JP2003522429A - ラウドスピーカー - Google Patents

ラウドスピーカー

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JP2003522429A
JP2003522429A JP2000556520A JP2000556520A JP2003522429A JP 2003522429 A JP2003522429 A JP 2003522429A JP 2000556520 A JP2000556520 A JP 2000556520A JP 2000556520 A JP2000556520 A JP 2000556520A JP 2003522429 A JP2003522429 A JP 2003522429A
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JP2000556520A
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ロック,クリストファー,コリン
コーリー,ジョン,フレデリック
ジョーンズ,グレイム,オリバー
ウォーターマン,ケリー,チャールズ
Original Assignee
スラブ テクノロジー リミテッド
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  • Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)
  • Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 長方形又は楕円形の扁平パネル型ラウドスピーカーは、両面スキン付き、フルート付きポリプロピレン共重合体(コアフルート)又は段ボールで形成された1つ又は複数のダイアフラム(14,15)を有する。ダイアフラムは、磁石(17)とボイスコイル(18)から成るドライバユニット(16)によって振動される。磁石(17)は、後部ダイアフラム(15)に取り付けられ、ボイスコイル(18)は前部ダイアフラム(14)に取り付けられている。両ダイアフラム(14,15)は、それらの周縁においてフレーム(11)に取り付けられており、ドライバユニット(16)は、フレームとダイアフラムによって囲まれた空間内に取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】技術分野 本発明は、ラウドスピーカーに関し、特に、例えば絵のように壁に掛けて用い
ることを企図したラウドスピーカーに関する。
【0002】技術背景 例えば自立型の電子ラウドスピーカーのような扁平型ラウドスピーカーは、古
くから知られている。しかしながら、そのようなラウドスピーカーは、大きいサ
イズとしなければならなかったので、満足なレベルの音声を創出するためには厚
さを厚くしなければならず、出っ張った形状とならざるを得なかった。従って、
従来のラウドスピーカーは、価格も高く、可聴周波数レスポンスも、音響分布パ
ターンも満足なものではなかった。
【0003】 扁平壁掛け型としては、その他にもいろいろななタイプのラウドスピーカーが
提案されているが、やはり、周波数レスポンスや立体音響性能において劣ること
に起因するいろいろな欠点を有している。
【0004】発明の開示 本発明の一側面によれば、少くとも前面から音声を放射するように振動させる
ことができる実質的に平面状の第1ダイアフラム(振動板)と、電流の変化に対
応する態様で変化する可変力を第1ダイアフラム上に創生させるために可変電流
によって作動されるドライバユニット(駆動ユニット、振動板駆動部)とを備え
たラウドスピーカーにおいて、該ドライバユニットが、前記第1ダイアフラムに
その1つ又は複数の位置で連結されているか、又は、該ドライバユニットが、構
造体に取り付けられ、該構造体が該第1ダイアフラムにその1つ又は複数の位置
で連結されていることを特徴とするラウドスピーカーが提供される。
【0005】 前記ダイアフラムの素材は、異方性(各長軸ごとに異なる特性を有するもの)
であることが好ましい。
【0006】 前記素材は、その平面の第1方向の曲げ強さが、該第1方向と直角をなす該平
面内の線に沿っての曲げ強さの方が相当に大きい特性を有するものであることが
一層好ましい。
【0007】 最も好ましい実施形態では、前記素材は、その横方向の曲げ強さのほぼ2倍の
長手方向の曲げ強さを有し、長方形又は楕円形のパネルに特に適している。
【0008】 好ましい実施形態では、本発明のラウドスピーカーは、前面と後面を有する実
質的に剛性の周縁フレームを含み、前記第1ダイアフラムは該前面を横切って延
長しており、更に、該後面をを横切って延長した第2ダイアフラム(後部ダイア
フラム)を含み、それによって、該ラウドスピーカーの内部空間が実質的に密閉
されるように構成される。
【0009】 前記ドライバユニットは、前記内部空間内に前記フレームから遠い位置に配置
