JP2003531255A - フルオロビニルエーテルおよびそのコポリマー組成物 - Google Patents

フルオロビニルエーテルおよびそのコポリマー組成物

Info

Publication number
JP2003531255A
JP2003531255A JP2001578383A JP2001578383A JP2003531255A JP 2003531255 A JP2003531255 A JP 2003531255A JP 2001578383 A JP2001578383 A JP 2001578383A JP 2001578383 A JP2001578383 A JP 2001578383A JP 2003531255 A JP2003531255 A JP 2003531255A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
monomer
ether
fluoroelastomer
group
perfluoro
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001578383A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003531255A5 (ja
Inventor
フン ミン−ホン
ワーナー シュミエゲル ウォルター
Original Assignee
デュポン ダウ エラストマーズ エルエルシー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US09/815,737 external-priority patent/US6630244B1/en
Application filed by デュポン ダウ エラストマーズ エルエルシー filed Critical デュポン ダウ エラストマーズ エルエルシー
Publication of JP2003531255A publication Critical patent/JP2003531255A/ja
Publication of JP2003531255A5 publication Critical patent/JP2003531255A5/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C43/00Ethers; Compounds having groups, groups or groups
    • C07C43/02Ethers
    • C07C43/03Ethers having all ether-oxygen atoms bound to acyclic carbon atoms
    • C07C43/14Unsaturated ethers
    • C07C43/17Unsaturated ethers containing halogen
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F214/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen
    • C08F214/18Monomers containing fluorine
    • C08F214/22Vinylidene fluoride
    • C08F214/222Vinylidene fluoride with fluorinated vinyl ethers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F216/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an alcohol, ether, aldehydo, ketonic, acetal or ketal radical
    • C08F216/12Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an alcohol, ether, aldehydo, ketonic, acetal or ketal radical by an ether radical
    • C08F216/14Monomers containing only one unsaturated aliphatic radical
    • C08F216/1408Monomers containing halogen

