JP2003534805A5 - - Google Patents

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【書類名】 明細書
【発明の名称】 変化した親和性を有する改変ウシアデノウイルス
【特許請求の範囲】
【請求項1】 キャプシドタンパク質またはそのフラグメントをコードするポリヌクレオチド中に改変を含むウシアデノウイルスベクターであって、ここで該キャプシドタンパク質またはそのフラグメントは、親和性と関連し、ここで該改変は、変化した親和性と関連する、ウシアデノウイルスベクター。
【請求項2】 請求項1に記載のアデノウイルスベクターであって、ここで前記キャプシドタンパク質またはそのフラグメントをコードするポリヌクレオチドが、異種哺乳動物キャプシドタンパク質またはそのフラグメントをコードするポリヌクレオチドと置換されている、アデノウイルスベクター。
【請求項3】 請求項1に記載のアデノウイルスベクターであって、ここで前記キャプシドタンパク質またはそのフラグメントが、ペントンタンパク質またはそのフラグメントである、アデノウイルスベクター。
【請求項4】 請求項1に記載のアデノウイルスベクターであって、ここで前記キャプシドタンパク質またはそのフラグメントが、ヘキソンタンパク質またはそのフラグメントである、アデノウイルスベクター。
【請求項5】 請求項1に記載のアデノウイルスベクターであって、ここで前記キャプシドタンパク質またはそのフラグメントが、ファイバータンパク質またはそのフラグメントである、アデノウイルスベクター。
【請求項6】 請求項5に記載のアデノウイルスベクターであって、ここで前記改変がファイバータンパク質のノブ領域にある、アデノウイルスベクター。
【請求項7】 請求項3に記載のアデノウイルスベクターであって、ここで前記ウシアデノウイルスペントン領域またはそのフラグメントが、少なくとも1つの異種哺乳動物ペントンアデノウイルス領域またはそのフラグメントで置換されている、アデノウイルスベクター。
【請求項8】 請求項4に記載のアデノウイルスベクターであって、ここで前記ウシアデノウイルスヘキソン領域またはそのフラグメントが、少なくとも1つの異種哺乳動物アデノウイルスヘキソン領域またはそのフラグメントで置換されている、アデノウイルスベクター。
【請求項9】 請求項5に記載のアデノウイルスベクターであって、ここで前記ウシアデノウイルスファイバー領域またはそのフラグメントが、少なくとも1つの異種哺乳動物アデノウイルスファイバー領域またはそのフラグメントで置換されている、アデノウイルスベクター。
【請求項10】 請求項2に記載のアデノウイルスベクターであって、前記異種哺乳動物アデノウイルスキャプシドタンパク質またはそのフラグメントが、ブタアデノウイルスキャプシドタンパク質、ヒツジアデノウイルスキャプシドタンパク質、イヌアデノウイルスキャプシドタンパク質またはヒトアデノウイルスキャプシドタンパク質あるいはそれらのフラグメントを含む、アデノウイルスベクター。
【請求項11】 請求項10に記載のアデノウイルスベクターであって、前記異種哺乳動物アデノウイルスキャプシドタンパク質またはそのフラグメントが、ヒトアデノウイルスキャプシドタンパク質またはそのフラグメントである、アデノウイルスベクター。
【請求項12】 請求項1に記載のアデノウイルスベクターであって、ここでアデノウイルスが、アデノウイルスサブタイプ1型である、アデノウイルスベクター。
【請求項13】 請求項1に記載のアデノウイルスベクターであって、ここでアデノウイルスが、アデノウイルスサブタイプ2型である、アデノウイルスベクター。
【請求項14】 前記アデノウイルスベクターがBAV3である、請求項12に記載のアデノウイルスベクター。
【請求項15】 請求項14に記載のアデノウイルスベクターであって、ここで前記改変が、異種哺乳動物アデノウイルスベクターファイバータンパク質またはそのフラグメントによるBAV3ファイバータンパク質またはそのフラグメントの置換である、アデノウイルスベクター。
【請求項16】 請求項15に記載のアデノウイルスベクターであって、前記哺乳動物アデノウイルスファイバータンパク質またはそのフラグメントが、ブタアデノウイルスファイバータンパク質、ヒツジアデノウイルスファイバータンパク質、イヌアデノウイルスファイバータンパク質またはヒトアデノウイルスファイバータンパク質を含む、アデノウイルスベクター。
【請求項17】 請求項16に記載のアデノウイルスベクターであって、ここで前記哺乳動物アデノウイルスファイバータンパク質が、ヒトアデノウイルスファイバータンパク質である、アデノウイルスベクター。
【請求項18】 請求項1に記載のアデノウイルスベクターであって、ここで該ベクターが、E1機能を欠く、アデノウイルスベクター。
【請求項19】 請求項18に記載のアデノウイルスベクターであって、ここで該ベクターが、前記E1遺伝子領域の一部または全ての欠損を有する、アデノウイルスベクター。
【請求項20】 請求項1に記載のアデノウイルスベクターであって、ここで該ベクターが、E3遺伝子領域の一部または全ての欠損を有する、アデノウイルスベクター。
【請求項21】 請求項1に記載のアデノウイルスベクターであって、ここで該ベクターがさらに、異種タンパク質をコードするポリヌクレオチドを含む、アデノウイルスベクター。
【請求項22】 請求項21に記載のアデノウイルスベクターであって、前記異種タンパク質が、以下:
サイトカイン;リンホカイン;病原性生物により認識される膜レセプター、ジストロフィン;インスリン;細胞イオンチャネルに関与するタンパク質;アンチセンスRNA;病原性遺伝子によって産生されるタンパク質の活性を阻害し得るタンパク質、酵素活性を阻害するタンパク質、病原性タンパク質のタンパク質改変体;抗原性エピトープ;主要組織適合遺伝子複合体クラスIタンパク質および主要組織適合遺伝子複合体クラスIIタンパク質;抗体;免疫毒素;毒素;成長因子または成長ホルモン;細胞レセプターまたは細胞レセプターのリガンド;腫瘍サプレッサー;細胞性酵素;または自殺遺伝子
を含む、アデノウイルスベクター。
【請求項23】 請求項22に記載のアデノウイルスであって、ここで前記異種タンパク質をコードする前記ポリヌクレオチドが、アデノウイルスE1遺伝子領域中に挿入されている、アデノウイルス。
【請求項24】 請求項22に記載のアデノウイルスであって、ここで前記異種タンパク質をコードする前記ポリヌクレオチドが、アデノウイルスE3遺伝子領域中に挿入されている、アデノウイルス。
【請求項25】 該ベクターが複製能を有する、請求項1に記載のアデノウイルスベクター。
【請求項26】 該ベクターが複製欠損性である、請求項1に記載のアデノウイルスベクター。
【請求項27】 請求項1に記載のウシアデノウイルスベクターを含む、宿主細胞。
【請求項28】 請求項21に記載のウシアデノウイルスベクターを含む、宿主細胞。
【請求項29】 キャプシドタンパク質またはそのフラグメントをコードするポリヌクレオチド中に改変を含む組換えウシアデノウイルスベクターを産生する方法であって、該方法は、ウシアデノウイルスベクターを得る工程;およびキャプシドタンパク質またはそのフラグメントをコードするポリヌクレオチド中に改変を導入する工程を包含し、ここで該キャプシドタンパク質またはそのフラグメントは、親和性と関連し、該改変が、変化した親和性と関連する、方法。
【請求項30】 請求項29に記載の方法であって、ここで前記キャプシドタンパク質またはそのフラグメントが、ペントンタンパク質またはそのフラグメントである、方法。
【請求項31】 請求項29に記載の方法であって、ここで前記キャプシドタンパク質またはそのフラグメントが、ヘキソンタンパク質またはそのフラグメントである、方法。
【請求項32】 請求項29に記載の方法であって、ここで前記キャプシドタンパク質またはそのフラグメントが、ファイバータンパク質またはそのフラグメントである、方法。
【請求項33】 請求項29に記載の方法であって、ここで前記アデノウイルスベクターが、異種タンパク質をコードするポリヌクレオチドをさらに含む、方法。
【請求項34】 前記ウシアデノウイルスが、サブタイプ1型のウシアデノウイルスである、請求項29に記載の方法。
【請求項35】 キャプシドタンパク質またはそのフラグメントをコードするポリヌクレオチド中に改変を含む組換えウシアデノウイルスであって、ここで該キャプシドタンパク質またはそのフラグメントは、親和性に関し、そして該改変は、変化した親和性に関する、組換えウシアデノウイルス。
【請求項36】 異種タンパク質をコードするポリヌクレオチドをさらに含む、請求項35に記載の組換えアデノウイルス。
【請求項37】 請求項36に記載の組換えアデノウイルスであって、ここで前記異種タンパク質をコードする前記ポリヌクレオチドが、アデノウイルスE1遺伝子領域中に挿入されている、組換えアデノウイルス。
【請求項38】 請求項36に記載の組換えアデノウイルスであって、ここで前記異種タンパク質をコードする前記ポリヌクレオチドが、アデノウイルスE3遺伝子領域中に挿入されている、組換えアデノウイルス。
【請求項39】 請求項35に記載の組換えアデノウイルスであって、ここで前記キャプシドタンパク質またはそのフラグメントが、ペントンタンパク質またはそのフラグメントである、組換えアデノウイルス。
【請求項40】 請求項35に記載の組換えアデノウイルスであって、ここで前記キャプシドタンパク質またはそのフラグメントが、ヘキソンタンパク質またはそのフラグメントである、組換えアデノウイルス。
【請求項41】 請求項35に記載の組換えアデノウイルスであって、ここで前記キャプシドタンパク質またはそのフラグメントが、ファイバータンパク質またはそのフラグメントである、組換えアデノウイルス。
【請求項42】 請求項41に記載の組換えアデノウイルスであって、ここで前記改変が、ファイバータンパク質のノブ領域中にある、組換えアデノウイルス。
【請求項43】 ウシアデノウイルスを含む免疫原性組成物であって、ここで該アデノウイルスは、キャプシドタンパク質またはそのフラグメント中の改変をコードするポリヌクレオチドを含み、そして該タンパク質またはフラグメントは、親和性と関連し、そして該改変は、変化した親和性と関連する、免疫原性組成物。
【請求項44】 請求項43に記載の免疫原性組成物であって、ここで前記キャプシドタンパク質が、ペントンタンパク質またはそのフラグメントである、免疫原性組成物。
【請求項45】 請求項43に記載の免疫原性組成物であって、ここで前記キャプシドタンパク質が、ヘキソンタンパク質またはそのフラグメントである、免疫原性組成物。
【請求項46】 請求項43に記載の免疫原性組成物であって、ここで前記キャプシドタンパク質が、ファイバータンパク質またはそのフラグメントである、免疫原性組成物。
【請求項47】 請求項46に記載の免疫原性組成物であって、ここで前記キャプシドタンパク質またはそのフラグメントが、ファイバータンパク質のノブドメインである、免疫原性組成物。
【請求項48】 請求項43に記載の免疫原性組成物であって、ここで前記改変が、哺乳動物アデノウイルスファイバータンパク質またはそのフラグメントによるウシファイバータンパク質またはそのフラグメントの置換である、免疫原性組成物。
【請求項49】 請求項48に記載の免疫原性組成物であって、ここで前記哺乳動物ファイバータンパク質が、ヒトアデノウイルスファイバータンパク質である、免疫原性組成物。
【請求項50】 前記ウシアデノウイルスが、サブタイプ1型アデノウイルスである、請求項43に記載の免疫原性組成物。
【請求項51】 前記ウシアデノウイルスが、BAV3である、請求項50に記載の免疫原性組成物。
【請求項52】 請求項43に記載の免疫原性組成物であって、ここで前記ウシアデノウイルスが、異種タンパク質をコードするポリヌクレオチドを含む、免疫原性組成物。
【請求項53】 哺乳動物被験体において免疫応答を誘導し得る薬学的組成物であって、請求項52に記載の免疫原性組成物を含む、薬学的組成物。
【請求項54】 薬学的に受容可能な賦形剤をさらに含む、請求項53に記載の薬学的組成物。
【請求項55】 感染を防御するために哺乳動物宿主において免疫応答を惹起する方法であって、請求項54に記載の薬学的組成物を投与する工程を包含する、方法。
【請求項56】 請求項55に記載の方法であって、前記タンパク質が、以下:
サイトカイン;リンホカイン;病原性生物により認識される膜レセプター、ジストロフィン;インスリン;細胞イオンチャネルに関与するタンパク質;アンチセンスRNA;病原性遺伝子によって産生されるタンパク質の活性を阻害し得るタンパク質、酵素活性を阻害するタンパク質、病原性タンパク質のタンパク質改変体;抗原性エピトープ;主要組織適合遺伝子複合体クラスIタンパク質および主要組織適合遺伝子複合体クラスIIタンパク質;抗体;免疫毒素;毒素;成長因子または成長ホルモン;細胞レセプターまたは細胞レセプターのリガンド;腫瘍サプレッサー;細胞性酵素;または自殺遺伝子
を含む、方法。
【請求項57】 哺乳動物宿主における遺伝子送達の方法であって、該方法は、改変されたキャプシドタンパク質またはそのフラグメントをコードするポリヌクレオチドを含むウシアデノウイルスベクターを、該宿主に投与する工程を包含し、ここで該タンパク質は、親和性と関連し、そして該改変は、変化した親和性と関連し、そして該アデノウイルスベクターは、異種タンパク質をコードするポリヌクレオチドをさらに含む、方法。
【請求項58】 前記異種ポリヌクレオチドが治療タンパク質をコードする、請求項57に記載の方法。
【請求項59】 請求項57に記載の方法であって、ここで前記キャプシドタンパク質またはそのフラグメントが、ペントンタンパク質またはそのフラグメントである、方法。
【請求項60】 請求項57に記載の方法であって、ここで前記キャプシドタンパク質またはそのフラグメントが、ヘキソンタンパク質またはそのフラグメントである、方法。
【請求項61】 請求項57に記載の方法であって、ここで前記キャプシドタンパク質またはそのフラグメントが、ファイバータンパク質またはそのフラグメントである、方法。
【請求項62】 前記改変が、ファイバータンパク質のノブ領域中にある、請求項61に記載の方法。
【請求項63】 請求項57に記載の方法であって、ここで前記哺乳動物宿主が、ヒトであり、そして前記改変が、ヒトファイバータンパク質またはそのフラグメントによるウシアデノウイルスファイバータンパク質またはそのフラグメントの置換である、方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
(関連出願の引用)
この出願は、2000年5月31日出願の米国仮出願番号60/208,678号の利益を主張する。
【0002】
(技術分野)
本発明は、キャプシドタンパク質中の修飾を含み、かつ変化した親和性を呈するウシアデノウイルスに関する。本発明はまた、変化した親和性を有するウシアデノウイルスの作製および使用の方法に関する。
【0003】
(背景技術)
アデノウイルスは、ヒトならびに家畜動物および実験動物において、腸内感染または呼吸感染を引き起こす。このウシアデノウイルス(BAV)は、2つのサブグループに分けられた少なくとも9つの血清型を含む。これらのサブグループは、固相酵素免疫アッセイ(ELISA)、免疫蛍光アッセイを用いた血清学的研究、ウイルス中和試験、免疫電子顕微鏡法に基づいて、それらの宿主特異性および臨床的症候群によって、特徴付けられている。サブグループ1ウイルスは、BAV1、BAV2、BAV3、およびBAV9を含み、そしてそれぞれは、確立したウシ細胞において、BAV4、BAV5、BAV6、BAV7およびBAV8を含むサブグループ2と比較して良好に増殖する。
【0004】
BAV3は、1965年に最初に単離され、そしてBAV遺伝子型のうちで最も良好に特徴付けられており、約35kbのゲノムを含む(Kurokawaら(1978)J.Virol.28:212−218)。Reddyら(1998、Journal of Virology、72:1394)は、BAV3のヌクレオチド配列、ゲノム組織、および転写地図を開示する。Reddyら(1999、Journal of Virology、73:9137)は、発現ベクターとして複製欠損性BAV3を開示する。BAVのサブグループ1の代表物であるBAV3(Bartha(1969)Acta Vet.Acad.Sci.Hung.19:319−321)は、通常無症状感染を生じる(Darbyshireら(1965).J Comp.Pathol.75:327−330)が、しかし時折、より重大な気道感染に関連する(Darbyshireら、1966 Res.Vet.Sci.7:81−93;Mattsonら、1988 J.Vet Res 49:67−69)、ウシの普通の病原性生物である。他のアデノウイルスのように、BAV3は、直鎖状二本鎖DNA分子を含む直径75nm(Niiyamaら(1975)J.Virol.16:621−633)の非エンベロープ性正二十面体粒子である。ハムスター中に注入された場合、BAV3は腫瘍を生じ得(Darbyshire、1966 Nature 211:102)、そしてウイルスDNAはマウス、ハムスターまたはラットの培養細胞の形態学的トランスフォーメーションを効率的にもたらし得る(TsukamotoおよびSugino、1972 J.Virol.9:465−473;Motoiら、1972 Gann 63:415−418)。交差ハイブリダイゼーションは、ゲノムの左末端ではないが、その近くのいくつかの領域を含むゲノムの大部分の領域において、BAV3とヒトアデノウイルス2型(HAd2)との間で観察された(Huら、1984 J.Virol.49:604−608)。
【0005】
ブタアデノウイルス(PAV)感染は、脳炎、肺炎、腎臓病変および下痢と関連付けられている。Derbyshire(1992)「Diseases of Swine」(Lemanら編)、第7版、Iowa State University Press、Ames、IA.225−227頁を参照のこと。PAVが、感染した子ブタの腸内における液性応答および粘膜抗体応答の両方が刺激し得ることが示された。Tubolyら(1993)Res.in Vet.Sci.54:345−350。交差中和研究は、少なくとも5つの血清型のPAVが存在することを示した。Derbyshireら(1975)J.Comp.Pathol.85:437−443;およびHiraharaら(1990)Jpn.J.Vet.Sci.52:407−409を参照のこと。PAVゲノムについての以前の研究は、PAV3型(PAV−3)についての制限地図の決定およびPAV−3の完全なゲノムを示す制限フラグメントのクローニングを含んでいた。Reddyら(1993)Intervirology 36:161−168を参照のこと。さらに、PAV−1およびPAV−2についての制限地図が決定された。Reddyら(1995b)Arch.Virol.140:195−200を参照のこと。
