JP2004000887A5 - - Google Patents
Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004000887A5 JP2004000887A5 JP2002282276A JP2002282276A JP2004000887A5 JP 2004000887 A5 JP2004000887 A5 JP 2004000887A5 JP 2002282276 A JP2002282276 A JP 2002282276A JP 2002282276 A JP2002282276 A JP 2002282276A JP 2004000887 A5 JP2004000887 A5 JP 2004000887A5
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seawater
- chamber
- water
- steam
- vacuum
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、深海から採取した海水(深層水)を食品、飲料、調味料、化粧品等の商品の原料ないし添加物として利用する際に特に好適な、海水の淡水化方法、濃縮(製塩を含む)方法及び装置並びに当該方法により得られた淡水化深層水及び濃縮深層水(塩を含む)に関するものである。
【発明の属する技術分野】
この発明は、深海から採取した海水(深層水)を食品、飲料、調味料、化粧品等の商品の原料ないし添加物として利用する際に特に好適な、海水の淡水化方法、濃縮(製塩を含む)方法及び装置並びに当該方法により得られた淡水化深層水及び濃縮深層水(塩を含む)に関するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決したこの出願の請求項1の発明に係る海水の淡水化方法は、減圧室13の周囲に伝熱壁11を隔てて蒸気室14を設けた減圧タンク1の前記減圧室に海水、特に深海から採取した海水を注入し、前記蒸気室に沸騰温度以上に過熱した水蒸気、好ましくは高周波加熱により過熱した常圧の水蒸気を供給して、前記減圧室内の海水を加熱して当該海水中の水分を蒸発させ、これを凝縮して淡水を得るというものである。
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決したこの出願の請求項1の発明に係る海水の淡水化方法は、減圧室13の周囲に伝熱壁11を隔てて蒸気室14を設けた減圧タンク1の前記減圧室に海水、特に深海から採取した海水を注入し、前記蒸気室に沸騰温度以上に過熱した水蒸気、好ましくは高周波加熱により過熱した常圧の水蒸気を供給して、前記減圧室内の海水を加熱して当該海水中の水分を蒸発させ、これを凝縮して淡水を得るというものである。
【0007】
またこの出願の請求項6の発明に係る海水の濃縮方法は、上記の減圧室13内に、イオン交換法又は請求項1、2若しくは3記載の方法で淡水化した海水、特に好ましくは上記方法で淡水化した深層水を注入し、前記蒸気室に沸騰温度以上に過熱した水蒸気、好ましくは高周波加熱により過熱した常圧の水蒸気を供給して、前記減圧室内の淡水化海水を加熱して当該淡水化海水中の水分を蒸発させて前記減圧室内に残存した濃縮淡水化海水を得るというものである。
またこの出願の請求項6の発明に係る海水の濃縮方法は、上記の減圧室13内に、イオン交換法又は請求項1、2若しくは3記載の方法で淡水化した海水、特に好ましくは上記方法で淡水化した深層水を注入し、前記蒸気室に沸騰温度以上に過熱した水蒸気、好ましくは高周波加熱により過熱した常圧の水蒸気を供給して、前記減圧室内の淡水化海水を加熱して当該淡水化海水中の水分を蒸発させて前記減圧室内に残存した濃縮淡水化海水を得るというものである。
【0009】
また上記濃縮方法の実施に用いるこの発明の海水の濃縮装置は、回転中心軸と平行な方向に多数の襞10を有する伝熱壁11によって周囲の蒸気室14とその内側の減圧室13とに区画された回転ドラム1と、回転継手19Lを介して減圧室13に開口する海水注入口23と、回転継手18Lを介して前記減圧室に開口する真空吸引口22と、回転継手18R、19Rを介して蒸気室14に開口する加熱用蒸気の供給口及び排出口39、40とを備えている。加高周波加熱された過熱蒸気で加熱する装置においては、前記加熱用蒸気の供給口に連なる蒸気供給管30に高周波コイル32を備えている。
また上記濃縮方法の実施に用いるこの発明の海水の濃縮装置は、回転中心軸と平行な方向に多数の襞10を有する伝熱壁11によって周囲の蒸気室14とその内側の減圧室13とに区画された回転ドラム1と、回転継手19Lを介して減圧室13に開口する海水注入口23と、回転継手18Lを介して前記減圧室に開口する真空吸引口22と、回転継手18R、19Rを介して蒸気室14に開口する加熱用蒸気の供給口及び排出口39、40とを備えている。加高周波加熱された過熱蒸気で加熱する装置においては、前記加熱用蒸気の供給口に連なる蒸気供給管30に高周波コイル32を備えている。
【0012】
