JP2003530927A - 超分極化造影剤を用いた温度またはpH値の生体内測定のためのMR法 - Google Patents

超分極化造影剤を用いた温度またはpH値の生体内測定のためのMR法

Info

Publication number
JP2003530927A
JP2003530927A JP2001576486A JP2001576486A JP2003530927A JP 2003530927 A JP2003530927 A JP 2003530927A JP 2001576486 A JP2001576486 A JP 2001576486A JP 2001576486 A JP2001576486 A JP 2001576486A JP 2003530927 A JP2003530927 A JP 2003530927A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nuclei
imaging
imaging agent
agent
sample
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001576486A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003530927A5 (ja
JP5160008B2 (ja
Inventor
アクセルソン、オスカー
アーデンジェール−ラーセン、ヤン、エンリケ
マンソン、スヴェン
ペーターソン、シュテファン
リューンバッハ、アイビー
Original Assignee
アメルシャム ヘルス アクスイェ セルスカプ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アメルシャム ヘルス アクスイェ セルスカプ filed Critical アメルシャム ヘルス アクスイェ セルスカプ
Publication of JP2003530927A publication Critical patent/JP2003530927A/ja
Publication of JP2003530927A5 publication Critical patent/JP2003530927A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5160008B2 publication Critical patent/JP5160008B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/44Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance using nuclear magnetic resonance [NMR]
    • G01R33/48NMR imaging systems
    • G01R33/54Signal processing systems, e.g. using pulse sequences ; Generation or control of pulse sequences; Operator console
    • G01R33/56Image enhancement or correction, e.g. subtraction or averaging techniques, e.g. improvement of signal-to-noise ratio and resolution
    • G01R33/5601Image enhancement or correction, e.g. subtraction or averaging techniques, e.g. improvement of signal-to-noise ratio and resolution involving use of a contrast agent for contrast manipulation, e.g. a paramagnetic, super-paramagnetic, ferromagnetic or hyperpolarised contrast agent
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/44Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance using nuclear magnetic resonance [NMR]
    • G01R33/48NMR imaging systems
    • G01R33/4804Spatially selective measurement of temperature or pH
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T436/00Chemistry: analytical and immunological testing
    • Y10T436/24Nuclear magnetic resonance, electron spin resonance or other spin effects or mass spectrometry