【0006】
ヌクレオチド配列は、種々のPAV血清型のゲノムのセグメントについて決定されている。PAV−3のE3遺伝子、pVIII遺伝子およびファイバー遺伝子の配列は、Reddyら((1995)Virus Res.36:97−106)によって決定された。PAV−1およびPAV−2のE3遺伝子、pVIII遺伝子およびファイバー遺伝子は、Reddyら((1996)Virus
Res.43:99−109))によって配列決定され、一方、PAV−4のE3遺伝子、pVIII遺伝子およびファイバー遺伝子の配列は、Kleiboeker((1994)Virus Res.31:17−25)によって決定された。このPAV−4ファイバー遺伝子配列は、Kleiboeker((1995)Virus Res.39:299−309)によって決定された。全5つのPAV血清型(PAV−1〜PAV−5)に対する逆方向末端反復(ITR)配列は、Reddyら((1995)Virology 212:237−239)によって決定された。このPAV−3ペントン配列は、McCoyら((1996)Arch.Virol.141:1367−1375)によって決定された。PAV−4のE1領域のヌクレオチド配列は、Kleiboeker((1995)Virus Res.36:259−268)によって決定された。PAV−3のプロテアーゼ(23K)遺伝子の配列は、McCoyら((1996)DNA Seq.6:251−254)によって決定された。PAV−3ヘキソン遺伝子(および23Kプロテアーゼ遺伝子の14個のN末端コドン)の配列は、登録番号U34592でGenBankデータベースに寄託されている。PAV−3 100K遺伝子の配列は、登録番号U82628でGenBankデータベースに寄託されている。PAV−3 E4領域の配列は、Reddyら((1997)Virus Genes 15:87−90)によって決定された。Vratiら(1995、Virology、209:400−408)は、ヒツジアデノウイルスの配列を開示する。
【0007】
少なくとも47の血清型のヒトアデノウイルスが記載されている。特定疾患に関連した最も普通の血清型についての総論が公開されている。例えば、Foy H.M.(1989)Adenoviruses In Evans AS(編).Viral Infections of Humans.New York、Plenum Publishing、77−89頁およびRubin B.A.(1993)Clinical picture and epidemiology of adenovirus infections、Acta
Microbiol.Hung 40:303−323を参照のこと。ヒトアデノウイルスのキャプシドは、正二十面体対称性を示し、そして252のキャプソメアを含む。キャプソメアは、240個のヘキソンおよび各ペントン上に突き出たファイバーを有する12個のペントンからなる。そのペントンおよびヘキソンは、異なるウイルスポリペプチドからそれぞれ誘導される。型特異的抗体の原因であるこのファイバーは、ヒト株のうちで長さが変化する。このヘキソンは、グループ特異的な補体結合抗体であり、一方、このペントンは、赤血球凝集反応において特に活性である(PlotkinおよびOrenstein、Vaccines、第3版、W.B.Saunders Company Philadelphia、609−623頁)。このファイバー領域はホモ三量体のコンフォメーションをとり、これは、アデノウイルスキャプシドの形成におけるペントンベースと成熟ファイバータンパク質との会合に必要である。ファイバーは、ファイバー3量体のアミノ末端とペントンベース内の保存されたドメインとの間の非共有結合的な相互作用によってペントンベースと会合する。アデノウイルスファイバータンパク質のカルボキシ末端の球状ノブドメインが、そのアデノウイルスの第一の細胞レセプターに対して結合するためのリガンドであることが示されている(Krasnykhら(1996)Journal of Virology、70:6839)。3量体ファイバー分子の遠位のC末端ドメインは、特定の第一のレセプターに対する高い親和性で結合するノブで終わる。結合後、ペントンベースのArg−Gly−Asp(RGD)モチーフは、第二のレセプターとして機能するαvβ3型およびαvβ5型の細胞インテグリンと相互作用する。この相互作用は、細胞内在化を引き起こし、これにより、ビリオンはエンドソーム中に存在する。このエンドソーム膜は、ペントンベースによって媒介される過程において溶解され、エンドソームの内容物が細胞質に放出される。これらの過程の間、このビリオンは、次第に脱殻され、そしてこのアデノウイルスDNAは核中に輸送される(Shayakhmetovら(2000)Journal of Virology 74:2567−2583)。
【0008】
アデノウイルスおよびアデノウイルスベクターシステムの開発についての一般的な背景の引用文献については、Grahamら(1973)Virology
52:456−467;Takiffら(1981)Lancet 11:832−834;Berknerら(1983)Nucleic Acid Research 11:6003−6020;Graham(1984)EMBO
J 3:2917−2922;Bettら(1993)J.Virology
67:5911−5921;およびBettら(1994)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 91:8802−8806を参照のこと。
【0009】
アデノウイルスは一般的に、宿主細胞の感染に続いて溶解性の複製周期を経る。感染細胞を溶解するのに加えて、アデノウイルスの複製過程は、宿主細胞のmRNAの輸送および翻訳を阻害し、従って細胞タンパク質合成を阻害する。アデノウイルスおよびアデノウイルス複製に関する総論については、Shenk、T.およびHorwitz、M.S.、Virology、第3版、Fields、B.N.ら編、Raven Press Limited、New York(1996)、第67章および第68章のそれぞれを参照のこと。
【0010】
遺伝子工学の適用は、アデノウイルス発現システムをワクチンを得るために調製するいくつかの試みを生じた。このような研究の例は、以下における開示を含む:米国特許第4,510,245号(酵母宿主での発現のためのアデノウイルスの主要後期プロモーター);米国特許第4,920,209号(欠失した早期領域3の位置に位置するB型肝炎表面抗原のコード遺伝子を有する生の組換え体アデノウイルス7型);欧州特許第389286号(ヒト細胞でのHCMVの主要エンベロープ糖タンパク質に対する非欠損ヒトアデノウイルス5組換え体の発現システム);WO91/11525(E1Aタンパク質を発現する細胞における生存可能な生の非病原的免疫原のイヌのアデノウイルス);ならびにフランス特許第2642767号(アデノウイルス2のE3領域に由来するリーダーおよび/またはプロモーターを含むベクター)。米国特許第6,001,591号および同第5,820,868号ならびに国際公開番号WO95/16048は、ウシアデノウイルス発現ベクターシステムでの組換え体タンパク質の産生を開示する。米国特許第5,922,576号は、組換え体アデノウイルス生成のためのシステムを開示する。
【0011】
Krasnykhら(1996、Journal of Virology、70:6839)、Zabnerら(1999)Journal of Virology、73:8689)およびShayakhmetovら、前出は、改変されたファイバー領域を有するヒトアデノウイルスベクターの生成を報告する。Xuら(1998、Virology、248:156−163)は、ヒトアデノウイルス5型のファイバータンパク質細胞結合ドメインを保有するウシアデノウイルスを開示する。
【0012】
この本明細書中に引用された全ての特許および刊行物の開示は、それらの全体が参考として援用される。
【0013】
(発明の開示)
本発明は、キャプシドタンパク質またはそのフラグメントをコードするポリヌクレオチドに改変を含むアデノウイルス(好ましくは、ウシアデノウイルス)を提供し、ここで、上記タンパク質またはそれらのフラグメントは、親和性と関連し、そして上記改変は変更された親和性に関連する。本発明はさらに、改変されたアデノウイルスを含む宿主細胞および方法を提供する。従って、本発明は、キャプシドタンパク質またはそのフラグメントをコードするポリヌクレオチドに改変を含むウシアデノウイルスベクターを提供し、ここで、上記タンパク質またはそのフラグメントは親和性と関連し、そして上記改変は変更された親和性に関連する。いくつかの実施形態において、キャプシドタンパク質またはそのフラグメントをコードするこのポリヌクレオチドは、異種の哺乳動物のキャプシドタンパク質またはそのフラグメントをコードするポリヌクレオチドで置き換えられる。このキャプシドタンパク質またはそのフラグメントとしては、アデノウイルスのペントン、ヘキソン、またはファイバータンパク質、あるいはそれらのフラグメントが挙げられる。いくつかの実施形態において、この改変は、ファイバータンパク質のノブ領域をコードするポリヌクレオチドに存在する。他の実施形態において、ウシアデノウイルスのペントン、ヘキソンおよび/またはファイバータンパク質をコードするポリヌクレオチドは、異種の哺乳動物アデノウイルスのペントン、ヘキソンおよび/またはファイバータンパク質をコードする少なくとも1つのポリヌクレオチドでそれぞれ置き換えられる。さらなる実施形態において、ウシアデノウイルスのペントンタンパク質またはそのフラグメントをコードするポリヌクレオチドは、異種の哺乳動物アデノウイルスのペントンタンパク質またはそのフラグメントをコードする少なくとも1つのポリヌクレオチドで置き換えられ;ウシアデノウイルスのヘキソンタンパク質またはそのフラグメントをコードするポリヌクレオチドは、異種の哺乳動物アデノウイルスのヘキソンタンパク質、またはそれらのフラグメントをコードする少なくとも1つのポリヌクレオチドで置き換えられ;あるいはウシアデノウイルスのファイバータンパク質またはノブ領域のようなそのフラグメントをコードするポリヌクレオチドは、異種の哺乳動物アデノウイルスのファイバータンパク質またはファイバータンパク質の異種ノブ領域のようなそのフラグメントをコードする少なくとも1つのポリヌクレオチドで置き換えられる。
【0014】
さらなる実施形態において、異種の哺乳動物アデノウイルスとしては、ウシ、ブタ、ヒツジ、イヌまたはヒトのアデノウイルスが挙げられる。さらなる実施形態において、ウシアデノウイルスとしては、サブタイプ1アデノウイルス、そして特にBAV3、またはサブタイプ2アデノウイルスが挙げられる。他の実施形態において、このウシアデノウイルスベクターはさらに、異種タンパク質をコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態において、この異種タンパク質は治療的タンパク質である。他の実施形態において、この異種タンパク質としては、サイトカイン;リンホカイン;病原性生物によって認識される膜レセプター、ジストロフィン;インスリン;細胞イオンチャネルに関与するタンパク質;アンチセンスRNA;病原性遺伝子によって産生されるタンパク質の活性を阻害し得るタンパク質、酵素活性阻害タンパク質、病原性タンパク質のタンパク質改変体;抗原性エピトープ;主要組織適合遺伝子複合体のクラスIおよびクラスIIタンパク質;抗体;免疫毒素;毒素;増殖因子または成長ホルモン;細胞レセプターまたはそれらのリガンド;腫瘍サプレッサー;細胞酵素;あるいは自殺遺伝子が挙げられる。なお他の実施形態において、アデノウイルスベクターはE1機能を欠いている。さらなる実施形態において、アデノウイルスベクターは、E1遺伝子領域の部分的または全ての欠失を有する。さらなる実施形態において、このアデノウイルスベクターはE3遺伝子領域の部分的または全ての欠失を有する。なおさらなる実施形態において、異種タンパク質をコードするポリヌクレオチドは、アデノウイルスのE1遺伝子領域に挿入される。他の実施形態において、異種タンパク質をコードするポリヌクレオチドは、アデノウイルスのE3遺伝子領域に挿入される。さらなる実施形態において、アデノウイルスベクターは複製欠損性であり、そして、なおさらなる実施形態において、アデノウイルスベクターは複製能力がある。本発明はまた、キャプシドタンパク質またはそのフラグメントをコードするポリヌクレオチドに改変を有するウシアデノウイルスベクターを含む宿主細胞を含む。
【0015】
本発明はまた、キャプシドタンパク質またはそのフラグメントをコードするポリヌクレオチドに改変を含む組換え体ウシアデノウイルスベクターを産生する方法を提供し、この方法は、ウシアデノウイルスベクターを得る工程;およびキャプシドタンパク質またはそのフラグメントをコードするポリヌクレオチドに改変を導入する工程を含み、ここで、上記キャプシドタンパク質またはそのフラグメントは親和性に関連し、そして上記改変は変更された親和性に関連する。いくつかの実施形態において、この改変は、ウシアデノウイルスのペントン、ヘキソンおよび/またはファイバータンパク質、あるいはそれらのフラグメントをコードする少なくとも1つのポリヌクレオチドと、異種の哺乳動物のペントン、ヘキソンおよび/またはファイバータンパク質、あるいはそれらのフラグメントをコードする少なくとも1つのポリヌクレオチドとの置換である。他の実施形態において、この改変はファイバータンパク質のノブ領域をコードするポリヌクレオチドの置換である。さらなる実施形態において、このアデノウイルスベクターはさらに、異種タンパク質をコードするポリヌクレオチドを含む。
【0016】
本発明はさらに、キャプシドタンパク質、またはそれらのフラグメントの改変を含む組換え体ウシアデノウイルスを提供し、ここで上記キャプシドタンパク質またはそのフラグメントは親和性に関連し、そして上記改変は変更された親和性に関連する。さらなる実施形態において、組み換え体アデノウイルスは異種タンパク質をコードするポリヌクレオチドを含む。さらなる実施形態において、異種タンパク質をコードするポリヌクレオチドはアデノウイルスE1遺伝子領域に挿入され;なおさらなる実施形態において、異種タンパク質をコードするポリヌクレオチドはアデノウイルスE3遺伝子領域に挿入される。いくつかの実施形態において、組み換え体アデノウイルスは複製能力があり、そして他の実施形態において、組み換え体アデノウイルスは複製欠損性である。いくつかの実施形態において、組み換え体アデノウイルスは、ウシアデノウイルスのペントン、ヘキソンおよび/またはファイバータンパク質、あるいはそれらのフラグメントをコードする少なくとも1つのポリヌクレオチドと、異種の哺乳動物のペントン、ヘキソンおよび/またはファイバータンパク質、あるいはそれらのフラグメントをコードする少なくとも1つのポリヌクレオチドとの置換を含む。なおさらなる実施形態において、組み換え体アデノウイルスは、ファイバータンパク質のノブ領域における改変を含む。
【0017】
本発明はまた、ウシアデノウイルスを含む免疫原性組成物を提供し、ここで上記アデノウイルスはキャプシドタンパク質またはそのフラグメントにおける改変をコードするポリヌクレオチドを含み、そして上記タンパク質またはそのフラグメントは親和性に関連し、そして上記改変は変更された親和性に関連する。いくつかの実施形態において、このキャプシドタンパク質またはそのフラグメントとしては、アデノウイルスのペントン、ヘキソンまたはファイバータンパク質、あるいはそれらのフラグメントが挙げられる。免疫原性組成物のいくつかの実施形態において、この改変は、ウシキャプシドタンパク質またはそのフラグメントをコードするポリヌクレオチドと、異種の哺乳動物アデノウイルスキャプシドタンパク質またはそのフラグメントをコードするポリヌクレオチドとの置換を含む。免疫原性組成物の他の実施形態において、この改変は、ウシファイバータンパク質のノブ領域をコードするポリヌクレオチドの、異種の哺乳動物アデノウイルスのファイバータンパク質のノブ領域をコードするポリヌクレオチドでの置換を含む。他の実施形態において、ウシアデノウイルスは、サブタイプ1アデノウイルス、特にBAV3、またはサブタイプ2アデノウイルスである。さらなる実施形態において、免疫原性組成物は、異種タンパク質をコードするポリヌクレオチドを含むウシアデノウイルスを含む。他の実施形態において、免疫原性組成物は、サイトカイン;リンホカイン;病原性生物によって認識される膜レセプター、ジストロフィン;インスリン;細胞イオンチャネルに関与するタンパク質;アンチセンスRNA;病原性遺伝子によって産生されるタンパク質の活性を阻害し得るタンパク質、酵素活性阻害タンパク質、病原性タンパク質のタンパク質改変体;抗原性エピトープ;主要組織適合遺伝子複合体のクラスIおよびクラスIIタンパク質;抗体;免疫毒素;毒素;増殖因子または成長ホルモン;細胞レセプターまたはそれらのリガンド;腫瘍サプレッサー;細胞酵素;あるいは自殺遺伝子をコードするポリヌクレオチドを含むウシアデノウイルスを含む。
【0018】
本発明はまた、哺乳動物の被験体における免疫応答を誘導し得る有能な薬学的組成物を含む。いくつかの実施形態において、薬学的組成物は、改変されたキャプシドタンパク質またはそのフラグメントを有するウシアデノウイルスを含む免疫原性組成物を含み、ここで、上記タンパク質またはそのフラグメントは親和性に関連し、そして上記改変は変更された親和性に関連する。薬学的組成物のいくつかの実施形態において、免疫原性組成物は、異種タンパク質をコードするポリヌクレオチドを含むウシアデノウイルスベクターを含む。いくつかの実施形態において、この異種タンパク質は治療的タンパク質である。他の実施形態において、この薬学的組成物はさらに、薬学的に受容可能な賦形剤を含む。
【0019】
