JP2003527679A - ポートフォリオ評価方法 - Google Patents

ポートフォリオ評価方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、一連の将来シナリオの下で特定のベンチマークに対するその成績に基づきポートフォリオを評価するシステムおよび方法に関する。さらに詳細に記せば、本発明はポートフォリオを選び、ポートフォリオの値が所与の時間範囲においてベンチマークの値より下に落ちると予測される量に対応する第1の値と、ポートフォリオの値が所与の時間範囲においてベンチマークの値を超過すると予測される量に対応する第2の値という、該ポートフォリオに関連した2つの値を、一連の様々な将来シナリオを考慮して、計算する。本発明は、それらの2つの値を最適にトレードオフするポートフォリオを決定しそれらの2つの値を使用して商品、担保、またはポートフォリオをランク評価するために使用することが可能なリスク/報酬成績測度を評価するための手段を提供する。また、本発明は、最適ポートフォリオに対するポートフォリオ・インシュアランスの価格設定を行う手段を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポートフォリオを評価するためのシステムおよび方法に関する。よ
り詳細に記せば、本発明は、ベンチマークに対して、シミュレーションによって
求めたその将来の成績に関連した値に基づき、ポートフォリオを評価するコンピ
ュータ・ベースのシステムおよび方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
リスク管理システムは、ユーザの運用に関連したリスクの評価および管理を支
援するために、金融機関、資産ベース企業、貿易会社、政府機関、および他のユ
ーザによって一般的に使用されている。
【0003】 よく知られたリスク管理システムの一つの例は、本発明の譲受人によって販売
されているRiskWatch V3.1.2システムである。このシステムに
よって、ユーザはユーザのポートフォリオにおける金融商品のモデルを使用する
ことができる。このシステムは、一連の様々な可能シナリオを考慮して、適切な
時間間隔でそのモデルを評価する。各シナリオは、各時間間隔でのモデル中で使
用されるリスク要因に対して1組の値を含み、各シナリオは割り当てられた確率
を有する。該各時間間隔で各シナリオの下に評価した時に得られる証券の属性ま
たはリスクの値は1つ以上のリスクの測度(すなわち1つ以上のリスク度)を算
出するために使用され、評価されたシナリオの下に証券のポートフォリオを保持
するユーザに対するリスクを評価するために調べられる。一般的なリスク値の1
つは、検討中の証券の金銭価値であるが、デルタ、ガンマ、および他の計算値を
始めとする他のリスク値も使用可能である。これらのリスク値を適切に組み合わ
せることによって、所望のリスク度が得られ、それによってユーザは、ポートフ
ォリオの全体的リスクを低減する、またはリスクの許容可能なレベルを達成する
ために、たとえば、ポートフォリオの構成を変更する機会を識別することができ
る。
【0004】 しかしながら、多くの従来のリスク管理システムおよび方法は、幅広い単純化
仮定(たとえばある値の変化は、通常、分散される)が、存在しない証券に対し
て、または、さらに具体的に言うと、将来のある時点まで作成されない証券に対
して作成されることを必要とする。これは、たとえば、開始日が2年後である9
0日短期債券の場合である。単純化仮定は、適切な価格設定情報がない証券に対
しても作成されなければならない。これらの単純化仮定は、そのような仮定が1
つ以上のシナリオの下に適用される条件と矛盾する場合においても作成される。
【0005】 証券Iは、金融商品に限定されているわけではなく、たとえばインシュアラン
ス商品および商品オプションなどを始めとする、他の商品もまた含まれる。証券
Iは、最も一般的には、株、債券、デリバティブ製品、またはインシュアランス
製品など、金融商品であるが、証券Iは、たとえば相手方による債務不履行の見
込みなどを含む実世界の実体の特徴をシミュレーションするために、1つ以上の
リスク要素を受け入れるいかなるモデルでもよい。
【0006】 また、多くの既知のリスク評価システムおよび方法において、リスクおよび報
酬は、履歴的情報、特にポートフォリオ中の証券の過去の成績に基づいて評価さ
れる。これらのシステムおよび方法は通常、明示的または暗示的に将来において
同様の成績を仮定しており、これが、場合によっては、不正確な結果を導く。多
くのリスク評価システムおよび方法は、たとえば、クーポン債券の換金満期およ
び投資商品満期の影響を含む、投資の経過年数に関連する事項を無視している。
ポートフォリオ中の証券に対する流動資産の換金能力規制、市場相場の変動、信
用上昇および信用下落も、ポートフォリオの価値に深刻な影響を有する場合があ
る。しかしながら、市場、信用、および流動資産のリスクの影響や、それらの種
類のリスク間相互関係のモデリングは、既存のリスク評価システムおよび方法に
よって十分に対応されていない。
【0007】 さらに、従来のリスク管理およびリスク評価システムおよび方法におけるリス
クと見返りとの間のトレードオフの評価は、特にユーザのポートフォリオが大き
い場合に法外に時間のかかる困難な作業となる場合がある。
【0008】 リスクと見返りとの間のトレードオフは、「有効フロンティア」として知られ
る手段によって明確に表現されることができ、それによって、競合する対象間の
最適なトレードオフが識別可能となることが知られている。この概念の古典的な
例は、ポートフォリオの見返りの差異によって計測されるリスクと、予測見返り
とのトレードオフを行うマールコビッツ平均差異有効フロンティアである。この
コンテクストにおいては、所与の量のリスクに対して最大の見返りをもたらす(
または逆に、所与のレベルの見返りを得るために最小のリスクを招く)ポートフ
ォリオを、有効であると言う。
【0009】 したがって、ポートフォリオが作成されたマールコビッツ有効フロンティア上
の点によって定義される場合、効用理論を用いて投資家の最適ポートフォリオの
構成を決定することが可能である。より詳細に記せば、リスク回避型の投資家の
場合、特定のレベルのリスクに対して見返りを最大限とし投資家に対する最大効
用を有する達成可能なポートフォリオは有効フロンティア上にあり、投資家の効
用関数を使用して識別することが可能である。効用関数は、特定の結果の望まし
さを定量化し、値が高くなれば望ましさも高くなる。
【0010】 幅広く適用されているものの、リスクと見返りのトレードオフに対するマール
コビッツ平均差異の枠組みは、見返りは通常分散されること、そしてポートフォ
リオは時間の経過があっても静的であるという固有の仮定を始めとする所定の欠
点を有する。これらの仮定は、たとえば、非標準的見返りを示すことに加え、オ
プションを含むポートフォリオによって日常的に破られ、定期的な間隔で、通常
見直されている。さらに、マールコビッツ有効フロンティアの作成には、2次プ
ログラムを解くことが必要であるがこれは対象ポートフォリオが大きい場合、解
くのに時間がかかる場合がある。
【0011】 また、投資の成績を評価するため、またはそのような投資のランク評価を支援
するために使用されることが可能な従来の平均差異手段および他のリスク適応手
段が、従来技術において知られている。たとえば、Morningstarのリ
スク適応ランク評価は、特定のベンチマーク証券(すなわち米国財務省証券)に
対し、投資信託会社をランク評価するために使用される測度である。投資信託会
社のリスクを計測する際、ベンチマーク証券に関連した投資信託会社の予測損失
は、算出され、平均化される。投資の見返りを計測する際、投資信託会社への$
1の投資によって得られる累積値とベンチマーク証券への$1の投資によって得
られる累積値との間の差が計算される。所与のグループの全ての投資に対する関
連見返りは、そのグループに対する適切なベースによって得られるリスク測度お
よび見返り測度のそれぞれによって割られることによって算出され、その結果ラ
ンク評価されることが可能である。
【0012】 しかしながら、多くの他の従来の成績測度のように、Morningstar
のリスク適応評価の計算は、履歴的頻度分散からの統計は将来の見返りの確率分
散からの対応する統計の確実な予測要素であるという前提がある。さらに、Mo
rningstarのリスク調整評価は、単一の資金の成績を評価するために使
用されることが多く、ポートフォリオの複数の資金間での相互関係に関する情報
を典型的に取り入れない。
【0013】 したがって、予測型リスク管理システム、フレームワークおよび方法論が、単
一の統一フレームワーク中において、市場、信用および流動資産を含むリスクを
有する様々なソースに対する成績測度と、リスクと報酬との間のトレードオフと
を計算する、より効果的かつ効率的な手段を提供するために、譲受人によって開
発された。米国特許出願第09/323,680号に記載されるリスクを決定お
よび分析するシステム、フレームワーク、および方法論は、従来のリスク管理お
よびリスク評価システムの欠点の多くを解決するものである。このシステム、フ
レームワーク、および方法論は、将来有望性(Mark−to−Future:
MtF)として、本明細書において述べられるものとする。
【0014】 このMtFフレームワークは、有効なフロンティアを作成し、多様なリスク/
報酬成績測度を計算する基盤を提供するものである。シナリオベースの方式を使
用すると、MtFフレームワークは、潜在的なリスク要素または見返り分散に対
して制約を設けず、たとえば、現金決算および能動的売買戦略の効果を含む、ポ
ートフォリオの動的性質に関連した影響を取り入れることができる。このシナリ
オは、歴史的に一定であるイベントだけでなく、該ポートフォリオに対して特に
損害または報酬を与えているかもしれない極端な将来的可能性をも反映するよう
に選択することができる。また、このシナリオは、実行可能である売買に関して
投資家に課せられる制約を反映するように選択されることができる。また、金融
市場の有限流動資産によって課せられる制限(すなわち、典型的に、取引の規模
が大きくなると、投資者の単位あたりの費用も大きくなる)も、そのフレームワ
ーク内の分析に取り入れられることができる。
【0015】 リスクと報酬との間のトレードオフを分析するためのいくつかのシナリオベー
スのモデルは、従来技術において既知である。たとえば、ベンチマークに対する
ポートフォリオの予測利益と予測損失との間のトレードオフの評価は、米国特許
第5,799,287号と、DemboおよびRosen共著、The pra
ctice of portfolio replication: A pr
actical overview of forward and inve
rse problems, Annals of Operations R
esearch, vol. 85, 267−284 (1999)とに記載
されている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一連の将来シナリオの下でポートフォリオの成績に関して、リスク
と報酬との間のトレードオフを評価するために使用可能な単純かつ直感的なモデ
ルに関する。本発明は、計測目的で明示的正規化制約を必要としない改善型シナ
リオベース・モデルを提供するものである。
【0017】 また、本発明は、有効フロンティアを作成し、MtFフレームワークのシナリ
オ中に固有に含まれる情報を使用して成績測度を取得するシステムおよび方法を
提供するものである。本発明は、流動性および他の取引制約を簡単に適応させ、
これらの制約に関連した費用の定量化を可能とする。
【0018】 また、本発明は、新規担保の価格設定を行い、MtFフレームワーク内の所与
のポートフォリオに対するポートフォリオ・インシュアランスの価格設定を行う
システムおよび方法を提供するものである。
【0019】 また、本発明は、ポートフォリオ評価方法と、ベンチマークに関連して数多く
の様々な将来シナリオのそれぞれの下でポートフォリオの超過成績および不足成
績が計算される上記方法を実行するように適応されたシステムとを提供するもの
である。これによって、ポートフォリオを、それぞれベンチマークに対し、様々
なシナリオの下でのポートフォリオの不足成績および超過成績の関数である「プ
ット値」と「コール値」に基づき評価することが可能になる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明のより良好な理解のため、そしてどのように実行されることが可能かを
より明確に示すため、例示目的において、本発明の好適実施形態を示す添付図面
への参照を行う。
【0021】 明確にするため、本発明を詳細に説明する前に、従来技術のリスク管理システ
ムのより詳細な説明が、図1〜図4を参照にして提供される。図1は、証券P(
不図示)の設定されたポートフォリオ中の証券Iに対する既知の市場売却候補の
図を示す。図1において、モデルMは、検討中の証券Iに対して作成された。モ
デルMは、入力として1つ以上のリスク要素rfiと、リスク値Vを得るために
証券Iのために処理される時間入力Tとを取り入れる。
【0022】 また、モデルMは、現状に対してモデルを校正する必要がある場合に、校正値
Cを受け入れる。
【0023】 「リスク値」という用語は、該証券に対するリスクの最適な測度を含むことを
意図するものである。Vは、適切な単位で表現される、デルタ、ガンマ、または
感度値などの別の導出されたリスク値でもよい。さらに、デルタおよびガンマな
どの複数の値が適宜決定され格納されるため、Vは単一の値である必要はない。
【0024】 リスク要素は、たとえば、利率または率分散および外貨両替レートを含む様々
なデータを含むことが可能である。さらに証券Iは、金融投資証券に限定されず
、たとえば、インシュアランス商品および商品オプションを含むほかの商品を含
むことが可能である。証券Iは、通常、たとえば株、債券、デリバティブ製品、
またはインシュアランス製品などの金融商品であることが最も一般的であるが、
証券Iは、たとえば相手方による債務不履行などを含む実世界の実体の特徴をシ
ミュレーションするために1つ以上のリスク要素を受け入れるモデルであること
が可能である。
【0025】 証券Iの将来リスク値を正確に決定するため、証券Iの現在リスク値、または
市場売却候補値を決定し、モデルMを校正する必要がある。図1において、リス
ク要素rf1からrfiには、現在の実際の(又は最もよく推定された)値が割り
当てられ、Tには現時点に対応するゼロ値が割り当てられVが決定される。校正
値Cが決定され、決定された値VとIの現時点での実際のリスク値との対応を確
実にするためにMに適用される。校正値CはモデルMのために格納され、モデル
が新規時点T=0で再校正されるまで、全てのさらなる校正に対して使用される
【0026】 ポートフォリオP中の全証券Iに対する全てのモデルMが校正されポートフォ
リオP中の各証券Iに対して市場売却候補リスク値が決定されると、各証券Iに
対する将来有望性リスク値を得るために、1組の可能な将来シナリオと時間Tを
モデルMに対して適用することによって、Pに対するリスク分析が実行可能とな
る。シナリオs(図示せず)は、ポートフォリオP中のモデルMによって使用さ
れる各リスク要素rfiの値を有するベクトルを含み、各シナリオは、発生の可
能性の確率をそれと関連させた。図2は、シナリオs1で設定されたリスク要素
の値に対する時間Tにおける証券Iのリスク値である値V1を算出するために、
シナリオs1における選択された時間Tで評価されているモデルMを示す。
【0027】 図3は、所定のポートフォリオPに対するリスク測度を生成する従来の方法を
示すフローチャートである。
【0028】 ステップ30において、ポートフォリオPの外側ループは、順次、各シナリオ
sを処理するように設定されている。
【0029】 ステップ34において、内側ループは、順次、各証券Iを処理するように設定
されている。
【0030】 ステップ38において、現在のシナリオsで検討中の現在の証券Iのリスク値
Vが決定される。
【0031】 ステップ42において、検討されるべき証券が他に残っているか否かがが判定
される。この条件が真である場合、方法ステップのフローは、ステップ34に進
み、次のIが選択され検討される。この条件が偽の場合、方法ステップの流れは
ステップ46に進み、そこで証券Iに対して決定された値は、シナリオsに対し
て割り当てられた確率とともに、格納されているポートフォリオPに対する合計
リスク値を得るように加算される。ポートフォリオP中の証券Iの単位が複数あ
る場合、ステップ46で計算される合計リスク値はそれにしたがって重み付けさ
れる(たとえば、証券Iの値に該証券の単位数を掛け、その積が合計リスク値を
計算する際に使用される)
【0032】 ステップ50において、検討するシナリオsは残っているか否かについての決
定が行われる。この条件が真であった場合、方法ステップのフローはステップ3
0に進み、そこで次のシナリオsが検討のために選択され、選択されたシナリオ
sに対してステップ34から50が再度実行される。この条件が偽である場合、
方法ステップのフローは、ステップ54に進み、そこで合計されたリスク値とそ
れらの関連確率が出力され、方法は終了する。しばしば、この方法は多くの異な
る時間Tにおいて実行される。
【0033】 図4は、図3の処理の可能な出力、すなわち、ポートフォリオPの金銭価値対
その発生の可能性の分散図を示す。このような分散は、リスク時の値(Valu
e−at−Risk:VaR)(すなわち特定の確率で超過する可能性のある損
失)または他のリスク測度など、様々なリスク関連測度を決定するために、ユー
ザによって、その後、分析される。
【0034】 本発明の譲受人は、従来のリスク管理システムおよび方法における欠点の解決
を試みる、リスクの決定および分析のためのシステム、フレームワーク、および
方法論を開発した。この開発は、本願明細書において将来有望性(MtF)フレ
ームワークと呼ばれ、米国特許出願09/323,680号中に記載され、その
内容は、参考として本願明細書中に引用される。
【0035】 図5において、MtFフレームワークの基盤は、一連のMtFテーブル121
を含む三次元MtFキューブ120の生成である。各MtFテーブル121は、
大きさSt×N1を有する。ただし、Stは、検討中の可能な将来シナリオの数で
あり、Nは証券の数である。本発明の異なる実施形態において、シナリオSt
、一連の時間ステップ(下付き文字によって表される)にともなって変化する場
合がある。ただし、本発明の好適な実施形態において、時間ステップ毎のシナリ
オの数は一定であることを前提としている。好適実施形態において、MtFキュ
ーブ120は、3つの物理的次元を含むが、より多くの論理的次元を含んでもよ
い。本発明の異なる実施形態において、MtFキューブ120は、いくつかの物
理的または論理的次元を含むことが可能である。
【0036】 各MtFテーブル121は、全ての全体時間範囲において、所与の時間ステッ
プtと関連づけられる。事前に算出されたMtFキューブ120は、全ての金融
製品の対応づけとそれらの製品における全ての位置が収容されることが可能な基
盤を提供し、それによって時間の経過にともなった複数種類のポートフォリオに
対する将来ポートフォリオ分散の全特徴づけが可能となる。
【0037】 MtFキューブ120中の各セルは、所与の可能な将来シナリオと時間ステッ
プの下で、所与の証券のシミュレーションされた予測値(MtF値)を含む。こ
れらのシミュレーション値は、市場、信用、流動資産のリスクを含む、様々な種
類のリスクを取り入れる。これは、様々な種類のリスクと、様々な種類のリスク
間の相関とがMtFキューブ120中のデータを構成するシナリオ中で具現化さ
れるため、可能となる。また、MtFキューブ120中の値は、現金清算または
能動売買戦略など、ポートフォリオの動的性質を、本来取り入れることが可能で
ある。特定の適用において、たとえば、証券のデルタまたはその期間などの他の
感度が、MtF値に加えて、含まれることが可能である。したがって、一般的な
場合、MtFキューブ120の各セルは、所与のシナリオおよび時間ステップの
下における所与の証券に対するリスク要素依存測度のベクトルを含むことが可能
である。MtFフレームワークの他の異なる実施形態において、このベクトルは
、各シナリオおよび時間ステップに対する1組のリスク要素依存型キャッシュフ
ローも含むことが可能である。
【0038】 MtFフレームワーク、特にMtFキューブ120とMtFキューブ120中
に含まれるデータとは、ポートフォリオと関連したリスクおよび報酬を評価する
多様な手段に対する基盤を提供するものである。
【0039】 図6では、コンピュータ・システムのブロック図が200として全体的に示さ
れている。それが含まれているシステム200のコンテクストにおいて本発明の
効用を読者に理解してもらうため、システム200の簡単な説明を提供する。
【0040】 システム200は、MtFフレームワークの一部としてインプリメント可能で
ある。このフレームワークは、分散コンポーネント・ベースのアーキテクチャに
よってサポートされている。将来有望性アーキテクチャと呼ぶこのアーキテクチ
ャは、既存のシステムとの統合を可能とするだけでなく、システム200の進化
も可能とする良好に定義されたシステム・インタフェースを、オープン・スケー
ラブル・システムに提供する。
【0041】 従来のリスクフレームワークは、ポートフォリオと位置情報を、シナリオ分析
への入力として取り入れる。これに対し、システム200は証券詳細のみを含み
、様々なポートフォリオ階層へのその結果の集計をシナリオ分析後まで遅延させ
る。シナリオ分析の結果は、各シナリオおよび時点における各証券の値を保持す
るMtFキューブ120である。
【0042】 リスク・エンジン202(たとえばAlgorithmicのAlgoリスク
・エンジン)は、市場、流動資産、および信用のリスク計測を実現するためにリ
スク処理を実行する。本発明の方法は、リスク・エンジン202によって実行す
ることが可能である。本発明はリスク・エンジン202中に常駐する。リスク・
エンジン202は、RiskWatch(リスク監視)208によって算出され
MtFキューブ120中に格納された結果を、リスク制御システム(RICOS
)204からのデータと合わせ、要求される要求測度を算出する。貸出リスク(
exposure)計算の場合、リスク・エンジン202は、たとえば網階層、
信用軽減ポートフォリオ、および信用終了(credit−to−close)
などの口座信用軽減方式を検討する。
【0043】 RICOS204は、オーバーナイトおよび実時間制限評価の両方を可能とす
る制限管理コンポーネントである。RICOSは、入力データ・コンポーネント
と、制限サーバと、コンフィギュレーションおよび管理を制限するために使用さ
れるグラフィカル・インタフェースとを含む。制限管理機能は、時間変化制限を
作成、修正および削除し、予約機能を実行し、カスケージングを制限する機能を
含む。RICOS204内において、RICOS統合キューブ(図示せず)は、
貸出リスク統合および制限管理の鍵となるデータ構造である。この統合キューブ
は、リスク発生要素、リスク影響要素、および製品グループという異なる次元を
含む。統合キューブの各交点は、複数の制限タイプが格納されチェックされるこ
とが可能な統合点である。RICOS204への入力は、たとえば、信用データ
(たとえば網階層、信用状態、遷移測度など)、制限構造、リスク・エンジン2
02を介する貸出リスク・プロファイルを含むことが可能である。
【0044】 コンポーネント管理事前対応機能は、Pre−Deal Server (P
DS:事前対応サーバ)206である。PDS206は、複数の言語をサポート
可能なXMLベースの製品(すなわち金融デリバティブの分野における電子商取
引活動を可能とするプロトコル)である全トランザクションシステムである。P
DS206は、たとえば: a)市場売却候補(MtM)+追加算出貸出リスクを用いた事前対応評価; b)全シミュレーション・ベースの貸出リスクを使用した事前対応評価;およ
び c)MtM+追加算出貸出リスクを用いた事前対応制限チェック などの以後分析への要求をサポートする。
【0045】 結果として得られる事前対応分析は、コンフィギュレーション可能であり、単
純な可/不可結果から、時間の経過に伴う貸出リスク・プロファイルの図式表示
まである。事前対応評価は、そのトランザクションを進めることをユーザが選択
した場合に、その変化を評価する。事前対応制限チェックは、制限構造への影響
を決定することによって、その評価を拡大する。貸出リスクを算出する2つの基
本方法には、市場売却候補(Mark−to−Market)+追加(すなわち
+拡大)と全シミュレーションがある。市場売却候補(Mark−to−Mar
ket)+追加を用いる場合、可能性のある将来貸出リスクは、追加量の単純な
、コンピュータ的安価ルックアップを使用して推定される。追加は、たとえば国
際決済銀行(BIS)方法で定義されるように静的であることも可能であり、も
しくは、ポートフォリオの貸出リスク・プロファイルを駆動する市場リスク要素
の現状を反映するために、追加要素がRiskWatch208によって頻繁に
再計算される場合のように、動的であることも可能である。全シミュレーション
は、よりコンピュータ的に高価な全シミュレーション方式を使用して貸出リスク
を計算する。この場合、RiskWatch208は、各シナリオおよび時点に
おける取引の値を表すMtFキューブ120を計算し、リスク・エンジン202
は、その結果を、残りのポートフォリオと合わせる。
【0046】 RiskWatch208は、信用と市場リスクとの両方を集計、シミュレー
ション、計測、再構成、および管理する1組の方法論を提供する。RiskWa
tch208は、国際決済銀行(BIS)ガイドラインを満足するだけでなく、
能動的リスク管理および資産分配のための包括的リスク管理フレームワーク中の
モデリング・エンジンとして設計されたものである。RiskWatch208
は、各シナリオと各時点において1組の証券を再評価することによって、MtF
キューブ120を作成する。RiskWatch208は、たとえば、財務省証
券製品、金融モデル、後述のHistoRisk210からのシナリオなどの入
力を受ける。
【0047】 HistoRisk210は、RiskWatch208がMtFキューブ1
20の値を算出するために、RiskWatch208にシナリオ・セットを提
供するシナリオ・ジェネレータである。HistoRisk210は、以下のよ
うな多くのシナリオ作成技術をインプリメンテーションする。 a)標準モンテカルロ・シナリオ b)信用リスクに対する可能貸出リスクを計算するために必要とされる複数工
程モンテカルロ・シナリオ c)基本の分散を領域に分割し、可能性別に各領域から標本化することを含む
階層型標本化 d)Sobolシーケンス。準モンテカルロ技術の一形態。ほぼ一定の間隔を
置かれていることを確実にするために標本がとられる。
【0048】 HistoRisk210は、入力として時系列をとり、RiskWatch
208に対してシナリオおよび分散/共分散測度を出力する。
【0049】 ポートフォリオ信用リスクエンジン(PCRE)212は、相手方および市場
リスク要素における信用軽減の共有分散に基づいて、信用リスク時値(VaR)
を含む有価証券リスク分析とともにストレス試験も行う、統合市場および信用リ
スクフレームワークである。PCRE212は、財務省および商業的銀行など、
異なる製品分野に適用可能である複数移行モデルの同時取り入れをサポートする
。PCRE212は、入力として、RICOS204からの信用状態、リスク・
エンジン202からの相手方貸出リスク・プロファイル、およびHistoRi
sk210からの信用状態シナリオを受ける。
【0050】 システム200のために必要とされるデータは、他のシステム上に分散されて
いる場合が多く、そのそれぞれは独自のデータ・フォーマットおよびデータ・コ
ンベンションを有する。RiskMapper214は、これらのほかのシステ
ムからエクスポートされたデータを、システム200に適した入力フォーマット
に対応づける柔軟な対応付けツールとして設計されている。RiskMappe
r214は、データ対応付け規則を定義するために、単純なグラフィカル・ユー
ザ・インタフェースを提供することによって、ユーザを、基本の対応付けコード
から遮断する。
【0051】 ソース・データがRiskMapper214によって対応づけされたら、A
lgo Input Database(AIDB)216データ・サーバ中に
格納される。AIDB216は、リレーショナル・データベースと、RiskW
atch208による分析のためにデータを集計、修正および選択するツールの
組を含む。
【0052】 報告データベース218は、リスク測度計算の結果を格納する。この結果は、
エンタープライズ報告のために記憶される必要がある。報告データベース218
は、たとえばリスク時値(value−at−risk)、感度および貸出リス
クなどのエンタープライズリスク結果を格納するように設計されたリレーショナ
ル・データベースである。報告データベース218は、バッチ指向型報告ととも
に、対話型アドホック問い合わせを含む報告機能の基盤を形成する。
【0053】 キューブ・エクスプローラ220は、MtFキューブ120中のデータの対話
型分析を可能とするグラフィカル・ユーザ・インタフェースである。アプリケー
ション・サーバ222は、キューブ・エクスプローラ220と、システム200
から報告データを受信する複数のクライアント224とをホスティングする。
【0054】 このMtFフレームワークの柔軟性とその計算効率によって、mtFフレーム
ワークは、幅広い範囲の問題に適用されることが可能である。
【0055】 たとえば、本発明の好適実施形態において、MtFフレームワークは、選択さ
れたベンチマークに対し、一連の将来シナリオにおける予測下降損失と上昇利得
とに基づき、ポートフォリオを評価するように適応されている。
【0056】 ポートフォリオの金銭価値が単一の期間の経過にともなって決定される場合の
シミュレーションを検討する。このMtFシミュレーションは、1組の可能な将
来シナリオと適切な時間範囲において、1組の基本証券に対して実行される。こ
のポートフォリオを含む金融製品はこの証券組に対応づけられ、このポートフォ
リオは金融製品に対応づけられる。この結果は、各シナリオに対して1つ、有価
証券に対して1組のMtF値となる。
【0057】 シナリオのいくつかは、結果的に、そのポートフォリオに対する利得となり、
いくつかは、結果的に、損失となる。この利得と損失は絶対値であるか、又はベ
ンチマークに対する値として算出することが可能であり、このベンチマーク自体
は、同一シミュレーションを受ける。
【0058】 たとえば、選択されたベンチマークは、複製される対象証券またはポートフォ
リオ(たとえば株指数またはエキゾチック・オプション)、代替投資(たとえば
現金)、または利得と損失が計算される履歴的ポートフォリオ値でもよい。
【0059】 確率が各シナリオと関連している場合(すなわち各シナリオの発生の確率)、
そのベンチマークに関連した未実現利得の分布(すなわちポートフォリオの「上
昇」)と未実現損失の分布(すなわちポートフォリオの「下降」)が得られる。
図7aにおいて、ポートフォリオの値が、所与のシナリオにおいて選択されたベ
ンチマークの値を超過している場合、それらの値の差が未実現利得であり、ポー
トフォリオを上昇させる。逆に、選択されたベンチマークの値が、所与のシナリ
オにおいてポートフォリオの値を超過している場合、それらの値の差は未実現損
失となり、ポートフォリオを下降させる。
【0060】 図7bにおいて、ポートフォリオの上昇は、欧州コール・オプションと同じペ
イオフを有し、ストライクがベンチマークと等しく、満期が水平と等しいことが
わかる。同様に、図7cにおいて、ポートフォリオの下降は、欧州プット・オプ
ションのショート(空売り)位置と同じペイオフを有し、ストライクがベンチマ
ークと等しく、満期は水平と等しい。したがって、本発明によれば、ポートフォ
リオは、可能な将来の上昇および下降のペイオフに関して評価されることができ
、該ポートフォリオと関連したリスクおよび報酬は、それぞれ、プット・オプシ
ョンとコール・オプションに対して値を置くことによって、計算されることが可
能である。プット・オプションおよびコール・オプションのコンテクストにおけ
る有価証券の可能な将来の上昇および下降ペイオフの解釈によって、投資家は、
より単純かつより直感的な方法で、ポートフォリオのリスクと報酬との間のトレ
ードオフを評価することができる。
【0061】 さらに、プット・オプションまたはコール・オプションの値が将来のイベント
に排他的に依存するため、これはリスクと報酬の固有な予測であるが、過去は、
シナリオの選択に影響する場合がある。また、MtFフレームワークの下で、シ
ナリオ確率重み付けに対する複数の選択を評価するのも容易である。
【0062】 では、ポートフォリオの上昇および下降が、ポートフォリオと関連したリスク
の管理時に使用されることが可能な、様々な適用について説明する。
【0063】 A.ポートフォリオの計測およびランク評価 多くのリスクおよび報酬測度は、計算された未実現利得または損失の分布から
導出されることが可能である。たとえば、ポートフォリオに対するVaR測度は
、該ポートフォリオの市場売却候補値をベンチマークとして使用して、下降の特
定のパーセンタイル値として計算されることが可能である。他の測度は、たとえ
ば、予測不足分と標準偏差とを含んでもよい。
【0064】 本発明の好適実施形態において、ポートフォリオのプット値は、一連の可能な
将来シナリオの下における該ポートフォリオと関連した予測下降損失を決定する
ことによって、算出される。これは、プット・オプションを評価する1つの方法
であり、シナリオ発生の確率を考慮している。
【0065】 同様に、ポートフォリオのコール値は、一連の可能な将来シナリオの下で、該
有価証券と関連した予測上昇利得を決定することによって計算される。これは、
コール・オプションを評価する1つの方法であり、シナリオ発生の確率を考慮し
ている。
【0066】 あるいは、本発明の異なる実施形態において、ポートフォリオのプット値は、
一組の可能な将来シナリオと各シナリオ発生の確率が与えられた場合の該ポート
フォリオと関連した下降に関係する最大下降利得または他の測度を決定すること
によって計算することができる。同様に、ポートフォリオのコール値は、一組の
可能な将来シナリオと各シナリオ発生の確率が与えられた場合に、該ポートフォ
リオと関連した上昇に関係する最大上昇利得または他の測度を決定することによ
って代替的に計算することができる。本発明の異なる実施形態において、ポート
フォリオのプット値とコール値とは単一の将来シナリオに基づいて計算すること
ができる。
【0067】 既存のポートフォリオのプットおよびコール値は、ベンチマークに関連して、
該ポートフォリオに対するリスク/報酬成績測度を得るために使用することがで
きる。それを実行する際に、プット値は、該ポートフォリオの将来的な成績(例
えば、既知のように予測見返りの分散ではなく)と関連したリスク測度として本
質的に使用され、コール値は、該ポートフォリオの将来的な成績(たとえば、既
知のように予測見返りではなく)と関連した報酬測度として使用される。プット
値やコール値を取り入れるリスク/報酬成績計測は、1組のポートフォリオのそ
れぞれ、または1組のポートフォリオ(たとえば、1組の投資信託、または1組
の個人証券)のそれぞれに対して評価が行われることが可能である。それから得
られる成績測度は、その後、比較可能で、それによって組中のポートフォリオま
たは証券のランク評価が可能となる。コール値、プット値のいずれかの関数、ま
たはその両方は、成績測度を得る際に使用可能である。いくつかの可能な成績測
度は、たとえば、コール−λ(プット)(ただしλは特定の値が与えられる)と
コール/プットを含む。
【0068】 B.有効ポートフォリオの作成(最適化モデル) 成績測度(または上述のコンテクストにおける投資家の効用関数)が与えられ
ると、使用される成績測度にしたがって最良の可能な点数を得るポートフォリオ
を発見するために、最適化モデルを公式化することができる。この場合、評価さ
れる単一の既存のポートフォリオはなく、実行可能なポートフォリオを定義する
1組の制約のみである。
【0069】 この最適化問題に対する1つの方法は、有効フロンティアを作成し、有効ポー
トフォリオを選択する効用理論を使用することである。
【0070】 リスクと報酬との間のトレードオフは、本発明のコンテクストにおいてポート
フォリオの予測下降と予測上昇との間のトレードオフとして解釈することができ
る。有効ポートフォリオは、所与の量の予測下降に対する予測上昇を最大限にす
るポートフォリオと定義することができる。本明細書中で上述された上昇および
下降は、選択されたベンチマークに関連してポートフォリオの将来の値における
、それぞれ長期コールおよび短期プット・オプションのペイオフと一致する。し
たがって、ポートフォリオのコール値とプット値が、それぞれ、予測上昇と予測
下降となるように定義でき、それらの量間の最適トレードオフをプット/コール
有効フロンティアと呼ぶことができる。
【0071】 プット/コール有効フロンティアは、以下に対する解答によって定義される。 問題1: v(k)=最大化: コール値 対象: プット値≦k 取引制約 ただし、全てにおいてk≧0であり、kは特定の予測下降の値に対応する変数で
ある。上述の問題中の変数は、ポートフォリオを定義する位置の大きさである。
ポートフォリオのコール値とプット値とを計算する際、予測が、1組の確率重み
付けシナリオに対して行われ、そのデータは、図5および図6のMtFキューブ
120中に格納される。
【0072】 取引制約は、たとえば、ポートフォリオの証券に適用される流動資産制約を含
む。流動資産制約は、各証券に対する価格と取引量との間の関係を反映する。他
の取引制約は、たとえば予算または様々なグループの有価証券に対する制限を含
むことが可能である。
【0073】 本発明の方法の好適実施形態において、単一の時間期間範囲Tを仮定している
が、その結果は複数の時間の範囲へ自然に拡大しており、本発明の別の実施形態
で使用することが可能である。
【0074】 kのそれぞれの値に対して、問題1の解答が得られ、複数のポートフォリオの
評価が行なわれ、k単位以上の予測下降を招くことのない、最大の可能予測上昇
が計算される。問題がkのさらなる値に対して解かれ、kがゼロより増加される
場合、最適化解法値は、プット/コール有効フロンティアを定義する。
【0075】 本発明の別の実施形態において、プット/コール有効フロンティアは、特定レ
ベルのコール値が得られるプット値を最小化することによって、代替として作成
することが可能である。
【0076】 プット/コール有効フロンティアの作成には、線形プログラムを解くことが必
要であり、数式にて後述する。
【0077】 n個の担保があり、iを添え字とし、ポートフォリオを作成するために使用可
能であると仮定する。時間ステップtにおける可能な状況が、シナリオs、添え
字jによって表される。このベンチマークは、各シナリオにおける特定の率で値
が成長する有価証券である。たとえば、このベンチマークとしてリスクの無い有
価証券を選択し、すべてのシナリオにおける成長率をリスクの無い率と一致させ
ることができる。1組の成長率に関するベンチマークを取り入れることによって
、本発明は、スケーリング目的のために明示的な正規化制約を必要としない。
【0078】 本発明の好適実施形態において、同一の有価証券の異なるトランチは、個別の
証券であると考えられる。たとえば、1万株までの価格と1万株以上の価格(流
動性プレミアム)とでの特定の株取引があるとすると、株のこれら2つのトラン
チは、この最適化モデルにおいて2つの異なる証券であると考えられる。
【0079】 証券iの1単位(現在qiに値し、qiは証券iの現在の市場売却候補値)は、
シナリオjにおけるMjiの将来有望性を達成する。同様に、ベンチマークにおけ
るqiの投資は、シナリオjにおいてrjiの値となる。たとえば、rj>1のベ
ンチマーク成長率は、ベンチマークは値で認識されることを意味する。
【0080】 各証券iにおける位置xiを含むポートフォリオは、ベンチマークに対して以
下のような上昇利得と:
【0081】
【数1】
【0082】 ベンチマークに対し以下のような下降損失とをシナリオjにおいて達成する。
【0083】
【数2】
【0084】 この式 u−d=(M−rqT)x (1) と以下の条件 u≧0 d≧0 uTd=0 とは、現在全シナリオにおいて上昇および下降を特定する。本明細書において、
式(1)は追跡制約と呼ばれ、uTd=0は 補足制約と呼ばれる。
【0085】 この表記を単純化するため、シナリオjにおけるベンチマークのかわりに1単
位の証券iを保持した結果である純利得は、 Vji=Mji−rji より一般的には、 V=M−rqT として定義する。 したがって、式1は、等価的に、 u−d=Vx として記述される。
【0086】 実際において、実行されることが可能な取引の規模、または特定の取引量に対
して得られる価格に対しての制限がある場合がある。すなわち、市場は有限の流
動資産を処理すると言われる。有限の流動資産をモデル化するために、位置規模
に対して制限を与え、証券の価格が、図8aに示すように、増加し定量毎に一定
である量の関数であると仮定する。後者の規制は、ますます大量の所与の証券の
取引に関連した費用、または流動性プレミアムが存在する事実を反映する。
【0087】 図8aにおいて、xaの最大までの追加単位は低価格でのみ販売することが可
能であるが、xb単位までの所与の証券は所与の価格にて販売することが可能で
ある。第1のxc単位は、所与の価格において購入することが可能であり、xe
最大までの追加単位はさらに上昇する高価格を要求する。
【0088】 図8bにおいて、所与の量の証券を取引する費用を図示する対応合計費用関数
は、定量毎の線形および凹形である。
【0089】 この表現によって、証券は一連のトランチに分解されることができ、それぞれ
はそれ自体の一定価格および取引制限を有し、証券の実際の価格/量ふるまいを
反映する。各トランチは、その後、個別の証券としてモデル化される。たとえば
、図8aで表現される証券は、以下の取引制限を有する5つのトランチを含む。 (xa−xb)≦x1≦0 xb≦x2≦0 0≦x3≦xc 0≦x4≦(xd−xc) 0≦x5≦(xe−xd) 証券中のx位置は、単純に、以下の個別トランチ中の位置の合計である。 x=x1+x2+x3+x4+x5 (2) より一般的に、全証券に対する下および上の取引制限の集合組を、それぞれxL
およびxUで表す。定義によって、証券iにおける短期位置に対応する全トラン
チに対して(xUi=0であり、証券iにおける長期位置に対応する全トランチ
に対して(xLi=0である。
【0090】 式2は、トランチが適切な順番で記入されている場合にのみ、実際の位置を正
確に表す。すなわち、xi-1およびxiが単一証券の連続した短期トランチを表す
場合、xi=(xLiの場合にのみxi-1<0となる。同様に、xiおよびxi+1
単一証券の連続した長期トランチを表す場合、xi=(xUiの場合にのみxi+1 >0となる。このふるまいは、凹形全費用関数(たとえば図8b)と一致してお
り、各証券iにおいて、全てのj=1,2,・・・,sに対してVji(Vj,i+1
あり、少なくとも1つのjに対してVji>Vj,i+1である(すなわち、低いトラ
ンチは、ベンチマークに関して高いトランチより優れた成績を有する)。
【0091】 本発明の好適実施形態において、投資家は、所与のポートフォリオのプット値
に対する特定制限kを超過しない、所与のポートフォリオのコール値(予測上昇
)を最大化することを求めていると仮定する。この2つの間の最適トレードオフ
は、既知の方法で以下の線形プログラム(基本問題と呼ぶ)を解くことによって
発見される(関連するデュアル変数は括弧内にリストされる)。 問題2(基本問題) maximize(x,u,d)Tu したがって pTd≦k (μ) u−d−(M−rqT)x=0 (π) −x≦−xL (ωL) x≦xU (ωU) u≧0 d≧0 なお、問題2は、補足制約uTd=0を含まない。この制約は、リスク回避型投
資家に対するプット/コール有効フロンティアを作成する際に安全に省略される
ことができる。
【0092】 上述の線形プログラムを解くことによって、プット/コール有効フロンティア
上の1つの点が定義される。プット/コール有効フロンティア全体を作成するに
は、線形プログラムを全てのk≧0に対して解く必要がある。
【0093】 kが連続的変数であるため、正確に有効フロンティアを作成するには、典型的
に、パラメトリック・プログラミングの使用が必要である。あるいは、k値の有
限組に対して問題2を解き、最適な解答間を(たとえば線形)補間することによ
って、適切な有効フロンティアが得られる。結果となる近似値は、問題を、kの
追加中間値に対して解くことによって、より正確とすることができる。
【0094】 図9において、結果として得られるプット/コール有効フロンティアは凹形で
あり区分的に線形であることが明らかである。
【0095】 本発明において、有効ポートフォリオは、予測効用に基づいて選択することが
可能である。下落しないものであれば、プット/コール有効フロンティアは、有
限数の有効ポートフォリオを識別し、それぞれは所与のレベルの予測下降に対す
る最大量の予測上昇を供給する。特定の有効ポートフォリオの選択は、投資家の
リスク/報酬優先度と、予測下降によって計測されるリスクの絶対許容レベルに
依存する。定義によって、プット/コール有効フロンティア上にないポートフォ
リオは、有効ポートフォリオによって支配され、投資家には一切選択されること
はない。
【0096】 本発明の好適実施形態において、投資家は、以下の値を最大化する方法で行動
すると過程される。 予測効用=(予測上昇)−λ(予測下降) ただし、λ≧0は投資家のリスク回避度を表す定数である。本発明の別の実施形
態は、様々な効用関数または成績測度を取り入れることが可能である。
【0097】 リスクを非常に回避する投資家は、大きいλを有し、リスクを冒す意欲のある
投資家は、小さいλを有する。一般的に、投資家をリスク回避型(λ>1)、リ
スク中立型(λ=1)またはリスク率先型(0≦λ<1)と呼ぶ。予測効用の上
述の式は、(ベンチマークに関連する)利得と損失が双線形である効用関数と一
致している。
【0098】 有効ポートフォリオにおいて、μは、予測下降の単位毎の限界予測上昇を計測
する。許容されることが可能なリスク量が無限である場合、リスク回避λoを有
する投資家は、μ=λoを有する有効ポートフォリオを選択し、そのようなポー
トフォリオがない場合、μ>λoと最大予測上昇(またはμ<λoと最小予測上昇
)を有する有効ポートフォリオを選択する。
【0099】 幾何学的にみると、投資家は、傾斜λoを有する直線がプット/コール有効フ
ロンティアに接する(より正確には、その亜傾度である)点によって定義される
ポートフォリオを選択する。
【0100】 たとえば図11において、リスク回避度μ1<λo<μ2を有する投資家は、プ
ット/コール有効フロンティア上のA点に対応するポートフォリオを選択する。
λo=μ1を有する投資家は、原点からA点へのセグメント上の全ポートフォリオ
に対して無関心であり、λo=μ2を有する投資家は、A点とB点との間のセグメ
ント上の全ポートフォリオに対して無関心である。
【0101】 リスク回避型の投資家に注目すると、意思決定目的に関連するものよりも大き
な傾斜を有するプット/コール有効フロンティアのそれらのセグメントのみをた
どることになる。この対応有効ポートフォリオは、この場合、補足制約を自動的
に満足する。
【0102】 しかしながら、双線形効用関数に基づいてポートフォリオを選択することは、
投資家が失おうとしている量(このコンテクストにおいて、損失はベンチマーク
を中心とした予測下降と等しい)に対して、典型的に上限がある。たとえば、5
万ドルの損失は、個人の投資家を破産させてしまう場合があるが、企業は、特に
回避しようとしなくても、数百万ドルの損失に耐えることができる場合がある。
したがって、許容可能な最大損失を反映する制約を考慮した場合、投資家は、許
容可能である最大損失に対応する、ゼロからあるレベルkoまでの予測下降から
拡大する、縮小プット/コール有効フロンティア上のポートフォリオに事実上制
限される。
【0103】 図11とは逆に、図12の例は、リスク回避度λo(ただしμ1<λo<μ2)と
最大損失許容度ko(ただしko<kA)を有する投資家は、プット/コール有効
フロンティア上のA点ではなくC点に対応するポートフォリオを選択させられる
。この場合、最大損失許容レベルによって、投資家は、λoではなくμ1の暗示さ
れたリスク回避度と一致する方法で行動するようになる。
【0104】 図13において、有効ポートフォリオの選択に関係する本発明の方法は、ステ
ップ240で開始する。
【0105】 ステップ242は、データが図5および図6のMtFキューブ120に格納さ
れているポートフォリオが下降損失と上昇利得とに分解されることを必要とする
。ポートフォリオの分解は、最適化問題を解決する部分として実行される。なお
、全ての可能なポートフォリオが「事前」に分解されるわけではない。
【0106】 ステップ244において、プット/コール有効フロンティアは、業界で既知の
最適化ソフトウェア・パッケージを使用して、本明細書で上述の数式において概
略が述べられている線形プログラムを解くことによって構築される。
【0107】 ステップ246において、有効ポートフォリオは、所与の値によって特定され
る予測効用に基づいて、あるいは第1の所与の値によって特定される予測効用に
基づいて、さらに第2の所与の値によって特定される最大損失許容度に基づいて
選択される。
【0108】 ステップ248において、選択された有効ポートフォリオに対応するデータは
、その後、出力または格納されることが可能である。その後、この方法ステップ
のフローはステップ250に進み、そこでこの方法は終了する。
【0109】 本発明の別の実施形態において、所与の成績測度に対して最高の可能点数(あ
るいはプット、投資家の効用関数に対して最高の効用)を取得するポートフォリ
オを決定するための別の方法が、効用関数を直接最適化モデルに取り入れ、単一
の数学プログラムを解くことによって、使用可能である。たとえば、特定の値λ
に対する効用関数コール−λ(プット)の値を最大限にする線形プログラムは、
有効ポートフォリオを定義する。これは、プット値とコール値とをトレードオフ
する大量のポートフォリオを定義する有効フロンティアが構築され、その後、有
効ポートフォリオが所与のλに対して選択される場合の成就の方法とは異なる。
【0110】 C.任意のポートフォリオのためのポートフォリオ・インシュアランスの価格設
定 最適化モデルの副産物として、1組の将来有望性値を有する証券の価格設定を
行うために、既知のように、デュアル理論を使用することができる。
【0111】 特に、ペイオフが一連の可能将来シナリオの下での所与のポートフォリオの下
降と一致する証券の価格設定を行うことができる。すなわち、ペイオフは、ポー
トフォリオが下降を誘発させる、まさにそれらのシナリオ中での下降と等しく、
全ての上昇シナリオ中でゼロとなる(すなわちインシュアランスは正確に損失を
相殺し、その他にペイオフが生じない)必要がある。したがって、任意のポート
フォリオの場合、当該ポートフォリオと関連した上昇および下降ペイオフが決定
され、その後、その下降に対して投資家を保障するポートフォリオ・インシュア
ランスの価格設定を適切に行うことができる。
【0112】 ポートフォリオ・インシュアランスの価格は一意ではなく、個人の投資家のリ
スク優先度に依存する。価格は、最適化モデル中で使用される成績測度(または
効用関数)に基づいて決定を行う投資家にとって正確なものである。
【0113】 ポートフォリオ・インシュアランスの価格設定を行うために必要な情報は、問
題2に対してデュアルである問題から推定される。裁定取引のない価格設定と同
様の方法で、最適化問題(すなわち該有価証券を構築するために使用可能なn個
の証券)中に含まれている全ての有価証券の予測上昇と予測可能とを正確に均衡
化する1組のベンチマーク・ニュートラル確率と無限流動資産価格とを導出する
ことが可能である。そのベンチマーク・ニュートラル確率は、その後、最適ポー
トフォリオと一致する新規担保に対する価格を得るために使用されることが可能
である。新規の担保は最適化問題中に含まれなかったものである。そのMtFペ
イオフがあると、投資家がこの証券の取引に無関心である価格、すなわち投資家
が最適ポートフォリオの改善のために(すなわち高い効用を有するポートフォリ
オを得るために)該証券を売買する意志を有しない価格を計算することができる
。リスク回避度λ=1.5を有する投資家が最適化問題を解き、効用100を有
する最適ポートフォリオを得たと仮定する(なお、この効用は投資家のλに依存
する)。その後、新規の企業株が発行され、それが有望であるとされる(mar
ked−to−future)。ポートフォリオの効用を100より上に増加さ
せることができないこの株に対して価格を計算できるため、投資家はそれを買う
、または空売りする意図がまったくない。この価格は、投資家のλと、最適ポー
トフォリオの構成に依存する。
【0114】 関連問題の数式は後述する。
【0115】 問題2のデュアル性を取り入れると、結果的に、以下の線形プログラムとなる
(関連基本変数は括弧でリストされる) 問題3(デュアル問題)
【0116】
【数3】
【0117】 したがって ωLωU+(MT−qrT)π=0 (x) pμ−π≧0 (d) π≧p (u) μ,ωL,ωU≧0 なお、デュアル問題は、常に実行可能な解答を有する、たとえば全シナリオjに
対してπj=pjを設定し、全担保iに対して
【0118】
【数4】
【0119】 と
【0120】
【数5】
【0121】 とを設定すると、問題3中の制約を満足することになる。したがって、問題2(
基本問題)は、常に制約され、予測上昇は常に一定量の予測下降に対して有限で
ある(直感的に、流動資産が有限であり、別の方法においてそれぞれの証券の限
定量が取引されることが可能であるという事実に起因する)。
【0122】 ベンチマーク・ニュートラル確率および無限流動試算価格 証券iに対するデュアル制約は、
【0123】
【数6】
【0124】 である。ただし、(ωLiおよび(ωUiは流動資産デュアル価格である。補足
的な不景気によって、証券iがその上限と下限との間に厳密にある場合、(ωL
iおよび(ωUiはゼロとなる。トランチがある場合、全ての位置がそれらの
限界(連続した部分的記入トランチではない)の間に厳密にあることは不可能で
、ωLおよびωUのいくつかの要素は、この場合、プラスである。
【0125】 重みπから、1組のベンチマーク・ニュートラル確率ρを定義することができる
。ただし ρj=πj/f および
【0126】
【数7】
【0127】 である。 式3を重みの合計で割ると、
【0128】
【数8】
【0129】 さて、確率ρの下で証券iの1単位の(ベンチマークに関する)予測利得を以下
のように表す。
【0130】
【数9】
【0131】 式4および5から、以下のようになる。
【0132】
【数10】
【0133】 したがって、(ωLi=(ωU)=0の場合、ベンチマーク・ニュートラル確率
ρは、担保iに対して以下を満足する。 Eρ(V(i))=0 ωLおよびωUのゼロ以外の要素は、証券の観測価格において固有の、それぞれ、
流動資産プレミアムおよび割り引きを反映する。
【0134】 担保iが線形プログラミング感覚において基本である場合(それらの限界間に
厳密にあるすべての証券は基本である。下落の場合、限界にある担保も基本とな
ることが可能である)、流動資産デュアル価格(ωLiおよび(ωUiはゼロで
ある。したがって、基本担保は、重みづけπのベンチマークに関連してゼロの重
み付け利得を取得し、その後、ベンチマーク・ニュートラル確率ρの下での予測
上昇と予測下降とを同等にトレードオフする(すなわちρは基本証券の利得に対
するMartingale確率測度である)。
【0135】 担保iがその低い限界にある場合、(ωLi>0(下落がないと仮定する)と
し、式6から、EP(V(i))<0となる。すなわち、ベンチマーク中間確率の下
で、担保iは予測上昇より予測下降を大きくする。そのため、位置の大きさも可
能な限り小さくなり、担保が売られた場合に実際存在しなくなる。なお、観測価
格は以下のように表すことができる。
【0136】
【数11】
【0137】 ただし、 @qiは無限流動資産価格であり、(ωLi/rTπは流動資産プレミアムである
。 なお、@qiは、担保iがベンチマーク・ニュートラル確率の下に、ベンチマー
クに関連してゼロの予測利得を得る価格である。 特に、以下のような1組の利得が存在する。
【0138】
【数12】
【0139】 ただし、
【0140】
【数13】
【0141】 逆に、担保iが上限にある場合、(ωUi>0(下落はないものとする)および
Eρ(V(i))>0である。この場合、以下のように記述することができる。
【0142】
【数14】
【0143】 ただし、(ωUi/rTπは流動資産割引であり、ここでも
【0144】
【数15】
【0145】 このように、流動資産デュアル価格によって、われわれは、無限流動資産価格@
qとρの下でのMartingaleである利得@Vの対応組を得ることができ
る。 ベンチマーク・ニュートラル価格設定 担保iに対して、
【0146】
【数16】
【0147】 ただし、rO=rTρである。 式7は、ベンチマーク・ニュートラル評価を表す。証券の無限流動資産価格は、
ρに対する予測ペイオフと等しく、rOの率で割り引きされる。r=1の完全な
無限流動市場の場合(ベンチマークがポートフォリオの市場売却候補である場合
)、式7は、リスク中間評価に等しい。しかしながら、ベンチマーク・ニュート
ラル価格は、市場が非流動的や不完全である場合でも存在する(ただし、価格は
投資家のリスク優先度に依存する)。ベンチマーク・ニュートラル価格設定は、
効用一定価格設定の概念に等しく、投資家が最適ポートフォリオにおいて証券h
の取引に無関心である価格qhとなる。プット値とコール値との最適なトレード
オフを行うポートフォリオを保持する投資家は、Eρ(V(h))=0の場合、担
保hの売買は行わない傾向にあり、それは、その無限流動資産価格が式7を満足
することを暗示している。
【0148】 また、式7は、M(i)をポートフォリオの下降(d)と上昇(u)のペイオフ
で置きかえることによって、それぞれプット・オプションとコール・オプション
との価格設定をするために使用することができる。プット/コール・パリティ: roρTu−roρTd=roρT(M−rqT)x は、以下のような追跡制約のための補足的不景気条件を言い換えたものである。 πT(u−d−(M−rqT)x)=0 ポートフォリオ・インシュアランスの価格設定のために、M(i)は最適ポートフ
ォリオの下降ペイオフと置きかえられる。MtFペイオフの任意の組の場合、本
明細書において上述したように価格を計算できる。この価格は、最適ポートフォ
リオに関連して関係するのみである。すなわち、投資家が最適ポートフォリオを
現在保持している場合に投資家が新規証券の取引に無関心になる価格である。M
tFペイオフの組が最適ポートフォリオの下降ペイオフと偶然にも一致した場合
、この「証券」の購入は、最適有価証券に対するインシュアランスの購入として
解釈することができる。投資家が最適ポートフォリオを保持する場合、この証券
の価格は、あらゆる下降を回避するため、投資家が支払う意志のある最大金額と
なる。したがって、ペイオフが最適ポートフォリオの下降と正確に一致しない場
合、価格は、依然、得られることができるが、証券は、厳密にいうと、この場合
、インシュアランスとして解釈されることができない。
【0149】 プット/コール有効フロンティアの他の特性 図9において、プット/コール有効フロンティアは、凹形で、区分的に線形で
ある。許容可能な下降kが変化すると、基本商品も変化し、それによってベンチ
マーク・ニュートラル確率とデュアル価格も変化する。特に、ベンチマーク・ニ
ュートラル確率とデュアル価格は、個別の点(すなわち線形プログラムの最適ベ
ースで変化がある)でのみ変化し、それによって、事実上、線形関数ではなく、
kのステップ関数となる(図8aに図示される関数として同一の汎用形態を有す
る)。正確には、プット/コール有効フロンティアのコンテクストにおいてそれ
らの値を参照する場合、kの明示的関数(すなわち、p(k)、ωL(k)、ωU (k)、μ(k))として、それらを定義する必要がある。しかしながら、この
表記法を単純にするため、既存の関連の使用を継続し、値が予測下降に対して現
在設定されている限界と一致することを暗に理解しておく。
【0150】 1次および2次対象関数は、最適度において等しいため、問題2および3から
、各kに対して、有効ポートフォリオは以下を満足する。 ρTu=kμ−(xLTωL+(xUTωU (8) 式8において、μ、ωL、ωUは、実際に、kに依存するステップ関数である。そ
のため、基本証券を不変の状態で維持するk値の各範囲において、予測上昇は予
測下降の線形関数であり(すなわちpTu=kμ+θ、ただし定数θに対して)
、それによってプット/コール有効フロンティアは線形で区分的である。k点で
のプット/コール有効フロンティアの傾斜は、予測下降単位毎の限界予測上昇で
あるμに等しい。μは、kの増加に伴って減少し、したがってプット/コール有
効フロンティアは凹形となる。直感的に、これは、予測上昇と予測下降とのトレ
ードオフに対する最も魅力的な機会が最初に使用されるために発生する。kが増
加し、もっとも魅力的な証券がその限界に達すると、予測下降単位毎の限界予測
上昇(μ)は減少する。一方、流動資産制約が一切ない場合(すなわち流動資産
が無限)、裁定取引がない場合、プット/コール有効フロンティアは直線となる
【0151】 また、式8は、図10に示すように、k=0の場合に正の予測上昇が得られる
ことを示す。これは、ゼロ位置に最も近いトランチが裁定取引の機会を提供すれ
ば発生することが可能であり、これは、対応証券がその取引限界に到達するまで
使用することが可能である。それによって、プット/コール有効フロンティアは
、原点ではなく、予測上昇軸上のゼロ以外の値で終端する。
【0152】 デュアル問題(問題3)は、制約p≦π≦μpを含む。それによって、μ≧1
でありプット/コール有効フロンティアの傾斜は、1より下に決してならない。
(すなわち、予測下降の単位毎の予測上昇の少なくとも1単位を得ることが、常
に可能である)。これは、問題2中の補足的制約の省略に起因するものである。
上昇および下降の両方が、同一のシナリオにおいて正であることが可能な場合、
限界ベースで等しい量のプット値とコール値と、常にトレードオフを行うことが
可能である。(結果的にμ=1)。一方、μ>1の場合、上昇と下降との両方が
同一シナリオで正である場合は、一切ない(すなわち補足的制約が、μ>1のと
き、自動的に満足される)。μ>1を有するポートフォリオのみが、リスク回避
形投資家に関係しており、それによって、この場合、補足制約が省略されること
が可能となる。
【0153】 ベンチマーク・ニュートラルプット/コール有効フロンティア ベンチマーク・ニュートラル確率と無限流動性価格とは、kとともに変化する
(プット/コール有効フロンティアの各セグメントに対して個別の1組の値があ
る)。後述のように、ベンチマーク・ニュートラル確率とともにその対応する無
限流動性価格を使用して基本問題を解くことによって、原点から延びた45度の
直線であるベンチマーク・ニュートラルプット/コール有効フロンティアとなる
【0154】 ρと@qとで、それぞれ1組のベンチマーク・ニュートラル確率と無限流動性
価格とを表す。上記の式から以下のようになる。
【0155】
【数17】
【0156】 基本問題(問題2)から、以下の通りとなる。
【0157】
【数18】
【0158】 この式を前の式に代入し、ρの定義を使用すると、以下の通りとなる。 ρTu=ρTd+[(MT−rTq)π+ωU−ωLTx 第2実行可能解答は以下を満たすため、 (MT−qrT)π+ωU−ωL=0 以下の通りとなる。 ρTu=ρTd これによって、ベンチマーク・ニュートラル確率と無限流動性価格との下で、証
券中でとられる位置にかかわらず、全てのポートフォリオに対して、予測上昇は
予測下降となる。したがって、プット/コール有効フロンティアは、この場合、
原点から延びる45度の直線となる。
【0159】 本願明細書および特許請求の範囲で使用されている「値」という用語は金銭的
値への参照に限定されないことは、当業者にとって明らかであろう。
【0160】 当業者には明らかであるように、本願明細書中に記載の方法の他の修正および
適応は、本発明から逸脱して可能であり、その範囲は、特許請求の範囲において
定義される。
【外1】
【図面の簡単な説明】
【図1】 証券の従来の市場売り候補評価の略図を示す。
【図2】 単一シナリオにおける証券の従来の将来有望性評価の略図を示す。
【図3】 ポートフォリオ値と確率の分布の形態においてリスク測度を決定する従来の方
法のフローチャートを示す。
【図4】 図3の方法によってもとめられた確率対値の分布を示す。
【図5】 ポートフォリオ将来有望性キューブを図示する概略図である。
【図6】 将来有望フレームワークをインプリメントするコンピュータ・システムを図示
する概略図である。
【図7a】 未実現上昇利得と下降損失との分布を含むポートフォリオを図示する該略図で
ある。
【図7bおよび図7c】 それぞれ上昇および下降を表すポートフォリオのペイオフを図示する概略図で
ある。
【図8aおよび図8b】 所与の有価証券を保持する流動性費用をモデル化するグラフである。
【図9】 プット/コール有効フロンティアの例を図示するグラフである。
【図10】 裁定機会を示すプット/コール有効フロンティアの例を図示するグラフである
【図11】 どのようにポートフォリオが効用に基づいて選択されるのかを示すグラフであ
る。
【図12】 どのようにポートフォリオが効用および絶対リスク許容度に基づいて選択され
るのかを示すグラフである。
【図13】 本発明の使用方法によって実行されるステップを図示するフロー・チャート図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 他のポートフォリオに関連してポートフォリオを評価する方
    法であって、 (a)第1の複数の値を得るために、複数のシナリオのそれぞれの下で、ベン
    チマークに関連してポートフォリオの超過成績を計算し、 (b)第2の複数の値を得るために、前記複数のシナリオのそれぞれの下で、
    ベンチマークに関連して前記ポートフォリオの不足成績を計算し、 (c)第3の値を計算し、前記第3の値は前記第1の複数の値の関数であり、 (d)第4の値を計算し、前記第4の値は前記第2の複数の値の関数であり、 (e)第5の値を計算し、前記第5の値は、前記ポートフォリオの望ましさを
    示す測度であり、 前記第5の値は、前記第3の値の関数、前記第4の値の関数、前記第3および
    第4の値の関数のうちの1つである方法。
  2. 【請求項2】 前記第3の値が、前記第1の複数の値の最大値、前記第1の
    複数の値の平均値、前記第1の複数の値の中央値のうちの1つである請求項1に
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記第4の値が、前記第1の複数の値の最大値、前記第1の
    複数の値の平均値、前記第1の複数の値の中央値のうちの1つである請求項1に
    記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記複数のシナリオの各シナリオが、将来発生の確率と関連
    づけられている請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記第3の値が、前記第1の複数の値の最大値、前記第1の
    複数の値の予測値、将来発生の最高確率を有するシナリオと関連づけられた値、
    将来発生の最低確率を有するシナリオと関連づけられた値のうちの1つである請
    求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記第4の値が、前記第1の複数の値の最大値、前記第1の
    複数の値の予測値、将来発生の最高確率を有するシナリオと関連づけられた値、
    将来発生の最低確率を有するシナリオと関連づけられた値のうちの1つである請
    求項4に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記第5の値が、前記第3の値、前記第4の値、該第4の値
    で割った該第3の値、該第4の値を引いた該第3の値、定数と該第4の値の積を
    引いた該第3の値のうちの1つであり、前記定数がリスク回避のレベルを表す請
    求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 (a)複数のポートフォリオのそれぞれは、請求項1,2,
    3,4,5,6または7の方法にしたがって評価され、 (b)前記複数のポートフォリオは、各ポートフォリオの望ましさを示す測度
    にしたがって注文され、 (c)ポートフォリオは、(b)で注文された前記複数のポートフォリオから
    選択される、 ポートフォリオをランク評価する方法。
  9. 【請求項9】 (c)で選択された前記ポートフォリオが、望ましさの最高
    測度を有する請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 最適ポートフォリオの構成を決定する方法であって: (a)複数のポートフォリオを定義する複数の制約を供給し、 (b)効用関数を供給し、 (c)前記複数のポートフォリオのポートフォリオの構成を決定し、前記ポー
    トフォリオは前記複数の制約と前記効用関数とを満足し、複数のシナリオの下に
    ベンチマークに関連して前記ポートフォリオの超過成績を定量化する第1の値は
    、前記複数のポートフォリオ中の他のポートフォリオに関連して最大化され、前
    記複数のシナリオの下に前記ベンチマークに関連して前記ポートフォリオの不足
    成績を定量化する第2の値は、特定の第3の値を超過しない方法。
  11. 【請求項11】 前記効用関数が最大化され、前記効用関数が前記第1およ
    び第2の値の少なくとも1つに依存している請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記複数のシナリオ中の各シナリオが、将来発生の確率と
    関連づけられている請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記第1の値が、前記複数のシナリオの下での前記ポート
    フォリオの予測超過成績であり、前記第2の値が、前記複数のシナリオの下での
    前記ポートフォリオの予測不足成績である請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 最適ポートフォリオの構成を決定する方法であって、 (a)複数のポートフォリオを定義する複数の制約を供給し、 (b)効用関数を供給し、 (c)前記複数のポートフォリオのポートフォリオの構成を決定し、前記ポー
    トフォリオは、前記複数の制約と前記効用関数を満足し、複数のシナリオの下で
    ベンチマークに関連して前記ポートフォリオの不足成績を定量化する第1の値は
    、前記複数のポートフォリオ中の他のポートフォリオに関連して最小化され、前
    記複数のシナリオの下で前記ベンチマークに関連して前記ポートフォリオの超過
    成績を定量化する第2の値は特定の第3の値を超過する、 ことを含む方法。
  15. 【請求項15】 前記効用関数が最大化され、前記効用関数が前記第1およ
    び第2の値の少なくとも1つに依存する請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記複数のシナリオ中の各シナリオが、将来発生の確率と
    関連づけられている請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記第1の値が、前記複数のシナリオの下での前記ポート
    フォリオの予測不足成績であり、前記第2の値が、前記複数のシナリオの下での
    前記ポートフォリオの予測超過成績である請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 最適ポートフォリオの構成を決定する方法であって、 (a)複数のポートフォリオを定義する第1の組の制約を供給し、 (b)複数の有効ポートフォリオの構成を決定し、前記有効ポートフォリオの
    それぞれは、前記複数の制約を満足し、前記有効ポートフォリオのそれぞれに対
    して、複数のシナリオの下でベンチマークに関連して前記有効ポートフォリオの
    超過成績を定量化する第1の値は前記複数のポートフォリオ中の他のポートフォ
    リオに関連して最大化され、複数のシナリオの下で前記ベンチマークに関連して
    前記有効ポートフォリオの不足成績を定量化する第2の値は、特定の第3の値を
    超過せず、 (c)効用関数を満足する前記複数の有効ポートフォリオから最適ポートフォ
    リオを選択する、 ことを含む方法。
  19. 【請求項19】 前記効用関数が最大化され、前記効用関数が、前記有効ポ
    ートフォリオのそれぞれの前記第1の値と前記有効ポートフォリオのそれぞれの
    前記第2の値との少なくとも一方に依存している請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記複数のシナリオ中の各シナリオが、将来発生の確率と
    関連づけられた請求項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 有効ポートフォリオの前記第1の値が、前記複数のシナリ
    オの下で当該有効ポートフォリオの予測超過成績であり、有効ポートフォリオの
    前記第2の値が、前記複数のシナリオの下で当該有効ポートフォリオの予測不足
    成績である請求項20に記載の方法。
  22. 【請求項22】 パラメトリック・プログラミングが、ステップ(b)を実
    行するために使用される請求項18に記載の方法。
  23. 【請求項23】 最適ポートフォリオの構成を決定する方法であって、 (a)複数のポートフォリオを定義する第1の組の制約を供給し、 (b)複数の有効ポートフォリオの構成を決定し、前記有効ポートフォリオの
    それぞれは、前記複数の制約を満足し、前記有効ポートフォリオのそれぞれに対
    して、複数のシナリオの下でベンチマークに関連して前記有効ポートフォリオの
    不足成績を定量化する第1の値は前記複数のポートフォリオ中の他のポートフォ
    リオに関連して最小化され、複数のシナリオの下で前記ベンチマークに関連して
    前記有効ポートフォリオの超過成績を定量化する第2の値は、特定の第3の値を
    超過し、 (c)効用関数を満足する前記複数の有効ポートフォリオから最適ポートフォ
    リオを選択する、 ことを含む方法。
  24. 【請求項24】 前記効用関数が最大化され、前記効用関数が、前記有効ポ
    ートフォリオのそれぞれの前記第1の値と前記有効ポートフォリオのそれぞれの
    前記第2の値との少なくとも一方に依存している請求項23に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記複数のシナリオ中の各シナリオが、将来発生の確率と
    関連づけられた請求項24に記載の方法。
  26. 【請求項26】 有効ポートフォリオの前記第1の値が、前記複数のシナリ
    オの下で当該有効ポートフォリオの予測不足成績であり、有効ポートフォリオの
    前記第2の値が、前記複数のシナリオの下で当該有効ポートフォリオの予測超過
    成績である請求項25に記載の方法。
  27. 【請求項27】 パラメトリック・プログラミングが、ステップ(b)を実
    行するために使用される請求項23に記載の方法。
  28. 【請求項28】 ポートフォリオ・インシュアランスの価格設定方法であっ
    て、 (a)投資家の効用を決定し、 (b)ペイオフが複数のシナリオの下でベンチマークに関連して前記ポートフ
    ォリオの損失と一致する担保に対する前記投資家の効用に基づく価格を得て、前
    記複数のシナリオのそれぞれは将来発生の確率と関連づけられており、 (c)前記価格に基づいて前記ポートフォリオに対するインシュアランスを評
    価する ことを含む方法。
  29. 【請求項29】 前記投資家の効用が、最大化される関数によって表現され
    、前記関数は前記複数のシナリオの下で前記ベンチマークに関連して前記ポート
    フォリオの超過成績に関連する値と、前記複数のシナリオの下で前記ベンチマー
    クに関連して前記ポートフォリオの不足成績に関連する値のうちの少なくとも一
    つに依存する、請求項28に記載のポートフォリオ・インシュアランスの価格設
    定方法。
  30. 【請求項30】 ポートフォリオを評価するシステムであって、前記システ
    ムは請求項1〜27の1つ以上に記載の方法を実行するように適応されたリスク
    ・エンジンを含むシステム。
  31. 【請求項31】 ポートフォリオを評価するシステムであって、前記システ
    ムは請求項28または請求項29に記載の方法を実行するように適応されたリス
    ク・エンジンを含むシステム。
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