JP2003530145A - 血管閉塞クランプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 体の導管を閉塞するための外科用のクランプ（１０）であって、概略平行な関係において、互いに可動になっている第１の顎部（２１）と第２の顎部（２３）とを含む。ハンドル組立体（１２，１４）は、顎部（２１，２３）を間隔を隔てた位置と隣接した位置との間にて互いに相対的に動かす。第１の顎部（２１）は、長さと幅との特徴を有してなる細長い構成を有する。第１の顎部（２１）の第１の部分（２９）は、第１の顎部（２１）の長さに沿った領域において概略一定に保たれる、第１の形状の横断面を有しており、第２の部分（３１）は、第１の顎部（２１）の長さに沿った領域において変化する、第２の形状の横断面を有している。結果としてのクランプ（１０）は、小型の輪郭の顎部（２１，２３）のデザインを有し、特定形状の横断面によって剛性を高めると共に屈曲性を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】

本発明は一般に外科用のクランプに関し、特に血管閉塞クランプに関する。

【０００２】

【従来の技術】

外科の閉塞クランプは一般的に、血管などの身体の導管を閉鎖ないし閉塞させ
るために使用される。一般的な種類の血管閉塞クランプは、“Ｂａｈｎｓｏｎ”
クランプと称されるもので、一対の対向する顎部を小さな金属ハンドルで操作す
る。顎部を血管のいずれかの側部に近接させたとき、血管は自ら絞られて、少な
くとも部分的な閉塞を生じさせる。クランプの顎部において特に重要なことは、
安定していて、十分に撓みにくくて顎部が重なり合ったり鋏状になることが無く
、それらの長さに沿って互いに直接押圧し合って、顎部の間に配置されたあらゆ
る導管を閉塞することである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】

狭い領域にアクセスできるように、薄型で小型の顎部のデザインも求められる
。従来、この小型のデザインに関する要求は、顎部の安定性の必要に反していた
。顎部にはインサートが提供されるが、それらは代表的に露出した縁部や端部、
及び角部を有していて、外科の縫合線に引っかかったりもつれさせたりする傾向
があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本発明によれば、小型の顎部のデザインを維持しつつ、安定性が改良されて可
撓性が減少したＢａｈｎｓｏｎタイプの血管閉塞クランプが提供される。好まし
い実施形態のクランプは、顎部は凹んだないしテーパーの付いたＴ字形の梁の横
断面を備えていて、顎部の屈曲性ないし可撓性を大いに減少させる。他の関心の
ある横断面の特定形状には、Ｕ字形の梁の横断面や、Ｉ字形の梁の横断面、台形
のＩ字形の梁の横断面、連続したないし全長がＴ字形の梁の横断面、Ｂ字形のチ
ャンネルの横断面、及び、Ｌ字形の梁の横断面が含まれる。特定形状によって大
いに減少する。さらに、梁の横断面を形成する横方向の部材は、顎部のインサー
トの縁部を保護することを期待できる。この保護によって、外科の縫合線が引っ
かかったりもつれたりすることを防止する。顎部には扇形切欠ないし中空凹部を
備えていて、顎部の構造的な安定性を劣化させることなく、インサートの取付け
及び取外しを容易にする。

【０００５】 本発明のひとつの観点は、体の導管を閉塞するために用いるように適合してな
る、外科用のクランプに関する。クランプは、第１の顎部と、第１の顎部に対し
て概略平行な関係にて可動であるような第２の顎部とを含む。ハンドル組立体は
、第１の顎部と第２の顎部とを間隔を隔てた位置と隣接した位置との間にて互い
に相対的に動かす。第１の顎部は、長さと幅との特徴を有してなる細長い構成を
有する。第１の顎部の第１の部分は、第１の顎部の長さに沿った領域において概
略一定に保たれる、第１の形状の放射横断面を有している。第１の顎部の第２の
部分は、第１の顎部の長さに沿った領域において変化する、第２の形状の横断面
を有している。代表的には、第１の部分は第１の幅を有していて、第２の部分が
有している第２の幅は、第１の幅に比べて大きい。インサートは、第１の部分に
取外し可能に取付けられるように適合していて、第２の部分はインサートの横方
向に延在している。

