JP2003531195A - 抗ウイルス剤としての4−ヒドロキシシンノリン−3−カルボキサミド - Google Patents

抗ウイルス剤としての4−ヒドロキシシンノリン−3−カルボキサミド

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JP2003531195A JP2001578412A JP2001578412A JP2003531195A JP 2003531195 A JP2003531195 A JP 2003531195A JP 2001578412 A JP2001578412 A JP 2001578412A JP 2001578412 A JP2001578412 A JP 2001578412A JP 2003531195 A JP2003531195 A JP 2003531195A
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バレリー・エイ・バイランコート
スコット・ディ・ラーセン
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Abstract

(57)【要約】 本発明は式II: 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 1.発明の分野 本発明は、抗ウイルス剤として(例えば、ヘルペスファミリーのウイルスに対
する剤として)有用な新規シンノリンを提供する。
【0002】 2.技術の説明 ヘルペスウイルスは二本鎖DNAウイルスの大きなファミリーを含む。それら
は、ヒトにおける最もありふれたウイルス性の病気の源でもある。8つのヘルペ
スウイルス、単純ヘルペスウイルス1型および2型(HSV−1およびHSV−
2)、水痘帯状ウイルス(VZV)、ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)、
エプスタイン−バーウイルス(EBV)、およびヒトヘルペスウイルス6、7お
よび8(HHV−6、HHV−7およびHHV−8)は、ヒトに感染することが
示されている。
【0003】 HSV−1およびHSV−2は、それぞれ、口唇および生殖器にヘルペス性損
傷を引き起こす。それらは、場合によって、眼感染および脳炎を引き起こす。H
CMVは、胎児において先天性欠損、および免疫機能が充分に発揮されない患者
において、網膜炎、肺炎、および胃腸疾患のごとき様々な疾患を引き起こす。V
ZVは水痘および帯状疱疹の原因となる媒介物である。EBVは感染性単核細胞
症を引き起こす。それは、免疫機能が充分に発揮されない患者においてリンパ腫
も引き起こし、バーキットリンパ腫、鼻咽頭癌およびホジキン病も引き起こし得
る。HHV−6はばら疹の原因となる媒介物であり、多発性硬化症および慢性疲
労症候群と関連するであろう。HHV−7病関連は不明であるが、それはばら疹
のいくつかの場合に関連するであろう。HHV−8はカポシ肉腫、体腔ベースの
リンパ腫および多発性骨髄腫に関連している。
【0004】 米国特許第4,826,837号は、4−ヒドロキシシンノリン−3−カルボキ
サミドおよび、哺乳類における腫瘍性疾患および、細菌およびウイルス起源の両
方の急性および慢性感染の治療のためのそれらの使用を開示する。 米国特許第4,886,800号は、4−置換−シンノリン−3−カルボン酸お
よび3−アシル−4−置換−シンノリン誘導体および、中枢神経系抗うつ剤とし
てのそれらの使用を開示する。 米国特許第5,753,666号および5,891,878号およびWO97/0
4775は、ホスホジエステラーゼIVエステラーゼおよび/またはチューモア
ネクロシス因子活性の阻害によって治療的有用性を有するとされている1−アル
キル−置換−キノロン−3−カルボキサミドを開示する。 WO99/38867は、1−シクロアルキル−1,8−ナフチリジン−4−
オン誘導体;医薬上許容されるその塩またはその溶媒和物;および活性成分とし
て前記のいずれかを含有するホスホジエステラーゼIVインヒビターを開示する
。 共有譲渡されたPCT/US98/25192は、抗ウイルス剤として4−ヒ
ドロキシキノリン−3−カルボキサミドおよびヒドラジドを開示する。 上記した教示にもかかわらず、依然として、望ましい抗ウイルス活性を示す新
規化合物に対する必要性が当該分野に存在する。
【0005】 発明の概要 本発明により、抗ウイルス活性を示す新規化合物が提供される。より詳しくは
、該化合物は4−ヒドロキシ−3−シンノリンカルボキサミドであって、それは
抗ウイルス剤として、特にヘルペスウイルスに対して有用である。 より一層詳しくは、該化合物は、式II:
【0006】
【化3】
【0007】 [式中、Aは (a) Cl、 (b) Br、 (c) CN、 (d) NO、または (e) F; Rは、 (a) アリール、 (b) S(O)、 (c) (C=O)R、ただし、RがNRならば、R およびRは両方等しくHではなく、 (d) (C=O)OR、 (e) シアノ、 (f) het、ここに、該hetは炭素原子を介して結合し、 (g) Ohet、 (h) NR、ただし、RおよびRは両方等しくHでは
なく、 (i) SR10、 (j) Shet、 (k) NHCOR12、 (l) NHSO12、 (m) 部分的に不飽和であって、所望により、群R11、OR 、SR10、SR13、NR、ハロ、(C=O)C1〜7アルキルもし
くはSOの1以上の置換基により置換されているC1〜7アルキル、また
は (n) 群R11、OR13、SR10、SR13、NR
ハロ、(C=O)C1〜7アルキルもしくはSOの1以上の置換基により
置換されているC1〜7アルキル; Rは、 (a) H、 (b) ハロ、 (c) アリール、 (d) S(O)、 (e) (C=O)R、 (f) (C=O)OR、 (g) シアノ、 (h) het、ここに、該hetは炭素原子を介して結合し、 (i) OR10、 (j) Ohet、 (k) NR、 (l) SR10、 (m) Shet、 (n) NHCOR12、 (o) NHSO12、もしくは (p) 部分的に不飽和であってよく、所望により、群R11、O
13、SR10、SR13、NR、ハロ、(C=O)C1〜7アルキル
もしくはSOの1以上の置換基により置換されていてもよいC1〜7アル
キルであるか、または (q) Rは、Rと一緒になって、所望により、NR
しくは、所望によりOR14により置換されていてもよいC1〜7アルキルによ
り置換されていてもよい炭素環もしくはhetを形成し; Rは、 (a) C1〜7アルキル、 (b) NR、 (c) アリール、または (d) het、ここに、該hetは炭素原子を介して結合し; RおよびRは、独立して、 (a) H、 (b) アリール、 (c) 部分的に不飽和であってよく、所望により、NR10 、R11、SO、CONR1010もしくはハロから選択される1以
上の置換基により置換されているC1〜7アルキルであるか、または (d) RおよびRは、それらが結合する窒素と一緒になって
、hetを形成し; Rは、 (a) アリール、 (b) het、 (c) C3〜8シクロアルキル、 (d) メチル、または (e) 部分的に不飽和であってよく、所望により、NR10 、R11、SH、CONR1010もしくはハロから選択される1以上の置
換基により置換されているC2〜7アルキル; R10は、 (a) H、 (b) メチル、または (c) 所望によりOHにより置換されているC2〜7アルキル; R11は、 (a) OR10、 (b) Ohet、 (c) Oアリール、 (d) CO10、 (e) het、 (f) アリール (g) CN、または (h) 部分的に不飽和であってよく、所望により、R11、NR、SOもしくは、所望によりR11、NRもしくはSO により置換されているC1〜7アルキルから選択される1以上の置換基により
置換されていてもよいC3〜8シクロアルキル; R12は、 (a) H、 (b) het、 (c) アリール、 (d) C3〜8シクロアルキル、 (e) メチル、または (f) 所望によりNRもしくはR11により置換されてい
るC2〜7アルキル; R13は、 (a) (P=O)(OR14、 (b) CO(CHCON(CH)−(CHSO 、 (c) アミノ酸、 (d) C(=O)アリール、または (e) 所望によりNR、アリール、het、COHもし
くは、O(CHCO14により置換されているC(=O)C1〜7
ルキル; R14は、 (a) H、または (b) C1〜7アルキル; 各nは独立して1、2、3、4または5; 各mは独立して0、1または2; Mはナトリウム、カリウムまたはリチウム; アリールはフェニル基または、少なくとも1つの環が芳香性であるオル
ト縮合二環式炭素環基; ここに、いずれのアリールも、所望により、ハロ、OH、シアノ、CO14、CF、C1〜6アルコキシおよび、1ないし3個のSR14、NR1414、OR14またはCO14基によりさらに置換されていてもよい
1〜6アルキルから選択される1以上の置換基で置換され; hetは、酸素、硫黄および窒素よりなる群から選択される1、2また
は3個のヘテロ原子を有する4−、5−、6−または7−員の飽和または不飽和
複素環であり、所望により、ベンゼン環またはいずれかの二環式複素環基と縮合
し; ここに、いずれのhetも、所望により、ハロ、OH、シアノ、フェニ
ル、CO14、CF、C1〜6アルコキシ、オキソ、オキシム、および、
1ないし3個のSR14、NR1414、OR14、またはCO14基に
よりさらに置換されていてもよいC1〜6アルキルよりなる群から選択される1
以上の置換基で置換されている。] で表される化合物または医薬上許容されるその塩である。 特に好ましい具体例において、AがClであって、RがCH−モルホリン
、CH−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)、アルキニル−CH
H、(CHOHのいずれかである。
【0008】 本発明のもう一つの具体例は、上で規定された式(II)で表される化合物ま
たは医薬上許容されるその塩および医薬上許容される担体を含む医薬組成物を提
供する。好ましい具体例において、該組成物は、好ましくは、治療上有効量の該
化合物または塩を含む。
【0009】 本発明のなおもう一つの具体例は、ウイルス感染、特に、ヘルペスウイルス感
染によって引き起こされたヒトにおける疾患または状態を治療する方法を提供し
、それは該哺乳類に治療上有効量の式IIで表される化合物または医薬上許容さ
れるその塩を投与することを特徴とする。
【0010】 本発明のさらなる具体例は、ウイルス感染および、特にヘルペスウイルス感染
によって引き起こされた疾患または障害を治療または予防するための医薬を調製
するための式(II)で表される化合物または医薬上許容されるそれらの塩の使
用を含む。
【0011】 本発明の最後の具体例は、ウイルスDNAポリメラーゼを阻害する方法を含み
、(イン・ビトロまたはイン・ビボで)該ポリメラーゼを有効的阻害量の式(I
I)で表される化合物または医薬上許容されるそれらの塩に接触させることを特
徴とする。
【0012】 本発明の目的は生物学的活性を有する新規化合物を提供することにある。 本発明のさらなる目的は新規医薬組成物を提供することにある。 本発明のなおもう一つの目的はウイルス感染、特にヘルペスウイルス感染によ
って引き起こされたヒトにおける疾患または状態を治療または予防する方法を提
供することにある。 本発明のもう一つの目的はウイルスDNAポリメラーゼを阻害する方法を提供
することにある。 これらのおよび他の目的は、好ましい具体例の詳細な記載を参照して、当業者
にとって容易に明らかになるであろう。
【0013】 好ましい具体例の詳細な記載 好ましい具体例を記載することにおいて、明確化のためある種の専門用語を用
いる。そのような専門用語は列挙された具体例ならびに同様の結果を達成すると
いう同様な目的のため同様なやり方で行われる技術的相当物を包含することを意
図する。
【0014】 1.専門用語の定義 特記しない限り、次の定義を用いる:ハロはフルオロ、クロロ、ブロモまたは
ヨードである。アルキルは直鎖状および分枝状基の両方を意味するが;「プロピ
ル」のごとき個別の基への言及は直鎖状基のみを包含し、「イソプロピル」のご
とき分枝状異性体は特別に言及する。アルキルが部分的に不飽和であり得る場合
、該アルキル鎖は1以上(例えば、1、2、3または4)個の二重または三重結
合を該鎖中に含むことができる。
【0015】 アリールはフェニル基または少なくとも1つの環が芳香性である、約9ないし
10個の環原子を有するオルト縮合二環式炭素環基を意味する。 Hetは、非過酸化物酸素、硫黄、および窒素よりなる群から選択される1、
2または3個のヘテロ原子を有する4−、5−、6−または7−員の飽和または
不飽和複素環;ならびに、それに由来する約8ないし12個の環原子のオルト縮
合二環式複素環の基であって、特に、ベンゾ誘導体または、プロピレン、トリメ
チレン、テトラメチレン、もしくは別の単環式hetのジラジカルをそれに縮合
させることによって誘導されるものである。Hetは「ヘテロアリール」を含み
、それは、炭素と、非過酸化物酸素、硫黄、およびN(X)よりなる群から各々
選択される1、2、3、または4個のヘテロ原子とからなり、ここに、Xは存在
しないか、またはH、O、C1〜4アルキル、フェニルもしくはベンジルである
5または6個の環原子を含有する単環式芳香族環の環炭素を介して結合する基、
ならびに、それに由来する約8ないし10個の環原子のオルト縮合二環式複素環
の基であって、特に、ベンゾ誘導体または、プロピレン、トリメチレン、もしく
はテトラメチレンのジラジカルをそれに縮合させることによって誘導されるもの
を包含する。
【0016】 不斉中心を有する本発明の化合物は光学活性形態およびラセミ形態で存在する
か、または単離することができることは当業者に理解されるであろう。いくつか
の化合物は多型性で存在するであろう。本発明は、本明細書に記載した有用な特
