JP2003518416A - 針引込み機構、針ホルダおよび皮下注射器 - Google Patents

針引込み機構、針ホルダおよび皮下注射器

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JP2003518416A JP2001548174A JP2001548174A JP2003518416A JP 2003518416 A JP2003518416 A JP 2003518416A JP 2001548174 A JP2001548174 A JP 2001548174A JP 2001548174 A JP2001548174 A JP 2001548174A JP 2003518416 A JP2003518416 A JP 2003518416A
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スヴェンドセン、テルイエ
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シリングス エイエス
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Abstract

(57)【要約】 皮下注射器(2)用の自動式針引込み機構(1)が、摺動式に針(27)を支持する本体(3)を備える。アクチュエータ(8)および針(27)のための押え(9)が、スペーサ(11)によって保持位置に保たれ、このスペーサは注入剤と接触してしばらく後にその機械的な強度を喪失する。針に注入剤を充填すると、スペーサ(11)の変形、アクチュエータ(8)の解放、および押え(9)と針(27)の針引込み室(4)内への引込みを引き起こす。この針引込み機構はまた、アクチュエータ(8)を手動で解放するために、押え(9)に向かって手動で移動可能な内部スリーブ(20)を備える。この針引込み機構は、針ホルダ(33)に内蔵されていても、または注射器(2’)内に一体化されていてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、針引込み室を有する本体を備え、本体が、第1端部で、注射器筒体
からの注入剤を受容するように適合され、第2の端部で、予め圧縮したアクチュ
エータからの力によって針引込み室内へ引き込み可能な針を摺動式に支持し、ア
クチュエータが、注入剤との反応によって解放可能である皮下注射器用の針引込
み機構に関する。
【0002】 本発明はまた、針引込み機構を備える、皮下注射器用の針ホルダに関する。
【0003】 本発明はまた、針引込み機構を備える、筒体およびピストンを有する皮下注射
器に関する。
【0004】 使用済み注射器の針は、それ自体でおよび感染源として危険要素となる。注射
器の再使用は、感染に関して特別の危険要素となる。
【0005】 ほとんどの注射器は、注射器針の対応する規格フィッティングと嵌合できる規
格フィッティングを有する使い捨てである。このような規格フィッティングによ
って、注射器と針の様々なサイズの広範囲な組合せが可能になる。一般的な規格
フィッティングは、ルアー・フィッティングである。
【0006】 使用後に針が引き込まれる様々な安全注射器が公知である。
【0007】 US−A−5.122.118は、ゼラチン製カプセルがつる巻ばねを保持す
る自動針引込み式の注射器を説明している。液体の注入剤に触れると、このゼラ
チン製カプセルが弱体化して、ばねが針を注射器の本体内へ引き込むことができ
るようにする。
【0008】 US−A−5.049.133は、手動による針引込み式の注射器を説明して
おり、その注射器では、針を注射器の本体内へ引き込むことができるばねが、ピ
ストンを移動させて複数の歯形状ヒンジを作動することによって解放可能である
【0009】 US−A−5.188.613は、皮下注射器に使用する保護ケーシングを説
明している。2種類の成分からなる発泡剤が、このケーシング内に配置される。
これらの成分が混ざり合うと、それらは膨張かつ固化するプラスチック泡を形成
する。注射器から液体を射出し、次いで注射器をこのケーシング内へ押し入れる
と、これらの発泡剤が活性化され、膨張する泡がケーシング内部で注射器および
注射器針を後方に押しやり、使用済みの針をケーシングおよび泡の内部に封じ込
める。
【0010】 WO−A−9 205 818は、自動針引込み式の注射器を説明しており、
その注射器では、ピストン内へ針を押し込むばねが、使用後にピストンを筒体内
へ押し入れることによって解放される。
【0011】 WO 98/30261は、注射器と針を組み合わせて用いる針ホルダを説明
している。この針ホルダには、膨張可能要素およびその膨張可能要素の保持手段
が設けてある。膨張可能要素と注入剤の間の接触によって、この膨張可能要素が
膨張して、針を針ホルダ内へ引き込む。この発明はまた、針ホルダを備える注射
器に関する。
【0012】 注入剤、すなわち、水との反応によって機能する従来技術の自動針引込み式の
注射器は、一般に信頼性および確実性をもってアクチュエータの解放ができない
ことが妨げとなっている。
【0013】 従来技術の手動針引込み式の注射器は、一般にアクチュエータを解放するのに
