JP2003525492A - 高速文書変換のためのシステムおよび方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 文書の各部分をその部分が変換されたときにより迅速に伝送し表示するために、ストリームド方式で文書を変換するための方法およびシステム。その方法およびシステムはワイヤレスハンドヘルド装置など、限定された帯域幅および／または表示容量の環境での動作に好適である。そのような装置は大量のデータを容易に受信することができず、かつ一般的に表示画面も比較的小さい。したがって本発明は、利用者が、いずれかの部分が表示されるまで文書全体が変換され次いで送信されるのを待つのではなく、文書の各部分が変換された後、素早く受信して表示することを可能にする。さらに、本発明はファイルの各モジュールが少なくとも一つの他のモジュールに対してのみ完全に解釈することができるワード処理文書ファイルフォーマットの如きモジュラーファイルフォーマットのために特に有用である。本発明は文書ソース（２０）の変換のための命令エージェント（１４）及び変換サーバ（２６）を利用し、生じた文書は表示装置（１２）上に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】発明の背景 本発明は、文書の高速自動変換のためのシステムおよび方法に関し、特に、例
えばＷＡＰ（ワイヤレスアプリケーションプロトコル）使用可能装置による送信
および表示のためにストリームド方式（ｓｔｒｅａｍｅｄ ｍａｎｎｅｒ）でそ
のような文書を変換するシステムおよび方法に関する。

【０００２】 セルラ電話は携帯電話用に、特に高速移動通信に関心を持つ利用者に、ますま
す人気が高くなってきている。そのような小型の携帯電子装置で利用可能な電子
計算能力およびメモリ空間の量が増加するにつれて、そのような装置による様々
な種類の通信サービスに対する需要が生じてきた。特に利用者は、セルラ電話が
ｅメール（電子メール）メッセージおよびウェブページをはじめ、多くの異なる
種類のマルチメディアデータを受信することを要求するようになった。

【０００３】 そのような要求に応えて、かつ携帯無線電子通信装置の動作の能力および効力
を延長するために、事実上のＷＡＰ（ワイヤレスアプリケーションプロトコル）
標準が開発された。ＷＡＰは今や、携帯電話機および他の型のワイヤレス通信装
置でマルチメディアおよび他の情報をはじめとするワイヤレスデータおよび電話
サービスを提示かつ配信するための標準である。ＷＡＰは、ワイヤレスネットワ
ークおよび電子装置自体の限界を仮定して、マルチメディアおよび電話サービス
の両方をそのようなワイヤレス通信装置に効率的に提供するように設計されてい
る。

【０００４】 ワイヤレス通信装置は、ケーブル接続電子装置とは異なる要件および欠点を持
つ。例えば、ワイヤレスネットワークはケーブルネットワークより著しく安定し
ないことが多々ある。そのような携帯通信装置を持つ利用者はこれらの装置をし
ばしば異なる場所で使用するので、ワイヤレスネットワーク接続は必ずしもいつ
でも利用可能ではなく、単一通信セッション中に突然利用不能になることさえあ
る。加えて、ワイヤレス通信装置自体が、利用可能な資源に関して、デスクトッ
プコンピュータより限定される。例えば、そのようなワイヤレス通信装置はしば
しばバッテリで作動し、かつより小さい表示画面であるので、一般的にＣＰＵ（
中央処理装置）のパワーが劣り、メモリが少なく、利用可能な電力の量が低い。
したがって、ワイヤレス通信装置は、インターネットからマルチメディアコンテ
ンツを効果的に配信するために、既存のソフトウェアおよびデータ伝送プロトコ
ルを適応させる必要がある。

【０００５】 ＷＡＰは、ワイヤレス通信装置の要件を満たすために、そのようなソフトウェ
アおよびデータ伝送プロトコルに要求される適応および修正を提供する。例えば
、ＨＴＭＬ（ハイパーテキストマーク付け言語）を適応させて、ＷＡＰ使用可能
装置およびそれらの対応する限界に適した文書マークアップ言語を提供するＷＭ
Ｌ（ワイヤレスマーク付け言語）を形成した。ＷＡＰ使用可能装置はＷＭＬで書
かれた文書を受信して表示することができ、それによってそのような装置が例え
ばＷＭＬで書かれたウェブページを表示することを可能にする。

【０００６】 残念ながら、帯域幅の問題は依然として、例えばセルラ電話などのＷＡＰ使用
可能装置が高速受信できるデータの量を制限する。したがって利用者は、文書全
体がＷＡＰ使用可能装置による表示のためにダウンロードされるまで、かなりの
時間待つことを余儀なくされる。さらに、利用者は文書全体ではなく、そのよう
な文書の一部分だけを見たい場合さえある。その部分が文書の終わり付近に位置
している場合には、利用者は、関心のある部分をＷＡＰ使用可能装置によって受
信できるまで、関心の無いデータがダウンロードされるのを待たなければならな
い。また、ＷＡＰ使用可能装置は、マイクロソフト・ワード（登録商標）文書な
どのファイルフォーマットを表示することができない。