性を有する本発明の化合物のいずれのラセミ、光学活性、多型性、互変異性、ま
たは立体異性の形態、またはそれらの混合物を含み、いかにして光学活性形態を
(例えば、再結晶技術によるラセミ形態の分割によって、光学活性出発物質から
の合成によって、不斉合成によって、または、不斉固定相を用いるクロマトグラ
フィー分離によって)調製するか、および、いかにして本明細書に記載した標準
試験を用いるか、または当業者によく知られている他の同様な試験を用いて抗ウ
イルス活性を決定するかは当該分野でよく知られていることが理解されるべきで
ある。
【0017】 種々の炭化水素含有部分の炭素原子含有量は、該部分中の上限および下限の炭
素原子数を意味する接頭詞により表示される。すなわち、接頭詞Ci〜jは包括
的に整数「i」ないし「j」個の炭素原子の部分を示す。かくして、例えば、C1〜7 アルキルは包括的に1ないし7個の炭素原子のアルキルを意味する。 いずれの医薬的に活性な化合物が開示されるか特許請求される限度において、
イン・ビボで生成されるすべての活性代謝物を含むことが明確に意図される。 本発明の化合物は、一般的に、IUPACまたはCAS命名法に準じて命名さ
れる。当業者によく知られた略称を用いることができる(例えば、フェニルに対
して「Ph」、メチルに対して「Me」、エチルに対して「Et」、時間に対し
て「h」および室温に対して「rt」)。
【0018】 基、置換基および範囲に対する以下に列記する特定のおよび好ましい値は単に
例示であり;それらは、他に規定された値または該基および置換基に対して規定
された範囲内の他の値を排除するものではない。本発明の化合物は本明細書に記
載された値、特別の値、より特別の値、および好ましい値のいずれの組合せを有
する式(II)で表される化合物を含む。
【0019】 2.本発明 本発明は、式II:
【0020】
【化4】
【0021】 [式中、Aは (a) Cl、 (b) Br、 (c) CN、 (d) NO、または (e) F; Rは、 (a) アリール、 (b) S(O)、 (c) (C=O)R、ただし、RがNRならば、R およびRは両方等しくHではなく、 (d) (C=O)OR、 (e) シアノ、 (f) het、ここに、該hetは炭素原子を介して結合し、 (g) Ohet、 (h) NR、ただし、RおよびRは両方等しくHでは
なく、 (i) SR10、 (j) Shet、 (k) NHCOR12、 (l) NHSO12、 (m) 部分的に不飽和であって、所望により、群R11、OR 、SR10、SR13、NR、ハロ、(C=O)C1〜7アルキルもし
くはSOの1以上の置換基により置換されているC1〜7アルキル、また
は (n) 群R11、OR13、SR10、SR13、NR
ハロ、(C=O)C1〜7アルキルもしくはSOの1以上の置換基により
置換されているC1〜7アルキル; Rは、 (a) H、 (b) ハロ、 (c) アリール、 (d) S(O)、 (e) (C=O)R、 (f) (C=O)OR、 (g) シアノ、 (h) het、ここに、該hetは炭素原子を介して結合し、 (i) OR10、 (j) Ohet、 (k) NR、 (l) SR10、 (m) Shet、 (n) NHCOR12、 (o) NHSO12、もしくは (p) 部分的に不飽和であってよく、所望により、群R11、O
13、SR10、SR13、NR、ハロ、(C=O)C1〜7アルキル
もしくはSOの1以上の置換基により置換されていてもよいC1〜7アル
キルであるか、または (q) Rは、Rと一緒になって、所望により、NR
しくは、所望によりOR14により置換されていてもよいC1〜7アルキルによ
り置換されていてもよい炭素環もしくはhetを形成し; Rは、 (a) C1〜7アルキル、 (b) NR、 (c) アリール、または (d) het、ここに、該hetは炭素原子を介して結合し; RおよびRは、独立して、 (a) H、 (b) アリール、 (c) 部分的に不飽和であってよく、所望により、NR10 、R11、SO、CONR1010もしくはハロから選択される1以
上の置換基により置換されているC1〜7アルキルであるか、または (d) RおよびRは、それらが結合する窒素と一緒になって
、hetを形成し; Rは、 (a) アリール、 (b) het、 (c) C3〜8シクロアルキル、 (d) メチル、または (e) 部分的に不飽和であってよく、所望により、NR10 、R11、SH、CONR1010もしくはハロから選択される1以上の置
換基により置換されているC2〜7アルキル; R10は、 (a) H、 (b) メチル、または (c) 所望によりOHにより置換されているC2〜7アルキル; R11は、 (a) OR10、 (b) Ohet、 (c) Oアリール、 (d) CO10、 (e) het、 (f) アリール (g) CN、または (h) 部分的に不飽和であってよく、所望により、R11、NR、SOもしくは、所望によりR11、NRもしくはSO により置換されているC1〜7アルキルから選択される1以上の置換基により
置換されていてもよいC3〜8シクロアルキル; R12は、 (a) H、 (b) het、 (c) アリール、 (d) C3〜8シクロアルキル、 (e) メチル、または (f) 所望によりNRもしくはR11により置換されてい
るC2〜7アルキル; R13は、 (a) (P=O)(OR14、 (b) CO(CHCON(CH)−(CHSO 、 (c) アミノ酸、 (d) C(=O)アリール、または (e) 所望によりNR、アリール、het、COHもし
くは、O(CHCO14により置換されているC(=O)C1〜7
ルキル; R14は、 (a) H、または (b) C1〜7アルキル; 各nは独立して1、2、3、4または5; 各mは独立して0、1または2; Mはナトリウム、カリウムまたはリチウム; アリールはフェニル基または、少なくとも1つの環が芳香性であるオル
ト縮合二環式炭素環基; ここに、いずれのアリールも、所望により、ハロ、OH、シアノ、CO14、CF、C1〜6アルコキシおよび、1ないし3個のSR14、NR1414、OR14またはCO14基によりさらに置換されていてもよい
1〜6アルキルから選択される1以上の置換基で置換され; hetは、酸素、硫黄および窒素よりなる群から選択される1、2また
は3個のヘテロ原子を有する4−、5−、6−または7−員の飽和または不飽和
複素環であり、所望により、ベンゼン環またはいずれかの二環式複素環基と縮合
し; ここに、いずれのhetも、所望により、ハロ、OH、シアノ、フェニ
ル、CO14、CF、C1〜6アルコキシ、オキソ、オキシム、および、
1ないし3個のSR14、NR1414、OR14、またはCO14基に
よりさらに置換されていてもよいC1〜6アルキルよりなる群から選択される1
以上の置換基で置換されている。] で表される化合物または医薬上許容されるその塩を提供する。
【0022】 特に、C1〜7アルキルはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル
、イソブチル、sec-ブチル、ペンチル、3−ペンチル、ヘキシルまたはヘプ
チルであり得;C3〜7シクロアルキルはシクロプロピル、シクロブチル、シク
ロペンチル、シクロヘキシル、またはシクロへプチルであり得る。 C1〜7アルキルが部分的に不飽和である場合、特に、それはビニル、アリル
、1−プロペニル、2−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニ
ル、1,3−ブタジエニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル
、4−ペンテニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘ
キセニル、5−ヘキセニル、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−
ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3
−ペンチニル、4−ペンチニル、5−ヘキセン−1−イニル、2−ヘキシニル、
3−ヘキシニル、4−ヘキシニル、または5−ヘキシニルであり得る。 特別に好ましい化合物は、AがClであって、RがCH−モルホリン、ア
ルキニル−CHOH、CH−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)、
(CHOHのいずれかであるものである。
【0023】 特に好ましい化合物は、限定されないが、以下の: N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−6−(テトラヒドロ−2H
−ピラン−4−イルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメ
チル)−3−シンノリンカルボキサミド; 3−{[(4−クロロベンジル)アミノ]カルボニル}−4−ヒドロキシ−
6−シンノリンカルボン酸メチル; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)
−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−(シクロプロピルエチニル)−4−ヒド
ロキシ−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−[3−(ジメチルアミノ)−1−プロピ
ニル]−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカ
ルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(4−ヒドロキシ−1
−ブチニル)−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカルボキサミ
ド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−[(1−ヒドロキシシ
クロヘキシル)エチニル]−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリン
カルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−(3,3−ジシクロプロピル−3−ヒド
ロキシ−1−プロピニル)−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメチル)
−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−[(3S)−3−ヒド
ロキシ−1−ブチニル]−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカ
ルボキサミド; 8−{3−[(アミノカルボニル)アミノ]−3−メチル−1−ブチニル}
−N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメチ
ル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−[3−メチル−3−(
4−チオキソ−1,3,5−トリアジナン−1−イル)−1−ブチニル]−6−(
4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−[(3R)−3−ヒド
ロキシ−1−ブチニル]−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカ
ルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメ
チル)−8−{4−[(4R)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−4−イ
ル]−1−ブチニル}−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−[3−(1,1−ジオキシド−4−チオ
モルホリニル)−1−プロピニル]−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニル
メチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(5−ヒドロキシ−1
−ペンチニル)−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカルボキサ
ミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−{[(1R,2S)−
2−ヒドロキシシクロペンチル]エチニル}−6−(4−モルホリニルメチル)
−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(3−ヒドロキシ−3
−メチル−1−ブチニル)−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリン
カルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−[3−(4,5−ジクロロ−1H−イミ
ダゾール−1−イル)−1−プロピニル]−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホ
リニルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(3−ヒドロキシ−1
−プロピニル)−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカルボキサ
ミド; N−(4−クロロベンジル)−8−(シクロプロピルエチル)−4−ヒドロ
キシ−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−[3−(ジメチルアミノ)−1−プロピ
