JP2004000429A

JP2004000429A - Chemicals storage system

Info

Publication number: JP2004000429A
Application number: JP2002288457A
Authority: JP
Inventors: Naoto Kamiyasu; 上安　直登; Kenji Sato; 佐藤　謙志
Original assignee: Toyota Motor Corp; Oriental Giken Inc
Current assignee: Toyota Motor Corp; Oriental Giken Inc
Priority date: 2002-04-08
Filing date: 2002-10-01
Publication date: 2004-01-08
Anticipated expiration: 2022-10-01
Also published as: JP4220751B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a chemicals storage system which is suitable for storing multi-kinds of a large quantity of chemicals and reduces an installation area and an installation cost. <P>SOLUTION: By recording the result of a communication between a transmitter for transmitting an intrinsic signal fixed for each container for chemicals and a receiver in a storage cabinet and by managing information on the kinds of stored chemicals, a plurality of kinds of chemicals are managed for the unit of chemicals while being stored in one storage cabinet. Thus, multi-kinds of chemicals are stored and the installation area and the installation cost are reduced. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、不正使用のおそれを潜在的に持っている薬品類の保管システムに関する。
【０００２】
【従来の技術】薬品は不正に使用されるおそれを持っており、不正使用ができにくいように保管しておく必要がある。最も安全と考えられる保管方法は、信頼できる保管管理者を任命し、薬品の出庫と入庫を管理する方法であろう。これによれば、必要な人に必要な薬品のみを提供することができ、不正使用を図る者は薬品を入手しづらい。しかしながら、この保管方式には人手がかかり、また安定的に実行し続けることが難しい。
そこで特許文献１に記載の技術が提案されている。この技術では、薬品を個々に収容して個々に施錠開錠できる保管庫と、取扱者を特定する認証装置と、コンピュータを組合せて利用し、誰がどの薬品保管庫を何時に開けて何時に閉めたかを累積して記憶してゆく。この保管システムによると、人手を要さずに薬品の使用履歴が記録されていくために、安定的に運用することができるはずである。
【特許文献１】
特開平２００１−７２２１５号公報
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特許文献１に記載の薬品保管システムでは、１種類の薬品種類に対して１個の施錠付保管庫を必要する。従来の技術では、薬品種類単位で直接的に管理することができないために保管庫単位で管理することとし、１保管庫に１薬品を保管することによって間接的に薬品単位で管理している。多くの事業体では数百種類の薬品を使用するために、このような事業体に特許文献１に記載の薬品保管システムを導入しようとすると、大きな設置面積を必要とし、設置コストも極めて高額なものとなってしまう。
発明では、１個の保管庫ないしは保管域に複数種類の薬品を保管すると、保管域単位で管理していても薬品種類単位では管理できなくなってしまうという問題を解決し、１個の保管域に複数種類の薬品を保管しながらも薬品種類単位で管理することを可能とする技術を導入することによって、設置面積と設置コストを実用化レベルにまで低減することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段と作用】本出願の一つの薬品保管システムでは、薬品収容部に設けられて個々に固有の信号を発信する発信手段と、前記固有の信号とその薬品収容部に収容されている薬品種類を対応付けて記憶している信号／種類記憶手段を備える。さらに、保管域に保管されている薬品収容部に設けられた発信手段から発信される信号を受信する手段と、受信した信号と前記の信号／種類記憶手段の記憶内容から薬品種類を特定する手段と、前記特定手段の特定結果を集約して保管域に保管されている薬品の種類データを作成する手段と、使用予定の薬品種類を受付けて記憶する手段と、使用予定の薬品種類の受付け前に作成された保管薬品の種類データと受付け後に作成された保管薬品の種類データを対比して使用予定の薬品種類以外の薬品種類が欠落するときに警報する手段とを有する。
【０００５】
本保管システムでは、保管されている薬品収容部のそれぞれに発信手段が設けられており、各発信手段からは各発信手段に固有の信号が発信される。その固有の信号と薬品種類を対応付けて記憶している信号／種類記憶手段が用意されていることから、保管域に保管されている薬品収容部群から発信される固有の信号群を受信（以下ではこれをスキャンということがある）することによって保管域に保管されている保管薬品の種類を示すデータを作成することができる。
本保管システムでは、新旧の保管薬品の種類データを対比することによって前者にあって後者にない薬品種類、すなわち欠落した薬品種類が特定される。欠落した薬品種類は、信号が受信できない距離まで移動した薬品であり、保管域から持出された薬品種類を示す。本薬品保管システムでは、保管域から持出された薬品種類が特定される。
一方において、本薬品保管システムでは、保管域から持出して使用する予定の薬品の種類が受付けられて記憶される。
本薬品保管システムでは、保管域から持出された薬品種類と、保管域から持出して使用する予定が受付けられた薬品種類とが比較されるために、使用予定の薬品種類以外の薬品種類が保管域から持出されたことを監視することができ、不適切使用を監視することができる。
本発明でいう警報とは、通常と異なる状態の発生を知らせて注意を喚起することをいい、例えばブザーの鳴動や警告灯の点灯などのように多数の者の注意を喚起するものの他、管理者もしくは監視者に向けたメール発信や携帯電話等への通報、あるいは異常状態の記録を含む。
本発明の保管システムを用いると、薬品毎に鍵付保管域に保管する必要がなく、共通の保管域に複数種類をまとめて保管することができる。設置スペースと設置コストを下げながら、薬品の不適切使用の発生を監視し、必要な警報を発することができる。
【０００６】
上記の保管システムを用いることにより、薬品の不正な使用を監視することが可能となるが、不正な使用の発生を予防するためには、薬品の持出し作業自体を制限して定められた手続を行ってはじめて薬品の持出し作業を可能とする技術が有効である。そこで請求項２に示されるように、使用を予定する薬品種類を受付けたときに保管域を開錠する手段を付加することが好ましい。
このシステムによると、使用予定の薬品種類が受付けられたときにしか開錠されないことから、薬品の持出し作業が制限され、薬品の不正使用が抑制される。
【０００７】
薬品種類が多数の場合には、請求項３のように、複数の保管域に薬品類を分けて保管し、使用予定の薬品種類が受付けられたときに、その薬品がどの保管域に保管されているかを検索する手段と、検索された保管域のみを開錠する手段を備えていることが好ましい。ここでいう１個の保管域とは独立に施錠開錠できる単位をいう。
このシステムによると、使用予定薬品を保管している保管域のみが開錠され、それ以外の保管域は開錠されないことから、薬品の不正使用の可能性を低減することができる。また、取扱者が複数の保管域の中から使用予定薬品を探す手間を軽減することができる。
【０００８】
正規の使用を装った不正使用の発生を防止するためには、請求項４に記載されているように、薬品の取扱者を認証し、誰が薬品を使用しようとしているのかが特定されたときにのみ開錠することが好ましい。即ち、取扱者を特定する手段と、取扱者が特定されたときにのみ保管域を開錠する手段が付加されていることが好ましい。
取扱者の特定手段は、例えば、指紋、虹彩などの身体的特徴を識別する手段、薬品の取扱を認めた個人に配布したＩＤカードを読取るＩＤカードリーダ、あるいは薬品の取扱を認めた個人が知っているパスワードの入力手段等をいう。特に管理を厳しくする場合は、上記手段の複数個を組合わせることによって取扱者の特定精度を高めることが可能となる。
本システムによると、取扱権限のない者が薬品を持出すことを制限することが可能となり、薬品の不正使用を防止することができる。
【０００９】
取扱者毎に取扱可能な薬品種類を制限することもできる。このためには、請求項５に記載されているように、取扱者に使用が許可されている薬品種類のデータを記憶している手段が付加されており、取扱者が特定され、かつ、使用予定の薬品種類がその取扱者に使用許可されているときにのみ開錠することが好ましい。この場合、取扱が認められた者が、認められた範囲内の薬品を指定したときに使用可能となるために、薬品の不正使用を防止することができる。
【００１０】
発信手段に信号を発信させる頻度は任意に設定可能であり、保管域に保管されている薬品収容部群から発信される信号群を受信して保管域に保管されている薬品の種類データの作成を行う時期および／または作成を行う間隔も任意に設定できる。そこで、どのような不正行為を重点的に監視したいかという目的にあわせて、保管域に保管されている薬品の種類データの作成を行う時期あるいは作成を行う間隔を設定することができる
使用予定の薬品種類として受付けられた薬品種類と相違する薬品の収容部を持出して中味を入れ替えて返却するといった悪質な不正行為を発見するためには、請求項６に記載のように、開錠から施錠までの期間中、短時間間隔で繰返して保管薬品の種類データを作成し続けることが好ましい。使用予定の薬品以外の薬品を持出して施錠前に返却したとしても、保管薬品の種類データの作成記録から使用予定の薬品種類以外の薬品が一旦は持出されてその後に返却されたことが記録されるので、不正使用を発見することができる。
【００１１】
あるいは、請求項７に記載のように、保管域の開錠前および／または施錠後に保管薬品の種類データを作成することも可能である。この場合、使用予定以外の薬品を一旦は持出し、中味を入れ替えて返却するといった悪質な不正行為の発見は困難であるけれども、使用予定の薬品種類であると指定された薬品種類以外の薬品が持出されたことを監視し、必要な警報を発することができる。
【００１２】
本薬品保管システムでは、薬品収容部から発信される信号が受信手段で受信されない距離にまで移動した薬品を特定して保管域から持出された薬品とする。薬品の持出し方法には、薬品収容部を移動させず、保管域内で薬品収容部を開封してスポイト等で薬品のみを持出すことも考えられる。このような不正な薬品の持出しを防止するためには、請求項８に記載されているように、通常作業に要する時間を超える不自然に長い時間に亘って保管域が閉じられないときに警報を発する手段を付加しておくことが好ましい。
【００１３】
保管域を出入りする薬品の種類のみならず、重量まで管理できることが好ましい。このためには、信号を受信して重量を計測することによって薬品種類とその重量を関連付けて検出するリーダ付重量計をシステムに付加する。この場合、薬品量の異常な減少等の監視が可能となる。
薬品の持出し時と返却時の両方で薬品種類と薬品重量の検出を行うことによって規定量以上の薬品が使用された異常等の発生を監視することができる。また、薬品の持出し時と返却時のいずれか一方で薬品種類と薬品重量を検出する場合でも、過去の重量変化の履歴と比較することによって異常な使用量を監視することができる。
薬品の返却時に薬品重量の検出をおこなうことによって薬品の残量を管理者に通知することができ、管理者は残量不足で注文の必要があることを知ることができる。薬品の補充などの通常の管理業務を円滑に行うことができる。
【００１４】
維持管理の手間や取扱の容易さを確保するためには、請求項１０に記載されているように、無線信号を発信する無電池式発信手段を薬品収容部に設けることが好ましい。ここでいう無電池式発信手段とは、それ自体は電源を有さずに、外部からのエネルギを得て無線信号を発信する装置であり、ＩＣカード等に利用されているものが例示される。無電池式発信手段は小型であり、接着テープ等によって薬品収容部に固定することができる。無電池式発信手段は、発信手段毎にユニーク（個々に固有）な無線信号を発信することから、薬品収容部に設けられると薬品収容部に固有の無線信号を発信する。
【００１５】
また、このシステムの保管域を保管庫の内部とすることもできる。既存の保管庫を利用してシステムを構築することもできるし、システムを構築する手段を備えた保管庫を用いてシステムを構築することもできる。
【００１６】
本発明の請求項１２に記載の薬品保管システムでは、薬品／履歴データベースに「取扱者と、保管庫を開けた時刻と、保管庫を閉めた時刻と、保管庫を開けたときと閉めたときの保管薬品の種類の変動」を累積して記憶していく。
即ち、コンピュータと、個々に固有の無線信号を発信する無電池式発信機が設けられた薬品容器の複数個を保管する保管庫と、保管庫の電気的開錠装置と、取扱者を特定する手段と、保管庫に保管されている薬品容器群から発信される無線信号群を受信する手段と備えている。コンピュータには、無線信号と薬品種類を対応付けて記憶している信号／種類記憶手段と、取扱者が特定されたときに開錠する処理と、受信手段が受信した無線信号群から保管庫に保管されている保管薬品の種類を示すデータを作成する処理と、「取扱者と、保管庫を開けた時刻と、保管庫を閉めた時刻と、保管庫を開けたときと閉めたときの保管薬品の種類の変動」を累積して記憶する薬品／履歴データベースを作成する処理を実行させるプログラムが記憶されている。
【００１７】
本発明の薬品保管システムでは、「誰が、何時に開錠して何時に施錠したか」が記録され、さらに「保管庫を開けたときと閉めたときの保管薬品種類の変動、即ち、入出庫された薬品種類」が記録される。
このために、何らかの不正が行なわれれば、その不正内容を直ちに特定できるだけの記録が保存される。取扱者に不正使用させないようにする抑止力が強く働く。
【００１８】
請求項１３の薬品保管システムでは、薬品容器から発信される無線信号を受信して重量を計測することによって薬品種類とその重量を関連付けて検出するリーダ付重量計が付加されており、これを利用して、「取扱者と、保管庫を開けた時刻と、保管庫を閉めた時刻と、保管庫を開けたときと閉めたときの保管薬品種類の変動と、保管庫を開けたときと閉めたときの薬品重量の変動」を累積して記憶する薬品／履歴データベースを作成する。コンピュータには、薬品／履歴データベースを作成する処理を実行させるプログラムが記憶されている
【００１９】
本発明の薬品保管システムでは、「誰が、何時に開錠して何時に施錠したか」が記録され、さらに「保管庫を開けたときと閉めたときの保管薬品種類の変動、即ち、入出庫された薬品種類」と「保管庫を開けたときと閉めたときの薬品重量の変動」が記録される。
このために、何らかの不正が行なわれれば、その不正内容を直ちに特定できるだけの記録が保存される。取扱者に不正使用させないようにする抑止力が強く働く。
【００２０】
薬品を保管するに当たっては、薬品の安全に関する法律に従うことが義務付けられている。薬品の安全に関する代表的な法律である消防法では、１保管域内に保有する危険物の薬品の重量が一定の基準を超えるときにはその管理者に法的な手続を義務付けている。しかしながら、薬品数が膨大であり頻繁に薬品が出入りする場合には、リアルタイムに重量を監視することは困難である。そこで請求項１４に示されるように、無線信号を受信して重量を計測することによって薬品種類とその重量を関連付けて検出するリーダ付重量計と、リーダ付重量計が検出した重量から薬品の種類ごとに保管域に保管されている在庫重量を算出する手段と、薬品の種類ごとに保管域に保管可能な基準重量を記憶している記憶手段と、薬品の種類ごとに保管域に保管されている在庫重量と基準重量との比較結果を表示する手段とを付加することが好ましい。
リーダ付重量計が薬品種類とその重量を関連付けて検出することから、リーダ付重量計が検出した重量から、薬品の種類ごとに保管域に保管されている在庫重量を算出することができる。算出された在庫重量と、法律で定められた１保管域に保管可能な安全上の基準の重量とを比較してその結果を表示することで、薬品種類ごとに保管域に保管されている在庫重量を常に監視することが可能となり、在庫重量が基準を超えて法的な手続が必要になる場合には迅速に手続きを行うことができる。
【００２１】
新たに薬品を購入してその薬品を保管域に保管することで、１保管域に保管可能な基準重量を超えてしまうことがある。したがって、事前に、購入した薬品を追加して保管することによって在庫重量がどれくらいになるのかを仮に算出し、仮の在庫重量と基準重量の比較を行うことができると管理者にとっては便利である。このような事前検討を行うには、請求項１５に示すように、薬品の仮の重量が与えられたときに、保管域に保管されている在庫重量に仮の重量を加算して仮の在庫重量を算出し、薬品の種類ごとに保管域に保管される仮の在庫重量と基準重量との比較を表示することが好ましい。
【００２２】
薬品の安全に関する代表的な法律である消防法では、危険物とされる薬品を、危険性に応じて設けた性質の区分で分けている。このために請求項１６に示すように、薬品種類と危険物区分とを関連付けて記憶している手段が付加されていることが好ましい。この手段により、煩雑な作業を必要とすることなく、薬品が危険物のどの区分に属するものであるかが明らかになる。
消防法では基準重量が危険物区分で定められているため、在庫重量も危険物区分ごとに算出して比較することが便宜である。また、保管域が設置されている場所単位の在庫重量と基準量との比較の総合値によって公的機関に対して法的な手続が必要となるか否かが判断されるため、比較結果の表示も保管域設置場所単位でなされることが望まれる。そこで、請求項１６に示すように、無線信号を受信して重量を計測することによって薬品種類とその重量を関連付けて検出するリーダ付重量計と、薬品種類と危険物区分とを関連付けて記憶している手段と、リーダ付重量計が検出した重量から薬品の危険物区分ごとに保管域に保管されている在庫重量を算出する手段と、危険物区分ごとに保管域に保管可能な基準重量を記憶している記憶手段と、保管域が設置されている場所単位で、薬品の危険物区分ごとに保管域に保管されている在庫重量と基準重量との比較結果を表示する手段とが付加されていることが好ましい。
【００２３】
重量の事前検討も、消防法で定められた危険物区分ごとに行、保管域単位で比較の総合値が算出されることが便宜である。したがって請求項１７に示すように、薬品の仮の重量が与えられたときに、保管域に保管されている在庫重量に仮の重量を加算して仮の在庫重量を算出し、保管域が設置されている場所単位で、薬品の危険物区分ごとに保管域に保管される仮の在庫重量と基準重量との比較を表示することが好ましい。
【００２４】
【発明の実施の形態】最初に、次に説明する実施例の主要な特徴を列記する。
（形態１）薬品保管庫と、取扱者の認証手段と、使用予定（出庫希望）薬品の受付け手段と、ＩＣリーダ付重量計と、警報手段と、コンピュータが、データや入出力命令を送受信可能に相互に接続されている。
（形態２）形態１において、薬品保管庫は、薬品を収納する引き出しと、開閉センサと、電子錠と、電子錠が開錠されたことを知らせるランプと、薬品容器から発信される固有の無線信号を受信するアンテナとを有している。
（形態３）形態２において、アンテナはコネクタを介してコンピュータに接続されており、コネクタを外すことで保管庫から引き出しを取り外すことができる。
（形態４）形態２において、薬品保管庫は複数の保管庫に分けられており、それぞれについて、開閉センサと、電子錠と、電子錠が開錠されたことを知らせるランプとを有している。
【００２５】
（形態５）薬品保管庫に保管される薬品容器には、固有の無線信号を発信する無電池式発信機を内蔵するＩＣチップが固定されている。
（形態６）形態５において、ＩＣチップの発信する無線信号を受信するアンテナ付のＩＣリーダが薬品保管庫に設置されている。
（形態７）形態６において、保管庫に設置されたＩＣリーダがＩＣチップの発信する無線信号を受信可能な距離は、薬品保管庫の内部およびその近傍である。
（形態８）形態１において、使用予定（出庫希望）の薬品種類を受付ける手段は、タッチパネル方式のディスプレイである。
（形態９）形態１において、重量計は、ＩＣチップの発信する無線信号を受信するアンテナが付属したＩＣリーダ付き重量計であり、測定した薬品容器の重量と共に、受信した固有の無線信号をコンピュータに送信する。
（形態１０）形態１において、警報手段は、ブザー、赤ランプ、および／または管理責任者への通報である。
（形態１１）形態１において、取扱者の認証手段は、取扱者の身体的特徴もしくは取扱者に付与した情報を認識して、取扱者を特定する装置である。
（形態１２）形態１１おいて、取扱者を特定する装置は、指紋、ＩＤカード、ＩＤとパスワード入力のいずれかの手段を任意に選択できる装置である。
【００２６】
（形態１３）形態１において、コンピュータは、入力部、表示部、制御部、記憶部から構成されており、記憶部には、ＩＣチップの信号と薬品種類および薬品保管庫の識別記号を関連づけた信号／種類／保管庫データベース（以下ＤＢと省略することがある）と、取扱者毎に使用を許可された薬品種類のデータを格納する取扱者／出庫可能薬品ＤＢと、ＩＣチップの信号をスキャンした結果に基づいて保管庫に保管されている保管薬品の種類データを含む薬品／履歴ＤＢが記憶されて随時更新されており、記憶部がＤＢサーバの役割を果たす。
（形態１４）形態１３において、コンピュータの記憶部には、保管薬品の種類データの作成処理をおこなうプログラムと、新旧の保管薬品の種類データを対比して後者から欠落した薬品種類を特定するプログラムと、「取扱者と、指定された使用予定（出庫希望）薬品種類と、保管庫を開けた時刻と、保管庫を閉めた時刻と、保管庫を開けたときの保管薬品の種類データと、保管庫を閉めたときの保管薬品の種類データ」を累積して記憶するプログラムが保存されている。
【００２７】
（形態１５）　コンピュータシステムであり、コンピュータと、個々に固有の無線信号を発信する無電池式発信機が設けられた薬品容器の複数個を保管する保管庫と、保管庫の電気的開錠装置と、取扱者を特定する手段と、出庫を予定する薬品種類を受付ける手段と、保管庫に保管されている薬品容器群から発信される無線信号群を受信する手段とを備えている。コンピュータには、無線信号と薬品種類を対応付けて記憶している信号／種類記憶手段と、取扱者が特定されて出庫予定の薬品種類が受付けられたときに開錠する処理と、受信手段が受信した無線信号群から保管庫に保管されている保管薬品の種類を示すデータを作成する処理と、出庫予定の薬品種類の受付け前に作成された保管薬品の種類データと受付け後に作成された保管薬品の種類データを対比して欠落した薬品種類を特定する処理と、出庫予定の薬品種類以外の薬品種類の欠落が認められたときに警報する処理を実行させるプログラムが記憶されている。
【００２８】
上記の場合、コンピュータは、保管庫に保管されている保管薬品の種類データを適宜に作成してコンピュータ内に一時的に記憶する。コンピュータは、出庫予定の薬品種類の受付前に作成された保管薬品の種類データと受付け後に作成された保管薬品の種類データを対比して欠落した薬品種類を特定するプログラムを実行することによって出庫された薬品種類を特定する。コンピュータは、出庫予定の薬品種類を受付ける手段で指定された薬品種類と、出庫された薬品種類を比較する。両者が一致する場合には、特段の処理を実行しないけれども、一致しない場合、即ち、出庫予定の薬品種類以外の薬品種類の欠落が認められた場合には、警報プログラムが実行されて異常出庫を知らせる警報が発せられる。
薬品保管システムでは、本管理システムの利用が認められている者であることが認証されない限り薬品の出庫を許容しない。また、出庫予定の薬品種類が受付けられない限り薬品の出庫を許容しない。すなわち、認証された者がどの薬品を出庫しようとしているのかを明らかにしない限り保管庫が開錠されない。しかも出庫予定の薬品種類の受付前の保管薬品の種類データと受付け後の保管薬品の種類データを対比して出庫薬品を特定していることから、認証された者が指定した薬品を出庫する適正出庫以外の不適切出庫が発生すればそれが監視される。
【００２９】
【実施例】図１は、本発明の一実施例に係わる薬品保管システムのシステム構成を示している。薬品保管域は複数存在しているが、図１では便宜上、保管庫Ａと保管庫Ｂの２個を図示している。それぞれの保管庫には、電子錠Ａ１，Ｂ１、扉の開閉センサＡ２，Ｂ２、警報のためのブザーＡ３，Ｂ３、扉の開閉状態を確認するためのランプＡ４，Ｂ４、ＩＣチップの発信する無線信号を受信するアンテナ付のＩＣリーダＡ５，Ｂ５，Ｂ６，Ｂ７が設置されている。ＩＣリーダＢ５，Ｂ６，Ｂ７は引き出しに設置されており、コネクタによってコンピュータ２に接続されており、コネクタをはずすことによって引き出しを引き出して移動させることができる。
保管庫に保管される薬品容器のすべてには、それぞれが固有の無線信号を発信する無電池式発信機を内蔵するＩＣチップが粘着テープで固定されている。粘着テープは剥がしにくく、無理に剥がすと再付着することができない。個々に固有の無線信号を発信するＩＣチップは、薬品容器から離反不能に接続されていればよい。
【００３０】
ＩＣリーダは、保管薬品の種類を示すデータ（リスト）を作成するときにエネルギを送信する。送信されたエネルギは、ＩＣチップが内蔵する微小アンテナによって電力に変換される。この電力を使ってＩＣチップが内蔵する発信機が無線信号を発信する。発信された無線信号がＩＣリーダで受信される。ＩＣチップは電源装置を必要としない。取扱の便宜の点から、無電池式発信機であることが好ましい。発信される信号は電波に限られず、光信号や音波信号等の信号であってもよい。
ＩＣリーダとＩＣチップとの間の通信可能距離は、ほぼ保管個のサイズに等しい。保管庫Ａ内にＩＣチップが位置していればそのＩＣチップが発信する無線信号がＩＣリーダＡ５で読取られる一方、ＩＣチップが保管庫Ａ外に持出されるとＩＣチップが発信する無線信号がＩＣリーダＡ５で読取り不能となる。ＩＣリーダＢ５が設置されている引き出し内にＩＣチップが位置していればそのＩＣチップが発信する無線信号がＩＣリーダＢ５で読取られる一方、ＩＣチップがその引き出しから持出されるとＩＣチップが発信する無線信号がＩＣリーダＢ５で読取り不能となる。同様に、ＩＣリーダＢ６が設置されている引き出し内にＩＣチップが位置していればそのＩＣチップが発信する無線信号がＩＣリーダＢ６で読取られる一方、ＩＣチップがその引き出しから持出されるとＩＣチップが発信する無線信号がＩＣリーダＢ６で読取り不能となる。ＩＣリーダＢ７についても同様である。
薬品容器から発信される信号は、薬品容器が保管域に保管されているときには受信され、保管域から持出されると受信されなくなるものであれば良く、無線信号に限られず、光信号であってもよく、音響信号であってもよい。発信機は無電池で発信するものが好ましいが、電池を内蔵するものであってもよい。太陽電池によって駆動電力を得るものは、外部から与えられるエネルギを得て作動するものであり、電池という用語にかかわらず、ここでは無電池式発信機に該当する。
【００３１】
保管庫Ａと保管庫Ｂはインターフェイスを介してコンピュータ２に接続されている。コンピュータ２は安価な汎用のパーソナルコンピュータである。ここでいう接続は、信号の送受信が可能に接続されていることをいい、無線ＬＡＮ等で接続されている場合もある。
コンピュータ２には、取扱者の指紋を検出して取扱者を特定する手段４と、画面に触れることで入力したい項目を選択できるタッチ式ディスプレイパネル６と、ＩＣチップから発信される無線信号を受信するとともに重量を計測することによって薬品種類とその重量を関連付けて検出するＩＣリーダ付重量計８と、キーボードとマウスなどの入力手段１０と、警告装置１８（この場合薬品管理責任者に通報する装置）が接続されている。
コンピュータ２の記億部には、ＩＣチップが発生する無線信号の種類と、薬品種類と、その薬品を保管している保管庫の識別記号とを関連付けて記憶している無線信号／薬品種類／保管庫ＤＢ１４と、取扱者情報とその取扱者に出庫が許可されている薬品種類を示すデータ（リスト）を記憶している取扱者／出庫可能薬品ＤＢ１２と、薬品／履歴ＤＢ１６と、薬品種類と、危険物区分と、安全上の基準となる重量とを関連付けて記憶している薬品種類／危険物区分／基準重量ＤＢ２０と、法的手続が必要となる、危険物区分の基準重量に対する在庫重量の比較値の基準を記憶している手続基準値ＤＢ２２が記憶されて維持管理されている。
【００３２】
薬品管理責任者は、新たな薬品容器に新たなＩＣチップを固定して保管薬品に追加するときには、ＩＣチップからの無線信号を重量計８のＩＣリーダに読取らせ、入力装置１０を用いてその無線信号に対応する薬品種類を入力し、その薬品を保管する保管庫を指定し、新たに保管しはじめる薬品の重量を入力する。コンピュータ２の記憶部には、薬品管理責任者が新たな薬品容器に新たなＩＣチップを固定して重量を計測して保管薬品に追加したときに、入力手段１０等から入力されるデータに基づいて、無線信号／薬品種類／保管庫ＤＢ１４を作成するプログラムが記憶されている。
【００３３】
また薬品管理責任者は、このシステムの利用を新たに認められた者に対して、その者を特定する情報を入力し、その者が出庫することが認められている薬品種類を示すデータを入力する。コンピュータの記憶部には、薬品管理責任者が入力手段１０等から入力したデータに基づいて取扱者／出庫可能薬品ＤＢ１２を作成するプログラムが記憶されている。
その他、保管庫に保管されている保管薬品種類の変動を示すデータ（どの種類が出庫されてどの種類が入庫されたかを示すリスト）と、保管庫を開けたときと閉めたときの薬品重量の変動量を示すデータ（保管庫内で薬品がスポイト等で抜かれない限り薬品重量は変化しないはずである。実際には出庫時の重量と入庫時の重量の差を算出して使用量を算出するのに重要となる）を累積して記憶することによって、薬品／履歴ＤＢ１６の更新処理を行うプログラムと、不正な持出しが検知された際に警告装置１８やランプＡ４，Ｂ４等を用いて警報するプログラムが記憶されている。
また、危険物区分ごとに保管庫に保管されている薬品について在庫重量を算出するプログラムと、算出された在庫重量と基準重量との比較値を算出するプログラムとが記憶されている。
【００３４】
図２は、この実施例の薬品保管システムで実行される新規な薬品の登録処理手順を示すフローチャートである。以下、フローチャートの各ステップと対応させながら、詳細に説明する。
本実施例の薬品保管システムで新たに管理し始める薬品を新規に登録するには無電池式発信機を内蔵するＩＣチップが予定どおりに無線信号を発信するか否かをチェックし（ステップ４３）、予定の無線信号が発信することを確認したうえで薬品容器にＩＣチップを固定する（ステップ４４）。固定されたＩＣチップを故意にとりはずすことができないように、不正防止シールを貼り付けるなどの処理を施す（ステップ４６）。以上のような準備の完了した薬品について登録処理を行う。
【００３５】
本実施例の薬品保管システムには、２種類の取扱者が設定されている。薬品の入出庫だけが可能な通常取扱者と、薬品の新規登録や取扱者の新規登録が可能な管理者である。薬品を新規に登録するには、取扱者特定装置４によって薬品管理者として認証されてログインすることが必要である（ステップ２）。薬品管理者として認証されると、登録初期画面が表示される（ステップ４）。タッチ式ディスプレイパネル６の初期画面には、薬品の新規登録と削除、取扱者の新規登録と削除、薬品の補充、警報解除処理等のメニューが表示されるので、ここでは薬品登録メニューを選択する（ステップ６）。
薬品の新規登録では入力手段１０から薬品種類名を入力する（ステップ８）。次にＩＣチップを固定した薬品容器をＩＣリーダ付き重量計に乗せる（ステップ１０）。タッチ式ディスプレイパネル６の記録・計量ボタンにタッチして（ステップ１２）、薬品容器の重量を測定する（ステップ１４）。薬品容器が重量計に乗せられると、重量計に付加されているＩＣリーダが薬品容器に固定されているＩＣチップから固有の無線信号を受信する（ステップ１６）。また、必要な場合には、入力手段１０から、薬品を分類する分類名、薬品を補充するときの残量の基準となる重量、および１回あたりの使用制限量を入力する。さらには、当該薬品を保管する保管庫識別子を入力する。以上の一連の操作によって、ＩＣチップに固有の無線信号、薬品種類、保管庫名称が関連付けられるので、それらを無線信号／薬品種類／保管庫ＤＢ１４に追加記録する。薬品種類が法定危険物である場合は、薬品種類／危険物区分／基準重量ＤＢ２０から、危険物区分も無線信号／薬品種類／保管庫ＤＢ１４に記録される。また、薬品種類、薬品の保管開始日時、薬品の初期重量、補充の基準となる重量、使用制限量等が対応付けられ、薬品／履歴ＤＢに送られ、新規項目として記録される（ステップ１８）。
【００３６】
