JP2003515418A - レスポーサブル・パルス酸素測定センサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 パルス酸素測定センサは、再利用可能（３０５）部分および使い捨て（２１０）部分の両方を有する。センサの再利用可能部分は、相対的に長寿命かつ高価なコンポーネントのエミッタ（３０６）、ディテクタ（３０７）、およびコネクタ（３０８）を保存する。センサの使い捨て部分は、相対的に低価格のコンポーネントの、測定部位（一般には患者の指や足指）にセンサを固定する接着テープ（３２０）である。センサの使い捨て部分は、接着テープが延びてしまった場合あるいはテープが汚れるかまたは過熱した場合に、使い捨て部分を容易に交換できる方法で再利用可能部分に着脱可能に取り付ける。使い捨て部分はまた、センサ識別またはセキュリティ目的の情報エレメント（４０５）を含み、患者の安全を保証できる。パルス酸素モニタが情報エレメントを読取り可能にする導電性エレメントは、使い捨て部分に配置され、それにより測定部位から取り外す際に、接着テープが破れたとき導通状態が破壊されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （発明の分野） 本発明は一般に、血液中の酸素含有量を測定するセンサ、詳細には情報エレメ
ントを内蔵したレスポーサブル（再利用／使い捨て）・センサに関する。

【０００２】 （発明の背景） 血液中の少量酸素の早期検出は、広範囲の医療用途において重要である。例え
ば、患者が危険な治療や手術において酸素供給が不足する場合、数分内に脳の損
傷や死亡を引き起こす可能性がある。この危険性のため、医療産業は酸素測定方
法、血液中の酸素状態の研究および測定を開発した。酸素測定方法の１つの特定
タイプであるパルス酸素測定法は、広く受け入れられている動脈血の酸素飽和度
レベルの測定の非観血的手段であり、また血液の酸素状態のインジケータである
。パルス酸素測定法は、血液酸素飽和度を測定するために患者に取り付けられる
センサに依存する。

【０００３】 従来のパルス酸素測定法では、赤色エミッタ・赤外エミッタ・フォトダイオー
ド検出器を備えている。センサは一般に、患者の指、耳たぶ、または足に取付け
られる。指に対しては、センサは、エミッタが指の外部組織を通過して、内部の
血管および毛細血管に光を放射するように構成される。フォトダイオードは指の
対向する両側に置かれ、指の外部組織から出現する放射光を検出する。フォトダ
イオードは放射光を基に信号を発生し、その信号を酸素計（オキシメータ）に伝
える。酸素計は、センサにより放射された２つの波長（赤色と赤外）の動脈血に
よる吸収の差を計算して血液酸素飽和度を決定する。

【０００４】 従来のセンサは使い捨てまたは再利用可能のどちらかである。使い捨てセンサ
は一般に、接着ラップを用いて患者に取り付け、患者の皮膚とセンサ・コンポー
ネント間の緊密な接触を実現する。再利用可能センサは一般に、着脱の容易なク
リップであるか、あるいは接着テープまたは包帯のような使い捨て取付けメカニ
ズムを使用している再利用可能回路である。

【０００５】 使い捨てセンサの長所は、センサの皮膚への適合性と周辺光の排除による優れ
た性能を有することである。しかし、接着テープの着脱の繰り返しにより、接着
特性の劣化およびテープの破壊を招く。さらに、最後にはテープが汚れ、患者間
汚染の発生原因になる。したがって使い捨てセンサは廃棄する必要があり、長寿
命のエミッタ、フォトダイオードおよび関係回路を無駄にすることになる。

【０００６】 一方、クリップ・タイプの再利用可能センサの長所は、優れたコスト節減であ
り、再利用可能パルス・センサは長寿命および高価なセンサ回路を無駄にしない
。しかし、前述のように、クリップ・タイプの再利用可能センサは、異なる患者
の皮膚形状に容易に適合せず、感度低下と周辺光の増加を招く。

【０００７】 クリップ・タイプの再利用可能センサと同様に、回路タイプの再利用可能セン
サはセンサ回路を無駄にしない長所を有する。他方、回路タイプの再利用可能セ
ンサは、取付けメカニズムに関し品質管理が難しい。使い捨てセンサと同様、回
路タイプの再利用可能センサの取付けメカニズムは汚れまたは破壊を生じ、その
結果、患者間汚染または取付け不良を発生する可能性がある。さらに、再利用可
能回路が取付け機構から分離できるため、オペレータは、再利用可能回路の特定
タイプに関して安全性の劣る、または不適正な取付けメカニズムを自由に使用す
ることになる。

【０００８】 前述のことから、従来の使い捨ておよび再利用可能酸素測定センサには重大か
つコストの高い欠点が存在する。したがって、、それぞれの欠点を除いて、使い
捨ておよび再利用に見られる長所を組み込んだ酸素測定センサの必要性が存在す
る。

【０００９】 （発明の概要） 以上のことから、本発明の１つの態様は、別の再利用可能センサ・コンポーネ
ントから取り外しできる、使い捨て接着テープ・コンポーネントを持つ再利用可
能／使い捨て（レスポーザブル）・センサを提供することである。この複合セン
サは、再利用可能センサの長寿命と関連するコストの長所と、使い捨てセンサの
性能特徴とを結合している。

【００１０】 レスポーザブル・センサの１つの実施形態では、使い捨てテープが情報エレメ
ントと情報エレメントをエミッタに電気接続するメカニズムとを含む。情報エレ
メントは種々の形態のセンサの取付けられた酸素計に対する表示を提供する。

