JP2003517231A - 応答機のためのプログラマブルトリマ - Google Patents

応答機のためのプログラマブルトリマ

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JP2003517231A
JP2003517231A JP2001545106A JP2001545106A JP2003517231A JP 2003517231 A JP2003517231 A JP 2003517231A JP 2001545106 A JP2001545106 A JP 2001545106A JP 2001545106 A JP2001545106 A JP 2001545106A JP 2003517231 A JP2003517231 A JP 2003517231A
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eeprom
transistor
pressure
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JP2001545106A
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English (en)
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デイル、 リー ヨンズ、
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Goodyear Tire and Rubber Co
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Goodyear Tire and Rubber Co
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C23/00Devices for measuring, signalling, controlling, or distributing tyre pressure or temperature, specially adapted for mounting on vehicles; Arrangement of tyre inflating devices on vehicles, e.g. of pumps or of tanks; Tyre cooling arrangements
    • B60C23/02Signalling devices actuated by tyre pressure
    • B60C23/04Signalling devices actuated by tyre pressure mounted on the wheel or tyre
    • B60C23/0408Signalling devices actuated by tyre pressure mounted on the wheel or tyre transmitting the signals by non-mechanical means from the wheel or tyre to a vehicle body mounted receiver
    • B60C23/0422Signalling devices actuated by tyre pressure mounted on the wheel or tyre transmitting the signals by non-mechanical means from the wheel or tyre to a vehicle body mounted receiver characterised by the type of signal transmission means
    • B60C23/0427Near field transmission with inductive or capacitive coupling means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Measuring Fluid Pressure (AREA)
  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 物体(たとえば、タイヤ、104)の1つまたは複数のパラメータ(たとえば、温度、圧力)を測定でき、データストリーム(図3C、4B)を外部の読み取り機/無線送信機(106)に送信することができる応答機(102、200、400)のためのプログラマブルトリミングである。この応答機は通常、受動モードで動作し、その電力(Vxx、Vcc、Vdd)をアンテナシステム(210、410)によって受信されたRF無線送信信号から得るが、バッテリーで電力を供給される能動モードでも動作できる。この応答機は、測定値と、校正データと、プログラマブルトリム設定(436b)と、応答機ID等を保存するメモリ(238、438)を含む。トリム設定は、各応答機のEEPROMメモリ(436)でプログラムされ、変調指数、能動/受動モード、温度に対する電流スケーリング、圧力に対する電流スケーリングのような、応答機の動作特性を制御するために用いられる。プログラムマブルトリム設定は、EEPROM回路とは独立に電力を供給される検出回路(498)を有する、各トリミングビットの専用線(485、485.n)で、トリム設定を含む、EEPROMセルへの直接かつ連続的なアクセスを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 関連出願の相互参照 この出願は、本発明の出願日と同じ出願日を有する、「応答機のための緩和発
振器」(RELAXATION OSCILLATOR FOR TRANSPONDER)という名称のPCT出願(
代理人参照番号DN1999116PCT号)、「応答機のためのパワーオンリ
セット」(POWER ON RESET FOR TRANSPONDER)という名称のPCT出願(代理人
参照番号DN1999117PCT号)、「応答機のためのプログラムマブル変
調指数」(PROGRAMMABLE MODULATION INDEX FOR TRANSPONDER)という名称のP
CT出願(代理人参照番号DN1999118PCT号)に関連する。
【0002】 発明の技術分野 本発明は、圧力と温度をモニターすることに関し、特に、圧力および温度測定
値を外部(たとえば、車載)の受信器(読み取り機、または、読み取り機/無線
送信機)に送信する、タイヤと関連する応答機と組み合わせて、圧力と温度をモ
ニターすることに関する。
【0003】 発明の背景 自動車の安全で、効率的かつ経済的な運転は、かなりの程度、自動車の全ての
(各)タイヤ内の適切な空気圧を維持することに依存している。低いタイヤ圧で
自動車を運転すると、タイヤの磨耗が激しくなり、操向が困難となり、走行安定
性が悪くなり、燃料消費量が増大する結果となり、これら全ては、タイヤ圧が「
パンクした」場合にゼロになると、さらに悪化する。
【0004】 タイヤの使用中にタイヤ圧をモニターする必要性が、「ランフラット」(空気
の無い状態で走行する)タイヤ、すなわち、完全に空気の無い状態でも使用する
ことができるタイヤに関連して強調されている。このようなランフラットタイヤ
は、たとえば、引用によってすべてが本明細書に含まれる共有の米国特許5,3
68,082号に開示されているように、強化されたサイドウォールと、タイヤ
ビードをリムに密着させる機構と、破滅的な圧力低下の後にも運転者が自動車の
運転を維持できるようにする、空気タイヤ内の非空気タイヤ(ドーナツ)を含み
、タイヤの空気がなくなったことに運転者がますます気づかなくなるような点に
まで進歩してきている。ランフラットタイヤを使用することの背後にある大きな
目的は、自動車の運転者が、空気の無くなったタイヤの修理のために路肩に停車
するよりも、タイヤを修理できるようになるまで空気の無くなったタイヤで限ら
れた距離(たとえば、50マイル、すなわち80km)走行を継続できるように
することである。したがって、車内に、空気タイヤ内の空気圧が低下したことを
運転者に(たとえば、ライトまたはブザーで)警告する低タイヤ圧警報器を備え
ることが一般に望ましい。
【0005】 このために、空気タイヤの圧力をモニターし、乗り物の運転者に現在のタイヤ
圧を示し、または、圧力が所定のしきい値レベルよりも低下すると運転者に警告
する多くの電子装置およびシステムが知られている。
【0006】 たとえば、すべてが本明細書に含まれる米国特許4,578,992号(19
86年4月Galaskoら)は、キャパシタのキャパシタンス値に加えられた
変化によってタイヤ圧とともに変化する固有共振周波数を有する受動発振回路を
形成するコイルと圧力検知キャパシタを含むタイヤ圧指示装置を開示している。
この回路は、タイヤの外部に配置され、乗り物に固定されるコイルによって供給
されるパルスにより励振され、受動発振回路の固有周波数が検出される。コイル
/キャパシタ回路の固有周波数は圧力検知キャパシタに加えられている圧力を示
す。
【0007】 単なる受動共振回路ではなくて、遠隔に配置されている受信器へタイヤ圧を示
す無線周波数(RF)信号を送信することができる電子装置を用いてタイヤ圧を
モニターすることも知られている。このような「送信装置」は、自身の電源を有
することがあり、所定のしきい値よりも圧力が低下したときにのみ起動される。
代わりに、送信装置は、遠隔に配置されている受信器からのRF信号によって起
動され(「オンにされ」)てもよく、この場合には受信器は「無線送信機」とみ
なされる。さらに、送信装置は無線送信機からのRF信号により電力を供給され
てもよい。さらに、タイヤ圧をモニターする電子装置は無線送信機から情報を受
信することができてもよく、この場合にはこの電子装置は「応答機」と呼ばれる
【0008】 ここで使用されているように、「応答機」は、受信された信号に存在する情報
に任意に応答するだけでなく、無線周波数信号を送受信でき、固定情報(たとえ
ばタイヤのID)を送信される信号に任意にのせるだけでなく、測定された単一
の状態(たとえばタイヤ圧)、または、複数の状態(たとえば、タイヤ圧、温度
、回転数)を示す可変情報(データ)を適切なフォーマットで送信される信号に
のせることができる電子装置である。空気タイヤで最も重要な典型的な状態はタ
イヤ圧である。「受動」応答機は無線送信機から受信した信号のエネルギーによ
って電力の供給を受ける応答機である。「能動」応答機は、自身の電源(たとえ
ばバッテリー)を有する応答機で、無線送信機からの信号により、または、内部
の周期的タイマにより、または、取り付けられている装置により、「起動」され
るまで、最小の電力で、「スリープ」モードのままである能動応答機を含む。こ
こで使用されるように、「タグ」という用語は、送受信機能を有する応答機、ま
たは、送信機能のみを有する装置を指す。一般に、応答機であるタグは本発明の
システムにおいて好ましい。ここで使用されるように、「タイヤ圧モニターシス
テム」(TPMS)という用語は、タイヤ内のタグと、乗り物内に配置された無
線送信機である受信器を有する全体のシステムを指す。
【0009】 タグと、関連する状態センサ(たとえば圧力センサ)を乗り物の各タイヤ内に
搭載し、これらの応答機のそれぞれからの情報を共通の単一の無線送信機(また
は受信器)に集め、保全措置(たとえばタイヤの交換)を要する低タイヤ圧状態
を乗り物の運転者に警告することが知られている。たとえば、引用によりすべて
が本明細書に含まれる米国特許5,540,092号(1996年Handfi
eldら)は、空気タイヤをモニターするシステムおよび方法を開示している。
この特許の図1は応答機(22)と受信ユニット(24)を有する空気タイヤモ
ニターシステム(20)を示している。
【0010】 空気タイヤ内に搭載するのに適したRF応答機の例が、引用によりすべてが本
明細書に含まれる米国特許5,451,959号(1995年9月Schuer
mann)、米国特許5,661,651号(1997年8月Geschkeら
)、米国特許5,581,073号(1996年12月Handfieldら)
に開示されている。説明されている応答機システムは、無線送信ユニットと、応
答機に関連する圧力センサおよび/または温度センサと、複数の応答機システム
においてタイヤ/応答機の識別を確立する種々の技術を含む。たいていの場合、
このような応答機はバッテリーの電力を必要とする。
【0011】 いくつかの場合には、応答機は集積回路(IC)チップとして実現できる。通
常は、ICチップおよびその他の部品は、プリント回路基板(PCB)のような
基板に搭載および/または接続される。
【0012】 提案されているいくつかのシステムは、タイヤのID、温度、圧力とともに、
タイヤの回転と速度を測定し知らせることを含む比較的複雑な応答機センサ機能
を有する。たとえば、引用によりすべてが本明細書に含まれる米国特許5,56
2,787号(1996年Kochら)、米国特許5,731,754号(19
98年Lee,Jr.ら)がある。
【0013】 応答機の環境の考察 製造中および使用中を含む、タイヤ搭載応答機が確実に動作しなければならな
い環境は、変換器をうまく動作させるための多くの課題を提示している。たとえ
ば、応答機に使用されるセンサ(たとえば、圧力、温度)は、125℃までの動
作温度範囲を有するのが好ましく、約177℃の製造温度に耐えられなければな
らない。トラックタイヤの用途では、圧力センサは、約50psiから約120
psiまで(約345kPaから約827kPaまで)の動作圧力範囲を有して
いなければならず、タイヤの製造中は約400psi(約2759kPa)の圧
力に耐えられなければならない。その不正確さの全ての要因の合計を含む正確さ
は、フルスケールの±3%のオーダーでなければならない。圧力信号の再現性と
安定性は、正確さの特定の範囲内に含まれなければならない。
【0014】 どのように実現されようとも、タイヤ応答機(タグ)は、したがって、広い範
囲の温度および圧力にもかかわらず、確実に動作できなければならない。さらに
、タイヤ応答機は、乗り物が速力制限用の隆起またはくぼみを走行しているとき
に遭遇するような大きな機械的衝撃に耐えることができなければならない。
【0015】 応答機またはタイヤが、損傷をひき起こす恐れがある過度な温度にさらされた
かどうかを指示するために使用される装置が、「MTMS」装置、すなわち、ケ
ース・ウェスタン・リザーブ大学(Case Western Reserve University)のMe
hran Mehregany教授により開発された最高温度記憶スイッチであ
る。これは、ある高温度点において閉じた状態に切り替わる、マイクロマシン化
されたシリコンデバイスである。センサは、たとえば1MΩより大きい「開かれ
た」高抵抗状態から、たとえば100Ωより小さい「閉じられた」低抵抗状態に
切り替わる。
【0016】 圧力データを送信するための電子回路と組み合わせて、空気タイヤで圧力変換
器を使用することは一般に良く知られているが、タイヤのこれらの圧力データシ
ステムはタイヤの環境に固有の困難によって苛まれてきた。このような困難は、
圧力変換器と電子回路をタイヤ/ホイールシステムに組込むことから来る、タイ
ヤに与える悪影響の可能性ばかりでなく、RF信号をタイヤの内外に効果的かつ
確実に結合することと、タイヤと電子部品がさらされる厳しい条件下での使用を
含む。外部の読み取り機/無線送信機により電力を供給される「受動」RF応答
機に関しては、応答機内の回路がその設計仕様を実行できるように、応答機内で
予測可能で安定な電圧レベルを生成することが別の課題である。
【0017】 タイヤ搭載応答機で使用される適切な圧力変換器は、 (a)圧電変換器 (b)米国特許3,893,228号(1975年Georgeら)および米
国特許4,317,216号(1982年Gragg,Jr.)に開示されてい
るような圧電抵抗素子 (c)米国特許4,701,826号(1987年Mikkor),米国特許
5,528,452号(1996年Ko)、米国特許5,706,565号(1
998年Sparksら)、PCT/US99/16140(1999年7月7
日出願Koら)に開示されているようなシリコン静電容量圧力変換器 (d)導電性インキの可変導電性成層からなる素子 (e)可変導電性エラストマー化合物からなる素子 を含む。
【0018】 ガス圧に与える温度の影響 広い意味では、熱平衡状態にある任意の気体の質量に対し、圧力Pと、温度T
と、体積Vを容易に測定できる。十分に低い密度値に対しては、実験は、(1)
一定温度に保たれている所与の質量の気体に対して、圧力は体積に逆比例し(ボ
イルの法則)、(2)一定圧力に保たれている所与の質量の気体に対して、体積
は温度に正比例する(シャールおよびゲイ‐リュサックの法則)ことを示す。こ
れは理想気体の「平衡状態」を導く。すなわち「理想気体の法則」、 PV=μRT ここで、 μはモルで表した気体の質量 Rは気体に関連する定数 である。
【0019】 したがって、空気タイヤに含まれる空気のような(一定)の容積の気体に対し
て、温度(T)の上昇は、圧力(P)の上昇として現れる。
【0020】 理想気体の法則の関係のために、空気タイヤに関しては、任意の種類のタイヤ
圧センサの動作中に起きる問題が、タイヤが長時間走行に使用されるにつれ、発
熱することであることは認識されている。タイヤが発熱すると、ほぼ一定で閉じ
られたタイヤの容積内に閉じ込められた空気が膨脹し、したがって、タイヤ内の
空気の総量が同じままであっても、タイヤ内の圧力を増大させる。公称圧が異な
るので、タイヤ圧センサは、タイヤが熱い場合には、タイヤが熱くなっていない
場合とは異なる圧力読み取り値を出力する。これが、タイヤと乗り物の製造者が
、所有者はタイヤの冷たいときに圧力を点検することを薦めている理由である。
もちろん、遠隔のタイヤ圧センサでは、運転者は乗り物内でタイヤ圧の連続指示
を受けることができるが、温度変化のためにその指示は不正確なことがある。し
たがって、空気タイヤ内の膨脹する媒体(「気体」すなわち空気)の温度変化を
補償する必要がある。
【0021】 空気タイヤ内での気体法則の作用を一応扱っている特許は、引用によってすべ
てが本明細書に含まれる米国特許3,596,509号(1971年Raffe
lli),米国特許4,335,283号(1982年Migrin)、米国特
