JP2003532439A - 局所領域に流体を送るように注射器を保持する膨張可能な医療装置 - Google Patents

局所領域に流体を送るように注射器を保持する膨張可能な医療装置

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JP2003532439A JP2000593369A JP2000593369A JP2003532439A JP 2003532439 A JP2003532439 A JP 2003532439A JP 2000593369 A JP2000593369 A JP 2000593369A JP 2000593369 A JP2000593369 A JP 2000593369A JP 2003532439 A JP2003532439 A JP 2003532439A
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Abstract

(57)【要約】 血管の壁の治療個所に流体を注射する方法と装置とが提供される。第1の形式の装置はカテーテルに装着された膨張可能なバルーンと外方ヘ延び、バルーンと共に運動する複数の分与器とを含む。少なくとも1個の流体流路が各注射装置を流体源と接続している。本装置の使用の間、バルーンは先ず治療個所の近傍の血管に位置される。次に、バルーンが膨らまされて分与器を血管の壁に陥入させる。その後、流体源からの流体が流体流路に、そして分与器を通して治療個所内へ導入される。第2の形式の装置はマルチルーメン・カテーテルとグロメットとの間に装着された複数の可撓性チューブを含む。プッシュ−プル・ワイヤがグロメットに接続され、マルチルーメン・カテーテルのルーメンを通される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は一般に患者の血管を治療するのに有用な医療装置に関する。本発明は
特に、血管の壁に直接流体を注射するのに有用である、患者の心血管系内へ挿入
する医療装置に関する。更に、本発明は血管を治療する多数の代替的な方法にも
関する。
【0002】 (背景技術) 狭窄および(または)疾患は患者の血管における共通の問題である。血管形成
術は人間の身体の血管内の狭窄を治療するために使用される一つの手順である。
血管形成手順の間、カテーテルシャフトに装着された膨張可能なバルーンを有す
るカテーテルが該バルーンが狭窄部近傍に来るまで血管内を進行させられる。そ
の後バルーンは膨らまされる。このことによって狭窄個所を動脈の壁内へ圧縮さ
せ、身体の血管を広げるようにさせる。
【0003】 しかしながら、血管形成方法は血管の狭窄を治療する上で常に成功するとは限
らない。更に、血管形成方法は血管を擬態させ、そのため血管がその後再狭窄さ
せる。その結果、血管形成方法と関連して多数のその他の装置を使用することが
推奨されてきた。例えば、そのような一装置は血管の壁に対して複数の開口を位
置させるためにバルーンを利用している。その後、内皮に対して開口から薬物が
解放される。
【0004】 残念ながら、この装置も全く満足のいくものでないことが判明している。詳し
くは、この装置により、流体の全てでないとしても、大部分が血管の壁へ侵入せ
ず、血液の流れの内へ洗い流される。ある流体は毒性があるため、この方法では
患者の健康を害する。更に、流体が洗い流されるため、血管の治療が比較的非効
果的である。
【0005】 以上のことに鑑みれば、本発明の目的は新規の狭窄を治療し、狭窄の発生を阻
止し、および(または)血管の処置による外傷が起因する再狭窄を阻止するのに
有用な装置と方法とを提供することである。本発明の別な目的は流体を血管の壁
内へ注入する機構であって、該機構から分離されている血管の壁へ侵入する機構
を有する、血管を処置する装置を提供することである。本発明の別な目的は血管
の壁へ侵入するようにするために使用する力と深さとを選択的に変更しうる装置
を提供することである。更に別な本発明の目的は使用が容易で、製造が比較的簡
単で、かつ安価である、血管を治療する装置を提供することである。本発明の更
に別な目的は患者に対する危険性を最小にして血管を治療する装置と方法とを提
供することである。
【0006】 (要約) 本発明はこれらの要求を満足させる装置と方法とを指向する。本装置は流体源
から血管の壁の治療すべき箇所内へ流体を注射するように構成されている。本装
置は拡張部材と1個以上の分与器とを含む。以下説明するように、拡張部材は分
与器の運動を選択的にかつ正確に制御し、流体源は分与器に加圧された流体を選
択的に提供する。このように、分与器が血管の壁へ侵入するようにさせる機構は
流体を血管の壁内へ解放する機構とは分離されている。
【0007】 重要なことは、本発明が、患者に対する危険性を最小にしながら、新規の狭窄
を安全に治療し、再狭窄を阻止し、および(または)血管の狭窄を阻止するため
に使用可能であることである。更に、本発明は治療個所を特定し、医師が流体を
血管の正確な領域にのみ送ることが出来るようにする。このことが重要なのは、
多くの流体が身体の他の部分に対して有害な影響を有しうるためである。例えば
、ある流体は失明を起こす可能性がある。
【0008】 本発明の第1の局面において、拡張部材は収縮した第1の形状から拡張した第
2の形状まで拡張可能なバルーンを含む。分与器はバルーンから半径方向に延び
、第1の形状と第2の形状との間でバルーンと共に運動する。分与器は処置箇所
において血管の内皮層へ侵入し、バルーンが第2の形状にあると流体を選択的に
解放することが好ましい。この形状では、分与器の血管の壁内への侵入深さおよ
び血管の壁へ侵入させるために使用される力とは正確に制御される。このことに
よって本発明は血管の壁に対する外傷を最小にしながら、血管の壁の適当な領域
へ流体を送ることが出来るようにされる。
【0009】 少なくとも1個の流体通路が流体源を分与器との流体連通状態で接続する。例
えば、流体通路はバルーンの外面の少なくとも一部を概ね囲み、かつ密閉する可
撓性スリーブを含む。流体源は流体源から分与器まで流体を加圧して選択的に提
供するように流体通路と流体連通している流体ポンプを含む。
