JP2003527218A - 薬剤吸引器 - Google Patents

薬剤吸引器

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Abstract

(57)【要約】 一投与量の薬剤を供給するために圧縮可能な容器(2)から薬剤を供給する薬剤吸引器が提供される。この薬剤吸引器は、容器(2)を保持するためのハウジング(1)と、容器(2)を圧縮するため、前記ハウジングに保持された容器(2)と係合可能な容器係合レバー(10)と、負荷を加えられたときに、容器(2)を圧縮するために容器係合レバー(10)を付勢するよう構成された弾性負荷要素(7)に負荷を加えるための負荷機構と、容器(2)の圧縮に抗して容器係合レバー(10)を保持し、容器係合レバー(10)を解放する引き金となり得るよう構成されたトリガ機構とから構成される。前記トリガ機構によって保持されているとき、弾性負荷要素(7)と容器係合レバー(10)との間の連結機構が、容器係合レバー(10)によって前記トリガ機構に加えられる力を軽減するよう構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本出願は、容器から薬剤を供給するための薬剤吸引器に関し、特には前記薬剤
吸引器内に保持された容器を作動させるための作動機構に関する。
【0002】 (背景技術) 薬剤吸引器は、広範な種類の薬剤を供給するために使用されている。薬剤吸引
器は、薬剤の容器を保持しており、この容器は、例えば圧縮などにより一投与量
の薬剤を供給するように作動可能である。既知の薬剤吸引器の中には、前記容器
を作動するための作動装置を設けたものがある。この機構は呼吸作動式、すなわ
ちマウスピースでの吸引に応答して容器を作動するよう構成され得る。典型的に
呼吸作動式薬剤吸引器は、前記容器を圧縮するための作動力を有する弾性負荷要
素に負荷を加えるための負荷機構を含んでいる。容器の圧縮に抗して前記弾性負
荷要素を保持するためにトリガ機構を設ることもでき、このトリガ機構は、吸引
によって前記弾性負荷要素を解放する。
【0003】 このような作動機構において、前記弾性負荷要素は、前記容器を圧縮するため
に必要な十分に強い力を発揮しなければならない。一般に、前記容器の圧縮スト
ロークの間において前記弾性負荷要素が伸張するに伴い、弾性負荷要素により発
生する力は減少する。例えば、前記弾性負荷要素がスプリングであるとすると、
スプリングの伸長に従い、そのばね定数に比例して発生する力は直線的に減少す
る。従って、前記容器の圧縮ストロークの最終段階で十分な力を発揮するには、
前記ストロークの初期段階で当該弾性負荷要素によって発生する力はより大きな
ものとなる。この初期段階は通常、前記作動機構の使用準備が完了した状態で保
存されるときの位置である。
【0004】 しかしながら、例えばトリガ機構のように、この負荷要素に負荷が加えられた
位置で保持する他の部品に対して前記弾性負荷要素が強い力を加えたままの状態
で前記作動機構が保存されることは好ましくない。というのは、特に前記部品が
コスト低減と製造の簡略化から好まれるプラスチックで作られている場合にあっ
ては、前記の強い力が加わる各種部品にクリープが発生し得るからである。時間
の経過によって、このようなクリープは前記作動機構の構成部品をひずませる虞
がある。例えば不正確な吸引フローで作動させたり、あるいは最悪の場合、作動
機構の操作が全くできないなど、前記容器の作動を不適切にする影響を及ぼし得
る。
【0005】 (発明の開示) 本発明によれば、一投与量の薬剤を供給するために圧縮可能な容器から吸引に
より薬剤を供給するための薬剤吸引器が提供され、この薬剤吸引器は: 容器を保持するためのハウジングと; 前記容器を圧縮するため、前記ハウジングに保持された容器に係合可能な容器
係合メンバと; 負荷を加えられたときに前記容器を圧縮するため、前記容器係合メンバを付勢
するよう構成された弾性負荷要素に負荷をかけるための負荷機構と; 前記容器の圧縮に抗して前記容器係合メンバを保持し、当該容器係合メンバを
解放する引き金となり得るよう構成されたトリガ機構とから構成され、 前記弾性負荷要素と前記容器係合メンバとの間の連結機構が、前記容器係合メ
ンバによって前記トリガ機構に加えられる力を、前記トリガ機構によって保持さ
れているときには軽減するよう構成されている。
【0006】 本発明は、前記弾性負荷要素と前記容器係合メンバとの間に、他の容器係合メ
ンバ上、及び負荷を加えられた前記トリガ機構に対する力を軽減させる連結機構
を配置することが可能であるとの認識に基いている。これを達成するための連結
機構の構成には多くの異なる手段がある。
【0007】 (発明の実施の形態) 理解をより深めるため、添付図面を参照して非限定の例示目的で本発明の実施
の形態の薬剤吸引器について以下に詳述する。
【0008】 図1に示すように、本薬剤吸引器(吸入器:inhaler)は、上部19と下部2
0とから構成されるハウジング1を有する。図2の断面図に示すように、上部ハ
ウジング19は、一般に円筒状のボデー3を有する薬剤の容器2を保持する中空
のケースからなり、容器2はその軸を予め定められた方向(図2では垂直方向)
に向けて保持されている。上部ハウジング19は、容器2を操作するための作動
機構を内蔵しており、その詳細は以下に述べる。
【0009】 上部ハウジング19の内部は、上部ハウジング19の上部壁52に形成された
エア吸入口51によって外気に開放されている。ユーザは通常、ハウジング1の
側面を掴み、上部壁52を覆うことがないため、このエア吸入口51の位置はユ