【００１１】 別の実施形態では、情報エレメントはセンサ・タイプの表示を提供する。さら
に別の実施形態では、情報エレメントはセンサの動作特性の表示を提供する。さ
らに別の実施形態では、情報エレメントはセキュリティおよび品質管理の情報を
提供する。例えば、有利には、情報エレメントはセンサが認可された供給者から
供給されていることを示す。

【００１２】 さらに別の実施形態では、有利には、情報エレメントは使い捨て部分内に配置
され、破壊可能な導体を介して再利用可能部分に接続される構成になっている。
破壊可能な導体もまた、使い捨て部分内に配置され、それにより、使い捨て部分
の過度な摩耗が情報エレメントを分離させ、その結果使い捨て部分を交換する指
示を表示するようになっている。さらに、情報エレメントは１つまたは複数の受
動または能動コンポーネントを含み、これらコンポーネントは、単一コード化抵
抗から、トランジスタ回路、メモリ・デバイス、中央処理コンポーネントなどの
ような能動回路の範囲に渡る。

【００１３】 したがって、本発明の１つの態様は再利用可能部分を含むパルス酸素測定セン
サであり、この再利用可能部分には、光が組織を透過するように構成されたエミ
ッタと、組織からの光を受光するディテクタと、第１接点と、モニタに取付ける
ように構成された外部コネクタと、外部コネクタ・エミッタ・ディテクタ・第１
接点との間の電気接続を提供するように構成された電気回路とが含まれる。パル
ス酸素測定センサは、組織に再利用可能部分が取り付けられるよう構成された使
い捨て部分をも含む。使い捨て部分は情報エレメントと、破壊可能導体と、情報
エレメントと破壊可能導体とを電気接続する第２接点とを含み、その第２接点は
、使い捨て部分が再利用可能部分に結合されるときに第１接点との電気接続を形
成する。

【００１４】 本発明の別の実施形態は、組織の生理学的パラメータを非観血で測定するレス
ポーザブル・センサである。レスポーザブル・センサは再利用可能部分と使い捨
て部分とを含む。使い捨て部分は、少なくとも１つの情報エレメントと再利用可
能部分に電気接続される導体とを含む。さらに、使い捨て部分は再利用可能部分
を測定部位に固定するように構成されている。

【００１５】 本発明の別の実施形態は、使い捨て酸素計センサ・エレメントを提供する方法
である。この方法には、再利用可能電子回路を収納するように構成された使い捨
てハウジングを形成することを含む。前記方法はまた、少なくとも１つの情報エ
レメントと、使い捨てハウジングに結合され、かつ使い捨てハウジングが損傷を
受けるか、使い過ぎ、または繰り返し取り付けされる場合、再利用可能電子回路
から切断する導体とを形成することを含む。

【００１６】 本発明の別の実施形態は、再利用可能酸素計センサ・エレメントを提供する方
法である。この方法には、使い捨てハウジングの電子コンポーネントに電気接続
し、かつ測定部位に取り付ける使い捨てハウジングを使用するように構成された
再利用可能電子回路を形成することを含む。

【００１７】 本発明の別の実施形態は、組織特性を測定する方法である。この方法は、再利
用可能電子回路を第１使い捨て材料と組み合わせてセンサを作成し、それにより
再利用可能電子回路と第１使い捨て材料に結合された電子コンポーネントとの間
に電気接続を形成することを含む。さらに、この方法は測定部位にセンサを取付
け、そのセンサを取り外し、再利用可能電子回路を第１使い捨て材料から分離し
、再利用可能電子回路を第２使い捨て材料に再結合することを含む。

【００１８】 本発明の別の態様は、再利用可能部分と使い捨て部分とを含むセンサを含むパ
ルス酸素計である。使い捨て部分は、破壊可能導体を通して再利用可能部分に電
気接続された情報エレメントを含む。破壊可能導体は、使い捨て部分の使い過ぎ
、損傷、または過度の再取付けの場合に、再利用可能部分から情報部分を電気切
断するように構成される。さらにパルス酸素計はモニタと、センサをモニタに接
続するためのケーブルとを含む。

【００１９】 本発明のさらに別の態様は、電子コンポーネントを組み込んでいる使い捨て材
料を有するパルス酸素計センサ・エレメントである。使い捨て材料は、再利用可
能パルス酸素計センサ・エレメントを着脱可能に収容するように構成され、それ
により電気コンポーネントが再利用可能酸素計センサ要素に接続される。さらに
、使い捨て材料は、再利用可能パルス酸素計センサ・エレメントを測定部位に固
定するように構成される。

【００２０】 本発明の別の態様は、使い捨て材料の電子コンポーネントに電気接続し、かつ
測定部位に取り付ける使い捨て材料を使用するように構成された再利用可能電子
回路を含むパルス酸素計センサ・エレメントである。

【００２１】 本発明の別の態様は、組織特性を測定するレスポーザブル・センサである。レ
スポーザブル・センサは表面テープと、表面テープに着脱可能に取り付けられる
ベース・テープと、表面テープとベース・テープ間に着脱可能に固定される再利
用可能測定回路とを含む。再利用可能測定回路はまた、外部モニタに接続し、か
つ測定部位の組織の特性を測定するように構成される。さらに、表面テープは少
なくとも１つの情報エレメントと、再利用可能測定回路が表面テープに固定され
るとき、再利用可能測定回路に接続される破壊可能導体とを含む。