必要な力が非常に大きいので安全注射器の使用が面倒に感じられるという欠点が
妨げとなっている。
【0014】 上記の安全注射器の中には、針と引込み機構が、注射器の筒体内で一体になっ
ているものがある。したがって多様な注射器のサイズを様々な針のサイズと組み
合わせることができず、つまり必要なものをすべて満たすために注射器の多様な
タイプをより多く在庫しなければならない。物資の管理上、これは大きな問題で
ある。
【0015】 注入剤と反応する好都合な材料はアルギン酸塩であり、このアルギン酸塩は、
その機械的な強度を喪失して最終的に水に溶解する。アルギン酸塩製品は、押出
し成形または型押し成型によって形成される。得られる製品は、脆弱でしかも機
械的に弱い、つまりそれらは変形または破壊されやすい。したがって、機械的な
観点からアルギン酸塩は好ましい材料ではない。
【0016】 本発明の目的は、以上の問題を軽減または解消する改良型の安全注射器を提供
することにある。別の目的は、安全注射器に自動および手動による針引込み機構
を提供することにある。他の目的は、注入剤が反応する要素の材料としてアルギ
ン酸塩が適切である自動針引込み式注射器を提供することにある。
【0017】 これらの目的は、針引込み機構、針ホルダおよびプリアンブルによる皮下注射
器によって達成され、それらは特許請求の範囲の諸構成を特徴とする。
【0018】 したがって第1の態様では、本発明は、針引込み室を有する本体を備える、皮
下注射器用の針引込み機構に関し、この本体が、第1の端部で、注射器筒体から
の注入剤を受容し、かつ第2の端部で、予め圧縮したアクチュエータからの力に
よって針引込み室内へ引込み可能な針を摺動式に支持する。この針引込み室には
、漏斗形状の進入開口が設けてあり、その開口はアクチュエータおよび針の押え
に向かって広がっている。この押えは、保持位置では進入開口よりも大きくかつ
進入開口の漏斗形状面に当接し、圧縮解放位置では進入開口よりも小さい圧縮部
分を備えており、したがって進入開口へ進入することができる。予め圧縮したア
クチュエータは、この押えを漏斗状の進入開口に押し入れる、すなわち、このア
クチュエータが圧縮部分をその解放位置に向かって押しやる。しかしながら、圧
縮部分はスペーサによって保持位置に保たれている。このスペーサは、注入剤に
接触してしばらく後にその機械的な強度を喪失する材料から作製される。
【0019】 保管中、注入剤は存在せず、スペーサはその機械的な強度と形状を維持する、
つまり押えの圧縮部分はその保持位置に維持されている。
【0020】 注射器に注入剤を満たすと、スペーサと注入剤の間で接触が起こり、それによ
ってスペーサは、しばらく後にその機械的な強度を喪失する。そうすると、スペ
ーサは押えの圧縮部分をその保持位置に維持することがもはやできなくなり、し
たがってアクチュエータが圧縮部分を解放位置に押しやり、さらに進入開口へ押
し入れる。針の幅は進入開口よりも狭く、針および押えが進入開口を押し通され
、さらに針引こみ室内へ押し込まれる。このようにして針引込みの自動解放が達
成される。
【0021】 この押えの圧縮部分は弾性アームを備え、これらのアームは、第1端部では押
えの基底部分と一体であり、第2端部では保持位置と解放位置の間で移動可能で
あることが好ましい。弾性アームの第2端部は、斜めの端面を有して、進入開口
の漏斗形状面に対応することが好ましい。弾性アームはさらに、スペーサの取付
け部を有することが好ましい。
【0022】 押えの圧縮部分が保持位置にあってアクチュエータを定位置に保つと、進入開
口の漏斗形状面からの力が押えの圧縮部分に掛かる。このような力は、押えの圧
縮部分からの力によって打ち消されるが、この圧縮部分からの力は、アクチュエ
ータからの力、および圧縮部分とスペーサの間の力によるものである。摩擦が存
在しないと仮定すると、漏斗形状の進入開口と押えの圧縮部分の間に作用するこ
れらの力は、漏斗形状面に対して垂直である。設計上の選択の問題であるが、漏
斗形状面の角度によって、圧縮部分とスペーサの間の力をアクチュエータからの
力よりも一段と小さくすることができる。
【0023】 実際には、進入開口の漏斗形状面と押えの圧縮部分の間に摩擦が生じることに
なるが、それでも漏斗形状面の角度を選択することによって、圧縮部分とスペー
サの間の力をアクチュエータからの力よりも一段と小さくすることは可能である
【0024】 実際面では、注入剤は水溶液である。アルギン酸塩は、水に溶解するという点
では好都合な特徴であり、したがってスペーサの材料としてよく適合する。しか
しながら、述べたように、アルギン酸塩は機械的に脆弱である。従来技術の自動
式針引込み機構では、注入剤に接触するとその機械的な強度を喪失するこの要素
がアクチュエータからの力を被るので、アルギン酸塩は適切では中った。本発明
の自動式針引込み機構では、注入剤に接触するとその機械的な強度を喪失するこ
の要素に掛かる力、すなわち圧縮部分とスペーサの間の力は、上で論じたように
、漏斗形状面の角度を選択することによってアクチュエータからの力よりも一段
と小さくすることができる。よって本発明は、このような要素にアルギン酸塩を
用いることを可能にする。アルギン酸塩の溶解は、信頼性および確実性があり、
よって信頼性および確実性のある自動的な針の引込みを達成することができる。