【０００６】 本発明の他の観点においては、外科用のクランプは、ハンドル組立体と、ハン
ドル組立体によって動かすことができる一対の対向する顎部であって、顎部が広
げられて体の導管を受入れるような間隔を隔てた配置と、顎部が実質的に閉じら
れて体の導管を閉塞するような隣接した配置との間を、操作平面内にて動くこと
ができる上記顎部と、を含んでいる。顎部のうちの少なくとも一方は、矩形以外
の形状である横断面を有している。第１の幅を有しているインサートは、第２の
幅を有している顎部の第１の部分に支持される。顎部の第２の部分は第３の幅を
有していて、第１の部分と共に顎部の厚さを形成する。インサートの第１の幅は
、第２の部分の第３の幅に比べて小さく、かつ、第１の部分の第２の幅に比べて
大きい。

【０００７】 本発明の上述の及び他の特徴及び利点については、好ましい実施形態の説明に
関連させて添付図面を参照することで、より良く理解できるだろう。

【０００８】

【発明の実施の形態】

図１には、Ｂａｈｎｓｏｎタイプの血管閉塞クランプを示しており、その全体
を符号１０にて示している。クランプ１０は、一対のハンドル１２及び１４とラ
チェットロック１６とを備えていて、ハンドルを支点１８を中心としてピボット
させて、顎部２１及び２３を概略平行な関係において動かす。使い捨てのインサ
ート２５及び２７は、関連する顎部２１及び２３に、取外し可能に取付けられる
。図２においては、インサート２５及び２７を取外して、顎部２１及び２３の特
定形状のデザインを示している。図示の通り、顎部２１及び２３はＺ軸に沿って
延在していて、概略Ｘ軸に沿って動く。顎部の幅はＹ軸に沿って測定する。従っ
て、顎部は、Ｚ軸に沿った長さを有し、Ｙ軸に沿った幅を有し、Ｘ軸に沿った厚
さを有する。

【０００９】 図３の側立面図と関連する図４及び図５の断面図とに、この特定形状のデザイ
ンをさらに示している。図３の側立面図はＹＺ平面において描いたもので、図４
及び図５の横断面図はＸＹ平面において描いたものである。図４乃至図１０のい
ずれの横断面図においても、関連するインサート２５の好ましい配置を破線にて
示している。

【００１０】 この実施形態においては、顎部２１は、その長さに沿って概略一定した輪郭を
備えてなる係合部分２９を有している。この係合部分２９は、関連するインサー
ト２５の内部のチャンネルを占有するように意図している。また、顎部２１は支
持部分３１を含んでいて、これと細長い部分２９とでＴ字形の横断面が形成され
る。本実施形態に特定形状の構造を与えるのは、この支持部分３１である。この
事例では、支持部分３１には、顎部２１の基端端部の狭い幅から、顎部２１の遠
位端部の最大幅の付近に向かって、テーパーを付けられている。この特定形状の
構成によれば、顎部２１の横断面のＸ軸に沿った剛性が実質的に増加すると共に
、Ｙ軸に沿った横方向の撓みが減少する。

【００１１】 また、支持部分３１は、外科の縫合線に引っかかったりもつれさせたりする可
能性のある縁部や端部、及び角部を保護することを期待できる。これらの横断す
る要素によって提供される保護のために、縁部や端部、及び角部は突起すること
がなくなる。これにより外科の縫合線が引っかかることは防止できるけれども、
インサート２５及び２７を使い捨てするために取外すこともより難しくなる。こ
の理由のために、図３の実施形態は、扇形切欠ないし中空凹部３３及び３５を備
えていて、それぞれのインサートの基端縁部に浅くアクセスできるようにしてい
る。これらの凹部３３及び３５を端ぐり孔ピン凹部３７及び３９の付近に設ける
ことで、インサート２５及び２７を容易に係合及び取外すことができる。

【００１２】 図６乃至図１０には、こうした利点を提供する、他の特定形状の横断面のデザ
インを示している。これらのそれぞれの矩形以外の形状の横断面は、従来のデザ
インの矩形の横断面に比べると、梁の剛性を高めると共に横方向の撓みを減少さ
せる。

【００１３】 図６の実施形態においては、顎部２１は台形のＩ字形の梁の形状であって、内
側フランジ４１を中央フランジ４５によって外側フランジ４３に結合している。
この事例では、内側フランジ４１と中央フランジ４５とが形成している係合部分
２９は、インサート２５のチャンネル中に配置される。外側フランジ４３は、支
持部分３１を形成して、インサート２５との当接関係を維持する。このＩ字形の
梁の形状は、内側フランジ４１の幅が外側フランジ４３に比べて小さくなってい
るという、台形の構成を有している。

