有する少なくとも1個の基を保有することを特徴とする化粧組成物。
- 化合物a)が、下記式(I)の化合物から選択されることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
・Aは、1〜100個の炭素原子を含有する直鎖若しくは分岐した、飽和若しくは不飽和二価基を意味し、1個以上のヘテロ原子で中断されている場合があり、かつ任意に、ヒドロキシル、アミノ、ハロゲン、アリール、ホスフェート、ホスホレート、スルフェート、スルホネート、カルボキシル、アルコキシカルボニル及びアルコキシ基から選択される1種以上の基で置換されており、
・Tは、基α又は基BW(α)pを意味し、
・Wは、化粧活性を有する残基であり、かつBはこの残基Wをビオチンベース骨格に結合させるための種であり、
・αは、毛髪への共有結合を可能にする固着基を意味し、
・nは、0又は1を意味し、
・mは、1〜100の範囲の数を意味し、
・pは、0〜100の範囲の数を意味する。) - Bが、アミン、イミン、アミド、エステル、ジスルフィド、チオエステル、ウレタン、ウレア、エーテル、チオエーテル、アゾ、メチン若しくはエポキシ基、芳香族若しくはヘテロ環式残基、又はジアルキルポリシロキサン残基を表すことを特徴とする請求項2に記載の組成物。
- Wが、UV遮蔽分子、保湿若しくはエモリエント分子、コンディショナー、帯電防止剤、制汗剤、芳香物質、還元性分子、酸化性分子、抗菌剤、ふけ防止剤、その上に任意に1種以上のポリマーが吸着されている無機若しくは有機粒子、その上に任意に有機若しくは無機粒子が吸着されているアニオン性若しくは非イオン性、両性若しくはカチオン性の膜形成剤から誘導されることを特徴とする請求項2又は3に記載の組成物。
- 化合物a)において、前記固着基αが、以下の群から選択されることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の組成物:
チオスルフェート;アルデヒド;エポキシド;アルコキシシラン;シラノール;アジリジン;アセタール;ヘミアセタール;アミナール;ヘミアミナール;オキサジン及びオキサゾリン;オキサジニウム及びオキサゾリニウム;ビニル及び活性化ビニル;アクリロニトリル、アクリル酸及びメタクリル酸エステル、クロトン酸及びエステル、ケイ皮酸及びエステル、スチレン及び誘導体、ブタジエン、ビニルエーテル、ビニルアセトン、マレイン酸エステル、ビニルスルホン、マレイミド;ケトン及びα−ヒドロキシケトン、α−ハロケトン;アルキル、アリール若しくはアリールアルキルハライドRX(X=I、Br又はCl);不飽和環(炭素環又はヘテロ環)のハライドRX:クロロトリアジン、クロロピリミジン、クロロキノキサリン、クロロベンゾトリアゾール;スルホニルハライド:RSO2Cl又はF;(最後の3つの場合、他の脱離基Xは以下のものでもよい:OSO3H、N(Me)3、SO2Me、OPO3H、SO2Et);パラ−ニトロフェニルエステル;シロキサン;ハロシラン;アルコキシシラン;ハロアセテート;水素酸;ジフルオロジニトロベンゼン。 - 化合物b)が、下記式(II)の化合物から選択されることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
D(A’)n’(X) (II)
(式中、
・Dは、該化合物D(A’)n’(X)が、その解離定数が25℃の温度で10−1未満である錯体を前記化合物a)と形成できるような要素であり、
・Xは、(α)m’又は(CW’)m’’(α)p’を意味し;
・W’、A’、n’、m’、m’’及びp’は、式(I)の、それぞれW、A、n、m及びpと同一の可能な意味を有し、かつCは、残基Wを活性な錯化要素Dに結合させるための種であり、
・αは、毛髪への共有結合を可能にする固着基を意味する。) - 式(II)の化合物において、前記固着基α’が、以下の群から選択されることを特徴とする請求項6に記載の化粧組成物:
