JP2003529420A - 肺の磁気共鳴イメージング法 - Google Patents

肺の磁気共鳴イメージング法

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JP2003529420A
JP2003529420A JP2001572887A JP2001572887A JP2003529420A JP 2003529420 A JP2003529420 A JP 2003529420A JP 2001572887 A JP2001572887 A JP 2001572887A JP 2001572887 A JP2001572887 A JP 2001572887A JP 2003529420 A JP2003529420 A JP 2003529420A
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lung
mri
gas
hyperpolarized
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クレミリュ,ヤニック
ベルセゼン,イヴェ
ヴィアロン,マギャリ
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ブラッコ インターナショナル ベースローテン フェンノートシャップ
サントル ナシオナル ドゥ ラ ルシェルシュ シアンティフィーク(セーエヌエールエス)
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    • G01R33/48NMR imaging systems
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Abstract

(57)【要約】 磁気共鳴イメージング(MRI)を通じて肺の換気及び肺潅流を評価するための方法であって、その方法が、ヒト被検者をMRI装置に配置するステップ;吸入により、その被検者に過分極状態の貴ガスを送給し、続いて、息止め期間を設け、その間にMRI用の造影剤のボーラスを静脈内に注入するステップ;該息止め期間中、該ボーラス静脈注射の前に、肺の少なくとも1つのMR画像を取得し、且つ、該注射後、少なくとも1つのMR画像を取得するステップ、を含んでいることを特徴とする評価方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、磁気共鳴イメージング(MRI)に過分極状態のガスを適用する技
術に関するものである。
【0002】 より詳細には、本発明は、過分極状態の貴ガスの使用に基づく磁気共鳴イメー
ジングを用いる、肺潅流及び肺換気の動的な局所的測定法に関するものである。
【0003】 (背景技術) 核磁気共鳴(NMR)の技術においては、磁場は、分数スピン量子数を有する
原子の核に作用してそれらを分極し、幾つかの選定された方向に整列させる。測
定では、それらの核スピンをフリップさせて、上述の配向分布を乱す、ある与え
られた共鳴エネルギーを有する無線周波数パルスが加えられる。その後、それら
の核は、時間依存性の指数関数的な方法で初期状態へ戻り(緩和し)、それ故、
電子的に処理して記録可能なデータへと処理された信号が与えられる。それらの
信号が空間的に識別され、且つ、充分なレベルである場合には、それらのデータ
を系統的に組織化し、スクリーン上の画像として表示することができる。例えば
、有機組織と接触している水のプロトン(H)により発生された信号を計算す
ることにより、生体における内部器官の直接的な視覚化を可能にする画像(MR
I)を構成することができる。従って、これは、診断や医学的な処置及び外科学
における強力なツールである。
【0004】 非常に短いエコー時間シーケンスを用いるコントラスト増強MRI(Bert
hezene Yらによる「肺のコントラスト増強MRイメージング:換気及び
潅流の評価(Contrast enhanced MR imaging o
f the lung:assessment of ventilation
and perfusion)」(Radiology 7992、183:
667−672);Habutu H.らによる「肺潅流:超短TE及び反転回
収Turbo FLASHを用いる、動的なコントラスト増強MRIでの定性的
な評価(Pulmonary perfusion:qualitative
assessment with dynamic contrast−enh
anced MRI using ultra−short TE and i
nversion recovery Turbo FLASH)」(Magn
.Reson.Med.1996年;36:503−508))や、スピン標識
法(Mai VM及びBerr SS:「パルス式動脈スピン標識法(FAIR
ER及びFAIR)を用いる、肺実質のMR潅流イメージング(MR perf
usion imaging of pulmonary parenchym
a using pulsed arterial spin labelli
ng techniques:FAIRER and FAIR)」(J.Ma
gn.Reson.Imag.1999年;9:483−487))等の、組織
潅流測定のためのプロトンMRI技法が存在するが、それらの技法は、残念なが
ら、肺で実施するのは難しい。肺潅流MRIは、先ず第一に、プロトン密度が低
いという点で不利な立場にある。多数の空気/組織界面による磁化率への影響は
