JP2003515183A - 照明器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 オブジェクト（Ｖ）を照らすための第１の照明器具（１）及び第２の照明器具（１１）のシステムである。各照明器具は、複数の管状ランプ（３、３′、３′′；１３）を具備する筐体（２；１２）を有する。筐体（２；１２）は、光放出ウィンドウ（４；１４）と、光放出ウィンドウ（４；１４）に対して垂直な側壁（５、５′；１５）とを有する。システムにおいて、第１の照明器具（１；１１）は、夫々の側壁（５、５′；１５）及び／又は光放出ウィンドウ（４；１４）で互いと衝合し、第１の照明器具（１）の光放出ウィンドウ（４）のエッジ（６）は、第２の照明器具（１１）の光放出ウィンドウ（１４）のエッジ（１６）と衝合する。上記光放出ウィンドウ（４；１４）及び上記側壁（５、５′；１５）は、光学的に透明な材料から成る。光放出ウィンドウ（４；１４）は、ディフューザ（７；１７）を具備することが好ましい。上記ディフューザ（７；１７）は、層の厚さにおいて変化を示し、層の厚さは、管状ランプ（３、３′、３′′；１３）から離れた場所よりも管状ランプ（３、３′、３′′；１３）の近傍にある光放出ウィンドウ（４；１４）上の場所の方が厚い。オブジェクト（Ｖ）は、上記システムによって均一且つ一様に照明される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、オブジェクトを照らす第１の照明器具及び第２の照明器具のシステ
ムに関する。

【０００２】 本発明は、更に、上記システムにおいて使用する照明器具に関する。

【０００３】 本発明は、更に、オブジェクトを展示及び／又は販売する方法にも関する。

【０００４】 このようなシステム及びこのような照明器具自体は公知である。これらは、と
りわけ天井の照明において、及び、オブジェクト、例えば、ショーウィンドウに
おけるオブジェクト、店におけるオブジェクト、展示空間におけるオブジェクト
、例えば、アートオブジェクト、又は、ショールームにおけるオブジェクト、例
えば、自動車のような比較的大きいオブジェクトを照らすために使用される。こ
のようなシステム又は照明器具は、オブジェクトを側面から照らす壁照明のため
に、又は、オブジェクト或いは人を照明する劇場の床照明のために更に使用され
る。上記システム及び照明器具は、例えば、（ＰＡ）ＬＣディスプレイ又はビデ
オウォールのような（ピクチャ）表示装置のためのブラックライトとして、及び
、オフィス用の照明として、又は、オブジェクトの外見を高めるための照明器具
として更に使用される。通常、冒頭段落において述べたシステムは、しばしば一
組のスクエアの数として、互いに隣り合って取り付けられる複数の照明器具を有
する。

【０００５】 上述のタイプの照明器具は主な不利な点を有する。照明器具は、不均一な光分
布の表面を有する。結果としてオブジェクトは均一に照らされず、これは望まし
くない。更に、第１の照明器具及び第２の照明器具のシステムは、照明器具の間
で比較的暗く比較的広いバンドを有する。

【０００６】 本発明は、上記不利な点を克服することを目的とする。

【０００７】 本発明によると、この目的は、オブジェクトを照明する第１の照明器具及び第
２の照明器具のシステムを用いて実現され、第１及び第２の照明器具は、夫々少
なくとも一つの管状ランプを受容する筐体を有し、この筐体はオブジェクトを照
明する光放出ウィンドウ及び光放出ウィンドウに対して横方向の側壁を具備し、
第１の照明器具はその側壁及び／又その光放出ウィンドウで第２の照明器具と衝
合し、第１及び第２の照明器具のシステムにおいて第１の照明器具の光放出ウィ
ンドウのエッジは第２の照明器具の光放出ウィンドウのエッジと衝合し、上記光
放出ウィンドウ及び上記側壁は光学的に透明な材料から製造される。

【０００８】 システム中の２つの光放出ウィンドウがランプの動作中、均一に照明される面
を形成することが分かる。本発明における「均一に照明される」といった表現は
、動作中人の眼に視覚可能でない若しくは略視覚可能でない強度における差を示
す光分布を光放出ウィンドウがその表面上に有することを意味する。システムに
適用される「均一に照明される」といった表現は、更に、夫々の光放出ウィンド
ウの特にエッジ、及び、相互に隣り合う照明器具の間の移行が、知覚可能でない
若しくは略知覚可能でない、該光放出ウィンドウによって放出される光からの光
の強度における差を全体として示すことを意味する。つまり、エッジを含む光放
出ウィンドウからの光出力は、視覚可能でない若しくは略視覚可能でない光放出
ウィンドウにおける位置に依存する。