【００１４】 図７の実施形態においては、顎部２１の横断面はＵ字形の形状の構成を有して
いる。中央フランジ５０は２つの側部フランジ５２及び５４によって支持されて
いて、これらの側部フランジはそれぞれ外向きのフランジ５６及び５８へ延びて
いる。本実施形態では、中央フランジ５０と側部フランジ５２及び５４とが係合
部分２９を形成している一方で、外向きのフランジ５６及び５８は支持部分３１
を形成している。前述の実施形態と同様に、係合部分２９はインサート２５の中
央のチャンネルの内部に受入れられて、支持部分３１はインサート２５と当接関
係になる。

【００１５】 図８の実施形態は、Ｖ字形の構成の横断面を有してなる顎部２１を含んでいる
。本実施形態では、上部フランジ６１は２つの側部フランジ６３及び６５によっ
て支持されていて、これらの側部フランジはそれぞれ外向きのフランジ６７及び
６９へ延びている。本実施形態では、側部フランジ６３及び６５は上部フランジ
６１に対して鋭角に配置されていて、互いに角度を付けて配置されている。上部
フランジ６１と側部フランジ６３及び６５とは、係合部分２９を形成して、イン
サート２５のチャンネルの内部に配置されるように適合している。外向きのフラ
ンジ６７及び６９は支持部分３１を形成していて、インサート２５と当接関係に
配置される。

【００１６】 図９の実施形態は、図６の実施形態と同様に、Ｉ字形の梁の形状の横断面を有
してなる顎部２１を含んでいる。従って、顎部２１の上部フランジ７２は、中央
フランジ７６によって底部フランジ７４に結合されている。本実施形態では、上
部フランジ７２の幅は底部フランジ７４と同じであるが、厚さは底部フランジ７
４に比べて大きくなっている。また、フランジ７２、７４、及び７６のすべては
、インサート２５のチャンネルの内部に配置される。従って、図示の実施形態に
おいては、これらの３つのフランジが顎部２１の係合部分２９を形成する。

【００１７】 図１０の実施形態においては、顎部２１の横断面はＵ字形の形状の構成を有し
ている。本実施形態は、底部フランジ８１と側部フランジ８３及び８５と中央フ
ランジ８７とを特徴としている。側部フランジ８３と８５とは、底部フランジ８
７から等しい間隔を隔てていて、底部フランジ８１の側部から延出していて、中
央フランジ８７とは反対側に位置している。外向きのフランジ８９及び９１は、
底部フランジ８１から、側部フランジ８３及び８５の外向きに延びている。本実
施形態では、底部フランジ８１の一部分と側部フランジ８３及び８５とによって
係合部分２９が形成されている。底部フランジ８１の残りの部分は、外向きフラ
ンジ８９及び９１ならびに底部フランジ８７と共に、支持部分３１を形成してい
る。

【００１８】 結果としてのクランプ１０は、要求される小型の輪郭の顎部のデザインを維持
しつつ、特定形状の横断面によって剛性を高めると共に屈曲性を低減する。この
結果、横方向へ撓むことを実質的に避けることができる。また、特定形状の横断
面は、外科の縫合線が引っかかることを防止する保護を提供すると共に、扇形切
欠ないし中空凹部３３及び３５はインサート２５及び２７の取外しを容易にする
。

【００１９】 本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、前述の好ましい実施形態に多く
の変更や改変を行なうことができる。従って、図示の実施形態は単なる例示であ
って、発明を制限するものと考えるべきではないことを理解されたい。例えば、
特許請求の範囲においてはある種の要素と組合わせとを述べているという事実に
もかかわらず、本発明には、より少ない、より多い、又は異なる要素の別の組合
わせであって、上記説明には開示されておらず、そうした組合わせとして当初の
請求項に記載されていないようなものが含まれることを明確に理解されたい。

【００２０】 さらに、本明細書において本発明とその様々な実施形態を説明するために使用
された用語は、それらの一般的に定められた意味の意義を有するだけでなく、本
明細書中で定められているあらゆる特別な意義を有し、それは一般的に定められ
た意味の範囲を越えることもあることを理解されたい。従って、もしも本明細書
の文脈においてある要素が複数の意味を含むものと理解されるのであれば、特許
請求の範囲におけるその用語の使用は、明細書によって、また、用語それ自体に
よって、サポートされるあらゆる可能な意味を包括すると理解されるべきである
。