ル]−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカル
ボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(4−ヒドロキシ−1
−ブチル)−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド
; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−[(1−ヒドロキシシ
クロヘキシル)エチル]−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカ
ルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−(3,3−ジシクロプロピル−3−ヒド
ロキシ−1−プロピル)−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメチル)−
3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−[(3S)−3−ヒド
ロキシ−1−ブチル]−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカル
ボキサミド; 8−{3−[(アミノカルボニル)アミノ]−3−メチル−1−ブチル}−
N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメチル
)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−[3−メチル−3−(
4−チオキソ−1,3,5−トリアジナン−1−イル)−1−ブチル]−6−(4
−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−[(3R)−3−ヒド
ロキシ−1−ブチル]−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカル
ボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメ
チル)−8−{4−[(4R)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−4−イ
ル]−1−ブチル}−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−[3−(1,1−ジオキシド−4−チオ
モルホリニル)−1−プロピル]−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメ
チル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(5−ヒドロキシ−1
−ペンチル)−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカルボキサミ
ド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−{[(1R,2S)−
2−ヒドロキシシクロペンチル]エチル}−6−(4−モルホリニルメチル)−
3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(3−ヒドロキシ−3
−メチル−1−ブチル)−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカ
ルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−[3−(4,5−ジクロロ−1H−イミ
ダゾール−1−イル)−1−プロピル]−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリ
ニルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(3−ヒドロキシ−1
プロピル)−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド
; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(3−ヒドロキシ−1
プロピニル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(4−ヒドロキシ−1
ブチニル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(3−ヒドロキシ−1
−プロピニル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−3−
シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(フェニルエチニル)
−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−3−シンノリンカル
ボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(3−ヒドロキシ−3
−フェニル−1−プロピニル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル
メチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(4−ヒドロキシ−1
−ブチニル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−3−シ
ンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−[3−(ジメチルアミノ)−1−プロピ
ニル]−4−ヒドロキシ−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル
)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−{[(1R,2R)−
1−ヒドロキシ−2−メチルシクロヘキシル]エチニル}−6−(テトラヒドロ
−2H−ピラン−4−イルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−{4−[(4R)−2
−オキソ−1,3−オキサゾリジン−4−イル]−1−ブチニル}−6−(テト
ラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(3−ヒドロキシ−1
−プロピル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−3−シ
ンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(フェニルエチル)−
6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−3−シンノリンカルボ
キサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(3−ヒドロキシ−3
−フェニル−1−プロピル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメ
チル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(4−ヒドロキシ−1
−ブチル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−3−シン
ノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−[3−(ジメチルアミノ)−1−プロピ
ル]−4−ヒドロキシ−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)
−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−{[(1R,2R)−
1−ヒドロキシ−2−メチルシクロヘキシル]エチル}−6−(テトラヒドロ−
2H−ピラン−4−イルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−{4−[(4R)−2
−オキソ−1,3−オキサゾリジン−4−イル]−1−ブチル}−6−(テトラ
ヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; を含む。
【0024】 以下のチャートA〜Iは本発明の化合物の調製を記載する。全ての出発物質お
よび最終化合物はこれらのチャートに記載された手順によって、または、有機化
学の当業者によく知られているであろうそれらに類似する手順によって調製する
。該チャートにおいて用いられる全ての変数は以下に規定されるものかまたは特
許請求の範囲にあるものである。
【0025】 一般的環系はいくつかの方法で調製し得る。第1の経路の一例をチャートAに
示す。4−フルオロ−1−ヨードベンゼンのごときアニリンをジイソプロピルア
ミドリチウムのごとき塩基で処理してカルボキシル化し、その後、COでクエ
ンチして、アルファ−フルオロカルボン酸A−2を得る。これは、該酸の活性化
およびマロン酸エチルのTMSエステルでの置換によるベータ−ケトエステルへ
の合成に付し得る。ジアゾ化し、還元し、および環化して、4−ヒドロキシシン
ノリン−3−カルボン酸エステルを得る[Chem Pharm Bull, 1988, 38, 1321]
。 上昇した温度にて、4−クロロベンジルアミンのごときアミンで処理して、4−
ヒドロキシシンノリン−3−カルボキサミドを得る。
【0026】
【化5】
【0027】 要求されるベータ−ケトエステルはいくつかの異なる方法によって調製し得、
そのうちの一つをチャートBに示す。モルホリンのごときアミンで3−ブロモ−
4−フルオロベンズアルデヒドを還元的アミノ化して、置換ベンゼンB−2を得
る。n−BuLiで金属化し、N−メトキシ−N−メチルアセトアミドをトラッ
プすると、ケトンB−3が得られ、それは水素化ナトリウムおよびカルボン酸ジ
エチルでの処理によるベータ−ケトエステルへの合成に付し得る。
【0028】
【化6】
【0029】 あるいは、フルオロベンゼンC−2は、ジイソプロピルアミドリチウムで直接
リチウム化し得る。ヨウ素のごとき求電子試薬で得られたアニオンをトラップし
、その後、引き続き脱プロトン化し、COでトラップすると、二置換酸C−4
が得られる。これは、1,1’−カルボニルジイミダゾールのごとき縮合剤での
該酸の活性化およびマロン酸エチルのTMSエステルでの置換によるベータ−ケ
トエステルへの合成に再び付し得る。
【0030】
【化7】
【0031】 該シンノリン環系はチャートDに示されたようにしても調製し得る。アニリン
をジアゾ化し、その後、マロン酸ジエチルで処理して、環化前駆体を得る。次い
で、二酸への加水分解によって環化を有効化し、塩化チオニルで処理して二酸ク
ロリドを形成し、TiClによって環化を促進する[J. Chem. Soc. 1961, 28
28-2843]。次いで、得られた3−カルボン酸シンノリンは、1,1’−カルボニ
ルジイミダゾールのごとき縮合剤での該酸の活性化および、該酸の所望のアミン
との引き続きのカップリングによって、4−クロロベンジルアミンのごときアミ
ンと縮合し得る。
【0032】
【化8】
【0033】 上記合成に必要なアニリンは市販源から入手するか、文献手順に準じて調製す
るか、または、さらに官能基化し得、その例をチャートEに示す。アニリンのヨ
ウ素化は、IClのごとき適当なヨウ素化剤で処理することによって達成し得る
【0034】
【化9】
【0035】 該シンノリンをさらに合成に付し得る。一つのそのような合成は、チャートF
に示す、Y=IであるA−1のごとき化合物とプロパルギルアルコールのごとき
アセチレンとのパラジウム触媒カップリングである。
【0036】
【化10】
【0037】 該シンノリン置換合成の第2の例は、チャートGに示す、ヒドロキシメチル置
換シンノリンの調製である。該シンノリン環系(Y=IであるA−1)をパラジ
ウム触媒カルボメチル化して、メチルエステルG−1を得る。該エステルを還元
して、6−ヒドロキシメチル置換シンノリンを得る。
【0038】
【化11】
【0039】 チャートGに描かれたもののごときアルコールは、塩化メタンスルホニルのご
とき試薬での活性化および、チオールまたはアミン(例えば、モルホリン)のご
とき求核試薬での置換によって、チャートHに示す合成にさらに付し得る。
【0040】
【化12】
【0041】 チャートAまたはDで調製されたシンノリンはさらに合成に付し得る。そのよ
うな合成の一例をチャートIに示す。化合物A−1(ここに、Y=モルホリニル
メチルであって、X=I)をアセチレンとのパラジウム触媒カップリングに付し
て、I−1のごとき化合物を生成し得る。炭素上パラジウムのごとき適当な触媒
で接触還元すれば、I−2のごとき化合物が得られる。
【0042】
【化13】
【0043】 該シンノリン環系へのもう一つの代替経路をチャートJに概説する。このシー
ケンスの重要なステップは、4−ヒドロキシ−3−置換シンノリンJ−4を生成
するオルト−アルキニルアニリンJ−3のジアゾ化および環化を含む[Leibigs
Ann. 1995, 775-779]。該オルトアルキニルアニリンJ−3は、ビスヨウ素化
およびアルキンとのクロスカップリングにより4−置換アニリンから入手し得る
。J−4の脱保護に引き続き、ピリジンジクロム酸塩のごとき酸化剤を用いる酸
化、またはIBXに引き続きNaClOのごとき試薬を用いる2ステップ手順
によって、酸J−5を得る。得られたシンノリン3−カルボン酸は、次いで、1
,1’−カルボニルジイミダゾールのごとき縮合剤での酸の活性化および、所望
のアミンとの該活性化された酸の引き続いてのカップリングによって、4−クロ
ロベンジルアミンのごときアミンと縮合し得る。
