JP2003517150A - タイヤ圧モニターシステムの応答機の校正方法 - Google Patents

タイヤ圧モニターシステムの応答機の校正方法

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JP2003517150A JP2001545104A JP2001545104A JP2003517150A JP 2003517150 A JP2003517150 A JP 2003517150A JP 2001545104 A JP2001545104 A JP 2001545104A JP 2001545104 A JP2001545104 A JP 2001545104A JP 2003517150 A JP2003517150 A JP 2003517150A
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デイル、 リー ユンス、
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Abstract

(57)【要約】 物体(たとえばタイヤ(104))の温度データ(NT)と圧力データ(NP)を測定することができ、データストリーム(図3C)を外部の読み取り機/無線送信機(106、400)に送信することができる応答機(200、604)を校正する方法(650)である。応答機は、測定値、校正データ(662)、応答機ID番号等を保存するメモリ(238)を含む。応答機は温度および圧力情報を「圧力」データにおいて組み合わせるので、比NT/NPが圧力のみを直接示すものであり、これはさらに、応答機の電力変化には比較的敏感ではない。この校正法は、基準圧力(614)および温度(612)センサを含む校正チャンバ(602)を用いる。校正すべき応答機はチャンバ内に置かれ、いくつかの校正点で、いくつかの所定の温度および圧力(基準センサにより測定される)にさらされる(652)。各校正点では、応答機によって検出された温度読み取り値(NT)と圧力読み取り値(NP)は、基準温度および圧力と一緒に記録される。これらの読み取り値および基準測定値から、校正定数(NT25、mT、NT/NP700,25、mP)が計算される(658)。この校正方法の好ましい実施態様では、読み取り値は、校正定数が許容範囲に確実に含まれるように、範囲が調べられる(656)。読み取り値が範囲外の場合、その応答機は除去される。校正方法は、設定点(NT25、NT/NP700,25、)と勾配(mT、mP)のような、読み取り機/無線送信機によって線型式(式7、8)で使用され、圧力式がこのデータ比をその独立変数として用いるような校正定数を生ずるように構成されるのが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】関連出願の相互参照 この出願は、本発明と同じ出願日を有する「空気タイヤの圧力をモニターする
方法」(METHOD OF MONITORING PRESSURE IN A PNEUMATIC TIRE)という名称の
PCT出願(代理人参照番号DN1999197PCT号)と関連する。
【0002】 これは、グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー社などが199
8年4月14日に出願した、共有で、係属中のPCT特許出願PCT/US98
/07338号、PCT/US98/07836号、PCT/US98/075
75号の一部継続出願である。
【0003】発明の技術分野 本発明は、自動車の空気タイヤ内の圧力をモニターすることに関し、特に、圧
力および温度の測定値を外部(たとえば車載の)受信器(読み取り機または読み
取り機/無線送信機)へ送信する、タイヤと関連した応答機が組み合わさって、
自動車の空気タイヤ内の圧力をモニターすることに関する。
【0004】発明の背景 自動車の安全で、効率的かつ経済的な運転は、かなりの程度、自動車の全ての
(各)タイヤ内の適切な空気圧を維持することに依存している。低いタイヤ圧で
自動車を運転すると、タイヤの磨耗が激しくなり、操向が困難となり、走行安定
性が悪くなり、燃料消費量が増大する結果となり、これら全ては、タイヤ圧が「
パンクした」場合にゼロになると、さらに悪化する。
【0005】 タイヤの使用中にタイヤ圧をモニターする必要性が、「ランフラット」(空気
の無い状態で走行する)タイヤ、すなわち、完全に空気の無い状態でも使用する
ことができるタイヤに関連して強調されている。このようなランフラットタイヤ
は、たとえば、引用によってすべてが本明細書に含まれる共有の米国特許5,3
68,082号に開示されているように、強化されたサイドウォールと、タイヤ
ビードをリムに密着させる機構と、破滅的な圧力低下の後にも運転者が自動車の
運転を維持できるようにする、空気タイヤ内の非空気タイヤ(ドーナツ)を含み
、タイヤの空気がなくなったことに運転者がますます気づかなくなるような点に
まで進歩してきている。ランフラットタイヤを使用することの背後にある大きな
目的は、自動車の運転者が、空気の無くなったタイヤの修理のために路肩に停車
するよりも、タイヤを修理できるようになるまで空気の無くなったタイヤで限ら
れた距離(たとえば、50マイル、すなわち80km)走行を継続できるように
することである。したがって、車内に、空気タイヤ内の空気圧が低下したことを
運転者に(たとえば、ライトまたはブザーで)警告する低タイヤ圧警報器を備え
ることが一般に望ましい。
【0006】 このために、空気タイヤの圧力をモニターし、乗り物の運転者に現在のタイヤ
圧を示し、または、圧力が所定のしきい値レベルよりも低下すると運転者に警告
する多くの電子装置およびシステムが知られている。
【0007】 たとえば、すべてが本明細書に含まれる米国特許4,578,992号(19
86年4月Galaskoら)は、キャパシタのキャパシタンス値に加えられた
変化によってタイヤ圧とともに変化する固有共振周波数を有する受動発振回路を
形成するコイルと圧力検知キャパシタを含むタイヤ圧指示装置を開示している。
この回路は、タイヤの外部に配置され、乗り物に固定されるコイルによって供給
されるパルスにより励振され、受動発振回路の固有周波数が検出される。コイル
/キャパシタ回路の固有周波数は圧力検知キャパシタに加えられている圧力を示
す。
【0008】 単なる受動共振回路ではなくて、遠隔に配置されている受信器へタイヤ圧を示
す無線周波数(RF)信号を送信することができる電子装置を用いてタイヤ圧を
モニターすることも知られている。このような「送信装置」は、自身の電源を有
することがあり、所定のしきい値よりも圧力が低下したときにのみ起動される。
代わりに、送信装置は、遠隔に配置されている受信器からのRF信号によって起
動され(「オンにされ」)てもよく、この場合には受信器は「無線送信機」とみ
なされる。さらに、送信装置は無線送信機からのRF信号により電力を供給され
てもよい。さらに、タイヤ圧をモニターする電子装置は無線送信機から情報を受
信することができてもよく、この場合にはこの電子装置は「応答機」と呼ばれる
【0009】 ここで使用されているように、「応答機」は、受信された信号に存在する情報
に任意に応答するだけでなく、無線周波数信号を送受信でき、固定情報(たとえ
ばタイヤのID)を送信される信号に任意にのせるだけでなく、測定された単一
の状態(たとえばタイヤ圧)、または、複数の状態(たとえば、タイヤ圧、温度
、回転数)を示す可変情報(データ)を適切なフォーマットで送信される信号に
のせることができる電子装置である。空気タイヤで最も重要な典型的な状態はタ
イヤ圧である。「受動」応答機は無線送信機から受信した信号のエネルギーによ
って電力の供給を受ける応答機である。「能動」応答機は、自身の電源(たとえ
ばバッテリー)を有する応答機で、無線送信機からの信号により、または、内部
の周期的タイマにより、または、取り付けられている装置により、「起動」され
るまで、最小の電力で、「スリープ」モードのままである能動応答機を含む。こ
こで使用されるように、「タグ」という用語は、送受信機能を有する応答機、ま
たは、送信機能のみを有する装置を指す。一般に、応答機であるタグは本発明の
システムにおいて好ましい。ここで使用されるように、「タイヤ圧モニターシス
テム」(TPMS)という用語は、タイヤ内のタグと、乗り物内に配置された無
線送信機である受信器を有する全体のシステムを指す。
【0010】 タグと、関連する状態センサ(たとえば圧力センサ)を乗り物の各タイヤ内に
搭載し、これらの応答機のそれぞれからの情報を共通の単一の無線送信機(また
は受信器)に集め、保全措置(たとえばタイヤの交換)を要する低タイヤ圧状態
を乗り物の運転者に警告することが知られている。たとえば、引用によりすべて
が本明細書に含まれる米国特許5,540,092号(1996年Handfi
eldら)は、空気タイヤをモニターするシステムおよび方法を開示している。
この特許の図1は応答機(22)と受信ユニット(24)を有する空気タイヤモ
ニターシステム(20)を示している。
【0011】 空気タイヤ内に搭載するのに適したRF応答機の例が、引用によりすべてが本
明細書に含まれる米国特許5,451,959号(1995年9月Schuer
mann)、米国特許5,661,651号(1997年8月Geschkeら
)、米国特許5,581,073号(1996年12月Handfieldら)
に開示されている。説明されている応答機システムは、無線送信ユニットと、応
答機に関連する圧力センサおよび/または温度センサと、複数の応答機システム
においてタイヤ/応答機の識別を確立する種々の技術を含む。たいていの場合、
このような応答機はバッテリーの電力を必要とする。
【0012】 いくつかの場合には、応答機は集積回路(IC)チップとして実現できる。通
常は、ICチップおよびその他の部品は、プリント回路基板(PCB)のような
基板に搭載および/または接続される。
【0013】 提案されているいくつかのシステムは、タイヤのID、温度、圧力とともに、
タイヤの回転と速度を測定し知らせることを含む比較的複雑な応答機センサ機能
を有する。たとえば、引用によりすべてが本明細書に含まれる米国特許5,56
2,787号(1996年Kochら)、米国特許5,731,754号(19
98年Lee,Jr.ら)がある。
【0014】応答機の環境の考察 製造中および使用中を含む、タイヤ搭載応答機が確実に動作しなければならな
い環境は、変換器をうまく動作させるための多くの課題を提示している。たとえ
ば、応答機に使用されるセンサ(たとえば、圧力、温度)は、125℃までの動
作温度範囲を有するのが好ましく、約177℃の製造温度に耐えられなければな
らない。トラックタイヤの用途では、圧力センサは、約50psiから約120
psiまで(約345kPaから約827kPaまで)の動作圧力範囲を有して
いなければならず、タイヤの製造中は約400psi(約2759kPa)の圧
力に耐えられなければならない。その不正確さの全ての要因の合計を含む正確さ
は、フルスケールの±3%のオーダーでなければならない。圧力信号の再現性と
安定性は、正確さの特定の範囲内に含まれなければならない。
【0015】 どのように実現されようとも、タイヤ応答機(タグ)は、したがって、広い範
囲の温度および圧力にもかかわらず、確実に動作できなければならない。さらに
、タイヤ応答機は、乗り物が速力制限用の隆起またはくぼみを走行しているとき
に遭遇するような大きな機械的衝撃に耐えることができなければならない。
【0016】 応答機またはタイヤが、損傷をひき起こす恐れがある過度な温度にさらされた
かどうかを指示するために使用される装置が、「MTMS」装置、すなわち、ケ
ース・ウェスタン・リザーブ大学(Case Western Reserve University)のMe
hran Mehregany教授により開発された最高温度記憶スイッチであ
る。これは、ある高温度点において閉じた状態に切り替わる、マイクロマシン化
されたシリコンデバイスである。センサは、たとえば1MΩより大きい「開かれ
た」高抵抗状態から、たとえば100Ωより小さい「閉じられた」低抵抗状態に
切り替わる。
【0017】 圧力データを送信するための電子回路と組み合わせて、空気タイヤで圧力変換
器を使用することは一般に良く知られているが、タイヤのこれらの圧力データシ
ステムはタイヤの環境に固有の困難によって苛まれてきた。このような困難は、
圧力変換器と電子回路をタイヤ/ホイールシステムに組込むことから来る、タイ
ヤに与える悪影響の可能性ばかりでなく、RF信号をタイヤの内外に効果的かつ
確実に結合することと、タイヤと電子部品がさらされる厳しい条件下での使用を
含む。外部の読み取り機/無線送信機により電力を供給される「受動」RF応答
機に関しては、応答機内の回路がその設計仕様を実行できるように、応答機内で
予測可能で安定な電圧レベルを生成することが別の課題である。
【0018】 タイヤ搭載応答機で使用される適切な圧力変換器は、 (a)圧電変換器 (b)米国特許3,893,228号(1975年Georgeら)および米
国特許4,317,216号(1982年Gragg,Jr.)に開示されてい
るような圧電抵抗素子 (c)米国特許4,701,826号(1987年Mikkor),米国特許
5,528,452号(1996年Ko)、米国特許5,706,565号(1
998年Sparksら)、PCT/US99/16140(1999年7月7
日出願Koら)に開示されているようなシリコン静電容量圧力変換器 (d)導電性インキの可変導電性成層からなる素子 (e)可変導電性エラストマー化合物からなる素子 を含む。
【0019】ガス圧に与える温度の影響 広い意味では、熱平衡状態にある任意の気体の質量に対し、圧力Pと、温度T
と、体積Vを容易に測定できる。十分に低い密度値に対しては、実験は、(1)
一定温度に保たれている所与の質量の気体に対して、圧力は体積に逆比例し(ボ
イルの法則)、(2)一定圧力に保たれている所与の質量の気体に対して、体積
は温度に正比例する(シャールおよびゲイ‐リュサックの法則)ことを示す。こ
れは理想気体の「平衡状態」を導く。すなわち「理想気体の法則」、 PV=μRT ここで、 μはモルで表した気体の質量 Rは気体に関連する定数 である。
【0020】 したがって、空気タイヤに含まれる空気のような(一定)の容積の気体に対し
て、温度(T)の上昇は、圧力(P)の上昇として現れる。
【0021】 理想気体の法則の関係のために、空気タイヤに関しては、任意の種類のタイヤ
圧センサの動作中に起きる問題が、タイヤが長時間走行に使用されるにつれ、発
熱することであることは認識されている。タイヤが発熱すると、ほぼ一定で閉じ
られたタイヤの容積内に閉じ込められた空気が膨脹し、したがって、タイヤ内の
空気の総量が同じままであっても、タイヤ内の圧力を増大させる。公称圧が異な
るので、タイヤ圧センサは、タイヤが熱い場合には、タイヤが熱くなっていない
場合とは異なる圧力読み取り値を出力する。これが、タイヤと乗り物の製造者が
、所有者はタイヤの冷たいときに圧力を点検することを薦めている理由である。
もちろん、遠隔のタイヤ圧センサでは、運転者は乗り物内でタイヤ圧の連続指示
を受けることができるが、温度変化のためにその指示は不正確なことがある。し
たがって、空気タイヤ内の膨脹する媒体(「気体」すなわち空気)の温度変化を
補償する必要がある。
【0022】 空気タイヤ内での気体法則の作用を一応扱っている特許は、引用によってすべ
てが本明細書に含まれる米国特許3,596,509号(1971年Raffe
lli),米国特許4,335,283号(1982年Migrin)、米国特
許4,126,772号(1978年Pappasら)、米国特許4,909,
074号(1990年Gerresheimら),米国特許5,050,110
号(1991年Rott)、米国特許5,230,243号(1993年Rei
necke)、米国特許4,966,034号(1990年Bockら)、米国
特許5,140,851号(1991年Hettrichら)、米国特許4,5
67,459号(1986年Folgerら)を含む。
【0023】 引用によりすべてが本明細書に含まれる米国特許4,893,110号(19