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、サンプルのMR測定方法であって、(i)高T1MRイメージング剤であってその分子構造中に少なくとも2つの超分極化可能核を同一分子内に有し、前記核からの2つの共鳴線の間の周波数差δνが前記サンプルの温度およびpHのいずれかに依存するMRイメージング剤を、核スピン分極化する工程と、(ii)核スピン分極化した前記MRイメージング剤を、前記サンプルに投与する工程と、(iii)前記サンプルを、前記MRイメージング剤において核スピン転移が引き起こされるように選択した周波数の放射に曝す工程と、(iv)シフトしたデータを用いた単発RARE取得イメージングを使用して、前記核からの磁気共鳴信号を検出し、処理する工程と、を含む測定方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、磁気共鳴画像(MRI)法に関する。
【0002】 MRIは、非侵入性であり、診断中の患者をX線のような潜在的に有害な放射
に曝すことがないため、医師にとって非常に魅力的な診断技術である。
【0003】 投与と生体内でのMR信号測定に先立って、核スピンがゼロではない核(例え
3He)を含む試薬の生体外における核スピン分極化を含む技術が開発されて
きた。この種の技術には、投与可能なMRイメージング剤において核スピンがゼ
ロではない核を生体外で核スピン分極化するために、分極化剤、例えば従来のO
MRI造影剤または超分極化ガス、を使用するものがある。分極化剤とは、MR
イメージング剤の生体外での分極の実施に適したすべての試薬を意味する。
【0004】 生体外での核スピン分極化を含むMRI法は、分子構造中に、均一な磁場でM
R信号を放出できる核(例えば13Cまたは15NのようなMRイメージング核)で
あって、長いT1緩和時間、好ましくはこれに加えて長いT2緩和時間を示しうる
核を含む核スピン分極化MRイメージング剤を用いることによって改善できる。
このような試薬を、以下、「高T1剤」と呼ぶ。高T1剤は、12Oを含まない用
語であり、一般には水溶性であり、37℃、磁場7TのD2O中で6秒以上、好
ましくは8秒以上、より好ましくは10秒以上、さらに好ましくは15秒以上、
よりさらに好ましくは30秒以上、特に好ましくは70秒以上、それ以上に好ま
しくは100秒以上のT1値を有する。MRイメージング核が自然の状態で最も
豊富な同位体でなければ、高T1剤の分子は、その自然の同位体存在度よりも多
い量のMRイメージング核を含むこと(即ち、上記核を「豊富化」したものであ
ること)が好ましい。
【0005】 活性なMR核の超分極化は様々な方法、例えば、希ガスからの分極転移、また
は本出願人による過去に公開された出願に述べられた以下の方法のうちの1つ、
「畜力(brute force)」(WO−A−99/35508)、ダイナミック核分
極、即ちDNP(WO−A−98/58272)、パラ水素、即ちp−H2(W
O−A−99/24080)、により実施できる。
【0006】 さらに、MRイメージングのようなMR分析における超分極化MR造影剤の使
用には、従来のMR技術に対し、MR信号強度が比例する核分極化がMR装置に
おける磁界強度と実質的に無関係という利点がある。現在、MRイメージング装
置において得られる磁場は最大約8Tであるが、臨床上、MRイメージングイメ
ージング装置は約0.2〜1.5Tの磁場強度で使用可能である。超電導磁石お
よび複合磁性体が大容量高磁場磁石には必要とされるため、この磁石は高価なも
のとなる。超分極化造影剤を用いる場合は、磁場強度がそれほど重要ではないた
め、地球の磁場(40〜50μT)から達成しうる最高磁場までのすべての磁場
でイメージを形成することが可能である。しかし、患者からのノイズが電子的な
ノイズよりも支配的になり始める超高磁場(一般に、イメージング核の共鳴周波
数が1〜20MHzとなう磁場強度)を使用する利点は特にはないから、超分極
化造影剤の使用により、低コストで低磁場強度の磁石を用いながらもパフォーマ
ンスが高いイメージングを実施できる可能性はある。
【0007】 例えばWO−A−99/35508(ナイコムドイメージングAS)により、
生理的に許容される溶剤に溶かし、引き続き超分極化溶液として調査中のサンプ
ルに投与するに先立ち、MRイメージング剤(例えば高T1剤)を、固体の状態
で核スピン分極化できることが見出されている。さらに、この分極化を分極化剤
を用いて行うときには、分極化剤の全部、実質的に全部、または少なくとも一部
を、投与に先立って、MRイメージング剤から分離しておいてもよい。
【0008】 上記に開示したMRイメージング剤(例えば高T1剤)をサンプルに投与し、
そのサンプルを、イメージング中の選択された核において核スピン移動が励起さ
れるように選択した周波数の放射に曝し、サンプルから磁気共鳴信号を検出する
ことにより、その検出した信号から、イメージ、ダイナミックフローデータ、拡
散データ、潅流データ、生理学的データ、または代謝データを得ることが可能と
なる。この生理学的データには、温度、pH,pO2、pCO2、およびイオン濃
度、好ましくはpHおよび温度が含まれる。
【0009】 上記で述べた方法では、サンプル測定の間、測定されるべきBo場不均一性(B
o-field inhomogeneity)が必要になる(ここで、Boは初期磁場である)。ここ
では、MRイメージング剤(例えば高T1剤)を、同じ分子内に2つの超分極化
核を含み、それぞれの超分極化核がpHや温度のようなパラメータに対して異な
る感度を有しながらも、好ましくは同じ種のMRイメージング核であるように選
択すると、「内部参照(internal reference)」が効果的に位相シフトとして現
れ、Bo場不均一性を測定するためのセパレートフィールドマッピングスキャン
が不要となることが見出された。
【0010】 従って、本発明の側面の一つからは、好ましくは人間または人間ではない動物
(例えば、ほ乳類、は虫類、または鳥類)であるサンプルのMR測定方法であっ
て、 (i)好ましくは高T1剤であってその分子構造中に少なくとも2つの超分極化可
能核、好ましくは2つの非水素スピン1/2核、特に好ましくは2つの13C核、
を同一分子内に含み、かつ上記核からの2つの共鳴線の周波数差δνが上記サン
プルの温度およびpHのいずれかに依存するMRイメージング剤を核スピン分極
化する工程と、 (ii)好ましくはボーラス注射(bolus injection)によって、また好ましくは
生理的に許容される溶剤に溶解させた後に、また好ましくは上記核スピン分極化
を上記イメージング剤に与える種の一部またはすべてから分離した後に、上記核
スピン分極化MRイメージング剤を上記サンプルに投与する工程と、 (iii)上記サンプルを、選択した核における核スピン転移を引き起こすように
選択した周波数の放射に曝す工程と、 (iv)単発RARE取得シーケンス(single-shot RARE acquisition sequence
)を用いて上記サンプルから磁気共鳴信号を検出し、処理する工程と、 (v)場合によって、上記検出した信号から、イメージ、ダイナミックフローデ
ータ、拡散データ、生理学的および/または代謝データを生成する工程と、を含
む測定方法が提供される。
【0011】 このように、本発明は、その分子構造に超分極化が可能な核を少なくとも2つ
含むMRイメージング剤の核スピン分極化(ここでは「超分極化」(hyperpolar
ising)ともいう)と、核スピン分極化したMRイメージング剤(好ましくは溶
液内で、さらに場合により細分化した粒子状で、また好ましくは分極化への移行
に際して含まれる種の一部、より好ましくは実質的に全部、を欠く形態で)の、
好ましくはボーラス注射による投与と、単発RARE取得シーケンスを用いた生
体内でのMR信号の生成および測定の実施、という一連の工程を含みうる。こう
して得たMR信号は、都合のよいことに、従来の処理により、フロー、拡散、生
理学的または代謝データを含む2、3、または4次元データへと変換できる。
【0012】 ここでは、「超分極化(hyperpolarised)」は、室温および1Tにおいて、好
ましくは0.1%、より好ましくは1%、さらに好ましくは10%を超える分極
度への分極化を意味する。
【0013】 ここでは、「生理的に許容される溶剤(physiologically tolerable solvent
)」は、例えば、水、生理食塩水のような水溶液、パーフルオロカーボンなどの
ように、人間、または人間ではない動物に許容されるすべての溶剤、溶剤混合物
、または溶液を意味する。
【0014】 本発明の方法の工程(i)で示される周波数差は、Kもしくは0.1pH単位
あたり0.5Hzよりも大きいことが好ましく、Kあたりもしくは0.1pH単
位あたり1Hzよりも大きいことがさらに好ましく、Kあたりもしくは0.1p
H単位あたり2Hzよりも大きいことがさらに好ましく、Kあたりもしくは0.
1pH単位あたり5Hzよりも大きいことがさらに好ましく、Kあたりもしくは
0.1pH単位あたり10Hzから50Hzであることが最も好ましい。
【0015】 温度およびpHの少ない干渉は完全には避けがたいが、この周波数差は、本来
、温度またはpHに敏感である。
【0016】 本発明では、分極化剤の使用により分極化を達成できる。MRイメージング剤
に核スピン分極をもたらす種は、分極の転移が一旦起これば、そのMRイメージ
ング剤から可能な限り完全に分離することが好ましい。分極化転移剤の少なくと
も80%を分離することが好ましく、より好ましくは90%以上、さらに好まし
くは95%以上、特に好ましくは99%以上、を分離するとよい。
【0017】 本発明の方法の分離工程では、その組成物から分離化転移剤の実質的に全部を
(または、少なくとも生理的に許容される程度にまで減少するように)できるだ
け素早く分離することが望まれる。当該分野では多くの物理的、化学的分離法や
抽出技術が知られており、これらを、分極化転移剤とMRイメージング剤とを素
早くかつ効率的に分離するために用いることができる。
【0018】 上記のように、本発明による方法は、生理学的データ(例えば、pH、pO2
、pCO2、温度またはイオン濃度)、好ましくはpHおよび温度データを得る
ために用いることができる。これらの好ましいデータは、他の従来の方法を経て
得ることもできるが、これらの方法にはいくつかの欠点がある。可能な他の方法
(および本発明の方法と比較した欠点)には、以下のものがある。
【0019】 −Mo磁化、T1緩和時間またはT2緩和時間の変化(低い感度/測定の精度も
低い) −拡散係数の変化(間接的方法/拡散係数は温度変化以外の理由により変化し