本発明はまた、哺乳動物宿主において免疫応答を誘発して感染を防ぐための方法を提供し、この方法は、本発明の薬学的組成物を必要のある哺乳動物宿主に投与する工程を含む。本発明はまた、哺乳動物宿主における遺伝子送達の方法を提供し、この方法は、改変されたキャプシドタンパク質またはそのフラグメントをコードするポリヌクレオチドを含むウシアデノウイルスベクターをこの宿主に投与する工程を含み、ここで、このタンパク質は親和性に関連し、そしてこの改変は変更された親和性に関連し、そしてこのアデノウイルスベクターはさらに、異種タンパク質をコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態において、この異種ポリヌクレオチドは治療的タンパク質をコードする。
【0020】
(発明を実行するための最良の形態)
本発明者らは、変更された親和性を有する改善されたアデノウイルスベクター(詳細には、改善されたウシアデノウイルスベクター)を発見し、そしてこれを構築した。本発明のウシアデノウイルスベクターは、少なくとも1つのキャプシドタンパク質をコードするポリヌクレオチド中に改変を含み、ここで、このタンパク質またはそのフラグメントは、親和性と関連し、そしてその改変は、変更された親和性と関連する。
【0021】
キャプシドタンパク質としては、ペントン、ヘキソンおよびファイバータンパク質(fiber protein)が挙げられる。本明細書中に例示される1つの実施形態において、BAV3アデノウイルスベクターを構築し(BAV600)、これは、BAV3ファイバーノブ領域(fiber ノブ region)とヒトアデノウイルス(Ad5)ファイバーノブ領域との置換を含んだ。BAV600は、コントロールアデノウイルスと比較した場合、ヒト細胞株において増加した形質導入を示した。
【0022】
本発明は、キャプシドタンパク質が親和性と関連し、そして置換が変更された親和性と関連する限りキャプシドタンパク質またはそのフラグメントの、異種哺乳動物キャプシドタンパク質またはそのフラグメントとの置換含む、ウシアデノウイルスベクターを含む。例えば、1つの実施形態において、ウシのファイバータンパク質のノブドメインを、種親水性を変更するために、ブタのファイバータンパク質のノブ領域またはヒツジのファイバータンパク質のノブ領域と置換する。このようなウシアデノウイルスベクターは、ブタアデノウイルスまたはヒツジアデノウイルスでそれぞれ初回免疫されたブタ哺乳動物またはヒツジ哺乳動物において免疫性をブーストするための免疫原として使用され得る。このような免疫化プロトコルにおいて、ブースト免疫は、初回免疫の結果として産生されるブタ哺乳動物またはヒツジ哺乳動物に対する任意の中和抗体の影響を回避しながら、ブタ哺乳動物またはヒツジ哺乳動物に対して種特異性を有するウシアデノウイルスの投与によって達成され得る。あるいは、別の実施形態において、ウシファイバータンパク質またはそのフラグメント(例えば、ノブ領域)を、ウシ細胞特異性を変更するために、異種ウシファイバータンパク質またはそのフラグメント(例えば、ファイバータンパク質のノブ領域)と置換する。1つの例において、ウシアデノウイルスサブタイプ1ファイバー領域またはそのフラグメント(例えば、ノブドメイン)を、ウシ細胞型特異性を変更するために、ウシアデノウイルスサブタイプ2ファイバー領域またはそのフラグメント(例えば、ノブドメイン)と置換する。このようなウシアデノウイルスベクターは、特定の細胞または組織を標的化するための免疫原として使用され得る。
【0023】
本発明はまた、ウシキャプシドタンパク質またはそのフラグメントの、ヒトアデノウイルスキャプシドタンパク質またはそのフラグメントとの置換を含むウシアデノウイルスの使用を含み、その結果、改変されたウシアデノウイルスは、ヒトに対する種特異性を有する。このようなウシアデノウイルスは、ヒト免疫化プロトコルに使用され得、ここで、臨床患者におけるヒトアデノウイルス−5(HAV−5)に対する既存の中和抗体は、HAV−5の効果的な使用に対して障害を示し得る。
【0024】
さらに、標的細胞に治療効果を提供するために、1つ以上の異種治療タンパク質が、アデノウイルスベクター中に存在し得る。
【0025】
(定義)
本発明を記載する際に、以下の用語(以下に規定される)が使用される。
【0026】
「アデノウイルスベクター(adenovirus vector)」または「アデノウイルスベクター(adenoviral vector)」(これらは、交換可能に使用される)は、本発明のポリヌクレオチド構築物を含む。本発明のポリヌクレオチド構築物は、いくつかの形態(DNA、アデノウイルスコートにカプセル化されたDNA、別のウイルスもしくはウイルス様形態(例えば、単純疱疹ウイルス、およびAAV)中にパッケージングされたDNA、リポソームにカプセル化されたDNA、ポリリジンと複合体化したDNA、合成ポリカチオン性分子と複合体化したDNA、トランスフェリンと結合体化したDNA、および分子を免疫学的に「マスクする」ためおよび/または半減期を増加させるためにPEGのような化合物に複合体化したDNA、ならびに非ウイルスタンパク質に結合体化されたDNAが挙げられるが、これらに限定されない)の内のいずれかであり得る。好ましくは、ポリヌクレオチドは、DNAである。本明細書中に使用される場合、「DNA」は、塩基A、T、CおよびGのみでなく、これらのアナログもしくはこれらの塩基の改変形態のうちのいずれか(例えば、メチル化ヌクレオチド、ヌクレオチド間改変(例えば、非電荷連結およびチオエート)、糖アナログの使用、ならびに改変された骨格構造および/または代替骨格構造(例えば、ポリアミド))を含み得る。アデノウイルスベクターは、標的細胞において複製コンピテントまたは複製欠損であり得る。
【0027】
本明細書中に使用される場合、用語「変更された親和性」は、アデノウイルスの特異性を変化させることをいう。用語「改変された親和性」は、種特異性の変更ならびにアデノウイルスの組織特異性もしくは細胞特異性の変更を含む。本明細書中に例示される実施形態において、種特異性は、キャプシドタンパク質またはそのフラグメント(例えば、ファイバータンパク質、特に、ファイバータンパク質のノブ領域)に改変を生成することによって、変更される。
【0028】
「キャプシドタンパク質」は、本明細書中に使用される場合、アデノウイルスのペントン、ヘキソンおよびファイバー領域を含む。キャプシドタンパク質は、アデノウイルス親和性に直接的または間接的に影響を与える場合、親和性と関連する。「変更された親和性と関連するキャプシドタンパク質の改変」は、本明細書中に使用される場合、その特異性が変更されるように、キャプシドタンパク質(すなわち、ペントン、ヘキソンもしくはファイバータンパク質領域、またはこれらのフラグメント(例えば、特異性が変更されるようなファイバー領域のノブドメイン))をコードするポリヌクレオチドの改変を生成することをいう。「関連する」とは、改変が、直接的または間接的のいずれかで、変更された親和性に寄与することを意味する。本明細書中に例示される実施形態において、アデノウイルスにおいて種特異性を生成するために、この改変は、ウシキャプシドタンパク質領域と異種哺乳動物キャプシドタンパク質領域との置換である。1つの種のキャプシドタンパク質領域と異種キャプシドタンパク質領域との置換は、変更された組織特異性または変更された細胞特異性もまた生成し得る。
【0029】
「レプリコン」は、インビボでのDNA複製の自律的単位として機能する(すなわち、その独自の制御の下で複製し得る)任意の遺伝子エレメント(例えば、プラスミド、染色体、ウイルス)である。
【0030】
本明細書で用いられる場合、用語「ベクター」は、1つ以上の細胞型の形質導入/トランスフェクションのために設計されたポリヌクレオチド構築物をいう。例えば、ベクターは、挿入ヌクレオチドの単離、増幅、および複製のために設計された「クローニングベクター」であり得るか、宿主細胞中でのヌクレオチド配列の発現のために設計された「発現ベクター」であり得るか、または組換えウイルスまたはウイルス様粒子を産生するよう設計された「ウイルスベクター」であり得るか、もしくは1つより多くの型のベクターの属性を含む「シャトルベクター」であり得る。
【0031】
「殺された」ウイルスと対照的に、「生存ウイルス」により、組織培養物および接種した動物において同一の子孫を生成し得るウイルスが意味される。
【0032】
「ヘルパーフリーウイルスベクター」は、そのベクターに欠失しているものを提供する第2ウイルスまたは第2細胞株を必要としないベクターである。
【0033】
「二本鎖DNA分子」は、その通常の二本鎖ヘリックスにおけるデオキシリボヌクレオチド(アデニン、グアニン、チミン、またはシトシン)のポリマー形態をいう。この用語は、その分子の一次構造および二次構造のみをいい、いずれの特定の三次構造にも限定されない。従って、この用語は、特に、直鎖状DNA分子において見出される二本鎖DNA(例えば、ウイルス、プラスミド、および染色体由来のDNAの制限フラグメント)を含む。特定の二本鎖DNA分子の構造を議論する場合、配列は、DNAの転写されていない鎖(すなわち、mRNAに相同な配列を有する鎖)に沿って5’から3’方向への配列のみを与えるという通常の約束事に従って、本明細書中で記載され得る。
【0034】
DNA「コード配列」は、適切な調節配列の制御下に配置される場合、インビボでポリペプチドに転写および翻訳されるDNA配列である。コード領域の境界は、5’(アミノ)末端の開始コドンおよび3’(カルボキシ)末端の翻訳終止コドンにより決定される。コード配列として、原核生物配列、真核生物mRNA由来のcDNA、真核生物(例えば、哺乳動物)DNA由来のゲノムDNA配列、ウイルスDNA、および合成DNA配列さえも挙げられ得るがこれらに限定されない。ポリアデニル化シグナルおよび転写終結配列は、通常、コード配列に対して3’に位置する。
【0035】
「転写プロモーター配列」は、細胞中でRNAポリメラーゼに結合し、そして下流(3’方向)のコード配列の転写を開始し得るDNA調節領域である。本発明を定義する目的のために、プロモーター配列は、コード配列の翻訳開始コドン(ATG)によりその3’末端が結合しており、そしてバックグラウンドを超えて検出可能なレベルで転写を開始するために必要な塩基またはエレメントの最小数を含むように上流(5’方向)に延びている。プロモーター配列内では、転写開始部位(ヌクレアーゼS1を用いたマッピングにより好適に規定されている)、およびRNAポリメラーゼの結合の原因となるタンパク質結合ドメイン(コンセンサス配列)が見出される。真核生物プロモーターは、しばしば(しかし、いつもではない)、「TATA」ボックスおよび「CAAT」ボックスを含む。原核生物プロモーターは、−10および−35のコンセンサス配列に加えてシャイン−ダルガーノ配列を含む。
【0036】
DNA「制御配列」は、集合的に、プロモーター配列、リボソーム結合部位、スプライシングシグナル、ポリアデニル化シグナル、転写終結配列、上流調節ドメイン、エンハンサー、翻訳終結配列などをいい、集合的に、宿主細胞におけるコード領域の転写および翻訳を提供する。
【0037】
コード配列またはタンパク質をコードする配列は、RNAポリメラーゼがプロモーター配列に結合し、そしてコード配列をmRNAへ転写し、次いでこのmRNAがコード配列によりコードされるポリペプチドに翻訳される場合、細胞中の制御配列に「作動可能に連結されている」か、または制御配列の「制御下にある」。
【0038】
「宿主細胞」は、外因性DNA配列により形質転換されたか、または形質転換され得る細胞である。
【0039】
細胞は、このような外因性DNAが細胞膜の内側に導入される場合、このような外因性DNAにより「形質転換」されている。外因性DNAは、細胞のゲノムを構成する染色体DNAに組込まれ(共有結合され)ていてもそうでなくてもよい。原核生物および酵母において、例えば、外因性DNAはエピソームエレメント(例えば、プラスミド)上で維持され得る。安定に形質転換された細胞は、外因性DNAが染色体に組込まれ、その結果、染色体の複製を通じて娘細胞により遺伝される細胞である。哺乳動物細胞について、この安定性は、外因性DNAを含む娘細胞の集団からなる細胞株またはクローンを確立する細胞の能力により実証される。
【0040】
「クローン」は、単一の細胞または共通の祖先に由来する娘細胞の集団である。「細胞株」は、インビトロで多くの世代の間安定に増殖し得る初代細胞のクローンである。
【0041】
DNA構築物の「異種」領域は、本来、他のDNA分子と関連して見出されない別のDNA分子内かまたはそのDNA分子に結合した同定可能なDNAのセグメントである。従って、異種領域がウイルス遺伝子をコードする場合、この遺伝子は通常、供給源のウイルスまたはウイルスに感染した細胞のゲノムにおいてこのウイルスゲノムと隣接しないDNAにより隣接される。異種コード配列の別の例は、そのコード配列自体が本来は見出されない構築物(例えば、ネイティブの遺伝子と異なるコドンを有する合成配列)である。本明細書で用いられる場合、対立遺伝子のバリエーションまたは天然に存在する変異現象は、DNAの異種領域を生じない。アデノウイルスベクターを記載する際に本明細書で用いられる場合、「異種哺乳動物キャプシド領域」は、そのキャプシド領域がアデノウイルスの別の哺乳動物種から獲得可能であるか、または同一種の哺乳動物から獲得可能であるが、異なるタイプまたはサブタイプのアデノウイルスからも獲得可能であることを意味する。例えば、「異種哺乳動物キャプシドタンパク質」は、1つのサブタイプのウシアデノウイルスキャプシドタンパク質と別のサブタイプのウシアデノウイルスキャプシドタンパク質との置換、およびウシアデノウイルスキャプシドタンパク質と別の種のキャプシドタンパク質(例えば、ヒトキャプシドタンパク質)との置換、ならびにウシアデノウイルスキャプシドタンパク質領域と別の血清型のウシアデノウイルスキャプシドタンパク質との置換を含む。
【0042】
「ウシ(bovine)宿主」は、任意の品種、成体または幼体のウシ(cattle)をいう。
【0043】
用語「タンパク質」は、それぞれポリペプチドまたはグリコシル化ポリペプチドを示すために本明細書で用いられる(他に注記されない限り)。用語「ポリペプチド」は、その最も広い意味(すなわち、ペプチド結合を介して連結した任意のアミノ酸ポリマー(ジペプチド以上))において用いられる。従って、用語「ポリペプチド」は、タンパク質、オリゴペプチド、タンパク質フラグメント、アナログ、ムテイン、融合タンパク質などを含む。
【0044】
「ネイティブな」タンパク質またはポリペプチドは、アデノウイルスまたはアデノウイルス感染細胞から回収されたタンパク質またはポリペプチドをいう。従って、用語「ネイティブなBAVポリペプチド」は、天然に存在するBAVタンパク質およびそのフラグメントを含む。「非ネイティブな」ポリペプチドは、組換えDNA法によるか、または直接的な合成により生成されたポリペプチドをいう。「組換え」ポリペプチドは、組換えDNA技術により生成された(すなわち、所望のポリペプチドをコードする外来DNA構築物により形質転換された細胞から生成された)ポリペプチドをいう。
【0045】
「実質的に純粋な」タンパク質は、他のタンパク質を含まず、好ましくは少なくとも10%同質、より好ましくは60%同質性、そして最も好ましくは95%同質である。
【0046】
「抗原」は、体液性および/または細胞性の抗原特異的応答を生成する宿主の免疫系を刺激する1つ以上のエピトープを含む分子をいう。この用語はまた、「免疫原」と交換可能に用いられる。
【0047】
「ハプテン」は、キャリアに連結されない限り、体液性または細胞性の応答を生成する宿主の免疫系を刺激しない1つ以上のエピトープを含む分子をいう。
【0048】
用語「エピトープ」は、特異的な抗体分子が結合するか、またはT細胞により認識される、抗原またはハプテン上の部位をいう。この用語はまた、「抗原性決定基」または「抗原性決定部位」と交換可能に用いられる。
【0049】
組成物またはワクチンに対する「免疫学的応答」は、目的の組成物またはワクチンに対する細胞性および/または抗体媒介性の免疫応答の宿主における発生である。通常、このような応答は、目的の組成物またはワクチンに含まれる抗原(単数または複数)に特異的な、被験体が産生する抗体、B細胞、ヘルパーT細胞、サプレッサーT細胞、および/または細胞障害性T細胞からなる。
【0050】
用語「免疫原性ポリペプチド」および「免疫原性アミノ酸配列」ならびに「免疫原」は、それぞれ、ウイルス感染性を中和し、そして/もしくは免疫化された宿主の保護を提供する抗体補完的または抗体依存的な細胞障害性を媒介するポリペプチドまたはアミノ酸配列をいう。「免疫原性ポリペプチド」は、本明細書中で用いられる場合、所望のタンパク質の全長(またはほぼ全長)配列またはその免疫原性フラグメントを含む。
【0051】
「免疫原性フラグメント」は、1つ以上のエピトープを含み、それによってウイルス感染性を中和し、そして/もしくは免疫化された宿主の保護を提供する抗体補完的または抗体依存的な細胞障害性を媒介する抗体を誘導するポリペプチドのフラグメントを意味する。このようなフラグメントは通常、少なくとも約5アミノ酸長、そして好ましくは少なくとも約10〜15アミノ酸長である。このフラグメントの長さに対する重要な上限はなく、ほぼ全長のタンパク質配列、または2つ以上の抗原のフラグメントを含む融合タンパク質さえも含み得る。用語「処置」は、本明細書で用いられる場合、哺乳動物(例えば、ウシもしくはヒトまたは他の哺乳動物)の処置であって、(i)感染または再感染の防止(予防)、または(ii)感染の症状の減少または消滅、のいずれかの処置をいう。ワクチンは、組換えBAV自体かまたは組換えBAVにより産生される組換え抗原を含む。
【0052】
「感染性の」は、細胞中へウイルスゲノムを送達する能力を有することを意味する。
【0053】