チオスルフェート;アルデヒド;エポキシド;アルコキシシラン;シラノール;アジリジン;アセタール;ヘミアセタール;アミナール;ヘミアミナール;オキサジン及びオキサゾリン;オキサジニウム及びオキサゾリニウム;ビニル及び活性化ビニル;アクリロニトリル、アクリル酸及びメタクリル酸エステル、クロトン酸及びエステル、ケイ皮酸及びエステル、スチレン及び誘導体、ブタジエン、ビニルエーテル、ビニルアセトン、マレイン酸エステル、ビニルスルホン、マレイミド;ケトン及びα−ヒドロキシケトン、α−ハロケトン;アルキル、アリール若しくはアリールアルキルハライドRX(X=I、Br又はCl);不飽和環(炭素環又はヘテロ環)のハライドRX:クロロトリアジン、クロロピリミジン、クロロキノキサリン、クロロベンゾトリアゾール;スルホニルハライド:RSO2Cl又はF;(最後の3つの場合、他の脱離基Xは以下のものでもよい:OSO3H、N(Me)3、SO2Me、OPO3H、SO2Et);パラ−ニトロフェニルエステル;ペンタフルオロフェニルエステルシロキサン;ハロシラン;アルコキシシラン;ハロアセテート;水素酸;ジフルオロジニトロベンゼン;マレイミド;N−ヒドロキシスクシンイミドエステル;ピリジルジチオ;イミダート;イソシアネート及びイソチオシアネート;ジヒドロキシアセトン及びチオール。 - 前記ビオチン化合物が、毛髪への共有結合を可能にする少なくとも1個の固着基αを保有し、この固着基αが以下の群から選択されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の化粧組成物:
チオスルフェート;アルデヒド;エポキシド;アルコキシシラン;シラノール;アジリジン;アセタール;ヘミアセタール;アミナール;ヘミアミナール;オキサジン及びオキサゾリン;オキサジニウム及びオキサゾリニウム;ビニル及び活性化ビニル;アクリロニトリル、アクリル酸及びメタクリル酸エステル、クロトン酸及びエステル、ケイ皮酸及びエステル、スチレン及び誘導体、ブタジエン、ビニルエーテル、ビニルアセトン、マレイン酸エステル、ビニルスルホン、マレイミド;ケトン及びα−ヒドロキシケトン、α−ハロケトン;アルキル、アリール若しくはアリールアルキルハライドRX(X=I、Br又はCl);不飽和環(炭素環又はヘテロ環)のハライドRX:クロロトリアジン、クロロピリミジン、クロロキノキサリン、クロロベンゾトリアゾール;スルホニルハライド:RSO2Cl又はF;(最後の3つの場合、他の脱離基Xは以下のものでもよい:OSO3H、N(Me)3、SO2Me、OPO3H、SO2Et);パラ−ニトロフェニルエステル;シロキサン;ハロシラン;アルコキシシラン;ハロアセテート;水素酸;ジフルオロジニトロベンゼン。 - 少なくとも1種の、Tがαを意味する式(I)の化合物a)を含むことを特徴とする請求項8に記載の化粧組成物。
- 毛髪への共有結合を可能にする少なくとも1個の固着基αを保有する少なくとも1種のビオチン化合物を含み、かつこのビオチン化合物が、化粧活性を有する少なくとも1個の基をも保有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の化粧組成物。
- 少なくとも1種の、TがBW(α)pを意味する式(I)の化合物a)を含むことを特徴とする請求項10に記載の化粧組成物。
- 前記ビオチン化合物(変性又は未変性ビオチン)を錯体形成させるための、毛髪への共有結合を可能にする少なくとも1個の固着基α’を保有する少なくとも1種の剤を含むことを特徴とする請求項1、6及び7のいずれか1項に記載の化粧組成物。
- 少なくとも1種の、Xが(α)m’を表す式(II)の化合物b)を含むことを特徴とする請求項12に記載の化粧組成物。
- 前記ビオチン化合物(変性又は未変性ビオチン)を錯体形成させるための、毛髪への共有結合を可能にする少なくとも1個の固着基α’を保有する少なくとも1種の剤を含み、かつこの錯化剤が、化粧活性を有する少なくとも1個の基をも保有することを特徴とする請求項1、6及び7のいずれか1項に記載の化粧組成物。
- 少なくとも1種の、Xが(CW’)m’’(α)p’を意味する式(II)の化合物b)を含むことを特徴とする請求項14に記載の化粧組成物。
- 多かれ少なかれ濃い水性、アルコール性若しくは水性−アルコール性溶液、クリーム、流動ジェル、スティック又はムースの形態で、任意にエアロゾル形態で充填されることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の化粧組成物。