うる/サンプルの動きに敏感) −化学シフトを測定する局所的分光法(乏しい解像度/温度やpHのマッピン
グに不適) −化学シフトイメージング(乏しい解像度/データ取得に時間を要する) この分野での以前の特許には、NMRによる温度評価の可能性(例えば、US
−A−4558279、US−A−5207222、US−A−5327884
、US−A−5378987、US−A−5690909およびWO−A−97
/20193参照)、NMRによるpH値の評価の可能性(例えば、US−A−
5210290およびUS−A−5639906参照)、さらには両方の可能性
(例えばUS−A−0095124)に言及したものがある。しかし、これら以
前の特許は、ここでクレームしたように、2つの超分極可化能な核を含む超分極
化MRイメージング剤をサンプルに投与し、引き続き、単発RARE取得シーケ
ンスを用いて生体内でのMR信号の生成および測定を行う技術には言及していな
い。
【0020】 本発明による方法の工程(iv)は、スピンエコーシーケンスを含んでいる。例
えば、NMR信号は、周波数差δνにより分離した2つの共鳴線を示す物質から
生じうる(添付図面の図1を参照)。共鳴線の強度が同じであれば、共鳴線の相
対的な相シフトは、信号の増幅および信号の完全相殺のいずれかを生じさせうる
。この技術は、臨床的MRIで「相内/相外」技術("in-phase / out-of-phase
" technique)として知られており、エコー時間(TE)により位相のずれを検
出できるため、グラディエントエコーイメージング(gradient echo imaging)
とともに用いられている。
【0021】 「相内/相外」技術によるイメージコントラストの程度は、2つのスピン群(
spin populations)の間の位相の相対性に依存するが、絶対相には依存しない。
従って、BO不均一性および/またはサンプルの動きのためにイメージを修正す
る必要はない。この技術のさらなる利点は、単一のイメージを経てコントラスト
が得られることにあり、それ故、本発明の方法が2つのイメージの間の温度差の
測定に限られることはない。
【0022】 上述したように、BO不均一性のために修正する必要はないが、一般に、傾斜
エコーイメージングは、例えば、腹部における、または足部近傍における磁化率
(susceptibility)の変化への感度を欠点とする。この問題は、特に、周波数の
相違が小さいまたは化学変化が小さい、即ちδνが小さいNMRラインを分離す
るときに必要とされるような、長いエコー時間を用いるときに顕著となる。ここ
では、180°パルスの最焦点化を含むスピンエコーシーケンスを用いることに
より、磁化率変化の感度の問題が緩和されることが見出された。従来は、180
°パルスがスピンを再同期化し、化学シフト効果を解消するため、2つのスピン
群の相の相違を検出するためにスピンエコーシーケンスを用いることはできなか
った。この場合、データはスピンエコーと同時に取得される。しかし、読み出し
の傾斜とデータの取得とをスピンエコーに対する時間τにより転置すれば、スピ
ンエコーシーケンスを位相の相対的な差異を検出するために用いることができる
【0023】 上述した位相の相対的な差異を検出することができるスピンエコーシーケンス
を、添付図面の図2に示す。信号を解消するに必要なエコーシフトτは、τ=1
/(2δν)により示される。
【0024】 単一の90°RFパルスのみが用いられる単発RARE取得シーケンスもまた
、本発明の方法において利用できる(添付図面の図3参照)。実際には、超分極
化物質を用いると、縦方向の磁化が回復しないという事実により、複数の90°
パルスを適用することはできない。従って、単発RAREシーケンスは、本発明
による方法における超分極化物質の使用と全く矛盾がない。
【0025】 単発RAREシーケンスは、標準的なRAREシーケンスに基づくものである
が、以下、さらに詳細に説明することとする。文字は、添付図面の図3の文字に
対応している。
【0026】 A)シフトデータの取得 シフトはパラメータτにより示される。このシフトは位相に敏感なイメージン
グに前もって必要である。
【0027】 B)単発RARE取得 単発技術は、非常に長いT1時間を有する物質のイメージング、例えば13Cイ
メージング、の実施を可能とする。ここに説明するスピンエコー技術は、磁化率
の人為的結果(artefacts)を抑制する。
【0028】 C)データを取得しない特別の180°パルス 特別の180°パルスが、センタードフェーズエンコーディング(centred-ph
ase encoding)との組み合わせにより、誘導エコーから生じる人為的結果を抑制
する(ステップD参照)。
【0029】 D)センタードフェーズエンコーディング エコー時間が長いときのT2緩和により相の一致が徐々に失われるという影響
を最小化する。
【0030】 E)スピン作製 例えば13Cイメージングとともに用いるプロトンデカップリングによりいくら
かの改善(急峻化するラインによる)がありうる。
【0031】 F)フリップバック スキャン後に縦方向の磁化の一部を復活させる。これは、T1緩和時間が長く
、それ故、信号ノイズ比を増加するために数回のスキャンを平均化するときに有
用である。
【0032】 このシーケンスにおける新しい変更は、シフトデータ取得段階(A)にあり、
これにより、位相に敏感な信号検出が可能となる。標準的なRAREまたはSE
シーケンスでは、データ取得がシフトすることはなく、データはスピンエコーと
同時に取得される。従って、上述したシーケンスは、本発明の別の側面を形成す
る。
【0033】 単発RARE取得シーケンスを選択すると超分極化物質のイメージングが可能
となるが、イメージング原理自体は超分極化核が存在することを要しない。従っ
て、本発明のさらに別の側面を形成するシーケンスは、すべての核スピンがゼロ
ではない核(例えば1H、3Li、13C、15N、19F、29Siまたは31P)からの
生理学的データ、特にpHおよび温度データ、を生成するために用いることがで
きる。
【0034】 本発明の方法に用いることができる適切なMRイメージング剤は、好ましくは
以下の特徴を満たす。 −イメージング剤は、周波数差δνにより分離した2つの共鳴線を有する。 −周波数差δνは、サンプルの温度およびpHのいずれかに依存する。 −2つの共鳴線それぞれの信号強度は、同様、好ましくは同じである。 −イメージング剤は、好ましくは0.5秒を超える、より好ましくは1秒を超え
る、さらに好ましくは5秒を超える、長いT2緩和時間を示す。
【0035】 適切なMRイメージング剤は、例えば高T1剤であるが、プロトンのような核
を含有していてもよい。しかし、他の核スピンがゼロではない核(例えば1Hと
同様、19F、3Li、13C、15N、29Siまたは31P)、好ましくは1H、13C、15 N、19F、29Siおよび31P核、も有用であり、特に13C、15N、19Fおよび31 P核が好ましい。この場合、イメージが生成されるMR信号は、実質的に、M
Rイメージング剤それ自体のみから生成される。それでもなお、分極化MRイメ
ージング剤が投与可能な媒体に高い濃度で存在する場合には、その媒体のプロト
ンについて1H−MRIを実施できるに十分なプロトンへの磁化転移が起こるこ
とがある。同様に、分極化MRイメージング剤は、従来の1H−MRIをプロト
ンについて実施するに十分な程度に生体内のプロトンに影響を及ぼしうる。
【0036】 上述したように、1H、13C、15N、19F、および31Pは、本発明の方法にお
ける使用に最も適した核である。1H核は、自然に豊富で高い濃度で存在し、す
べての核のなかで最高の感度を有するという利点がある。13C核は、この核から
のほとんどすべての信号が、生理学的データ、特に温度およびpHのデータ、の
生成に有用な超分極化共鳴線からとなるために、利点がある。超分極化13C核か
らの信号のバックグラウンドは小さく、例えば1H核からのものよりもずっと小
さい。19F核は、高い感度(例えば1H核の感度の88%)を有し、1H核の94
%の磁気回転比を有し、バックグラウンド信号が生じない。31P核の本発明にお
ける使用により、内生物質(endogenous substances)を用いることが可能とな
る。
【0037】 MRイメージング核がプロトン以外である場合(例えば、13C、19Fおよび15 Nである場合)には、バックグラウンド信号からの干渉は実質的になく(例えば
自然に存在する13Cおよび15Nは無視できる)、イメージコントラストが高くな
って有利である。これは、MRイメージング核それ自体が、当該MRイメージン
グ核の自然存在度よりも豊富化されているときに特に顕著となる。従って、本発
明による方法は、生成されるイメージに重要な空間的重み付けを提供できるとい
う利点を有する。
【0038】 一実施形態では、本発明による方法により得たイメージに重ねて立体的な(例
えば解剖学上の)情報を得るために、サンプル(例えば身体)の「元来のイメー
ジ(native image)」(即ち、MRイメージング剤の投与に先立って得たもの、
または従来のMR測定におけるように前もっての分極化なしに投与したMRイメ
ージング剤について得たもの)を生成させてもよい。「元来のイメージ」は、13 Cおよび15Nの身体内での存在率が低いために、13Cまたは15Nがイメージング
核となっている場合には、通常、利用できない。この場合は、13Cまたは15Nの
イメージを重ねる解剖学的な情報を得るために、プロトンMRイメージを採用し
てもよい。
【0039】 勿論、MRイメージング剤は、サンプルが生体である場合には、生理的に許容
されるか、あるいは、生理学的に許容される投与可能形態で提供されなければな
らない。好ましいMRイメージング剤は、水性媒体(例えば水)に溶解し、目的
とする最終用途が生体内でのものである場合には、勿論、無毒のものである。
【0040】 都合のよいことに、MRイメージング剤は、一度分極化すると、イメージング
処理をゆったりとした時間をかけて行うことができる程度に十分に長い期間、存
続する。一般に、MRイメージング剤が、5秒以上、好ましくは10秒以上、さ
らに好ましくは30秒以上、よりさらに好ましくは70秒以上、特に好ましくは
100秒以上(例えば、1Tの水中37℃、濃度が1mM以上での値)のT1
(0.01〜5Tの磁場強度および20〜40℃の温度での値)を有すれば、投
与形態(例えば注射液)におけるMRイメージング剤は、十分な分極化を維持す
るであろう。MRイメージング剤は、長いT2緩和時間を有する試薬であると有
利である。
【0041】 これに代えて、T2値が、対象とする生理学的データに敏感であってもよい。
