JP2003519777A - エチレンオキシドを用いた滅菌用線量計 - Google Patents

エチレンオキシドを用いた滅菌用線量計

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JP2003519777A
JP2003519777A JP2001514987A JP2001514987A JP2003519777A JP 2003519777 A JP2003519777 A JP 2003519777A JP 2001514987 A JP2001514987 A JP 2001514987A JP 2001514987 A JP2001514987 A JP 2001514987A JP 2003519777 A JP2003519777 A JP 2003519777A
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パテル,ゴードハンハイ,エヌ.
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パテル,ゴードハンハイ,エヌ.
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Abstract

(57)【要約】 少なくとも1の変色をし得るインジケータ、前記インジケータのための活性化剤を取り入れてなる少なくとも1のポリマー層からなる、エチレンオキシドを用いた滅菌を監視するための装置が提供される。ここで前記活性化剤はエチレンオキシドと接触して、それと反応し、前記インジケータを変色させる生成物を生成する。また、前記装置の製造方法およびそれの使用方法も提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 1.発明の分野 本発明は、エチレンオキシドを用いた医療用品の滅菌を監視するための、変色
する化学的インジケータ装置に関する。前記装置は、時間、温度およびエチレン
オキシドの濃度によって少なくとも1の変色をする。
【0002】 2.先行技術の簡単な説明 医療用品のような製品は、許容できる程度にまで生体を殺すために滅菌される
。滅菌の直接的な試験は破壊性かつ高価であり、これゆえ間接的な試験方法が用
いられている。バチルスズブチリスの胞子、バチルスプルミスの胞子およびクロ
ストリジウムスポロゲネスの胞子のような、培養株から作製された生物学的イン
ジケータが、滅菌を監視するために用いられている。けれども、簡便かつ安価で
あるため、化学的インジケータが広く用いられている。
【0003】 非常に多様な医療用品が、蒸気、プラズマ、高エネルギー照射およびエチレン
オキシドのような物質および技術で滅菌されている。エチレンオキシドはここで
はETOと略する。医療用品は滅菌されていることを保証することが不可欠であ
る。数多くのインジケータ、線量計およびモニタが、文献において提案されてい
る。それらは生物学的および化学的インジケータを含む。色が変化する化学的イ
ンジケータは安価であり、これゆえ広く用いられている。
【0004】 数多くの特許が、エチレンオキシドインジケータについて発行されている。
【0005】 米国特許第3,852,034号は、アミノ置換インジケータ化合物、例えば
アミノ置換トリフェニルメタン、ジフェニルメタン、アジンまたはキサンテンの
酸塩を含むエチレンオキシド用インジケータを開示している。これは、ヒドロキ
シエチルおよび滅菌が有効である場合にのみ変色が生じるようなイオン解離定数
を与えるべく選択される緩衝剤によるアミノ基の不安的な水素の置換に基づく変
色をする。
【0006】 4−(4−ニトロベンジル)ピリジン、ニトロセルロース、塩基性物質、およ
び必要に応じて青色着色剤からなる、エチレンオキシドガス用のインジケータ組
成物が、米国特許第4,094,642号に開示されている。インジケータ組成
物は、エチレンオキシドガスに曝されたとき、安定した色の指示を現わすように
、通常は緑色にその色が変化する。組成物はいかなる形状や形態であってもよく
、基材に適用される。たとえば、紙の上に層を形成する。4−(4−ニトロベン
ジル)ピリジンを用いた装置は、米国特許第4,678,640号、米国特許第
4,826,772号および米国特許第4,436,819号に開示されている
。例えば、米国特許第4,436,819号はエチレンオキシドの輸送を示すポ
リマー基材からなるエチレンオキシドへの暴露を比色法的に定量する装置を開示
しており、エチレンオキシドと反応して変色をするある濃度の変色化合物が基材
内部に分散されている。前記濃度は、前記装置においてある程度の種類の変色を
提供するように選択され、それは、一定の温度においては前もって決定される、
該装置のエチレンオキシドへの暴露に対する数量の関数である。変色化合物は、
4−(p−ニトロベンジル)ピリジン、N−フェニルベンジルピリジンおよびフ
ェナジンから構成されるエチレンオキシド反応性発色剤からなる群より選択され
る物質を含む。また、塩基性触媒はトリエタノールアミン、トリエチレンジアミ
ン、トリエチレンテトラミン、N,N−ビス(アミノプロピル)−1,3−プロ
パンジアミン、およびN,N,N’,N’−テトラキス(メチル)−エチレンジ
アミンからなる群より選択される一種である。
【0007】 有効なエチレンオキシド滅菌の完了が最終的かつ完全な変色によって示される
ように、滅菌の条件および時間に対して進行性の変色をするインジケータ組成物
が、米国特許第4,407,960号に開示されている。インジケータとなる組
成物は、ミヒラーハイドロール、クリスタルバイオレットラクトン、マラカイト
グリーンロイコおよびクリスタルバイオレットロイコなどの染料からなる群より
選択されるアリールメタン染料のロイコ前駆体、ならびに、ジフェノール酸(4
,4−ビス[4−ヒロドキシフェニル]ペンタン酸)のような酸性成分からなる
【0008】 エチレンオキシドで処理された固形の病院の物品および他の健康装置における
残存エチレンオキシド量の視覚的な指示を与えるための装置が、米国特許第4,
495,291号に開示されている。残存エチレンオキシド量は、不透明暗色の
支持部の状態の装置における感度の異なる領域で現れる色の違いによって示され
る。支持部は、その表面が固体の膜成形バインダー中のコレステリック液晶組成
物の薄膜に結合している。
【0009】 エチレンオキシドを用いた滅菌の進行を示すためのインク組成物が、米国特許
第5,258,065号において提案されている。それは、(1)一般式A−N
=N−Bの少なくとも1の分散染料、ここでAはアルキル基で置換されていない
窒素原子を含むヘテロ環化合物の残基であり、ピリジン、キノリン、イソキノリ
ン、トリアゾール、テトラゾール、インダゾール、チアゾール、ベンゾチアゾー
ルおよびチアジアゾール環からなる群より選択され、その残基は場合によっては
1またはそれ以上の非解離性置換基を有していてもよく、Bはカップリング成分
である、(2)ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、およびアクリル酸−メタク
リル酸コポリマーからなる群より選択される少なくとも1のバインダー成分、(
3)シリカ、酸化アルミニウムおよび酸化チタンの超微粒子からなる群より選択
される少なくとも1の超微細充填剤、ならびに(4)少なくとも1の極性溶媒、
を含む。
【0010】 インク組成物は、エチレンオキシド滅菌用の指数器として準備される。それは
、塩化マグネシウムがエチレンオキシドと反応して、pH感受性染料によって検
出される塩基である水酸化マグネシウムを生成する事実を利用したものである;
米国特許第3,098,751号参照。エチレンオキシド監視の分野におけるさ
らなる発展は、米国特許第4,138,216号に開示されている。その装置は
、塩化マグネシウムがしみこまされた芯材からなり、一端が開放されたガス不浸
透性の包みにpH感受性の染料が封入されている。付加的な成分は、例えば酒石
酸といった酸性物質であり、装置のタイムレスポンスを調整する定量物として作
用する。後者の装置は、温度やガス濃度に加えて湿度の水準に対しても応答性が
あるため、エチレンオキシド滅菌監視において特に有用である。米国特許第5,