高周波加熱により過熱蒸気を得る方法によれば、常圧でも200℃以上の過熱蒸気が得られ、しかも水分子が電磁場を通過するときに電子が励起されて分子間及び分子自体の結合が緩くなるという現象が起り、分子が細かくなるため伝熱性が向上する。すなわち、加熱用蒸気として常圧の飽和蒸気を用いる代わりに、高周波加熱された過熱蒸気を用いることにより、温度差が大きくなることによる伝熱率の向上と、蒸気分子が細分化されることによる伝熱率の向上との相乗効果が得られ、より速やかな処理が可能になる。
高周波加熱により過熱蒸気を得る方法によれば、常圧でも200℃以上の過熱蒸気が得られ、しかも水分子が電磁場を通過するときに電子が励起されて分子間及び分子自体の結合が緩くなるという現象が起り、分子が細かくなるため伝熱性が向上する。すなわち、加熱用蒸気として常圧の飽和蒸気を用いる代わりに、高周波加熱された過熱蒸気を用いることにより、温度差が大きくなることによる伝熱率の向上と、蒸気分子が細分化されることによる伝熱率の向上との相乗効果が得られ、より速やかな処理が可能になる。
Claims (13)
- 減圧室(13)の周囲に伝熱壁(11)を隔てて蒸気室(14)を設けた減圧タンク(1)の前記減圧室に海水を注入し、前記蒸気室に沸騰温度以上に過熱した水蒸気を供給して、前記減圧室内の海水を加熱して当該海水中の水分を蒸発させ、これを凝縮して淡水を得ることを特徴とする、海水の淡水化方法。
- 高周波コイル中を通過する空気に水を噴霧して上記過熱した水蒸気を得ることを特徴とする、請求項1記載の海水の淡水化方法。
- ボイラで生成した飽和水蒸気を高周波コイルを巻装した蒸気配管に通すことにより上記過熱した水蒸気を得ることを特徴とする、請求項1記載の海水の淡水化方法。
- 深層水を請求項1、2又は3の方法で淡水化した、淡水化深層水。
- 減圧室(13)の周囲に伝熱壁(11)を隔てて蒸気室(14)を設けた減圧タンク(1)の前記減圧室に海水を注入し、前記蒸気室に沸騰温度以上に過熱した水蒸気を供給して、前記減圧室内の海水を加熱して当該海水中の水分を蒸発させて前記減圧室内に残存した濃縮海水を得ることを特徴とする、海水の濃縮方法。
- 減圧室(13)の周囲に伝熱壁(11)を隔てて蒸気室(14)を設けた減圧タンク(1)の前記減圧室に、イオン交換法又は請求項1、2若しくは3記載の方法で淡水化した海水を注入し、前記蒸気室に沸騰温度以上に過熱した水蒸気を供給して、前記減圧室内の淡水化海水を加熱して当該淡水化海水中の水分を蒸発させて前記減圧室内に残存した濃縮淡水化海水を得ることを特徴とする、海水の濃縮方法。
- 高周波コイル中を通過する空気に水を噴霧して上記過熱した水蒸気を得ることを特徴とする、請求項5又は6記載の海水の濃縮方法。
- ボイラで生成した飽和水蒸気を高周波コイルを巻装した蒸気配管に通すことにより上記過熱した水蒸気を得ることを特徴とする、請求項5又は6記載の海水の濃縮方法。
- 深層水を請求項5、6、7又は8の方法で濃縮した、濃縮深層水。
- 請求項5、7又は8の方法で得られた濃縮海水の水分を更に蒸発させて塩を得ることを特徴とする、製塩方法。
- 深層水を請求項10の方法で製塩して得られる、塩。
- 回転中心軸と平行な方向に多数の襞(10)を有する伝熱壁(11)によって周囲の蒸気室(14)とその内側の減圧室(13)とに区画された回転ドラム(1)と、回転継手(19L)を介して減圧室(13)に開口する海水注入口(23)と、回転継手(18L)を介して前記減圧室に開口する真空吸引口(22)と、回転継手(18R,19R)を介して蒸気室(14)に開口する過熱蒸気の供給口及び排出口(39,40)とを備えた、海水の濃縮装置。
- 回転中心軸と平行な方向に多数の襞(10)を有する伝熱壁(11)によって周囲の蒸気室(14)とその内側の減圧室(13)とに区画された回転ドラム(1)と、回転継手(19L)を介して減圧室(13)に開口する海水注入口(23)と、回転継手(18L)を介して前記減圧室に開口する真空吸引口(22)と、回転継手(18R,19R)を介して蒸気室(14)に開口する過熱蒸気の供給口及び排出口(39,40)と、真空ポンプ(25)を介して真空吸引口(22)に連結されたコンデンサ(26)とを備えた、海水の淡水化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002282276A JP3993058B2 (ja) | 2001-09-28 | 2002-09-27 | 海水の淡水化方法、濃縮方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001301980 | 2001-09-28 | ||
JP2002112339 | 2002-04-15 | ||
JP2002282276A JP3993058B2 (ja) | 2001-09-28 | 2002-09-27 | 海水の淡水化方法、濃縮方法及び装置 |
Related Child Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003395929A Division JP2004098065A (ja) | 2001-09-28 | 2003-11-26 | 深層水の淡水化方法及び濃縮方法並びに淡水化深層水及び濃縮深層水 |
JP2005213118A Division JP2005334882A (ja) | 2001-09-28 | 2005-07-22 | 海洋深層水の淡水化方法、濃縮方法及び装置並びに淡水化深層水及び濃縮深層水 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004000887A JP2004000887A (ja) | 2004-01-08 |