【００２２】 本発明の別の態様は、再利用可能エミッタと患者ケーブルに着脱可能に接続さ
れるディテクタとを有するレスポーザブル・センサである。レスポーザブル・セ
ンサはまた、再利用可能エミッタおよびディテクタに取付けるように構成された
電子回路を有する交換可能外囲器を含み、それによりその電子回路がレスポーザ
ブル・センサの少なくとも１つの特性を監視する。さらに、交換可能外囲器は、
再利用可能エミッタおよびディテクタを着脱可能に収容し、かつ再利用可能エミ
ッタおよびディテクタを測定部位に固定するように構成される。

【００２３】 本発明のさらに別の態様は、エミッタと、ディテクタと、コネクタとを有する
パルス酸素計センサである。エミッタは光が組織を透過するように構成され、デ
ィテクタは組織からの光を受光して生理学的パラメータを測定するように構成さ
れる。さらに、コネクタはディテクタ、エミッタ、モニタ間の電気接続を提供す
るように構成される。パルス酸素計センサはエミッタ、ディテクタ、コネクタお
よびコネクタに接続する第１接点とを有する再利用可能部分を含む。さらに、セ
ンサは第２接点、情報エレメントおよび再利用可能部分を測定部位に固定するよ
うに構成された接着基板上に配置した導電エレメントとを含む使い捨て部分を含
む。使い捨て部分は第１位置で再利用可能部分に着脱可能に取り付けられ、その
結果第１接点がが第２接点に接触する。使い捨て部分は第２位置で再利用可能部
分から切り離される。また、導電エレメントは、情報エレメントを第２接点に接
続する導通状態を有し、その結果情報エレメントがコネクタに接続される。導電
エレメントは非導通状態を有し、第２接点おとびコネクタから情報エレメントを
分離する。非導通状態は、基本的に、所定量を超える使い捨て部分の使用に起因
する。

【００２４】 （好ましい実施形態の詳細な説明） 酸素計センサ用の情報エレメントの形状と付属する酸素計を使って情報エレメ
ントを読み取る方法とは、本出願の譲受人へ譲渡される米国特許５，７５８，６
４４に示され、そしてここに引用することによって組み入れられる。従って、情
報エレメントの形状と実施とは主として以下のように要約される。

【００２５】 図１に在来の酸素計センサ回路（１００）を示す。酸素計センサ回路（１００
）には１番目のＬＥＤ（１０７）と２番目のＬＥＤ（１１０）とで構成されるエ
ミッタ（１０５）を含む。酸素計センサ回路はさらに抵抗器（１１５）を備える
情報エレメントを含む。１番目のＬＥＤ（１０７）、２番目のＬＥＤ（１１０）
および抵抗器（１１５）は並列に接続される。並列接続は共通入力電気接続（１
２０）と共通戻り（１２５）とを有する。酸素計センサ回路（１００）は、その
一端に入力電気接続（１３５）を有し、他端には共通戻り（１２５）を有する光
検出器（１３０）をも含む。

【００２６】 すでに述べたように、抵抗器（１１５）は付属する酸素計によって読み取られ
ることができる情報エレメントとして設けられている。抵抗器（１１５）を読む
ために、酸素計はエミッタ（１０５）が些細な電流を効果的に引き出せるレベル
で酸素計センサ回路（１００）を駆動する。この技術で充分に理解されるように
、エミッタ（１０５）はしきい値より上の電圧で駆動される場合にのみ動作する
。従って、この低いレベルで、入力電気接続（１２０）を通る電流のほとんど全
てが抵抗器（１１５）を流れる。入力電気接続（１２０）と共通戻り（１２５）
との間の駆動電圧をエミッタ（１０５）を動作させないために充分な低レベルへ
減らすことにより、エミッタ（１０５）は酸素計センサ回路（１００）から有効
に除かれる。したがって、酸素計は抵抗器（１１５）の値を測定できる。

【００２７】 抵抗器（１１５）の値は、例えば、センサの種類（例えば、成人、小児科、新
生児など）、動作波長、またはその他のセンサ・パラメータを示すように予め選
定可能である。抵抗器（１１５）は防護や品質管理の目的のためにも利用できる
。例えば、抵抗器（１１５）は酸素計センサ回路（１００）がその酸素計用に適
切に構成されていることを保証するために使用できる。例えば、抵抗器（１１５
）は酸素計センサ回路（１００）が認定された供給業者から供給されたものであ
ることを示すために利用できる。

【００２８】 抵抗器（１１５）以外の情報エレメントもまた利用できる。情報エレメントは
受動型デバイスである必要はない。トランジスターネットワーク、メモリーチッ
プ、その他の識別デバイスのような能動回路を通じてコード化情報も設けてもよ
い。

【００２９】 さらに、酸素計センサ回路（１００）がある情報エレメントを含むことを可能
にする多くの様々な回路構成が実施できることを当業者は理解できる。例えば、
エミッタ（１０５）と情報エレメントはそれぞれの電気接続を有してもよい。

【００３０】 前述のように、抵抗器（１１５）は低駆動電圧では酸素計によって感知される
唯一の回路要素として予め選定される。他方で、抵抗器（１１５）は、駆動電圧
がエミッタ（１０５）を駆動させるに充分なレベルまで上昇すると抵抗器（１１
５）が効果的に酸素計センサ回路（１００）から除かれるに充分な値へ予め選定
されることも可能である。したがって、抵抗器（１１５）は、エミッタ（１０５
）の正常な作動へ影響を及ぼさない。要約すれば、情報エレメントは付属する酸
素計へ貴重な情報を提供することにより酸素計センサ回路（１００）の一部分を
形成してもよい。

