JP2004000878A - 流体混合装置 - Google Patents

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池  英昭
Ryuzo Sugii
杉井  隆造
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Abstract

【課題】一次流体の流量変動時にも混合効率が高く、かつ実用性の高い流体混合装置を得る。
【解決手段】本発明の流体混合装置は、一次流体路11から少なくとも二つに分岐された一次流体分岐管12と、一次流体分岐管に接続されたエジェクタ群3と、エジェクタ群の個別のエジェクタの前段または後段に配設した一次流体バルブ13と、二次流体路から分岐され二次流体バルブ15を介してエジェクタの二次流体吸引ノズルに接続された二次流体分岐管14と、一次流体路中に配設した一次流体監視センサ16と、一次流体監視センサの計測値に基づき一次流体バルブ、二次流体調整手段および二次流体バルブの少なくとも一つを調整する自動制御手段とを備えたものである。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はオゾン化ガスを各種被処理水に溶解し、オゾンの強い酸化力を利用して水の浄化を行う水処理分野、複数の薬液または気体等の流体を混合する化学工業分野等に適用する流体混合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、原水の水質悪化や用水のリサイクルが行われる中、オゾンを利用して水を浄化する処理方式が定着しつつある。
オゾン発生装置により生成されたオゾン化ガスはそれ自身がもつ強力な酸化力で水中に溶解している溶存性の有害物質を酸化除去する作用があり、上下水のみならず工場排水やプール水等各種用水の処理に採用されている。いずれにおいてもオゾン化ガスを水中に溶解させるといった操作が必要であり、オゾン発生装置により生成したオゾン化ガスをできるだけ高い効率で水中に溶解して処理効果を一層高めると同時に、処理コストの低廉化が要求されている。
上記水中にオゾン化ガスを溶解する場合と同様に、複数の流体を混合する場面においても、主にエジェクタをはじめとする流体混合装置が採用されていた。エジェクタは管内にオリフィスを設けただけのシンプルな構造において、加圧した一次流体をオリフィスに送り、オリフィスでの動圧差を利用して二次流体を吸引し、一次流体内へ分散させるといった作用をもつ。さらに、エジェクタはライン系に容易に直接組み込めるためコンパクトで、メンテナンスに要する費用が安価で、かつ高い効率が得られる。
図7は、従来のエジェクタによる流体混合方式の構成図である。図において、1は一次流体、2は流体圧送手段、30はエジェクタ、4はオリフィス、5は二次流体、6は二次流体路、7は二次流体吸引ノズル、8は混合流体、9は二次流体調整手段、10は逆流防止手段、11は一次流体路である。なお、一次流体1は被処理水であり、二次流体5はオゾン化ガスである。二次流体調整手段9はエジェクタ内部に吸引される二次流体の流量を調整する。逆流防止手段10は、一次流体1が二次流体路6の上流へ移送されないようにしたものである。
この構成の流体混合はつぎのように行われる。
一次流体1は、流体圧送手段2により一次流体路11を介してエジェクタ30に配送され、加圧された一次流体1がエジェクタ内部のオリフィス4を通過する際流速が増加し、オリフィス4の最収縮部を過ぎた後流速は急速に低下する。このときに生じる動圧差により二次流体5が二次流体路6を通り、二次流体吸引ノズル7よりエジェクタ30の内部に吸引される。その後二つの流体は乱流により攪拌され混合流体8となる。このエジェクタ内部に吸引される二次流体5の流量は、二次流体調整手段9により最適な混合比に調整される。一次流体1のオリフィス4における流速が遅く、二次流体5をエジェクタ30の内部に吸引するだけの動圧差に達しない状態の場合は、逆流防止手段10により、一次流体1の逆流を防止する。
また、エジェクタ30の後段にスタティックミキサ(図示せず)を設けて、二つの流体をスタティックミキサ18内の多数のエレメントを通過する過程で、分割・転換・反転といった作用によって、混合効率を高め混合流体8とする方法もある。