90年Herbert)は、異常を検出するために圧力測定値と温度測定値を用
いるタイヤモニター装置を開示している。そこに述べられているように、温度と
圧力の比は、タイヤ内の気体のモル数の第1の近似を与え、タイヤから膨脹流体
の漏れがなければ一定のままであるはずである。(1欄、18〜26行)。さら
に詳しくいえば、上記の米国特許4,703,650号に開示されているように
、各ホイールには、測定値を符号化された信号として車載のコンピュータ(12
)へ送信する素子(8および10)ばかりではなく、タイヤの圧力センサ(4)
と温度センサ(6)が取付けられている。コンピュータは、各タイヤの圧力と温
度の測定値を処理し、各ホイールについて圧力/温度比の評価(P/T評価値)
が計算される。一般に、1つのタイヤの比が少なくとも他の1つのタイヤの比と
比較され、比較の結果(N)が所定の値の範囲から逸脱すると、警報が出力され
る。
【0024】タイヤからの圧力および温度読み取り値を送信する技術 空気タイヤ内の圧力および温度状態をともに測定できるとすると、測定された
圧力状態と温度状態を示す信号を外部の無線送信機/受信器へ送信する種々の技
術が提案されている。たとえば、下記の特許が引用によりそのすべてが本発明に
含まれている。 ‐位相変位により識別された信号を個々に送信する:米国特許4,174,5
15号(1979年Marzolf) ‐信号を多重化する:米国特許5,285,189号(1994年Nowic
kiら)、米国特許5,297,424号(1994年Sacket) ‐信号をデータワードの別々のセグメントとして符号化する:米国特許5,2
31,872号(1993年Bowlerら)、同じ集積回路チップにテレメー
タと、圧力センサおよび/または温度センサの双方をも組み合せている米国特許
4,695,823号(1987年Vernon) ‐ホイールと乗り物に取付けられているコイルの間の伝送:米国特許4,56
7,459号(1986年Folger) ‐周波数推移変調(FSK)信号を用いる:米国特許5,228,337号(
1993年Sharpeら) ‐無線送信機からのRF信号を、センサからのタイヤ状態パラメータデータで
後方散乱変調し、後方散乱変調された信号を無線送信機に返送する:米国特許5
,731,754号(1998年Lee,Jr.ら)
【0025】 引用によりすべてが本明細書に含まれる米国特許4,703,650号(19
87年Dosjoubら)は、タイヤで測定された2つの変数の値を符号化する
回路と、このような回路を用いてタイヤをモニターする装置を開示している。符
号化回路は、変数、たとえば、圧力と温度の測定を時間測定に変換する無安定マ
ルチバイブレータを含む。無安定マルチバイブレータは、幅が温度の関数であり
、周期比が圧力の関数であるパルス信号を生成する。
【0026】 引用によりすべてが本明細書に含まれる米国特許5,054,315号(19
91年Dosjoub)は、タイヤで測定されるいくつかの量の値を符号化する
技術を開示している。そこには次のように開示されている。 「タイヤで測定された任意の数の量、たとえば、その圧力と温度の値の符号化が
、時間間隔の比TP/Tr、Tt/Trを用いて実行される。これによって、装
置は、前記比の分子と分母に同時に影響を与える、変調システムの時間シフトの
影響を免れる。」(要約書)
【0027】発明の簡単な説明(概要) 本発明の広い目的は、添付されている1つまたは複数の請求項で定められ、そ
ういうものとして、以下の1つまたは複数の態様にしたがって実施することがで
きる、空気タイヤのような物体の動作特性をモニターする方法と装置を提供する
ことにある。
【0028】 本発明の一つの態様は、モニターされている物体に関するデータと、その物体
に関連するパラメータを外部の読み取り機/無線送信機に送信することができる
改良された無線周波数(RF)応答機(「タグ」)を提供することにある。
【0029】 本発明の他の態様は、乗り物のタイヤ圧をモニターし、タイヤ圧が減ると運転
者に警告するシステムを提供することにある。
【0030】 本発明の他の態様は、圧力データの理想気体の法則の温度依存性を圧力データ
から排除し、その結果、外部の読み取り機/無線送信機が温度補償された圧力測
定値を表示するように、圧力データとともに温度データを応答機から外部の読み
取り機/無線送信機に出力することである。
【0031】 本発明の他の態様は、読み取り機/無線送信機が、一般的な標準化された公式
を所与の構成の任意の応答機からの信号に適用でき、可能な限り正確に、動作条
件に影響されることを可能な限り抑えて、読み取り値を得ることができるように
、所与の構成の個々の応答機を校正する技術を提供することにある。
【0032】 本発明の一態様によると、無線周波数(RF)応答機は、応答機に関連する物
体に固有の情報を外部の読み取り機/無線送信機に送信することができる回路を
有する。さらに、1つまたは複数の応答機センサ(変換器)が、変換器の位置に
おけるリアルタイムのパラメータ測定値を出力する。これらの測定値は、データ
形式で、データストリームを応答機によって外部の読み取り機/無線送信機に送
信されるRF信号に圧縮する(変調する)ように、応答機によって出力された信
号上のデータストリームで、外部の読み取り機/無線送信機に送信される。
【0033】 本発明の一態様によると、少なくとも2つの実時間パラメータ、すなわち、圧
力と温度が測定される。圧力は、周囲圧力の多項式、好ましくは、ほぼ一次関数
のようなよく知られた関数で、キャパシタンス値を変えるタイプの離れた位置に
ある(「オフチップ」)圧力センサにより測定されるのが好ましい。温度センサ
は、温度補償された真の圧力を容易に計算できるように圧力センサとほぼ同じ周
囲温度にさらされるように、応答機のICチップ中に埋め込まれて(「オンチッ
プ」)配置されるのが好ましい。
【0034】 本発明の一態様によると、応答機の温度の読み取り値(NT)は、温度に正比
例する数であるが、応答機の圧力の読み取り値(NP)は温度と圧力の双方の関
数である。読み取り値の比(NT/NP)は、好ましくは圧力に正比例する圧力セ
ンサのキャパシタンスに正比例する数である。この比は、動作条件の広い範囲に
わたって、応答機の電力レベル、または、読み取り機と応答機の結合の変化の影
響を受けにくい。
【0035】 本発明の一態様によると、個々の応答機は校正され、校正情報は、測定値およ
び識別データと一緒に、読み取り機/無線送信機に送信するため、応答機に保存
される。このようにして、読み取り機/無線送信機は、送信された生の測定値か
ら圧力および温度読み取り値を最も正確に計算できる。
【0036】 この校正方法は、極めて正確な基準圧力・温度センサが内部に組込まれた校正
チャンバを用いる。校正される応答機はそのチャンバ内に配置され、いくつかの
校正点において、いくつかの所定の温度(たとえば25℃)および圧力(たとえ
ば700kPa)(基準センサにより測定される)にさらされる。各校正点にお
いては、応答機によって検出された温度読み取り値(NT)と圧力読み取り値(
P)は、基準の温度および圧力とともに記録される。これらの読み取り値およ
び基準測定値から、校正定数(NT25,mT,NT/NP700,25°,mp)が計算さ
れる。
【0037】 この校正方法の好ましい実施態様では、読み取り値は、校正定数が許容範囲内
に入るようにするために、その範囲が調べられる。読み取り値が範囲外にある場
合は、応答機を除去する。校正方法は、読み取り機/無線送信機によって線形式
で使用できる校正定数を生ずるように構成されることが好ましく、圧力式がカウ
ント値比をその独立変数として用いる。線形式の適切な形は、直線をその線上の
「設定点」と、その設定点における勾配によって記述する「点勾配」型である。
【0038】 校正方法は、最小限3つ、好ましくは少なくとも5つの校正点を使用する。校
正点はモニターされている物体の予測温度および圧力の範囲を含むように選択さ
れる。さらに、温度設定点はモニターされている物体の標準的な温度になるよう
に選択され、圧力設定点はモニターされている物体の標準的な温度において予測
される公称圧力になるように選択される。
【0039】 本発明のその他の目的、特徴、利点は以下の説明から明らかになるであろう。
【0040】発明の詳細な説明 添付の図面に例が示されている、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する
。図面は例示のためであって、限定するものではない。本発明をこれらの好まし
い実施形態にしたがって説明するが、本発明の要旨と範囲をこれら特定の実施形
態に限定することを意図していないことが理解されるべきである。
【0041】 わかりやすく図示するために、いくつかの図面のある要素は正しい尺度で描か
れていないことがある。
【0042】 しばしば、図面全体を通じて同じような要素には同じような参照番号を付して
いることがある。たとえば、ある図(または実施形態)中の要素199は、他の
図(または実施形態)の要素299と、多くの面で類似していることがある。異
なる図または実施形態における同じような要素の間のこのような関係は、もしあ
れば、適用できるならば請求項と要約書を含めて、明細書全体にわたって明らか
になるであろう。
【0043】 ある場合には、同じような要素には、1つの図面で同じような番号が付される
ことがある。たとえば、複数の要素199に199a、199b、199c等を
付すことがある。
【0044】 わかりやすく図示するために、ここで示す断面図は、もしあれば、「輪切り」
または「近視野」断面図の形をしていることがあり、真の断面図では見えるであ
ろう背景線を省略している。
【0045】 本発明のこの好ましい実施形態の構成、動作、効果は、添付の図面を参照しな
がら以下の説明を考慮することによりさらに明らかになるであろう。
【0046】 上記のように、本発明の目的は、乗り物のタイヤ圧をモニターして、タイヤ圧
が減ったとき、運転者に警告するシステムを提供することにある。
【0047】 図1Aは、空気タイヤ104内に配置されている(たとえば、空気タイヤ10
4の内面に取り付けられている)RF(無線周波数)応答機102を含む従来技
術のRF応答機・システム100を示す。(不図示のアンテナがタイヤ104内
に取り付けられて、応答機102に接続されている。)応答機102は、応答機
102と関連するセンサ(不図示)によって検出された周囲圧のようなパラメー
タ測定を示すデータばかりでなく、固有の識別(ID)情報(たとえば、応答機
102自身のシリアル番号、または、それが関連する物体‐この例ではタイヤ1
04の識別番号)も含むRF信号を外部の読み取り機/無線送信機106に送信
することができる電子装置である。外部の読み取り機/無線送信機106は、応
答機102に無線送信するためのRF信号を出力し、アンテナ110を有する制
御棒108と、応答機102によって/から送信された情報を表示する表示パネ
ル112と、使用者が読み取り機/無線送信機106の機能を操作するための操
作器(スイッチ、ボタン、つまみ等)を含む。本発明はRF応答機を提供するこ
とに主として向けられている。読み取り機/無線送信機を本発明の応答機に適合
させる機能は、以下で図4から図7に関して説明される。
【0048】 知られているように、IDおよび/またはパラメータ測定の情報は、応答機1
02によって読み取り機/無線送信機106に送信された信号に各種の方法で符
号化され(圧縮され)、その後で使用者に表示するために読み取り機/無線送信
機106で「復号される」(解凍される)。RF応答機102は、外部の読み取
り機/無線送信機106によって生成され、アンテナ108により放射されたR
F信号により電力を供給されという意味で、「受動的」である。代わりに、RF
応答機102は、バッテリーによって電力が供給されるという意味で「能動的」
でもよい。本明細書で説明されている応答機システム100のような応答機シス
テムはよく知られている。
【0049】 代表的な乗り物システム 図1Bは、4つの各ホイール(不図示)に取り付けられている4つの空気タイ
ヤ104a、104b、104c、104d(104)を有する、通常の乗用車
のような乗り物152(破線で示されている)に搭載された従来技術の典型的な
タイヤ圧モニターシステム(TPMS)150を示す。
【0050】 4つのタイヤ104a..104d(104)の各々は、それぞれ電子モジュ
ール「タグ」102a..102d(102)と、タイヤ内の空気圧および/ま
たは空気温度のような1つまたは複数の状態をモニターすることができ、それぞ
れの乗り物タイヤ内のモニターされている状態を示す(たとえば、モニターされ
ている状態の関数として変調された)無線周波数(RF)信号を送信することが
できる関連するセンサ(不図示だが、よく知られている)が備えられている。タ
グ102は応答機であるのが適切であるが、代わりに、上述のように1つまたは
複数の状態センサと無線周波数送信器を有しているだけでもよい。本発明に使用
される適切なタグ102は、図2から図3Cに関して、以下でかなり詳細に説明
される。
【0051】 システム150は、単一の読み取り機/無線送信機166(106と比較され
たい)と関連する表示器ユニット162(112と比較されたい)を有する。1
つまたは複数のアンテナ160a..160d(160とする。110と比較さ
れたい)が、タグ102からRF送信を受信し、任意に、タグ102に無線送信
および/または電力供給を行うために、乗り物のシャーシーに配置される。従来
技術のシステムのこの例では、4つのアンテナ160が示されており、各アンテ
ナは、それぞれのタグ102の近接場内で、タイヤ104のそれぞれ1つに隣接
した乗り物の一定の位置に配置される。知られているように、近接場送信を使用
は、各タイヤ104から乗り物152の中央に配置されているアンテナまでの本
質的に長い距離を送信することよりも多くの顕著な利点がある。
【0052】 各ホイールに隣接したアンテナ160を使用することは全く任意であって、た
とえば、引用によってすべてが本明細書に含まれる米国特許3,553,060
号、米国特許3,810,090号、米国特許4,220,907号、米国特許
5,541,574号、米国特許5,774,047号に開示されているように
、よく知られている。
【0053】 このようにして、それぞれのタグ102からRF信号によって搬送された、モ
ニターされた状態情報は、乗り物152の運転者に後で表示(162)するため
に復号(たとえば、復調)される。判別できる適切な視覚的および/または可聴
的警告が、乗り物の製造者の任意で使用されることは本発明の範囲に含まれる。
【0054】 上記のTPMS150は、乗り物に搭載される全体のシステムの例として示さ
れたにすぎないのであって、各ホイールウェルでアンテナを備えるような、特定
の実施に本発明を限定するものとして理解されるべきではない。代わりに、たと
えば、TPMS150は、全てのタグ102の送信を受信するために、適切な位
置に配置される単一のアンテナを用いてもよい。
【0055】 図2は、本発明のRF応答機200(102と比較されたい)のブロック図で
あり、RF応答機200の主な機能部品を示している。この代表的なシステムは
、好ましくは圧力と温度を測定する実施形態として説明されるが、適切なセンサ
を用いる他のパラメータ測定を含むことは本発明の範囲に含まれる。
【0056】 応答機200は、多くの外部部品が接続された、破線202内に示されている
単一の集積回路(IC)チップ上で実現されるのが好ましい。図中の他の破線は
応答機200の主な機能「ブロック」を示し、応答機の「中核」204とセンサ
インタフェース206を含む。ICチップ202の外部にある部品は、アンテナ
212を有し、アンテナ212の端子間に接続され、LC共振タンク回路を構成
するキャパシタ214を有するのが典型的であるアンテナシステム210と、外
部の精密抵抗(Rext)216と、外部の圧力検出キャパシタ(CP)218
と、任意の外部の最高温度測定スイッチ(MTMS)220を含む。アンテナ2
12はコイルアンテナ、ループアンテナ、双極子アンテナ等の形態である。代わ
りに、応答機によって出力された信号は送信線に出力されてもよい。これらのア
ンテナの実施形態のいくつか(たとえば、ループアンテナ)に対して、キャパシ