適当な保管庫が特定できない場合には、空いている保管庫を検索する（ステップ２０）。容器の大きさ、薬品種類、在庫重量を考慮した上で、収納可能な場所を選択するが、ここでもし、妥当な保管庫に空きが見つからない場合は、他の保管可能場所をさらに検索する（ステップ２２）。保管庫を決定し、決定ボタンにタッチすると（ステップ２４）、ＩＣチップに固有の無線信号と薬品種類に対応して保管庫名称が関連付けられるので、無線信号／薬品種類／保管庫ＤＢ１４に追加記録する。また決定された保管庫の電子錠の制御部分に開錠命令が伝えられ、該当する保管庫のみが電気的に開錠され、開錠されたことを示す青色のランプが点灯する（ステップ２６、２８）。管理者は、保管庫を開けて薬品を収納し、扉を閉める（ステップ３０）。扉の開閉センサによって扉が閉まったことが確認されると、コンピュータに記憶されている保管薬品の種類データの作成処理をおこなうプログラムが実行される。新規な薬品を収納した保管庫に保管されている薬品容器群から発信される無線信号が、保管庫内のＩＣリーダによって順に読取られてスキャンされ（ステップ３４）、新規に保管した薬品との通信が成功し、正しく認識された場合は、タッチ式ディスプレイパネル６にスキャンに成功したことが表示される（ステップ３６）。登録内容を確認して確認ボタンを押すと（ステップ３８）、保管庫別の保管薬品の種類を示すデータが作成され、新規に登録した薬品の保管庫の情報およびスキャンされた日時がＤＢに記録される（ステップ４０）。管理者は、薬品保管システムからログアウトして、処理を終了する（ステップ４２）。
【００３７】
新規な薬品の登録処理が完了した時点で、無線信号／薬品種類／保管庫ＤＢ１４と薬品／履歴ＤＢ１６に記録される情報の一例を図３に示す。
無線信号／薬品種類／保管庫ＤＢ１４には薬品名、薬品容器に固定されたＩＣチップに固有の無線信号（以後、ＩＣチップのＩＤと省略する場合もある）、保管庫の名称が記録される。また、薬品の分類区分や危険物区分が設定された場合には、無線信号／薬品種類／保管庫ＤＢ１４に薬品の分類が記録される。
薬品／履歴ＤＢには、薬品名、初期重量のほか、最初にＩＣチップのＩＤがスキャンされた日時を登録日時として記録している。また、補充が必要となる残量の規定重量と、１回あたりの使用上限値が設定された場合には、それらが薬品／履歴ＤＢに記録される。薬品／履歴ＤＢには、薬品が入出庫される毎に、その履歴が累積して記録される。
【００３８】
図４および図５は、実施例の薬品保管システムで実行される薬品の出庫処理のフローチャートである。以下、フローチャートの各ステップと対応させながら、詳細に説明する。
本実施例では、図１に示された薬品保管システムで薬品の保管を行っている。本実施例では、保管されている薬品種類数が多いため、複数の保管庫に薬品が保管されており、また、保管された薬品は無線信号／薬品種類／保管庫ＤＢ１４内で薬品の種類毎に分類が定義され、分類名称や危険物区分が登録されており、分類名称を入力することによって保管薬品を検索することが可能となっている。また、取扱者／出庫可能薬品ＤＢ１２によって、取扱者毎に使用（出庫）可能な薬品が特定されており、その取扱者に使用不可能な薬品の出庫操作を行っても保管庫は開錠されない。
【００３９】
本実施例の薬品保管システムで薬品の出庫を行うには、取扱者特定装置によって、取扱者として認証されてログインすることが必要である（ステップ５２）。取扱者として認証されると、タッチ式ディスプレイパネル６にこれから行う処理を選択するための初期画面が表示される（ステップ５４）。ここで出庫処理を選択すると、図６のような出庫処理画面が表示されるので、上部の薬品／分類名入力欄に、出庫して使用することを予定（希望）している薬品の分類名称を入力する（ステップ５６）。すると、タッチ式ディスプレイパネル６には該当する分類に属する薬品の名称が表示される。出庫を予定する薬品が表示されない場合は、表示されている薬品リストの上部に表示されているタグ部分をタッチすると、検索項目に該当する薬品が、次々に表示される（ステップ５８）。使用予定（即ち使用希望、出庫予定、出庫希望）薬品が表示された場合（ステップ６０でＹＥＳの場合）は、次の処理を行うが、全ての画面を確認しても使用予定薬品が表示されない場合は、検索条件を変更して再度入力を行い使用予定薬品を検索する（ステップ６０でＮＯの場合）。使用予定薬品がタッチ式ディスプレイパネル６に表示された場合は、薬品の名称部分をタッチして指定し、確定ボタンをタッチして確定する（ステップ６２）。検索して使用予定薬品を特定する代わりに、使用予定薬品名称を直接に指定してもよい。
【００４０】
使用予定薬品が指定されると、取扱者／出庫可能薬品ＤＢ１２に照合され、使用（出庫）可能か否かの判断がされる（ステップ６４）。使用が許可されていない薬品が指定された場合は、使用が許可されない旨のメッセージがタッチ式ディスプレイパネル６に表示され、出庫処理は終了となる（ステップ６６）。使用予定薬品が取扱者によって使用可能な薬品であった場合には、出庫作業が継続される。
【００４１】
適切な使用予定（出庫希望）薬品が指定されると、無線信号／薬品種類／保管庫ＤＢ１４が検索され、使用予定薬品が保管されている保管庫が検索される（ステップ６８）。使用予定薬品が保管されている保管庫に保管されている薬品容器群に固定されたＩＣチップのＩＤがスキャンされ（ステップ７０）、保管薬品の種類データの作成処理プログラムによってＩＣチップのＩＤを保管薬品の種類データに変換し、保管庫に保管されている保管薬品の種類データを作成してコンピュータ内に一時的に記憶する。次にコンピュータは、更新前の保管薬品の種類データと更新後の保管薬品の種類データを対比して欠落した薬品種類を特定するプログラムによって、欠落した薬品があるかないかをあらかじめ確認する（ステップ７２）。欠落が認められた場合には、前回の使用者が異常な出庫を行った可能性が高いため、警告プログラムが実行されて異常出庫を知らせる警告が管理者に発せられる（ステップ７８）。欠落した薬品が認められた場合でも、前回の取扱者と今回の取扱者とが異なり、かつ、使用予定薬品（出庫希望薬品）が欠落していない場合には（ステップ８０、ステップ８２）、使用予定薬品の出庫処理を続行する（ステップ８２からステップＳ７４に進む）。
欠落した薬品が認められなかった場合は、検索された保管庫の電子錠の制御部分に開錠命令が伝えられ、該当する保管庫のみが電気的に開錠され、開錠されたことを示す青色のランプが点灯する（ステップ７４、７６）。
【００４２】
取扱者は、薬品を出庫するために青色のランプが点灯した保管庫を開ける（ステップ８４）。扉の開閉センサによって扉が開いたことが確認されると、タイマーが動作して扉のあけられている時間の計測を開始する（ステップ８６）。それと同時に、保管薬品の種類データ（リスト）の作成処理をおこなうプログラムが短時間間隔で繰返し実行される。即ち、扉が開けられている保管庫に保管されている薬品容器群のＩＣチップのＩＤが保管庫内のＩＣリーダによってスキャンされて保管薬品の種類データが繰返し作成され（ステップ８８）、使用予定薬品と異なる薬品の出庫が監視される。
使用予定薬品が出庫され、当該薬品容器のＩＣチップのＩＤが保管庫内のＩＣリーダによってスキャンされなくなり、所定時間内に薬品庫の扉が閉じられたことが開閉センサによって確認された場合には（ステップ９２、９４）、施錠後に再び保管薬品の種類データの作成処理をおこなうプログラムが実行される（ステップ９６）。使用予定薬品（出庫希望薬品）と異なる薬品の出庫がなかったかが最終的に確認される（ステップ９８）。
【００４３】
薬品が出庫されて保管庫に施錠させると同時に、タイマーによって、保管庫の扉が閉じられてから薬品容器がＩＣリーダ付き重量計にのせられるまでの時間が計測される（ステップ１００）。重量計のＩＣリーダが該当薬品容器のＩＣチップのＩＤを受信し、所定時間内に出庫予定薬品容器が重量計にのせられたことが確認できると（ステップ１０２と１０４）、重量計で薬品容器の重量が計測される。薬品容器の重量を前回の入庫時の重量と比較し（ステップ１０６）、重量が誤差の範囲で一致する場合には、正常な出庫作業が行われたものとして、薬品／履歴ＤＢを作成して出庫作業を完了する（ステップ１０８）。
【００４４】
以上が正常な出庫に係る一連の作業である。出庫のために保管庫を開錠した状況で薬品が不正に出庫されることを監視して予防するために、本実施例では種々の警報手段と処理が準備されている。
保管庫の扉が閉じられるまでに使用予定薬品（出庫希望薬品）と異なる薬品のＩＣチップのＩＤがスキャンされなくなった場合には（ステップ９０）、警報プログラムにより、異常出庫を知らせる警報が発せられる。異常な出庫が確認された保管庫に赤ランプが点灯し（ステップ１１０）、ブザーがなって（ステップ１１２）注意を喚起するほか、薬品／履歴ＤＢには異常出庫の履歴が特記される（ステップ１１４）。ただし、通常の持出しに要する時間内に、使用予定薬品（出庫希望薬品）と異なる薬品種類のＩＣチップのＩＤが再びスキャンされるようになった場合は（ステップ１１６）、取扱者の単純な薬品間違いとして扱われ、出庫作業を続けることが可能である。通常の持出しに要する時間を越えてもなお、使用予定薬品（出庫希望薬品）と異なる薬品のＩＣチップのＩＤがスキャンされない場合には（ステップ１１８）、不正な薬品の出庫であると見なされて、管理者への通報が行われる（ステップ１２０）。
【００４５】
本実施例では、保管庫から薬品を持出す所定の時間を１０秒間としている（ステップ９２、１１８）。１０秒を越えて保管庫の扉が開けられたままの場合は、薬品容器を移動させずに、その場で容器を開封してスポイト等で薬品のみを持出す等の不正な薬品の持出しを試みている可能性があるために、保管庫に赤ランプが点灯し（ステップ１２２）、ブザーがなって（ステップ１２４）注意を喚起する。さらに扉を開けてから３０秒間経過しても保管庫の扉が閉じられない場合は（ステップ１２６）、不正な薬品の持出しが実行している可能性が高いために、管理者への通報が行われ、タッチ式ディスプレイパネル６にも警告メッセージが表示される（ステップ１２８）。３０秒経過後は、保管庫の扉が閉じられるまで、薬品のスキャンが繰返され、赤ランプが点灯しブザーが鳴り続ける。３０秒以内に扉が閉じられた場合でも、薬品／履歴ＤＢには、保管庫の扉の開放時間が所定時間を超過した記録が特記される（ステップ１３２）。
【００４６】
さらに、薬品庫の扉が閉じられてから２０秒以内に薬品容器がＩＣリーダ付き重量計にのせられたことが確認できない場合、また、重量計にのせられた薬品の重量が誤差の範囲を超えて減少している場合にも、薬品の不正な持出しがあるとして、管理者への通報が行われる。
【００４７】
図７および図８は、実施例の薬品保管システムで実行される薬品の入庫処理のフローチャートを示す。ここでいう入庫処理は、保管庫から一旦持出した薬品を返却する際の処理であり、薬品保管システムに登録されていない薬品を保管庫に保管し始めるときには先に述べた登録処理が必要である。
以下、フローチャートの各ステップと対応させながら、詳細に説明する。
【００４８】
本実施例の薬品保管システムに薬品を入庫するには、取扱者特定装置４によって取扱者として認証されてログインすることが必要である（ステップ２００）。取扱者として認証されると、タッチ式ディスプレイパネル６にこれから実施する処理を選択する初期画面が表示されるので入庫処理を選択する（ステップ２０２）。タッチ式ディスプレイパネル６には、薬品容器の重量測定を求めるメッセージが表示されるので、薬品容器をＩＣリーダ付き重量計８にのせる。ＩＣリーダ付き重量計８は、薬品容器のＩＣチップのＩＤを読取り、薬品重量とともにコンピュータに送信する（ステップ２０４）。ここで、コンピュータ上では薬品／履歴データベース１６の作成処理プログラムが実行され、受信した薬品容器のＩＣチップのＩＤを薬品種類に変換し、該当する薬品種類の記録が検索される。受信した薬品重量が補充の目安となる規定量以下となっている場合は（ステップ２０６）、管理者に補充の必要性が連絡される（ステップ２０８）。また、今回の使用量が１回あたりの使用上限値を超えていることが確認された場合は（ステップ２１０）、管理者に通報されるとともに、タッチ式ディスプレイパネル６には使用量が規定値を超えた警告と、管理者に通報された旨が表示される（ステップ２１２）。以上のいずれの場合も、入庫処理が行われる薬品種類と薬品重量はコンピュータに記録される。
【００４９】
ＩＣリーダ付き重量計８によって入庫薬品が確定するので、無線信号／薬品種類／保管庫ＤＢ１４が検索されて、入庫される薬品を保管する保管庫が検索される（ステップ２１４）。入庫薬品を保管する保管庫について、薬品容器に固定されたＩＣチップのＩＤがスキャンされ（ステップ２１６）、保管庫に保管されている保管薬品種類リストを作成してコンピュータ内に一時的に記憶する。次にコンピュータは、作成前の保管薬品種類リストから欠落した薬品種類を特定するプログラムによって、作成された保管薬品種類リストから欠落した薬品があるかないかをあらかじめ確認する（ステップ２１８）。欠落が認められる場合は、前回の使用者が異常な出庫を行った可能性が高いため、警報プログラムを実行して異常出庫を知らせる警報が管理者に発せられる（ステップ２２０）。欠落した薬品が認められなかった場合は、開錠命令の信号が電子錠の制御部分に伝えられ、該当する保管庫のみが電気的に開錠され、開錠されたことを示す青色のランプが点灯する（ステップ２２２，２２４）。
【００５０】
取扱者は、薬品を入庫するために保管庫を開ける（ステップ２２６）。扉の開閉センサによって扉が開いたことが確認されると、タイマーが動作して扉のあけられている時間の計測を開始する（ステップ２２８）。それと同時に、コンピュータの保管薬品種類リストの作成処理をおこなうプログラムが短時間間隔で繰返し実行される。扉が開けられている保管庫に保管されている薬品容器群のＩＣチップのＩＤが、保管庫内のＩＣリーダによってスキャンされて保管薬品種類リストが作成され（ステップ２３０）、薬品の持出しが監視される。
薬品が入庫されて所定時間内に薬品庫の扉が閉じられたことが開閉センサによって確認された場合には（ステップ２３６）、薬品庫が施錠され（ステップ２３８）、再び保管薬品種類リストの作成処理をおこなうプログラムが実行される。扉が開けられた保管庫に保管されている薬品容器群のＩＣチップのＩＤが、スキャンされて保管薬品種類リストが作成され（ステップ２４０）、入庫薬品容器のＩＣチップのＩＤが追加されてスキャンされたことが確認されると（ステップ２４６）、正常な入庫作業が行われたものとして、薬品／履歴ＤＢを作成して出庫作業を完了する（ステップ２４８）。
【００５１】
以上が本実施例の正常な入庫に係る一連の作業である。さらに、入庫のために保管庫を開錠した状況で別の薬品の不正な持出しを監視して予防するために、本実施例では種々の警報手段と処理が準備されている。
保管庫の扉が閉じられるまでにこれまで保管されていた薬品容器のＩＣチップのＩＤがスキャンされなくなった場合には（ステップ２３２）、警報プログラムにより、異常出庫を知らせる警報が発せられる。即ち、異常な出庫の確認された保管庫に赤ランプが点灯し（ステップ２４２）、ブザーがなって注意を喚起するほか（ステップ２４４）、管理者への通報が直ちに行われて（ステップ２５０）、薬品／履歴ＤＢには異常出庫の履歴が記録される（ステップ２５２）。薬品の入庫作業中に別な出庫が行われることは、不正な薬品の出庫の可能性が高いためである。
【００５２】
本実施例では、保管庫に薬品を入庫する所定の時間が１０秒間に設定されている（ステップ２３４）。１０秒を越えて保管庫の扉が開けられたままの場合は、薬品容器を移動させずに、その場で容器を開封しスポイト等で薬品のみを持出す等の不正な薬品の持出しを試みている可能性があるために、保管庫に赤ランプが点灯し（ステップ２４２）、ブザーがなって（ステップ２４４）注意を喚起する。さらに不正な薬品の持出しの可能性があるために、管理者への通報が行われ、タッチ式ディスプレイパネル６にも警告メッセージが表示される（ステップ２５０）。薬品／履歴ＤＢには、保管庫の扉の開放時間が所定時間を超過した記録が開閉異常として残される（ステップ２５２）。
【００５３】
保管庫の扉が施錠されてから、再び保管薬品種類リストの作成処理をおこなうプログラムが実行される（ステップ２４０）。入庫された薬品容器のＩＣチップのＩＤが、スキャンされて正しく認識されたかを確認すると共に、保管されている薬品の不正な持出しがなかったかが確認される（ステップ２４６）。入庫された薬品が確認されない場合にも、また、保管されているはずの薬品が確認されない場合にも、管理者への通報が行われ（ステップ２５０）、薬品／履歴ＤＢには異常出庫の履歴が記録される（ステップ２５２）。
【００５４】
以上のような出庫および入庫処理に伴って、薬品／履歴ＤＢに累積して記録される情報の一例を図９に示す。
履歴番号には、システムの利用順序が記憶される。システムの運用開始後の１番目の利用は、取扱者ｘ１が使用予定薬品（出庫希望薬品）ａ１を出庫するために時刻ｔ１に開錠して時刻ｔ２に施錠したことを例示している。この場合、
（１）開錠から施錠までの時間は１０秒以内であり、適正時間であった。
（２）時刻ｔ１の開錠前にＩＣリーダで保管庫内の薬品をスキャンして保管薬品群リストを作成したところ、それに先立って記憶されていた保管薬品群リストに一致し、時刻ｔ１で開錠するまで適正に保管されていた。
（３）時刻ｔ２の施錠後にＩＣリーダで保管庫内の薬品をスキャンして保管薬品群リストを作成したところ、開錠前に作成した保管薬品群リストから薬品ａ１のみが欠落しており、欠落した薬品は使用予定（出庫希望）薬品に一致した。出庫定薬品以外の薬品が欠落することはなかった。
（４）この実施例では、開錠中に短時間間隔で保管薬品群リストが作成されており、開錠時刻ｔ１と施錠時刻ｔ２の間に薬品ａ１以外の薬品が欠落したことはなかった。
（５）施錠後に再度保管薬品群リストを作成したところ、薬品ａ１のみが欠落し、他の薬品は欠落しなかった。
（６）出庫後の所定時間内に薬品ａ１の重量ｗ１が計測された。
（７）出庫時の重量ｗ１は、それ以前の最後の入庫時の重量と誤差の範囲内で一致しており、正常であった。
以上の全てのチェック項目で正常であったために、備考欄には適正が記憶されている。
【００５５】
システムの運用開始後の２番目の利用は、取扱者ｘ１が薬品ａ１を入庫するために時刻ｔ３に開錠して時刻ｔ４に施錠したことを例示している。この場合、
（１）開錠から施錠までの時間は１０秒以内であり、適正時間であった。
（２）入庫前に薬品ａ１の重量ｗ２が計測された。
（３）入庫時の重量ｗ２と、それ以前の最後の出庫時の重量ｗ１との差は、一回の使用限度量ｄ１以内であり、正常であった。
（４）時刻ｔ３の開錠前にＩＣリーダで保管庫内の薬品をスキャンして保管薬品群リストを作成したところ、時刻ｔ２の施錠後に作成した保管薬品群リストに一致し、時刻ｔ２で施錠してから時刻ｔ３で開錠するまで適正に保管されていた。
（５）時刻ｔ４の施錠後にＩＣリーダで保管庫内の薬品をスキャンして保管薬品群リストを作成したところ、開錠前に作成した保管薬品群リストに薬品ａ１が追加されており、欠落した薬品はなかった。入庫予定薬品が入庫され、それ以外の薬品が欠落することはなかった。
（６）この実施例では、開錠中に短時間間隔で保管薬品群リストが作成されており、開錠時刻ｔ３と施錠時刻ｔ４の間には薬品ａ１が追加されただけで、欠落した薬品はなかった。
（７）時刻ｔ４で施錠後に再度保管薬品群リストを作成したところ、薬品ａ１が追加され、他の薬品に変化はなかった。
以上の全てのチェック項目で正常であったために、備考欄には適正が記憶されている。入庫時の重量ｗ２は、基準残量ｃ１以上であり、まだ補充の必要がないことがわかる。
【００５６】
システムの運用開始後の３番目の利用は、取扱者ｘ１が出庫予定薬品ａ１を出庫するために時刻ｔ５に開錠して時刻ｔ６に施錠したことを例示している。この場合、
（１）開錠から施錠までの時間は１０秒以内であり、適正時間であった。
（２）時刻ｔ５の開錠前にＩＣリーダで保管庫内の薬品をスキャンして保管薬品群リストを作成したところ、時刻ｔ４の施錠後に作成した保管薬品群リストに一致し、時刻ｔ４で施錠してから時刻ｔ５で開錠するまで適正に保管されていた。
（３）時刻ｔ６の施錠後にＩＣリーダで保管庫内の薬品をスキャンして保管薬品群データ（リスト）を作成したところ、開錠前に作成した保管薬品群リストから薬品ａ１のみが欠落しており、欠落した薬品は使用予定薬品（出庫希望薬品）に一致した。出庫希望定薬品以外の薬品が欠落することはなかった。
（４）この実施例では、開錠中に短時間間隔で保管薬品群リストが作成されており、開錠時刻ｔ５と施錠時刻ｔ６の間に繰返し作成していたところ、最初に薬品ａ２の欠落が発見された。保管システムが、出庫希望薬品以外の出庫を検出したために警告したところ、取扱者は間違いに気づき、誤って出庫した薬品ａ２を戻し（入庫し）、次いで出庫予定薬品を出庫したことがわかる。
（５）時刻ｔ６の施錠後に再度保管薬品群リストを作成したところ、薬品ａ１のみが欠落し、他の薬品は欠落しなかった。
（６）出庫後の所定時間内に薬品ａ１の重量ｗ３が計測された。
（７）出庫時の重量ｗ３は、それ以前の最後の入庫時の重量ｗ２と誤差の範囲内で一致しており、正常であった。
以上の全てのチェック項目で正常であったために、備考欄には適正が記憶されている。適正ではあるものの、薬品／履歴ＤＢには、最初に出庫予定薬品以外の薬品ａ２が出庫され、それが戻され、次いで出庫予定薬品ａ１を出庫した記録が保存される。
【００５７】
システムの運用開始後の４番目の利用は、取扱者ｘ１が出庫予定薬品ａ１を出庫するために時刻ｔ７に開錠して時刻ｔ８に施錠したことを例示している。この場合、時刻ｔ７の開錠前に保管庫内の薬品をスキャンして作成した保管薬品群リストと、時刻ｔ８の施錠後に作成した保管薬品群リストを比較したところ、出庫予定薬品ａ１の代わりに薬品ａ２が欠落していることが観測された場合を例示している。薬品が不一致である異常出庫がなされたことがわかる。
【００５８】
システムの運用開始後の５番目の利用は、取扱者ｘ１が出庫予定薬品ａ１を出庫するために時刻ｔ９に開錠して時刻ｔ１０に施錠したことを例示している。この場合、出庫予定薬品が出庫されたものの、時刻ｔ９に開錠してから時刻ｔ１０で施錠するまでに３０秒以上が経過しており、異常に長い期間開錠されていた異常が発生したことがわかる。
【００５９】
システムの運用開始後の６番目の利用は、取扱者ｘ２が入庫予定薬品ａ１を入庫するために時刻ｔ１１に開錠して時刻ｔ１２に施錠したことを例示している。この場合、入庫処理にもかかわらず、薬品ａ２が不正に出庫されたことがわかる。
【００６０】
システムの運用開始後の７番目の利用は、取扱者ｘ２が入庫予定薬品ａ１を入庫するために時刻ｔ１３に開錠して時刻ｔ１４に施錠したことを例示している。この場合、入庫時（返却時）重量ｗ５が基準残量ｃ１よりも少なく、保管システムが管理責任者に補充の必要があることを知らせる。また、出庫時重量ｗ４との差が大きく、一回あたりの使用量の上限ｄ１を超えて異常に消費されたことが記録される。
【００６１】
本実施例では、図９に例示した薬品／履歴データベースの記憶内容を、様々に整理して表示することができる。
図９に示した薬品／履歴データベースは、入出庫の記録を時系列に沿って表示するものである。これに対して、保管庫の単位で、その保管庫に保管されている薬品群の種類の変化を計時的に編集することもできる。本実施例では、開錠前の保管薬品群リストと施錠後の保管薬品群リストの他、開錠中に保管薬品群リストが変動したときにはその変動時間も記録される。この保管薬品群リストの変遷を分析することで保管庫単位での入出庫の履歴を解析することができる。あるいは特定の薬品を指定することで、その薬品の記録のみを抽出して表示することもできる。
本システムの管理者は、処理毎に記録された全ての使用履歴データを、薬品毎あるいは、取扱者毎に検索して抽出したり並べ替えることも容易にできるので、必要に応じて使用履歴データの加工を行って薬品庫の管理を行うことが可能である。
【００６２】
薬品の出庫および入庫処理に伴って、薬品重量の変動量を示すデータが累積して記憶されることから、薬品の種類ごとに保管庫に保管されている在庫重量を確認することができる。また、薬品種類／危険物区分／基準重量ＤＢ２０で薬品種類と危険物区分とが関連付けられていることから、危険物区分ごとに在庫重量を確認することができる。図１０は、この実施例の薬品保管システムで実行される重量確認処理手順を示すフローチャートである。以下、フローチャートの各ステップと対応させながら、詳細に説明する。
【００６３】
タッチ式ディスプレイパネル６にこれから行う処理を選択するための画面が表示されるので、重量確認処理を選択すると（ステップ３００）、図１１に例示される重量確認画面が表示される。図１１の保管庫・設置場所指定欄３０に、処理を行う対象の保管庫と設置場所を指定して入力すると（ステップ３０２）、保管庫に保管されている薬品の在庫重量が自動的に算出され、同時に基準重量との比較値が算出される。また、保管庫が設置されている場所単位で、危険物区分ごとの比較値が総和される（ステップ３０４）。図１１の在庫重量欄３４では、危険物区分欄３２の表示に従って危険物区分ごとに在庫重量が算出されている。ここでの危険物区分は、薬品種類／危険物区分／基準重量ＤＢ２０から読み込まれたものであり、消防法の規定に基づく危政令別表第３の「類別・品名・性質」に従っている。基準重量欄３６に表示された基準重量も、薬品種類／危険物区分／基準重量ＤＢ２０から読み込まれたものであり、消防法の規定に基づく危政令別表第３の「指定数量」に従っている。比較値欄３８では、在庫重量と基準重量の比較値として、基準重量に対する在庫重量の比率を示す値が表示されている。例えば「第一類、第一種、酸化性固体」という危険物区分の在庫重量は２．７５ｋｇである。この危険物区分の基準重量は５０ｋｇであるため、２．７５から５０を除算することで、基準重量に対する在庫重量の比率を示す値である０．０５５が求められ、比較値として表示されている。比較値総和欄４２では、保管庫設置場所単位で、危険物区分ごとの比較値（比率を示す値）を総和した値が表示されている。総和した値が手続基準値（手続基準値欄４０）を超える場合には、管理者は公的機関に対して法的な手続を行わなければならない。手続基準値は手続基準値ＤＢ２２に記憶されており、詳細が図１２に示されている。比較値の総和が１．０以上であれば、公的機関に対して許認可を求める手続が必要となる。比較値の総和が０．２以上１．０未満であれば、公的機関に届け出の手続が必要となる。比較値の総和が０．２未満であれば、法的手続は必要ない。図１１の比較値の総和は０．２未満であるため、法的手続は不要である。
さらに、薬品種類ごとに重量を確認したいときには、薬品種類ごとの重量確認画面を表示することができる（ステップ３０６）。図１３は、危険物区分「第一類、第一種、酸化性固体」に含まれる薬品種類ごとの重量確認画面を例示している。
【００６４】
新たに薬品を購入する場合など保管庫に薬品を追加したい場合には、在庫重量がどれくらいになるのかシュミレーションを行うことができる。重量シュミレーションは、薬品種類ごとの重量確認画面で行う（ステップ３０８、ステップ３１４）。図１３の重量確認画面上の重量シュミレーションボタン５２をクリックすると重量シュミレーション処理に移行する。追加したい薬品の種類（薬品種類欄５４）を指定すると、重量入力領域が画面上に現れるので、追加したい仮の重量を入力する（ステップ３１６）。シュミレーションの在庫重量（仮の重量）が自動的に算出され、基準重量との比較値（比率を示す値）が算出される。また、保管庫設置場所単位で仮の比較値が総和され、手続基準値とともに表示される（ステップ３１８）。図１３では、重量がシュミレートされた薬品種類「オキシ硝酸ジルコニウム」の部分と、それに伴ってシュミレートされた部分が強調表示されている。薬品種類「オキシ硝酸ジルコニウム」のシュミレートされた在庫重量が１．０ｋｇ（在庫重量欄５６）に対し、「オキシ硝酸ジルコニウム」（危険物区分「第一類、第一種、酸化性固体」）の基準重量が５０ｋｇ（基準重量欄５８）であるため、比較値は０．０２（比較値欄６０）と算出されている。シュミレートされた重量から算出された比較値に基づいて、比較値の総和が算出されている（比較値総和欄６４）。
さらにシュミレーションしたい薬品があれば、ステップ３１６に戻る（ステップ３２０）。なければ、処理を終了する。
このように在庫重量のシュミレーションを行うことにより、保管庫に薬品を追加すると在庫重量が手続基準値を超えるか否かを判断することができ、薬品を保管すべき適切な保管庫を選択することができる。
【００６５】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。例えば、実施例では、取扱者が薬品保管システムに作業内容を指定したりデータを入力するためにタッチ式ディスプレイパネル６を使用しているが、通常のディスプレイとキーボードやマウスを使用することも可能である。また、実施例では、薬品容器のＩＣチップと薬品庫内のＩＣリーダとの通信距離は、薬品庫内であるとしたが、より厳密な管理のために、通信距離を短くしかつＩＣリーダを保管庫の底面あるいは上面にはりめぐらすことで、薬品庫内の保管場所から移動させただけでも持出しと見なして警報することも可能である。また、薬品の不正な持出しに対する警報を、ランプ、ブザー、管理者への警告と段階的に進める方法を説明したが、これを、音声合成装置による警告メッセージの場内放送や保管庫の入り口の自動施錠など、保管する薬品の危険度や重要度に応じて変更することが可能である。その他、実施例の図中に示したデータ構造やタッチ式ディスプレイパネル６の表示画面は、通常のデータベース設計やプログラミング作業によって自由に変更が可能であり、項目の追加や削除も行うことができる。
保管薬品種類リストの作成タイミングは、施錠後または開錠前のいずれかに行えばよく、開錠中に繰返し作成する処理を省略することもできる。この場合、図９の履歴番号３に例示した一時的ミスは検出できないものも、不正出庫があればそれを検出することができる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。
【００６６】
【発明の効果】以上のように、本願発明の薬品保管システムによると、薬品容器に固定された個々に固有の信号を発信する発信機と、保管庫の受信機との間で通信を行った情報を元に薬品の管理を行うので、１個の保管域に複数種類の薬品を保管しながら薬品単位で管理することが可能となる。このために、多種類の薬品を保管することができ、設置面積と設置コストを低減した薬品保管システムが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例の薬品保管システムの構成を模式的に示す図
【図２】実施例の薬品保管システムに新規な薬品を登録して保管し始める方法の概要を示すフローチャート。
【図３】実施例の薬品保管システムにおいて、新規な薬品を登録した場合に、コンピュータのデータベースに記録されるデータの概要を模式的に表す図。
【図４】実施例の薬品保管システムに保管されている薬品を出庫する方法の概要を示すフローチャート。
【図５】実施例の薬品保管システムに保管されている薬品を出庫する方法の概要を示すフローチャート。
【図６】実施例の薬品保管システムにおいて、保管されている薬品を検索して出庫予定薬品を確定する作業時に、タッチ式ディスプレイパネル６に表示される画面を模式的に表す図。
【図７】実施例の薬品保管システムに薬品を入庫する方法の概要を示すフローチャート。
【図８】実施例の薬品保管システムに薬品を入庫する方法の概要を示すフローチャート。
【図９】実施例の薬品保管システムから入出庫作業を繰返す際にコンピュータのデータベースに記録されるデータの概要を模式的に表す図。
【図１０】実施例の薬品の重量を確認する処理の手順を示すフローチャート。
【図１１】危険物区分ごとの重量確認画面を示す図。
【図１２】手続基準値の詳細を示す図。
【図１３】薬品種類ごとの重量確認画面を示す図。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a system for storing chemicals that have the potential for unauthorized use.
[0002]
2. Description of the Related Art Chemicals have a risk of being used improperly and must be stored in such a manner that they cannot be used illegally. The safest storage method would be to appoint a trusted storage manager to control the release and entry of medicines. According to this, it is possible to provide only a necessary medicine to a necessary person, and it is difficult for a person who intends to illegally use the medicine to obtain the medicine. However, this storage method is labor-intensive, and it is difficult to keep executing it stably.
Therefore, a technique described in Patent Document 1 has been proposed. In this technology, a combination of a storage that can individually store and lock and unlock medicines, an authentication device that identifies the operator, and a computer is used, who opens and closes which medicine storage at what time. Accumulates and memorizes. According to this storage system, since the use history of the medicine is recorded without requiring any manpower, it should be able to be operated stably.
[Patent Document 1]
JP-A-2001-72215
[0003]