- ケラチン物質を処置するための化粧方法であって、該ケラチン物質上に、請求項1で定義した通りの少なくとも1種の化合物a)及び/又は少なくとも1種の化合物b)をグラフト化することを特徴とする化粧方法。
- ケラチン物質、特に毛髪を処置するための化粧方法であって、該ケラチン物質上に、請求項2〜5のいずれか1項に記載の、TがBW(α)pを意味する化合物a)をグラフト化することにある、請求項17に記載の化粧方法。
- ケラチン物質、特に毛髪を処置するための化粧方法であって、該ケラチン物質上に、請求項6及び7のいずれか1項に記載の、X=(CW’)m’’(α)p’である化合物b)をグラフト化することにある、請求項17に記載の化粧方法。
- ケラチン物質、特に毛髪を処置するための化粧方法であって、該ケラチン物質上に、請求項2〜5のいずれか1項に記載の、T=αである化合物a)をグラフト化することにある、請求項17に記載の化粧方法。
- ケラチン物質、特に毛髪を処置するための化粧方法であって、該ケラチン物質上に、請求項6及び7のいずれか1項に記載の、X=(α’)m’である化合物b)をグラフト化することにある、請求項17に記載の化粧方法。
- ケラチン物質、特に毛髪を処置するための化粧方法であって、該ケラチン物質上に、請求項2〜5のいずれか1項に記載の、Tがαを意味する化合物a)をグラフト化してから、第2段階で、請求項6及び7のいずれか1項に記載の、Xが(CW’)m’’を意味する化合物b)を適用することにある、請求項17に記載の化粧方法。
- ケラチン物質、特に毛髪を処置するための化粧方法であって、該ケラチン物質上に、第1段階で、請求項6及び7のいずれか1項に記載の、X=(α’)m’である化合物b)をグラフト化してから、第2段階で、請求項2〜5のいずれか1項に記載の、TがBWを意味する化合物a)を適用することにある、請求項17に記載の化粧方法。
- ケラチン物質、特に毛髪を処置するための化粧方法であって、該ケラチン物質上に、第1段階で、請求項6及び7のいずれか1項に記載の、X=(CW’)m’’(α’)p’である化合物b)をグラフト化してから、第2段階で、請求項2〜5のいずれか1項に記載の、TがBWを意味する化合物a)を適用することにある、請求項17に記載の化粧方法。
- ケラチン物質、特に毛髪を処置するための化粧方法であって、該ケラチン物質上に、第1段階で、請求項2〜5のいずれか1項に記載の、TがBW(α)pを意味する化合物a)をグラフト化してから、第2段階で、請求項6及び7のいずれか1項に記載の、Xが(CW’)m’’を意味する化合物b)を適用することにある、請求項17に記載の化粧方法。
- ケラチン物質、特に毛髪を処置するための化粧方法であって、該ケラチン物質上に、第1段階で、請求項2〜5のいずれか1項に記載の、Tがαを意味する化合物a)をグラフト化してから、第2段階で、請求項6及び7のいずれか1項に記載の、Xが(CW’)m’’(α’)p’を意味する化合物b)を適用することにある、請求項17に記載の化粧方法。
- ケラチン物質、特に毛髪を処置するための化粧方法であって、該ケラチン物質上に、第1段階で、請求項6及び7のいずれか1項に記載の、Xが(CW’)m’’(α’)p’を意味する化合物b)をグラフト化してから、第2段階で、請求項2〜5のいずれか1項に記載の、Tがαを意味する化合物a)を適用することにある、請求項17に記載の化粧方法。
- ケラチン物質、特に毛髪を処置するための化粧方法であって、該ケラチン物質上に、第1段階で、請求項2〜5のいずれか1項に記載の、TがBW(α)pを意味する化合物a)をグラフト化してから、第2段階で、請求項6及び7のいずれか1項に記載の、Xが(CW’)m’’(α’)p’を意味する化合物b)を適用することにある、請求項17に記載の化粧方法。
- ケラチン物質、特に毛髪を処置するための化粧方法であって、該ケラチン物質上に、第1段階で、請求項6及び7のいずれか1項に記載の、Xが(CW’)m’’(α’)p’を意味する化合物b)をグラフト化してから、第2段階で、請求項2〜5のいずれか1項に記載の、T=BW(α)pである化合物a)を適用することにある、請求項17に記載の化粧方法。