【０００９】 管状ランプによって動作中放出される光は、照明器具の光放出ウィンドウに到
達し、そこからオブジェクトの方向に放出される。このような照明器具は通常、
複数の管状ランプ、例えば、低圧水銀放電ランプを有する。これら光源は、通常
ある規則的な分布で筐体内に設けられ、管状ランプは例えば、互いに対して平行
に配置される。筐体中の管状ランプの直視性を減らすためには、照明器具の各筐
体は、好ましくは光を拡散して散乱させる例えば、ガラス又は合成樹脂から製造
される光学的に透明な光放出ウィンドウを具備する。システムは、相互に隣り合
う照明器具の光放出ウィンドウが互いと触れる、又は、少なくとも互いと略触れ
るように組み立てられ、公知のシステムにおけるような衝合する照明器具の領域
において比較的幅広く、比較的暗いバンドが回避される。照明器具の側壁が光学
的に透明な材料から製造されるため、動作中に管状ランプによって放出される光
はこの側壁によって部分的に捉えられ、吸収される光は光放出ウィンドウの方向
に内部反射を手段として伝えられ、光放出ウィンドウにおいて再び放出される。
これは、第１の照明器具の光放出ウィンドウのエッジが残りの光放出ウィンドウ
の輝度と略同じ輝度を有することが実現される。夫々の照明器具の光放出ウィン
ドウのエッジの領域において互いと衝合する２つ以上の照明器具が与えられると
、動作中、光放出ウィンドウのエッジを含みエッジまで均一に照明される光放出
ウィンドウが得られ、それによりシステムは均一な光を放つ。観察者は、動作中
にシステムによって放出される光分布に基づいて夫々の照明器具の光放出ウィン
ドウのエッジを識別することができない、若しくは略できない。

【００１０】 照明器具の公知のシステムでは、照明器具は通常衝合しなく、そのため照明器
具の間で比較的広く暗いバンドが存在し、そのように観察される。これらバンド
は、公知のシステムがチェック模様の外見を有し、更にオブジェクトが均一に照
明されないことを生じさせる。本発明による対策によりオブジェクトが一体形で
均一に照明されるため、オブジェクトの照明における不規則性に関してオブジェ
クトは観察者の注意をひかない。本発明によるシステムの使用は、均一及び一様
にオブジェクトを照明することを可能にさせる。これは、例えば、美術館でアー
トオブジェクトを、又は、例えば、ディーラーのショールームで自動車を見るこ
とに関して特に有利となる。特に、反射特性を有するオブジェクト、及び、好ま
しくは正反射を有するオブジェクトの場合、オブジェクトに対するシステムの反
射において可視のエッジが無いことは観察者によって利点とされる。本発明によ
る対策は、例えば、オブジェクトを販売する目的で展示されるオブジェクトの魅
力を高める。

【００１１】 本発明によるシステムの実施例は、夫々の照明器具の光放出ウィンドウがディ
フューザ（diffusor）を具備することを特徴とする。ディフューザは、動作中に
光放出ウィンドウによって放出される光の光強度の分布の均一性が更に高められ
ることを実現させる。光を拡散的に放出する材料から成る光放出ウィンドウと、
光放出ウィンドウ上に設けられるディフューザとの組み合わせは、管状ランプを
光放出ウィンドウのより近傍に位置決めすることを可能にさせ、それにより、照
明器具の寸法は公知の照明器具の寸法よりもかなりコンパクトになる一方で、そ
れにもかかわらず公知の照明器具における光分布よりもより均一な光分布が実現
される。この結果、筐体の奥行きを減らすことが特に可能であり、これは、シス
テムの取り付けにおいて重要な利点である。

