JP2003535966A - 低水溶性構成成分を有する熱可塑性親水性ポリマー組成物 - Google Patents

低水溶性構成成分を有する熱可塑性親水性ポリマー組成物

Info

Publication number
JP2003535966A
JP2003535966A JP2002503353A JP2002503353A JP2003535966A JP 2003535966 A JP2003535966 A JP 2003535966A JP 2002503353 A JP2002503353 A JP 2002503353A JP 2002503353 A JP2002503353 A JP 2002503353A JP 2003535966 A JP2003535966 A JP 2003535966A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermoplastic
hydrophilic polymer
weight
thermoplastic hydrophilic
polymer composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002503353A
Other languages
English (en)
Inventor
コルザーニ イタロ
ルッソ エリザべータ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Procter and Gamble Co
Original Assignee
Procter and Gamble Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Procter and Gamble Co filed Critical Procter and Gamble Co
Publication of JP2003535966A publication Critical patent/JP2003535966A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L15/00Chemical aspects of, or use of materials for, bandages, dressings or absorbent pads
    • A61L15/16Bandages, dressings or absorbent pads for physiological fluids such as urine or blood, e.g. sanitary towels, tampons
    • A61L15/22Bandages, dressings or absorbent pads for physiological fluids such as urine or blood, e.g. sanitary towels, tampons containing macromolecular materials
    • A61L15/225Mixtures of macromolecular compounds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L15/00Chemical aspects of, or use of materials for, bandages, dressings or absorbent pads
    • A61L15/16Bandages, dressings or absorbent pads for physiological fluids such as urine or blood, e.g. sanitary towels, tampons
    • A61L15/42Use of materials characterised by their function or physical properties

