JP2004001176A - 二重作動熱アクチュエータ及びその運転方法 - Google Patents

二重作動熱アクチュエータ及びその運転方法 Download PDF

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Abstract

【課題】僅かな位置及びより急速の繰り返しに対するアクチュエータの急速復帰を許容する実質的に反対の方向において熱アクチュエータを移動する二重動作手段から成る熱アクチュエータを提供する。
【解決手段】基板ベース要素10と、前記基板ベース要素から延在する片持ち梁要素20を含む。前記片持ち梁要素20は、低温伝導性を備えた絶縁材料から成り、第1の偏向層22と第2の偏向層24との間で接着されており、両者とも実質的に等しい熱膨張係数を備えた抵抗性のある材料から成る。第1の偏向層22または第2の変更層24は加熱によって熱膨張し、片持ち梁要素20は膨張した偏向層の反対側で撓む。
【選択図】    図4(a)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロ・エレクトロ・メカニカル装置、より具体的には、インクジェット装置及び他の液滴放出源において使用されるタイプの如きマイクロ・エレクトロ・メカニカル熱アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
マイクロ・エレクトロ・メカニカル装置(MEMS)は、比較的最近、開発されている。そのようなMEMSは、アクチュエータ、バルブ、及び位置決め装置の如き従来のエレクトロ・メカニカル装置の代わりとして用いられている。マイクロ・エレクトロ・メカニカル装置は、マイクロ・エレクトロニック組み立て技術の使用により、潜在的には低コストである。新たな適用もMEMS装置の小規模化により発見されている。
【0003】
MEMS技術の多くの潜在的適用が、そのような装置において必要とされる動作を提供するための熱作動を実現化する。例えば、多くのアクチュエータ、バルブ、及び位置決め装置が、動作のための熱アクチュエータに使用される。幾つかの適用においては、必要とされる動きはパルスである。例えば、アクチュエータの第1の位置へ復帰に引き続き、第1の位置から第2の位置への急速変位は、流体中の圧力パルスを発生又は作動パルス毎の距離又は回転の機構1ユニットを進行するために使用されてもよい。ドロップ・オン・ディマンド(Drop−on−demand)液滴放出源は、ノズルから液の分離した量を噴出するために、分離した圧力パルスを使用する。
【0004】
ドロップ・オン・ディマンド(Drop−on−demand)液滴放出源は、長年インクジェット印刷システムにおけるインク印刷装置として知られている。初期の装置は、Kyser et al.の米国特許第3,946,398号(特許文献1参照)及びStemmeの米国特許第3,747,120号(特許文献2参照)によって開示されているように、圧電アクチュエータに基づいている。インクジェット印刷の現在普及しているフォームである熱インクジェット(又は「バブルジェット(登録商標)」)は、Hara et al.の米国特許4,296,421号(特許文献3参照)に開示されているように、滴放出を引き起こす蒸発泡を発生する電気的に抵抗性のあるヒータを用いている。
【0005】
電気的に抵抗性のあるヒータアクチュエータは、良く開発されたマイクロ・エレクトロニック過程を用いて製造することができるため、圧電アクチュエータよりも製造費用の面で有利である。一方、熱インクジェット滴放出機構は、インクが、蒸発可能な成分を備え、この成分の沸点を超えたインク温度に局所的に上がることを要求する。この温度露出は、インク及び熱インクジェット装置によって信頼可能に放出された他の液のフォーミュレーションに関する厳格な制限を位置づける。液は、機械的に圧力をかけられているので、圧電的に動作された装置は、ジェット可能な液におけるそのような厳格な制限を課すことはない。
【0006】
可能性、コスト、及びインクジェット装置供給者による技術的作用は、液のマイクロ−計量を要求する他の適用のための装置において、関心を発生させる。これらの新たな適用は、Pease et al.の米国特許5,599,695号(特許文献4参照)に開示あるように、マイクロ−分析的な化学的性質のための特別な化学物質を省き、Naka et al.の米国特許5,902,648号(特許文献5参照)に開示あるように、電子装置の製造のためのコーティング物質を省き、Psaros et al.の米国特許5,771,882号(特許文献6参照)に開示あるように、医学的吸入テラピーのためのマイクロドロップを省く。要求に応じた広範囲の液のミクロサイズの滴を放出を可能とする装置及び方法は、最も高品質のイメージ印刷のみならず、投与する液が超小滴の単一分散、適切な位置づけ及びタイミング、及び微細な増加を要求する適用の出現に必要とされる。
【0007】
マイクロ滴放出への低コストアプローチは、液のフォーミュレーションの広範囲で使用され得る。装置及び方法は、圧電機械装置に可能な液構成自由を伴う熱インクジェットに使用されるマイクロエレクトロニック組み立ての有利な点を組み合わせるのに必要とされる。
【0008】
熱機械アクチュエータを使用するDODインクジェット装置は、T.Kitaharaの1988年7月21日に出願された日本特許2,030,543号(特許文献7)に開示されている。アクチュエータは、インクジェット室内で移動可能な2層片持ち梁として機能する。梁は、層の熱拡張におけるミスマッチに起因してそれを曲げることを引き起こす抵抗器によって加熱される。梁の自由端は、滴放出を引き起こすノズルにおいてインクに圧力をかけるために動く。最近、類似した熱−機械DODインクジェット形状が、K.Silverbrookの米国特許6,067,797号、米国特許6,209,989号、米国特許6,234,609号、米国特許6,239,821号、米国特許6,243,113号、米国特許6,247,791号(特許文献8乃至13)に開示されている。用語「熱アクチュエータ」及び熱−機械アクチュエータは、ここでは交換可能に使われる。
【0009】
【特許文献1】
米国特許第3,946,398号
【特許文献2】
米国特許第3,747,120号
【特許文献3】
米国特許4,296,421号
【特許文献4】
米国特許第5,599,695号
【特許文献5】
米国特許第5,902,648号
【特許文献6】
米国特許5,771,882号
【特許文献7】
特開平2−30,543号
【特許文献8】
米国特許6,067,797号、
【特許文献9】
米国特許6,209,989号、
【特許文献10】
米国特許6,234,609号、
【特許文献11】
米国特許6,239,821号、
【特許文献12】
米国特許6,243,113号、
【特許文献13】
米国特許6,247,791号
【特許文献14】
米国特許6,254,793号
【特許文献15】
米国特許6,258,284号
【特許文献16】
米国特許6,274,056号
【発明が解決しようとする課題】
熱−機械的に動作された滴放出器は、マイクロ・エレクトロニック材料及び装備を用いて大量に製造され得り、熱インクジェット装置中で信頼できない液を用いて動作する低コスト装置として保証されている。熱アクチュエータ及び熱アクチュエータ・スタイル・液滴放出器は、時間の機能として所定の転置を作り出すことが制御されるためにアクチュエータの移動を許容する。動作の最も高い繰り返しレート及び滴放出密度は、もし熱動作が蓄えられた機械エネルギ効果と一致して電気的に制御され得るのであれば、実現されてもよい。
【0010】
液滴放出器にとって、滴発生事象は、ノズルの滴中の圧力インパルスを創り出すことによってもよく、圧力インパルスの時の液メニスカスの状態によってもよい。滴発生の特質、特に、滴の容積、速度及びサテライト・フォーメーションは、熱アクチュエータの転置の特別な時間多様性によって影響されてもよい。開発された印刷質は、印刷密度レベルを変化することを製造するために滴容積を変化すること、標的滴容積をより正確に制御すること、及びサテライト・フォーメーションを抑えることによって得てもよい。印刷製造は、熱アクチュエータが、最小スターティング転置状況に戻り、必要とされる時間を減少することによって増加してもよく、その結果、次の滴放出事象が始められてもよい。