【０００７】 この問題は、ＯＬＥ（Ｏｂｊｅｃｔ Ｌｉｎｋｉｎｇ ａｎｄ Ｅｍｂｅｄｄ
ｉｎｇ）ファイル構成要素（米国マイクロソフト社）から成るファイルなど、Ｗ
ＡＰ使用可能装置で表示するように元来設計されていない文書の場合、特に深刻
である。そのような構成要素、または他の型のファイルの構成要素は、ファイル
内に必ずしも順次にアセンブルされないので、構成要素を異なるファイルフォー
マットに変換ことができるためにはその前に、各構成要素は、他のそのようなフ
ァイル構成要素に対するその関係を決定するために、検査しなければならない。

【０００８】 例えば、ワード処理ソフトウェアプログラムのワード（登録商標）（米国マイ
クロソフト社）によって生成されるファイルは、実際にはＯＬＥファイル構成要
素からアセンブルされる。フォーマットブロックの順序はそれが参照するテキス
トブロックの順序と平行するので、そのようなファイルは、テキストブロックの
関連フォーマットブロックが到着した後でのみ、フォーマット付きテキストに変
換することができる。したがって、変換が成功するためには、フォーマットブロ
ックおよびテキストブロックの相対的順序、および特にこれらのブロック間の関
係が維持されなければならない。したがって、この問題の単純な解決策は、単に
ファイル全体を受信するまで待ち、次いでファイル全体を一度に変換することで
あり、それによって構成要素間の関係が容易に維持される。

【０００９】 より便利な解決策は、ファイル全体を受信されるのを待つことなく、かつ／ま
たはファイル内の構成要素の逐次的順序を考慮することなく、ファイルの部分を
変換する「ストリームド」変換を含む。そのようなストリームド変換は、利用者
が、文書全体が変換されるのを待つことなく、部分的に変換された文書を受信し
て表示し始めることを可能にする。利用者が例えば他の部分を見る前に文書の最
後の部分を見ることを任意に選択できるように、変換されて表示される部分を、
文書内のその部分の位置に関係なく、利用者が選択できることが好ましい。文書
の各部分が変換されるやいなやその部分を装置にダウンロードできるので、その
ような解決策は、ワイヤレス装置など狭帯域幅の装置にとって特に有用であろう
。例えば、文書をストリームド方式でＷＭＬ（ワイヤレスマーク付け言語）で変
換し、次いで、各部分の準備ができるやいなや、ＷＡＰ使用可能ワイヤレス装置
にダウンロードして表示することができる。そのような解決策は明らかにより効
果的であり、かつ明らかに利用者が文書をより迅速に見ることを可能にする。残
念ながら、そのような解決策は現在得られていない。

【００１０】 したがって、文書全体が変換される前に、変換された文書の少なくとも一部を
装置が受信して表示することができるように、例えばセルラ電話などのＷＡＰ使
用可能装置に文書をストリームド方式で変換するためのシステムおよび方法が必
要であり、それを持つことは有用であろう。

【００１１】図面の簡単な説明 上記およびその他の目的、態様、および利点は、図面に関連する発明の好適な
実施形態についての以下の詳細な説明から、いっそうよく理解されるであろう。 図１は本発明によるシステムの略ブロック図である。 図２Ａおよび図２Ｂは、本発明による変換システムを示す略ブロック図である
。図２Ｃは、模範的モジュラー文書フォーマットを示す。 図３は文書をストリームド方式で変換するための本発明による模範的方法のフ
ローチャートである。

【００１２】発明の概要 本発明は、文書の各部分をその部分が変換されるとより高速で伝送して表示す
るために、文書をストリームド方式で変換するための方法およびシステムである
。以下でより詳細に説明するように、本発明は、ここで「モジュラー文書」の「
モジュール」と呼ばれる、ブロック間に特定の関係を持つ離散ブロックに基づく
文書の変換に特に有用である。ブロックフォーマットの文書は、単にブロック間
の関係を変換プロセス中に維持しなければならないので、ストリームド方式で変
換することは比較的難しい。このことから、ブロック間の関係を保つことを可能
にするため、以前に調べたブロックを見直すためにバッファを維持することが必
要になる。

【００１３】 本発明では、モジュラー文書の少なくとも一部を利用者への表示用の変換ファ
イルフォーマットに変換するための方法であって、（ａ）モジュラー文書の少な
くとも一部を解析して解析文書を形成するステップと、（ｂ）解析文書を複数の
モジュールに分割するステップと、（ｃ）少なくとも１対のモジュール間の関係
を決定するステップと、（ｄ）該関係に従って少なくとも該モジュール対を変換
して、変換ファイルフォーマットを形成するステップとを備えた方法を提供する
。

【００１４】 本発明の別の実施形態では、少なくとも１対のモジュール間に関係を持つ複数
のモジュールを特徴とするモジュラー文書を利用者への表示用の変換ファイルフ
ォーマットに変換するためのシステムであって、（ａ）モジュラー文書を供給す
るための文書ソースと、（ｂ）モジュラー文書を受信し、少なくとも該モジュー
ル対間の関係に従ってモジュラー文書の少なくとも一部を変換ファイルフォーマ
ットに変換するための変換サーバとを備えたシステムを提供する。

【００１５】 本発明のさらに別の実施形態では、データを非逐次的順序で含む文書の少なく
とも一部を利用者への表示用の変換ファイルフォーマットに変換するための方法
であって、（ａ）文書の少なくとも一部を解析して解析文書を形成するステップ
と、（ｂ）文書の少なくとも一部におけるデータの順序を決定するステップと、
（ｃ）該データの順序に従って文書の少なくとも一部を変換して変換ファイルフ
ォーマットを形成するステップとを備えた方法を提供する。