上記のような装置において、オゾン化ガスを被処理水中に溶解させる場合、加圧のための動力を要するものの、コンパクトでメンテナンス費用が安価であり、激しい攪拌機能により高いオゾン溶解効率が得られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の従来の流体混合装置では、一次流体と二次流体を効率良く混合するためには最適な混合比が存在する。エジェクタのオリフィスのサイズあるいは構造に対して、一次流体の流量が小さいとオリフィスを通過する際の流速が小さく、二次流体を吸引するだけの動圧差が生じないので混合することができない。また、二次流体を吸引するだけの動圧差を得ても、二次流体を吸引した後、攪拌力が弱く、良好な混合効率が得られない。逆に一次流体の流量が大きすぎると、収縮したオリフィスにより大きな圧力損失を生じるため、ポンプ等の流体圧送手段に大きな負荷を与えることになり、かえって効率を低下させることになる。
すなわち、一次流体の流量に対して適応範囲が限定されており、流量変動に対応できない。ライン中に固定されたエジェクタの管径およびオリフィスのサイズや構造を変更することは困難であるため、一定の流量または圧力における運転条件下でしか安定した溶解効率あるいは混合効率を得ることができなかった。
また、スタティックミキサ内のエレメントは研磨された長方形の金属板を180度ねじった形状をしており、ねじれの方向により右エレメントと左エレメントが交互に配置されている(図示せず)。そのためスタティックミキサは部品点数が多いとともに構造が複雑であるため比較的高価なものとなる。
そこで、本発明はエジェクタの利点を生かしつつ、一次流体および二次流体の流量範囲を広げ、一次流体の流量変動時にも、簡単な構造で安定した溶解あるいは高い混合効率を維持することができる実用性の高い流体混合装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、本発明の流体混合装置はつぎの構成にしている。
請求項1記載の流体混合装置は、一次流体を一次流体路に圧送する流体圧送手段と、二次流体を二次流体路に流す流量を調整する二次流体調整手段と、前記二次流体路に設けた逆流防止手段と、前記一次流体を流入するとともに前記逆流防止手段から前記二次流体を吸引する二次流体吸引ノズルを有するエジェクタとからなる流体混合装置において、前記一次流体路から少なくとも二つに分岐された一次流体分岐管と、前記一次流体分岐管にそれぞれ接続されたエジェクタ群と、前記二次流体路から分岐され二次流体バルブを介して前記エジェクタ群の個別のエジェクタの二次流体吸引ノズルに接続された二次流体分岐管と、前記個別のエジェクタの前段または後段に配設した一次流体バルブと、前記エジェクタ群の個々のエジェクタから送出される混合流体を導く排出管と、前記排出管を合流させる合流部と、前記合流部で合流した混合流体を導く合流管とを備えたものである。
本構成によれば、簡単な構造で安定した溶解あるいは高い混合効率を維持することができる。
請求項2記載の流体混合装置は、前記一次流体路中に一次流体の状態を監視する一次流体監視センサを配設し、前記一次流体監視センサの計測値に基づき前記一次流体バルブ、前記二次流体調整手段および前記二次流体バルブの少なくとも一つを調整する自動制御手段を備えたものである。
本構成によれば、一次流体流量の変動に対応し安定した混合ができ、最適な混合比を維持することができる。
請求項3記載の流体混合装置は、前記エジェクタ群の後段に混合流体の状態を監視する混合流体監視センサを配設したものである。
本構成によれば、エジェクタ群の一次側または二次側の圧力変動に対応し、最適な混合比を維持することができる。
請求項4記載の流体混合装置は、前記二次流体分岐管に二次流体の状態を監視する二次流体監視センサを配設したものである。
本構成によれば、一次流体の流量変動あるいはエジェクタ群の一次側または二次側の圧力変動に対応し、最適な混合比を維持することができる。
請求項4記載の流体混合装置は、前記一次流体監視センサ、前記混合流体監視センサおよび前記二次流体監視センサを流量センサまたは圧力センサのいずれか一方のセンサとしている。
本構成によれば、流量センサあるいは圧力センサのいずれかを適宜目的に応じて選択できるので、エジェクタの台数制御を容易にし、かつ安定した制御操作が可能となる。
請求項6記載の流体混合装置は、前記自動制御手段を、前記一次流体監視センサに加え前記混合流体監視センサ、前記二次流体監視センサの少なくとも一つの計測値に基づき作動するようにしたものである。
本構成によれば、一次流体の流量変動あるいはエジェクタ群の一次側または二次側の圧力変動に対応し、より精度の高い混合比を達成できる。
請求項7記載の流体混合装置は、前記合流部を、前記排出管を略同一平面内で対向させて配置したしたものである。
本構成によれば、混合流体同志の衝突により、混合・撹拌効果が増大するので、高い混合効率を得ることができる。
請求項8記載の流体混合装置は、前記合流部を、前記排出管から送出される混合流体の方向を前記合流管の円弧に対して接するように接線成分を持たせ、かつ前記接線成分が同一の回転方向になるように配置したものである。