【0011】
熱アクチュエータ及びDOD放出器のための動作の装置及び方法は、熱アクチュエータの転置を変化する時間の開発された制御に必要とされ、そのような装置の生産を最大とし、望ましい液滴放出特徴のための液圧プロファイルを創り出す。
【0012】
熱−機械アクチュエータの実用的な設計は、梁に対して直角に偏った自由端を備えた装置構造に対し一端で固定された片持ち梁である。偏向は、直角方向において梁中で熱膨張勾配を設定することによって引き起こされる。そのような膨張勾配は、温度勾配、実際の物質変化、層、梁を通じて引き起こされ得る。パルス熱アクチュエータにとって、迅速に熱膨張勾配を創設し、それを迅速に消すことができるのは有利である。最初の位置に対してアクチュエータを復帰することを補助するために、熱膨張勾配に対抗することを積極的に発生することは更に有利なことである。これは、実質的に反対の方向に片持つ梁を偏向することを動作する二重動作手段を備えることによって得ることができるであろう。
【0013】
熱膨張勾配に対抗し、ビーム偏向に対向することを発生する二重熱アクチュエータは、ポジティブ及びネガティブのノズルにおける圧力インパルスを発生する液滴放出器中で実用的である。ポジティブ及びネガティブの圧力インパルスの発生及びタイミングの制御は、流体及びノズルメニスカス効果を許容し、望ましくは滴放出特徴と変化するために用いられてもよい。
【0014】
片持ち梁要素熱アクチュエータは、時間プロファイルに対する転置の制御において偏向でき、MEMSの組み立て方法を用いて組み立てでき、優良な滴フォーメーション特徴を伴う高繰り返し周波数において液滴放出を可能とするシステムを構築するために必要とされる。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、僅かな位置及びより急速の繰り返しに対するアクチュエータの急速復帰を許容する実質的に反対の方向において熱アクチュエータを移動する二重動作手段から成る熱アクチュエータを提供することを目的とする。
【0016】
本発明はまた、片持ち梁要素を用いた二重作動熱アクチュエータによって作動される液滴放出器を提供することを目的とする。
【0017】
本発明の別の目的は、転置を変化する所定の合成的な時間を得るために、二重作動を実現する熱アクチュエータを動作しり方法を提供するものである。
【0018】
本発明の更なる目的は、液滴放出の特徴と適合させるために二重作動を実現する熱アクチュエータを備えた液滴放出器を動作する方法を提供するものである。
【0019】
本発明の様々な他の特徴、目的及び効果は、詳細な説明、クレーム、及び図面より明らかになるであろう。これらの特徴、目的及び効果は、ベース要素及び前記ベース要素から延在し活性化前に、通常は第1の位置に存する片持ち梁要素を含むマイクロ・エレクトロ・メカニカル装置のための熱アクチュエータによって得ることができる。片持ち梁要素は、低熱伝導材料から成り、熱膨張の大きな係数を備えた第1の電気的に抵抗性のある材料から成る第1の偏向層と熱膨張の大きな係数を備えた第2の電気的に抵抗性のある材料から成る第2の偏向層との間で接着されるバリア層を含む。熱アクチュエータは更に、第1の偏向層の抵抗性のある加熱を引き起こす電気パルスを適用するために第1の偏向層に接続され第2の偏向層に関連して第1の偏向層の熱膨張をもたらす第1の電極対を含む。第2の電極対は、第2の偏向層の抵抗性のある加熱を引き起こす電気パルスを適用するために第2の偏向層に接続され第1の偏向層に関連して第2の偏向層の熱膨張をもたらす。第1又は第2の何れかの電極対の電気パルスの適用は、第1の位置から第2の位置へ片持ち梁要素の偏向を引き起こし、バリア層を通じる熱拡散として第1の位置への片持ち梁要素の復帰にひきつづき、片持ち梁要素は均一な温度へ到達する。
【0020】
本発明は、DODインクジェット印刷のためのプリントヘッドとしての液滴放出器のための熱アクチュエータとして特に有用である。この望ましい実施形態では、熱アクチュエータは、液を放出するノズルを含む液充填室中に存する。熱アクチュエータは、室の壁から延在する片持ち梁要素及びノズルに最も近い第1の位置に存する自由端を含む。第1又は第2の何れかの電極対への電気パルスの適用は、第1の位置からの片持ち梁要素の偏向を引き起こし、交互に、ノズルにおける液中のポジティブ又はネガティブな圧力を引き起こす。電気パルスの第1及び第2の電極対への適用及びそのタイミングは、液滴放出の特徴に適合するために使用される。
【0021】
【発明の実施の形態】
望ましい実施形態を参照して、本発明を詳細に説明するが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0022】
以下に詳述するように、本発明は、熱−メカニカル・アクチュエータ及びドロップ・オン・ディマンド液放出装置のための装置及びその運転方法を提供するものである。このような装置の最も知られているものは、インクジェット印刷システムにおけるプリントヘッドとして使用される。多くの適用は、インクジェットプリントヘッドに類似した装置の使用に現れるが、良好に計量され高空間的精度を伴って置かれる必要のあるインク以外の液を放出する。用語インクジェット及び液滴放出は、ここでは交換可能に使われる。後述する発明は、滴放出生産性を向上するための熱アクチュエータに基づく滴放出器を運転するための装置及び方法を提供するものである
先ず、図1には、本発明による、装置を使ったインクジェットシステムの概略図が示されている。当該システムは、印刷滴へのコマンドとしてコントローラ300によって受信される信号を提供するイメージデータ源400を含む。コントローラ300は、電気パルス源200に信号を出力する。パルス源200は、順に、インクジェットプリントヘッド100内の各熱アクチュエータ15と関係して、電気的な抵抗手段に適用される電気エネルギパルスから成る電圧信号を発生する。電気エネルギパルスは、急速に曲がる熱アクチュエータ15、ノズル30に設けられたインク60に圧力をかけること、レシーバ500上にランドするインク滴50を放出することを引き起こす。本発明は、実質的に同じ容積及び速度、即ち、名目値の+/−20%の範囲内の容積及び速度を備えた滴の放出を引き起こす。幾つかの滴放出器は、滴及びサテライト滴という用語付けられる極小流れ滴を放出することができる。本発明は、そのようなサテライト滴は全適用目的に仕えることに関し放出される主滴の重きをなす部、例えば、イメージ画素の印刷又は流体の増加をマイクロ偏向するものである。
【0023】
図2は、インクジェットプリントヘッド100の一部の平面図である。熱的に作動するインクジェットユニット110の配列が、中心に一直線にされているノズル30及び2列に中掌状(interdigitated)のインク室12を備えて示されている。インクジェットユニット110は、マイクロ・エレクトロニック製作方法を用いて基板の上及び中に形成されている。滴放出器110を形成するために用いられる製作シークエンスの例が、2000年11月30日に出願され、本発明の譲渡人に譲渡され、審査係属中の米国特許出願番号09/726,945の「熱アクチュエータ」に開示されている。
【0024】
各滴放出ユニット110は、熱アクチュエータ15の第1の偏向層中のu状の電気的に抵抗性のある加熱部と共に形成又は電気的に接続された関係電極42、44を備え、後述するように熱−メカニカル効果中に関係している。各滴放出ユニット110はまた、熱アクチュエータ15の第2の偏向層中のu状の電気的に抵抗性のある加熱部と共に形成又は電気的に接続された関係電極46、48を備え、後述するように熱−メカニカル効果中に関係している。第1及び第2の偏向層中のu状の抵抗器部は、正確に他方であり図2において見せかけ線で示されている。プリントヘッド100の要素80は、マウンティング構造であり、マイクロ・エレクトロニック基板10のためのマウンティング表面及び液供給、電気信号、機械的インターフェイス特徴を相互に接続するための他の手段を提供するマウンティング構造である。