【0044】
【化14】
【0045】 本発明の化合物はそれらの元来の形態でまたは塩として用いることができる。
化合物が安定な非毒性酸性塩または塩基性塩を形成するのに充分に塩基性または
酸性である場合、塩として該化合物を投与するのが適当であろう。医薬上許容さ
れる塩の例は、生理学上許容されるアニオンを形成する酸で形成された有機酸付
加塩であり、例えば、トシル酸塩、メタンスルホン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、
マロン酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、安息香酸塩、アスコルビン酸塩、α−ケト
グルタル酸塩、およびα−グリセロリン酸塩である。適当な無機酸塩を形成する
こともでき、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、炭酸水素塩、炭酸塩を含む。
【0046】 医薬上許容される塩は、当該分野でよく知られている標準的手順を用いて、例
えば、アミンのごとき充分に塩基性の化合物を医薬上許容されるアニオンを発生
する適当な酸と反応させることによって得ることができる。アルカリ金属(例え
ば、ナトリウム、カリウムまたはリチウム)またはアルカリ土類金属(例えば、
カルシウム)のカルボン酸塩を生成し得る。
【0047】 本発明の化合物は、適当な補形剤と組み合せて該化合物を含有する医薬組成物
中で好都合に投与し得、該組成物はウイルス感染と戦うのに有用である。抗ウイ
ルス使用に適当な化合物を含有する医薬組成物は当該分野でよく知られた方法に
よって調製し、当該分野でよく知られた補形剤を含有する。そのような方法およ
び成分の一般的に認識された概説は、イー・ダブリュー・マーチン(E.W. Martin
)による[Remington's Pharmaceutical Sciences (Mark Publ. Co., 15th Ed.,
1975)]である。完成に必要な限度まで、この刊行物は、出典明示して明らかに
本明細書に含まれる。本発明の化合物および組成物は、該調製物を内部または外
部ウイルス感染の治療のいずれに用いるかに依存して、(例えば、静脈内、腹腔
内または筋肉内注射によって)非経口、局所、鼻腔内、経口、膣内または直腸内
投与し得る。
【0048】 経口治療投与に関して、該活性化合物を1以上の補形剤と組み合せて、摂取可
能な錠剤、バッカル剤、トローチ剤、カプセル剤、エリキシル剤、懸濁剤、シロ
ップ剤、ウエハス等の形態で用いることができる。そのような組成物および調製
物は少なくとも0.1%の活性化合物を含有するべきである。該組成物および調
製物のパーセンテージは、もちろん、変化させることができ、好都合には、所定
の単位剤形の重量の約2ないし約60%の間であろう。そのような治療上有用な
組成物中の活性化合物の量は有効用量レベルが得られるようなものである。
【0049】 錠剤、トローチ剤、丸剤、カプセル剤等は以下も含有する:トラガカントガム
、アカシア、トウモロコシデンプンまたはゼラチンのごとき結合剤;リン酸二カ
ルシウムのごとき補形剤;トウモロコシデンプン、ジャガイモデンプン、アルギ
ン酸等のごとき崩壊剤;ステアリン酸マグネシウムのごとき滑沢剤;およびスク
ロース、フルクトース、ラクトース、もしくはアスパルタームのごとき甘味剤ま
たはペパーミント、冬緑油もしくはチェリーフレーバのごとき香味剤を添加する
ことができる。該単位剤形がカプセル剤である場合、それは、上記タイプの物質
に加えて、植物油またはプロピレングリコールのごとき液体担体を含有すること
ができる。コーティング剤として、さもなければ、当該固体単位剤形の物理的形
態を修正するために、種々の他の物質を存在させることができる。例えば、錠剤
、丸剤、またはカプセル剤をゼラチン、ワックス、セラックまたは糖類などでコ
ーティングすることができる。シロップ剤またはエリキシル剤は該活性化合物、
甘味剤としてスクロースまたはフルクトース、保存剤としてメチルおよびプロピ
ルパラベン、染料および、チェリーまたはオレンジフレーバのごとき香味剤を含
有することができる。もちろん、いずれの単位剤形を調製するのに用いるいずれ
の物質も用いる量において医薬上許容され実質的に非毒性であるべきである。さ
らに、該活性化合物はOROSの商品名でアルザ社(ALZA Corp.)によって開発さ
れた浸透圧輸送に依存するもののごとき徐放性剤およびデバイスに配合すること
ができる。
【0050】 該化合物または組成物は、点滴または注射によって静脈内または腹腔内投与も
し得る。該活性化合物またはその塩の溶液は、所望により非毒性表面活性剤と混
合された水中で調製し得る。グリセロール、液状ポリエチレングリコール、トリ
アセチン、シクロデキストリンおよびそれらの混合物中および油中で、分散剤も
調製し得る。貯蔵および使用の通常の条件下、これらの調製物は微生物の増殖を
防止するための保存剤を含有する。
【0051】 注射または点滴に適した医薬剤形は、滅菌注射可能または点滴可能液剤または
分散剤の即席調製用に適合され、所望によりリポソーム中にカプセル化された活
性成分を含む滅菌した水性液剤もしくは懸濁剤、または滅菌した散剤を含み得る
。全ての場合、最終剤形は、製造および貯蔵条件下で滅菌、流体および安定であ
るべきである。該液体担体または賦形剤は、例えば、水、エタノール、ポリオー
ル(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、液状ポリエチレングリコー
ル等)、植物油、非毒性グリセリルエステル、およびそれらの適当な混合物を含
む溶媒または液体分散媒であり得る。適切な流動性は、例えば、リポソームの形
成によって、分散剤の場合には、必要な粒径の維持によって、または表面活性剤
の使用によって維持し得る。微生物の活動の防止は、種々の抗菌剤および抗真菌
剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロサ
ール等によって達成し得る。多くの場合、等張剤、例えば、糖類、緩衝剤または
塩化ナトリウムを含むことが好ましいであろう。該注射可能組成物の長期化され
た吸収は、吸収を遅延させる剤、例えばモノステアリン酸アルミニウムおよびゼ
ラチンの組成物における使用によって達成し得る。
【0052】 滅菌注射可能液剤は、必要であれば、上で列挙された種々の他の成分が入った
適当な溶媒に必要量の該活性化合物を配合し、その後、濾過滅菌することによっ
て調製し得る。滅菌注射可能液剤の調製物用の滅菌散剤の場合、調製の好ましい
方法は真空乾燥および凍結乾燥技術であり、それらは、該活性成分に加え予め濾
過滅菌された溶液中に存在するいずれのさらなる望ましい成分の粉末を与える。
【0053】 局所投与に関して、本発明の化合物は純粋な形態で、すなわち、それらが液体
の場合、適用することができる。しかしながら、一般的に、それらは、固体また
は液体であってよい皮膚科学上許容される担体と組み合せて組成物または製剤と
して皮膚に投与することが望ましい。
【0054】 有用な固体担体は、タルク、粘土、微結晶セルロース、シリカ、アルミナ等の
ごとき微細に分割された固体を含む。有用な液体担体は、水、アルコールまたは
グリコール、または水−アルコール/グリコールブレンドであって、そこに、本
発明の化合物は、所望により非毒性表面活性剤の助けにより、有効レベルにて溶
解または懸濁させ得る。芳香剤およびさらなる抗菌剤のごとき補助剤を添加して
、所定の使用のための特性を最適化し得る。得られた液体組成物は吸収パッドか
ら適用するか、包帯および他の手当て用品に染み込ませるために用いるか、また
はポンプタイプもしくはエアロゾル噴霧器を用いて冒された領域に噴霧し得る。
合成ポリマー、脂肪酸、脂肪酸の塩およびエステル、脂肪アルコール、変性セル
ロースまたは変性ミネラル物質のごとき増粘剤を液体担体と一緒に用いて、使用
者の皮膚に直接適用するための塗布可能パスタ剤、ジェル、軟膏、せっけん等を
生成し得る。
【0055】 式IIで表される化合物を皮膚に輸送するのに用い得る有用な皮膚科学的組成
物の例は、当該分野で知られている;例えば、ジャックら(Jacquet et al.)[米
国特許第4,608,392号]、ゲリア(Geria)[米国特許第4,992,478
号]、スミスら(Smith et al.)[米国特許第4,559,157号]およびウォル
ツマン(Wortzman)[米国特許第4,820,508号]を参照せよ。
【0056】 式IIで表される化合物の有用な用量は、それらのイン・ビボ活性と動物モデ
ルにおけるイン・ビボ活性とを比較することによって決定し得る。マウスおよび
他の動物における有効用量のヒトへの推定は当該分野で知られている;例えば、
米国特許第4,938,949号を参照せよ。
【0057】 該化合物は、好都合には、例えば、単位剤形あたり5ないし1000mg、好
都合には10ないし750mg、最も好都合には50ないし500mgの活性成
分を含有する単位剤形で投与する。望ましい用量は、好都合には、単一用量中に
、または、例えば、1日2、3、4またはそれを超えるサブ用量として、適当な
間隔で投与される分割用量として存在することができる。該サブ用量自体は、例
えば、散布器からの複数吸入または複数点眼の適用によるごとき多数の別個の漠
然と間隔を開けた投与にさらに分割することができる。
【0058】 内部感染に関して、該組成物は、遊離塩基換算で、約0.1ないし300mg
/kg哺乳類体重、好ましくは約1.0ないし30mg/kg哺乳類体重の用量
レベルにて、経口または非経口投与し得、単位用量あたり1ないし1000mg
の量で一日1ないし4回投与される単位剤形でヒトに用い得る。 非経口投与または眼感染用の点眼としての投与に関して、該化合物は約0.1
ないし約10%、より好ましくは約0.1ないし7%の濃度で水性溶液剤中に存
在する。該溶液剤は、乳化剤、抗酸化剤または緩衝剤のごとき他の成分を含有す
ることができる。
【0059】 一般的に、ローション剤のごとき液体組成物中の式IIで表される化合物の濃
度は約0.1〜25重量%、好ましくは約0.5〜10重量%であろう。ジェル
または散剤のごとき半固体または固体組成物は約0.1〜5重量%、好ましくは
約0.5〜2.5重量%である。
【0060】 本明細書に開示される化合物および組成物の投与の正確な範囲は、治療される
べき個々の対象の必要性、治療のタイプ、および、もちろん、担当医の判断に必
ず依存する。本発明の化合物は治療の必要がある動物に投与し得る。ほとんどの
場合、これはヒトであるが、家畜(例えば、ウシ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、シカ等
の食用動物)およびペット(例えば、イヌ、ネコ、トリおよびウマ)の治療も、
本発明の範疇として明確に意図される。 本発明を以下の非限定的実施例によってさらに説明する。
【0061】 比較例1 N−(4−クロロベンジル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−3−シンノリン
カルボキサミド
【0062】
【化15】
【0063】 4−オキソ−1,4−ジヒドロ−3−シンノリンカルボン酸(0.10g)を
5mL DMFに溶解する。これに、4−クロロベンジルアミン(0.07mL
)を添加し、反応混合物を室温にて5分間攪拌する。EDC(0.11g)およ
びHOBt(0.08g)を添加し、反応物を室温にて2日間以上攪拌する。混
合物を30mL HOに注ぎ込む。褐色沈殿が形成し、それを濾過する。粗生
成物を熱EtOAcでトリチュレートし、濾過し、乾燥させて、0.012g(
7%)の所望の生成物を得る。物理特性は以下である: 融点 269〜271℃(分解); H NMR(300MHz、DMSO)δ 14.2、10.0、8.17、
7.87、7.74、7.56、7.38、4.53; MS(fab)m/z 314(M+H)、316、315、299、298
、297、127、125、123、58
【0064】 調製例1 2−フルオロ−5−ヨード安息香酸
【0065】
【化16】
【0066】 200mLの蒸留したてのTHF中のiPrNH(16.80mL)の−7
8℃溶液にn−ブチルリチウム(68mL)を滴下し、反応温度は−65℃より
低く維持する。反応物を10分間攪拌し、次いで、1−フルオロ−4−ヨードベ
ンゼン(11.50mL)を10mL THF中の溶液として20分間かけて添
加する。反応物を−78℃にて90分間攪拌し、次いで、ジエチルエーテル(1
80mL)およびドライアイス(およそ75g)中に速やかにカヌーレする。反
応物を室温にて一晩攪拌する。該エーテル溶液に1N NaOH(100mL)
および水(200mL)を添加し、該溶液を分液ロートに入れる。水層を除去す
る。有機層をHOで洗浄(2×100mL)。全ての水部を合わせ、氷/H O中で冷やし、次いで、6N HClでpH2に酸性化する。次いで、この溶液
をジエチルエーテルで抽出する(2×200mL)。エーテル部を合わせ、Na SO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、淡黄色固体を得る。該固体を蒸気浴
上で最少量のEtOAcに溶解させ、ヘキサンを添加して、再結晶化させる。冷
凍庫中で一晩放置した後、生成物を結晶性白色固体として得る(15.44g、
58%)。物理特性は以下である: 融点 157〜159℃; H NMR(300MHz、CDCl)δ 8.34、7.88、6.97
; IR(drift) 3098、3079、3051、3017、3007、2
998、2981、2971、2881、2817、1708、1681、13
00、1236、824cm−1; 元素分析 CFIO: 計算値 C,31.61;H,1.52 実測値 C,31.70;H,1.59
【0067】 調製例2 3−(2−フルオロ−5−ヨードフェニル)−3−オキソプロパン酸エチル
【0068】
【化17】
【0069】 11mL 蒸留したてのTHF中の2−フルオロ−5−ヨード安息香酸(4.