451,372号はエチレンオキシド滅菌過程を監視するための装置を開示して
おり、エチレンオキシド反応性の化合物、定量物およびpH感受性の染料がしみ
こまされた芯材;前記芯が貼り付けられたエチレンオキシド不浸透性の裏面片;
ならびにエチレンオキシド不浸透性膜を有する表面片からなる滅菌材として、1
00%エチレンオキシドが利用されている。裏面および表面片は互いに接着して
おり、前記心材と密接に接着し、密封されている。エチレンオキシド反応性の化
合物は、マグネシウム、鉄および亜鉛などの二価の金属の塩化物であり、pH感
受性の染料はブロモフェノールブルー、チモールブルーまたはキシレノールブル
ーである。
【0011】 エチレンオキシドへの暴露における塩基の生成が、米国特許第3,098,7
51号、4,138,216号および5451372号において報告されている
ものの、常にマグネシウム、鉄および亜鉛のような二価の金属の塩化物に限定さ
れている。(1)ナトリウムおよびカリウムのような一価の金属、(2)2また
はそれ以上の価の金属の臭化物またはヨウ化物のような他のハロゲン化物、(3
)エチレンオキシドを監視するための、臭化テトラブチルアンモニウムのような
有機ハロゲン化物、(4)チオシアン酸ナトリウムのような有機および無機の他
の塩、のハロゲン化物の使用に関する報告はない。我々は、臭化ナトリウム、チ
オシアン酸ナトリウムおよび臭化テトラエチルアンモニウムのような一価の有機
または無機の塩、ブロモフェノールブルーのようなpH感受性染料、ならびにポ
リアクリレートのような重合体バインダーから構成される塗膜が、エチレンオキ
シドに暴露されたときに変色することを偶然にも見出した。
【0012】 ETOを用いた滅菌は、時間、温度、湿度およびETOの濃度といった数種の
要因に依存している。ETOを用いた滅菌を保証するためには、インジケータは
これらの完全な値を規定するものでなければならない。エチレンオキシドの不存
在下においては、インジケータは乾性温熱、蒸気、照射および周囲条件のような
他のパラメータによって本質的に影響を受けないことも望ましい。
【0013】 発明の要約 a)少なくとも1の変色をし得るインジケータ、 b)前記インジケータの活性化剤、前記活性化剤は、前記活性化剤が一価のカ
チオンを有していると、エチレンオキシドと接触したときに反応を誘起し、前記
反応の生成物が前記インジケータに変色を引き起こす、 が含ませられた少なくとも1のポリマー層からなる、エチレンオキシド、加えて
他のエポキシドの存在を監視するためのポリマー装置が提供される。
【0014】 このような装置は、(a)バインダーとしてのポリマー、(b)一価のカチオ
ンを有するETO反応性塩、(c)ETOと接触したときに少なくとも1の変色
をするpH感受性染料、の混合物を塗布することによって製造される。このよう
な装置は医療用品の滅菌を監視するために用いられうる。
【0015】 ここに開示される配合および装置は、米国特許第3,098,751号、米国
特許第4,138,216号および米国特許第5,451,372号で報告され
ている塩化マグネシウムに基づく利点に対して幾つかの利点を提供する。水酸化
マグネシウムのような高い原子価の金属の水酸化物は、エチレンオキシドへの暴
露において生成した水酸化カリウムや水酸化ナトリウムのようなアルカリ金属の
ものよりも極めて弱い。その結果、アルカリ金属および有機ハロゲン化物から製
造された装置は、塩化マグネシウムから製造されたものよりも感度が極めて高い
。ここに開示された装置を用いて、より低い濃度のエチレンオキシドが検出され
うる。例えば、ヨウ化ナトリウムまたは臭化テトラブチルアンモニウムとブロモ
チモールブルーとがしみこまされた紙は、100%エチレンオキシドに暴露され
た場合にはほとんど即座に、または約20ppmのエチレンオキシドでは数分間
で、黄色から青に変化する。したがって、ここで提供される配合を使用して、米
国特許第3,098,751号、米国特許4,138,216号および米国特許
第5,451,372号で提供されたものと類似するが、より感度の高い装置を
製造することができる。ヨウ化ナトリウムや臭化カリウムのような一価のハロゲ
ン化物は、より高い原子価の金属のものよりも一般的に湿気に対しては感度が低
いため、ここで開示される装置は環境の湿気に対してより安定であり、塩化マグ
ネシウムや塩化カルシウムから製造されたものと比較して湿気およびエチレンオ
キシドに対して適度に感度が高い。ETOに暴露された際のpH変化は、一価の
ハロゲン化物の場合により大きい。このため、変色はより劇的であり、非常に多
くのpH感受性染料をエチレンオキシドへの暴露における多様な変色を得るため
に用いることができる。また我々は、二価およびより高い原子価の金属のハロゲ
ン化物が、酸性の官能性を取り入れることによって水溶性または水分散性にされ
ている水溶性インク展色剤/バインダーの沈殿の原因となることを見出した。し
たがって、ほとんどの水溶性展色剤の沈殿を生じさせずに、塩化マグネシウムの
ような二価の金属塩を取り入れることは非常に難しい。一価の塩は、二価の金属
塩のものと比較すれば、毒性および価格ともに通常低い。
【0016】 この装置に好適に用いられるインジケータとしては、顔料、染料、前記染料の
前駆体、およびこれらのいずれかの混合物が含まれる。インジケータに所望され
る特質は、エチレンオキシドと前記活性化剤との反応生成物で変色できることで
ある。望ましくは、インジケータは黄色から青、黄色から緑、赤から黄色、赤か
ら緑、または赤から青の変色をする。
【0017】 装置に用いられるポリマーは、好適には、水溶性または水溶性の媒体溶液に分
散性を有する。広範な種類のポリマーが用いられうる。それらは、ホモポリマー
、コポリマーまたはこれらの混合物であってもよい。
【0018】 好適には、活性化剤とエチレンオキシドとの反応生成物は塩基である。好適な
活性化剤は、ハロゲン化物およびイソシアン酸塩、望ましくは臭化物、のような
一価のカチオンの塩である。活性化剤は、アミンと有機または無機酸との塩であ
ってもよい。
【0019】 装置は、反応および変色の速度を制御するために、酸または塩基のような添加
物をさらに含んでいても良い。
【0020】 装置は2層であってもよい。いわば、さらにポリマーのトップ層を含んでいる
。これは、くさび形のポリマーのトップ層であってもよい。
【0021】 本発明の装置を製造する方法は、構成成分をその溶媒に溶解させ、かようにし
て作製された溶液を基材につけ、および、前記溶媒を蒸発させる、からなる。
【0022】 前記基材は滅菌される物用の容器であってもよい。それは、プラスチックフィ
ルム、紙または金属であってもよい。これらに限定されるものではないが、ポリ
エステルフィルム、紙またはスパンボンドポリオレフィンを含む。
【0023】 本発明の望ましい実施形態においては、溶液はインク配合物、好適には水溶性
インク配合物、最も好適にはアクリレートポリマーからなるものである。
【0024】 物質の滅菌を監視するための本発明の装置の使用方法は、前記装置を前記物質
またはこれを含む容器に付着させる、装置をエチレンオキシドに暴露する処置を
含む滅菌方法を実行する、および、前記装置の変色の存在を確認する、手段を含
む。
【0025】 図面の簡単な説明 図1 ポリマーバインダー、ETO活性化剤およびETOインジケータからな
るインジケータ層が基材に適用された、本発明のETO滅菌インジケータの一実
施形態の側面模式断面図。
【0026】 図2 接着層および剥離層を有する本発明のETO滅菌インジケータの側面模
式断面図。
【0027】 図3 トップ層が障壁として塗布または積層されている多層装置の側面断面図
【0028】 本発明および好ましい実施形態の簡単な説明 装置は、図面を参照することによって最もよく表現されうる。図1に示される
ように、最も簡素化された形態の一つの装置はインジケータ層20からなり、基
材10上に適用している。基材10は、滅菌される物品用の小袋のような容器で
あってもよい。インジケータ層20は、ポリマーのバインダー21から構成され
、ETOと接触したときにETO活性化剤23とETOとの反応により生成され