【0025】
図3aは、1つの滴放出器ユニット110の平面図であり、図3bは、ノズル30を含む液室カバー28を取り除いたときの第2の平面図である。
【0026】
図3aにおいて見せかけ線で示される熱アクチュエータ15は、図3bにおいて実線で示されている。熱アクチュエータ15の片持ち梁要素20は、基板10中に形成された液室12の端14から延在している。片持ち梁要素部20bは、基板10に接着されており片持ち梁を固定する。
【0027】
アクチュエータの片持ち梁要素20は、パドル形状を有し、延在されて平坦で軸幅よりも大きな直径の円板を備えた軸端を有する。この形状は使用できる片持ち梁アクチュエータの単なる図示であり、多くの他の形状が可能である。パドル形状は、アクチュエータ自由端20cの中心と一直線になっている。流体室12はアクチュエータ自由端20cの曲率に一致する湾曲壁部16を備え、アクチュエータ動作のためのクリアランスを提供するためにスペースが設けられている。
【0028】
図3bは、第2の電極対46、48における第2の偏向層の電気的に抵抗性のある加熱部27に対する電気パルス源200の取り付けを模式的に示した図である。電圧相違は、u−形状抵抗器27を通じて第2の偏向層の抵抗加熱を引き起こす電圧端末46及び48に適用される。これは、図中、電流Iで示されている。第1の偏向層のu−形状抵抗部26は、抵抗性のある加熱部27(及びバリア層)の下に隠れているが、見せかけ線で示され、第1の電極対42及び44に接触するように出現する。電圧相違は、u−形状抵抗器26を通じて第1の偏向層の抵抗加熱を引き起こす電圧端末42及び44に適用される。電気パルス源200に接続する4つの別々の電極42、44、46及び48として図示されているが、電極の各対の1つの部材は、共通点において電気的に接触しており、抵抗性のある加熱部26及び27は、電気パルス源200から3つの入力を用いて処理され得る。
【0029】
図3a及び図3bの平面図において、アクチュエータ自由端20cは、第1の偏向層が抵抗部26によって適切に加熱されるときに観察者に向って動き、滴はカバー28中でノズル30から観察者に向って放出される。この動作及び滴放出の幾何学は、多くのインクジェット開示において「ルーフシュータ」と呼ばれる。第2の偏向層が抵抗部27によって加熱されたときに、アクチュエータ自由端20cは、図3a及び図3bの観察者及びノズル30から移動する。ノズル30からの自由端20cの動作は、名目位置へ片持ち梁要素20を復帰させ、ノズル30における液メニスカスの状態を変え、流体室12中の液圧又はこれらの組み合わせを変えること等に用いられる。
【0030】
図4a−図4cは、本発明の望ましい実施形態の片持ち梁熱アクチュエータ15の側面図である。図4aにおいて、熱アクチュエータ15は、第1の位置にあり、図4bにおいて、第2の位置へ上方へ偏向されている。図4a及び図4bの側面図は、図3bの平面図における線A−Aに沿って形成されている。図3bの平面図における線B−Bに沿って形成されている側面図である図4cでは、熱アクチュエータ15は、異なる第2の位置へ下へ向って偏向している。片持ち梁要素20は、熱アクチュエータのためのベース要素である基板10へ固定されている。片持ち梁要素20は、基板ベース要素10の壁端14から延在している。
【0031】
片持ち梁要素20は、幾つかの層から成る。層22は、第1の偏向層であり、片持ち梁要素20中の他の層に関し熱的に引き延ばされるときに上方への偏向を引き起こす。層24は、第2の偏向層であり第2の偏向層であり、片持ち梁要素20中の他の層に関し熱的に引き延ばされるときに熱アクチュエータ15の下方への偏向を引き起こす。第1及び第2の層は望ましくは、熱−メカニカル効果と実質的に同じ効果を伴った温度に対応する材料から構成されている。
【0032】
第2の偏向層及び第1の偏向層が熱平衡にあるときに、第2の偏向層は、機械的に第1の偏向層と釣り合っており、第1の偏向層は、機械的に第2の偏向層と釣り合っている。この釣り合いは、第1の偏向層22と第2の偏向層24の双方にとって同じ材料を用いて得てもよい。釣り合いはまた、実質的に等しい熱膨張係数及び後述する他の特性を有する材料から選択して得てもよい。
【0033】
片持ち梁要素20はまた、第1の偏向層22と第2の偏向層24との間に置かれたバリア層23を含む。バリア層23は、第1の偏向層22を構成するのに用いられる材料の熱伝導に関し低熱伝導性を備えた材料から成る。バリア層23の厚さ及び熱伝導性は、第1の偏向層22から第2の偏向層24への熱伝達にとっての所望の平均時間τを与えるために選択される。バリア層23はまた、第1及び第2の偏向層の電気的抵抗性のある加熱器部のために、電気的絶縁、及び部分的物理的精査を提供する絶縁物であってもよい
バリア層23は、1以上の構造物層の下位層から成り、熱流れ管理の機能の活用、電気的絶縁、及び片持ち梁要素20の層の強い接着を許容する。バリア層23の複数下位層構造はまた、第1及び第2の偏向層の抵抗部を形成するために実現化されるパターンニング製作処理の区別を補助してもよい。
【0034】
図4a乃至図4cに示される受動層21及び25は、化学的及び電気的に片持ち梁要素20を保護する。このような保護は、本発明の熱アクチュエータの幾つかの適用にとって必要とされなく、そのような場合は消去されてもよい。作動している液によって1以上の表面上に接触される熱アクチュエータを実用化する液滴放出器は、作動している液に化学的及び電気的に不活性な受動層21及び25を要求してもよい。
【0035】
図4bにおいて、熱パルスは、第1の偏向層22に適用され、温度の上昇及び引き延ばしを引き起こす。バリア層23は迅速な熱伝導を妨げるために、第2の偏向層24は、最初のうちは引き延ばさない。第1の偏向層22と第2の偏向層24の間における温度の相違、即ち、延長は、片持ち梁要素20を上方へ曲げることを引き起こす。滴放出器中にアクチュエータとして使用するときは、片持ち梁要素20の曲げ応答は、ノズルにおいて液を十分に圧力を与えるに十分に急速であるべきである。典型的には、10μ秒よりも小さい、望ましくは4μ秒よりも小さい電気パルス持続が使われるときに、第1の偏向層の電気的抵抗器部26は適切な熱パルスを適用するために適合される。
【0036】
図4cにおいて、熱パルスは、第2の偏向層24に適用され、温度の上昇及び引き延ばしを引き起こす。バリア層23は迅速な熱伝導を妨げるために、第1の偏向層22は、最初のうちは引き延ばさない。第2の偏向層24と第1の偏向層22の間における温度の相違、即ち、延長は、片持ち梁要素20を下方へ曲げることを引き起こす。典型的には、10μ秒よりも小さい、望ましくは4μ秒よりも小さい電気パルス持続が使われるときに、第2の偏向層の電気的抵抗器部27は適切な熱パルスを適用するために適合される。
【0037】
熱アクチュエータの適用に因っては、電気パルスのエネルギ及び対応する片持ち梁の曲げの量は、他に関連して1つの偏向方向にとってより大きく選択されてもよい。多くの適用において、1つの方向での偏向は、初期の物理的動作となるであろう。反対の方向での偏向は、状況を予め設定するため又は活動していない第1の位置への片持ち梁要素への復帰のための片持ち梁転置へもより小さな適合に使用されてもよい。
【0038】
図5乃至10は、本発明の望ましい幾つかの実施形態における1つの液滴放出器を構成するための製作処理ステップを図示したものである。これらの実施形態において、第1の偏向層22は、チタンアルミニウムの如き、電気的に抵抗性のある材料を用いて成り、部分26は、電流Iを流すための抵抗へパターン化される。第1の偏向層24は、チタンアルミニウムの如き、電気的に抵抗性のある材料を用いて成り、部分27は、電流Iを流すための抵抗へパターン化される。
【0039】