ーザの手による閉塞を最小限に留める。
【0010】 容器2は、一投与量の薬剤を供給するために圧縮可能である。特に容器2は、
一投与量の薬剤をバルブ心棒4から供給するため、ボデー3に対して圧縮可能な
バルブ心棒4を有する。前記容器は既知の形式のもので、容器2のボデー3から
所定量の薬剤を受け取る測定室を含んでいる。この所定量の薬剤は、測定された
一投与量としてバルブ心棒4をボデー3に対して圧縮することによってこのバル
ブ心棒4から供給される。バルブ心棒4は、圧縮の後、測定室に再充填するため
に容器2をリセットする内部バルブスプリング(図示せず)によって外側に僅か
に付勢されている。
【0011】 下部ハウジング20は中空のケースで、スライドジョイント(図示せず)によ
って上部ハウジング19に結合されており、ユーザは上部及び下部ハウジング1
9、20に形成された凹凸表面21を掴むことによって図1の矢印に示す方向へ
下部ハウジング20を分離することができる。キャップ22が屈曲ジョイント2
3によって下部ハウジング20にヒンジ結合されており、下部ハウジング20か
ら延びるマウスピース5を覆ったり開口したりする。
【0012】 図2に示すように、下部ハウジング20は、マウスピース5と一体に形成され
たダクト24を内蔵しており、図3にはこれを分離して示している。
【0013】 前記ダクト24は、図4から図6に示すように容器2に組み付けられる。ダク
ト24は開口部25にノズルブロック11を受け入れる。容器のバルブ心棒4は
ノズルブロック11内に受け入れられ、ノズルブロック11はバルブ心棒4から
供給された一投与量の薬剤をマウスピース5を通って薬剤吸引器外へ導くよう構
成されている。ダクト24とノズルブロック11とは個別に形成される。これは
、それぞれを別個に製造した後に組み付けることを可能にする。これは、異なる
ノズルブロック形状のものを1つのダクトデザインに取り付けたり、あるいはこ
の逆にしたりすることを容易にし、製造及び搬送の節約につながる。
【0014】 カラー26が、容器2に恒久的に結合されている。このカラー26は、容器ボ
デー3のネック部28の回りに恒久的に固定される環状の固定リング27を含む
。この固定部27は、カラー26が容器2と共に取り外されて交換できるよう容
器からのカラー26の取り外しを阻止している。しかしながら、前記固定部27
と容器2とは、容器2をバルブ心棒4に向けて圧縮可能となるよう容器5の軸に
沿った僅かな程度の相対移動を可能にしている。
【0015】 カラー26は更に、前記固定リング27と一体に形成された前面パネル29を
含む。容器2がハウジング1に収納されると、このカラー26の前面パネル29
は上部ハウジング19と下部ハウジング20との間に形成される開口部を閉鎖し
、これによってハウジング1の外部壁の一部を構成する。したがって、カラー2
6が恒久的に容器2に結合されているため、この前面パネル29の有り無しによ
って、ユーザに対して容器2が容器内に挿入されたか否かの目視の表示を提供す
る。
【0016】 カラー26の側面で前面パネル29と一体に形成された一対の固定アーム30
が上部ハウジング19の内面を掴み、カラー26と容器2とを上部ハウジング1
9内に保持する。
【0017】 下部ハウジング20は、図2に示すようにノズルブロック11の端末に位置す
るスタッド50を備え、下部ハウジング20とダクト24とを相互に所定位置に
保つ。しかしながら、下部ハウジング20はダクト24に固定されておらず、し
たがって上部ハウジング19に挿入された容器2と、ノズルブロック11内に挿
入されたバルブ心棒4によって容器2上に保持されたダクト24を残したまま、
下部ハウジング20を上部ハウジング19から取り外すことができる。ダクト2
4とノズルブロック11とはその後、洗浄もしくは取り替えのためにスライドし
て取り外すことができる。容器2とカラー26とは、固定アーム30を外した後
に上部ハウジングからスライドして取り外すことができる。その後、交換用の容
器2とカラー26とが取り付け可能である。
【0018】 通常、新たなダクト24とノズルブロック11とは新たな容器2ごとにユーザ
に提供され、これによってダクト24とマウスピース5とは常時取り替えられて
時間経過による損傷や汚れを防いでいる。ダクト24は、マウスピース5の反対
側の端部に開口部31を有する。
【0019】 図2に示すように、上部ハウジング19はフラップダクト32を保持しており
、このフラップダクト32はフロー入口33からフラップ13へと延び、以下に
詳述するように作動機構のためのトリガ機構の一部を形成している。したがって
、下部ハウジング19に収納されたダクト24とこのフラップダクト32とが一
緒になって、吸引の流れをマウスピース5からフラップ13まで導くよう形成さ
れた複合ダクトを形成している。このダクト24とフラップダクト32によって
形成された複合ダクトは、フラップ13の操作に適した流れ特性を提供するよう
フラップ13への前記流れを制御する形状に形成されている。
【0020】 薬剤吸引器には更に、作動機構6が設けられている。理解促進のため、まず作
動機構6の全体概要と動作の一般的説明を行う。
【0021】 容器2を圧縮するための操作力は、トーションスプリング7の形態をした弾性
負荷要素に蓄積される。このトーションスプリング7に負荷を加えるため、作動
機構6は、回転可能なスピンドル8の形態をした負荷メンバと、図1に示すよう
にハウジングから突出するボタン9の形態をした2つの接触メンバとを含んでい
る。ハウジング1に対してボタン9を両側から押し込むことで負荷メンバ8が駆