- ケラチン物質、特に毛髪を処置するための化粧方法であって、該ケラチン物質上に、第1段階で、請求項6及び7のいずれか1項に記載の、Xが(α’)m’を意味する化合物b)をグラフト化してから、第2段階で、請求項2〜5のいずれか1項に記載の、TがBW(α)pを意味する化合物a)を適用することにある、請求項17に記載の化粧方法。
- ケラチン物質、特に毛髪を処置するための化粧方法であって、該ケラチン物質上に、第1段階で、請求項2〜5のいずれか1項に記載の、TがBW(α)pを意味する化合物a)をグラフト化してから、第2段階で、請求項6及び7のいずれか1項に記載の、Xが(α’)m’を意味する化合物b)を適用することにある、請求項17に記載の化粧方法。
- ケラチン物質、特に毛髪を処置するための化粧方法であって、該ケラチン物質上に、第1段階で、請求項6及び7のいずれか1項に記載の、Xが(α’)m’を意味する化合物b)をグラフト化してから、第2段階で、請求項2〜5のいずれか1項に記載の、Tがαを意味する化合物a)を適用することにある、請求項17に記載の化粧方法。
- ケラチン物質、特に毛髪を処置するための化粧方法であって、該ケラチン物質上に、第1段階として、請求項2〜5のいずれか1項に記載の、Tがαを意味する化合物a)をグラフト化してから、第2段階で、請求項6及び7のいずれか1項に記載の、Xが(α’)m’を意味する化合物b)を適用することにある、請求項17に記載の化粧方法。
- 請求項17〜33のいずれか1項に記載のケラチン物質を処置するための化粧方法において、1以上の追加工程で、1種以上の、請求項2〜5に記載の化合物a)又は請求項6及び7に記載の化合物b)、又は請求項6に記載のD型の化合物b)を適用することを特徴とする化粧方法。
- ケラチン物質を化粧処置するためのキットであって、化合物a)を含む少なくとも1つの区画と、化合物b)を含む少なくとも1つの区画とを含み、a)及びb)は、請求項1における通りに定義されることを特徴とするキット。
- 第1区画内に、請求項2〜5のいずれか1項に記載の、Tがαを意味する化合物a)を含み、かつ第2区画内に、請求項6及び7のいずれか1項に記載の、Xが(α’)m’又は(CW’)m’’又は(CW’)m’’(α’)p’を意味する化合物b)を含むことを特徴とする請求項35に記載のケラチン物質を処置するためのキット。
- 第1区画内に、請求項6及び7のいずれか1項に記載の、Xが(α’)m’を意味する化合物b)を含み、かつ第2区画内に、請求項2〜5のいずれか1項に記載の、TがBW(α)p又はBWを意味する化合物a)を含むことを特徴とする請求項35に記載のケラチン物質を処置するためのキット。
- 第1区画内に、請求項2〜5のいずれか1項に記載の、TがBWを意味する化合物a)を含み、かつ第2区画内に、請求項6及び7のいずれか1項に記載の、X=(CW’)m’’(α’)p’である化合物b)を含むことを特徴とする請求項35に記載のケラチン物質を処置するためのキット。
- 第1区画内に、請求項6及び7のいずれか1項に記載の、Xが(CW’)m’’を表す化合物b)を含み、かつ第2区画内に、請求項2〜5のいずれか1項に記載の、T=BW(α)pである化合物a)を含むことを特徴とする請求項35に記載のケラチン物質を処置するためのキット。
- 第1区画内に、請求項6及び7のいずれか1項に記載の、Xが(CW’)m’’(α’)p’を意味する化合物b)を含み、かつ第2区画内に、請求項2〜5のいずれか1項に記載の、T=BW(α)pである化合物a)を含むことを特徴とする請求項35に記載のケラチン物質を処置するためのキット。
- 3、4、5又は6つの区画を含むことを特徴とする請求項35〜40のいずれか1項に記載のケラチン物質を処置するためのキット。
- ケラチン物質を処置するための方法あって、毛髪を永久的に作り変えるための還元剤又は酸化剤の適用、酸化染色、脱色、洗髪又はスタイリング組成物の適用から選択される化粧処置から成る予備工程を含み、かつ十分量の、請求項1〜16のいずれか1項で定義した通りの化粧組成物を適用することを特徴とする方法。
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