図5は、第1の製作ステージにおける片持ち梁の第1の偏向層22部分を図示したものである。図示された構造は、標準のマイクロ・エレクトロニック成膜及びパターンニング方法による例えば、単結晶シリコン等の基板10上に形成される。インターメタリック・チタンアルミニウムの成膜は、例えばRF又はパルスDCマグネトロン・スパッタリングによって実行されてもよい。抵抗器部26は、第1の偏向層22中でパターン化される。電流経路は、矢印及び文字「I」によって示されている。抵抗器部26を処理するための第1の電極対42及び44は、第1の偏向層22材料中で形成されるように図示されている。電極42、44は、基板10中に以前に形成された電気回路構成と接触してもよく、テープ・オートメイテッド・ボンデイング(TAB)又はワイヤ・ボンディング等の他の標準的な電気相互接続方法によって外的に接触していてもよい。受動層21は、偏向層の成膜及びパターンニングの前に基板10上に形成される。この受動層は、偏向層22及び他のその後の構造の下に置かれていてもよく、又はその後のパターンニング処理においてパターン化されてもよい。
【0040】
図6は、以前に形成された熱アクチュエータの第1の偏向層22部よりも上に成膜及びパターン化されたバリア層23を図示している。バリア層23材料は、第1の偏向層22に比べて低い熱伝導性を備える。例えば、バリア層23は、二酸化シリコン、窒化シリコン、酸化アルミニウム、これらの材料の複数層の積層物などであってもよい。
【0041】
熱アクチュエータの望ましい効率は、バリア層23材料が第1の偏向層22材料及び第2の偏向層24材料の双方よりも実質的に低い熱伝導性を備える場合に実現される。例えば、酸化シリコン等の絶縁性酸化物は、チタンアルミニウムの如きインターメタリック材料よりも幾つかのオーダ小さな大きさの熱伝導性を備えるであろう。低熱伝導性は、第1の偏向層22及び第2の偏向層24に関し、バリア層23を薄くすることを許容する。バリア層23によって蓄積された熱は、熱−メカニカル動作処理にとっては有用ではない。バリア層の容積を最小化することは、熱アクチュエータのエネルギ効率を向上し、偏向された位置から開始された第1の位置への急速な復帰を得る点で補助する。バリア層23物質の熱伝導性は、望ましくは、第1の偏向層又は第2の偏向層材料の二分の一以下であり、より望ましくは十分の一以下である。
【0042】
図7は、以前に形成されたバリア層23よりも上に成膜及びパターン化された第2の偏向層24を図示している。抵抗器部27は、第2の偏向層24中にパターン化されている。電流経路は、矢印及び文字「I」によって示されている。図示された実施形態では、抵抗器部27を処理するための第2の電極対46及び48は、第1の電極対42及び44の何れかの側上の部分に接触するためにバリア層23に持ってこられた第2の偏向層24材料中で形成される。電極46及び48は、基板10中に以前に形成された電気回路構成と接触してもよく、テープ・オートメイテッド・ボンデイング(TAB)又はワイヤ・ボンディング等の他の標準的な電気相互接続方法によって外的に接触していてもよい。
【0043】
本発明の幾つかの望ましい実施形態では、例えば、インターメタリック・チタンアルミニウム等の同じ材料が、第2の偏向層24及び第1の偏向層22の双方に使用される。この場合、中間のマスキング・ステップは、以前に渡された第1の偏向層22形状を与えることなく、第2の偏向層24形状を許容するために必要とされる。交互に、バリア層23は、2つの異なる材料の積層物を使って製作されてもよく、第2の偏向層24をパターンニングしている一方で、その一つは電極42、44を適当に保護するように置かれ、そして図7で示される片持ち梁要素中間構造での結果を取り除く。
【0044】
化学的又は電気的保護のために、第2の偏向層の上にこの段階で追加的な受動材料を適用してもよい。また、最初の受動層21は、流体が基板10の上方でエッチングされるために開口から通過する領域からパターン化される。
【0045】
図8は、液滴放出器の室の内部に形成される犠牲層29の追加を示す。この目的にとって望ましい材料は、ポリミイドである。ポリミイドは、十分な深さにおいて装置基板に適用され、図7に示される第1の電極層22、バリア23、及び第2の電極層24の地形を備えた表面をプラナライズする。近接材料に関し選択的に取り除かれる他の材料は、犠牲構造29を構成するために用いられてもよい。
【0046】
図9は、犠牲層構造29の上部にプラズマ成膜シリコン酸化物又は窒化物等のコンフォーマル材料を成膜して形成された滴放出室壁及びカバーを図示する。この層は、滴放出室28を形成するためにパターン化される。ノズル30は、犠牲材料層29に通じる滴放出器中に形成され、製作シークエンスのこの段階で滴放出室28内に残っている。
【0047】
図10a乃至10cは、図9において線A−Aとして示された面を通じた装置の側面図である。図10aにおいて、犠牲層29は、ノズル開口30を除いて滴放出室壁28内で囲まれている。また、図10aに示されるように、基板10は、完全である。受動層21は、間隙領域13中および片持ち梁要素20の近傍付近において基板10の表面から取り除かれる。この状況における層21の取り除きは、犠牲層29の形成前に製作ステージにおいて行われる。
【0048】
図10bにおいて、基板10は、片持ち梁要素20及び片持ち梁要素20の周り及び近傍の液室領域の下に取り除かれる。取り除きは、反応性イオンエッチングの如き異方性エッチング処理又は、使用されている基板が単結晶シリコンである場合には配向従属エッチングによってなされてもよい。熱アクチュエータを単独で構成するためには、犠牲層及び液室ステップは必要ではなく、この基板10をエッチングするステップは、片持ち梁要素をリリースするために用いてもよい。
【0049】
図10cにおいて、犠牲層29は、酸素及びフッ素源を用いたドライエッチングによって取り除かれる。エッチャントガスは、ノズル30を通じて、基板10の後方から以前にエッチングされ、新しく開口された流体供給室領域12から入る。このステップは、片持ち梁要素20をリリースし、液滴放出構造の製作を完全にする。
【0050】
図11a及び図11bは、本発明の、幾つかの実施形態における液滴放出構造の側面図である。図11a及び図11bの側面図は、図9において、A−Aで示した線に沿って形成されている。図11aは、ノズル30に最も近い第1の位置中の片持ち梁要素20を示す。液メニスカス52は、ノズル30の外部リムにおいて静止する。図11bは、ノズル30への片持ち梁要素20の自由端20cの偏向を図示する。片持ち梁要素の上方への偏向は、第1の偏向層22の抵抗器部26に取り付けられた第1の電極対42、44へ電気パルスを適用することによって引き起こされる(図3b参照)。片持ち梁要素のこの第2の位置への急速偏向は、ノズル30におけるメニスカス圧力に勝り、滴50が放出されることが引き起こされる液60に圧力をかける。
【0051】
図12a及び図12bは、本発明の、幾つかの実施形態における液滴放出構造の側面図である。図12a及び図12bの側面図は、図9において、B−Bで示した線に沿って形成されている。図12aは、ノズル30に最も近い第1の位置中の片持ち梁要素20を示す。液メニスカス52は、ノズル30の外部リムにおいて静止する。図12bは、ノズル30への片持ち梁要素20の自由端20cの偏向を図示する。片持ち梁要素の下方への偏向は、第2の偏向層24の抵抗器部27に取り付けられた第2の電極対46、48へ電気パルスを適用することによって引き起こされる(図3b参照)。片持ち梁要素のこの下方位置への偏向は、ネガティブにノズル30の近傍中で液60に圧力をかけ、メニスカス52をより低いノズル30の内部リム領域へ反応させる。
【0052】
図示されたタイプの片持ち梁要素の放出器の動作において、静止した第1の位置は、図11a及び図12aに図示した水平状況よりも、片持ち梁要素20の部分的曲げ状況であってもよい。1以上のマイクロ・エレクトロニック成膜又はカーリング処理の後に残存している内圧のために、アクチュエータは、室温において上方又は下方に曲げられてもよい。装置は、熱管理設計及びインク特性制御を含む様々な目的のために上昇した温度において動作されてもよい。もし、そうであるならば、第1の位置は、実質的に曲げられるであろう。