許4,126,772号(1978年Pappasら)、米国特許4,909,
074号(1990年Gerresheimら),米国特許5,050,110
号(1991年Rott)、米国特許5,230,243号(1993年Rei
necke)、米国特許4,966,034号(1990年Bockら)、米国
特許5,140,851号(1991年Hettrichら)、米国特許4,5
67,459号(1986年Folgerら)を含む。
【0022】 引用によりすべてが本明細書に含まれる米国特許4,893,110号(19
90年Herbert)は、異常を検出するために圧力測定値と温度測定値を用
いるタイヤモニター装置を開示している。そこに述べられているように、温度と
圧力の比は、タイヤ内の気体のモル数の第1の近似を与え、タイヤから膨脹流体
の漏れがなければ一定のままであるはずである。(1欄、18〜26行)。さら
に詳しくいえば、上記の米国特許4,703,650号に開示されているように
、各ホイールには、測定値を符号化された信号として車載のコンピュータ(12
)へ送信する素子(8および10)ばかりではなく、タイヤの圧力センサ(4)
と温度センサ(6)が取付けられている。コンピュータは、各タイヤの圧力と温
度の測定値を処理し、各ホイールについて圧力/温度比の評価(P/T評価値)
が計算される。一般に、1つのタイヤの比が少なくとも他の1つのタイヤの比と
比較され、比較の結果(N)が所定の値の範囲から逸脱すると、警報が出力され
る。
【0023】 タイヤからの圧力および温度読み取り値を送信する技術 空気タイヤ内の圧力および温度状態をともに測定できるとすると、測定された
圧力状態と温度状態を示す信号を外部の無線送信機/受信器へ送信する種々の技
術が提案されている。たとえば、下記の特許が引用によりそのすべてが本発明に
含まれている。 ‐位相変位により識別された信号を個々に送信する:米国特許4,174,5
15号(1979年Marzolf) ‐信号を多重化する:米国特許5,285,189号(1994年Nowic
kiら)、米国特許5,297,424号(1994年Sacket) ‐信号をデータワードの別々のセグメントとして符号化する:米国特許5,2
31,872号(1993年Bowlerら)、同じ集積回路チップにテレメー
タと、圧力センサおよび/または温度センサの双方をも組み合せている米国特許
4,695,823号(1987年Vernon) ‐ホイールと乗り物に取付けられているコイルの間の伝送:米国特許4,56
7,459号(1986年Folger) ‐周波数推移変調(FSK)信号を用いる:米国特許5,228,337号(
1993年Sharpeら) ‐無線送信機からのRF信号を、センサからのタイヤ状態パラメータデータで
後方散乱変調し、後方散乱変調された信号を無線送信機に返送する:米国特許5
,731,754号(1998年Lee,Jr.ら)
【0024】 引用によりすべてが本明細書に含まれる米国特許4,703,650号(19
87年Dosjoubら)は、タイヤで測定された2つの変数の値を符号化する
回路と、このような回路を用いてタイヤをモニターする装置を開示している。符
号化回路は、変数、たとえば、圧力と温度の測定を時間測定に変換する無安定マ
ルチバイブレータを含む。無安定マルチバイブレータは、幅が温度の関数であり
、周期比が圧力の関数であるパルス信号を生成する。
【0025】 引用によりすべてが本明細書に含まれる米国特許5,054,315号(19
91年Dosjoub)は、タイヤで測定されるいくつかの量の値を符号化する
技術を開示している。そこには次のように開示されている。
【0026】 「タイヤで測定された任意の数の量、たとえば、その圧力と温度の値の符号化が
、時間間隔の比TP/Tr、Tt/Trを用いて実行される。これによって、装
置は、前記比の分子と分母に同時に影響を与える、変調システムの時間シフトの
影響を免れる。」(要約書)
【0027】 発明の概要 本発明の一態様によると、無線(RF)応答機は、それが関連する物体に固有
の情報を外部の読み取り機/無線送信機に送信することができる回路を有する。
さらに、1つまたは複数の応答機センサ(変換器)が、変換器の位置でリアルタ
イムのパラメータ測定値を出力する。これらの測定値は、たとえば、応答機によ
って外部の読み取り機/無線送信機に送信されるRF信号上にデータストリーム
を圧縮する(変調する)ことによって、応答機により出力される信号上で、デー
タストリームのなかのデータの形で、外部読み取り機/無線送信機に送信される
【0028】 本発明の一態様によると、通常、2つのリアルタイムのパラメータ、圧力と温
度が測定される。圧力は、多項式のようなよく知られた関数、好ましくは周囲圧
力のほぼ線形関数でその静電容量値を変えるタイプである、離れた位置(「オフ
チップ」)にある圧力センサによって測定されるのが好ましい。好ましくは、温
度センサは応答機のICチップ中に埋め込まれ(「オンチップ」)、真の温度補
償された圧力を容易に計算できるように、圧力センサとほぼ同じ周囲温度にさら
されるように配置される。
【0029】 本発明の一態様によると、RF応答機は、応答機の動作特性を調整するために
利用されるプログラマブル調整の設定を保存するトリミングビット部を有するE
EPROMメモリを有する。EEPROMメモリのトリミングビット部には、調
整情報の1つまたは複数(たとえば12)のビットがある。各ビットは、EEP
ROMトランジスタ対を有するトリミングEEPROMセルに保存され、このE
EPROMトランジスタ対の設定は、一緒に調整情報の単一ビットを表す。EE
PROMトランジスタ対の各々に接続されている基準電圧ラインと、トリミング
EEPROMセルをトリム検出回路に接続する少なくとも1つの検出ラインと、
調整情報の単一ビットをトリム検出回路から出力するトリミングラインを有する
トリミングビット回路が、各トリミングEEPROMセルと関連している。トリ
ム検出回路は通常のEEPROMの読出し、プログラミング、制御回路とは無関
係なので、調整情報は、調整情報の各ビットに割り当てられた個々のトリミング
ライン上の応答機回路に連続的に利用される。
【0030】 本発明の特徴によると、各トリミングEEPROMセルのEEPROMトラン
ジスタ対は、逆の状態にプログラムされ、第1のEEPROMトランジスタは調
整情報の単一ビットの状態にプログラムされ、検出回路はプッシュプル増幅器を
備えている。
【0031】 本発明の特徴によると、トリム検出回路はEEPROMメモリとは独立にアナ
ログ電源によって電力を供給され、関連するトリム検出回路のトランジスタのゲ
ートを制御し、これによって、RF応答機が、非常に低い受動電力入力レベルに
ある時を含む時に、アナログ制御の、プログラムされている調整情報を利用でき
るようにする、各トリミングEEPROMトランジスタのゲートしきい値を利用
する。
【0032】 本発明の特徴によると、トリミングEEPROMセルは、EEPROMトラン
ジスタ個々をアドレッシングし、プログラミングし、応答機データラインで、プ
ログラムされた情報をデータストリームに含める素子を有し、この素子は、トリ
ミング行選択信号、列データライン、EEPROMトランジスタにプログラミン
グ電圧を印可するラインに応答するEEPROM選択ゲートを含む。トリム読み
出し制御信号に応答して、プログラムされた情報のトリミングラインおよびデー
タラインへの同時出力を防止するために加えられた素子を含めることができる。
【0033】 本発明の特徴によると、トリミングビットに保存されているトリミング情報は
、たとえば、変調指数、能動/受動モード、温度に対する電流スケーリング、圧
力に対する電流スケーリングである。
【0034】 本発明のその他の目的、特徴、利点は以下の説明から明らかになるであろう。
【0035】 発明の詳細な説明 添付の図面に例が示されている、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する
。図面は例示のためであって、限定するものではない。本発明をこれらの好まし
い実施形態にしたがって説明するが、本発明の要旨と範囲をこれら特定の実施形
態に限定することを意図していないことが理解されるべきである。
【0036】 わかりやすく図示するために、いくつかの図面のある要素は正しい尺度で描か
れていないことがある。
【0037】 しばしば、図面全体を通じて同じような要素には同じような参照番号を付して
いることがある。たとえば、ある図(または実施形態)中の要素199は、他の
図(または実施形態)の要素299と、多くの面で類似していることがある。異
なる図または実施形態における同じような要素の間のこのような関係は、もしあ
れば、適用できるならば請求項と要約書を含めて、明細書全体にわたって明らか
になるであろう。
【0038】 ある場合には、同じような要素には、1つの図面で同じような番号が付される
ことがある。たとえば、複数の要素199に199a、199b、199c等を
付すことがある。
【0039】 わかりやすく図示するために、ここで示す断面図は、もしあれば、「輪切り」
または「近視野」断面図の形をしていることがあり、真の断面図では見えるであ
ろう背景線を省略している。
【0040】 本発明のこの好ましい実施形態の構成、動作、効果は、添付の図面を参照しな
がら以下の説明を考慮することによりさらに明らかになるであろう。
【0041】 上記のように、本発明の態様は、乗り物のタイヤ圧をモニターして、タイヤ圧
が減ったとき、運転者に警告するシステムを提供することにある。
【0042】 図1は、空気タイヤ104内に配置されている(たとえば、空気タイヤ104
の内面に取り付けられている)RF(無線周波数)応答機102を含む従来技術
のRF応答機・システム100を示す。(不図示のアンテナがタイヤ104内に
取り付けられて、応答機102に接続されている。)応答機102は、応答機1
02と関連するセンサ(不図示)によって検出された周囲圧のようなパラメータ
測定を示すデータばかりでなく、固有の識別(ID)情報(たとえば、応答機1
02自身のシリアル番号、または、それが関連する物体‐この例ではタイヤ10
4の識別番号)も含むRF信号を外部の読み取り機/無線送信機106に送信す
ることができる電子装置である。外部の読み取り機/無線送信機106は、応答
機102に無線送信するためのRF信号を出力し、アンテナ110を有する制御
棒108と、応答機102によって/から送信された情報を表示する表示パネル
112と、使用者が読み取り機/無線送信機106の機能を操作するための操作
器(スイッチ、ボタン、つまみ等)を含む。携帯装置として示されているが、読
み取り機/無線送信機は、乗り物に搭載される電子ユニット(不図示)でもよい
。本発明はRF応答機を提供することに主として向けられている。
【0043】 知られているように、IDおよび/またはパラメータ測定の情報は、応答機1
02によって読み取り機/無線送信機106に送信された信号に各種の方法で符
号化され(圧縮され)、その後で使用者に表示するために読み取り機/無線送信
機106で「復号される」(解凍される)。RF応答機102は、外部の読み取
り機/無線送信機106によって生成され、アンテナ108により放射されたR
F信号により電力を供給されという意味で、「受動的」である。代わりに、RF
応答機102は、バッテリーによって電力が供給されるという意味で「能動的」
でもよい。本明細書で説明されている応答機システム100のような応答機シス
テムはよく知られている。
【0044】 引用によりすべてが本明細書に含まれる、1998年4月14日にPolla
ck、Brown、Black、Yonesにより出願された共有で係属中のP
CT特許出願PCT/US98/07338号は、応答機、特に、その動作電力
を外部の無線周波数(RF)源から得て、タイヤの識別と圧力および/または温
度データに使用する、空気タイヤと関連する「受動」応答機を開示している。
【0045】 上記の特許出願PCT/US98/07338は、本発明の応答機の従来モデ
ル(型番号「3070C」)である応答機を開示している。本発明は従来モデル
と共通性を有し、かつ、従来モデルを改良したものであるので、従来モデルの関
連する部分を、図2、3、3A、3B、3Cを参照して以下に説明する。
【0046】 図2は、本発明のRF応答機200(102と比較されたい)のブロック図で
あり、RF応答機200の主な機能部品を示している。この代表的なシステムは
、好ましくは圧力と温度を測定する実施形態として説明されるが、適切なセンサ
を用いる他のパラメータ測定を含むことは本発明の範囲に含まれる。
【0047】 応答機200は、多くの外部部品が接続された、破線202内に示されている
単一の集積回路(IC)チップ上で実現されるのが好ましい。図中の他の破線は
応答機200の主な機能「ブロック」を示し、応答機の「中核」204とセンサ
インタフェース206を含む。ICチップ202の外部にある部品は、アンテナ
212を有し、アンテナ212の端子間に接続され、LC共振タンク回路を構成
するキャパシタ214を有するのが典型的であるアンテナシステム210と、外
部の精密抵抗(Rext)216と、外部の圧力検出キャパシタ(CP)218
と、任意の外部の最高温度測定スイッチ(MTMS)220を含む。アンテナ2
12はコイルアンテナ、ループアンテナ、双極子アンテナ等の形態である。代わ
りに、応答機によって出力された信号は送信線に出力されてもよい。これらのア
ンテナの実施形態のいくつか(たとえば、ループアンテナ)に対して、キャパシ
タ214は、このようなアンテナシステムをチューニングすることは有利でない
ことがあるので省かれてもよい。以後は主に、コイルアンテナを有する応答機に
ついて説明する。
【0048】 圧力検出キャパシタCPは、重要な圧力の範囲で高い感度と線形性を有し、キ
ャパシタンス−圧力応答を有する、頑丈で温度係数が小さいセンサであることが
好ましい。一例が、当分野で知られている、上記のような全シリコン「接触モー
ド」静電容量型圧力センサである。
【0049】 応答機中核部204は、アンテナ212によって受信される125kHzの変
調されない搬送信号のようなRF信号を処理し、受信したRF信号を整流し、I
Cチップ202上の他の回路に電力を供給するために電圧を印加するインタフェ
ース回路222を含む。たとえば、インタフェース回路は2.5Vの調整された
供給電圧(Vdd)と、1.32Vの温度に無依存のバンドギャップ電圧(Vb
g)を印加する。種々の電源電圧および基準電圧を応答機の回路に印加すること
は、下記で図3Bを参照してかなり詳細に説明される。インタフェース回路22
2はまた、受信したRF信号を、好ましくはインタフェース回路222が受信し
た際の入力周波数(Fi)で、応答機200によって外部の読み取り機/無線送
信機(たとえば、106、166)に送信される信号の出力周波数(Fc)ばか
りではなく、ICチップ202上の他の回路のタイミングを制御するクロック信
号を公知の方法で生成するクロック生成回路224に出力する。
【0050】 タイミング生成器/シーケンサ回路226は、クロック生成器回路224から
クロックパルスを受信し、パラメータ(たとえば、温度と圧力)測定がなされる
所定の時間の期間(それぞれtTとtP)の間、タイミングウインドウ(下で説明
するWTおよびWP)を生成するために、クロックパルスを処理(たとえば、分周
する)する。タイミングウインドウWTとWPは、ほぼ等しい時間でも、等しくな
い時間でもよい。タイミング生成器/シーケンサ回路226はまた、センサイン
タフェース206で実行される種々の機能(たとえば、下でかなり詳細に説明す
る圧力測定およびデータ収集、温度測定およびデータ収集)のタイミングとシー
ケンスを制御し、アルゴリズム状態マシン(ASM)として実現されることが好
ましい。
【0051】 応答機中核部204は、温度および圧力測定値(カウント値)をそれぞれ収集
し保存する温度レジスタ232(たとえば12ビット)と圧力レジスタ234(
たとえば12ビット)と、EEPROMアレイを含む、アドレス可能なメモリ(
たとえば120ビット)のブロック236を含むレジスタ/カウンタ回路230
をさらに含む。レジスタ232、234とEEPROMアレイ236は、ICチ
ップ202上のアドレス可能なメモリのブロックを示す破線238内に示されて
いる。
【0052】 レジスタ/カウンタ回路230はまた、行デコーダ242ばかりでなく、信号
(すなわちデータ)が、インタフェース回路222を介して、アンテナシステム
210を流れるデータストリームの中の選択された測定タイヤ動作特性を外部読
み取り機/無線送信機(たとえば、106、166)に送信する、ライン244
上の変調回路246に出力されるシーケンスを制御するマルチプレクサ・列デコ
ーダ240を含む。
【0053】 応答機中核部204はまた、変調情報(たとえば、温度または圧力測定値)が
変調回路246に出力されるレートを制御するボーレート生成器248を含む。
ボーレート生成器248はまた、応答機の出力周波数Fcを制御するデータ搬送
クロックと、測定値、校正情報、識別等を含むデータストリームが応答機200
の出力搬送信号に変調されるレートを制御するデータレートクロックを出力する
【0054】 センサインタフェース206は、外部抵抗(Rext)216に重畳される、
温度検出部品の予測可能な特性電圧(たとえば、下で説明するトランジスタQ1
のVbe)に関連する出力電流I(T)/Nをライン251に流す回路250を
含む。ライン251上の出力電流I(T)/Nは緩和発振器252に流される。
一般的に言って、緩和発振器252は、ライン251上の出力電流I(T)/N
と、発振器回路に切替えることができる外部のキャパシタンス(CP)218ば
かりでなく、緩和発振器252に関連する内部のキャパシタンスCFX1、CFX2
関数である電圧変化率(dV/dT)によって制御される周波数で発振する。下
でかなり詳細に説明するように、周囲温度と周囲圧力の双方を示す緩和発振器2
52からの出力信号Fosc’は、ライン253に出力される。ここで使用して
いるように、「周囲」という用語は、応答機200の近く、特に、応答機200
に関連するそれぞれのセンサの近くで、測定されているパラメータを指す。応答
機200、102が空気タイヤ(たとえば104)内に搭載されたときは、「周
囲圧力」と「周囲温度」はタイヤ104内の膨脹媒体(たとえば空気)の圧力と
温度を指す。