【0042】 固体のMRイメージング剤(例えば13Cまたは15N豊富化固体)は、非常に長
いT1緩和時間を示し得るため、本方法における使用に特に好ましい。
【0043】 生体内での使用については、分極化した固体MRイメージング剤が投与可能な
媒体(例えば、水または生理食塩水)に溶かされ、患者に投与され、従来のMR
イメージングが行われる。従って、固体のMRイメージング剤は、投与可能な媒
体への処方の容易のために、素早く溶解する(例えば水溶性)ことが好ましい。
MRイメージング剤は、生理的に許容されるキャリア(例えば、水、またはリン
ゲル液)に、少なくとも1mMの濃度までは、1mM/3T1以上、好ましくは
1mM/2T1以上、特に好ましくは1mM/T1以上の速度で溶解することが好
ましい。固体MRイメージング剤が凍っている場合には、投与可能な媒体を、好
ましくは混合後の媒体の温度が37℃近くにまでなるように、加熱してもよい。
【0044】 分極化MRイメージング剤は、液体の状態で(単独でまたは追加のMRイメー
ジング剤のような追加成分とともに)投与してもよい。液体の媒体では、気体の
媒体と比較して、分極が非常によく保持される。従って、液体については通常T1 およびT2が短いけれども、拡散によるT2 *効果は液体にとっては105倍だけ
重要ではない。その結果、気体のMRイメージング剤については、通常用いられ
るイメージングシーケンスはFLASHまたはGRASSであるべきだが、これ
に対し、液体については、より効率的なイメージングシーケンスを用いることが
できる。例えば、液体は、通常、よりゆっくりと拡散するため、エコープレーナ
ーイメージング(EPI)のようなシーケンスを用いることができる。この包括
的技術により、より素早く、現在の取得時間では従来の技術(ボクセルサイズ(
voxel size)約1〜5mm)よりも良い解像度(ボクセルサイズ<1mm)が得
られることになる。これにより、低い磁場(例えば0.01〜0.5T)の機械
も含め、すべての磁場で良好なイメージが得られることになる。
【0045】 MRイメージング剤は、長いT1緩和時間を有する核(例えば15Nおよび/ま
たは13C核)が豊富化されていることが好ましい。好ましいのは、自然存在度、
即ち例えば約1%、を超える量の13Cを、2つの特定の位置において(豊富化の
程度がほぼ同じであるように)有する13C豊富化MRイメージング剤である。こ
れらの炭素の位置では、5%以上、より好ましくは10%以上、さらに好ましく
は25%以上、特に好ましくは50%以上、よりさらに好ましくは99%(例え
ば99.9%)を超える13Cが存在することが好ましい。13C核は、化合物にお
けるすべての炭素原子の2%を超える量であることが好ましい。MRイメージン
グ剤は、カルボニル基または所定の第4級炭素における13C核が典型的には2秒
を超える、好ましくは5秒を超える、特に好ましくは30秒を超える、T1緩和
時間を有しうるのであれば、カルボニル基または第4級炭素の位置において13
が豊富化されていることが好ましい。13C豊富化化合物は、特に13C核に隣接し
て、重水素でラベリングするとよい。
【0046】 好ましい13C豊富化化合物は、13C核が、1またはそれ以上の、O、S,Cの
ようなMR非活性核または二重結合により囲まれているものが好ましい。
【0047】 さらに別の側面から、本発明は、好ましくは人間または人間ではない動物であ
るサンプルのMR測定方法であって、MRイメージング剤を核スピン分極するこ
とにより形成した核スピン分極化MRイメージング剤を予め投与する方法を提供
する。ここで、上記イメージング剤は、高T1剤であって、その分子構造中に少
なくとも2つの超分極化可能核を同じ分子内に含み、上記核からの2つの共鳴線
の周波数差δνが上記サンプルの温度およびpHのいずれかに依存する。上記方
法は、 (i)上記サンプルを、選択した核において核スピン転移が引き起こされるように
選択した周波数の放射に曝す工程と、 (ii)単発RARE取得シークエンスを用いて上記サンプルから磁性共鳴信号を
検出し、処理する工程と、 (iii)場合によって、イメージ、ダイナミックフローデータ、生理学的および/
または代謝データを、上記サンプルから生成する工程と、 を含んでいる。
【0048】 さらに別の側面から、本発明は、MRイメージング組成物の製造のための、分
子構造中に少なくとも2つの超分極化可能核を含む材料の使用を提供する。この
MRイメージング組成物は、人間または人間ではない動物のMRイメージングに
よるMRイメージの生成を含む診断方法において使用され、上記組成物の製造に
は上記超分極化可能核の核スピン分極化が含まれ、上記MRイメージは単発RA
RE取得シークエンスを用いて得られる。
【0049】 さらに別の側面から、本発明は、MRイメージング組成物の製造のためのMR
イメージング剤の使用を提供する。このMRイメージング組成物は、人間または
人間ではない動物のMRイメージングによるMRイメージの生成を含む診断方法
において使用され、上記MRイメージは、単発RARE取得シーケンスを用いる
ことにより得られる。
【0050】 本発明による方法では、達成される超分極化は、MRイメージング剤の超分極
化溶液が、引き続いて如何なる形態でサンプルに投与されようと、そのサンプル
において診断に有効なコントラストの増強を達成できるに十分な程度であるべき
である。一般に、分極化の程度は、MRIが行われる温度および磁場での平衡値
よりも少なくとも2倍以上、好ましくは10倍以上、より好ましくは100倍以
上、さらに好ましくは1000倍以上、例えば50000倍以上、とすることが
好ましい。
【0051】 本発明の方法において使用されるMRイメージング剤は、都合のよいことに、
従来の調剤、獣医学上のキャリアまたは賦形剤に処方できる。
【0052】 生体内でのイメージングに使用するためには、処方は、実質的に等浸透圧であ
ることが好ましいが、イメージングゾーンにおけるMRイメージング剤の濃度が
1マイクロモル濃度から10Mとなるに足りる濃度で投与するとよい。しかし、
正確な濃度および投薬量が、有毒性、MRイメージング剤の臓器ターゲッティン
グ能力および投与の経路に依存することは勿論である。
【0053】 非経口の投与形態では、勿論、無菌であって生理的に受け入れられない薬剤が
除外されているべきであり、投与に際して刺激や他の有害な効果を最小化するた
めには低い浸透性を有するべきなので、処方は、等浸透圧またはわずかに高い浸
透圧とするとよい。
【0054】 MRイメージング剤を注射する場合には、分極化が緩和して消失する前に、脈
管の樹脂状分岐のより大きい範囲が視認できるように、一連の投与位置に同時に
注射するとよい。
【0055】 本発明の方法により用いるMRイメージング剤の投与量は、用いるMRイメー
ジング剤、対象とする組織または器官、および測定機器の正確な特性により変化
することになる。投与量は、検出可能なコントラスト効果を達成できる限りにお
いて、できるだけ少量に保持することが好ましい。一般に、投与の最大量は、毒
性による制限に依存するであろう。
【0056】 ここで参照したすべての公報の内容を、参照のため、ここに組み込むこととす
る。
【0057】 本発明は、以下の非制限的な実施例と添付する図面を参照して例示される。 [実施例1] 図3に示したRAREシーケンスを用い、水と酢酸との混合物から仮想体のイ
メージを得た。得たイメージを図4に示す。図4上部左のイメージは、16の平
均およびτ=0msを用いて作成した。信号−ノイズ比はスキャンタイム1分に
ついて260であった。すべての管が同じコントラストを有している。図4上部
右のイメージは、16の平均およびτ=1msを用いて作成した。信号−ノイズ
比はスキャンタイム1分について240であった。最も暗い管は50%の水と5
0%の酢酸とを含んでおり、この管からの信号はほぼ完全にキャンセルされてい
た。図4下部左のイメージは単発イメージ(スキャンタイム0.6秒)およびτ
=0msを用いて作成した。信号−ノイズ比は80であった。すべての管が同じ
コントラストを有している。図4下部右のイメージは、単発イメージ(スキャン
タイム0.6秒)およびτ=1msを用いて作成した。信号−ノイズ比はスキャ
ンタイム1分について85であった。最も暗い管は50%の水と50%の酢酸と
を含んでいる。 [実施例2] 50%の水と50%のアセトンとの混合物を含む2つの別の仮想体を調製した
。1つの仮想体は17℃に保持した磁石の内部に設置し、他方は7℃に冷却した
。冷却した仮想体を磁石の内部に設置し、2番目の仮想体を冷却器から取り出し
て2分後から2つの仮想体のイメージングを開始した。図5A左側の冷却した仮
想体では強度が低くなっている。図5B〜Fは、すべて、5分間ごとに連続して
、即ち、冷却器から取り出してから7,12,17,22,27分後にそれぞれ
得た。一定の温度である右手の仮想体は、すべてのイメージを通して一定の強度
で明るいのに対し、冷却した仮想体からの強度は、時間と共に暖まるにつれて増
加している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、周波数差δνで分離した2つの共鳴線を示す物質からのN
MR信号を示す。
【図2】 図2は、相対的な位相の差異を検出しうるスピンエコーシーケンス
を示す。
【図3】 図3は、本発明による方法で使用される単発RAREシーケンスを
示す。
【図4】 図4は、図3に示したRAREシーケンスを用いたときの水と酢酸
との混合物についての仮想体(phantom)のイメージのいくつかの例である。
【図5】 図5は、時間を経過して冷えたサンプルからの仮想体のイメージの
例である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成14年6月20日(2002.6.20)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】 例えばWO−A−99/35508(ナイコムドイメージングAS)により、
生理的に許容される溶剤に溶かし、引き続き超分極化溶液として調査中のサンプ
ルに投与するに先立ち、MRイメージング剤(高1剤)を、固体の状態で核ス
ピン分極化できることが見出されている。さらに、この分極化を分極化剤を用い
て行うときには、分極化剤の全部、実質的に全部、または少なくとも一部を、投
与に先立って、MRイメージング剤から分離しておいてもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】 上記に開示したMRイメージング剤(高1剤)をサンプルに投与し、そのサ