タ214は、このようなアンテナシステムをチューニングすることは有利でない
ことがあるので省かれてもよい。以後は主に、コイルアンテナを有する応答機に
ついて説明する。
【0057】 圧力検出キャパシタCPは、重要な圧力の範囲で高い感度と線形性を有し、キ
ャパシタンス−圧力応答を有する、頑丈で温度係数が小さいセンサであることが
好ましい。一例が、当分野で知られている、上記のような全シリコン「接触モー
ド」静電容量型圧力センサである。
【0058】 応答機中核部204は、アンテナ212によって受信される125kHzの変
調されない搬送信号のようなRF信号を処理し、受信したRF信号を整流し、I
Cチップ202上の他の回路に電力を供給するために電圧を印加するインタフェ
ース回路222を含む。たとえば、インタフェース回路は2.5Vの調整された
供給電圧(Vdd)と、1.32Vの温度に無依存のバンドギャップ電圧(Vb
g)を印加する。種々の電源電圧および基準電圧を応答機の回路に印加すること
を、下記の図3Bを参照してかなり詳細に説明する。インタフェース回路222
はまた、受信したRF信号を、好ましくはインタフェース回路222が受信した
際の入力周波数(Fi)で、応答機200によって外部の読み取り機/無線送信
機(たとえば、106、166)に送信される信号の出力周波数(Fc)ばかり
ではなく、ICチップ202上の他の回路のタイミングを制御するクロック信号
を公知の方法で生成するクロック生成回路224に出力する。
【0059】 タイミング生成器/シーケンサ回路226は、クロック生成器回路224から
クロックパルスを受信し、パラメータ(たとえば、温度と圧力)測定がなされる
所定の時間の期間(それぞれtTとtP)の間、タイミングウインドウ(下で説明
するWTおよびWP)を生成するために、クロックパルスを処理(たとえば、分周
する)する。タイミングウインドウWTとWPは、ほぼ等しい時間でも、等しくな
い時間でもよい。タイミング生成器/シーケンサ回路226はまた、センサイン
タフェース206で実行される種々の機能(たとえば、以下でかなり詳細に説明
する圧力測定およびデータ収集、温度測定およびデータ収集)のタイミングとシ
ーケンスを制御し、アルゴリズム状態マシン(ASM)として実現されることが
好ましい。
【0060】 応答機中核部204は、温度および圧力測定値(カウント値)をそれぞれ収集
し保存する温度レジスタ232(たとえば12ビット)と圧力レジスタ234(
たとえば12ビット)と、EEPROMアレイを含む、アドレス指定可能なメモ
リ(たとえば120ビット)のブロック236を含むレジスタ/カウンタ回路2
30をさらに含む。レジスタ232、234とEEPROMアレイ236は、I
Cチップ202上のアドレス可能なメモリのブロックを示す破線238内に示さ
れている。
【0061】 レジスタ/カウンタ回路230はまた、行デコーダ242ばかりでなく、信号
(すなわちデータ)が、インタフェース回路222を介して、アンテナシステム
210を流れるデータストリームの中の選択された測定タイヤ動作特性を外部読
み取り機/無線送信機(たとえば、106、166)に送信する、ライン244
上の変調回路246に出力されるシーケンスを制御するマルチプレクサ・列デコ
ーダ240を含む。
【0062】 応答機中核部204はまた、変調情報(たとえば、温度または圧力測定値)が
変調回路246に出力されるレートを制御するボーレート生成器248を含む。
ボーレート生成器248はまた、応答機の出力周波数Fcを制御するデータ搬送
クロックと、測定値、校正情報、識別等を含むデータストリームが応答機200
の出力搬送信号に変調されるレートを制御するデータレートクロックを出力する
【0063】 センサインタフェース206は、外部抵抗(Rext)216に重畳される、
温度検出部品の予測可能な特性電圧(たとえば、下で説明するトランジスタQ1
のVbe)に関連する出力電流I(T)/Nをライン251に流す回路250を
含む。ライン251上の出力電流I(T)/Nは緩和発振器252に流される。
一般的に、緩和発振器252は、ライン251上の出力電流I(T)/Nと、発
振器回路に切替えることができる外部のキャパシタンス(CP)218ばかりで
なく、緩和発振器252に関連する内部のキャパシタンスCFX1、CFX2の関数で
ある電圧変化率(dV/dT)によって制御される周波数で発振する。以下でか
なり詳細に説明するように、周囲温度と周囲圧力の双方を示す緩和発振器252
からの出力信号Fosc’は、ライン253に出力される。ここで使用している
ように、「周囲」という用語は、応答機200の近く、特に、応答機200に関
連するそれぞれのセンサの近くで、測定されているパラメータを指す。応答機2
00、102が空気タイヤ(たとえば104)内に搭載されたときは、「周囲圧
力」と「周囲温度」はタイヤ104内の膨脹媒体(たとえば空気)の圧力と温度
を指す。
【0064】 動作時、外部源(たとえば、不図示の読み取り機/無線送信機。106、16
6と比較されたい)からのRF信号がアンテナ212により受信される。RF信
号は、RF応答機200に電力を供給するために、整流されて使用される。変調
回路246に出力された変調情報は、アンテナシステム210の特性(たとえば
、インピーダンス、共振周波数等)を変更するために用いられる。この変更は、
外部の読み取り機/無線送信機106、166により検出されて復号され、温度
と圧力情報をRF応答機200から外部の読み取り機/無線送信機106、16
6へ返送する。
【0065】 タイミング生成器/シーケンサ回路226は、外部の圧力検出キャパシタンス
(CP)218が、緩和発振器252によって出力される、周波数Fosc’の
信号の生成に含められるときを制御し、データ収集回路254を介した、圧力お
よび温度カウント値の収集も制御する。たとえば、温度を測定するときには、温
度検出電流I(T)が内部の発振器キャパシタ(CFX1、CFX2)を通るが、圧力
検出キャパシタンス(CP)218はこれらのキャパシタンスからは切り離され
ている(含められていない)。これは、ライン253で観測される、発振器出力
信号の周波数Fosc’が温度のみの関数であることを意味する。圧力検出キャ
パシタンス(CP)218が「接続される」と、ライン253上の発振器252
の出力周波数Fosc’は、以下でかなり詳細に説明するように、圧力と温度の
双方の関数になる。以下でかなり詳細に説明するように、圧力‐温度測定値から
「圧力のみ」の読み取り値を取り出すアルゴリズムが、読み取り機/無線送信機
106、166で用いられている。
【0066】 本明細書でなされている「圧力読み取り値」、「圧力カウント値」、「圧力応
答」、「圧力レジスタ」等の呼称は、ハイブリッドな圧力‐温度読み取り値を実
際に生成する、この応答機技術によって測定されるような「圧力」を一般に指す
ことに注目されるべきである。このハイブリッドな読み取り値がその温度成分を
除去するために処理されると、その読み取り値は「圧力のみ」の読み取り値と呼
ばれる。
【0067】 タイミング生成器/シーケンサ回路226により制御されると、データ収集回
路254は、温度または圧力のいずれが測定されているかに応じて、緩和発振器
の出力信号Fosc’を、ライン255を介して温度レジスタ232へ送り、ま
たは、ライン257を介して圧力レジスタ234へ送信する。カウンタが、発振
器周波数Fosc’をレジスタ233、234で保存されるカウント値に変換す
る。タイミング生成器/シーケンサ回路226によって与えられたタイミング「
ウインドウ」は、よく知られた、制御された持続時間を有する。その結果、タイ
ミングウインドウが「閉じている」ときに、それぞれの温度または圧力レジスタ
(それぞれ232、234)に残っている(収集されている)カウント値は、緩
和発振器252の出力周波数Fosc’の関数であり(それに比例し)、したが
って、どちらがそのタイミングウインドウの間に測定されても、温度または圧力
の関数である。
【0068】 EEPROMアレイ236は、読み取り機/無線送信機(たとえば、106、
166)が、温度および圧力カウント値(それぞれNTおよびNP、下でかなり詳
細に説明する)を、たとえば、表示器112、162を介して使用者に表示でき
る温度および圧力読み取り値に変換するために用いる校正定数を保持するために
用いられる。EEPROMアレイ236はまた、応答機のIDと、応答機の校正
データと、所与の応答機に特有のその他のデータを保存することができる。
【0069】 図3は、図2の応答機200のいくつかの部品、主として図2のセンサインタ
フェースセクション206に関して上述した部品のより詳細な概略図300であ
る。
【0070】 この概略図300では、通常の回路記号が用いられている。たとえば、相互に
交差する線は、接合点(交差点)に「点」がなければ、相互に接続されていない
し、「点」があれば線は相互に接続されている。トランジスタ、ダイオード、接
地、抵抗、キャパシタ、スイッチ、コンパレータ、インバータ、および論理ゲー
ト(たとえば、「AND」、「NAND」、「OR」、「NOR」)を表わす通
常の記号が用いられている。
【0071】 この回路はCMOSの実施形態に関して説明されており、後ろに数字が添えら
れる「P」(たとえば、「P1」)はPMOS(P‐チャネル)トランジスタを
示し、後ろに数字が添えられる「N」(たとえば、「N1」)はNMOS(N‐
チャネル)トランジスタを示す。CMOSトランジスタはFET(電界効果型ト
ランジスタ)型であって、各々は3つの「ノード」または「端子」‐すなわち、
「ソース」(S)と、「ドレイン」(D)と、ソースとドレインとの間の電流の
流れを制御する「ゲート」(G)を有する。以下の説明では、多くのPMOSと
NMOSトランジスタが、ドレイン(D)がゲート(G)に接続されていること
を意味する「ダイオード接続」がなされていることが明らかになる。トランジス
タ、特にCMOSトランジスタの動作の一般的な理論は、本発明にもっとも近い
技術の当業者には公知である。
【0072】 以下の説明から明らかなように、多くのCMOSトランジスタは「カレントミ
ラー」配置で接続されている。カレントミラーの概念はよく知られており、最も
簡単な形態では、相互に接続されたゲートを有する同じ極性の2つのトランジス
タ(たとえば2つのPMOSトランジスタ)を有し、トランジスタ対の1つがダ
イオード接続されている。カレントミラーは、電流をダイオード接続されている
トランジスタに流すことを一般に含み、その結果として、その電流を生成するた
めに必要とされる、ダイオード接続されているトランジスタのゲート電圧を生成
することになる。一般に、ダイオード接続されたトランジスタのゲート電圧は、
そのトランジスタを流れるミラー電流を生成するために必要などのような電圧に
もなりうる。ダイオード接続されているトランジスタは、定義により、ダイオー
ド接続されているトランジスタのゲート電圧を他の任意の同様に接続されている
トランジスタに印可することによって、ゲート電流を有しないので、ミラー電流
が同様に接続されているトランジスタを流れる。通常は、カレントミラートラン
ジスタはすべて同じ物理的面積を有し、その場合にはミラー電流はミラーされて
いる電流とほぼ同じである。トランジスタの一方の(面積)を他方よりも物理的
に大きくまたは小さくすることによって、ミラーされている電流より大きくまた
は小さくなるミラー電流を生成することもまた知られている。異なる面積を有す
るこのような同様に接続されたトランジスタがカレントミラー配置で接続される
と、スケールされた(大きくまたは小さくされた)面積は、これに対応して、ス
ケールされた(大きくまたは小さくされた)電流を生成する。
【0073】 以下では主に、回路の種々の部品の間の多くの接続が図に明らかに示されてお
り、説明の重点は、全てが図に明示されている種々の部品の間の個々の接続を(
うんざりするほど)説明することではなく、回路の種々の部品の種々の機能、お
よび、回路の種々の部品の間の相互作用に置く。
【0074】 アンテナシステム210は、交流(AC)出力を全波整流器回路302に与え
る、コイルアンテナ212と、(L‐C共振タンク回路を形成するためにアンテ
ナ212の両端に接続される)任意のキャパシタ214を有する。
【0075】 全波整流器回路302(222と比較されたい)は、示されているように、従
来の方法で接続された、2個のPMOSトランジスタと2個のダイオードを有し
、全波整流された直流(DC)電圧をライン303に出力する。キャパシタ30
4が、ライン303上の全波整流されたDC電圧の変動(「リプル」)を「平滑
にする」(フィルタにかける)ために、ライン303とグラウンドの間に接続さ
れる。このようにして、ライン303上の電圧は、応答機の残りの部品のために
使用できる電圧−この場合では、ライン303上の正電源電圧Vccとなる。
【0076】 図2のベース‐エミッタ電圧−電流変換器250にほぼ対応する温度検出回路
306が、ライン303(Vcc)とグラウンドの間に接続され、P1、P2、
N1およびN2という記号が付けられた4個のCMOSトランジスタと、Q1と
いう記号が付けられた横形バイポーラトランジスタを含み、外部抵抗216(R
ext)に接続されている。トランジスタP2とN1は、図示されているように
、ダイオード接続されている。2つのトランジスタP1とP2はカレントミラー
配置で接続され、2つのトランジスタN1とN2も、カレントミラー配置である
と一般にみなされている配置で接続されている。トランジスタN1のソース(S
)は、トランジスタQ1を介して接地され、トランジスタN2のソースは、外部
抵抗(Rext)216を介して接地されている。
【0077】 明らかになるように、温度検出回路306の、(たとえば、応答機が関連する
タイヤ内の)検出された周囲温度に比例する信号(たとえば電流)を生成する性
能は、トランジスタQ1のベース‐エミッタ電圧が、予測可能性が高く、再現性
の高い温度の関数であるという特徴に大きく依存する。抵抗(Rext)216
は外部の精密基準抵抗であって、その値は(トランジスタQ1の温度依存性とは
対照的に)温度にはほとんど依存しない。抵抗(Rext)216の適切な値は
、たとえば、20.5kΩまたは455kΩである。
【0078】 トランジスタN2は、「ソース‐フォロワ」モードで、トランジスタP2と外
部抵抗216(Rext)の間に接続されている。電圧がトランジスタN2のゲ
ート(G)に印加されると、そのソース電圧はそのゲート電圧(に、そのゲート
とソースの間の固有の電圧降下を引いたもの)に「従う」。
【0079】 トランジスタN1を電流が流れると、そのゲート電圧は、トランジスタQ1の
エミッタ電圧より高電圧側にそのゲート‐ソース電圧降下(Vgs)分だけずら
される。トランジスタN1とN2は本質的に同じであり、2個のトランジスタN
1とN2を同じ電流が流れるので、それらは同一のゲート‐ソース電圧降下(V
gs)を有する。結果として、トランジスタN2のソースにおける、外部抵抗2
16(Rext)の両端の電圧は、トランジスタQ1のエミッタにおける電圧と
ほぼ同一になる。したがって、オームの法則(E=IRまたはI=E/R)を適
用すると、外部抵抗216(Rext)を流れる電流は、トランジスタQ1のエ
ミッタ電圧を外部抵抗(Rext)216の抵抗値で割ったものに等しくなる。
【0080】 通常の動作では、外部抵抗(Rext)216を流れる電流の全ては、トラン
ジスタN2のソースを流れ、したがって、ダイオード接続されているトランジス
タP2を流れる。カレントミラー接続によって、トランジスタP2を流れる電流
は、トランジスタP1において複写される(映される)。これによって、トラン
ジスタN1とN2を流れる電流はいつでも同じになり、さらに、トランジスタQ
1のエミッタ電圧と外部抵抗(Rext)216の両端の電圧は、電圧およびプ
ロセスの変化とは関係なく、同一になることがさらに確実になる。上記のように
、トランジスタN1とN2は、カレントミラー配置と一般にみなされるような配
置で接続される。しかしながら、それらは厳密には同一に接続されていないので
、回路306におけるこれらの機能は主としてQ1とRextを「整合する」こ
とにある。
【0081】 要するに、回路306は外部抵抗(Rext)を流れる電流I(T)を確実に
