JP2003514099A - 潤滑油基材油の省燃費性を最適化する方法 - Google Patents

潤滑油基材油の省燃費性を最適化する方法

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Abstract

(57)【要約】 乗用車モーター油に使用される基油をブレンドする方法。この基油をブレンドしてなるPCMOは、改善された蒸発損失性および省燃費性を示すと同時に、現在のエンジン耐久性/摩耗防止性を保持し、しかも改善された低温性能を提供する。10W基油の場合、この方法には、約100より大きい粘度指数、約15%未満の完成油Noack蒸発損失性、−20℃において約2500cP未満の完成油CCS粘度、および100℃において約5.0〜約6.0cStの基油動粘度を有する基油をブレンドすることが含まれる。5W基油の場合、この方法には、約100より大きい粘度指数、約15%以下の完成油Noack蒸発損失性、−25℃において約2500cP未満の完成油CCS粘度、および100℃において約4.0〜約5.0cStの基油動粘度を有する基油をブレンドすることが含まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の背景 発明の分野 本発明は、乗用車モーター油に使用される潤滑油基油の省燃費効果を最適化す
る方法に関する。より詳細には、粘度および蒸発損失性に対して規定されたパラ
メーターを満足する潤滑油基油を用いることにより、改善された省燃費性および
低温特性を与える基油を取得する。
【0002】開示の背景 省燃費性および排出ガスに対して連邦政府により義務づけられる基準は、自動
車製造業者に課する要求を増大させてきた。このため、自動車製造業者は、乗用
車モーター油(PCMO)に高品質エンジン油を使用するよう要求するようにな
ってきた。
【0003】 PCMOに対する現在のGF−2米国石油協会(API)分類規格では、SA
E 5W−20、5W−30又は10W−30油は、ガスクロマトグラフィー蒸
留法(GCD)により測定したときに17%以下の蒸発損失性、もしくは22%
以下のNoack蒸発損失性を有していなければならない。GF−2は、また標
準的なエンジン試験(シークエンスVIA)において基準油(BC−2)と比較
した省燃費性の最低レベルを要求している。この最低レベルは、粘度グレードに
応じてSAE 5W−20の場合には最低1.4%、SAE 5W−30の場合
には最低1.1%およびSAE 10W−30の場合には最低0.5%として段
階的に設定されている。米国石油協会(API)により使用されているグループ
I又はグループII分類に属する基油は、好適な清浄剤(DI)系および粘度指
数向上剤(VII)系を用いて、これらの必要条件を容易に満足することができ
る。
【0004】 1995年に、自動車製造業者は、連邦政府により義務づけられた厳しい乗用
車省燃費排気ガス規格を満足する一翼を担うように、より高品質なエンジン油を
要求した。国際潤滑油標準化認証委員会(ILSAC)は、API、ASTM、
およびSAEと協同して、以前のGF−1および現在のGF−2 PCMO規格
と比較して、著しく改善された省燃費性および蒸発損失性の要件を課して乗用車
モーター油(PCMO)に対するGF−3最低性能規格を提案した。過去5年間
、石油業界は、これらの新しいエンジン油の要件を満足するうえで必要となるよ
り高い粘度指数(VI)の基油を製造すべく投資してきた。改善された蒸発損失
性および省燃費性を有すると同時に、現在のエンジン耐久性/摩耗防止性を保持
し、しかも改善された低温性能を提供するエンジン油をブレンドするのに使用し
うる基油を有していることがきわめて望ましいであろう。これらの提案された新
しい規格を満足するように、多くの基油製造業者は、より高い粘度指数(VI)
の基油を製造するための技術に投資してきた。しかしながら、単に高VI基油を
有していることだけでは、そのような基油が省燃費性および蒸発損失性に関して
必ずしもILSAC基準を満足するものであるとは言えない。
【0005】発明の概要 本発明は、改善された省燃費性および低温流動性を示す基油に関する。より特
定的には、本発明は、10Wマルチグレード乗用車モーター油を調製するのに使
用される潤滑基油の省燃費性および低温流動性を改善する方法であって、約10