03g)の溶液に、1,1’−カルボニルジイミダゾール(CDI)(2.96
g)を少量ずつ添加する。激しいガス発生が観察される。反応物を一晩攪拌する
。別のフラスコ中、マロン酸エチルカリウム塩(2.84g)を10mL CH
CNに懸濁させる。この溶液にクロロトリメチルシラン(2.84g)を添加
し、反応物を室温にて一晩攪拌する。後者の攪拌物を0℃に冷却し、DBU(5
.00mL)を滴下する。この反応物を0℃にて3時間冷却する。次いで、CD
I付加物の溶液をカヌーレで移し、混合物を0℃にて2時間攪拌する。生成物へ
の転換の完了をTLCで確認したら、該溶液を水および6N HCl(8mL)
でクエンチする。反応物をジエチルエーテルで分配する。有機層を1N HCl
で、次いで食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して淡橙
色油状物質を得る。該油状物質をEtOAcに溶解し、シリカ上に吸着させる。
クロマトグラフィー精製(溶出液 3% EtOAc/ヘキサン)によって、所
望の生成物を無色油状物質として得、それを放置して結晶化させる(2.51g
)。物理特性は以下である: 融点 54〜56℃; H NMR(300MHz、CDCl)δ 12.67、8.18、7.7
0、6.89、5.54、4.28、1.35; IR(drift) 2984、1627、1558、1476、1422、1
390、1358、1292、1262、1221、1201、1071、10
28、823、807; MS(EI)m/z 336(M)、336、249、122、107、94
、86、84、69、68、51cm−1; 元素分析 C1110FIO: 計算値 C,39.31;H,3.00 実測値 C,39.35;H,2.92
【0070】 調製例3 4−ヒドロキシ−6−ヨード−3−シンノリンカルボン酸エチル
【0071】
【化18】
【0072】 CHCN(2mL)中のトシルアジド(0.69g、[Org, Prep. Proc. I
ntl. 1981, 13, 112]に準じて調製する)の溶液を氷/水浴中で10℃より低く
冷却したCHCN(10mL)中の3−(2−フルオロ−5−ヨードフェニル
)−3−オキソプロパン酸エチル(1.01g)およびNEt(0.47mL
)の溶液に一気に添加する。反応物をこの温度にて15分間攪拌し、次いで、室
温にて2時間攪拌する。反応物を真空濃縮し、ロータリーエバポレータ浴の温度
は50℃より低く維持する。残渣を氷浴中で冷却し、2N NaOHを添加した
。水溶液をCHClで抽出する(2×200mL)。有機部を合わせ、水で洗
浄し、次いで、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空濃縮して黄色油状物質
を得る。該油状物質をクロマトグラフィー(溶出液 CHCl(1L))に
よって精製して中間ジアゾ化合物を淡黄色油状物質として得る(1.20g、定
量的)。物理特性は以下である: H NMR(300MHz、CDCl)δ 7.75、6.87、4.24
、1.24
【0073】 12mL イソプロピルエーテル中の該ジアゾ化合物(1.11g)の溶液に
トリブチルホスフィン(0.86mL)を4mL イソプロピルエーテル中の溶
液として添加する。反応物を室温にて30分間攪拌し、次いで、5時間還流する
。反応物を室温に冷却し、得られた黄色固体を濾過し、乾燥させた。固体をCH Cl/MeOHに溶解し、シリカ上に吸着させた。クロマトグラフィー精製
(溶出液 1% MeOH/CHCl(1L)、2% MeOH/CHCl (1L)、4% MeOH/CHCl(1L)、5% MeOH/CH
(1L) )によって、所望の生成物を黄色固体として得る(0.22g、
21%)。物理特性は以下である: 融点 242〜244℃; H NMR(300MHz、DMSO−d)δ 14.00、8.38、8
.13、7.49、4.30、1.30; IR(drift) 3164、3128、3093、1700、1621、1
518、1455、1373、1348、1297、1224、1198、11
21、824、802cm−1; MS(EI)m/z 344(M)、272、120、92、89、86、8
4、73、63、58; HRMS(FAB) C11IN+H: 計算値 344.9738 実測値 344.9739
【0074】 比較例2 N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−6−ヨード−3−シンノリンカ
ルボキサミド
【0075】
【化19】
【0076】 4−ヒドロキシ−6−ヨード−3−シンノリンカルボン酸エチル(0.27g
)および4−クロロベンジルアミン(3.50mL)の溶液を90℃にて30分
間加熱する。反応物を僅かに冷却し、25mL EtOAcに注ぎ込む。ヘキサ
ンを添加して、該生成物を沈殿させ、得られた固体を濾過し、乾燥させる。該生
成物をCHCl/ヘキサンでトリチュレートしてさらに精製する(0.29
g、85%)。物理特性は以下である: 融点 307〜308℃; H NMR(300MHz、DMSO−d)δ 9.99、8.47、8.
15、7.57、7.40、4.55; IR(drift) 2972、2958、2901、2846、1645、1
601、1557、1488、1458、1356、933、922、822、
806、722cm−1; MS(ESI)m/z 439.8(M+H)、437.8(M−H); 元素分析 C1611ClIN: 計算値 C,43.71;H,2.52;N,9.56 実測値 C,43.94;H,2.50;N,9.43
【0077】 実施例3 3−{[(4−クロロベンジル)アミノ]カルボニル}−4−ヒドロキシ−6−
シンノリンカルボン酸メチル
【0078】
【化20】
【0079】 火炎乾燥させたフラスコにN−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−6
−ヨード−3−シンノリンカルボキサミド(0.23g)、NEt(0.15
mL)、Pd(PPhCl(0.071g)、メタノール(0.85m
L)、および無水DMF(5mL)を充填する。反応物をCOバルーン雰囲気下
に置き、70℃にて5時間加熱し、その時点でTLCが出発物質の消滅を示す。
反応物を室温に冷却し、40mLの1N HClに注ぎ込む。得られた固体を濾
過し、乾燥させる。粗固体をCHCl/MeOHに溶解し、シリカ上に吸着
させる。クロマトグラフィー精製(溶出液 1% MeOH/CHCl(1
L)、1.5% MeOH/CHCl(1L)、2% MeOH/CHCl (3L)、3% MeOH/CHCl(1L))によって、所望の生成物
を灰白色の固体として得る(0.12g、64%)。物理特性は以下である: 融点 308〜310℃; H NMR(300MHz、DMSO−d)δ 14.37、9.80、8
.72、8.34、7.83、7.41、4.55、3.92; IR(drift) 1725、1661、1625、1600、1581、1
535、1486、1296、1276、1245、1237、1129、82
3、806、761cm−1; MS(EI)m/z 371(M)、142、141、140、139、12
5、89、88、74、73、51; HRMS(FAB) C1814ClN+H: 計算値 372.0751 実測値 372.0757
【0080】 実施例4 N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)−3
−シンノリンカルボキサミド
【0081】
【化21】
【0082】 40mL THF中の3−{[(4−クロロベンジル)アミノ]カルボニル}
−4−ヒドロキシ−6−シンノリンカルボン酸メチルの懸濁液に水素化アルミニ
ウムリチウム(2.60mL)を滴下する。反応物は濃緑色に変色する。1時間
後、反応物を水、15% NaOH、再び水で注意してクエンチする。反応物を
濾過して、アルミニウム塩を除去する。濾液を濃縮し、得られた残渣をCH
/MeOHに溶解し、シリカ上に吸着させる。クロマトグラフィー精製(溶
出液 CHCl(1L)、0.5% MeOH/CHCl(1L)、1
% MeOH/CHCl(1L)、2% MeOH/CHCl(1L)、
3% MeOH/CHCl(1L)、4% MeOH/CHCl(1L)
、5% MeOH/CHCl(2L)、5.5% MeOH/CHCl
2L))によって、所望の生成物を得る(0.23g、52%)。 物理特性は以下である: 融点 296〜298℃; H NMR(300MHz、DMSO−d)δ 10.12、8.14、7
.84、7.74、7.41、5.50、4.66、4.56; IR(drift) 2922、2873、1647、1602、1555、1
490、1358、1183、1022、930、919、836、808、7
22、684cm−1; MS(FAB)m/z 344(MH)、346、344、287、229、
153、133、125、121、107、103; HRMS(FAB) C1714ClN+H: 計算値 344.0802 実測値 344.0805
【0083】 調製例4 4−(3−ブロモ−4−フルオロベンジル)モルホリン
【0084】
【化22】
【0085】 1,2−ジクロロエタン(500mL)中の3−ブロモ−4−フルオロベンズ
アルデヒド(50.0g)の溶液を0℃に冷却する。酢酸(14.1mL)およ
びモルホリン(23.6mL)をゆっくりと添加し、温度は4℃より低く維持す
る。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(78.3g)を1度に全て添加し
、温度は5℃より低く維持する。混合物を室温に温まるようにして、18時間攪
拌する。反応物を1N NaOH(200mL)でクエンチし、CHCl
500mL)で抽出する。有機層を1N NaOH(2×200mL)で洗浄す
る。水層を合わせ、CHCl(100mL)で逆抽出する。有機層を合わせ
、0.5N HCl(5×250mL)で抽出する。酸性水層を合わせ、該溶液
が塩基性(pH=12)になるまで2N NaOHを添加する。次いで、水層を
CHCl(6×100mL)で抽出する。有機層を合わせ、乾燥させ(Mg
SO)、無色透明油状物質に真空濃縮する。粗精製物を蒸留して(126℃、
0.3Torr)、48.9g(72%)の表題の化合物を無色透明油状物質と
して得る。物理特性は以下である: 沸点 126℃(0.3Torr) H NMR(300MHz、DMSO−d)δ 7.62、7.35〜7.
29、3.56、3.45、2.34;13 C NMR(75MHz、DMSO−d)δ 157.3、136.1、
133.3、129.8、116.2、107.7、66.1、60.9、53
.0; IR(液膜法) 2855、2807、1495、1455、1348、125
7、1244、1118、1009、862cm−1; MS(ESI+)m/z 274(M+H); 元素分析 C1113BrFNO: 計算値 C,48.20;H,4.78;N,5.11;Br,29.15 実測値 C,48.04;H,4.79;N,5.11;Br,28.18
【0086】 調製例5 1−(2−フルオロ−5−(4−モルホリニルメチル)フェニル)エタノン
【0087】
【化23】
【0088】 4−(3−ブロモ−4−フルオロベンジル)モルホリン(調製例4、35.5
g)をTHF(400mL)に溶解し、−75℃に冷却する。ヘキサン中のn−
ブチルリチウムの溶液(2.5M、57.0mL)を添加用ロートで添加し、温
度は−68℃より低く維持する。THF(50mL)中のN−メトキシ−N−メ
チルアセトアミド(16.0g)の溶液を添加用ロートで添加し、温度は−65
℃より低く維持する。反応物を75℃にて1時間攪拌し、一晩室温に暖めまるよ
うにする。反応物を1N HCl(150mL)でクエンチし、酢酸エチル(4
00mL)に注ぎ込む。水層を分離し、飽和NaHCO水溶液で塩基性にし、
酢酸エチルで抽出する(2×100mL)。合わせた有機層を飽和NaHCO (2×100mL)および食塩水(50mL)で洗浄する。合わせた水性洗浄液
を酢酸エチル(100mL)で逆抽出する。有機層を合わせ、乾燥させ(Na SO)、黄色油状物質に真空濃縮する。粗生成物を蒸留して(135℃、0.
3Torr)19.7g(64%)の表題の化合物を無色透明油状物質として得
る。物理特性は以下である: 沸点 135℃(0.3Torr) H NMR(300MHz、DMSO−d)δ 7.72、7.61〜7.