本構成によれば、混合流体は合流管内で旋回流となり、平行に流す場合と比べて接触時間を長く取ることができるので、排出管の配置だけで高い混合効率を得ることが可能となる。
請求項9記載の流体混合装置は、前記排出管の流路は、前記合流部での混合流体の衝突時の相対速度が毎秒1.5m以上になるように設定したものである。
本構成によれば、合流部での混合流体同志の激しい衝突により高い混合・撹拌効果が生じるとともに、流体がせん断されて微細化し流体同志の接触面積が増大するため、後段でのさらなる混合効率の向上に寄与することができる。
したがって、本発明は一次流体の流量変動時にも安定した混合ができ、高い混合効率を維持することができる実用性の高い流体混合装置を得ることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図に基づいて詳述する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態を図1に示す。図1は、流体混合装置の構成を示す概略図である。同一部品には同一符号を付しており、従来と同じ部品の説明は省略している。図において、3はエジェクタ群、12は一次流体路11から分岐させた一次流体分岐管、13は一次流体分岐管12に設けた一次流体バルブ、14は二次流体路6から分岐させた二次流体分岐管、15は二次流体分岐管14に設けた二次流体バルブ、16は一次流体監視センサ、20は排出管、21は合流部、22は合流管である。
エジェクタ群3は、本実施例では個別のエジェクタ3a、3b、3cの3個を用いている。エジェクタ3aは、一次流体分岐管12aに接続し、エジェクタ3b、3cは、一次流体分岐管12b、12cを介して一次流体バルブ13b、13cの後段にそれぞれ接続している。また、二次流体分岐管14aは、エジェクタ3aの二次流体吸引ノズル7aに接続し、二次流体分岐管14b、14cは、二次流体バルブ15b、15cに接続しその後段のエジェクタ3b、3cの二次流体吸引ノズル7b、7cにそれぞれ接続している。また、一次流体路11には、一次流体1の状態を監視する一次流体監視センサ16を設けている。
つぎに、本実施形態の動作について述べる。
一次流体1は、流体圧送手段2により加圧され後段に配送される。一次流体監視センサ16が流量センサである場合、検知した流量に応じて一次流体1を流入するエジェクタ数を決定する。すなわち、エジェクタ1台分に適合する流量であれば、二次流体5は二次流体路6から二次流体吸引ノズル7を経てエジェクタ群3に流入して混合され混合流体8となる。一次流体1の流量が増加すると、一次流体監視センサ16が流量を検知し、エジェクタ2台分の流量になった場合は、一次流体バルブ13bおよび二次流体バルブ15bが開放する。そうすると、エジェクタ3aおよびエジェクタ3bの2台のエジェクタに一次流体1が流入される。同時に、同2台のエジェクタ内部に二次流体5が吸引され混合される。このとき、二次流体調整手段9において最適な混合比に調節することで高い混合効率を得ることができる。さらに一次流体1の流量が増加し、エジェクタ3a、3b、3cの3台分の流量になった場合には、一次流体バルブ13b、13cおよび二次流体バルブ15b、15cをすべて開放し、3台のエジェクタにおいて二種の流体を混合する。
このように、本実施形態によれば、一次流体1の流量変動に応じてエジェクタの台数を選択し、一次流体バルブ13および二次流体バルブ15の開閉を行い、また、二次流体調整手段9により混合比を調節することにより、一次流体1の流量変動に対応し最適な混合比を維持することができるため、高い混合効率を得ることが可能となる。
すなわち、一次流体を被処理水とし、二次流体をオゾン化ガスとした場合においても、被処理水量の変動に対応して、最適な気液混合比を維持することにより高いオゾン溶解効率を得るとともに、エジェクタを適応能力の高いオゾン溶解装置として採用することが可能となる。
また、一次流体監視センサが圧力センサである場合についても、検出圧力に対してエジェクタの台数を適正に選択するだけで、同様の操作により同等の高い効果を得ることができる。
なお、それぞれのエジェクタにおける中空管路、オリフィスおよび二次流体吸引ノズルの口径は同径でも異径でも、目的に応じて適応させれば良い。
【0006】
(第2の実施形態)
本実施形態は、図1に示すエジェクタ群3の後段に混合流体監視センサ17を配設した構成になっている。この構成において一次流体監視センサ16および混合流体監視センサ17を圧力センサとする。
つぎに、本実施形態の動作について述べる。