【0055】 動作時、外部源(たとえば、不図示の読み取り機/無線送信機。106、16
6と比較されたい)からのRF信号がアンテナ212により受信される。RF信
号は、RF応答機200に電力を供給するために、整流されて使用される。変調
回路246に出力された変調情報は、アンテナシステム210の特性(たとえば
、インピーダンス、共振周波数等)を変更するために用いられる。この変更は、
外部の読み取り機/無線送信機106、166により検出されて復号され、温度
と圧力情報をRF応答機200から外部の読み取り機/無線送信機106、16
6へ返送する。
【0056】 タイミング生成器/シーケンサ回路226は、外部の圧力検出キャパシタンス
(CP)218が、緩和発振器252によって出力される、周波数Fosc’の
信号の生成に含められるときを制御し、データ収集回路254を介した、圧力お
よび温度カウント値の収集も制御する。たとえば、温度を測定するときには、温
度検出電流I(T)が内部の発振器キャパシタ(CFX1、CFX2)を通るが、圧力
検出キャパシタンス(CP)218はこれらのキャパシタンスからは切り離され
ている(含められていない)。これは、ライン253で観測される、発振器出力
信号の周波数Fosc’が温度のみの関数であることを意味する。圧力検出キャ
パシタンス(CP)218が「接続される」と、ライン253上の発振器252
の出力周波数Fosc’は、下でかなり詳細に説明されるように、圧力と温度の
双方の関数になる。下でかなり詳細に説明されるように、圧力‐温度測定値から
「圧力のみ」の読み取り値を取り出すアルゴリズムが、読み取り機/無線送信機
106、166で用いられている。
【0057】 本明細書でなされている「圧力読み取り値」、「圧力カウント値」、「圧力応
答」、「圧力レジスタ」等の呼称は、ハイブリッドな圧力‐温度読み取り値を実
際に生成する、この応答機技術によって測定されるような「圧力」を一般に指す
ことは注目されるべきである。このハイブリッドな読み取り値がその温度成分を
除去するために処理されると、その読み取り値は「圧力のみ」の読み取り値と呼
ばれる。
【0058】 タイミング生成器/シーケンサ回路226により制御されると、データ収集回
路254は、温度または圧力のいずれが測定されているかに応じて、緩和発振器
の出力信号Fosc’を、ライン255を介して温度レジスタ232へ送り、ま
たは、ライン257を介して圧力レジスタ234へ送信する。カウンタが、発振
器周波数Fosc’をレジスタ233、234で保存されるカウント値に変換す
る。タイミング生成器/シーケンサ回路226によって与えられたタイミング「
ウインドウ」は、よく知られた、制御された持続時間を有する。その結果、タイ
ミングウインドウが「閉じている」ときに、それぞれの温度または圧力レジスタ
(それぞれ232、234)に残っている(収集されている)カウント値は、緩
和発振器252の出力周波数Fosc’の関数であり(それに比例し)、したが
って、どちらがそのタイミングウインドウの間に測定されても、温度または圧力
の関数である。
【0059】 EEPROMアレイ236は、読み取り機/無線送信機(たとえば、106、
166)が、温度および圧力カウント値(それぞれNTおよびNP、下でかなり詳
細に説明する)を、たとえば、表示器112、162を介して使用者に表示でき
る温度および圧力読み取り値に変換するために用いる校正定数を保持するために
用いられる。EEPROMアレイ236はまた、応答機のIDと、応答機の校正
データと、所与の応答機に特有のその他のデータを保存することができる。
【0060】 図3は、図2の応答機200のいくつかの部品、主として図2のセンサインタ
フェースセクション206に関して上述した部品のより詳細な概略図300であ
る。
【0061】 この概略図300では、通常の回路記号が用いられている。たとえば、相互に
交差する線は、接合点(交差点)に「点」がなければ、相互に接続されていない
し、「点」があれば線は相互に接続されている。トランジスタ、ダイオード、接
地、抵抗、キャパシタ、スイッチ、コンパレータ、インバータ、および論理ゲー
ト(たとえば、「AND」、「NAND」、「OR」、「NOR」)を表わす通
常の記号が用いられている。
【0062】 この回路はCMOSの実施形態に関して説明されており、後ろに数字が添えら
れる「P」(たとえば、「P1」)はPMOS(P‐チャネル)トランジスタを
示し、後ろに数字が添えられる「N」(たとえば、「N1」)はNMOS(N‐
チャネル)トランジスタを示す。CMOSトランジスタはFET(電界効果型ト
ランジスタ)型であって、各々は3つの「ノード」または「端子」‐すなわち、
「ソース」(S)と、「ドレイン」(D)と、ソースとドレインとの間の電流の
流れを制御する「ゲート」(G)を有する。以下の説明では、多くのPMOSと
NMOSトランジスタが、ドレイン(D)がゲート(G)に接続されていること
を意味する「ダイオード接続」がなされていることが明らかになる。トランジス
タ、特にCMOSトランジスタの動作の一般的な理論は、本発明にもっとも近い
技術の当業者には公知である。
【0063】 以下の説明から明らかなように、多くのCMOSトランジスタは「カレントミ
ラー」配置で接続されている。カレントミラーの概念は公知であって、最も簡単
な形では、相互に接続されたゲートを有する2つの同じ極性のトランジスタ(た
とえば2つのPMOSトランジスタ)を有し、トランジスタ対の1つがダイオー
ド接続されている。カレントミラーは、電流をダイオード接続されているトラン
ジスタに流すことを一般に含み、その結果として、その電流を生成するために必
要とされる、ダイオード接続されているトランジスタのゲート電圧を生成するこ
とになる。一般に、ダイオード接続されたトランジスタのゲート電圧は、そのト
ランジスタを流れるミラー電流を生成するために必要などのような電圧にもなり
うる。ダイオード接続されているトランジスタは、定義により、ダイオード接続
されているトランジスタのゲート電圧を他の任意の同様に接続されているトラン
ジスタに印可することによって、ゲート電流を有しないので、ミラー電流が同様
に接続されているトランジスタを流れる。通常は、カレントミラートランジスタ
はすべて同じ物理的面積を有し、その場合にはミラー電流はミラーされている電
流とほぼ同じである。トランジスタの一方の(面積)を他方よりも物理的に大き
くまたは小さくすることによって、ミラーされている電流より大きくまたは小さ
くなるミラー電流を生成することもまた知られている。異なる面積を有するこの
ような同様に接続されたトランジスタがカレントミラー配置で接続されると、ス
ケールされた(大きくまたは小さくされた)面積は、これに対応して、スケール
された(大きくまたは小さくされた)電流を生成する。
【0064】 以下では主に、回路の種々の部品の間の多くの接続が図に明らかに示されてお
り、説明の重点は、全てが図に明示されている種々の部品の間の個々の接続を(
うんざりするほど)説明することではなく、回路の種々の部品の種々の機能、お
よび、回路の種々の部品の間の相互作用に置く。
【0065】 アンテナシステム210は、交流(AC)出力を完全波整流器回路302に与
える、コイルアンテナ212と、(L‐C共振タンク回路を形成するためにアン
テナ212の両端に接続される)任意のキャパシタ214を有する。
【0066】 完全波整流器回路302(222と比較されたい)は、示されているように、
従来の方法で接続された、2個のPMOSトランジスタと2個のダイオードを有
し、完全波整流された直流(DC)電圧をライン303に出力する。キャパシタ
304が、ライン303上の完全波整流されたDC電圧の変動(「リプル」)を
「平滑にする」(フィルタにかける)ために、ライン303とグラウンドの間に
接続される。このようにして、ライン303上の電圧は、応答機の残りの部品の
ために使用できる電圧−この場合では、ライン303上の正電源電圧Vccとな
る。
【0067】 図2のベース‐エミッタ電圧−電流変換器250にほぼ対応する温度検出回路
306が、ライン303(Vcc)とグラウンドの間に接続され、P1、P2、
N1およびN2という記号が付けられた4個のCMOSトランジスタと、Q1と
いう記号が付けられた横形バイポーラトランジスタを含み、外部抵抗216(R
ext)に接続されている。トランジスタP2とN1は、図示されているように
、ダイオード接続されている。2つのトランジスタP1とP2はカレントミラー
配置で接続され、2つのトランジスタN1とN2も、カレントミラー配置である
と一般にみなされている配置で接続されている。トランジスタN1のソース(S
)は、トランジスタQ1を介して接地され、トランジスタN2のソースは、外部
抵抗(Rext)216を介して接地されている。
【0068】 明らかになるように、温度検出回路306の、(たとえば、応答機が関連付け
られているタイヤ内の)検出された周囲温度に比例する信号(たとえば電流)を
生成する性能は、トランジスタQ1のベース‐エミッタ電圧が、予測可能性が高
く、再現性の高い関数であるという特徴に大きく依存する。抵抗(Rext)2
16は外部の精密基準抵抗であって、その値は(トランジスタQ1の温度依存性
とは対照的に)温度にはほとんど依存しない。抵抗(Rext)216の適切な
値は、たとえば、20.5kΩまたは455kΩである。
【0069】 トランジスタN2は、「ソース‐フォロワ」モードで、トランジスタP2と外
部抵抗216(Rext)の間に接続されている。電圧がトランジスタN2のゲ
ート(G)に印加されると、そのソース電圧はそのゲート電圧(に、そのゲート
とソースの間の固有の電圧降下を引いたもの)に「追従する」。
【0070】 トランジスタN1を電流が流れると、そのゲート電圧は、トランジスタQ1の
エミッタ電圧より高電圧側にそのゲート‐ソース電圧降下(Vgs)分だけずら
される。トランジスタN1とN2は本質的に同じであり、2個のトランジスタN
1とN2を同じ電流が流れるので、それらは同一のゲート‐ソース電圧降下(V
gs)を有する。結果として、トランジスタN2のソースにおける、外部抵抗2
16(Rext)の両端の電圧は、トランジスタQ1のエミッタにおける電圧と
ほぼ同一になる。したがって、オームの法則(E=IRまたはI=E/R)を適
用すると、外部抵抗216(Rext)を流れる電流は、トランジスタQ1のエ
ミッタ電圧を外部抵抗(Rext)216の抵抗値で割ったものに等しくなる。
【0071】 通常の動作では、外部抵抗(Rext)216を流れる電流の全ては、トラン
ジスタN2のソースを流れ、したがって、ダイオード接続されているトランジス
タP2を流れる。カレントミラー接続によって、トランジスタP2を流れる電流
は、トランジスタP1において複写される(映される)。これによって、トラン
ジスタN1とN2を流れる電流はいつでも同じになり、さらに、トランジスタQ
1のエミッタ電圧と外部抵抗(Rext)216の両端の電圧は、電圧およびプ
ロセスの変化とは関係なく、同一になることがさらに確実になる。上記のように
、トランジスタN1とN2は、カレントミラー配置と一般にみなされるような配
置で接続される。しかしながら、それらは厳密には同一に接続されていないので
、回路306におけるこれらの機能は主としてQ1とRextを「整合する」こ
とにある。
【0072】 要するに、回路306は外部抵抗(Rext)を流れる電流I(T)を予測で
きるようにし、トランジスタQ1の絶対温度(T)の関数であるようにする。下
でかなり詳細に説明されるように、外部抵抗(Rext)216を流れるこの温
度依存電流I(T)は、トランジスタQ1の温度を示す信号を外部読み取り機(
106、図1)に出力するために、緩和発振器(312、下で説明される)に映
される。下でかなり詳細に説明するように、緩和発振器312の出力周波数Fo
sc’は、トランジスタQ1の絶対温度(T)の関数である。
【0073】 この点において、全体の応答機回路の温度検出素子として用いられているのが
、本質的にトランジスタQ1であることに注目することは有用である。この応答
機回路は、CMOS技術で実現されるこのようなトランジスタの固有の特性を有
利に用いているので、トランジスタQ1のベース‐エミッタ電圧は−2.2mV
/℃という予測可能な量で変化する。
【0074】 本発明の応答機は、応答機の回路に電力を供給するために、外部電源(106
、図1)によって応答機に供給されるRFエネルギーに依存する「受動」素子の
点から説明されていることは注目されるべきである。しかしながら、この応答機
がバッテリーの形のような自身の電源を含むことは本発明の範囲に含まれる。い
ずれの場合にも、温度検出回路306に関して説明したような回路に電力を最初
に供給するときは、その静止状態からその通常動作状態へ、信頼でき、かつ、予
測可能な(制御された)方法で、「しだいに移行する」ようにすることが重要で
ある。そのために、温度検出回路306と「起動」回路308の間に接続されて
いる2本のライン305と307が示されている。
【0075】 起動回路308(図2のベース‐エミッタ電圧−電流変換器250の一部でも
ある)は、ライン303の電源電圧(Vcc)とグラウンドの間に接続されて、
(i)応答機(200)が電力を供給されていない状態から最初に起動するとき
、温度検出回路306を流れる電流を得ることと、(ii)トランジスタP2を
流れる電流を映して、電源を基準とする電流からグラウンドを基準とする電流に
変換するという2つの主要な目的を有する。
【0076】 起動はトランジスタP3によって開始される。トランジスタP3は、「弱いプ
ルアップ」モードで機能するように、高いチャネル抵抗を有するように製造され
ている。そのゲートは接地されているので、常に「オン」であり、かなり高い抵
抗(たとえば1MΩ)を有する抵抗のようにふるまう。
【0077】 起動時には、回路の他の場所には電流が流れていないので、トランジスタP3
はトランジスタN3のゲートを電源電圧(Vcc)に向かって引き上げるように
動作し、これによって、トランジスタN3を「オン」にし、これにより、トラン
ジスタN3の接地されているソースが、そのドレイン(D)に有効に接続される
。トランジスタN3は、今度は、トランジスタP1、P2、P4のゲートを接地
し、ダイオード接続されているトランジスタP2のドレインも接地する。これに
より、電流が温度検出回路306のトランジスタP2を通じてトランジスタN3
のドレインに流れ込む。トランジスタP1、P2、P4は、(「Pbias」ラ
インを介して)カレントミラー接続されているので、現在トランジスタP2を流
れている電流は、トランジスタP1とP4に映される。電流がトランジスタP4
を通じてダイオード接続されているトランジスタN5に流れると、トランジスタ
N4とN5の間のカレントミラー接続によって、対応する電流がトランジスタN
4を流れ、これによって、トランジスタN3のゲートをグラウンドに引き下げて
、これにより、トランジスタN3を流れる電流を有効に「遮断する」。
【0078】 しかしながら、今は電流がカレントミラーされているトランジスタP1、P2
、P4を流れているので、トランジスタP1からダイオード接続されているトラ
ンジスタN1を介してトランジスタQ1に流れ込む電流が、温度検出回路306
を(そのゼロ電流状態ではなくて)その安定な動作点状態において「起動」させ
る。起動の後、トランジスタN3は、その意図された機能を実行して、回路から
ほぼ「切り離される」。
【0079】 トランジスタN5は、トランジスタN4と、(下で述べるように、トランジス
タN6と)カレントミラー配置で接続されている。したがって、ほぼ、外部抵抗
(Rext)216を流れている電流に等しい電流がトランジスタN5を流れる
ので、同じ電流がトランジスタN4を流れ、これによって、ライン309上に基
準電圧(Nbias)を生成する。ライン309′上の供給電圧(Vdd)ばか
りでなく、ライン309上の基準電圧(Nbias)は、電流スケーリング回路
310に印加される。
【0080】 ライン309′上の供給電圧(Vdd)は、チップ上の他の場所で、従来の方
法で生成されたバンドギャップ電圧(Vbg)の倍数のような、任意の適切なや
り方で印加され、その大きさ(たとえば1.32V)は、チップの製造に用いら
れるシリコンプロセスに固有であるなど、温度とは無関係でなければならない。
このような安定な(たとえばバンドギャップ)電圧(たとえばVbg)と、それ
から得られる電源電圧(たとえばVdd)を備えることは、本発明が最も近い分
野の当業者の理解し得る範囲内に十分に含まれており、下で図3Bに関してかな
り詳細に説明する。
【0081】 電流スケーリング回路310(図2のベース‐エミッタ電圧−電流変換器の一
部でもある)は下記の典型的な方法で作製される。トランジスタP5、P6のソ
ースは供給電圧Vddに接続される。トランジスタN6のゲートは、ライン30
9上の基準電圧(Nbias)を受ける。トランジスタN6はカレントミラー配
置でトランジスタN5(および前記トランジスタN4)に接続されているので、
トランジスタN4とN5を流れる電流I(T)の流れを映す。結果として、ダイ
オード接続されているトランジスタP5を流れる電流の流れは、トランジスタN
4、N5、N6を流れる電流の流れを映す。
【0082】 トランジスタP5、P6はカレントミラー配置で接続されているが、トランジ
スタP6を流れる電流が、トランジスタP5の物理的面積とトランジスタP6の
物理的面積との比(N)によって増倍または縮減されるように(従来のCMOS
作製技術を用いて)作製されている。たとえば、トランジスタP6のサイズがト
ランジスタP5のサイズより小さい(すなわち、トランジスタP5の面積がトラ
ンジスタP6の面積より「N」倍大きい)場合、トランジスタP6を流れる電流
はトランジスタP5を流れる電流よりも、それに比例して小さくなる(N分の1
)。したがって、トランジスタP6を流れる「スケールされた」電流は、図に「
I(T)/N」と記されており、ライン311(251と比較されたい)上で、
緩和発振器回路312(252と比較されたい)に与えられる。トランジスタP
5とトランジスタP6の間の電流の比は、トランジスタの一方を他方より単に大
きく作製する、または、2つのトランジスタのうち一方を2つまたはそれより多
くの同じサイズのトランジスタの集合体として実現し、その合計面積が2つのト
ランジスタのうち他方の面積よりも大きくすることによるなど、従来の回路プロ
セス技術により容易に実現できることはよく知られている。