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、例えば、組成物を層又はフィルムに形成することによって、水蒸気透過性、液体不透過性の構造体を作るための熱可塑性親水性ポリマー組成物に関する。熱可塑性組成物は、好ましい熱可塑性ポリマー、及び水又は水性流体による抽出に適切な抵抗性を有する適切な相溶性可塑剤を含む。本発明の熱可塑性親水性ポリマー組成物から形成される層は、水蒸気透過性及び液体不透過性が望ましい多様な用途を見出すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、組成物を、例えば、フィルムのような水蒸気透過性、液体不透過性
の層に形成することによって、水蒸気透過性、液体不透過性の構造体を作る熱可
塑性親水性ポリマー組成物に関する。本発明の熱可塑性組成物及びそれから形成
される水蒸気透過性、液体不透過性の構造体は、液体不透過性及び水蒸気透過性
が望まれる際、多くの適用において有用である。
【0002】 (発明の背景) 水蒸気透過性の提供に加えて、液体バリアを提供する熱可塑性フィルムは、当
該技術分野において既知である。特に好ましいのは、材料内の開放網孔すなわち
開口から水蒸気を通過させず、フィルムの水蒸気濃度が高い側の水を吸収してフ
ィルムの水蒸気濃度が低い反対側で水を除去すなわち蒸発させることにより、フ
ィルムを通して実質的な量の水蒸気を透過させる親水性連続フィルムである。こ
のようなフィルムは、通常、熱可塑性親水性ポリマー、又は熱可塑性親水性ポリ
マーのブレンドを含む熱可塑性親水性ポリマー組成物から形成される。上述の能
力を有する熱可塑性親水性ポリマー組成物は、「モノリシック組成物」として当
該技術分野においても既知であり、それから作られる水蒸気透過性、液体不透過
性の層又はフィルムは、「モノリシック層」又は「モノリシックフィルム」とし
て既知である。
【0003】 例えば、国際特許第95/16746号は、a)ブロックコポリエーテルエス
テル、ブロックコポリエーテルアミド(例えば、ぺバックス(Pebax)(登
録商標))及び/又はポリウレタン、b)aと不相溶である熱可塑性ポリマー、
並びにc)相溶剤の混合物から調整されたフィルムを開示している。このフィル
ムは液体不透過性で、1日当たり約700g/m2の水蒸気透過性を持つ。また
米国特許第5,447,783号は、少なくとも三つの層を持つ、蒸気透過性で
耐水性の多成分フィルム構造体を開示している。外層は、1.3〜7.6マイク
ロメートルの厚さと400〜2500g/m2・24hのWVTRとを持つ疎水
性のコポリエーテルエステルエラストマーであり、内層は7.6〜152マイク
ロメートルの厚さと少なくとも3500g/m2・24hのWVTRとを持つ親
水性コポリエーテルエステルエラストマーである。
【0004】 米国特許第5,445,875号は、耐水性で血液とウイルスを通さない通気
性の積層体を開示している。この積層体は、織布/不織布と、約1ミル(25.
4マイクロメートル)の厚さを持つハイトレル(Hytrel)(登録商標)などの押
出成形フィルムとを含む。 米国特許第5,532,053号は、不織布材に積層できる水分透過率の高い
医療用フィルムを開示している。この積層フィルムは、ポリエーテルエステルコ
ポリマーの第1層と、特定のポリマー群から選択される第2及び第3層とを含む
。フィルムは750g/m2・24hより高いMVTR(ASTM F−124
9)と、1ミル(25.4マイクロメートル)未満、望ましくは0.6ミル〜0
.75ミル(15〜19マイクロメートル)の厚さとを持つ。
【0005】 米国特許第4,938,752号は、透水性が低く、500g/m2・24h
の水蒸気透過率(記載された特定試験で測定)と、5〜35マイクロメートルの
厚さとを持つコポリエーテルエステルのフィルムを含む吸収剤を開示している。
支持基材は開示されていない。 米国特許第4,493,870号は、少なくとも1000g/m2・24hの
MVTR(ASTM E96−66)を持ち、5〜35マイクロメートルの厚さ
を持つコポリエーテルエステルのフィルムで被覆された織物材料を含む、可撓性
を備える層状の防水製品を開示している。 英国特許第2024100号には、水蒸気透過性だが液体に対する耐性を持つ
微小多孔性で疎水性の外層と、1000g/m2・24h以上のMVTRを持つ
ポリエーテルポリウレタンの親水性内層とを含む、可撓性を備える層状の耐水性
品が開示されている。
【0006】 本発明者らの、発明の名称「水蒸気透過性構造体用の低粘度熱可塑性組成物及
び吸収性物品におけるこれらの利用」の国際公開第99/64077号及び発明
の名称「高い水蒸気透過性を有する構造体用の低粘度熱可塑性組成物及び吸収性
物品におけるこれらの利用」の国際公開第99/64505号は、熱可塑性親水
性ポリマー又は熱可塑性親水性ポリマーのブレンドを含む熱可塑性組成物が、水
蒸気透過性及び液体不透過性の好ましい特徴を有する、親水性で連続的な、水蒸
気透過性、液体不透過性の層の製造について開示している。これらの開示された
好ましい熱可塑性組成物はまた、所望の厚さを有する被覆を基材上に提供するよ
うに容易に処理することもできるので、伝統的で複雑な押出装置の必要性が回避
される。これは、熱可塑性ポリマーの粘度を低下させる適当な可塑剤又は可塑剤
のブレンドを前記組成物中に含めることによって、熱可塑性親水性ポリマーの粘
度を修正して達成される。これによって、これらの好ましい組成物で、水蒸気透
過性、液体不透過性のフィルム又は層を形成するために、低粘度のホットメルト
組成物を基材上に直接被覆するための当該技術分野において既知の典型的な工程
条件を使用することが可能になる。
【0007】 特に好ましい親水性可塑剤は、国際公開第99/64505号に記載されてお
り、この文献では組成物の粘度を調整することに加えて、水蒸気透過性に関して
さらなる利益を与える熱可塑性親水性ポリマー組成物も提供している。 国際公開第99/64077号及び国際公開第99/64505号に記載され
る熱可塑性ポリマー親水性組成物(「モノリシック組成物」)は、液体不透過性
と相まって高い水蒸気透過性を有し、水蒸気透過性、液体不透過性のフィルム又
は層を作成するのに適切であるのと同時に、前記組成物は容易に加工可能であり
、前記フィルム又は層の使用中の環境、特に水又は水性流体との相互作用に関し
て起こり得る相互作用の点でなお改善され得る。
【0008】 上述の特許出願の熱可塑性親水性ポリマー組成物は、工程条件における組成物
の粘度の調整において著しく有効な可塑剤を含み、好ましくはそれから形成され
るフィルム又は層の水蒸気透過性による利益も提供する。しかしながら、いくつ
かの可塑剤は、水及び水性流体に対してかなり高い感度を有し、熱可塑性親水性
ポリマー組成物からなるフィルム又は層を含む物品の使用中に生じ得る水又は水
性流体と接触することで、組成物から抽出され得る。 水又は水性流体との接触において、上述の出願において開示されるもののよう
に、比較的少量であっても熱可塑性親水性ポリマー組成物から可塑剤が制御なし
に抽出されることは、組成物自体の特性において、例えば組成物の機械的特性、
及び前記組成物から作られるフィルム又は層のような構造体機械的特性に、重大
な変化を実際に引き起こし得る。硬化、脆弱化、応力抵抗性の低下、伸びの低下
は、組成物がより一般的には組成物を含む物品が、水又は水性流体と接触すると
上記の熱可塑性親水性ポリマー組成物からの可塑剤又は複数の可塑剤の非制御的
な抽出によって引き起こされ得る変化の中にある。
【0009】 さらに、可塑剤において引き起こされ得る前記非制御的な抽出は、抽出可塑剤
を含んだ前記水又は水性流体を熱可塑性親水性ポリマー組成物を含む物品の使用
中に、他の表面又は物質、例えばヒト、動物、食物、又は他の商品に接触させる
際にはいつでも潜在的な安全性又は相溶性の問題も提起し得る。 したがって本発明の目的は、所望の水蒸気透過性及び液体不透過性を有する水
蒸気透過性、液体不透過性の構造体のための熱可塑性親水性ポリマー組成物を提
供することであり、その場合、使用中に水又は水性流体との直接接触における可