用語「ポリヌクレオチド」および「核酸」は、本明細書で交換可能に用いられ、任意の長さのポリマー形態のヌクレオチド(リボヌクレオチドまたはデオキシリボヌクレオチドのいずれか)をいう。これらの用語は、一本鎖、二本鎖、または三本鎖DNA、ゲノムDNA、cDNA、RNA、DNA−RNAハイブリッド、もしくはプリンおよびピリミジン塩基を含むポリマー、あるいは他の天然のヌクレオチド塩基、化学的に改変されたヌクレオチド塩基、生化学的に改変されたヌクレオチド塩基、非天然のヌクレオチド塩基、または誘導体化したヌクレオチド塩基を含む。ポリヌクレオチドの骨格は、糖およびリン酸基(代表的には、RNAまたはDNAにおいて見出され得る)、または改変もしくは置換された糖もしくはリン酸基を含み得る。あるいは、ポリヌクレオチドの骨格は、合成サブユニット(例えば、ホスホルアミデート)のポリマーを含み得、従って、オリゴデオキシヌクレオシドホスホルアミド(P−NH2)または混合ホスホラミデート−ホスホジエステルオリゴマーであり得る。Peyrottesら(1996)Nucleic Acids Res.24:1841−8;Chaturvediら(1996)Nucleic Acids Res.2318−23;Schultzら、(1996)Nucleic Acids Res.24:2966−73。ホスホロチオエート結合が、ホスホジエステル結合の代わりに用いられ得る。Braunら(1988)J.Immunol.141:2084−9;Latimerら(1995)Molec.Immunol.32:1057−1064。さらに、二本鎖ポリヌクレオチドは、化学的合成の一本鎖ポリヌクレオチド産物から、相補鎖を合成し、そして適切な条件下でこの鎖とアニーリングさせるか、または適切なプライマーと共にDNAポリメラーゼを用いて相補鎖をデノボで合成するかのいずれかにより獲得され得る。ポリヌクレオチド配列に対する言及(例えば、配列番号の言及)はまた、その相補配列も含む。
【0054】
以下は、ポリヌクレオチドの非限定的な例である:遺伝子または遺伝子フラグメント、エキソン、イントロン、mRNA、tRNA、rRNA、リボザイム、cDNA、組換えポリヌクレオチド、分枝状ポリヌクレオチド、プラスミド、ベクター、任意の配列の単離されたDNA、任意の配列の単離されたRNA、核酸プローブ、およびプライマー。ポリヌクレオチドとしては、改変ヌクレオチド(例えば、メチル化ヌクレオチド、およびヌクレオチドアナログ)、ウラシル、他の糖および連結基(例えば、フルオロリボースおよびチオエート)、ならびにヌクレオチド分枝(branch)を含み得る。ヌクレオチドの配列は、非ヌクレオチド成分により介在され得る。ポリヌクレオチドは、例えば、標識成分と結合体化することにより、重合後にさらに改変され得る。この定義に含まれる他の型の改変は、キャップ、天然に存在するヌクレオチドの1つ以上のアナログとの置換、およびそのポリヌクレオチドをタンパク質、金属イオン、標識成分、他のポリヌクレオチド、または固体支持体に取りつけるための手段の導入である。好ましくは、ポリヌクレオチドはDNAである。本明細書で用いる場合、「DNA」は、塩基A、T、C、およびGだけでなく、任意のそれらのアナログまたはこれらの塩基の改変形態(例えば、メチル化ヌクレオチド)、ヌクレオチド間改変体(例えば、非荷電結合およびチオエート)、糖アナログの使用、ならびに改変骨格構造および/または代替骨格構造(例えば、ポリアミド)も含む。
【0055】
ポリヌクレオチドまたはポリヌクレオチド領域は、整列させた場合に、2つの配列を比較して、塩基の割合が同一である別の配列の平均値に対する特定の割合(80%、85%、90%、または95%)の「配列同一性」を有する。このアラインメントおよびパーセント相同性または配列同一性は、当該分野で公知のソフトウェアプログラムを用いて決定され得る(例えば、Current Protocols in Molecular Biology(F.M.Ausubelら編、1987年)補遺30、7.7.18節、表7.7.1に記載されるプログラム)。好ましいアラインメントプログラムは、ALIGN Plus(Scientific and Educational Software、Pennsylvania)であり、好ましくは以下のようなデフォルト設定を使用する:ミスマッチ=2;オープンギャップ=0;伸長ギャップ=2。
【0056】
「転写制御下」は、当該分野で十分に理解される用語であり、そしてポリヌクレオチド配列(通常、DNA配列)の転写が、転写の開始または促進に寄与するエレメントにそれが作動可能に連結されていることに依存することを示す。「作動可能に連結される」は、エレメントが機能することを可能にする配列にある並置をいう。
【0057】
本明細書で用いられる場合、「細胞障害性」は、当該分野で十分に理解される用語であり、そして細胞の通常の生化学的または生物学的活性が損なわれる(すなわち、阻害される)状態をいう。これらの活性としては、代謝;細胞複製;DNA複製;転写;翻訳;分子の取り込み、が挙げられるがこれらに限定されない。「細胞障害性」は、細胞死および/または細胞溶解を含む。細胞障害性を示すアッセイ(例えば、色素除去、H−チミジンの取り込み、およびプラークアッセイ)は当該分野で公知である。
【0058】
アデノウイルスの文脈において、「異種ポリヌクレオチド」または「異種遺伝子」もしくは「導入遺伝子」は、野生型アデノウイルスに存在しない任意のポリヌクレオチドまたは遺伝子である。好ましくは、導入遺伝子はまた、アデノウイルスベクターの導入前に標的細胞において発現または存在しない。
【0059】
アデノウイルスの文脈において、「異種」プロモーターまたはエンハンサーは、アデノウイルス遺伝子に関連も由来もしないプロモーターまたはエンハンサーである。
【0060】
アデノウイルスの文脈において、「内因性」プロモーター、エンハンサー、またはコントロール領域は、アデノウイルスに対してネイティブであるか、またはこれに由来する。
【0061】
「宿主細胞」は、本発明のアデノウイルスベクターのレシピエントであり得るか、またはレシピエントであった個々の細胞または細胞培養物を含む。宿主細胞は、単一の宿主細胞の子孫を含み、そしてこの子孫は、天然の、偶然の、または計画的な変異および/または変化に起因して、本来の親細胞と完全に同一である(形態または全DNAの相補性において)必要はない。宿主細胞は、本発明のアデノウイルスベクターを用いて、インビボまたはインビトロでトランスフェクトまたは感染させた細胞を含む。
【0062】
「複製」および「増殖」は交換可能に用いられ、そして本発明のアデノウイルスベクターの再生または増殖する能力をいう。これらの用語は、当該分野で十分に理解される。本発明の目的のために、複製はアデノウイルスタンパク質の産生に関し、そして一般的に、アデノウイルスの繁殖に関する。複製は、当該分野で標準的なアッセイおよび本明細書に記載されるアッセイ(例えば、バーストアッセイまたはプラークアッセイ)を用いて測定され得る。「複製」および「増殖」は、ウイルス製造のプロセスに直接的にかまたは関節的に関与する任意の活性(ウイルス遺伝子の発現;ウイルスタンパク質、核酸、または他の要素の生成;ウイルス成分の完全なウイルスへのパッケージング;および細胞溶解)を含む。
【0063】
配列番号に「示される」ポリヌクレオチド配列は、その配列が、配列番号において同一の連続的な配列として存在することを意味する。この用語は、配列番号の一部分または領域、ならびに配列番号中に含まれる配列全体を包含する。
【0064】
「生物学的サンプル」は、個体から獲得される種々のサンプル型を包含し、そして診断アッセイまたはモニタリングアッセイにおいて用いられ得る。この定義は、生物学的起源の血液および他の液体サンプル、固体組織サンプル(例えば、生体標本もしくは組織培養物またはそれらの由来となる細胞)、およびそれらの子孫を包含する。この定義はまた、それらの獲得後に任意の方法で操作された(例えば、試薬による処理、可溶化、または特定の成分(例えば、タンパク質またはポリヌクレオチド)の濃縮により)サンプルを含む。用語「生物学的サンプル」は臨床的サンプルを包含し、そしてまた、培養物、細胞上清、細胞溶解物、血清、血漿、生物学的流体、および組織サンプル中の細胞を含む。
【0065】
「個体」または「哺乳動物被験体」は、脊椎動物、好ましくは哺乳動物、より好ましくはヒトである。哺乳動物としては、家畜動物、競技用動物、げっ歯類、霊長類、およびペットが挙げられるがこれらに限定されない。
【0066】
「有効量」は、有益な結果または所望の結果(臨床的な結果を含む)をもたらすのに十分な量である。有効量は、1つ以上の投与において投与され得る。本発明の目的のために、アデノウイルスベクターの有効量は、疾患状態の進行を和らげるか、改善するか、安定化させるか、逆転させるか、緩慢にする、または遅延させるのに十分な量である。
【0067】
「発現」は、転写および/または翻訳を含む。
【0068】
本明細書で用いられる場合、用語「含む(包含する)(comprising)」およびその同義語は、それらの包括的な意味(すなわち、用語「含む(including)」およびその対応する同義語と等価な意味)において用いられる。
【0069】
「A」、「an」、および「the」は、その文脈が明らかにそうでないと示さない限り、複数の参照を含む。
【0070】
(詳細な説明)
本発明は、親和性に関連するキャプシドタンパク質を同定し、そしてアデノウイルスベクターを構築する方法および変更された親和性を有する組換えアデノウイルスを提供する。好ましい実施形態において、このアデノウイルスは、ウシアデノウイルス(例えば、サブタイプ1アデノウイルス(特にBAV3)またはサブタイプ2アデノウイルス)である。例示的な実施形態において、親和性に関連するウシキャプシドタンパク質をコードするポリヌクレオチド配列の一部または全ては欠失され、そしてアデノウイルスの親和性を変更する異種哺乳動物キャプシドタンパク質をコードするポリヌクレオチド配列と置換される。本明細書に開示される特定の実施形態において、ウシ線維タンパク質の小頭部(ノブ)領域は、ヒトの線維タンパク質の小頭部領域と置換される。本発明はまた、細胞の特異性を変更するために、親和性に関連する1つのウシ血清型アデノウイルスキャプシドタンパク質の、親和性に関連する異種性ウシ血清型アデノウイルスキャプシドタンパク質との置換を含むアデノウイルスを包含する。
【0071】
BAV3ゲノムの完全なヌクレオチド配列は、本明細書で開示される。図1(配列番号1)を参照のこと。mRNAの転写マッピングおよびcDNAクローンの配列決定から得たBAV3ゲノムの転写地図を図2に示す。BAV3ゲノムの大きさ(34,446bp)および組織全体は、HAVのそれと類似している可能性があるが、特定の相違が存在する。Reddyら(1998)前出。BAV3ゲノムの顕著な特徴の1つは、比較的小さい大きさのE3コード領域(1517bp)である。Mittalら(1992)J.Gen.Virol.73:3295−3300;Mittalら(1993)J.Gen.Virol.74:2825;およびReddyら(1998)前出。BAV3 E3領域およびそのRNA転写物の配列の分析は、BAV3 E3が少なくとも4つのタンパク質をコードし得ることを示唆し、そのうちの1つ(121R)は、HAV5の14.7kDaタンパク質との限定された相同性を示す。Idamakanti(1998)「Molecular characterization of
E3 region of bovine adenovirus−3」、M.Sc.thesis、University of Saskatchewan、Saskatoon、Saskatchewan。
【0072】
Reddyら(1998)Journal of Virology 72:1394は、BAV3のヌクレオチド配列を開示する。BAV3のポリヌクレオチド配列において、ペントン領域は12919で開始し、そして14367で終了し;ヘキソン領域は17809で開始し、そして20517で終了し;線維領域は27968で開始し、そして30898で終了する。線維タンパク質の小頭部領域(またはドメイン)は、図4に示されるように残基TLWTモチーフの後で開始する。この線維タンパク質はまた、シャフトおよびテイル領域(またはドメイン)を含む。
【0073】
ヒトアデノウイルスAd3、Ad4、Ad5、Ad9、およびAd35は、アメリカンタイプカルチャーコレクション(ATCC)から入手可能である。Ad5に関するNational Center for Biotechnology Information GenBank登録番号はM73260/M29978であり;Ad9についてはX74659であり;そしてAd35についてはU10272である。Chowら(1977、Cell 12:1−8)はヒトアデノウイルス2配列を開示し;Davisonら(1993、J.Mole.Biol.234:1308−1316)は40型ヒトアデノウイルスのDNA配列を開示し;Sprengenら(1994、J.Virol.68:379−389)は12型ヒトアデノウイルスDNAのDNA配列を開示し;Vratiら(1995、Virology、209:400−408)はヒツジアデノウイルスの配列を開示し;Morrisonら(1997、J.Gen.Virol.78:873−878)は1型イヌアデノウイルスDNA配列を開示し;そしてReddyら(1998、Virology、251:414)はブタアデノウイルスのDNA配列を開示する。
【0074】
Shayakhmetovら(前出)はヒトAd9およびヒトAd35線維領域のPCRプライマーを提供する。HAV−5線維タンパク質を図12に示し;図13はウシアデノウイルス−3(BAV−3)線維タンパク質のアミノ酸配列を示し;図14はヒツジアデノウイルス287線維タンパク質のアミノ酸配列を示し;図15はブタアデノウイルス−3(PAV−3)線維タンパク質のアミノ酸配列を示し;図16はイヌアデノウイルス−2(CAV−2)線維タンパク質のアミノ酸配列を示し;そして図17A〜17Gは、マルチアラインプログラムのclustal法を用いて、哺乳動物アデノウイルス線維領域のアミノ酸アラインメントを示す。線維領域の小頭部ドメインは、代表的に、アミノ酸残基モチーフTLWT(ヒンジ領域)の後に開始する(図4を参照のこと)(1つの例外は、ヒツジアデノウイスル線維領域である)。
【0075】
次いで、アデノウイルスベクター構築物は、適切な宿主細胞の形質転換またはトランスフェクションの前かまたは後のいずれかに、BAVゲノムを用いてインビトロまたはインビボで組換えが行なわれ得る。
【0076】
適切な宿主細胞として、BAVゲノムとBAV配列を含むプラスミドとの間、または各々がBAV配列を含む、2つ以上のプラスミド間の組換えを支持する任意の細胞が挙げられる。組換えは、一般的に、原核生物細胞(例えば、E.coli)において実施され、一方、ウイルス粒子を生成するためのウイルスゲノムを含むプラスミドのトランスフェクトは真核生物細胞(好ましくは、哺乳動物、より好ましくはウシ細胞培物、最も好ましくはMDBKまたはPFBR細胞、およびそれらの等価物)において実施される。細菌細胞培養物の増殖ならびに真核生物細胞および哺乳動物細胞株の培養および維持は、当業者に周知の手順である。
【0077】
1つ以上の異種ポリヌクレオチド配列が、BAVゲノムの1つ以上の領域に挿入されて、組換えBAV(BAVゲノムの挿入物収容能およびこの組換えBAVが挿入された異種配列を発現する能力によってのみ限定される)を生成し得る。一般的に、アデノウイルスゲノムは、ゲノム長の約5%の挿入物を受け入れ得、そしてウイルス粒子にパッケージングされる能力を保持し得る。この挿入物収容能は、非必須領域の欠失および/または必須領域(例えば、E1領域(E1領域の機能は、ヘルパー細胞株(例えば、E1機能を提供する細胞)により提供yされる))の欠失により増大され得る。いくつかの実施形態において、タンパク質をコードする異種ポリヌクレオチドは、アデノウイルスE1遺伝子領域に挿入される。いくつかの実施形態において、アデノウイルスは、E1領域の一部または全ての欠失を有し、そしてE1機能を提供するヘルパー細胞株中で増殖される。さらに他の実施形態において、タンパク質をコードする異種ポリヌクレオチドは、アデノウイルスE3遺伝子領域に挿入される。他の実施形態において、アデノウイルスは、E3領域の一部または全ての欠失を有する。
【0078】
本発明の1つの実施形態において、挿入は、挿入が所望されてBAVゲノムの領域(例えば、キャプシドタンパク質をコードするポリヌクレオチド)を含むプラスミドを構築することによって達成され得る。さらに、所望の治療的タンパク質をコードするポリヌクレオチドは、ウシアデノウイルスに挿入され得る。次いでこのプラスミドは、プラスミドのBAV部分に認識配列を有する制限酵素を用いて消化され、そして異種ポリヌクレオチド配列は、制限消化の部位に挿入される。プラスミド(挿入された異種配列を有するBAVゲノムの部分を含む)を、BAVゲノムまたはBAVゲノムを含む直鎖状プラスミドと共に、細菌細胞(例えば、E.coliのような)中に同時形質転換し、ここで、BAVゲノムは、全長ゲノムであり得るか、または1つ以上の欠失を含み得る。プラスミド間の相同組換えは、挿入された異種配列を含む組換えBAVゲノムを生成する。
【0079】
BAV配列の欠失は、異種配列の挿入の部位を提供するために、または異なる部位における挿入についてのさらなる能力を提供するために、当業者に周知の方法によって達成され得る。例えば、プラスミド中にクローニングされ、1つ以上の制限酵素(BAV挿入物において少なくとも1つの認識配列を有する)で消化され、その後ライゲーションされるBAV配列は、いくつかの場合において、制限酵素認識部位間の配列の欠失を生じる。あるいは、BAV挿入物内の単一の制限酵素認識部位での消化(その後、エキソヌクレアーゼ処理が続き、その後ライゲーションが続く)は、制限部位に隣接したBAV配列の欠失を生じる。上記のように構築された、1つ以上の欠失を有するBAVゲノムの1つ以上の部分を含むプラスミドは、相同組換えによって、1つ以上の特定の部位に欠失を有する組換えBAVゲノムを含むプラスミドを生成するために、BAVゲノム(全長もしくは欠失した)または全長BAVゲノムもしくは欠失したBAVゲノムのいずれかを含むプラスミドと共に、細菌細胞に同時トランスフェクトされ得る。次いで、欠失を含むBAVビリオンは、哺乳動物細胞(MDBK細胞またはPFBR細胞およびこれらの等価物を含むがこれらに限定されない)の、組換えBAVゲノムを含むプラスミドとのトランスフェクションによって得られ得る。
【0080】