However, the medicine storage system described in Patent Document 1 requires one locked storage for one kind of medicine. In the related art, since it is not possible to directly manage in medicine type units, management is performed in storage units, and one medicine is stored in one storage indirectly in medicine units. Since many businesses use hundreds of types of chemicals, introducing the drug storage system described in Patent Literature 1 in such a business requires a large installation area and extremely high installation costs. It will be something.
The invention solves the problem that, when a plurality of types of medicines are stored in one storage or storage area, the management cannot be performed in units of medicine type even if the management is performed in storage area units. An object of the present invention is to reduce the installation area and the installation cost to a practical level by introducing a technology that enables management of a plurality of types of drugs while storing the types of drugs.
[0004]
According to one embodiment of the present invention, there is provided a medicine storage system, comprising: a transmitting means provided in a medicine container for transmitting a unique signal to each medicine; There is provided a signal / type storage means for storing the stored types of medicines in association with each other. Further, a means for receiving a signal transmitted from a transmitting means provided in a medicine storage section stored in a storage area, and a means for specifying a medicine type based on the received signal and the stored contents of the signal / type storage means. Means for aggregating the identification results of the identification means to create the type data of the medicine stored in the storage area; means for receiving and storing the type of medicine to be used; and before receiving the type of medicine to be used. Means for comparing the type data of the stored medicine created in the above-mentioned method with the type data of the stored medicine created after the reception, and issuing an alarm when a medicine type other than the medicine type to be used is missing.
[0005]
In this storage system, a transmitting unit is provided in each of the stored medicine storage units, and a signal unique to each transmitting unit is transmitted from each transmitting unit. Since the signal / type storage means for storing the unique signal and the kind of medicine in association with each other is prepared, the unique signal group transmitted from the medicine container group stored in the storage area is received ( In the following, this may be referred to as a scan), whereby data indicating the type of stored medicine stored in the storage area can be created.
In the present storage system, the type of medicine in the former but not in the latter, that is, the type of missing medicine is identified by comparing the type data of the old and new stored medicine. The missing medicine type is a medicine that has moved to a distance where a signal cannot be received, and indicates a medicine type taken out of the storage area. In this medicine storage system, the kind of medicine taken out of the storage area is specified.
On the other hand, in the present medicine storage system, the type of medicine to be taken out of the storage area and used is received and stored.
In this medicine storage system, the medicine types taken out of the storage area are compared with the medicine types that are scheduled to be taken out of the storage area and used. It can monitor that they have been taken out of the area, and can monitor improper use.
The alarm referred to in the present invention means to notify the occurrence of an unusual condition and call attention, for example, to alert a large number of persons such as sounding a buzzer or turning on a warning light, and to control This includes sending e-mails to persons or observers, reporting to mobile phones, etc., or recording abnormal conditions.
When the storage system of the present invention is used, it is not necessary to store the medicines in the keyed storage area, and a plurality of types can be collectively stored in the common storage area. It can monitor the occurrence of improper use of chemicals and issue necessary alarms while reducing installation space and installation costs.
[0006]
By using the above storage system, it is possible to monitor unauthorized use of medicines.However, in order to prevent the occurrence of unauthorized use, procedures prescribed by restricting the taking out of medicines themselves are required. A technique that enables the drug to be taken out only after the operation is effective. Therefore, it is preferable to add a means for unlocking the storage area when the type of medicine to be used is received, as described in claim 2.
According to this system, the drug is unlocked only when the kind of medicine to be used is received, so that taking out medicine is restricted and illegal use of medicine is suppressed.
[0007]
When there are a large number of types of medicines, the medicines are separately stored in a plurality of storage areas, and when the kind of medicine to be used is received, the medicine is stored in any storage area. It is preferable to include a means for searching for the storage area and a means for unlocking only the searched storage area. Here, it refers to a unit that can be locked and unlocked independently of one storage area.
According to this system, only the storage area storing the medicine to be used is unlocked and the other storage areas are not unlocked, so that the possibility of unauthorized use of the medicine can be reduced. Further, it is possible to reduce the trouble of the operator searching for the medicine to be used from the plurality of storage areas.
[0008]
In order to prevent the occurrence of unauthorized use disguised as legitimate use, as described in claim 4, when a person handling the medicine is authenticated, when a person who intends to use the medicine is identified, It is preferable to unlock only. That is, it is preferable that a means for specifying the handler and a means for unlocking the storage area only when the handler is specified are added.
The means for specifying the handler may be, for example, a means for identifying physical characteristics such as a fingerprint or an iris, an ID card reader for reading an ID card distributed to an individual who has been authorized to handle a drug, or an individual who has been authorized to handle a drug. Password input means. In particular, when the management is strict, it is possible to increase the accuracy of specifying the operator by combining a plurality of the above-mentioned means.
According to this system, it is possible to restrict a person who does not have the handling authority from taking out the medicine, thereby preventing unauthorized use of the medicine.
[0009]
The types of chemicals that can be handled can also be limited for each operator. For this purpose, as described in claim 5, means for storing data of the types of medicines permitted to be used by the operator is added, and the operator is identified and used. It is preferable to open the lock only when the intended medicine type is permitted to be used by the operator. In this case, since the authorized person can use the medicine when the medicine within the approved range is designated, illegal use of the medicine can be prevented.
[0010]
The frequency of transmitting signals to the transmitting means can be set arbitrarily. Receiving a signal group transmitted from the medicine container group stored in the storage area and creating the type data of the medicine stored in the storage area Can be arbitrarily set when and / or when the creation is performed. Therefore, it is possible to set a timing or an interval at which the type data of the medicine stored in the storage area is created according to the purpose of monitoring what kind of fraudulent activity is to be focused on.
7. In order to detect a malicious misconduct such as taking out a storage part of a medicine different from the kind of medicine received as the kind of medicine to be used, replacing the contents, and returning the medicine, the unlocking is performed as described in claim 6. It is preferable to continuously create the type data of the stored medicine repeatedly at short time intervals during the period from to locking. Even if a drug other than the drug to be used is taken out and returned before locking, it is recorded from the creation record of the stored drug type data that a drug other than the drug to be used was once taken out and then returned. So that unauthorized use can be discovered.
[0011]
Alternatively, it is also possible to create the storage medicine type data before unlocking the storage area and / or after locking the storage area. In this case, it is difficult to detect malicious misconduct such as taking out a drug other than the drug to be used once and replacing it with a new one, but returning a drug other than the drug type specified as the drug type to be used. It can monitor the alarm and issue the necessary alarm.
[0012]
In the present medicine storage system, a medicine which has been moved to a distance where the signal transmitted from the medicine container is not received by the receiving means is specified and is taken as a medicine taken out of the storage area. As a method of taking out the medicine, it is conceivable that the medicine container is not moved and the medicine container is opened in the storage area and only the medicine is taken out with a dropper or the like. In order to prevent such unauthorized removal of the medicine, an alarm is issued when the storage area is not closed for an unnaturally long time exceeding the time required for normal work, as described in claim 8. It is preferable to add a means for emitting
[0013]
It is preferable to be able to control not only the types of chemicals entering and leaving the storage area, but also the weight. To this end, a weighing scale with a reader for detecting the type of medicine and its weight in association with each other by receiving signals and measuring the weight is added to the system. In this case, it is possible to monitor an abnormal decrease in the amount of the medicine.
By detecting the type of medicine and the weight of the medicine both at the time of taking out the medicine and at the time of returning the medicine, it is possible to monitor the occurrence of abnormality or the like in which a prescribed amount of medicine is used. Even when the medicine type and the medicine weight are detected at the time of taking out or returning the medicine, an abnormal use amount can be monitored by comparing with the history of the past weight change.
By detecting the weight of the medicine when returning the medicine, the remaining amount of the medicine can be notified to the administrator, and the administrator can know that the order is necessary because the remaining amount is insufficient. Normal management tasks such as replenishment of chemicals can be performed smoothly.
[0014]
In order to secure the trouble of maintenance and easy handling, it is preferable to provide a battery-free transmitting means for transmitting a wireless signal in the medicine container as described in claim 10. The battery-free transmission means referred to here is a device that transmits a wireless signal by obtaining energy from the outside without having a power supply itself, and examples thereof include those used in IC cards and the like. . The battery-free transmission means is small and can be fixed to the medicine container with an adhesive tape or the like. Since the battery-less transmission unit transmits a unique (individually unique) wireless signal for each transmission unit, when provided in the medicine container, it transmits a unique radio signal to the medicine container.
[0015]
Also, the storage area of this system can be inside the storage. A system can be constructed using an existing storage, or a system can be constructed using a storage provided with means for constructing the system.
[0016]
In the medicine storage system according to the twelfth aspect of the present invention, the medicine / history database includes "the operator, the time when the storage is opened, the time when the storage is closed, and the time when the storage is opened and closed. Of stored chemicals "is accumulated and stored.
That is, a storage for storing a plurality of medicine containers provided with a computer, a battery-less transmitter for individually transmitting a unique wireless signal, an electric unlocking device for the storage, and an operator are specified. Means, and means for receiving a wireless signal group transmitted from the medicine container group stored in the storage. The computer includes a signal / type storage unit that stores a wireless signal and a medicine type in association with each other, a process of unlocking when a handler is specified, and a storage unit that stores a group of wireless signals received by the receiving unit. The process of creating data indicating the type of stored chemicals stored, and the `` handler, the time when the storage was opened, the time when the storage was closed, and the storage when the storage was opened and closed A program for executing a process of creating a medicine / history database that accumulates and stores “variation in medicine type” is stored.
[0017]
In the medicine storage system of the present invention, "who, when and when unlocked and when locked" is recorded, and further, "variation of the storage medicine type when the storage is opened and closed, namely The type of medicine performed is recorded.
For this reason, if any wrongdoing is performed, a record that can immediately identify the contents of the wrongdoing is stored. The deterrence to prevent unauthorized use by the operator works strongly.
[0018]
In the medicine storage system according to the thirteenth aspect, a weighing machine with a reader for receiving a wireless signal transmitted from the medicine container and measuring the weight to thereby detect the kind of the medicine in association with the weight is added. `` The operator, the time when the storage was opened, the time when the storage was closed, the type of storage chemicals when the storage was opened and closed, and the time when the storage was opened and closed. Of the change in the weight of the medicine when the medicine is stored. The computer stores a program for executing a process of creating a medicine / history database.
[0019]
In the medicine storage system of the present invention, “who, when and when unlocked and when locked” is recorded, and further, “variation of the storage medicine type when the storage is opened and closed, ie And the "change in medicine weight when the storage is opened and closed" is recorded.
For this reason, if any wrongdoing is performed, a record that can immediately identify the contents of the wrongdoing is stored. The deterrence to prevent unauthorized use by the operator works strongly.
[0020]