【0083】 緩和発振器回路312(252と比較されたい)は、ごく通常の構成のもので
あって、その2つの相経路のそれぞれの「フロントエンド」に二対のトランジス
タ−一方の相経路(1)314aのフロントエンドにおける一対の相補トランジ
スタP7とN7、および、他方の相経路(2)314bのフロントエンドにおけ
る他の一対の相補トランジスタP8とN8−を含む。
【0084】 所与のトランジスタ対(たとえばP7とN7)に対して、図示されているよう
に接続されているので、これらの共通のゲート電圧が高いと(すなわち正電源側
)、(たとえば、相経路314aへの)出力は接地され(グラウンドに接続され
て、ライン311の電流I(T)/Nから分離される)、これらの共通ゲート電
圧が低いと、出力は、ライン311上を流れる電流I(T)/Nを緩和発振器3
12の相経路(たとえば314a)のそれぞれに流す。緩和発振器312のよう
な回路について知られているように、トランジスタ対の一方(たとえば、P7と
N7)の共通ゲート電圧が高いと、トランジスタ対の他方(たとえば、P8とN
8)の共通ゲート電圧は低く、トランジスタ対の一方(たとえば、P7とN7)
の共通ゲート電圧が低いと、トランジスタ対の他方(たとえば、P8とN8)の
共通ゲート電圧は高くなる。このようにして、各相経路314aと314bは、
それぞれ、他の相経路314bと314aのものと同じこともあれば、異なるこ
ともあるデューティサイクル(すなわち、その「オン」時間)を有する。したが
って、各トランジスタ対(たとえば、P7とN7)は、それぞれの相経路(たと
えば314a)への「入力スイッチ」であるとみなされる。
【0085】 緩和発振器312の各相経路314aと314bは、入力として、コンパレー
タ316aと316bを有し、コンパレータ316aと316bの負(−)入力
とグラウンドの間に接続されている一定値のキャパシタCFX1とCFX2をそれぞれ
有する。キャパシタCFX1とCFX2は、それぞれ2〜5pf(ピコファラド)の典
型的なキャパシタンス値を有し、小さい温度係数(たとえば、20ppmより小
さい)を示すポリ−ポリ・キャパシタのような、等しい値の「オンチップ」素子
として実現されることが好ましい。コンパレータ316aと316bの正(+)
の入力(端子)は一緒に結合されて、温度に依存しない、1.32Vのような、
基準しきい値電圧Vbgに設定される。
【0086】 「NOR」論理ゲート318aと318bが、各相経路314aと314bの
出力にそれぞれ接続され、2つのNORゲート318aと318bは、出力をラ
イン319aと319bに出すラッチング回路を形成するために、交差接続され
る。したがって、交差接続されたNORゲート318aと318bは、フリップ
フロップ、すなわち、RS(リセット/セット)ラッチとして機能できる。
【0087】 入力スイッチ(たとえば、P7とN7)の一方の共通のゲート電圧が高いと、
その相経路(たとえば314a)の対応するキャパシタ(たとえばCFX1)が接
地される(短絡されて、放電される)。逆に、入力スイッチ(たとえば、P7と
N7)の一方の共通のゲート電圧が低いと、ライン311からのスケールされた
電流I(T)/Nがその相経路(たとえば314a)の対応するキャパシタ(た
とえばCFX1)に流され(流れ込めるようにされ)て、キャパシタは充電を開始
する(キャパシタの端子間の電圧が上昇する)。キャパシタCFX1/CFX2の端子
間電圧がコンパレータの基準電圧Vbgに達すると、コンパレータ316a/3
16bの出力が低くなって、ライン319a/319bにおけるラッチ318a
/318bの出力の状態を変える。このようにして、緩和発振器312は、キャ
パシタCFX1とCFX2の立ち上がり時間と、重要なことには、キャパシタCFX1
FX2に流されているスケールされた電流I(T)/Nによって決定される周波
数Foscで発振する。より大きい電流I(T)/Nが流されると、キャパシタ
FX1とCFX2の電圧は一層速く立ち上がって、しきい値電圧をより速く超え、緩
和発振器312をより速く発振させ、これによって、ライン319a上の信号の
周波数Foscを高くする。ライン319a上の信号は、示されているように、
インバータ320によって反転され、ライン321上に周波数Fosc′の信号
を出力する。
【0088】 下でかなり詳細に説明するように、発振器312は、タイミング生成器/シー
ケンサ226により制御されて、相互に排他的な2つのモード、温度検出モード
(時刻t0とt1の間)と圧力検出モード(時刻t1とt2の間)で動作するよ
うに制御される。発振器の出力信号の周波数Fosc(およびFosc′)は、
これら2つのモードのそれぞれで異なる。
【0089】 温度および圧力読み取り値の生成 空気タイヤに関連付けられている応答機200の典型的な状況では、空気タイ
ヤ内の圧力を決定することが第1に望ましい。たとえば、典型的な乗用車のタイ
ヤは、約32psi(約221kPa)で適切に充填される。タイヤの充填圧力
は通常、「冷たい」圧力(タイヤが走行により発熱していないときに測定された
圧力)として指定されるが、モニター装置は、たいてい走行中の、したがって「
熱い」タイヤで測定された圧力を知らせるので、空気タイヤ内の充填媒体(たと
えば空気)の温度を決定することが第2に望ましい。温度測定値を利用して、モ
ニターシステム(たとえばTPMS150)は、たとえば、測定された圧力を、
理想気体法則(PV=μRT)を基にした簡単な計算で「冷たい」圧力に変換で
きる。この「冷たい」圧力は、「温度無依存」の圧力とみなせ、それはタイヤに
入れられている空気の質量を示すものでもある。本発明の応答機200を参照し
て、それが生成するハイブリッドな「圧力」測定値を、(下で詳細に説明される
異なる計算によって)、このような気体法則の計算でそれを使用する前に、真に
圧力のみの測定値に変換せねばならない。
【0090】 たとえば、乗り物の空気タイヤがそれの指定されている圧力で走行さられたな
らば、燃料消費量が約10%の減少が実現されるだろうと見積もられている。プ
ロの運転者は通常、この問題に敏感で、頻繁に圧力を点検し、調整するが、自家
用車の平均的な運転者は、たとえば、タイヤが見た目でへこむまで、タイヤ圧に
注意することはほとんどない。このような場合、車のダッシュボードにLCD(
液晶表示器)の表示などが、動的なタイヤの充填情報を、空気タイヤにここで説
明しているような応答機が備えられている車の運転者に知らせることができるで
あろう。同様に重要なのが、いろいろのタイヤ製造者によって市販されている「
ランフラット」タイヤの出現である。グッドイヤーのEMT(移動性拡大技術(
extended mobility technology))シリーズのタ
イヤが「ランフラット」タイヤの典型であり、その全体的な目的は、運転者が空
気の減った(「へこんだ」)タイヤで、「かなりの」走行速度(たとえば時速6
0マイル、すなわち、時速144キロメートル)で、自動車の正常な運転を維持
しながら、50マイル(約120キロメートル)まで走行できるようにすること
である。このようなランフラットタイヤは一般によく知られており、それ自体は
本発明の一部を構成するものではない。ランフラットタイヤを用いて「へこんだ
」状態で走行しているとき、運転者が、タイヤが完全に「へこんでいて」、運転
者の都合が最も早くつきときに(そして、ランフラットの走行距離限界の前に)
修理または交換する必要があることを、視覚的であれ、音響的(たとえばビープ
音)であれ、指示によって第1に示されるような「仮の時間」で走行している事
実を警告することが特に重要である。
【0091】 緩和発振器312が動作できるようにすることにより、その出力信号の周波数
Fosc(およびFosc′)はトランジスタQ1の(によって検出される)絶
対温度の関数になる。これは、温度検出モードと圧力検出モードの双方において
当てはまる。
【0092】 温度検出モードでは、好ましくはCFX1とCFX2のキャパシタンス値が等しい場
合、緩和発振器312は対称的な(均衡のとれた、50%)デューティサイクル
を有する。圧力検出モードでは、圧力検出キャパシタ(CP)218が、CFX2
両端の半導体スイッチ350によって切替えられ、これは、緩和発振器312の
デューティサイクルと、出力周波数Fosc(およびFosc′)を変える。
【0093】 温度検出モードでは、固定キャパシタCFX1とCFX2のみが交互に充電(および
放電)され、結果として、周囲温度に比例した周期を有する50%のデューティ
サイクルを得る。圧力検出モードでは、圧力検出キャパシタ(CP)218が発
振器312の相経路314bに切替えられる。したがって、所与の温度に対して
、発振器の周期の最初の半分では、相経路314aは温度検出モードのように振
る舞い、発振器の周期の第2の半分では、相経路314bは、固定キャパシタC FX2 のキャパシタンス値と圧力検出キャパシタ(CP)218のキャパシタンス値
に比例するように振る舞う。これは、実際には、発振器をスローダウンさせ、そ
のデューティサイクルを変える。デューティサイクルの変化は、CPとCFX2の比
を示す。したがって、2つの周期(回路中にCPが存在したり、存在しなかった
りする)の比から、付加したキャパシタCP、したがって、検出された圧力がど
れだけかを計算することは容易である。下でかなり詳細に説明されるように、圧
力検出モードにおける発振器出力の温度依存性は、簡単に完全に取り除ける。
【0094】 圧力検出キャパシタ(CP)218が発振器回路に切替えられるときの発振器
の「スローイングダウン」は、所与の圧力測定ウインドウ(たとえばWP)の間
にカウント値される発振器出力のパルス数(出力周波数)が、同様な持続時間の
温度測定ウインドウ(たとえばWT)の間よりも比較的少なくなる(減少する)
ことを結果として避けられない。いいかえると、「スローダウンされた」発振器
は、パラメータ測定値を示すカウント値が集められるレートを低下させる。圧力
測定ウインドウ(WP)の間に生成されたカウント値(NP)の分解能(量)を上
げるため、適切な数の圧力カウント値を圧力レジスタ234に収集できるように
、圧力測定ウインドウ(WP)のサイズを増大させる(持続時間を変化させる)
ことが考えられる。これは、圧力検出モードにおける圧力測定ウインドウ(WP
)(時刻t1とt2の間)の終りを定める時刻t2の値を、タイミング生成器/
シーケンサ226により制御して、(他の場合よりも)大きくするだけで容易に
実行することができる。たとえば、温度測定ウインドウWT(時刻t0とt1の
間)を数(たとえば8)ミリ秒のオーダーにし、圧力測定ウインドウ(WP)を
数十(たとえば80)ミリ秒のオーダーにする。代わりに、緩和発振器312の
基本発振周波数を高くし、これによって圧力カウント値の全体の分解能を高くす
るために、電流スケール回路310から緩和発振器312へ流れ出るスケールさ
れた電流(I(T)/N)を、圧力測定ウインドウ(WP)の間増大させること
が考えられる。これは、たとえば、トランジスタP5よりサイズ(面積)が小さ
いトランジスタP6の場合には、トランジスタP6の代わりに、トランジスタP
5とP6の面積の比が1に近く(すなわち、あまり縮減されず)、緩和発振器3
12への電流、したがって、それのカウント値レートが増大されるように、トラ
ンジスタP6よりも大きな面積を有するトランジスタP6′(不図示)に切り替
えるだけで容易に実行することができる。もう1つのトランジスタP6′のこの
ような切替えは、圧力検出キャパシタ(CP)218で切り替わる前記スイッチ
350に匹敵するスイッチ(不図示)で容易に行われる。本発明の最も近い分野
の当業者は、圧力検出キャパシタ(CP)218が発振器回路にスイッチされた
とき、ここで示した教示から、発振器の「スローイングダウン」をどのようにし
てオフセットするか容易に理解できるであろう。
【0095】 圧力応答性の最適化 空気タイヤの圧力をモニターしているときには最高に重要である正確な圧力読
み取り値を得る(および表示する)ために、応答機回路のあるパラメータが、そ
の圧力応答性を最大にし、それにより、外部の読み取り機/無線送信機(たとえ
ば、106、166)によって表示される圧力読み取り値の精度を改善するため
に、設定される。
【0096】 上で述べたように、応答機は、外部の読み取り機/無線送信機106、166
へ送られる2値12ビットのワードの値を変えることによって、圧力センサ(C P )218の変化するキャパシタンス値に応答する。この2値ワードは、タイミ
ング生成器/シーケンサ226によって設定されるタイミングウインドウWP
t1とt2の間)の間の発振器周波数のカウント値である。したがって、圧力応
答は圧力検出キャパシタ(CP)218のキャパシタンス値の単位変化当りのカ
ウント値変化として記述できる。
【0097】 応答機の圧力応答性(および分解能)は、いくつかの要因に依存することが判
明しており、要因のそれぞれは解析できる。たとえば、以下のことが確かめられ
ている。 (a)圧力測定ウインドウWPを温度測定ウインドウWTより大きくするために、
)圧力測定ウインドウWPを増大させると、圧力検出キャパシタ(CP)218の
所与の値に対して、圧力カウント値NP(温度カウント値NTではない)が増大し
、(上で詳細に説明したように、)圧力測定中に生ずる、温度測定と比較して相
対的に低い発振器周波数を補償する。 (b)発振器312に与えられるスケールされた電流I(T)/Nを増大させる
と、圧力検出キャパシタ(CP)218の所与の値に対して、圧力カウント値NP が比例して増加する。 (c)キャパシタCFX1および/またはCFX2の値を減少すると、圧力検出キャパ
シタ(CP)218の所与の値に対して、圧力カウント値NPが比例して増加する
。 (d)発振器に与えられるスケールされた電流I(T)/Nを増大させると、圧
力カウント値NP(CPの所与の値に対して)が、キャパシタCFX1とCFX2の値の
減少よりも速いレートで、比例して増加する。 (e)スケールされた電流I(T)/Nを増大させると、電流の増大が圧力測定
ウインドウWPの間のみで生じさせることができないのであれば、圧力カウント
値NPと温度カウント値NTの双方が増加する。 (f)キャパシタCFX1および/またはCFX2の値を減少させると、キャパシタの
一方のみが変化させられるとしても、圧力カウント値NPと温度カウント値NT
双方が増加する。
【0098】 一般的な提案として、圧力カウント値NPを増加させることが望ましい。しか
しながら、本発明の最も近い分野の当業者は、ICチップのある回路の性能に対
し、ある周波数において、許容できないほど大きい、圧力カウント値を増加させ
る実際的な上限があることを容易に理解できるであろう。
【0099】 パラメータの測定 図3Aは、応答機において温度および圧力測定値を収集する最終ステップに含
まれる部品を示す。緩和発振器312によって出力される信号Fosc′が、ラ
イン321(253と比較されたい)上で、データ収集回路254の2つのAN
Dゲート360と362のそれぞれの入力に出力される。信号(「温度収集」)
が、ライン255上を介して、測定された温度を示すカウント値(「データ」ま
たは「読み取り値」)NTで、温度レジスタ232をロードするように、温度検
出ウインドウ(WT)の間に、タイミング生成器/シーケンサ226によって、
ANDゲート360の他の入力に出力される。別のデータ信号(「圧力収集」)
が、測定された圧力を示すカウント値(「データ」または「読み取り値」)NP
で、圧力レジスタ234をロードするように、圧力検出ウインドウ(WP)の間
に、タイミング生成器/シーケンサ226によって、ANDゲート362の他の
入力に出力される。レジスタ232と234のそれぞれは、入力される発振信号
Fosc′を保存されるカウント値に変換する、各レジスタにそれぞれ関連する
カウンタ(不図示)を有する。その後、2つのカウント値NTとNPは、レジスタ
232、234からMUX240を介して、上述の変調回路246にシフトされ
る。
【0100】 応答機に電力が供給されると、温度と圧力は連続的に測定され、これらの測定
値は、データストリームのデータワードとして、外部の読み取り機/無線送信機
106、166に返送される。たとえば、温度および圧力パラメータのそれぞれ
は、大きな(たとえば144ビット)データストリームの選択された(既知の)
部分に12ビットのデータワードとして、読み取り機/無線送信機106、16
6に返送される。データストリーム全体の1ビットは、MTMSスイッチ220
の状態(たとえば、「閉じている」または「開いている」)に割り当てられる。
応答機によって外部の読み取り機/無線送信機106、166に送信される典型
的なデータストリームの完全な説明は、下で図3Cを参照して行われる。
【0101】 温度は、時間期間tTを有する一定の時間期間(t0からt1までの時間のウ
インドウWT)の間に発振器312から出力されたサイクル数をかぞえることに
よって適切に測定される。たとえば、ダウンカウンタ(不図示、しかし温度レジ
スタ232に組合わされている)が、ウインドウWTの時間期間tTが終わると、
温度カウント値NTが生成されるように、発振器によってクロックを受ける。温
度カウント値NTと温度の関係は、本実施形態の回路300では、ほぼ線形であ
る。
【0102】 同様に、圧力は、時間期間tPを有する一定の時間期間(tからt2までの時
間の時間のウインドウWP)の間に、発振器312から出力されたサイクル数を
かぞえることによって測定される。たとえば、ダウンカウンタ(不図示、しかし
圧力レジスタ234に組合わされている)が、ウインドウWPの時間期間tPが終
わると、温度カウント値NPが生成されるように、発振器によってクロックを受
ける。圧力カウント値NPと圧力との関係は、本実施形態の回路300について
は、実際の圧力と温度の双方の予測可能な関数である。下で説明するように、温
度カウント値と「圧力」カウント値(NTとNP)を操作することによって、この
ハイブリッドな圧力‐温度値は、圧力のみの値に決定するように使用される。
【0103】 読み取り機/無線送信機において圧力のみの読み取り値を得る 発振器312の基本周波数は、ICチップ(たとえば、202)のパラメータ
によって設定され、上述のように、温度に依存する。したがって、圧力応答NP
は、温度および圧力の双方の関数であり(ハイブリッド)、NPとCPの関係は非
線形である。したがって、圧力応答を計算するのに線形式を用いると、測定され
る圧力の範囲を超える大きな誤差を生ずることが避けられない。しかしながら、