本発明の1つの実施形態において、挿入部位は、BAVプロモーターに隣接し、かつその(転写的な意味で)下流に存在する。BAVプロモーターの位置およびBAVプロモーターの下流の制限酵素認識配列(挿入部位として使用するための)は、本明細書中に提供されるBAVヌクレオチド配列から当業者によって容易に決定され得る。あるいは、種々のインビトロ技術が、特定の部位における制限酵素認識配列の挿入のために、または制限酵素認識配列を含まない部位に異種配列を挿入するために使用され得る。このような方法としては、1つ以上の酵素認識配列の挿入のためのオリゴヌクレオチド媒介ヘテロ二重鎖形成(例えば、Zollerら(1982)Nucleic Acids Res.10:6487−6500;Brennanら(1990)Roux’s Arch.Dev.Biol.199:89−96;およびKunkelら(1987)Meth.Enzymology 154:367−382を参照のこと)およびより長い配列の挿入のためのPCR媒介方法(例えば、Zhengら(1994)Virus Research 31:163−186を参照のこと)を含むが、これらに限定されない。
【0081】
異種配列が、真核生物細胞において活性である転写調節配列をさらに含む場合、BAVプロモーターの下流ではない部位に挿入された異種配列の発現を得ることもまた可能である。このような転写調節配列としては、例えば、ウシhsp70プロモーターのような細胞性プロモーター、ならびに例えば、ヘルペスウイルスプロモーター、アデノウイルスプロモーターおよびパポバウイルスプロモーターのようなウイルスプロモーター、そしてレトロウイルス長末端反復(LTR)配列のDNAコピーが挙げられ得る。
【0082】
別の実施形態において、原核生物細胞における相同組換えを使用して、クローニングされたBAVゲノムを作成し得る;そしてクローニングされたBAVゲノムは、プラスミドとして増殖され得る。例えば、米国特許第5,922,576号を参照のこと。感染性ウイルスは、プラスミド含有細胞からレスキューされたクローニングされたBAVゲノムでの哺乳動物細胞のトランスフェクションによって得られ得る。
【0083】
本発明はまた、異種遺伝子の発現を調節するために使用され得るBAV調節配列を提供する。調節配列は、例えば、転写調節配列、プロモーター、エンハンサー、上流調節ドメイン、スプライシングシグナル、ポリアデニル化シグナル、転写終結配列、翻訳調節配列、リボソーム結合部位および翻訳終結配列であり得る。
【0084】
別の実施形態において、クローニングされたBAVゲノムは、プラスミドとして増殖され得、そして感染性ウイルスは、プラスミド含有細胞からレスキューされ得る。
【0085】
ウイルス核酸の存在は、ハイブリダイゼーションアッセイ、ポリメラーゼ連鎖反応、および他の型の増幅反応を含むがこれらに限定されない、当業者に公知の技術によって検出され得る。同様に、種々の型の免疫アッセイ、ELISA、ウエスタンブロッティング、酵素学的アッセイ、免疫組織化学などを含むがこれらに限定されない、タンパク質の検出のための方法は、当業者に周知である。本発明のヌクレオチド配列を含む診断キットはまた、細胞破壊および核酸精製のための試薬、ならびにハイブリッドの形成、選択および検出のための緩衝液および溶媒を含み得る。本発明のポリペプチドまたはアミノ酸配列を含む診断キットはまた、タンパク質の単離のための、ならびに免疫複合体の形成、単離、精製および/または検出のための試薬を含み得る。
【0086】
種々の外来遺伝子またはヌクレオチド配列またはコード配列(原核生物および真核生物)は、本発明に従って、特に、広範な疾患に対する保護を提供するために、ウシアデノウイルスヌクレオチド配列(例えば、DNA)中に挿入され得、そして多数のこのような遺伝子は、すでに当該分野で公知である。従来、遺伝子または配列のための安全な、簡便かつ効果的なワクチンベクター、ならびに種々の遺伝子治療適用において使用され得る遺伝子移入のための安全で、効果的な手段を提供することが、問題であった。
【0087】
外因性(すなわち、外来の)ヌクレオチド配列は、目的の、そして好ましくは治療目的の1つ以上の遺伝子からなり得る。本発明の文脈において、目的の遺伝子は、アンチセンスRNA、リボザイム、または次いで目的のタンパク質に翻訳されるmRNAのいずれかをコードし得る。目的の遺伝子は、ゲノム型、相補DNA(cDNA)型または混合型(ミニ遺伝子、ここで、少なくとも1つのイントロンが欠失している)の遺伝子であり得る。目的の遺伝子は、成熟タンパク質、成熟タンパク質の前駆体、特に、分泌されることが意図され従ってシグナルペプチドを含む前駆体、多様な起源の配列の融合に起因するキメラタンパク質、または改善されたかもしくは改変された生物学的特性を示す天然のタンパク質をコードし得る。このような変異体は、天然のタンパク質をコードする遺伝子の1つ以上のヌクレオチドの欠失、置換および/または付加、あるいは天然のタンパク質をコードする配列における任意の他の型の変化(例えば、遺伝子転移または逆位)によって得られ得る。
【0088】
目的の遺伝子は、宿主細胞におけるその発現に適したエレメント(DNA制御配列)の制御下に配置され得る。適切なDNA制御配列は、RNA(アンチセンスRNAまたはmRNA)への遺伝子の転写のために、そしてmRNAのタンパク質への翻訳のために必要なエレメントのセットを意味することが理解されている。転写に必要なエレメントの間で、プロモーターは、特別な重要性を想定する。これは、構成性プロモーターまたは調節性プロモーターであり得、そして真核生物、原核生物またはウイルス起源、およびアデノウイルス起源でさえの任意の遺伝子から単離され得る。あるいは、これは目的の遺伝子の天然のプロモーターであり得る。一般的には、本発明において使用されるプロモーターは、調節配列を含むように改変され得る。例としては、本発明での使用における目的の遺伝子は、リンパ性宿主細胞へのその移行を標的化することが所望である場合、免疫グロブリン遺伝子のプロモーターの制御下に配置される。例えば、多数の細胞型における発現を可能にする、HSV−1 TK(1型ヘルペスウイルスチミジンキナーゼ)遺伝子プロモーター、アデノウイルスMLP(主要後期プロモーター)、特にヒト2型アデノウイルス、RSV(ラウス肉腫ウイルス)LTR(長末端反復)、CMV(サイトメガロウイルス)初期プロモーター、およびPGK(ホスホグリセリン酸キナーゼ)遺伝子プロモーターがまた、言及され得る。
【0089】
本明細書中に開示されるように、種の親和性を変更することは、ネイティブな線維タンパク質領域の、異種哺乳動物線維タンパク質領域での置換によって、BAVにおいて実証されている。本発明はまた、1つのウシ血清型アデノウイルス線維領域の、別のウシ血清型アデノウイルス線維領域での置換を包含し、ここで、この置換は、変更されたウシ細胞特異性と関連している。あるいは、組換えBAVベクターの特定の細胞型への標的化は、組換えヘキソンおよび/または線維遺伝子を構築することによって達成され得る。これらの遺伝子のタンパク質産物は、宿主細胞認識に関与している;従って、これらの遺伝子は、ウイルスが代替の宿主細胞を認識するのを可能にするペプチド配列を含むように改変され得る。
【0090】
本発明の文脈中において有用である目的の遺伝子の間で、以下の遺伝子が言及され得る:
−インターフェロンおよびインターロイキンのようなサイトカインをコードする遺伝子;
−リンホカインをコードする遺伝子;
−病原性生物生物(ウイルス、細菌、または寄生生物)、好ましくはHIVウイルス(ヒト免疫不全ウイルス)によって認識されるレセプターのような膜レセプターをコードする遺伝子;
−第VIII因子および第IX因子のような凝固因子をコードする遺伝子;
−ジストロフィンをコードする遺伝子;
−インスリンをコードする遺伝子;
−細胞性イオンチャネル(例えば、CFTR(嚢胞性線維症膜貫通伝導性調節因子)タンパク質)において直接的または間接的に関与するタンパク質をコードする遺伝子;
−アンチセンスRNA、病原性生物生物のゲノム中に存在する病原性遺伝子によって生成されるタンパク質の活性を阻害し得るタンパク質、または発現が調節解除される細胞性遺伝子(例えば、オンコジーン)の活性を阻害し得るタンパク質(もしくはこれらをコードする遺伝子)をコードする遺伝子;
−酵素活性を阻害するタンパク質(例えば、α−アンチトリプシンまたはウイルスプロテアーゼインヒビターのような)をコードする遺伝子;
−それらの生物学的機能を損なうように変異された病原性タンパク質の改変体(例えば、標的配列への結合について天然タンパク質と競合し得、それによりHIVの活性化を妨げ得るHIVウイルスのtatタンパク質のトランス優性改変体)をコードする遺伝子;
−宿主細胞の免疫を増加するために抗原性エピトープをコードする遺伝子;
−主要組織適合性複合体クラスIおよびクラスIIタンパク質をコードする遺伝子、ならびにこれらの遺伝子の誘導物質であるタンパク質をコードする遺伝子;
−抗体をコードする遺伝子;
−免疫毒素をコードする遺伝子;
−毒素をコードする遺伝子;
−増殖因子または増殖ホルモンをコードする遺伝子;
−細胞レセプターおよびこれらのリガンドをコードする遺伝子;
−腫瘍サプレッサーをコードする遺伝子;
−以下を含むがこれらに限定されない、心血管疾患に関与する遺伝子:オンコジーン;線維芽細胞増殖因子(FGF)、血管内皮増殖因子(VEGF)、および神経増殖因子(NGF)を含むがこれらに限定されない増殖因子をコードする遺伝子;e−nos;Rb(網膜芽細胞腫)遺伝子を含むがこれらに限定されない、腫瘍サプレッサー遺伝子;リポタンパク質リパーゼ;スーパーオキシドジスムターゼ(SOD);カタラーゼ;酸素およびフリーラジカルスカベンジャー;アポリポタンパク質;およびpai−1(プラスミノーゲン活性化因子インビター−1);
−細胞性酵素または病原性生物生物によって生成される酵素をコードする遺伝子;ならびに
−自殺遺伝子。HSV−1 TK自殺遺伝子は、例として言及され得る。このウイルスTK酵素は、特定のヌクレオシドアナログ(アシクロビルまたはガンシクロビルのような)について、細胞性TK酵素と比較して、顕著に大きい親和性を示す。この酵素は、ヌクレオシドアナログをモノリン酸化された分子に変換し、これら自身は、細胞性酵素によって有毒なヌクレオチド前駆体に変換され得る。これらのヌクレオチドアナログは、複製しているDNA分子に組み込まれ得、従って、取り込みは、分裂細胞のDNAにおいて主に発生する。この取り込みは、癌細胞のような分裂細胞の特定の破壊を生じ得る。
【0091】
この列挙は限定的なものではなく、目的の他の遺伝子は、本発明の状況において使用され得る。
【0092】
野生型生物において見出されるような完全な配列ではなく、遺伝子のヌクレオチド配列のフラグメントのみが使用され得る(ここで、これらのフラグメントは、保護的な免疫応答または特定の生物学的効果を生成するために十分である)ことはまた、可能である。利用可能な場合、合成遺伝子またはそのフラグメントもまた使用され得る。しかし、本発明は、広範な種々の遺伝子、フラグメントなどを用いて使用され得、そして上に示されるものに限定されない。
【0093】
いくつかの場合において、特定の抗原に対する遺伝子は、多数のイントロンを含み得るか、またはRNAウイルスに由来し得、これらの場合、相補的なDNAコピー(cDNA)が使用され得る。
【0094】
遺伝子の首尾良い発現を生じるために、遺伝子は、適切なプロモーターエンハンサーエレメントおよびポリアデニル化配列を含むと共に発現ベクターに挿入され得る。哺乳動物細胞における外来遺伝子の首尾良い発現および発現カセットの構築を提供する多数の真核生物プロモーターならびにポリアデニル化配列は、当該分野で公知である(例えば、米国特許第5,151,267号(この開示は、本明細書中で参考として援用される))。プロモーターは、公知の基準に従って、免疫原性タンパク質の最適な発現を与えるように選択され、これらは次いで体液性、細胞媒介性および粘膜性免疫応答を十分に生じる。
【0095】
組換えウイルス感染細胞においてインビボでの発現によって生成される外来タンパク質は、それ自身免疫原性であり得る。1つより多くの外来遺伝子が、ウイルスゲノムに挿入されて、1つより多くの有効なタンパク質の首尾良い生成が得られ得る。
【0096】
従って、本発明の組換えウイルスを用いて、ウシ、ヒトおよび他の哺乳動物を冒す広範な種々の疾患に対する保護を提供することが可能である。本発明の組換え抗原性決定因子または生きている組換えウイルスのいずれかは、抗原性決定のワクチンまたは生きているワクチンベクターについて記載されたのと実質的に同じ様式で処方および使用され得る。
【0097】
本発明はまた、薬学的に受容可能なビヒクルおよび/またはアジュバントと組み合わせて、本発明の方法に従って調製された、治療的有効量の組換えアデノウイルスベクター、組換えアデノウイルスまたは組換えタンパク質を含む薬学的組成物を含む。このような薬学的組成物は、当該分野で周知の技術に従って調製され得、そして投薬量が決定され得る。本発明の薬学的組成物は、全身的(例えば、静脈内、気管内、血管内、肺内、腹腔内、鼻腔内、非経口、腸内、筋肉内、皮下、腫瘍内もしくは頭蓋内)を含むがこれらに限定されない任意の公知の投与経路によってか、またはエアロゾル適用もしくは肺内滴下によって、投与され得る。投与は、単回用量でか、または特定の時間間隔後に一回以上の反復用量で行なわれ得る。適切な投与経路および投薬は、状況(例えば、処置される個体、処置される障害または目的の遺伝子もしくはポリペプチド)に従って変化するが、当業者によって決定され得る。
【0098】
本発明はまた、処置方法を包含し、この方法に従って、本発明の治療有効量のBAVベクター、組換えBAV、または宿主細胞が、処置を必要とする哺乳動物被験体に投与される。
【0099】
本発明において使用される抗原は、ネイティブまたは組換えのいずれかの抗原性ペプチドまたはフラグメントであり得る。これらは、部分配列、全長配列、または融合体(例えば、組換え宿主についての適切なリーダー配列を有するか、または別の病原性生物についてさらなる抗原配列を有する)でさえあり得る。本発明のウイルス系によって発現される好ましい抗原性ポリペプチドは、抗原をコードする全長(または全長に近い)配列を含む。あるいは、抗原性である(すなわち、1つ以上のエピトープをコードする)より短い配列が使用され得る。より短い配列は、インビトロアッセイにおいて、ウイルス感染力を中和する抗体を惹起し得るエピトープとして定義される「中和エピトープ」をコードし得る。好ましくは、このペプチドは、宿主において「保護的な免疫応答」(すなわち、感染から免疫された宿主を保護する抗体および/または細胞媒介免疫応答)を惹起し得る「保護エピトープ」をコードするはずである。
【0100】
本発明において使用される抗原は、特に、短いオリゴペプチドから構成される場合、ワクチンキャリアに結合体化され得る。ワクチンキャリア:例えば、ウシ血清アルブミン(BSA)、ヒト血清アルブミン(HSA)およびキーホールリンペットヘモシアニン(KLH)は、当該分野で周知である。好ましいキャリアタンパク質、ロタウイルスVP6は、EPO公開番号0259149において開示され、この開示は、本明細書中に参考として援用される。
【0101】
挿入され得る所望の抗原についての遺伝子またはそのコード配列としては、哺乳動物において疾患を引き起こす生物体(特に、ウシロタウイルス、ウシコロナウイルス、1型ウシヘルペスウイルス、ウシRSウイルス、3型ウシパラインフルエンザウイルス(BPI−3)、ウシ下痢ウイルス、Pasteurella
haemolytica、Haemophilus somnusなどのようなウシ病原性生物)の遺伝子が挙げられる。ヒト病原性生物の抗原をコードする遺伝子はまた、本発明の実施において有用である。外来遺伝子またはフラグメントを保有する本発明のワクチンはまた、適切な経口キャリア(例えば、腸溶性投薬形態)で経口投与され得る。経口処方物は、以下のような通常利用される賦形剤を含む:例えば、薬学的等級のマンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンセルロースナトリウム、炭酸マグネシウムなど。経口ワクチン組成物は、約10%〜約95%の活性成分、好ましくは、約25%〜約70%の活性成分を含む、溶液、懸濁液、錠剤、丸剤、カプセル剤、徐放性の処方物、または散剤の形態をとり得る。経口および/または経鼻のワクチン接種は、全身性免疫とともに粘膜免疫(これは、気道および胃腸管に感染する病原性生物に対する予防において重要な役割を果たす)を惹起することが好ましくあり得る。
【0102】
さらに、ワクチンは、坐剤中に処方され得る。坐剤について、ワクチン組成物は、慣用的な結合剤およびキャリア(例えば、ポリアルカリのグリコールまたはまたはトリグリセリド)を含む。このような坐剤は、約0.5%〜約10%(w/w)、好ましくは、約1%〜約2%の範囲内で活性成分を含有する混合物から形成され得る。
【0103】
本発明のワクチン組成物を動物に投与するためのプロトコルは、本開示の観点から当業者の範囲内である。当業者は、抗原性フラグメントに対する抗体および/またはT細胞媒介免疫応答を惹起するのに有効な用量でのワクチン組成物の濃度を選択する。広範な制限内において、投薬量が重要であるとは考えられない。代表的には、ワクチン組成物は、好都合な容量(例えば、約1〜10cc)のビヒクル中約1〜約1,000μgの間のサブユニット抗原を送達する様式で投与される。好ましくは、単回免疫における投薬量は、約1〜約500μgのサブユニット抗原、より好ましくは、約5〜10から約100〜200μg(例えば、5〜200μg)のサブユニット抗原を送達する。
【0104】
投与のタイミングもまた、重要であり得る。例えば、最初の接種に続いて、好ましくは、必要な場合、次のブースター接種を行ってもよい。必要に応じてではあるが、最初の免疫から数週間から数ヶ月後に、動物に対して2回目のブースター免疫を投与することもまた好ましくあり得る。疾患に対する高レベルの予防が維持されることを保証するために、定期的な間隔で(例えば、数年毎に1回)、それらの動物にブースター免疫を再投与することが役立ち得る。あるいは、開始投薬が、経口投与に引き続いて、後に予防接種され得るか、またはその逆の場合も同様である。好ましいワクチン接種プロトコルは、慣例のワクチン接種プロトコル実験を通して確立され得る。
【0105】
インビボ組換えウイルスワクチンの投与経路全てについての投薬量は、以下に挙げられる種々の因子(患者の大きさ、予防が必要とされる感染の性質、キャリアなど)に依存し、そして当業者によって容易に決定され得る。非限定例として、10pfuと1015pfuとの間、好ましくは10pfuと1013pfuとの間、より好ましくは、10pfuと1011pfuとの間などの投薬量が用いられ得る。インビトロサブユニットワクチンを用いる場合、さらなる投薬量が、関連した臨床的因子によって決定されるように提供され得る。
【0106】