0より大きい粘度指数、約15%未満の完成油Noack蒸発損失性、−20℃
において約2500cP未満の完成油コールドクランキングシミュレーター値(
CCS粘度)、および100℃において約5.0〜約6.0cStの基油動粘度
を有する基油をブレンドする工程を含んでなる上記方法に関する。
【0006】 本発明の他の実施形態は、5Wマルチグレード乗用車モーター油を調製するの
に使用される潤滑基油の省燃費性および低温流動性を改善する方法であって、約
100より大きい粘度指数、約15%以下の完成油Noack蒸発損失性、−2
5℃において約2500cP未満の完成油CCS粘度、および100℃において
約4.0〜約5.0cStの基油動粘度を有する基油をブレンドする工程を含ん
でなる上記方法である。
【0007】 さらに他の実施形態は、低い蒸発損失性および高い粘度指数(>100)の基
油を含有していて、ほとんどのエンジン運転条件下において改善された省燃費性
、耐久性、およびエンジン油ポンパビリティーを与えるマチルグレード潤滑油を
製造する方法であって、それぞれのSAEマルチ粘度グレードに見合った適切な
粘度および蒸発損失性の高VI基油を作製して、そのSAEマルチ粘度グレード
に見合った適切な温度で2500cP未満のCCS粘度を有する完成潤滑油を製
造するように基油成分をブレンドする工程を含んでなる上記方法に関する。
【0008】発明の詳細な説明 基油 本発明に係る潤滑油の調製に好適な基油は、100よりも大きい、好ましくは
100よりも大きく130よりも小さい、より好ましくは105よりも大きく1
25よりも小さい、最も好ましくは105よりも大きく120よりも小さい粘度
指数を有する。基油は、蒸留、溶媒抽出、水素化分解、水素化処理、ラフィネー
ト水素転化、ワックス異性化、オリゴマー化、もしくはエステル化/重合などの
プロセスにより調製することができる。基油は、APIグループI、II、II
I、IV、V、又はそれらの混合物としてPublication 1509で
米国石油協会により分類された基油から構成される。
【0009】 好適な原料としては、常圧蒸留残油、ラフィネート、水素化処理油、水素化分
解油、常圧ガス油、減圧ガス油、コーカーガス油、常圧および減圧残油、脱歴油
、スラックワックスならびにフィッシャー・トロプシュワックスが挙げられる。
そのような原料は、蒸留塔(常圧および減圧)、水素化処理装置および溶剤抽出
ユニットから誘導することが可能であり、50%までもしくはそれより多くのワ
ックス含有率を有することもある。
【0010】 潤滑油原料の溶剤抽出は、周知であり、「Petroleum Refini
ng」、James H.GaryおよびGlenn I Handwerk著
、第三版、Marcel Kekker,Inc.,NY,NY(1994)刊
の第14章に記載されている。
【0011】 水素化分解触媒は、典型的には二機能性であり、アモルファスもしくは結晶性
のベースに担持された触媒的に有効な量の少なくとも1種の金属成分を含んでい
る。好ましい金属としては、少なくとも1種の第VIII族および第VIB族金
属、好ましくは、シリカもしくはシリカ−アルミナのようなアモルファス金属酸
化物担体に担持されたコバルト、ニッケル、タングステン、モリブデン、鉄およ
びクロムのうちの少なくとも1種が挙げられる。金属酸化物担体の酸性度は、促
進剤および/またはドーパントを添加することにより、もしくは金属酸化物担体
の性質を調節することにより、たとえば、シリカ−アルミナ担体に組み入れられ
るシリカの量を調節することにより、制御することができる。促進剤および/ま
たはドーパントとしては、たとえば、ハロゲン、特にフッ素、リン、ホウ素、イ
ットリア、希土類酸化物およびマグネシアが挙げられる。ハロゲンのような促進
剤は、一般的には金属酸化物担体の酸性度を高め、一方、イットリアまたはマグ
ネシアのような弱塩基性のドーパントは、そのような担体の酸性度を減少させる
傾向がある。水素化分解およびワックス異性化において利用される触媒に用いら
れる結晶性ベースとしては、典型的にはモレキュラーシーブ、好ましくはゼオラ
イト、特にゼオライトY、ZSM−5、ZSM−22、ZSM−23、ZSM−
35のようなゼオライトならびにSAPO−11のようなシリコアルミノホスフ