測定される圧力の限られた範囲、たとえば、20psi(138kPa)以上の
圧力範囲では、線形式の使用は許容できる。より良い近似は、多項式を使用する
と得られるかもしれないが、そうすると読み取り機/無線送信機のロジックを複
雑にし、応答をさらに遅くして、追加の校正定数を要する。
【0104】 上術した応答機回路を使用することの大きな利点は、センサキャパシタンスC P と対するNT/NPの関係が線形で、圧力を計算するために、読み取り機/無線
送信機106、166によって使用される式(アルゴリズム)において温度補正
項を要せず、これにより、読み取り機/無線送信機の構成が大幅に簡単になるこ
とである。(これは、圧力とキャパシタンスの間にほぼ線形な関係を有する圧力
センサ(CP)218を使用することも仮定している。)この有利な「比率」関
係は、次式から容易に示される。 一般に、 カウント値=カウントウインドウ時間(t)*周波数(F) F=1/周期 充電時間=V*C/I が、電流Iで電圧Vまで充電される、キャパシタンスCを有するキャパシタに対
して成り立つ。 周波数Fosc′の出力信号を有する緩和発振器312の周期は、2つの相経
路314aと314bのキャパシタンスの充電時間の和であるので、上式は、た
とえば、キャパシタンス値がCFX1とCFX2であるこのような緩和発振器からのカ
ウント値の一般式を得るために、次のように操作される。 カウント値=t/(V*CFX1/I+V*CFX2/I)=t*I/(V*(CFX 1 +CFX2)) 温度および圧力カウント値を代入する。 NT=(tT*I(t)/nT)(Vbg*(CFX1+CFX2)) [式A] NP=(tP*I(T)/nP)(Vbg*(CFX1+CFX2+CP)) ここで、nTとnPはそれぞれ、温度および圧力測定ウインドウの間に異なるこ
とがあるスケール電流I(T)/Nにおけるスケール因子Nの値である。 これらの式を割って、NT/NPを得る: NT/NP=(tT/tP)*(nP/nT)*(CFX1+CFX2+CP)/(CFX1
FX2) または NT/NP=(tT/tP)*(nP/nT)*(1+CP/(CFX1+CFX2))
[式B] 等号の右辺の全ての項は、圧力検出キャパシタンスCPを除いて一定の定数であ
るので、NT/NPとCP(したがって圧力)の間に線形な関係があることがわか
る。これは、NT/NPが圧力の関数のみであって、温度またはキャパシタの充電
電流の変化には影響しないことを意味する。
【0105】 上述した応答最適化のステップは、いずれも利用されなかったとすると、キャ
パシタCFX1とCFX2が同じ値CFXを持っており、測定ウインドウWTとWPが同じ
時間幅tT=tP=tW(たとえば8.192ms)を有し、電流スケール因子nT とnPが同じ値Nを有しているので、式Bは簡単化できる。 NT/NP=1+(CP/2*CFX
【0106】 式Aから、温度カウント値NTと電流I(T)(これは、今度は温度に比例す
る)の間に線形な関係が既に存在することがわかる。
【0107】 測定値の式AとBの双方では、線形関係が存在することがわかるが、これらの
式の勾配と交点は、所与の応答機の構成に固有の多数のパラメータの複雑な組み
合わせであって、製作誤差のために所与の構成の各応答機に対してさえも異なり
やすい。本発明の簡単な一実施形態では、応答機はカウント値NTとNPを読み取
り機/無線送信機に送信することだけができ、読み取り機/無線送信機は、温度
と圧力を決定するために、勾配と交点の仮定された平均値を使用しなければなら
ない。これにより、精度が非常に悪くなることがあるので、ここで説明している
好ましい実施形態は、応答機のメモリ(たとえば236)に校正定数を保存し、
読み取り機/無線送信機(たとえば、106、166)が、測定値を生成する個
々の応答機に対して特別に定められ、最適化されている式を用いて、温度と圧力
を正確に計算できるように、測定カウント値NTとNPとともにこれらの校正定数
を送信する。典型的な読み取り機/無線送信機(たとえば106)に使用される
線形式は、次のようなよく知られた「点‐勾配」形である。 (y−y1)=m(x−x1) ここで、 (x1,y1)は設定点、 mは勾配である。 勾配(m)は直線上の任意の2点:(x1,y1)、(x2,y2)から決定できる
。 m=(y2−y1)/(x2−x1) xとyに代入すると、温度応答直線に対する特定の式は次のようになる。 NT−NT1=mT(T−T1) 温度T1として25℃のような値を選択すると次式が得られる。 NT−NT25=mT(T−25) NTについて解くと、温度応答直線の次式が得られる。 NT=mT(T−25)+NT25 ここで温度応答直線の勾配mTは次のようになる。 mT=(NT2−NT1)/(T2−T1) 読み取り機/無線送信機が仮定された設定点温度(たとえば25℃)を「知って
いる」限り、校正定数、すなわち、同様に読み取り機/無線送信機に送信される
設定点温度カウント値NT25と勾配mTを用いて、温度カウント値NTの受信した
値から温度(T)を計算できる。同じセットの式は、送信された圧力(および温
度)カウント値および圧力校正定数から、圧力を決定するために適用され得る。
上で注意したように、圧力のみの読み取り値は、圧力カウント値NPだけでなく
、比NT/NP(圧力カウント値で割られた温度カウント値)を用いて、線形式か
ら最も良く決定される。
【0108】 校正定数は、各応答機を、一組の制御された、既知の温度および圧力条件にさ
らし、その応答機により生成された温度および圧力カウント値(NTとNP)の対
応する一組を記録することを含む校正法で決定される。これらの校正テストの結
果に対する計算が、その後、応答機メモリ(たとえば236)に保存される4つ
の校正定数を決定する。4つの校正定数は温度対温度カウント値NT、および圧
力(のみ)対カウント値比NT/NPの直線応答に対する勾配と設定点を表す数で
ある。
【0109】 信頼性のある電源および基準電圧の生成 上述したように、コンパレータ316aと316bの正(+)入力(端子)は
一緒に結ばれて、1.32Vのような、温度に依存しない基準「バンドギャップ
」電圧Vbgに設定される。また上記のように、ライン309′の供給電圧(V
dd)は、電流スケール回路310と緩和発振器312の安定な動作電圧になる
ように、基準バンドギャップ電圧(Vbg)の倍数として与えられてもよい。
【0110】 図3Bは、供給電圧Vddの生成に適する回路370を示す。温度に無依存で
、計算可能なバンドギャップ電圧Vbgは、選択されたプロセス(たとえば、C
MOS)に固有に、ICチップを作製するのに用いられている処理技術に基づい
て、容易に得られる。このバンドギャップ電圧Vbgは、バンドギャップ電圧V
bgの整数倍として供給電圧Vddを与えるために、利得を有する帰還ループに
おいて、示されているように接続された演算増幅器372の正(+)入力端子に
与えられる。
【0111】 典型的なデータストリーム 上で述べたように、応答機からの情報(データ)は、一部が温度カウント値N T であり、別の部分が圧力カウント値NPであり、さらに別の部分がMTMSスイ
ッチ(220)の状態(たとえば、「閉じられている」または「開かれている」
)を表すデータストリームの形で、外部の読み取り機/無線送信機に送信される
。データストリームの残っている部分は、ID情報(たとえばシリアル番号)、
校正定数等のような所与の応答機ユニットに固有の情報を含む。
【0112】 図3Cは、応答機200内のメモリ(たとえば238)に保存されている情報
と、応答機200によって外部の読み取り機/無線送信機106、166に送信
されるデータストリームの典型的なアーキテクチャを示す。応答機中核部204
のメモリ238は、たとえば、プログラマブルメモリの119ビットと、MTM
S220の状態に割り当てられる1ビットのアドレス場所−EEPROM136
を構成するプログラマブルメモリのこれら120ビット−と、2つの12ビット
の温度レジスタ232と圧力レジスタ234をそれぞれ含む144ビットのアド
レス空間を有する。
【0113】 119のプログラマブルメモリビットのそれぞれは、同期(sync)パター
ン情報と、一般的なデータと、誤り検査コードと、温度および圧力校正データを
含む、データの任意の組み合わせで、別々に書込むことができる。EEPROM
は、「書込み」モードでは、EEPROMの120ビット全部が論理(2進)値
の「1」にプログラムされることを意味する「ブロック書込み可能」である。個
々のビットは「消去」できる(チップをビットの物理的アドレスにクロックして
、チップを「消去」モードに置くだけで、「0」の論理値にセットされる)。ア
ドレス場所は留保される。
【0114】 この例では、最初の12のデータ場所(行1中の000..011)は、同期
のために留保される。次の701のデータ場所(行2から行7の012..08
2)は、一般的な情報と、CRC(周期的冗長性検査)のようなデータ妥当性検
査アルゴリズムのための値のためのものである。次のデータ場所(083)はM
TMSスイッチ220の論理レベル(状態)を含む。論理値「1」はMTMSス
イッチが開かれていることを示し、論理値「0」はMTMSスイッチが閉じられ
ていることを示す。
【0115】 上で説明したように、各応答機ユニットはそれがタイヤに搭載される前に適切
に校正される。次の12のデータ場所(行8中の084..095)が温度校正
(たとえば、設定点)データ(「TEMP COMP」)を保持する。次の12
のデータ場所(行9中の096..107)が圧力校正(たとえば設定点)デー
タ(「PRESS COMP」)を保持する。次の12のデータ場所(行10中
の108..113および114..119)が温度および圧力についての校正
(たとえば、勾配)情報をそれぞれ保持する。
【0116】 下で詳しく説明するように、各応答機ユニットはタイヤに装着する前に適切に
校正される。これは、試験室内の種々の温度および圧力において応答機により発
生される温度値と圧力値を特徴付ける「点‐勾配形」一次式の勾配と「設定点」
を決定することと、応答機に関連する特性校正値を応答機のメモリ空間内にプロ
グラミングすることとを基本的に含んでいる。次の12のデータ場所(行8の0
84..095)が温度校正(たとえば、設定点)データ(「TEMP COM
P)を保持する。次の12のデータ場所(行9の096..107)が圧力校正
(たとえば、設定点)データ(「PRESS COMP)を保持する。次の12
のデータ場所(行10の108..113および114..119)が温度と圧
力のための校正(たとえば、勾配)情報をそれぞれ保持する。
【0117】 上で説明するように、NT/NPの勾配に対する特性値、すなわち、温度カウ
ント値の「比をとられた」応答を圧力カウント値で除されたもの、が圧力検出コ
ンデンサCPの値に関して直線的であり、それにより、実際は圧力と温度のハイ
ブリッドである「圧力」カウント値NPのみを含んでいる計算と比較して圧力の
計算を極めて簡単にすることが確認されている。したがって、応答機のメモリに
保存されていて、外部の読み取り機/無線送信機へ送られるデータストリームに
含まれている圧力勾配校正値および圧力設定点校正点が、「圧力」カウント値N
Pではなくて比NT/NPを用いて決定される。この校正手順については下で詳
しく説明する。
【0118】 温度および圧力のカウント値NTとNPが生成されると、上述したように、それ
らは、温度レジスタ232と圧力レジスタ234にそれぞれ対応する、全メモリ
空間の行11と12に保存される。オーバーフローおよび短絡のような誤り状態
を示す種々の所定値が保存される。
【0119】 動作周波数および変調 本発明の応答機は任意の特定の動作周波数に限定されるものではない。動作周
波数の選択は、応答機が、モニターしている物体と関連して取り付けられる場所
と、読み取り機/無線送信機アンテナ(108)の配置と、全RF周波数スペク
トルの選択された部分で、ここで説明されている形式のデータ伝送を許可する(
逆に、制限する)関連国の法令のような要因に大きく依存する。
【0120】 米国における応答機の動作に適切な動作周波数は、60kHzから490kH
zである。
【0121】 応答機は、読み取り機/無線送信機106、166によって、第1の「無線送
信」周波数(Fi)でポーリングでき(および電力を供給され)、データストリ
ームは、都合のよいことには、無線送信周波数の整数倍または分数倍である第2
の「データ搬送」周波数(Fc)で、読み取り機/無線送信機に返送される。た
とえば、Fc=Fi/2、またはFc=Fi/4である。データストリームが読
み取り機/無線送信機に返送される周波数(Fc)は、クロック生成器224と
ボーレート生成器248によって定められるデータレートとは関係ない。しかし
ながら、本発明が最も近い分野の当業者は、使用可能なボーレートの範囲は、無
線送信周波数(Fi)よりかなり低いのが普通であることを認識するであろう。
ボーレートは、読み取り機/無線送信機の無線送信周波数(Fi)の整数分の1
のような周波数から得ることが好ましい。たとえば、ボーレートは、Fi/32
(または、Fc=Fi/2の場合には、ボーレートはFc/16に設定できる)
【0122】 たとえば、無線送信周波数(Fi)は125kHzにし、データ搬送(Fc)
は62.5kHz、すなわち、無線送信周波数の半分にしてもよい。
【0123】 他の例では、13.56MHzの無線送信周波数(Fi)が適切であることが
判明している。
【0124】 図3Cに関して説明された典型的なデータストリームのようなデータストリー
ムは、アンテナ212で変調器回路246によって圧縮され、読み取り機/無線
送信機106、166に送信される。振幅変調(AM)、周波数変調(FM)、
周波数推移変調(FSK)、位相推移変調(PSK)を含む任意の適切な変調方
法を用いることは本発明の範囲に含まれる。しかしながら、位相推移変調(PS
K)が好ましい。AM変調は特に、デジタル伝送にはあまり適さない。FMまた
はFSKなどの周波数変調方法は、データ変調された応答機の出力信号が空気タ
イヤ(たとえば104)の媒体を伝播することに関して、いくらか問題があるか
もしれない。
【0125】 比対信号強度 圧力指示器のために比NT/NPを用いることの付加的な利点は、比をとられた
値が、単独で得られたNTとNPの測定値のいずれか一方より、読み取り機/無線
送信機と応答機の間の結合における変化の影響が少ないことがわかっているため
、生ずる。これは、測定カウント値(縦軸704)対電力(横軸702)のグラ
フ700を示す図7に示されている。本発明の好適な実施形態において説明され
たような受動応答機200では、応答機の電力は読み取り機/無線送信機(たと
えば、106、166)からのRF信号によって供給される。RF結合強度が、
遠すぎる距離または干渉を含めた送受信問題のために、弱くなると、応答機20
0の回路の電力が減少する。ある値PWR1より小さい電力レベルに対して、緩
和発振器312は正常な周波数信号Fosc′より小さい信号を出力し、したが
って、所与の温度または圧力で生ずるはずであるものより小さい温度および圧力
カウント値NTとNPを生ずることがわかっている。この効果が、最小電力PWR 1 より下に延びているプロットとして、温度カウント値NTのプロット710と、
圧力カウント値NPのプロット720上の下向きカーブによって示されている。
幸運にも、低電力の効果は両方のカウント値に同じように比例するので、比NT
/NP(プロット730)は、応答機200を動作させるために必要な最小電力
PWR0まで下がる全ての電力レベルに対して、比較的一定になる。したがって
、応答機において、NT/NPの比を取られた値についての校正データを求め(校
正の間に)、かつ、保存することによって、読み取り機/無線送信機と応答機の
間の結合の変動に比較的影響を受けない、圧力のみの読み取り値を求める性能は
、簡単化され、かつ、一層信頼できるものになる。
【0126】 改良の概略 本発明は、上述の従来モデル、「3070C」応答機200に対する改良を行
った新しい「RFIQTM」応答機400(図4Aを参照)を取り扱う。いくつか
の改良を行い、下記を含めた新しい特徴を含むが、これに限定されるものではな
い。 ・低電力消費 ・電力または周波数に対する発振器の安定性の向上 ・温度および圧力カウント値の分解能の向上 ・2200Vより大きい静電放電(ESD)の保護の向上 ・プログラム可能な変調指数(RF信号に加えられるPSK変調の大きさ)の向
上 ・プログラミングおよび試験のための外部接続ピンの数の減少 ・デジタルおよびアナログ試験の向上 ・データストリームの192ビットへの増大 ・プログラマブルEEPROMの156ビットへの増大 ・取り付けられているアンテナ(コイル)のプログラム可能性 ・6のパリティビット−NTおよびNPデータの4ビットごとに1ビット ・圧力と温度に対する読み取り値カウント値を独立に最適にするため、電流をプ
ログラムによりスケールする ・応答機の「能動」実現(「能動タグ」)に使用される3Vのバッテリー電力供
給モード ・パワーオンリセット ・試験ピンへのベース−バンド・データの出力
【0127】 解決すべき問題 特に、上述の従来の応答機の構成200には一般的な問題がある。本発明の主
題である改良が、これらの問題のいくつかに対する解決を提供するものと信じる
。 ・所望の圧力および温度の範囲の圧力および温度カウント値(NPとNT)を
最適にするために、従来の構成の応答機200の緩和発振器を調整できるが、そ
の調整は集積回路の製造の間にのみ行うことができる。集積回路の製造後にカウ
ント値NPとNTを最適にする方法を提供することが望ましい。 ・従来の構成の応答機200が(受動応答機として)使用される場合には、起
動の間のように、または、読み取り機/無線送信機から離れている場合のように
、応答機が極端に低い電力の入力で動作する場合、不正確な結果が送信されるこ
とがある。(たとえば、図3Dを参照)さらに、従来のモデルは、任意の強度の
無線送信信号を受信するとただちに変調(「送信」)を開始し、データワードの
任意の位置で送信を開始する。(離れている読み取り機/無線送信機からの)最
初の信号が弱かったりすると、有効な温度および圧力読み取り値を生成する電圧
供給を不十分になる。そして、十分な電力レベルに到達する前に変調が開始され
たとすると、信号変調の電力消費によって、電力が不十分になる問題が悪化する
。緩和発振器が、一貫して一定の状態で、各測定サイクルを開始しないとすると