【0053】
本発明の成膜の目的のために、偏向された位置において自由端が明確に変化しなければ、片持ち梁要素は静止され又は第1の位置中に在るであろう。簡単に理解するために、第1の位置は、図4a、図11a及び図12aにおいて水平に描かれている。しかしながら、曲げ第1位置に関する熱アクチュエータの動作は、本発明の発明者によって知られており、本発明の範囲に十分に含まれる。
【0054】
図5乃至10は、望ましい製作シーケンスを図示したものである。しかしながら、多くの他の構造アプローチは、周知のマイクロ・エレクトロニック製作処理及び材料を使用することを伴ってもよい。本発明の目的のために、第1の偏向層22、バリア層23、及び第2の偏向層24を含む片持ち梁要素をもたらす如何なる製作アプローチを伴ってもよい。更には、図5乃至10の図示されたシークエンスにおいて、液室28及び液滴放出器のノズル30は、基板10上のもとの位置に形成されていた。或いは、熱アクチュエータは、別々に構成されても、液滴放出器から液室成分へ接着してもよい。
【0055】
片持ち梁要素20内における熱の流れは、本発明の根本の原始的物理プロセスである。図13は、内部熱流れQ及び周辺Qへの流れを指定する矢印によって熱の流れを図示する。第1の偏向層22への熱パルスの追加によって第2の偏向層24に関し引き延ばされ、またその逆も同様であり、片持ち梁要素20は、偏向自由端20cを曲げる。一般的には、アクチュエータ内で大きな温度相違を伴って動作されるために、片持ち梁形状の熱アクチュエータは、動作温度の均一における熱膨張係数の大きな相違、又は双方の幾つかのコンビネーションを有するように設計されてもよい。本発明は、第1の偏向層22及び第2の偏向層24の間において設定された内部温度相違を実現化及び最大化するために設計されている。
【0056】
望ましい実施形態では、第1の偏向層22及び第2の偏向層24は、熱アクチュエータの動作の温度範囲を超える実質的に等しい熱膨張係数を備えた材料で構成される。従って、最大アクチュエータ偏向は、第1の偏向層22及び第2の偏向層24の最大温度相違を得られたときに発生する。第1の偏向層22、第2の偏向層24及びバリア層23の間において温度が平衡のときに、アクチュエータの第1又は名目の位置への復帰が発生するであろう。温度平衡処理は、バリア層23、初期的な厚さ、ヤングモジュール、熱膨張率及び熱伝導率によって成立する。
【0057】
温度平衡処理は、受動的に続行され、熱は冷却層に追加されてもよい。例えば、第1の偏向層22は、所望の偏向を引き起こすために先ず加熱され、そして第2の偏向層24は、より迅速に熱平衡へ全部の片持ち梁要素をもたらすために、引き続き加熱されてもよい。熱アクチュエータの適用に起因して、たとえ平衡における結果温度が高く、最初の開始温度に戻るために熱アクチュエータにとってより長くかけるとしても、第1の位置へ片持ち梁要素を復帰することがもっと望ましい。
【0058】
上述したように、本発明の目的のために、内部熱平衡が最初に第1の偏向層22を加熱する熱パルスに引き続いて到達するときは、第2の偏向層24は第1の偏向層22と機械的にバランスがとれていることが望ましい。熱平衡における機械的バランスは、片持ち梁要素の層の厚さ及び材料特性、特に熱膨張率及びヤングモジュールの設計によって得られる。熱メカニカル効果の十分な解析は、三層片持ち梁要素の全てのパラメータにおける任意の値の状況にとって、とても複雑である。本発明は、平衡温度における三層ビーム構造にとって正味の偏向を考慮して理解されてもよい。
【0059】
異なる材料特性及び厚さを備えた第1の偏向層、バリア層、及び第2の偏向層から構成される片持ち梁三層構造は、一般的には、上昇温度における放物線状の円弧形状と推定される。片持ち梁の自由端の偏向Dは、基本温度ΔTよりも上の温度の機能として、以下の関係により、材料特性及び厚さに比例している。
【0060】
【数1】
Figure 2004001176
ここで、
【0061】
【数2】
Figure 2004001176
【0062】
【数3】
Figure 2004001176
下付きのd1、b及びd2は、夫々、第1の偏向層、バリア層及び第2の偏向層である。E、α、及びh(j=d1,b,又はd2)は、夫々、j番目におけるヤングモジュール、熱膨張係数及び厚さである。パラメータGは、弾力性のあるパラメータ及び様々な層の寸法の機能であり、常にポジティブな量である。パラメータGの探査は、三層梁が本発明を理解するために上昇された温度において正味のゼロ偏向を備えたときを決定するのに必要とされない。
【0063】
式1及び2における重要な量Mは、層の重要な特性及び厚さの影響を得る。三層片持ち梁は、M=0の場合の上昇値ΔTにおける正味のゼロ偏向、即ち、D=0を備える。式4が成立するときに、式2において条件M=0となる。
【0064】
【数4】
Figure 2004001176
層の厚さhd1=hd2、熱膨張係数αd1=αd2、ヤングモジュールEd1=Ed2のときの特別な場合に、上昇温度、例えば、ΔTがゼロでないときにおいても、量Mはゼロであり、ゼロ正味偏向である。
【0065】
式2から、第2の偏向層24材料が、第1の偏向層22材料と同じであるときに、もし、第1の偏向層22の厚さhd1が実質的に第2の偏向層24の厚さhd2と等しいときに、三層構造は正味ゼロ偏向を備える、と理解される。
【0066】
式2から、与えられた第1の偏向層22にとっての正味ゼロ偏向を与えるために選択されるであろう第2の偏向層24及びバリア層23のパラメータの多くの他の組み合わせが在ることも理解される。例えば、第2の偏向層24厚さにおける幾つかのバリエーション、ヤングモジュール、又は双方が、第2の偏向層24材料と第1の偏向層22材料の間における異なる熱膨張係数を補償するために使用されてもよい。
【0067】
上昇温度ΔTにおける三層構造のための正味ゼロ偏向を導く式1乃至4で得られる層パラメータの全ての組み合わせが、本発明の実行可能な実施形態として本発明の発明者によって予想される。
【0068】
図13において図示された内部熱流れQは、層間の温度差によって駆動される。本発明を理解するために、第1の偏向層22から第2の偏向層24への熱流れは、第2の偏向層24への加熱処理及び第1の偏向層22への冷却処理として示されるであろう。バリア層23は、加熱及び冷却処理の双方において熱伝達するために一定時間τの創設として示されるであろう。
【0069】
一定時間τは、バリア層23の厚さhに略比例し、この層を構成するために使用された材料の熱伝導に反比例する。上述したように、第1の偏向層22への熱パルス入力は、持続において一定熱伝導時間よりも短くなるべきであり、さもなければ、潜在的な温度相違及び熱伝導マグニチュードは、バリア層23を通じて熱損失の超過によって放散されるであろう。
【0070】
片持ち梁要素から周囲への第2の熱流れアンサンブルは、Qで示された矢印によって示される。外部熱流れの詳細は、熱アクチュエータの適用に重要にも依存するであろう。熱は、条件によってアクチュエータから基板10又は他の近傍構造要素へ流れてもよい。もし、アクチュエータが液又はガスにおいて動作するのであれば、対流及び伝導を通じて、熱はこれらの流体に損失されるであろう。熱はまた、放熱を通じて失われてもよい。本発明の理解のために、周囲へ失われた熱は、動作している多くの処理及び経路を統合する単一の外部冷却一定時間τとして特徴付けられても良い。
【0071】