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 フルオロエラストマーにおける加硫部位モノマーとして有用な新規なクラスのフルオロビニルエーテルモノマーと、これらのフルオロビニルエーテルモノマーを調製するための方法と、これらのフルオロビニルエーテルモノマーの共重合単位を含むフルオロエラストマーコポリマー組成物と、について開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、フルオロエラストマーにおける加硫部位モノマーとして有用な新規
なクラスのフルオロビニルエーテルモノマーと、これらのフルオロビニルエーテ
ルモノマーを調製するための方法と、これらのフルオロビニルエーテルモノマー
の共重合単位を有する硬化性フルオロエラストマーコポリマーと、に関する。
【0002】 (発明の背景) エラストマー性フルオロポリマー(すなわちフルオロエラストマー)は、熱、
天候、油、溶剤、化学物質による作用に対して優れた耐性を示す。このような素
材は市販されており、通常はフッ化ビニリデン(VF2)とヘキサフルオロプロ
ピレン(HFP)とのジポリマーであるか、VF2とHFP、テトラフルオロエ
チレン(TFE)のターポリマーである。これらのジポリマーやターポリマーに
は低温硬化性および加工性のよさなど望ましい特性が多くあるが、低温可撓性に
ついては用途を問わず不十分であり、アルカリ性溶剤の攻撃に対する耐性も不十
分である。
【0003】 フッ化ビニリデンエラストマーに過フッ素化エーテルのモノマー単位を導入す
ると低温特性が改善されることが知られている。すなわち、これらのポリマーで
作られる硬化物品は低温でも良くシールされる。たとえば、HFPの代わりにパ
ーフルオロ(メチルビニル)エーテル(PMVE)を使用すると、得られるVF2 /PMVE/TFEコポリマーのガラス転移温度(Tg)値がこれに相当するV
2/HFP/TFEコポリマーの場合よりも10℃〜20℃低くなることが、
米国特許第5,214,106号でCarlsonによって開示されている。ガ
ラス転移温度の低いポリマーでは低温でエラストマー的な特性が維持されるため
、Tgは低温可撓性を示す指標として用いられることが多い。
【0004】 一般的な他のフルオロエラストマーとしては、TFEと、エチレンまたはプロ
ピレンなどの1種またはそれ以上の炭化水素オレフィンと、任意にVF2とのコ
ポリマーがあげられる(たとえば米国特許第4,758,618号)。これらの
コポリマーは通常、他のタイプのフルオロエラストマーよりもアルカリ溶液によ
る攻撃に対する耐性が高い。また、良好な低温シーリング特性を与えるべく、こ
れらのコポリマーがパーフルオロ(アルキルビニル)エーテル(PAVE)を含
むものであってもよい(米国特許第4,694,045号)。
【0005】 上記にて列挙したフルオロエラストマーの多くは、効率的に架橋するためには
そのポリマー鎖に加硫部位モノマーを取り込むことを必要とする。このような加
硫部位モノマーのない状態では、フルオロエラストマーと硬化剤とが全く反応し
ないこともあれば、部分的にしか反応が起こらなかったり、商業規模で利用する
には反応速度が遅すぎたりしてしまう場合がある。架橋が不十分なエラストマー
でシールを作ると、このシールは本来想定されるよりも短期間でだめになってし
まうことが多い。残念なことに、今日利用されている加硫部位モノマーの多くが
不都合を伴っている。たとえば、反応性の臭素原子またはヨウ素原子を含有する
モノマーでは、硬化反応時に副生物が放出される可能性があるが、これらの副生
物は環境に有害なものである。また、重合速度を変える、重合を終了させること
により、あるいは、望ましくない鎖分岐やゲル化までも発生させることにより、
フルオロエラストマーの重合を中断させてしまうほど、他の加硫部位モノマー(
分子の両末端に二重結合を含むものなど)の反応性が高い場合がある。最後に、
加硫部位モノマーをフルオロエラストマーのポリマー鎖に取り込むことで、フル
オロエラストマーの特性(物性および耐薬品性の両方)にマイナスの影響がおよ
ぶ場合もある。
【0006】 したがって、従来技術においては、環境に優しく、重合を中断させず、フルオ
ロエラストマーの特性を損ねることのない加硫部位モノマーに対する需要がある
【0007】 (発明の概要) 本発明は、フルオロビニルエーテルモノマーであって、式CF3CHFCF2
(O)n−(CH2m−(CF2p−Rf−OCF=CF2で表され、式中、Rf
、C1〜C8パーフルオロアルキル基またはC1〜C8パーフルオロアルコキシ基で
あり、nは0または1であり、mは1から3の整数であり、pは1から4の整数
である、ことを特徴とするフルオロビニルエーテルモノマーに関する。
【0008】 また、本発明は、上記のフルオロビニルエーテルを調製するための方法に関す
る。この方法は、 A.式HO−(CH2m−(CF2p−Rf−OCF=CF2で表されるヒドロ
キシビニルエーテル化合物を塩素化し、式HO−(CH2m−(CF2p−Rf
−OCFCl−CF2Clで表される塩素化ヒドロキシエーテルを生成するステ
ップと、 B.前記塩素化ヒドロキシエーテルをヘキサフルオロプロペンと縮合させ、式
CF3CHFCF2−(O)n−(CH2m−(CF2p−Rf−OCFCl−CF2 Clで表される塩素化エーテルを生成するステップと、 C.前記塩素化エーテルを脱塩素化し、式CF3CHFCF2−(O)n−(C
2m−(CF2p−Rf−OCF=CF2で表されるフッ素化ビニルエーテルを
生成するステップと、を含む。
【0009】 また、本発明は、フルオロエラストマー組成物であって、 A.フッ化ビニリデンとテトラフルオロエチレンとからなる群から選択される
フルオロオレフィンである、第1のモノマーの共重合単位と、 B.前記第1のモノマーとは異なる第2のモノマーの共重合単位であって、i
)フルオロオレフィンと、ii)炭化水素オレフィンと、iii)パーフルオロ
(アルキルビニル)エーテルと、iv)パーフルオロ(アルコキシビニル)エー
テルと、からなる群から選択される、第2のモノマーの共重合単位と、 C.式CF3CHFCF2−(O)n−(CH2m−(CF2p−Rf−OCF=
CF2で表され、式中、RfはC1〜C8パーフルオロアルキル基またはC1〜C8
ーフルオロアルコキシ基であり、nは0または1であり、mは1から3の整数で
あり、pは1から4の整数である、フッ素化ビニルエーテル加硫部位モノマーの
共重合単位と、を含むことを特徴とするフルオロエラストマー組成物に関する。
【0010】 また、本発明は、上記のフルオロエラストマーのポリヒドロキシル的(pol
yhydroxylic)硬化が可能な組成物に関する。
【0011】 (発明の詳細な説明) 本発明の硬化性組成物に用いられるフルオロエラストマーは、ポリヒドロキシ
ル化合物との間で架橋反応を起こし、優れた物性および耐薬品性を示すエラスト
マー性硬化組成物を形成することが可能なコポリマーである。さらに、本発明の
フルオロエラストマーに用いられる加硫部位モノマーは、重合過程に悪影響をお
よぼすことがなく、硬化反応の副生物が環境問題となることもない。
【0012】 本発明のフルオロエラストマーは、A)フッ化ビニリデンとテトラフルオロエ
チレンとからなる群から選択されるフルオロオレフィンである第1のモノマー、
B)第1のモノマーと同一ではなく、フルオロオレフィンと、炭化水素オレフィ
ンと、パーフルオロ(アルキルビニル)エーテルと、パーフルオロ(アルコキシ
ビニル)エーテルと、からなる群から選択される第2のモノマー、C)式CF3
CHFCF2−(O)n−(CH2m−(CF2p−Rf−OCF=CF2で表され
、式中、RfはC1〜C8パーフルオロアルキル基またはC1〜C8パーフルオロア
ルコキシ基であり、nは0または1であり、mは1から3の整数であり、pは1
から4の整数である、フルオロビニルエーテル加硫部位モノマー、の各共重合単
位を含む。
【0013】 任意に、本発明のフルオロエラストマーはさらに、前記第1のモノマー、第2
のモノマーおよび加硫部位モノマーとは異なる、少なくとも1種の別のモノマー
の共重合単位を含むものであってもよい。1種または複数の別のモノマーは、パ
ーフルオロ(アルキルビニル)エーテルと、パーフルオロ(アルコキシビニル)
エーテルと、フルオロオレフィンと、炭化水素オレフィンと、からなる群から選
択されるものとすることができる。