【0025】 好ましい一実施形態では、この自動式針引込み機構はまた、針引込み室を形成
し、かつ押えに対して近位にある端部に漏斗形状の進入開口を設けた内部スリー
ブを備える。このスリーブは、本体に対して押えに向かって移動可能である。さ
らにこの実施形態は、押えが本体の第2端部に向かって移動しないようにする当
接部を備える。
【0026】 このような実施形態は、スリーブを押えに向かって移動させることによって手
動式の針の引込みを可能にする。押えはこの当接部によって定位置に保たれ、進
入開口の漏斗形状面、すなわちスリーブの端部は、解放位置に向かって押えの圧
縮部分を押しつける。スペーサは機械的に脆弱であり、変形または破壊されるが
、そのとき進入開口の漏斗形状面および/またはアクチュエータが、圧縮部分を
解放位置に押しやり、さらに進入開口内へ押し入れる。次いでアクチュエータは
、押えと針を針引込み室内へ押し込む。
【0027】 したがって、この実施形態は、自動および手動によって解放可能な針引込み機
構を提供する。手動による解放は、針の迅速な引込みが好ましい場合または何ら
かの理由で自動解放に失敗する場合に用いることができる。アルギン酸塩は注入
剤によって弱化されているので、手動解放時にアルギン酸塩を変形または破壊す
るのに必要な力は滴度なものである。よって、手動で針を引き込むのに必要な力
も同様に適度なものである。
【0028】 第2の態様では、本発明は、上で論じたように、本発明による針引込み機構を
備える、皮下注射器用の針ホルダに関する。
【0029】 針ホルダの第1の実施形態は、自動式針引込み機構を備える、すなわち本体の
第1端部が注射器筒体からのアウトレットと嵌合するように適合されているが、
スリーブはない。
【0030】 針ホルダの第2の実施形態は、自動式針引込み機構および手動式針引込み機構
を備える、すなわち針ホルダがスリーブも具備する。押えに対して遠位にあるス
リーブの端部は、注射器からのアウトレットと嵌合するように適合されている。
ホルダの本体は、押えの圧縮部分が保持位置にあって針が操作可能である、操作
位置から、スリーブが押えに向かって移動することによってアクチュエータの解
放および針の引込みを引き起こす、引込み位置まで、スリーブ上を摺動すること
ができる。
【0031】 針ホルダの好ましい一実施形態では、本体およびスリーブは、押えが本体の第
1端部に位置し、アクチュエータが解放され、さらに針が本体内へ引き込まれる
位置まで、相対的に移動可能である。このような位置を伸展位置と呼ぶ。注射器
を使用する前に、本体を操作位置まで摺動させるが、その位置では、押えが本体
の第2端部に位置し、アクチュエータが予め圧縮されており、かつ針が操作可能
である。
【0032】 第3の態様では、本発明は、上で論じたように、本発明による針引込み機構を
有する、筒体およびピストンを備える皮下注射器に関する。
【0033】 皮下注射器の第1の実施形態は自動式針引込み機構のみを備え、本体の第1端
部が筒体の延長部を形成する。
【0034】 皮下注射器の第2の実施形態は、自動式および手動式針引込み機構を備える、
すなわちこの皮下注射器はスリーブも備える。本体の第1端部が筒体の延長部を
形成し、かつピストンが筒体の底に接近するとき、押えに対して遠位のスリーブ
の端部がピストンの当接部となり、ピストンを筒体内へさらに移動させて、スリ
ーブを押えに向かって押しやり、アクチュエータの解放および針の引込みを引き
起こす。
【0035】 ここで同封の図面を参照して本発明をさらに詳細に説明する。
【0036】 図1は、本発明による自動式針引込み機構1を有する針ホルダ33である。こ
の針引込み機構は、使用時に注射器筒体7からの注入剤を受容するために、第1
端部5で、使い捨て皮下注射器2の注射器筒体7のアウトレット19と嵌合され
た本体3を備える。注射器2は、様々なサイズで入手可能なタイプであり、標準
的ルアー・フィッティングとして設計されたアウトレット19を有する。したが
って、針ホルダ33は、いくつかの様々な標準的注射器に用いることができる。
【0037】 本体3の第2端部6は、針27を摺動式に支持し、この針は、予め圧縮された
アクチュエータ8からの力によって、本体3内の針引込み室4内へ引込み可能で
ある。アクチュエータ8は、つる巻きばねであるが、押え9によって予め圧縮さ
れた位置に保持される。
【0038】 図2は、図1の自動式針引込み機構を拡大して例示する図である。押え9は、
基底部分15および圧縮部分10を備える。押えの基底部分15は、アクチュエ
ータ8の当接部分30を備える。この当接部分30は、アクチュエータ8と対面
する押え9の平坦面であり、本体3の第1端部6の突端43によってアクチュエ
ータ8に向かって移動しないようにされている。
【0039】 この例示された実施形態では、圧縮部分10は、第1端部13では基底部分1
5と一体であり、第2端部14では図1および2で例示する保持位置と、図3で
例示し、後に論じる解放位置との間で移動可能な、弾性アーム12を備える。
【0040】 針引込み室4は、漏斗形状面16によって形成される漏斗形状の進入開口18
を有する。隣接する斜めの保持面42と共に、漏斗形状面16が、弾性アーム1