る塩基のような反応生成物によって変色することができる、pH感受性染料22
のような少なくとも1のETOインジケータを含む。塗膜20は、変色速度を制
御するための添加物24、色や保存性を維持するための添加物25などの、他の
添加物を含んでいてもよい。
【0029】 図2に示されるように、装置の基材10は接着層30で被覆されていてもよい
。接着層は、装置が滅菌される物品の容器に接着することを可能にする。接着層
30の底部には、梱包の容易のため、および、使用直前の除去のための剥離層4
0が貼り付けられうる。剥離層40の除去により、装置全体が滅菌される物品の
容器に貼り付けられることが可能になるであろう。
【0030】 装置は、1を超える層から構成されていてもよい。最も簡素な形態としては、
装置は2つの層を有しうる。図3に示されるように、2層装置の最も簡素な形態
においては、ポリマーの塗膜または積層された膜などの第2トップ層50が、層
20の上でETOに対する障壁となる。障壁層50は、ETOの拡散を減少させ
ることができ、そのため変色に要する時間が増加する。
【0031】 障壁層50がインジケータ層20上においてくさび形であれば、境界が移動す
る装置を作製することが可能である。障壁層はエチレンオキシドに対して抵抗性
であるが、透過性である。
【0032】 ETOインジケータ装置の他の形態も可能である。例えば、変色に要する時間
が増加または減少する一連の配合を塗布することによって、段階的な装置を製造
することが可能である。そのような段階性は、隣接する線または棒の形態にその
ような配合を塗布することによっても作製可能である。
【0033】 装置は、数字、像、バーコードまたは「もしこのプリントが緑であれば、中の
製品は滅菌されています」などのメッセージの形態にインジケータ配合物をプリ
ントすることによっても作製可能である。
【0034】 本発明は、バインダーとしてEnvironmental Inks and Coating,Co Lithicum,MDにより供給されるアクリレー
トプリントインクエキステンダー001270、ETO活性化剤として臭化テト
ラエチルアンモニウム、およびインジケータとしてブロモクレゾールパープルを
用いて実施された。アクリレートインクエキステンダー001270は、明細書
ではEC001270、臭化テトラエチルアンモニウムはTEABと称される。
【0035】 染料の種類:pHの変化に伴い変色する広範な種々の染料をインジケータとし
て用いることができる。例えば、ニトロソ、ニトロ、アゾ(モノ、ジ、トリおよ
びポリアゾ)、アゾイック、スチルベン、カロテノイド、ジフェニルメタン、ト
リフェニルメタン、キサンテン、アクリジン、キノリン、メタンおよびポリメチ
ン、チアゾール、インダミンおよびインドフェノール、アジン、オキサジン、サ
ルファー、ラクトン、アミノケトン、ヒロドキシケトン、アントラキノン、イン
ディゴイド、フタロシアニン、ならびに自然物。
【0036】 アミン官能性を有し、HIやHBrのような酸で中和された染料は、活性化剤
なしでETOにより変色し得る、または必要とする活性化剤の濃度がより低い。
【0037】 目立った変色のために必要な活性化剤の濃度は、塗膜の厚さや染料の吸光係数
などの幾つかの要因に依存している。望ましくは、濃度は塗膜の全固体の0.1
〜20%である。インジケータ濃度の最も望ましい範囲は0.5〜5%である。
【0038】 表1に列記されている数多くの染料は、EC001270、(1)TEAB、
(2)チオシアン酸ナトリウム、および(3)臭化テトラブチルホスホニウムの
混合物中に添加され、紙およびポリエステルフィルムに塗布された。複数の塗膜
がETOに暴露された。
【0039】 表1.EC001270中のETO活性化剤としてTEAB、チオシアン酸ナ
トリウムおよび臭化テトラブチルホスホニウムを用いて試験された染料の一覧 アシッドアリザリンバイオレットN、アシッドブラック24、アシッドブラッ
ク48、アシッドブルー113、アシッドブルー120、アシッドブルー129
、アシッドブルー161、アシッドブルー25、アシッドブルー29、アシッド
ブルー40、アシッドブルー41、アシッドブルー45、アシッドブルー80、
アシッドブルー93、アシッドフクシン、アシッドグリーン25、アシッドグリ
ーン27、アシッドグリーン41、アシッドオレンジ74、アシッドレッド1、
アシッドレッド114、アシッドレッド151、アシッドレッド88、アシッド
バイオレット17、アシッドバイオレット7、アシッドイエロー99、アクリジ
ンオレンジ、アクリジンオレンジベース、アクリジンオレンジG、アクリジンイ
エローG、アクリフラビンハイドロクロリド、アルシアンブルー8GX、アルシ
アンイエロー、アリザリン、アリザリンブルーブラックSN、アリザリンコンプ
レキソン、アリザリンコンプレキソンジハイドレート、アリザリンレッド、アリ
ザリンバイオレット3R、アリザリンイエローGG、アリザリンイエローR、ア
ルカリブルー6B、アルカリファストグリーン10GA、アルファズリンA、ア
ルミノン、アミノアクリジンハイドロクロリド、アミノアントラキノン、アミノ
フタルヒドラジド、アニリンブルー、アストラブルー6GLL、オーラミンO、
アゾカルミン、アゾカルミンB、アズールA、アズールB、アズールBチオシア
ネート、アズールC、ベーシックブルー3、ベーシックブルー41、ベーシック
ブルー66、ベーシックフクシン、ベーシックレッド29、ベーシックイエロー
11、ベンゾプルプリン4B、ビーブリッヒスカーレットNA塩、ビスマルクブ
ラウンB、ビスマルクブラウンY、ブルーテトラゾリウム、ボルドーR、ブリリ
アントブルーB、ブリリアントブルーG、ブリリアントクレシルブルーALD、
ブリリアントクロセチンMOO、ブリリアントグリーン、ブリリアントサルファ
フラビン(brilliant sulphaflavine)、ブリリアントイエロー、ブロモクロロフ
ェノーブルー、ブロモクレゾールグリーン、ブロモクレゾールパープル、ブロモ
フェノールブルー、ブロモピロガロールレッド、ブロモチモールブルー、ブロモ
キシレノールブルー、カルマガイト、カルボールフクシン、カルミン酸、カロチ
ン、セレスチンブルー、シカゴスカイブルー、クロロフェノールレッド、クロム
アズロールS、クロモトロープ2B、クロモトロープ2R、クロモキサンシアニ
ンB(chromoxane cyanine B)、クリソイジン、クリソフェニン、シバクロンブリ
リアントレッド3BA、コンゴレッド、銅(II)フタロシアニン、クレゾール
パープル、クレゾールレッド、クレゾール、クレゾールフタレイン、クレゾール
フタレインコンプレキソン、クレゾールバイオレット、クルクミン、ダローレッ
ド、ジアミノアクリジンヘミスルフェート、ジアゾレッドRC、ジブロモフルオ
レセイン、ジクロロフルオレセイン、ジクロロインドフェノール、ジシンナマラ
クトン(dicinnamalactone)、ジエチルアミノメチルクマリン、ジエチルオキサカ
ルボシアニンヨージド、ジエチルチアトリカルボシアニンヨージド、ジヒドロキ
シベンゼンスルホン酸、ジリチウムフタロシアニン、ジメチルメチレンブルー、
ジメチルグリオキシム、ジメチルインドアニリン、ジニトロジフェニルアミン、
ジフェニルチオカルバゾン、ダイレクトブルー71、ダイレクトグリーン6、ダ
イレクトレッド23、ダイレクトレッド75、ダイレクトレッド81、ダイレク
トバイオレット51、ダイレクトイエロー62、ジナトリウムフタロシアニン、
ディスパースブルー14、ディスパースブルー3、ディスパースオレンジ、ディ
スパースオレンジ11、ディスパースオレンジ25、ディスパースイエロー7、
エモジン、エオシンB、エオシンY、エリオクロムブラックT、エリオクロムブ
ルーブラックB、エリオグラウシン、エリトロシンB、エチルエオシン、エチル
オレンジ、エチルレッド、エチルバイオレット、エヴァンスブルー、ファストブ
ラック、ファストブルーB塩、ファストブルーBB、ファストブルーRR、ファ
ストブルーRR塩、ファストコリントV塩、ファストガーネットGBC塩、ファ
ストグリーンFCF、ファストレッドアルミニウム塩、ファストレッドバイオレ
ットLB塩、ファストバイオレットB塩、ファットブラウンRRファットグリー
ンGDC塩、フラバジンI(flavazin I)、フルオレセイン、フルオレキソン(flu