予測できるようにし、トランジスタQ1の絶対温度(T)の関数であるようにす
る。以下でかなり詳細に説明するように、外部抵抗(Rext)216を流れる
この温度依存電流I(T)は、トランジスタQ1の温度を示す信号を外部読み取
り機(106、図1)に出力するために、緩和発振器(312、以下で説明する
)に映される。以下でかなり詳細に説明するように、緩和発振器312の出力周
波数Fosc’は、トランジスタQ1の絶対温度(T)の関数である。
【0082】 この点において、全体の応答機回路の温度検出素子として用いられているのが
、本質的にトランジスタQ1であることに注目することは有用である。この応答
機回路は、CMOS技術で実現されるこのようなトランジスタの固有の特性を有
利に用いているので、トランジスタQ1のベース‐エミッタ電圧は−2.2mV
/℃という予測可能な量で変化する。
【0083】 本発明の応答機は、応答機の回路に電力を供給するために、外部電源(106
、図1)によって応答機に供給されるRFエネルギーに依存する「受動」素子の
点から説明されていることは注目されるべきである。しかしながら、この応答機
がバッテリーの形のような自身の電源を含むことは本発明の範囲に含まれる。い
ずれの場合にも、温度検出回路306に関して説明したような回路に電力を最初
に供給するときは、その静止状態からその通常動作状態へ、信頼でき、かつ、予
測可能な(制御された)方法で、「しだいに移行する」ようにすることが重要で
ある。そのために、温度検出回路306と「起動」回路308の間に接続されて
いる2本のライン305と307が示されている。
【0084】 起動回路308(図2のベース‐エミッタ電圧−電流変換器250の一部でも
ある)は、ライン303の電源電圧(Vcc)とグラウンドの間に接続されて、
(i)応答機(200)が電力を供給されていない状態から最初に起動するとき
、温度検出回路306を流れる電流を得ることと、(ii)トランジスタP2を
流れる電流を映して、電源を基準とする電流からグラウンドを基準とする電流に
変換するという2つの主要な目的を有する。
【0085】 起動はトランジスタP3によって開始される。トランジスタP3は、「弱いプ
ルアップ」モードで機能するように、高いチャネル抵抗を有するように製造され
ている。そのゲートは接地されているので、常に「オン」であり、かなり高い抵
抗(たとえば1MΩ)を有する抵抗のようにふるまう。
【0086】 起動時には、回路の他の場所には電流が流れていないので、トランジスタP3
はトランジスタN3のゲートを電源電圧(Vcc)に向かって引き上げるように
動作し、これによって、トランジスタN3を「オン」にし、これにより、トラン
ジスタN3の接地されているソースが、そのドレイン(D)に有効に接続される
。トランジスタN3は、今度は、トランジスタP1、P2、P4のゲートを接地
し、ダイオード接続されているトランジスタP2のドレインも接地する。これに
より、電流が温度検出回路306のトランジスタP2を通じてトランジスタN3
のドレインに流れ込む。トランジスタP1、P2、P4は、(「Pbias」ラ
インを介して)カレントミラー接続されているので、現在トランジスタP2を流
れている電流は、トランジスタP1とP4に映される。電流がトランジスタP4
を通じてダイオード接続されているトランジスタN5に流れると、トランジスタ
N4とN5の間のカレントミラー接続によって、対応する電流がトランジスタN
4を流れ、これによって、トランジスタN3のゲートをグラウンドに引き下げて
、これにより、トランジスタN3を流れる電流を有効に「遮断する」。
【0087】 しかしながら、今は電流がカレントミラーされているトランジスタP1、P2
、P4を流れているので、トランジスタP1からダイオード接続されているトラ
ンジスタN1を介してトランジスタQ1に流れ込む電流が、温度検出回路306
を(そのゼロ電流状態ではなくて)その安定な動作点状態において「起動」させ
る。起動の後、トランジスタN3は、その意図された機能を実行して、回路から
ほぼ「切り離される」。
【0088】 トランジスタN5は、トランジスタN4と、(以下で述べるように、トランジ
スタN6と)カレントミラー配置で接続されている。したがって、ほぼ、外部抵
抗(Rext)216を流れている電流に等しい電流がトランジスタN5を流れ
るので、同じ電流がトランジスタN4を流れ、これによって、ライン309上に
基準電圧(Nbias)を生成する。ライン309′上の供給電圧(Vdd)ば
かりでなく、ライン309上の基準電圧(Nbias)は、電流スケーリング回
路310に印加される。
【0089】 ライン309′上の供給電圧(Vdd)は、チップ上の他の場所で、従来の方
法で生成されたバンドギャップ電圧(Vbg)の倍数のような、任意の適切なや
り方で印加され、その大きさ(たとえば1.32V)は、チップの製造に用いら
れるシリコンプロセスに固有であるなど、温度とは無関係でなければならない。
このような安定な(たとえばバンドギャップ)電圧(たとえばVbg)と、それ
から得られる電源電圧(たとえばVdd)を備えることは、本発明が最も近い分
野の当業者の理解し得る範囲内に十分に含まれており、以下で図3Bに関してか
なり詳細に説明する。
【0090】 電流スケーリング回路310(図2のベース‐エミッタ電圧−電流変換器の一
部でもある)は下記の例示の方法で作製される。トランジスタP5、P6のソー
スは供給電圧Vddに接続される。トランジスタN6のゲートは、ライン309
上の基準電圧(Nbias)を受ける。トランジスタN6はカレントミラー配置
でトランジスタN5(および前記トランジスタN4)に接続されているので、ト
ランジスタN4とN5を流れる電流I(T)の流れを映す。結果として、ダイオ
ード接続されているトランジスタP5を流れる電流の流れは、トランジスタN4
、N5、N6を流れる電流の流れを映す。
【0091】 トランジスタP5、P6はカレントミラー配置で接続されているが、トランジ
スタP6を流れる電流が、トランジスタP5の物理的面積とトランジスタP6の
物理的面積との比(N)によって増倍または縮減されるように(従来のCMOS
作製技術を用いて)作製されている。たとえば、トランジスタP6のサイズがト
ランジスタP5のサイズより小さい(すなわち、トランジスタP5の面積がトラ
ンジスタP6の面積より「N」倍大きい)場合、トランジスタP6を流れる電流
はトランジスタP5を流れる電流よりも、それに比例して小さくなる(N分の1
)。したがって、トランジスタP6を流れる「スケールされた」電流は、図に「
I(T)/N」と記されており、ライン311(251と比較されたい)上で、
緩和発振器回路312(252と比較されたい)に与えられる。トランジスタP
5とトランジスタP6の間の電流の比は、トランジスタの一方を他方より単に大
きく作製する、または、2つのトランジスタのうち一方を2つまたはそれより多
くの同じサイズのトランジスタの集合体として実現し、その合計面積が2つのト
ランジスタのうち他方の面積よりも大きくすることによるなど、従来の回路プロ
セス技術により容易に実現できることはよく知られている。
【0092】 緩和発振器回路312(252と比較されたい)は、ごく通常の構成のもので
あって、その2つの相経路のそれぞれの「フロントエンド」に二対のトランジス
タ−一方の相経路(1)314aのフロントエンドにおける一対の相補トランジ
スタP7とN7、および、他方の相経路(2)314bのフロントエンドにおけ
る他の一対の相補トランジスタP8とN8−を含む。
【0093】 所与のトランジスタ対(たとえばP7とN7)に対して、図示されているよう
に接続されているので、これらの共通のゲート電圧が高いと(すなわち正電源側
)、(たとえば、相経路314aへの)出力は接地され(グラウンドに接続され
て、ライン311の電流I(T)/Nから分離される)、これらの共通ゲート電
圧が低いと、出力は、ライン311上を流れる電流I(T)/Nを緩和発振器3
12の相経路(たとえば314a)のそれぞれに流す。緩和発振器312のよう
な回路について知られているように、トランジスタ対の一方(たとえば、P7と
N7)の共通ゲート電圧が高いと、トランジスタ対の他方(たとえば、P8とN
8)の共通ゲート電圧は低く、トランジスタ対の一方(たとえば、P7とN7)
の共通ゲート電圧が低いと、トランジスタ対の他方(たとえば、P8とN8)の
共通ゲート電圧は高くなる。このようにして、各相経路314aと314bは、
それぞれ、他の相経路314bと314aのものと同じこともあれば、異なるこ
ともあるデューティサイクル(すなわち、その「オン」時間)を有する。したが
って、各トランジスタ対(たとえば、P7とN7)は、それぞれの相経路(たと
えば314a)への「入力スイッチ」であるとみなされる。
【0094】 緩和発振器312の各相経路314aと314bは、入力として、コンパレー
タ316aと316bを有し、コンパレータ316aと316bの負(−)入力
とグラウンドの間に接続されている一定値のキャパシタCFX1とCFX2をそれぞれ
有する。キャパシタCFX1とCFX2は、それぞれ2〜5pf(ピコファラド)の典
型的なキャパシタンス値を有し、小さい温度係数(たとえば、20ppmより小
さい)を示すポリ−ポリ・キャパシタのような、等しい値の「オンチップ」素子
として実現されることが好ましい。コンパレータ316aと316bの正(+)
の入力(端子)は一緒に結合されて、温度に依存しない、1.32Vのような、
基準しきい値電圧Vbgに設定される。
【0095】 「NOR」論理ゲート318aと318bが、各相経路314aと314bの
出力にそれぞれ接続され、2つのNORゲート318aと318bは、出力をラ
イン319aと319bに出すラッチ回路を形成するために、交差接続される。
したがって、交差接続されたNORゲート318aと318bは、フリップフロ
ップ、すなわち、RS(リセット/セット)ラッチとして機能できる。
【0096】 入力スイッチ(たとえば、P7とN7)の一方の共通のゲート電圧が高いと、
その相経路(たとえば314a)の対応するキャパシタ(たとえばCFX1)が接
地される(短絡されて、放電される)。逆に、入力スイッチ(たとえば、P7と
N7)の一方の共通のゲート電圧が低いと、ライン311からのスケールされた
電流I(T)/Nがその相経路(たとえば314a)の対応するキャパシタ(た
とえばCFX1)に流され(流れ込めるようにされ)て、キャパシタは充電を開始
する(キャパシタの端子間の電圧が上昇する)。キャパシタCFX1/CFX2の端子
間電圧がコンパレータの基準電圧Vbgに達すると、コンパレータ316a/3
16bの出力が低くなって、ライン319a/319bにおけるラッチ318a
/318bの出力の状態を変える。このようにして、緩和発振器312は、キャ
パシタCFX1とCFX2の立ち上がり時間と、重要なことには、キャパシタCFX1
FX2に流されているスケーリングされた電流I(T)/Nによって決定される
周波数Foscで発振する。より大きい電流I(T)/Nが流されると、キャパ
シタCFX1とCFX2の電圧は一層速く立ち上がって、しきい値電圧をより速く超え
、緩和発振器312をより速く発振させ、これによって、ライン319a上の信
号の周波数Foscを高くする。ライン319a上の信号は、示されているよう
に、インバータ320によって反転され、ライン321上に周波数Fosc′の
信号を出力する。
【0097】 以下でかなり詳細に説明するように、発振器312は、タイミング生成器/シ
ーケンサ226により制御されて、相互に排他的な2つのモード、温度検出モー
ド(時刻t0とt1の間)と圧力検出モード(時刻t1とt2の間)で動作する
ように制御される。発振器の出力信号の周波数Fosc(およびFosc′)は
、これら2つのモードのそれぞれで異なる。
【0098】温度および圧力読み取り値の生成 空気タイヤに関連する応答機200の典型的な状況では、空気タイヤ内の圧力
を決定することが第1に望ましい。たとえば、典型的な乗用車のタイヤは、約3
2psi(約221kPa)で適切に充填される。タイヤの充填圧力は通常、「
冷たい」圧力(タイヤが走行により発熱していないときに測定された圧力)とし
て指定されるが、モニター装置は、たいてい走行中の、したがって「熱い」タイ
ヤで測定された圧力を知らせるので、空気タイヤ内の充填媒体(たとえば空気)
の温度を決定することが第2に望ましい。温度測定値を利用して、モニターシス
テム(たとえばTPMS150)は、たとえば、測定された圧力を、理想気体法
則(PV=μRT)を基にした簡単な計算で「冷たい」圧力に変換できる。この
「冷たい」圧力は、「温度無依存」の圧力とみなせ、それはタイヤに入れられて
いる空気の質量を示すものでもある。本発明の応答機200を参照して、それが
生成するハイブリッドな「圧力」測定値を、(下で詳細に説明される異なる計算
によって)、このような気体法則の計算でそれを使用する前に、真に圧力のみの
測定値に変換しなければならない。
【0099】 たとえば、乗り物の空気タイヤがそれの指定されている圧力で走行さられたな
らば、燃料消費量の約10%の減少が実現されるだろうと見積もられている。プ
ロの運転者は通常、この問題に敏感で、頻繁に圧力を点検し、調整するが、自家
用車の平均的な運転者は、たとえば、タイヤが見た目でへこむまで、タイヤ圧に
注意することはほとんどない。このような場合、車のダッシュボードにLCD(
液晶表示器)の表示などが、動的なタイヤの充填情報を、空気タイヤにここで説
明しているような応答機が備えられている車の運転者に知らせることができるで
あろう。同様に重要なのが、いろいろのタイヤ製造者によって市販されている「
ランフラット」タイヤの出現である。グッドイヤーのEMT(移動性拡大技術(
extended mobility technology))シリーズのタ
イヤが「ランフラット」タイヤの典型であり、その全体的な目的は、運転者が空
気の減った(「へこんだ」)タイヤで、「かなりの」走行速度(たとえば時速6
0マイル、すなわち、時速144キロメートル)で、自動車の正常な運転を維持
しながら、50マイル(約120キロメートル)まで走行できるようにすること
である。このようなランフラットタイヤは一般によく知られており、それ自体は
本発明の一部を構成するものではない。ランフラットタイヤを用いて「へこんだ
」状態で走行しているとき、運転者が、タイヤが完全に「へこんでいて」、運転
者の都合が最も早くつきときに(そして、ランフラットの走行距離限界の前に)
修理または交換する必要があることを、視覚的であれ、音響的(たとえばビープ
音)であれ、通知によって示されるような「仮の時間」で走行していることを運
転者に警告することが特に重要である。
【0100】 緩和発振器312が動作できるようにすることにより、その出力信号の周波数
Fosc(およびFosc′)はトランジスタQ1の(によって検出される)絶
対温度の関数になる。これは、温度検出モードと圧力検出モードの双方において
当てはまる。
【0101】 温度検出モードでは、好ましくはCFX1とCFX2のキャパシタンス値が等しい場
合、緩和発振器312は対称的な(均衡のとれた、50%)デューティサイクル
を有する。圧力検出モードでは、圧力検出キャパシタ(CP)218が、CFX2
両端の半導体スイッチ350によって切替えられ、これは、緩和発振器312の
デューティサイクルと、出力周波数Fosc(およびFosc′)を変える。
【0102】 温度検出モードでは、固定キャパシタCFX1とCFX2のみが交互に充電(および
放電)され、結果として、周囲温度に比例した周期を有する50%のデューティ
サイクルを得る。圧力検出モードでは、圧力検出キャパシタ(CP)218が発
振器312の相経路314bに切替えられる。したがって、所与の温度に対して
、発振器の周期の最初の半分では、相経路314aは温度検出モードのように振
る舞い、発振器の周期の第2の半分では、相経路314bは、固定キャパシタC FX2 のキャパシタンス値と圧力検出キャパシタ(CP)218のキャパシタンス値
に比例するように振る舞う。これは、実際には、発振器をスローダウンさせ、そ
のデューティサイクルを変える。デューティサイクルの変化は、CPとCFX2の比
を示す。したがって、2つの周期(回路中にCPが存在したり、存在しなかった