56、7.31、3.56、3.48、2.58、2.34; IR(液膜法) 1996、1979、1919、1688、1612、149
2、1417、1361、1291、1281、1212、1118、865c
−1; MS(ESI+)m/z 238(M+H); 元素分析 C1316FNO: 計算値 C,65.81;H,6.80;N,5.90 実測値 C,65.43;H,6.75;N,5.84
【0089】 調製例6 3−(2−フルオロ−5−(4−モルホリニルメチル)フェニル)−3−オキソ
プロパン酸エチル
【0090】
【化24】
【0091】 炭酸ジエチル中の1−(2−フルオロ−5−(4−モルホリニルメチル)フェ
ニル)エタノン(調製例5、19.6g)の溶液に水素化ナトリウム(ミネラル
油中60%分散、6.6g)を0℃にてゆっくりと添加する。混合物を0℃にて
1時間攪拌し、一晩室温に温まるようにする。反応物を酢酸(10mL)でクエ
ンチし、水(200mL)で希釈し、飽和NaCO水溶液で塩基性にする。
混合物をジエチルエーテルで抽出する(3×200mL)。合わせた有機層を飽
和NaCO(100mL)および食塩水(50mL)で洗浄する。合わせた
水層をジエチルエーテル(50mL)で逆抽出する。有機層を合わせ、乾燥させ
(NaSO)、橙色油状物質に真空濃縮する。粗生成物をカラムクロマトグ
ラフィー(ヘプタン/IPA、8/1;4/1;CHCl/MeOH、98
/2)によって精製して、20.2g(79%)の化合物を黄色油状物質として
得る。物理特性は以下である: H NMR(300MHz、DMSO−d)δ 7.78、7.65〜7.
60、7.32、4.10、4.05、3.57、3.50、2.34、1.1
6; IR(液膜法) 1996、1979、1744、1689、1626、161
1、1493、1331、1260、1215、1147、1117、865c
−1; MS(ESI+)m/z 310(M+H); 元素分析 C1620FNO: 計算値 C,62.12;H,6.52;N,4.53 実測値 C,61.96;H,6.67;N,4.44
【0092】 調製例7 2−ジアゾ−3−[2−フルオロ−5−(4−モルホリニルメチル)フェニル]
−3−オキソプロパン酸エチル
【0093】
【化25】
【0094】 0℃に冷却した50mL CHCN中の3−(2−フルオロ−5−(4−モ
ルホリニルメチル)フェニル)−3−オキソプロパン酸エチル(調製例6、5.
00g)およびトリエチルアミン(2.48mL)を10mL CHCN中の
トルエンスルホニルアジド(3.51g、[Org, Prep. Proc. Intl. 1981, 13,
112]に準じて調製する)を添加する。反応物を0℃にて15分間、次いで、室
温にて2時間攪拌する。反応物を濃縮する(50℃より低く)。2N NaOH
(25mL)を添加する。水層をCHClで抽出する(3×)。合わせた有機
層を洗浄し、乾燥させ、濃縮して、4.68g(86%)の所望の生成物を黄色
油状物質として得る。物理特性は以下である: H NMR(CDCl)δ 7.52、7.44、7.06、4.24、3
.75、3.55、2.50、1.24; MS(ESI+) C1618FN m/z 336.1(M+H)
【0095】 調製例8 4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカルボン酸
エチル
【0096】
【化26】
【0097】 ジオキサン(20mL)中のBuP(3.90mL)の溶液を乾燥ジオキサ
ン(56mL)中の2−ジアゾ−3−[2−フルオロ−5−(4−モリホリニル
メチル)フェニル]−3−オキソプロパン酸エチル(調製例7、3.16g)の
攪拌溶液に添加する。混合物を室温にて30分間攪拌し、次いで、1.5時間穏
やかに還流する。反応物を冷却し、濃縮する。粗生成物をカラムクロマトグラフ
ィー(CHCl/MeOH、99/1;CHCl/MeOH、98/2
;CHCl/MeOH、95/5)によって精製して、0.200g(4.
5%)の所望の生成物を灰白色固体として得る。当該脂肪族中間体を加熱するこ
とによってさらなる物質を入手し得、これをダイグライム(32mL)中130
℃にて3.5時間クロマトグラフィーで単離した。得られた混合物を濃縮する。
粗生成物をカラムクロマトグラフィー(CHCl/MeOH、99/1;C
Cl/MeOH、98/2;CHCl/MeOH、95/5)で精製
して0.531g(30%)の所望の生成物を白色固体として得、0.731g
の全収量(35%)を与える。物理特性は以下である: 融点 195〜197℃(分解); H NMR(DMSO−d)δ 14.0、8.01、7.83、7.67
、4.30、3.60、2.38、1.30; MS(ESI−) C1619 m/z 316.1(M−H)
【0098】 実施例5 N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメチル
)−3−シンノリンカルボキサミド
【0099】
【化27】
【0100】 4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカルボン
酸エチル(調製例8、0.382g)および4−クロロベンジルアミン(1.4
6mL)の溶液を80℃に30分間加熱し、その間に固体が生成する。反応物を
EtOで希釈し、得られた固体を収集し、乾燥させて、0.443g(89%
)の所望の生成物を灰白色固体として得る。物理特性は以下である: 融点 277〜280℃(分解); H NMR(DMSO−d)δ 10.12、8.09、7.86、7.7
4、7.40、4.56、3.63、3.58、2.38; MS(ESI+) C2121ClN m/z 413.0(M+H) MS(ESI−) 410.9(M−H)
【0101】 本発明化合物の試験 本発明の化合物の抗ウイルス活性は当該分野でよく知られている薬理学的モデ
ルを用いて、または下記の試験Aを用いて決定し得る。
【0102】 式(II)で表される化合物および医薬上許容されるその塩は抗ウイルス剤と
して有用である。かくして、それらは、ヒトを含む動物におけるウイルス感染と
戦うのに有用である。該化合物は一般的にヘルペスウイルスに対して活性であり
、特に水痘帯状ウイルス(ZVZ)、エプスタイン−バーウイルス、単純ヘルペ
スウイルス、ヒトヘルペスウイルス8型(HHV−8)およびサイトメガロウイ
ルス(CMV)に対して特に有用である。
【0103】 本発明の化合物の多くがCMVポリメラーゼに対して活性を示したが、これら
の化合物はこのまたは他の作用メカニズムによってサイトメガロウイルスに対し
て活性であろう。かくして、CMVポリメラーゼに対するこれらの化合物の活性
についての以下の説明は本発明を特定の作用メカニズムに限定することを意味し
ない。
【0104】 試験A HCMVポリメラーゼアッセイは、出典明示して本明細書の一部とみなされる
エヌ・ディー・クックら(N.D. Cook et al.)、Pharmaceutical Manufacturing I
nternational, pages 49-53 (1992);ケー・タケウチ(K. Takeuchi)、Laborator
y Practice, September issue (1992);米国特許第4,568,649号(198
6)のごときいくつかの参考文献に記載されているシンチレーション・プロキシ
ミティー・アッセイ(scintillation proximity assay; SPA)を用いて行う。反
応は96ウェルプレート中で行う。該アッセイは5.4mM HEPES(pH
7.5)、11.7mM KCl、4.5mM MgCl、0.36mg/mL
BSA、および90nM H−dTTP入りの100μL体積中で実行した。
アッセイは、2mMの最終濃度のCHAPS(3−[(3−コラミドプロピル)
−ジメチルアンモニオ]−1−プロパン−スルホナート)の有無で行う。HCM
Vポリメラーゼは50%グリセロール、250mM NaCl、10mM HEP
ES(pH7.5)、100μg/mL BSA、および0.01%アジ化ナト
リウムを含有する酵素希釈バッファーで希釈する。該HCMVポリメラーゼは、
組換えバキュロウイルス感染SF−9細胞中で発現され、文献手順によって精製
されるが、それを最終反応体積、すなわち、100μLの10%(すなわち、1
0μL)添加する。化合物は50% DMSOで希釈され、各ウェルに10μL
添加する。対照ウェルは同等濃度のDMSOを含有する。特記しない限り、反応
は、当該酵素、基質および興味のある化合物を含有する反応混合物に6nMビオ
チン化ポリ(dA)−オリゴ(dT)テンプレート/プライマーを添加すること
によって開始する。プレートは25℃または37℃ HO浴中でインキュベー
トし、ウェルあたり40μl/反応の0.5M EDTA(pH8)を添加する
ことによって停止する。反応は、基質取込みが線形であって、用いる酵素および
条件に依存して変化する時間枠以内に停止する、すなわち、HCMVポリメラー
ゼに関しては30分間である。10μLのストレプトアビジン−SPAビーズ(
グリセロール中20mg/mL)を該反応停止後に添加する。プレートを37
℃にて10分間インキュベートし、次いで、室温に平衡化し、次いで、パッカー
ドトップカウント(Packard Topcount)で計数する。コンピュータソフトウェアを
用いて、線形回帰を行い、IC50を計算する。
【0105】 上記HCMVポリメラーゼアッセイの修正バージョンを上記したように行うが
、以下の変更をする:アッセイバッファーへの最終希釈まで100%DMSOで
化合物を希釈する。先のアッセイにおいては、化合物は50%DMSOで希釈す
る。4.5mMジチオテロトール(DTT)を該ポリメラーゼバッファーに添加
する。また、異なるロットのCMVポリメラーゼを用い、それはより活性のよう
であり、より急速なポリメラーゼ反応をもたらす。このアッセイにおける式II
で表される代表的な化合物の試験結果を表1に示す。全結果を20μMの濃度に
てウイルスポリメラーゼのパーセント阻害で列記する。表1中、「nd」なる用
語は決定されていない活性データをいう。
【0106】
【表1】
【0107】 本発明を詳細におよびそれらの好ましい具体例を参照して説明したが、特許請
求の範囲から逸脱することなく修飾および変形が可能であることは明確である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 31/12 A61P 31/12 31/20 31/20 31/22 31/22 43/00 111 43/00 111 C07D 403/08 C07D 403/08 405/08 405/08 413/08 413/08 413/14 413/14 417/08 417/08 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 サジブ・ケイ・ネイール アメリカ合衆国49009ミシガン州カラマズ ー、ヘミングウェイ・ドライブ4373番 Fターム(参考) 4C063 AA01 AA03 BB03 CC28 CC43 CC54 CC64 CC78 DD03 DD25 DD28 EE01 4C086 AA01 AA02 AA04 BC41 BC64 BC72 BC73 BC83 BC88 GA02 GA07 GA09 GA10 GA12 MA01 MA04 MA23 MA35 MA37 MA52 MA55 MA56 MA59 MA60 NA14 ZB33 ZC20

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式II: 【化1】 [式中、Aは (a) Cl、 (b) Br、 (c) CN、 (d) NO、または (e) F; Rは、 (a) アリール、 (b) S(O)、 (c) (C=O)R、ただし、RがNRならば、R およびRは両方等しくHではなく、 (d) (C=O)OR、 (e) シアノ、 (f) het、ここに、該hetは炭素原子を介して結合し、 (g) Ohet、 (h) NR、ただし、RおよびRは両方等しくHでは
    なく、 (i) SR10、 (j) Shet、 (k) NHCOR12、 (l) NHSO12、 (m) 部分的に不飽和であって、所望により、群R11、OR 、SR10、SR13、NR、ハロ、(C=O)C1〜7アルキルもし
    くはSOの1以上の置換基により置換されているC1〜7アルキル、また
    は (n) 群R11、OR13、SR10、SR13、NR
    ハロ、(C=O)C1〜7アルキルもしくはSOの1以上の置換基により
    置換されているC1〜7アルキル; Rは、 (a) H、 (b) ハロ、 (c) アリール、 (d) S(O)、 (e) (C=O)R、 (f) (C=O)OR、 (g) シアノ、 (h) het、ここに、該hetは炭素原子を介して結合し、 (i) OR10、 (j) Ohet、 (k) NR、 (l) SR10、 (m) Shet、 (n) NHCOR12、 (o) NHSO12、もしくは (p) 部分的に不飽和であってよく、所望により、群R11、O
    13、SR10、SR13、NR、ハロ、(C=O)C1〜7アルキル
    もしくはSOの1以上の置換基により置換されていてもよいC1〜7アル
    キルであるか、または (q) Rは、Rと一緒になって、所望により、NR
    しくは、所望によりOR14により置換されていてもよいC1〜7アルキルによ
    り置換されていてもよい炭素環もしくはhetを形成し; Rは、 (a) C1〜7アルキル、 (b) NR、 (c) アリール、または (d) het、ここに、該hetは炭素原子を介して結合し; RおよびRは、独立して、 (a) H、 (b) アリール、 (c) 部分的に不飽和であってよく、所望により、NR10 、R11、SO、CONR1010もしくはハロから選択される1以
    上の置換基により置換されているC1〜7アルキルであるか、または (d) RおよびRは、それらが結合する窒素と一緒になって
    、hetを形成し; Rは、 (a) アリール、 (b) het、 (c) C3〜8シクロアルキル、 (d) メチル、または (e) 部分的に不飽和であってよく、所望により、NR10 、R11、SH、CONR1010もしくはハロから選択される1以上の置
    換基により置換されているC2〜7アルキル; R10は、 (a) H、 (b) メチル、または (c) 所望によりOHにより置換されているC2〜7アルキル; R11は、 (a) OR10、 (b) Ohet、 (c) Oアリール、 (d) CO10、 (e) het、 (f) アリール (g) CN、または (h) 部分的に不飽和であってよく、所望により、R11、NR、SOもしくは、所望によりR11、NRもしくはSO により置換されているC1〜7アルキルから選択される1以上の置換基により
    置換されていてもよいC3〜8シクロアルキル; R12は、 (a) H、 (b) het、 (c) アリール、 (d) C3〜8シクロアルキル、 (e) メチル、または (f) 所望によりNRもしくはR11により置換されてい
    るC2〜7アルキル; R13は、 (a) (P=O)(OR14、 (b) CO(CHCON(CH)−(CHSO 、 (c) アミノ酸、 (d) C(=O)アリール、または (e) 所望によりNR、アリール、het、COHもし
    くは、O(CHCO14により置換されているC(=O)C1〜7
    ルキル; R14は、 (a) H、または (b) C1〜7アルキル; 各nは独立して1、2、3、4または5; 各mは独立して0、1または2; Mはナトリウム、カリウムまたはリチウム; アリールはフェニル基または、少なくとも1つの環が芳香性であるオル
    ト縮合二環式炭素環基; ここに、いずれのアリールも、所望により、ハロ、OH、シアノ、CO14、CF、C1〜6アルコキシおよび、1ないし3個のSR14、NR1414、OR14またはCO14基によりさらに置換されていてもよい
    1〜6アルキルから選択される1以上の置換基で置換され; hetは、酸素、硫黄および窒素よりなる群から選択される1、2また
    は3個のヘテロ原子を有する4−、5−、6−または7−員の飽和または不飽和
    複素環であり、所望により、ベンゼン環またはいずれかの二環式複素環基と縮合
    し; ここに、いずれのhetも、所望により、ハロ、OH、シアノ、フェニ
    ル、CO14、CF、C1〜6アルコキシ、オキソ、オキシム、および、
    1ないし3個のSR14、NR1414、OR14、またはCO14基に
    よりさらに置換されていてもよいC1〜6アルキルよりなる群から選択される1
    以上の置換基で置換されている。] で表される化合物または医薬上許容されるその塩。
  2. 【請求項2】 AがClである請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 Rが、CH−モルホリン、アルキニル−CHOH、C
    −(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)および(CHOHより
    なる群から選択される請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 以下の: N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−6−(テトラヒドロ−2H
    −ピラン−4−イルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメ
    チル)−3−シンノリンカルボキサミド; 3−{[(4−クロロベンジル)アミノ]カルボニル}−4−ヒドロキシ−
    6−シンノリンカルボン酸メチル; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)
    −3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−(シクロプロピルエチニル)−4−ヒド
    ロキシ−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−[3−(ジメチルアミノ)−1−プロピ
    ニル]−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカ
    ルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(4−ヒドロキシ−1