塑剤において引き起こされ得る非制御な抽出を、劇的に低減する。 意外にも、これは前記熱可塑性親水性、適切な相溶性可塑剤、又は好ましい水
中での溶解性を有する可塑剤のブレンドから選択することで達成され得ることを
見出した。
【0010】 (発明の概要) 本発明は、水蒸気透過性、液体不透過性の構造体を作るための熱可塑性親水性
ポリマー組成物に関する。この組成物は次の成分を含有する。 ポリウレタン、ポリ−エーテル−アミドブロックコポリマー、ポリエチレン−
アクリル酸コポリマー、ポリエチレンオキシド及びそのコポリマー、エチレンア
クリル酸エステルコポリマー、ポリラクチド及びコポリマー、ポリアミド、ポリ
エステルブロックコポリマー、スルホン化ポリエステル、ポリ−エーテル−エス
テルブロックコポリマー、ポリ−エーテル−エステル−アミドブロックコポリマ
ー、ポリアクリレート、ポリアクリル酸及び誘導体、アイオノマー、酢酸ビニル
含有量が28重量%を超えるポリエチレン−酢酸ビニル、ポリビニルアルコール
及びそのコポリマー、ポリビニルエーテル及びこれらのコポリマー、ポリ−2−
エチル−オキサゾリン及び誘導体、ポリビニルピロリドン及びそのコポリマー、
熱可塑性セルロース誘導体、又はこれらの混合物からなる群より選択される熱可
塑性親水性ポリマー若しくはこれらポリマーの混合物; 適切な相溶性可塑剤又は適切な相溶性可塑剤のブレンドであって、前記適切な
相溶性可塑剤が、5g/100mlH2O未満、好ましくは3g/100mlH2 Oの25℃の水に対する溶解度を有し、あるいは、前記相溶性可塑剤のブレンド
が、少なくとも5g/100mlH2O、好ましくは3g/100mlH2O未満
の25℃の水に対する溶解度を有する、前記少なくとも1つの可塑剤のブレンド
重量当たり、50重量%を超えて含有する適切な相溶性可塑剤のブレンド。
【0011】 (発明の詳細な説明) 本発明によると、水蒸気透過性、液体不透過性の構造体を作成するための熱可
塑性ポリマー親水性組成物は、少なくとも熱可塑性親水性ポリマー若しくは熱可
塑性親水性ポリマーの混合物、及び適切な相溶性可塑剤、又は適切な相溶性可塑
剤のブレンドを含む。 用語「通気可能な」及び「通気性のある」とは、発明の背景で定義された「モ
ノリシック組成物」及び「モノリシック層又はフィルム」に関して、本明細書で
は、「水蒸気(moisture vapour)透過可能」又は「水蒸気(water vapour)透
過可能」及び「水蒸気(moisture vapour)透過性のある」又は「水蒸気(water
vapour)透過性のある」に対応することを意図している。また、「水蒸気(Moi
sture vapour)」及び「水蒸気(water vapour)」は、等しいとみなされる。
【0012】 本発明による組成物に含まれる適切な熱可塑性親水性ポリマーには、ポリウレ
タン、ポリ−エーテル−アミドブロックコポリマー、ポリエチレン−アクリル酸
コポリマー、ポリエチレンオキシド及びそのコポリマー、エチレンアクリル酸エ
ステルコポリマー、ポリラクチド及びコポリマー、ポリアミド、ポリエステルブ
ロックコポリマー、スルホン化ポリエステル、ポリ−エーテル−エステルブロッ
クコポリマー、ポリ−エーテル−エステル−アミドブロックコポリマー、ポリア
クリレート、ポリアクリル酸及び誘導体、アイオノマー、酢酸ビニル含有量が2
8重量%を超えるポリエチレン−酢酸ビニル、ポリビニルアルコール及びそのコ
ポリマー、ポリビニルエーテル及びこれらのコポリマー、ポリ−2−エチル−オ
キサゾリン及び誘導体、ポリビニルピロリドン及びそのコポリマー、熱可塑性セ
ルロース誘導体、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0013】 特に好ましい熱可塑性親水性ポリマーは、熱可塑性ポリ−エーテル−アミドブ
ロックコポリマー(例えば、ぺバックス(Pebax)(登録商標))、熱可塑性ポ
リ−エーテル−エステル−アミドブロックコポリマー、熱可塑性ポリエステルブ
ロックコポリマー(例えば、ハイトレル(Hytrel)(登録商標))、熱可塑性ポ
リウレタン(例えば、エスタン(Estane)(登録商標))、又はこれらの混合物
である。 本発明による熱可塑性親水性ポリマー組成物は、上述のような熱可塑性親水性
ポリマー又は熱可塑性親水性ポリマーの混合物、及び適切な相溶性可塑剤又は適
切な相溶性可塑剤のブレンドを含む。
【0014】 本発明によると、適切な相溶性可塑剤あるいは適切な相溶性可塑剤のブレンド
は、例えば、前記熱可塑性親水性ポリマー組成物からなるフィルム又は層を使用
中に、構造体と水又は水性流体の直接接触における前記可塑剤の非制御的な抽出
を防ぐために、好ましい水中での溶解度を有するように、選択されるべき熱可塑
性親水性ポリマー組成物中に含まれる。 単一の可塑剤が本発明による熱可塑性親水性ポリマー組成物に含まれる場合、
前記可塑剤は5g/100mlH2O未満、好ましくは3g/100mlH2O未
満の25℃の水に対する溶解度を有するように選択されるべきである。あるいは
、可塑剤のブレンドが本発明の熱可塑性親水性組成物に存在する場合、前記ブレ
ンドが5g/100mlH2O未満、好ましくは3g/100mlH2O未満の2
5℃の水に対する溶解度を有する少なくとも1つの可塑剤のブレンド重量当たり
、50重量%を超えて含有しなければならない。
【0015】 所与の温度での水に対する物質の溶解度は、化学界では周知のパラメータであ
り、例えば、CRC化学及び物理学ハンドブック(CRC Handbook of Chmistry a
nd Physics)(CRC出版社、65版、1984−1985年)のF−101頁
の定義によれば、過剰な物質と平衡状態である(溶液が飽和状態であると言われ
る条件下で)溶液中に含まれるこの物質の重量に対応する。これは、本明細書中
で100mlの水におけるグラム(g/100mlH2O)として表される。 本発明による熱可塑性親水性ポリマー組成物中における適切な相溶性可塑剤、
又は適切な相溶性可塑剤のブレンドは、当該分野において既知の適切な相溶性可
塑剤の中から上述の基準に従って有利に選択され得る。
【0016】 本発明の好ましい実施形態において、適切な相溶性可塑剤は出願人の国際公開
第99/64077号、国際公開第99/64505号、及び上述の中からも選
択することができ、それらの可塑剤は一般的に工程条件における粘度を調節する
ことを目的とし、好ましくはさらにそれらから形成するフィルム又は層の水蒸気
透過性によって利益を提供することを目的としている。 本発明の熱可塑性親水性ポリマー組成物に含まれる、上述のような熱可塑性親
水性ポリマー又は熱可塑性親水性ポリマーの混合物は、例えば、高出力のスクリ
ュー押出成形機を包含する押出加工のような、フィルム又は層形成で典型的な既
知の加工である工程条件において溶融状態で、通常、著しく粘稠である。例えば
、これらは、DSC(示差走査熱量計)ピークに相当するか、又は1つ以上のピ
ークを示しているポリマーの混合物の場合には、DSCの最大ピークに相当する
ものとして同定される温度であるDSC融点より20℃高い温度で、1ラジアン
(rad)/秒の振動数で5000ポアズより高い粘度を有していることができ
る。
【0017】 本発明の熱可塑性親水性ポリマー組成物は、熱可塑性ポリマー又は複数の熱可
塑性ポリマーを含み、したがって工程条件における融解状態において、なお著し
く粘稠である。 本発明の好ましい実施形態、及び出願人の国際公開第99/64077号若し
くは国際公開第99/64505号の開示によると、本発明の熱可塑性親水性ポ
リマー組成物の粘度は、通常、熱可塑性親水性ポリマー組成物、適切な可塑剤、
又は適切な可塑剤のブレンド中に包含されることで調整され、熱可塑性親水性ポ
リマー若しくは複数の熱可塑性親水性ポリマーとも相溶性があり、工程条件にお
いて融解状態にある熱可塑性親水性ポリマー組成物の粘度を減じる。
【0018】 本発明の熱可塑性親水性ポリマー組成物の粘度は、したがって組成物が加工さ
れる方法によって、通常、所望の濃度に調整し得る。例えば、フィルム押出技術
は、当該技術分野において既知であるように、工程条件においてより高い粘度を