【００２１】 従って、特許請求の範囲における用語又は要素の定義は、本明細書によって定
められて、ただ単に文字どおりの要素の組合わせを含むだけでなく、あらゆる均
等な構造や、材料、又は、方法の段階であって、実質的に同一の機能を実質的に
同一の方法で行なって、実質的に同一の方法を得て実質的に同一の結果を得るよ
うなものをも含む。従って、この意味で、特許請求の範囲中のいずれかのひとつ
の要素を２以上の要素に均等に置換したり、特許請求の範囲中の２以上の要素を
単一の要素で置換したりすることが予期される。

【００２２】 特許請求の範囲に記載された構成要素を、公知の又は将来案出される、実質的
な変化のないものに変更しても、特許請求の範囲の均等物に含まれる。従って、
当業者が現在知っている又は将来知ることになる明白な置換物は、定められた要
素の範囲内に含まれると考えられる。

【００２３】 従って、特許請求の範囲は、具体的に図示されて上記説明されたもの、概念的
に同等であるもの、明らかに置換できるもの、及び、本発明のアイデアを本質的
に構成するもの、を含むものとして理解されたい。

【００２４】 本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、前述の好ましい実施形態に多く
の変更や改変を行なうことができる。従って、図示の実施形態は単なる例示であ
って、発明を制限するものと考えるべきではないことを理解されたい。例えば、
特許請求の範囲においてはある種の要素と組合わせとを述べているという事実に
もかかわらず、本発明には、より少ない、より多い、又は異なる要素の別の組合
わせであって、上記説明には開示されておらず、そうした組合わせとして当初の
請求項に記載されていないようなものが含まれることを明確に理解されたい。

【００２５】 さらに、本明細書において本発明とその様々な実施形態を説明するために使用
された用語は、それらの一般的に定められた意味の意義を有するだけでなく、本
明細書中で定められているあらゆる特別な意義を有し、それは一般的に定められ
た意味の範囲を越えることもあることを理解されたい。従って、もしも本明細書
の文脈においてある要素が複数の意味を含むものと理解されるのであれば、特許
請求の範囲におけるその用語の使用は、明細書によって、また、用語それ自体に
よって、サポートされるあらゆる可能な意味を包括すると理解されるべきである
。

【００２６】 従って、特許請求の範囲における用語又は要素の定義は、本明細書によって定
められて、ただ単に文字どおりの要素の組合わせを含むだけでなく、あらゆる均
等な構造や、材料、又は、方法の段階であって、実質的に同一の機能を実質的に
同一の方法で行なって、実質的に同一の方法を得て実質的に同一の結果を得るよ
うなものをも含む。従って、この意味で、特許請求の範囲中のいずれかのひとつ
の要素を２以上の要素に均等に置換したり、特許請求の範囲中の２以上の要素を
単一の要素で置換したりすることが予期される。

【００２７】 特許請求の範囲に記載された構成要素を、公知の又は将来案出される、実質的
な変化のないものに変更しても、特許請求の範囲の均等物に含まれる。従って、
当業者が現在知っている又は将来知ることになる明白な置換物は、定められた要
素の範囲内に含まれると考えられる。

【００２８】 従って、特許請求の範囲は、具体的に図示されて上記説明されたもの、概念的
に同等であるもの、明らかに置換できるもの、及び、本発明のアイデアを本質的
に構成するもの、を含むものとして理解されたい。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図１は、Ｂａｈｎｓｏｎタイプの血管閉塞クランプの前側を示した斜視図であ
って、使い捨てのインサートが平行な顎部に取付けられていて、これらの顎部は
特定形状の横断面のデザインを有している。