【0014】 また、本発明のフルオロエラストマーコポリマーは任意に、ポリマー鎖末端に
結合したヨウ素を最大約1wt.%含むものであってもよい。このヨウ素は、重
合時にヨウ素含有連鎖移動剤を用いることで導入される。
【0015】 本発明のフルオロエラストマーにおいて第2のモノマーおよび任意の別のモノ
マーとして有用なフルオロオレフィンモノマーの一例に、フッ化ビニリデン(V
2)、テトラフルオロエチレン(TFE)、クロロトリフルオロエチレン(C
TFE)、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)、ペンタフルオロプロピレン、
フッ化ビニルなどがあるが、これに限定されるものではない。
【0016】 本発明のフルオロエラストマーにおいて第2のモノマーおよび任意の別のモノ
マーとして利用できる炭化水素オレフィンモノマーには、フッ素原子が含まれて
いない。このような炭化水素オレフィンの例としては、エチレン(E)、プロピ
レン(P)、ブチレン−1およびイソブチレンがあげられるが、これに限定され
るものではない。
【0017】 コモノマーとして使用するのに適したパーフルオロ(アルキルビニル)エーテ
ルには、式 CF2=CFO(Rf’O)n(Rf’’O)mf (I) (式中、Rf’およびRf’’は、炭素原子数2〜6の異なる直鎖状パーフルオ
ロアルキレン基または枝分れパーフルオロアルキレン基であり、mおよびnは独
立に0〜10であり、Rfは炭素原子数1〜6のパーフルオロアルキル基である
)で表されるものが含まれる。
【0018】 PAVEの好ましいクラスのひとつとして、式 CF2=CFO(CF2CFXO)nf (II) で表され、式中、XはFまたはCF3であり、nは0〜5であり、Rfは炭素原子
数1〜6のパーフルオロアルキル基である、組成物があげられる。
【0019】 PAVEの最も好ましいクラスのひとつとして、nが0または1であり、Rf
が1〜3個の炭素原子を有するエーテルがあげられる。このような過フッ素化エ
ーテルの一例として、パーフルオロ(メチルビニル)エーテルおよびパーフルオ
ロ(プロピルビニル)エーテルがあげられる。他の有用なモノマーとして、式 CF2=CFO[(CF2mCF2CFZO]nf (III) で表され、式中、Rfは炭素原子数1〜6のパーフルオロアルキル基であり、m
=0または1であり、n=0〜5であり、Z=FまたはCF3である、化合物が
ある。
【0020】 このクラスの好ましいメンバとして、RfがC37、m=0、n=1のものが
ある。
【0021】 別のパーフルオロ(アルキルビニル)エーテルモノマーとして、式 CF2=CFO[(CF2CFCF3O)n(CF2CF2CF2O)m(CF2p
x2x+1 (IV) で表され式中、mおよびnは独立に1〜10であり、p=0〜3であり、x=1
〜5である、化合物があげられる。
【0022】 このクラスの好ましいメンバとしては、n=0〜1、m=0〜1、x=1の化
合物があげられる。
【0023】 有用なパーフルオロ(アルコキシビニル)エーテルの一例として、 CF2=CFOCF2CF(CF3)O(CF2O)mn2n+1 (V) (式中、n=1〜5、m=1〜3であり、好ましくは、n=1である)があげら
れる。
【0024】 パーフルオロ(アルキルビニル)エーテルとパーフルオロ(アルコキシビニル
)エーテルとの混合物を利用してもよい。
【0025】 本発明のフルオロエラストマーの具体例としては、本発明のフルオロビニルエ
ーテル加硫部位モノマーの共重合単位を有するポリマーと、VF2/HFPの単
位、VF2/HFP/TFEの単位、VF2/PMVEの単位、VF2/PMVE
/TFEの単位、TFE/Pの単位、TFE/P/VF2の単位、E/TFE/
PMVEの単位があげられるが、これに限定されるものではない。
【0026】 本発明のフルオロエラストマーにおいて有用な加硫部位モノマーは、一般式C
3CHFCF2−(O)n−(CH2m−(CF2p−Rf−OCF=CF2で表
され、式中、RfはC1〜C8パーフルオロアルキル基またはC1〜C8パーフルオ
ロアルコキシ基であり、nは0または1であり、mは1から3の整数であり、p
は1から4の整数である、フルオロビニルエーテルのクラスのひとつである。好
ましくは、Rfは−[OCF(CF3)CF2x−(式中、xは1または2)であ
り、nは1、mは1であり、pが1から4の整数である。これらのフルオロビニ
ルエーテルの具体例としては、CF3CHFCF2−O−CH2CF2CF2−O−
CF(CF3)CF2−OCF=CF2があげられるが、これに限定されるもので
はない。
【0027】 これらの加硫部位モノマーは、重合するとそのビニル基によってフルオロエラ
ストマーポリマー鎖になり、ペンダントCF3CHFCF2−(O)n−(CH2m −(CF2p−Rf−O−側鎖のある共重合単位が得られる。硬化時、側鎖は容
易に脱フッ化水素化し、炭素−炭素二重結合が形成される。これらの不飽和部位
が架橋の加硫部位として作用するのである。
【0028】 本発明の加硫部位モノマーの特有の特徴のひとつに、ポリヒドロキシル(po
lyhydroxylic)硬化剤との架橋反応に関与する独立した加硫部位モ
ノマーとして作用するということがある。すなわち、この加硫部位モノマーの共
重合単位を含むポリマーでは、脱フッ化水素化を開始するのにパーフルオロモノ
マー(HFP/VF2/HFPなど)が両側にある共重合VF2モノマー配列が存
在している必要はない。
【0029】 本発明のフルオロエラストマーコポリマーでは水素の引き抜きが容易であるた
め、効率のよいポリヒドロキシル的硬化を行う上でコポリマーに必要なのは、加
硫部位モノマーを0.3〜5wt.%(好ましくは0.7〜3wt.%)という
低濃度で含有していることだけである。このため、他のコモノマーの濃度を調節
し、特定の物性を最大限にすることができる。このように、本発明のポリマーは
、低濃度の加硫部位モノマーしか存在しなくても優れた硬化特性を示す。
【0030】 本発明のフルオロビニルエーテルモノマーは、a)式HO−(CH2m−(C
2p−Rf−OCF=CF2で表されるヒドロキシビニルエーテル化合物を塩素
化し、式HO−(CH2m−(CF2p−Rf−OCFCl−CF2Clで表され
る塩素化ヒドロキシエーテルを生成するステップと、b)前記塩素化ヒドロキシ
エーテルをヘキサフルオロプロペンと縮合させ、式CF3CHFCF2−(O)n
−(CH2m−(CF2p−Rf−OCFCl−CF2Clで表される塩素化エー
テルを生成するステップと、c)前記塩素化エーテルを脱塩素化し、式CF3
HFCF2−(O)n−(CH2m−(CF2p−Rf−OCF=CF2で表される
フッ素化ビニルエーテルを生成するステップと、を含む方法によって調製可能な
ものである。脱塩素化するのに好ましい手段の一つに、非プロトン性溶媒中、7
0から140℃の温度において、還元剤(亜鉛など)と反応させることによるも
のがある。ヒドロキシビニルエーテル開始材料は従来技術において周知である。
これらのヒドロキシビニルエーテルのうちいくつかはデュポン社から販売されて
おり、あるいは、米国特許第4,982,009号に開示された方法によって合
成することもできる。
【0031】 上記の方法において、ヒドロキシビニルエーテルの塩素化は、−15から40
℃、好ましくは0から10℃の温度における純塩素との反応を含むさまざまな手
段によって行うことができるものである。
【0032】 塩素化ヒドロキシエーテルとヘキサフルオロプロペンとの縮合は、強塩基の存
在下、無水非プロトン性溶媒中に含まれるヘキサフルオロプロピレンと塩素化ビ
ニルエーテルとの−15から70℃の温度における反応を含むさまざまな手段に
よって行うことができるものである。好適な非プロトン性溶媒としては、ジメチ
ルスルホキシドおよびジメチルホルムアミドがあげられる。好適な強塩基として
はカリウムt−ブトキシドがあげられる。
【0033】 本発明のポリマーは、遊離基のバッチまたはセミバッチ、あるいは、遊離基の
連続乳化重合プロセスによって調製可能なものである。また、これらのポリマー
を遊離基の懸濁重合プロセスによって調製することもできる。
【0034】 たとえば、連続乳化プロセスを利用する場合、ポリマーは一般に完全混合槽型
反応器内で調製される。圧力1から8MPaで重合温度は40℃から145℃、
好ましくは80℃から135℃の範囲であればよい。滞留時間は20から360