【００１６】 以下で、用語「ネットワーク」とは、データの伝送を可能にする任意の２つの
電子装置間の接続を指す。

【００１７】 以下で、用語「ワイヤレス装置」とは、ワイヤレスチャネルによる、例えば無
線波の伝送によるデータ伝送を可能にする任意の型の電子装置を指す。以下で、
用語「セルラ電話」とは、ＰＳＴＮ（公衆交換電話網）システムへの接続を通し
て音声データおよび／または他のデータを任意選択的に伝送するように設計され
たワイヤレス装置である。

【００１８】 以下で、用語「計算装置」とは、ＤＯＳ、Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）、ＯＳ
／２（登録商標）、またはリナックスなどのオペレーティングシステムを有する
パーソナルコンピュータ（ＰＣ）、マッキントッシュ（登録商標）コンピュータ
、オペレーティングシステムとしてＪＡＶＡ（登録商標）−ＯＳを有するコンピ
ュータ、サン・マイクロシステム（登録商標）およびシリコン・グラフィックス
（登録商標）のコンピュータなどのグラフィカルワークステーション、ならびに
サン・マイクロシステムズ（登録商標）のＡＩＸ（登録商標）またはＳＯＬＡＲ
ＩＳ（登録商標）などのＵＮＩＸ（登録商標）オペレーティングシステムの何ら
かのバージョンまたは他のいずれかの既知かつ利用可能なオペレーティングシス
テムを有する他のコンピュータを含むが、それらに限定されず、あるいはラップ
トップ、ハンドヘルドコンピュータ、セルラ電話機、いずれかの種類のウェアラ
ブルコンピュータ、およびＷＡＰ使用可能装置を含むがそれらに限定されない任
意の装置のみならず、前に定義したネットワークに接続することができ、かつオ
ペレーティングシステムを有する任意の装置をも含む。以下で、用語「Ｗｉｎｄ
ｏｗｓ（登録商標）」は、Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）９５、Ｗｉｎｄｏｗｓ（
登録商標）３．ｘ（ｘは、「１」等の整数）、Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）ＮＴ
、Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）９８、Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）ＣＥ、Ｗｉｎ
ｄｏｗｓ（登録商標）２０００、およびマイクロソフト社（米国）によるこれら
のオペレーティングシステムのいずれかのアップグレードバージョンを含むが、
それらに限定されない。

【００１９】 以下で、用語「ウェブブラウザ」とは、ワールドワイドウェブサイトのウェブ
ページからのテキスト、グラフィックス、または両方を表示することのできる任
意のソフトウェアプログラムを指す。以下で、用語「ウェブページ」とは、ＨＴ
ＭＬ（ハイパーテキストマーク付け言語）またはＶＲＭＬ（仮想現実モデリング
言語）、ダイナミックＨＴＭＬ、ＸＭＬ（拡張可能なマーク付け言語）、ＷＭＬ
（ワイヤレスマーク付け言語）を含むがそれらに限定されないマーク付け言語で
書かれた任意の文書、またはそれらの関連コンピュータ言語で書かれた任意の文
書のみならず、ある特定のインターネットアドレスを通して、または１つの特定
のワールドワイドウェブサイトで到達可能なそのような文書の集合、または特定
のＵＲＬ（Ｕｎｉｆｏｒｍ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｌｏｃａｔｏｒ）を通して得る
ことのできる任意の文書をも指す。

【００２０】 以下で、用語「ウェブサイト」とは少なくとも１つのウェブページ、好ましく
は、コヒーレントなグループを形成するために仮想的に接続された複数のウェブ
ページを指す。以下で、用語「ウェブサーバ」とは、ウェブブラウザによる要求
に応じて少なくとも１つのウェブページを送信することのできるソフトウェア、
または計算機によって作動するソフトウェアプログラムなど、ハードウェアとソ
フトウェアの組合せを指す。

【００２１】 以下で、語句「ウェブページを表示する」とは、コンピュータ利用者が利用可
能なウェブページ上の情報の少なくとも一部分を表現するために必要な全ての動
作を含む。したがって、この語句は、グラフィック情報の可視表示、音声情報の
可聴生成、動画の動画化可視表示、およびビデオストリームデータの可視表示を
含むがそれらに限定されない。

【００２２】 以下で、特に記載しない限り、ＷＭＬカードは、本発明を説明するために前に
記載したウェブページと同様または同一であると想定する。

【００２３】 本発明の方法は、データプロセッサによって実行される一連のステップとして
記載することができ、したがって任意選択的にソフトウェア、ハードウェア、ま
たはファームウェア、もしくはそれらの組合せとして実現することができる。本
発明の場合、ソフトウェアアプリケーションは実質的にどんな適切なプログラミ
ング言語でも書くことができ、それは当業者が容易に選択することができる。選
択されるプログラミング言語はコンピュータハードウェア、およびソフトウェア
アプリケーションがそれに従って実行されるオペレーティングシステムと互換可
能でなければならない。適切なプログラミング言語の例はＣ、Ｃ＋＋、ＷＭＬス
クリプト、およびＪａｖａ（登録商標）を含むが、それらに限定されない。