JP2004000887A5 true JP2004000887A5 (ja) | 2004-11-18 |
JP3993058B2 JP3993058B2 (ja) | 2007-10-17 |
Family
ID=30449038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002282276A Expired - Fee Related JP3993058B2 (ja) | 2001-09-28 | 2002-09-27 | 海水の淡水化方法、濃縮方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3993058B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
BRPI0812803A2 (pt) * | 2007-06-22 | 2014-12-02 | Desalination Technology Pty Ltd | Dessalinização |
KR101165351B1 (ko) | 2012-04-19 | 2012-07-18 | (주)강원엔.티.에스 | 해수 가열장치 |
CN103588254B (zh) * | 2013-09-12 | 2015-01-07 | 东北林业大学 | 一种低压多效循环海水淡化系统 |
US20180036649A1 (en) * | 2017-09-22 | 2018-02-08 | Kai Jiang | Desert water generation theory and its principle application |
CN109695268A (zh) * | 2017-10-23 | 2019-04-30 | 李贺清 | 一种海岛提取淡水的方法 |
CN115738314B (zh) * | 2022-11-15 | 2023-07-04 | 大兴安岭利沃康药业有限公司 | 多功能真空提取浓缩机组 |
-
2002
- 2002-09-27 JP JP2002282276A patent/JP3993058B2/ja not_active Expired - Fee Related
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN102786108B (zh) | 一种盐水脱盐方法及系统 | |
KR100774546B1 (ko) | 배열회수 증기발생기의 방출수를 이용한 해수 담수화기 | |
JP2004000887A5 (ja) | ||
JP6692058B2 (ja) | 海水淡水化装置および海水淡水化方法 | |
TW575521B (en) | Method of making salt from seawater | |
TNSN05147A1 (en) | Method and plant for desalinating salt-containing water | |
JP3993058B2 (ja) | 海水の淡水化方法、濃縮方法及び装置 | |
CN104803538B (zh) | 一种低成本、低能耗处理海水的工艺方法 | |
CN204644039U (zh) | 利用废水余热的低温蒸发式高含盐废水处理装置 | |
RU64200U1 (ru) | Дистиллятор | |
KR101848698B1 (ko) | 실질적으로 건조된 고체의 제어된 농축 및 고체 회수를 위한 방법 | |
JP2005334882A (ja) | 海洋深層水の淡水化方法、濃縮方法及び装置並びに淡水化深層水及び濃縮深層水 | |
CN104693060A (zh) | 一种n-月桂酰基谷氨酸钠的制备方法 | |
CN207792751U (zh) | 可防垢除垢的废水蒸发器 | |
CN110382068A (zh) | 一种结晶装置和方法 | |
US7008516B2 (en) | Method and apparatus for desalinating and concentrating sea water, desalinated deep water and concentrated deep water | |
CN209270869U (zh) | 一种辐射加热喷射闪蒸析晶系统 | |
KR20140065120A (ko) | 소금을 생산하는 진공가마 및 이를 이용한 시스템 | |
RU2688764C1 (ru) | Способ опреснения воды и устройство для его осуществления | |
JP2004098065A (ja) | 深層水の淡水化方法及び濃縮方法並びに淡水化深層水及び濃縮深層水 | |
KR101642842B1 (ko) | 해수 농축 및 석출 시스템 | |
CN206635061U (zh) | 一种海水淡化装置 | |
JP3144407B2 (ja) | 食塩の製造方法 | |
CN110496409A (zh) | 一种烟草提取液微波加热浓缩装置与方法 | |
CN106629943A (zh) | 一种海水淡化装置 |