orexon)、ガロシアニン、ギニアグリーンB、ヘマトキシリン、ヒドロキシナフ
トールブルー、1,4−ヒドロキシ−ナフトキノン、インディゴ、インディゴカ
ルミン、インドリンブルー、鉄(II)フタロシアニン、ヤーヌスグリーンB、
ラクモイド、レーシュマン染色、ロイコクリスタルバイオレット、ロイコマラカ
イトグリーン、ロイコキニザリン、ライトグリーンSFイエロー、リサミングリ
ーンB、リトマス、ルクソールファストブルー、マラカイトグリーンベース、マ
ラカイトグリーンヒドロクロリド、マラカイトグリーンオキサレート、メタニル
イエロー、メチルエオシン、メチルグリーン、メチルオレンジ、メチルレッド、
メチルバイオレット2B、メチルバイオレットBベース、メチルイエロー、メチ
レンブルー、メチレングリーン、メチレンバイオレット3RAX、メチルエスク
レチン、メチルチモールブルー、モルダントブルー9、モルダントブラウン24
、モルダントブラウン4、モルダントオレンジ、モルダントオレンジ1、モルダ
ントオレンジ6、モルダントレッド19、モルダントイエロー10、モリンハイ
ドレート、ムレキシド、ナフトクロムグリーン、ナルトールAS、ナフトールブ
ルーブラック、ナフトールグリーンB、ナフトールイエロー、ナフトールベンゼ
イン、ナフトールベンゼン、ナフトールフタレイン、ニュートラルレッド、ニュ
ーコクシン、ニューフクシン、ニューメチレンブルーN、ニグロシン、ナイルブ
ルーA、ナイルブルークロリド、ニトラジンイエロー、ニトロレッド、ニトロ−
フェナントロリン、ニトロフェノール−2、ニトロフェノール−3、ニトロフェ
ノール−4、ニトロフェニルアゾ−レゾルシノール、ヌクレアファストレッド、
オイルブルーN、オイルレッドEGN、オイルレッドO、オレンジG、オレンジ
II、パラティンクロムブラック6BN、パラティンファストイエローBLN、
パラローズアニリンアセテート、パラローズアニリンベース、パラローズアニリ
ンクロリド、パテントブルーVF、ペンタメトキシトリフェニルメタノール、フ
ェナントロリン、フェナジン、フェノールレッド、フェノールフタレイン、フェ
ノールフタレインジホスフェート、フェノチアジン、フェニルアゾアニリン、フ
ェニルアゾジフェニルアミン、フェニルアゾギ酸、フェニルアゾフェノール、フ
ロキシンB、フタロシニン、ピナシアノールクロリド、プラズモコリント、ポン
ソーS、プリムリン、プロシオンレッドMX−5B、プロシオンイエローH−E
3G、プルシアンブルー、プルプリン、ピリジルアゾナフトール、ピリジルアゾ
レゾルシノールナトリウム塩、ピロカテコールバイオレット、ピロガロールレッ
ド、ピロニンB、キナルジンレッド、キニザリン、キノリンイエロー、リアクテ
ィブブラック5、リアクティブブルー15、レアクティブブルー2、リアクティ
ブブルー4、リアクティブオレンジ16、レサズリン、レゾルシンクリスタルバ
イオレット、ローダミンB、ローダミンBベース、ローダミンGG、ローダミン
S、ローダニン、ロザリンアシッド(rosalic acid)、ローズベンガル、ローズベ
ンガルイアクトン(rose bengal iactone)、サフラニンO、ソルベントブルー3
5、ソルベントブルー59、ソルベントグリーン3、スチリル7、スーダンブラ
ックB、スーダンオレンジG、スーダンレッド7B、スルホブロモフタレインナ
トリウム塩、スルホローダミンB、タートラジン、テトラブロモフェノールブル
ー、テトラブロモフェノールフタレイン、テトラブロモフェノールフタレイン、
テトラヨードフェノールフタレイン、テトラフェニル−ブタジエン、テトラゾリ
ウムバイオレット、チアゾールイエローG、チオフラビンS、チオフラビンT、
チオニン、チモールブルー、チモールフタレイン、チモールフタレインモノホス
フェート、チモールフタレインモノホスフェート、トルイジンブルーO、トリフ
ェニルメチルブロミド、トロペリンO(tropaelin O)、トリパンブルー、ウコン
、バニリンアジン、バリアミンブルーRT塩、バリアミンブルーRT塩、ビクト
リアブルーB、ビクトリアブルーB、ビクトリアピュアブルーBO、ライト染色
、キシリジンポンソー2R、キシレノールブルー、およびキシレノールオレンジ
【0040】 これらの染料のいくつかは蛍光性染料であり、蛍光で変化した。前記染料の還
元および酸化形態も使用できる。
【0041】 インジケータ:エチレンオキシドとETO活性化剤との反応生成物により変色
するいかなる材料も、ETOインジケータとして使用できる。ETOインジケー
タのもっとも望ましい種類は、染料、顔料およびこれらの前駆体である。pH感
受性染料の使用は、媒体のpHに依存する。幾つかの染料は、同一の条件下でポ
リビニルアルコールにおいて変色する一方で、EC001270では変色しない
。EC001270のドライコーティングのpHは約5であり、一方、ポリビニ
ルアルコールのは約7である。
【0042】 活性化剤:ETOへの暴露に際して、少なくとも1のインジケータ反応性種、
例えば水酸化ナトリウムのような塩基、を生成するいかなる化合物も、ETO活
性化剤として用いることができる。チオシアン酸ナトリウムのようなアルカリ金
属塩およびTEABのような第四級アンモニウム塩が、効果的な活性化剤であっ
た。NaSCN、臭化テトラブチルホスホニウム、臭化テトラブチルホスホニウ
ムおよびTEABのようなETO活性化剤も、ここでは活性化剤として参照され
る。塩基のようなインジケータ反応性種の生成により、pH感受性染料の変色が
誘起されうる。様々な種類の有機および無機化合物が、ETOの監視のための活
性化剤として調査された。それらには、亜硫酸水素塩、重硫酸塩、炭酸塩、カル
バミン酸塩、カルボン酸塩、シアン酸塩、ハロゲン化物、亜硝酸塩、硝酸塩、フ
ェノラート、リン酸塩、硫酸塩、硫化物、亜硫酸塩およびチオシアン酸塩のよう
な有機無機塩が含まれる。有機および無機塩、とりわけ(1)アルカリ金属、な
らびに(2)有機アンモニウム、スルホニウムおよびホスホニウム、のハロゲン
化物やチオシアン酸塩は、より効果的な活性化剤であった。テトラメチルヘキサ
ンジアミンヒドロブロミドおよびテトラメチルヘキサンジアミンアセテートのよ
うな酸とアミンとの塩も、効果的なETO活性化剤であった。アセチルアセトン
酸ナトリウムのような金属キレートおよび錯体も有効なETO活性化剤であった
【0043】 いくつかの選択された染料(例えば、ブロモフェノールブルー、ブロモクレゾ
ールパープル)を用いてETO活性化剤として調査された具体的な化合物例には
、アセチルアセトン酸アルミニウム、アンモニウム硫酸アルミニウム、塩化アル
ミニウム、硫酸アルミニウム、酢酸アンモニウム、亜硫酸水素アンモニウム、臭
化アンモニウム、カルバミン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、スルファミド
酸アンモニウム、亜硫酸アンモニウム、チオシアン酸アンモニウム、チオ硫酸ア
ンモニウム、フェロシアン化カルシウム、チオシアン酸銅、アセチルアセトン酸
鉄、フェロシアン化カリウムのような鉄錯体、硫酸鉄、アセチルアセトン酸ナト
リウム、亜硫酸水素ナトリウム、シアン酸ナトリウム、ジエチルジチオカルバミ
ド酸ナトリウム、亜ジチオン酸ナトリウム、水硫化物ナトリウム、亜硝酸塩ナト
リウム、過硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナト
リウム、チオシアン酸ナトリウム、チオシアン酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウ
ム、スルホサリチル酸、および臭化テトラブチルホスホニウムが含まれる。活性
化剤は、有機および無機酸で中和された種々の第一、第二、第三および第四脂肪
族および芳香族アミンも含む。
【0044】 ハロゲン化物の効果:数多くの有機および無機ハロゲン化物は、非常に敏感な
インジケータ活性化剤である。これらのハロゲン化物には、アセチル塩化コリン
、臭化アンモニウム、塩化コリン、ヨウ化コリン、臭化ドデシルトリメチルアン
モニウム、塩化グリシジルトリメチルアンモニウム、臭化カリウム、ヨウ化カリ
ウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化テトラブチルアンモニウム、臭化テトラエチル
アンモニウム、臭化テトラヘキシルアンモニウム、塩化テトラメチルアンモニウ
ムおよび臭化テトラブチルホスホニウムが含まれる。一般的には、ヨウ化物は臭
化物以上であり、臭化物は塩化物より効果的であった。
【0045】 第一、第二および第三アミン(例えば、ヘキシルアミン、ジエタノールアミン
、テトラメチルヘキサンジアミン)を、酢酸、塩酸、臭化水素酸およびヨウ化水
素酸などの酸で中和することにより生成されるもののような、酸塩基塩も有効な
活性化剤である。
【0046】 変色に必要とされる時間は、適切な活性化剤の混合物を用いることによって制
御されうる。エチレンオキシドの効果を最小化するためには、より低濃度のハロ
ゲン化物がある種の染料には好ましい。
【0047】 活性化剤は、ポリアクリル酸、コポリ塩化アリルアンモニウムおよびポリブレ
ンなどのようにポリマーであってもよい。
【0048】 変色に必要とされる時間は、ハロゲン化物、チオシアン酸塩、酢酸塩、クエン
酸塩などの適切な混合物を選択することにより、変化させうる。
【0049】 活性化剤の濃度の効果:ある染料においては、0.5%の低さのTEABおよ
びヨウ化ナトリウムが、ETOによる目だった変色を引き起こすために効果的で
あった。変色の速度は、活性化剤の濃度の上昇とともに高まる。0.5〜50w
/w%の濃度の活性化剤を用いることができる。望ましい濃度範囲は、全固体の
2〜20w/w%である。
【0050】 バインダーとして用いられるポリマー:活性化剤、インジケータおよび添加物
が溶解または分散されるマトリックスまたは媒体は、明細書ではETOバインダ
ーと称される。ETOバインダーは、ここではバインダー、ポリマーまたはポリ
マーバインダーとしても参照される。活性化剤およびインジケータがそれらに溶
解または分散しうる限り、多様な種類のポリマー物質がインジケータのためのバ
インダーとして用いられうる。水溶性および非水溶性バインダーの双方が用いら
れうる。水溶性、水分散性および水不溶性のポリマーをインジケータのためのバ
インダーとして用いることができるが、水溶性および水分散性のポリマーをバイ
ンダーとして用いることが好ましい。バインダーは、フレキソおよびグラビアイ
ンクのようなインク配合物の形態で配合されてもよい。凸版、オフセット、スク
リーン印刷用のもののような他のインクも用いられうる。ポリマーの選択は、用
いられるプリント/コート装置によるものである。
【0051】 通常はアクリルポリマー、アクリルポリマーの乳濁液、時にはでんぷん、リグ
ニンおよびリグニン誘導体などの天然のポリマーが、インク用のバインダーとし
て用いられる。樹脂は、アンモニアやアミンのような塩基性化合物を用いた中和
により水溶解性または乳化性となる。インクは、泡立ちをなくすための添加物、
顔料の分散剤、レオロジー調節剤およびスリップ剤を含む。
【0052】 インク用ポリマーバインダーには、エチレンアクリル酸、エチレンメタクリル
酸、エチレンn−ブチルアクリレートおよびエチレンメチルアクリレートのもの
を含むホモポリマー、コポリマーおよびブロックコポリマーが含まれる。インク
用バインダーは、メチルメタクリレート、アクリル酸、スチレン、メチルアクリ
レート、他のエステル、およびポリビニルアザリジンのような架橋剤からなるも
ののような、ホモおよびコポリマーの混合物であってもよい。他に含まれるもの
としては、アクリレート、アクリル酸、アクリルアミド、ビニルアセテート、ビ
ニルアルコール、塩化ビニル、ポリウレタン、ニトロセルロース、カルボキシメ
チルセルロースまたはこれらの混合物のポリマーがある。望ましくは、ポリマー
はアクリレートポリマー、ニトロセルロースまたはカルボキシメチルセルロース
である。
【0053】 インク配合物用の好適なポリマーのための商業的な出所としては、Air p
roducts(アレンタウン、ペンシルベニア)、Rohm and Haa
s(フィラデルフィア、ペンシルベニア)、S.C. Johnsons an
d Sons(ラシーヌ、ウィスコンシン)、Witco(ヒューストン、ペン
シルベニア)およびESI(ヴァレイストリーム、ニューヨーク)が含まれる。
【0054】 非常に多くのポリマーが好適であるが、約40%のスチレン−アクリルポリマ
ー、数パーセントの水酸化アンモニウム、ワックスおよびアルコールのような添
加物、ならびに残りは水から構成される、Environmental Ink
s and Coating Co.,Lithicam,MD製インクエキス
テンダーEC001270が非常に好適であることが明らかとなった。
【0055】 pHやガスに対する透過性などのバインダーの性質は、非常に重要な役割を担
う。EC001270(アクリレート)におけるブロモフェノールブルーおよび
TEAB系のETOによる変色は、ポリウレタン(Witcobond 213
, Witco Corporation,ヒューストン,テキサス)およびポ
リビニルアルコール中のそれよりも遅い。反応性ガスの透過性は、ETOの透過
性を変化させる架橋剤や可塑剤などの他の添加物の追加によって制御することも
できる。
【0056】 水溶性インクおよびコーティング配合物が望ましい一方で、ニトロセルロース
、カルボキシメチルセルロース、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタ
ン、ポリシリコーンおよびポリエポキシ等の配合物中に使用される溶液型コーテ
ィング配合ポリマーを用いることもできる。
【0057】 UV硬化により調製されるバインダー:上述したバインダーの代わるものとし
て、UV光で硬化可能なインクおよびコーティング配合物を用いることができる
。UV硬化可能なインクおよびコーティング配合物は、エポキシ−アクリレート
、ポリエステルアクリレートおよび樹脂のようなUV重合性/硬化性化合物、典
型的には主成分としてジフェノールプロパンジグリシジルエーテルのアクリレー
トを含む。低粘度および巨大ポリマー間の架橋形成のためには、アクリルモノマ
ー、通常は多価アルコールまたはグリコールのアクリル酸エステルが用いられる
。架橋剤としてモノマーを使用することは、硬化膜の迅速な形成には非常に重要
であり、インクまたはコーティングならびに硬化生成物の双方の特性に大きな影
響を有する。主成分としてエポキシ−アクリレート樹脂を用いたプリントインク
は、通常素早く硬化する。装置を製造するために、インジケータ、活性化剤およ
び添加物をUV硬化性エキステンダー中に溶解または分散させた後、基板に塗布
し、UV光で硬化してもよい。
【0058】 UV吸収剤:インジケータ配合物が紫外光に感受性がある場合には、効果を極
小化するためにUV吸収物質を加えても良い。例えば、チバガイギー社製のなど
の日焼け止めローションにおいて用いられているものなど、数多くのUV吸収剤
が市販されている。UV吸収剤には、マレイン酸、サリチル酸ナトリウム、ベン
ゾフェノンまたはベンゾフェノンテトラカルボキシレートなどの化合物や、数多
くの芳香族ポリマー化合物が含まれる。これらのUV吸収剤は、バインダーポリ
マーがUV硬化により調製される場合には用いることができない。
【0059】 トップ塗膜の効果:物品の滅菌は、バインダーを通してのETOの拡散にも依
存するであろう。したがって、装置の変色に要する時間は、装置上に障壁塗膜を
適用することによって増加しうる。障壁塗膜は、好ましくはポリマー物質であり
得る。好ましい障壁塗膜は、顔料を含まないラッカーまたはインクである。障壁
塗膜は、ここで列記されるポリマーであってもよい。障壁塗膜として好適なポリ
マーの一般的な種類には、エポキシ樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド、アミ
ノ−ホルムアルデヒド、ポリアミド、ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン
、ポリエステル、水溶性樹脂、アルキド樹脂、エラストマーおよびロジンなどの
樹脂が含まれる。トップ塗膜として好ましい物質は、ETOがゆっくりと拡散す
るハロポリマー(halopolymer)である。
【0060】 2層装置:装置は、それぞれがインジケータ、活性化剤およびバインダーを含
む2以上のインジケータ層を有していてもよい。2以上の変色を得るためには、
インジケータは異なるインジケータ層において異なり、異なる変色をするもので
ある必要がある。
【0061】 両方の層がETOによる変色をする必要はない。1つの層が変色する場合であ
っても、特にトップ層が無色である場合には変色が感知されうる。
【0062】 混合物:所望する色および変色は、適切な染料を適切な量で混合することによ
って得ることができる。同様に、変色に要する時間も、適切な量の適切な活性化
剤および添加物の混合物を用いることによって、変化させることができる。所望
する色および変色に要する時間は、相溶性のバインダー、添加物および活性化剤
の適切な混合物を選択することによって得ることができる。
【0063】 基材:装置は、活性化剤およびインジケータを含む自立ポリマー膜であっても
よいが、装置を基材上で作製することが望ましい。装置は、インジケータ配合物
を基材上に塗布することによって調製してもよい。基材は、例えば、紙、プラス
チック、セラミックおよび金属から作製されるものなど、いかなる固体表面材で
あってもよい。基材は、例えば滅菌される物品用のバックまたは小袋のような容
器であってもよい。滅菌インジケータは、ステッカーの形態で製造されてもよい
【0064】 平滑な表面を有するいかなる基材を用いることもできるが、好ましい基材は、
可撓性および透明性を有するプラスチックフィルム、ならびに天然の(セルロー
ス)および合成(例えば、Tyvek(登録商標)のようなスパンボンドポリオ
レフィン)の紙である。ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
メチルメタクリレート、ポリウレタン、ナイロン、ポリエステル、ポリカーボネ
ート、ポリビニルアセテート、セロファンおよびセルロースのエステルなどのプ
ラスチックフィルムを、透過性の基材として用いることができる。アルミニウム
などの金属箔を用いてもよい。最も好ましい基材は、5〜300ミクロンの厚さ
のポリエチレンテレフタレート、セルロース紙およびTyvek(登録商標)の
膜である。
【0065】 pH範囲:系のpHはインジケータ、活性化剤、バインダーおよび添加物に依
存する。ポリアクリル酸のようにバインダーが酸性である、またはクエン酸のよ
うな添加物としての酸があれば、系のpHはpH2から3程度に低くなるであろ
う。しかしながら、他方、バインダーとしてポリエチレンイミン、または添加物
として水酸化ナトリウムのような塩基またはジエタノールアミンのようなアミン
が添加さるなど、塩基性の系が用いられれば、系のpHはpH10から12程度
に高くなるであろう。pH感受性染料などの選択されるインジケータは、塗膜の
pHに依存する。ETOへの暴露のおける塩基の生成は、系のpHを塩基側に移
動させるであろう。インジケータは、インジケータ、活性化剤および添加物を含
むバインダー系のpHを超えて少なくとも1の変色をする必要がある。系のpH
範囲は3〜11でありうる。系の好ましいpH範囲は、5〜9である。系の最も
好ましいpH範囲は、6〜8である。ETOの暴露に際しての系のpHの変化は
5程度、例えば4〜9でありうる。好ましいpHの変化は2程度、例えば6〜8
または5〜7である。
【0066】 温度:インジケータは非常に低い温度(例えば−30℃)から100℃といっ
た非常に高い温度まで変色することができる。好ましい温度は約70℃未満であ
り、好ましい温度は20〜60℃である。
【0067】 時間:変色に要する時間は、バインダーおよびインジケータ層の厚さ、活性化
剤の濃度、インジケータの濃度、他の添加物の濃度、バインダーの性質、障壁の
性質、障壁の厚さ、活性化剤の性質、インジケータの性質、添加物の性質、およ
びETOの濃度などの1またはそれ以上のパラメータを変更することによって、
変化させることができる。例えば、変色に要する時間は、(1)活性化剤の濃度
を減少させること、(2)遅い活性化剤を選択すること、(3)酸またはフェノ
ールのような反応生成物を中和する添加物、および(4)変色するpH範囲がよ
り高いインジケータを選択すること、によって増加させることができる。同様に
、変色に要する時間は、(1)活性化剤の濃度を増加させること、(2)より早
い活性化剤を選択すること、(3)アミンのような添加物、および(4)変色す
るpH範囲がより低いインジケータを選択すること、によって減少させることが
できる。
【0068】 提供された滅菌サイクルに対して、以下のパラメータの1またはそれ以上を変
更することによって、変色に要する時間を変化させることができる(w/wは質
量に対する質量パーセント): 1.ポリマーインジケータ層の厚さ インジケータおよび障壁層の厚さは、1ミクロンから数百ミクロンまで変更し
てもよい。好ましい厚さは1〜50ミクロンであり、最も好ましい範囲は2〜2
0ミクロンである。
【0069】 2.活性化剤の濃度 活性化剤の濃度は0.1〜50w/w%まで変更してもよい。好ましい濃度は
1〜20w/w%であり、最も好ましい濃度は2〜10w/w%である。
【0070】 3.インジケータの濃度 インジケータの濃度は0.1〜20w/w%まで変更してもよい。好ましい濃
度は1〜10w/w%であり、最も好ましい濃度は2〜5w/w%である。
【0071】 4.他の添加物の濃度 添加物の濃度は0.1〜20w/w%まで変更してもよい。好ましい濃度は0
.5〜10w/w%であり、最も好ましい濃度は1〜5w/w%である。
【0072】 5.ポリマーの性質 6.障壁の性質 これはポリマーと同じ群であるが、それと異なっていてもよい。
【0073】 7.障壁の厚さ 障壁の厚さは2〜200ミクロンの厚さ、好ましくは2〜20ミクロンであり
うる。
【0074】 8.活性化剤の性質 9.インジケータの性質 10.添加物の性質 11.ETOの濃度 変色に要する時間は、ETOガスの濃度に依存するであろう。ETOガスは空
気、窒素、アルゴン、二酸化炭素、ふっ化炭素および水蒸気(湿気)のようなガ
スで希釈することができる。変色に要する時間は、より高いETO濃度では短く
なり、逆も同様であろう。より高い湿気によって、変色に要する時間を減少する
であろう。
【0075】 滅菌に要する好ましい時間は10分から10時間である。最も好ましい時間は
約30分から5時間である。
【0076】 ETOの監視:職務中にETOを用いる労働者を保護するために、米国職業安
全及び保健管理局(OSHA)は8時間の就業時間に対しては仕事場の空気にお
いて1ppmの限界値を、15分間に対しては5ppmの限界値を設けた。ブロ
モチモールブルーおよびヨウ化カリウムの混合物が塗布された濾紙は、約100
万分の100部程度に対して、数分で薄い黄色から緑青に変化する。
【0077】 装置は、低濃度のETOを監視するために用いることができる。我々は、ET
Oを用いた概念を論じたが、装置は他のエポキシドに対しても用いることができ
る。
【0078】 利点:装置は幾つかの大きな利点をもたらす。 *配合物は安価である。 *成分は毒がないと考えられる。 *インクエキステンダー中において、適切な成分を単に混合するだけで、インク
配合物を容易に製造できる。 *装置はETOに対して選択的である。蒸気、熱および照射によって影響を受け
ない。 *ホットバー(hot bar)を封止することによって影響を受けない。 *ポットライフを必要とする。 *染料の流出/拡散がない。 *成分(インジケータ/染料および活性化剤/添加物)は水溶性である。成分を
細かく砕く必要がない。 *インクは、ポリエステル、紙およびTyvek(登録商標)上に、グラビアお
よびフレキソプレスでプリント可能である。 *プリントロールは清掃が容易である。 *変色に要する時間は、簡便な手段で変化させうる。 *所望する変色(白/無色、黄色、オレンジ、ピンクまたは赤などの開始の明色
から、青、緑、黒、紫またはバイオレットなどの終りの暗色へ)が提供される。 *一部のサイクルを監視するために、中間色を提示する。
【0079】 実施例 実施例1.サンプル装置を作製するための一般的な手順 10mlの試験管に、約3mlのEC001270(Environment