【００１２】 発明者は、特にディフューザ中で生じられる、照明器具中の繰り返し反射が光
放出ウィンドウから発せられる光の強度の非常に均一な分布に寄与することを認
識する。ディフューザは、層の厚さに変化を有し、ディフューザの層の厚さは、
ランプから離れた場所よりも、動作中に管状ランプがある場所の直接に対向する
側における場所における方が厚いことが好ましい。管状ランプの近傍にある光放
出ウィンドウ上の場所において比較的厚く、管状ランプ又は複数のランプから比
較的離れた場所にある光放出ウィンドウ上の場所において比較的薄いディフュー
ザは、動作中に光放出ウィンドウによって放出される光の光強度分布の一様性が
更に改善されることを実現する。照明器具の光放出ウィンドウにおける上記層の
厚さの変化を有するディフューザを設けることは、管状ランプを光放出ウィンド
ウのより近傍に位置決めすることを可能にし、それにより、照明器具の寸法は公
知の照明器具の寸法よりもよりコンパクトである一方で、それにもかかわらず公
知の照明器具よりもより均一な光分布が実現される。これは、筐体の奥行きを相
当減らすことを可能にさせ、これは、システムの取り付けにおいて重要な利点で
ある。

【００１３】 層の厚さが最大である領域におけるディフューザの透過率は、層の厚さが最小
である領域におけるディフューザの透過率の約５０％であることが好ましい。つ
まり、管状ランプがある場所の直接に対向する側の光放出ウィンドウ上のディフ
ューザの透過率は、動作中管状ランプが光放出ウィンドウから最大の距離にある
光放出ウィンドウの領域におけるディフューザの透過率の約５０％である。ディ
フューザに対する特に適切な材料は、ハロリン酸カルシウム及び／又はピロリン
酸カルシウムである。このようなディフューザは、フッ素共重合体のような結合
剤が添加されるペイントとして供給されることが好ましい。

【００１４】 本発明は、幾つかの実施例及び添付の図面を参照してより詳細に説明される。

【００１５】 図は、単なる図に過ぎず一定の比率で描かれていない。幾つかの寸法はより明
瞭にするために特に誇張されている。

【００１６】 図１は、オブジェクトＶを照明する第１の照明器具１及び第２の照明器具１１
のシステムを示す図である。図１中のオブジェクトＶは車両、例えば、自動車で
ある。別のオブジェクトは、アートオブジェクト、例えば、絵画、写真、彫刻等
である。このようなオブジェクトは、しばしば鏡のような外見を有する。

【００１７】 第１及び第２の照明器具１；１１は、夫々箱形の筐体２；１２を有する。複数
の管状ランプ３、３′、３′′；１３例えば、低圧水銀放電ランプが筐体２；１
２の中に設けられる。図１の例において、照明器具１は、３つのＴＬ５放電ラン
プを受容する。別の実施例では、５、８、又はそれ以上のランプ例えば、色調指
数８４のＴＬ５ ２８Ｗタイプが一つの照明器具中に設けられる。管状ランプ３
、３′、３′′；１３は、相互に並列に配置されるよう、筐体２；１２中に決ま
った規則的な分布で設けられる。側壁５；１５と上記側壁５；１５の最も近傍に
配置されるランプ３；１３との間の距離は、夫々のランプ３、３′、３′′間の
互いに対する間の空間の少なくとも略半分である。

【００１８】 筐体２；１２中の管状ランプ３、３′、３′′；１３を直視することを減らし
、均一な光出力を実現するためには、照明器具１；１１の各筐体２；１２はオブ
ジェクトを照明するための光学的に透明な光放出ウィンドウ４；１４を具備する
。筐体は、光放出ウィンドウ４；１４に対して横方向にある側壁５，５′；１５
を具備する。所望の場合、側壁５，５′；１５は、光放出ウィンドウ４；１４に
対して斜めに設けられてもよい。光放出ウィンドウ４；１４及び側壁５，５′；
１５は、例えば、を好ましくは散乱させて散布させるガラス、合成樹脂、又は、
光Perspex（例えば、いわゆる乳白ガラス）から製造される。

【００１９】 本発明によるシステムにおいて、第１の照明器具１は、側壁５，５′；１５に
よって第２の照明器具１１と衝合される。別の実施例では、システム中の照明器
具１；１１は、夫々の光放出ウィンドウ４；１４によって衝合する。この場合、
側壁は、光放出ウィンドウをそのエッジではなく、例えば、光放出ウィンドウの
幾らか（短い）距離のところで光放出ウィンドウを支持する。システムの更に別
の実施例では、光放出ウィンドウは、側壁の領域において中断される。この場合
、側壁のエッジは、本発明の記載における光放出ウィンドウの一部を形成すると
考えられる。