【００２４】 （発明の詳細な説明） 本発明は、文書の各部分をその部分が変換されたときにより迅速に伝送し表示
するために、ストリームド方式で文書を変換するための方法およびシステムであ
る。本発明は、例えばワイヤレスハンドヘルド装置など、限定された帯域幅およ
び／または表示容量の環境での動作に好適である。前述の通り、そのような装置
は大量のデータを容易に受信することができず、かつ一般的に表示画面も比較的
小さい。したがって本発明は、利用者が、いずれかの部分が表示されるまで文書
全体が変換され次いで送信されるのを待つのではなく、文書の各部分が変換され
た後、素早く受信して表示することを可能にする。

【００２５】 以下でさらに詳しく説明する通り、本発明は、ここで「モジュラー文書」の「
モジュール」と呼ぶ、ブロック間に特定の関係がある離散ブロックに基づく文書
の変換に特に有用である。例えばストリーミング音声または映像データなど、す
でにストリームドフォーマットである文書も本発明に従って変換することができ
るが、本発明の特別な利点は、そのようなストリームドフォーマットでない文書
を処理する能力である。ブロックフォーマットの文書は、単に変換プロセス中に
ブロック間の関係を維持しなければならないために、ストリームド方式で変換す
ることがいっそう難しい。このことから、ブロック間の関係を保つことを可能に
するため、以前に調べたブロックを見直すためにバッファを維持することが必要
になる。

【００２６】 例えば、ワード（登録商標）ソフトウェアプログラム（米国、マイクロソフト
社）などの標準的または所有権のあるフォーマットのいずれかで書くことのでき
るワード処理文書は、テキストおよびフォーマット命令の別個のブロックから構
成することができる。テキストの各ブロックと対応するフォーマット命令のブロ
ックとの間の関係が維持されなければ、テキストのビジュアルプロパティが失わ
れるか損傷する。したがって、文書の構成要素間の関係は、各モジュールが少な
くとも１つの他のモジュールとの関係を考慮してのみ完全に解釈することができ
る、ワード処理文書などのモジュラーファイルフォーマットにとって重要である
。

【００２７】 モジュラー文書フォーマットの別の例は、各フレームを任意選択的にモジュー
ルとみなすことができ、フレーム内およびフレーム間を各々任意選択的に異なる
型のモジュールとみなすことができる、ＭＰＥＧ（Ｍｏｔｉｏｎ Ｐｉｃｔｕｒ
ｅ Ｅｘｐｅｒｔ Ｇｒｏｕｐ）ビデオデータフォーマットである。

【００２８】 これらの理由から、本発明は、非逐次的順序でデータを含むので変換プロセス
がデータの実際の順序の決定に依存する文書にも、特に有用である。

【００２９】 以下の説明の一部は、例えばセルラ電話など、ＷＡＰおよびＷＡＰ使用可能装
置に関して述べるが、これは単なる説明を目的とするものであって、限定する意
図は全くないことを理解されたい。ＷＡＰの参考文献としてのみならず、さらに
詳細な説明を知りたい場合にも、全文が記載されているかのように参照によって
ここに組み込む、例えば「Ｐｒｏｇｒａｍｍｉｎｇ Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎｓ
ｗｉｔｈ ｔｈｅ Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｐｒｏｔｏ
ｃｏｌ」（Ｓ．Ｍａｎｎ， Ｗｉｌｅｙ Ｃｏｍｐｕｔｅｒ Ｐｕｂｌｉｓｈｉ
ｎｇ， Ｊｏｈｎ Ｗｉｌｅｙ ａｎｄ Ｓｏｎｓ Ｉｎｃ．， １９９９）を
参照されたい。さらに、以下で述べる表示装置およびワイヤレスネットワークは
、本発明のための狭帯域幅の装置およびネットワークの例として見ることができ
る。

【００３０】 本発明のシステムおよび方法の原理および動作は、図面および付随する説明を
参照することにより、いっそうよく理解することができ、これらの図面は単なる
例証を目的として掲げるものであって、限定するものではない。

【００３１】 今、図面を参照すると、図１は、モジュラー文書をストリームド方式で変換す
るための本発明によるシステムの略ブロック図である。

【００３２】 システム１０は、例えばウェブブラウザなどの命令エージェント１４を操作す
る利用者と対話するための表示装置１２を有する。任意選択的に表示装置１２は
ワイヤレス通信装置１２とすることができることが好ましく、それはＷＡＰに従
って動作することがさらに好ましい。ＷＡＰに従って動作するウェブブラウザは
、「マイクロブラウザ」とも呼ばれる。表示装置１２から、例えばワイヤレスネ
ットワークなどのネットワーク１８を通して、要求が送信される。非限定例とし
て、表示装置１２は任意選択的にセルラ電話であり、ネットワーク１８は任意選
択的にセルラ電話通信チャネルである。

【００３３】 文書要求は表示装置１２から、例えばワード処理文書などのモジュラー文書を
供給する文書ソース２０に送られる。しかし、文書ソース２０によって提供され
る文書は、命令エージェント１４によって表示可能なファイルフォーマットに変
換する必要はない。そのようなファイルフォーマットの一例が、ＷＡＰをサポー
トするワイヤレス通信装置用のＷＭＬ（ワイヤレスマーク付け言語）文書、また
はＷＭＬカードである。