、さらに別の問題が起きる。 ・従来の構成の応答機200は、集積回路の製造の間に決定される一定の変調
指数(RF信号変調の大きさ)を有する。アンテナ(「コイル」)210と読み
取り機/無線送信機106の異なる組み合わせと、異なる動作条件に対して、応
答機を最適にする方法を提供することが望ましい。また、ある応答機の用途は、
アンテナ210の両端で、安定度を向上させる外部のツェナークランプを利用す
るが、ツェナーは、従来の構成の応答機200を「読み取り限定」にすることが
ある。 ・従来の構成の応答機200は、ある動作特性を製造中に調整(トリム)でき
る(たとえば、トランジスタのサイズの調整を介して電流のスケーリングをする
)が、これらの製造中の変更は半永久的で、応答機ごとに変更することは容易で
はない。さらに、トリム設定がプログラマブルメモリ(たとえばEEPROM)
で実行されるとすると、起動の間にこれらの設定にアクセスすることについて他
の問題が生じ、行デコーダ(242)と列デコーダ(240)を介する場合より
も連続的に生じる。 その他の改良と問題の解決は、以下の説明から明らかになるであろう。
【0128】 一般的な説明 改良されたRFIQTM(商標)応答機400(200、102と比較されたい
)は、(RF信号により電力を供給される)低周波の「受動」応答機として、ま
たは、(バッテリーで電力を供給される)「能動」測定システムとして、温度と
圧力を測定できるカスタムCMOSの低電圧集積回路(「IC」または「チップ
」)である。ICは、(a)部品が能動であるか、受動であるか、(b)温度と
圧力の分解能を調整すること、(c)変調指数とコイルのクランプ強度(受動モ
ードにあるとき)を決定するプログラマブルトリミングを備える。
【0129】 受動モードでは、ICは、応答機アンテナの入力の両端の外部LC回路に結合
された、読み取り機/無線送信機のRF信号から電力を生成する。応答機は、電
力を供給し、チップ上のクロックを生成するために、受信した信号を用いる。応
答機は、「後方散乱変調」として知られている、アンテナのインピーダンスの変
調をすることによって、そのメモリの内容を読み取り機へ返送する。読み取り機
は、センサ識別(「ID」)と、センサデータおよびそのデータを解釈するため
に必要な校正定数を得るために、戻されてきたデータを復調する。 応答機は、196ビットのシリアル位相推移変調(PSK)データストリームを
16の、12ビットワードとして送信する。最初の12ビットは、各同期ビット
が1.5ビット幅のプログラム可能な同期ワードである。次に、通常のビット幅
のEEPROMの144ビットが送信される。この144ビットは、応答機の固
有のIDコードと、温度および圧力データの校正定数と、誤り検査のためのCR
Cを含む。その後、応答機は36ビットのデータ、すなわち、12ビットの温度
カウント値(NT)と、12ビットの圧力カウント値(NP)と、1'sとして
使用されない5ビット、および、MTMS過度温度センサの状態用の1ビット、
および、NPおよびNTデータの4ビットごとに1パリティビットを有する偶数
パリティの6ビットからなる12ビットワードを送信する。
【0130】 能動モードでは、応答機は外部のハードウェアによって制御されなければなら
ない。制御ハードウェアは、電力をICに供給し、CLKパッドまたはVBパッ
ドのいずれかを介してクロック信号を出力する。ICは、クロックの立ち下がり
ごとに、そのデータをDATAパッドに送り出す。クロックは、温度と圧力が一
定の時間期間に集められるように、正確なクロック速度で出力されなければなら
いが、それゆえ、ハードウェアは、温度と圧力の最高の分解能を得るためにビッ
ト当りのクロック時間を最適化できる。ICは、能動モードでは2.8Vという
低い電圧まで動作できる。
【0131】 受動または能動タグ(応答機)のいずれかとして、ICは、組立後、電力を供
給して4ピンのインタフェースを介してチップに指令することにより、テストさ
れる。このインタフェースによって、ユーザーはチップのEEPROMにアクセ
スできるようになり、かつ、チップ機能のテストを行えるようになる。EEPR
OMデータは読み出され、クリアされ、プログラムされ、発振器は、周波数を直
接読み取ることにより試験され得る。チップセンサ発振器はまた、試験され、能
動モードで温度と圧力を読み取る第2の方法を提供できる。
【0132】 RFIQTM(商標)応答機回路の概観 図4Aは図2に相当するものであり、以下の信号、端子、機能ブロック(セク
ション)、および、これらの間の相互接続を示す、改良されたRFIQTM(商標
)応答機400(102、200と比較されたい)の関連部分のブロック図であ
る。この代表的なシステムを、好ましくは圧力と温度を測定することが実施形態
として説明するが、適切なセンサを用いる他のパラメータの測定を含むことは本
発明の範囲に含まれる。
【0133】 応答機400は、いくつかの外部の部品が接続される、破線402(202と
比較されたい)内に示されている単一の集積回路(IC)チップ上で実現される
ことが好ましい。図における他の破線が、応答機400の主要な機能「ブロック
」(「セクション」)を示し、アドレス可能なメモリのブロック438(238
と比較されたい)と、センサインタフェースセクション406(206と比較さ
れたい)を含む。
【0134】 ICチップ402の外部の部品は、アンテナ(コイル)412と、L‐C共振
タンク回路を形成する、コイル412の両端に接続された任意のキャパシタ41
4を有するアンテナシステム410(210と比較されたい)と、外部の精密抵
抗(Rext)416(216と比較されたい)と、外部の圧力検出キャパシタ
(CP)418(218と比較されたい)と、任意の外部の最高温度測定スイッ
チ(MTMS)420(220と比較されたい)を含む。各外部部品は、図4A
に示されているように、適切にラベル付けされた接続パッド、すなわち、アンテ
ナシステム410のためのVAとVB、精密抵抗416の高抵抗側、圧力検出キ
ャパシタ418、最高温度測定スイッチ420それぞれのためのRext、CP
、MTMSを有する。アナログ外部部品Rext、CP、MTMSの接地は、ア
ナロググラウンドAGNDパッドを介してなされるべきである。他のグラウンド
パッド(GND)は、外部のデジタル接続の接地用である。残りの接続パッドは
、下で説明されるように、応答機400の動作の能動モードまたはテストモード
で使用される。
【0135】 アンテナ412は、コイルアンテナ、ループアンテナ、双極子アンテナ等の形
にできる。それは応答機400が受動モードにある時に主として使用される。代
わりに、応答機400が能動モードにある時は、アンテナシステム410は不要
なことがあり、応答機400によって出力される信号は、DATAパッドへの直
接接続を介して与えられる。以下の主要部では、コイルアンテナを有し、受動モ
ードで使用される応答機が説明される。
【0136】 応答機IC402は、アンテナ412によって受信された周波数Fi(たとえ
ば125kHz)の変調されていない搬送信号のようなRF信号を処理し、受動
モードで動作する応答機400に電力を供給するために使用される、受信された
RF信号を整流するインタフェース回路422(222と比較されたい)を含む
。信号処理は、応答機400のタイミング/クロックパルスを生成するために使
用される入力信号を適切な形で送信することを含み、また、アンテナシステム4
10によって送信する搬送信号に変調を施すことを含む。
【0137】 整流された搬送信号は、IC402の基板の降伏を防止するために、最高約1
3.0Vに制限される。制限され、整流された信号は、VPPパッドで読み取る
ことができる電圧Vppを有し、0〜13ボルトの範囲である。その後、Vpp
電圧は最高6.5Vに分流調整され、VXXパッドにおいて読み取ることができ
る供給電圧(または「入力電圧」)Vxxとして指定される。Vxx電圧レベル
はVpp電圧に従い、典型的な受信RF信号では約6.2Vである。電圧Vxx
は、IC402のCMOS回路に損傷を及ぼす可能性が十分あるような高い電圧
を避けるように調整される。
【0138】 電圧Vxxは、(このモデルの応答機では新しい)パワーオンリセット(PO
R)回路482に印可され、さらに、ICチップ402上の回路に種々の電圧を
印加する調整・バンドギャップ基準回路423(222と比較されたい)にも印
加される。
【0139】 パワーオンリセット(POR)回路482は、応答機400が適切に機能でき
るように、十分な電力が受信された搬送信号によって供給されるまで、応答機4
02が、センサの読み取り値の記録、または、データの送信を確実に開始しない
ようにするために備えられる。POR回路482は、電圧Vxxレベルを評価し
、Vxx電圧が十分とみなされるまで出力を続けるリセット信号を出力する。例
えば試験目的などで必要ならば、リセット信号は、RES接続パッドを通じて、
チップ402の外から入力される。
【0140】 受動モードでは、電源電圧Vxxが十分である(POR回路482により判定
される少なくとも4V)かぎり、調整・バンドギャップ基準回路423は、2.
8V(安定な発振器452の最小電圧)から約3.5Vまでの動作範囲で、約3
Vの調整されたアナログ供給電圧Vccを印加するため、電圧Vxxを調整する
。デジタル供給電圧Vddが、電圧Vccに接続されているソースフォロワによ
って調整され、電圧Vccとは独立の電流を流すことができる(上述した図3B
のような従来の方法と比較されたい)。電圧Vddは通常、Vccよりおよそ1
しきい値低くて、約2.5ボルトであり、1.2V(論理回路およびメモリの安
定な動作のための最低電圧)から約3.5ボルトの範囲にあって、読み取りの間
、デジタル論理回路およびEEPROM(メモリ)アレイ436に印加する。応
答機のプログラミングの間、電圧VccとVddはパッドVPPに電力を供給す
ることによって影響されない。電圧VccとVddは、それらに対応して名付け
られている接続パッド(VCCとVDD)を介して外部から読み取ることができ
る。また、能動(バッテリーで電力を供給される)モードでは、調整器は、外部
電力をVCCとVDDパッドに供給することによって、破棄される。最後に、安
定な基準電圧を必要とする回路では、調整・バンドギャップ基準回路423は、
温度には依存しないバンドギャップ電圧Vbgを印加する。基準電圧Vbgはま
た、電圧Vxxが最小動作レベルを超えているかぎり、チップ供給電圧Vxxに
依存しない。調整・バンドギャップ基準回路423は、たとえば、−40〜15
0℃の応答機の動作温度範囲にわたって、約1.20Vのほぼ温度に依存しない
電圧Vbgを出力する。バンドギャップ電圧Vbgは、Vxx、Vcc、Vdd
調整器423と、緩和発振器452、パワーオン・リセット回路482によって
基準電圧として用いられる。
【0141】 インタフェース・整流回路422は、受信したRF信号を、好ましくはそれが
受信された入力周波数(Fi)で、ICチップ402上の他の回路のタイミング
を制御するクロック信号を公知の方法で生成するタイミング・クロック生成器回
路424(224、226と比較されたい)にも出力する。生成されたクロック
信号は、好ましくは周波数Fiで、50%のデューティサイクルの方形波であり
、応答機のPSK送信のために応答機400によってアンテナシステム410に
加えられるいかなる変調にも依存しない。タイミング・クロック生成器回路42
4はまた、アドレス可能なメモリ438のデータのアドレッシング、および、変
調のタイミングを生成するために、システムクロックを分周する。たとえば、シ
ステムクロック周波数Fiは、PSK変調された復帰搬送信号の周波数を決定す
るために、2で割られる。周波数Fiの他の分周が、データ送信のボーレートを
決定するために用いられる。能動またはテスト動作モードでは、タイミングおよ
びクロック生成器回路はバイパスされ、または、CLKパッドまたはVBアンテ
ナパッドを介するクロック信号の直接入力のためのバッファとして用いられる。
【0142】 タイミング・クロック生成器回路424から、種々のクロック信号がいくつか
の制御論理回路、すなわち、アドレス可能なメモリ438に保存されているデー
タへのアクセスを制御する、列デコーダ440(240と比較されたい)と、列
−データ変換器441と、行デコーダ・NT、NP制御442(242と比較され
たい)に出力される。クロック信号はまた、緩和発振器452と、温度NTと圧
力NP読み取り値(カウント値)を生成して、これらを温度レジスタ432と圧
力レジスタ434に保存するデータ収集回路454のタイミングを制御するため
に、行デコーダ・NT、NP制御442によって用いられる。したがって、行デコ
ーダ・NT、NP制御442は、タイミング・クロック生成器424に次ぐ「タイ
ミング生成器」として機能する。
【0143】 アドレス可能なメモリブロック438は、EEPROMアレイ436(236
と比較されたい)と、いくつかのハードウェアレジスタ432、434、435
(232、234と比較されたい)を含む。EEPROM436は、下で詳細に
説明される保存されている種々の情報でプログラムされる。
【0144】 EEPROMの最後の2行(たとえば、行14と15)は、トリミング情報を
保存するようにプログラムされているトリミングビットセクション436bを構
成する。トリミング情報は、(a)圧力および温度カウント値の分解能を最適化
するために、緩和発振器452に流される(ベース−エミッタ電圧−電流変換器
450の)電流のスケーリングを制御し、(b)所与のアンテナシステム410
と、所与の応答機の用途の信号送信を最適化するために、変調回路446におけ
る変調指数を設定し、(c)動作モード(能動または受動)を設定し、(d)整
流回路422の両端の電圧Vppへのクランプのインピーダンスを最適化する。
トリミングライン485を利用すると、トリミングビット436bに保存されて
いるトリミング情報は、応答機の動作(能動または受動)の間の任意の時刻に、
それが影響を及ぼす回路(たとえば、450、446、484、422、482
)によって直接読み取られる。代わりに、あるテストモードおよびプログラミン
グモードにおけるように、トリミングビット436bは、テスト論理回路484
によって制御されて、DATA接続パッドを介して、EEPROM436メモリ
の残りとともに、外部の読み出しおよび書き込み(プログラミング)ためにアク
セスされ、コラム−データ変換器441を通じて応答機データライン444によ
って、伝送される。
【0145】 従来モデルの応答機200を参照して上述したように、温度および圧力レジス
タ(それぞれ432と434)は、それぞれ、センサインタフェースセクション
406から入力された周波数Fosc′のセンサデータ信号によってクロックさ
れるダウンカウンタのカウント値(たとえば12ビット)を保持するハードウェ
アレジスタである。
【0146】 メモリのパリティ、MTMS435セクションもまた、このモデルの応答機に
とっては新しい。それは、たとえば、12ビットの保存されているデータを有す
るハードウェアのレジスタとして実現される。5ビットが半永久的にセットされ
(値=1)、次に、MTMSスイッチ(高すぎる温度にさらされると閉じる)の
開/閉(1/O)状態にしたがってセット/クリアする1ビットと、最後に、圧
力および温度カウント値のパリティを登録する6ビット、すなわち、圧力レジス
タ434のカウント値NPのための3つのパリティビットと、温度レジスタ43
2のカウント値NTのための3つのパリティビットがある。パリティビットは、
センサデータの収集の間も間断なく更新され、NPおよびNTダウンカウンタ(そ
れぞれ圧力434および温度432レジスタ)の変化するカウント値に追従する
。各パリティビットは、対応する圧力434または温度432レジスタの4つの
連続ビット(「ニブル」)のパリティを表し、最上位のパリティビットがカウン
ト値の最上位のニブルを表し、中間のパリティビットがカウント値の中間ニブル
を表し、最下位のパリティビットがカウント値の最下位のニブルを表わす。
【0147】 応答機チップ402のセンサインタフェース部406(206と比較されたい
)は、接続パッド「Rext」を有するベース−エミッタ電圧−電流変換器45
0(250と比較されたい)と、接続パッド「Cp」を有する緩和発振器452
(252と比較されたい)と、データ収集回路454(254と比較されたい)
と、「MTMS」接続パッドと、それをパリティのMTMSビットに接続するラ
イン459と、MTMSレジスタ435(MTMSビットの従来の位置236と
比較されたい)で構成されている。
【0148】 ベース−エミッタ電圧−電流変換器450は、図3の部分306〜310を参
照して上で非常に詳しく説明した変換器250に類似するやり方で機能する。性
能を向上するために、新規なベース‐エミッタ電圧−電流変換器450の部分3
06、308および310の回路は1段電流ミラーの代わりにカスコード(たと
えば、トランジスタP1、P2、P4、P6に対する)を利用し、外部抵抗Re
xt416は500キロオームなどの、異なる好ましい抵抗値を持つことがある
。カスコードが好ましい理由はそれの電源除去割当て量(PSRR)が増加する
からである。また、図5を参照して下でより詳しく説明する特徴においては、ベ
ース‐エミッタ電圧−電流変換器450の終段510(310と比較されたい)
が部分308に異なるやり方で接続され、トリミングビット・レジスタ436b
中のプログラムされた設定と一緒に機能して、縮減された比例‐温度電流I(T
)Bを線451、511(線251、311上の電流I(T)/Nと比較された
い)を介して緩和発振器回路452(252と比較されたい)に供給する。従来
の構成とは対照的に、電流縮減回路510(310と比較されたい)は電流I(
T)を、トリミングビット・レジスタ436b中のプログラムされた設定により
決定される、可変縮減係数「B」によりスケーリングできる。
【0149】 緩和発振器452は、行デコーダ・NT、NP制御回路442のタイミング制
御の下に、外部容量性圧力センサCp418と共に動作して、行デコーダ・NT
、NP制御回路442により決定されるタイミングウインドウに応じて、周囲温
度または周囲圧力を示す周波数Fosc′の信号を線453(253と比較され
たい)に生成する。データ収集回路454は、行デコーダ・NT、NP制御回路
442のタイミング制御の下に、Fosc′信号を適切なハードウェアレジスタ