本発明のいくつかの実施形態において、組換え細胞株は、BAV E1領域および/または他の必須の遺伝子領域を含む発現カセットを構築し、そして、変更された親和性を有するよう改変され、かつE1機能を欠損する複製欠損ウシアデノウイルスとともに使用するために、E1タンパク質を発現する補完細胞株または培養物を提供するよう、この発現カセットを用いて宿主細胞を形質転換することによって産生される。これらの組換え補完細胞株は、E1配列を欠失した欠損組換えBAVが所望の外来遺伝子またはそのフラグメント(これは、必要に応じて組換えBAV内にコードされる)を複製および発現させることを可能にする。これらの細胞株はまた、外来遺伝子またはフラグメントについてコードする異種のヌクレオチド配列によって置換されたE3遺伝子欠失を有する、組換えBAVを、DNA媒介同時トランスフェクション後のインビボでの組換えによって産生するのに非常に有用である。より一般的には、BAVゲノムによってコードされる1つ以上の必須機能を欠損する、欠損BAVベクターは、適切な補完細胞において伝播され得、ここで、特定の補完細胞株は、特定の欠損組換えBAVベクターにおいて欠損している機能を提供する。補完細胞株は、例えば、ヘルペスウイルスとの同時感染によってか、または特定のウイルスの機能をコードするウイルスゲノムのフラグメントを組み込むかさもなくば安定な形態に維持することによって、ウイルスの機能を提供し得る。
【0107】
本発明の1つの実施形態において、組換え発現カセットは、適切な制限酵素を用いてBAVゲノムを切断して、E1遺伝子領域配列またはE3遺伝子領域配列をそれぞれ含むゲノムの左末端または右末端を示すDNAフラグメントを生成し、そして左末端フラグメントまたは右末端フラグメントをクローニングビヒクル(例えば、プラスミド)中に挿入し、その後、少なくとも1つの異種DNA配列を外因性プロモーターの制御を伴うかまたは伴わずに、E1またはE3欠失中に挿入することによって獲得し得る。組換え発現カセットは、適切な細胞内でBAVゲノムと接触し、そして相同組換えまたは他の慣用的な遺伝子操作方法によって、組換えBAVゲノムは得られる。適切な細胞としては、原核生物細胞(例えば、E.coliなど)および真核生物細胞の両方が挙げられる。適切な真核生物細胞の例としては、以下が挙げられるがこれらに限定されない:MDBK細胞、アデノウイルスのE1機能を発現するMDBK細胞、初代ウシ胎仔網膜細胞および既に列挙した細胞の機能と等価な機能を発現する細胞。E1領域またはE3領域を含む制限酵素断片以外のBAVゲノムの制限酵素断片はまた、本発明の実施に有用であり、そしてクローニングビヒクル中に挿入され得、その結果、異種配列は、E1を有さないBAV配列およびE3を有さないBAV配列中に挿入されてもよい。次いで、これらのDNA構築物は、上記のような適切な宿主細胞の形質転換またはトランスフェクションの前かまたは後のいずれかにBAVゲノムを用いてインビトロまたはインビボで組換えが行われ得る。本発明の目的について、BAVゲノムは、全長ゲノム、または得られた組換えBAVゲノムが複製およびパッケージングに必要とされるBAV配列を含む限り、組換えるフラグメント内を欠失した領域以外の領域中に欠失を含むゲノムのいずれかであり得る。上記の細胞のような原核生物細胞および真核生物細胞におけるトランスフェクション、細胞培養ならびに組換えのための方法は、当業者に周知である。
【0108】
本発明の別の実施形態において、任意の特定のウイルスベクターにおける変異または欠失され得る任意のウイルス領域の機能は、そのベクターが欠如する機能を発現するウイルスとの細胞の同時感染によって(補完細胞株を提供するため)供給され得る。
【0109】
挿入が、ウイルスの複製に必須の遺伝子中になされる場合、アデノウイルスは、適切な補完細胞株(すなわちヘルパー細胞株)中で増殖されなければならない。ヒトアデノウイルスにおいて、E4領域(ORF3およびORF6/7)中の特定のオープンリーディングフレームは、ウイルスの複製に必須である。BAV−3のE4領域中の類似のオープンリーディングフレームにおける欠失は、ウイルスベクターの増殖のためにヘルパー細胞株の使用を必要とし得る。
【0110】
本発明のアデノウイルスのBAV E1遺伝子産物は、ほとんどの細胞の遺伝子をトランス活性化し、それ故、恒常的にE1タンパク質を発現する細胞株は、細胞のポリペプチドを正常細胞株よりも高レベルで発現し得る。本発明の組換え哺乳動物(特にウシ)細胞株を用いて、以下のようなタンパク質を含むポリペプチドを調製し、そして単離し得る:(a)アデノウイルスE1Aタンパク質と会合するタンパク質(例えば、p300、網膜芽細胞腫(Rb)タンパク質、サイクリン、キナーゼなど);(b)アデノウイルスE1Bタンパク質と会合するタンパク質(例えば、p53など);(c)増殖因子(例えば、上皮細胞増殖因子(EGF)、トランスフォーミング増殖因子(TGF)など);(d)レセプター(例えば、上皮細胞増殖因子レセプター(EGF−R)、線維芽細胞増殖因子レセプター(FGF−R)、腫瘍壊死因子レセプター(TNF−R)、インスリン様増殖因子レセプター(IGF−R)、主要組織適合遺伝子複合体クラスIレセプターなど);(e)プロトオンコジーンによってコードされるタンパク質(例えば、タンパク質キナーゼ(チロシン特異的タンパク質キナーゼおよびセリンまたはスレオニンに特異的なタンパク質キナーゼ)、p21タンパク質(GTPase活性を有するグアニンヌクレオチド結合タンパク質)など);(f)他の細胞性タンパク質(例えば、アクチン、コラーゲン、フィブロネクチン、インテグリン、リンタンパク質、プロテオグリカン、ヒストンなど)、ならびに(g)転写の調節に関連するタンパク質(例えば、TATAボックス結合タンパク質(TBP)、TBP随伴因子(TAFs)、Sp1結合タンパク質など)。
【0111】
本発明はまた、遺伝子欠失を制御するため、治療用遺伝子もしくは治療用ヌクレオチドを提供するため、および/または遺伝子変異を誘導もしくは補正するために、哺乳動物(例えば、ウシまたはヒトまたはそれを必要とする他の哺乳動物)に遺伝子送達を提供する方法を含む。本方法は、例えば、以下を含むがこれらに限定されない状態の処置において用いられ得る:遺伝性疾患、心臓血管疾患、およびウイルス感染。本方法は、キャプシドタンパク質、またはそのフラグメント中の改変を含む生きた組換えウシアデノウイルスをこの哺乳動物に投与することを含み、ここで、このキャプシドタンパク質は親和性と関連し、そしてこの改変体は変更された親和性と関連し、そしてここで、このアデノウイルスベクターはさらに、この組換えウイルスベクターのゲノムがこの哺乳動物のゲノムに組み込まれるか、または独立的かつ染色体外に保持されて、標的器官もしくは組織中で必要とされる遺伝子の発現を提供する条件下で、欠損のない形態のこの遺伝子をコードする外来ポリヌクレオチド配列を含む。これらの種類の技術は上述に提供された例に限定されない種々の疾患状態の処置のために、当業者によって一般に用いられている。慣用的な遺伝子治療における使用のために組込まれ得る、外来遺伝子、ヌクレオチド配列またはそれらの部分の例としては、嚢胞性線維症膜貫通調節遺伝子、ヒトミニジストロフィン(minidystrophin)遺伝子、α−1−抗トリプシン遺伝子、心臓血管疾患に関連する遺伝子などが挙げられる。
【0112】
特に、ヒトにおける遺伝子送達に関する本発明の実施は、以下が挙げられるがこれらに限定されない疾患の予防または処置のために意図される:遺伝病(例えば、血友病、サラセミア、気腫、ゴシェ病、嚢胞性線維症、デュシェーヌ筋ジストロフィー、デュシェーヌミオパシーまたはベッカーミオパシーなど)、癌、ウイルス疾患(例えば、AIDS、ヘルペスウイルス感染、サイトメガロウイルス感染および乳頭腫ウイルス属感染)、心臓血管疾患など。本発明の目的について、本発明の方法によって調製されたベクター、細胞およびウイルス粒子は、エキソビボ(すなわち、患者から回収された細胞における)または処置される身体へ直接的にインビボでのいずれかで被験体に導入され得る。
【0113】
以下の実施例は例証するために提供されるのであって、本発明を限定するものではない。
(実施例)
(実施例1:ヒトファイバー遺伝子を含むBAV600の構築)
変更された親和性を有するBAV−3ベクターを生成するために、BAV−3のテイルおよびシャフトに融合したHAV−5ファイバーノブを含むキメラファイバー遺伝子構築物を、Reddyら、1999(前出)に記載のBAV304のBAV−3ゲノム中に組込んだ(図3)。野生型BAV−3ファイバー遺伝子の正確な置換について、先に作製したプラスミドpBAV301.gfp(Reddyら、1999)をBAV−3ファイバーの改変のために用いた。得られた移入ベクターpBAV−301.G5FKは、E3領域、キメラBAV−3/HAV−5ファイバー遺伝子、およびE4中に挿入したCMVプロモーター駆動性の緑色蛍光タンパク質(GFP)発現カセットを含んだ。この移入ベクターを用いて、E.coli BJ5183(Chartierら、1996)における相同組換えによって、E3欠失BAV−3の感染性プラスミド(p.FBAV302(Zakhartchoukら、1998))の骨格中へのGFPカセットおよび改変したファイバー遺伝子を組込み、プラスミドpFBAV−600を作製した。ウイルスゲノムを、PacI消化によってこのプラスミドから遊離し、そしてこのウイルスゲノムを用いて、細胞株(ATCC登録番号PTA156)(E1タンパク質を発現するウシ胎仔網膜細胞)にトランスフェクトした(Reddyら、1999、前出を参照のこと)。この対応キメラウイルスBAV600を、トランスフェクション後21日間産生した。
【0114】
(実施例2:BAV600の特徴付け)
E1タンパク質を発現するウシ胎仔網膜細胞(ATCC登録番号PTA156)のトランスフェクションから得たBAV600を、MDBK細胞中で増大させ、そしてこのウイルスDNAを感染した細胞から抽出した。このDNAを、制限酵素BglIIを用いた消化の後、アガロースゲル電気泳動で分析した(図5A)。図5A〜図5Bに示すように、親のBAV302およびBAV304は両方とも、ウイルスゲノムの右末端に5.4kbのBglIIフラグメントを有した。HAV−5ファイバーノブ領域は、BAV600ゲノム内にさらなるBglII制限酵素部位を導入する。従って、1.5kbおよび3.9kbの診断用のフラグメントを、BglII消化の後、見出した。HAV−5ファイバーノブプローブを用いたサザンブロット解析は、BglII消化されたBAV600について予測したハイブリダイゼーションパターンを実証した(図5B)。
【0115】
組換えBAV600によるキメラBAV−3およびHAV−5ファイバータンパク質の発現およびアセンブリを、免疫沈降アッセイによって試験した。親(BAV304;Reddyら、1999、前出)およびキメラ(BAV600)のウイルス感染されたMDBK細胞の溶解物由来の代謝的に放射性標識された免疫沈降物を、変性条件下でSDS−PAGEに供した。全長のファイバーを含む野生型HAV−5をまた解析した。免疫沈降アッセイを、BAV3ファイバーノブに特異的なウサギポリクローナル抗体および抗ファイバーモノクローナル抗体(ID6.14)を用いて実施した。ID6.14抗体は、三量体化したHAV−5ファイバーノブを認識し、ノブドメインに結合することによってHAV−5を中和する(Douglasら、1996)。図6に示すように、BAV−3およびBAV304ウイルスは、およそ100kDaの大きさを有するファイバータンパク質を含む。これらのファイバータンパク質は、BAV3ファイバーノブに特異的なウサギポリクローナル抗体と反応する。一方、HAV−5は、およそ64kDaの大きさを有するファイバータンパク質を含む。BAV600キメラウイルス内のHAV−5ファイバーノブの存在は、HAV−5ノブに特異的なモノクローナル抗体ID6.14を用いた免疫沈降解析によって確認した。
【0116】
ファイバーキメラウイルスBAV600の生物学的力価を、BAV−3と親ウイルスBAV304とで比較した。MDBK細胞の単層を用いて決定した生物学的力価は、BAV−3、BAV304、およびBAV600について、それぞれ10PFU/ml、10PFU/ml、および10PFU/mlの最大プラーク形成力価を示した。その結果は、ファイバー改変およびE3領域へのGFPの挿入がウイルスの細胞産生を有意に変更することを示唆した。
【0117】
(実施例3:BAV600によるヒト細胞株の形質導入)
異なるヒト細胞株におけるBAV304およびBAV600の形質導入効率を特徴付けるため、FACS解析を実施して、異なるウイルスの投入(input)での各細胞株の形質導入の割合を決定した(図7A)。T25フラスコ中で増殖させた細胞を、BAV304またはBAV600のいずれかを用いて1MOIおよび5MOIにて感染させた。感染から48時間後、GFP蛍光陽性細胞の割合を、フローサイトメトリによって決定した。各細胞株の形質導入の割合を定量し、そしてその画分の用量を図7Bに示す。293細胞は、両方のウイルスを用いた形質導入に同程度の感受性があった(これは、HAV−5レセプターおよびBAV−3レセプターが両方とも細胞表面上に存在することを示す)。BAV304を用いたHeLa細胞およびHEp−2細胞の形質導入は、用量依存的であり、1MOIにてそれぞれ約6%および1%、5MOIにてそれぞれ約25%および5%であった。両方の細胞を、BAV600を用いて効果的に形質導入した。BAV600を用いた形質導入の割合は、1MOIにてさえ最大のレベルに達する(HeLaおよびHep−2についてそれぞれ94%および93%)。一方、BAV600を用いたA549細胞のより低効率の形質導入を観察した。一緒に取得したこれらのデータは、HAV5ファイバーノブを含むBAV600がヒト細胞株の形質導入においてBAV304ベクターよりも明らかに優れていたことを実証する。
【0118】
(実施例4:ヒト血清におけるHAV−5中和抗体およびBAV−3中和抗体)
臨床的患者におけるHAV−5に対する既存の中和化抗体は、ヒト遺伝子治療プロトコルにおいてHAV−5の効果的な使用に対して主な障壁を示す。HAV−5誘導ベクターに対する代替ベクターとしてBAV−3の使用についての可能性を検討するために、既存の抗HAV−5中和化抗体がまた、BAV−3とも交差反応性であったかを決定した。臨床患者由来のヒト血清のランダムな105個のサンプルを試験した。3つ(50番、97番、および102番)が、1:800〜1,6000の間で変化するより高い力価のHAV−5中和抗体を含むことを見出した。これらの血清を、MDBK細胞におけるBAV−3誘導プラーク形成を阻害するこれらの能力について試験した。本発明者らのデータは、これらのHAV−5陽性血清のいずれもが1/50の希釈でBAV−3誘導プラーク形成に対して影響を示さなかったことを実証した。
【0119】
(実施例5:ヒト細胞株におけるBAV−3の複製)
ウイルス産生およびウイルス感染の時間経過を異なるヒト細胞株において研究して、BAV−3の増殖についての許容度の程度を決定した。各細胞株(HeLa、HEp−2、293およびA549)のコンフルエントな単層培養物を、10MOIにてBAV−3を用いて感染させ、そして感染後の異なる時間間隔でのウイルス産生を、MDBK細胞の単層における細胞溶解物の滴定によってアッセイした。許容MDBK細胞におけるウイルスの増殖は、感染から48時間後には、予測通り、10pfu/mlの最大収量という結果となった。一方、4つのヒト細胞株全てにおけるBAV−3産生のレベルは着実に減少し、このことは、これらのヒト細胞株においてウイルス複製の完全な欠如が存在することを示唆していた。
【0120】
(実施例6:ヒト細胞株における初期BAV−3タンパク質および後期BAV3タンパク質の発現)
ウイルスタンパク質としては、初期タンパク質(低分子量のE1B(E1B small)および一本鎖DNA結合タンパク質[DBP])ならびに後期タンパク質(ペントン塩基およびファイバー)が挙げられる。ヒト細胞株における初期ウイルスタンパク質および後期ウイルスタンパク質の発現を同定するため、ウイルスタンパク質の産生をウェスタンイムノブロット法によって解析した。培養物を、10MOIにてBAV−3を用いて感染させた。感染後の間隔にて、細胞抽出物を各培養物から調製し、10%のSDS−PAGE上で分離し、そしてニトロセルロースに転写した。ニトロセルロースシート上に固定化した抗原を、低分子量のE1B、DBP、ペントン塩基、およびファイバーのそれぞれに対するウサギポリクローナル抗体の反応によってプローブ化した。予測通り、低分子量のE1BおよびDBP抗血清は、BAV−3感染MDBK細胞由来の19kDaおよび50kDaのバンドとそれぞれ反応した。対照的に、293細胞株を除く全てのヒト細胞株は、抗低分子量E1Bポリクローナル抗体または抗DBPポリクローナル抗体と陽性の反応を示さなかった。どの構造タンパク質も、BAV−3感染ヒト細胞株から検出されなかった。これらの結果は、本研究において試験したヒト細胞の大部分においてBAV−3の複製が低分子量のE1Bレベルでブロックされたことを示した。
【0121】
(実施例7:HAV−5ファイバーノブに特異的なモノクローナル抗体によるBAV600の中和化)
HAV−5ファイバーノブを保有するBAV600がHAV−5ノブに特異的な抗体によって中和されるはずだと仮定した。この仮説を確証するために、100pfuのBAV−3またはBAV600を含む二連のアリコートを、BAV3ファイバーノブに特異的なウサギポリクローナル抗体またはHAV−5ファイバーノブドメインに対するモノクローナル抗体(ID6.14)を連続的二倍希釈をして室温にて2時間インキュベートした。次いで、MDBK細胞を予めインキュベートしたBAV−3ウイルスまたはBAV600ウイルスを用いて感染させた。細胞を14日間インキュベートして、完全にCPEを発達させた。これらのデータは、いずれのウイルスも正常なウサギ血清由来の血清またはウシヘルペスウイルスgDタンパク質に特異的なコントロールモノクローナル抗体2C8によって中和されなかったことを示す。BAV−3およびBAV600をそれぞれ、BAV3ファイバーノブ(1:800)およびID6.14(1:3,200)それぞれに特異的なウサギポリクローナル抗体によって中和した。しかし、いずれのウイルスも、1:50の希釈でさえ相互の抗血清によって中和されなかった。このことは、BAV600がHAV−5ファイバーノブを保有することをさらに確証した。
【0122】
(配列表)