【００３４】 文書ソース２０のモジュラー文書をＷＭＬカードまたは他の適切なファイルフ
ォーマットに変換するために、システム１０はまた、本発明による変換サーバ２
６をも特徴とする。

【００３５】 変換サーバ２６は、好ましくはモジュラー文書である文書ソース２０からの文
書の少なくとも一部を受信し、次いでストリームド方式でモジュラー文書を変換
する。「ストリーミング」とは、変換サーバ２６が、文書の充分な一部分を受信
するやいなや、文書を変換フォーマットに変換し始めることができることを意味
する。このプロセスを、図２Ａ〜２Ｃの略ブロック図および図３のフローチャー
トに関連して、以下でさらに詳しく説明する。

【００３６】 簡単に言うと、変換サーバ２６は文書を解析し、次いで文書のモジュラーファ
イルフォーマットの型によって文書をその構成要素モジュールに分解する。これ
らのモジュールは次いで、２つまたはそれ以上のモジュール間の必要な関係によ
って決定されるストリームド方式で変換されるので、変換サーバ２６は任意選択
的に、例えば対応する第２モジュールが読み出されるまでは第１モジュールを変
換するプロセスを開始しないかもしれない。さらに好ましくは、変換サーバ２６
は、変換プロセスのために特定の型のモジュールを各々処理する複数の特定の変
換器（図示せず）を含む。特定のモジュールを変換できるようになるために必要
な複数のモジュールの最小必要集合を、ここでは「モジュールの組」と呼ぶ。

【００３７】 任意選択的に、各組のモジュールが変換サーバ２６によって変換ファイルフォ
ーマットに変換されると、変換されたデータが表示装置１２に送信されることが
好ましい。次いで命令エージェント１４は表示装置１２にメッセージを表示させ
る。例えば変換ファイルフォーマットがＷＭＬカードを含むＷＭＬデッキである
場合、命令エージェント１４はマイクロブラウザであることが好ましい。

【００３８】 図２Ａ〜２Ｃおよび図３は、文書をストリームド方式で変換するプロセスの例
示である。図２Ａは、本発明のシステムにおけるモジュラー文書の略ブロック図
であり、図２Ｂは有向グラフとしてのモジュラー文書の模範的例示である。図２
Ｃは、マイクロソフト・ワード（登録商標）ファイルの基本構造をモジュラーフ
ァイルの一例として示す。図３は、モジュラー文書を変換ファイルフォーマット
に変換する方法のフローチャートである。図３のプロセスは任意選択的に、特定
の利用者の文書要求を受け取る前に「オフライン」で、またはそのような要求を
受け取った後で「すぐに」実行することができる。

【００３９】 図２Ａは、複数のモジュール３０を含むモジュラー文書２８の略ブロック図で
ある。各モジュール３０は、変換器３４およびデータバッファ３６を含むモジュ
ラーマシン３２によって解析され、変換される。データバッファ３６は後続モジ
ュラーマシン３２の動作に必要なデータを保持するものであり、各モジュラーマ
シン３２に対して同一であることが好ましい。

【００４０】 各モジュラーマシン３２は任意選択的に１つまたはそれ以上のモジュラーマシ
ン３２から、モジュラー文書２８内の指定された位置にある情報、または別の後
続または前のモジュール３０内に位置する情報など、特定の情報を要求すること
ができる。加えて、各モジュラーマシン３２は次いで１つまたはそれ以上のモジ
ュラーマシン３２に応答することができる。情報を要求されたモジュラーマシン
３２は、任意選択的にそのような要求を無視することができ、あるいは代替的に
、この要求を即座に満たすことを決定することができる。モジュラーマシン３２
は、例えば、より効率的であるが非逐次的に実行される応答群とは対照的に、要
求に逐次的に応じる点から、性能の最適化の要件に照らして要求に応えることを
均衡させることが好ましい。さらに好ましくは、モジュラーマシン３２は、例え
ば要求をデータバッファ３６に格納することによって、着呼要求を待ち行列に登
録する。次いでモジュラーマシン３２は任意選択的に要求に逐次的または非逐次
的に応答することができる。

【００４１】 モジュラーマシン３２は任意選択的に、変換プロセスにおける次の動作を実行
する前に、要求されたデータが得られるまで待つように要求することができるこ
とが好ましいが、再び、待機の要件は、変換プロセスの最適化に照らして均衡化
することがより好ましい。例えば、モジュラー文書２８の構造によっては、モジ
ュラーマシン３２が他の２つのモジュラーマシン３２からのデータを要求したが
、一方のそのようなモジュラーマシン３２からしかデータを受け取らない場合、
要求したモジュラーマシン３２は任意選択的に、もう１つの要求への応答を待つ
前に、現在のデータで可能な何らかの行動を実行することができる。

【００４２】 モジュラーマシン３２は任意選択的に、情報を供給されるモジュール３０の型
を決定することができることが、より好ましい。各モジュラーマシン３２の出力
は任意選択的に汎用ファイルフォーマットであり、次いでそれは利用者の好みお
よび／または装置の能力のプロファイルに応じて、特定ファイルフォーマットに
変換されることがさらに好ましい。この汎用出力フォーマットはＸＭＬであるこ
とが好ましい。特定ファイルフォーマットの一例は、ＷＭＬカードを含むＷＭＬ
デッキである。