【００３１】 図２Ａと図２Ｂは在来型の使い捨てセンサ（２００）を示す。使い捨てセンサ
（２００）は前方フラップ（２１５）、後方フラップ（２２０）を持つ細長い中
央部（２１０）からなる付着性基材（２０５）を含み、前方フラップと後方フラ
ップは細長い中央部（２１０）から外方へ張り出す。付着性基材（２０５）上に
は適切な使用法を示すイメージ（２２５）が重ねられてもよい。

【００３２】 細長い中央部（２１０）は図１に示す酸素計センサ回路（１００）を含む。例
えば、エミッタ（１０５）は細長い中央部（２１０）の下面、積重ねイメージ（
２２５）のほぼ真下に納められる。したがって、図２Ａに示すように、エミッタ
（１０５）は指の爪のイメージの上へ重ねられる星印のほぼ真下に納められてよ
い。他方、光検出器（１３０）は細長い中央部（２１０）の上面、後方フラップ
（２２０）の近くへ納められる。

【００３３】 細長い中央部（２１０）はさらにエミッタ（１０５）を駆動するためと、光検
出器（１３０）からの出力を受けるための電気コネクタ（２３０）を含む。好ま
しくは、電気コネクタ（２３０）はセンサコネクタ（２４０）を経由してコネク
タケーブル（２３５）へ取付けやすいように形成される。また、コネクタケーブ
ル（２３５）は、酸素計コネクタ（２４５）を経由して酸素計へ取付けまたは接
続される。

【００３４】 図２Ｂには、付着性基材（２０５）が患者の皮膚、エミッタ（１０５）、光検
出器（１３０）どうしの密着をもたらすようにするためには、使い捨てセンサ（
２００）を、前方フラップ（２１５）や後方フラップ（２２０）にどのように指
へ巻きつけたらよいかの一例を示す。図２Ｂにはまた、電気コネクタ（２３０）
を取り囲むセンサコネクタ（２４０）（破線で示される）の一例を示す。

【００３５】 図１から図２Ｂに示すように、在来型の使い捨てセンサ（２００）は在来型の
酸素計センサ回路（１００）の構成部品と一体化されており、使い捨てセンサ（
２００）を廃棄すると寿命の長い、高価な回路も廃棄されてしまう。

【００３６】 図３には、本発明に従うレスポーザブル（再利用可能／使い捨て）・センサ（
３００）の１つの実施形態の分解図を示す。この実施形態においては、レスポー
ザブル・センサ（３００）はエミッタ（３０６）、光検出器（３０７）、電気コ
ネクタ（３０８）を有する再利用可能部分（３０５）を含む。レスポーザブル・
センサはまた、表面テープ層（３１５）とクリアベーステープ層（３２０）を有
する使い捨て部分（３１０）を含む。図３に示すように、表面テープ層（３１５
）とクリアベーステープ層（３２０）との間へ再利用可能部分（３０５）を挟む
ことにより、使い捨て部分（３１０）は再利用可能部分（３０５）へ付着する。

【００３７】 本発明の場合、表面テープ層（３１５）をクリアベーステープ層（３２０）へ
取り外しできるように付着させるためには在来型の接着剤やその他の付着方法を
使用することができる。さらに、在来型の使い捨てセンサ（２００）の基材に伴
う接着剤とクリアベーステープ層（３２０）のベース上の接着剤とは、いずれも
患者の皮膚へ付着させるためのものであるので、接着剤の特性は同じでよい。

【００３８】 前述のように、使い捨て部分（３１０）は再利用可能部分（３０５）へ、例え
ば挟み込む形でまたは重ねる形で、取り外しできるように付着させる。使い捨て
部分（３１０）を再利用可能部分（３０５）へ取り外しできるように付着させた
後に、レスポーザブル・センサ（３００）は使い捨てセンサ（２００）と同様な
機能をする。すなわち、レスポーザブル・センサ（３００）はエミッタ（３０６
）と光検出器（３０７）が患者の組織の相対する側で整合するように組織の周り
へフラップを巻く。しかしながら、使い捨てセンサ（２００）とは異なりレスポ
ーザブル・センサ（３００）は再利用可能部分（３０５）の再利用をもたらす。
例えば、使い捨て部分（３１０）が、汚染、減耗または不良になったときは、レ
スポーザブル・センサ（３００）全体を廃棄するのではなく、使い捨て部分（３
１０）だけを除去して、再利用可能部分（３０５）は新品の使い捨て部分（３１
０）へ再び取り外しできるように付着できる。使い捨て部分（３１０）を廃棄す
ることにより、再利用可能部分（３０５）の値段が高く寿命の長いセンサ回路を
無駄にすることなく、患者間の付着テープの再利用を通じての相互汚染を完全に
回避する。再利用可能部分（３０５）を新品の使い捨て部分（３１０）へまたは
患者へ再付着する前に、オプションの殺菌手順を使用すれば患者の安全を保証す
るためにさらに有利である。