有する組成物と適切に用いられ得る。あるいは、適切なホットメルト塗被加工は
、好ましくは、上述の国際公開第99/64077号及び国際公開第99/64
505号で説明されるように加工され得る。これは、工程条件において熱可塑性
親水性ポリマー組成物における粘度を適切な低レベルに調節しなければならない
ことを意味する。
【0019】 このような場合、本発明のこの他の実施形態の熱可塑性親水性組成物は、好ま
しくは以下の複素粘性率(η*)を有するように、適切な可塑剤又は可塑剤のブ
レンドを含む。 210℃未満の温度(T)において1ラジアン/秒の速度で、50ポアズ<η*
<4000ポアズ、好ましくは100ポアズ<η*<2000ポアズ、より好ま
しくは100ポアズ<η*<1000ポアズ、及び210℃未満の温度において
1000ラジアン/秒の速度で、η*<2000ポアズ、好ましくはη*<10
00ポアズ、より好ましくはη*<500ポアズであって、ここで、η*は、熱
可塑性ポリマー親水性組成物の複素粘性率である。好ましくは、温度Tは200
℃以下、さらに好ましくは180℃以下、最も好ましくは200℃〜50℃であ
る。
【0020】 本発明のこの好ましい実施形態によれば、上述複素粘性率を有する熱可塑性親
水性ポリマー組成物を用いることにより、低粘度のホットメルト組成物を基材上
に被覆して必要な厚みを有する層にするための当該技術分野において既知の典型
的な被覆条件及び装置を用いて、基材にフィルム又は層を被覆できるとともに、
親水性で連続的な、水蒸気透過性、液体不透過性の層又はフィルムを与えるとい
う、好ましい熱可塑性親水性ポリマーの有益な特性も維持できる。 このような粘度を有する熱可塑性親水性ポリマー組成物は、非常に薄いフィル
ム又は層を提供することもできる。
【0021】 本発明のこの好ましい実施形態による熱可塑性親水性ポリマー組成物に含まれ
る適切な相溶性可塑剤には、クエン酸エステル、酒石酸エステル、グリセロール
及びそのエステル、スクロースエステル、アジピン酸エステル、セバシン酸エス
テル、ソルビトール、エポキシ化植物油、重合化植物油、ポリオール、フタレー
ト、液状ポリエステル、グリコレート、p−トルエンスルホンアミド及び誘導体
、グリコール及びポリグリコール及びそれらの誘導体、ソルビタンエステル、ホ
スフェート、1つのカルボキシル基を持つ炭素数8〜22の脂肪酸及びこれらの
誘導体、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0022】 本発明の特に好ましい実施形態によると、特に好ましい可塑剤は、出願人の出
願である国際公開第99/64505号で開示されるように酸、エステル、アミ
ド、アルコール、ポリアルコール、又はこれらの混合物であるような親水性可塑
剤である。この特に好ましい親水性可塑剤は、損なわれることのない追加的な利
点を与え、さらにこの可塑剤又は可塑剤のブレンドを含む本発明の熱可塑性親水
性ポリマー組成物から形成されて得られた層又はフィルムに関して、同一の成分
を含むがこの可塑剤又は可塑剤のブレンドを含まない熱可塑性親水性ポリマー組
成物から形成される対応するフィルム又は層に比べて、その水蒸気透過性を高め
ることもできる。
【0023】 これらの特に好ましい親水性可塑剤又は親水性可塑剤のブレンドは勿論、本発
明の好ましい実施形態による熱可塑性組成物の粘度を、被覆によってこれを所望
の厚さを有する層又はフィルムとして基材上に前記組成物を処理できるようにす
るために、好ましい値に調整することもできる。 本発明の好ましい実施形態による適切な好ましい親水性可塑剤は、酸、エステ
ル、アミド、アルコール、ポリアルコール、又はこれらの混合物を含み、特に好
ましい親水性可塑剤は、クエン酸エステル、酒石酸エステル、グリセロール及び
そのエステル、ソルビトール、グリコレート、並びにこれらの混合物である。
【0024】 上述の列挙に含まれ、上述された国際公開第99/64077号及び国際公開
第99/64505号で開示される可塑剤のいくつかは、実際には本発明による
25℃の水に対する溶解度による条件を満たさないが、本発明による可塑剤又は
可塑剤のブレンドの選択の際、当業者によって、文献又は単純な実験から入手で
きるデータを元に容易に証明することが可能である。 本発明の熱可塑性ポリマー組成物は、粘着性、前記熱可塑性ポリマー親水性組
成物から形成されたフィルム又は層の光線や酸素による老化に対する抵抗性、視
覚による外観等のような他の特徴と同様に、組成物の処理可能性及び更には機械
的特徴を更に改善するために、追加的な任意の構成成分を含んでもよい。
【0025】 このような任意の構成成分は、軟化点が、通常、125℃以下である粘着性付
与樹脂又は粘着性付与樹脂のブレンドを含む。好ましい樹脂は、ロジン及びロジ
ンエステル、炭化水素樹脂、脂肪族樹脂、テルペン及びテルペンフェノール樹脂
、芳香族樹脂、炭素数5の合成樹脂、炭素数5〜9の合成樹脂の混合物、並びに
これらの混合物から選択されてよい。熱可塑性組成物の他の任意成分は、組成物
重量当たり、10重量%までの濃度で組成物中に存在する酸化防止剤、紫外線防
止剤、顔料、及びこれらの混合物を含む。 好ましくは、本発明の熱可塑性ポリマー親水性組成物は、熱可塑性ポリマー親
水性組成物の重量当たり、5重量%〜99重量%、好ましくは20重量%〜70
重量%、より好ましくは30重量%〜50重量%の熱可塑性親水性ポリマー又は
熱可塑性親水性ポリマーの混合物を含み、熱可塑性親水性組成物の重量当たり、
1重量%〜95重量%、好ましくは10重量%〜70重量%、より好ましくは2
0重量%〜50重量%の適切な相溶性可塑剤又は可塑剤のブレンドを含む。
【0026】 本発明のより好ましい熱可塑性ポリマー親水性組成物は、熱可塑性ポリマー親
水性組成物の重量当たり、0重量%〜60重量%、好ましくは10重量%〜50
重量%、より好ましくは20重量%〜40重量%の相溶性粘着性付与樹脂、又は
粘着性付与樹脂のブレンドも含む。 本発明による熱可塑性親水性ポリマー組成物は任意の既知の方法を用いて製造
でき、この方法は、通常、少なくとも熱可塑性親水性ポリマー又はポリマーの混
合物、及び適切な相溶性可塑剤又は可塑剤のブレンド、さらに任意選択的に上述
のような追加の成分、例えば、相溶性粘着性付与樹脂又は粘着性付与樹脂のブレ
ンドを提供する段階、これらの成分を熱して、例えば、既知の適切な混合機を用
いてこれらを混合して後続の処理段階のために溶融状態の熱可塑性親水性ポリマ
ー組成物を形成する工程を含む。
【0027】 あるいは、前記組成物及び構造体を含む物品から水蒸気透過性、液体不透過性
構造体を作成する中間又は最終段階として、溶媒系又はエマルション系を作成す
ることができ、本発明の熱可塑性親水性ポリマー組成物の加工に使用する。 本発明によると、水蒸気透過性、液体不透過性の層は、本発明の熱可塑性親水
性ポリマー組成物から、例えば、前記熱可塑性親水性ポリマー組成物を基材上に
載置することで形成することができる。本発明の熱可塑性組成物から形成される
フィルム又は層は、前記層又はフィルムの厚さが少なくとも0.5μ、好ましく
は少なくとも15μ、より好ましくは少なくとも25μで、好ましくは少なくと
も100g/m2・24時間、好ましくは少なくとも300g/m2・24h、よ
り好ましくは少なくとも400g/m2・24h、最も好ましくは少なくとも5
00g/m2・24hの水蒸気透過率を有し、前記好ましい厚みは、前記フィル
ム又は層のための選択された最終用途に依存し、前記水蒸気透過率は、修正され
たASTME−96の「直立カップ法("Upright Cup" Method)」によって測定
される。
【0028】 本発明によると、フィルム又は層は約0.5μ〜約200μ以上の厚さを有す
るこれまでに記載された熱可塑性親水性ポリマー組成物から形成することができ
、前記フィルム又は層はそれ自体でも使用できるが、異なる基材、例えば、不織
布繊維基材を含む重層構造のような異なる基材との組み合わせても使用可能であ
る。 より一般的には、本発明の熱可塑性親水性ポリマー組成物から形成される構造
体の厚さは、一定であるか構造体内で変化し得る。いかなる特定な厚さの範囲に
も限定されないが、適用によっては適切な範囲があり得る。例えば、使い捨て物
品に含まれる構造体における好ましい範囲は、望ましくは400ミクロン〜0.
5ミクロン未満の厚さ、より好ましくは、特定の場合においては、実質的に0.
5ミクロン未満であり得る。それとは対照的に、建築又は梱包用途により、ある
理由から、200〜2000ミクロン又はその構造体よりも厚い好ましい範囲が
指定されることもあり得る。
【0029】 本発明による熱可塑性ポリマー親水性組成物からの層又はフィルムの作成工程
は、通常、前記組成物を準備する工程、それを加熱して流動可能とする工程、及
び溶融状態、半溶融状態、可塑状態の組成物を基材上で所望の厚みの層又はフィ
ルムに形成する工程を含み、この工程は、上述のような工程条件における組成物
の粘度達成に依存して、フィルム押出法又はホットメルト被覆法を用いて行なわ
れる。基本的には、前記基材は、後に基材から分離され、それ自体として使用さ
れる所望の厚さのフィルム又は層を形成するために、熱可塑性親水性ポリマー組
成物が形成される成形基材に過ぎない反面、本発明による好ましい実施形態では
、熱可塑性親水性ポリマー組成物と、熱可塑性親水性ポリマー組成物が存在する
適切な基材とを含む、水蒸気透過性、水不透過性の複合構造体を形成することが
でき、この基材もまた、好ましくは水蒸気透過性である。
【0030】 他に既知の工程は、フィルム及び層に限定はしないが、本発明の熱可塑性親水
性ポリマー組成物、及び前記構造体を含む物品から水蒸気透過性、液体不透過性
の構造体を作成するのに、使用することができる。 このような方法の分類は、一般的に「成型」として記載され、材料は雄型若し
くは雌型又はこれらの型の組み合わせの使用によってしばしば成形される。技術
によって、特定の加工温度及び圧力(又は真空)条件が、与えられた構造体又は
物品の製造に好ましい場合がある。このような既知の成形方法には、浸漬成形、
ブロー成形、射出成形、圧縮成形、熱成形、真空熱形成、押出成形、回転成形、
スラッシ成形等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0031】 本発明の熱可塑性ポリマー組成物を加工する他の既知の方法には、フィルム及
びシートキャスティング、ブロウンフィルム技術、付加的幅出し工程段階、付加
的カレンダ加工段階、付加的焼入段階、付加的熱処理段階等も挙げられる。特定
の製造条件の特徴又は工程段階の種類又は順序は、選択する作成技術、環境条件
、材料の構成等によって変化する。例えば、以下を除去するために加工段階を含
む必要がある。(i)熱可塑性親水性ポリマー組成物の原料形態の溶媒ベースの
構成が選択される際には溶媒;(ii)熱可塑性親水性ポリマー組成物の原料形
態のエマルションベースの構成が選択される際には水;又は(iii)熱可塑性
親水性ポリマー組成物の原料形態のホットメルト構成が選択される際には熱。
【0032】 フィルム又はシートは2つ以上の層によって製造することができ、この層のう
ち少なくとも1つの層は本発明の熱可塑性親水性ポリマー組成物を含む。これは
、種々の既知の方法によって達成することができ、限定はしないが同時押出、押
出被覆等が挙げられる。 構造体又は物品は、全体が本発明の熱可塑性親水性ポリマー組成物のみからな
るのが好ましいことが多いが、この構造体又は物品は1つ以上の他の材料と複合
体となり得る。例えば、この複合体は本発明の範囲内の特定の熱可塑性親水性ポ
リマー組成物又は本発明の異なる特定の熱可塑性親水性ポリマー組成物の2つ以
上の構成成分を含むことができる。
【0033】 あるいは、この複合体は1つ以上の他の材料と組み合わされる熱可塑性親水性
ポリマー組成物の少なくとも1つの構成成分を含むことができる。このような材
料には、限定はしないが、繊維、繊維性芯、不織布、織布、紙、金属箔、微小多
孔性又は多孔質膜、ポリマー被膜のようなフィルム、圧縮石膏シートのような無
機構造体、穿孔又は有孔フィルム及び紙、巨視的に伸張されたフィルム、布、材
木のような実質的に硬質な繊維ベースの材料が挙げられる。 前記の他の構成成分は非吸収性、吸収性、液体含有性等であることができる。
【0034】 本発明の熱可塑性親水性ポリマー組成物は、例えば、多孔性発泡構造体を形成
するような既知の手段によって、独立気泡を含む発泡体としても製造することが
できる。 その他の有用な技術は、スプレー被覆法である。本発明の熱可塑性親水性ポリ
マー組成物は、加熱によって粘度は十分に低下し、スプレー被覆又はスパッタリ
ングが可能となるので、加熱スプレー技術に適している。このような熱可塑性親
水性ポリマー組成物スプレー被覆は、雄型又は雌型を用いて物品の表面又は壁を
作ることができる。その後、物品及び型(又は型部)は、互いに分離される。あ
るいは、スプレー被覆法は、溶媒ベースの手法又はエマルションのような、異な
る出発原料構成を採用してもよい。
【0035】 本発明の熱可塑性親水性ポリマー組成物を含む複合物品及びスプレー被覆の使
用に関して、他の材料が金型として作用する程度に十分な構造体を提供してもよ
く、その後、前述したように物品の金型からの分離を避けながら、その材料が十
分に被覆されて複合物品は完全になる。 本発明の熱可塑性親水性ポリマー組成物における適切な相溶性可塑剤又は適切
な相溶性可塑剤のブレンドの選択された低水溶性は、例えば、フィルム又は層の
形態で物品に含まれるように、水又は水性流体が本発明の熱可塑性親水性ポリマ
ー組成物と接触する際に起こり得る、水又は水性流体による可塑剤の抽出に対す
る改善された抵抗を有する熱可塑性親水性ポリマー組成物を提供する。
【0036】 これは、水又は水性流体との接触が典型的に起こり得る際、例えば、フィルム
又は層の形での使用中、熱可塑性親水性ポリマー組成物の機械的特性のよりよい
安定性を提供する。同時に、これは、例えばヒト、動物、食物、又は他の商品の
ような他の表面又は物との抽出された可塑剤を含有した水又は水性流体との接触
による潜在的な安全性又は適合性の問題を減少させる。この接触は物品に含まれ
る、例えば、フィルム又は層の形での、本発明の熱可塑性親水性ポリマー組成物
の使用中にも起こり得る。 本発明の1つの実施形態において、本発明の熱可塑性親水性ポリマー組成物か
ら形成される層の複合材料全体の性能へ寄与するものが、通気性の液体バリアの
供給においてのみ存在する場合に、水蒸気透過性、液体不透過性の複合重層構造
体を提供することができしたがって、可能な限り薄く提供するのが有利である。
残りの性能の物理的規準は、好ましくは提供された基材によってもたらされるの
で、基材は好ましくは支持体層としても作用する。
【0037】 基材つまり支持層は、水蒸気透過性でもあることが望ましく、少なくとも10
0g/m2・24h、より望ましくは少なくとも300g/m2・24h、最も望
ましくは少なくとも500g/m2・24hの水蒸気透過性を持つ有用な層であ
ればよい。 支持体層として本発明で使用するための適当な基材には、二次元の、平面状ミ
クロ及びマクロ孔質フィルム、巨視的に伸張されたフィルム、形成孔あきフィル
ム、不織布及び織布層が含まれる。本発明によれば、前記層の開口は任意の形状
であることができるが、好ましくは球形又は長方形であり、種々の寸法のもので
あることもできる。これら開口部は、好ましくは層の表面全体に均一に分散され
ているが、開口部を有する表面の特定の領域だけを有する層も考慮している。
【0038】 バックシートの適当な二次元の多孔平面状層は、当該技術分野において既知の
任意の材料で作ることができるが、好ましくは、通常、入手可能なポリマー材料
から製造される。適切な材料には、例えば、いわゆる通気性衣料に用いる、当該
技術分野において周知のゴアテックス(Goretex)(登録商標)又はシンパテッ
クス(Sympatex)(登録商標)型の材料がある。その他の適切な材料として、ミ
ネソタ州(St.Paul,Minnesota,USA)のミネソタ・マイニング・アンド・マニュ
ファクチャリング社(Minnesota Mining and Manufacturing Company)のXMP
−1001、及びエクソン・ケミカル社(the Exxon Chemical Company)により