【0010】 各分与器は取り付け端と血管の壁に陥入する陥入部分とを有する概ねチューブ
上の突起としうる。取り付け端はチューブ状スリーブ上へ直接装着される基板を
含む。本明細書で提供する実施例のあるものにおいては、陥入部分は分与器の開
放した縁部によって画成されている。他の実施例においては、各分与器は陥入部
分を画成する多孔部分あるいは開口を分与器を通して含みうる。
【0011】 流体および所望の治療とに応じて、流体は分与器が処置箇所に侵入するのと概
ね同時に解放してよく、あるいは分与器の処置箇所への侵入と分与器からの流体
の解放との間に時間の遅れがあるようにしうる。
【0012】 拡張部材の第2の形式はマルチルーメンカテーテルと、グロメットと、該グロ
メットをカテーテルに接続する複数の可撓性チューブと、該可撓性チューブに固
定された1個以上の分与器とを含む。グロメットは可撓性チューブを血管の壁の
近傍に位置し直すためにカテーテルに対して運動可能である。
【0013】 本発明は、また治療個所を拡張させ、流体源から治療個所まで流体を送るため
の方法でもある。本方法は血管内で拡張部材を前進させ、血管内で拡張部材を拡
張させ、流体を分与器から治療個所内へ解放することを含む。拡張部材の拡張は
各分与器の開放端が治療個所へ侵入するようにさせる。
【0014】 本発明は、また生体の血管の壁を治療する方法でもある。本方法は流体を提供
する段階と、血管内で拡張部材を前進させる段階と、分与器の陥入部分が血管の
壁の少なくとも一部と接触するように拡張部材を第2の形状まで運動させる段階
と、陥入部分から血管の壁内へ流体を選択的に解放することによって血管の壁の
少なくとも一部を陥入させる段階とを含む。
【0015】 流体は血管の壁において局所的にふくらみを形成するのに十分な速度で血管の
壁内へ各分与器から圧送しうる。このことによって、流体が血管の壁において拡
散して流体を血管の壁に分配するようにしうる。本実施例において、分与器は複
数の離隔した局所的な膨らみを形成するように適正に離隔されており、該膨らみ
はその後流体を血管の壁の概ね周囲に拡散させる。
【0016】 流体の種類は患者の特定の要求に適するように変更可能である。詳しくは、新
規の狭窄あるいは疾患を治療し、以前の血管手術の影響を最小にして再狭窄を阻
止し、および(または)血管の狭窄を阻止するように構成しうる。例えば、最狭
窄を阻止するには、流体はある病的状態における血管の平滑筋細胞の増殖を阻止
する抗増殖剤を含有しうる。急速に分裂する細胞を選択的に殺す流体を利用して
平滑筋組織の増殖を阻止することができる。適当な流体は、例えばメトトレキセ
ート、プレドニソーン(prednisone),アドリアミシン(adoriamysin)、ミト
ミシン(mitomycinc)、たんぱく合成阻害剤のような抗増殖剤、例えばシュード
モナス(pseudomonas),エキソトキシン(PE)あるいはリシンA(Ricin A)
(RA)のようなトキシンフラグメント、および例えば111インジウム、90ワイ
トリウム(Yttrium),67ガリウム、99mTC(テクネチウム(Technetium)99
)、205タリウムおよび32P(リン32)放射線薬品のような放射線アイソトー
プを含有しうる。本発明によって提供された装置は血液の流れ内へ洗い流される
流体の量を最小にしながら、危険な流体を血管の壁内へ安全に送るのに比類なく
適している。
【0017】 代替的に、例えば側副血管の生成を刺激する流体は本発明の装置によって送る
ことができる。このことにより原始の血管が閉塞を発生させる場合新規な側副血
管を生成することによって患者の予防処置を行う。血管形成因子阻害剤を含有す
る流体をこの目的に対して使用することができる。
【0018】 血液の流れに洗い流される流体の量を減少させるために、流体の一部は血管の
概ね血管PHレベルにおいて沈殿させればよい。典型的には、血管のpHは約6
未満であるか、あるいは約8より大きい流体pHを有する流体を利用しうる。流
体が血管の壁内へ分与された後、流体pHレベルは7に近づき、流体の一部は沈
殿する。本実施例において、流体は沈殿剤、沈殿剤に取り付けられか、あるいは
それに包含された活性成分、および沈殿剤と活性成分とを運ぶ担体成分とを含有
しうる。沈殿剤はその担体成分が血液の流れ内へ洗い流されている間に血管の壁
に沈殿する。活性成分は沈殿剤に取り付くか、あるいは包含されるので、流体の
活性成分は血管の壁に留まる。これによって血管の流れへ洗い流される流体の活
性成分の量を最小にする。本実施例に対して、流体の活性成分は、例えば前述し
たように抗増殖剤を含有しうる。代替的に、沈殿剤と活性成分とは、例えばコロ
イド状金、すなわち198Auおよび199Auのような放射性核種あるいは放射線薬
品および(または)無機沈殿物を含有しうる。
【0019】 更に、流体の活性成分は、該活性成分が長期間に亘って血管の壁へ解放される
ようにゆっくりと時間をかけて解放するように製剤するようにしうる。別な言い
方をすれば、活性成分は流体の活性成分が血管の壁に徐々に解放されるように時
間をかけてゆっくりと生分解しうる。生分解性ポリマが活性成分に対して制御さ
れた解放製剤を提供するように使用しうる。
【0020】 代替的に、流体は流体の活性成分に固定される結合剤を含有しうる。結合剤は
血管の壁の少なくとも一部に結合、取り付け、あるいは交差結合する。結合剤は
例えばコラーゲンあるいは血管の壁の平滑筋細胞成分のような血管の壁の一部に
結合されるリガンドを含有しうる。このことによって、流体の大量の活性成分が
血管の壁に留まり、血液の流れに洗い流される流体の活性成分の量を最小にする
。血管の壁成分に結合するリガンドの例はPDGF受容体、限定的でないがイン
テグリン系のある分子を含む接着性分子、およびトロンビン受容体のような活性
化した血小板に対する受容体を含有する。代替的に、例えばコラーゲンに結合す
るリン・トリデンタイト(tridentite)が使用可能である。更に別な実施例にお
いて、結合剤は血液の壁に対するイオン、共有結合形結合あるいはファンデルワ
ール(Van der Waal)誘引剤を形成する直接的な結合性を有しうる。
【0021】 更に別な実施例においては、流体は血管の壁に対する遺伝子治療のために使用
しうる。例えば、流体はレトロウィルス性(retroviral),アデノウィルス性(
adenoviral)ベクトル、あるいは適当な遺伝子交換のための適当なDNAペイロ
ード(payload)を運んでいるアデノウィルス性関連ベクトル(Adenovirus Asso
ciated Vectors)(AAV)を含有しうる。本発明は身体の残りの部分に影響を
与えることなく血管の特定の処理個所を遺伝学的に変更する流体の使用を可能に
する。
【0022】 更に、本発明の装置によれば分与器は長くすることができる。この特徴は本発
明の装置が血管の壁を通して器官あるいは特定の組織領域内へ血管から流体を送
り込めうるようにする。
【0023】 本発明による装置は流体を血管の壁に解放する機構から分離した血管の壁に分
与器が侵入するようにさせる機構を利用していることを認識することが重要であ
る。更に、本装置は血管の壁へ侵入させるために使用する力を変更し、同時に血
管の壁を膨張させることができる。更に、本発明において提供される独特の流体
は血管の壁に残る流体の量を最大としながら、血液の流れに洗い流される流体の
量を最小とする。更に、放射性アイソトープを血管の壁に直接注射するのに特に
有用である。
【0024】 構造および作動の双方に関する本発明の新規な特徴並びに本発明自体は添付図
面と関連して読むと添付図面から最良に理解される。
【0025】 (説明) 先ず図1を参照すると、本発明により生体の血管11の壁に流体13を注射す
る装置10が患者12の上体の血管11に位置した状態で示されている。しかし
ながら、本装置10は動脈や患者12の全体に亘る血管において使用可能である
。以下説明するように、重要なのは本発明によって提供される装置10が血管1
1の周囲で直接血管11に流体13を概ね対称的に注射できることである。
【0026】 図2を参照すると、本発明の特徴を有する第1の形式の本装置10はマルチル
ーメンカテーテル14と、その周りに装着された拡張部材15と、チューブ状ス
リーブ18と、複数の分与器20とを含む。
【0027】 図2および図3Aに示すように、拡張部材15は膨張可能バルーン16でよい
。バルーン16は第1の概ね収縮した形状と第2の概ね拡張した形状との間で少
なくとも膨らみ、および収縮する。バルーン16は第1の形状にあると概ね収縮
している。バルーン16は第2の形状にあると血管11の大きさにもよるが、部
分的に膨張した形状と完全に膨張した形状との間のどこかにある形状である。バ
ルーン16とチューブ状スリーブ18とはポリエチレンテレフタレート(PET)
を含む多数の材料から作ることができる。
【0028】 更に、図2はチューブ状スリーブ18がバルーン16の大部分を囲み、複数の
分与器20がチューブ状スリーブ18に装着されていることを示している。これ
らのうち、示された分与器20は単なる例示である。
【0029】 図3Aによると、バルーン16と、チューブ状スリーブ18と分与器20との
間の構造上の協働関係がより完全に認識され、チューブ状スリーブ18の遠位端
22がバルーン16の外面25に直接取り付けられているのが判る。図3Aは、
またチューブ状スリーブ18がバルーン16を概ね囲み、かつ納めており、チュ
ーブ状スリーブ18の近位端24がカテーテル14上でバルーン16を越えて近
位へ延びていることを示している。チューブ状スリーブ18はバルーン16の外
面25と協働して流体通路26の一部を画成する。近位端24はカテーテル14
の外側ルーメン27(図3Aには示さず)に接続して流体通路26を完成する。
【0030】 図3Aは、更にバルーン1の遠位端28がカテーテル14に固定され、バルー
ン16の近位端がカテーテル14に取り付けられバルーン16の内部に膨張室3
2を形成することを示している。バルーンのポート34は膨張室32へ流体が入
るようにする。本発明に対しては、バルーンのポート34はカテーテル14のバ
ルーンルーメン(図示せず)と流体連通して接続可能である。図3Aは、またカ
テーテル14に案内ワイヤ3を通して受け入れる寸法にされた内側ルーメン36
が形成されていることも示している。
【0031】 血管11は多数の層を含む。本説明をし易くするために、その層のうちのある
もの、すなわち内皮層335a、基底膜層35b,薄層35c、中間層35d,
および外膜層35eは図3Bに示されている。基底膜層35b,薄層35c,中
間層35cは内部層と見なされる。重要なことは、本装置10により、分与器2
0の侵入深さは各分与器20の長さを調整することによって正確に制御可能であ
ることである。このように、本装置10は流体を血管11の所望の目標とする層
まで送ることが出来る。例えば、図3Bに示すように、分与器20は内皮層35
a、基底膜層35b,および薄層35cまで侵入し、中間層35d,すなわちこ
の例では目標とする層に流体13を正確に送る。代替的に、例えば流体13を薄
層35cに送るためにより短い分与器20を使用しうる。更に、本発明により、
本装置10は血管11を同時に広げるために使用できる。
【0032】 さて図4Aを参照すると、各分与器20は基板40と、取り付け端44と陥入
部分46とを有するチューブ状突起42とを含む。更に、チューブ状突起42の
取り付け端44は基板40に固定され、その一体部分となっている。分与器20
はニッケルから作られ、チューブ状突起は基板40を打ち抜くことにより形成す
ることが好ましい。図4Aに示す実施例においては、陥入部分46は基板40と
は反対側にある開口によって画成されている。チューブ状突起42は分与器20
を貫通する流体流路を画成する。図4Aに示す各分与器20は概ね環状である。
【0033】 図4Bは分与器20の別な実施例を示す。図4Bに示す各チューブ状突起42
は概ね円錐形である。同様に、図4Bに示す分与器はニッケルから作られ、分与
器20を貫通する流体流路48を有する形状にされる。
【0034】 図4Cと図4Dとは分与器20の別な代替実施例を示す。図4Cから図4Eま
でに示す実施例においては、チューブ状突起42は概ね円錐形である。しかしな
がら図4Cにおいては、陥入部分46はチューブ状突起42の側部を貫通する開
口によって画成されている。図4Dにおいては若干類似であるが、陥入部分46
は各チューブ状突起42の各側部を貫通する一対の開口によって画成されている
。このような特徴により血管11に挿入する間の陥入部分46の詰まりを阻止す
る。図4において、チューブ状突起42は多孔性材料から作られている。このよ
うに、多孔性材料は各分与器20の陥入部分46を画成している。基本的に、本
実施例において、流体13は多孔性のチューブ状突起42を通して圧送される。
【0035】 図5Aは同じ基板50上に形成された複数の分与器20を示す。特に、図5A
は分与器20が形成されている細長い基板50を示す。全ての重要な点において
、図5Aに示す分与器20は図4Aに関して前述した分与器20と構造的に同じ
である。唯一の相違はそれらが同じ基板50に纏めて装着されていることである
【0036】 同様に、図5Bは同じ基板50に形成された複数の分与器20を示す。図5B
に示す分与器20は全ての重要な点において図4Bに関して前述した分与器20
と構造的に同じである。ここでも唯一の相違はそれらが同じ基板50に纏めて装
着されていることである。
【0037】 再び図3Aを参照すると、分与器20は各々の分与器20の流体流路48がチ
ューブ状スリーブ18の孔52と整合するように該チューブ状スリーブ18に装
着されている。このことは特定の分与器20と注入室26との間の流体連通を設
定するために行われたものである。実用的に、本装置10の構成において分与器
20をチューブ状スリーブ18上に先ず装着することが望ましく、これは例えば
接着のような当該技術分野の専門家には周知にいずれかの仕方で行えばよい。次
に、チューブ状スリーブ18を分与器20を通して刺し込む。
【0038】 本発明の分与器20は、バルーン16が膨らむとチューブ状スリーブ18から
約0.127ミリメートル(0.005インチ)から約0.508ミリメートル
(0.02インチ)の間延びる。しかしながら、当該技術分野の専門家はこれら
の距離は単に例示であることを認識するであろう。
【0039】 図6に示す本発明の別な実施例において、本装置10の基本的な構成要素は案
内ワイヤ38を受け入れるように形成されたマルチルーメンカテーテル14と、
バルーン16と、複数の分与器20と、バルーン16の外面25に装着された複
数のチューブ状流路64を含む。各チューブ状流路64はバルーン16よりも直
径が小さく、バルーン16の長手方向軸線と概ね平行となるように位置している
【0040】 図6は、更に分与器20が各キューブ状流路64の表面に装着されていること
を示している。分与器20は、バルーン16が膨らむと、分与器20が半径方向
に外方へ運動するようにチューブ状流路64の表面に位置している。しかしなが
ら、分与器20の図示は単に例示であって、前述の実施例に関して述べたいずれ
の分与器20あるいは分与器20の組み合わせをしてもよいことに注目されたい
【0041】 さて図7を参照すると、本装置10の断面図はチューブ状流路64を更に詳し
く示している。詳しくは、チューブ状流路64の遠位端66は分与器20を流体
源60に接続する流体流路26の一部を形成するようにシールされている。図6
および図7を参照すると、チューブ状流路64の近位端68はカテーテルの外側
ルーメン27と流体連通していることが認められる。カテーテルも流体ポンプ5
8と流体源60に流体連通している。
【0042】 図7に戻ると、分与器20はチューブ状流路64の表面に装着された状態で示
されている。図7が詳細に示すように、各分与器20の基部40は対応する孔70
の上方でチューブ状流路64に装着されている。この観点から、バルーン16の
外面にはどのような数のチューブ状流路64を装着してよいことが認められる。
更に、単一のチューブ状流路64にどのような数の分与器20を装着してもよい
ことが認められる。
【0043】 図8はマルチルーメン・カテーテル80およびグロメット82を含む第2の形
式の拡張部材15を示す。マルチルーメン・カテーテル80およびグロメット8
2の双方はグロメット82をマルチルーメン・カテーテル80の遠位端から離し
て位置させて同じ長手方向軸線の周りに配置されている。
【0044】 グロメット82を長手方向軸線に沿って並行に運動させるためにある形式の装
置が使用される。例えば、図8を参照すると、プッシュ−プル・ワイヤ84がグ
ロメット82に接続された状態で示されている。プッシュ−プル・ワイヤ84は
マルチルーメン・カテーテル80のルーメンの一つを貫通し、プッシュ−プル・
ワイヤ84が長手方向軸線と並行して直線的に運動しうるようにする。プッシュ
−プル・ワイヤ84の並行運動によってグロメット82が同様の並行運動を行う
ようにさせる。多くの場合において、本発明の装置10を案内ワイヤ38と組み
合わせて使用することが望ましい。そのような場合、プッシュ−プル・ワイヤ8
4には案内ワイヤ38が通過しうる内部ルーメンを形成すればよい。
【0045】 第2の形式において、複数の中空で、可撓性のチューブ86がグロメット82
とマルチルーメン・カテーテル80との間に装着されている。可撓性チューブ8
6は遠位端88と、近位端90と、中央領域92とを含む。各チューブ86の近
位端90はマルチルーメン・カテーテル80に接合されている。各チューブ86
の遠位端88はグロメット82に接合されている。チューブ86はマルチルーメ
ン・カテーテル80およびグロメット82の周りで図8に示すものと概ね同じ仕
方で半径方向に配分されている。
【0046】 図9から図11を参照すると、各可撓性チューブ86にはルーメン94が形成
されていることが判る。可撓性チューブ86のルーメン94は可撓性カテーテル
80を通過し、流体13がマルチルーメン・カテーテル80を通過し、可撓性チ
ューブ86へ入りうるようにする。各可撓性チューブ86のルーメン94は個々
にマルチルーメン・カテーテルを通過し、異なる流体13が各可撓性チューブ8
6へ入りうるようにしている。代替的に、各可撓性チューブ86のルーメン95
はマルチルーメン・カテーテル80内で1個以上の共通のルーメンに装着しうる
【0047】 図9および図10は複数の分与器20が各チューブ86の中央領域に装着され
ていることを示す。各可撓性86にはそれぞれの分与器20に対応する複数の孔
96が形成されている。機能的には、各孔96は各分与器20の流路をルーメン
94に接続され、流体ポンプ58が流体13を流体源60からルーメン94内へ
汲み上げ、分与器20を通して放出されるようにしうる。
【0048】 図9および図10もまた本発明は第1の収縮した形状(図9に示す)と第2の
拡張した形状(図10に示す)との間で運動可能であることを示す。詳細には、
グロメット82とマルチルーメン・カテーテル80とは第1の分離距離だけ離さ
れていることが判る。図9に示す装置10は、また100で示す第1の全幅を有
する。対照的に、図10に示されたグロメット82とマルチルーメン・カテーテ
ル80は図9に示す第1の分離距離98よりも小さい第2の分離距離102だけ
離されている。図10に示す装置10もまた図9に示す第1の全幅よりも大きな
第2の全幅104を有する。
【0049】 図9に示す第1の収縮した形状と図10に示す第2の拡張した形状との間の差
は長手方向軸線に沿ってグロメット82を並進運動させることによって達成され
る。詳しくは、プッシュ−プル・ワイヤ84がグロメット82をマルチルーメン
・カテーテル80に向って運動するようにさせるにつれて、各可撓性チューブ8
6が長手方向軸線から外方へ離れる方向に弓なりにならう。このようにして、プ
ッシュ−プル・ワイヤ86はグロメット82を並進させ、可撓性チューブ86が
交互に図10に示すように弓なりになったり、図9に示すように真っ直ぐになっ
たりするようにする。ある場合には、可撓性チューブ86は該チューブ86を弓
なり、あるいは真直形状のいずれかに弾圧する弾性材料から作ることが好ましい
【0050】 図12aから図12fを参照すると、流体13は血管11の壁に局所的な膨ら
み106を形成するのに十分な速度で血管11の壁内へ各分与器20から圧送し
うる。このことによって流体13は血管11の壁内へ拡散し、血管11の回りで
分配されうるようにする。図12aおよび図12fに示すように、分与器20は
複数の離隔した局所的な膨らみを形成するように離隔しており、該膨らみはその
後流体13を血管11の壁の概ね周囲に分配する。局所的な膨張を形成するのに
要する速度は使用される流体13の粘度によって変わる。典型的には、約5秒と
45秒の間に約400マイクロリットルから約700マイクロリットルの流体1
3が分与されると所望の局所的な膨らみを形成するのに十分である。しかしなが
ら、ここに提供した量と時間の範囲は単に例示であることを認識すべきである。
所望の局所的な膨らみを発生させるのに要する時間と量の範囲は、例えば、流体
13の粘度のような多数の要素によって変動する。
【0051】 流体13をその後治療個所54に沿って分配する複数の離隔した局所的膨らみ
を形成するのに要する間隔は使用される流体13によって変わる。分与器20は
約1ミリメートルから6ミリメートルの間、大雑把に70度から140度離した
周方向距離108だけ離隔すべきと考えられる。更に、分与器20は約0.5ミ
リメートルから3ミリメートルの間の長手方向距離100を離隔すべきである。
【0052】 血管11内へ注入すべき流体13の成分は実行している処置と患者12の身体
の状態によって変わる。詳しくは、流体13は新規の狭窄あるいは疾患を治療し
、以前の血管手術の影響を最小にすることによって再狭窄を阻止し、および(ま
たは)血管11の狭窄を阻止するように構成しうる。例えば、再狭窄を阻止する
には、流体はある病的状態における血管での平滑筋細胞の増殖を阻止する抗増殖
剤を含有しうる。これらの流体は急速に分裂する細胞を選択的に殺し、平滑筋組
織の増殖を阻止する。適当な流体は、例えばメトレキセート(methotrexate),
プレドニソーン(prednisone),アリダアミシン(aridamyzin),ミトミシン(
mitomycin),たんぱく合成阻害剤、例えばシュードモナス(pseudomonas),エ
キソトキシン(exotoxin)(PE)あるいはリシンA(RicinA)のようなトキシ
ンフラグメント(toxinguragments),例えば111インジウム,90イットリウム(
Ytteium),67ガリウム(Gallium),99mTc(テクネチウム)(Technetium9
9),32P(リン32)放射性薬品のような抗増殖剤を含有しうる。本発明の装
置は血液の流れ内へ洗い流される流体13の量を最小にしながら、血管の壁11
内へ危険な流体13を安全に送るのに比類なく適している。
【0053】 例えば、代替的に、側副血管の生成を刺激する流体13を本発明による装置に
よって送ることができる。このような特徴は原始の血管が狭窄に進む場合の新規
な側副血管を形成することによって患者の予防治療を可能にする。血管形成因子
阻害剤を含有する流体をこの目的に対して利用しうる。
【0054】 図13aと図13bとは血管11の組織および(または)細胞の成長を低下さ
せ、阻止しうる放射性アイソトープ112を含有する流体13を示す。放射性ア
イソトープ112は血管11に直接注射され、血管11の周囲で対称に注入され
るので、比較的短い半減期を有する比較的低エネルギの放射線アイソトープ11
2を利用しうる。これらの比較的低エネルギの放射性アイソトープ112は患者
12に対して発生させる外傷が最小である。本発明によって提供される装置10
は血液の流れ内へ洗い流される放射性アイソトープ112の量を最小にしながら
、血管の壁11の治療個所のみに放射性アイソトープ112を安全に送るのに比
類なく適している。更に、放射性アイソトープ112は薄層35cの平滑筋細胞
内へ急速に吸収される例えばアミノーマンノース改質のリポソームのような適当
な担体内に包むことが可能である。
【0055】 血管11に送るべき放射線の正確な投与量は患者の要件に適合するように変更
しうる。約8−40グレイの間の投与量を吸収した組織が再狭窄を阻止するため
に利用されるものと現在考えられている。流体13の正確な量と血管13に注入
されるべき流体13の種類とは血液の流れ内へ洗い流された流体13および(ま
たは)流体13の有効寿命とを正当化するように変更可能である。
【0056】 図14aおよび図14bを参照すると、血液の流れ内へ洗い流される流体13
の量を最小にするために、流体13の一部は概ね血管のpHレベルで沈殿すれば
よい。典型的には、血管のpHは約7である。このように、約6未満、あるいは
約8以上の流体pHレベルを有する流体13が利用可能である。流体13が血管
11の壁内へ分与して後、流体のpHレベルは7に近づき、流体13の一部は沈
殿する。本実施例に対して、流体13は沈殿剤114、該沈殿剤114内に取り
付いたあるいは組み込まれた活性成分115、および沈殿剤114と活性成分1
15とを運ぶ担体を含有しうる。活性成分115は患者12を治療するように構
成された流体13の部分である。この例において、沈殿剤114は担体成分11
7が血液の流れ内へ洗い流されている間に血管11の壁に沈殿しうる。
【0057】 活性成分115が沈殿剤114に取り付くか、あるいは組み込まれるので、流
体13の大量の活性成分115が血管の壁11に留まり、血液の流れ内へ洗い流
される流体13の活性成分の量を最小にする。本実施例においては、流体13の
活性成分115は、例えば、前述したように抗増殖剤を含有しうる。代替的に、
沈殿剤114と活性成分115とは例えばコロイド状金、すなわち198Au、お
よび119Auのような放射性核種および(または)例えば有機金属化合物の沈殿
剤のような無機沈殿剤でよい。
【0058】 更に、流体13の活性成分115は、それが長時間に亘って血管の壁11に解
放されるようにゆっくりと時間をかけて解放する製剤を有するように構成しうる
。別な言い方をすれば、活性成分115は時間をかけてゆっくりと生分解し、流
体13の活性成分を長時間に亘り血管の壁11内へ解放することができる。生分
解可能なポリマは活性成分115に対して制御可能な解放製剤を提供するために
使用しうる。
【0059】 代替的に、図15Aおよび図15Bを参照すると、流体13は結合剤116、
活性成分115および担体成分117を含有しうる。結合剤116は流体13の
活性成分115に固定される。結合剤116は血管の壁11の少なくとも一部に
結合、取り付け、および(または)交差結合するようにされている。例えば、結
合剤116は、例えばコラーゲンのような血管の壁11の一部あるいは血管の壁
の平滑筋細胞成分に結合するリガンドを含有しうる。結合剤116は活性成分1
15に固定されるので、このことは流体13の大量の活性成分115が血管の壁
11に留まり、血液の流れ内へ洗い流される流体13の活性成分115の量を最
小にするように確実にする。動脈の壁成分に結合するリガンドの例としてはPD
GF受容体、限定的ではないがインテグリン(integrin)系のある分子を含む接
着性分子、およびそのようなトロンビン受容体のような活性化した血小板を含む
。別な型式のリガンドはイリノイ州アーリントンハイツに所在するアマーシャム
社(Amersham located in Arlington Heights,Illinois)によってCeret
c・という名称で販売されている。例えば、代替的に、コラーゲンに結合するリ
ン・トリデンタイト(tridentite)を利用しうる。更に別な代替実施例において
、結合剤116はイオンの共有結合剤、血管の壁に対するファンデルバール(Va
n der Waal)誘引剤あるいはそれらの何らかの成分の組み合わせを形成する直接
結合性を有しうる。
【0060】 代替的に、図16aから図16cに示すように、流体13は血管11に対する
遺伝子治療にも使用しうる。本実施例においては、流体13は細胞120に侵入
し、細胞120内の細胞遺伝子122の一つと置換し、転形し、阻止し、あるい
は増強するようにされた適当なウイルス性ベクトル118を含有しうる。例えば
、流体13はレトロウィルス性(retroviral)、アデノウィルス性(adenoviral
)ベクトル、あるいは適当な遺伝子交換のための適当なDNAペイロード(payl
oad)を運ぶアデノウィルス(Adenovirus)関連ベクトル(AAV)を含有しう
る。例えば、代替的に遺伝子治療に対して裸のDNAあるいはポリケーション(
polycation)凝縮DNAを利用しうる。本発明は身体の残りの部分に影響を与え
ることなく血管11の治療個所54を遺伝子学的に変更する流体13の使用を可
能にする。
【0061】 本発明によって使用しうる更にその他の流体13は、例えば受容体部位単一ク
ローン系抗体のような抗体、サポニンのような毒物、DNAのような遺伝子材料
、内皮細胞のような細胞材料および(または)ヘパリンのような医薬を含有する
。本明細書で提供している例は本発明に対して有用である流体13の単なる例で
ある。当該技術分野の専門家には医療技術が向上するにつれて更に別な流体13
が開発されるであろうことは認識される。更に、当該技術分野の専門家は本発明
は再狭窄を阻止すること以外の用途にも利用可能であることを認識する。例えば
、拡張した分与器20を使用して、本発明は流体13を血管11から特定の器官
まで送ることができる。
【0062】 作動 拡張部材15の形式のバルーン16の作動の例が図1から図3までを先ず参照
して最良に示されうる。先ず、案内ワイヤ38が患者12の血管11内へ配置さ
れる。これは血管11を通して流体13が解放されるべき治療個所54までの機
械的な通路を設定するために実行される。
【0063】 次に、カテーテル14に装着されたバルーン16が案内ワイヤ54上を処置個
所54まで動かされる。バルーン16は血管11内で動いている間は第1の形状
である。一旦、バルーン16が処理個所54の近傍に適正に位置決めされると、
膨張装置56が起動してバルーン16をその第2の形状まで膨張させる。図2に
示すように、膨張装置56が本装置10の近位の(体外の)端に接続されている
【0064】 再び図3を参照すると、バルーン16が膨張されるにつれて、拡張しつつある
バルーン16がチューブ状スリーブ18に対して弾圧され、チューブ状スリーブ
18も同様に拡張される。その結果、チューブ状スリーブ18に装着された分与
器20はカテーテル14から半径方向に運動し、処理個所54内へ陥入する。更
に、バルーン16は同時に血管11を膨張させるために使用しうる。
【0065】 分与器20を治療個所54内へ陥入させた状態で、図2に示す流体ポンプ58