りする)の比から、付加したキャパシタCP、したがって、検出された圧力がど
れだけかを計算することは容易である。以下でかなり詳細に説明するように、圧
力検出モードにおける発振器出力の温度依存性は、簡単に完全に取り除ける。
【0103】 圧力検出キャパシタ(CP)218が発振器回路に切替えられるときの発振器
の「スローイングダウン」は、所与の圧力測定ウインドウ(たとえばWP)の間
にカウント値される発振器出力のパルス数(出力周波数)が、同様な持続時間の
温度測定ウインドウ(たとえばWT)の間よりも比較的少なくなる(減少する)
ことを結果として避けられない。いいかえると、「スローダウンされた」発振器
は、パラメータ測定値を示すカウント値が集められるレートを低下させる。圧力
測定ウインドウ(WP)の間に生成されたカウント値(NP)の分解能(量)を上
げるため、適切な数の圧力カウント値を圧力レジスタ234に収集できるように
、圧力測定ウインドウ(WP)のサイズを増大させる(持続時間を変化させる)
ことが考えられる。これは、圧力検出モードにおける圧力測定ウインドウ(WP
)(時刻t1とt2の間)の終りを定める時刻t2の値を、タイミング生成器/
シーケンサ226により制御して、(他の場合よりも)大きくするだけで容易に
実行することができる。たとえば、温度測定ウインドウWT(時刻t0とt1の
間)を数(たとえば8)ミリ秒のオーダーにし、圧力測定ウインドウ(WP)を
数十(たとえば80)ミリ秒のオーダーにする。あるいは、緩和発振器312の
基本発振周波数を高くし、これによって圧力カウント値の全体の分解能を高くす
るために、電流スケーリング回路310から緩和発振器312へ流れ出るスケー
リングされた電流(I(T)/N)を、圧力測定ウインドウ(WP)の間増大さ
せることが考えられる。これは、たとえば、トランジスタP5よりサイズ(面積
)が小さいトランジスタP6の場合には、トランジスタP6の代わりに、トラン
ジスタP5とP6の面積の比が1に近く(すなわち、あまり縮減されず)、緩和
発振器312への電流、したがって、それのカウント値レートが増大されるよう
に、トランジスタP6よりも大きな面積を有するトランジスタP6′(不図示)
に切り替えるだけで容易に実行することができる。もう1つのトランジスタP6
′のこのような切替えは、圧力検出キャパシタ(CP)218で切り替わる前記
スイッチ350に匹敵するスイッチ(不図示)で容易に行われる。本発明の最も
近い分野の当業者は、圧力検出キャパシタ(CP)218が発振器回路にスイッ
チされたとき、ここで示した教示から、発振器の「スローイングダウン」をどの
ようにしてオフセットするか容易に理解できるであろう。
【0104】圧力応答性の最適化 空気タイヤの圧力をモニターしているときには最高に重要である正確な圧力読
み取り値を得る(および表示する)ために、応答機回路のあるパラメータが、そ
の圧力応答性を最大にし、それにより、外部の読み取り機/無線送信機(たとえ
ば、106、166)によって表示される圧力読み取り値の精度を改善するため
に、設定される。
【0105】 以上で述べたように、応答機は、外部の読み取り機/無線送信機106、16
6へ送られる2値12ビットのワードの値を変えることによって、圧力センサ(
P)218の変化するキャパシタンス値に応答する。この2値ワードは、タイ
ミング生成器/シーケンサ226によって設定されるタイミングウインドウWP
(t1とt2の間)の間の発振器周波数のカウント値である。したがって、圧力
応答は圧力検出キャパシタ(CP)218のキャパシタンス値の単位変化当りの
カウント値変化として記述できる。
【0106】 応答機の圧力応答性(および分解能)は、いくつかの要因に依存することが判
明しており、要因のそれぞれは解析できる。たとえば、以下のことが確かめられ
ている。 (a)圧力測定ウインドウWPを温度測定ウインドウWTより大きくするために、
)圧力測定ウインドウWPを増大させると、圧力検出キャパシタ(CP)218の
所与の値に対して、圧力カウント値NP(温度カウント値NTではない)が増大し
、(以上で詳細に説明したように、)圧力測定中に生ずる、温度測定と比較して
相対的に低い発振器周波数を補償する。 (b)発振器312に与えられるスケーリングされた電流I(T)/Nを増大さ
せると、圧力検出キャパシタ(CP)218の所与の値に対して、圧力カウント
値NPが比例して増加する。 (c)キャパシタCFX1および/またはCFX2の値が減少すると、圧力検出キャパ
シタ(CP)218の所与の値に対して、圧力カウント値NPが比例して増加する
。 (d)発振器に与えられるスケーリングされた電流I(T)/Nを増大させると
、圧力カウント値NP(CPの所与の値に対して)が、キャパシタCFX1とCFX2
値の減少よりも速いレートで、比例して増加する。 (e)スケーリングされた電流I(T)/Nを増大させると、電流の増大が圧力
測定ウインドウWPの間のみで生じさせることができないのであれば、圧力カウ
ント値NPと温度カウント値NTの双方が増加する。 (f)キャパシタCFX1および/またはCFX2の値を減少させると、キャパシタの
一方のみが変化させられるとしても、圧力カウント値NPと温度カウント値NT
双方が増加する。
【0107】 一般的な提案として、圧力カウント値NPを増加させることが望ましい。しか
しながら、本発明の最も近い分野の当業者は、ICチップのある回路の性能に対
し、ある周波数において、許容できないほど大きい、圧力カウント値を増加させ
る実際的な上限があることを容易に理解できるであろう。
【0108】パラメータの測定 図3Aは、応答機において温度および圧力測定値を収集する最終ステップに含
まれる部品を示す。緩和発振器312によって出力される信号Fosc′が、ラ
イン321(253と比較されたい)上で、データ収集回路254の2つのAN
Dゲート360と362のそれぞれの入力に出力される。信号(「温度収集」)
が、ライン255上を介して、測定された温度を示すカウント値(「データ」ま
たは「読み取り値」)NTで、温度レジスタ232をロードするように、温度検
出ウインドウ(WT)の間に、タイミング生成器/シーケンサ226によって、
ANDゲート360の他の入力に出力される。別のデータ信号(「圧力収集」)
が、測定された圧力を示すカウント値(「データ」または「読み取り値」)NP
で、圧力レジスタ234をロードするように、圧力検出ウインドウ(WP)の間
に、タイミング生成器/シーケンサ226によって、ANDゲート362の他の
入力に出力される。レジスタ232と234のそれぞれは、入力される発振信号
Fosc′を保存されるカウント値に変換する、各レジスタにそれぞれ関連する
カウンタ(不図示)を有する。その後、2つのカウント値NTとNPは、レジスタ
232、234からMUX240を介して、上述の変調回路246にシフトされ
る。
【0109】 応答機に電力が供給されると、温度と圧力は連続的に測定され、これらの測定
値は、データストリームのデータワードとして、外部の読み取り機/無線送信機
106、166に返送される。たとえば、温度および圧力パラメータのそれぞれ
は、大きな(たとえば144ビット)データストリームの選択された(既知の)
部分に12ビットのデータワードとして、読み取り機/無線送信機106、16
6に返送される。データストリーム全体の1ビットは、MTMSスイッチ220
の状態(たとえば、「閉じている」または「開いている」)に割り当てられる。
応答機によって外部の読み取り機/無線送信機106、166に送信される典型
的なデータストリームの完全な説明は、下で図3Cを参照して行われる。
【0110】 温度は、期間tTを有する一定の期間(t0からt1までの時間のウインドウ
T)の間に発振器312から出力されたサイクル数をかぞえることによって適
切に測定される。たとえば、ダウンカウンタ(不図示、しかし温度レジスタ23
2と組合わされている)が、ウインドウWTの期間tTの終わりに、温度カウント
値NTが生成されるように、発振器によってクロックを供給される。温度カウン
ト値NTと温度の関係は、本実施形態の回路300では、ほぼ線形である。
【0111】 同様に、圧力は、期間tPを有する一定の期間(tからt2までの時間の時間
のウインドウWP)の間に、発振器312から出力されたサイクル数をかぞえる
ことによって測定される。たとえば、ダウンカウンタ(不図示、しかし圧力レジ
スタ234と組合わされている)が、ウインドウWPの期間tPの終わりに、温度
カウント値NPが生成されるように、発振器によってクロックを受ける。圧力カ
ウント値NPと圧力との関係は、本実施形態の回路300については、実際の圧
力と温度の双方の予測可能な関数である。以下で説明するように、温度カウント
値と「圧力」カウント値(NTとNP)を操作することによって、このハイブリッ
ドな圧力‐温度値は、圧力のみの値を決定するのに使用される。
【0112】読み取り機/無線送信機における圧力のみの読み取り値の取得 発振器312の基本周波数は、ICチップ(たとえば、202)のパラメータ
によって設定され、上述のように、温度に依存する。したがって、圧力応答NP
は、温度および圧力の双方の関数であり(ハイブリッド)、NPとCPの関係は非
線形である。したがって、圧力応答を計算するのに線形式を用いると、測定され
る圧力の範囲を超える大きな誤差を生ずることが避けられない。しかしながら、
測定される圧力の狭い範囲、たとえば、20psi138kPa)以上の圧力
範囲では、線形式の使用は許容できる。より良い近似は、多項式を使用すると得
られるかもしれないが、そうすると読み取り機/無線送信機のロジックを複雑に
し、応答をさらに遅くして、追加の校正定数を要する。
【0113】 上術した応答機回路を使用することの大きな利点は、センサキャパシタンスC P と対するNT/NPの関係が線形で、圧力を計算するために、読み取り機/無線
送信機106、166によって使用される式(アルゴリズム)において温度補正
項を必要とせず、これにより、読み取り機/無線送信機の構成が大幅に簡単にな
ることである。(これは、圧力とキャパシタンスの間にほぼ線形な関係を有する
圧力センサ(CP)218を使用することも仮定している。)この有利な「比率
」関係は、次式から容易に示される。 一般に、 カウント値=カウント値インドウ時間(t)*周波数(F) F=1/周期 充電時間=V*C/I が、電流Iで電圧Vまで充電される、キャパシタンスCを有するキャパシタに対
して成り立つ。 周波数Fosc′の出力信号を有する緩和発振器312の周期は、2つの相経
路314aと314bのキャパシタンスの充電時間の和であるので、上式は、た
とえば、キャパシタンス値がCFX1とCFX2であるこのような緩和発振器からのカ
ウント値の一般式を得るために、次のように操作される。 カウント値=t/(V*CFX1/I+V*CFX2/I)=t*I/(V*(CFX 1 +CFX2)) 温度および圧力カウント値を代入する。 NT=(tT*I(t)/nT)(Vbg*(CFX1+CFX2)) [式A] NP=(tP*I(T)/nP)(Vbg*(CFX1+CFX2+CP)) ここで、nTとnPはそれぞれ、温度および圧力測定ウインドウの間に異なるこ
とがあるスケール電流I(T)/Nにおけるスケール因子Nの値である。 これらの式を割って、NT/NPを得る: NT/NP=(tT/tP)*(nP/nT)*(CFX1+CFX2+CP)/(CFX1
FX2) または NT/NP=(tT/tP)*(nP/nT)*(1+CP/(CFX1+CFX2))
[式B] 等号の右辺の全ての項は、圧力検出キャパシタンスCPを除いて一定の定数であ
るので、NT/NPとCP(したがって圧力)の間に線形な関係があることがわか
る。これは、NT/NPが圧力の関数のみであって、温度またはキャパシタの充電
電流の変化には影響しないことを意味する。
【0114】 上述した応答最適化のステップの、いずれもが利用されなかった場合、キャパ
シタCFX1とCFX2が同じ値CFXを持っており、測定ウインドウWTとWPが同じ時
間幅tT=tP=tW(たとえば8.192ms)を有し、電流スケーリング因子
TとnPが同じ値Nを有しているので、式Bは簡単化できる。 NT/NP=1+(CP/2*CFX
【0115】 式Aから、温度カウント値NTと電流I(T)(これは、今度は温度に比例す
る)の間に線形な関係が既に存在することがわかる。
【0116】 測定値の式AとBの双方では、線形関係が存在することがわかるが、これらの
式の勾配と交点は、所与の応答機の構成に固有の多数のパラメータの複雑な組み
合わせであって、製作誤差のために所与の構成の各応答機に対してさえも異なり
やすい。本発明の簡単な一実施形態では、応答機はカウント値NTとNPを読み取
り機/無線送信機に送信することだけができ、読み取り機/無線送信機は、温度
と圧力を決定するために、勾配と交点の仮定された平均値を使用しなければなら
ない。これにより、精度が非常に悪くなることがあるので、ここで説明している
好ましい実施形態は、応答機のメモリ(たとえば236)に校正定数を保存し、
読み取り機/無線送信機(たとえば、106、166)が、測定値を生成する個
々の応答機に対して特別に定められ、最適化されている式を用いて、温度と圧力
を正確に計算できるように、測定カウント値NTとNPとともにこれらの校正定数
を送信する。校正方法は以下で説明する。
【0117】信頼性のある電源および基準電圧の生成 上述したように、コンパレータ316aと316bの正(+)入力(端子)は
一緒に結ばれて、1.32Vのような、温度に依存しない基準「バンドギャップ
」電圧Vbgに設定される。また上記のように、ライン309′の供給電圧(V
dd)は、電流スケーリング回路310と緩和発振器312の安定な動作電圧に
なるように、基準バンドギャップ電圧(Vbg)の倍数として与えられてもよい
【0118】 図3Bは、供給電圧Vddの生成に適した回路370を示す。温度に無依存で
、計算可能なバンドギャップ電圧Vbgは、選択されたプロセス(たとえば、C
MOS)に固有に、ICチップを作製するのに用いられている処理技術に基づい
て、容易に得られる。このバンドギャップ電圧Vbgは、バンドギャップ電圧V
bgの整数倍として供給電圧Vddを与えるために、利得を有するフィードバッ
クループにおいて、示されているように接続された演算増幅器372の正(+)
入力端子に与えられる。
【0119】典型的なデータストリーム 上述したように、応答機からの情報(データ)は、一部が温度カウント値NT
であり、別の部分が圧力カウント値NPであり、さらに別の部分がMTMSスイ
ッチ(220)の状態(たとえば、「閉じられている」または「開かれている」
)を表すデータストリームの形で、外部の読み取り機/無線送信機に送信される
。データストリームの残っている部分は、ID情報(たとえばシリアル番号)、
校正定数等のような所与の応答機ユニットに固有の情報を含む。
【0120】 図3Cは、応答機200内のメモリ(たとえば238)に保存されている情報
と、応答機200によって外部の読み取り機/無線送信機106、166に送信
されるデータストリームの典型的なアーキテクチャを示す。応答機中核部204
のメモリ238は、たとえば、プログラマブルメモリの119ビットと、MTM
S220の状態に割り当てられる1ビットのアドレス場所−EEPROM136
を構成するプログラマブルメモリのこれら120ビット−と、2つの12ビット
の温度レジスタ232と圧力レジスタ234をそれぞれ含む144ビットのアド
レス空間を有する。
【0121】 119個のプログラマブルメモリビットのそれぞれは、同期(sync)パタ
ーン情報と、一般的なデータと、誤り検査コードと、温度および圧力校正データ
を含む、データの任意の組み合わせで、別々に書込むことができる。EEPRO
Mは、「書込み」モードでは、EEPROMの120ビット全部が論理(2進)
値の「1」にプログラムされることを意味する「ブロック書込み可能」である。
個々のビットは「消去」できる(チップをビットの物理的アドレスにクロックし
て、チップを「消去」モードにするだけで、「0」の論理値にセットされる)。
アドレス場所は留保される。
【0122】 この例では、最初の12個のデータ場所(行1中の000..011)は、同
期のために留保される。次の701個のデータ場所(行2から行7の012..