【００３９】 図４はレスポーザブル・センサ（３００）の使い捨て部分（３１０）の表面テ
ープ層（３１５）の実施形態の上面図を示す。この実施形態の場合は、表面テー
プ層（３１５）はさらに、表面テープ層（３１５）と一体化した情報エレメント
（４０５）をも含む。この実施形態では、情報エレメント（４０５）は導電性の
インクトレースを予め決められた長さと幅とに付着させることにより作られる抵
抗性の要素である。当分野で公知なように、導電性インクトレースの長さ、幅、
導電性は抵抗性要素の抵抗を決める。情報エレメント（４０５）は、導電性イン
クを使っても実現され、接点（４１０）間へ付着される。接点（４１０）を再利
用可能部分（３０５）の電気回路へ結合させるためには各種の方法が使用できる
ことは当業者により理解されるであろう。例えば、再利用可能部分（３０５）が
情報エレメント（４０５）を含んで電気的に形成されるようにして、接点（４１
０）がリード線または電気コネクタ（３０８）へ物理的に接触するのがよく、具
合がよい。そうした形状では、レスポーザブル・センサ（３００）の再利用可能
部分（３０５）と使い捨て部分（３１０）との両方へ分散される要素を有する図
１の酸素計センサ回路（１００）を使用する。

【００４０】 前述の実施形態で、使い捨て部分（３１０）は、表面テープ層（３１５）やク
リアベーステープ層（３２０）へ加えて情報エレメント（４０５）を含む。前述
のように、使い捨て部分（３１０）は再利用可能部分（３０５）へ取り外しでき
るように付着され、そして使い捨てセンサ（２００）と同様な方法で使用される
。使い捨てセンサ（２００）とは相違して、レスポーザブル・センサ（３００）
の使い捨て部分（３１０）が減耗したとき、使い捨て部分（３１０）と情報エレ
メント（４０５）とは廃棄されるが、再利用可能部分（３０５）は生かされる。
情報エレメントを廃棄することにより、付属する酸素計は品質管理を行なえる。
例えば、再利用可能部分（３０５）が単純な接着剤または他の無認可の使い捨て
機構を使って患者へ再付着される場合は、レスポーザブル・センサ（３００）に
は情報エレメント（４０５）を含まない。前述のように、付属する酸素計は情報
エレメント（４０５）の欠如を認識でき、レスポーザブル・センサ（３００）の
再利用可能部分（３０５）の不適当な使用を示す適切な反応を生じる。

【００４１】 図５は、レスポーザブル・センサ（３００）の使い捨て部分（３１０）の表面
テープ層（３１５）の別の実施形態の上面図を示す。この実施形態において、表
面テープ層（３１５）には表面テープ層（３１５）の周辺部に沿って配置された
導電性のインクトレースから成る破断しやすい導体（５０５）を含む。この配置
は、表面テープ層（３１５）の周囲に沿った引き裂きが破断しやすい導体（５０
５）内の引き裂き、すなわち電気的に断線となることを保証する。例えば、図６
Ａと図６Ｂには、破断しやすい導体（５０５）がテープストック（６０５）とテ
ープベース（６１０）との間へ積層されている表面テープ層（３１５）を示す。
レスポーザブル・センサ（３００）の再利用可能部分（３０５）は圧力感知接着
剤（ＰＳＡ）（６１５）によりテープベース（６１０）へ付着する。ＰＳＡ（６
１５）、導体（５０５）およびテープベース（６１０）は切り込み（６２０）を
含む。これは、レスポーザブル・センサ（３００）の付着と取り外しの回数が多
くなったときに図６Ｂに示すように、破断しやすい導体（５０５）の周囲の引き
裂き、すなわち電気的に断線を生じるようにさせるためである。

【００４２】 したがって、情報エレメント（４０５）と同様に、破断しやすい導体（５０５
）もまた防護と品質管理機能をもたらす。とりわけ、レスポーザブル・センサ（
３００）の使い捨て部分（３０５）が反復使用されると、少なくとも破断しやす
い導体（５０５）の１部が有利に切断される。付属する酸素計はそうした切断を
検出して、適切な通報を例えば監視する医療関係者へすることができる。破断し
やすい導体を介してもたらされる防護と品質管理は、有利には患者の汚染や接着
剤の劣化による付着不良の問題を制御する助けとなる。

【００４３】 図７には、表面テープ層（３１５）の別の実施形態を示す。この実施形態にお
いて、表面テープ層（３１５）は破断しやすい導体（５０５）と情報エレメント
（４０５）を組合せる。この実施形態において、表面テープ層（３１５）のいず
れかの部分の引き裂きによる切断の確率をさらに増大するために、破断しやすい
導体（５０５）はくねるように曲がった（サーペンタイン）パターンで印刷され
る。情報エレメント（４０５）と破断しやすい導体（５０５）とのこの組合せは
実質的に安全性に関する特性を付加する。例えば、この実施形態においては、情
報エレメント（４０５）は破断しやすい導体（５０５）へ直列にそして再利用可
能部分（３０５）のエミッタ（３０６）と並列に接続される。したがって、破断
しやすい導体（５０５）内の切断や裂け目は、情報エレメント（４０５）を再利
用可能部分（３０５）の回路から分離する。