(タイミングウインドウに依存する)と、ライン455を介して温度レジスタ4
32と、またはライン457を介して圧力レジスタ457とへ送る。
【0150】 電流スケーリング回路510(ベース‐エミッタ電圧−電流変換器450の一
部)および緩和発振器452は緩和発振器252に匹敵する改良点を持ち、MT
MS420の状態は従来の実現(EEPROM236)におけるものとは異なる
メモリ場所(レジスタ435)へ向けられる。さもなければ、センサインタフェ
ース406は従来型3070C応答機200における対応する部分206と本質
的に同じように機能する。
【0151】 従来型応答機200を参照して上で説明したように、「周囲」という用語は応
答機400の付近で、より具体的には応答機400に関連するそれぞれのセンサ
の付近で、測定されるパラメータを指す。また、ここでの「圧力読み取り値」、
「圧力カウント値」、「圧力応答」、「圧力レジスタ」等についての言及は、ハ
イブリッド圧力‐温度読み取り値を実際に生ずるこの応答機技術によって測定さ
れる「圧力」を全体として指すものである。このハイブリッド読み取り値の温度
成分を除去するためにそれが処理されると、読み取り値は「圧力のみ」の読み取
り値と呼ばれる。
【0152】 列デコーダ440および行デコーダ442と共に、列−データ変換器441は
、信号(すなわちデータ)がライン444(244と比較されたい)を介して変
調回路446(246と比較されたい)に出力される順序を制御する。変調回路
446は、データストリーム中の選択されて測定されたタイヤ動作特性を、イン
タフェースおよび整流回路422(222と比較されたい)とアンテナシステム
410を介して外部の読み取り機/無線送信機(たとえば106)と通信する。
ライン444はデータストリームをテスト論理回路484へ送信もする。そのテ
スト論理回路でそのデータストリームをDATAパッド介して直接アクセスでき
る。
【0153】 変調回路446はライン444からのデータストリームを、インタフェースお
よび整流回路422を介してアンテナシステム410に加えられるインピーダン
ス変化(変調)の代表的な順序に変換する。本発明の応答機400の新規な特徴
は変調指数(変調の大きさ)を変更して動作電力レベルに合わせ、使用中の個々
の応答機400、アンテナシステム410、および、読み取り機/無線送信機1
06のために最適にされた変調指数を選択する(トリミングビット436bを介
して)ことができることである。
【0154】 受動モード動作では、外部源(たとえば読み取り機/無線送信機106)から
のRF搬送信号がアンテナ412により受信される。このRF信号は整流されて
RF応答機400に電力を供給し、かつタイミング信号/クロック信号を供給す
るために用いられる。変調回路446により加えられる変調情報はアンテナシス
テム410のLCタンク回路の特性(たとえば、インピーダンス、共振周波数等
)を変更するために使用される。それらの変更は外部の読み取り機/無線送信機
106によって負荷の変化として検出されて、復号され、RF応答機400から
外部の読み取り機/無線送信機106へデータを返送する。応答機400の受動
電力は受信したRF信号から得られ、かつ、その信号の変調でその電力のいくら
かが消費されるので、POR回路482は受動電力増大中にリセット信号を保持
し、応答機の電力レベルが変調中の応答機400の安定な動作を確保するために
十分高くなるまで、リセット信号をクリアしない(それにより変調できるように
する)。
【0155】 テスト論理回路484は、ウェハーの分類と、最初のボードの組立てレベルプ
ログラミングと、前校正段階におけるプログラミングと、応答機の校正およびト
リミングと、封入によりひき起こされたオフセット誤りに対してトリミングビッ
ト436bを調整するための後校正プログラミングとを含めた、応答機の製造お
よび使用の全ての段階で実行できるテストを可能にする。
【0156】 本発明のRFIQTM(商標)応答機400の重要な部分のより詳細な説明を次
の節で行う。
【0157】 メモリ割当ておよびデータストリーム アドレス可能なメモリブロック438は、従来型3070C応答機200のや
り方より改良されたデータストリームを提供するやり方で編成される。列デコー
ダ440と、列−データ変換器441と、行デコーダ・NT、NP制御回路44
2とは一緒に動作してアドレス可能なメモリブロックに対するデータの流出入を
制御する。能動モードまたは受動モード(すなわち、テストモードまたはプログ
ラミングモードでない)で動作している時は、回路440、441および442
はメモリ場所を、最初のアドレスから最後のアドレスまで(各データ「ワード」
中の最上位ビットから最下位ビットまで、ワードは最小番号のワードから最大ま
で順序付けられている)1度に1つずつアクセスすることにより、送信のために
直列データ列を生ずる。以下の説明から、データストリームに含めるべき行は動
作モード(すなわち、受動/能動モード、または各種の試験モードおよびプログ
ラミングモード)に従って選択されることがわかるであろう。行デコーダ・NT
、NP制御回路442の付加された機能は、データ送信の1つの部分中(たとえ
ば、ワード/行2〜6を送信している間)に温度に関連するカウント値を温度レ
ジスタ432に累積し、データ送信の他の部分中(たとえば、ワード/行9〜1
3を送信している間)に圧力に関連するカウント値を温度レジスタ434に累積
するように、センサインタフェース回路406を(ライン487を介して)制御
することである。両方の累積は、データストリームのそれの部分が正当である(
たとえば、ワード14と15)時にレジスタ432と434からカウント値を読
み戻すべき時刻に終了される。
【0158】 図4B(図3Cと比較されたい)はアドレス可能なメモリブロック438の「
マップ」であって、それの物理的編成(「行」により)を示し、かつ能動または
受動モードデータストリームの編成を(「ワード」により)示す。ここで説明し
ている応答機400の好ましい実施形態では、各ワードまたは各行の長さは12
ビット(または列)であり、データワード中には16ワードがあって、全部で1
92ビット(12かける16)含んでいる。図4Aにおけるメモリブロック43
8の図面は物理的編成を理解する助けになる。物理的メモリ(EEPROM43
6)の行1ないし13はデータストリームのワード1ないし13に対応するが、
物理的メモリ(EEPROM436)の行14および15はデータストリームの
一部ではないことに注目すべきである。その代わりに、温度レジスタ432がワ
ード14として読出され、圧力レジスタ434がデータストリームのワード15
として読出される。データストリームの最後のワード、ワード16は物理的メモ
リのハードウェアレジスタ(パリティ、MTMSレジスタ435)から読出され
る。
【0159】 アドレス可能なメモリブロックの例438のEEPROM436部は12列×
15行のアレイで配列されている180のセルを備えている。各セルは少なくと
も1つのnチャネル選択ゲートおよび1つの対応するEEPROMトランジスタ
で構成されている。最初の13行(同期、I.D.、校正、CRC436a)は
、応答機400が能動または受動であるようにプログラムされていようが、正常
な読出しモードで読出すことができる。それら13の行におけるEEPROMメ
モリ場所は通常のやり方で選択され、EEPROMトランジスタ当り1つのnチ
ャネル・トランジスタ行選択ゲートである。行14と15におけるEEPROM
セル(トリミングビット436b)はトリミング情報の12ビットに対するデー
タを保持し、応答機におけるそれらの特殊な役割を容易にするために異なって構
成される。各トリミングビット436bEEPROMセルは1つではなくて2つ
のゲートを有し、特殊なREAD_TRIM選択ゲートが応答機動作のあるテス
トモードにおけるように可能状態にされたのでなければ、トリミングビット43
6bをデータストリームに付加できないように、行選択ゲートに直列のREAD
_TRIM選択ゲートを付加する。特殊なトリミングビット436bレジスタの
別の特徴は各トリミングビット436bが、EEPROMビット設定(プログラ
ムされたトリミング情報)を必要に応じて応答機400回路の適切な部分に送る
ための付加された検出線をまた有することである。
【0160】 したがって、EEPROM436と関連する論理は、トリミングビット436
bデータを、温度カウント値および圧力カウント値の代わりにデータストリーム
中のワード14および15としてビットを順次読出す「READ_TRIM」テ
ストモードにより外部で読出すことができ、「READ」テストモードでは、正
常な動作におけるように、トリムビットはデータストリーム中には見られないが
、依然として検出増幅器によりアクセスされてプログラムされたトリム設定を応
答機400の適切な部分に送り、「書込み」テストモードでは、全てのEEPR
OM436セル(トリムビット436bを含んでいる)が同時にアドレスされ、
かつ書込まれるように構成されている。これは実際に「1's」を全てのEEP
ROMセルに書込んで、それに高いしきい値を与える。「ERASE」テストモ
ードでは、個々のセルを消去できる(「0」にプログラムされ、低い、負の、し
きい値を与えられる):クロックCLK信号がEEPROMセルアレイをインデ
ックスするにつれて、アドレスされた列とアドレスされた行がVPPパッドにお
ける電圧をプログラミング電圧まで上昇させることにより消去され、DATAパ
ッドを高く上昇することにより消去を可能にする。
【0161】 図4Bを参照して、マップは、最初の12のデータ場所(行1中のビット00
0..011)が同期(「sync」)データのために留保されている、編成の
例を示す。次の48のデータ場所(行2ないし5中のビット012..059)
は個々の応答機400を特定する一般的な情報のためのものである。上で説明し
たように、各応答機ユニットはそれがタイヤに装着される前に適切に校正される
。次の24のデータ場所(行6ないし7中のビット060..083)は温度校
正データ(たとえば、設定点と勾配)を保持する。次の14のデータ場所(行8
ないし9中のビット084..107)は圧力校正データ(たとえば、設定点と
勾配)を保持する。次の36のデータ場所(行10ないし12中のビット108
..143)はICチップ402に関する付加特定情報を保持する。次の12の
データ場所(行13中の)チップ校正(ビット144..147)についての4
ビットの識別情報と、CRC(周期的冗長性検査)などのデータバリデーション
・アルゴリズムについての8ビット値(ビット148..155)を保持する。
データストリーム中の次の2ワード(ワード14..15、ビット156..1
79)はそれぞれ温度レジスタ432と圧力レジスタ434から読出される。デ
ータストリーム中の最後のワード(ワード16、ビット180..191)はパ
リティ、MTMSレジスタ435から読出される。そのレジスタは5つの「開放
」ビット(ビット180..184)と、その後の、MTMSスイッチ420の
論理レベル(状態)を含んでいる1ビット(ビット185)と、最後に、温度カ
ウント値のパリティが続く圧力カウント値のパリティごとの3ビットを含んでい
る6ビット(ビット186..191)とを含んでいる。5つの開放ビットは使
用されず、論理「1」として固定されている。
【0162】 列デコーダ440と、列−データ変換器441と、行デコーダ・NT、NP制
御器442回路はアドレス可能なメモリブロック438のアドレッシングとアク
セスを調整する。
【0163】 列デコーダ440は12‐1デコーダをアドレスする4ビット同期カウンタで
構成されている。列デコーダ440からの出力はプログラミングおよび読出し中
にメモリアレイの12の列をアドレスする。列をアドレスするために、アドレス
nチャネル装置は低電力電流源の経路を開いてアドレスされた列を充電する。ビ
ットが書込まれたとすると、列は引き上げられるが、消去されたとすると、列は
引き下げられる。電流源の出力はバッファされ、列−データ変換器441を経て
変調回路446および試験論理回路484まで延びている応答機データライン4
44を駆動する。列は、トリミングおよびクロック生成器424により、または
CLKパッドを介して外部から供給されるタイミング論理クロック信号の速度で
列1から列12まで順次アドレスされる。列12のアドレッシングの後で、列デ
コーダ440は行デコーダ・NT、NP制御器442回路をトリガしてそれを次
の行へクロックし、かつそれ自身を列1へサイクルする。リセット信号(ターン
オン、その後でターンオフ)がパワーオンリセット回路482(またはRESパ
ッドを介して)受けられると、列デコーダ440と行デコーダ・NT、NP制御
器442回路はそれのアドレッシング順序をリセットして行1の列1において、
すなわち、アドレス可能なメモリブロック438中の最初のビットまたは最初の
セルをスタートする。列デコーダ440は読出し動作モードまたは消去中のいず
れにおいてもEEPROM436アレイを直列にアドレスする。書込みテストモ
ードではそれは何の影響も及ぼさない。その理由は、EEPROMメモリ全体が
書込み動作のために同時にアドレスされるからである。行デコーダ・NT、NP
制御器442は6‐1デコーダをアドレスする4ビット同期カウンタである。こ
のデコーダは行1ないし13からのEEPROMデータメモリ436aの13行
をアドレスする。WRITE試験モード、ERASE試験モード、READ
RIM試験モードでは、それはトリミングビットのためのEEPROMメモリ4
36bの行14と15をもアドレスする。正常な読出し中(能動モードまたは受
動モード)は、デコーダはそれぞれ行アドレス14、15における温度ハードウ
ェアレジスタ432と圧力ハードウェアレジスタ434をアドレスする。動作モ
ードとは無関係に、行16アドレスは特殊なデータ行:パリティ、MTMS43
5ハードウェアレジスタへ送られる。READ試験モードおよびERASE試験
モードでは各行は列デコーダ440の最後のビットの立ち下がりで順次アドレス
される。受動モードまたは能動モードでは、リセット信号が行デコーダ・NT、
NP制御器442を行1にセットする。それは同期ワードである。WRITEモ
ードでは、全ての行は同時にアドレスされる。それは全ての選択線および制御ゲ
ートを電圧Vppに引き下げる。上で説明したように、行デコーダ・NT、NP
制御器442の付加された機能は、指定された時間期間中(データ収集ウインド
ウ)に温度に関連するカウント値を温度レジスタレジスタ432に累積し、圧力
に関連するカウント値を圧力レジスタ434に累積するように、センサインタフ
ェース回路406を制御することである。
【0164】 プログラム可能なトリミング 図4Cはアドレス可能なメモリブロック438のEEPROM436のトリミ
ングビット436b部分の列「n」(たとえば、列1ないし12のいずれか)に
おけるトリミングEEPROMセル436b.nの例に関連させられているトリ
ミングビット回路496の構造の例を示すものであって、関連する周辺回路の一
部:EEPROM436の列nの他の行1..13中の規則的なEEPROMセ
ルを表すブロック436a.n(内部に行13EEPROMセルの例が示されて
いる)と、列−データ変換器441も示す。以後の説明は、列の残りが同様に機
能するという了解の下に、EEPROMアレイ436の1つの列に的を絞る。一
般に、文字「n」は考察されている列の番号(たとえば、TRIMBIT_nは
列n=3中のトリミングビットに対するTRIMBIT_3である)で置き換え
ることができる。列−データ変換器441の内部の回路は示されていないが、正
常な動作のための接続は破線で示されている。列データ線493は他の11の列
(図示していない)からの列データ線(図示していない)で多重化され、単一の
応答機データ線444上のデータストリームとして出力する。列ボルト線495
は正常な動作のための基準電圧として接地され(図示していない)、かつプログ
ラミングのため(書込みまたは消去)に他の電圧に接続されている。
【0165】 プログラムされたトリミング情報は、列−データ変換器441の制御の下にト
リミングEEPROMセル436b.nから線444上の直列データストリーム
の一部として、またはトリム検出回路498の支援でトリミング線485(各列
nについての別々の線485.n)上の個々に連続してアクセスされるトリミン
グビット設定として、読出すことができる。「READ_TRIM」信号が、ト
リミングEEPROMセル436b.n中のゲートトランジスタN20、N21
と、可能化トリム回路494中のN25、N26を制御することにより、トリミ
ング情報がどの経路を通ることができるかを決定する。また、READ_TRI
M信号が高く、したがって、トランジスタN24、N25をターンオフすること
によりトリミング情報を阻止する時は、トランジスタN26が線485.nを常
に接地してクリアされた出力信号を生ずることがわかる。
【0166】 トリミングEEPROMセル436b.n(列nに対する)は2つのEEPR
OMトランジスタ:行14中のトリミングEEPROMセトランジスタE14と
、行15中のE15(行13中のトリミングEEPROMセトランジスタE13
と比較されたい)を含む。トランジスタN22とN23は行選択ゲートとして動
作する(N19と比較されたい)が、特殊なトリミング行選択制御信号TRIM
_SEL1とTRIM_SEL2をそれぞれ使用する(行選択信号ROW_SE
L13と比較されたい)。適切なトリム選択制御信号(TRIM_SEL1とT
RIM_SEL2)がオンである時は、近くのEEPROMトランジスタ(それ
ぞれE14、E15)をトリム検出回路により常に検出できるように、2つのト
リムビット検出線TBnとTIBn(トリムビットおよびトリム逆ビット)が接
続される。トリムビット検出線TBnとTIBnは図示のようにEEPROM4
36中のトリミングビット436bg行へ進むだけであるが、列データ線493
と列電圧線495(正常な応答機動作中は接地されている)は列中の15のEE
PROMセル(15行)の全てと並列に接続される。列データ線493上のトリ
ミングビットEEPROM(回路496中の)からデータをアクセスするために
、独特の第2のゲートN20とN21を列選択ゲートN22、N23に加えてR
EAD_TRIM信号によりターンオンせねばならないことがわかる。これは行
1..13中の正常なEEPROMセル436a.nとは対照的である。行1.