2の第2端部14を定位置に保つ。この保持面42は好都合ではあるが、それら
は本発明に関して本質的ではない。
【0041】 アクチュエータ8は、押え9を漏斗形状の進入開口18に向かって押しやり、
漏斗形状面16に圧縮部分10を圧縮させる、すなわち弾性アームの第2端部1
4が押し合わされる。しかし弾性アームの第2端部14は、スペーサ11によっ
て保持位置に保たれている。保持位置では、弾性アーム12の第2端部14は、
進入開口18よりも大きく、押え9が針引込み室4に進入しないようにされてい
る。
【0042】 スペーサ11は、注入剤と接触してしばらく後に機械的な強度を喪失する材料
から作製される。
【0043】 図3では、注射器には注入剤が満たされ、スペーサ11はその機械的な強度を
喪失している。アクチュエータからの力が、漏斗形状面16に圧縮部分10を圧
縮させる、すなわち弾性アーム12の第2端部14が押し合わされて解放位置に
押しやられ、さらにスペーサが変形される。
【0044】 圧縮された解放位置では、弾性アーム12の第2端部14は進入開口18より
も小さく、押え9がアクチュエータ8によって進入開口18内へ押し込まれてい
る。進入開口18よりも狭い幅を有する針27は、押え9の基底部分15に固着
されており、したがって針27は押え9と共に進入開口内へ進入する。それによ
って押え9および針27は針引込み室4内へ引き込まれ、このようにして自動的
な針引込みが行われる。
【0045】 弾性アーム12の第2端部14は、押え9が円滑に進入開口18内へ進入する
ように、斜めの端面17を有し、進入開口18の漏斗形状面16に対応している
【0046】 再び図2を参照されたい。弾性アーム12の第2端部14が保持位置にあり、
アクチュエータ8を定位置に保っているとき、弾性アーム12はそれぞれ、対応
する漏斗形状面16からの力を被っている。このような力は、弾性アームの第2
端部14からの力によって打ち消されているが、そのアームの力は本質的に、ア
クチュエータ8からの力、および弾性アーム12とスペーサ11の間の力による
ものである。摩擦がないと仮定すると、漏斗形状面16と弾性アーム12の第2
端部14との間に作用する力は、漏斗形状面16に対して垂直である。漏斗形状
面16の角度によって、それは設計上の選択の問題であるが、弾性アーム12お
よびスペーサ11の間の力をアクチュエータ8からの力よりも一段と小さくする
ことができる。
【0047】 それは図2、2aおよび2bで例示されており、矢印Ffは漏斗形状面16か
らの力であり、矢印Fsは弾性アーム12に掛かるスペーサ11からの力であり
、さらに矢印Faは、アクチュエータからの力である。2本のアームを仮定する
と、Faはアクチュエータ8からの力全体の半分である。力学の法則によれば、
また他の力を無視すれば、Ff、FsおよびFaは平衡状態でなければならない。
【0048】 図2aは、漏斗形状面16が図2に例示する角度を有するときの力を例示する
図であり、図2bはより平坦な漏斗形状面16に関する力を例示する図である。
これらの力は、ベクトルとして、すなわち力の大きさに対応する矢印の長さとし
て例示される。より平坦な漏斗形状面16がFsをより小さくしたことが分かる
【0049】 実際には、漏斗形状面16と弾性アーム12の間に摩擦が存在することになる
が、それでも弾性アーム12とスペーサ11の間の力は、漏斗形状面16の角度
を選択することによって、アクチュエータ8からの力よりも一段と小さくするこ
とは可能である。
【0050】 実際面では、注入剤は水溶液である。アルギン酸塩は、水に溶解するという点
では好都合な特徴であり、したがってスペーサ11の材料としてよく適合する。
しかしながら、述べたように、アルギン酸塩は機械的に脆弱である。従来技術の
自動式針引込み機構では、注入剤に接触するとその機械的な強度を喪失するこの
要素は、アクチュエータからの力を被り、アルギン酸塩は脆弱すぎてこのような
要素に用いることができなかった。本発明の自動式針引込み機構では、注入剤に
接触するとその機械的な強度を喪失するこの要素が被る力、すなわち弾性アーム
12とスペーサ11の間の力は、アクチュエータ8からの力よりも一段と小さく
することができ、よって本発明は、このような要素にアルギン酸塩を用いること
を可能にする。アルギン酸塩の溶解は信頼性および確実性があり、それによって
信頼性および確実性のある自動式針引込み機構を提供することができる。
【0051】 図4は、本発明による押え9を例示する図であり、それは図1〜3の押えとは
若干異なる。図4の押えは2本のアーム12を有し、それらは、第1端部13で
基底部分15と一体である。弾性アーム12の第2端部14は、スペーサ11の
装着部29を有する。このスペーサは例示しないが、ボルトの形状を有し、2つ
の装着部29の間に延在することになる。
【0052】 図5は、本発明による別の押え9を例示する図である。この押えは、3本のア
ーム12、およびこれらのアーム12の間に取り付けられるリング11’によっ
て形成されるスペーサを有する。
【0053】 他の点では、図4および5は、図1〜3の押えに対応する。
【0054】 いくつかの押えおよびスペーサの設計が考えられる。しかしながら、押えおよ
びスペーサは、注入剤が針の注入口へ流入するのを妨げないようにすることが必