ンプルを、イメージング中の選択された核において核スピン移動が励起されるよ
うに選択した周波数の放射に曝し、サンプルから磁気共鳴信号を検出することに
より、その検出した信号から、イメージ、ダイナミックフローデータ、拡散デー
タ、潅流データ、生理学的データ、または代謝データを得ることが可能となる。
この生理学的データには、温度、pH,pO2、pCO2、およびイオン濃度、好
ましくはpHおよび温度が含まれる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】 上記で述べた方法では、サンプル測定の間、測定されるべきBo場不均一性(B
o-field inhomogeneity)が必要になる(ここで、Boは初期磁場である)。ここ
では、MRイメージング剤(高1剤)を、同じ分子内に2つの超分極化核を含
み、それぞれの超分極化核がpHや温度のようなパラメータに対して異なる感度
を有しながらも、好ましくは同じ種のMRイメージング核であるように選択する
と、「内部参照(internal reference)」が効果的に位相シフトとして現れ、Bo 場不均一性を測定するためのセパレートフィールドマッピングスキャンが不要
となることが見出された。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】 従って、本発明の側面の一つからは、好ましくは人間または人間ではない動物
(例えば、ほ乳類、は虫類、または鳥類)であるサンプルのMR測定方法であっ
て、 (i)1剤であってその分子構造中にMRイメージング核として同じ型であっ て同様の信号振幅を有する 少なくとも2つの超分極化可能核を同一分子内に含み
、かつ上記核からの2つの共鳴線の周波数差δνが上記サンプルの温度pH pO2、pCO2、イオン濃度 のいずれかに依存するMRイメージング剤を核スピ
ン分極化する工程と、 (ii)記核スピン分極化MRイメージング剤を上記サンプルに投与する工程と
、 (iii)上記サンプルを、選択した核における核スピン転移を引き起こすように
選択した周波数の放射に曝す工程と、 (iv)シフトしたデータ取得による単発RARE取得シーケンス(single-shot
RARE acquisition sequence)を用いて上記サンプルから磁気共鳴信号を検出し
、処理する工程と、を含み、 励起および検出の工程(iii)および(iv)において前記核がすべて同一のシ
ーケンスで励起されて検出され、さらに (v)場合によって、上記検出した信号から、イメージ、ダイナミックフローデ
ータ、拡散データ、生理学的および/または代謝データを生成する工程を含む
測定方法が提供される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】 このように、本発明は、その分子構造にMRイメージング核として同じタイプ であって同様の信号振幅を有する 超分極化が可能な核を少なくとも2つ含み、か つ上記核からの2つの共鳴線の周波数差δνが上記サンプルの温度、pH、pO 2、pCO2、イオン濃度 のいずれかに依存するMRイメージング剤の核スピン分
極化(ここでは「超分極化」(hyperpolarising)ともいう)と、核スピン分極
化したMRイメージング剤(好ましくは溶液内で、さらに場合により細分化した
粒子状で、また好ましくは分極化への移行に際して含まれる種の一部、より好ま
しくは実質的に全部、を欠く形態で)の、好ましくはボーラス注射による投与と
シフトしたデータ取得を伴う単発RARE取得シーケンスを用いた生体内での
MR信号の生成および測定の実施、という一連の工程を含。こうして得たMR
信号は、都合のよいことに、従来の処理により、フロー、拡散、生理学的または
代謝データを含む2、3、または4次元データへと変換できる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】 上記のように、本発明による方法は、生理学的データ(pH、pO2、pCO2 、温度またはイオン濃度)、好ましくはpHおよび温度データを得るために用い
ることができる。これらの好ましいデータは、他の従来の方法を経て得ることも
できるが、これらの方法にはいくつかの欠点がある。可能な他の方法(および本
発明の方法と比較した欠点)には、以下のものがある。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】削除
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0024】 単一の90°RFパルスのみが用いられる単発RARE取得シーケンス、本
発明の方法において利用できる(添付図面の図3参照)。実際には、超分極化物
質を用いると、縦方向の磁化が回復しないという事実により、複数の90°パル
スを適用することはできない。従って、単発RAREシーケンスは、本発明によ
る方法における超分極化物質の使用と全く矛盾がない。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】 本発明の方法に用いることができる適切なMRイメージング剤は、以下の特徴
を満たす。 −イメージング剤は、周波数差δνにより分離した2つの共鳴線を有する。 −周波数差δνは、好ましくは、サンプルの温度およびpHのいずれかに依存す
る。 −2つの共鳴線それぞれの信号強度は、同様、好ましくは同じである。 −イメージング剤は、好ましくは0.5秒を超える、より好ましくは1秒を超え
る、さらに好ましくは5秒を超える、長いT2緩和時間を示す。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0035】 適切なMRイメージング剤は、例えば高T1剤であるが、プロトンのような核
を含有していてもよい。しかし、他の核スピンがゼロではない核(例えば1Hと
同様、19F、3Li、13C、15N、29Siまたは31P)、好ましくは1H、13C、15 N、19F、29Siおよび31P核、も有用であり、特に13C、15N、19Fおよび31 P核が好ましい。この場合、イメージが生成されるMR信号は、実質的に、M
Rイメージング剤それ自体のみから生成される
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0036】 上述したように、1H、13C、15N、19F、および31Pは、本発明の方法にお
ける使用に最も適した核である。1H核は、自然に豊富で高い濃度で存在し、す
べての核のなかで最高の感度を有するという利点がある。13C核は、この核から
のほとんどすべての信号が、生理学的データ、特に温度およびpHのデータ、の
生成に有用な超分極化共鳴線からとなるために、利点がある。超分極化13C核か
らの信号のバックグラウンドは小さく、例えば1H核からのものよりもずっと小
さい。19F核は、高い感度(例えば1H核の感度の88%)を有し、1H核の94
%の磁気回転比を有し、バックグラウンド信号が生じない
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0044】 分極化MRイメージング剤は、液体の状態で(単独でまたは追加のMRイメー
ジング剤のような追加成分とともに)投与してもよい。液体の媒体では、気体の
媒体と比較して、分極が非常によく保持される。従って、液体については通常T1 およびT2が短いけれども、拡散によるT2 *効果は液体にとっては105倍だけ
重要ではない
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0047】 さらに別の側面から、本発明は、サンプルのMR測定方法であって、MRイメ
ージング剤を核スピン分極することにより形成した核スピン分極化MRイメージ
ング剤を予め投与する方法を提供する。ここで、上記イメージング剤は、高T1
剤であって、その分子構造中にMRイメージング剤として同じ型であって同様の 信号振幅を有する 少なくとも2つの超分極化可能核を同じ分子内に含み、上記核
からの2つの共鳴線の周波数差δνが上記サンプルの温度pH、pO 2、pC
2、イオン濃度のいずれかに依存する。上記方法は、 i)上記サンプルを、選択した核において核スピン転移が引き起こされるように
選択した周波数の放射に曝す工程と、 (ii)シフトしたデータ取得による単発RARE取得シークエンスを用いて上記
サンプルから磁性共鳴信号を検出し、処理する工程と、を含み、 励起および検出の工程iii)およびiv)において前記核がすべて同一のシーケ
ンスで励起されて検出され、さらに (iii)場合によって、イメージ、ダイナミックフローデータ、生理学的および
/または代謝データを、上記サンプルから生成する工程 を含んでいる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】削除
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】削除
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、周波数差δνで分離した2つの共鳴線を示す物質からのN
MR信号を示す。
【図2】 (削除)
【図3】 図3は、本発明による方法で使用される単発RAREシーケンスを
示す。
【図4】 図4は、図3に示したRAREシーケンスを用いたときの水と酢酸
との混合物についての仮想体(phantom)のイメージのいくつかの例である。
【図5】 図5は、時間を経過して冷えたサンプルからの仮想体のイメージの
例である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 アーデンジェール−ラーセン、ヤン、エン リケ スウェーデン、エス−205 12 マルモ、 パー アルビン ハンソンズ ヴェーグ 41、メデオン マルモ、ナイコムド イノ ベイション エービー 内 (72)発明者 マンソン、スヴェン スウェーデン、エス−205 12 マルモ、 パー アルビン ハンソンズ ヴェーグ 41、メデオン マルモ、ナイコムド イノ ベイション エービー 内 (72)発明者 ペーターソン、シュテファン スウェーデン、エス−205 12 マルモ、 パー アルビン ハンソンズ ヴェーグ 41、メデオン マルモ、ナイコムド イノ ベイション エービー 内 (72)発明者 リューンバッハ、アイビー スウェーデン、エス−205 12 マルモ、 パー アルビン ハンソンズ ヴェーグ 41、メデオン マルモ、ナイコムド イノ ベイション エービー 内 Fターム(参考) 4C096 AA11 AA17 AA20 AB07 AB41 AD19 BA41 FC14