動され、ボタン9とスピンドル8との間に構成されたカムによってトーションス
プリング7に負荷を加える。
【0022】 トーションスプリング7は、ノズルブロック11内に保持された心棒4に向け
て前記容器のボデー3を押し付けるレバー10の形態をした容器係合メンバと係
合することによって、容器2の圧縮を付勢する。
【0023】 負荷を加えた後のトーションスプリング7にある作動力を蓄積できるようにす
るため、作動機構6はトリガ機構を含んでいる。この機構は、容器2の圧縮に抗
して容器係合レバー10を保持するロックレバー12を含んでいる。容器係合レ
バー10を解放するため、トリガ機構は更にフラップ13の形態をしたベーンを
含んでおり、このベーンは休止状態でロックレバー12を所定位置に保持する。
マウスピース5での吸引がフラップ13を動かし、ロックメンバ12を解放する
。これは更に容器係合レバー10を解放するため、トーションスプリング7は容
器2の圧縮を駆動する。
【0024】 作動機構6は更に、トーションスプリング7に負荷をかけた後にスピンドル8
をロックするロック機構を含み、これにより作動前にトーションスプリング7を
負荷が加えられた状態で保持し、容器を作動後の圧縮された状態にロックする。
【0025】 前記ロック機構はキャッチ14を含み、このキャッチ14はロック状態の時に
スピンドル8を捉え、トーションスプリング7を負荷のかかった状態で保持する
。前記ロック機構は中間メンバ15を更に含む。キャッチ14と中間メンバ15
との間にスプリング16の形態をした弾性付勢要素が設けられ、キャッチ14を
ロック位置に向けて付勢する。このスプリング16は、トーションスプリング7
に負荷をかける間、スピンドル8によるキャッチ14の移動を可能にする。
【0026】 吸引の前は、中間メンバ15が容器係合レバー10によって所定位置に保持さ
れている。マウスピース5で吸引がされると、フラップ13が中間メンバ15に
係合してこれを定位置に維持する。容器係合レバー10による圧縮の後、容器2
は、スピンドル8を定位置に保持するロック機構のキャッチ14によって圧縮状
態でロックされる。
【0027】 マウスピースの吸引レベルが所定の閾値以下に下がると、フラップ13は中間
メンバ15を解放して付勢要素16の負荷を解き、これによってキャッチ14は
スピンドル8を解放することが可能となる。キャッチ14による解放の後、スピ
ンドル8、トーションスプリング7、容器係合レバー10は上方に移動し、容器
がリセットされる。
【0028】 以下に作動機構6の詳細説明をするが、その全貌を図7に、その一部を図8か
ら図13に示す。
【0029】 負荷機構は図8に示されており、回転可能なスピンドル8と、両端にあるボタ
ン9の形態をした2つの接触メンバとからなる。このスピンドル8は、容器2の
円筒状のボデー3の軸に直交する軸の回りに回転可能に上部ハウジング19内に
搭載されている。このスピンドル8は、スピンドル8の回転軸の対向する両側に
配置された一対のカム面8aを有する。ボタン9は、スピンドル8の回転軸に平
行な方向への移動が可能となるよう前記ハウジングに搭載される。この各ボタン
9は、対応するスピンドル8のカム面8aとそれぞれ係合する、一対の内側に延
びるカムフォロア9aを有する。このスピンドル8とボタン9との間のカム面8
aとカムフォロア9aとの係合は、ボタン9を押し込むことでスピンドル8の回
転を駆動させる。
【0030】 図9に示すように、前記弾性負荷要素を形成するトーションスプリング7は、
そのコイル7aがスピンドル8の中央部円筒表面8bを巻いて配置される。キャ
ッチアーム8cは、スピンドル8から半径方向に突出している。トーションスプ
リング7の第1の脚部7bはキャッチアーム8cによって拘束され、ボタン9に
より駆動されるスピンドル8の動きはトーションスプリング7に負荷を加える。
【0031】 図10に概略示すように、カム面8aは非線形形状をしており、これによって
ボタン9の移動量に対するスピンドル8の駆動される移動量の噛合い比は、スピ
ンドル8の回転位置に対して非線形の関係となる。ボタン9が押し込まれるに従
って、トーションスプリング7でスピンドル8に加えられた増加する負荷力の反
力を補うよう、各カム面8aの主要部8bは増加するピッチを有する形状となっ
ている。特に、これらの形状は、ボタンに加えられる必要な力がほぼ一定となり
、これによってユーザが線形の抵抗を感じられるように形成されている。トーシ
ョンスプリング7が線形のばね定数を有しているため、各カム面8aの主要部8
bは、前記噛合い比がスピンドル8の回転位置に対して逆比例するよう形成する
ことによってこれが得られる。
【0032】 オプションとして、スピンドルの駆動されて動く最初の部分においてカムフォ
ロア9aによって接触されるカム面8aの最も外側の部分を、例えば破線8eで
示すように減少したピッチを持つようにしてもよい。これにより、その後の主要
部8bに対して噛合い比を低減させる。この方式では、ユーザはボタン9を動か
す際に、当初は低い抵抗を感じる。これはユーザが得るフィーリングを改善し、
力を加える際のユーザの助けとなる。
【0033】 他のオプションは、例えば破線8dで示すように、カム面8aの最後の部分に
凹みを設けることである。カムフォロア9aの端部がこの凹み部8dに到達する
と、スピンドル8のカム面8aはボタン9に対してボタンを外側へ押し出そうと
する力をもはや及ぼさなくなる。この位置で凹み部8dはトーションスプリング
7によってカムフォロア9aの側面に対して押し付けられ、したがってボタン9