するのが便利であるが、該内部空間の外側に該フレームから遠い位置に配置する
ことが有利である。
【0010】 好ましい実施形態では、前記ドライバユニットは、前記第1及び第2ダイアフ
ラムに可変電流に対応する可変力を印加するように両ダイアフラムに連結されて
おり、両ダイアフラムの少くとも一方を撓ませて該ダイアフラムの面からラウド
スピーカーの外部へ音響信号を発出させる。
【0011】 両ダイアフラムは可撓性であることが好都合であり、ドライバユニットは該両
ダイアフラムをバイポーラ(両極)モードで作動(振動)させる。即ち、両ダイ
アフラムは、一緒に外方へ又は一緒に内方へ動く。好ましい実施形態では、前記
両ダイアフラムの一方を可撓性とし、他方を剛性とすることが好ましい。
【0012】 前記ドライバユニットは、前記ダイアフラムに前記1つ又は複数の選択された
、該ダイアフラムの周縁から遠い側の位置で取り付けるのが好都合である。
【0013】 前記ドライバユニットは、前記ダイアフラムの前記位置に支柱を介して取り付
けられた本体に取り付けるのが有利である。
【0014】 好ましい実施形態では、前記位置は、前記ダイアフラムの固有振動モードの1
つ又はそれ以上のモードでの撓曲が阻害されないように選択される。
【0015】 前記第1及び第2ダイアフラム及び、又は前記後部ダイアフラムは、両面スキ
ン付きポリプロピレン共重合体で形成することができ、ほぼ3mmの厚さとする
ことができる。
【0016】 前記ダイアフラム又は前記各ダイアフラムは、1m当たりほぼ500g未満
の重さとするのが好都合でありであり、ほぼ28MPa以上の引張り強さを有し
、67以上のショアー硬度を有するものとすることができる。
【0017】 前記ダイアフラム又は前記各ダイアフラムの表面は、ダイアフラムへの塗料又
は紙の接着、又は、前記フレームへのダイアフラムの接着を容易にするためにコ
ロナ放電で処理することが好ましい。
【0018】 前記ダイアフラム又は前記各ダイアフラムは、例えばその一方の面にダイアフ
ラムの構造体の一部を構成する長手方向のリブを有するものとするのが好ましい
が、より好ましい実施形態では、それらのリブを内部に形成する(即ち、平滑な
前面と後面によってカバーされた形とする。)好ましくは、これらのリブは、波
形材のコア(段ボールのような両面にスキンを有する材料の芯)等によって形成
し、一辺の長さをほぼ400mmとする正方形又は長方形とすることができる。
【0019】 前記ドライバユニットは、各々前記ダイアフラムの異なる1つに固定された2
つの同軸ボイスコイル(発声コイル)を含み、両ボイスコイルがそれらの間の中
央に懸架された磁石と協同するように構成するのが有利である。
【0020】 前記ダイアフラム又は前記各ダイアフラムには、ラウドスピーカーの音響性能
を改変するように、小さいフルート(縦溝、ひだ又は段)又は波形段(凸凹)又
は僅かな湾曲を付与することができる。
【0021】 ラウドスピーカーの内部は密封ボックスを構成するものとすることができる。
あるいは別法として、前記フレームに又は前記ダイアフラムの一方又は両方に1
つ又は複数のポート又は通気孔を貫通形成してもよい。
【0022】 好ましい実施形態では、前記第1ダイアフラムは、押出成形プラスチック材の
シートで形成され、前面スキンと、後面スキンと、該両スキンと直角をなし、両
者の間にあって両者を一体に結合する互いに平行に密な(狭い)間隔で配置され
た壁とから成る。
【0023】 本発明の他の側面によれば、少くとも前面から音声を放射するように振動させ
ることができる実質的に平面状の第1ダイアフラムと、電流の変化に対応する態
様で変化する可変力を第1ダイアフラム上に創生させるために可変電流によって
作動されるドライバユニットとを備えたラウドスピーカーにおいて、該ダイアフ
ラムは、互いに平行な前面シートと後面シートと、該両シートの間にあって両シ
ートを離隔させる複数の壁から成り、該壁は、互いに平行であり、該シートに対
して直角に延長しているか、又は、ほぼ菱形又は正弦波形をなすことを特徴とす
るラウドスピーカーが提供される。
【0024】 前記ダイアフラムは、両面スキン付きポリプロピレン共重合体で形成し、前記
壁は、前記平行なシートに対して実質的に直角にすることが好ましい。
【0025】 あるいは別法として、前記ダイアフラムは、紙又はボール紙又は段ボールで形
成することができ、前記壁は、実質的に波形とし、前記平行なシートの互いに対
向する内側面に接着剤によって固定することができる。
【0026】 前記ドライバユニットは、一方の極をヨーク(継鉄)に磁気的に導通させ、他
方の極を該ヨークからエアギャップを介して離隔させた磁石を含むものとし、前
記ダイアフラムを駆動するために取り付けられているボイスコイルが該エアギャ
ップを通して作動するように構成することが好都合である。
【0027】 前記磁石は、円筒形磁石とし、前記ヨークは磁石と同軸とし、前記エアギャッ
プは環状とすることが好ましい。より好ましい実施形態では、前記磁石は、ネオ