ェートが挙げられる。
【0012】 典型的な水素化分解条件としては、10,335〜20,685kPa(15
00〜3000psia)の水素圧力、315〜450℃の温度、0.5〜3の
時間基準液空間速度、および356〜1780m/m(2000〜1000
0Scf/B)の水素供給ガス量が挙げられる。
【0013】 高VI基油は、また水素化処理により調製することもできる。水素化処理は、
一般的には、水素化分解と比較して、特に溶剤抽出と併用した場合、軽質生成物
への転化がより少ないことと関連づけられる。水素化処理は、周知のプロセスで
あり、先に引用した「Petroleum Refining」の第9章に記載
されている。
【0014】 好ましい水素化処理プロセスは、ラフィネートの過酷な水素化処理を指向する
ものである。溶剤抽出プロセスでは、より多くのパラフィン系成分をラフィネー
ト相中に残しつつ抽出相中に芳香族成分を選択的に溶解する。ナフテンは、抽出
相とラフィネート相とに分配される。溶剤抽出用の典型的な溶剤としては、フェ
ノール、フルフラールおよびN−メチルピロリドンが挙げられる。溶剤対油の比
、抽出温度および抽出される原料を溶剤に接触させる方法を調節することによっ
て、抽出相とラフィネート相との分離度を制御することができる。
【0015】 溶剤抽出から得られたラフィネートは、好ましくはアンダー抽出されたもので
ある。すなわち、ラフィネートの収率を最大化すると同時に最低品質分子のほと
んどを原料から除去するような条件下で抽出が行われる。ラフィネートの収率は
、抽出条件を調節することにより、たとえば、溶剤対油の供給比を低減させるこ
とによりおよび/または抽出温度を低下させることにより、最大化することが可
能である。このラフィネート原料は、約80〜約105の脱蝋油粘度指数、AS
TM D2887により測定したときに約650℃を超えない、好ましくは60
0℃未満の沸点範囲、および100℃において3〜10cStの粘度を有してい
る。
【0016】 溶剤抽出ユニットから得られたラフィネートは、ストリッピング処理が施され
て溶剤が除去され、次に、触媒的に有効な量の水素転化触媒の入った第1の水素
転化ユニットに送られる。水素転化触媒は、第VIB族金属(Fisher S
cientificから出版されている周期表に基づく)、ならびに第VIII
族非貴金属、すなわち、鉄、コバルト、ニッケル、およびそれらの混合物を含有
する触媒である。これらの金属もしくは金属の混合物は、典型的には、耐火性金
属酸化物担体に担持された酸化物もしくは硫化物として存在する。
【0017】 金属酸化物担体は、分解を防止すべく非酸性でなければならない。金属酸化物
担体の酸性度は、促進剤および/またはドーパントを添加することにより、もし
くは金属酸化物担体の性質を調節することにより、たとえば、シリカ−アルミナ
担体に組み入れられるシリカの量を調節することにより、制御することができる
。促進剤および/またはドーパントとしては、たとえば、ハロゲン、特にフッ素
、リン、ホウ素、イットリア、希土類酸化物およびマグネシアが挙げられる。ハ
ロゲンのような促進剤は、一般的には金属酸化物担体の酸性度を高め、一方、イ
ットリアもしくはマグネシアのような弱塩基性のドーパントは、そのような担体
の酸性度を減少させる傾向がある。
【0018】 好適な金属酸化物担体としては、シリカ、アルミナもしくはチタニアのような
弱酸性酸化物、好ましくはアルミナが挙げられる。好ましいアルミナは、50〜
200Å、好ましくは75〜150Åの平均細孔サイズ、100〜300m
g、好ましくは150〜250m/gの表面積、および0.25〜1.0cm /g、好ましくは0.35〜0.8cm/gの細孔体積を有するγもしくは
ηなどの多孔性アルミナである。担体は、好ましくは、フッ素のようなハロゲン
で促進されない。なぜなら、これは、一般に担体の酸性度を高めるからである。
【0019】 好ましい金属触媒としては、アルミナに担持されたコバルト/モリブデン(酸
化物として1〜5%Co、酸化物として10〜25%Mo)、ニッケル/モリブ
デン(酸化物として1〜5%Ni、酸化物として10〜25%Co)、もしくは
ニッケル/タングステン(酸化物として1〜5%Ni、酸化物として10〜30
%W)が挙げられる。特に好ましいのは、KF−840のようなニッケル/モリ