When storing medicines, it is obliged to comply with the laws on drug safety. The Fire Service Law, a typical law relating to the safety of chemicals, requires that managers take legal procedures when the weight of dangerous goods in a storage area exceeds a certain standard. However, when the number of medicines is enormous and the medicines come and go frequently, it is difficult to monitor the weight in real time. Therefore, as set forth in claim 14, a weighing scale with a reader for detecting the association between the kind of medicine and its weight by receiving a wireless signal and measuring the weight, and the kind of medicine based on the weight detected by the weighing scale with reader. Means for calculating the inventory weight stored in the storage area for each type of storage, storage means for storing the reference weight that can be stored in the storage area for each type of medicine, and storage means for each type of medicine stored in the storage area It is preferable to add a means for displaying a comparison result between the stock weight and the reference weight.
Since the weighing scale with the reader detects the medicine type and the weight in association with each other, it is possible to calculate the inventory weight stored in the storage area for each kind of the medicine from the weight detected by the weighing scale with the reader. By comparing the calculated inventory weight with the safety standard weight that can be stored in one storage area specified by law and displaying the result, the inventory stored in the storage area for each drug type The weight can be constantly monitored, and when the inventory weight exceeds the standard and a legal procedure is required, the procedure can be promptly performed.
[0021]
Purchasing a new drug and storing the drug in the storage area may exceed the reference weight that can be stored in one storage area. Therefore, it is convenient for the manager that it is possible to temporarily calculate in advance how much the inventory weight will be by storing the purchased medicines in advance and to compare the temporary inventory weight with the reference weight. . In order to perform such a preliminary study, the provisional weight is added to the stock weight stored in the storage area when the provisional weight of the medicine is given, as shown in claim 15. It is preferable to calculate the weight and display a comparison between the provisional inventory weight stored in the storage area and the reference weight for each type of medicine.
[0022]
In the Fire Services Act, which is a representative law relating to the safety of chemicals, chemicals classified as dangerous goods are classified according to their characteristics according to the danger. For this purpose, it is preferable that a means for storing the type of medicine and the dangerous goods category in association with each other is added. By this means, it is possible to clarify which category of the dangerous substance the chemical belongs to without requiring complicated work.
In the Fire Service Law, the reference weight is determined for each dangerous goods category, so it is convenient to calculate and compare the inventory weight for each dangerous goods category. In addition, it is determined whether legal procedures are required for public institutions based on the total value of the comparison between the reference weight and the inventory weight of each location where the storage area is installed. It is desirable that the indication be made for each storage location. Therefore, as set forth in claim 16, a weighing scale with a reader for detecting and associating a medicine type with its weight by receiving a radio signal and measuring the weight, and associating and storing the medicine type and the dangerous goods classification are stored. Means to calculate the inventory weight stored in the storage area for each dangerous goods category from the weight detected by the weighing scale with a reader, and the reference weight that can be stored in the storage area for each dangerous goods category. A storage means for storing the information and a means for displaying a comparison result between the inventory weight stored in the storage area and the reference weight for each dangerous substance category of the chemical for each location where the storage area is installed are added. Is preferred.
[0023]
It is convenient for the preliminary examination of the weight to be carried out for each dangerous goods category defined by the Fire Service Law, and that the total value of the comparison be calculated for each storage area. Therefore, when the provisional weight of the medicine is given, the provisional weight is added to the stock weight stored in the storage area to calculate the provisional inventory weight. It is preferable to display a comparison between the provisional inventory weight stored in the storage area and the reference weight for each dangerous substance category of the chemicals, for each location.
[0024]
DETAILED DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS First, the main features of the embodiments described below are listed.
(Mode 1) A medicine storage, a means for authenticating a handler, a means for accepting a medicine to be used (desired to be delivered), a weighing scale with an IC reader, a warning means, and a computer capable of transmitting and receiving data and input / output commands. Connected to each other.
(Embodiment 2) In Embodiment 1, the medicine storage is a drawer for accommodating medicine, an open / close sensor, an electronic lock, a lamp for notifying that the electronic lock has been unlocked, and a unique wireless signal transmitted from the medicine container. And an antenna for receiving a signal.
(Mode 3) In mode 2, the antenna is connected to the computer via the connector, and the drawer can be removed from the storage by removing the connector.
(Mode 4) In the mode 2, the medicine storage is divided into a plurality of storages, each of which has an open / close sensor, an electronic lock, and a lamp for notifying that the electronic lock is unlocked. .
[0025]
(Mode 5) An IC chip having a built-in batteryless transmitter for transmitting a unique radio signal is fixed to a medicine container stored in a medicine storage.
(Embodiment 6) In Embodiment 5, an IC reader with an antenna for receiving a radio signal transmitted from an IC chip is installed in a medicine storage.
(Embodiment 7) In Embodiment 6, the distance at which the IC reader installed in the storage can receive the radio signal transmitted by the IC chip is inside the medicine storage and in the vicinity thereof.
(Eighth Mode) In the first mode, the means for receiving the medicine type to be used (desired to be delivered) is a touch panel display.
(Mode 9) In the mode 1, the weighing scale is a weighing scale with an IC reader attached with an antenna for receiving a radio signal transmitted from an IC chip. Send to
(Mode 10) In the mode 1, the alarm means is a buzzer, a red lamp, and / or a notification to a manager.
(Mode 11) In mode 1, the handler authentication means is a device that identifies the handler by recognizing the physical characteristics of the handler or information given to the handler.
(Mode 12) In the mode 11, the device for specifying the operator is a device which can arbitrarily select any one of a fingerprint, an ID card, and input of an ID and a password.
[0026]
(Mode 13) In the mode 1, the computer includes an input unit, a display unit, a control unit, and a storage unit. The storage unit associates a signal of the IC chip with a medicine type and an identification symbol of a medicine storage. Scans signal of IC chip, signal / type / storage database (hereinafter sometimes abbreviated as DB), operator / exitable drug DB that stores data of drug types permitted to be used for each operator Based on the result, the medicine / history DB including the type data of the stored medicine stored in the storage is stored and updated as needed, and the storage unit plays a role of a DB server.
(Mode 14) In the mode 13, the storage unit of the computer stores a program for performing the process of creating the stored medicine type data, and a program for comparing the type data of the old and new stored medicines and specifying the type of the missing drug from the latter. , "The operator, the designated medicine type to be used (desired delivery), the time when the storage was opened, the time when the storage was closed, the type of storage medicine when the storage was opened, and the storage A program for accumulating and storing “storage medicine type data at the time of closing the storage” is stored.
[0027]
(Mode 15) A computer system, a storage for storing a plurality of drug containers provided with a computer, a battery-less transmitter for transmitting an individual wireless signal, and an electric unlocking device for the storage. , A means for specifying a handler, a means for receiving a kind of medicine scheduled to be delivered, and a means for receiving a radio signal group transmitted from a group of medicine containers stored in a storage. The computer includes a signal / type storage unit that stores a wireless signal and a medicine type in association with each other, a process of unlocking when the type of medicine scheduled to be delivered is specified by an operator, and a reception unit. The process of creating data indicating the type of stored medicine stored in the storage from the received radio signal group, and the storage data created before and after the reception of the type of medicine scheduled to be delivered A program for executing a process of comparing the drug type data to identify the missing drug type and a process of issuing a warning when a missing drug type other than the drug type scheduled to be delivered is recognized is stored.
[0028]
In the above case, the computer appropriately creates the type data of the stored medicine stored in the storage and temporarily stores the data in the computer. The computer is retrieved by executing a program for identifying the missing drug type by comparing the type data of the stored drug created before receiving the type of drug scheduled to be delivered with the type data of the stored drug created after receiving. Identify the type of drug that was used. The computer compares the medicine type designated by the means for receiving the medicine type scheduled to be delivered with the delivered medicine type. If they match, no special processing is performed, but if they do not match, that is, if a drug type other than the drug type scheduled to be delivered is missing, an alarm program is executed and abnormal delivery is performed. An alert is issued to inform you.
The medicine storage system does not permit the delivery of medicines unless the person authorized to use the management system is authenticated. Also, the delivery of medicines is not allowed unless the medicine type scheduled to be delivered is accepted. That is, the storage is not unlocked unless the authorized person clarifies which medicine is going to be delivered. In addition, since the type of drug to be delivered is specified by comparing the type data of the stored drug before reception with the type data of the stored drug after reception, it is appropriate for the authorized person to release the specified drug. If an inappropriate delivery other than the delivery occurs, it is monitored.
[0029]
FIG. 1 shows a system configuration of a medicine storage system according to one embodiment of the present invention. Although there are a plurality of medicine storage areas, FIG. 1 shows two storages A and B for convenience. In each storage, electronic locks A1 and B1, door open / close sensors A2 and B2, buzzers A3 and B3 for alarm, lamps A4 and B4 for checking the open / closed state of the door, and wireless signals transmitted by IC chips. IC readers A5, B5, B6, and B7 with antennas for receiving signals are provided. The IC readers B5, B6, and B7 are installed in the drawers, and are connected to the computer 2 by the connectors. By removing the connectors, the drawers can be pulled out and moved.
An IC chip having a built-in battery-less transmitter for transmitting a unique wireless signal is fixed to each of the medicine containers stored in the storage box with an adhesive tape. The adhesive tape is difficult to peel off, and cannot be reattached if it is forcibly peeled off. The IC chip that transmits a unique wireless signal may be connected to the medicine container so as not to be separated.
[0030]
The IC reader transmits energy when creating data (list) indicating the type of stored medicine. The transmitted energy is converted into electric power by a small antenna built in the IC chip. Using this power, a transmitter built in the IC chip transmits a radio signal. The transmitted wireless signal is received by the IC reader. The IC chip does not require a power supply. From the viewpoint of handling convenience, it is preferable to use a batteryless transmitter. The transmitted signal is not limited to a radio wave, and may be a signal such as an optical signal or a sound wave signal.
The communicable distance between the IC reader and the IC chip is substantially equal to the size of the storage unit. If the IC chip is located in the storage A, the radio signal transmitted by the IC chip is read by the IC reader A5, while if the IC chip is taken out of the storage A, the radio signal transmitted by the IC chip is transmitted. Reading by the IC reader A5 becomes impossible. If the IC chip is located in the drawer where the IC reader B5 is installed, the radio signal transmitted by the IC chip is read by the IC reader B5, while the IC chip is transmitted when the IC chip is taken out of the drawer. The wireless signal to be read becomes unreadable by the IC reader B5. Similarly, if the IC chip is located in the drawer in which the IC reader B6 is installed, the wireless signal transmitted by the IC chip is read by the IC reader B6, while the IC chip is taken out of the drawer. The wireless signal transmitted by the chip cannot be read by the IC reader B6. The same applies to the IC reader B7.
The signal transmitted from the medicine container may be received when the medicine container is stored in the storage area, and may not be received when the medicine container is taken out of the storage area. Or an acoustic signal. The transmitter preferably transmits without a battery, but may include a battery. A device that obtains driving power by a solar cell operates by obtaining energy given from the outside, and corresponds to a batteryless transmitter here regardless of the term battery.
[0031]
The storage A and the storage B are connected to the computer 2 via an interface. The computer 2 is an inexpensive general-purpose personal computer. The connection here refers to a connection capable of transmitting and receiving signals, and in some cases, a connection via a wireless LAN or the like.
The computer 2 has a means 4 for detecting the operator's fingerprint and identifying the operator, a touch-type display panel 6 for selecting an item to be input by touching the screen, and receiving a radio signal transmitted from the IC chip. And a weight meter 8 with an IC reader for detecting the type of medicine and its weight in association with each other by measuring the weight, an input means 10 such as a keyboard and a mouse, and a warning device 18 (in this case, a device for notifying a drug manager) ) Is connected.