をその最も内寄りの位置に保持する。これは、トーションスプリング7に負荷が
加えられた後、ボタン9がみだりに前後に滑ることを阻止する。
【0034】 図9に示すように、トーションスプリング7は、軸10aの回りにピボット回
転可能にハウジング内に搭載される容器係合レバー10に係合している。この容
器係合レバー10はほぼU字形状で、2つの平行な側部10bがクロス片10c
によって結合されている。2つの側部10bの間に延びるバー10dは、容器2
のボデー5に当接する。クロス片10c上に形成されるマウント10eにはトー
ションスプリング7の第2の脚部7cが係合し、これによってトーションスプリ
ング7に加えられた負荷は容器2を圧縮するようレバー10を付勢する。この容
器係合レバー10はリセットスプリング(図示せず)によって上方に付勢されて
おり、これは軸10a上へのトーションスプリングとして配置が可能であるが、
トーションスプリング7よりも弱い。
【0035】 トーションスプリング7、スピンドル8、容器係合レバー10は、いずれも容
器2のボデー5の円筒軸に直交する軸回りに回転可能である。これにより、特に
スピンドル8を巻くコイル7aによるトーションスプリング7の配置によって簡
単で信頼できる負荷機能を提供する。これらの要素の一部もしくは全ては、代替
として負荷機構を達成するためボデー5の円筒軸と平行な平面内で線状に移動可
能にすることができ、上述したものと同様に簡単な構造とすることができる。し
かしながら、作動機構6の繰り返し使用における信頼性を考慮すると、回転可能
な要素とすることが好ましい。
【0036】 他方、容器2のボデーの円筒軸に直交する向きのボタンの動きは、負荷機構に
力を及ぼす際にユーザの助けとなる。薬剤吸引器では典型的であるように、ハウ
ジング1は容器2のボデー3の円筒軸方向に延びており、ボタン9が両側から延
びることで手の平に容易に保持することが可能となる。このようにして、ボタン
9は親指と他の1つの指との間で容易に押し込むことができる。代替として、1
つのボタンが設けられて、ユーザがこのボタンとボタンの反対側のハウジングと
を押し付けることによって同様に負荷を加えるようにすることができる。いずれ
の構成でも、薬剤吸引器を表面に置いて、例えば手の平で力をかけることで負荷
を及ぼすことができる。これは、例えば慢性関節炎患者などの指の制御と動きが
制約されたユーザが負荷をかけることを容易にする。
【0037】 作動メンバ機構6は、図11、12に示すようにトリガ機構を含んでおり、こ
れは負荷をかけた後のトーションスプリング7の作動力の蓄積を可能にする。
【0038】 このトリガ機構は、ハウジング1の内部を横切って延びる心棒17にピボット
回転可能に搭載されたロックレバー12を含む。このロックレバー12は、心棒
17に隣接したノッチ12aを有する。図12に示す休止状態で、ノッチ12a
は、容器係合レバー10のクロス片10cから延びる突出部10fを保持し、こ
れによって前記レバー10を容器2の圧縮に抗して保持する。ロックレバー12
は、心棒17上のトーションスプリングとして配置されるリセットスプリング3
4によって、図11、12に示す位置に向けて僅かに付勢されている。
【0039】 前記トリガ機構はさらに、フラップ13の形態をしたベーンを含んでおり、こ
のベーンはハウジング1の内部を横切って延びる心棒18に回転可能に搭載され
ている。このフラップ13は、心棒18上のトーションスプリングの形態で配置
され得るリセットスプリング(図示せず)によって図12に示す位置に向けて付
勢されている。フラップ13はロックレバー係合面13aを有し、これは心棒1
8の上に配置されたブロック13bから延びている。図12に示す位置では、こ
の係合面13aは、心棒17から遠方側のロックレバー12の端末上に形成され
た接触面12bと係合しており、容器係合レバー10を保持するロックレバー1
2を保持している。
【0040】 フラップ13は、マウスピース5から延びているダクト24とフラップダクト
32とから構成された複合ダクト内に、フラップ部13cをマウスピース5の反
対側端末で前記混合ダクト内を横切って延びるように配置されており、この位置
で前記ダクトはハウジング1の内部に開口している。したがって、フラップ13
は、マウスピース5の吸引への応答が可能である。
【0041】 マウスピースの吸引は、フラップ部13cをフラップダクト32内へ引き寄せ
る(図2では時計方向、図12では反時計方向)。このフラップ13の回転は、
ロックレバー係合面13aがロックレバー12の接触面12bとの接触から離れ
ることを可能にする。
【0042】 上部ハウジング19はまた、心棒18の上のフラップ13に隣接して配置され
るボタン35を搭載しおり、このボタン35の押し込みは、マウスピース5によ
る吸引と同じ方向にフラップ13を回転させる。したがって、ボタン35は、例
えばテスト用に容器2の操作を可能にするため、マウスピース5での吸引がなく
ても作動機構6を手動で解除することを可能にする。
【0043】 容器係合レバー10がトーションスプリング7によって負荷が加えられると、
フラップ13によるロックレバー12の解放は、容器係合レバー10が容器2を
圧縮するために駆動されることを可能にする。突出部10fは、容器係合レバー
10が通過する際にロックレバー12を移動させる(図12では反時計回り)。
【0044】 図13に示すように、作動機構6は更に、トーションスプリング7に負荷をか
けた後、スピンドル8をロックするためのロック機構を含む。このロック機構は
、ロックレバー12に隣接して心棒17にいずれもピボット回転可能に搭載され