要である。このような要件は、例示したすべての押えおよびスペーサで満足され
ている。
【0055】 述べたように、スペーサ11はアルギン酸塩製が好ましい。あるいはスペーサ
は、水溶性の生重合体(例えば、キトサン、スターチおよび改変スターチ、ヒア
ルロン酸、グアー、キサンタン、酢酸セルロース、および他のセルロース誘導体
)または合成重合体(例えば、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリア
クリルアミド、ポリエステル、およびポリアミン)から作製することができる。
【0056】 図6は、自動式針引込み機構を有する針ホルダ33を例示する図であり、圧縮
部分が保持位置にある。さらに、図6の針引込み機構は、手動式解放も可能であ
る。
【0057】 図6の針ホルダは、針引込み室4を形成し、かつ押え9に対して近位にある端
部21に漏斗形状の進入開口18が設けてある内部スリーブ20を有する。押え
9に対して遠位にあるスリーブ20の端部22は、注射器筒体7からのアウトレ
ット19と嵌合するように適合されている。注射器2は、様々なサイズで入手可
能なタイプであり、標準的ルアー・フィッティングとして設計されたアウトレッ
ト19を有している。よって図6の針ホルダは、いくつかの様々な標準的注射器
に使用することができる。
【0058】 図7は、図6の針引込み機構を拡大して例示する図である。押え9は、先に例
示した押えの設計とは異なるデザインを有する。弾性アーム12は、図2のもの
よりも華奢なデザインを有するが、機能は同じである。押え9の圧縮部分10、
すなわち弾性アーム12の第2端部14は、保持位置にある。保持面42(図2
参照)は、図7の引込み機構には具備されていない。押えの基底部分15は、内
部突出部44および外部突出部45を有し、それらの間にアクチュエータ8の当
接部分30を形成する。外部の押え突出部45は、本体3のアクチュエータ・ホ
ルダ部分35に当接しており、よって押え9が本体3の第2端部6の方向に移動
しないようになっている。さらに図7は、押え9を保持し、かつスリーブ20に
対して中心に位置する押えホルダ28を例示する図である。上で論じたように、
注入剤とスペーサ11の間の接触によってスペーサの変形または破壊が引き起こ
され、それによってアクチュエータ8が自動解放され、次いで押え9および針2
7が針引込み室4内へ引き込まれる。
【0059】 図6および7に例示する、スリーブ20に対する本体3の位置を操作位置と呼
ぶ、すなわち針27が操作可能であり、注射器を使用して注入することができる
【0060】 本体3(図6参照)は、スリーブ20の外側上のスリーブ軌道38内で摺動可
能な本体ラグ37を有する。このスリーブ軌道38はスリーブ・ラグ36で終端
となるが、そのスリーブ・ラグは、本体3の内側上の本体軌道39内で摺動可能
である。それによって、スリーブ20は本体3に対して移動可能である。
【0061】 図8は、スリーブ20が押え9に向かって移動した後の、図7の針引込み機構
を例示する図である。押え9が、アクチュエータ・ホルダ35によって定位置に
保たれているが、押えホルダ28はアクチュエータ・ホルダ35の外側上を下方
に移動する。スリーブ20の移動によって、進入開口18の漏斗形状面16が、
弾性アーム12の第2端部14を解放位置に向かって押しやる。これによって弾
性アーム12とスペーサ11の間の力の増大が引き起こされ、これらの力がスペ
ーサ11を変形または破壊する。それによって、図8に例示するように、漏斗形
状面16および/またはアクチュエータ8は、自由に弾性アームの第2端部14
を完全に解放位置に押しやることができる。このような位置では、アクチュエー
タ8は自由に解放され、したがってこのアクチュエータが伸展して、針27を有
する押え9を進入開口18に貫通させて、さらに針引込み室内4へ押し込む。そ
れによって手動による針引込みが実行される。
【0062】 図9は、押さえ9および針27を手動式に引き込んだ後の図6の針ホルダを例
示する図である。スリーブ20に対する本体3のこのような位置を引込み位置と
呼ぶ。
【0063】 操作位置から引込み位置への本体の移動は、意図せずに起こってはならず、し
たがってスリーブ20および本体3は、本体3を操作位置に固定する降伏可能な
固定手段を有する。このような降伏可能な固定手段は、スリーブ・ラグ36によ
って形成され、それはスリーブの操作位置(図6参照)で、本体軌道39の端部
41に当接する。スリーブおよび本体はプラスチック製であり、それは降伏可能
な材料である。スリーブ20が定位置に保たれている間、本体3が筒体に向かっ
て移動する、すなわち本体3が「引き込まれる」ことによって、スリーブ・ラグ
36および本体軌道39の端部41の降伏が引き起こされ、図9に例示するよう
に、本体3は引込み位置となる。本体のこのような「引込み」は、スリーブ20
を注射器2のアウトレット19によって定位置に保ちながら、使用者が、本体フ
ランジ46を筒体7に向かって引っぱることによって実行される。
【0064】 図10は、ピストン31および筒体7を有する注射器と、本発明による自動式
および手動式の針引込み機構を有する針ホルダ33との分解図である。ここで繰