分が好ましい。遊離基の生成については、熱分解または亜硫酸ナトリウムなどの
還元剤との反応のいずれかによって、過硫酸アンモニウムなどの水溶性重合開始
剤を用いて行うことができる。パーフルオロオクタン酸アンモニウムなどの不活
性界面活性剤を、通常は水酸化ナトリウムなどの塩基またはリン酸二ナトリウム
などの緩衝液の添加と併用して分散液を安定させ、pHを3から7の範囲に調節
してもよい。反応器廃液ラテックスから減圧下での気化によって未反応のモノマ
ーを除去する。抜き取ったラテックスから凝集によってポリマーを回収する。こ
の凝集については、たとえば、酸を添加してラテックスのpHを約3まで落とし
た後、硝酸カルシウム、硫酸マグネシウムまたは硫酸カリウムアルミニウムの水
溶液などの塩溶液を酸性化されたラテックスに添加することによって行うことが
できる。このポリマーを上清(serum)から分離した後、水洗してから乾燥
させる。乾燥後、生成物を硬化させてもよい。
【0035】 得られるポリマーの分子量分布を制御する目的で、重合時に連鎖移動剤を使用
してもよい。連鎖移動剤の一例としては、イソプロパノール、メチルエチルケト
ン、酢酸エチル、マロン酸ジエチル、イソペンタン、1,3−ジヨードパーフル
オロプロパン、1,4−ジヨードパーフルオロブタン、1,6−ジヨードパーフ
ルオロヘキサン、1,8−ジヨードパーフルオロオクタン、ヨウ化メチレン、ヨ
ウ化トリフルオロメチル、ヨウ化パーフルオロ(イソプロピル)、ヨウ化パーフ
ルオロ(n−ヘプチル)があげられる。ヨウ素含有連鎖移動剤の存在下で重合を
行うことで、鎖末端に結合して、フルオロエラストマーのポリマー鎖1つあたり
1つまたは2つのヨウ素原子を持つポリマーが得られることがある(たとえば、
米国特許第4,243,770号および同第4,361,678号を参照のこと
)。このようなポリマーは、連鎖移動剤の非存在下で生成されるポリマーよりも
流動性および加工性が改善されている場合がある。通常、フルオロエラストマー
の鎖末端に化学的に結合したヨウ素をポリマーに最大約1重量パーセント導入し
、好ましくは0.1〜0.3wt.%導入する。
【0036】 本発明の一実施形態に、上述したコポリマーとポリヒドロキシル硬化剤とを含
む硬化性組成物がある。また、アミンおよびアミン誘導体(カルバメートなど)
でも本発明のポリマーを硬化可能である。
【0037】 十分な硬化速度を得るのに促進剤を必要とする周知の芳香族ポリヒドロキシル
架橋剤はいずれも、本発明のフルオロエラストマーと併用するのに適している。
通常、架橋剤はフルオロエラストマー100重量部あたり(phr)約0.5〜
4重量部の量で添加され、普通は1〜2.5phrの量で添加される。好ましい
架橋剤には、式
【0038】
【化2】
【0039】 で表され、式中、Aは、炭素原子数1〜13の、二官能性の脂肪族、脂環式また
は芳香族ラジカルなどの安定した二価のラジカル、あるいは、チオ、オキシ、カ
ルボニル、スルフィニルまたはスルホニルラジカルであり、Aは、少なくとも1
つの塩素原子またはフッ素原子で置換されていてもよく、xは0または1であり
、nは1または2であり、ポリヒドロキシル化合物の芳香環はいずれも、塩素、
フッ素またはホウ素の少なくとも1つの原子、−CHO基、カルボキシルまたは
アシルラジカル(RがOHまたはC1〜C8アルキル、アリールまたはシクロアル
キル基である−CORなど)で置換されていてもよい、ジ−、トリ−、テトラヒ
ドロキシベンゼン、ナフタレン、アントラセンおよびビスフェノールがある。ビ
スフェノールを示す上記の式から、どちらの環のどの位置にも−OH基を付加で
きる(1位以外)ことが理解できよう。これらの化合物を2種類またはそれ以上
ブレンドしたものを利用することも可能である。
【0040】 上の段落に示したビスフェノールの式を参照すると、Aがアルキレンである場
合、これには、メチレン、エチレン、クロロエチレン、フルオロエチレン、ジフ
ルオロエチレン、1,3−プロピレン、1,2−プロピレン、テトラメチレン、
クロロテトラメチレン、フルオロテトラメチレン、トリフルオロテトラメチレン
、2−メチル−1,3−プロピレン、2−メチル−1,2−プロピレン、ペンタ
メチレン、ヘキサメチレンなどが可能である。Aがアルキリデンである場合、こ
れには、エチリデン、ジクロロエチリデン、ジフルオロエチリデン、プロピリデ
ン、イソプロピリデン、トリフルオロイソプロピリデン、ヘキサフルオロイソプ
ロピリデン、ブチリデン、ヘプタクロロブチリデン、ヘプタフルオロブチリデン
、ペンチリデン、ヘキシリデンおよび1,1−シクロヘキシリデンなどが可能で
ある。Aがシクロアルキレンラジカルである場合、これには、1,4−シクロヘ
キシレン、2−クロロ−1,4−シクロヘキシレン、2−フルオロ−1,4−シ
クロヘキシレン、1,3−シクロヘキシレン、シクロペンチレン、クロロシクロ
ペンチレン、フルオロシクロペンチレン、シクロへプチレンなどが可能である。
さらに、Aは、m−フェニレン、p−フェニレン、2−クロロ−1,4−フェニ
レン、2−フルオロ−1,4−フェニレン、o−フェニレン、メチルフェニレン
、ジメチルフェニレン、トリメチルフェニレン、テトラメチルフェニレン、1,
4−ナフチレン、3−フルオロ−1,4−ナフチレン、5−クロロ−1,4−ナ
フチレン、1,5−ナフチレン、2,6−ナフチレンなどのアリーレンラジカル
であってもよい。ビスフェノールAF(4,4’−(ヘキサフルオロイソプロピ
リデン)ジフェノール)が好ましい架橋剤のひとつである。
【0041】 他の有用な架橋剤としては、ヒドロキノンの他、カテコール、レゾルシノール
、2−メチルレゾルシノール、5−メチルレゾルシノール、2−メチルヒドロキ
ノン、2,5−ジメチルヒドロキノンなどのジヒドロキシベンゼン、2−t−ブ
チルヒドロキノン、1,5−ジヒドロキシナフタレンがあげられる。
【0042】 別のポリヒドロキシ硬化剤には、ビスフェノールアニオンのアルカリ金属塩、
ビスフェノールアニオンの第4級アンモニウム塩、ビスフェノールアニオンの第
4級ホスホニウム塩を含む。たとえば、ビスフェノールAおよびビスフェノール
AFの塩。具体例としては、ビスフェノールAFの二ナトリウム塩、ビスフェノ
ールAFの二カリウム塩、ビスフェノールAFの一ナトリウム一カリウム塩、ビ
スフェノールAFのベンジルトリフェニルホスホニウム塩があげられる。ビスフ
ェノールアニオンの第4級アンモニウム塩および第4級ホスホニウム塩ならびに
その調製物が、米国特許第4,957,975号および同第5,648,429
号に記載されている。
【0043】 また、ジエステルなどの誘導体化したポリヒドロキシ化合物も有用な架橋剤で
ある。このような組成物の一例として、ビスフェノールAFの二酢酸塩、スルホ
ニルジフェノールの二酢酸塩、ヒドロキノンの二酢酸塩など、フェノールのジエ
ステルがあげられる。
【0044】 ポリヒドロキシ化合物を用いて硬化させる場合、硬化性組成物も加硫促進剤を
含むのが普通である。最も有用な促進剤は、第4級ホスホニウム塩、第4級アル
キルアンモニウム塩または第3級スルホニウム塩である。特に好ましい促進剤に
は、硫酸n−テトラブチルアンモニウム水素、トリブチルアリルホスホニウムク
ロリドおよびベンジルトリフェニルホスホニウムクロリドがある。他の有用な促
進剤としては、トリブチルベンジルアンモニウムクロリド、テトラブチルアンモ
ニウムブロミド、テトラブチルアンモニウムクロリド、ベンジルトリス(ジメチ
ルアミノ)ホスホニウムクロリド、8−ベンジル−1,8−ジアザビシクロ[5
,4,0]−7−ウンデセノニウムクロリド、[(C652+(C613)]
[Cl]-、[(C6132S(C65)]+[CH3CO2-など、米国特許第
5,591,804号、同第4,912,171号、同第4,882,390号
、同第4,259,463号、同第4,250,278号に記載されているもの
があげられる。通常、促進剤約0.2phrが有効な量であり、好ましくは約0
.35〜1.5phrを使用する。
【0045】 ビスフェノールの第4級アンモニウム塩または第4級ホスホニウム塩を硬化剤
として利用する場合、加硫促進剤を添加する必要はない。
【0046】 ポリヒドロキシ加硫系は、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化カルシウムまた
は酸化鉛などの二価の金属酸化物あるいは二価の金属水酸化物で構成される金属