ジム磁石のような強力永久磁石とする。
【0028】 前記ヨークは、水素中で極くゆっくりと焼きなました低酸素、純粋鉄で形成す
るのが有利である。
【0029】 前記ボイスコイルは、その巻線に電流を通されていないとき前記エアギャップ
内に位置する該ボイスコイルの軸方向部分から離れた部位では該軸方向部分の単
位長さ当たりの巻き数より多い巻き数の巻線を有することが好都合である。
【0030】 この目的のために、ボイスコイルの巻線は単層とし、前記軸方向部分の領域で
は巻線の巻きを互いに離隔させる。ボイスコイルは、純粋銅で形成することが好
ましいが、アルミニウムワイヤを用いて形成してもよい。
【0031】 別法として、又は追加として、前記軸方向部分から離れた領域では前記単層よ
り多い複数の巻線層を巻装することができる。
【0032】 本発明の更に他の側面によれば、少くとも前面から音声を放射するように振動
させることができる実質的に平面状のダイアフラムと、電流の変化に対応する態
様で変化する可変力を該ダイアフラム上に創生させるために可変電流によって作
動されるドライバユニットとを備えたラウドスピーカーにおいて、該ドライバユ
ニットのボイスコイルは、パネルを介して該ダイアフラムに連結されており、該
パネルの素材及び寸法は、可聴周波数の低い領域においては、該ボイスコイルと
、該ダイアフラムの、少くとも該パネルに近接する区域とが、実質的に同じ振幅
及び位相で振動し、可聴周波数の高い領域においては、該ダイアフラムの、少く
とも該パネルに近接する区域、及びそれに近接する該パネルの一部区域が、該ボ
イスコイルより低い振幅で、及び、又はボイスコイルとは異なる位相で振動する
ように、規定されており、それによって、該高い領域では該ラウドスピーカーに
よって創出される音声のうちの相当大きな部分(大部分)が、前記パネルの、該
ボイスコイルに近接する側の面から発出されることを特徴とするラウドスピーカ
ーが提供される。
【0033】 前記ダイアフラムは、平面状ダイアフラムであることが好ましい。
【0034】 該ラウドスピーカーの静止部分から前記ダイアフラムの、前記パネルに近接す
る前記区域、又は該パネルに跨る制振材(ダンピング材)のシートを設けること
が好ましい。制振材は、布、又は布系材料とすることができる。又、制振材は、
空気を通すことができるように多孔質とするか、又は有孔材(多数の孔を有する
もの)とすることができる。
【0035】 発明の実施形態の説明 本発明の上記目的及び利点及びその他の特徴は、添付図を参照して以下に記述
する本発明の実施形態の説明から一層明らかになろう。 例1 図において、扁平型ラウドスピーカー10は、好ましくは中密度のファイアボ
ード(fireboard)で形成された正方形の周縁フレーム11を含む。フ
レーム11の各外側辺は、400mmの長さとするのが好都合である。フレーム
11は、その頂部のループ又はその他の固定具(ファスナー)13に取り付けら
れたワイヤ又はコード12によって懸架される。
【0036】 特に図2に示されるように、ラウドスピーカー10の前面は、フレーム11の
前面に適当な接着剤によって周縁を接合され、密封された前部ダイアフラム14
によって覆われている。同様にして、ラウドスピーカー10の後面は、フレーム
11の前面に適当な接着剤によって周縁を接合され、密封された後部ダイアフラ
ム15によって覆われている。かくして、ラウドスピーカー10の内部は、密封
されたボックスを構成する。代表的な例では、一辺の長さが400mmの正方形
のラウドスピーカーの場合、ダイアフラム14の前面と後面の間の厚さは30m
mとする。
【0037】 前部及び後部ダイアフラム14,15の素材として好適な材料は、厚さほぼ3
mm、1m当たりほぼ500g未満の重さのポリプロピレン共重合体から形成
された両面スキン付きシートであることが認められた。このシートは、フルート
付きであることが好ましく、ほぼ28MPa以上の引張り強さを有し、67以上
のショアー硬度を有するものであることが好ましい。この素材には、ダイアフラ
ム14,15への塗料又は壁紙の接着を容易にするために、又、フレーム11へ
のダイアフラム14,15の内側表面の接着を容易にするためにコロナ放電で表
面処理することが好ましい。又、このシートは、リブ、筒又は波形段から形成さ
れたコアを有する積層材であることが好ましい。そのような材料の一例として、
その内部(コア部)の長手方向の「フルート」又は波形段の形状から「コアフル
ート」材と称される材料(後述する図4参照)がある。もう1つの実用的な材料
は、軽量段ボールである。
【0038】 ドライバユニット16は、ダイアフラム14,15の中心に配置される。この
ドライバユニットは、慣用のコーンスピーカーに用いられるものと同様のもので
あり、磁石17(永久磁石又は電磁石であってよい)と、それと協同するボイス
コイル18を含む。ボイスコイル18は、リード線19によってラウドスピーカ
ー10のこう面の端子20に接続された通常の巻線を有する。磁石17は、例え