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプルのMR測定方法であって、 (i)高T1剤であってその分子構造中に少なくとも2つの超分極化可能核を同一
    分子内に有し、前記核からの2つの共鳴線の間の周波数差δνが前記サンプルの
    温度およびpHのいずれかに依存するMRイメージング剤を、核スピン分極化す
    る工程と、 (ii)核スピン分極化した前記MRイメージング剤を、前記サンプルに投与する
    工程と、 (iii)前記サンプルを、選択した核において核スピン転移が引き起こされるよ
    うに選択した周波数の放射に曝す工程と、 (iv)単発RARE取得イメージングを用いて、前記サンプルからの磁気共鳴信
    号を検出し、処理する工程と、 (v)場合によって、イメージ、ダイナミックフローデータ、拡散データ、また
    は生理学的および/または代謝データを、前記検出信号から生成する工程と、 を含む測定方法。
  2. 【請求項2】 前記高T1剤における前記超分極化可能核が、2つの非水素ス
    ピン1/2核である請求項1に記載の測定方法。
  3. 【請求項3】 前記核が、2つの13C核である請求項2に記載の測定方法。
  4. 【請求項4】 工程(ii)における投与を、ボーラス注射により行う請求項1
    に記載の測定方法。
  5. 【請求項5】 工程(ii)における投与を、前記イメージング剤を生理的に許
    容される溶剤に溶解させた後に行う請求項1に記載の測定方法。
  6. 【請求項6】 工程(ii)における投与を、前記イメージング剤に核スピン分
    極をもたらした種の一部またはすべてから前記イメージング剤を分離した後に行
    う請求項1に記載の測定方法。
  7. 【請求項7】 前記分極化転移材料の少なくとも80%を除去する請求項6に
    記載の測定方法。
  8. 【請求項8】 工程(iii)における放射を、前記MRイメージング剤のスピ
    ン分極化核における核スピン転移を引き起こすように選択された周波数とする請
    求項1に記載の測定方法。
  9. 【請求項9】 前記高T1剤を水溶性とする前記請求項のいずれか1つに記載
    の測定方法。
  10. 【請求項10】 前記高T1剤が、37℃、磁場7TのD2Oにおいて、少なく
    とも6秒のT1値を有する前記請求項のいずれか1つに記載の測定方法。
  11. 【請求項11】 前記T1値が100秒以上である請求項10に記載の測定方
    法。
  12. 【請求項12】 前記高T1剤が、同位体存在度よりも多い量の前記超分極化
    可能核を含む前記請求項のいずれか1つに記載の測定方法。
  13. 【請求項13】 工程(i)における周波数差が、Kまたは0.1pH単位あ
    たり0.5Hzよりも大きい請求項1に記載の測定方法。
  14. 【請求項14】 工程(i)における周波数差が、Kまたは0.1pH単位あ
    たり10Hzから50Hzまでである請求項1に記載の測定方法。
  15. 【請求項15】 前記MRイメージング剤が、自然存在度を超える13C核を2
    つの特定の位置に含み、前記13C核の量が前記イメージング剤におけるすべての
    炭素原子の2%を超える前記請求項のいずれか1つに記載の測定方法。
  16. 【請求項16】 前記13C核が、前記イメージング剤の前記位置において、9
    9%を超える程度に豊富化されて存在する請求項15に記載の測定方法。
  17. 【請求項17】 前記イメージング剤が、カルボニルまたは第4級炭素の位置
    13Cが豊富化された請求項15または16に記載の測定方法。
  18. 【請求項18】 前記13C核が、1またはそれ以上のMR非活性核によって囲
    まれた請求項15〜17のいずれか1つに記載の測定方法。
  19. 【請求項19】 MRイメージング剤を核スピン分極することによって形成し
    た核スピン分極化MRイメージング剤を予め投与したサンプルのMR測定方法で
    あって、前記イメージング剤が、高T1剤であってその分子構造中に少なくとも
    2つの超分極化可能核を同一分子内に含み、前記核からの2つの共鳴線の間の周
    波数差δνが前記サンプルの温度およびpHのいずれかに依存し、 i)前記サンプルを、選択した核における核スピン転移を引き起こすように選択
    した周波数の放射に曝す工程と、 (ii)単発RARE取得シーケンスを用いて、前記サンプルから、磁気共鳴信号
    を検出し、処理する工程と、 (iii)場合によって、イメージ、ダイナミックフローデータ、拡散データ、ま
    たは生理学的および/または代謝データを、前記検出信号から生成する工程と、
    を含む測定方法。
  20. 【請求項20】 人間または人間ではない動物のMRイメージングによるMR
    イメージの生成を含む診断方法に用いるMRイメージング組成物を製造するため
    の、分子構造中に少なくとも2つの超分極化可能核を含む材料の使用であって、
    前記組成物の製造が、前記超分極化可能核の核スピン分極化を含み、前記MRイ
    メージが、単発RARE取得シーケンスを用いて得られる使用。
  21. 【請求項21】 人間または人間ではない動物のMRイメージングによるMR
    イメージの生成を含む診断方法に用いるMRイメージング組成物を製造するため
    の、請求項1〜18のいずれか1つにより特定されるMRイメージング剤の使用
    であって、前記MRイメージが、単発RARE取得シーケンスを用いて得られる
    使用。
JP2001576486A 2000-04-14 2001-04-12 超分極化造影剤を用いた温度またはpH値の生体内測定のためのMR法 Expired - Fee Related JP5160008B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB0009353.4A GB0009353D0 (en) 2000-04-14 2000-04-14 Method
GB0009353.4 2000-04-14
PCT/GB2001/001685 WO2001079875A1 (en) 2000-04-14 2001-04-12 Mr-method for the in vivo measurement of temperature or ph-value by means of a hyperpolarized contrast agent