るキャッチ14と中間メンバ15とを含んでいる。容器2の圧縮の前は、容器係
合レバー10のクロス片10cが心棒17に隣接する第1の接触面15aと接触
することによって、中間メンバ15は図13に示す位置に保持される。トーショ
ンスプリング16の形態をした弾性付勢要素がキャッチ14と中間メンバ15と
の間に取り付けられ、キャッチ14を図13に示すロック位置に向けて付勢する
よう負荷をかける。
【0045】 キャッチ14は、トーションスプリング7に負荷が加えられた図13に示す位
置に回転した後に、スピンドル8のアーム8cと係合するための心棒17に隣接
したノッチ14aを有している。この位置で、スプリング16によりもたらされ
る負荷がスピンドル8の解放を阻止しており、これによってトーションスプリン
グ7を負荷が加えられた状態のままで維持する。負荷を加える前、スピンドル8
のアーム8cは、心棒17から離れた側のキャッチ14の端末14bの上側に位
置している。ボタン9が押し込まれてスピンドル8が下方に駆動されると、スピ
ンドルのアーム8cがキャッチ14の端末14bと係合し、スプリング16を圧
縮させてキャッチ14をそらせ、スピンドル8のアーム8cの通過を許容する。
【0046】 フラップ13は更に、心棒18のロックレバー係合面13aとは反対側にブロ
ック13bから延びたスタッド13dを含んでいる。マウスピース5での吸引に
より、フラップ13は図13に示す位置に移動し、ここでスタッド13dは、心
棒17から離れた側の中間メンバ15の第2の接触面15bと係合する。この位
置の前ではスタッド13dは第2の接触面15bと接触していないが、中間メン
バ15は容器係合レバー10によって所定位置に保持されている。フラップ13
の動きはトリガ機構を作動させて容器係合メンバ10を解放し、容器係合メンバ
10は下方へ移動して中間メンバ15との接触から外れる。しかしながら、スタ
ッド13dが接触面15bを保持しており、スプリング16に負荷がかけられた
ままで中間メンバ15を引き続き保持する。したがって、キャッチ14は、ノッ
チ14aでスピンドル8のアーム8cと係合することによってスピンドル8をロ
ックするロック位置を維持する。
【0047】 その後、マウスピースでの吸引レベルが予め定められた閾値よりも下がると、
フラップが移動して中間メンバ15との接触からはずれる(図13の時計回り)
。フラップ13が中間メンバ15を解放するこの予め定められたレベルは、中間
メンバ15の第2の接触面15bの形状によってコントロールされる。
【0048】 フラップ13による解放の後、中間メンバ15はスプリング16によって駆動
され、負荷が解かれる(図13の時計回り)。スプリング16のこの負荷の解放
は、キャッチ14をそのロック位置に向けていた付勢力を減少させる。したがっ
て容器係合レバー10に作用していたトーションスプリング7の力は、スピンド
ル8のキャッチアーム8cがノッチ14aから離れるに十分な力となる。したが
ってスピンドル8、トーションスプリング7、容器係合レバー10は、容器係合
レバー10に作用するリセットスプリングによる付勢力で上方に移動することが
でき、これによって容器のリセットを可能にする。
【0049】 作動機構6の動作の手順について、図14から図22を参照して説明する。図
14Aから14Fは、作動機構6の各種要素の角度位置を示している。特に図1
4Aはフラップ13の角度位置;図14Bはロックレバー12の角度位置;図1
4Cは容器係合レバー10の角度位置;図14Dは中間メンバ15の角度位置;
図14Eはキャッチ14の角度位置;そして図14Fはスピンドル8の角度位置
をそれぞれ示している。作動機構6の各種状態と位置とは図14のAからRの符
号で表示され、図15から図22は、対向する両側から見た作動機構6のこれら
の幾つかの状態を示しており、各々にAおよびBのサフィックスを付している。
【0050】 動作の手順は図15に示す状態Aから始まり、ここではボタン9を押し込むこ
とによってトーションスプリング7に負荷が加えられ、スピンドル8はキャッチ
14によりロックされている。Aの状態では、容器係合レバー10はロックレバ
ー12によって保持されている。薬剤吸引器は、作動機構6をこのAの状態にし
て保存することができる。
【0051】 位置Bでは、ユーザが吸引を始める。吸引に応答するフラップ13が動き出す
。接触面12bの形状により、ロックレバー12が緩やかに動き始める。ここで
作動機構6は図16に示す状態Cになる。
【0052】 位置Dでは、フラップ13のロックレバー係合面13aがロックレバー12の
接触面12bを解放する。したがって、トーションスプリング7の負荷を受けた
容器係合メンバ10は下方に向けて回転を始め、突出部10fがノッチ12aか
ら外れる際にロックレバー12をそのリセットスプリングに抗して動かす。ここ
で作動機構6は図17に示す状態Eとなる。
【0053】 位置Fでは、容器係合レバー10は中間メンバ15にある第1の接触面15a
との接触から外れ、これによって中間メンバ15はスプリング16の付勢力の下
に動き始める。しかしながら、中間メンバ15は位置Gでフラップ13、特には
第2の接触面15bと接触するフラップ13のバー13dに捕捉されるため、ほ
んの僅かしか動かない。この接触は、フラップ13と中間メンバ15の動きを止
める。
【0054】 容器係合レバー10の前記動きは、ノズルブロック11に保持された心棒4に
対して容器2のボデー3を圧縮し、これによって容器2は一投与量の薬剤を供給
する。ノズルブロック11は、ユーザが吸引しているマウスピースから前記投与