供給されるExxaire XBF−101Wが挙げられる。本明細書で使用さ
れる二次元の平面状の層という用語は、1mm未満、好ましくは0.5mm未満
の深さを有する層を言い、前記開口はこれらの長さに沿って均一の平均直径を有
しており、この層の水平面から突き抜けていない。本発明でバックシートとして
使用する孔あき材料は、欧州特許第293,482号及びその特許中の参照文献
に記載されているような、当該技術分野において既知の任意の方法を使用して製
造することができる。更に、この方法で製造された開口部の寸法は、バックシー
ト層の面を横切って力をかけて(即ち、層を伸ばして)大きくすることができる
【0039】 適切な孔あき成形フィルムには、衣類に面する層表面の水平面を超えてコアの
方向に延び、それによって突出部を形成している、離散した開口部を有するフィ
ルムが含まれる。これらの突出部は、その終端部に位置するオリフィスを有して
いる。好ましくは、前記突出部は、米国特許第3,929,135号に記載され
ているものと同様に、漏斗形状のものである。前記平面内に位置する開口部及び
突出部自体の終端部に位置するオリフィスは、突出部末端のオリフィスの横断面
の寸法又は面積が、層表面に面する衣類内に位置する開口部の横断面の寸法又は
面積より小さければ、円形又は非円形であってよい。好ましくは、前記の孔あき
実施フィルムは単一方向とし、これらが完全ではないにしても、少なくとも実質
的に、コアに向けた1方向の流体移送を有する。
【0040】 本発明で使用するに適切な巨視的に伸張されたフィルムには、例えば、米国特
許第4,637,819号及び米国特許第4,591,523号中に記載されて
いるようなフィルムが含まれる。 本発明で使用するための好ましい支持体層には、織布及び不織布層、最も好ま
しくは疎水性の不織布のような疎水性の繊維性の層が含まれる。
【0041】 本発明のこの好ましい実施形態の複合重層構造は、前記熱可塑性組成物が所望
の厚さを有する層として支持体基材上に形成されてもよい複合体を提供する可能
性を与えるので、特に好都合である。例えば、上述のような典型的な工程条件で
の熱可塑性親水性ポリマー組成物の粘度の適切な調整によって、当該技術分野分
野において既知の、低粘度ホットメルトを直接被覆する典型的な被覆条件及び装
置は、基材上に所望の厚さで熱可塑性親水性ポリマー組成物を提供するために容
易に利用できる。あるいは、フィルム押出のような他の既知の工程は、本発明の
熱可塑性親水性ポリマー組成物が工程条件において高粘度を有する際に使用する
ことができる。
【0042】 支持体層として作用する基材上に前記熱可塑性組成物を被覆することによって
複合ラミネートを形成するための可能な方法は、国際公開第96/25902号
に記載されている。 前記熱可塑性組成物と前記基材間の永久的な結合を達成するために更なる接着
剤が必要でないような好ましい複合体を形成するためには、層形態の前記熱可塑
性組成物は、少なくとも被覆温度で、支持体基材に対して接着剤特性を示す。い
くつかの用途においては、熱可塑性組成物は任意の温度で粘着性があり、つまり
感圧接着剤の典型的な能力を有するように配合されるのも望ましい。
【0043】 本発明の熱可塑性親水性ポリマー組成物及び水蒸気透過性、液体不透過性の構
造体、例えば、それらから形成される層及び複合体は、液体不透過性及び水蒸気
透過性が望まれる多くの用途で有用性が見出されている。特に本発明は、例えば
、おむつ、衛生ナプキン、パンティライナー、失禁用製品、及び母乳パッドのよ
うな吸収製品;わきの下発汗パッド、手首発汗パッド、及び頭部発汗パッド、並
びに襟インサート、靴インサート、帽子バンドのような発汗パッド;保護ベッド
カバー、保護衣類、食品又は他の商品のための包装材料などに有効に利用され得
る。
【0044】 本発明の熱可塑性親水性ポリマー組成物を含む他の物品は、手袋、指サック、
ミット、ミトンのような手カバー;ソックス、タイツ、パンティーストッキング
、靴、スリッパのようなフット又はレッグカバー;帽子、キャップのような頭部
カバー;コンドーム、膣腔内に載置する精液防御物のような性病予防物品;マス
ク、鼻カバー、耳カバー、又はミットのような顔カバー;男性器「運動競技用」
サポーター、ブラジャーのような身体サポート商品;下着、保護スリーブ、又は
保護パッドに一部又は完全に組み込まれるものとして使用される形成された衣料
も含む。他の限定されない物品例及び用途には、非限定的な例としてシャツ、パ
ンツ、肌着、胸当て、スモック、コート、スカーフ、外套、ストッキング、きゃ
はん、スカート、ドレス等であるヒト又は生物の可撓性又はドレープ可能な衣料
品;医療従事者、農作業、機械アセンブリ及び修理、緊急公共サービス、軍隊、
アスレチック活動、洗浄を行う職業等の種々の仕事のための他の可撓性又はドレ
ープ可能な衣料が挙げられる。
【0045】 その他の使用分類の例には、非限定例として、生鮮品及び焼いた食品(パン、
ロールパン、ケーキ)のような食品の梱包を含む。 さらなる使用分類の例には、非限定例として、個別又は特定の植物群を部分的
又は全て包含するように載置される個別の物品(容器、三次元「袋」)のような
農業及び園芸を含む。 さらなる使用分類の例には、室内装飾のイスやソファーなどの保護カバーのよ
うな家具保護カバーを含む。 本発明の熱可塑性親水性ポリマー組成物を含む物品は、一般的に可撓性又は硬
質であり得る。
【0046】 このような全物品はまた、通常、使い捨てであり得る。本発明の熱可塑性組成
物から形成される、例えば、層及び複合体である好ましい水蒸気透過性、液体不
透過性の構造体は、少なくとも100g/m2・24h、好ましくは少なくとも
300g/m2・24h、及びより好ましくは少なくとも500g/m2・24h
の総水蒸気透過率を有する。 適切な基材上の本発明の熱可塑性ポリマー親水性組成物を形成することによっ
て形成される水蒸気透過性、液体不透過性の複合構造体は、使い捨て吸収物品、
特に衛生ナプキン及びパンティライナーだけでなく、おむつ、失禁用製品、及び
母乳パッドのバックシートとして特に有用であることが見出されている。このよ
うな物品は、通常、液体不透過性トップシート、吸収コア、及びバックシートの
ような当業者に既知の構成部材を含み、締め付け手段、ウィング等のような他の
構成部材も任意選択的に含む。
【0047】 本発明によれば、複素粘性率η*は、レオメトリクス社(Rheometrics Co.)
製のレオメータRDA−IIを用いて測定される。水蒸気透過性は、修正された
ASTM E−96「直立カップ」法にしたがって、23℃、50%の相対湿度
における水蒸気透過率(WVTR)として測定される。標準ATSM E−96
「直立カップ」の唯一の変更は、カップ内の試料と水との間の空隙の高さにおけ
る変更であり、その高さは標準試験方法において指定される19mm±2.5m
mの代わりに、3mm±0.5mmである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 27/00 C08L 57/02 27/40 93/04 C08K 5/00 A61F 5/44 H C08L 57/02 13/18 320 93/04 A41B 13/02 F // A61F 5/44 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 3B029 BA18 4C003 CA01 CA05 4C098 AA09 CC01 CE06 DD01 DD03 DD21 DD23 DD27 DD28 4F100 AJ06A AK04A AK21A AK25A AK41A AK46A AK51A AK54A AK68A AK70A AL02A AR00B BA02 BA07 GB71 JB05A JD04 JD04A JD04B JD05 YY00A 4J002 AB011 AF022 BA002 BB061 BB071 BB081 BE021 BG041 BJ001 CF171 CF271 CH001 CK021 CL071 CL081 EH096 EH146 EV286 EW046 FD026 GB00