、有効横緩和時間Tも短縮する(Durney C.ら−編集者Cutill
o,AG;「肺の研究への磁気共鳴の適用(Application of M
agnetic Resonance to the study of lu
ng)」(Armonk:Futura Publishing Compan
y;1996年、p.141−175)。
【0005】 最近、患者のMRIで、幾つかの貴ガスのアイソトープを過分極にした形態で
使用する方法が提唱されている。自然に分極した状態のこれらのアイソトープか
ら得られる信号は非常に弱い(Hから得られる信号よりも5000倍弱い)が
、過分極にすると、その信号を10ないし10倍に効果的に高めるであろう
。その上、それらの過分極にしたガスのスピン緩和パラメーターは、投与後にそ
れらが分布する環境の性質により非常に強く影響され(即ち、それらは、強度が
異なる信号の詳細なアレイをもたらし)、このことが、それらを、MRイメージ
ングにおける非常に興味ある造影剤と為している。
【0006】 貴ガスの過分極化は、通常、外部的に加えられた磁場の存在下における、もし
くは、そのような磁場の不在下における、光学的に励起されたアルカリ金属との
スピン−交換相互作用により達成される(例えば、G.D.Catesらによる
Phys.Rev.A 45(1992年)、4631;M.A.Bouchl
atらによるPhys.Rev.Lett.5(1960年)、373;X.Z
engらによるPhys.Rev.A 31(1985年)、260を参照のこ
と)。そのような技術を用いると、10%もしくはそれ以上の分極が可能であり
、その正常な緩和時間(T、T)は、その後の(診断目的で行われる)処置
が非常に可能な程に長くなる(Xeアイス(ice)のケースでは、数分から数
日)。それ以外にも、過分極は、準安定性交換により、例えば、Heを2 の準安定状態へ励起し、次いで、それを、1083nmの円偏光レーザー光で
状態へ光学的にポンピングすることによっても達成することができる。
その後、分極は、基底状態原子との準安定性交換衝突により、基底状態へ転移す
る(例えば、L.D.SchaererによるPhys.Lett.180(1
969年)、83;F.LaloeらによるAIP Conf.Proc.#1
31(分極した3Heビームとターゲットに関するワークショップ(Works
hop on Polarized 3He Beams and Targe
ts)、1984年)を参照のこと)。
【0007】 WO−A−95/27438号は、診断用MRIにおける過分極状態のガスの
使用について開示している。例えば、外部的に過分極にした後、それらのガスを
、単独で、あるいは、不活性成分または活性成分と組み合わせて、気体状または
液体状で、生きている被検者に投与することができる。投与は、吸入により、も
しくは、前もって体外でそのガスと接触させておいた血液を静脈注射することに
より果たすことができる。投与後、その被検者の興味対象空間内におけるそのガ
スの分布がNMRで決定され、その分布の演算された視覚的表現が通常の手段に
より表示される。しかし、非経口的造影剤組成物または調合物の投与に関する実
践例はなく、それらの付加的な成分の同定も提供されていない。
【0008】 H.Middletonらによる論文、Mag.Res.Med.33(19
95年)、271には、分極状態のHeを死んでいるモルモットの肺に導入し
た後、その肺のNMR画像を作成する技術が開示されている。
【0009】 P.BachertらによるMag.Res.Med.36(1996年)、
192は、人間の患者が過分極状態のHeを吸入した後の肺のMR画像を作成
する技術について開示している。
【0010】 また、WO−A−99/47940号は、溶解した分極状態の129Xeを用
いて、肺及び心臓の血管系を撮像し、血流を評価するための方法を開示している
。この方法は、患者を磁気共鳴装置内に配置し、息止め(breath−hol
d)送給法を用いるなどの吸入を介して、その患者に分極状態の129Xeガス
を送給し、その溶解した気相を大きなフリップ角度のパルスで励起し、対応する
画像を発生させることにより実施される。
【0011】 機能的な肺の換気及び潅流を評価するために使用される、放射性ガス(133 Xe、81Kr)の吸入に基づく臨床的なシンチグラフィー法と比べ、貴ガスM
RIは、電離性放射線を伴うことなく、改善された空間的及び時間的分解能を提
供する(Alderson PO及びMartin ECによる「肺塞栓症:多
種のイメージング様式による診断(Pulmonary embolism:d
iagnosis with multiple imaging modal
ities)」、Radiology 1987年;164:297−312)
。しかし、今日まで、レーザーにより分極化されたガスを用いるMRIは、満足
のいく仕方で肺の潅流機能を評価するのに失敗している。例えば、WO−A−9
9/47940号による方法は、組織に溶解したガスから得られる信号と、血液
中に溶解したガスから得られる信号を識別するのが困難なため、充分には正確で
ない。その上、溶解したガスから得られる低強度の信号を取り扱わなければなら
ないという問題もある。
【0012】 (発明の開示) それ故、本発明の基礎を為す課題は、プロトンMRI技法に基づく方法と過分
極状態の貴ガスに基づく方法の両者をベースとして、先行技術による方法の欠点
を克服することができる、肺の潅流及び換気を同時的に評価するための方法を提
供することである。
【0013】 そのような課題は、本発明により、以下のステップ、 ヒト被検者をMRI装置に配置するステップ; 吸入により、その被検者に過分極状態の貴ガスを送給し、続いて、息止め期間
を設け、その間にMRI用の造影剤のボーラスを静脈内に注入するステップ; 該息止め期間中、該ボーラス静脈注射の前に、肺の少なくとも1つのMR画像
を取得し、且つ、該注射後、少なくとも1つのMR画像を取得するステップ、 を含む、磁気共鳴イメージング(MRI)を通じて肺の換気及び肺潅流を評価
する方法により解決された。
【0014】 ボーラス静脈注射後に取得される上述の少なくとも1つのMRI画像は、上述
の造影剤が肺の血管系を通過中に撮像される。
【0015】 本方法において使用されるMRI用の造影剤は、好適には、超常磁性酸化鉄ナ
ノ粒子(SPIO)、極小超常磁性酸化鉄ナノ粒子(USPIO)、ガドリニウ
ム錯体、及びマンガン錯体からなるグループの中から選択される化合物を含んで
いる。
【0016】 好適には、SPIO及びUSPIOが、安定化懸濁液として使用される。
【0017】 SPIO及びUSPIOの適当な懸濁液の例は、以下の製品により供給される
、 SBPA(Bracco Research Geneva−Pochon
S.ら、「高いT2緩和性を有する超常磁性粒子の循環(Circulatin
g superparamagnetic particles with h
igh T2 relaxivity)」、Acta Radiologica
1997年;38(suppl.412):69−72):ジパルミトイルグ
リセロホスファチジン酸及びブロックエチレンオキシド−プロピレンオキシド共
重合体(ICI社のSynperonic F108)でコーティングされたF
粒子、 ENDOREM(登録商標)(AMI 25)及びSINEREM(登録商標
)(AMI 227)(Guerbet社):デキストランでコーティングされ
たFe粒子;AMI 21:シロキサンでコーティングされたFe 粒子;(Jung CWら、「超常磁性酸化鉄MR造影剤:フェルモキシド、フ
ェルモキストラン、フェルモキシルの物理的及び化学的特性(Physical
and chemical properties of superpar
amagnetic iron oxide MR contrast age
nts:Ferumoxides,ferumoxtran,ferumoxs
il)」;Magnetic Resonance Imaging 13:6
61−674(1995年))、 RESOVIST(登録商標)またはSHU 555A(Schering社
−Hamm Bら、「磁気共鳴イメージング用の新たな超常磁性酸化鉄造影剤(
A new superparamagnetic iron oxide c
ontrast agent for magnetic resonance
imaging)」;Investigative Radiology 2
9;S87−S89(1994年)):カルボキシデキストランでコーティング
されたFe粒子、 NC100150(Nycomed社−Kellar Keら、「NC100
150、ポジティブコントラストMR血管造影に理想的な酸化鉄ナノ粒子の調製
(NC100150,a preparation of iron oxid
e nanoparticles ideal for positive−c
ontrast MR angiography)」、物理学、生物学、及び医
学における磁気共鳴材料(Magnetic Resonance Mater
ials in Physics,Biology and Medecine
)8:207−213(1999年)):デンプンでコーティングされたFe粒子。
【0018】 SPIOまたはUSPIOを含有する造影剤の注入用量は、好適には、0.0
5ないし5mgの鉄/kg(体重)の範囲である。最も好適には、そのような用
量は、0.1ないし1mgの鉄/kgの範囲に包含される。
【0019】 適当なガドリニウム錯体の例は、以下の通りである: Gd−DTPA(Schering社のMagnevist(登録商標))、
Gd−DOTA(Guerbet社のDotarem(登録商標))、Gd−H
PDO3A(Bracco社のProHance(登録商標))、Gd−BOP
TA(Bracco社のMultiHance(登録商標))、Gd−DTPA
−BMA(Nycomed社のOmniscan(登録商標))、GADOVE
RSETAMIDE(Mallinckrodt社の、ガドリニウムとDTPA
−ビス(メトキシエチルアミド)との錯体)、Gadomer−17(Sche
ring社のデンドリマー(dendrimer)−Qian Dongら、「
Gadomer−17を用いる磁気共鳴血管造影(Magnetic Reso
nance Angiography with Gadomer−17)」;
Investigative Radiology:33、9、699−708
(1998年))、Gd−EOB−DTPA(Gd−エトキシベンジル−DTP
A−Schering社のEovist(登録商標));Gadobutrol
(Schering社のGadovist(登録商標))、MS 325(ガド
リニウムと(2−(R)−(4,4−ジフェニルシクロヘキシル)ホスホノオキ
シメチル−ジエチレントリアミン五酢酸三ナトリウム塩との錯体−Mallin
ckrodt社のANGIOMARK(登録商標)−Lauffer RBら;
「MS 325:磁気共鳴イメージング用の小分子血管撮像剤(MS 325:
a small−molecule vascular imaging ag
ent for magnetic resonance imaging)」
;Academic Radiology 3:S356−S358(1996
年))。
【0020】 これらの錯体は、0.05ないし0.5mmolのGd/kgの用量で静脈内
へ投与される。
【0021】 マンガン錯体の一例として、Nycomed社の、マンガン錯体Mn−DPD
PであるTESLASCAN(登録商標)またはMANGAFODIPIRが特
記される(Lim KOら、「ヒトを対象とした、Mn−DPDPを用いる肝胆
MRイメージングの最初の経験(Hepatobiliary MR imag
ing first human experience with Mn−D
PDP)」;Radiology 178:79−82(1991年))。
【0022】 過分極状態の貴ガスは、He、129Xe、131Xe、83Kr、及び Ne、並びにそれらの混合物からなるグループから選択される。Heが特に
好適である。
【0023】 また、過分極状態の貴ガスと、窒素、空気、及び他の生理学的に許容可能なガ
スとの混合物を使用することも可能である。
【0024】 0.1リットルから2リットルまでの量の過分極状態の貴ガスがヒト被検者に
送給され、次いで、その被検者は、好適には少なくとも10秒間、息を止めるこ
とを要求される。
【0025】 Heの場合の好適な量は、0.1〜1リットルである。
【0026】 本発明による方法は、これまでプロトンMRI技法でのみ使用されていた造影
剤と、過分極状態の貴ガスとを組み合わせた使用法を初めて提唱する。この組み
合わせにより、肺の換気、及び、とりわけ肺潅流の評価において、驚くべき程に
良好な結果が得られた。これは、肺の血管における欠陥や変質の診断にとって、
極度に重要なことである。
【0027】 本方法の基礎を為す原理は、至極シンプルであると同時に非常に独創的である
。それは、本発明に関する以下の詳細な説明から明らかになろうが、少なくとも
非常に大まかなその概念を与える価値がある。
【0028】 過分極状態の貴ガスを被検者が吸入すると、NMR装置はある特定の信号を検
出し、周知の如く、その信号の強度は漸進的に減少する。その過分極状態のガス
を吸入した直後に、上述の造影剤のうちの1つのボーラスを注入すると、その造
影剤が肺の血管系を最初に通過したときに、肺胞空間と組織との間の磁化率差の
著しい増大がもたらされる。
【0029】 NMRでは、これらの磁化率差により発生した静的な場の不均質性が、横方向
核磁化の脱整相効果の増大を誘発し、次には、これがNMR信号強度の低減をも
たらす。
【0030】 これによって、上述のボーラスが通過中に、この効果が強い信号減損をもたら
し、延いては、局所的な肺の血液容量を測定するためにこれを使用できることが
実証された。
【0031】 血管に何らかの閉塞が存在する状況下では、ボーラスの通過がないため、肺の
血管が全体的に潅流されていない場合には、上述の信号減損は起こらない。
【0032】 それ故、信号強度プロフィールの局所的な変動から、何らかの変質が存在する
か否かを結論付けることができる。
【0033】 本発明の特徴及び利点は、添付図面を参照しながら為される、好適ではあるが
、非制限的な本発明の特定な実施態様に関する以下の説明から一層明らかになる
であろう。
【0034】 (発明を実施するための最良の形態) 次に、実験動物で実施された数多くの実験を参照しながら、本発明を更に例証
する。
【0035】 材料及び方法 Colegrove FDらによる「光学的なポンピングによるHeガスの
分極化(Polarization of He gas by optic
al pumping)」(Phys.Rev.1963年;132:2561
−2572)、及び、Becker Jらによる「スピン−分極Heガスの機
械的圧縮に関する研究(Study of mechanical compr
ession of spin−polarized He gas)」(N
ucl.Instrum.Methods 1994年;A346:45−51
)に記載されているように、Heガスを、直接的な光学的ポンピング及び準安
定スピン交換により分極させた。約2時間で、50%より高い分極率を有する、
370cmの量のレーザー−分極ガスが達成された。
【0036】 造影剤 これらの実験で使用した造影剤は、超常磁性酸化鉄ナノ粒子の懸濁液であった
(Pochon Sら、「高いT2緩和性を有する超常磁性粒子の循環(cir
culating superparamagnetic particles
with high T2 relaxivity)」、Acta Radi
ologica 1997年;38(suppl.412):69−72)(S
BPA、Bracco Research、Geneva)。
【0037】 これらのナノ粒子は、5nmの酸化鉄結晶からなる、直径90±36nmのク
ラスターである。緩和性R及びRは、それぞれ、10.5mM−1・s−1 及び434mM−1・s−1であり、R/R比は、〜40に略等しくなる。
その注射溶液は、3mgのFe/ml(54μモルのFe/ml)を含み、その
磁化率χは、42365・10−6cgs単位/gFeに等しい。それらの常磁
性ナノ粒子は、腎臓で取り除かれる前に、2時間の半減期を持って、血流中に留
まる。
【0038】 動物の調製 これらの実験では、複数匹のオスのSprague−Dawleyラット(2
00〜300g)を用いた。それらの実験動物に麻酔をかけ(ペントバルビター
ルナトリウムの腹腔内注射)、5ミリリットルのHeを含有する注射器との更
なる接続を確立するため、気管にカテーテルを挿入し、換気実験で、分極状態の
ヘリウム3を送給するために使用した。その後、息止め期間の間、それらの動物
の肺を上述の分極状態のガスで満たした状態に維持し、その間に、MRIデータ
を取得した。また、ラットの静脈尾部に静脈内カテーテルも導入し、次いで、そ
のラットを磁石のアイソセンターに配置した。
【0039】 磁気共鳴イメージング 小口径の2テスラの磁石を用いてNMR試験を実施した。Heの吸入後、空
間的及び時間的な肺のガス分布を示すため、一連の40枚からなる横方向のスラ
イス−選択的なHe画像を取得した。スライスの選択は、500μsの3葉正
弦パルスを用いて為された。スピンの再集束(refocusing)は、1.
76msという極短いエコー−時間を課した。幅20mmのスライスの位置は、
横方向の偵察画像を用いて定められ、その動物の心臓を包含するように位置決め
された。
【0040】 一連の画像のうちの各画像は、介在(interleaved)スパイラル型
MRIシーケンスを用いて、240ミリ秒で得られた(Ahn CBら、「高速
スパイラル式スキャンエコー平面NMRイメージング(High speed
spiral scan echo planar NMR imaging)
」、IEEE 1986年;MI−5、1:2−7;Meyer CHら、「高
速冠状動脈イメージング(Fast Coronary artery ima
ging)」、Magn.Reson.Med.1992年、28:202−2
13;Ruppert K.ら、「過分極状態のHe3を用いる、肺のガス流動
態のリアルタイムMRイメージング(Real time MR imagin
g of pulmonary gas−flow dynamics wit
h hyperpolarized He3)」、第6回Scientific
Meeting of ISMRM会議録、Sydney、1998年、p.
1909)。
【0041】 12種類の介在スパイラル軌道を用いてk−空間をサンプリングした。スパイ
ラル当たりの回転回数Nrevは4回であった。我々のシステムの勾配上進(r
amping)時間は500μsであり、その勾配回転率を重んじるため、信号
取得の最小持続時間を8msに設定した。スパイラル当たりのサンプリング数が
=1024サンプルであって、取得バンド幅が100kHzの場合、各スパ
イラル軌道に沿ったそれらの信号の取得時間は10.24msであった。
【0042】 260msの画像間遅延を加え、これにより、連続的な画像は、500ミリ秒
の時間遅れで分離された。このとき、一連の画像全体に対する合計の信号取得時
間は20秒になった。フリップ角度は、データセット全体の取得中、一定に保っ
た。ヘリウム3信号に及ぼす共鳴外れ(off−resonance)の影響を
制限するため、対象のスライス(即ち、20mm)上のプロトン信号にシミング
を実施した。このヘリウム3の実験では、そのFOVを104mmに設定した。
【0043】 結果 図1aは、それぞれの無線周波数での励起後に取得された、上述の実験動物の
肺における全体的なHe・NMR信号強度の展開を示している。この信号変動
曲線は、息止め期間中のk−空間の中心における信号の大きさをプロットするこ
とにより得られる。そのNMR信号強度変動は、興味対象の励起されたスライス
の内側または外側における分極状態の核スピンの流れや、Heスピン−格子緩
和による磁化の減衰、及び、前の無線周波数での励起による分極の減少を含む幾
つかのメカニズムの組み合わせによるものである(Johnson GAら、「
肺の過分極化ガスMRIにおける磁化の動態(Dynamics of mag
netization in hyperpolarized gas MRI of the lungs)」、Magn.Reson.Med.1997年
;38、66−71;Moller HEら、「過分極にしたガスを用いる肺の
磁気共鳴イメージングにおける信号動態(Signal dynamics i
n magnetic resonance imaging of the
lung with hyperpolarized gases)」、J.M
agn.Reson.1998年;135、133−143)。
【0044】 同様な動的He換気信号の取得を、そのラットの静脈尾部における1mlボ
ーラスの希釈された造影剤(超常磁性酸化鉄ナノ粒子の懸濁液(以上で引用した
通りの、Pochonらの論文))の注入と組み合わせて実施した。図1bは、
対応する全体的なHe・NMR信号変動を示している。
【0045】 その造影剤ボーラスが肺の毛細血管床に移入したことに対応する、大きな
e信号の減損(60%の信号減少)を認めることができる。この大きな信号減少
は、おそらく、肺胞と、周囲の毛細血管を通じて流れる酸化鉄ナノ粒子との間の
磁化率差に因るものであると考えることができる。
【0046】 2つの媒体間の磁化率差は、それらの媒体界面の近傍において、静磁場の歪み
を発生させ得ることが知られている(Ogawa S.ら、「強い磁場に置かれ
た齧歯動物の脳の磁気共鳴画像における酸素化−感受性コントラスト(Oxyg
enation−sensitive contrast in Magnet
ic Resonance Image of rodent brain a
t high magnetic fields)」、Magn.Reson.
Med.1990年、14、68−78)。この効果は、組織における血液容量
または血流量を測定するためのプロトンMRIでも利用されている(例えば、R
osen BRらによる「NMR造影剤を用いる潅流イメージング(Perfu
sion imaging with NMR contrast agent
)」、Magn Reson med 1990年;14:249−265;L
e Bihan D編集の「拡散及び潅流磁気共鳴イメージング(Diffus
ion and Perfusion Magnetic Resonance
Imaging)」中のAxel L.による「血液プールトレーサーを用い
る方法(Methods Using Blood Pool Tracers
)」、New−York:Raven Press;1995年、p205−2
11;Le Bihan D編集の「拡散及び潅流磁気共鳴イメージング(Di
ffusion and Perfusion Magnetic Reson
ance Imaging)」中のCaramia Fらによる論文、New−
York:Raven Press;1995年、p255−267;Oste
rgaard Lらによる「血管内におけるトレーサーのボーラス通過を利用す
るrCBFの高分解能測定−パート1:数学的アプローチ及び統計解析(Hig
h resolution measurement of rCBF usi
ng intravascular tracer bolus passag
es.Part 1:Mathematical approach and
statistical analysis)」、Magn Reson me
d 1996年;36:715−725;Villringer Aらによる「
正常な脳における、ランタニドキレートを用いる動的イメージング:磁化率効果
によるコントラスト(Dynamic imaging with lanth
anide chelates in normal brain:contr
ast due to magnetic susceptibility e
ffects)」、J Magn Reson 1988年;78、41−55
;Majumbar S及びGore JC.による「磁化率の変動により生成
されたランダムな場における拡散の研究(Studies of diffus
ion in random fields produced by var
iations in susceptibility)」、J Magn R
eson 1988年;78、41−55;を参照のこと)。
【0047】 静磁場の不均質性は、横方向核磁化の脱整相効果を引き起こし、それが順にN
MR信号強度の低減をもたらす。He・NMR信号減少に関するこの解析は、
上述の動的NMR信号変動の形状により支持されている。
【0048】 肺潅流を局所的に評価するためのその造影剤の潜在的能力を評価するため、同
一のプロトコルを肺塞栓症の実験モデルに適用した。
【0049】 このモデルでは、ラットを臥位に置き、上述の造影剤を注入する前に、0.2
mlの空気をその静脈尾部に注入した。その気泡は肺に達し、その肺の上部位置
において、局所的な潅流欠陥を誘発する、肺動脈の閉塞をもたらした(Bert
hezene Y.ら、「肺のコントラスト−増強MRイメージング;換気及び
潅流の評価(Contrast−enhanced MR imaging o
f the lung;Assessment of ventilation
and perfusion)」、Radiology 7992;183:
667−672)。
【0050】 図2は、Heガスが肺に達した状態と、造影剤が肺の血管中を通過している
状態を含む、タイム−コース的なHe換気画像を示している。そのような画像
は、スパイラル型MRIシーケンスで得られたものである。
【0051】 画像2aは、コントラスト前の画像であり、一方、画像2bから2fは、ボー
ラスの通過状況に応じた画像である。図2の下側の肺では、He横方向磁化に
及ぼすその造影剤の効果を反映する、信号の減衰が認められる。これは、上述の
造影剤が、その肺の血管系全体に達したことを意味している。
【0052】 それとは対照的に、上側の肺は、上述の塞栓症による潅流欠陥のため、信号変
動を実際的に示していない。このケースでは、上述の造影剤が、その肺の血管系
全体に達し得なかったことを示している。
【0053】 それらのNMR信号変動を、造影剤が最初に通過する際の動的なプロトン信号
変動に基づく、標準的な血液容量及び血流量測定における手法と類似の手法を用
いて解析した(以上で引用されている通りの、Rosen BRら;Axel
Lら;Caramia Fら;Ostergaard Lら;による論文)。
【0054】 局所的な血液容量rBVは、Stewart−Hamiltonモデルに従っ
て、組織中の造影剤濃度C(t)を積分することにより見積もることができる(
Lassen NA及びPerl W、「医療生理学におけるトレーサー動力学
法(Tracer kinetic methods in medical
physiology)」、New York;Raven Press;19
84年)。
【0055】 動的MRIを用いる場合、その方法は、見かけの横緩和率の変動ΔR (t
)が造影剤濃度C(t)に比例する、という仮定に基づいている。簡単に言えば
、コントラストボーラス通過中の横緩和率の変動ΔR (t)は、NMR信号
強度S(t)の対数から決定することができる。その後、以下の式: を用いて積分することにより、相対的な血液容量(rBV)を見積もることが
できる。
【0056】 上述の緩和率変動ΔR (t)を決定する前に、そのHe信号は、造影剤
効果に無関係な信号変動(スピン格子緩和、ガスの流入または流出、及び、無線
周波数励起(以上で引用された通りの、Johnson GAら及びMolle
r HEらによる論文))から補正されなければならない。
【0057】 本実験では、それらの肺で測定された長いスピン格子緩和値(4秒のボーラス
通過に比べ、T〜15〜45秒)と、そのHe信号が、大きなイメージング
スライス(20mm)を用いて、息止め期間中に取得されたものであるという事
実を考慮し、最初の2つのメカニズムは無視された。
【0058】 無線周波数励起効果は、式: S(t)=S(t)・cos(α) [式中、t及びtは、2つの連続的な信号取得に対応しており、そして、
αは、無線周波数励起のフリップ角度を表している]を用いて補正された。
【0059】 その補正されたタイム−コース的なHe信号が図1cに示されており、良好
な信号ベースライン補正を例証している。ボーラスが到着してから約15秒後、
その曲線は、その希釈された造影剤の再循環及び拡散によるものと考えられる、
僅かな広い谷を表す。
【0060】 それらの補正されたHe換気画像から、個々のピクセルベースで、相対的な
肺の血液容量マップが作成された。再循環からのあらゆる寄与を排除するため、
解析的積分の前に、ガンマ−変量関数を用いてそのデータを適合化した(以上で
引用された通りの、Ostergaard L.らによる論文)。
【0061】 図3は、上述の相対的な肺の血液容量マップを示している。そのrBVマップ
は、下側の肺では、かなり均質な様相を呈しており、その換気画像との良好な空
間的相関を示している。それとは逆に、上側の肺では、そのrBVマップは、上
述の気泡の注入により誘発された潅流欠陥に因るものと考えられる大きな欠陥を
呈している。
【0062】 以上で報告された実験結果から、本発明の方法は、同時的な高分解能の肺換気
/潅流イメージングを可能にする、肺血管系媒体と肺胞におけるガスの核スピン
との間の局所的な磁気相互作用に基づいた最初のMRI適用を描いたものである
、と思われる。
【0063】 この方法は、肺MRIの分野における広範囲の新たな用途を開拓する。実際そ
れは、肺における低MRI感受性の問題を回避し、且つ、肺実質潅流にアクセス
するための強力な方法を表している。これらの潜在的能力は、MRIを用いた定
量的な肺の局所的血液容量測定に向けた基礎的なステップを構成する、以上で検
討されたrBVマップにより例証されている。
【0064】 本発明による方法は、必ずや将来、肺の生理学を研究するための重要なツール
、及び、肺の病気の臨床診断に貢献する重要なツールになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1aから1cは、相対的なHe・NMR信号強度対時間の概略図である;
個々には、図1aは対照標準曲線であり、図1bは造影剤のボーラスを注入中の He信号変動を表している;図1cは、RFパルス効果を補正した後の、図1
bと同じ曲線である。
【図2】 図2は、スパイラル型MRIシーケンスを用いて得られた一連の40枚からな
る画像から抽出された、ラットの両肺の動的MR画像の例である。
【図3】 図3は、相対的な肺の血液容量(rBV)マップを表している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 クレミリュ,ヤニック フランス国 F−69003 リヨン,アベニ ュ フェリックス フォール,187 (72)発明者 ベルセゼン,イヴェ フランス国 F−69110 ステ フォワ レズ リヨン,シュミン ドゥ フォンタ ニエール,32 (72)発明者 ヴィアロン,マギャリ フランス国 F−69001 リヨン,リュ ブルドー,41 Fターム(参考) 4C085 HH07 JJ03 JJ16 KA28 KB07 KB08 KB21 LL09 4C096 AA11 AA15 AA17 AB07 AB41 AC04 FC14

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気共鳴イメージング(MRI)を通じて肺の換気及び肺潅
    流を評価するための過分極状態の貴ガスと組み合わせて使用される造影剤の製造
    における、超常磁性酸化鉄ナノ粒子(SPIO)、極小超常磁性酸化鉄ナノ粒子