082)は、一般的な情報と、CRC(周期的冗長性検査)のようなデータ妥当
性検査アルゴリズムのための値のためのものである。次のデータ場所(083)
はMTMSスイッチ220の論理レベル(状態)を含む。論理値「1」はMTM
Sスイッチが開いていることを示し、論理値「0」はMTMSスイッチが閉じて
いることを示す。
【0123】 以下で詳細に説明するように、各応答機ユニットはタイヤに取り付けられる前
に校正されるのが適切である。これは基本的に、テストチャンバーの種々の温度
および圧力において、応答機により生成される温度および圧力の値を特徴付ける
「点‐勾配形」線形式の勾配と「設定点」を決定することと、応答機に関連する
これらの特性校正値を応答機のメモリ空間内にプログラミングすることとを含む
。次の12ビットのデータ場所(行8の084..095)は、温度校正(たと
えば設定点)データ(「TEMP COMP」)を有する。次の12ビットのデ
ータ場所(行9の096..107)は圧力校正(たとえば設定点)データ(「
PRESS COMP」)を有する。次の12ビットのデータ場所(行10の1
08..113および114..119)は温度と圧力のための校正(たとえば
勾配)情報をそれぞれ有する。
【0124】 上述したように、NT/NPの勾配、すなわち、圧力カウント値で割られた温度
カウント値の「比」の応答の特性値は、圧力検出キャパシタCPの値に関して線
形であり、これによって、実際は圧力と温度のハイブリッドである「圧力」カウ
ント値NPのみを含む計算と比べて圧力の計算を非常に簡単にすることが確認さ
れている。したがって、応答機のメモリに保存され、外部の読み取り機/無線送
信機に送信されるデータストリームに含まれている圧力勾配および圧力設定点の
校正値は、「圧力」カウント値NPではなくて、比NT/NPを用いて決定される
。この校正方法は以下で詳細に説明する。
【0125】 温度および圧力のカウント値NTとNPが生成されると、上述したように、それ
らは、温度レジスタ232と圧力レジスタ234にそれぞれ対応する、全メモリ
空間の行11と12に保存される。オーバーフローおよび短絡のような誤り状態
を示す種々の所定値が保存される。
【0126】動作周波数および変調 本発明の応答機は任意の特定の動作周波数に限定されるものではない。動作周
波数の選択は、応答機が、モニターしている物体と関連して取り付けられる場所
と、読み取り機/無線送信機アンテナ(108)の場所と、全RF周波数スペク
トルの選択された部分で、ここで説明されている形式のデータ伝送を許可する(
逆に、制限する)関連する政府の法令のような要因に大きく依存する。
【0127】 米国における応答機の動作に適切な動作周波数は、60kHzから490kH
zである。
【0128】 応答機は、読み取り機/無線送信機106、166によって、第1の「無線送
信」周波数(Fi)でポーリングでき(および電力を供給され)、データストリ
ームは、都合のよいことには、無線送信周波数の整数倍または分数倍である第2
の「データ搬送」周波数(Fc)で、読み取り機/無線送信機に返送される。た
とえば、Fc=Fi/2、またはFc=Fi/4である。データストリームが読
み取り機/無線送信機に返送される周波数(Fc)は、クロック生成器224と
ボーレート生成器248によって決まるデータレートとは関係ない。しかしなが
ら、本発明が最も近い分野の当業者は、使用可能なボーレートの範囲は、無線送
信周波数(Fi)よりかなり低いのが普通であることがわかるであろう。ボーレ
ートは、読み取り機/無線送信機の無線送信周波数(Fi)の整数分の1のよう
な周波数から得ることが好ましい。たとえば、ボーレートは、Fi/32(また
は、Fc=Fi/2の場合には、ボーレートはFc/16に設定できる)。
【0129】 たとえば、無線送信周波数(Fi)は125kHzにし、データ搬送(Fc)
は62.5kHz、すなわち、無線送信周波数の半分にしてもよい。
【0130】 他の例では、13.56MHzの無線送信周波数(Fi)が適切であることが
判明している。
【0131】 図3Cに関して説明した典型的なデータストリームのようなデータストリーム
は、アンテナ212で変調器回路246によって圧縮され、読み取り機/無線送
信機106、166に送信される。振幅変調(AM)、周波数変調(FM)、周
波数推移変調(FSK)、位相推移変調(PSK)を含む任意の適切な変調方法
を用いることは本発明の範囲に含まれる。しかしながら、位相推移変調(PSK
)が好ましい。AM変調は特に、デジタル伝送にはあまり適さない。FMまたは
FSKなどの周波数変調方法は、データ変調された応答機の出力信号が空気タイ
ヤ(たとえば104)の媒体を伝播することに関して、いくらか問題があるかも
しれない。
【0132】比対信号強度 圧力指示器のために比NT/NPを用いることの付加的な利点は、比をとられた
値が、単独で得られたNTとNPの測定値のいずれか一方よりも、読み取り機/無
線送信機と応答機の間の結合のばらつきに影響されることが少ないことがわかっ
ているため、生ずる。これは、測定カウント値(縦軸704)対電力(横軸70
2)のグラフ700を示す図7に示されている。本発明の好適な実施形態におい
て説明されたような受動応答機200では、応答機の電力は読み取り機/無線送
信機(たとえば、106、166)からのRF信号によって供給される。RF結
合強度が、遠すぎる距離または干渉を含めた送受信問題のために、弱くなると、
応答機200の回路の電力が減少する。ある値PWR1より小さい電力レベルに
対して、緩和発振器312は正常な周波数信号Fosc′より小さい信号を出力
し、したがって、所与の温度または圧力で生ずるはずであるものより小さい温度
および圧力カウント値NTとNPを生ずることがわかっている。この効果が、最小
電力PWR1より下に延びているプロットとして、温度カウント値NTのプロット
710と、圧力カウント値NPのプロット720上の下向きカーブによって示さ
れている。幸いなことに、低電力の効果は両方のカウント値に同じように比例す
るので、比NT/NP(プロット730)は、応答機200を動作させるために必
要な最小電力PWR0まで下がる全ての電力レベルに対して、比較的一定になる
。したがって、応答機において、NT/NPの比を取られた値についての校正デー
タを求め(校正の間に)、かつ、保存することによって、読み取り機/無線送信
機と応答機の間の結合の変動の影響を比較的受けない、圧力のみの読み取り値を
求める性能は、簡素化され、かつ、一層信頼できるものになる。
【0133】読み取り機/無線送信機における応答機信号の復号 図4は、読み取り機/無線送信機(たとえば、106、166)の読み取り機
部分の関連する部分400を示す。本発明の応答機200は、ほぼ任意の適切に
配置された読み取り機/無線送信機に用いるのに適していることが明らかに理解
されるべきである。以下の説明は、読み取り機/無線送信機で実行される広いア
ーキテクチャ機能に限定されている。本発明の最も近い分野の当業者は、ここで
行っている説明から、他の面では「包括的な」読み取り機/無線送信機において
、これらの機能を実現できるであろう。
【0134】 データ変調された応答機の出力信号は、読み取り機/無線送信機400(10
6、166と比較されたい)のアンテナ410(110、160、210と比較
されたい)によって受信される。受信された信号は、データストリームの異なる
部分を相互に適切に分離できるように、復調器/復号器回路420(DE−MO
D/DECODE)で復調および復号される。温度および圧力校正に関連するデ
ータ(TEMP COMP、PRESS COMP、TEMP/PRESS S
LOPES)と、温度カウント値(NT)と、圧力カウント値(NP)は、表示器
412へ至るライン423上の校正された圧力のみの信号(「圧力」)と、ライ
ン423上の校正された温度信号(「温度」)を生成できる算術論理ユニット4
22(ALU)に与えられる。上述したように、読み取り機/無線送信機420
は、「冷たい」タイヤの圧、すなわち、空気タイヤ104内に存在する実際の空
気量を示す同様な読み取り値を(ALU422で)計算するために、温度および
圧力信号を用いるように構成されている。読み取り機/無線送信機400は、ゲ
ージ圧が、応答機圧力検出キャパシタCP218の典型的に絶対圧力読み取り値
である値から計算されるように、気圧センサを含めることができる。この情報は
、MTMSスイッチ220の状態と、タイヤの識別に関連するデータ(DATA
)等のような他の関連する情報と選択的にまたは同時に、利用者に表示される。
【0135】応答機から受信したデータの正規化 空気タイヤ104内の温度と圧力を測定でき、それを示すデジタル情報を遠隔
の読み取り機/無線送信機400に送信することができる代表的なRF応答機2
00を上記で説明してきた。ここで、情報が応答機によって保存・送信され、応
答機が校正され、応答機からの情報を外部の読み取り機(たとえば、読み取り機
/無線送信機106、166、400)によって復号される技術について説明す
る。
【0136】 簡単にいえば、発振器312が2つのタイミングウインドウ(WTとWP)の間
で動作させられる。第1のタイミングウインドウWTの間、発振器312の周波
数Fosc′は、ダイオード(Q1)接合の温度に依存する温度依存スケール電
流(I(T)/N)の関数である。温度カウント値(または「読み取り値」)N T が、この第1のタイミングウインドウWTの間に、温度レジスタ232に収集・
累積される。第2のタイミングウインドウWPの間に、発振器周波数Fosc′
は、圧力検出キャパシタンスCPのスイッチによって変化する。上記したように
、この方法によって、発振器周波数Fosc′は、第2のタイミングウインドウ
Pの間に、圧力と温度の双方の関数(ハイブリッド)になる。「圧力」カウン
ト値(または「読み取り値」)NPが、この第2のタイミングウインドウWPの間
に収集され、圧力レジスタ234に蓄積される。(いわゆる圧力カウント値NP
は、実際には、上記で詳細に説明したように、圧力と温度のハイブリッドである
ことが理解される)。
【0137】 上記で説明したように、タイミングウインドウ(WTとWP)は持続時間がほぼ
等しいようにも、等しくないようにもできる。たとえば、タイミングウインドウ
は、8.192msのような、相互に等しい持続時間を有するのが適切である。 応答機によって生成された温度および圧力カウント値(NTとNP)は、タイミ
ングウインドウ(WTとWP)の終りに、ICチップの温度および圧力レジスタ(
232と234)にロードされ、応答機の全デジタル送信(データストリーム)
の一部となる。たとえば、応答機の送信は、下記のように配列された144ビッ
トで構成できる(図3Cと比較されたい)。 12個の同期ビット、 71個のプログラム可能な識別および誤り検査ビット、 MTMSスイッチ220の状態を示す1ビット 36個の校正ビット、 温度カウント値(NT)を示す12ビット 圧力カウント値(NP)を示す12ビット
【0138】 (たとえば、図4に関して)上記で説明したように、応答機の送信は、温度お
よび圧力カウント値(NTとNP)が受信されたデータストリームから取出され、
校正された温度信号と校正された圧力(のみの)信号を生成するために、36個
の校正ビットの校正情報を用いて、(たとえば、ALU422によって)動作さ
せられる外部読み取り機/無線送信機400によって受信される。
【0139】温度および圧力応答 上記で説明したように、第2のタイミングウインドウWPの間の発振器周波数
、したがって、圧力カウント値「NP」は、圧力と温度の双方の関数であり‐し
たがって、圧力カウント値「NP」は圧力の線形関数ではない。
【0140】 本発明によると、たとえ「圧力」カウント値NPが、(応答機の構成のために
)圧力と温度の双方のハイブリッド関数であるとしても、比NT/NPは圧力、し
かも圧力のみの関数である。(以上で説明したように、これは、静電容量型圧力
センサ218が、圧力にほぼ線形に関連づけられているキャパシタンスCPに対
応することを仮定している。)線形式において比NT/NPを用いると、応答機の
カウント値からの圧力の決定が、「圧力」カウント値NPを用いた場合よりも、
より簡単で正確になる。(圧力カウント値NPから圧力を計算するためには、多
項式のような非線形式を必要とし、温度に関連する補正係数も必要とする。この
非線形式の線形近似は、圧力のみに対しては、直線近似カーブの中心点にくらべ
て、かなりの不正確さに多かれ少なかれ晒される。) 図5Aは応答機の温度応答を示すグラフ500である。横軸502は温度(T
)を表し、縦軸504は温度カウント値(NT)を表し、ライン506は応答機
の温度応答の特性を表す。ライン506によって示されているように、温度カウ
ント値(NT)は、温度(T)のほぼ線形な関数として変化する。ライン506
は負の勾配を有する、すなわち、温度カウント値NTは温度Tが高くなるにつれ
て減少する。(トランジスタQ1のベース−エミッタ電圧は2.2mV/℃の予
測可能な量で変化することを上から思い出されたい。)設定点508の重要性に
ついては以下で説明するが、それはライン506上の座標(T1,NT1)に示さ
れている。
【0141】 図5Bは、応答機の圧力応答を示すグラフ510である。横軸512は圧力(
P)を表し、縦軸514は応答機の温度カウント値(NT)をその圧力カウント
値(NP)で除した比NT/NPを表す。ライン516によって示されているよう
に、比NT/NPは圧力(P)のほぼ線形関数として変化し、正の勾配を有する(
圧力Pが高くなるにつれてNT/NPは増加する)。設定点518の重要性につい
ては以下で説明するが、それはライン516上の座標(P1,NT/NP1)に示さ
れている。
【0142】温度および圧力応答線の式 線を記述する種々の形式の式(2点法のような)、または、線が「設定点」と
勾配によって表現される「点−勾配」型を含む、図5Aと5Bのグラフのライン
506と516のような非線形型のための付加点が用いられる。この型が好まし
い理由は、設定点が非常に重要な温度と圧力において選択され、これによって、
線の勾配および線形性誤差を設定点において(定義により)零にできることであ
る。明らかに、これらの誤差は、もしあれば、測定値の温度または圧力が設定点
から離れるにつれて大きくなる。同じ理由で、勾配は設定点のすぐ近くの点から
決定されるべきである。以下の説明のために、最高の精度が望ましい重要な温度
と圧力は次のように選択される。 T1=25℃(約77°F)および P1=700kPa(約102PSI) (700kPaは、一般的なトラックタイヤに対しての公称圧力の典型値であり
、一般的な乗用車のタイヤの公称圧力はその約3分の1であることに注意された
い。) 線の点‐勾配型は、一般的に、 (y−y1)=m(x−x1) ここで (x1,y1)は設定点であり、 mは勾配である 勾配(m)は直線上の任意の2点(x1,y1)、(x2,y2)から求められる。 m=(y2−y1)/(x−x1) xとyに代入すると、温度ライン506に対する特定の式は、次のようになる。 NT−NT1=mT(T−T1) T1として25℃を選択すると次式が得られる。 NT−NT25=mT(T−25) NTについて解くとライン506について次式が得られる。 NT=mT(T−25)+NT25 [式1] ここで、ライン506の勾配mTは次のようになる。 mT=(NT2−NT1)/(T2−T1) [式2] 同様にして、NT/NPライン516に対する式を定めることができる。設定点P