【００４４】 前述の実施形態に従い、取り付けられる酸素計はレスポーザブル・センサ（３
００）の使いすぎと誤用との両方の徴候を受け取る。例えば、使いすぎは破断し
やすい導体（５０５）の引き裂きや破断を通じて検出され、したがって情報エレ
メント（４０５）をレスポーザブル・センサ（３００）回路から取り外す。加え
て、無認可の販売業者から入手した使い捨て部分（３１０）の使用による誤用は
情報エレメント（４０５）の欠如により検出される。さらにまた、接点（４１０
）の意図的な短絡による誤用は回路からエミッタ（３０６）を効果的に取り外し
てレスポーザブル・センサ（３００）を不作動にすることにより検出される。従
って、この実施形態のレスポーザブル・センサ（３００）は、有利には、取り付
けられる酸素計に対し複数の問題を表示するものとなる。そうすることにより、
レスポーザブル・センサ（３００）は汚染、接着剤劣化、誤用の確度を有効に防
止する。レスポーザブル・センサ（３００）はまた品質管理の確度を維持する。

【００４５】 当業者は、図３から図７の概念がさまざまなデバイスで全面的にまたは部分的
に組み合わせられることを認識するであろう。例えば、破断しやすい導体（５０
５）と情報エレメント（４０５）との片方または両方が表面テープ層（３１５）
へよりもむしろクリアベーステープ層（３２０）内へ都合よくトレースされる。

【００４６】 図８Ａと図８Ｂはさらに、本発明に従うレスポーザブル・センサ（３００）の
使い捨て部分（３１０）の別の実施形態を示す。この実施形態に示されるように
、使い捨て部分（３１０）は表面テープ層（８０５）とクリアベーステープ層（
８１０）を含む。この実施形態に従い、クリアベーステープ層（８１０）には予
め付着される部分（８１５）と折畳み部分（８２０）とを含む。予め付着される
部分（８１５）は表面テープ層（８０５）のほぼ３分の１をクリアベーステープ
層（８１０）へ付着させる。他方で、折畳み部分（８２０）はフラップ形状を形
成して表面テープ層（８０５）とクリアベーステープ層（８１０）との間に空洞
を作り出す。その空洞はレスポーザブル・センサ（３００）の再利用可能部分（
３０５）を受けるように形成される。１つの実施形態に従い、リリースライナー
（８２５）がその空洞を埋めて表面テープ層（８０５）をクリアベーステープ層
（８１０）から分離する。リリースライナー（８２５）が除去されるとき、折畳
み部分（８２０）上と表面テープ層（８０５）上で新たに露出した接着剤が再利
用可能部分（３０５）を表面テープ層（８０５）とクリアベーステープ層（８１
０）の折畳み部分（８２０）との間へ取り外し可能に付着させる。

【００４７】 別の実施形態に従うと、接着剤を必要としない空洞が形成される。例えば、折
畳み部分（８２０）は、使い捨て部分（３１０）に対して適切な位置へ再利用可
能部分（３０５）を固定するように摩擦嵌め合い関係を生じることができる弾力
性のある材料を含んでもよい。他方で、折畳み部分（８２０）は、患者に対し再
利用可能部分（３０５）と使い捨て部分（３１０）を適切に位置決めできるなら
ば、弾力性や付着性以外の特性を有する材料を含んでもよい。例えば、ＶＥＬＣ
ＲＯ（登録商標）のようなフック・アンド・ループ形の材料を使用してもよい。

【００４８】 当業者は、レスポーザブル・センサ（３００）の折畳み実施形態には図３から
図７に関連して記載された、情報エレメント（４０５）や破断可能電線（５０５
）のような、特性を使用してもよいことを認識できることは理解されるであろう
。

【００４９】 図９Ａには、本発明の別の実施形態に従い、付属する患者ケーブル（９０５）
と一体化されるレスポーザブル・センサ（９００）の実施形態を示す。この実施
形態では、再利用可能部分（９１５）を使い捨て部分（９１０）に形成されたテ
ープ封筒（９２０）内へ取り外しできるように挿入することにより、使い捨て部
分（９１０）が再利用可能部分（９１５）へ取付けられる。

【００５０】 当業者は、使い捨て部分（９１０）には情報エレメント（４０５）か破断可能
電線（５０５）または両方が含まれてもよいことを認識するであろう。レスポー
ザブル・センサ（９００）へそれらの電子コンポーネントの片方または両方を含
ませると、有利には、前記の実施形態で述べたセキュリティー、品質管理、安全
性の向上をもたらす。

【００５１】 図９Ｂは図３のレスポーザブル・センサ（３００）の実施形態を本発明の別な
実施形態に従って示す。この実施形態においては、レスポーザブル・センサ（３
００）はセンサコネクタ（９２５）を介して患者ケーブル（９０５）へ取り外し
できるように取付けられる。それから、患者ケーブル（９０５）が酸素計コネク
タ（９３０）を介して酸素計へ取付けられる。センサコネクタ（９２５）の使用
は、センサコネクタ（９２５）もしくは患者ケーブル（９０５）を交換しなくて
もレスポーザブル・センサ（３００）の再利用可能部分（３０５）を交換可能に
する。このような実施形態では、使い捨て部分（３１０）は再利用可能部分（３
０５）の場合よりも異なった一層頻繁な交換スケジュールで交換できる。

【００５２】 当業者は、情報エレメント（４０５）か破断可能電線（５０５）または両方を
含む前述のようなさまざまな構成が図９Ｂに組み込まれうることを認識するであ
ろう。

【００５３】 本発明をいくつかの好ましい実施形態について示してきたが、その他の実施形
態も通常の技量があれば明らかになるであろう。例えば、図３〜９Ｂの選ばれた
形態は組み合わされる。例えば、図９Ａの封筒形の使い捨て部分（９１０）を図
３の再利用可能部分（３０５）へ結合させてもよい。