化合物、あるいは、金属塩を約1〜70重量%含有する混合物などの弱酸の金属
塩との酸化物および/または水酸化物の混合物も含有する。弱酸の有用な金属塩
としては、バリウム、ナトリウム、カリウム、鉛およびカルシウムのステアリン
酸塩、安息香酸塩、炭酸塩、シュウ酸塩および亜リン酸塩があげられる。金属化
合物の添加量は通常、約1〜15phrであり、約2〜10部が好ましい。
【0047】 フルオロエラストマーに他の添加剤を配合し、さまざまな物性を最適化しても
よい。このような添加剤としては、一般にパーフルオロエラストマーの配合時に
利用される、カーボンブラック、安定剤、可塑剤、潤滑剤、顔料、フィラー、加
工助剤があげられる。これらの添加剤は、意図されている使用条件に合った十分
な安定性を持つという条件で、いずれも本発明の組成物に導入することが可能な
ものである。
【0048】 カーボンブラックは、組成物のモジュラス、引張強さ、伸び、硬度、耐摩耗性
、伝導率および加工性のバランスをとるための手段としてエラストマーに用いら
れる。カーボンブラックは通常、5〜60phrの量で有用である。
【0049】 上記に加え、あるいは上記の代わりとして、組成物中にフルオロポリマーフィ
ラーが存在していてもよい。通常、1から50phrのフルオロポリマーフィラ
ーを使用し、好ましくは少なくとも約5phrが存在する。フルオロポリマーフ
ィラーは、パーフルオロエラストマー組成物の製造および硬化時に用いられる最
高温度にて固体状である、微粉砕され容易に分散されるプラスチックフルオロポ
リマー(plastic fluoropolymer)であれば、どのような
ものであってもよい。固体状とは、フッ素樹脂が部分結晶性である場合、その結
晶融点がパーフルオロエラストマーの加工温度よりも高いことを意味する。この
ような微粉砕され容易に分散されるフッ素樹脂は一般に、マイクロパウダーまた
はフルオロ添加剤と呼ばれている。マイクロパウダーは通例、部分結晶性のポリ
マーである。
【0050】 好ましい添加剤のクラスには、モレキュラーシーブ、特にゼオライトが含まれ
る。モレキュラーシーブゼオライトは、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、
カルシウムなどのIA族元素およびIIA族元素の結晶性アルミノシリケートで
ある。化学的には、これらの結晶性アルミノシリケートは実験式M2/nO・Al23・ySiO2・wH2Oで表され、式中、yは2またはそれ以上であり、nは
陽イオンの原子価であり、wはゼオライトの空洞に含まれる水分を示す。このよ
うな組成物の市販例としては、いずれもウィスコンシン州ミルウォーキーのAl
drich Chemical Co., Inc.から入手可能な、モレキュ
ラーシーブ3A、モレキュラーシーブ4A、モレキュラーシーブ5A、モレキュ
ラーシーブ13Xがあげられる。このクラスの添加剤を使用することで、多くの
事例においてスポンジング(sponging)が防止され、プレス加硫時にお
ける加硫物の熱老化が改善される。通常、約1〜5phr使用すれば十分である
【0051】 他の好ましい添加剤としては、変性シランコートミネラルフィラーがあげられ
る。「変性シラン」とは、シランがアミノ基などの反応性官能基またはエポキシ
基を少なくとも1種含有することを意味する。本発明で使用するミネラルフィラ
ーは、カルシウムメタシリケート(CaSiO3)など、ある程度アルカリ性で
あると好ましく、特にケイ灰石である。アミノシランまたはエポキシシランのい
ずれかでコーティングされたケイ灰石が特に好ましい。これらの化合物は、ドイ
ツのフレシェン市にあるQuarzwerke GmbHからTremin(登
録商標)283 EST(エポキシシラン処理ケイ灰石)およびTremin(
登録商標)283 AST(アミノシラン処理ケイ灰石)として市販されている
。これらの変性シランコートミネラルフィラーは、プレス加硫時におけるフルオ
ロエラストマー組成物のスポンジングを防止すると同時に硬化速度を高める。概
して、本発明の組成物では約5から80phrの変性シランコートミネラルフィ
ラーを使用するのが実用的であり、約10から60phrが好ましい。
【0052】 架橋剤、促進剤、金属酸化物および他の添加剤は通常、密閉型二軸混合機また
はゴム用ロール機によってポリマーに導入される。次に、得られる組成物を、た
とえば圧縮トランスファー成形または射出成形によって、一般には熱および圧力
を利用して硬化させる。
【0053】 本発明の硬化性組成物は、ガスケット、管材、シール材および他の成形コンポ
ーネントの製造に役立つものである。このような物品は通常、さまざまな添加剤
を用いて、硬化性組成物の配合組成(compounded formulat
ion)を加圧下にて成形し、部品を硬化させた後、これをポストキュアサイク
ルに送ることによって製造される。フルオロエラストマーで使用するモノマー次
第では、硬化組成物は低温可撓性および加工性に優れると同時に、熱安定性およ
び耐薬品性にも優れている。この硬化組成物は特に、燃料噴射システムや燃料ラ
インコネクタシステムなど、耐油性、耐燃料油性および低温可撓性が適切な状態
で兼ね備わっている必要のあるシール材やガスケットなどの用途において有用で
あり、また、自動車での高温および低温での用途向けの他のシール材においても
有用である。
【0054】 以下、特定の実施形態を参照して本発明を説明する。ここでは、特に明記しな
い限り、部およびパーセントはいずれも重量基準である。
【0055】 (実施例) (試験方法) (硬化特性) 特に明記しない限り、硬化特性についてはAlpha Technologi
es Ltd.の2000E可動式(moving)ディスクレオメーター(M
DR)を用いて、可動ダイ(moving die)の周波数1.66Hz、振
動振幅±0.5°、温度180℃、試料サイズ7〜8gにて、ISO6502に
相当する条件で測定した。試験時間は12分であった。以下の硬化パラメータを
記録した。 MH: 最大トルクレベル、単位dN・m ML: 最小トルクレベル、単位dN・m ΔM: 最大トルクと最小トルクとの差、単位dN・m ts2: MLを2.26dNm上回るまでの時間(分) tc50: 最大トルクの50%に達するまでの時間(分) tc90: 最大トルクの90%に達するまでの時間(分)
【0056】 (実施例1) 本発明のモノマーすなわち、9,9,12−トリヒドロ−パーフルオロ(3,
6,10−トリオキサ−5−メチル−1−トリデセン)[CF2=CF−O−C
2CF(CF3)O−CF2CF2−CH2O−CF2CFHCF3]を以下の3つ
のステップからなる方法で調製した。
【0057】 第1ステップでは、ヒドロキシビニルエーテル9,9−ジヒドロ−9−ヒドロ
キシ−パーフルオロ(3,6−ジオキサ−5−メチル−1−ノネン)[CF2
CF−O−CF2CF(CF3)O−CF2CF2−CH2OH]を塩素化すること
によって、塩素化ヒドロキシエーテル中間体である1,2−ジクロロ−9,9−
ジヒドロ−9−ヒドロキシ−パーフルオロ(3,6−ジオキサ−5−メチル−ノ
ナン)[CF2Cl−CFCl−O−CF2CF(CF3)O−CF2CF2−CH2 OH]を調製した。このヒドロキシビニルエーテルの調製については、米国特許
第4,982,009号に開示されている。この第1のステップでは、ヒドロキ
シビニルエーテル300g(0.761モル)を0から10℃の間の温度まで冷
却した後、純塩素で塩素化した。反応の進み具合をガスクロマトグラフィで監視
した。ヒドロキシビニルエーテルの大半が消費された時点で塩素化を終了させた
。得られた塩素化ヒドロキシエーテルを蒸留によって精製したところ、25mm
Hgでの沸点が100℃である無色透明の液体200gが得られた。NMRを用
いて生成物を正確に識別した。1H−NMR(400MHz、CDCl3):δ4
.00(t,J=13.8Hz,2H)、1.94(s,br,1H)および19 F−NMR:(376.89MHz、CDCl3):−71.3(m,2F)、
−77.4(m,1F)、−80.2(t,3F)、−83.8から−86.0
(m,4F)、−126.5(t,2F)、−146.0(m,1F)。
【0058】 合成の第2ステップでは、上記のステップ1で調製した塩素化ヒドロキシエー
テルをヘキサフルオロプロペンと縮合させ、塩素化エーテル中間体である1,2