別の重要な時間パラメータは、熱アクチュエータを動作するための望ましい繰り返し周期τである。例えば、インクジェットプリントヘッドにおいて使用される液滴放出器のために、アクチュエータ繰り返し周期は、噴射を持続することができる画素記録速度を創設する滴放射周波数を創設する。熱伝導一定時間τは、第1の位置へ片持ち梁要素を復帰させるために必要とされる時間を決定するので、エネルギ効率及び急速処理にとってτ<<τであることが望ましい。1つのパルスから次への動作実行における統合は、繰り返し周期τがτ以上の幾つかのユニットを選択するように発展するであろう。即ち、もしτ>5τであれば片持ち梁要素は十分に平衡となり、第1又は名目の位置へ戻る。もし、τ<2τであれば、次の偏向が試されるときに残っている残余偏向のかなりの量が在るであろう。従って、τ>2τが望ましく、τ>4τがより望ましい。
【0072】
周囲への熱伝達一定時間τは、アクチュエータ繰り返し周期τに影響を与えても良い。従って、片持ち梁要素が3乃至5τの時間後に内部熱平衡に到達した後においても、片持ち梁要素は、3乃至5τの時間まで包囲した温度又は開始温度となるであろう。アクチュエータがまだ上述の囲まれた温度であるが、新しい偏向が始められてもよい。しかしながら、機械的動作の一定量を維持するために、片持ち梁要素の層にとってより高いピーク温度が要求されるであろう。期間τ<3τにおける繰り返しパルスは、ある失敗モードが到達されるまで、アクチュエータ材料における最高温度において継続した上昇を引き起こすであろう。
【0073】
基板10のヒートシンク部11が図11に示されている。シリコンの如き半導体又は金属材料が基板10に使用されると、図示されたヒートシンク部11は、ヒートシンクされた位置として単純に指定された基板地域であってもよい。或いは、固定部20bにおける片持ち梁要素20から案内された熱にとって、効率的なシンクとして仕えるために、別の材料が基板10に含まれていてもよい。
【0074】
図14は、熱時間が片持ち梁20内及び片持ち梁20から周囲の構造及び材料へ伝達される。温度Tは、安定状況動作温度を超える第1の偏向層22の温度エクスカーションの意図した範囲を越えて統一されたスケールでプロットされる。即ち、熱パルスが適用された後に図14におけるT=1は第1の偏向層によって到達された最高温度であり、図14におけるT=0は片持ち梁要素の基準又は安定状態温度である。図14の時間軸は、τのユニットにおいてプロットされ、繰り返し動作のための最低時間周期である。また図14の図示は、パルス期間時間τを備えた単一の加熱パルス230である。加熱パルス230が、第1偏向層22に適用される。
【0075】
図14は、温度Tと時間tの4つのプロットである。第2の偏向層24及び第1の偏向層22のための曲線が、熱伝達一定時間τの2つの異なる値を備えた片持ち梁要素の形状のためにプロットされている。熱伝達一定時間τのための一つの値が4つの温度曲線全てのために使われている。1次元の指数の加熱及び冷却機能が、図14の温度対時間プロットを発生することが推測される。
【0076】
図14において、曲線210が第1の偏向層22の温度を図示し、曲線212が、第1の偏向層22に適用される熱パルスに引き続く第2の偏向層24の温度を図示する。曲線219及び212のために、バリア層23熱伝達一定時間は、τ=0.3τであり、周囲への冷却のための一定時間τ=2.0τである。図14は、内部平衡がEで示される点に到達するまで、第1の偏向層22の温度210が下がるにつれて、第2の偏向層24の温度212が上がることを示している。点Eの後に、層22及び24の双方の温度が、τ=2.0τで決定される速度でともに下落し続ける。片持ち梁要素の偏向量は、第1の偏向層温度210と第2の偏向層温度212の相違に略比例している。よって、片持ち梁要素は、図14においてEで示される時間及び温度において、その偏向された位置から第1の位置へ復帰される。
【0077】
温度曲線214及び216の第2の対は、夫々、より短いバリア層一定時間τ=0.1τの場合における第1の偏向層温度及び第2の偏向層温度を示す。曲線214及び216の周囲冷却一定時間は、曲線210及び212に関する限りは、τ=2.0τである。片持ち梁要素20内での内部熱平衡の点は、図14においてFで示されている。よって、片持ち梁要素は、図14においてFで示される時間及び温度において、その偏向位置から第1の位置へ復帰される。
【0078】
図14の図示された温度プロットから、片持ち梁要素が次の動作が始まる前に第1又は名目の位置へ復帰するために、τはτに関し小さい。もし、次の動作が時間t=1.0τにおいて始められれば、平衡点E及びFから、τ=0.1τのときに第1の位置へ完全に復帰する。しかしながら、τ=0.3τのときに、時間t=1.0τにおいて曲線210及び212の小さな温度相違によって示されたやや偏向された位置から開始される。
【0079】
図14はまた、片持ち梁要素20は、内部熱平衡への到達及び第1の位置への偏向の復帰の後に上昇された温度にあることを示す。片持ち梁要素20は、この上昇された温度において引き延ばされ、第1の偏向層22及び第2の偏向層24の間の力のバランスのために偏向されない。この片持ち梁要素は、上昇された温度において、内部熱平衡の状況から動作されてもよい。しかしながら、このような上昇された温度状況から熱平衡及び動作の継続された適用は、装置における様々な材料として発生するために失敗モードを引き起こしてもよく、ピーク温度エクスカーションもまた上昇するように動作環境が発生し始める。その結果、有利にも、周囲への熱伝達一定時間τを出来るだけ減少する。
【0080】
本発明の熱アクチュエータを動作することにおいて、有利にも、バリア層23の熱伝達一定時間τの認識において、電気的パルスパラメータを選択する。ひとたび設計及び製作されると、本発明による片持ち梁設計を備えた熱アクチュエータは、バリア層23を通じて、第1の偏向層22及び第2の偏向層24の間における熱伝達にとって特徴的一定時間を示す。効率的エネルギ使用及び最大偏向パフォーマンスにとって、熱パルスエネルギは、τで特徴づけられる内部エネルギ伝達処理と比較して短い時間を越えて適用される。従って、電気的抵抗性のある加熱のために適用される熱エネルギ又は電気パルスは、τ<τ、望ましくはτ<1/2τのときのτの期間を備えることが望ましい。
【0081】
本発明における熱アクチュエータは、実質的に反対の動作及び転置における片持ち梁要素20に関する活動的な偏向を許容する。第1の偏向層22を加熱するための電気パルスを適用することによって、片持ち梁要素20は、第1の偏向層22からの方向において偏向する(図4b及び図11b参照)。第2の偏向層24を加熱するための電気パルスを適用することによって、片持ち梁要素20は、第2の偏向層24からの方向において第1の偏向層22に向けて偏向する(図4c及び図12b参照)。式4を満足するよう設計された内部熱平衡が、内部熱伝達を通じて発生することが許容されれば、片持ち梁要素20が偏向する熱−メカニカル力は、バランスをとられる。
【0082】
受動内部熱伝達及び外部冷却処理に加えて、片持ち梁要素20は、加熱されていない層材料の伸張又は圧縮から上昇する受動内部機械力に対応する。例えば、第1の偏向層22が片持ち梁要素20を曲げることが引き起こされるよう加熱されると、バリア層23及び第2の偏向層24は機械的に圧縮される。圧縮された材料中に蓄えられた機械エネルギは、曲げに対向する反バネ力へ導く。偏向層の1つを突然加熱することによって引き起こされる熱−メカニカルインパルスに引き続いて、片持ち梁要素20は、上述した熱リラクゼーション処理に加えて、蓄えられた機械エネルギが放散されるまで、振動状態へ移る。
【0083】
図15は、片持ち梁要素の止められた振動環境を示している。プロット250は、時間の機能として、片持ち梁要素の自由端20cの転置を示す。プロット252は、止められた振動転置を開始する最初の熱−メカニカルインパルスを発生する電気パルスを示している。電気パルスの時間期間τP1は、上述した内部熱伝達一定時間τの二分の一よりも小さいと仮定する。図15における時間軸は、τP1のユニットにおいてプロットされている。片持ち梁要素自由端転置のプロット250は、振動共振期間τ乃至16τP1および振動停止一定時間τ乃至8τP1の場合を図示している。図15から、第1及び第2の偏向層22及び24の双方を通じて熱−メカニカルインパルスの対象となる片持ち梁要素20の合成動作は、内部熱及び機械的効果と同様に活動的に適用された熱−メカニカル力の双方の結合であると理解されるであろう。