1に対して700kPaの圧力(25℃における)を選択すると、式は次のよう
になる。 NT/NP=mP(P−700)+NT/NP700.25 [式3] ここでライン516の勾配mPは次のようになる。 mP=(NT/NP2−NT/NP1)/(P2−P1) [式4]
【0143】応答機の校正 応答機を校正する目的は、応答機温度カウント値NTと圧力カウント値NPから
温度と圧力を計算する、ライン506(温度応答)とライン516(圧力のみの
応答)の線形式(上で述べた)に用いられる「校正定数」NT25、mT、NT/NP 700,25 およびmPの値を生成することである。ICおよび圧力センサの製造にお
けるばらつきのために、校正定数の値は、温度と圧力の計算において大きな誤差
を生ずることなしには、全ての応答機について同じであると仮定することはでき
ない。
【0144】 校正の間、応答機(たとえば200)は、いくつかの所定の温度および圧力に
さらされ、応答機からのNTおよびNPカウント値が記録される。式1から式4を
用いて、これらのカウント値は、読み取り機/無線送信機(たとえば400)に
後で送信するために、応答機のメモリ236に(たとえば、上で説明したように
36の校正ビットとして)保存される校正定数NT25、mT、NT/NP700,25、m P に変換される。読み取り機/無線送信機400は、応答機200と関連するセ
ンサの温度と、センサに作用する圧力を計算するために、リアルタイムの温度お
よび圧力データ(カウント値NTおよびNP)とともに、これらの校正定数を利用
する。応答機200が関連付けられているタイヤ内の空気は、その後で加圧され
て、応答機の温度とほぼ同じになる。タイヤは負荷をかけられて回転している間
、内部の空気温度を周囲のレベルぐらいに上昇させる熱を生成する。
【0145】 図6Aは、応答機604をいくつかの所定の温度および圧力にさらすように、
1つまたは複数の応答機604(200と比較されたい)を収容することができ
る校正チャンバ602を有する校正システム600である。図6Bは校正方法6
50を示すフローチャートである。
【0146】 図6Bのステップ652に示されているように、応答機604は、いくつかの
離れた校正(測定)点(A〜E)において、いくつかの温度および圧力にさらさ
れる。たとえば、 A)25℃、600kPa(設定点温度、設定点圧力より小さく) B)25℃、700kPa(設定点温度、設定点圧力) C)25℃、800kPa(設定点温度、設定点圧力より大きく) D)0℃、700kPa(設定点温度より小さく、設定点圧力) E)50℃、700kPa(設定点温度より大きく、設定点圧力)
【0147】 応答機を校正するために少なくとも3回の測定が行われるべきであることが理
解されるべきである。 1.好ましくは、設定点温度および設定点圧力である、第1の温度および第1
の圧力における第1の測定(たとえばB) 2.第2の温度と、第1の圧力に等しい第2の圧力における第2の測定(たと
えばD) 3.第1または第2の温度と、第1または第2の圧力とはそれぞれ異なる第3
の圧力における第3の測定(たとえばA)
【0148】 付加の読み取り値を付加の校正点で得ることができる。たとえば、 F)0℃、600kPa G)0℃、800kPa H)50℃、600kPa I)50℃、800kPa
【0149】 各測定点において、応答機604は動作させられ(たとえば、外部の読み取り
機/無線送信機610によってポーリングされ/電力を供給される受動応答機の
場合、または、単に電力を供給される能動応答機の場合)、応答機によって、温
度カウント値NTと圧力カウント値NPの2つの値が生成される。これらのカウン
ト値をRF信号で送信するのではなく、応答機604上の、一部のみが被覆され
た露出されている端子をプローブすることによって、温度カウント値と圧力カウ
ント値を直接読み取ることは本発明の範囲に含まれる。図示のように、読み取り
機610(400と比較されたい)が応答機の送信を受信し、温度および圧力カ
ウント値を、マイクロプロセッサをベースにした制御器620に出力する。
【0150】 制御器620は、保存されている校正プロトコル、または、温度および圧力設
定点入力626または628のそれぞれに応答して、校正チャンバ602内に配
置された1つまたは複数の加熱素子622と、校正チャンバ602と流体によっ
て通じている圧縮空気供給源624を制御する。校正チャンバ602内の実際の
温度と圧力を決定するために、極めて正確な温度および圧力センサ612と61
4がそれぞれ、校正チャンバ602内、好ましくは校正されている応答機604
の近くに適切に配置される。制御器620は、校正チャンバ602の温度と圧力
をフィードバック制御するために、センサ612と614を用いることができ、
または、この方法を手動制御している操作者にこれらの読み取り値を表示できる
【0151】 ある温度から別の温度に変わると、温度測定が行われる前(すなわち、温度カ
ウント値NTが読み取り機610によって読み取られる前)に、チャンバ602
内の温度をまず「安定」させる。同様にして、ある圧力から別の圧力に変わると
、圧力測定が行われる前(すなわち、圧力カウント値NPが読み取り機610に
よって読み取られる前)に、チャンバ602内の圧力をまず「安定」させる。
【0152】 各校正点(すなわち、5つの校正点A..Eのそれぞれ)における精度を確保
するために、チャンバ内の温度と圧力の実際の(「基準」)値が、それぞれ極め
て正確なセンサ612と614によって生成される。これらの基準値は、特にラ
イン506と516のそれぞれの勾配mTとmPを計算するために、線式1から4
の独立変数になる。本発明による読み取り機/無線送信機によって用いられる式
は、設定点カウント値(NT1、NP1)が、重要な選択点(この例では25℃、7
00kPa)に正確にあることを仮定しているので、制御器620は、チャンバ
602が適切な基準値(25℃、700kPa)にあるときにカウント値(NT2 5 、NP700,25)を得なければならないか、または、設定点におけるカウント値を
補間する多数の基準値とそれに対応する記録カウント値を用いなければならない
【0153】 校正の実行の間に記録される典型的な応答機の値(5つの温度カウント値と5
つの圧力カウント値)および関連する基準値が、下の表にまとめられている。 校正カウント値および基準変数表 温度カウント値 圧力カウント値 基準温度 基準圧力 A) NT25P600,2525600,25 B) NT25P700,2525700,25 C) NT25P800,2525800,25 D) NT0P700,00700,0 E) NT50P700,5050700,50
【0154】 これらの値は制御器620に保存され(図6Bのステップ654)、わかるよ
うに、温度および圧力のみのカーブ506と516をそれぞれ特徴づける4つの
校正定数NT25、mT、NT/NP700、mP(それぞれ校正定数「A」、「B」、「
C」、「D」とも呼ぶ)を生成するために用いられる。
【0155】 校正定数を計算する前に、応答機から受信された温度および圧力カウント値(
TとNP)は、それらがある所定の範囲に含まれるかどうかを確かめるために、
範囲が調べられる(図6Bのステップ656)。これらの範囲の外にある温度お
よび圧力カウント値を有する応答機は欠陥があると見なされて、校正される前に
除去される。
【0156】 範囲の検査方法は以下の通りである。 1)NT25(「温度設定点」、すなわち、温度応答ライン506の設定点にお
けるカウント値):所定のカウント値の範囲に含まれていなければならない。 2)NT50とNT0:これら2つのカウント値の間の差は、温度応答ライン50
6の勾配を表す。その差の絶対値は、所定のカウント値の範囲に含まれていなけ
ればならない。 3)NP700,25(「圧力設定点」、すなわち、圧力のみの応答ライン516の
設定点におけるカウント値):所定のカウント値の範囲に含まれていなければな
らない。 4)NP600,25とNP800,25:これら2つのカウント値の間の差は、圧力のみの
応答ライン516の勾配を表す。その差の絶対値は、所定のカウント値の範囲に
含まれていなければならない。
【0157】 その後、範囲検査をパスした応答機の校正定数が次のように計算される(図6
Bのステップ658)。
【0158】 25℃における温度設定点(NT25)(校正定数A):NT25の値は、(基準温
度センサ612を介して)温度25℃にあることがわかっているときに、応答機
604によって生成された温度カウント値NTである。この値は2値に変換され
、適切な数の2値ビット(たとえば10ビット)を割り当てられる。変換は、こ
の定数に対する値の範囲をゼロベースにするため、最小値(たとえば1900)
を生のカウント値から差し引くことを任意に含む。
【0159】 温度勾配(mT)(校正定数B):温度応答ライン506の勾配mTは、(上か
ら)次のようになる。 mT=(NT2−NT1)/(T2−T1) [式2] 温度T2とT1は任意の2つの基準温度にであり、NT2とNT1は対応する温度カウ
ント値(「校正温度読み取り値」)である。温度の1つ(T1)は、読み取り値
T25を有する温度設定点として用いられる温度であるのが都合よく、他方の温
度(T2)は、温度設定点から±25℃離れているのが都合よい。しかし、2つ
の温度はT2とT1は、2つの温度点の間が大きく離れるほど、温度線の勾配の分
解度と精度が本質的に高くなるので、できるだけお互いに離れており、温度設定
点をまたがって、応答機の動作範囲にあることが好ましい(タイヤの予測される
温度範囲内にあることがさらに好ましい)。たとえば、温度設定点(25℃)に
加えられる50℃と0℃のような2つの温度が、ライン506の勾配の計算のた
めに、大きな幅を与える。温度設定点をまたぐ2つの点における値を用いると、
非線形応答および校正方法の誤差の検査として、さらに2つの勾配計算も(端点
と設定点の間で)行える。
【0160】 これらの値を式2のNT2とNT1に代入すると、温度応答カーブ506の勾配m T の次の式が得られる。 mT=(NT50−NT0)/(T50−T0) [式5]
【0161】 mTの値(すなわち、温度応答ライン506の勾配)は負の数であり、(NT50 −NT0に関する範囲検査により決定される)℃あたりの所定のカウント値数の範
囲になければならない。この範囲外の温度応答勾配を有する全ての応答機は除去
される。2値変換が実行され、その結果は適切な数の2値ビット(たとえば7ビ
ット)を割当てられる。この変換は、計算された勾配mTに、この値を正の整数
に変換する数(たとえば−20)を乗ずることと、その後、この定数の値の範囲
をゼロベースにするために最小数(たとえば60)を差し引くことを任意に含む
【0162】 圧力設定点(校正定数C):圧力設定点の値NT/NP700,25が、25℃の温度
であることが(基準温度センサ612を介して)わかっているときに、応答機6
04によって生成された温度カウント値NTを、700kPaの圧力と25℃の
温度であることが(基準センサ612、614を介して)わかっているときに、
応答機604によって生成された圧力カウント値NPで割ることによって計算さ
れる。2値変換が実行され、この結果は適切な数の2値ビット(たとえば12ビ
ット)を割り当てられる。この変換は、計算された比に、この値を正の整数に変
換する数(たとえば1000)を乗ずることと、その後、この定数の値の範囲を
ゼロベースにするために、最小値(たとえば2400)を差し引くことを任意に
含む。
【0163】 圧力勾配(mP)(校正定数D):圧力応答ライン516の勾配mPは(上から
)次のようになる。 mP=(NT/NP2−NT/NP1)/(P2−P1) [式4] 温度ライン506の勾配を計算する場合のように、2つの圧力値(P1、P2)が
(それらが同じ温度にあるとして)用いられることが好ましく、圧力の動作範囲
を表しているのが好ましく、設定圧力値の両側にあることが好ましい。その結果
の圧力カウント値(「校正圧力読み取り値」)はそれぞれNP1とNP2である。6
00kPaおよび800kPaのような2つの校正圧力が、たとえば、両方とも
同じ温度(たとえば25℃)で用いられ、分解度と精度を高くするために、広い
間隔を与えるよう、圧力設定点(700kPa)をまたぐ。また、圧力設定点を
またぐ2点における値を用いると、非線形応答と校正方法の誤差の検査として、
(端点と設定点の間で)さらに2回の勾配計算も行える。これらの値を式4のN T /NP2とNT/NP1に代入すると、圧力応答カーブ516の勾配mPの次の式が
得られる。 mP=(NT/NP800,25−NT/NP600,25)/(800−600) [式6]
【0164】 mPの値は正の数であり、(NP800,25−NP600,25についての範囲検査によっ
て判定される)所定の許容範囲内になければならない。この範囲外に圧力応答勾
配を有するすべての応答機は除去される。2値変換が実行され、この結果は適切
な数の2値ビット(たとえば7ビット)を割り当てられる。この変換は、計算さ
れた勾配mPに、この値を正の整数に変換する数(たとえば10000)を乗ず
ることと、その後、この定数の値の範囲をゼロベースにするために、最小値(た
とえば40)を差し引くことを任意に含む。
【0165】 上のステップが終了すると、4つの校正定数NT25、mT、NT/NP700、mP
2値が1つの校正ビット列(たとえば36ビット)に連結される(図6Bのステ
ップ660)。これらのビットは応答機604の校正ビットに割当てられたビッ
トセル(たとえば、図3Cの行8、9、10)に保存される(図6Bのステップ
662)。校正定数(それぞれ、NT25、mT、NT/NP700、mP)の連結された
列680は、図6Cの典型的なビットマップに示されている。
【0166】応答機の読み取り 読み取り機(たとえば、読み取り機/無線送信機106、166、400)は
、応答機によって検出された温度および圧力、したがって、応答機と関連付けら
れている目的(たとえば、タイヤ内の空気)の温度および圧力を計算するために
、応答機からのリアルタイムの温度および実時間圧力カウント値NTおよびNP
ともに、応答機から受信したこれらの校正定数(682、684、686、68
8)を利用する。
【0167】 応答機200からのデータ(カウント値と校正定数の双方を含む)が読み取り
機400によって受信されると、読み取り機400は、式の項として校正定数6
82..688を用いることによって、カウント値を技術単位に変換する。読み
取り機400に保存されている式は、今の場合カウント値が独立変数であって、
温度と圧力が従属変数であることを除き、校正定数を生成するために用いられる
ものと同じである。
【0168】 読み取り機の温度式:温度応答直線506の式[式1](NT=mT(T−25
)+NT25)、は温度(T)を従属変数として解くために、次のように再構成