【００４３】 情報およびモジュラーマシン３２の流れを、図２Ｂにあるように、有向グラフ
として静的または動的に示すことができる。この例では、文書２８は複数の異な
る型のモジュラーマシン３２により変換される。単なる例示のために、限定する
意図なく、これらの異なる型のモジュラーマシン３２はマイクロソフト・ワード
（登録商標）文書モジュラーマシン３８、マクロソフト・エクセル（登録商標）
モジュラーマシン４０、およびグラフィックイメージモジュラーマシン４２を含
む。これらの異なる型のモジュラーマシン３２内では、データがそれに従って解
析され変換されるモジュール間の関係も様々である。例えば、マイクロソフト・
ワード（登録商標）モジュールはさらにテキストモジュールとフォーマットモジ
ュールに分割される。対照的に、マイクロソフト・エクセル（登録商標）モジュ
ールはそのような異なる型を持たないが、これらのマイクロソフト・エクセル（
登録商標）モジュールは任意選択的に非逐次的順序でファイル内に配列すること
ができる。マイクロソフト・エクセル（登録商標）モジュールおよびグラフィッ
クイメージモジュールは両方とも、これらのモジュールがマイクロソフト・ワー
ド（登録商標）モジュールとも関係を持つように、特定の位置によって文書２８
内に配置される。

【００４４】 一例として、マイクロソフト・ワード（登録商標）モジュラーマシン３２の構
造は、マイクロソフト・ワード（登録商標）ファイル内の主ＯＬＥストリームに
関して、次のように説明することができる。主ストリームは、ワード文書の情報
の大部分を含む。追加ストリームは、文書の要約情報および文書内の埋込みＯＬ
Ｅオブジェクトを含む。そのような埋込みオブジェクトの例としてマイクロソフ
ト・エクセル（登録商標）モジュール、および図２Ｂに関連して述べたグラフィ
ックイメージモジュールがある。この説明は、高速保存機能ではなく完全保存機
能を用いて保存した文書である、非複合（ｎｏｎ−ｃｏｍｐｌｅｘ）ワード（登
録商標）文書に関するものであることに注意されたい。

【００４５】 図２Ｃに示すように、マイクロソフト・ワード（登録商標）ファイル内のモジ
ュールの第１の型は、ファイルの最初の部分であるファイル情報ブロックである
。このブロックは、以下でさらに詳しく述べるブロックなど、ファイルの構造の
大部分に対するポインタを含む。

【００４６】 次に、文書の実際のテキストを含む１つまたはそれ以上のモジュールがある。
テキストはユニコード文字セットで格納することができる。このセクションは、
空白およびタブなどの基本的フォーマット情報（特殊文字を用いて指定される）
、段落の終わり文字によって決定される段落構造、ページ区切り、セル終わり記
号および表の行終わり記号などの基本的表情報、ならびにテキスト内の特殊オブ
ジェクト（日付、ピクチャ、行数など）を含むだけである。テキスト内のこれら
の特殊オブジェクトは、以下でさらに詳しく述べるフォーマットブロックにも示
さなければならない。

【００４７】 フォーマットブロックは、テキストのセクションのプロパティを記述するフォ
ーマット情報を含む。フォーマット情報は基本的に、ファイル内の５１２バイト
のブロックに格納される。各々のそのようなブロックはテキスト内の文字の幾つ
かのシーケンス、特にこれらのシーケンスが属する親スタイルとの相違に関する
情報を含む。これらのブロックは２つの型に分割される。この第１の型は段落プ
ロパティブロックであり、それは通常位置調整、フレーム情報、行間隔、段落構
造などの情報を含む。

【００４８】 第２の型は文字プロパティブロックであり、それは通常、テキスト型（太字、
イタリック体、下線など）、サイズ、活字体、およびその他のそうした情報など
の特定の文字ブロックに関する情報を含む。

【００４９】 他の任意選択的情報はスタイルシートの記述、文書プロパティなどを含むこと
ができ、それらは各々、ファイル内の別個のモジュールに存在しており、フォー
マットブロックでは指定されない。

【００５０】 図３は、ワード（登録商標）文書をそうした文書の構造の上記の記述に基づい
て異なるファイル型に、好ましくは前述の通りＸＭＬに変換するための本発明に
よる例示的方法のフローチャートである。

【００５１】 ステップ１で、文書の少なくとも一部を受信する。ステップ２では、上で詳述
した通り、モジュールを異なる型に分割するために、文書のモジュールを解析す
る。このステップは、最初にファイル情報ブロックを検索し、次いで、このブロ
ックにはファイル内の残りのブロックに対するポインタが含まれるので、文書の
残りのモジュールをつき止めるためにこのブロックを解析することによって実行
することが好ましい。

【００５２】 ステップ３では、文書のテキストを検索するために、全てのテキストブロック
を解析することが好ましい。上で詳述した通り、テキストブロックは単純なフォ
ーマット情報をも含み、それは、空白およびタブなどの特殊文字、段落の終わり
文字によって決定される段落構造、ページ区切り、ならびにセル終わり記号およ
び表の行終わり記号などの基本的表情報を用いて指定される。この情報は、例え
ば表の最初のセルに単一段落が含まれるという特定の推定を用いて、テキストを
正しく段落に分割し、かつテキスト内に埋め込まれた表に関する基本的情報を示
すのに充分である。