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2003530927A true JP2003530927A (ja) 2003-10-21
JP2003530927A5 JP2003530927A5 (ja) 2008-05-29
JP5160008B2 JP5160008B2 (ja) 2013-03-13

Family

ID=9890007

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001576486A Expired - Fee Related JP5160008B2 (ja) 2000-04-14 2001-04-12 超分極化造影剤を用いた温度またはpH値の生体内測定のためのMR法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US7251519B2 (ja)
EP (1) EP1272867A1 (ja)
JP (1) JP5160008B2 (ja)
AU (1) AU4855401A (ja)
GB (1) GB0009353D0 (ja)
WO (1) WO2001079875A1 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0122049D0 (en) * 2001-09-12 2001-10-31 Nycomed Imaging As Method
DE10259793B4 (de) * 2002-12-19 2009-10-15 Siemens Ag Verfahren zur Bildgebung eines Stoffwechselvorgangs eines Lebewesens
EP1933884B1 (en) * 2005-10-11 2017-09-06 Huntington Medical Research Institutes Imaging agents and methods of use thereof
WO2008086534A1 (en) * 2007-01-11 2008-07-17 Huntington Medical Research Institutes Imaging agents and methods of use thereof
US20100233089A1 (en) * 2007-10-05 2010-09-16 Huntington Medical Research Institutes Imaging of genetic material with magnetic resonance
WO2009129265A1 (en) * 2008-04-14 2009-10-22 Huntington Medical Research Institutes Methods and apparatus for pasadena hyperpolarization
US9423480B2 (en) * 2008-10-27 2016-08-23 The University Of Western Ontario System and method for magnetic resonance imaging
WO2011018718A1 (en) * 2009-08-11 2011-02-17 Koninklijke Philips Electronics, N.V. Magnetic resonance ph measurements using light endowed with orbital angular momentum
US8970217B1 (en) 2010-04-14 2015-03-03 Hypres, Inc. System and method for noise reduction in magnetic resonance imaging
WO2012145733A1 (en) 2011-04-22 2012-10-26 Vanderbilt University Para-hydrogen polarizer
US8933697B2 (en) * 2011-12-19 2015-01-13 General Electric Company Measurement of chemical equilibrium ratio using a magnetic resonance spectroscopy system
US9395468B2 (en) 2012-08-27 2016-07-19 Ocular Dynamics, Llc Contact lens with a hydrophilic layer
US9874622B2 (en) 2013-09-27 2018-01-23 General Electric Company Hyperpolarized media transport vessel
EP3988992A1 (en) 2013-11-15 2022-04-27 Tangible Science, Inc. Contact lens with a hydrophilic layer
AU2015360637B2 (en) 2014-12-09 2019-08-22 Tangible Science, Inc. Medical device coating with a biocompatible layer