ば接着剤によって後部ダイアフラム15の内側面に固定され、ボイスコイル18
は、前部ダイアフラム14の内側面に固定される。ドライバユニット16の寸法
と、前部ダイアフラム14と後部ダイアフラム15との間の間隔は、ボイスコイ
ル18が磁石17に対して正しい作動位置に置かれ、磁石17に心合されるよう
に規定される。
【0039】 ラウドスピーカー10に求める音響特性に応じて、その内部に少くとも部分的
に繊維材又は吸音材を充填してもよく、あるいは、空にしておいてもよい。又、
フレーム11又はダイアフラム14,15に1つ又は複数のポート又は通気孔を
貫通穿設することもできる。
【0040】 ラウドスピーカー10は正方形として示されているが、円形、楕円形、長方形
、多角形、又はその他の適当な形状とすることができる。必要ならば、複数のド
ライバユニット16をラウドスピーカー10内の適当な部位に設けることもでき
る。
【0041】 別の実施形態として、前部ダイアフラム14又は後部ダイアフラム15を実質
的に剛性の材料で形成することもできる。更に、磁石17を前部ダイアフラム1
4に固定し、ボイスコイル18を後部ダイアフラム15に固定してもよい。
【0042】 場合によっては、2つの同軸ボイスコイルを設け、各ボイスコイルをそれぞれ
異なるダイアフラム14,15に固定し、両ボイスコイルの間の中央に設けた磁
石17と協同させるように構成することが好ましいこともある。反対に、2つの
磁石17をダイアフラム14,15に固定し、両ダイアフラム14,15の間の
中央に設けたボイスコイルと協同させるように構成することもできる。
【0043】 各ダイアフラム14,15のどちらか一方又は両方の表面を小さいフルート付
きとしてもよく、どちらかのダイアフラムを平坦にせず、ラウドスピーカー10
の音響性能を変更するために波形段付きとするか、曲面とすることができる。
【0044】 例2 図3では、フレーム11とダイアフラム15が省略されている。磁石17は、
支柱22を介してダイアフラム14に取り付けられたプレート21に取り付けら
れている。支柱22は、ダイアフラム14の固有振動モードの1つ、例えば図3
に示される線23で示されるような固有振動モードでの撓みを阻害することがな
いように慎重に選択されたダイアフラム14上の位置に取り付けられる。磁石1
7は、プレート21とダイアフラム14の間の中央に取り付けてもよく、あるい
は、図に示されるようにプレート21の後面に取り付けてもよい。
【0045】 図3に示されるラウドスピーカーは、ダイアフラム14の頂縁から懸吊しても
よく、あるいはプレート21又は支柱22から懸吊してもよい。
【0046】 図4は、前部ダイアフラム14のための好ましい構造を示す。この例の前部ダ
イアフラム14は、間に空間を画定する、連続した長手方向の壁27によって結
合された前面スキン25と後面スキン26を有する厚さ約3〜5mmのポリエチ
レンの一体押出成形物から成る。この構造によれば、ダイアフラム14の素材は
、異方性であり、横断方向の曲げ強さの、通常はほぼ2倍の長手方向の曲げ強さ
を有する。従って、この素材は、例えば200mm×100mmの辺を有するよ
うの長方形のラウドスピーカーを構成するのに特に有用であるが、このタイプの
材料を用いて、より大きい又はより小さいパネルを製造することもできる。
【0047】 例3 図5は、中央に磁石17を固定された厚さ約12mmのカスタム木材の剛性の
後部パネル28を有するラウドスピーカーを示す。フレーム11は、前部ダイア
フラム14をパネル28の前面からほぼ3〜5mm離れた位置に保持する。ボイ
スコイル18は、ダイアフラム14の中心穴に固定されることによって磁石17
内のギャップ内に保持される。ダイアフラム14の中心穴は、ボイスコイル18
内に固定された球面状凹キャップ29によって閉鎖される。
【0048】 ダイアフラム14の所望の振動を可能にするために、パネル28には、図6に
示されるように所定配列の穴又はポート30が貫通穿設されている。これらのポ
ートのサイズ及び位置は、ラウドスピーカー10から円滑な周波数レスポンスが
得られるように慎重に選択される。
【0049】 周波数レスポンス曲線の変型又は追加の改変は、図7に示されるように、質量
付加材31を付着することによって得られる。質量付加材に適する材料は、金属
又は構成粒子入りの瀝青質シートである。
【0050】 周波数性能の更なる調節は、図7に示されるように、吸音材32の帯片をダイ
アフラム14又はパネル28の前面に貼付することによって得られる。ボイスコ
イル18への電気信号の供給は、ダイアフラム14の一方の面に接合された銅箔
帯片を通して行うのが好都合である。
【0051】 例4 図8及び9に示された実施形態では、ラウドスピーカー110は、後述するダ
イアフラム111を含む。ダイアフラム111の外縁は、実質的に剛性の金属又
はプラスチック製の皿状部材112の外縁によって把持されている。この目的の
ために、皿状部材112は、ダイアフラム111を座置させる平坦部分113を