−ジクロロ−9,9,12−トリヒドロ−パーフルオロ(3,6,10−トリオ
キサ−5−メチル−トリデカン[CF2Cl−CFCl−O−CF2CF(CF3
)O−CF2CF2−CH2O−CF2CFHCF3]を生成した。これについては
、ステップ1で生成した1,2−ジクロロ−9,9−ジヒドロ−9−ヒドロキシ
−パーフルオロ−(3,6−ジオキサ−5−メチル−オクタン)(46.5g、
0.1mol)と、カリウムt−ブトキシド(1.58g、0.015mol)
と、無水ジメチルスルホキシド溶媒(25ml)とを、400ml容のステンレ
ス鋼製振盪管に仕込むことによって行った。次にこの振盪管をシールし、冷却し
、脱気した。さらに、ヘキサフルオロプロペン(30g、0.20mol)を振
盪管に移した。45℃にて8時間、振盪管を攪拌した。冷却後、振盪管の内容物
を蒸留したところ、27〜28mmHgでの沸点が99〜100℃の無色透明の
液体として、1,2−ジクロロ−9,9,12−トリヒドロ−パーフルオロ(3
,6,10−トリオキサ−5−メチルトリデカン)45gが得られた。生成物の
本質をNMRで同定した。1H−NMR(400MHz、CDCl3):δ4.8
5(dm,J=50Hz,2H)、4.35(t,J=11.8Hz,1H)。19 F−NMR:(376.89MHz、CDCl3):−71.4(m,2F)
、−77.4(m,1F)、−76.0(m,3F)、−80.3(m,3F)
、−80.5から−85.0(m,6F)、−124.1(m,2F)、−14
5.9(m,1F)、−212.5(m,1F)。
【0059】 第3のステップでは、第2のステップで生成した塩素化エーテル中間体を還元
し、本発明のフルオロビニルエーテルモノマーを得た。このステップでは、亜鉛
末(23.5g、0.359mol)を無水ジメチルホルムアミド(DMF)溶
媒(180ml)と混合したものを反応フラスコに仕込んだ。次に、亜鉛金属を
活性化するためにフラスコに臭素(1.5ml)を加えた。1,2−ジクロロ−
9,9,12−トリヒドロ−パーフルオロ−(3,6,10−トリオキサ−5−
メチル−1−トリデセン(87g、0.141mol)(第2のステップで上記
にて生成)を加え、4時間かけて98から104℃の間の温度まで反応混合物を
加熱した。ガスクロマトグラフィを行ったところ、塩素化エーテル反応物が完全
に消費されたことが分かった。この反応混合物を冷却し、濾過して亜鉛金属とハ
ロゲン化亜鉛残渣とを取り除いた。得られた二層液を分離し、底の層を水洗して
蒸留したところ、本発明の9,9,12−トリヒドロ−パーフルオロ−(3,6
,10−トリオキサ−5−メチル−1−トリデセン)モノマー42gが得られた
。このモノマーは、41〜42mmHgでの沸点が88〜89℃である無色透明
の液体であった。この生成物はジアステレオマー混合物であった。NMRによっ
て生成物の本質を確認した。1H−NMR(400MHz、CDCl3):[δ4
.84(dm,J=43.8Hz,major isomer)、4.47(d
m,minor isomer),1H total]、4.35(t,J=1
1.7Hz,2H); 19F−NMR:(376.89MHz、CDCl3
:[−76.0(m,major isomer)、−68.2(m,mino
r isomer),3F total]、−80.4(m,3F)、−82.
2から−85.8(m,6F)、−113.6(m,1F)、−122.1(4
m,1F)、[−123.9(m,major isomer)、−124.2
(m,minor isomer),2F total]、−135.9(4m
,1F)、−145.5(m,1F)、[−181.7(m),−188.6(
dm),−212.5(m),1F total]。IR(neat):184
0cm-1(CF2=CFO−)。
【0060】 (実施例2) 本発明のフルオロエラストマーポリマーA(VF2/PMVE/TFE/CF2 =CF−O−CF2CF(CF3)O−CF2CF2−CH2O−CF2CFHCF3
の共重合単位を含有)を以下のようにして調製した。
【0061】 4リットル容の重合容器に、脱イオン水(2000ml)と、リン酸二ナトリ
ウム七水和物(20g)と、パーフルオロオクタン酸アンモニウム(3.9g)
と、9,9,12−トリヒドロ−パーフルオロ(3,6,10−トリオキサ−5
−メチル−1−トリデセン)[CF2=CF−O−CF2CF(CF3)O−CF2 CF2−CH2O−CF2CFHCF3]モノマー(36g)とを仕込んだ。反応器
を密閉した。反応器から酸素を吸引除去した後、窒素ガスをパージした。後者の
プロセスを3回繰り返した。次に、80℃にて圧力が200psi(1.38M
Pa)に達するまで、TFE(10g/時)とVF2(320g/時)とPMV
E(670g/時)とのモノマーガス混合物を反応器に仕込んだ。この反応器の
内容物を、200rpmで動作させた機械的な攪拌装置によって攪拌した。過硫
酸アンモニウム重合開始剤(2.0wt.%の水溶液、30ml)を10ml/
分の速度で反応器に加えた。(重合時にモノマーが消費されることによる)圧力
降下が観察された時点で、モノマーガスの供給をTFE(37g/時)とVF2
(212g/時)とPMVE(140g/時)との混合物に切り替えた。モノマ
ーの供給流量を調節し、過硫酸アンモニウム重合開始剤の溶液を追加で0.2m
l/分の速度にて反応器に同時供給する際に反応容器の総圧が200psi(1
.38MPa)に維持されるようにした。合計728グラムのモノマーを反応器
に供給した後に重合を終了させた。次に、得られたフルオロエラストマーラテッ
クスに硫酸マグネシウムの水溶液を添加して凝集させた。凝集したフルオロエラ
ストマーポリマーを濾過によって回収し、温水(70℃)で完全に洗浄した。次
に、このポリマーを80℃のエアオーブンにて乾燥させた。得られたフルオロエ
ラストマーポリマーのTgを示差走査熱量測定(DSC)で測定したところ、−
30.5℃であった。このポリマーの組成を赤外分光法および19F−NMR(ヘ
キサフルオロベンゼン中、80℃)によって分析したところ、75.17mol
%VF2、6.30mol%TFE、18.44mol%PMVEおよび0.0
87mol%9,9,12−トリヒドロ−パーフルオロ(3,6,10−トリオ
キサ−5−メチル−1−トリデセン)であった。これらのmol%値はそれぞれ
、56.27wt.%、7.37wt.%、35.80wt.%および0.55
wt.%に相当する。
【0062】 (実施例3) 実施例2で得られたポリマーAの試料と、対照ポリマー(33.3wt.%V
2、39.4wt.%PMVEおよび27.3wt.%TFEを含有する従来
技術のフルオロエラストマー)の試料とを、表1に示す成分で2本ロール式のゴ
ム用ロール機にて配合した。上述した試験方法に従って測定した硬化特性につい
ても表1にあげておく。
【0063】 加硫部位モノマーを含有しない対照ポリマーでは、本質的に硬化応答は全く認
められず、一方、本発明のポリマーAは非常によく硬化した。
【0064】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/13 C08K 5/13 C08L 27/12 C08L 27/12 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),JP (72)発明者 ウォルター ワーナー シュミエゲル アメリカ合衆国 19807 デラウェア州 ウィルミントン ハスレット ウェイ 7 Fターム(参考) 4H006 AA01 AA02 AB46 AC13 AC30 AC43 BA02 BA32 BB22 BB41 BC10 BE24 GN21 GP01 GP20 4H039 CA61 CD10 CF10 4J002 BD141 BD151 DE078 DE088 DE108 DE158 EH066 EJ026 EJ036 EN137 EV297 EW177 FD010 FD146 FD157 GM00 GN00 4J100 AA02Q AA03Q AA04Q AA06Q AC22Q AC23Q AC24P AC24Q AC24S AC26P AC26Q AC26S AC27Q AC31Q AE38Q AE38R AE39Q AE39S BA02Q BA02R BB11Q BB12R BB13R BB17R BB18Q CA05 CA06 CA31 DA22 DA36 HA53 JA28

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フルオロビニルエーテルモノマーであって、 式CF3CHFCF2−(O)n−(CH2m−(CF2p−Rf−OCF=CF2 で表され、 式中、Rfは、C1〜C8パーフルオロアルキル基またはC1〜C8パーフルオロ
    アルコキシ基であり、nは0または1であり、mは1から3の整数であり、pは
    1から4の整数である、 ことを特徴とするフルオロビニルエーテルモノマー。
  2. 【請求項2】 Rfが−[OCF(CF3)CF2x−(式中、xは1または
    2)であり、nが1であり、mが1であり、pが1から4の整数であることを特
    徴とする、請求項1に記載のフルオロビニルエーテルモノマー。
  3. 【請求項3】 式CF3CHFCF2−O−CH2CF2CF2−O−CF(C
    3)CF2−OCF=CF2で表されることを特徴とする、請求項2に記載のフ
    ルオロビニルエーテルモノマー。
  4. 【請求項4】 式CF3CHFCF2−(O)n−(CH2m−(CF2p
    f−OCF=CF2で表され、式中、Rfは、C1〜C8パーフルオロアルキル基
    またはC1〜C8パーフルオロアルコキシ基であり、nは0または1であり、mは
    1から3の整数であり、pは1から4の整数である、フルオロビニルエーテルモ
    ノマーを調製する方法であって、 A.式HO−(CH2m−(CF2p−Rf−OCF=CF2で表されるヒドロ
    キシビニルエーテル化合物を塩素化し、式HO−(CH2m−(CF2p−Rf
    −OCFCl−CF2Clで表される塩素化ヒドロキシエーテルを生成するステ
    ップと、 B.前記塩素化ヒドロキシエーテルをヘキサフルオロプロペンと縮合させ、式
    CF3CHFCF2−(O)n−(CH2m−(CF2p−Rf−OCFCl−CF2 Clで表される塩素化エーテルを生成するステップと、 C.前記塩素化エーテルを脱塩素化し、式CF3CHFCF2−(O)n−(C
    2m−(CF2p−Rf−OCF=CF2で表されるフッ素化ビニルエーテルを
    生成するステップと、 を含むことを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 前記ヒドロキシビニルエーテル化合物を、−15から40℃
    の温度における純塩素との反応によって塩素化することを特徴とする、請求項4
    に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記塩素化ヒドロキシエーテルを、非プロトン性溶媒中、強
    塩基の存在下、−15から70℃の温度においてヘキサフルオロプロピレンと縮
    合させることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記非プロトン性溶媒が無水ジメチルスルホキシドであり、
    前記強塩基がカリウムt−ブトキシドであることを特徴とする、請求項6に記載
    の方法。
  8. 【請求項8】 前記塩素化エーテルを、非プロトン性溶媒中、70から14
    0℃の温度における還元剤との反応によって脱塩素化することを特徴とする、請
    求項4に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記還元剤が亜鉛末であり、前記非プロトン性溶媒がジメチ
    ルホルムアミドであることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 フルオロエラストマーコポリマーであって、 A.フッ化ビニリデンとテトラフルオロエチレンとからなる群から選択される
    フルオロオレフィンである、第1のモノマーの共重合単位と、 B.前記第1のモノマーとは異なる第2のモノマーの共重合単位であって、i
    )フルオロオレフィンと、ii)炭化水素オレフィンと、iii)パーフルオロ
    (アルキルビニル)エーテルと、iv)パーフルオロ(アルコキシビニル)エー
    テルと、からなる群から選択される、第2のモノマーの共重合単位と、 C.式CF3CHFCF2−(O)n−(CH2m−(CF2p−Rf−OCF=
    CF2で表され、式中、RfはC1〜C8パーフルオロアルキル基またはC1〜C8
    ーフルオロアルコキシ基であり、nは0または1であり、mは1から3の整数で
    あり、pは1から4の整数である、フッ素化ビニルエーテル加硫部位モノマーの
    共重合単位と、 を含むことを特徴とするフルオロエラストマーコポリマー。
  11. 【請求項11】 前記第1のモノマーがフッ化ビニリデンであり、前記第2
    のモノマーがヘキサフルオロプロピレンであることを特徴とする、請求項10に
    記載のフルオロエラストマーコポリマー。
  12. 【請求項12】 テトラフルオロエチレンの共重合単位をさらに含むことを
    特徴とする、請求項11に記載のフルオロエラストマーコポリマー。
  13. 【請求項13】 前記第1のモノマーがフッ化ビニリデンであり、前記第2
    のモノマーがパーフルオロ(メチルビニル)エーテルであることを特徴とする、
    請求項10に記載のフルオロエラストマーコポリマー。
  14. 【請求項14】 テトラフルオロエチレンの共重合単位をさらに含むことを
    特徴とする、請求項13に記載のフルオロエラストマーコポリマー。
  15. 【請求項15】 前記第1のモノマーがテトラフルオロエチレンであり、前
    記第2のモノマーがプロピレンであることを特徴とする、請求項10に記載のフ
    ルオロエラストマーコポリマー。
  16. 【請求項16】 フッ化ビニリデンの共重合単位をさらに含むことを特徴と
    する、請求項15に記載のフルオロエラストマーコポリマー。
  17. 【請求項17】 前記第1のモノマーがテトラフルオロエチレンであり、前
    記第2のモノマーがエチレンであり、パーフルオロ(メチルビニル)エーテルの
    共重合単位をさらに含むことを特徴とする、請求項10に記載のフルオロエラス
    トマーコポリマー。
  18. 【請求項18】 硬化性組成物であって、 A.フルオロエラストマーであって、 フッ化ビニリデンとテトラフルオロエチレンとからなる群から選択されるフル
    オロオレフィンである第1のモノマーの共重合単位と、 前記第1のモノマーとは異なる第2のモノマーの共重合単位であって、i)フ
    ルオロオレフィンと、ii)炭化水素オレフィンと、iii)パーフルオロ(ア
    ルキルビニル)エーテルと、iv)パーフルオロ(アルコキシビニル)エーテル
    と、からなる群から選択される、第2のモノマーの共重合単位と、 式CF3CHFCF2−(O)n−(CH2m−(CF2p−Rf−OCF=CF2 で表され、式中、RfはC1〜C8パーフルオロアルキル基またはC1〜C8パーフ
    ルオロアルコキシ基であり、nは0または1であり、mは1から3の整数であり
    、pは1から4の整数である、フッ素化ビニルエーテル加硫部位モノマーの共重
    合単位と、を含むフルオロエラストマーと、 B.ポリヒドロキシ架橋剤と、 C.加硫促進剤と、 D.金属酸化物または金属水酸化物と、 を含むことを特徴とする硬化性組成物。
  19. 【請求項19】 前記第1のモノマーがフッ化ビニリデンであり、前記第2
    のモノマーがヘキサフルオロプロピレンであることを特徴とする、請求項18に
    記載のフルオロエラストマーコポリマー。
  20. 【請求項20】 テトラフルオロエチレンの共重合単位をさらに含むことを
    特徴とする、請求項19に記載のフルオロエラストマーコポリマー。
  21. 【請求項21】 前記第1のモノマーがフッ化ビニリデンであり、前記第2
    のモノマーがパーフルオロ(メチルビニル)エーテルであることを特徴とする、
    請求項18に記載のフルオロエラストマーコポリマー。
  22. 【請求項22】 テトラフルオロエチレンの共重合単位をさらに含むことを
    特徴とする、請求項21に記載のフルオロエラストマーコポリマー。
  23. 【請求項23】 前記第1のモノマーがテトラフルオロエチレンであり、前
    記第2のモノマーがプロピレンであることを特徴とする、請求項18に記載のフ
    ルオロエラストマーコポリマー。
  24. 【請求項24】 フッ化ビニリデンの共重合単位をさらに含むことを特徴と
    する、請求項23に記載のフルオロエラストマーコポリマー。
  25. 【請求項25】 前記第1のモノマーがテトラフルオロエチレンであり、前
    記第2のモノマーがエチレンであり、パーフルオロ(メチルビニル)エーテルの
    共重合単位をさらに含むことを特徴とする、請求項18に記載のフルオロエラス
    トマーコポリマー。
  26. 【請求項26】 前記ポリヒドロキシ架橋剤Bが、 i)ジヒドロキシ−、トリヒドロキシ−およびテトラヒドロキシ−ベンゼン、
    −ナフタレンおよび−アントラセンと、 ii)式 【化1】 で表されるビスフェノール(式中、Aは安定した二価のラジカルであり、xは0
    または1であり、nは1または2である)と、 iii)前記ビスフェノールのジアルカリ塩と、 iv)前記ビスフェノールの第4級アンモニウム塩および第4級ホスホニウム
    塩と、 v)前記ビスフェノールの第3級スルホニウム塩と、 vi)フェノールのエステルと、 からなる群から選択される架橋剤であることを特徴とする、請求項18に記載の
    硬化性組成物。
  27. 【請求項27】 前記加硫促進剤が、第4級アンモニウム塩と、第3級スル
    ホニウム塩と、第4級ホスホニウム塩と、からなる群から選択されることを特徴
    とする、請求項18に記載の硬化性組成物。
  28. 【請求項28】 前記加硫促進剤Cが、 i)ポリヒドロキシ架橋剤(B)の第4級アンモニウム塩と、 ii)ポリヒドロキシ架橋剤(B)の第4級ホスホニウム塩と、 iii)ポリヒドロキシ架橋剤の第3級スルホニウム塩と、 からなる群から選択されることを特徴とする、請求項18に記載の硬化性組成物
JP2001578383A 2000-04-19 2001-04-18 フルオロビニルエーテルおよびそのコポリマー組成物 Withdrawn JP2003531255A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US19835100P 2000-04-19 2000-04-19
US60/198,351 2000-04-19
US09/815,737 US6630244B1 (en) 2001-03-23 2001-03-23 Carbon resistant surface coating
US09/815,737 2001-03-23
PCT/US2001/012511 WO2001081285A2 (en) 2000-04-19 2001-04-18 Fluorovinyl ethers and copolymer compositions thereof