が起動して流体13を流体源60から流体流路26内へ汲み上げる。重要なこと
は、この汲み上げ作用によって流体流路26に既に汲み上げられている流体13
が分与器20の流体流路48を介して治療個所54の組織内へ放出されるように
することである。
【0066】 代替的に、流体ポンプ58は血管の壁11内へ分与器20を陥入させる前に起
動し、弁62は分与器20が治療個所54に陥入されるまで流体13の流れを阻
止するように使用しうる。次に、弁62は治療個所54に分与器20が陥入する
のと概ね同時に注射が行われるように分与器20が治療個所54に侵入すると開
放することができる。代替的に、流体13の注射は少なくとも約1秒から約20
秒弁62が開放するのを待機することによりある時間の遅れの後に行われるよう
にしてもよい。更に、血管の壁11に異なる時間間隔で一種類以上の流体13を
解放することも可能である。
【0067】 流体源60から流体13が治療個所54内へ分与された後、バルーン16は膨
張装置56を反転させることによって第1の形状まで収縮することができる。こ
のような作用によってバルーン16が収縮し、分与器29を治療個所54から後
退させる。本装置10全体は案内ワイヤ38上を患者12から後退させることが
できる。
【0068】 図6および図7に示す実施例は複数の個々のチューブ状流路64を利用してい
る。本実施例により、各チューブ状流路64の間での流体連通あるいは流体遮断
のいずれかの状態を保つことができる。例えば、各チューブ状流路64の間の流
体連通は各チューブ状流路64が同じ流体ポンプ58から流体13が供給される
ようにカテーテル14の1個の外側ルーメン27内で各チューブ状流路64を相
互に流体接続することによって達成しうる。代替的に、流体遮断は各チューブ状
流路64に対応する独立した外側ルーメン27を設け、対応する独立した流体ポ
ンプ58への独自の流体接続を設定することによって各チューブ状流路64の間
で保持することができる。その結果、それぞれが個々の流体ポンプ58に接続さ
れている複数のチューブ状流路64を使用することによって同時に各種の流体1
3を交互に注射することが可能である。
【0069】 本明細書で詳しく示し、かつ開示したように治療個所54内へ流体13を注射
するための特定の装置10は目的を達成し、前述した利点を提供することが可能
であるが、それは単に本発明の現在好適な実施例の例示であり、特許請求の範囲
に規定する以外は本明細書で示した構造や構成の細部に本発明は何ら限定される
意図でないことを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の特徴を有する装置を患者の動脈に位置した状態で示す患者の斜視図で
ある。
【図2】 本発明の特徴を有する装置の斜視図である。
【図3A】 図2の線3−3に沿って見た、患者の動脈に位置した状態の図2に示す装置の
断面図である。
【図3B】 動脈と、患者の動脈に位置した複数の分与器との拡大断面図である。
【図4A】 本発明の特徴を有する分与器の第1の実施例の斜視図である。
【図4B】 本発明の特徴を有する分与器の第2の実施例の斜視図である。
【図4C】 本発明の特徴を有する分与器の第3の実施例の斜視図である。
【図4D】 本発明の特徴を有する分与器の第4の実施例の斜視図である。
【図4E】 本発明の特徴を有する分与器の第5の実施例の斜視図である。
【図5A】 本発明の特徴を有する複数の分与器の実施例の斜視図である。
【図5B】 本発明の特徴を有する複数の分与器の別な実施例の斜視図である。
【図6】 本発明の特徴を有する装置の別な実施例の斜視図である。
【図7】 図6の線7−7に沿って見た断面図である。
【図8】 本発明の特徴を有する装置の更に別な実施例の斜視図である。
【図9】 図8の線9−9に沿って見た、収縮形状で示す図8に示す装置の断面図である
【図10】 図8の線9−9に沿って見た、拡張形状で示す図8に示す装置の断面図である
【図11】 患者の血管に位置した図8に示す装置の断面図である。
【図12A】 分与器が血管の壁に侵入する前の血管と装置との一部の長手方向断面図である
【図12B】 分与器が血管の壁に侵入した後の血管の一部と本装置の一部との長手方向断面
図である。
【図12C】 血管に浸入している分与器を示す血管と本装置との軸線方向の断面図である。
【図12D】 流体が血管の壁に注射された後の血管の壁の長手方向の断面図である。
【図12E】 分与器が血管の壁に注射した流体を示す軸線方向断面図である。
【図12F】 血管の壁に拡散された流体を示す血管と本装置との一部の長手方向断面図であ
る。
【図12G】 血管の壁に拡散された流体を示す血管と本装置との軸線方向断面図である。
【図13A】 血管の壁に拡散されつつある放射性アイソトープを含有した流体を示す血管と
本装置との長手方向断面図である。
【図13B】 放射性アイソトープを含有した流体が血管の壁内へ拡散された後の血管と本装
置との一部の長手方向断面図である。
【図14A】 血管の壁に拡散されつつある沈殿剤を含有する流体を示す血管と本装置との長
手方向断面図である。
【図14B】 流体の一部が沈殿した後の血管と本装置の一部の長手方向断面図である。
【図15A】 血管の壁に拡散されつつある沈殿剤を含有する流体を示す血管と本装置との長
手方向断面図である。
【図15B】 血管の壁の一部に結合されつつある結合剤を示す血管と本装置の一部の長手方
向断面図である。
【図16A】 血管の細胞遺伝子と本発明の特徴を有する装置の一部とを示す血管の長手方向
断面図である。
【図16B】 本装置によって血管の壁に注射されたウイルス遺伝子を含有する流体を示す血
管の長手方向断面図である。
【図16C】 ウイルス遺伝子が細胞遺伝子を攻撃し、細胞内で細胞遺伝子と置換しているこ