【００５４】 加えて、その他の組合せ、省略、代用、修正もここに公開したものに基づいて
当業者は理解できるであろう。したがって、本発明は提起した実施形態のリアク
ションによって限定されることを意図せず、添付の請求範囲を参照することによ
って、明らかにされるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 情報エレメントを有する従来の使い捨てセンサの回路図を示す。

【図２Ａ】 従来の使い捨てセンサの斜視図を示す。

【図２Ｂ】 従来の使い捨てセンサの斜視図を示す。

【図３】 本発明の１つの実施形態による、２つの使い捨てテープ層を有するレスポーザ
ブル・センサの組立分解図を示す。

【図４】 情報エレメントを組み込んだ、図３の使い捨てテープ層の１つの平面図を示す
。

【図５】 破壊可能導体を組み込んだ、図３の使い捨てテープ層の１つの平面図を示す。

【図６Ａ】 図５の使い捨てテープ層の一部の断面図を示す。

【図６Ｂ】 図５の使い捨てテープ層の一部の断面図を示す。

【図７】 破壊可能導体を持つ情報エレメントを組み込んだ、図３の使い捨てテープ層の
１つの平面図を示す。

【図８Ａ】 折り重ねテープとして構成された、図３の使い捨て層の１つの、それぞれ平面
図と側面図とを示す。

【図８Ｂ】 折り重ねテープとして構成された、図３の使い捨て層の１つの、それぞれ平面
図と側面図とを示す。

【図９Ａ】 本発明の別の実施形態による、テープ・スリーブとして構成された使い捨て部
分と、患者ケーブルに直接取り付けられた再利用可能部分とを有するレスポーザ
ブル・センサの斜視図を示す。

【図９Ｂ】 本発明の別の実施形態による、患者ケーブルに着脱可能に取り付けられた再利
用可能部分を有するレスポーザブル・センサの斜視図を示す。

【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書

【提出日】平成１３年１２月１２日（２００１．１２．１２）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正の内容】