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998058272A1 (en) * 1997-06-19 1998-12-23 Nycomed Imaging As Overhauser magnetic resonance imaging (ormi) method comprising ex vivo polarization of a magnetic resonance (mr) imaging agent
JPH1189815A (ja) * 1997-09-16 1999-04-06 Toshiba Corp 磁気共鳴診断装置
WO1999024080A1 (en) * 1997-11-12 1999-05-20 Nycomed Imaging As Para-hydrogen labelled agents and their use in magnetic resonance imaging
WO1999035508A1 (en) * 1998-01-05 1999-07-15 Nycomed Imaging As Method of magnetic resonance investigation

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3219832A1 (de) * 1982-05-26 1983-12-01 Bruker Medizintechnik Gmbh, 7512 Rheinstetten Verfahren zur nicht-invasiven ermittlung von messwerten innerhalb eines lebenden koerpers
US4558279A (en) 1983-03-07 1985-12-10 University Of Cincinnati Methods for detecting and imaging a temperature of an object by nuclear magnetic resonance
DE4008179A1 (de) * 1990-03-12 1991-09-19 Schering Ag Fluorbenzolsulfonamide
JPH0449949A (ja) 1990-06-15 1992-02-19 Hitachi Ltd 磁気共鳴サーモグラフィー方法
JP3160351B2 (ja) * 1992-03-13 2001-04-25 株式会社東芝 磁気共鳴診断装置
US5307812A (en) * 1993-03-26 1994-05-03 General Electric Company Heat surgery system monitored by real-time magnetic resonance profiling
DE4317588C2 (de) 1993-05-24 1998-04-16 Schering Ag Fluorhaltige makrocyclische Metallkomplexe, Verfahren zu ihrer Herstellung, sowie ihre Verwendung
US5639906A (en) * 1994-10-11 1997-06-17 The United States Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services Fluorescent and NMR sensitive pH indicators
US5909119A (en) * 1995-08-18 1999-06-01 Toshiba America Mri, Inc. Method and apparatus for providing separate fat and water MRI images in a single acquisition scan
JP3586047B2 (ja) * 1995-09-13 2004-11-10 株式会社東芝 磁気共鳴診断装置
DE69820415T2 (de) * 1997-01-08 2004-09-16 Amersham Health As Verfahren zur bilderzeugung mit magnetischer resonanz

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998058272A1 (en) * 1997-06-19 1998-12-23 Nycomed Imaging As Overhauser magnetic resonance imaging (ormi) method comprising ex vivo polarization of a magnetic resonance (mr) imaging agent
JP2002508687A (ja) * 1997-06-19 2002-03-19 ナイコムド イメージング エーエス 磁気共鳴(mr)イメージング剤の生体外分極を含むオーバーハウザー磁気共鳴画像(ormi)法
JPH1189815A (ja) * 1997-09-16 1999-04-06 Toshiba Corp 磁気共鳴診断装置
WO1999024080A1 (en) * 1997-11-12 1999-05-20 Nycomed Imaging As Para-hydrogen labelled agents and their use in magnetic resonance imaging
WO1999035508A1 (en) * 1998-01-05 1999-07-15 Nycomed Imaging As Method of magnetic resonance investigation
JP2002501006A (ja) * 1998-01-05 2002-01-15 ナイコムド イメージング エーエス 磁気共鳴調査方法

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6011005568; Silvio Aime: '"A New Ytterbium Chelate as Contrast Agent in Chemical Shift Imaging and Temperature Sensitive Prob' Magnetic Resonance in Medicine Volume 35, Issue 5, 199605, p.648-651 *
JPN6011005570; C.S.Zuo: '"NMR Temperature Measurements Using a Paramagnetic Lanthanide Complex"' Journal of Magnetic Resonance Volume 133, Issue 1, 199807, p.53-60 *

Also Published As

Publication number Publication date
EP1272867A1 (en) 2003-01-08
WO2001079875A1 (en) 2001-10-25
GB0009353D0 (en) 2000-05-31
AU4855401A (en) 2001-10-30
US7251519B2 (en) 2007-07-31
US20030124732A1 (en) 2003-07-03
JP5160008B2 (ja) 2013-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Prasad Functional MRI of the kidney: tools for translational studies of pathophysiology of renal disease
Möller et al. MRI of the lungs using hyperpolarized noble gases
RU2186405C2 (ru) Усиление ядерного магнитного резонанса (ямр) и магниторезонансной визуализации (мрв) в присутствии гиперполяризованных благородных газов
US6574495B1 (en) Para-hydrogen labelled agents and their use in magnetic resonance imaging
US8773126B2 (en) Nuclear magnetic resonance measuring method using an isotope-labeled compound
EP1320762B1 (en) Method of magnetic resonance investigation of a sample using a nuclear spin polarised mr imaging agent
Durst et al. α‐Trideuteromethyl [15N] glutamine: a long‐lived hyperpolarized perfusion marker
JP2003530927A (ja) 超分極化造影剤を用いた温度またはpH値の生体内測定のためのMR法
AU2001286093A1 (en) Method of magnetic resonance investigation of a sample using a nuclear spin polarised MR imaging agent
AU2002326217B2 (en) A method of using spectral-spatial exitation at magnetic resonance imaging
AU2002326217A1 (en) A method of using spectral-spatial exitation at magnetic resonance imaging
JP2004508857A (ja) 方法
Murugesan et al. Fluorine electron double resonance imaging for 19F MRI in low magnetic fields
Aime et al. Agents for polarization enhancement in MRI
EP3251702A1 (en) In vivo detection of a xenon-binding cage molecule
Gong et al. Parameter optimization and calibration of 19F magnetic resonance imaging at 1.5 Tesla
US20140079641A1 (en) Imaging agents for use in magnetic resonance blood flow/perfusion imaging
Wilson et al. Introduction: MRI/MRS as Metabolic Imaging Tools
Yilmaz et al. Spin-lattice relaxation rates in Fe (III)-doped human serum measured by magnetic resonance imaging
Bifone et al. Perfusion and functional MR studies with hyperpolarized gases
SIGNATURE REED § Ei?"'

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080410

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080410

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080410

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110208

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110506

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110506

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20110506

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110513

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110927

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20111222

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20120105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120327

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120424

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120823

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20121015

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5160008

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151221

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees