JP2003525617A - 熱サイクル反応システム - Google Patents

熱サイクル反応システム

Info

Publication number
JP2003525617A
JP2003525617A JP2001564898A JP2001564898A JP2003525617A JP 2003525617 A JP2003525617 A JP 2003525617A JP 2001564898 A JP2001564898 A JP 2001564898A JP 2001564898 A JP2001564898 A JP 2001564898A JP 2003525617 A JP2003525617 A JP 2003525617A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
sample support
series
container
site
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2001564898A
Other languages
English (en)
Inventor
スクアイレル,デイビツド・ジエームズ
リー,マーテイン・アラン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UK Secretary of State for Defence
Original Assignee
UK Secretary of State for Defence
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by UK Secretary of State for Defence filed Critical UK Secretary of State for Defence
Publication of JP2003525617A publication Critical patent/JP2003525617A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L7/00Heating or cooling apparatus; Heat insulating devices
    • B01L7/52Heating or cooling apparatus; Heat insulating devices with provision for submitting samples to a predetermined sequence of different temperatures, e.g. for treating nucleic acid samples

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Clinical Laboratory Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 熱サイクル反応を実施するための方法および装置であって、一連の試料が一連の次々と配置された温度制御サイトを通して搬送され、各サイトは試料に温度変化を引き起こすために、そこを通過する試料の入った容器に電流を流すか、あるいは電流を誘起する手段を備える。さらに提供されるのは試料サポートおよびその製造であり、サポートは次々と順次配置された一連の、好ましくは連結鎖の形態の試料容器を備え、サポートは、それを通して電流が流れたとき発熱する導電性の、好ましくはプラスチック材料を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は熱サイクル反応、例えば増幅反応、特にポリメラーゼ連鎖反応(PC
R)の際に必要である熱サイクル反応を実施する方法および装置に関する。
【0002】 PCR技術に必要であるような熱サイクルを試料に加えるためには、一連の別
個であって順次行われる加熱および冷却ステップを必要とし、そのステップの速
度と効率は試料容器の熱的性質により制約される。熱導電率を向上させた新しい
形態の容器はこのような問題を解消する役に立ったが、容器および試料が設定温
度に加熱あるいは冷却されるとき各サイクルに時間の遅れがまだどうしてもある
【0003】 このような技術の全体の効率を向上させるために、一度に複数の試料を「バッ
チ処理」することが普通になっており、各ステップで合わせて処理するようにず
らりと並べられた試料を保持できる多くの形態の反応ユニットが入手できる。
【0004】 「Robo−Cycler(商標)」として知られる別の装置では、ほぼ円形
に配置された4つの別々の処理サイトの間で試料バッチを搬送する。各サイトは
、試料に熱サイクルを実施するために異なる温度に維持されている。この場合処
理ステップの数が限られている。
【0005】 出願人は方法および装置を考案し、その実施形態ではこのようなプロセスの速
度、効率および適用範囲が増し、またその方法および装置ではプロセスを自動化
することが容易である。
【0006】 本発明の第一の態様によれば、熱サイクル反応を実施する装置が提供され、こ
の装置は次々と配置された一連の温度制御サイトおよびそれらを通して一連の試
料を搬送する手段を備え、各サイトは、試料に温度変化を引き起こすように、サ
イトを通過する、試料の入った容器に電流を流すかあるいは電流を誘起する手段
を備える。
【0007】 好ましくは、電流がそれを通して流れたときに発熱する導電性材料で形作られ
たエレメントを、試料を入れる容器に組み込むことにより、試料に温度変化を引
き起こすように電流を使用することができる。こうすることで装置の温度制御サ
イトに設置される一連の比較的簡単な電源により、連なった隣接する試料の温度
とは理想的には独立に、試料温度を容易に制御することができる。このような電
源は一般に、加熱ブロックなどの従来の加熱手段より扱いやすく、相次いで通過
する試料にとって望ましいように多数の電源を次々とより容易に配置することが
できる。各試料はそれと共にそれ自体の加熱手段を効果的に有する;温度制御サ
イトに必要なのは適当な電力源および関連する制御を提供することだけである。
各サイトで適当な電流を流すことができ、望ましい温度変化を達成し、続いて試
料は別のサイトに進行してそこでは異なる電流を流すことができるが、その間連
なった隣接する試料は独立に同様の温度変化を次々に受けている。
【0008】 したがって、通常、一連の温度制御サイトの間を移動させることにより、試料
に温度変化を引き起こすことができる。これは、本発明の装置が、順次おこなわ
れる、望ましい任意の数の試料の実質的に連続的な処理に特によく適していると
いうことを意味する。それはまた自動化によく適しており、熱サイクルを実施す
るのに必要な主制御は搬送手段および温度制御サイトの電流源に及ぶ。
【0009】 本発明のコンテクストでは、「連続的な」方法は、全くのバッチ法とは反対で
、おこなわれている間ずっと連続的であるものを意味する。実際には、比較的多
数の一連の試料を連続的に処理するのに(別の言い方をすると、「セミバッチ」
プロセスにより)この装置を用いることができる。
【0010】 したがって、試料バッチが、(従来技術におけるように)(a)第1のサイト
で加熱あるいは冷却され、次に別の加熱あるいは冷却ステップのために第2のサ
イトに一緒に搬送されるか、あるいは(b)1つの場所に静止したバッチとして
熱サイクルを受けるのではなく、次々と順次進行する試料の「鎖」の形態で適切
に、このような各サイトを通して相次いで全ての試料を移動させることができる
。理想的には、各試料は連なった隣接する(複数の)試料とは異なる時刻に特定
の温度制御サイトに到達する。したがって、その(複数の)隣接試料から独立し
て各々を処理することができる(例えば、各々は任意の与えられた時刻に(複数
の)隣接試料と異なる温度でありうる)。
【0011】 この装置を用いて処理しうる一連の試料は、好ましくは、直線状もしくは実質
的に直線状、あるいは少なくとも非円形状に配置される。温度制御サイトを通し
て試料を連続的に搬送するように、やはり好ましくは、直線状に搬送手段を配置
することができ、好ましくは、搬送手段は自動であるいは少なくとも部分的に自
動で運転可能である。
【0012】 装置の温度制御サイトは好ましくはまた、直線状に次々と配置されているが、
それらは真の直線である必要はない。好ましくはサイトは4個より多く、より好
ましくは6個より多く、最も好ましくは10個あるいは16個あるいは20個あ
るいは50個あるいは100個より多い。通常、装置には100、150あるい
は200個までの温度制御サイトが含まれる。
【0013】 温度制御サイトで、必要な電気的効果を引き起こすために従来の装備を用いる
ことができる。例えば試料容器がサイトを通過するときに試料容器の相補的な部
分に接触しうる、しかるべき位置に適切に置かれた電気接点により電流を流すこ
とができる。温度制御サイトを通して試料がそれにより駆動される搬送手段(例
えば、一連のローラ)にこれらの接点を組む込んでもよい。別法として、単純な
容器に電流を誘起するのにサイトで磁場を用いることもできる。
【0014】 各サイトを、そこを通過する全ての試料容器に一定レベルの電流を流すかある
いは誘起するようにしておくことができる。これは操作を簡単にし、各々の個々
の試料がサイト間を移動するときに、個々の試料にやはり熱サイクルを加えるこ
とができる。
【0015】 装置はさらに、好ましくは自動化しうる制御手段を通常備え、それにより温度
制御サイトの電流供給、および/または試料の温度をモニタおよび/または制御
することができる。このような操作を行うために従来の装備を用いることができ
る。
【0016】 装置は、試料または試薬の充填あるいは試料のモニタリングなどの処理ステッ
プに適する装備をもつさらなる処理サイトを備えることができる。これらの処理
サイトのいくつかにおいて、加熱ブロック、オーブン、流体バス、熱風ブロア、
ファンなどの通常の装備を、普通必要ではないけれども、用いて、通過する試料
にさらなる加熱および/または冷却ステップを提供してもよい。
【0017】 1個または複数の追加処理サイトは、例えば試料中の目標増幅生成物の性質お
よび/またはレベルをモニタリングすることによる、サイトを通過する試料の組
成および/または試料で起こっている反応の進行のモニタリングのためであって
もよい。例えば着色あるいは蛍光ラベルで試料中の試薬に標識を付けることがで
き、その存在は適切な放射を当てることによりモニタリングサイトで検出するこ
とができる。このような場合、何らかの当てられた放射が試料に到達し、またそ
れらの条件を適切にモニタすることができるように、各試料は通常、少なくとも
一部分が透明あるいは半透明の容器内に入れられる。このコンテクストにおいて
、「透明」および「半透明」は、試料の性質がそれによりモニタできる何らかの
検出可能なシグナルについて言われている−このようなシグナルには例えば可視
光あるいは紫外光、蛍光および放射活性が含まれる。
【0018】 試料から放出される検出可能なシグナルを検知するために、モニタリングサイ
トでは従来の検出装置を用いることができる。このような検出装置は通常、例え
ば試料による放射(例えば、可視光または紫外光、蛍光、放射活性)の吸収ある
いは放出を検出する手段、および/またはこのような放出を誘導する手段を備え
、例には光量計(light meter)あるいはルミノメータがある。反応
のモニタリングは反応を通して有効で正確で連続的でありうるし、それらがモニ
タリングサイトを通過するとき試料を個別にモニタすることができる。
【0019】 追加の処理サイトでは別の機能を果すこともできる。例えば、充填サイトでは
望みの試薬を試料容器に充填し、より下流のサイトで封印することができる。試
料調製および/または処理サイト、例えばさらなる試料あるいは試薬が試料容器
に導入される洗浄ステーションあるいはサイトがあってもよい。
【0020】 装置の搬送手段は、ローラ、軌道と搬送ベルトなどの従来の手段を備えること
ができ、正確な形態は試料の数および性質ならびに試料を配置し支えるやり方に
依存する。それを通して電流が流れたとき発熱する導電性材料(特にポリマー)
を備える、WO−98/24548に記載される容器などの容器に、適当に試料
を入れておくことができる。次に、試料がサイトを通過するときに、望みの温度
変化が起こるように、電流を容器に流すかあるいは誘起することができる。
【0021】 しかし好ましくは、本発明の装置を利用する場合、次々と順次配置された独立
した一連の試料容器を備え、また一連の処理サイトを通して連続的に搬送される
ように構成された(好ましくは長く伸びた)試料サポート上もしくはサポートに
試料は存在し、このサポートは、それを通して電流が流れたときに発熱する導電
性材料を備える。
【0022】 試料容器は、好ましくは、互いに独立していて個々にシールおよび/または隔
離できる。直線状、もしくは実質的に直線状配置の、あるいは少なくとも非円形
配置のサポート上もしくはサポートに試料容器を備えることができる。こうして
、好ましくは、各試料容器が、連なった隣接する(複数の)容器とは異なる時刻
に所定の処理(これには温度制御が含まれる)サイトに到達できるようにこのサ
ポートを使用することができ、また各容器は任意の所与の時刻にその隣接する(
複数の)容器とは異なるサイトを占有し、かつ/または各容器を異なる温度に保
つことができる。サポートは試料容器を支える範囲に渡って連続でなければなら
ない。
【0023】 本発明の第2の態様は、第1の態様による装置で使用するための、このような
試料サポートを提供する。
【0024】 サポートの導電性材料は、アルミニウムあるいは銅などの金属であってよいが
、好ましくはプラスチック材料である。このようにして用いられる導電性ポリマ
ーは、当技術分野において知られており、例えば米国NewarkのCalie
nte Systems Inc.から入手可能である。このようなポリマーの
別の例は、例えば米国特許第5,106,540号および第5,106,538
号に開示されている。適切な導電性ポリマーは、PCRプロセスで使用するのに
最適の300℃までの温度を提供することができる。
【0025】 導電性プラスチック材料は特に導電性材料が充填されたポリマーであってよい
。このような導体充填材料は例えばフランスのRTP社から入手可能である。通
常、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、あるいはナイロンポリ
マーなどの熱硬化性ポリマー樹脂であるポリマーが、それに埋め込まれた(通常
繊維の形態の)カーボンあるいは金属(例えば、銅)などの導電性材料要素を含
有する。これらの要素は、導電性プラスチック材料の、例えば1と50%w/w
の間、あるいはより多くの部分を構成する。
【0026】 このようなポリマーの利点は、それらを急速に加熱できることである。加熱速
度はポリマーの詳細な性質、その寸法および流される電流の量による。好ましく
は、ポリマーの抵抗値は大きく、例えば1000ohm・cmを超える。ポリマ
ーを流れる電流量を制御することにより、その温度を容易に制御することができ
、ポリマーを望みの時間だけ望みの温度に保持できる。温度間の転移速度を同様
に制御することができる。さらに、ポリマーの熱質量(thermal mas
s)が小さいために、比較的早い冷却も保証することができる。
【0027】 例えばPCR処理用試料容器の製作にこのようなポリマーを使用することは、
WO−98/24548に記載されている。このポリマーを射出成形することが
でき、したがって直接試料容器およびそれらの部品を成形するのに用いることが
できる。このため本発明による試料サポートでは、導電性材料、好ましくはプラ
スチックは通常、各試料容器の一部分を形作るかあるいは各試料容器と一体化さ
れている。適切には、容器あるいはサポートの望ましい位置に導電性ポリマーか
らなる別個の要素を組み入れることができるようにして、ポリプロピレンなどの
、導電性ポリマーと共に成形することができる別のポリマーで試料容器あるいは
サポートをつくることができる。例えば、各試料容器は理想的には、各容器を個
々に温度制御できるように、隣接する容器の導電性要素とは独立した1つまたは
複数の導電性要素を組み込む。
【0028】 別法として、試料容器を組み込むサポートを導電材料の層から形作るか(例え
ば射出成形あるいは押出により)、あるいはサポートが導電性材料の層を含んで
いてもよい。この場合、サポートは、やはり独立した温度制御を可能にするため
に、個々の試料容器の位置に対応して、電気的に分離可能な一連の領域を好まし
くは備える。例えばサポートに適切に配置された電気絶縁要素(これには開口部
も含めてよい)を持たせることにより、これを達成することができる。別法とし
て、各試料容器に独立した電極対を用意することにより、このような各容器に局
在化した電流を流すことができるようにしてもよい。
【0029】 (やはりWO−98/24548に記載される)さらなる別法として、例えば
ラミネーションおよび/または堆積技術により、導電性材料で各試料容器の内部
表面をコートすることができる。例えば厚さ0.01から10mm、好ましくは
0.1から0.3mmのシート材料あるいはフィルムの形態で、導電性プラスチ
ック材料を適切に供用することができる。箔あるいは同じような厚さの電気的に
堆積されたコーティングの形態で、金属導体を宛がうことができる。
【0030】 別法として、導電性要素が各試料容器に極めて近接して、理想的には接触して
備えられる。適切な配置では試料容器の回りに導電性材料のシース(sheat
h)を含む。ここでも、この材料は、好ましくはやはり導電性ポリマーである。
【0031】 前記のタイプの導電性プラスチックは、電流が流れると熱を放出する傾向があ
るため、それと接触する試料に局所的温度変化を発生させるのに用いることがで
きる。
【0032】 本発明に従って導電性材料、特にプラスチック材料を用いることにより、容器
に入っている試料の温度を独立に制御するように別々に電流を各容器に流すこと
ができるので、多数の試料入りの容器を次々と事実上連続的に処理することが可
能となる。同時に、容器構造体自体にこのような温度制御手段を組み込むことに
より、比較的簡単でコンパクトな試料サポートおよび処理装置を実現することが
できる。
【0033】 本発明の装置で用いる試料サポートを供用するために、あらゆる様式の従来の
反応容器を適切に一緒に連結するか、あるいは連続的な形態で製造してもよい。
プレス加工あるいは成形により例えば可撓性のあるストリップに、反応ウェルの
形態の試料容器を形成してもよい。
【0034】 このように、本発明による試料サポートは、適切な可撓性のある(好ましくは
プラスチック)材料のストリップを備え、その上に一連の試料容器が据え付けら
れるか、あるいはそれに一連のこのような容器が形成される。前記の如く、導電
性材料からこの可撓性ストリップ自体をつくるか、あるいは可撓性ストリップは
(例えば、積層体として)導電性材料を組み込んでいてもよい。
【0035】 しかし、より好ましくは、試料サポートは一連の反応「ユニット」を備え、各
ユニットは1個または複数の試料容器をもち、また好ましくは、処理サイトを通
して次々に搬送できるように、ユニットは1個の鎖として互いに連結している。
このような反応ユニットの例は、連結した形ではないが、例えばWO−98/0
9728およびFindlay et al.、「Automated Clo
sed−Vessel System for in Vitro Diagn
ostics Based on Polymerase Chain Rea
ction」(ポリメラーゼ連鎖反応に基づくin vitro診断のための自
動化閉容器システム)、Clinical Chemistry、39、no.
9、1993、pp 1927〜1933に記載されている。
【0036】 反応容器あるいはユニットのそれぞれ(導電性材料)を加熱する手段により、
個々の試料を、連なっており互いに隣接している試料でさえ選択的に局所的に加
熱することが可能となるため、反応容器あるいはユニットの連結鎖を活用するこ
とが可能となる。同様に、一連の試料容器あるいは反応ユニットを連結できると
いうことにより、処理効率を非常に高め、処理装置の寸法および複雑さを減少さ
せ、また自動化を容易にすることができる。
【0037】 各反応ユニットは、例えば、ほぼクレジットカードの寸法と形状であってよい
。試料サポートの上にこのユニットを据え付けるか、あるいは都合よくは、それ
らを連結ユニット鎖の形態でつくってもよく、鎖は理想的にはロールとしてある
いは扇子状の積重ね(fanned stack)として保管するのに十分な可
撓性をもつ。従来技術の反応システムはこのようなユニットをバッチ処理したで
あろうし(前記Findlay他により記載されるように)、あるいは1つの処
理サイトに各ユニットの静止を保ったままで各ユニットに熱サイクルを加えたで
あろう。本発明はユニットが作製されつつ、連続的に処理されることを可能にす
る。
【0038】 本発明の試料サポートは、好ましくは3個より多いかもしくは5個より多く、
より好ましくは10個以上、最も好ましくは少なくとも20個もしくは50個あ
るいは100個以上の次々と配置された試料容器を備える。例えば、ペアあるい
はより大きなグループの配列(array)に容器を配置することができ、その
結果、例えば2個の隣接する容器が同時にある処理サイトに到着し、別の2個が
その後に従いさらに別の2個がそれに従い、以下同様のことが続く。適切には、
この容器はキャピラリチューブの形態のものである。
【0039】 好ましくは、それに入っている試料をモニタする助けとなるように、各容器の
少なくとも一部分は透明あるいは半透明である。
【0040】 試料サポートは、サポートが適当な処理サイトを通過するときに容易に導電性
材料に電流を流せるように、好ましくは電気接点(例えば、サポートの端部に、
および/または各試料容器もしくは反応ユニットに設けられる)を備える。別法
として、例えば使われている導電材料に適切な電場あるいは磁場を加えることに
より、導電材料に電流を誘起することができる。理想的には、サポートと試料容
器は、各容器の温度をサポート上の他の容器とは独立に制御できるように、各容
器、あるいは少なくとも1組の容器に個別に電流を流すことができるように配置
されている。
【0041】 例えば関連情報を収めるマイクロチップを用いて、試料サポートの容器、およ
び/または容器を備える反応ユニットに標識を付けて処理中の容器を同定するこ
とができる。1種または複数の試薬、特に凍結乾燥、冷凍あるいは安定化試薬を
、従来のやり方で容器に予め充填しておくことができる。別法として、本発明に
よる装置に備えられたインラインピペッティングステーションで、容器に試薬を
投入することができる。
【0042】 試料サポート、および/または試料サポートが備える各試料容器あるいは反応
ユニットは、好ましくは、使用後に捨てることができるようにデザインされてい
る。
【0043】 例えば(連続的な形態ではないが)同時係属の英国特許出願第9922971
.8号に記載されるように、サポートは導電層と表面層を備えそれらの間に定め
られる1個または複数の試薬ウェルをもつことができる。適切な試薬でこのよう
な試料容器を満たし、次に熱サイクルを受ける前にシールすることができる。
【0044】 本発明の第1の態様による装置を用いるとき、温度制御サイトおよび場合によ
っては存在するモニタリングサイトの上流の処理サイトで、第2の態様によるサ
ポート上の試料容器を充填および/またはシールすることができる。装置の使用
についての他の態様と同様、部分的あるいは完全にこれらのステップを自動化す
ることができる。
【0045】 したがって、本発明による装置は、温度制御サイトの上流に、好ましくは試料
サポート上あるいはサポートにある一連の試料容器に試薬を充填する手段、およ
び/または充填された試料容器をシールする手段を備えることができる。この装
置はまた、好ましくは、前記タイプの試料サポートを製造する手段およびそのよ
うに製造された試料サポートを下流の処理サイトに搬送する手段も備える。
【0046】 本発明の第3の態様は熱サイクル反応を実施する方法を提供し、この方法には
、一連の試料を一連の次々と配置された温度制御サイトを通して搬送するために
、第1の態様による装置、および/または第2による試料サポートを用いること
が含まれ、各サイトでは、試料に温度変化を引き起こすために、サイトを通過し
試料が入っている容器に電流が流されるか、あるいは誘起される。
【0047】 このような方法では、好ましくは、試料は温度制御サイトを通して連続的に搬
送される。適切には熱サイクル反応は増幅反応、特にPCR反応の一部である。
【0048】 この方法は、好ましくは、少なくとも部分的に、例えばコンピュータ制御によ
り自動化される。この方法により処理量の多い試験が可能となり、このことは、
例えば空気、体液、食物などの病原体あるいは他の(遺伝子汚染を含む)汚染物
質のDNA増幅などの診断法にとって特に望ましい。
【0049】 この方法は、例えば貯蔵雰囲気(storage atmosphere)、
反応混合物、水あるいは食物供給、生産物あるいは副生成物、廃棄物排出口(w
aste outlet)における、あるいはin vivoの体液おける環境
条件さえもオンラインでモニタするのに特に有用である。
【0050】 関心のある環境から連続的に試料を取出し、本発明の方法を用いて次々と熱サ
イクルを含む診断プロセスのもとにおくことができる。試料がモニタ用のサイト
を通るとき、試料組成が時間に依存する様子を知ることができる。
【0051】 本発明の装置に関連する前記のように、1つまたは複数の追加の処理サイトで
、しかるべく試料を取得し、かつ/または容器に充填し、かつ/またはモニタす
ることができる。
【0052】 第4の態様によれば、本発明は第2の態様による試料サポートを製造する方法
を提供し、この方法には、それに電流が流れたとき発熱する導電性(好ましくは
プラスチック)材料を備える可撓性ストリップに一連の反応ウェルを(例えばプ
レス加工により)形成することが含まれる。この方法に、1個または複数の反応
ウェルに適切な位置にある1個または複数の電気接点を設けることを含めること
ができる。この方法にはまた、1個または複数の反応ウェルに望ましい1種の試
薬あるいは複数の試薬を前もって充填することも含まれる。
【0053】 やはりここでも、可撓性ストリップは導電性材料からなっていてもよく、ある
いはそれはこのような材料の層を組み入れてもよい。
【0054】 本発明の第4の態様の方法を、第3の態様の方法に組み込んでもよい。
【0055】 本発明の第5および第6の態様によれば、(a)第2の態様による試料サポー
トと組み合わせた第1の態様による装置、ならびに(b)第3による方法におい
て第2の態様による試料サポートを用いること、が提供される。
【0056】 本発明はここで添付の説明用の図を参照してより詳細に説明されるであろう。
【0057】 全ての図は概略的である。
【0058】 最初に図1を参照すると、図示された方法は、矢印で示される方向に、次々と
配置された一連の処理サイト1〜7を通して、連続サポート上で、一連の試料を
搬送することを含む。この場合、サイト3〜6は、試料が望ましい温度間で熱サ
イクルを受ける温度制御サイトである。さらなる処理サイトは、(1)試料容器
に試料を充填すること、(2)容器の開放端をシールすることおよび(7)試料
に放射を照射し、適切に標識された試薬により放出される光を検出することによ
り、試料中の反応の進行、および/または試料の組成をモニタすること(例えば
、試料中の目標物質を検出するためのアッセイにおいて)、のために存在する。
〔別法として、サイト3、4、5および/または6で、加熱および冷却の完全な
熱サイクルを1回あるいは複数回実施することができる。〕好ましくは自動化さ
れた従来の装備が、必要な処理ステップを実施するために7個のサイトで使用さ
れる。
【0059】 通常、本発明による装置は、図1に概略的に示される7個より多い処理サイト
を備える。例えば、それは、3ステップ以上の典型的なPCR反応を実施するた
めに、150以上の温度制御サイトを備えることができる。
【0060】 図1のシステムでは、試料は、例えばWO−98/09728、あるいはFi
ndlay他(前記)により、あるいは同時係属の英国特許出願第992297
1.8号に開示される一般的な形態の使い捨て反応ユニットに入れられる(図4
参照)。各ユニットは一列の反応「ウェル」をもち、これにサイト1で望みの試
薬を充填し、サイト2でシールすることができる。このようなユニットの連続鎖
8は、可撓性プラスチック「ブリッジ」により互いに連結しており、ロール9に
蓄えられており、そこから処理サイト1〜7を通して供給される。従来の駆動手
段(示されていない)が、装置を通して自動的に鎖8を動かすために用いられる
【0061】 図2のシステムは、反応ユニットの鎖8が扇子状の積重ねとして蓄えられてい
ること以外は、図1のものと同じである。
【0062】 図3の別のシステムでは、反応ユニットの鎖11は、処理サイト1〜7の上流
の追加のサイト12で製作されており、そしてそこから直接装置を通して供給さ
れて望みの熱サイクル反応が起きる。
【0063】 図1、2および3のシステムで使用の試料サポートが図4および5に示されて
いる。図4のものは、一連のほぼチューブ状の試料ウェル21が従来のダイとチ
ューブ成形機を用いて叩き出されている、長く伸びた可撓性ストリップ20の形
態である。ストリップは前記タイプの導電性ポリマーからなり、このポリマーは
それを通して電流が流れると発熱する。各試料ウェルは電気接点22を備えてお
り、処理の適当な段階でそれに電流を流すことができる。23で示されるように
、例えば乾燥あるいは凍結試薬をウェルに前もって充填することができる。
【0064】 本発明による方法には、未処理のポリマーストリップに試料ウェル21を叩き
出すステップ、電気接点22を導入するステップ、ウェルに望みの試薬を充填す
るステップ、充填されたウェルをシールするステップ(例えば、ヒートシールに
より、あるいは接着剤または栓により)ならびに次のこうして形成された一連の
試料を一連の温度制御サイトおよび場合によっては存在するモニタリングサイト
などの追加の処理サイトを通して搬送するステップ、を含めることができる。し
たがって、連続的に全プロセスを実施することができ、また完全な自動化に適し
ている。
【0065】 図5および6の試料サポートは、全体として31で指定される可撓性ストリッ
プに設けられた、ほぼクレジットカードの大きさの一連の反応「ユニット」30
を備える。ストリップは、薄いアルミニウム箔の裏打ち層32、接着層34によ
り裏打ち層に固着したポリカーボネート仕切り層33、および接着剤36により
仕切り層に固着する光学的に透明なポリカーボネート表面層35を備える。各ユ
ニットでは、仕切り層33は、試料ウェルを定める穴37(この場合、6個)の
アレイを備える。この穴37はチャネル38および入口39(図6参照;簡単の
ため図5では省略)と連通しており、これらを通じて試薬を試料ウェルに導入す
ることができる。入口がシールされた後、閉じ込められた試料で熱サイクル反応
が実施される。例えばWO−98/09728、Findlay他(前記)、あ
るいは同時係属の英国特許出願第9922971.8号に記載される方法により
、充填とシールを実施することができる。
【0066】 熱導電性のアルミニウム層32の存在が、ユニット内の試料を望みの温度に加
熱あるいは冷却するのに必要な時間を短縮する。電極40が各「ユニット」に隣
接してストリップ31上に備えられる(図6参照)。
【0067】 適切なやり方で配置され、各ユニットに設けられる試料ウェルの数はいくらで
もよい。望ましい試薬を前もってウェルに充填することもできる。
【0068】 ストリップ31は、この場合はスプロケットホール41である、規則的で一定
間隔の噛み合わせることができる一連の駆動手段を備え(図6を参照)、それに
より一連の処理サイトを通してストリップを駆動することができる。ストリップ
は、その可撓性を増すために連接するユニット間のライン42に沿って刻み目が
入れられている。
【0069】 本発明による別の試料サポートは、例えば図5および6の箔裏打ち層32に対
応する可撓性裏打ちストリップ備えてもよく、その上に表面および仕切り層35
および33を組み込む一連の反応ユニットが据え付けられる。裏打ちストリップ
は何らかの導電性材料、特に導電性ポリマーからなっていてもよい。
【0070】 さらに別のものとして、導電層がない代わりに導電性要素を各試料ウェルに独
立して組み込んでもよい。これらは電導性ポリマーからなる適切に位置づけられ
た領域からなる形態をとることができるであろう。
【0071】 図7は、適当なやり方で互いに連結されている、個々のPCR反応容器(チュ
ーブ43)の鎖を、本発明に従ってどのようにして一連の処理サイト44を通し
て搬送することができるかということを示す。各サイトには、移動式の1対のア
クチュエータ45が配置されていて、チューブがサイトを通過するときチューブ
に存在する導電要素に磁場をかけ、従って電流を誘起する。
【0072】 各チューブ43(図8参照)は、主にポリプロピレンから形成されているが導
電性ポリマーのある形状の外側層46を組み込む2部射出成形品である。この外
側層はアクチュエータ45によりその内部に電流が誘起されたとき発熱し、こう
してチューブの内容物に熱を供給する。
【0073】 チューブ43はまた試料充填後その開放端をシールする栓47をもつ。
【0074】 図9および10に示される別のシステムでは、PCRチューブ48の鎖は、1
対の「ピンチローラー」49により、本発明よる装置を通して搬送される。これ
らのローラーはスチールなどの導電性材料からなり、使用時に各チューブがロー
ラーを通過するとき、それらが各チューブの導電性ポリマーからなる外側層50
(図10参照)と電気的接触を形成するように据え付けられている。この接触は
、図には示されていないが、適切な位置にあるブラシなどによっておこなうこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による方法および装置を示す図である。
【図2】 本発明による別の方法および装置を示す図である。
【図3】 本発明による別の方法および装置を示す図である。
【図4】 図1、2あるいは3の方法および装置で用いられる試料サポートの垂直縦断面
図である。
【図5】 図1、2あるいは3の方法および装置で用いられる試料サポートの垂直縦断面
図である。
【図6】 図5の試料サポートの水平断面図である。
【図7】 本発明による装置を通過する試料サポートの平面図である。
【図8】 図7の配置の垂直断面図である。
【図9】 本発明による別の装置を通過する試料サポートの平面図である。
【図10】 本発明による別の装置を通過する試料サポートの垂直断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 スクアイレル,デイビツド・ジエームズ イギリス国、ウイルトシヤー・エス・ピ ー・4・0・ジエイ・キユー、ソールズベ リ、ポートン・ダウン、デイー・エス・テ イー・エル (72)発明者 リー,マーテイン・アラン イギリス国、ウイルトシヤー・エス・ピ ー・4・0・ジエイ・キユー、ソールズベ リ、ポートン・ダウン、デイー・エス・テ イー・エル Fターム(参考) 4B024 AA20 CA01 HA11 HA19 4B029 AA23 BB20 CC01 DD06 DF01 DG06 GA02 GA06 GB02 4G075 AA01 AA63 AA65 BA10 BB10 CA02 DA02 EA06 EB21 ED20 EE02 EE07 EE31 FA01 FA12 FB02 FB03 FB12 FC04 FC11 FC20

Claims (53)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次々と配置された一連の温度制御サイトおよび該サイトを通
    して一連の試料を搬送するための搬送手段を備え、各サイトが、試料に温度変化
    を引き起こすために、該サイトを通過する試料の入った容器に電流を流すかある
    いは電流を誘起するための手段を備える、熱サイクル反応を実施するための装置
  2. 【請求項2】 搬送手段が少なくとも部分的に自動化されている請求項1に
    記載の装置。
  3. 【請求項3】 処理サイトが直線状に配置されている請求項1または2に記
    載の装置。
  4. 【請求項4】 次々と配置された4個より多い温度制御サイトを備える請求
    項1から3のいずれか一項に記載の装置。
  5. 【請求項5】 各温度制御サイトが該サイトを通過する全ての試料容器に一
    定レベルの電流を流すかあるいは誘起する請求項1から4のいずれか一項に記載
    の装置。
  6. 【請求項6】 各温度制御サイトで搬送手段に組み込まれた電気接点を通し
    て電流が試料容器に流される請求項1から5のいずれか一項に記載の装置。
  7. 【請求項7】 1個または複数の追加の処理サイトを備える請求項1から6
    のいずれか一項に記載の装置。
  8. 【請求項8】 1個または複数の追加の処理サイトに、サイトを通過する試
    料の組成および/または試料内で起こっている反応の進行をモニタするためのモ
    ニタリング手段を備える請求項7に記載の装置。
  9. 【請求項9】 モニタリング手段がサイトを通過する試料による放射の吸収
    もしくは放出を検出するための手段、および/または該放出を誘導するための手
    段を備える請求項8に記載の装置。
  10. 【請求項10】 1個または複数の追加の処理サイトに、サイトを通過する
    一連の試料容器に試薬を充填するための充填手段を備える請求項7から9のいず
    れか一項に記載の装置。
  11. 【請求項11】 1個または複数の追加の処理サイトに、サイトを通過する
    、試料の入った容器をシールするための手段を備える請求項7から9のいずれか
    一項に記載の装置。
  12. 【請求項12】 温度制御サイトの上流に、次々と順次配置された一連の独
    立した試料容器を備える試料サポートを製造するための手段、および該製造され
    た試料サポートを温度制御サイトに搬送するための手段を備える請求項1から1
    1のいずれか一項に記載の装置。
  13. 【請求項13】 熱サイクル反応を実施するための装置であって、実質的に
    添付の説明用の図を参照して本明細書に記載されるようなものである装置。
  14. 【請求項14】 請求項1から13のいずれか一項に記載の装置で使用する
    ための試料サポートであって、次々と順次配置された一連の試料容器を備え、一
    連の処理サイトを通して連続的に搬送されるように構成されたサポートであり、
    電流が流れたときに発熱する導電性材料を備えるサポート。
  15. 【請求項15】 各試料容器が、電流が流れたときに発熱する導電性材料か
    らなる独立した要素を組み込む請求項14に記載の試料サポート。
  16. 【請求項16】 導電性材料がプラスチック材料である請求項14または1
    5に記載の試料サポート。
  17. 【請求項17】 導電性プラスチック材料が導電性材料充填ポリマーである
    請求項16に記載の試料サポート。
  18. 【請求項18】 導電性材料がカーボンあるいは金属である請求項17に記
    載の試料サポート。
  19. 【請求項19】 試料容器が直線状、あるいは実質的に直線状に配置されて
    いる請求項14から18のいずれか一項に記載の試料サポート。
  20. 【請求項20】 可撓性材料のストリップを備え、その上に一連の試料容器
    が据え付けられているか、あるいは該ストリップに一連の試料容器が形成されて
    いる請求項14から19のいずれか一項に記載の試料サポート。
  21. 【請求項21】 可撓性材料が導電性プラスチック材料である請求項20に
    記載の試料サポート。
  22. 【請求項22】 可撓性材料が導電性プラスチック材料の層を組み込む請求
    項20に記載の試料サポート。
  23. 【請求項23】 各容器を独立に温度制御できるように、個々の試料容器の
    位置に対応して、電気的に分離可能な一連の領域を備える請求項21または22
    に記載の試料サポート。
  24. 【請求項24】 試料容器が可撓性材料で形成される請求項20から23の
    いずれか一項に記載の試料サポート。
  25. 【請求項25】 一連の反応ユニットを備え、ユニットの各々が1個または
    複数の試料容器を提供し、さらに該ユニットが、処理サイトを通して次々と搬送
    できるように1つの鎖として互いに連結している請求項14から19のいずれか
    一項に記載の試料サポート。
  26. 【請求項26】 試料サポートが使用後捨てることができるようにデザイン
    されているか、あるいは試料サポートに備わる試料容器もしくは反応ユニットが
    使用後捨てることができるようにデザインされている請求項14から25のいず
    れか一項に記載の試料サポート。
  27. 【請求項27】 サポートが適当な処理サイトを通過するとき、導電性材料
    に容易に電流を流せるようにするための電気接点をさらに備える請求項14から
    26のいずれか一項に記載の試料サポート。
  28. 【請求項28】 容器に入っている試料の組成および/または試料内で起こ
    っている反応の進行をモニタできるように、各試料容器の少なくとも一部分が透
    明あるいは半透明である請求項14から27のいずれか一項に記載の試料サポー
    ト。
  29. 【請求項29】 3個より多くの次々と配置された試料容器を備える請求項
    14から28のいずれか一項に記載の試料サポート。
  30. 【請求項30】 10個以上の次々と配置された試料容器を備える請求項2
    9に記載の試料サポート。
  31. 【請求項31】 試料容器がアレイとして配置される請求項14から30の
    いずれか一項に記載の試料サポート。
  32. 【請求項32】 1個または複数の試料容器が1種または複数の試薬で前も
    って充填されている請求項14から31のいずれか一項に記載の試料サポート。
  33. 【請求項33】 ロールの形態である請求項14から32のいずれか一項に
    記載の試料サポート。
  34. 【請求項34】 扇子状の積重ねの形態である請求項14から32のいずれ
    か一項に記載の試料サポート。
  35. 【請求項35】 一連の処理サイトを通してサポートを駆動できる、噛み合
    わせることができる駆動手段を備える請求項14から34のいずれか一項に記載
    の試料サポート。
  36. 【請求項36】 実質的に添付の説明用の図を参照して本明細書に記載され
    るようなものである試料サポート。
  37. 【請求項37】 次々と配置された一連の温度制御サイトを通して一連の試
    料を搬送するために、請求項1から13のいずれか一項に記載の装置、および/
    または請求項14から36のいずれか一項に記載の試料サポートを用いることを
    含み、各サイトで、試料に温度変化を引き起こすために、サイトを通過する、試
    料の入った容器に電流が流されるかあるいは誘起される、熱サイクル反応を実施
    する方法。
  38. 【請求項38】 一連の試料が温度制御サイトを通して連続的に搬送される
    請求項37に記載の方法。
  39. 【請求項39】 反応が増幅反応の一部分である請求項37または38に記
    載の方法。
  40. 【請求項40】 反応がPCR反応の一部分である請求項39に記載の方法
  41. 【請求項41】 試料が、試料の組成、および/または試料内で起こってい
    る反応の進行がモニタされる1個または複数の処理サイトを通してさらに搬送さ
    れる請求項37から40のいずれか一項に記載の方法。
  42. 【請求項42】 試料サポート上あるいは試料サポートに設けられた試料容
    器が、試料容器に試料および/または試薬が充填される処理サイトを通して搬送
    される請求項37から41のいずれか一項に記載の方法。
  43. 【請求項43】 少なくとも部分的に自動化されている請求項37から42
    のいずれか一項に記載の方法。
  44. 【請求項44】 熱サイクル反応を実施するための方法であって、実質的に
    添付の説明用の図を参照して本明細書に記載されるようなものである装置。
  45. 【請求項45】 請求項14または該請求項14に従属する請求項のいずれ
    かに記載の試料サポートを製造する方法であって、導電性材料を通して電流が流
    れると発熱する導電性材料を備える可撓性ストリップに一連の反応ウェルを形成
    することを含む方法。
  46. 【請求項46】 導電性材料がプラスチック材料である請求項45に記載の
    方法。
  47. 【請求項47】 1個または複数の反応ウェルに適切な位置にある1個また
    は複数の電気接点を設けることをさらに含む請求項45または46に記載の方法
  48. 【請求項48】 1個または複数の反応ウェルを望ましい1種の試薬または
    複数の試薬で前もって充填することをさらに含む請求項45から47のいずれか
    一項に記載の方法。
  49. 【請求項49】 請求項14または該請求項14に従属する請求項のいずれ
    かに記載の試料サポートを製造する方法であって、実質的に添付の説明用の図を
    参照して本明細書に記載されるようなものである方法。
  50. 【請求項50】 請求項45から49のいずれか一項に記載の方法をさらに
    組み入れる請求項37から44のいずれか一項に記載の方法。
  51. 【請求項51】 請求項14から36のいずれか一項に記載の試料サポート
    と組み合わせた請求項1から13のいずれか一項に記載の装置。
  52. 【請求項52】 請求項37から44のいずれか一項に記載の方法での、請
    求項14から36のいずれか一項に記載の試料サポートの使用。
  53. 【請求項53】 関心のある環境条件のオンラインモニタリングの方法であ
    って、環境から連続的に試料を取出すこと、および請求項37から44もしくは
    50のいずれか一項に記載の方法を用いて、次々と各試料を熱サイクルを含む診
    断プロセスのもとにおくことを含む方法。
JP2001564898A 2000-03-08 2001-03-07 熱サイクル反応システム Ceased JP2003525617A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB0005434.6 2000-03-08
GBGB0005434.6A GB0005434D0 (en) 2000-03-08 2000-03-08 Reaction system
PCT/GB2001/000988 WO2001066254A1 (en) 2000-03-08 2001-03-07 Reaction system for thermal cycling

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003525617A true JP2003525617A (ja) 2003-09-02

Family

ID=9887102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001564898A Ceased JP2003525617A (ja) 2000-03-08 2001-03-07 熱サイクル反応システム

Country Status (11)

Country Link
US (2) US7264961B2 (ja)
EP (1) EP1261429B1 (ja)
JP (1) JP2003525617A (ja)
CN (1) CN1292834C (ja)
AT (1) ATE445460T1 (ja)
AU (2) AU2001237585B2 (ja)
CA (1) CA2402171C (ja)
DE (1) DE60140178D1 (ja)
GB (1) GB0005434D0 (ja)
HK (1) HK1056702A1 (ja)
WO (1) WO2001066254A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1964610A2 (en) 2007-02-27 2008-09-03 Sony Corporation Nucleic acid amplifier
EP2251677A2 (en) 2009-05-14 2010-11-17 Sony Corporation Optical detector
JP2011250803A (ja) * 2004-10-06 2011-12-15 Universal Bio Research Co Ltd 反応容器、および反応制御装置
JP2019195341A (ja) * 2012-07-31 2019-11-14 ジェン−プローブ・インコーポレーテッド 自動インキュベーションのためのシステム、方法、および装置

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0005434D0 (en) * 2000-03-08 2000-04-26 Secr Defence Reaction system
GB0226863D0 (en) * 2002-11-19 2002-12-24 Biogene Ltd Improvements in and relating to reaction vessels and reaction apparatus for use with such vessels
CA2821580A1 (en) 2010-12-17 2012-06-21 Bjs Ip Limited Methods and systems for fast pcr heating
US8675363B2 (en) * 2011-07-26 2014-03-18 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Thermal conductors in electronic devices
DE102011083555B4 (de) * 2011-09-27 2013-10-10 Aspre Ag Analyseverfahren und Analysevorrichtung
US9579657B2 (en) 2012-05-24 2017-02-28 Bjs Ip Ltd Clamp for fast PCR heating
US20140302562A1 (en) * 2013-03-15 2014-10-09 Bjs Ip Ltd. Fast pcr heating

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04501530A (ja) * 1988-11-03 1992-03-19 マックス―プランク―ゲゼルシャフト・ツア・ヘルデルング・デア・ビッセンシャフテン・エーフ 試料の温度をさまざまな値に選択して調整する装置
WO1998024548A1 (en) * 1996-12-06 1998-06-11 The Secretary Of State For Defence Reaction vessels

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3260413A (en) * 1964-08-31 1966-07-12 Scientific Industries Automatic chemical analyzer
US4263256A (en) 1979-11-05 1981-04-21 Coulter Electronics, Inc. Cuvettes for automatic chemical apparatus
AU553772B2 (en) 1981-07-20 1986-07-24 American Hospital Supply Corp. Cuvette system for automated chemical analyzer
EP0231068B1 (en) 1986-01-14 1994-03-16 RAYCHEM CORPORATION (a Delaware corporation) Conductive polymer composition
US5106538A (en) 1987-07-21 1992-04-21 Raychem Corporation Conductive polymer composition
GB8917963D0 (en) 1989-08-05 1989-09-20 Scras Apparatus for repeated automatic execution of a thermal cycle for treatment of biological samples
US5270183A (en) * 1991-02-08 1993-12-14 Beckman Research Institute Of The City Of Hope Device and method for the automated cycling of solutions between two or more temperatures
DE4208532A1 (de) 1991-03-26 1992-10-01 Jgc Corp Kleinkapazitaets-vielzweck-chargenanlage
FI915731A0 (fi) * 1991-12-05 1991-12-05 Derek Henry Potter Foerfarande och anordning foer reglering av temperaturen i ett flertal prov.
US5582754A (en) * 1993-12-08 1996-12-10 Heaters Engineering, Inc. Heated tray
JPH08196299A (ja) 1995-01-26 1996-08-06 Tosoh Corp サーマルサイクリング反応装置及びこれに用いる反応容器
US5736314A (en) 1995-11-16 1998-04-07 Microfab Technologies, Inc. Inline thermo-cycler
GB9525794D0 (en) 1995-12-18 1996-02-21 Hale Alan Biotechnological process
JP3813655B2 (ja) 1996-02-22 2006-08-23 大日本印刷株式会社 Pcr装置
GB9618595D0 (en) 1996-09-06 1996-10-16 Central Research Lab Ltd Reaction cell
US6312886B1 (en) * 1996-12-06 2001-11-06 The Secretary Of State For Defence In Her Brittanic Majesty's Government Of The United Kingdom Of Great Britain And Northern Ireland Reaction vessels
GB9811060D0 (en) * 1998-05-23 1998-07-22 Secr Defence Incubation vessels
US6171850B1 (en) * 1999-03-08 2001-01-09 Caliper Technologies Corp. Integrated devices and systems for performing temperature controlled reactions and analyses
GB9922971D0 (en) 1999-09-29 1999-12-01 Secr Defence Reaction system
GB0005434D0 (en) * 2000-03-08 2000-04-26 Secr Defence Reaction system

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04501530A (ja) * 1988-11-03 1992-03-19 マックス―プランク―ゲゼルシャフト・ツア・ヘルデルング・デア・ビッセンシャフテン・エーフ 試料の温度をさまざまな値に選択して調整する装置
WO1998024548A1 (en) * 1996-12-06 1998-06-11 The Secretary Of State For Defence Reaction vessels

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011250803A (ja) * 2004-10-06 2011-12-15 Universal Bio Research Co Ltd 反応容器、および反応制御装置
EP1964610A2 (en) 2007-02-27 2008-09-03 Sony Corporation Nucleic acid amplifier
US9475051B2 (en) 2007-02-27 2016-10-25 Sony Corporation Nucleic acid amplifier
EP2251677A2 (en) 2009-05-14 2010-11-17 Sony Corporation Optical detector
US8945911B2 (en) 2009-05-14 2015-02-03 Sony Corporation Optical detector
US9228950B2 (en) 2009-05-14 2016-01-05 Sony Corporation Optical detector
US9651492B2 (en) 2009-05-14 2017-05-16 Sony Corporation Optical detector
EP3217165A1 (en) 2009-05-14 2017-09-13 Sony Corporation Optical detector for pcr methods
JP2019195341A (ja) * 2012-07-31 2019-11-14 ジェン−プローブ・インコーポレーテッド 自動インキュベーションのためのシステム、方法、および装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN1292834C (zh) 2007-01-03
CN1427744A (zh) 2003-07-02
ATE445460T1 (de) 2009-10-15
DE60140178D1 (de) 2009-11-26
CA2402171A1 (en) 2001-09-13
AU3758501A (en) 2001-09-17
HK1056702A1 (en) 2004-02-27
WO2001066254A1 (en) 2001-09-13
US7264961B2 (en) 2007-09-04
GB0005434D0 (en) 2000-04-26
EP1261429A1 (en) 2002-12-04
US7537927B2 (en) 2009-05-26
US20030148503A1 (en) 2003-08-07
AU2001237585B2 (en) 2006-04-27
EP1261429B1 (en) 2009-10-14
CA2402171C (en) 2009-06-09
US20070262068A1 (en) 2007-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7537927B2 (en) Reaction system for thermal cycling
US6436355B1 (en) Electrically conducting polymer reaction vessels
CN208562324U (zh) 空气基质数字微流控(dmf)装置
US9297040B2 (en) PCR device including two heating blocks
US20080038813A1 (en) Sample vessels
CN108004135B (zh) 基于Inkjet全自动在线液滴数字PCR装置
WO2006079814A2 (en) Method for carrying out a multi-step reaction, breakable container for storing reagents and method for transferring solid reagent using an electrostatically charged wand
EP3239288A1 (en) Pcr apparatus comprising repeated sliding means, and pcr method using same
CN106661533B (zh) 多重pcr芯片及包含其的多重pcr装置
AU2004315186A1 (en) High throughput device for performing continuous-flow reactions
CN102083533A (zh) 微流控芯片装置及其使用
JP2000500331A (ja) アッセイシステムおよびアッセイを実施する方法
AU2001237585A1 (en) Reaction system for thermal cycling
CA2384528A1 (en) Reaction system for performing in the amplification of nucleic acids
WO2002079510A1 (fr) Procede d'analyse de genes et analyseur a cet effet
CN102373148A (zh) 圆盘式超高速实时荧光定量pcr仪
WO2004029241A1 (ja) 電磁誘導加熱による核酸の増幅方法並びにそれに用いる反応容器及び反応装置
JP3813655B2 (ja) Pcr装置
AU2009287384B2 (en) Device for thermally regulating a rotationally symmetrical container
TWI294788B (en) Reaction system
KR100593263B1 (ko) 연속 흐름상 반응 장치
WO2014035163A1 (ko) 히터 유닛이 반복 배치된 열 블록을 포함하는 전기화학적 신호를 검출하기 위한 실시간 pcr 장치, 및 이를 이용한 실시간 pcr 방법
KR102667763B1 (ko) 유전자 증폭 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101019

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110118

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110419

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110712

A045 Written measure of dismissal of application [lapsed due to lack of payment]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20111129