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性親水性ポリマー又は熱可塑性親水性ポリマーの混合
    物と 適切な相溶性可塑剤又は適切な相溶性可塑剤のブレンドとを含む、 熱可塑性親水性ポリマー組成物であって、 前記熱可塑性親水性ポリマー、あるいは代わりの前記熱可塑性親水性ポリマー
    の前記混合物中の各々は、ポリウレタン、ポリ−エーテル−アミドブロックコポ
    リマー、ポリエチレン−アクリル酸コポリマー、ポリエチレンオキシド及びその
    コポリマー、エチレンアクリル酸エステルコポリマー、ポリラクチド及びコポリ
    マー、ポリアミド、ポリエステルブロックコポリマー、スルホン化ポリエステル
    、ポリ−エーテル−エステルブロックコポリマー、ポリ−エーテル−エステル−
    アミドブロックコポリマー、ポリアクリレート、ポリアクリル酸及び誘導体、ア
    イオノマー、酢酸ビニル含有量が28重量%を超えるポリエチレン−酢酸ビニル
    、ポリビニルアルコール及びそのコポリマー、ポリビニルエーテル及びこれらの
    コポリマー、ポリ−2−エチル−オキサゾリン及び誘導体、ポリビニルピロリド
    ン及びそのコポリマー、熱可塑性セルロース誘導体、又はこれらの混合物からな
    る群より選択され、 前記熱可塑性親水性ポリマー組成物は、 前記適切な相溶性可塑剤が、5g/100mlH2O未満、好ましくは3g/1
    00mlH2O未満の25℃の水に対する溶解度を有するか、 あるいは、代わりの前記適切な相溶性可塑剤のブレンドが、5g/100mlH2 O未満、好ましくは3g/100mlH2O未満の25℃の水に対する溶解度を
    有する可塑剤を、少なくとも前記ブレンド重量当たり、50重量%を超えて含有
    することを特徴とする熱可塑性親水性ポリマー組成物。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性親水性ポリマー若しくは前記熱可塑性ポリマー
    の混合物が、熱可塑性ポリ−エーテル−アミドブロックコポリマー、熱可塑性ポ
    リ−エーテル−エステルアミドブロックコポリマー、熱可塑性ポリエステルブロ
    ックコポリマー、熱可塑性ポリウレタン、又はこれらの混合物を含む請求項1に
    記載の熱可塑性親水性ポリマー組成物。
  3. 【請求項3】 前記適切な相溶性可塑剤、あるいは代わりの適切な前記相溶
    性可塑剤のブレンド中の各可塑剤が、クエン酸エステル、酒石酸エステル、グリ
    セロール及びそのエステル、スクロースエステル、アジピン酸エステル、セバシ
    ン酸エステル、ソルビトール、エポキシ化植物油、重合植物油、ポリオール、フ
    タレート、液状ポリエステル、グリコレート、p−トルエンスルホンアミド及び
    誘導体、グリコール及びポリグリコール及びそれらの誘導体、ソルビタンエステ
    ル、ホスフェート、1個のカルボキシル基を持つ炭素数8〜22の脂肪酸及びそ
    の誘導体、並びにこれらの混合物からなる群より選択される、請求項1又は2に
    記載の熱可塑性親水性ポリマー組成物。
  4. 【請求項4】 前記適切な相溶性可塑剤、あるいは代わりの適切な前記相溶
    性可塑剤のブレンド中の各可塑剤が、クエン酸エステル、酒石酸エステル、グリ
    セロール及びそのエステル、ソルビトール、グリコレート、並びにこれらの混合
    物から選択される請求項3に記載の熱可塑性親水性ポリマー組成物。
  5. 【請求項5】 前記熱可塑性親水性ポリマー組成物は、 前記熱可塑性ポリマー親水性組成物の重量当たり、5重量%〜99重量%、好
    ましくは20重量%〜70重量%、より好ましくは30重量%〜50重量%の前
    記熱可塑性親水性ポリマー又は熱可塑性親水性ポリマーの混合物と、 前記熱可塑性ポリマー親水性組成物の重量当たり、1重量%〜95重量%、好
    ましくは10重量%〜70重量%、より好ましくは20重量%〜50重量%の前
    記適切な相溶性可塑剤又は適切な可塑剤のブレンドと、 前記熱可塑性ポリマー親水性組成物の重量当たり、0重量%〜60重量%、好
    ましくは10重量%〜50重量%、より好ましくは20重量%〜40重量%の相
    溶性の粘着性付与樹脂、又は相溶性の粘着性付与樹脂のブレンドと を含む請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱可塑性親水性ポリマー組成物。
  6. 【請求項6】 前記相溶性の粘着性付与樹脂、あるいは前記粘着性付与樹脂
    のブレンド中の各粘着樹脂が、ロジン及びロジンエステル、炭化水素樹脂、脂肪
    族樹脂、テルペン及びテルペン−フェノール樹脂、芳香族樹脂、炭素数5の合成
    樹脂、炭素数5〜9の合成樹脂、並びにこれらの混合物からなる群より選択され
    る請求項5に記載の熱可塑性親水性ポリマー組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一項に記載の熱可塑性親水性ポリマ
    ー組成物から形成される水蒸気透過性の層であって、前記層は液体不透過性であ
    り、少なくとも15μmの厚みを有し、水蒸気透過率が修正されたASTM E
    −96「直立カップ」法に従って測定される場合、少なくとも100g/m2
    24h、好ましくは少なくとも300g/m2・24h、より好ましくは少なく
    とも400g/m2・24h、最も好ましくは少なくとも500g/m2・24h
    の水蒸気透過率(WVTR)を有する、水蒸気透過性の層。
  8. 【請求項8】 水蒸気透過性である基材と結合された請求項7の層を含む水
    蒸気透過性、液体不透過性の重層構造。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8に記載の水蒸気透過性、液体不透過性の層又
    は重層構造を含む、おむつ、衛生ナプキン、パンティライナ−、失禁用製品、胸
    当てのような吸収性物品。
JP2002503353A 2000-06-16 2001-06-15 低水溶性構成成分を有する熱可塑性親水性ポリマー組成物 Pending JP2003535966A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP00112765A EP1179351A1 (en) 2000-06-16 2000-06-16 Thermoplastic hydrophilic polymeric compositions with a plasticiser of low water solubility
EP00112765.3 2000-06-16
PCT/US2001/019197 WO2001097870A1 (en) 2000-06-16 2001-06-15 Thermoplastic hydrophilic polymeric compositions with low water solubility component