される。 T=(NT−NT25)/mT)+25℃ [式7] ここで、 NTは応答機の読み取りから受信したカウント値、 NT25は校正定数A、 mTは校正定数Bである。
【0169】 (校正定数と温度カウント値は、[式7]を使用する読み取り機で、10進数
に再変換されることが理解されるべきである。また、2値変換に関して上述した
校正定数の任意の操作のいずれも、操作を逆にできるように、読み取り機に知ら
されていなければならない。)
【0170】 読み取り機の圧力式:圧力応答直線516の式[式3](NT/NP=mP(P
−700)+NT/NP700,25)は、圧力(P)を従属変数として解くために、次
のように再構成される。 P=((NT/NP−NT/NP700,25)+700 式8] ここで、 NT/NPは、応答機から受信した温度カウント値NTを、応答機から受信した
圧力カウント値NPで除したもの、 NT/NP700,25は校正定数C、 mPは校正定数Dである。
【0171】 (校正定数とカウント値は[式8]を使用する読み取り機で、10進数に再変
換されることが理解されるべきである。また、2値変換に関して上述した校正定
数の任意の操作のいずれも、操作を逆にできるように、読み取り機に知らされて
いなければならない。) このようにして、校正された温度Tと圧力P(圧力のみ)の読み取り値が応答
機から得られる。これらの読み取り値は、任意の所望の単位で、任意の適切な方
法で、表示され、(空気タイヤ内に含まれている空気の質量のような)周囲条件
についての他の情報を得るために組み合わされる。
【0172】 理想気体の法則(PV=μRT)を含むような計算は、絶対圧力および絶対温
度の使用を要することは、当業者によって理解されるであろう。また、ここで説
明された実施形態の空気タイヤ内部で使用するのに最も適する圧力変換器は通常
、絶対圧力を測定することも知られている。この特許の説明においては、圧力と
温度の値は必要に応じて、校正方法650と読み取り機/無線送信機400にお
ける計算のような計算において、適切な形式、適切な単位に変換されることを仮
定している。
【0173】 上述したように、本発明の大きな利点は、本発明の応答機200に対しては、
T/NPと圧力センサキャパシタンスの間の関係が線形で、かつ、応答機200
の温度測定には依存せず、これによって、読み取り機/無線送信機400の構成
を極めて簡単にできることにある。
【0174】 実際には、その他の利点が本発明に生ずることがあり、応答機200によって
送信されるデータが、電力減少、結合の強さの変化、漏れ電流等に関して正規化
もされる(比較的敏感ではない)ことがわかっている。
【0175】 本発明を図面と以上の記述で、詳細に例示し説明してきたが、これらは特徴の
例示であって、特徴を限定するものではないとみなされるべきであり、好ましい
実施形態のみを示し説明してきたが、本発明の要旨に含まれる全ての変形および
修正は保護されることが望まれることが理解されるべきである。疑いなく、上で
述べた「テーマ」についての多くの他の「変形」は、本発明の最も近い分野の当
業者に想到でき、このような変形は、ここで開示した本発明の範囲に含まれるこ
とが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【図1A】 従来技術による、外部の読み取り機/無線送信機と空気タイヤ
内のRF応答機を有するRF応答機システムの一般的な図である。
【図1B】 従来技術による、典型的なタイヤ圧モニターシステム(TPM
S)の概要図である。
【図2】 本発明による、RF応答機の主要な部品のブロック図である。
【図3】 本発明による、図2のRF応答機の主要な部分の概要図である。
【図3A】 本発明による、図2のRFの応答機の一部の概要図である。
【図3B】 本発明による、図2のRFの応答機の一部の概要図である。
【図3C】 本発明による、データをどのように配列し送信するかを示す、
図2のRF応答機内のメモリ空間の図である。
【図4】 本発明による、読み取り機/無線送信機の主要な部分の概要ブロ
ック図である。
【図5A】 本発明による、応答機の温度応答のグラフである。
【図5B】 本発明による、応答機の圧力応答のグラフである。
【図6A】 本発明による、応答機の校正システムのブロック図である。
【図6B】 本発明による、応答機の校正方法のフローチャートである。
【図6C】 本発明による、応答機の校正定数の連結された列のビットマッ
プである。
【図7】 本発明による、読み取り機/無線送信機によって受信された応答
機の読み取り値と応答機に供給された電力の関係のグラフである。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年12月4日(2001.12.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】関連出願の相互参照 この出願は、本発明と同じ出願日を有する「空気タイヤの圧力をモニターする
方法」(METHOD OF MONITORING PRESSURE IN A PNEUMATIC TIRE)という名称の
PCT出願(公開番号WO01/43998号)と関連する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0002】 これは、グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー社などが19
98年4月14日に出願した、WO99/52723号、WO99/52724
号、WO99/53279号の公開番号を有する、共有で係属中の、3つのPC
T特許出願の一部継続出願である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】 タイヤ搭載応答機で使用される適切な圧力変換器は、 (a)圧電変換器 (b)米国特許3,893,228号(1975年Georgeら)および米
国特許4,317,216号(1982年Gragg,Jr.)に開示されてい
るような圧電抵抗素子 (c)米国特許4,701,826号(1987年Mikkor),米国特許
5,528,452号(1996年Ko)、米国特許5,706,565号(1
998年Sparksら)、WO00/02028号(1999年7月7日出願
Koら)に開示されているようなシリコン静電容量圧力変換器 (d)導電性インキの可変導電性成層からなる素子 (e)可変導電性エラストマー化合物からなる素子 を含む。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60C 23/04 B60C 23/04 N G01L 27/00 G01L 27/00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ポラック、 リチャード、 ステファン アメリカ合衆国 80302 コロラド州 ボ ウルダー サンダーヘッド ドライブ 9055 (72)発明者 ユンス、 デイル、 リー アメリカ合衆国 80303 コロラド州 ボ ウルダー アラパホー ロード 5610 ア パートメント 133 (72)発明者 ブラウン、 ロバート、 ウォールター アメリカ合衆国 44256 オハイオ州 メ ダイナ ホフマン ロード 3414 Fターム(参考) 2F055 AA12 BB03 CC14 DD20 EE18 EE23 EE25 FF34 GG32 【要約の続き】 mP)が計算される(658)。この校正方法の好まし い実施態様では、読み取り値は、校正定数が許容範囲に 確実に含まれるように、範囲が調べられる(656)。 読み取り値が範囲外の場合、その応答機は除去される。 校正方法は、設定点(NT25、NT/NP700,25、)と勾 配(mT、mP)のような、読み取り機/無線送信機によ って線型式(式7、8)で使用され、圧力式がこのデー タ比をその独立変数として用いるような校正定数を生ず るように構成されるのが好ましい。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 校正チャンバ(602)において、いくつかの校正点で、応
    答機をいくつかの所定の温度(T1、T2)および圧力(P1、P2)にさらす(6
    52)ことと、 各校正点で、前記応答機によって検出された温度の関数である校正温度読み取
    り値(NT0、NT25、NT50)を前記応答機から送信することを含む、モニターさ
    れる物体の温度および圧力を測定するRF応答機(102、200、604)を
    校正する方法(650)において、 各校正点で、前記応答機によって検出された圧力および温度の双方の関数であ
    る校正圧力読み取り値(NP600,25、NP700,25、NP800,25、NP700,0、NP700, 50 )を前記応答機から送信することと、 前記応答機の温度および圧力応答性を特徴づける式に使用されるいくつかの校
    正定数(NT25、mT、NT/NP700,25、mP)を計算する(685)ことを特徴
    とする方法。
  2. 【請求項2】 前記校正定数を計算する前に、該校正定数が所定の範囲に含
    まれることを確認するために、前記校正温度読み取り値および前記校正圧力読み
    取り値をチェックする(656)ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 計算された前記校正定数を前記応答機に保存する(662)
    ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 引き続き、リアルタイムの温度読み取り値(NT)およびリ
    アルタイムの圧力読み取り値(NP)とともに、前記校正定数を前記応答機から
    送信することを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記式は直線式の形で表されることを特徴とする、請求項1
    に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記直線式は、設定点と勾配によって特徴づけられる点−勾
    配型であることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記校正定数は、 温度応答直線式(506、式7)の前記設定点(NT25)と、 前記温度応答直線式の前記勾配(mT)と、 圧力応答直線式(516、式8)の前記設定点(NT/NP700,25)と、 前記圧力応答直線式の前記勾配(mP)を有することを特徴とする、請求項6
    に記載の方法。
  8. 【請求項8】 少なくとも3つの校正点があることを特徴とする、請求項1
    に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記少なくとも3つの校正点の第1の校正点は、第1の温度
    および第1の圧力にあり、 前記少なくとも3つの校正点の第2の校正点は、第2の温度および第2の圧力
    にあり、 前記少なくとも3つの校正点の第3の校正点は、前記第1の温度または前記第
    2の温度、および、前記第1の圧力または前記第2の圧力とは異なる第3の圧力
    にあることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記第2の圧力は前記第1の圧力に等しい、請求項9に記
    載の方法。
  11. 【請求項11】 前記少なくとも3つの校正点は、前記モニターされている
    物体の予測される温度および圧力の範囲に含まれるように選択される、請求項9
    に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記温度設定点は、前記モニターされている物体の標準的
    な温度(T25)になるように選択され、 前記圧力設定点は、前記モニターされている物体の前記標準的な温度において
    予測される公称圧力(P700,25)になるように選択される、請求項9に記載の方
    法。
  13. 【請求項13】 前記モニターされる物体は、空気タイヤであることを特徴
    とする、請求項1に記載の方法。
  14. 【請求項14】 空気タイヤ内の圧力を測定するRF応答機(200、60
    4)を校正する方法(650)において、 前記応答機の圧力応答性を特徴づける式に使用される少なくとも1つの校正定
    数(NT/NP700,25、mP)を計算する(685)ことと、 前記少なくとも1つの校正定数は、前記応答機によって検出された温度の関数
    である校正温度読み取り値(NT0、NT25、NT50)と、前記応答機によって検出
    された圧力と温度の双方の関数である校正圧力読み取り値(NP600,25、NP700, 25 、NP800,25、NP700,0、NP700,50)の比に基づくことを特徴とする方法。
  15. 【請求項15】 前記少なくとも1つの校正定数を計算する前に、該校正定
    数が所定の範囲に含まれることを確認するために、前記校正温度読み取り値およ
    び前記校正圧力読み取り値をチェックする(656)ことを特徴とする、請求項
    14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記少なくとも1つの校正定数を前記応答機に保存する(
    662)ことを特徴とする、請求項14に記載の方法。
  17. 【請求項17】 引き続き、リアルタイムの圧力読み取り値(NP)ととも
    に、前記少なくとも1つの校正定数を前記応答機から出力することを特徴とする
    、請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記式は、校正定数である少なくとも2つの設定点と1つ
    の勾配によって特徴づけられた圧力応答式によって定められることと、 前記校正定数は、 前記圧力応答式(516、式8)の前記設定点(NT/NP700,25)と、 前記圧力応答式の前記勾配(mP)を有することを特徴とする、請求項14に
    記載の方法。
  19. 【請求項19】 少なくとも3つの校正点があり、 第1の校正点が第1の温度および第1の圧力にあり、 第2の校正点が第2の温度および第2の圧力にあり、 第3の校正点が前記第1の温度または前記第2の温度、および、前記第1の圧
    力または第2の圧力とは異なる第3の圧力にあることを特徴とする、請求項14
    に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記少なくとも3つの校正点は、前記空気タイヤの予測さ
    れる温度および圧力の範囲に含まれるように選択され、 前記圧力設定点は、前記空気タイヤの充填媒体の標準的な温度(T25)と、前
    記空気タイヤ内の前記標準的な温度において予測される公称圧力(P700,25)に
    なるように選択される、請求項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記式は、2つの設定点によって特徴づけられた圧力応答
    式の2点形である、請求項14に記載の方法。
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