    −ブチニル)−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカルボキサミ
    ド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−[(1−ヒドロキシシ
    クロヘキシル)エチニル]−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリン
    カルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−(3,3−ジシクロプロピル−3−ヒド
    ロキシ−1−プロピニル)−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメチル)
    −3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−[(3S)−3−ヒド
    ロキシ−1−ブチニル]−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカ
    ルボキサミド; 8−{3−[(アミノカルボニル)アミノ]−3−メチル−1−ブチニル}
    −N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメチ
    ル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−[3−メチル−3−(
    4−チオキソ−1,3,5−トリアジナン−1−イル)−1−ブチニル]−6−(
    4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−[(3R)−3−ヒド
    ロキシ−1−ブチニル]−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカ
    ルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメ
    チル)−8−{4−[(4R)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−4−イ
    ル]−1−ブチニル}−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−[3−(1,1−ジオキシド−4−チオ
    モルホリニル)−1−プロピニル]−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニル
    メチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(5−ヒドロキシ−1
    −ペンチニル)−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカルボキサ
    ミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−{[(1R,2S)−
    2−ヒドロキシシクロペンチル]エチニル}−6−(4−モルホリニルメチル)
    −3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(3−ヒドロキシ−3
    −メチル−1−ブチニル)−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリン
    カルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−[3−(4,5−ジクロロ−1H−イミ
    ダゾール−1−イル)−1−プロピニル]−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホ
    リニルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(3−ヒドロキシ−1
    −プロピニル)−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカルボキサ
    ミド; N−(4−クロロベンジル)−8−(シクロプロピルエチル)−4−ヒドロ
    キシ−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−[3−(ジメチルアミノ)−1−プロピ
    ル]−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカル
    ボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(4−ヒドロキシ−1
    −ブチル)−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド
    ; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−[(1−ヒドロキシシ
    クロヘキシル)エチル]−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカ
    ルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−(3,3−ジシクロプロピル−3−ヒド
    ロキシ−1−プロピル)−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメチル)−
    3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−[(3S)−3−ヒド
    ロキシ−1−ブチル]−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカル
    ボキサミド; 8−{3−[(アミノカルボニル)アミノ]−3−メチル−1−ブチル}−
    N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメチル
    )−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−[3−メチル−3−(
    4−チオキソ−1,3,5−トリアジナン−1−イル)−1−ブチル]−6−(4
    −モルホリニルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−[(3R)−3−ヒド
    ロキシ−1−ブチル]−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカル
    ボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメ
    チル)−8−{4−[(4R)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−4−イ
    ル]−1−ブチル}−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−[3−(1,1−ジオキシド−4−チオ
    モルホリニル)−1−プロピル]−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメ
    チル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(5−ヒドロキシ−1
    −ペンチル)−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカルボキサミ
    ド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−{[(1R,2S)−
    2−ヒドロキシシクロペンチル]エチル}−6−(4−モルホリニルメチル)−
    3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(3−ヒドロキシ−3
    −メチル−1−ブチル)−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカ
    ルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−[3−(4,5−ジクロロ−1H−イミ
    ダゾール−1−イル)−1−プロピル]−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリ
    ニルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(3−ヒドロキシ−1
    プロピル)−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド
    ; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(3−ヒドロキシ−1
    プロピニル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(4−ヒドロキシ−1
    ブチニル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(3−ヒドロキシ−1
    −プロピニル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−3−
    シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(フェニルエチニル)
    −6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−3−シンノリンカル
    ボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(3−ヒドロキシ−3
    −フェニル−1−プロピニル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル
    メチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(4−ヒドロキシ−1
    −ブチニル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−3−シ
    ンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−[3−(ジメチルアミノ)−1−プロピ
    ニル]−4−ヒドロキシ−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル
    )−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−{[(1R,2R)−
    1−ヒドロキシ−2−メチルシクロヘキシル]エチニル}−6−(テトラヒドロ
    −2H−ピラン−4−イルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−{4−[(4R)−2
    −オキソ−1,3−オキサゾリジン−4−イル]−1−ブチニル}−6−(テト
    ラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(3−ヒドロキシ−1
    −プロピル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−3−シ
    ンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(フェニルエチル)−
    6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−3−シンノリンカルボ
    キサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(3−ヒドロキシ−3
    −フェニル−1−プロピル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメ
    チル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(4−ヒドロキシ−1
    −ブチル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−3−シン
    ノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−[3−(ジメチルアミノ)−1−プロピ
    ル]−4−ヒドロキシ−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)
    −3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−{[(1R,2R)−
    1−ヒドロキシ−2−メチルシクロヘキシル]エチル}−6−(テトラヒドロ−
    2H−ピラン−4−イルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−{4−[(4R)−2
    −オキソ−1,3−オキサゾリジン−4−イル]−1−ブチル}−6−(テトラ
    ヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; よりなる群から選択される請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】 医薬上有効量の式II: 【化2】 [式中、Aは (a) Cl、 (b) Br、 (c) CN、 (d) NO、または (e) F; Rは、 (a) アリール、 (b) S(O)、 (c) (C=O)R、ただし、RがNRならば、R およびRは両方等しくHではなく、 (d) (C=O)OR、 (e) シアノ、 (f) het、ここに、該hetは炭素原子を介して結合し、 (g) Ohet、 (h) NR、ただし、RおよびRは両方等しくHでは
    なく、 (i) SR10、 (j) Shet、 (k) NHCOR12、 (l) NHSO12、 (m) 部分的に不飽和であって、所望により、群R11、OR 、SR10、SR13、NR、ハロ、(C=O)C1〜7アルキルもし
    くはSOの1以上の置換基により置換されているC1〜7アルキル、また
    は (n) 群R11、OR13、SR10、SR13、NR
    ハロ、(C=O)C1〜7アルキルもしくはSOの1以上の置換基により
    置換されているC1〜7アルキル; Rは、 (a) H、 (b) ハロ、 (c) アリール、 (d) S(O)、 (e) (C=O)R、 (f) (C=O)OR、 (g) シアノ、 (h) het、ここに、該hetは炭素原子を介して結合し、 (i) OR10、 (j) Ohet、 (k) NR、 (l) SR10、 (m) Shet、 (n) NHCOR12、 (o) NHSO12、もしくは (p) 部分的に不飽和であってよく、所望により、群R11、O
    13、SR10、SR13、NR、ハロ、(C=O)C1〜7アルキル
    もしくはSOの1以上の置換基により置換されていてもよいC1〜7アル
    キルであるか、または (q) Rは、Rと一緒になって、所望により、NR
    しくは、所望によりOR14により置換されていてもよいC1〜7アルキルによ
    り置換されていてもよい炭素環もしくはhetを形成し; Rは、 (a) C1〜7アルキル、 (b) NR、 (c) アリール、または (d) het、ここに、該hetは炭素原子を介して結合し; RおよびRは、独立して、 (a) H、 (b) アリール、 (c) 部分的に不飽和であってよく、所望により、NR10 、R11、SO、CONR1010もしくはハロから選択される1以
    上の置換基により置換されているC1〜7アルキルであるか、または (d) RおよびRは、それらが結合する窒素と一緒になって
    、hetを形成し; Rは、 (a) アリール、 (b) het、 (c) C3〜8シクロアルキル、 (d) メチル、または (e) 部分的に不飽和であってよく、所望により、NR10 、R11、SH、CONR1010もしくはハロから選択される1以上の置
    換基により置換されているC2〜7アルキル; R10は、 (a) H、 (b) メチル、または (c) 所望によりOHにより置換されているC2〜7アルキル; R11は、 (a) OR10、 (b) Ohet、 (c) Oアリール、 (d) CO10、 (e) het、 (f) アリール (g) CN、または (h) 部分的に不飽和であってよく、所望により、R11、NR、SOもしくは、所望によりR11、NRもしくはSO により置換されているC1〜7アルキルから選択される1以上の置換基により
    置換されていてもよいC3〜8シクロアルキル; R12は、 (a) H、 (b) het、 (c) アリール、 (d) C3〜8シクロアルキル、 (e) メチル、または (f) 所望によりNRもしくはR11により置換されてい
    るC2〜7アルキル; R13は、 (a) (P=O)(OR14、 (b) CO(CHCON(CH)−(CHSO 、 (c) アミノ酸、 (d) C(=O)アリール、または (e) 所望によりNR、アリール、het、COHもし
    くは、O(CHCO14により置換されているC(=O)C1〜7
    ルキル; R14は、 (a) H、または (b) C1〜7アルキル; 各nは独立して1、2、3、4または5; 各mは独立して0、1または2; Mはナトリウム、カリウムまたはリチウム; アリールはフェニル基または、少なくとも1つの環が芳香性であるオル
    ト縮合二環式炭素環基; ここに、いずれのアリールも、所望により、ハロ、OH、シアノ、CO14、CF、C1〜6アルコキシおよび、1ないし3個のSR14、NR1414、OR14またはCO14基によりさらに置換されていてもよい
    1〜6アルキルから選択される1以上の置換基で置換され; hetは、酸素、硫黄および窒素よりなる群から選択される1、2また
    は3個のヘテロ原子を有する4−、5−、6−または7−員の飽和または不飽和
    複素環であり、所望により、ベンゼン環またはいずれかの二環式複素環基と縮合
    し; ここに、いずれのhetも、所望により、ハロ、OH、シアノ、フェニ