【図２】 図２は、使い捨てのインサートを顎部から取外したときの、図１と同様な斜視
図である。

【図３】 図３は、テーパーの付いたＴ字形の梁の横断面を有しているクランプの顎部を
示した側立面図である。

【図４】 図４は、図３の４−４線に沿った横断面図である。

【図５】 図５は、図３の５−５線に沿った横断面図である。

【図６】 図６は、台形のＩ字形の梁の横断面を示した図５と同様な横断面図である。

【図７】 図７は、Ｕ字形のチャンネルの横断面を示した図５と同様な横断面図である。

【図８】 図８は、Ｖ字形の梁の横断面を示した図５と同様な横断面図である。

【図９】 図９は、Ｉ字形の梁の横断面を示した図５と同様な横断面図である。

【図１０】 図１０は、Ｌ字形の梁の横断面を示した図５と同様な横断面図である。

Claims (16)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 体の導管を閉塞するための外科用のクランプであって、この
   クランプが、 第１の顎部と、 第１の顎部に対して可動であるような第２の顎部と、 第１の顎部と第２の顎部とを間隔を隔てた位置と隣接した位置との間にて互い
   に相対的に動かすためのハンドル組立体と、 第１の顎部は、長さと幅との特徴を有してなる細長い構成を有していて、 第１の顎部の第１の部分は、第１の顎部の長さに沿った領域において概略一定
   に保たれる、第１の形状の横断面を有していて、 第１の顎部の第２の部分は、第１の顎部の長さに沿った領域において変化する
   、第２の形状の横断面を有している、 ことを特徴とする外科用のクランプ。
2. 【請求項２】 第１の顎部の第２の部分は、第１の顎部の第１の部分の外側
   に配置されていることを特徴とする請求項１に記載の外科用のクランプ。
3. 【請求項３】 外科用のクランプにおいて、 第１の顎部は基端端部と遠位端部との間に延在する長さを有し、 第１の部分の第１の形状は、第１の顎部の遠位端部と基端端部との間において
   、概略一定の横断面を保っている、 ことを特徴とする請求項１に記載の外科用のクランプ。
4. 【請求項４】 外科用のクランプにおいて、 第１の部分は第１の幅を有していて、 第２の部分が有している第２の幅は、第１の幅に比べて大きい、 ことを特徴とする請求項２に記載の外科用のクランプ。
5. 【請求項５】 外科用のクランプが、さらに、 第１の顎部の第１の部分に取外し可能に取付けられるインサートを備え、 第１の顎部の第２の部分は、インサートの横方向に延在している ことを特徴とする請求項２に記載の外科用のクランプ。
6. 【請求項６】 外科用のクランプにおいて、 第１の顎部は、遠位端部において、インサートとピボット式の関係を有するよ
   うに構成されており、 第１の顎部は、基端端部において、インサートとスナップ嵌合式の関係を有す
   るように構成されている、 ことを特徴とする請求項５に記載の外科用のクランプ。
7. 【請求項７】 体の導管を閉塞するための外科用のクランプであって、この
   クランプが、 ハンドル組立体と、 ハンドル組立体によって動かすことができる一対の対向する顎部であって、顎
   部が広げられて体の導管を受入れるような間隔を隔てた配置と、顎部が実質的に
   閉じられて体の導管を閉塞するような隣接した配置との間を、操作平面内にて動
   くことができる上記顎部と、 第１の幅を有するインサートと、 顎部のうちの少なくとも一方は、矩形以外の形状である放射横断面を有してい
   ると共に、第１の長手方向部分と第２の長手方向部分とを含み、 顎部の第１の部分は第２の幅を有していて、インサートを受けるサイズ及び形
   状になっていて、 顎部の第２の部分は第３の幅を有していて、第１の部分と共に顎部の厚さを形
   成し、 インサートの第１の幅は、顎部の第２の長手方向部分の幅に比べて小さく、か
   つ、第１の長手方向部分の第２の幅に比べて大きい ことを特徴とする外科用のクランプ。
8. 【請求項８】 外科用のクランプが、さらに、 長手方向のチャンネルを有し、少なくとも一方の顎部によって支持されるイン
   サートを備え、 第１の部分はインサートの長手方向のチャンネルの内部に配置され、 第２の部分はインサートに隣接した位置に配置されている ことを特徴とする請求項７に記載の外科用のクランプ。
9. 【請求項９】 外科用のクランプにおいて、 第２の部分はインサートに対して当接する関係に配置されている ことを特徴とする請求項８に記載の外科用のクランプ。
10. 【請求項１０】 外科用のクランプにおいて、 第１の部分と第２の部分とは、矩形以外の形状である放射横断面を有してなる
    、構造梁を形成している ことを特徴とする請求項１に記載の外科用のクランプ。
11. 【請求項１１】 構造梁は台形の梁であることを特徴とする請求項１０に記
    載の外科用のクランプ。
12. 【請求項１２】 構造梁はＵ字形の梁であることを特徴とする請求項１０に
    記載の外科用のクランプ。
13. 【請求項１３】 構造梁はＶ字形の梁であることを特徴とする請求項１０に
    記載の外科用のクランプ。
14. 【請求項１４】 構造梁はＩ字形の梁であることを特徴とする請求項１０に
    記載の外科用のクランプ。
15. 【請求項１５】 構造梁はＴ字形の梁であることを特徴とする請求項１０に
    記載の外科用のクランプ。
16. 【請求項１６】 構造梁はＬ字形の梁であることを特徴とする請求項１０に
    記載の外科用のクランプ。