エジェクタ群の一次側における一次流体1の圧力、または二次側における混合流体8の圧力の変動によりエジェクタ群の前後段における圧力差が変動すると、エジェクタ3aのオリフィスを通過する一次流体1の流速および動圧差は変動し、二次流体5をエジェクタ内部に引き込む吸引力が変動するという悪影響を及ぼす。このとき、一次側流体監視センサ16と混合流体監視センサ17により検知される圧力差が一定の値になるように、エジェクタの台数を選択して、一次流体バルブ13および二次流体バルブ15の開閉を行い、二次流体調整手段9により混合比を調節する。
本実施形態によれば、エジェクタ群の一次側または二次側の圧力変動に対応し、最適な混合比を維持することができるので、高い混合効率を得ることが可能となる。
【0007】
(第3の実施形態)
本実施形態は、図1に示すエジェクタ3aの二次流体路6に二次流体監視センサ18を配設した構成になっている。この構成において二次流体監視センサ18を圧力センサとする。
つぎに、本実施形態の動作について述べる。
一次流体1の流量変動、またはエジェクタ群3の一次側または二次側の圧力変動により、エジェクタのオリフィスを通過する一次流体1の流速および動圧差は変動し、二次流体5をエジェクタ内部に引き込む吸引力が変動するという悪影響を及ぼす。このとき、二次流体監視センサ18により、動圧差を検知し、検知される圧力が一定の値になるように、エジェクタの台数を選択する。そして一次流体バルブ13および二次流体バルブ15の開閉を行い、二次流体調整手段9により混合比を調節する。
本実施形態によれば、一次流体の流量変動、またはエジェクタ群の一次側若しくは二次側の圧力変動に対応し、最適な混合比を維持することができるので、高い混合効率を得ることが可能となる。
【0008】
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態を図2に示す。図2は流体混合装置の構成を示す概略図である。図において、19は自動制御手段であるコントローラである。コントローラ19は、一次流体監視センサ16、混合流体監視センサ17、二次流体監視センサ18の計測値を取り入れ、予め設定した設定値になったとき、 一次流体バルブ13b、13c、二次流体バルブ15b、15c、二次流体調整手段9を作動させる。
図2に示す一次流体監視センサ16または混合流体監視センサ17または二次流体監視センサ18で検知される流量または圧力データをコントローラ19に送信する。一次流体1の流量変動やエジェクタ群の一次側または二次側の圧力変動、あるいはオリフィス内部の動圧差の変動に対し、予め設定した設定値に基づいて演算を行う。これによりエジェクタの台数を選択し、一次流体バルブ13および二次流体バルブ15の駆動部に出力して自動開閉を行うとともに、二次流体調整手段9の自動制御を行い、混合比を調節する。
本実施形態によれば、手動での運転操作が不要になるとともに、一次流体の流量変動、またはエジェクタ群の一次側若しくは二次側の圧力変動に対応し、最適な混合比を自動で維持することができ、高い混合効率を得ることが可能となる。本実施例ではエジェクタ群の個数を3個の場合で説明したが、用途に応じて2個としてもよいし、3個以上としてもよい。
【0009】
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態を図3に示す。本実施形態は、エジェクタの個数が2個の場合である。一次流体1が上流側からエジェクタ群3を経て排出管20に至るまでは、第1の実施形態と同じである。
本実施形態は、各エジェクタ3a、3bの後段にそれぞれ略同一平面に配設した排出管20a、20bを、合流部21にて合流管22と合流させた構成となっている。合流部21の詳細を図4に示す。図4は合流部21の部分側断面図である。図において、22aは合流管断面、22bは合流管の中心、23a、23bは混合流体ベクトルである。なお、排出管20a、20bの流路は、合流部22での混合流体の衝突時の相対速度が毎秒1.5m以上になるように設定している。
本実施形態の動作は次のようになる。
排出管20から送出された混合流体は、合流管断面22aにおいて接合点で対面方向から衝突するので、各々の衝突速度は倍増し、衝突した流体はせん断されて激しく撹拌されるとともに、各排出管20から送出された混合流体は、接触面積は増大して激しい乱流を生じて混合される。
このように、エジェクタから送出された混合流体は合流部で再混合されるので、さらなる混合効率の向上がなされる。しかもスタティックミキサという特別な装置を必要とせず、配管を任意の角度で合流させただけの構成であるため構造が単純であり、安価である。さらに、配管の内部にエレメント等の構造物が配置されないため、配管内部を閉塞することがなく、圧力損失の増大に寄与しない。ひいては流体圧送手段の電力効率の低下を引き起こさない。
すなわち、被処理水量の変動に対応して、最適な気液混合比を維持することにより高いオゾン溶解効率を得るとともに、エジェクタを適応能力の高いオゾン溶解装置として採用することができる。
なお、それぞれのエジェクタにおける中空管路、オリフィスおよび二次流体吸引ノズルの口径は同径でも異径でも、目的に応じて適応させることができる。
(第6の実施形態)
本発明の第6の実施形態を図5に示す。本実施形態は、エジェクタを3個用いたものであり、第5の実施形態にエジェクタが1個と合流部が1個加わった例である。
エジェクタ3a,3bからの排出管20a,20bを合流部21aで合流させて合流管221に導出し,これとエジェクタ3cの排出管20cとを、2段目の合流部21bで合流させて合流管222に導出させている。
本実施形態の動作は、第5の実施形態と同じである。
効果についても、第5の実施形態と同様に、被処理水量の変動に対応して、最適な気液混合比を維持することにより高いオゾン溶解効率を得るとともに、エジェクタを適応能力の高いオゾン溶解装置として採用することができる。
なお、本実施例ではエジェクタの個数を3個としたが、4個以上の場合でも、2個の排出管を対向させた合流部を多段に増やすことにより、上記と同様の効果が得られる。
(第7の実施形態)
本発明の第7の実施形態を図6に示す。図において、24、24a、24b、24cは接線成分、25、25a、25b、25cは中心成分である。
排出管20a、20b、20cは、合流部21の1点または複数点において、合流管円弧に対しおのおのの排出管20から送出される混合流体に接線成分24を持たせ、それら接線成分が異なる方向を向くように配置している。
本実施形態の動作は次のようになる。
各排出管からの混合流体は合流管22内で旋回流となり、平行に流す場合と比べて排出管20a、20b、20cからの各流体との接触時間を長く取ることができ、高い混合効率を得ることが可能となる。
なお、その他の効果も第5の実施形態と同じである。
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によればつぎの効果がある。
(1)一次流体路から少なくとも二つに分岐した一次流体分岐管と、一次流体分岐管にそれぞれ並列に接続したエジェクタ群と、二次流体路から分岐され二次流体バルブを介してエジェクタ群の二次流体吸引ノズルに接続された二次流体分岐管と、エジェクタ群の前段または後段に配設した一次流体バルブと、エジェクタ群の個々のエジェクタから送出される混合流体を導く排出管と、排出管を合流させる合流部と、合流部で合流した混合流体を導く合流管とを備えたので、簡単な構造で安定した溶解あるいは高い混合効率を維持することができる。
(2)一次流体路中に一次流体の状態を監視する一次流体監視センサを配設し、一次流体監視センサの計測値に基づき一次流体バルブ、二次流体調整手段を備えたので、一次流体流量の変動に対応することができる。
(3) エジェクタ群の後段に混合流体監視センサを設けたので、エジェクタ群の一次側または二次側の圧力変動に対応することができる。
(4) 二次流体路に二次流体監視センサを設けたので、一次流体の流量変動あるいはエジェクタ群の一次側または二次側の圧力変動に対応することができる。
(5) 一次流体監視センサ、前記混合流体監視センサおよび前記二次流体監視センサを、流量センサまたは圧力センサとしいずれかを目的に応じて適用するようにしたので、エジェクタの台数制御を容易にし、かつ安定した制御操作ができる。
(6) 自動制御手段を、前記一次流体監視センサに加え前記混合流体監視センサ、前記二次流体監視センサの少なくとも一つの計測値に基づき作動するようにしたので、一次流体の流量変動あるいはエジェクタ群の一次側または二次側の圧力変動に対応し、より精度の高い混合比を達成できる。
(7)  前記合流部は、前記排出管を略同一平面内で対向させて配置したので、混合・撹拌効果が増大し、高い混合効率を得ることができる。
(8)  前記合流部が、前記排出管から送出される混合流体の方向を前記合流管の円弧に対して接するように接線成分を持たせ、かつ前記接線成分が同一の回転方向になるように配置したので、混合流体は合流管内で旋回流となり、排出管の配置だけで高い混合効率を得ることができる。
(9) 前記排出管の流路は、前記合流部での混合流体の衝突時の相対速度が毎秒1.5m以上になるように設定したので、後段でのさらなる混合効率の向上ができる。
したがって、一次流体の流量変動時に安定した混合ができ、高い混合効率を維持することができる実用性の高い流体混合装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1から第3の実施形態を示す流体混合装置の構成図。
【図2】本発明の第4の実施形態を示す流体混合装置の構成図。
【図3】本発明の第5の実施形態を示す流体混合装置の部分構成図。
【図4】図3の合流部の部分側断面図。
【図5】本発明の第6の実施形態を示す流体混合装置の構成図。
【図6】本発明の第7の実施形態を示す合流部の部分側断面図。
【図7】従来の流体混合装置の構成を示す概略図。
【符号の説明】
1 一次流体
2 流体圧送手段
3 エジェクタ群
3a、3b、3c、30 エジェクタ
4 オリフィス
5 二次流体
6 二次流体路
7、7a、7b、7c 二次流体吸引ノズル
8 混合流体
9 二次流体調整手段
10 逆流防止手段
11 一次流体路
12、12a、12b、12c 一次流体分岐管
13、13b、13c 一次流体バルブ
14、14a、14b、14c 二次流体分岐管
15、15b、15c 二次流体バルブ
16 一次流体監視センサ
17 混合流体監視センサ
18 二次流体監視センサ
19 コントローラ
20、20a、20b、20c 排出管
21、21a、21b 合流部
22、221、222 合流管
22a 合流管断面
22b 合流管の中心
23、23a、23b、23c 混合流体ベクトル
24、24a、24b、24c 接線成分
25、25a、25b、25c 中心成分

Claims (9)

  1. 一次流体を一次流体路に圧送する流体圧送手段と、二次流体を二次流体路に流す流量を調整する二次流体調整手段と、前記二次流体路に設けた逆流防止手段と、前記一次流体を流入するとともに前記逆流防止手段から前記二次流体を吸引する二次流体吸引ノズルを有するエジェクタとからなる流体混合装置において、
    前記一次流体路から少なくとも二つに分岐された一次流体分岐管と、前記一次流体分岐管にそれぞれ接続されたエジェクタ群と、前記エジェクタ群の個別のエジェクタの前段または後段に配設した一次流体バルブと、前記二次流体路から分岐され二次流体バルブを介して前記個別のエジェクタの二次流体吸引ノズルに接続された二次流体分岐管と、前記エジェクタ群の個々のエジェクタから送出される混合流体を導く排出管と、前記排出管を合流させる合流部と、前記合流部で合流した混合流体を導く合流管とを備えたことを特徴とする流体混合装置。
  2. 前記一次流体路中に一次流体の状態を監視する一次流体監視センサを配設し、前記一次流体監視センサの計測値に基づき前記一次流体バルブ、前記二次流体調整手段および前記二次流体バルブの少なくとも一つを調整する自動制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の流体混合装置。
  3. 前記エジェクタ群の後段に混合流体の状態を監視する混合流体監視センサを配設したことを特徴とする請求項1または2記載の流体混合装置。
  4. 前記二次流体分岐管に二次流体の状態を監視する二次流体監視センサを配設したことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の記載の流体混合装置。
  5. 前記一次流体監視センサ、前記混合流体監視センサおよび前記二次流体監視センサが流量センサまたは圧力センサのいずれかであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の流体混合装置。
  6. 前記自動制御手段は、前記一次流体監視センサに加え前記混合流体監視センサ、前記二次流体監視センサの少なくとも一つの計測値に基づき作動することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の流体混合装置。
  7. 前記合流部は、前記排出管を略同一平面内で対向させて配置したことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の流体混合装置。
  8. 前記合流部は、前記排出管から送出される混合流体の方向を前記合流管の円弧に対して接するように接線成分を持たせ、かつ前記接線成分が同一の回転方向になるように配置したことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の流体混合装置。
  9. 前記排出管の流路は、前記合流部での混合流体の衝突時の相対速度が毎秒1.5m以上になるように設定したことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の流体混合装置。
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