al Inks and Coating,Co,Lithicum,MDによ
り提供されたアクリレートインクエキステンダー)、約0.5mlの活性化剤溶
液(例えば、水中の50w/w%TEAB)、および約0.5mlのインジケー
タ溶液(例えば、エタノール中におけるブロモクレゾールパープルのような染料
の4w/w%溶液)が加えられた。内容物は混合され、#5または#10の線巻
棒を用いて100ミクロンのポリエステル膜および紙に塗布された。塗膜は、オ
ーブンにおいて、約数分間、50℃程度で乾燥させた。
【0080】 実施例2.ETOへの暴露 実施例1のサンプルをセル(例えば30×30×1cm3)中に設置し、10
0%ETOガスを2、3分間流した。サンプルの変色が書き留められた。
【0081】 幾つかの選択されたサンプルは、10%ETO(90%クロロフルオロガス)
にも、湿度100%140°Fで暴露された。
【0082】 実施例3.染料に対する活性化剤の効果 バインダーとしてEC001270、活性化剤としてTEAB、およびインジ
ケータとして表1に列記したほとんどの染料により、実施例1において述べた一
般的な手順を用いて塗膜を作製した。塗膜は2、3時間ETOに暴露された。幾
つかの代表的な変色を表2に列記する。
【0083】
【表1】
【0084】 変色は通常ETOに対して選択的に生じる。蒸気や照射の影響はほとんどない
【0085】 同様の変色は、チオシアン酸ナトリウムおよび臭化テトラブチルホスホニウム
のような多くの他の活性化剤、ポリウレタン(Witcobond 213,W
itco Corporation,ヒューストン、テキサス)およびニトロセ
ルロースのようなバインダーでも得られた。
【0086】 実施例4.他のハロゲン化物の効果 活性化剤として幾つかの有機および無機ハロゲン化物、およびインジケータと
してブロモフェノールブルーおよびブロモクレゾールパープルにより、実施例1
において述べた一般的な手順を用いて塗膜を作製した。塗膜はETOに暴露され
た。全塗膜が黄色から青へ変化した。ヨウ化物および臭化物は、変色を引き起こ
すことに関して他のハロゲン化物よりも効果的であった。
【0087】 試験されたハロゲン化物には、塩化アセチルコリン、臭化アンモニウム、臭化
バリウム、臭化カルシウム、塩化コリン、ヨウ化コリン、臭化ジメチルジオクタ
デシルアンモニウム、臭化ジフェニルヨードニウム、臭化ドデシルトリメチルア
ンモニウム、塩化グリシジルトリメチルアンモニウム、臭化鉄(III)、臭化フ
ェナシルピリジニウム、臭化カリウム、臭化カリウム、ヨウ化カリウム、ヨウ化
ナトリウム、ヨウ化テトラブチルアンモニウム、臭化テトラブチルホスホニウム
、臭化テトラブチルアンモニウム、臭化テトラエチルアンモニウム、臭化テトラ
ヘキシルアンモニウム、塩化テトラメチルアンモニウム、テトラメチルヘキサン
ジアミンヒドロブロミド、テトラメチルヘキサンジアミンヒドロヨージド、およ
び臭化亜鉛が含まれる。
【0088】 実施例5.バインダーなしの装置 臭化テトラブチルホスホニウム(PB)、チオシアン酸ナトリウム(NaSC
N)および臭化テトラエチルアンモニウム(TEAB)の50(w/w)パーセ
ント溶液を水中で調製した。数片の濾紙を溶液中に浸した。広域pHインジケー
タ(Fisher Scientific)を数滴、塗布された紙、濾紙上に配
置した。濾紙は、オーブンにおいて、50℃で1時間乾燥させた。濾紙は、その
後ETOガスに暴露させた。ETOに暴露した際に、数秒間で変色が生じた。変
色はチオシアン酸ナトリウムについて最も早く、臭化テトラブチルホスホニウム
について最も遅かった。以下に変色を報告する。
【0089】
【表2】
【0090】 実施例6.吸収されたETOの残存物の検出 EC01270の塗膜を有する一片の100ミクロンポリエステル膜を、10
分間ETOに暴露した。塗布された膜を除去し、10分間空気中に吊るしておい
た。ポリエステル表面にあるEC001270、ブロモフェノールブルーおよび
TEABの塗膜を、ETOに暴露された膜表面に配置した。黄色の塗膜は、5分
以内で緑に変化した。
【0091】 実施例7.2つのインジケータの混合 インジケータとしてエチルレッド、ブロモフェノールブルーおよびそれらの1
:1混合物、活性化剤としてTEABを使用し、実施例1において述べた一般的
な手順を用いて塗膜を作製した。エチルレッドの塗膜は赤から黄色に変化し、ブ
ロモフェノールブルーのものは黄色から緑そして青へ変化し、それらの混合物の
ものはオレンジ→黄色→黄緑→緑と変化した。
【0092】 インジケータとしてブロモフェノールブルー、活性化剤としてTEABおよび
NaSCNの1:1混合物を使用し、実施例1において述べた一般的な手順を用
いて塗膜を作製した。塗膜は黄色であった。ETOへの暴露に際し、塗膜は黄色
から緑そして青へと変化した。
【0093】 実施例9.試験塗布 13kgのEC001270エキステンダーに、撹拌しながら以下のものを添
加した:200gの28%水酸化アンモニウム、3kgの水、2kgの臭化テト
ラエチルアンモニウム、2kgのチオシアン酸ナトリウム、100gのブロモク
レゾールパープル、および135gのブロモチモールブルー。配合物はイリノイ
州マンデレインのRexam Medical Packagingにおいて紙
上に塗布された。
【0094】 サンプルは100%ETOに暴露された。インジケータは黄色から緑そして青
に変化した。インジケータには、(1)60℃の乾熱を5日間、(2)相対湿度
100%、60℃で5日間、(3)通常の蒸気滅菌処理(121℃、30分)の
効果はほとんどなかった。最後の青色は50℃100%RHで5日間後も、本質
的には影響を受けなかった。
【0095】 この発明は好ましい実施形態の欄において、そこで種々の改良とともに詳細に
開示および説明されたが、多様な他の改良も本発明の教示する範囲から外れるこ
となく創作されうることは、当業者にとってはまったく明白なはずであることは
間違いない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ポリマーバインダー、ETO活性化剤およびETOインジケータ
からなるインジケータ層が基材に適用された、本発明のETO滅菌インジケータ
の一実施形態の側面模式断面図である。
【図2】 接着層および剥離層を有する本発明のETO滅菌インジケータの
側面模式断面図である。
【図3】 トップ層が障壁として塗布または積層されている多層装置の側面
断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 31/22 121 G01N 31/22 121C (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL, IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,L C,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG ,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT, RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,T J,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN ,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 2G042 AA01 BD03 CA01 CB01 DA08 FA01 FA02 FA03 FA12 FB07 FC05 FC08 GA04 HA02 HA07 4C058 AA12 BB07 DD01 DD15 DD16 EE29 JJ15 4F006 AA12 AA35 AB16 AB18 AB20 AB23 AB24 AB55 AB62

Claims (45)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)少なくとも1の変色をし得るインジケータ、 b)前記インジケータの活性化剤、前記活性化剤は一価のカチオンを有し、エチ