量が出られるよう薬剤を導く。ここで作動機構6は図18に示す状態Hとなる。
【0055】 吸引のレベルが降下し始めると、位置Iにおいてリセットスプリングにより付
勢されたフラップ13が戻り始めてダクトを閉鎖する。このフラップ13の動き
は、第2の接触面15bの形状にしたがって中間メンバ15をわずかに移動させ
る。
【0056】 吸引のレベルが予め定められた閾値以下に下がると、位置Jにおいてフラップ
13のバー13dは第2の接触面15bとの接触から外れる。これにより中間メ
ンバ15は解放される。スプリング16の作用により、中間メンバ15が動いて
スプリング16の負荷が解かれる。ここで作動機構6は図19に示す状態Kとな
る。
【0057】 位置Lにおいて、スプリング16によるキャッチ14の負荷は、キャッチ15
がもはやスピンドル8を保持できないほどに減少する。トーションスプリング7
の力がスピンドル8のアーム8cを上方に押し上げ、これらをキャッチ14のノ
ッチ14cとの係合から外す。これによりキャッチ14は元に戻される。ここで
作動機構6は図20に示す状態Mとなる。
【0058】 位置Nにおいて、トーションスプリング7は中立で負荷のない位置となり、容
器係合レバー10とスピンドル8との間には、したがって何らの負荷も作用しな
くなる。その後、容器係合レバー10とトーションスプリング8は、容器係合レ
バー10を付勢するリセットスプリングの作用により動かされる。
【0059】 位置Oにおいて、容器係合レバー10は中間メンバ15の第1の接触面15a
と接触し、これを元へ戻す。ここで作動機構は図21に示す状態Pとなる。これ
によりスプリング16に負荷がかけられ、ノッチ14aを通過して外れたスピン
ドル8のアーム8cとキャッチ14が接触するまで、キャッチ14をロック位置
に向けて押す。
【0060】 位置Qにおいて、容器係合レバー10の突出部10fは、ロックレバー12の
ノッチ12aに入り込み、ロックレバー12はそのリセットスプリングの作用で
ロック位置へスナップ状に戻る。ここで作動機構6は図22に示す状態Rとなる
。状態Rにおいて、容器がリセットされ、次の一投与量を供給するため再度の圧
縮準備が完了するが、作動機構6はトーションスプリング7の負荷が解かれてお
り、弛緩状態にある。スピンドル8の回転はボタン9を図22に示す外側の位置
に移動させる。作動機構6は、ボタン9を押すことによって再度負荷をかける準
備が完了する。ユーザは吸引直後にこのようにするよう指示を受け、容器はマウ
スピース5を単に吸引するだけで使用準備が完了した状態に保持される。
【0061】 位置Sでユーザがボタン9を押し込むと、これがスピンドル8を下方へ駆動す
る。スピンドル8のアーム8cは、アーム8cがノッチ14aに入り込むまで、
負荷されたスプリング16に抗して僅かにキャッチ14を移動させる。これによ
りスプリング16はキャッチ14をそのロック位置にスナップ式に移動させる。
【0062】 図23は、容器係合レバー10が前記トリガ機構によって解放された後、前記
容器の圧縮ストロークの間に発生する各種の力を示している。
【0063】 容器2により発生する抵抗力は線36により示される。これは2つのフェーズ
からなる。第1のフェーズIでは、前記抵抗力は、容器2の前記内部スプリング
の圧縮とガスケットの圧縮との両者から生じて大きなばね定数となるため、急激
に上昇する。第2のフェーズIIでは、前記抵抗力は、前記ガスケットの効力が
無くなり、ばね定数が前記内部スプリングの圧縮のみによって生ずるため、より
緩やかな上昇となる。
【0064】 容器に加えられる力は前記抵抗力を超えることが重要で、さもなければ容器2
の圧縮が止まる。トーションスプリング7によって加えられる力は、容器2の圧
縮ストロークの際の伸張によって典型的には直線的に減少する。したがって、図
23の線37に示すようにトーションスプリングは、抵抗力が最大となる圧縮ス
トロークの最終段階で発生する力が容器2の圧縮に必要な力を上回るように選択
される。装置に負荷が加えられてトーションスプリング7が保持された状態にあ
る圧縮ストロークの開始段階では、トーションスプリング7により加えられる力
は更に大きいものとなる。前記トーションスプリングを圧縮した状態で保持する
部品が製造を簡略化しコストを低減するのに好ましいプラスチックから作られて
いる場合、この大きな力がこれらの部品にクリープを発生させ得る。特に、これ
らの部品としては、容器係合レバー10と、容器2の圧縮に抗してこの容器係合
レバー10を保持するトリガ機構のレバー12、及びスピンドル8と、トーショ
ンスプリング7に負荷を加えた後、このスピンドル8をロックする前記ロック機
構のキャッチ14とがある。
【0065】 負荷が加えられた状態にある前記トリガ機構の容器係合メンバ10によって加
えられる力を軽減するため、トーションスプリング7と容器係合メンバ10との
間に連結機構を設けることが可能であることが認識された。図7から図22を参
照して上述した作動機構の改良として導入が可能な幾つかの可能性のある連結機
構について、以下に述べる。
【0066】 第1の連結機構が、容器係合メンバ10とスピンドル8とを概略表示する図2
4Aから24Cに示されている。この構成では、トーションスプリング7は容器
係合メンバ10とスピンドル8の端末にピボット状に結合されており、図7に示
す構造でトーションスプリング7がスピンドル8に搭載されることによって発生
するコイルの拘束がここにはなく、トーションスプリング7は自由懸架されて自
由に動くことができる。
【0067】 トーションスプリング7は線形の特性を持つが、図24Aに示すように装置の
負荷が加えられた状態では、トーションスプリングにより加えられる力は容器係
合レバー10に非常に浅い角度方向に作用するよう構成される(より正しくは、
容器係合メンバ10の回転軸とそのトーションスプリング7へのピボット結合部
との間を結ぶ線の方向に作用)。したがって、トーションスプリング7により加
えられる力の大きな成分は、容器係合レバー10の軸受を介して加えられ、この
力の僅かな成分のみが容器係合レバー10を回転させようとするトルクを発生さ
せる。したがって、容器係合レバー10によってロックレバー12に加えられる
力は軽減する。同様に、トーションスプリング7によりスピンドル8に加えられ
る力も、スピンドル8の回転軸と、スピンドル8及びトーションスプリング7の
ピボット結合部との間を結ぶ線に対して傾斜した角度で作用する。これは、スピ
ンドル8を回転させようとする力の成分を軽減する。
【0068】 容器係合レバー10がロックレバー12により解放された後、図24Bと24
Cに示すように、トーションスプリング7は容器係合レバー10を下方に向けて
回転させる。容器係合メンバ10が回転すると、トーションスプリングを下方に
引き下げ、トーションスプリング7の向きを変える。この結果、トーションスプ
リング7は、容器係合レバー10に対して着実に増加する角度で容器係合レバー
10に力を加える。したがって、容器係合レバー10を回転させるトルクを生み
出すトーションスプリング7の力の成分が増し、これによって容器2に加えられ
る力も増加する。
【0069】 以上により、トーションスプリング7により容器2に加えれる力を図23の線
38に示すように制御することが可能となる。加えられる力38は、容器2を圧
縮するに必要となるよう、容器2に発生する抵抗力を常に上回ることが分かるで
あろう。いずれにせよ、容器係合メンバ10に加えられた負荷を軸受が受けるた
め、前記連結機構は、作動機構6が使用準備完了の状態に負荷を加えられた時の
力38を制限している。
【0070】 可能性のある第2の連結機構が図25と26に描かれており、ここでは中間メ
ンバ39がトーションスプリング7と容器係合レバー10との間に設けられてい
る。この中間メンバ39は、ハウジング内に軸39aを中心にピボット回転可能
に搭載されている。トーションスプリング7は、中間メンバ39aを下方へ付勢
するようその上面39bに係合する。中間メンバ39と容器係合メンバ10とは
、中間メンバ39の下面のカム面39cと、容器係合レバー10から上方に突出
するカムフォロア10gとからなるカム機構を介して相互に係合している。カム
面39cの形状が、容器係合レバー10に加えられる力をコントロールする。特
にこのカム面は、図25に示す負荷が加えられた状態での力を軽減させるよう構
成されている。容器係合レバー10がロックレバー12により解放された後、図
26に示すように回転し、容器係合レバー10に加わる力は増大する。カム面3
9cを適切な形状とすることにより、如何なる所望の力のプロファイルをも生み
出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 薬剤吸引器の側面図である。
【図2】 図1に示す薬剤吸引器のハウジングとダクトとを示す断面図であ
る。
【図3】 図2に示すダクトの側面図である。
【図4】 容器とダクトとが組み付けられた状態を示す側面図である。
【図5】 容器、カラー、ダクトの分解図である。
【図6】 容器とダクトとが組み付けられた状態を示す断面図である。
【図7】 作動機構を後方側面から見た斜視図である。
【図8】 スピンドルを後方から見た斜視図である。
【図9】 弾性負荷要素を後方側面上方から見た斜視図である。
【図10】 スピンドルに形成されたカム面を示す概略図である。
【図11】 トリガ機構を後方側面から見た斜視図である。
【図12】 トリガ機構の側面図である。
【図13】 ロック機構の側面図である。
【図14A−14F】 作動機構の各要素の操作手順の間における各角度位
置を示すグラフである。
【図15】 作動機構の操作手順の間における1つの状態を、A、Bで示す
対向する両側から見た斜視図である。
【図16】 作動機構の操作手順の間における他の状態を、A、Bで示す対
向する両側から見た斜視図である。
【図17】 作動機構の操作手順の間における更に他の状態を、A、Bで示
す対向する両側から見た斜視図である。
【図18】 作動機構の操作手順の間における更に他の状態を、A、Bで示
す対向する両側から見た斜視図である。
【図19】 作動機構の操作手順の間における更に他の状態を、A、Bで示
す対向する両側から見た斜視図である。
【図20】 作動機構の操作手順の間における更に他の状態を、A、Bで示
す対向する両側から見た斜視図である。
【図21】 作動機構の操作手順の間における更に他の状態を、A、Bで示
す対向する両側から見た斜視図である。
【図22】 作動機構の操作手順の間における更に他の状態を、A、Bで示
す対向する両側から見た斜視図である。
【図23】 容器の圧縮ストロークの間に発生する力を示すグラフである。
【図24A−24C】 トーションスプリングの代替の構成を示す図である
【図25】 トーションスプリングと容器係合レバーとの間の代替の連結機
構を示す図である。
【図26】 トーションスプリングと容器係合レバーとの間の代替の連結機
構を示す図である。
【符号の説明】
1.ハウジング、 2.容器、 3.容器ボデー、 4.バルブ心棒、 5.マ
ウスピース、 6.作動機構、 7.トーションスプリング、 8.スピンドル
、 9.ボタン、 10.容器係合レバー、 11.ノズルブロック、 12.
ロックレバー、 13.フラップ、 14.キャッチ、 15.中間メンバ、
16.スプリング、 17.心棒、 18.心棒、 19.上部ハウジング、
20.下部ハウジング、 24.ダクト、 26.カラー、 29.前面パネル
、 31.開口部、 32.フラップダクト、 33.フロー入口、 39.中
間メンバ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZA,ZW

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一投与量の薬剤を供給するために圧縮可能な容器から薬剤を
    供給するための薬剤吸引器において、 容器を保持するためのハウジングと; 前記容器を圧縮するため、前記ハウジング内に保持された容器と係合可能な容
    器係合メンバと; 負荷を加えられたときに前記容器を圧縮するために前記容器係合メンバを付勢
    するよう構成された弾性負荷要素に負荷を加えるための負荷機構と; 前記容器の圧縮に抗して前記容器係合メンバを保持し、当該容器係合メンバを
    解放する引き金となり得るよう構成されたトリガ機構とから構成され、 前記弾性負荷要素と前記容器係合メンバとの間の連結機構が、前記容器係合メ
    ンバによって前記トリガ機構に加えられる力を、前記トリガ機構によって保持さ
    れているときには軽減するよう構成されている薬剤吸引器。
  2. 【請求項2】 前記弾性負荷要素が、前記容器係合メンバにピボット状に結
    合されている、請求項1に記載の薬剤吸引器。
  3. 【請求項3】 前記弾性負荷要素がトーションスプリングである、請求項1
    又は請求項2に記載の薬剤吸引器。
  4. 【請求項4】 前記トーションスプリングが自由懸架されている、請求項3
    に記載の薬剤吸引器。
  5. 【請求項5】 前記負荷機構が、前記弾性負荷要素に負荷を加えるために前
    記弾性負荷要素に結合された負荷メンバを駆動し、前記負荷要素を負荷が加えら
    れた状態で保持するよう構成されたロック機構を更に備え、前記弾性負荷要素が
    前記負荷メンバにピボット状に結合されている、請求項1から請求項4のいずれ
    か一に記載の薬剤吸引器。
  6. 【請求項6】 前記連結機構が、前記力を軽減させるカム機構を含んでいる
    、請求項1に記載の薬剤吸引器。
  7. 【請求項7】 前記連結機構が、前記弾性負荷要素に負荷が加えられたとき
    に前記弾性負荷要素により付勢されて前記容器係合メンバと係合する中間メンバ
    を含み、前記カム機構が、前記中間メンバと前記容器係合メンバの間に設けられ
    る、請求項6に記載の薬剤吸引器。
  8. 【請求項8】 前記中間メンバが回転可能である、請求項7に記載の薬剤吸
    引器。
  9. 【請求項9】 前記容器係合メンバが回転可能である、請求項7又は請求項
    8に記載の薬剤吸引器。
  10. 【請求項10】 前記カム機構が、前記中間メンバに設けられたカム面と、
    前記容器係合メンバに設けられたカムフォロアとにより構成されている、請求項
    6から請求項9のいずれか一に記載の薬剤吸引器。
  11. 【請求項11】 前記連結機構が: 前記弾性負荷要素に負荷が加えられたときに前記弾性負荷要素に付勢されて前
    記容器係合メンバに係合する中間メンバと; 前記容器係合メンバのストロークの開始時に前記力の軽減を提供するよう構成
    された、前記容器係合メンバと前記中間メンバとの間の機械的連結機構とを含ん
    でいる、請求項1に記載の薬剤吸引器。
  12. 【請求項12】 一投与量の薬剤を供給するために圧縮可能な容器から薬剤
    を供給するための薬剤吸引器において、 容器を保持するためのハウジングと; 負荷を加えられたときに前記容器の圧縮を付勢するよう構成された弾性負荷要
    素に負荷を加えるための負荷機構と; 前記容器の圧縮に抗して容器係合メンバを保持し、前記弾性負荷要素を解放す
    る引き金となり得るよう構成されたトリガ機構とから構成され、 前記弾性負荷要素と前記トリガ機構との間の連結機構が、前記弾性負荷要素に
    よって前記トリガ機構に加えられる力を前記トリガ機構によって保持されている
    ときには軽減するよう構成されている薬剤吸引器。
  13. 【請求項13】 前記連結機構が、前記力を軽減させるカム機構を含んでい
    る、請求項12に記載の薬剤吸引器。
  14. 【請求項14】 前記連結機構が、 容器を圧縮するため、前記ハウジング内に保持された容器と係合可能な容器係
    合メンバと、前記容器係合メンバと係合するトリガ機構と、 前記弾性負荷要素に負荷が加えられたとき前記弾性負荷要素により付勢されて
    前記容器係合メンバに係合する中間メンバとを含み、前記カム機構が前記中間メ
    ンバと前記容器係合メンバとの間に設けられている、請求項13に記載の薬剤吸
    引器。
  15. 【請求項15】 前記中間メンバが回転可能である、請求項14に記載の薬
    剤吸引器。
  16. 【請求項16】 前記容器係合メンバが回転可能である、請求項14又は請
    求項15に記載の薬剤吸引器。
  17. 【請求項17】 前記カム機構が、前記中間メンバに設けられたカム面と、
    前記容器係合メンバに設けられたカムフォロアとにより構成されている、請求項
    14から請求項16のいずれか一に記載の薬剤吸引器。
  18. 【請求項18】 前記連結機構が: 容器を圧縮するため、前記ハウジング内に保持された容器と係合可能な容器係
    合メンバと; 前記弾性負荷要素に負荷が加えられたとき前記弾性負荷要素により付勢されて
    前記容器係合メンバに係合する中間メンバと; 前記容器係合メンバのストロークの開始時において前記力の軽減を提供するよ
    う構成された、前記容器係合メンバと前記中間メンバとの間の機械的連結機構と
    を含んでいる、請求項12に記載の薬剤吸引器。
  19. 【請求項19】 添付の図面を参照して以下に詳述する内容にほぼ沿って構
    成され、配備されている薬剤吸引器。
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