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003535966A true JP2003535966A (ja) 2003-12-02

Family

ID=8168989

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002503353A Pending JP2003535966A (ja) 2000-06-16 2001-06-15 低水溶性構成成分を有する熱可塑性親水性ポリマー組成物

Country Status (5)

Country Link
EP (2) EP1179351A1 (ja)
JP (1) JP2003535966A (ja)
AU (1) AU2001269845A1 (ja)
CA (1) CA2410356A1 (ja)
WO (1) WO2001097870A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10118236A1 (de) * 2001-04-11 2002-10-17 Ciba Sc Pfersee Gmbh Zusammensetzung für die Vorbehandlung von Fasermaterialien
EP1857497B1 (en) 2002-04-12 2008-08-13 The Procter and Gamble Company Liquid impermeable, moisture vapour permeable layers and films comprising thermoplastic hydrophilic polymeric compositions and having improved strength
EP1433450A1 (en) * 2002-12-23 2004-06-30 The Procter & Gamble Company Polymeric compositions for moisture vapour permeable structures with improved structural stability and structures comprising said compositions
DE10334286B4 (de) 2003-07-25 2006-01-05 Stockhausen Gmbh Pulverförmige,wasserabsorbierende Polymere mit mittels thermoplastischen Klebstoffen gebundenen Feinteilchen, Verfahren zu deren Herstellung sowie diese beinhaltende chemische Produkte und Verbunde
US7463486B1 (en) * 2007-06-14 2008-12-09 Intel Corporation Transpiration cooling for passive cooled ultra mobile personal computer
DE102008017746A1 (de) * 2008-04-07 2009-10-08 Beiersdorf Ag Haut- oder Wundauflage zur feuchten Wundheilung
US9504292B2 (en) 2013-04-02 2016-11-29 Nike, Inc. Method of bonding PEBA plastic composition

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03193057A (ja) * 1989-12-22 1991-08-22 Nippon Fine Chem Co Ltd 医療用粘着剤組成物
US5429590A (en) * 1992-12-01 1995-07-04 Nitto Denko Corporation Medical water-absorptive polymer and dressing for wound and medical bandage using the same
JPH08311290A (ja) * 1995-05-23 1996-11-26 Showa Denko Kk 吸液材料用組成物、吸液材料成形体およびその製造方法
EP0963760A1 (en) * 1998-06-09 1999-12-15 The Procter & Gamble Company Low viscosity thermoplastic compositions for moisture vapour permeable structures and the utilisation thereof in absorbent articles
EP0964026A1 (en) * 1998-06-09 1999-12-15 The Procter & Gamble Company Low viscosity thermoplastic compositions for structures with enhanced moisture vapour permeability and the utilisation thereof in absorbent articles

Also Published As

Publication number Publication date
EP1409029A1 (en) 2004-04-21
WO2001097870A1 (en) 2001-12-27
CA2410356A1 (en) 2001-12-27
EP1179351A1 (en) 2002-02-13
AU2001269845A1 (en) 2002-01-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6534561B1 (en) Low viscosity thermoplastic compositions for moisture vapor permeable structures and the utilization thereof in absorbent articles
EP1352920B1 (en) Liquid impermeable, moisture vapour permeable films and layers comprising thermoplastic hydrophilic polymeric compositions and having improved strength
EP1086165B1 (en) Shape-formed, three dimensional, moisture vapour permeable, liquid impermeable articles
US20030113548A1 (en) Thermoplastic hydrophilic polymeric compositions with improved adhesive properties for moisture vapour permeable structures
US6495612B1 (en) Shape-formed, three dimensional, moisture vapor permeable, liquid impermeable articles
US20040180998A1 (en) Polymeric compositions for moisture vapour permeable structures with improved structural stability and structures comprising said compositions
JP2004501254A (ja) 高水溶性成分を有する熱可塑性親水性ポリマー組成物
EP1264684B1 (en) Moisure vapour permeable, liquid impermeable multilayer structures with enhanced moisture vapour permeability and dimensional stability and articles comprising said structures
EP1180533A1 (en) Thermoplastic hydrophilic, polymeric compostions with improved adhesive properties for moisture vapour permeable structures
US20030088003A1 (en) Thermoplastic hydrophilic polymeric compositions with high water solubility component
JP2003526534A (ja) 水蒸気透過性複合構造体および吸収性製品におけるこれらの利用
JP2003535966A (ja) 低水溶性構成成分を有する熱可塑性親水性ポリマー組成物
US20030088221A1 (en) Thermoplastic hydrophilic polymeric compositions with low water solubility component
JP2002524572A (ja) 水蒸気透過性構造体用低粘度熱可塑性組成物およびその吸収性製品への利用

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081128

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090424