【００２０】 図１の例において、第１の照明器具１の筐体２及び第２の照明器具１１の筐体
１２は、照明器具１；１１が衝合する領域において側壁５、１５を夫々具備する
。しかしながら、本発明は、本実施例に制限されない。それにより、一つの側壁
だけが衝合する照明器具の領域において存在してもよく、この場合、例えば、一
つの照明器具の側壁が夫々の照明器具の光放出ウィンドウを支持する。このよう
な実施例は、システムを形成する際に照明器具の組み立てを簡単にし得る。本発
明によるシステムでは、側壁５，５′の領域における、第１の照明器具１の光放
出ウィンドウ４のエッジ６，６′は、側壁１５の領域において第２の照明器具１
１の光放出ウィンドウ１４のエッジ１６に対して衝合する。更に、光放出ウィン
ドウ４；１４及び上記側壁６，６‘；１６は、光学的に透明な材料から製造され
る。このようなシステムが与えられたとして、２つの光放出ウィンドウ４；１４
が均一に照明される表面を形成する。

【００２１】 図１の例において、光放出ウィンドウ４；１４は、更にディフューザ７；１７
を具備し、このディフューザは、光放出ウィンドウ４；１４上に筐体２；１２の
外側に設けられる。別の実施例では、ディフューザは、光放出ウィンドウのラン
プに面する側に設けられる。特に、ディフューザ７；１７は、層の厚さに変化が
あり、ディフューザ７；１７の層の厚さは、動作中に管状ランプ３、３′、３′
′；１３がある場所の直接に対向する側において厚くなるよう選択される。光放
出ウィンドウ４に対して横方向の長手軸２０が図１に示され、この長手軸は管状
ランプ３の中心を通り、ディフューザの層の最も厚い域を示す。

【００２２】 照明器具１；１１の光放出ウィンドウにおいて上記層の厚さの変化を有するデ
ィフューザ７；１７を設けることは、管状ランプ３、３′、３′′；１３を筐体
２；１２中の光放出ウィンドウ４；１４の比較的近傍に位置決めすることを可能
にし、それにより照明器具１；１１の寸法は公知の照明器具の寸法よりもコンパ
クトとなる一方で、それにもかかわらず公知の照明器具におけるよりもより均一
な光分布が実現される。特に、筐体２；１２の奥行きを相当減少させることを可
能にし、これは、システムの取り付けにおける主な利点である。

【００２３】 システム中の照明器具１；１１の筐体２；１２は長方形、例えば、３００ｍｍ
、６００ｍｍ、９００ｍｍ、１２００ｍｍ、又は、１５００ｍｍの典型的な寸法
を有する正方形又はそれらの組み合わせであることが好ましい。筐体２；１２の
高さは、本発明による対策により比較的低い。筐体２；１２に対する非常に適切
な高さは、３０乃至７０ｍｍ、特に３５ｍｍである。非常のコンパクトな構造に
より、特別な埋込み板が天井の取り付けに必要ない。実際、照明器具は、零に等
しい間の空間を有し、システムにおいて全体が一体化されたものであるかのよう
に形成される。取り付けに必要な構成部品は不可視である。管状ランプの交換の
ような整備目的のために、ディフューザ７；１７が設けられる光放出ウィンドウ
２；１２を長手軸２０に対して平行な筐体から除去することが可能である。

【００２４】 層の厚さが最大である領域におけるディフューザ７；１７の透過率が、層の厚
さが最小である領域におけるディフューザ７；１７の透過率の約５０％であるこ
とが好ましい。つまり、管状ランプ３、３′、３′′；１３がある場所の直接に
対向する側にある光放出ウィンドウ４；１４上のディフューザ７；１７の透過率
は、動作中管状ランプ３、３′、３′′；１３が光放出ウィンドウ４；１４から
最大の距離にある場所における光放出ウィンドウ４；１４の領域におけるディフ
ューザ７；１７の透過率の約５０％である。ディフューザ７；１７の特に好適な
材料は、ハロリン酸カルシウム及び／又はピロリン酸カルシウムである。このよ
うなディフューザは、結合剤、例えば、ＴＨＶのようなフッ素共重合体（fluori
ne copolymer）並びに、溶媒（例えば、Ｍｉｂｋ）が使用されるペイントの形
態で提供される。このようなディフューザ７；１７及びその中のこのような結合
剤の使用の利点は、焼きが必要なく、可視域全体及びＵＶ域の大部分にわたる反
射が少なくとも略同じ高い値を有する点である。つまり、このディフューザ７；
１７及びこれら結合剤は、好ましい吸収及び結果となる色差が効果的に妨げられ
るため、光が何回も反射されるコーティング層において使用するのに特に適切で
ある。更に、他の添加物、例えば、改善された流れ又は混合特性を有する添加物
がペイントの混合物に添加されてもよい。