【特許請求の範囲】

Claims (20)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 パルス酸素測定センサであって、 再利用可能部分であり、前記再利用可能部分が 組織を通して光を透過するように構成されたエミッタと、 組織からの光を受光するように構成されたディテクタと、 第１接点と、 モニタに取り付けるように構成された外部コネクタと、 前記外部コネクタ、エミッタ、ディテクタ、および第１接点との間に電気接続
   を提供するように構成された電気回路と、を有する、再利用可能部分と、 前記再利用可能部分を組織に取付けるように構成された使い捨て部分であり、
   前記使い捨て部分が、 情報エレメントと、 破壊可能な導体と、 前記情報エレメントと破壊可能な導体とを電気接続する第２接点と、を有する
   、使い捨て部分と、を備え、 前記使い捨て部分が前記再利用可能部分に結合されるとき、前記第２接点が前
   記第１接点との電気接続を形成するように構成されている、パルス酸素測定セン
   サ。
2. 【請求項２】 組織の生理学的パラメータを非観血で測定するレスポーザブ
   ル・センサであって、 再利用可能部分と、 少なくとも１つの情報エレメントと前記再利用可能部分に電気的に接続される
   導体とを有する使い捨て部分であり、前記使い捨て部分が前記再利用可能部分を
   測定部位に固定するように構成されている、使い捨て部分と、を備えているレス
   ポーザブル・センサ。
3. 【請求項３】 前記使い捨て部分が接着剤により前記再利用可能に着脱可能
   に取付けられている、請求項２に記載のレスポーザブル・センサ。
4. 【請求項４】 使い捨て酸素計センサ・エレメントを提供する方法であって
   、 再利用可能電子回路を収容するように構成された使い捨てハウジングを構成す
   るステップと、 少なくとも１つの情報エレメントと、前記使い捨てハウジングに結合され、か
   つ前記使い捨てハウジングが損傷を受けるか、使い過ぎ、または繰り返し取り付
   けされる場合、前記再利用可能電子回路から切断されるように構成されている導
   体とを形成するステップとを含む、使い捨て酸素計センサ・エレメントを提供す
   る方法。
5. 【請求項５】 使い捨てハウジングの電子コンポーネントに電気的に接続す
   るように構成され、かつ測定部位に取り付ける前記使い捨てハウジングを使用す
   るように構成された再利用可能電子回路を形成するステップを含む、使い捨て酸
   素計センサ・エレメントを提供する方法。
6. 【請求項６】 組織特性を測定する方法であって、 再利用可能電子回路を第１使い捨て材料に結合して、前記再利用可能電子回路
   と前記第１材料に結合された電子コンポーネントとの間に電気接続を形成するこ
   とによりセンサを形成するステップと、 前記サンサを測定部位に取付けるステップと、 前記センサを取り外すステップと、 前記再利用可能電子回路を前記第１使い捨て材料から分離するステップと、 前記再利用可能電子回路を第２使い捨て材料に再結合するステップとを含む、
   組織特性を測定する方法。
7. 【請求項７】 センサを形成する前記ステップが、情報エレメントと前記第
   １使い捨て材料で使用されている導体との、少なくとも１つを、前記再利用可能
   電子回路に対し電気接続するステップを含む、請求項６に記載の方法。
8. 【請求項８】 パルス酸素計であって、 センサであり、 再利用可能部分と、 破壊可能導体を介して前記再利用可能部分に電気的に接続された少なくとも１
   つの情報エレメントを含む使い捨て部分であって、前記破壊可能導体が、前記使
   い捨て部分の使い過ぎ、損傷、または過大な繰り返し取り付けの場合に、前記情
   報エレメントを前記再利用可能部分から電気的に切断するように構成される、前
   記使い捨て部分を有するセンサと、 モニタと、 前記センサを前記モニタに接続するケーブルと、を備えているパルス酸素計。
9. 【請求項９】 前記使い捨て部分が、前記再利用可能部分上に少なくとも１
   つの層と前記再利用可能部分の下に１つの層とを有する着脱可能な層構造を備え
   ることにより、前記着脱可能な層構造が前記前記センサを測定部位に固定するよ
   うに構成されている、請求項８に記載のパルス酸素計。
10. 【請求項１０】 前記使い捨て部分が前記再利用可能部分を収容するように
    構成された外囲器を備え、前記外囲器が前記センサを測定部位に固定するように
    構成されている、請求項８に記載のパルス酸素計。
11. 【請求項１１】 前記使い捨て部分が前記再利用可能部分を収容するように
    構成された折り重ね部分を備え、前記折り重ね部分が前記センサを測定部位に固
    定するように構成されている、請求項８に記載のパルス酸素計。
12. 【請求項１２】 前記再利用可能部分がさらにエミッタとディテクタとを備
    えている、請求項８に記載のパルス酸素計。
13. 【請求項１３】 パルス酸素計センサ・エレメントが電子コンポーネントを
    組み込んだ使い捨て材料を備え、前記使い捨て材料が再利用可能酸素計センサ・
    エレメントを着脱可能に収容するように構成されることにより、前記電子コンポ
    ーネントが前記再利用可能酸素計センサ・エレメントを電気的に接続し、また前
    記使い捨て材料が、前記再利用可能酸素計センサ・エレメントを測定部位に固定
    するように構成されている、パルス酸素計センサ・エレメント。
14. 【請求項１４】 前記電子コンポーネントが、情報エレメントと破壊可能導
    体との、少なくとも１つを含む、請求項１３に記載のパルス酸素計センサ・エレ
    メント。
15. 【請求項１５】 使い捨てハウジングの電子コンポーネントに電気的に接続
    するように構成され、かつ測定部位への取り付けに前記使い捨て材料を使用する
    ように構成された再利用可能電子回路を備えている、パルス酸素計センサ・エレ
    メント。
16. 【請求項１６】 組織特性を測定するレスポーザブル・センサであって、 表面テープと、 前記表面テープに着脱可能に取付けられるベース・テープと、 前記表面テープとベース・テープ間に着脱可能に固定される再利用可能測定回
    路であり、前記再利用可能測定回路が外部モニタを接続するように構成され、か
    つ測定部位の組織の特性を測定するように構成されている、再利用可能測定回路
    と、を備え、 前記表面テープがさらに、前記前記再利用可能測定回路が表面テープに固定さ
    れるとき、前記再利用可能測定回路に接続される、少なくとも１つの、情報エレ
    メントと破壊可能導体と、を含む、レスポーザブル・センサ。
17. 【請求項１７】 表面テープでの非導通性が前記再利用可能測定回路から情
    報エレメントを分離するように、前記導体が前記表面テープ周辺に施されている
    、請求項１６に記載のレスポーザブル・センサ。
18. 【請求項１８】 前記情報エレメントが抵抗、トランジスタ回路、メモリ・
    デバイス、中央処理ユニットの少なくとも１つのを備えている、請求項１６に記
    載のレスポーザブル・センサ。
19. 【請求項１９】 レスポーザブル・センサであって、 患者ケーブル着脱可能に接続された再利用可能エミッタおよびディテクタと、 前記再利用可能エミッタおよびディテクタに取付けて前記レスポーザブル・セ
    ンサの少なくとも１つの特性を監視するように構成される電子回路を、有する交
    換可能外囲器と、を備え、 前記交換可能外囲器もまた、前記再利用可能エミッタおよびディテクタを着脱
    可能に収容するように構成され、かつ前記再利用可能エミッタおよびディテクタ
    を測定部位に固定するように構成されている、 レスポーザブル・センサ。
20. 【請求項２０】 パルス酸素計センサであって、該パルス酸素計センサがエ
    ミッタと、ディテクタと、コネクタとを有し、前記エミッタは光が組織を透過す
    るように構成され、前記ディテクタが組織からの光を受光して生理学的パラメー
    タを測定するように構成され、前記コネクタがディテクタとエミッタとモニタと
    の間の電気接続を提供するように構成されており、前記パルス酸素計センサが、 再利用可能部分であり、 エミッタと、 ディテクタと、 コネクタと、 前記コネクタに接続している第１接点と、を有する再利用可能部分と、 使い捨て部分であり、 第２接点と、 前記再利用可能部分を測定部位に固定するように構成されている接着基板上
    に配置された、情報エレメントおよび導電エレメントと、を有する使い捨て部分
    と、を備え 前記使い捨て部分が、第１位置で前記再利用可能部分に着脱可能に取り付けら
    れることにより、前記第１接点が第２接点に接続し、第２位置で前記再利用可能
    部分から切断され、前記導電エレメントが、情報エレメントがコネクタと接続す
    るように、前記情報エレメントを前記第２接点に接続する導通性状態と、前記情
    報エレメントを前記第２接点とコネクタから分離する非導通性状態とを有し、前
    記非導通性状態が実質的に所定量を超える使い捨て部分の使用に起因している、
    パルス酸素計センサ。