    レンオキシドと接触したときに反応し、前記反応の生成物が前記インジケータに
    変色を引き起こす、 が含ませられた少なくとも1のポリマー層を含む、エチレンオキシドを用いた滅
    菌を監視するための装置。
  2. 【請求項2】 前記インジケータは、顔料、染料、前記染料の前駆体および
    それらの構成物のいずれかの混合物からなる群より選択される少なくとも一種を
    有する、請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記インジケータは、pH感受性の染料である、請求項2に
    記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記インジケータは、ブロモチモールブルー、ブロモクレゾ
    ールパープル、メチルレッド、エチルレッド、ナフトールテレイン(naphtholth
    elein)またはこれらの混合物である、請求項3に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記インジケータは、黄色から青、赤から黄色または赤から
    青へ変色する、請求項1に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記ポリマーは、有機溶媒に可溶性である、請求項1に記載
    の装置。
  7. 【請求項7】 前記ポリマーは、水に可溶性である、または、水分散性であ
    る、請求項1に記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記ポリマーは、ホモポリマーもしくはコポリマー、または
    これらの混合物である、請求項7に記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記ポリマーは、スチレン、アクリレート、アクリル酸、ア
    クリルアミド、ビニルアセテート、ビニルアルコール、塩化ビニル、スチレンま
    たはこれらの混合物のポリマーである、請求項8に記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記ポリマーは、アクリレートポリマーである、請求項9
    に記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記ポリマーは、ニトロセルロースまたはカルボキシメチ
    ルセルロースである、請求項6に記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記活性化剤とエチレンオキシドとの反応生成物は塩基で
    ある、請求項1に記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記活性化剤は塩である、請求項1に記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記塩はハロゲン化物である、請求項13に記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記ハロゲン化物はヨウ化物、臭化物またはこれらの混合
    物である、請求項14に記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記ハロゲン化物は、アルカリ金属、第四窒素原子または
    第四リン原子の臭化物またはヨウ化物である、請求項15に記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記活性化剤は、臭化テトラブチルアンモニウムもしくは
    臭化テトラエチルアンモニウムまたはこれらの混合物である、請求項16に記載
    の装置。
  18. 【請求項18】 前記塩は、アミンと有機または無機酸との塩である、請求
    項13に記載の装置。
  19. 【請求項19】 前記塩は、チオシアン酸塩である請求項13に記載の装置
  20. 【請求項20】 前記チオシアン酸塩はチオシアン酸ナトリウムである、請
    求項19に記載の装置。
  21. 【請求項21】 前記活性化剤は金属錯体である、請求項1に記載の装置。
  22. 【請求項22】 前記錯体は、アセチルアセトネートナトリウムである、請
    求項1に記載の装置。
  23. 【請求項23】 変色に要する時間を変化させる添加物をさらに含む、請求
    項1に記載の装置。
  24. 【請求項24】 pHの変化は0.1超である、請求項3に記載の装置。
  25. 【請求項25】 pHの変化は0.5〜2である、請求項24に記載の装置
  26. 【請求項26】 pHの変化は12〜2で生じる、請求項3に記載の装置。
  27. 【請求項27】 pHの変化は5〜9で生じる、請求項26に記載の装置。
  28. 【請求項28】 前記添加物は酸または塩基である、請求項23に記載の装
    置。
  29. 【請求項29】 前記添加物はクエン酸またはテトラメチルヘキサンジアミ
    ンである、請求項28に記載の装置。
  30. 【請求項30】 2つの層を含む請求項1に記載の装置。
  31. 【請求項31】 ポリマーのトップ層を含む請求項30に記載の装置。
  32. 【請求項32】 前記ポリマーのトップ層はくさび形である、請求項31に
    記載の装置。
  33. 【請求項33】 構成成分をその溶媒に溶解または分散させ、 かようにして作製された溶液または分散液を基材に塗布し、および、 前記溶媒を蒸発させる、からなる請求項1に記載の装置の製造方法。
  34. 【請求項34】 前記基材は滅菌される物用の容器である、請求項33に記
    載の方法。
  35. 【請求項35】 前記基材は、プラスチックフィルム、紙または金属である
    、請求項33に記載の方法。
  36. 【請求項36】 前記基材は、ポリエステルフィルムまたはスパンボンドポ
    リオレフィンである、請求項33に記載の方法。
  37. 【請求項37】 前記溶液はインク配合物である、請求項33に記載の方法
  38. 【請求項38】 前記インク配合物は水溶性インク配合物である、請求項3
    7に記載の方法。
  39. 【請求項39】 前記インク配合物はアクリレートポリマーを含む、請求項
    37に記載の方法。
  40. 【請求項40】 物質の滅菌を監視するための、請求項1に記載の装置の使
    用方法であって、 a)前記装置を前記物質またはこれを含む容器に付着させる、 b)エチレンオキシドを導入する処置を含む滅菌方法を実行する、および、 c)前記装置の変色の存在を確認する、 手段からなる方法。
  41. 【請求項41】 エチレンオキシドを監視するための、請求項1に記載の装
    置の使用方法であって、 a)前記装置をエチレンオキシドにさらす、 b)前記装置の変色の存在を確認する、 手段からなる方法。
  42. 【請求項42】 前記カチオンは、リチウム、ナトリウム、カリウム、セシ
    ウム、第四窒素原子および第四リン原子からなる群より選択される、請求項1に
    記載の方法。
  43. 【請求項43】 前記アニオンは、亜硫酸水素塩、重硫酸塩、炭酸塩、カル
    バミン酸塩、カルボン酸塩、シアン酸塩、ハロゲン化物、亜硝酸塩、硝酸塩、フ
    ェノラート、リン酸塩、硫酸塩、硫化物、亜硫酸塩およびチオシアン酸塩からな
    る群より選択される、請求項1に記載の方法。
  44. 【請求項44】 前記アニオンは、亜硫酸水素塩、重硫酸塩、炭酸塩、カル
    バミン酸塩、カルボン酸塩、シアン酸塩、ハロゲン化物、亜硝酸塩、硝酸塩、フ
    ェノラート、リン酸塩、硫酸塩、硫化物、亜硫酸塩およびチオシアン酸塩からな
    る群より選択される、請求項42に記載の方法。
  45. 【請求項45】 UV重合性モノマー中に前記活性化剤および前記インジケ
    ータを溶解または分散させ、混合物をUV光にさらして前記モノマーを十分な時
    間重合させる、からなる請求項1に記載の装置の製造方法。
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