り返さないが、上で論じた要素に加えて、図10はまた、スリーブ山25および
対応する本体側の溝26を例示する。これらの要素は、本体およびスリーブの相
対的な動きをガイドするためにある。ガイド・ラグ40がスリーブ山25の端部
に位置し、スリーブ20が本体3から引き出されないようにする。
【0065】 図11は、伸展位置と呼ばれる位置にある、図6の針ホルダを例示する図であ
り、本体3が針27全体にわたって伸展されている。本体3は、スリーブ・ラグ
36が、本体の外側上にあって、本体ラグ37に当接する位置まで、スリーブ2
0に対して摺動する。本体ラグ37は径方向に圧縮されて、スリーブを固持する
。ガイド・ラグ40(図10参照)は、本体およびスリーブがさらに相対的に移
動しないようにする。
【0066】 このような伸展位置は保管位置であり、針引込み機構1が本体3の第1端部5
に位置し、アクチュエータ8が解放され、さらに針27が本体3内へ引き込まれ
ている。当接するラグ36および37は、本体3を伸展位置に固定する降伏可能
な固定手段を形成し、それによって、針ホルダが意図せずに使用状態にならない
ように、本体3を操作位置に移動させるために一定の最小限の力が確実に必要と
なるようにする。
【0067】 使用前に、使用者は、注射器筒体のアウトレットによってスリーブ20を定位
置に保持し、本体フランジ46を注射器筒体に向かって引っぱることによって本
体3を操作位置に向けて押しやり、それによってラグ36および37を降伏させ
る。さらに使用者は、押え9が本体3の第2端部6に位置し、アクチュエータ8
が予め圧縮され、さらに針27が操作可能な操作位置へ本体3を摺動させる。
【0068】 スリーブ山25、本体側の溝26,スリーブ・ラグ36、本体ラグ37、スリ
ーブ軌道38および本体軌道39の配置をさらに理解するために、図6の線VI
a−VIa、VIb−VIbおよびVIc−VIcに沿って見た断面図である、
それぞれ図6a、6bおよび6cを参照されたい。これらの要素と同じ目的を果
たす他のガイド配置も考えられることは理解されるべきである。
【0069】 図12は、本発明による皮下注射器2’を例示する図であるが、自動式および
手動式の針引込み機構が注射器内で一体となっている。
【0070】 図13は、図12の針引込み機構を拡大して例示する図である。
【0071】 注射器2’は、筒体7’、ピストン31’および図5に例示するタイプの押え
9’を有する針引込み機構1’を備える。この針引込み機構1’は、本体3’の
第2端部6’内に収納され、保持位置にある状態で例示されている。本体3’の
第1端部5’が、筒体7’の延長部を形成し、本体3’内の対応する溝と係合す
る筒体のカラー23’によって筒体7’に固定される。さらに本体3’の内側上
の段24’が筒体7’の端部に当接する。スリーブ20’が本体3’内に収納さ
れ、針引込み室4’を形成する。押え9’に対して近位にある、スリーブ20’
の端部21’が漏斗形状の進入口18’を有すると共に、押え9’に対して遠位
にある、スリーブ20’の端部22’が、ピストン31’が筒体7’の底34’
に接近するとき、ピストン31’の当接部32’となる。ピストン31’がさら
に筒体7’内へ移動することによって、スリーブ20’が押え9’に向かって押
しやられ、上で論じたように、それによってアクチュエータ8’の解放および針
27’の引込みが引き起こされる。
【0072】 スリーブ20’をなくし、かつ押え9’の部分に図1〜3の本体3と同じよう
な本体3’を設計すれば、自動式針引込み機構のみを備えた注射器が作製されよ
うし、それが生産コストの低下のために推奨され得ることは理解されるべきであ
る。
【0073】 本発明による、機構、針ホルダおよび注射器の本質的な部分は、型押し成型に
よってプラスチックから生産することができる。典型的なプラスチックには、ポ
リカーボネート、アセタール、ポリオキシメチレン、ポリプロピレン、およびポ
リアミドが含まれる。
【0074】 スペーサの材料は上で論じた。針は従来の鋼製の針でよく、それは締まりはめ
によって固着することができる。
【0075】 例示したアクチュエータは、鋼製のつる巻き圧縮ばねである。
【0076】 このようにして本発明の自動式針引込み機構およびその手動式針引込みの可能
性を有する好ましい実施形態は、市販されている広範囲の注射器に使用できる利
点を有する別体の針ホルダで実現することができ、また使用前に別体の針ホルダ
のフィッティングを必要とせず、かつ針ホルダを交換することによる注射器の再
使用を防止する利点を有する、専用に設計された注射器を実現することができる
【0077】 本発明は特別な実施形態によって説明されているが、如何なる場合でも、特許
請求の範囲で記載された本発明の範囲が、これらの実施形態に限定されると考え
るべきではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による自動式針引込み機構を有する針ホルダであり、押えが保持位置に
ある状態で例示する図である。
【図2】 図1の自動式針引込み機構を拡大して例示する図である。
【図2a】 針引込み機構における力を例示する図である。
【図2b】 針引込み機構における力を例示する図である。
【図3】 図1の自動式針引込み機構を、押えが解放位置にある状態で例示する図である