【００５３】 文書の解析は、文書のほとんど全てのフォーマット情報が無視されるテキスト
のみの変換の場合、任意選択的にこのステップで終了することができる。この実
施形態では、前に述べた通り基本的フォーマットの後に、変換のためのテキスト
のセクションが出力されるので、最終変換ステップは、例えばＸＭＬなどの汎用
ファイルフォーマットへのテキストの変換である。ＸＭＬへの変換のために、利
用可能な最小限のテキストフォーマット情報が簡単にＸＭＬ要素に直接変換され
る。

【００５４】 第２実施形態の方法では、テキストが抽出された後で、スタイル情報を使用す
ることなく、高度なフォーマットのテキストを得るために、ファイルの解析が続
く。この実施形態では、文書内のスタイルはそのデフォルト値から変化しないと
想定される。したがって、各フォーマット情報ブロックが調べられる。

【００５５】 第２実施形態の場合、ステップ４で、テキストセクションが変換されるのでは
なく、格納される。ステップ５で、各フォーマット情報ブロックが調べられる。
再び各々のそのようなブロックは、前述したようにファイル情報ブロックからつ
き止めることができる。特定のテキストブロックの各フォーマットブロックがつ
き止められると、次いでフォーマットブロックで指定された変更が、ステップ６
で、既知のデフォルトスタイル情報に基づいて、テキストの関連セクションに適
用される。ステップ７では、各フォーマットテキストセクションが出力され、ス
テップ５〜７が任意選択的に少なくとも１回繰り返され、より好ましくは、文書
が完全に解析されるまで繰り返される。再び、出力されたセクションは最終変換
ステップに送られ、それは例えばＸＭＬなどの汎用ファイルフォーマットへのテ
キストの変換であり、追加フォーマット情報を組み込むために、追加要素を加え
る必要があることを除いては前述した最終変換ステップと同様である。

【００５６】 この方法のさらに別の実施形態では、スタイル情報を使用することによって完
全なフォーマット付きの変換テキストを生成するために、ファイルの解析を続け
ることが好ましい。モジュラーマシンが直線的順序に従って変換するだけではな
く、ファイル内の特定の位置からデータを供給する非逐次的データ転送をサポー
トする場合、この実施形態の方が任意選択的に好ましい。その場合、ファイル情
報ブロックに記載されたその位置に基づいて、スタイルシート情報を事前に要求
することが好ましい。代替的に、そのような実施形態は、ストリーミングの問題
に関係なく完全な変換のために、例えば「オフライン」変換のために、サポート
することができる。

【００５７】 この実施形態では、スタイルシート情報はテキスト自体より前に読み取られる
。今、ステップ８で、他のフォーマット情報の場合と同様に、スタイルシート情
報から前述の通りテキストに変更が適用される。再び、この実施形態は最終変換
ステップで終了し、それは再び、追加フォーマット情報を組み込むためにさらな
る追加要素を加えることが必要であることを除いては、前述の通り例えばＸＭＬ
などの汎用ファイルフォーマットへのテキストの変換である。

【００５８】 上記の説明はビジュアルデータを中心にしているが、本発明は少なくとも１つ
の音声属性を持つ音声データにも適用できることに注意されたい。例えば、ＭＰ
３（ＭＰＥＧレイヤ３）ファイルは、事実上２つのモノチャネルすなわちデータ
のモジュールであるステレオデータを含む。２つのモノチャネルは任意選択的に
、変換ファイルフォーマットデータを形成するために、これらの２つのチャネル
間の関係に従って単一モノチャネルに結合することができる。

【００５９】 上記の説明は例として役立つように意図したにすぎず、本発明の精神および範
囲内で多くの他の実施形態が可能であることは理解されるであろう。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明によるシステムの略ブロック図である。

【図２】 図２Ａおよび図２Ｂは、本発明による変換システムを示す略ブロック図である
。図２Ｃは、模範的モジュラー文書フォーマットを示す。

【図３】 文書をストリームド方式で変換するための本発明による模範的方法のフローチ
ャートである。

【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書

【提出日】平成１４年４月２９日（２００２．４．２９）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正の内容】

【特許請求の範囲】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ，ＴＲ)，ＯＡ(ＢＦ ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ， ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，Ｇ Ｍ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ， ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，Ｂ Ｚ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＯ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ， ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，Ｉ Ｓ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ， ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，Ｐ Ｔ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ， ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ

Claims (23)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 モジュラー文書の少なくとも一部を利用者への表示用の変換
   ファイルフォーマットに変換する方法であって、 （ａ）モジュラー文書の少なくとも一部を解析して、モジュラー文書の少なく
   とも一部における複数のモジュールをつき止めるステップと、 （ｂ）前記解析した文書を前記複数のモジュールに分割するステップと、 （ｃ）少なくとも１対のモジュール間の関係を決定するステップと、 （ｄ）前記関係に従って少なくとも前記モジュール対を変換して、変換ファイ
   ルフォーマットを形成するステップと を備えた方法。
2. 【請求項２】 少なくとも前記モジュール対がモジュラー文書内で直線的に
   順番に配置されておらず、少なくとも１つのモジュールの少なくとも一部分が、
   少なくとも第２モジュールを変換するためにステップ（ｄ）で格納される、請求
   項１に記載の方法。
3. 【請求項３】 前記関係が、前記部分が少なくとも前記第２モジュールを変
   換するための情報を提供するような関係である、請求項２に記載の方法。
4. 【請求項４】 前記情報が少なくとも前記第２モジュールから得られる表示
   データの少なくとも１つの視覚的属性である、請求項３に記載の方法。
5. 【請求項５】 前記画面データがテキストであり、前記少なくとも１つの視
   覚的属性が前記テキストのフォーマットである、請求項４に記載の方法。
6. 【請求項６】 前記情報が少なくとも前記第２モジュールから得られる表示
   データの少なくとも１つの音声属性である、請求項３に記載の方法。
7. 【請求項７】 少なくとも前記モジュール対がモジュラー文書内で直線的に
   順番に配置されておらず、ステップ（ｄ）がさらに、 （ｉ）少なくとも前記第１モジュールを変換する前に少なくとも第１モジュー
   ルを格納するステップと、 （ｉｉ）少なくとも第２モジュールを解析するステップと、 （ｉｉｉ）少なくとも前記第２モジュールから得られる情報に従って少なくと
   も前記第１モジュールを変換するステップと を備えた、請求項１に記載の方法。
8. 【請求項８】 ステップ（ｉ）〜（ｉｉｉ）を実行する順序が効率的変換に
   最適な順序に従って決定される、請求項７に記載の方法。
9. 【請求項９】 モジュラー文書がワード処理文書であり、複数のモジュール
   のうち少なくとも１つのモジュールがテキストを含み、複数のモジュールのうち
   少なくとも１つのモジュールが前記テキストのフォーマットを決定するための情
   報を含む、請求項１に記載の方法。
10. 【請求項１０】 （ｅ）表示装置を提供するステップと、 （ｆ）変換ファイルフォーマットを前記表示装置に表示するステップと をさらに含む、請求項１に記載の方法。
11. 【請求項１１】 前記表示装置が表示装置であり、前記ネットワークがワイ
    ヤレスネットワークである、請求項１０に記載の方法。
12. 【請求項１２】 前記表示装置がセルラ電話であり、前記ワイヤレスネット
    ワークがセルラ電話ネットワークである、請求項１１に記載の方法。
13. 【請求項１３】 変換ファイルフォーマットがマーク付け言語フォーマット
    である、請求項１０に記載の方法。
14. 【請求項１４】 前記マーク付け言語がＷＭＬ（ワイヤレスマーク付け言語
    ）であり、前記表示装置がＷＡＰ（ワイヤレスアプリケーションプロトコル）使
    用可能装置である、請求項１３に記載の方法。
15. 【請求項１５】 前記表示装置が狭帯域幅の通信装置である、請求項１０に
    記載の方法。
16. 【請求項１６】 利用者が文書を要求する前にステップ（ａ）〜（ｄ）が事
    前に実行される、請求項１に記載の方法。
17. 【請求項１７】 ステップ（ｄ）がモジュラー文書を第１汎用ファイルフォ
    ーマットに変換するステップを含み、該方法が、 （ｅ）モジュラー文書を前記第１汎用ファイルフォーマットから特定ファイル
    フォーマットに変換するステップ をさらに含む、請求項１に記載の方法。
18. 【請求項１８】 前記特定ファイルフォーマットが利用者の少なくとも１つ
    の選好に従って決定される、請求項１７に記載の方法。
19. 【請求項１９】 （ｆ）表示装置を提供するステップと、 （ｇ）前記表示装置の少なくとも１つの特性に従って前記特定ファイルフォーマ
    ットを決定するステップと、 （ｈ）モジュラー文書を前記特定ファイルフォーマットで前記表示装置に表示す
    るステップと をさらに含む、請求項１７に記載の方法。
20. 【請求項２０】 変換が行われるやいなや前記変換ファイルフォーマットデ
    ータが出力され、ステップ（ｄ）が変換ファイルフォーマットデータをストリー
    ムド方式で伝送するステップを含む、請求項１に記載の方法。
21. 【請求項２１】 少なくとも１対のモジュール間に関係を持つ複数のモジュ
    ールを特徴とするモジュラー文書を利用者への表示用の変換ファイルフォーマッ
    トに変換するシステムであって、 （ａ）モジュラー文書を供給するための文書ソースと、 （ｂ）モジュラー文書を受信し、少なくとも前記モジュール対間の関係に従っ
    て前記モジュラー文書の少なくとも一部を前記変換ファイルフォーマットに変換
    するための変換サーバと を備えたシステム。
22. 【請求項２２】 （ｃ）モジュラー文書の変換された部分を利用者に表示す
    るための表示装置と、 （ｄ）前記表示装置を前記変換サーバに接続するためのネットワークと をさらに備えた、請求項２１に記載のシステム。
23. 【請求項２３】 データを非逐次的順序で含む文書の少なくとも一部を利用
    者への表示用の変換ファイルフォーマットに変換する方法であって、 （ａ）文書の少なくとも一部を解析して解析文書を形成するステップと、 （ｂ）文書の少なくとも一部におけるデータの順序を決定するステップと、 （ｃ）データの前記順序に従って文書の少なくとも前記一部を変換して、変換
    ファイルフォーマットを形成するステップと を備えた方法。