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003531255A true JP2003531255A (ja) 2003-10-21
JP2003531255A5 JP2003531255A5 (ja) 2008-03-21

Family

ID=26893695

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001578383A Withdrawn JP2003531255A (ja) 2000-04-19 2001-04-18 フルオロビニルエーテルおよびそのコポリマー組成物

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2003531255A (ja)
WO (1) WO2001081285A2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007137977A (ja) * 2005-11-16 2007-06-07 Nok Corp フッ素ゴム組成物及びフッ素ゴム架橋体の製造方法
WO2022191254A1 (ja) * 2021-03-09 2022-09-15 ダイキン工業株式会社 ハロエーテル及びその製造方法並びにビニルエーテル及びその製造方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITMI20020598A1 (it) * 2002-03-22 2003-09-22 Ausimont Spa Fluoroelastomeri vulcanizzabili
US6927259B2 (en) * 2002-05-02 2005-08-09 Dupont Dow Elastomers Llc Curable base-resistant fluoroelastomers

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3207143A1 (de) * 1982-02-27 1983-09-08 Hoechst Ag, 6230 Frankfurt Perfluorierte vinylether mit einem sekundaeren wasserstoffatom, polymere daraus, sowie verfahren zur herstellung der monomeren
EP0199138B1 (en) * 1985-03-28 1989-02-22 Daikin Industries, Limited Novel fluorovinyl ether and copolymer comprising the same
US4982009A (en) * 1990-01-31 1991-01-01 E. I. Du Pont De Nemours And Company Hydroxy containing fluorovinyl compounds and polymers thereof
EP0532577B1 (en) * 1990-06-04 1995-01-11 E.I. Du Pont De Nemours And Company Functionalized trifluorovinyl ethers and polymers therefrom

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007137977A (ja) * 2005-11-16 2007-06-07 Nok Corp フッ素ゴム組成物及びフッ素ゴム架橋体の製造方法
JP4528713B2 (ja) * 2005-11-16 2010-08-18 Nok株式会社 フッ素ゴム組成物及びフッ素ゴム架橋体の製造方法
WO2022191254A1 (ja) * 2021-03-09 2022-09-15 ダイキン工業株式会社 ハロエーテル及びその製造方法並びにビニルエーテル及びその製造方法
JP2022138156A (ja) * 2021-03-09 2022-09-22 ダイキン工業株式会社 ハロエーテル及びその製造方法並びにビニルエーテル及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2001081285A3 (en) 2002-02-28
WO2001081285A2 (en) 2001-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101205569B1 (ko) 플루오로엘라스토머
EP1294666B1 (en) Fluorovinyl ethers and copolymer compositions thereof
TWI432463B (zh) 含氟彈性體
JPH0812840A (ja) 硬化フルオロエラストマー組成物
JP2003525308A (ja) 良好な加工性および低温特性を有するフルオロエラストマー組成物
WO2020121125A1 (en) Curable fluoropolymer compositions comprising a bis phthalonitrile-containing compound and cured articles therefrom
KR100823432B1 (ko) 경화성 내염기성 플루오로엘라스토머
EP1276809B1 (en) Fluoroelastomer composition having excellent processability
KR20010098468A (ko) 플루오로엘라스토머
JP4455596B2 (ja) 優れた低温特性を有するフルオロエラストマー組成物
JP2004514776A (ja) 優れた加工性および低温特性を有するフルオロエラストマー組成物
WO2020245683A1 (en) Curable fluoropolymer compositions comprising a compound containing a phthalonitrile and a nucleophilic functional group and cured articles therefrom
JP2003531255A (ja) フルオロビニルエーテルおよびそのコポリマー組成物
EP3720899B1 (en) Curable fluorinated polymer compositions
JPH10330571A (ja) 加硫可能なフッ素含有エラストマー組成物
EP3990439B1 (en) Functionalized triazine compounds, compositions comprising such compounds and cured fluoropolymer articles
KR102669338B1 (ko) 경화성 플루오르화 중합체 조성물
KR100988958B1 (ko) 경화성 내염기성 플루오로엘라스토머
US20210324137A1 (en) Peroxide curable highly fluorinated polymers comprising an internal fluorinated plasticizer and articles therefrom

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080131

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080131

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080131

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20090721