.13では、たとえば、EEPROMトランジスタE13からのデータが列デー
タ線上でアクセスでき、その時に1つの行選択ゲートN19がROW_SEL1
3信号によりターンオンされる。同様にして、EEPROMトランジスタをプロ
グラミングするためには(列−データ変換器441中のライン493と495へ
の特殊な接続と一緒にプログラミング電圧入力EECG1..12、EECG1
3、EECG14を用いて)、各規則的なEEPROMトランジスタに対する1
つのゲート(N19)と対比して、各トリミングEEPROMトランジスタに対
する2つのゲート(N20/N22、N21/N23)をターンオンすることを
要することがわかる。
【0167】 トリミングEEPROMトランジスタE14、E15が列データ線によりアク
セスされると(信号READ_TRIMが高い)、それらは、他の行選択信号(
たとえば、ROW_SEL13)に対するように、TRIM_SEL1とTRI
M_SEL2信号をターンオンすることにより別々に読出され、または書込まれ
る。しかし、列データ線を介するアクセスは、EEPROM436の試験中また
はプログラミング中などの、特殊な動作中に使用されるだけである。応答機回路
400がトリミングビット・レジスタ436b中の1つまたは複数の個々の列を
無作為に、連続して、同時にアクセスして、EEPROMセル436b.nまた
はEEPROM制御回路(たとえば441)によるエネルギーの消費を要するこ
となしに、または列デコーダ440、列−データ変換器441、および、行デコ
ーダ・NT、NP制御器442などの通常のEEPROM補助回路のいかなる機
能も要することなしに、そこにプログラムされているトリミング情報の読出しと
利用を行う新規なやり方を提供することが本発明の特徴である。正常な応答機4
00の動作中(受動または能動)にこれを行うために、READ_TRIM信号
は低く維持され、信号TRIM_SEL1とTRIM_SEL2は高く維持され
る。これはトリミングEEPROMセル436b.nを列データ線493から分
離し、近くの行トリミングビットEEPROMトランジスタE14、E15をト
リム検出回路498に同時に接続する。これはEEPROMトランジスタE14
、E15の状態を組合わせて、トリミング線485n.(12のトリミング線4
85のセット中のn番目の並列線)に出力されるトリミング情報TRIMBIT
_nの単一の論理状態、またはビットをつくる。これは、列−データ変換器44
1が、1度に1行からのデータを持つ12の列データ線(たとえば493)をシ
ーケンスするにつれて全ての列‐行ビットを持つ直列データストリームを運ぶ単
一の応答機データ線444とは対照的であることに注目すべきである。
【0168】 2つの列n、近くの行トリミングビット436bEEPROMトランジスタE
14とE15は逆の状態にプログラムされ、行14EEPROMトランジスタE
14がn番目のトリミングビットの所望の状態(TRIMBIT_n)を含んで
いる。トリム検出回路は、近くの行トリミングビット436bEEPROMトラ
ンジスタE14とE15の状態を利用して、増幅器トランジスタP20とP21
のゲートをバイアスするプッシュプル増幅器である。それらのトランジスタはそ
れ自身の電源Vccを使用してTRIMBIT_n信号をライン485.nに出
力する。たとえば、トリムビットnが論理1としてプログラムされたとすると、
EEPROMトランジスタE14はセットされ(高い、正しきい値)、EEPR
OMトランジスタE15はクリアされる(低い、負しきい値)。正常な応答機動
作のために、トランジスタN22、N23、N24、およびN25は全て導通し
、列電圧線495が接地されるので、EEPROMトランジスタE14上の高い
しきい値が線TBnを通じてトランジスタP21のゲートに浮動電圧として送ら
れ、EEPROMトランジスタE15上の負しきい値が線TIBnを通じてトラ
ンジスタP20のゲートに、列電圧線495上のア−スから送られた零(ア−ス
)電圧として送られる。トランジスタP20のゲートにおける零電圧はそれを導
通させることにより、線485n.上の最初に浮動している電圧を増幅して電源
Vcc電圧に最終的に等しくなる。これによって出力信号TRIMBIT_nは
論理1にされ、かつトランジスタP21のゲートを帰還してそれを非導通ゲート
に保持する。トリム検出回路498は、トリムビットnが論理1としてプログラ
ムされた場合に(EEPROMトランジスタE14が低く、E15が高く、線T
Bnが接地され、TIBnが浮動している)ライン485.n上のTRIMBI
T_nに対して接地された状態(論理0)を強制する。
【0169】 上記動作は、受動動作モードにおいて応答機400の緩やかな電力増強中に遭
遇するものなどの、正常な電圧より低い場合であってもそうである。その理由は
、それが読み取り機/無線送信機(たとえば106)に徐々に接近するからであ
る。EEPROMトランジスタE14がセットされ、E15がクリアされている
上記例では、電力増強中に電圧が上昇するにつれて、トランジスタPVcc電源
が非常に低い電圧レベルに依然としてある場合にも導通を開始して、線485.
nを電源電圧Vccの電圧レベルに厳しく引いて、トランジスタP21を完全に
ターンオフする。したがって、トランジスタP21には電流が流れることができ
ない(線485.nを充電するために必要な最初の小さい電流の後では)。電源
Vccが正常なVcc電圧レベルに安定してまもなく、トランジスタP20は飽
和して線485.nを全Vcc電圧レベルにする。線485.nには電流需要が
ないので、線485.nにおける電圧レベルは電源電圧Vccの電圧レベルの立
ち上がりおよび安定化に迅速に追従する。
【0170】 したがって、応答機400のあるテスト動作モード中を除いて、および、緩や
かな電力増強中を除いて、各信号TRIMBIT_nは専用トリミング線485
.n上で常に利用できるようになり、EEPROM436の機能(または非機能
)とは独立にそれがトリミングEEPROMセル436b.nにプログラムされ
たのでトリミングビットnの論理状態を表す。TRIMBIT_n信号のセット
を維持するために電流を流すことはほとんど求められない。TRIMBIT_n
信号を緩和発振器452などのアナログ回路中のトランジスタを制御するために
使用できるように、アナログ電圧Vccが電源のために使用される。本発明の付
加特徴が、記述されているトリミングビット機能が、前充電などの異なる低電力
技術またはその他の保持技術を実現するために付加されたチップ場所を要するこ
となく、達成される。応答機の電力増強中にはトリミングビット436bデータ
の無電力アクセスが特に重要で、いくつかの回路、特にパワーオンリセット回路
482はトリムビット設定を利用することを必要とし、応答機400回路はEE
PROM行1ないし3などの標準回路の機能のために適切な電力レベルを依然と
して生成する。POR回路482に組合わされた、トリミングビット436bの
特殊な構成が、電力増強後の応答機400の最初の読出し後に完全かつ有効なデ
ータストリームを確保することを支援する。
【0171】 本発明を図面に詳しく示し、かつ以上の説明で詳細に説明したが、それらは例
示であって、特徴を限定するものではないと考えるべきであり、好適な実施形態
のみを示しかつ説明したこと、および本発明の要旨内に入る全ての変更および修
正を保護することが望まれることが理解される。疑いもなく、上記した「主題」
の他の多くの「変更」が本発明が最も近く属している技術の当業者に考えられ、
それらの変更は、ここで開示されている本発明の範囲内に含まれることを意図し
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術による、外部の読み取り機/無線送信機と空気タイヤ内
のRF応答機を有するRF応答機システムの一般的な図である。
【図2】 本発明の従来モデルによる、RF応答機の主要な部品のブロック
図である。
【図3】 本発明の従来モデルによる、図2のRF応答機の主要な部分の概
要図である。
【図3A】 本発明の従来モデルによる、図2のRFの応答機の一部の概要
図である。
【図3B】 本発明の従来モデルによる、図2のRFの応答機の一部の概要
図である。
【図3C】 本発明の従来モデルによる、データをどのように配列し送信す
るかを示す、図2のRF応答機内のメモリ空間の図である。
【図3D】 本発明の従来モデルによる、図2のRFの応答機の応答機読み取り値対応答機
電力のプロットである。
【図4A】 本発明よる、RF応答機の主要な部品のブロック図である。
【図4B】 本発明による、データをどのように配列し送信するかを示す、図4AのRF応
答機内のメモリ空間の図である。
【図4C】 本発明による、トリミングビットメモリを示す、図4AのRF応答機内のメモ
リ空間および関連する回路の一部の概要図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年9月28日(2000.9.28)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】 関連出願の相互参照 この出願は、本発明の出願日と同じ出願日を有する、「応答機のための緩和発
振器」(RELAXATION OSCILLATOR FOR TRANSPONDER)という名称のPCT出願(
PCT/US99/29890号)、「応答機のためのパワーオンリセット」(
POWER ON RESET FOR TRANSPONDER)という名称のPCT出願(PCT/US99
/29723号)、「応答機のためのプログラムマブル変調指数」(PROGRAMMAB
LE MODULATION INDEX FOR TRANSPONDER)という名称のPCT出願(PCT/U
S99/29827号)に関連する。 この出願は、すべて1998年4月14日に出願された共有で係属中の出願番
号PCT/US98/07338号、PCT/US98/07836号、PCT
/US99/07575号のPCT出願の一部継続出願である、ともに1999
年12月14日に出願された共有で係属中の出願番号PCT/US99/296
68号、PCT/US99/29606号のPCT出願の一部継続出願である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03K 17/955 H03K 17/955 U (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ヨンズ、 デイル、 リー アメリカ合衆国 80303 コロラド州 ボ ウルダー アラパホー ロード 5610 ア パートメント 133 Fターム(参考) 2F055 AA12 BB19 CC60 DD20 EE25 FF34 GG31 5J050 AA37 BB22 CC09 DD08 EE12 EE32 EE34 EE36 EE38 EE39 EE40 FF25 【要約の続き】 5、485.n)で、トリム設定を含む、EEPROM セルへの直接かつ連続的なアクセスを特徴とする。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 EEPROMメモリ(236、436)を有するRF応答機
    (102、200、400)において、 少なくとも1つのトリミングビット(TRIMBIT_n、TRIMBIT_
    1..TRIMBIT_12)を有する、前記EEPROMメモリのトリミング
    ビット(436b)部と、 前記少なくとも1つのトリミングビットと関連する少なくとも1つのトリミン
    グビット回路(496)を有し、該少なくとも1つのトリミングビット回路の各
    々は、 トリミング情報の単一ビット(TRIMBIT_n、TRIMBIT_1..
    TRIMBIT_12)を表すために協働する、第1のEEPROMトランジス
    タと第2のEEPROMトランジスタを含むEEPROMトランジスタ対(E1
    4、E15)を有するトリミングEEPROMセル(436b.n)と、 トリム検出回路(498)と、 前記EEPROMトランジスタ対に接続されている基準電圧ライン(495)
    と、 前記トリミングEEPROMセルを前記トリム検出回路に接続する少なくとも
    1つの検出ライン(TBn、TIBn)と、 前記トリミング情報の単一ビットを前記トリム検出回路から出力するトリミン
    グライン(485.n、485)を有することを特徴とするRF応答機。
  2. 【請求項2】 各トリミングEEPROMセルの前記第1および第2のEE
    PROMトランジスタは、互いに反対の状態にプログラムされ、前記第1のEE
    PROMトランジスタは、前記トリミング情報の単一ビットの状態にプログラム
    されていることを特徴とする、請求項1に記載のRF応答機。
  3. 【請求項3】 前記トリム検出回路は、プッシュプル増幅器(P20、P2
    1)を有することを特徴とする、請求項1に記載のRF応答機。
  4. 【請求項4】 前記トリミングEEPROMセルは、前記EEPROMトラ
    ンジスタの個々にアドレッシングし、応答機データライン(444)上で前記プ
    ログラムされた情報をデータストリームに含める素子をさらに有し、該素子は、 前記第1のEEPROMトランジスタと直列の第1の行選択ゲート(N22)
    、および、前記第2のEEPROMトランジスタと直列の第2の行選択ゲート(
    N23)と、 前記第1の行選択ゲートを制御する第1のトリミング行選択信号(TRIM_
    SEL1)を出力するラインと、 前記第2の行選択ゲートを制御する第2のトリミング行選択信号(TRIM_
    SEL2)を出力するラインと、 前記EEPROMトランジスタ対に接続されている列データライン(493)
    を有することを特徴とする、請求項1に記載のRF応答機。
  5. 【請求項5】 前記トリミングEEPROMセルは、トリム読出し制御信号
    (READ_TRIM)に応答して、前記トリミングラインおよび前記データラ
    イン上に前記プログラムされた情報を同時に出力するのを防止する素子をさらに
    有し、該素子は、 前記第1のEEPROMトランジスタと直列の第1のゲートトランジスタ(N
    20)と、 前記第2のEEPROMトランジスタと直列の第2のゲートトランジスタ(N
    21)と、 前記トリミングEEPROMセルと前記トリム検出回路との間に挿入されたイ
    ネーブルトリム回路(494)を有することを特徴とする、請求項4に記載のR
    F応答機。
  6. 【請求項6】 前記トリミングEEPROMセルは、前記EEPROMトラ
    ンジスタの個々をアドレッシングし、かつ、プログラミングする素子をさらに有
    し、該素子は、 前記第1のEEPROMトランジスタと直列の第1の行選択ゲート(N22)
    、および、前記第2のEEPROMトランジスタと直列の第2の行選択ゲート(
    N23)と、 前記第1の行選択ゲートを制御する第1のトリミング行選択信号(TRIM_
    SEL1)を出力するライン、および、前記第2の行選択ゲートを制御する第2
    のトリミング行選択信号(TRIM_SEL2)を出力するラインと、 前記EEPROMトランジスタ対に接続されている列データライン(493)
    と、 第1のプログラミング電圧入力(EECG14)を前記第1のEEPROMト
    ランジスタに出力するライン、および、第2のプログラミング電圧入力(EEC
    G15)を前記第2のEEPROMトランジスタに出力するラインを有すること
    を特徴とする、請求項1に記載のRF応答機。
  7. 【請求項7】 トリム読出し制御信号(READ_TRIM)に応答して、
    前記トリム検出回路および前記トリミングラインからのEEPROMプログラミ
    ング電圧を阻止する、前記トリミングEEPROMセルと前記トリム検出回路の
    間に挿入されたイネーブルトリム回路(494)を有することを特徴とする、請
    求項6に記載のRF応答機。
  8. 【請求項8】 前記EEPROMメモリの前記トリミングビット部の前記少
    なくとも1つのトリミングビットは、変調指数(TRIMBIT_0..TRI
    MBIT_3)と、能動/受動モード(TRIMBIT_4)と、温度に対する
    電流スケーリング(TRIMBIT_5)と、圧力に対する電流スケーリング(
    TRIMBIT_6..TRIMBIT_9)からなるグループから選択される
    トリミング情報を保存することを特徴とする、請求項1に記載のRF応答機。
  9. 【請求項9】 EEPROMメモリ(236、436)を有するRF応答機
    (102、200、400)の動作特性をトリミングする方法において、 少なくとも1つのトリミングEEPROMトランジスタ(E14、15)を有
    する前記EEPROMメモリのトリミングビット(436b、436b.n)を
    備えることと、 プログラムされた情報の少なくとも1つのトリミングビット(TRIMBIT
    _1..TRIMBIT_12、TRIMBIT_n)を前記少なくとも1つの
    トリミングEEPROMトランジスタに保存することと、 前記少なくとも1つのトリミングビットの各々と関連するトリム検出回路(4
    98)の少なくとも1つのトランジスタ(P20、P21)のゲートを制御する
    各トリミングEEPROMトランジスタのゲートしきい値を用いることによって
    、前記少なくとも1つのトリミングビットのそれぞれの前記プログラムされた情
    報を直接検出することと、 前記少なくとも1つのトリミングビットの1つに割り当てられた少なくとも1
    つの関連するトリミングライン(485.n、485)上の前記少なくとも1つ
    のトリミングビットの前記プログラムされた状態を連続的に出力することと、 前記EEPROMメモリとは独立に、前記少なくとも1つのトリム検出回路と
    、前記少なくとも1つのトリミングラインに電力を供給することと、 前記応答機の任意の回路を任意の時間に制御する前記少なくとも1つのトリミ
    ングラインを用いることを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 前記EEPROMメモリの前記トリミングビット部の前記
    少なくとも1つのトリミングビットによって表わされた前記動作特性は、変調指
    数(TRIMBIT_0..TRIMBIT_3)と、能動/受動モード(TR
    IMBIT_4)と、温度に対する電流スケーリング(TRIMBIT_5)と
    、圧力に対する電流スケーリング(TRIMBIT_6..TRIMBIT_9
    )からなるグループから選択されることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記RF応答機が、非常に低い受動電力入力レベルの時を
    含む時に、アナログ制御のための前記プログラムされた情報を利用できるように
    、前記RF応答機のアナログ回路(482、450、452、446、422)
    を制御するのに十分なアナログ電源(Vcc)で、前記少なくとも1つのトリム
    検出回路と前記少なくとも1つのトリミングラインに電力を供給することを特徴
    とする、請求項9に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記少なくとも1つのトリミングEEPROMトランジス
    タの個々をアドレッシングすることと、 前記プログラムされた情報をデータストリームに含めることを特徴とする、請
    求項9に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記プログラムされた情報を前記少なくとも1つのトリミ
    ングラインと前記データストリームに同時に出力するのを阻止することを特徴と
    する、請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記少なくとも1つのトリミングEEPROMトランジス
    タの個々をアドレッシングおよびプログラミングすることを特徴とする、請求項
    9に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記少なくとも1つのトリム検出回路と前記少なくとも1
    つのトリミングラインからのEEPROMプログラミング電圧を阻止することを
    特徴とする、請求項14に記載の方法。
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