SEQUENCE LISTING

<110> University of Saskatchewan

<120> MODIFIED BOVINE ADENOVIRUS HAVING ALTERED TROPISM

<130> F1-0236U87

<140> JP 2002-500739
<141> 2001-05-31

<150> US 60/208,678
<151> 2000-05-31

<160> 9

<170> FastSEQ for Windows Version 4.0

<210> 1
<211> 34446
<212> DNA
<213> Bovine Adenovirus 3

<400> 1
catcatcaat aatctacagt acactgatgg cagcggtcca actgccaatc atttttgcca 60
cgtcatttat gacgcaacga cggcgagcgt ggcgtgctga cgtaactgtg gggcggagcg 120
cgtcgcggag gcggcggcgc tgggcggggc tgagggcggc gggggcggcg cgcggggcgg 180
cgcgcggggc ggggcgaggg gcggagttcc gcacccgcta cgtcattttc agacattttt 240
tagcaaattt gcgccttttg caagcatttt tctcacattt caggtattta gagggcggat 300
ttttggtgtt cgtacttccg tgtcacatag ttcactgtca atcttcatta cggcttagac 360
aaattttcgg cgtcttttcc gggtttatgt ccccggtcac ctttatgact gtgtgaaaca 420
cacctgccca ttgtttaccc ttggtcagtt ttttcgtctc ctagggtggg aacatcaaga 480
acaaatttgc cgagtaattg tgcacctttt tccgcgttag gactgcgttt cacacgtaga 540
cagacttttt ctcattttct cacactccgt cgtccgcttc agagctctgc gtcttcgctg 600
ccaccatgaa gtacctggtc ctcgttctca acgacggcat gagtcgaatt gaaaaagctc 660
tcctgtgcag cgatggtgag gtggatttag agtgtcatga ggtacttccc ccttctcccg 720
cgcctgtccc cgcttctgtg tcacccgtga ggagtcctcc tcctctgtct ccggtgtttc 780
ctccgtctcc gccagccccg cttgtgaatc cagaggcgag ttcgctgctg cagcagtatc 840
ggagagagct gttagagagg agcctgctcc gaacggccga aggtcagcag cgtgcagtgt 900
gtccatgtga gcggttgccc gtggaagagg atgagtgtct gaatgccgta aatttgctgt 960
ttcctgatcc ctggctaaat gcagctgaaa atgggggtga tatttttaag tctccggcta 1020
tgtctccaga accgtggata gatttgtcta gctacgatag cgatgtagaa gaggtgacta 1080
gtcacttttt tctggattgc cctgaagacc ccagtcggga gtgttcatct tgtgggtttc 1140
atcaggctca aagcggaatt ccaggcatta tgtgcagttt gtgctacatg cgccaaacct 1200
accattgcat ctatagtaag tacattctgt aaaagaacat cttggtgatt tctaggtatt 1260
gtttagggat taactgggtg gagtgatctt aatccggcat aaccaaatac atgttttcac 1320
aggtccagtt tctgaagagg aaatgtgagt catgttgact ttggcgcgca agaggaaatg 1380
tgagtcatgt tgactttggc gcgccctacg gtgactttaa agcaatttga ggatcacttt 1440
tttgttagtc gctataaagt agtcacggag tcttcatgga tcacttaagc gttcttttgg 1500
atttgaagct gcttcgctct atcgtagcgg gggcttcaaa tcgcactgga gtgtggaaga 1560
ggcggctgtg gctgggacgc ctgactcaac tggtccatga tacctgcgta gagaacgaga 1620
gcatatttct caattctctg ccagggaatg aagctttttt aaggttgctt cggagcggct 1680
attttgaagt gtttgacgtg tttgtggtgc ctgagctgca tctggacact ccgggtcgag 1740
tggtcgccgc tcttgctctg ctggtgttca tcctcaacga tttagacgct aattctgctt 1800
cttcaggctt tgattcaggt tttctcgtgg accgtctctg cgtgccgcta tggctgaagg 1860
ccagggcgtt caagatcacc cagagctcca ggagcacttc gcagccttcc tcgtcgcccg 1920
acaagacgac ccagactacc agccagtaga cggggacagc ccaccccggg ctagcctgga 1980
ggaggctgaa cagagcagca ctcgtttcga gcacatcagt taccgagacg tggtggatga 2040
cttcaataga tgccatgatg ttttttatga gaggtacagt tttgaggaca taaagagcta 2100
cgaggctttg cctgaggaca atttggagca gctcatagct atgcatgcta aaatcaagct 2160
gctgcccggt cgggagtatg agttgactca acctttgaac ataacatctt gcgcctatgt 2220
gctcggaaat ggggctacta ttagggtaac aggggaagcc tccccggcta ttagagtggg 2280
ggccatggcc gtgggtccgt gtgtaacagg aatgactggg gtgacttttg tgaattgtag 2340
gtttgagaga gagtcaacaa ttagggggtc cctgatacga gcttcaactc acgtgctgtt 2400
tcatggctgt tattttatgg gaattatggg cacttgtatt gaggtggggg cgggagctta 2460
cattcggggt tgtgagtttg tgggctgtta ccggggaatc tgttctactt ctaacagaga 2520
tattaaggtg aggcagtgca actttgacaa atgcttactg ggtattactt gtaaggggga 2580
ctatcgtctt tcgggaaatg tgtgttctga gactttctgc tttgctcatt tagagggaga 2640
gggtttggtt aaaaacaaca cagtcaagtc ccctagtcgc tggaccagcg agtctggctt 2700
ttccatgata acttgtgcag acggcagggt tacgcctttg ggttccctcc acattgtggg 2760
caaccgttgt aggcgttggc caaccatgca ggggaatgtg tttatcatgt ctaaactgta 2820
tctgggcaac agaataggga ctgtagccct gccccagtgt gctttctaca agtccagcat 2880
ttgtttggag gagagggcga caaacaagct ggtcttggct tgtgcttttg agaataatgt 2940
actggtgtac aaagtgctga gacgggagag tccctcaacc gtgaaaatgt gtgtttgtgg 3000
gacttctcat tatgcaaagc ctttgacact ggcaattatt tcttcagata ttcgggctaa 3060
tcgatacatg tacactgtgg actcaacaga gttcacttct gacgaggatt aaaagtgggc 3120
ggggccaaga ggggtataaa taggtgggga ggttgagggg agccgtagtt tctgtttttc 3180
ccagactggg ggggacaaca tggccgagga agggcgcatt tatgtgcctt atgtaactgc 3240
ccgcctgccc aagtggtcgg gttcggtgca ggataagacg ggctcgaaca tgttgggggg 3300
tgtggtactc cctcctaatt cacaggcgca ccggacggag accgtgggca ctgaggccac 3360
cagagacaac ctgcacgccg agggagcgcg tcgtcctgag gatcagacgc cctacatgat 3420
cttggtggag gactctctgg gaggtttgaa gaggcgaatg gacttgctgg aagaatctaa 3480
tcagcagctg ctggcaactc tcaaccgtct ccgtacagga ctcgctgcct atgtgcaggc 3540
taaccttgtg ggcggccaag ttaacccctt tgtttaaata aaaatacact catacagttt 3600
attatgctgt caataaaatt ctttattttt cctgtgataa taccgtgtcc agcgtgctct 3660
gtcaataagg gtcctatgca tcctgagaag ggcctcatat accatggcat gaatattaag 3720
atacatgggc ataaggccct cagaagggtt gaggtagagc cactgcagac tttcgtgggg 3780
aggtaaggtg ttgtaaataa tccagtcata ctgactgtgc tgggcgtgga aggaaaagat 3840
gtcttttaga agaagggtga ttggcaaagg gaggctctta gtgtaggtat tgataaatct 3900
gttcagttgg gagggatgca ttcgggggct aataaggtgg agtttagcct gaatcttaag 3960
gttggcaatg ttgcccccta ggtctttgcg aggattcatg ttgtgcagta ccacaaaaac 4020
agagtagcct gtgcatttgg ggaatttatc atgaagcttg gaggggaagg catgaaaaaa 4080
ttttgagatg gctttatggc gccccaggtc ttccatgcat tcgtccataa taatagcaat 4140
aggcccggtt ttggctgcct gggcaaacac gttctgaggg tgggcgacat catagttgta 4200
gtccatggtc aggtcttcat aggacatgat cttaaaggca ggttttaggg tgctgctttg 4260
aggaaccaga gttcctgtgg ggccgggggt gtagttccct tcacagattt gggtctccca 4320
agcaagcagt tcttgcgggg gtatcatgtc aacttggggg actataaaaa aaacagtttc 4380
gggaggtggt tgaatgaggc ccgtagacat aaggtttctg aggagctggg attttccaca 4440
accggttggt ccgtagacca ccccaataac gggttgcatg gtaaagttta aagatttgca 4500
tgaaccgtca gggcgcagat atggcatggt ggcattcatg gcatctctta tcgcctgatt 4560
atagtctgag agggcattga gtagggtggc gccccccata gccagtagct cgtccaagga 4620
agaaaagtgt ctaagaggtt tgaggccttc agccatgggc atggactcta agcactgttg 4680
catgagagca catttgtccc aaagctcaga gacgtggtct agtacatctc catccagcat 4740
agctctttgt ttcttgggtt ggggtggctg ttgctgtagg gggcgagacg gtgacggtcg 4800
atggcccgca gggtgcggtc tttccagggc ctgagcgtcc tcgccagggt cgtctcggtg 4860
accgtgaagg gctgctgatg cgtctgtctg ctgaccagcg agcgcctcag gctgagcctg 4920
ctggtgccga acttttcgtc gcctagctgt tcagtggaat aataacaagt caccagaagg 4980
tcgtaggaga gttgtgaggt ggcatggcct ttgctcgaag tttgccagaa ctctcggcgg 5040
cggcagcttg ggcagtagat gtttttaagg gcatatagtt tgggggctaa gaagacagat 5100
tcctggctgt gggcgtctcc gtggcagcgg gggcactggg tctcgcattc cacaagccaa 5160
gtcagctgag ggttggtggg atcaaagacc agaggacggt tattaccttt caggcggtgc 5220
ttgcctcggg tgtccatgag ttcctttccc ctttgggtga gaaacatgct gtccgtgtct 5280
ccgtagacaa atttgagaat ccggtcttct aggggagtgc ctctgtcttc taaatagagg 5340
atgtctgccc attcagagac aaaggctcta gtccacgcga ggacaaatga agctatgtgt 5400
gaggggtatc tgttattaaa tatgagagag gatttttttt gcaaagtatg caggcacagg 5460
gctgagtcat cagcttccag aaaggtgatt ggtttgtaag tgtatgtcac gtgatggttc 5520
tgggggtctc ccagggtata aaagggggcg tcttcgtctg aggagctatt gctagtgggt 5580
gtgcactgac ggtgcttccg cgtggcatcc gtttgctgct tgacgggtga gtaggtgatt 5640
tttagctctg ccatgacaga ggagctcagg ttgtcagttt ccacgaaggc ggtgcttttg 5700
atgtcgtagg tgccgtctga aatgcctcta acatatttgt cttccatttg gtcagaaaag 5760
acagtgactc tgttgtctag cttagtggca aagctgccat acagggcatt ggacagcagt 5820
ttggcaatgc ttctgagagt ttggtttttc tctttatccg ccctttcctt gggcgcaatg 5880
ttaagttgca cgtagtctct agccagacac tcccactggg gaaatactgt ggtgcggggg 5940
tcgttgagaa tttggactct ccagccgcgg ttatgaagcg tgatggcatc caaacaagtt 6000
accacttccc cccgtagtgt ctcgttggtc cagcagaggc gacctccttt tctggagcag 6060
aagggcggta taacgtccaa gaatgcttct gggggtgggt ctgcatcaat ggtgaatatc 6120
gcgggcagta gggtgcgatc aaaatagtca atgggtctgt gcaactgggt taggcggtct 6180
tgccagtttt taattgcaag cgctcgatca aaggggttca aaggttttcc cgctgggaaa 6240
ggatgggtga gggcgctggc atacatgccg cagatgtcat acacatagat ggcttctgtt 6300
aggacgccta tgtaggtagg atagcatcgg ccgccccgaa tactttctct aacgtaatca 6360
tacatttcat tggaaggggc tagtagaaag ttgcccagag agctcctgtt gggacgctgg 6420
gatcggtaga ctacctgtct gaagatggca tgggaattgg agctgatggt gggcctttgg 6480
aggacattga aattgcagtg gggcagcccc actgacgtgt gaacaaagtc caaataagat 6540
gcttggagtt ttttaaccaa ttcggccgta accagcacgt ccatagcaca gtagtccaag 6600
gtgcgttgca caatatcata ggcacctgaa ttctcttgca gccagagact cttattgaga 6660
aggtactcct cgtcgctgga ccagtagtcc ctctgaggaa aagaatctgc gtcggttcgg 6720
taggtaccta acatgtaaaa ttcatttaca gctttgtaag ggcagcagcc tttttccacg 6780
ggtaaagcgt aagcggcagc tgcgttcctg agactcgtgt gcgtgagagc aaaggtatct 6840
cggaccatga acttcacaaa ctgaaattta tagtctgctg aggtgggagt gccttcctcc 6900
cagtctttga agtcttttcg agcagcatgt gtggggttag gcagagcaaa agttaagtca 6960
ttgaaaagaa tcttgccaca acgaggcatg aaatttctac tgactttaaa agcagctgga 7020
ataccttgtt tgttgttaat gacttgtgcg gctagaacaa tctcatcaaa gccgtttatg 7080
ttgtgcccta cgacatagac ttccaagaaa gtcggttgcc ctttgagttc aagcgtacac 7140
agttcctcga aaggaatgtc gctggcatgg acatagccca gtttgaggca gaggttttct 7200
aagcacggat tatctgccag gaactggcgc caaagcaaag tgctggcagc ttcttgaagg 7260
gcatcccgat actgtttaaa caagctgcct actttgtttc tttgcgggtt gaggtagtag 7320
aaggtatttg cttgctttgg ccagcttgac cacttttgct ttttagctat gttaacagcc 7380
tgttcgcata gctgcgcgtc accaaacaaa gtaaacacga gcataaaagg catgagttgc 7440
ttgccaaagc taccgtgcca agtgtatgtt tccacatcat agacgacaaa gaggcgccgg 7500
gtgtcggggt gagcggccca ggggaaaaac tttatttctt cccaccagtc cgaagattgg 7560
gtgtttatgt ggtgaaagta aaagtcccgg cggcgagtgc tgcaggtgtg cgtctgctta 7620
aaatacgaac cgcagtcggc acatcgctgg acctctgcga tggtgtctat gagatagagc 7680
tttctcttgt gaataagaaa gttgaggggg aagggaaggc gcggcctgtc agcgcgggcc 7740
gggatgcttg taattttcag cttccccttg tatgttttgt aaacgcacat atttgcgttg 7800
cagaaccgga cgagcgtgtc ttggaatgaa aggatatttt ctggttttaa atcaaatggg 7860
cagtgctcca agtgcagttc aaaaaggttt cggagactgc tggaaacgtc tgcgtgatac 7920
ttgacttcca gggtggtccc gtcttcagtc tgaccgtgca gccgtagggt actgcgtttg 7980
gcgaccaggg gcccccttgg ggctttcttt aaaggggacg tcgagggccg aggggcggcc 8040
tttgcctttc gggcctgagg ggcggtagct ggaccggatc gttgagttcg ggcatgggtt 8100
gcagctgttg gcgcaggtct gatgcgtgct gcacgactct gcggttgatt ctctgaatct 8160
ccgggtgttg ggtgaatgct actggccccg tcactttgaa cctgaaagag aggtcgacag 8220
agttaataga tgcatcgtta agctccgcct gtctaataat ttcttccacg tcaccgctgt 8280
ggtctcggta agcaatgtct gtcataaacc gttcgatctc ttcctcgtcc agttctccgc 8340
gaccagctcg gtggaccgtg gctgccaagt ccgtgctaat gcgtcgcatg agctgggaaa 8400
aggcattggt tcccggttca ttccacactc tgctgtatat aacagcgcca tcttcgtctc 8460
gggctcgcat gaccacctgg cccaagttta gctccacgtg gcgagcaaag acggggctga 8520
ggcggaggtg gtggtgcaga taattgagag tggtggctat gtgctccacg atgaagaagt 8580
agatgaccca tctgcggatg gtcgactcgt taatgttgcc ctctcgctcc agcatgttta 8640
tggcttcgta aaagtccaca gcgaagttaa aaaactgctc gttgcgggcg gagactgtca 8700
gctcttcttg caggagacga atgacttcgg ctacggcggc gcggacttct tcggcaaagg 8760
agcgcggcgg cacgtcctcc tcctcctctt cttccccctc cagcgggggc atctccagct 8820
ctaccggttc cgggctgggg gacagggaag gcggtgcggg ccgaacgacc cgtcggcgtc 8880
gggtgggcaa ggggagactc tctatgaatc gctgcaccat ctcgccccgg cgtatccgca 8940
tctcctgggt aacggcacgc ccgtgttctc ggggtcggag ctcaaaagct ccgccccgca 9000
gttcggtcag aggccgcgcc gcgggctggg gcaggctgag tgcgtcaata acatgcgcca 9060
ccactctctc cgtagaggcg gctgtttcga accgaagaga ctgagcatcc acgggatcgc 9120
tgaagcgttg cacaaaagct tctaaccagt cgcagtcaca aggtaggctg agcataggtg 9180
aggctcgctc ggtgttgttt ctgtttggcg gcgggtggct gaggagaaaa ttaaagtacg 9240
cgcaccgcag gcgccggatg gttgtcagta tgatgagatc cctgcgaccc gcttgttgga 9300
ttctgatgcg gtttgcaaag ccccaggctt ggtcttggca tcgcccaggt tcatgcactg 9360
ttcttggagg aatctctcta cgggcacgtt gcggcgctgc gggggcaggg tcagccattt 9420
cggtgcgtcc aaacccacgc aatggttgga tgagagccaa gtccgctact acgcgctctg 9480
ctaggacggc ttgctggatc tgccgcagcg tttcatcaaa gttttccaag tcaatgaagc 9540
ggtcgtaggg gcccgcgttt atggtgtagg agcagtttgc catggtggac cagtccacaa 9600
tctgctgatc tacccgcacc gtttctcggt acaccagtcg gctataggct cgcgtctcga 9660
aaacatagtc gttgcaaacg cgcaccacgt attggtagcc gattaggaag tgcggcggcg 9720
ggtataagta gagcggccag ttttgcgtgg ccggctgtct ggcgcccaga ttccgtagca 9780
tgagtgtggg gtatcggtac acgtgacgcg acatccagga gatgcccgcg gccgaaatgg 9840
cggccctggc gtactcccgg gcccggttcc atatattcct gagaggacga aagattccat 9900
ggtgtgcagg gtctgccccg taagacgcgc gcaatctctc gcgctctgca aaaaacatac 9960
agatgaaaca tttttggggc ttttcagatg atgcatcccg ctttacggca aatgaagccc 10020
agatccgcgg cagtggcggg ggttcctgct gcggccgccg gcgcgagcgt tgactcaggc 10080
ggtactaccg cgccccctgg tgtcgagtgc ggcgaggggg aagggttagc tcggctgtac 10140
gcgcacccgg acacacaccc gcgcgtgtgc gtgaagcgcg atgcggcgga ggcgtacgtt 10200
ccccgggaga acttattccg cgaccgcagc ggggaggaac ccgaagggag ccgagaccta 10260
aagtacaagg ccggtcggca gttgcgcgcc ggcatgcccc gaaagcgggt gctgaccgaa 10320
ggggactttg aggtggatga gcgcactggc atcagctcag ccaaagccca catggaggcg 10380
gccgatctag tgcgggctta cgagcaaacg gtgaagcaag aggctaattt tcaaaagtca 10440
tttaataacc acgtgcggac actgatctcc cgcgaggaga ccaccctggg tttgatgcac 10500
ttgtgggact ttgcggaggc atacgcgcag aaccccggca gcaagaccct tacggcccaa 10560
gtctttctca tcgtgcagca cttgcaagat gagggcattt ttggggaagc tttcttaagc 10620
atagcagagc ccgagggacg atggatgcta gatctgctaa acatattgca gtccattgtg 10680
gtgcaagagc gccagctttc gctatctgaa aaggtagccg cggtgaacta ctccgtagtt 10740
accctgggca aacattatgc ccgcaagatc tttaagagcc cctttgtgcc gcttgacaag 10800
gaggtgaaga tcagtacatt ttatatgcgc gcggtgctta aggtcctggg tctaagtcac 10860
gacctgggca tgtacagaaa cgaaaaggtg gagaagctag ctagcatagg caggcgttcg 10920
ggagatgagc gacgcggagc tgctgttcaa cctccgccgc gcactaacca ctggcgattc 10980
tgaagcattc gatgaaggcg gggactttac ctgggctccg ccaactcgcg cgaccgcggc 11040
ggccgctttg ccggggcccg agtttgagag tgaagagacg gacgatgaag tcgacgaatg 11100
agtgatgcgg acccccgtat ctttcagctg gtcagtcggc aagagaccgt agccatggcc 11160
gaagcgcccc gaagcctggg ccccgcccct tccaatccta gtttgcaggc tttattccaa 11220
agccagccca gcgccgagca ggagtggcac ggcgtgctgg agagagtcat ggcccttaac 11280
aaaaatggag actttggctc gcagccccag gcgaaccggt ttggagccat cctcgaagcc 11340
gtggtgcccc cgcgctccga tcccacccat gaaaaagtgc tagctattgt gaatgcgctc 11400
ttggagactc aggccatccg tcgcgatgag gccggacaga tgtacaccgc gctgttgcag 11460
cgggtggcca gatacaacag tgtgaatgtg cagggcaatt tggacaggct gattcaggac 11520
gtgaaggagg ctctggcgca gcgcgagcgc accgggccgg gggccggcct agggtctgtg 11580
gtagccttga atgccttcct gagcacacag ccagcggtgg tggagagggg ccaggagaac 11640
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taccaggccg gacctagttt cttttttcaa accagccggc acggttcgca gacggtaaac 11760
ctcagtcagg cctttgataa cttgcgaccc ctctggggcg tgcgcgcgcc agtacacgag 11820
cgtactacca tctcctctct gctcacacca aacacccgct tgctcttgct cctcattgcg 11880
ccctttacgg acagcgtggg catatcccgg gacagttacc tggggcatct gctgaccctt 11940
taccgggaga ccataggtaa cactcgagtt gatgagacca cgtacaacga gatcacggaa 12000
gtgagtcggg ccctgggcgc cgaagacgcg tctaacttgc aagccactct caactactta 12060
ctcacaaata agcagagcaa gttgccacag gagttttctc tgagtcccga agaggagcgg 12120
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accactgctc tagatcaggc tgcggccaac atagcgccct cgttttacgc gtcccaccgc 12240
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tttttacagg ctgttatgaa tccccactgg ctcccgccgc cgggtttctt tactcaggag 12360
tttgactttc cggagcccaa cgaaggcttc ctgtgggatg atttggacag cgcgctccta 12420
cgcgcgcacg taaaagaaga ggaggatcaa ggagctgtgg gcggcacgcc ggcggcttcg 12480
gcgcccgcgt ctcgcgcgca cacaccaccg ccgccgcccg gtgccgcgga cctctttgct 12540
cctaacgcct tccgcaatgt gcaaaataac ggcgtggatg aacttattga cggcttaagc 12600
agatggaaga cttacgccca ggagaggcag gaagtcgttg agcggcacag gcgcagagag 12660
gcgcgtcgcc gggcgcgcga ggcgcgtcta gagtcgagcg atgatgacga cagcgaccta 12720
gggccgtttc tacggggcac ggggcacctc gttcacaacc agtttatgca tctgaagccc 12780
cggggtcccc gccagttttg gtaaccgcac tgtattaagc tgtaagtcct ctcatttgac 12840
acttaccaaa gccatggtct tgcttcgcct ctgacacttt ctctcccccc acacgcggca 12900
ccctacagcc taggggcgat gctccagccc gaactgcagc caattccgct gtcccgccgc 12960
cggcttatga ggcggtggtg gctggggcct tccagacgct ttctcttcga cgagatccac 13020
gtcccgccgc gatatgctgc cgcgtctgcg gggagaaaca gtatccgtta ttccatgctg 13080
cccccgttgt atgacaccac gaagatatac cttatcgaca acaaatcttc agacatccaa 13140
actctgaatt accaaaacga ccactcagat tacctcacta ccatcgtgca gaacagcgac 13200
ttcacgcccc tggaggctag caaccacagc atcgagctag acgagcggtc ccgctggggc 13260
ggaaacctta aaaccatcct ttatacaaac ctgcctaata tcacccagca catgttttct 13320
aactcttttc gggtaaagat gatggcctca aaaaaagacg gcgtgcccca gtacgagtgg 13380
ttccccctaa ggctgcccga gggtaacttt tctgagacta tggtcattga cctcatgaac 13440
aatgccatcg tagagctgta cttggctttg gggcgccagg agggcgtgaa ggaagaggac 13500
atcggggtaa agatcgatac gcgcaacttt agtctgggct atgacccgca gacccagtta 13560
gtgacgcccg gcgtatacac caatgaagct atgcatgcgg acatcgtgtt gctgccgggc 13620
tgtgctatag actttacgca ctcccgatta aacaacctct tgggcatacg caagcgtttt 13680
ccgtaccaag agggcttcgt catctcctat gaggacctta aggggggtaa catccccgct 13740
ttgatggacg tggaggagtt taacaagagc aagacggttc gagctttgcg ggaggacccc 13800
aaggggcgca gttatcacgt gggcgaagac ccagaagcca gagaaaacga aaccgcctac 13860
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atcttggtgc ggccccctgc gcctaccatc acgtccataa gtgaaaataa gcccagcttg 14220
acagatcacg gaatcgtgcc gctccggaac cgcttggggg gcgtgcaacg tgtgactttg 14280
actgacgcgc ggcgaagatc ctgcccctac gtctacaaga gcttaggcat tgtgacgccg 14340
caagtgctat ctagccgcac gttttaagca gacaggggca cagcagccgt tttttttttt 14400
tttttttcgc tccaccaggg actgtcagga acatggccat tctaatctct cctagcaata 14460
acacgggctg gggcctggga tgcaataaga tgtacggggg cgctcgcata cgttcagact 14520
tgcatccagt gaaggtgcgg tcgcattatc gggccgcctg gggcagccgc accggtcggg 14580
tgggtcgccg cgcaaccgca gctttagccg atgccgtcgc ggccaccggt gatccggtgg 14640
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gggtgcgccg agtcagaagg ttgcgtcgga gcccccgcac tgccctgcag cgacgggttc 14760
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gggtcccagc ctccacttag gtgaggagga acgactaaca gtaaacaccg gagcgggcct 28500
ccaaattagc aataacgctc tggccgtaaa agtaggttca ggtatcaccg tagatgctca 28560
aaaccagctc gctgcatccc tgggggacgg tctagaaagc agagataata aaactgtcgt 28620
taaggctggg cccggactta caataactaa tcaagctctt actgttgcta ccgggaacgg 28680
ccttcaggtc aacccggaag ggcaactgca gctaaacatt actgccggtc agggcctcaa 28740
ctttgcaaac aacagcctcg ccgtggagct gggctcgggc ctgcattttc cccctggcca 28800
aaaccaagta agcctttatc ccggagatgg aatagacatc cgagataata gggtgactgt 28860
gcccgctggg ccaggcctga gaatgctcaa ccaccaactt gccgtagctt ccggagacgg 28920
tttagaagtc cacagcgaca ccctccggtt aaagctctcc cacggcctga catttgaaaa 28980
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caaccgacag cttttttctt tctgacgctg ccttctgcta ctcaggtagt acaagtccaa 31860
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cgcctataga aatcaacaca ctgagtccac catcttcagc ttttaaggga taacagctga 33120
tagcaaactg gttctgagac cacggcaaag cacgtaggaa ttgctgttaa gttaatttcc 33180
aaacaccgct gaagcagctc tatggttgct ggacatatgt cctctgcata gaagctttga 33240
acataactta agacagggcc gggcacatga aacacaaaca gagaactata cacaatctgg 33300
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<212> PRT
<213> Bovine adenovirus 600