【0084】
時間プロファイル対望ましい所定の転置は、適用された電気パルスのパラメータ、特に、エネルギと時間期間、適用されたパルス間の待機時間τW1及び第1及び第2の偏向層が処理される順を実行して成ってもよい。図15に示される片持ち梁要素20の共振振動停止動作は、単一の熱−メカニカルインパルスに対応して静止した又は第1の位置の双方において転置を発生する。第2の反対の熱−メカニカルインパルスは、第1のインパルスによって始められた振動を増幅する又は更にダンプするために、計測されてτW1を用いる。
【0085】
第1の位置へのより急速にダンプし復帰することを促進する活動的シークエンスは、図16においてプロット260、262及び264によって示されている。図15に示される振動停止動作をプロットするために使用される片持ち梁要素20の同じ特徴であるτ、τ及びτは、図16においても同様に使用される。プロット260は、第1の偏向層22の抵抗器部26に取り付けられた電極対に適用される電気パルスに対応して急速に偏向する片持ち梁要素を示す。この第1の電気パルスは、プロット262として図示されている。パルス期間τP1は、図15において使用されたのと同じように使用され、図16におけるプロットの時間軸は、τP1のユニットにおいて使用される。プロット260によって示された片持ち梁要素20の最初の偏向は、従って、図15におけるプロット250と同じである。
【0086】
図16においてプロット264に示されるように、短い待機時間τW1の後に、第2の電気パルスが、第2の偏向層22の抵抗器部27に取り付けられた電極対へ適用される。この第2の電気パルスのエネルギは、
第2の偏向層24を加熱し、時間内にその点における第1の偏向層22のそれと近いようにその温度を上昇するように選択される。図16での図示において、第2の電気パルス264は、第1の電気パルス262と同様の振幅を備えるよう示され、より短い時間期間τP2<τP1を備える。この仕方で第2の偏向層を加熱し、圧縮性の蓄積されたエネルギをリリースし、片持ち梁要素20の曲げを引き起こす力のバランスをとる。よって、第2の偏向層24に適用するための第2の電気パルスは、片持ち梁要素20の急速な振動停止及びそれを第1の位置へ復帰させるという効果を有する。
【0087】
第1の位置へ片持ち梁要素20をより早くに復帰する目的で第2の電気パルスを適用することは、片持ち梁要素の全部のより多くの加熱エネルギの追加という不利益を有するものである。偏向の期間において復帰されるが、片持ち梁要素は、より高い温度に在るであろう。より多くの時間が、互いの動作を始めるための温度から最初の開始温度へ冷却するために必要とされるであろう。
【0088】
第2の動作を用いるアクティブな復帰は、熱アクチュエータの適用にとって価値があり、最初の片持ち梁要素偏向の期間の最小化が重要である。例えば、アクティブな液滴放出器に使われるときは、第1の位置へのアクティブな片持ち梁要素の復帰は滴終了処理を急がせ、アクティブな復帰が使われなかった場合よりも小さな滴を生産する。異なる回数において(待機時間τを変更することによって)片持ち梁要素20の後退を開始することによって、異なる滴の大きさが作り出されるであろう。
【0089】
液滴放出器のノズル30の速度における液メニスカス及び液の状況を予め設定することによって、液滴放出の特徴と変えるための活動的なシークエンスが図17に示されている。液滴放出器のノズル領域において製造された状況が図18a乃至図18cに更に示されている。プロット270は、片持ち梁要素自由端20cの時間対偏向を図示し、プロット272は、第1の偏向層22を処理する第1の電極対に適用される電気パルスシークエンスを図示し、プロット274は、第2の偏向層24を処理する第2の電極対に適用される電気パルスシークエンスを図示する。図15及び図16において上述のように、同じ片持ち梁要素の特徴τ、τ、及びτが図17において使用されると仮定する。時間軸は、τP1のユニット中でプロットされている。
【0090】
静止した第1の位置から、片持ち梁要素は、第2の偏向層24へ電気パルスを適用することによってノズル30からの第1の偏向された量Dである(図18a及び図18b)。これは、ノズルにおける液圧を減少する効果を備え、液室12へ向けてノズル30内のボア内でメニスカスを後退させることを引き起こす。そして、選択された待機時間τW1後、片持ち梁要素は、滴放出を引き起こすノズルへ向って量Dを偏向される。待機時間τW1が選択され、最初の熱−メカニカルインパルスによって引き起こされた片持ち梁要素20の共振動作がノズルに向けられ、第2の熱−メカニカルインパルスがこの動作を増幅し、強い受動圧力パルスが滴形成を引き起こす。
【0091】
第1の動作又は片持ち梁要素20の激しい共振振動に関する第2の動作の時間を変化することによって引き起こされる最初のネガティブ圧力エクスカーションの大きさを変化することにより、異なる容積及び速度の滴が製造されるであろう。サテライト滴の形成はまた、ノズルにおけるメニスカスの予めの位置決め又は受動的圧力インパルスの時間によって影響される。
【0092】
図17におけるプロット270、272、及び274はまた、第2の待機時間τW2後に第2の液滴放出を発生させるための第2の動作セットを示す。この第2の待機時間τW2は、次の動作パルスが適用される前に、第1又は名目の位置へ片持ち梁要素20が復帰するために必要とされる時間の計算へ選択される。パルス時間τP1及びτP2及び内部−パルス待機時間τW1とともに第2の待機時間τW2は、液滴放出の処理を繰り返すための実務的な繰り返し時間τを創り出す。最大滴繰り返し周波数f=1/τは、重要なシステムパフォーマンス特性である。第2の待機時間τW2は、最初の熱伝達一定時間τよりもずっと長い。最も望ましくは、本発明の熱アクチュエータ及び液滴放出器の効率的かつ再生可能な動作にとってτW2>3τである。
【0093】
本発明の二重熱−メカニカル動作手段に適用される電気パルスのパラメータ、動作順序、及び熱伝達一定時間τ及び共振振動期間τのような熱アクチュエータ物理的特徴に関する動作時間は、時間プロファイル対所望の所定の転置を設計するための道具の豊富なセットを提供する。本発明の熱アクチュエータの二重動作性能は、電子制御システムによって管理される時間プロファイル対転置変化を許容する。この性能は、適用データを変化する面において名目のパフォーマンスを維持し、環境ファクターを変化し、作動液又は荷重を変化する等のためにアクチュエータ転置プロファイルにおける適合のために使用されてもよい。この性能はまた、グレーレベル印刷を創りだすための幾つかの所定の滴量の発生の如き複数の所定の効果を引き起こす複数の分離した動作プロファイルを創りだす点における重要値を備える。
【0094】
上述の説明の多くは、単一の滴放出器の形状及び動作に向けられているが、本発明は、複数の滴放出ユニットの配列および組立ての形成に適用することができる。また、本発明の熱アクチュエータ装置は、他の電子要素及び回路と共に同時に製作されてもよく、電子要素及び回路の製作の前後に同じ基板上に形成されてもよい。
【0095】
更には、上述の説明は、本発明の好ましい実施形態であって、第1の偏向層22、バリア層23及び第2の偏向層24を含む片持ち梁要素
を示している。開示したものと実質的に同じ性質を備えた二重の動作片持ち梁が、追加的な熱−弾性層、受動層、付着層又は他の機能を備えた層を用いて形状づけられ製作されてもよい。第1の偏向層22、バリア層23、及び第2の偏向層24は夫々異なる材料の下位層又は同じ材料の等級の合成物から成ってもよい。追加層を動作する方法は、上述の二重対抗動作の補足に使用されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェットシステムの概略図である。
【図2】本発明のインクジェットユニット又は液滴放出ユニットの配列の平面図である。
【図3(a)】図2に示す各々のインクジェットユニットの拡大平面図である。