【００２５】 このようなディフューザ７；１７の可視光の光吸収は非常に低く、即ち、３％
未満である。これは、照明器具の効率が悪影響を与えられることなく大きいラン
プ距離／ディフューザの厚さの比を生じさせる。更に、ハロリン酸カルシウム及
び／又はピロリン酸カルシウムを有するディフューザ７；１７は、略色シフトを
有さず、即ち、このようなディフューザは、比較的低い波長依存を有する。

【００２６】 図１の例において、筐体２；１２は、更に、光放出ウィンドウ４；１４に面す
る側上に本質的に公知の反射コーティング９；１９が設けられる後壁８；１８を
有する。

【００２７】 本発明の範囲内において多数の変形例が可能であることが当業者に明らかであ
る。

【００２８】 本発明の保護する範囲は、記載する実施例に制限されない。本発明は、各新し
い特徴及びそれら特徴の各組み合わせにある。特許請求の範囲における参照番号
は、本発明が保護する範囲を制限しない。「有する、含む」などの用語は、特許
請求の範囲で記載されていない他の素子を除外するものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明による２つの照明器具のシステムの例を断面図で示す図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フィエルルース，マルク オランダ国，5656 アーアー アインドー フェン，プロフ・ホルストラーン ６ (72)発明者 ディケン，ノルベルト オランダ国，5656 アーアー アインドー フェン，プロフ・ホルストラーン ６ Ｆターム(参考） 5C096 AA05 BA01 BB48 CC10 CC17 CD42 FA09 【要約の続き】 ウィンドウ（４；１４）上の場所の方が厚い。オブジェ クト（Ｖ）は、上記システムによって均一且つ一様に照 明される。

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 オブジェクトを照明するための第１の照明器具及び第２の照
   明器具のシステムであって、 上記第１及び上記第２の照明器具は夫々少なくとも一つの管状ランプを受容す
   る筐体を有し、 上記筐体は上記オブジェクトを照らす光放出ウィンドウ及び上記光放出ウィン
   ドウに対して横方向の側壁を具備し、 上記第１の照明器具は、その上記側壁及び／又は上記光放出ウィンドウによっ
   て上記第２の照明器具と衝合し、 上記第１及び上記第２の照明器具のシステムにおいて上記第１の照明器具の上
   記光放出ウィンドウのエッジは、上記第２の照明器具の上記光放出ウィンドウの
   エッジと衝合し、 上記光放出ウィンドウ及び上記側壁は光学的に透明な材料から製造されるシス
   テム。
2. 【請求項２】 上記光放出ウィンドウはディフューザを備えることを特徴と
   する請求項１記載のシステム。
3. 【請求項３】 上記ディフューザは、上記管状ランプから離れた場所よりも
   動作中に上記管状ランプがある場所の直接的に対向する側の層の厚さがより厚く
   なるよう選択されるように層の厚さに変化を有する請求項２記載のシステム。
4. 【請求項４】 上記層の厚さが最大である領域における上記ディフューザの
   透過率は、上記層の厚さが最小である領域における上記ディフューザの上記透過
   率の約５０％であることを特徴とする請求項３記載のシステム。
5. 【請求項５】 上記ディフューザの材料は、ハロリン酸カルシウム及びピロ
   リン酸カルシウムから成る群から選択されることを特徴とする請求項２記載のシ
   ステム。
6. 【請求項６】 上記ディフューザは、結合剤としてフッ素共重合体を有する
   ことを特徴とする請求項２記載のシステム。
7. 【請求項７】 上記筐体は、後壁を更に有し、 上記後壁は、上記光放出ウィンドウに面する側において反射コーティングが設
   けられることを特徴とする請求項１又は２記載のシステム。
8. 【請求項８】 請求項１又は２記載のシステムにおいて使用するのに好適な
   照明器具。
9. 【請求項９】 オブジェクトが請求項１又は２記載のシステムによって照ら
   されることを特徴とする上記オブジェクトを展示及び／又は販売する方法。
10. 【請求項１０】 上記オブジェクトが正反射を示すことを特徴とする請求項
    ９記載の方法。
11. 【請求項１１】 上記オブジェクトは車両又はアートオブジェクトであるこ
    とを特徴とする請求項１０記載のシステム。