    (USPIO)、ガドリニウム錯体、及びマンガン錯体からなるグループから選
    択される化合物の使用。
  2. 【請求項2】 前記肺の換気及び肺潅流の評価が、以下のステップ、 ヒト被検者をMRI装置に配置するステップ; 吸入により、該被検者に前記過分極状態の貴ガスを送給し、続いて、息止め期
    間を設け、その間に前記造影剤のボーラスを静脈内に注入するステップ; 該息止め期間中、該ボーラス静脈注射の前に、肺の少なくとも1つのMR画像
    を取得し、且つ、該注射後、少なくとも1つのMR画像を取得するステップ、 を含む方法により実施されることを特徴とする請求項1に記載の使用。
  3. 【請求項3】 前記造影剤が、SBPA、AMI 25、AMI 227、
    SHU 555A、及びNC100150からなるグループの中から選択される
    SPIOまたはUSPIOの懸濁液であることを特徴とする請求項1及び2のい
    ずれか一項に記載の使用。
  4. 【請求項4】 前記造影剤が、Gd−DTPA、Gd−DOTA、Gd−H
    PDO3A、Gd−BOPTA、Gd−DTPA−BMA、Gadoverse
    tamide、Gadomer−17、Gd−EOB−DTPA、Gadobu
    trol、及びMS 325からなるグループから選択されるガドリニウム錯体
    であることを特徴とする請求項1及び2のいずれか一項に記載の使用。
  5. 【請求項5】 前記過分極状態の貴ガスが、He、129Xe、131
    e、83Kr、及び21Ne、並びにそれらの混合物からなるグループから選択
    されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の使用。
  6. 【請求項6】 前記過分極状態のガスが、Heであることを特徴とする請
    求項5に記載の使用。
  7. 【請求項7】 過分極状態のHeが、0.1〜2リットルの量で該被検者
    に送給されることを特徴とする請求項6に記載の使用。
  8. 【請求項8】 前記造影剤の注入される用量が、0.05から5mgの鉄/
    kgまでの範囲であることを特徴とする請求項3に記載の使用。
  9. 【請求項9】 前記造影剤の注入される用量が、0.05から5mmolの
    Gd/kgまでの範囲であることを特徴とする請求項4に記載の使用。
  10. 【請求項10】 磁気共鳴イメージング(MRI)を通じて肺の換気及び肺
    潅流を評価するための方法であって、該方法が、 ヒト被検者をMRI装置に配置するステップ; 吸入により、該被検者に過分極状態の貴ガスを送給し、続いて、息止め期間を
    設け、その間にMRI用の造影剤のボーラスを静脈内に注入するステップ; 該息止め期間中、該ボーラス静脈注射の前に、肺の少なくとも1つのMR画像
    を取得し、且つ、該注射後、少なくとも1つのMR画像を取得するステップ、 を含んでいることを特徴とする評価方法。
  11. 【請求項11】 前記造影剤が、超常磁性酸化鉄ナノ粒子(SPIO)、極
    小超常磁性酸化鉄ナノ粒子(USPIO)、ガドリニウム錯体、及びマンガン錯
    体からなるグループから選択される化合物を含んでいることを特徴とする請求項
    10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記過分極状態の貴ガスが、He、129Xe、131 Xe、83Kr、及び21Neからなるグループから選択されることを特徴とす
    る請求項10または11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記造影剤が、SBPA、AMI 25、AMI 227
    、AMI 121、SHU 555A、及びNC100150からなるグループ
    の中から選択されるSPIOまたはUSPIOの懸濁液であることを特徴とする
    請求項11に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記造影剤が、Gd−DTPA、Gd−DOTA、Gd−
    HPDO3A、Gd−BOPTA、Gd−DTPA−BMA、Gadovers
    etamide、Gadomer−17、Gd−EOB−DTPA、Gadob
    utrol、及びMS 325からなるグループから選択されるガドリニウム錯
    体であることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記過分極状態のガスがHeであることを特徴とする請
    求項12から14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 【請求項16】 肺の換気及び肺潅流の同時評価で使用される過分極状態の Heガスの製造におけるヘリウムガスの使用。
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