The storage section of the computer 2 stores a wireless signal / drug type / wireless information stored in association with the type of the wireless signal generated by the IC chip, the type of the drug, and the identification code of the storage storing the drug. A storage DB 14, a handler / storeable drug DB 12 storing handler information and data (list) indicating drug types permitted to be delivered to the handler, a drug / history DB 16, a drug type, and the like. Type / dangerous goods classification / reference weight DB20 that stores the dangerous goods classification and the safety reference weight in association with each other, and the inventory weight of the dangerous goods classification with respect to the reference weight that requires legal procedures The procedure reference value DB 22 storing the reference value of the comparison value is stored and maintained.
[0032]
When adding a new IC chip to a new medicine container by adding a new IC chip to the stored medicine, the medicine management officer causes the IC reader of the weighing scale 8 to read a radio signal from the IC chip and uses the input device 10 A medicine type corresponding to the radio signal is input, a storage for storing the medicine is specified, and a weight of the medicine to be newly stored is input. The storage unit of the computer 2 stores the data input from the input means 10 and the like when the drug management officer fixes a new IC chip in a new drug container, measures the weight, and adds it to the stored drug. In addition, a program for creating the wireless signal / drug type / storage DB 14 is stored.
[0033]
In addition, the person in charge of drug management inputs information that identifies the person newly authorized to use this system, and data indicating the type of drug that the person is authorized to leave. I do. The storage unit of the computer stores a program for creating the handler / exitable drug DB 12 based on data input by the drug manager from the input unit 10 or the like.
In addition, data indicating the change in the type of stored medicines stored in the storage (a list indicating which types were released and which types were stored) and the weight of the medicine when the storage was opened and closed Data indicating the amount of fluctuation (the medicine weight should not change unless the medicine is removed with a dropper or the like in the storage. Actually, the difference between the weight at the time of unloading and the weight at the time of storage is calculated to calculate the usage amount Is accumulated and stored, so that a program for updating the medicine / history DB 16 and a warning device 18 or a lamp A4, B4 or the like is issued when an illegal take-out is detected. A program is stored.
Further, a program for calculating a stock weight of the medicine stored in the storage for each dangerous goods category and a program for calculating a comparison value between the calculated stock weight and the reference weight are stored.
[0034]
FIG. 2 is a flowchart showing a procedure for registering a new drug, which is executed by the drug storage system of this embodiment. The details will be described below in association with each step of the flowchart.
In order to newly register a medicine to be newly managed in the medicine storage system of the present embodiment, it is checked whether or not an IC chip incorporating a battery-less transmitter transmits a radio signal as scheduled (step 43). After confirming that a predetermined radio signal is transmitted, the IC chip is fixed to the medicine container (step 44). A process such as attaching a fraud prevention seal is performed so that the fixed IC chip cannot be intentionally removed (step 46). A registration process is performed for the medicine that has been prepared as described above.
[0035]
In the medicine storage system of this embodiment, two types of handlers are set. There is a normal operator who can only enter and leave medicines, and an administrator who can newly register medicines and newly register handlers. In order to newly register a medicine, it is necessary to be authenticated and logged in as a medicine manager by the operator identification device 4 (step 2). When the user is authenticated as a medicine manager, a registration initial screen is displayed (step 4). On the initial screen of the touch display panel 6, menus such as new registration and deletion of a drug, new registration and deletion of a handler, replenishment of a drug, and alarm release processing are displayed. Here, a drug registration menu is selected. (Step 6).
In the new registration of a medicine, a medicine kind name is inputted from the input means 10 (step 8). Next, the medicine container to which the IC chip is fixed is put on a weighing scale with an IC reader (step 10). The recording / weighing button of the touch display panel 6 is touched (step 12), and the weight of the medicine container is measured (step 14). When the medicine container is put on the weighing scale, the IC reader attached to the weighing scale receives a unique radio signal from the IC chip fixed to the medicine container (step 16). If necessary, the input unit 10 inputs a classification name for classifying the medicine, a reference weight of the remaining amount when replenishing the medicine, and a usage limit per use. Further, a storage identifier for storing the medicine is input. Through the above series of operations, the wireless signal, the medicine type, and the storage name specific to the IC chip are associated with each other, and these are additionally recorded in the wireless signal / drug type / storage DB 14. If the drug type is a legally hazardous substance, the dangerous substance classification is also recorded in the radio signal / drug type / storage DB 14 from the medicine type / dangerous substance classification / reference weight DB 20. The medicine type, the storage start date and time of the medicine, the initial weight of the medicine, the reference weight for replenishment, the usage limit amount, and the like are associated with each other, sent to the medicine / history DB, and recorded as a new item (step 18). .
[0036]
If an appropriate storage cannot be specified, an empty storage is searched (step 20). Select a place that can be stored in consideration of the size of the container, the type of medicine, and the weight of the inventory, but if there is no space available in the appropriate storage, search for another place that can be stored. (Step 22). When the storage is determined and the determination button is touched (step 24), the storage name is associated with the wireless signal unique to the IC chip and the type of medicine, and is additionally recorded in the radio signal / drug type / storage DB14. I do. Further, an unlocking command is transmitted to the control part of the electronic lock of the determined storage, only the relevant storage is electrically unlocked, and a blue lamp indicating that the storage is unlocked is lit (step 26, 28). The administrator opens the storage, stores the medicine, and closes the door (step 30). When it is confirmed by the door open / close sensor that the door is closed, a program for executing a process of creating stored chemical type data stored in the computer is executed. Wireless signals transmitted from a group of medicine containers stored in a storage housing new medicines are sequentially read and scanned by an IC reader in the storage (step 34), and communication with the newly stored medicines is performed. Is successful, and if the recognition is successful, a message indicating that the scanning was successful is displayed on the touch display panel 6 (step 36). When the user confirms the registered contents and presses the confirm button (step 38), data indicating the type of stored medicine for each storage is created, and information on the newly registered medicine storage and the date and time of the scan are recorded in the DB. (Step 40). The administrator logs out of the medicine storage system and ends the process (step 42).
[0037]
FIG. 3 shows an example of information recorded in the radio signal / drug type / storage DB 14 and the drug / history DB 16 when the registration process of a new drug is completed.
The radio signal / drug type / storage DB 14 records the name of the medicine, a radio signal unique to the IC chip fixed to the medicine container (hereinafter sometimes abbreviated as the ID of the IC chip), and the name of the storage. . In addition, when the classification of medicine or the classification of dangerous goods is set, the classification of medicine is recorded in the radio signal / drug type / storage DB14.
In the medicine / history DB, the date and time when the ID of the IC chip was first scanned as well as the medicine name and the initial weight are recorded as the registration date and time. Further, when the specified weight of the remaining amount that needs to be refilled and the upper limit of use per time are set, these are recorded in the medicine / history DB. In the medicine / history DB, the history is accumulated and recorded every time a medicine is taken in and out.
[0038]
FIG. 4 and FIG. 5 are flowcharts of a medicine leaving process performed by the medicine storage system of the embodiment. The details will be described below in association with each step of the flowchart.
In the present embodiment, the medicine is stored in the medicine storage system shown in FIG. In the present embodiment, since the number of stored medicine types is large, the medicines are stored in a plurality of storages, and the stored medicines are stored in the radio signal / drug type / storage DB 14 for each type of medicine. Classifications are defined, classification names and dangerous goods classifications are registered, and stored chemicals can be searched by inputting the classification names. In addition, a drug that can be used (shipped) is specified for each handler by the handler / shipping-possible drug DB 12, and the storage is not unlocked even if the unloading operation of a drug that cannot be used by the handler is performed. .
[0039]
In order to take out a medicine in the medicine storage system of this embodiment, it is necessary to be authenticated as a handler and log in by the handler specifying device (step 52). If the operator is authenticated, an initial screen for selecting a process to be performed is displayed on the touch display panel 6 (step 54). If the retrieval process is selected here, a retrieval process screen as shown in FIG. 6 is displayed. The drug / classification name input field at the top displays the classification name of the drug scheduled to be released and used (desired). Is input (step 56). Then, the names of the medicines belonging to the corresponding classification are displayed on the touch display panel 6. If the medicine to be delivered is not displayed, touching the tag displayed at the top of the displayed medicine list displays the medicines corresponding to the search items one after another (step 58). If a drug to be used (that is, a use request, a delivery schedule, a delivery request) drug is displayed (YES in step 60), the following processing is performed, but the drug to be used is not displayed even if all screens are checked. In this case, the search condition is changed and the input is made again to search for the medicine to be used (NO in step 60). When the medicine to be used is displayed on the touch-type display panel 6, the name of the medicine is touched and designated, and the decision button is touched to confirm (step 62). Instead of searching and specifying the medicine to be used, the name of the medicine to be used may be directly specified.
[0040]
When the medicine to be used is designated, it is checked against the handler / shipping-possible medicine DB 12, and it is determined whether or not use (shipping) is possible (step 64). If a drug whose use is not permitted is specified, a message indicating that use is not permitted is displayed on the touch display panel 6, and the retrieval process ends (step 66). If the drug to be used is a drug that can be used by the handler, the retrieval operation is continued.
[0041]
When an appropriate drug to be used (desired delivery) is designated, the radio signal / drug type / storage DB 14 is searched, and a storage in which the drug to be used is stored is searched (step 68). The ID of the IC chip fixed to the medicine container group stored in the storage where the medicine to be used is stored is scanned (step 70), and the ID of the IC chip is stored by the program for creating the type data of the stored medicine. The data is converted into medicine type data, and the kind data of the stored medicine stored in the storage is created and temporarily stored in the computer. Next, the computer compares the type data of the stored medicine before the update with the type data of the stored medicine after the update, and confirms in advance whether there is any missing medicine by a program for specifying the kind of the missing medicine (step 72). ). If the missing is recognized, there is a high possibility that the previous user has performed an abnormal retrieval, and a warning program is executed to issue a warning to the administrator to notify the abnormal retrieval (step 78). Even if a missing drug is recognized, if the previous handler is different from the current handler and the drug to be used (drug to be delivered) is not missing (steps 80 and 82), the use is continued. The delivery process of the scheduled medicine is continued (the process proceeds from step 82 to step S74).
If the missing medicine is not found, an unlocking command is transmitted to the control part of the electronic lock in the retrieved storage, indicating that only the relevant storage is electrically unlocked and unlocked. The blue lamp is turned on (steps 74 and 76).
[0042]
The operator opens the storage where the blue lamp is turned on to take out the medicine (step 84). When it is confirmed by the door open / close sensor that the door has been opened, the timer operates to start measuring the time during which the door is open (step 86). At the same time, a program for performing the process of creating the stored medicine type data (list) is repeatedly executed at short time intervals. That is, the ID of the IC chip of the medicine container group stored in the storage with the door opened is scanned by the IC reader in the storage, and the type data of the stored medicine is repeatedly created (step 88), and the scheduled use is performed. Delivery of a drug different from the drug is monitored.
When the medicine to be used is delivered, the ID of the IC chip of the medicine container is no longer scanned by the IC reader in the storage, and it is confirmed by the open / close sensor that the door of the medicine storage is closed within a predetermined time. (Steps 92 and 94) After the lock, a program for executing the process of creating the stored medicine type data again is executed (Step 96). It is finally confirmed whether or not a medicine different from the medicine to be used (a medicine desired to be delivered) has not been delivered (step 98).
[0043]
At the same time as the medicine is released and locked in the storage, the timer measures the time from when the door of the storage is closed to when the medicine container is placed on the weighing scale with the IC reader (step 100). When the IC reader of the weighing scale receives the ID of the IC chip of the corresponding medicine container and it can be confirmed that the medicine container scheduled to be taken out is placed on the weighing scale within a predetermined time (steps 102 and 104), the medicine container is checked by the weighing scale. Is weighed. The weight of the medicine container is compared with the weight at the time of previous storage (step 106), and if the weights match within the range of the error, it is determined that normal unloading work has been performed, and a medicine / history DB is created. The unloading operation is completed (Step 108).
[0044]
The above is a series of operations related to normal delivery. In this embodiment, various alarm means and processes are prepared in order to monitor and prevent unauthorized release of medicines when the storage is unlocked for delivery.
If the ID of the IC chip of a drug different from the drug to be used (drug to be taken out) is not scanned before the door of the storage is closed (step 90), an alarm is issued by the alarm program to notify the abnormal delivery. . A red lamp is turned on in the storage in which the abnormal delivery is confirmed (step 110), a buzzer sounds (step 112) to call attention, and the history of the abnormal delivery is noted in the medicine / history DB (step 110). 114). However, if the ID of the IC chip of a drug type different from the drug to be used (drug to be delivered) is to be scanned again within the time required for normal taking out (step 116), the simple drug of the operator is used. It is treated as an error, and it is possible to continue the shipping operation. If the ID of the IC chip of a medicine different from the medicine to be used (request to be taken out) is not scanned even after the time required for normal taking out (step 118), it is considered that the medicine is out of stock. , A notification is sent to the administrator (step 120).
[0045]
In this embodiment, the predetermined time for taking out the medicine from the storage is 10 seconds (steps 92 and 118). If the storage door is left open for more than 10 seconds, do not move the medicine container, open the container on the spot and take out the medicine with a dropper or the like. The red lamp lights up in the storage (step 122) and the buzzer sounds (step 124) to alert the user because there is a possibility that an attempt has been made. Further, if the door of the storage is not closed 30 seconds after the door is opened (step 126), there is a high possibility that an illegal drug is being taken out, and the administrator is notified. Then, a warning message is displayed on the touch display panel 6 (step 128). After 30 seconds, the medicine scan is repeated until the door of the storage is closed, the red lamp is lit, and the buzzer continues to sound. Even when the door is closed within 30 seconds, a record that the opening time of the door of the storage has exceeded the predetermined time is noted in the medicine / history DB (step 132).
[0046]
Furthermore, if it is not confirmed that the medicine container is placed on the weighing scale with the IC reader within 20 seconds after the door of the medicine storage is closed, or the weight of the medicine placed on the weighing scale exceeds the error range. Even if the number has decreased, the administrator is notified that the medicine has been illegally taken out.
[0047]
FIG. 7 and FIG. 8 are flowcharts of medicine storage processing executed in the medicine storage system of the embodiment. The stocking process referred to here is a process for returning a drug once taken out of the storage, and when the drug not registered in the drug storage system starts to be stored in the storage, the registration process described above is necessary. .
The details will be described below in association with each step of the flowchart.
[0048]
In order to store the medicine in the medicine storage system of the present embodiment, it is necessary to be authenticated as a handler by the handler specifying device 4 and log in (step 200). If the operator is authenticated, an initial screen for selecting a process to be executed is displayed on the touch display panel 6, so that a warehousing process is selected (step 202). Since a message requesting the weight measurement of the medicine container is displayed on the touch display panel 6, the medicine container is placed on the weighing scale 8 with an IC reader. The weighing scale 8 with an IC reader reads the ID of the IC chip in the medicine container and transmits the ID together with the medicine weight to the computer (step 204). Here, on the computer, a creation processing program of the medicine / history database 16 is executed, the received ID of the IC chip of the medicine container is converted into a medicine type, and a record of the corresponding medicine type is searched. If the received medicine weight is equal to or less than the prescribed amount serving as a reference for replenishment (step 206), the necessity of replenishment is notified to the administrator (step 208). If it is confirmed that the current usage exceeds the upper limit per use (step 210), the administrator is notified and the usage is displayed on the touch display panel 6. Is displayed, and the fact that the administrator has been notified is displayed (step 212). In any of the above cases, the type and weight of the medicine for which the storage processing is performed are recorded in the computer.
[0049]
Since the medicine to be stored is determined by the weighing device 8 with an IC reader, the radio signal / drug type / storage DB 14 is searched, and a storage for storing the medicine to be received is searched (step 214). The ID of the IC chip fixed to the medicine container is scanned in the storage for storing the received medicines (step 216), and a storage medicine type list stored in the storage is created and temporarily stored in the computer. . Next, the computer checks in advance whether there is any missing drug from the created stored medicine type list by a program for specifying the missing medicine type from the stored medicine type list before creation (step 218). If a dropout is recognized, there is a high possibility that the last time the user performed an abnormal exit, so that an alarm is issued to the administrator by executing an alarm program to notify the abnormal exit (step 220). If no missing drug is found, an unlocking command signal is sent to the control section of the electronic lock, only the corresponding storage is electrically unlocked, and a blue lamp indicating that unlocking has been performed is displayed. The light is turned on (steps 222 and 224).
[0050]
The handler opens the storage to store the medicine (step 226). When it is confirmed by the door opening / closing sensor that the door has been opened, the timer is operated to start measuring the time during which the door is open (step 228). At the same time, a program for creating a stored medicine type list of the computer is repeatedly executed at short time intervals. The ID of the IC chip of the medicine container group stored in the storage with the door open is scanned by the IC reader in the storage to create a storage medicine type list (step 230), and the taking out of the medicine is monitored. Is done.
If it is confirmed by the open / close sensor that the door of the medicine store is closed within a predetermined time after the medicine is received (step 236), the medicine store is locked (step 238), and the storage medicine type list is created again. A program for performing the processing is executed. The ID of the IC chip of the medicine container group stored in the storage with the door opened is scanned to create a stored medicine type list (step 240), and the IC chip ID of the incoming medicine container is added and scanned. When it is confirmed that the operation has been performed (step 246), it is determined that the normal warehousing operation has been performed, and a medicine / history DB is created to complete the unloading operation (step 248).
[0051]
The above is a series of operations related to normal storage in the present embodiment. Further, in this embodiment, various alarm means and processes are prepared in order to monitor and prevent unauthorized removal of another drug while the storage is unlocked for storage.
When the ID of the IC chip of the medicine container that has been stored so far is not scanned before the door of the storage is closed (step 232), an alarm is issued by the alarm program to notify the abnormal storage. That is, a red lamp is turned on in the storage in which an abnormal delivery has been confirmed (step 242), a buzzer alerts the user (step 244), and a notification to the manager is immediately made (step 250). The history of abnormal delivery is recorded in the medicine / history DB (step 252). The fact that another delivery is performed during the medicine loading operation is because there is a high possibility that an illegal drug is delivered.
[0052]
In this embodiment, the predetermined time for storing the medicine in the storage is set to 10 seconds (step 234). If the storage door is left open for more than 10 seconds, do not move the medicine container, try opening the container on the spot and taking out the medicine only with a dropper etc. Since there is a possibility that the lamp has been turned on, a red lamp lights up in the storage (step 242) and a buzzer sounds (step 244) to call attention. Further, since there is a possibility that an unauthorized drug may be taken out, a notification is sent to the administrator, and a warning message is also displayed on the touch display panel 6 (step 250). In the medicine / history DB, a record in which the opening time of the storage door exceeds a predetermined time is recorded as an open / close abnormality (step 252).
[0053]
After the door of the storage is locked, a program for executing the process of creating the storage medicine type list is executed again (step 240). It is checked whether the ID of the IC chip of the stored medicine container has been scanned and correctly recognized, and whether the stored medicine has been illegally taken out (step 246). If the medicine that has been received is not confirmed, or if the medicine that is supposed to be stored is not confirmed, a notification is sent to the administrator (step 250), and the history of abnormal delivery is stored in the medicine / history DB. Is recorded (step 252).
[0054]
FIG. 9 shows an example of information accumulated and recorded in the medicine / history DB in association with the above-described retrieval and retrieval processing.
The use number of the system is stored in the history number. The first use after the start of the operation of the system illustrates that the handler x1 unlocks at time t1 and locks at time t2 in order to release the medicine to be used (drug to be delivered) a1. in this case,
(1) The time from unlocking to locking was within 10 seconds, which was an appropriate time.
(2) Before unlocking at time t1, the medicine in the storage is scanned by the IC reader to create a stored medicine group list. The stored medicine group list matches the stored medicine group list stored before that, and is unlocked at time t1. Was properly stored until
(3) After locking at time t2, the medicine in the storage is scanned by the IC reader to create a stored medicine group list. Only the medicine a1 is missing from the stored medicine group list created before unlocking, and the medicine a1 is missing. The chemicals matched the chemicals to be used (desired delivery). There was no missing drug other than the fixed delivery drug.
(4) In this embodiment, the stored medicine group list is created at short time intervals during unlocking, and no medicine other than the medicine a1 is lost between the unlocking time t1 and the locking time t2.
(5) When the stored medicine group list was created again after locking, only the medicine a1 was missing, and the other medicines were not missing.
(6) The weight w1 of the medicine a1 was measured within a predetermined time after the delivery.
(7) The weight w1 at the time of departure was consistent with the weight at the time of the last storage at the previous time within a range of error, and was normal.
Since all of the above check items are normal, the remarks column stores the appropriateness.
[0055]
The second use after the start of operation of the system illustrates that the operator x1 unlocks at time t3 and locks at time t4 to store the medicine a1. in this case,
(1) The time from unlocking to locking was within 10 seconds, which was an appropriate time.
(2) The weight w2 of the medicine a1 was measured before storage.
(3) The difference between the weight w2 at the time of entry to the warehouse and the weight w1 at the time of the last exit before the arrival was within the single use limit amount d1, and was normal.
(4) When the medicine in the storage is scanned by the IC reader to create a stored medicine group list before unlocking at time t3, the stored medicine group list matches the stored medicine group list created after locking at time t2, and locking is performed at time t2. From time t3 until unlocking at time t3.
(5) After locking at time t4, the medicine in the storage is scanned by the IC reader to create a stored medicine group list, and the medicine a1 is added to the stored medicine group list created before unlocking, and the missing medicine There was no. The medicine to be received was received and no other medicines were missing.
(6) In this embodiment, the stored medicine group list is created at short time intervals during unlocking, and only the medicine a1 is added between the unlocking time t3 and the locking time t4, and the missing medicine is deleted. There was no.
(7) When the stored medicine group list was created again after locking at time t4, medicine a1 was added, and the other medicines did not change.
Since all of the above check items are normal, the remarks column stores the appropriateness. It can be seen that the weight w2 at the time of entry is equal to or more than the reference remaining amount c1, and it is not necessary to replenish the product yet.
[0056]
The third use after the start of the operation of the system illustrates that the operator x1 unlocks at time t5 and locks at time t6 to release the medicine a1 scheduled to be released. in this case,
(1) The time from unlocking to locking was within 10 seconds, which was an appropriate time.
(2) Before unlocking at time t5, the medicine in the storage was scanned by the IC reader to create a stored medicine group list. The stored medicine group list matched with the stored medicine group list created after locking at time t4, and the locked medicine group was locked at time t4. From time t5 until unlocking at time t5.
(3) After locking at time t6, the medicine in the storage is scanned by the IC reader to create the stored medicine group data (list), and only the medicine a1 is missing from the stored medicine group list created before unlocking. The missing medicines corresponded to the medicines to be used (drugs to be delivered). There was no missing drug other than the designated drug to be delivered.
(4) In this embodiment, the stored medicine group list is created at short time intervals during unlocking, and is repeatedly created between the unlocking time t5 and the locking time t6. Was found. When the storage system warns because it has detected a delivery other than the drug desired to be delivered, the operator notices the mistake, and returns that the medicine a2 that was delivered by mistake is returned (entered), and then the drug scheduled to be delivered is delivered.
(5) When the stored medicine group list was created again after locking at time t6, only the medicine a1 was missing, and the other medicines were not missing.
(6) The weight w3 of the medicine a1 was measured within a predetermined time after the delivery.
(7) The weight w3 at the time of exit from the warehouse was consistent with the weight w2 at the time of the last entrance before that within a range of error, and was normal.
Since all of the above check items are normal, the remarks column stores the appropriateness. Although appropriate, the drug / history DB first stores the drug a2 other than the drug to be delivered, returns it, and then stores a record of releasing the drug a1 to be delivered.
[0057]
The fourth use after the start of the operation of the system illustrates that the handler x1 unlocks at time t7 and locks at time t8 to release the drug a1 to be released. In this case, comparing the stored medicine group list created by scanning the medicines in the storage before unlocking at time t7 and the stored medicine group list created after locking at time t8, This illustrates a case where it is observed that a2 is missing. It can be seen that an abnormal delivery with mismatched medicines was performed.
[0058]
The fifth use after the start of operation of the system illustrates that the handler x1 unlocks at time t9 and locks at time t10 in order to release the drug a1 to be released. In this case, 30 seconds or more have passed since the drug to be released was released from the time when the drug was unlocked at time t9 until the time when the drug was unlocked at time t10, and an abnormality that had been unlocked for an abnormally long time occurred. I understand.
[0059]
The sixth use after the start of the operation of the system illustrates that the operator x2 unlocks at time t11 and locks at time t12 to store the medicine a1 to be stored. In this case, it can be seen that the medicine a2 has been illegally discharged despite the storage processing.
[0060]
The seventh use after the start of operation of the system illustrates that the operator x2 unlocks at time t13 and locks at time t14 to store the medicine a1 to be stored. In this case, the weight w5 at the time of storage (at the time of return) is smaller than the reference remaining amount c1, and the storage system informs the manager of the need for replenishment. Further, it is recorded that the difference from the weight at the time of leaving the warehouse w4 is large, and the consumption amount exceeds the upper limit d1 per use and is consumed abnormally.
[0061]
In the present embodiment, the storage contents of the medicine / history database illustrated in FIG. 9 can be variously arranged and displayed.
The medicine / history database shown in FIG. 9 displays records of entry and exit in chronological order. On the other hand, the change of the type of the medicine group stored in the storage can be timely edited in units of the storage. In this embodiment, in addition to the stored medicine group list before unlocking and the stored medicine group list after locking, when the stored medicine group list fluctuates during unlocking, the fluctuation time is also recorded. By analyzing the transition of the stored medicine group list, it is possible to analyze the history of entry / exit for each storage. Alternatively, by designating a specific medicine, only the record of the medicine can be extracted and displayed.
The administrator of this system can easily search and extract and sort all usage history data recorded for each process for each drug or for each operator. It is possible to manage the medicine storage by performing the above processing.
[0062]
Since the data indicating the amount of change in the weight of the medicine is accumulated and stored in association with the delivery and receipt processing of the medicine, the stock weight stored in the storage for each type of medicine can be confirmed. In addition, since the medicine type and the dangerous goods category are associated in the medicine type / dangerous goods category / reference weight DB 20, the inventory weight can be confirmed for each dangerous goods category. FIG. 10 is a flowchart showing the procedure of the weight confirmation process executed in the medicine storage system of this embodiment. The details will be described below in association with each step of the flowchart.
[0063]
Since a screen for selecting a process to be performed is displayed on the touch display panel 6, when the weight confirmation process is selected (step 300), a weight confirmation screen illustrated in FIG. 11 is displayed. When the user specifies the storage and installation location to be processed in the storage / installation location specification column 30 in FIG. 11 (step 302), the inventory weight of the medicines stored in the storage is automatically calculated. At the same time, a comparison value with the reference weight is calculated. Further, the comparison values for each dangerous goods category are summed up for each location where the storage is installed (step 304). In the inventory weight column 34 of FIG. 11, the inventory weight is calculated for each dangerous goods category according to the display of the dangerous goods category field 32. Here, the dangerous goods category is read from the medicine type / dangerous goods category / reference weight DB 20 and complies with “Category / Product name / Properties” in the Critical Regulations Schedule 3 based on the provisions of the Fire Service Law. The reference weight displayed in the reference weight column 36 is also read from the medicine type / dangerous goods classification / reference weight DB 20 and complies with the “designated quantity” in the Critical Regulations Schedule 3 based on the provisions of the Fire Service Law. In the comparison value column 38, a value indicating the ratio of the stock weight to the reference weight is displayed as a comparison value between the stock weight and the reference weight. For example, the inventory weight of the dangerous goods category of “first kind, first kind, oxidizing solid” is 2.75 kg. Since the reference weight of this dangerous goods category is 50 kg, by dividing 50 from 2.75, a value indicating the ratio of the inventory weight to the reference weight, 0.055, is obtained and displayed as a comparison value. . In the comparison value sum column 42, a value obtained by summing the comparison values (values indicating the ratios) for each dangerous goods classification is displayed for each storage location. If the total value exceeds the procedural standard value (procedure standard value column 40), the manager must perform legal procedures against public institutions. The procedure reference value is stored in the procedure reference value DB 22, and details are shown in FIG. If the sum of the comparison values is 1.0 or more, a procedure for requesting permission from a public organization is required. If the sum of the comparison values is greater than or equal to 0.2 and less than 1.0, a procedure for notification to a public organization is required. If the sum of the comparison values is less than 0.2, no legal action is required. Since the sum of the comparison values in FIG. 11 is less than 0.2, no legal procedure is required.
Further, when it is desired to confirm the weight for each type of medicine, a weight confirmation screen for each type of medicine can be displayed (step 306). FIG. 13 illustrates an example of a weight confirmation screen for each type of chemical contained in the dangerous goods classification “first type, first type, oxidizable solid”.
[0064]
When it is desired to add a medicine to the storage, such as when purchasing a new medicine, it is possible to simulate how much the inventory weight will be. The weight simulation is performed on a weight confirmation screen for each type of medicine (steps 308 and 314). When the weight simulation button 52 on the weight confirmation screen in FIG. 13 is clicked, the flow shifts to the weight simulation processing. When the type of the drug to be added (drug type column 54) is specified, a weight input area appears on the screen, and a temporary weight to be added is input (step 316). The inventory weight (temporary weight) of the simulation is automatically calculated, and a comparison value (a value indicating a ratio) with the reference weight is calculated. Also, the temporary comparison values are summed for each storage location, and displayed together with the procedure reference value (step 318). In FIG. 13, the part of the chemical type “zirconium oxynitrate” whose weight is simulated and the part simulated with it are highlighted. The simulated inventory weight of the chemical type "zirconium oxynitrate" is 1.0 kg (stock weight column 56), while the weight of "zirconium oxynitrate" (hazardous material category "Class I, Class I, oxidizing solid") is Since the reference weight is 50 kg (reference weight column 58), the comparison value is calculated as 0.02 (comparison value column 60). The sum of the comparison values is calculated based on the comparison value calculated from the simulated weight (comparison value total column 64).
If there are any more chemicals to be simulated, the process returns to step 316 (step 320). If not, the process ends.
By simulating the inventory weight in this way, it is possible to determine whether or not the inventory weight exceeds the procedural standard value when chemicals are added to the vault, and to select an appropriate vault to store the chemicals. Can be.
[0065]
As mentioned above, although the specific example of this invention was demonstrated in detail, these are only illustrations and do not limit a claim. The technology described in the claims includes various modifications and alterations of the specific examples illustrated above. For example, in the embodiment, the operator uses the touch-type display panel 6 for designating work contents and inputting data to the medicine storage system, but it is also possible to use a normal display and a keyboard or a mouse. It is. In the embodiment, the communication distance between the IC chip of the medicine container and the IC reader in the medicine storage is within the medicine storage. However, for more strict management, the communication distance is shortened and the IC reader is used. By wrapping around the bottom or top surface of the storage, it is possible to issue a warning by simply moving the storage from the storage location in the medicine storage as taking it out. In addition, a method was described in which the warning for unauthorized removal of drugs was stepped up to a lamp, a buzzer, and a warning to the administrator. It can be changed according to the degree of danger or importance of stored chemicals such as locking. In addition, the data structure and the display screen of the touch display panel 6 shown in the drawings of the embodiment can be freely changed by ordinary database design and programming work, and items can be added or deleted.
The storage medicine type list may be created either after locking or before unlocking, and the process of repeatedly creating the list during unlocking may be omitted. In this case, even if the temporary mistake exemplified in the history number 3 in FIG. 9 cannot be detected, it can be detected if there is an illegal delivery.
The technical elements described in the present specification or the drawings exert technical utility singly or in various combinations, and are not limited to the combinations described in the claims at the time of filing.
[0066]
As described above, according to the medicine storage system of the present invention, communication is performed between the transmitter fixed to the medicine container for transmitting an individual signal and the receiver in the storage. Since the medicine is managed based on the information, it becomes possible to manage a plurality of kinds of medicines in one storage area while storing them in units of medicines. For this reason, various kinds of medicines can be stored, and a medicine storage system with reduced installation area and installation cost can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram schematically showing a configuration of a medicine storage system according to an embodiment.
FIG. 2 is a flowchart showing an outline of a method of registering a new medicine in the medicine storage system of the embodiment and starting to store the medicine.
FIG. 3 is a diagram schematically showing an outline of data recorded in a database of a computer when a new medicine is registered in the medicine storage system of the embodiment.
FIG. 4 is a flowchart illustrating an outline of a method for unloading a drug stored in the drug storage system according to the embodiment.
FIG. 5 is a flowchart showing an outline of a method for unloading a drug stored in the drug storage system of the embodiment.
FIG. 6 is a diagram schematically showing a screen displayed on a touch-type display panel during a work of searching for stored medicines and determining a medicine to be delivered in the medicine storage system of the embodiment.
FIG. 7 is a flowchart showing an outline of a method for storing a medicine in the medicine storage system of the embodiment.
FIG. 8 is a flowchart showing an outline of a method for storing a medicine in the medicine storage system of the embodiment.
FIG. 9 is a diagram schematically showing an outline of data recorded in a database of a computer when the entry / exit work is repeated from the medicine storage system of the embodiment.
FIG. 10 is a flowchart illustrating a procedure of a process of confirming the weight of a medicine according to the embodiment.
FIG. 11 is a diagram showing a weight confirmation screen for each dangerous goods category.
FIG. 12 is a diagram showing details of a procedure reference value.
FIG. 13 is a view showing a weight confirmation screen for each type of medicine.