【図4】 本発明による押えを例示する図である。
【図5】 本発明による別の押えを例示する図である。
【図6】 本発明の自動式および手動式針引込み機構を有する針ホルダを、押えが保持位
置にある状態で例示する図である。
【図6a】 図6の線VIa−VIaに沿って見た断面図である。
【図6b】 図6の線VIb−VIbに沿って見た断面図である。
【図6c】 図6の線VIc−VIcに沿って見た断面図である。
【図7】 図6の針引込み機構を拡大して例示する図である。
【図8】 図7の針引込み機構を、手動式解放によって押えを解放位置にした状態で例示
する図である。
【図9】 手動による解放後の図6の針ホルダを例示する図である。
【図10】 本発明による自動式および手動式針引込み機構を有する針ホルダを備えた皮下
注射器の分解図である。
【図11】 伸展位置にある図6の針ホルダを例示する図である。
【図12】 本発明による自動式および手動式針引込み機構を有する皮下注射器を、保持位
置にある状態で例示する図である。
【図13】 図12の針引込み機構を拡大して例示する図である。
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Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 針引込み室(4)を有する本体(3)を備える、皮下注射器
    (2)用の針引込み機構(1)であって、 前記本体(3)が、第1の端部(5)で、注射器筒体(7)から注入剤を受容
    するように適合され、かつ第2の端部(6)で、予め圧縮したアクチュエータ(
    8)からの力によって前記針引込み室(4)内へ引き込み可能な針(27)を摺
    動式に支持し、前記アクチュエータ(8)が前記注入剤との反応によって解放さ
    れ、 前記針引込み室(4)に対する漏斗形状の進入開口(18)と、 前記アクチュエータ(8)および前記針(27)のための押え(9)であって
    、前記押え(9)が、保持位置では、前記進入開口(18)よりも大きく、前記
    進入開口(18)の漏斗形状面(16)に当接し、かつ圧縮された解放位置では
    、前記進入開口(18)よりも小さく、前記針(27)と共に前記針引込み室(
    4)へ進入することができる圧縮部分(10)を含み、前記予め圧縮したアクチ
    ュエータ(8)が、前記押え(9)を前記漏斗形状の進入開口(18)内へ押し
    込んで、前記圧縮部分(10)を前記解放位置に向かって押しやる、前記アクチ
    ュエータ(8)および前記針のための押え(9)と、 前記注入剤と接触してしばらく後にその機械的な強度を喪失する材料から作製
    され、前記圧縮部分(10)を前記保持位置に保つためのスペーサ(11)とを
    備え、 前記スペーサ(11)と前記注入剤の間の接触によって、前記スペーサ(11
    )がその機械的な強度を喪失し、前記アクチュエータ(8)が、前記圧縮部分(
    10)を前記解放位置および前記進入開口(18)内へ押しやり、前記押え(9
    )および前記針(27)を前記針引込み室(4)へ進入させることを特徴とする
    、皮下注射器(2)用の針引込み機構(1)。
  2. 【請求項2】 前記押え(9)の前記圧縮部分(10)が、第1の端部(1
    3)で、前記押え(9)の基底部分(15)と一体であり、かつ第2の端部(1
    4)で、前記保持位置と前記解放位置の間で移動可能な弾性アーム(12)を備
    えることを特徴とする、請求項1に記載の針引込み機構(1)。
  3. 【請求項3】 前記弾性アーム(12)の前記第2の端部(14)が、斜め
    の端面(17)を有し、前記進入開口(18)の漏斗形状面(16)に対応する
    ことを特徴とする、請求項2に記載の針引込み機構(1)。
  4. 【請求項4】 前記弾性アーム(12)が前記スペーサ(11)のための取
    付け部(29)を有することを特徴とする、請求項2または請求項3に記載の針
    引込み機構(1)。
  5. 【請求項5】 2本のアーム(12)と、前記アーム(12)間に取り付け
    られるボルト(11)によって形成されるスペーサ(11)とを特徴とする、請
    求項2から請求項4までのいずれかに記載の針引込み機構(1)。
  6. 【請求項6】 3本のアーム(12)と、前記アーム(12)間に取り付け
    られるリング(11’)によって形成されるスペーサとを特徴とする、請求項2
    から請求項4までのいずれかに記載の針引込み機構(1)。
  7. 【請求項7】 前記針(27)が前記押え(9)に固着されていることを特
    徴とする、前記請求項のいずれかに記載の針引込み機構(1)。
  8. 【請求項8】 前記押え(9)が、前記アクチュエータ(8)のための当接
    部分(30)を備えることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の針引込
    み機構(1)。
  9. 【請求項9】 前記スペーサ(11)がアルギン酸塩から作製されることを
    特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の針引込み機構(1)。