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Thr Leu Trp Thr
1

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<212> PRT
<213> Bovine adenovirus 600

<400> 3
Thr Pro Ala Pro Ala Pro Asn Cys
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<211> 10
<212> PRT
<213> Bovine adenovirus 600

<400> 4
Ser Tyr Thr Phe Ser Tyr Ile Ala Gln Glu
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<211> 600
<212> PRT
<213> Human adenovirus 5

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Leu Leu Gln Met Lys Arg Ala Arg Pro Ser Glu Asp Thr Phe Asn Pro
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165 170 175
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260 265 270
Asn Val Ala Gly Gly Leu Arg Ile Asp Ser Gln Asn Arg Arg Leu Ile
275 280 285
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Asn Tyr Asn Lys Gly Leu Tyr Leu Phe Thr Ala Ser Asn Asn Ser Lys
325 330 335
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340 345 350
Thr Ala Ile Ala Ile Asn Ala Gly Asp Gly Leu Glu Phe Gly Ser Pro
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Asn Ala Pro Asn Thr Asn Pro Leu Lys Thr Lys Ile Gly His Gly Leu
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Asn Ala Glu Lys Asp Ala Lys Leu Thr Leu Val Leu Thr Lys Cys Gly
435 440 445
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Asp Glu Asn Gly Val Leu Leu Asn Asn Ser Phe Leu Asp Pro Glu Tyr
485 490 495
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500 505 510
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515 520 525
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<210> 6
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<212> PRT
<213> Bovine adenovirus 3

<400> 6
Met Lys Arg Ser Val Pro Gln Asp Phe Asn Leu Val Tyr Pro Tyr Lys
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Ala Lys Arg Pro Asn Ile Met Pro Pro Phe Phe Asp Arg Asn Gly Phe
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35 40 45
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50 55 60
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65 70 75 80
Val Phe Pro Pro Leu Ala Ser Asp Glu Ala Gly Asn Val Thr Leu Asn
85 90 95
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100 105 110
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130 135 140
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145 150 155 160
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165 170 175
Gly Leu Gln Ile Ser Asn Asn Ala Leu Ala Val Lys Val Gly Ser Gly
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195 200 205
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210 215 220
Thr Ile Thr Asn Gln Ala Leu Thr Val Ala Thr Gly Asn Gly Leu Gln
225 230 235 240
Val Asn Pro Glu Gly Gln Leu Gln Leu Asn Ile Thr Ala Gly Gln Gly
245 250 255
Leu Asn Phe Ala Asn Asn Ser Leu Ala Val Glu Leu Gly Ser Gly Leu
260 265 270
His Phe Pro Pro Gly Gln Asn Gln Val Ser Leu Tyr Pro Gly Asp Gly
275 280 285
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340 345 350
Asp Ser Gly Arg Ser Val Val Arg Thr Gly Arg Gly Leu Arg Val Ala
355 360 365
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385 390 395 400
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405 410 415
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420 425 430
Asp Gln Asn Arg Leu Gln Val Asn Pro Gly Ala Gly Leu Val Phe Gln
435 440 445
Gly Asn Asn Leu Val Pro Asn Leu Ala Asp Pro Leu Ala Ile Ser Asp
450 455 460
Ser Lys Ile Ser Leu Ser Leu Gly Pro Gly Leu Thr Gln Ala Ser Asn
465 470 475 480
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485 490 495
Val Ala Ile Lys Ala Gly Arg Gly Leu Arg Phe Glu Ser Ser Ser Gln
500 505 510
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515 520 525
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<212> PRT
<213> Ovine adenovirus 287

<400> 7
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130 135 140
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145 150 155 160
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165 170 175
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180 185 190
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195 200 205
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210 215 220
Ser Leu Gly Ile Ser Tyr Ser Thr Pro Leu Arg Ile Ser Asn Asn Ala
225 230 235 240
Leu Ser Leu Phe Ile Gly Lys Pro Leu Gly Leu Gly Thr Asp Gly Ser
245 250 255
Leu Thr Val Asn Leu Thr Arg Pro Leu Val Cys Arg Gln Asn Thr Leu
260 265 270
Ala Ile Asn Tyr Ser Ala Pro Leu Val Ser Leu Gln Asp Asn Leu Thr
275 280 285
Leu Ser Tyr Ala Gln Pro Leu Thr Val Ser Asp Asn Ser Leu Arg Leu
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325 330 335
Val Lys Lys Pro Val Met Ile Asn Asn Thr Gly Asn Val Asp Leu Ser
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355 360 365
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450 455 460
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485 490 495
Val Thr Gln Ile Val Gly Asn Asp Val Lys Val Ile Gly Leu Thr Ile
500 505 510
Ser Lys Asn Gln Ser Thr Ile Thr Met Lys Phe Thr Ser Pro Leu Ala
515 520 525
Glu Asn Val Pro Val Ser Met Phe Thr Ala His Gln Phe Arg Gln
530 535 540

<210> 8
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<212> PRT
<213> Porcine adenovirus 3

<400> 8
Met Gly Pro Lys Lys Gln Lys Arg Glu Leu Pro Glu Asp Phe Asp Pro
1 5 10 15
Val Tyr Pro Tyr Asp Val Pro Gln Leu Gln Ile Asn Pro Pro Phe Val
20 25 30
Ser Gly Asp Gly Phe Asn Gln Ser Val Asp Gly Val Leu Ser Leu His
35 40 45
Ile Ala Pro Pro Leu Val Phe Asp Asn Thr Arg Ala Leu Thr Leu Ala
50 55 60
Phe Gly Gly Gly Leu Gln Leu Ser Gly Lys Gln Leu Val Val Ala Thr
65 70 75 80
Glu Gly Ser Gly Leu Thr Thr Asn Pro Asp Gly Lys Leu Val Leu Lys
85 90 95
Val Lys Ser Pro Ile Thr Leu Thr Ala Glu Gly Ile Ser Leu Ser Leu
100 105 110
Gly Pro Gly Leu Ser Asn Ser Glu Thr Gly Leu Ser Leu Gln Val Thr
115 120 125
Ala Pro Leu Gln Phe Gln Gly Asn Ala Leu Thr Leu Pro Leu Ala Ala
130 135 140
Gly Leu Gln Asn Thr Asp Gly Gly Met Gly Val Lys Leu Gly Ser Gly
145 150 155 160
Leu Thr Thr Asp Asn Ser Gln Ala Val Thr Val Gln Val Gly Asn Gly
165 170 175
Leu Gln Leu Asn Gly Glu Gly Gln Leu Thr Val Pro Ala Thr Ala Pro
180 185 190
Leu Val Ser Gly Ser Ala Gly Ile Ser Phe Asn Tyr Ser Ser Asn Asp
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Phe Val Leu Asp Asn Asp Ser Leu Ser Leu Arg Pro Lys Ala Ile Ser
210 215 220
Val Thr Pro Pro Leu Gln Ser Thr Glu Asp Thr Ile Ser Leu Asn Tyr
225 230 235 240
Ser Asn Asp Phe Ser Val Asp Asn Gly Ala Leu Thr Leu Ala Pro Thr
245 250 255
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260 265 270
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355 360 365
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370 375 380
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<212> PRT
<213> Canine adenovirus 2

<400> 9
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165 170 175
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180 185 190
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【図面の簡単な説明】
【図1】
図1A〜1Sは、BAV3ゲノムの完全ヌクレオチド配列(配列番号1)を示す。BAV3についてのポリヌクレオチド配列において、ペントン領域は、12919で開始し、そして14367で終了する:ヘキソン領域は、17809で開始し、そして20517で終了する;ファイバー領域は、27968で開始し、そして30898で終了する。ファイバー領域のノブドメインは、図4に示されるように、4残基(TLWT(配列番号2))後に開始する。
【図2】
図2は、mRNAの転写マッピングおよびcDNAクローンの配列決定による、BAV3ゲノムの転写マップを示す。
【図3】
図3は、HAV−5ファイバーノブタンパク質を発現するBAV600の構築物を示す。
【図4】
図4は、BAV600の特徴付け(配列番号2〜4)を示す。
【図5】
図5A〜5Bは、制限酵素Bgl II消化によるBAV600の分析を示す。図5Aは、ゲル電気泳動を示し、そして図5Bは、サザンブロットを示す。
【図6】
図6は、BAV600によるHAV−5ファイバーノブの発現を示す。
【図7】
図7A〜7Bは、BAV600によるヒト細胞株の形質導入を示す。図7Aは、1のMOIでの結果を示し、一方、図7Bは、5のMOIでの結果を示す。
【図8】
図8は、ヒト細胞のBAV304形質導入およびBAV600形質導入のFACS分析を示す。
【図9】
図9は、ヒト細胞株(HeLa細胞、HEp−2細胞、A549細胞、293細胞およびMDBK細胞)における初期BAV−3タンパク質および後期BAV−3タンパク質の発現を示す。
【図10】
図10は、ヒト細胞におけるBAV3複製を示す。
【図11】
図11は、HAV−5ファイバーノブ領域に対して特異的なモノクローナル抗体によるBAV600の中和を示す。
【図12】
図12は、ヒトアデノウイルス5(HAV−4)ファイバータンパク質についてのアミノ酸配列(配列番号5)を示す。
【図13】
図13は、ウシアデノウイルス−3(BAV−3)ファイバータンパク質についてのアミノ酸配列(配列番号6)を示す。
【図14】
図14は、ヒツジアデノウイルス287ファイバータンパク質のアミノ酸配列(配列番号7)を示す。
【図15】
図15は、ブタアデノウイルス−3(PAV−3)ファイバータンパク質のアミノ酸配列(配列番号8)を示す。
【図16】
図16は、イヌアデノウイルス−2(CAV−2)ファイバータンパク質のアミノ酸配列(配列番号9)を示す。
【図17】
図17A〜17Gは、多重整列プログラムのclustal方法を用いた、種々の哺乳動物アデノウイルスファイバー領域のアミノ酸整列(配列番号5〜9)を示す。
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