    ル、CO14、CF、C1〜6アルコキシ、オキソ、オキシム、および、
    1ないし3個のSR14、NR1414、OR14、またはCO14基に
    よりさらに置換されていてもよいC1〜6アルキルよりなる群から選択される1
    以上の置換基で置換されている。] で表される化合物または医薬上許容されるその塩を含む物質の組成物。
  6. 【請求項6】 AがClである請求項5記載の組成物。
  7. 【請求項7】 Rが、CH−モルホリン、アルキニル−CHOH、C
    −(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)および(CHOHより
    なる群から選択される請求項5記載の組成物。
  8. 【請求項8】 該化合物が: N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−6−(テトラヒドロ−2H
    −ピラン−4−イルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメ
    チル)−3−シンノリンカルボキサミド; 3−{[(4−クロロベンジル)アミノ]カルボニル}−4−ヒドロキシ−
    6−シンノリンカルボン酸メチル; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)
    −3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−(シクロプロピルエチニル)−4−ヒド
    ロキシ−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−[3−(ジメチルアミノ)−1−プロピ
    ニル]−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカ
    ルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(4−ヒドロキシ−1
    −ブチニル)−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカルボキサミ
    ド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−[(1−ヒドロキシシ
    クロヘキシル)エチニル]−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリン
    カルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−(3,3−ジシクロプロピル−3−ヒド
    ロキシ−1−プロピニル)−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメチル)
    −3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−[(3S)−3−ヒド
    ロキシ−1−ブチニル]−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカ
    ルボキサミド; 8−{3−[(アミノカルボニル)アミノ]−3−メチル−1−ブチニル}
    −N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメチ
    ル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−[3−メチル−3−(
    4−チオキソ−1,3,5−トリアジナン−1−イル)−1−ブチニル]−6−(
    4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−[(3R)−3−ヒド
    ロキシ−1−ブチニル]−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカ
    ルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメ
    チル)−8−{4−[(4R)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−4−イ
    ル]−1−ブチニル}−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−[3−(1,1−ジオキシド−4−チオ
    モルホリニル)−1−プロピニル]−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニル
    メチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(5−ヒドロキシ−1
    −ペンチニル)−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカルボキサ
    ミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−{[(1R,2S)−
    2−ヒドロキシシクロペンチル]エチニル}−6−(4−モルホリニルメチル)
    −3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(3−ヒドロキシ−3
    −メチル−1−ブチニル)−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリン
    カルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−[3−(4,5−ジクロロ−1H−イミ
    ダゾール−1−イル)−1−プロピニル]−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホ
    リニルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(3−ヒドロキシ−1
    −プロピニル)−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカルボキサ
    ミド; N−(4−クロロベンジル)−8−(シクロプロピルエチル)−4−ヒドロ
    キシ−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−[3−(ジメチルアミノ)−1−プロピ
    ル]−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカル
    ボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(4−ヒドロキシ−1
    −ブチル)−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド
    ; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−[(1−ヒドロキシシ
    クロヘキシル)エチル]−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカ
    ルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−(3,3−ジシクロプロピル−3−ヒド
    ロキシ−1−プロピル)−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメチル)−
    3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−[(3S)−3−ヒド
    ロキシ−1−ブチル]−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカル
    ボキサミド; 8−{3−[(アミノカルボニル)アミノ]−3−メチル−1−ブチル}−
    N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメチル
    )−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−[3−メチル−3−(
    4−チオキソ−1,3,5−トリアジナン−1−イル)−1−ブチル]−6−(4
    −モルホリニルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−[(3R)−3−ヒド
    ロキシ−1−ブチル]−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカル
    ボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメ
    チル)−8−{4−[(4R)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−4−イ
    ル]−1−ブチル}−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−[3−(1,1−ジオキシド−4−チオ
    モルホリニル)−1−プロピル]−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメ
    チル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(5−ヒドロキシ−1
    −ペンチル)−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカルボキサミ
    ド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−{[(1R,2S)−
    2−ヒドロキシシクロペンチル]エチル}−6−(4−モルホリニルメチル)−
    3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(3−ヒドロキシ−3
    −メチル−1−ブチル)−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカ
    ルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−[3−(4,5−ジクロロ−1H−イミ
    ダゾール−1−イル)−1−プロピル]−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリ
    ニルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(3−ヒドロキシ−1
    プロピル)−6−(4−モルホリニルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド
    ; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(3−ヒドロキシ−1
    プロピニル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(4−ヒドロキシ−1
    ブチニル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(3−ヒドロキシ−1
    −プロピニル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−3−
    シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(フェニルエチニル)
    −6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−3−シンノリンカル
    ボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(3−ヒドロキシ−3
    −フェニル−1−プロピニル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル
    メチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(4−ヒドロキシ−1
    −ブチニル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−3−シ
    ンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−[3−(ジメチルアミノ)−1−プロピ
    ニル]−4−ヒドロキシ−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル
    )−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−{[(1R,2R)−
    1−ヒドロキシ−2−メチルシクロヘキシル]エチニル}−6−(テトラヒドロ
    −2H−ピラン−4−イルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−{4−[(4R)−2
    −オキソ−1,3−オキサゾリジン−4−イル]−1−ブチニル}−6−(テト
    ラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(3−ヒドロキシ−1
    −プロピル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−3−シ
    ンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(フェニルエチル)−
    6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−3−シンノリンカルボ
    キサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(3−ヒドロキシ−3
    −フェニル−1−プロピル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメ
    チル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−(4−ヒドロキシ−1
    −ブチル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−3−シン
    ノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−8−[3−(ジメチルアミノ)−1−プロピ
    ル]−4−ヒドロキシ−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)
    −3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−{[(1R,2R)−
    1−ヒドロキシ−2−メチルシクロヘキシル]エチル}−6−(テトラヒドロ−
    2H−ピラン−4−イルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−8−{4−[(4R)−2
    −オキソ−1,3−オキサゾリジン−4−イル]−1−ブチル}−6−(テトラ
    ヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−3−シンノリンカルボキサミド; よりなる群から選択される請求項5記載の組成物。
  9. 【請求項9】 ウイルス感染を治療または予防する方法であって、そのよう
    な治療の必要がある哺乳類に請求項1記載の化合物を投与することを特徴とする
    該方法。
  10. 【請求項10】 該ウイルス感染がヘルペスウイルス感染である請求項9記
    載の方法。
  11. 【請求項11】 該哺乳類がヒトである請求項9記載の方法。
  12. 【請求項12】 該哺乳類が家畜またはペットである請求項9記載の方法。
  13. 【請求項13】 該感染が単純ヘルペスウイルス1、2、6、7もしくは8
    型、水痘帯状ウイルス、ヒトサイトメガロウイルス、またはエプスタイン−バー
    ウイルスである請求項10記載の方法。
  14. 【請求項14】 投与量が約0.1ないし約300mg/kg体重である請
    求項9記載の方法。
  15. 【請求項15】 投与量が約1ないし約30mg/kg体重である請求項1
    4記載の方法。
  16. 【請求項16】 該化合物が非経口、膣内、鼻腔内、局所、経口または直腸
    内投与される請求項9記載の方法。
  17. 【請求項17】 ウイルスDNAポリメラーゼを阻害する方法であって、該
    ポリメラーゼを有効的阻害量の請求項1記載の化合物に接触させることを特徴と
    する該方法。
  18. 【請求項18】 該ポリメラーゼと該化合物とをイン・ビトロで接触させる
    請求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】 該ポリメラーゼと該化合物とをイン・ビボで接触させる請
    求項17記載の方法。
  20. 【請求項20】 以下の: N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−6−(4−モルホリニルメ
    チル)−3−シンノリンカルボキサミド; 3−{[(4−クロロベンジル)アミノ]カルボニル}−4−ヒドロキシ−
    6−シンノリンカルボン酸メチル; N−(4−クロロベンジル)−4−ヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)
    −3−シンノリンカルボキサミド; および医薬上許容されるそれらの塩よりなる群から選択される化合物。
  21. 【請求項21】 医学的処置における使用のための請求項1ないし8いずれ
    か1記載の化合物。
  22. 【請求項22】 該処置がヘルペスウイルス感染の治療または予防である請
    求項21記載の化合物。
  23. 【請求項23】 哺乳類におけるヘルペスウイルス感染の治療または予防用
    医薬を調製するための請求項1ないし8いずれか1記載の化合物の使用。
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