を示す血管の一部の長手方向断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C U,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD ,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN, IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,L K,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK ,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO, RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,T M,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA ,ZW (72)発明者 バラス、ピーター アメリカ合衆国 イリノイ、オークブルッ ク、 ハンプトン ドライブ 3 Fターム(参考) 4C060 DD03 DD38 MM01 MM25 4C066 AA07 BB01 BB03 CC01 DD02 FF01 KK15 KK16 KK19 LL30 4C167 AA02 AA07 AA58 AA66 AA71 AA75 BB02 BB12 BB27 BB40 CC09 DD01 EE08 GG06 GG16 GG21 HH08

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血管の壁を処置する装置であって、 流体を含む流体源と、 収縮形状と拡張形状との間で運動する拡張部材と、 収縮形状と拡張形状との間で拡張部材と共に運動する分与器と、 前記分与器と流体連通した状態で前記流体源を接続する流体通路とを含むこと
    を特徴とする血管の壁を処置する装置。
  2. 【請求項2】 前記流体が血管における平滑筋組織の増殖を阻止することを
    特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記流体が放射性アイソトープを含有することを特徴とする
    請求項1に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記流体が側副血管の生成を促すことを特徴とする請求項1
    に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記流体が99mTc(テクネチウム99)を含有することを
    特徴とする請求項1に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記流体が32P(リン32)を含有することを特徴とする請
    求項1に記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記流体が遺伝子治療に使用されることを特徴とする請求項
    1に記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記流体がコロイド状金を含有することを特徴とする請求項
    1に記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記流体が少なくとも部分的に血管の概ね血管pHレベルに
    おいて沈殿することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記流体が血管pHレベルとは相違する流体pHレベルを
    有し、前記流体の少なくとも一部が概ね血管pHレベルで沈殿し、そのため流体
    は血管pHレベルに近づくにつれて血管の壁に沈殿することを特徴とする請求項
    1に記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記流体が放射性薬品の沈殿物を含有することを特徴とす
    る請求項1に記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記流体が無機性沈殿物を含有することを特徴とする請求
    項1に記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記流体が約6pH未満の流体pHレベルを有することを
    特徴とする請求項1に記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記流体が約8pH以上の流体pHレベルを有することを
    特徴とする請求項1に記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記流体が前記壁の少なくとも一部に結合する結合剤を含
    有することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記流体が前記壁の少なくとも一部に接着するリガンドを
    含有することを特徴とする請求項15に記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記流体がコラーゲンに接着するリガンドを含有すること
    を特徴とする請求項15に記載の装置。
  18. 【請求項18】 流体が前記結合剤に固定された活性成分を有することを特
    徴とする請求項15に記載の装置。
  19. 【請求項19】 前記流体が前記壁における平滑筋組織の増殖を阻止する活
    性成分を有することを特徴とする請求項18に記載の装置。
  20. 【請求項20】 前記流体が放射性アイソトープを含有する活性成分を有す
    ることを特徴とする請求項18に記載の装置。
  21. 【請求項21】 前記流体源が血管の壁を局所的に膨張するのに十分な速度
    で血管の壁内へ分与器から流体を圧送することを特徴とする請求項1に記載の装
    置。
  22. 【請求項22】 複数の離隔した分与器であって、流体が概ね血管の壁の周
    囲で拡散するように離隔されている分与器を含むことを特徴とする請求項1に記
    載の装置。
  23. 【請求項23】 前記流体源が血管の壁において少なくとも一箇所のふくら
    みを形成するのに十分な速度で複数の離隔した分与器から血管の壁内へ流体を圧
    送することを特徴とする請求項22に記載の装置。
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