【図3(b)】図2に示す各々のインクジェットユニットの拡大平面図である。
【図4(a)】本発明による熱アクチュエータの動きを図示した側面図である。
【図4(b)】本発明による熱アクチュエータの動きを図示した側面図である。
【図4(c)】本発明による熱アクチュエータの動きを図示した側面図である。
【図5】片持ち梁要素の第1の偏向層が形成されている本発明の熱アクチュエータを構成するのに適した処理の初期の段階の斜視図である。
【図6】片持ち梁要素のバリア層が形成されている図5に図示した処理の次の段階の斜視図である。
【図7】片持ち梁要素の第2の偏向層が形成されている図5及び図6に図示された処理の次の段階の斜視図である。
【図8】本発明の滴放出器の室を充填する液の形において犠牲的層が形成されている図5乃至図7に図示された処理の次の段階の斜視図である。
【図9】本発明の液室及び滴放出器のノズルが形成されている図5乃至8に図示された処理の次の段階の斜視図である。
【図10(a)】液供給通路が形成され、犠牲層が取り除かれ、液滴放出器が完成している図5乃至10に図示された処理の最後の段階の側面図である。
【図10(b)】液供給通路が形成され、犠牲層が取り除かれ、液滴放出器が完成している図5乃至10に図示された処理の最後の段階の側面図である。
【図10(c)】液供給通路が形成され、犠牲層が取り除かれ、液滴放出器が完成している図5乃至10に図示された処理の最後の段階の側面図である。
【図11(a)】本発明の滴放出器の第1の電極対への電気パルスの適用を図示した側面図である。
【図11(b)】本発明の滴放出器の第1の電極対への電気パルスの適用を図示した側面図である。
【図12(a)】本発明の滴放出器の第2の電極対への電気パルスの適用を図示した側面図である。
【図12(b)】本発明の滴放出器の第2の電極対への電気パルスの適用を図示した側面図である。
【図13】本発明の片持ち梁要素の内及び外における熱流れを図示した側面図である。
【図14】偏向器および本発明の片持ち梁要素のバリア層の2つの形状に対する第2の偏向層に対する時間に対する温度をプロットしたものである。
【図15】偏向インパルスを条件とした片持ち梁の結合された共鳴振動運動の図である。
【図16】本発明の熱アクチュエータの時間に対する転置に影響を与える電気パルスの幾つかの変形適用の図である。
【図17】本発明の滴放出の特徴に影響を与える電気パルスの幾つかの変形適用の図である。
【図18(a)】本発明の滴放出を引き起こす第2の電極対及び第1の電極対への電気パルスの適用を図示した側面図である。
【図18(b)】本発明の滴放出を引き起こす第2の電極対及び第1の電極対への電気パルスの適用を図示した側面図である。
【図18(c)】本発明の滴放出を引き起こす第2の電極対及び第1の電極対への電気パルスの適用を図示した側面図である。
【符号の説明】
10   基板ベース要素
11   基板10のヒートシンク部
12   液室
13   片持ち梁要素と室壁との間の間隙
14   片持ち梁要素固定における壁端
15   熱アクチュエータ
16   液室湾曲壁部
20   片持ち梁要素
20a  片持ち梁要素曲げ部
20b  片持ち梁要素固定部
20c  片持ち梁要素自由端部
21   受動層
22   第1偏向層
23   バリア層
23a  バリア層下位層
23b  バリア層下位層
24   第2偏向層
25   受動層
26   第1偏向層の抵抗部
27   第2偏向層の抵抗部
28   液室構造、壁及びカバー
29   犠牲層
30   ノズル
33   薄膜抵抗器加熱器構造
41   電極44に取り付けられたTABリード
42   第1の電極対の電極
43   電極44上の半田バンプ
44   第1の電極対の電極
45   電極46に取り付けられたTABリード
46   第2の電極対の電極
47   電極46上の半田バンプ
48   第2の電極対の電極
50   滴
52   ノズル30における液メニスカス
60   流体
80   マウンティング構造
100  インクジェットプリントヘッド
110  滴放出器ユニット
200  電気パルス
300  コントローラ
400  イメージデータ源
500  レシーバ

Claims (3)

  1. (a)ベース要素と、
    (b)第1の位置に存する前記ベース要素から延在する片持ち梁要素であって、前記片持ち梁要素は、低温伝導性を備えた絶縁材料と、熱膨張の大きな係数を備えた第1の電気的に抵抗性のある材料から成る第1の偏向層と、熱膨張の大きな係数を備えた第2の電気的に抵抗性のある材料から成る第2の偏向層とを含むバリア層を含み、
    前記バリア層は、第1の偏向層と第2の偏向層との間で接着されている当該片持ち梁要素と、
    (c)第1の偏向層の抵抗性のある加熱を引き起こす電気パルスを適用するために第1の偏向層に接続され第2の偏向層に関連して第1の偏向層の熱膨張をもたらす第1の電極対と、
    (d)第2の偏向層の抵抗性のある加熱を引き起こす電気パルスを適用するために第2の偏向層に接続され第1の偏向層に関連して第2の偏向層の熱膨張をもたらす第2の電極対であって、
    第1又は第2の何れかの電極対の電気パルスの適用は、第1の位置から第2の位置へ片持ち梁要素の偏向を引き起こし、バリア層を通じる熱拡散として第1の位置への片持ち梁要素の復帰にひきつづき、片持ち梁要素は均一な温度へ到達する当該第2の電極対と、
    を含むことを特徴とするマイクロ・エレクトロ・メカニカル装置のための熱アクチュエータ。
  2. (a)ベース要素と、
    (b)第1の位置に存する片持ち梁前記ベース要素から延在する片持ち梁要素であって、
    熱膨張の大きな係数を備えた第1の電気的に抵抗性のある材料から成る第1の偏向層と、
    熱膨張の大きな係数を備えた第2の電気的に抵抗性のある材料から成る第2の偏向層と、
    前記第1及び第2の偏向層よりも薄く、低温伝導性を備えた絶縁材料とから成り、前記第1及び第2の偏向層の間に接着されているバリア層と、
    を含む当該片持ち梁要素と、
    (c)第1の偏向層の抵抗性のある加熱を引き起こす電気パルスを適用するために第1の偏向層に接続され第2の偏向層に関連して第1の偏向層の熱膨張をもたらす第1の電極対と、
    (d)第2の偏向層の抵抗性のある加熱を引き起こす電気パルスを適用するために第2の偏向層に接続され第1の偏向層に関連して第2の偏向層の熱膨張をもたらす第2の電極対であって、
    第1又は第2の何れかの電極対の電気パルスの適用は、第1の位置から第2の位置へ片持ち梁要素の偏向を引き起こし、バリア層を通じる熱拡散として第1の位置への片持ち梁要素の復帰にひきつづき、片持ち梁要素は均一な温度へ到達する当該第2の電極対と、
    を含むことを特徴とするマイクロ・エレクトロ・メカニカル装置のための熱アクチュエータ。
  3. ベース要素と、
    前記ベース要素から延在し第1の位置に在し、熱伝達平均時間τを備え、熱膨張の大きな係数を備えた第1の電気的に抵抗性のある材料から成る第1の偏向層と、熱膨張の大きな係数を備えた第2の電気的に抵抗性のある材料から成る第2の偏向層との間で接着されているバリア層を含む片持ち梁要素と、
    前記第1の偏向層を加熱する電気パルスを適用する第1の偏向層に接続される第1の電極対と、
    前記第2の偏向層を加熱する電気パルスを適用する第2の偏向層に接続される第2の電極対と、を含む熱アクチュエータの運転方法において、
    (a)前記片持ち梁要素の第1の偏向を引き起こすに十分な熱エネルギを与える第1の電気パルスを前記第1の電極対に適用し、
    (b)時間τW1待機し、
    (c)前記片持ち梁要素の第2の偏向を引き起こすに十分な熱エネルギを与える第2の電気パルスを前記第2の電極対に適用し、前記時間τW1は前記第1の偏向層及び前記第2の偏向層の所定の合成を得るために選択されることを特徴とする熱アクチュエータの運転方法。
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