Claims

A transmitting unit provided in the medicine storage unit for transmitting an individual signal individually; a signal / type storage unit for storing the unique signal and the type of medicine stored in the medicine storage unit in association with each other; A means for receiving a signal transmitted from a transmitting means provided in a medicine storage unit stored in a storage area, a means for specifying a medicine type from the received signal and the storage content of the signal / type storage means, Means for creating the type data of the medicine stored in the storage area by aggregating the identification results of the identification means, means for receiving and storing the kind of medicine to be used, and creation before receiving the kind of medicine to be used And a means for comparing the type data of the stored medicine with the type data of the stored medicine created after the reception and issuing an alarm when a medicine type other than the medicine type to be used is missing.

2. A medicine storage system according to claim 1, further comprising means for unlocking a storage area when a kind of medicine to be used is received.

3. The medicine according to claim 2, wherein a plurality of said storage areas are provided, and a means for searching for a storage area storing a medicine type to be used is added, and only the searched storage area is unlocked. Storage system.

4. The medicine storage system according to claim 1, further comprising means for specifying a handler and means for unlocking the storage area only when the handler is specified.

A means is added to store data on the types of medicines that are allowed to be used by the handler, and when the handler is specified and the medicine type to be used is permitted by the handler, The drug storage system according to claim 4, wherein only the unlocking is performed.

The medicine storage system according to any one of claims 2 to 5, wherein the storage medicine type data creating means repeatedly creates the storage medicine type data at short time intervals while the storage area is unlocked.

The medicine storage system according to any one of claims 2 to 5, wherein the storage medicine type data creating means creates the storage medicine before opening and / or after locking the storage area.

8. The chemical storage system according to claim 2, further comprising means for issuing an alarm when the storage area is not closed within a predetermined time after being opened.

9. The medicine storage system according to any one of claims 1 to 8, further comprising a weighing scale with a reader for detecting the type of medicine and its weight in association with each other by receiving the signal and measuring the weight.

The medicine storage system according to any one of claims 1 to 9, wherein the transmitting means is a batteryless transmitter that transmits a wireless signal.

A medicine storage for constructing the medicine storage system according to claim 1.

A computer, a storage for storing a plurality of drug containers provided with a battery-less transmitter for transmitting a wireless signal unique to each, an electric unlocking device for the storage, and a means for identifying a handler; Means for receiving a group of radio signals transmitted from the group of medicine containers stored in the storage, the computer has a signal / type storage means for storing the radio signal and the type of medicine in association with each other, A process of unlocking when the handler is specified, a process of creating data indicating the type of storage medicine stored in the storage from the radio signal group received by the receiving unit, To create a medicine / history database that accumulates and stores the time at which the storage is opened, the time at which the storage is closed, and the change in the type of storage medicine when the storage is opened and closed. Is remembered Chemical storage system to a butterfly.

A weighing scale with a reader that detects the correlation between the type of medicine and its weight by receiving a wireless signal and measuring the weight is added. A program for executing a process for creating a medicine / history database that accumulates and stores the time at which the storage is closed, the change in the type of stored medicine when the storage is opened and the storage is closed, and the change in the drug weight. The medicine storage system according to claim 12, wherein the medicine storage system is stored.

A weighing scale with a reader that associates and detects the type of medicine by detecting the weight by receiving a wireless signal, and the inventory that is stored in the storage area for each type of medicine based on the weight detected by the weighing scale with the reader Means for calculating the weight, storage means for storing the reference weight that can be stored in the storage area for each type of medicine, and comparison results between the inventory weight and the reference weight stored in the storage area for each type of medicine 12. The medicine storage system according to any one of claims 1 to 10, 12, and 13, further comprising means for displaying a medicine.

When a provisional weight of the medicine is given, a means for calculating the provisional inventory weight by adding the provisional weight to the inventory weight stored in the storage area is added, and the comparison result is displayed. 15. The medicine storage system or medicine storage according to claim 14, wherein the means displays a comparison result between the provisional inventory weight stored in the storage area and the reference weight for each type of medicine.

A weighing scale with a reader for detecting a chemical type and its weight in association with each other by receiving a wireless signal and measuring the weight, a means for storing a chemical type in association with a dangerous substance classification and a weighing scale with a reader, Means for calculating the inventory weight stored in the storage area for each dangerous goods category from the detected weight, storage means for storing a reference weight that can be stored in the storage area for each dangerous goods category, and a storage area A means for displaying a comparison result between the inventory weight stored in the storage area and the reference weight for each dangerous substance classification of the medicine at each location where the is installed; 13. The drug storage system according to claim 13, or the drug storage according to claim 11.

Means for calculating a temporary inventory weight by adding the temporary weight to the inventory weight stored in the storage area when a temporary weight of the medicine is given, and a means for displaying the comparison 17. The chemical according to claim 16, wherein, for each location where the storage area is installed, a comparison result between the provisional inventory weight stored in the storage area and the reference weight is stored for each dangerous goods category of the chemical. Storage system or drug storage.