備えており、ダイアフラム111は、皿状部材112の直立壁114によって位
置ぎめされ、ダイアフラム111の外縁を覆って折り曲げられた、又は巻き上げ
られた皿状部材112の縁部分115によって把持される。皿状部材112の中
央区域は、カップ116として形成されており、そのカップ内に円筒形ヨーク1
17が配置されている。かくして、皿状部材112は、ヨーク117をダイアフ
ラム111に対して心合させる働きをし、ヨーク117はその位置にねじ119
によって保持される。
【0052】 ヨーク117は磁気回路の一部を構成するので、水素中でゆっくりと焼きなま
した低酸素、純粋鉄で形成するのが好ましい。永久磁石118が、接着剤によっ
てヨーク117と同軸に保持されている。磁石118の一方の極はヨーク117
の内側上表面と磁気的に接触しており、他方の極はヨーク117と同じ材質で、
ヨーク117のフランジ120と同じ厚さのディスク135に近接している。従
って、フランジ120と磁石118の上部との間に環状の磁気ギャップ121が
形成される。円筒形ボイスコイル122がこのギャップ121を貫通して配置さ
れている。ヨーク117の素材は、磁束線をヨーク117内に封じ込める働きを
し、それによって望ましくない外部磁界を最少限にし、かつ、磁束をギャップ1
21に集中させる。
【0053】 ダイアフラム111の貫通孔には、代表的な例では0.25mm厚のアルミニ
ウムのような薄手のパネル124が配置され固定されている。パネル124は、
外向きに曲げられたフランジ125を有しており、そのフランジにダイアフラム
111が固定されている。ボイスコイル122は、パネル124に形成された溝
126に接着剤によって固定され、それによってボイスコイル122はギャップ
121内に同軸的に保持される。ダイアフラム111の中央区域の振動は、制振
リング127によって制振される。制振リング127は、布又は布状材であり、
好ましくは波形を付されており、接着剤によってフランジ120の上面と、フラ
ンジ125及び、又はダイアフラム111に固定される。
【0054】 皿状部材112は、ダイアフラム111及びパネル124とで気密囲いを形成
するようにしてもよいが、所望ならば、皿状部材112に複数の穴又小孔を穿設
してもうよい。ラウドスピーカー110内のに内部空間には、繊維質又はフォー
ムプラスチックの吸音材を設けることができる。
【0055】 パネル124の厚さ及び材質は、例えば最高1000Hzの周波数において、
パネル124が、実質的に剛性の部材として動作し、ボイスコイル122の巻線
128に交流電流が通電されたとき該パネルと一緒にダイアフラム111を振動
させるように選択される。5000Hzを超える周波数では、パネル124の撓
みは、その周縁及びそれに近接したダイアフラム111の区域がボイスコイル1
22より、及びパネル124の中央区域よりはるかに小さく振動するように規制
されている。従って、このような高い周波数では、音声は、ほとんど全部がパネ
ル124の中央区域から発出される。又、1000Hzと5000Hzの間の周
波数では、音の発出は、ダイアフラム111の極く小さい区域とパネル124の
一部分から起こる。
【0056】 ボイスコイル122が大きく作動するときのラウドスピーカー110の周波数
レスポンスを改変するために、巻線128の単位長さ当たりの巻き数が、巻線1
28の中央部より両端部の方が多くなるようにすることができる。これは、中心
部の巻線の巻きの間を離隔させるか、あるいは、全長に亘って密な間隔に巻き、
両端部に追加の巻線層29を巻装することによって行うことができる。コイルは
、送り穴137を備えた巻枠136に巻かれる。
【0057】 ダイアフラム111の素材として好適なのは、厚さ約3mm、重さ1m当た
り約500gのポリプロピレン共重合体から形成された両面スキン付きシートで
あることが判明している。又、ダイアフラム111は、約128MPa以上の引
張り強さを有し、67以上のショアー硬度を有することが好ましい。又、この材
料は、塗料、壁紙等のダイアフラム111への接着を容易にするためにコロナ放
電処理された表面を有することが好ましい。ダイアフラム111は、フォームの
コアを有する積層材であるか、又は、リブ、筒又は波形段付きシート等であるこ
とが好ましい。フォームコアを有する積層材の場合、フォームを均一としないこ
と(あるいはカバーシートを特別な形状とするか、カバーシートを補強すること
)が好ましい。例えば、フォームコアは、その曲げ剛性が一方の方向より他方の
方向の方が強くなるように付形又は補強することができる。
【0058】 ダイアフラム111は、間に空間を画定する、連続した長手方向の壁27によ
って結合された前面スキン130と後面スキン131を有する厚さ約3〜5mm
のポリエチレンの一体押出成形物で形成することができる。この構造によれば、
ダイアフラム111の素材は、異方性であり、横断方向の曲げ強さの、通常はほ
ぼ2倍の長手方向の曲げ強さを有する。従って、この素材は、例えば200mm
×100mmの辺を有するようの長方形のラウドスピーカーを構成するのに特に
有用である。
【0059】 図8は、薄いアルミニウム等で形成された保持リング138の使用態様を示す
。保持リング138は、ダイアフラム111の前面即ち外側スキン130に押圧
することができるフランジ139を有する。保持リング138の一体の円筒形部
分140は、ダイアフラム111の孔123の縁とパネル124の外側表面との
間に押入することができる。パネル124は、リング138の円筒部分140に
形成された溝141にカチッと嵌合するリブ142を有している。所望ならば、
リブ142と溝141を逆にしてもよい(即ち、リブ142をリング138に設
け、溝141をパネル124に形成してもよい)。
【0060】 上記好ましい実施形態の利点 製造が容易であること、 安価な製造コストで優れた音響効果が得られること、 ダイアフラムの素材が長方形又は楕円形のパネルに特に適合する軽量材料であ
ること、 密封性が優れていること、 ラウドスピーカー又はダイアフラムをいろいろな異なるサイズ又は形状に形成
することができ、他の物品として簡単に改変することができること。 本発明は、マルチメディア市場に特に適する、又は車のダッシュボード又は車
のドアに嵌め込むのに適するA5サイズ又はそれより小さい扁平パネル形スピー
カに適用することができる。本発明による扁平パネル形スピーカは、どの向きに
おかれても作動することができ、デザインによっては周縁フレームを設けても、
設けなくてもよい。
【0061】 変型例 ダイアフラムのサイズに応じて1つ又は複数のドライバを用いることができる
。本発明によるラウドスピーカーは、ポートを設けることによって、又は、重り
を付加することによって同調させることができる。図には後部パネルにポートを
穿設した場合が示されているが(図6及び7参照)、同様なポートをダイアフラ
ムの素材に穿設してもよい。そのようなパネルは、水平位置において砂糖のよう
な粉末を用いることによって、パネル上に波節が観察されるように同調させるこ
とができる。
【0062】 ダイアフラムは、任意の形状とすることができる(例えば、必要ならば不規則
形状の輪郭を有するものとすることもできる)。又、ダイアフラムは、平坦であ
ることが好ましいが、必ずしも平坦にする必要はない。
【0063】 又、ダイアフラムの素材として、コアフルート材又は段ボール以外の材料を用
いることもできる。好ましい実施形態では3mm厚の標準的な押出コアフルート
材が用いられているが、大抵の用途において2mm〜5mmの他の厚さの材料を
用いることができる。大きいパネルの場合には、より厚いコアフルート材ダイア
フラムを必要とし、ドライバユニットの数を増やす必要がある。
【0064】 本発明によるラウドスピーカーは、際すや形状に制限がないから、自動車の一
部として、家具の一部分として、又はボックスとして、又は絵画として、又はそ
の他のほとんどの物品として改変することができる。一例として、本発明者らは
、本発明による平坦パネル型ラウドスピーカーを自動車のダッシュボードの一部
として組み込んだ。又、他の例として、絵画を本発明によるラウドスピーカー作
動するように構成した。
【0065】 以上、本発明を実施形態に関連して説明したが、本発明は、ここに例示した実
施形態の構造及び形状に限定されるものではなく、いろいろな実施形態が可能で
あり、いろいろな変更及び改変を加えることができることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明によるラウドスピーカーの正面図である。
【図2】 図2は、図1の線II-IIに沿ってみた垂直断面図である。
【図3】 図3は、本発明の別の実施形態の背面図と側面図である。
【図4】 図4は、ラウドスピーカーの一構成部材の部分透視図である。
【図5】 図5は、本発明の更に別の実施形態の断面図である。
【図6】 図6は、図5に示された実施形態の背面図である。
【図7】 図7は、図4に示された構成部材の背面図である。
【図8】 図8は、更に別の実施形態の横断面図である。
【図9】 図9は、図8に示されたボイスコイルの側面図である。
【符号の説明】
10 扁平型ラウドスピーカー、ラウドスピーカー 11 周縁フレーム、フレーム 14 前部ダイアフラム 15 後部ダイアフラム 17 磁石 18 ボイスコイル 21 プレート 22 支柱 25 前面スキン 26 後面スキン 27 壁 28 パネル 29 巻線層 30 ポート 31 質量付加材 32 吸音材 110 ラウドスピーカー 111 ダイアフラム 112 皿状部材 113 平坦部分 114 直立壁 115 縁部分 116 カップ 117 円筒形ヨーク 118 永久磁石 120 フランジ 121 磁気ギャップ 122 円筒形ボイスコイル 123 孔 124 パネル 125 フランジ 126 溝 127 制振リング 128 巻線 130 前面スキン、外側スキン 131 後面スキン 135 ディスク 138 リング 138 保持リング 139 フランジ 140 円筒形部分 141 溝 142 リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 333833 (32)優先日 平成11年1月21日(1999.1.21) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,GH,G M,HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG ,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT, LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG ,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA, UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ジョーンズ,グレイム,オリバー ニュージーランド オークランド州,ノー スコート 1309,シルバン アベニュー 28 (72)発明者 ウォーターマン,ケリー,チャールズ ニュージーランド オークランド州,ウェ イターケア シティ 1250,タイティレン ジ ロード 409 Fターム(参考) 5D016 AA04 AA05 DA03 DA08 EC03 GA01 JA15

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少くとも前面から音声を放射するように振動させることがで
    きる実質的に平面状の第1ダイアフラムと、電流の変化に対応する態様で変化す
    る可変力を第1ダイアフラム上に創生させるために可変電流によって作動される
    ドライバユニットを備えたラウドスピーカーにおいて、 前記平面状の第1ダイアフラムの素材は、異方性であり、前記ドライバユニッ
    トが、前記第1ダイアフラムに1つ又は複数の位置で連結されているか、又は、
    該ドライバユニットが、構造体に取り付けられ、該構造体が該第1ダイアフラム
    に1つ又は複数の位置で連結されていることを特徴とするラウドスピーカー。
  2. 【請求項2】 前面と後面を有する実質的に剛性の周縁フレームを含み、
    前記第1ダイアフラムは、該フレームの前面を横切って延長しており、該フレー
    ムの後面をを横切って延長した第2ダイアフラムを含み、それによって、該ラウ
    ドスピーカーの内部空間が実質的に密閉されるように構成されていることを特徴
    とする請求項1に記載のラウドスピーカー。
  3. 【請求項3】 前記ドライバユニットは、前記第1ダイアフラム及び第2ダ
    イアフラムに可変電流に対応する可変力を印加するように該両ダイアフラムに連
    結されており、該両ダイアフラムの少くとも一方を撓ませて該ダイアフラムの面
    から該ラウドスピーカーの外部へ音響信号を発出させることを特徴とする請求項
    2に記載のラウドスピーカー。
  4. 【請求項4】 前記第1ダイアフラム及び、又は前記第2ダイアフラムは、
    両面スキン付きポリプロピレン共重合体で形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載のラウドスピーカー。
  5. 【請求項5】 前記第1ダイアフラムは、前面スキンと後面スキンを有し、
    該両スキンに対して直角に延長し互いに平行に密な間隔で配置され、該両スキン
    を一体的に結合した複数の壁を有する押出プラスチックのシートで形成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のラウドスピーカー。
  6. 【請求項6】 前記第1ダイアフラム又は前記各ダイアフラムは、1m
    たりほぼ500g未満の重さであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1
    項に記載のラウドスピーカー。
  7. 【請求項7】 前記第1ダイアフラム又は前記各ダイアフラムは、ほぼ28
    MPa以上の引張り強さを有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項
    に記載のラウドスピーカー。
  8. 【請求項8】 前記第1ダイアフラム又は前記各ダイアフラムは、67以上
    のショアー硬度を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の
    ラウドスピーカー。
  9. 【請求項9】 前記第1ダイアフラム又は前記各ダイアフラムの表面は、該
    ダイアフラムへの塗料又は紙の接着、又は、前記フレームへの該ダイアフラムの
    接着を容易にするためにコロナ放電で処理されていることを特徴とする請求項1
    〜8のいずれか1項に記載のラウドスピーカー。
  10. 【請求項10】 前記ドライバユニットは、各々前記ダイアフラムの異なる
    1つに固定された2つの同軸ボイスコイルを含み、該両ボイスコイルがそれらの
    間の中央に懸架された磁石と協同するように構成されていることを特徴とする請
    求項1〜9のいずれか1項に記載のラウドスピーカー。
  11. 【請求項11】 少くとも前面から音声を放射するように振動させることが
    できる実質的に平面状のダイアフラムと、電流の変化に対応する態様で変化する
    可変力を該ダイアフラム上に創生させるために可変電流によって作動されるドラ
    イバユニットとを備えたラウドスピーカーにおいて、 前記ダイアフラムの素材は、異方性であり、該ダイアフラムは、互いに平行な
    前面シートと後面シートと、該両シートの間にあって両シートを離隔させる複数
    の壁から成り、該壁は、互いに平行であり、該シートに対して実質的に直角に延
    長しているか、又は、ほぼ菱形又は正弦波形をなすことを特徴とするラウドスピ
    ーカー。
  12. 【請求項12】 前記ダイアフラムは、両面スキン付きポリプロピレン共重
    合体で形成されており、前記壁は、前記平行なシートに対して実質的に直角であ
    ることを特徴とする請求項11に記載のラウドスピーカー。
  13. 【請求項13】 前記ダイアフラムは、紙又はボール紙で形成されており、
    前記壁は、実質的に波形であり、前記平行なシートの互いに対向する内側面に接
    着剤によって固定されていることを特徴とする請求項11に記載のラウドスピー
    カー。
  14. 【請求項14】 前記ドライバユニットは、磁石を含み、該磁石の一方の極
    はヨークに磁気的に導通しており、他方の極は該ヨークからエアギャップを介し
    て離隔しており、前記ダイアフラムを駆動するために取り付けられたボイスコイ
    ルが該エアギャップを通して作動するようになされており、該ヨークは、水素中
    で極くゆっくりと焼きなました低酸素、純粋鉄で形成されていることを特徴とす
    る請求項11に記載のラウドスピーカー。
  15. 【請求項15】 前記磁石の前記他方の極に、該ヨークと同じ材料で形成さ
    れた部材が磁気的に導通されており、前記エアギャップは、該部材の周縁部分と
    、それに対向する前記ヨークの一部分との間に形成されていることを特徴とする
    請求項14に記載のラウドスピーカー。
  16. 【請求項16】 前記部材の前記周縁部分と、それに対向する前記ヨークの
    前記一部分とは同じ厚さであることを特徴とする請求項15に記載のラウドスピ
    ーカー。
  17. 【請求項17】 前記ボイスコイルは、その巻線に電流を通されていないと
    き前記エアギャップ内に位置する該ボイスコイルの軸方向部分から離れた部位で
    は該軸方向部分の単位長さ当たりの巻き数より多い巻き数の巻線を有することを
    特徴とする請求項11に記載のラウドスピーカー。
  18. 【請求項18】 前記ボイスコイルの巻線は単層であり、前記軸方向部分の
    領域では該巻線の巻きが互いに離隔されていることを特徴とする請求項17に記
    載のラウドスピーカー。
  19. 【請求項19】 前記軸方向部分から離れた領域では前記単層より多い複数
    の巻線層が巻装されていることを特徴とする請求項17に記載のラウドスピーカ
    ー。
  20. 【請求項20】 前記ドライバユニットの前記ボイスコイルは、パネルを介
    して前記ダイアフラムに連結されており、該パネルの素材及び寸法は、可聴周波
    数の低い領域においては、該ボイスコイルと、該ダイアフラムの、少くとも該パ
    ネルに近接する区域とが、実質的に同じ振幅及び位相で振動し、可聴周波数の高
    い領域においては、該ダイアフラムの、少くとも該パネルに近接する区域、及び
    それに近接する該パネルの一部区域が、該ボイスコイルより低い振幅で、及び、
    又は該ボイスコイルとは異なる位相で振動するように、規定されており、それに
    よって、該高い領域では該ラウドスピーカーによって創出される音声のうちの大
    部分が、前記パネルの、該ボイスコイルに近接する側の面から発出されることを
    特徴とする請求項11に記載のラウドスピーカー。
  21. 【請求項21】 該ラウドスピーカーの静止部分から前記ダイアフラムの、
    前記パネルに近接する前記区域に、又は該パネルに跨る制振材のシートが連結さ
    れており、該制振材は、空気を通すことができるように多孔質材、又は有孔材で
    あることを特徴とする請求項11に記載のラウドスピーカー。
  22. 【請求項22】 前記制振材は、布、又は布系材料であることを特徴とする
    請求項21に記載のラウドスピーカー。
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