  10. 【請求項10】 前記スペーサ(11)が水溶性の重合体から作製されるこ
    とを特徴とする、請求項1から請求項8までのいずれかに記載の針引込み機構(
    1)。
  11. 【請求項11】 内部スリーブ(20)であって、針引込み室(4)を形成
    し、かつ押え(9)に対して近位の端部(21)に前記漏斗形状の進入開口(1
    8)が設けてあり、前記本体(3)に対して前記押え(9)に向かって移動可能
    な内部スリーブ(20)と、 前記本体(3)の前記第2の端部(6)内の押え(9)のための当接部(35
    )とを備え、 前記スリーブ(20)が、前記押え(9)に向かって移動することによって、
    前記進入開口(18)の漏斗形状面(16)に、前記解放位置に向かって前記押
    え(9)の圧縮部分(10)を押し付けさせて、前記スペーサ(11)を変形さ
    せ、そこで前記漏斗形状側部(16)および/またはアクチュエータ(8)が、
    前記圧縮部分(10)を前記解放位置および前記進入開口(18)内へ押しやり
    、前記アクチュエータ(8)の力によって前記針(27)を前記針引込み室(4
    )に進入させることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の針引込み機構
  12. 【請求項12】 前記本体(3)の前記第1端部(5)が、注射器筒体(7
    )からのアウトレット(19)と嵌合するように適合される、請求項1から10
    のいずれかに記載の針引込み機構(1)を備えることを特徴とする、皮下注射器
    (2)用の針引込みホルダ(33)。
  13. 【請求項13】 前記押え(9)に対して遠位にある、前記スリーブ(20
    )の前記端部(22)が、注射器筒体(7)からのアウトレット(19)と嵌合
    するように適合され、前記本体(3)が、前記押え(9)の前記圧縮部分(10
    )が前記保持位置にあり、かつ前記針(27)が操作可能な操作位置から、前記
    スリーブ(20)が、前記押え(9)に向かって移動されて、前記アクチュエー
    タ(8)の解放および前記針(27)の引込みを引き起こす引込み位置まで、前
    記スリーブ上で摺動可能な、請求項11に記載の針引込み機構(1)を備えるこ
    とを特徴とする、皮下注射器(2)用の針ホルダ(33)。
  14. 【請求項14】 前記本体(3)を前記操作位置に固定するための降伏可能
    な固定手段(36、41)を有する、前記スリーブ(20)および/または前記
    本体(3)を特徴とする、請求項13に記載の針ホルダ(33)。
  15. 【請求項15】 前記本体(3)が、前記押え(9)が前記本体(3)の前
    記第1の端部(5)に位置し、前記アクチュエータ(8)が解放され、さらに前
    記針(27)が前記本体(3)内に引き込まれる伸展位置から、前記押え(9)
    が前記本体(3)の前記第2の端部内(6)に配置され、前記アクチュエータ(
    8)が予め圧縮され、かつ前記針(27)が操作可能な前記操作位置まで、前記
    スリーブ上で移動可能であることを特徴とする、請求項13または14に記載の
    針ホルダ(33)。
  16. 【請求項16】 前記本体(3)を前記伸展位置に固定するための降伏可能
    な固定手段(36、37)を有する、前記スリーブ(20)および/または前記
    本体(3)を特徴とする、請求項15に記載の針ホルダ(33)。
  17. 【請求項17】 前記スリーブ(20)および前記本体(3)に、前記スリ
    ーブ(20)上で前記本体(3)の移動を案内するための対応する山(25)お
    よび溝(26)を設けることを特徴とする、請求項13から請求項16までのい
    ずれかに記載の針ホルダ(33)。
  18. 【請求項18】 筒体(7’)およびピストン(31’)を備える皮下注射
    器(2’)であって、 前記本体(3’)の前記第1端部(5’)が、前記筒体(7’)の延長部を形
    成する、請求項1から10のいずれかに記載の針引き込み機構(1’)を備える
    ことを特徴とする、皮下注射器(2’)。
  19. 【請求項19】 筒体(7’)およびピストン(31’)を備える皮下注射
    器(2’)であって、 前記本体(3’)の前記第1端部(5’)が、前記筒体(7’)の延長部を形
    成し、かつ前記押え(9’)に対して遠位にある、前記スリーブ(20’)の前
    記端部(22’)が、前記ピストン(31’)が前記筒体(7’)の前記底部(
    34’)に接近するとき、前記ピストン(31’)のための当接部(32’)と
    なり、前記ピストン(31’)が前記筒体(7’)内へさらに移動することによ
    り、前記スリーブ(20’)を前記押え(9’)に向かって押しやり、前記アク
    チュエータ(8’)の解放および前記針(27)の引込みを引き起こす、請求項
    11に記載の針引込み機構(1’)を備えることを特徴とする、皮下注射器(2
    ’)。
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