ブデン触媒である。
【0020】 第1の水素転化ユニット中の水素転化条件としては、340〜420℃、好ま
しくは360〜390℃の温度、800〜2000psig(5.5〜13.8
mPa)、好ましくは800〜1800psig(5.5〜12.5mPa)の
水素分圧、0.2〜3.0LHSV、好ましくは0.3〜1.0LHSVの空間
速度、および500〜5000Scf/B(89〜890m/m)、好まし
くは2000〜4000Scf/B(356〜712m/m)の水素対原料
比が挙げられる。
【0021】 第1の反応器から得られた水素転化ラフィネートは、第2の反応器に送られて
、さらなる水素転化処理に付される。条件および触媒は、第1の反応器に対して
先に述べたものと同じであるが、ただし、第2の反応器の温度は第1の反応器で
使用した温度を超えてはならない。
【0022】 次に、第2の反応器から得られた水素転化ラフィネートは、第3の反応器に搬
送されて、低温(緩和)水素化仕上げステップに付される。この第3の反応器中
の触媒は、第1の反応器に対して先に述べたものと同じであってもよい。しかし
ながら、シリカ−アルミナ、ジルコニアなどのようなより酸性の担体を第3の反
応器中で使用してもよい。
【0023】 第3の反応器中の条件としては、200〜330℃、好ましくは230〜30
0℃の温度、800〜2000psig(5.5〜13.8mPa)、好ましく
は800〜1800psig(5.5〜12.5mPa)の水素分圧、1〜5L
HSV、好ましくは1〜3LHSVの空間速度および500〜5000Scf/
B(89〜890m/m)、好ましくは2000〜4000Scf/B(3
56〜712m/m)の水素対原料比が挙げられる。
【0024】 高VI基油を調製する他の方法としては、脱油ワックス、含蝋原油から誘導さ
れる減圧留出油、スラックワックス、蝋下油およびフィッシャー・トロプシュワ
ックスのような含蝋原料の異性化が挙げられる。含蝋原料のパラフィン系成分か
らイソパラフィン系成分への水素異性化は、典型的には触媒を用いて行われる。
異性化触媒は、通常、二機能性であり、多孔質担体に担持された少なくとも1種
の金属成分が含まれている。好ましい金属は、第VIII族金属、特に第VII
I族貴金属であり、最も好ましくは触媒的に有効な量の白金およびパラジウムで
ある。
【0025】 担体は、ゼオライトのような多孔性材料もしくはシリコアルミナホスフェート
のような非ゼオライト系モレキュラーシーブである。好ましいゼオライトは、少
なくとも約7オングストロームの少なくとも1つの細孔チャネルを有する大細孔
ゼオライトである。そのようなゼオライトとしては、たとえば、ゼオライトβ、
ZSM−20、ゼオライトYなどが挙げられる。これらの触媒の異性化特性は、
シリカ対アルミナ比を調節することにより改変可能である。高いシリカ対アルミ
ナ比が好ましい。シリカ対アルミナ比は、50:1よりも大きく、より好ましく
は200:1よりも大きく、特に好ましくは500:1よりも大きい。触媒は、
アルミナ、低酸性度シリカ−アルミナもしくはシリカのようなマトリックス材料
中に存在していてもよい。
【0026】 オリゴマー化およびエステル化/重合は、周知のプロセスであり、「Lubr
icants and Related Products」、Dieter
Klamann著、Verlag Chemic,Weinheim,(198
4)刊の第6章に記載されている。
【0027】 本発明に係る基油の特徴は、該基油の蒸発損失性に関連している。より軽い物
質がエンジン運転時に蒸発することによって基油成分が失われると、粘度のよう
な基油特性が悪影響を受ける可能性がある。基油蒸発損失性の1つの尺度は、D
IN 51581またはASTM D5800に記載されているようなNoac
k試験である。簡潔に述べると、この試験では、特定のタイプのカップに入れら
れた油の上に規定の空気流を試験温度で指定時間にわたって流す。蒸発損失性は
、重量損失パーセントによって測定される。本発明の基油の完成油Noack蒸
発損失性は、約15%以下、好ましくは約14%未満、より好ましくは約13%
未満、最も好ましくは約11%未満である。完成油とは、エンジン油を構成する
添加剤を含有した基油を意味する。蒸発損失性の他の尺度は、ASTM D22
87またはASTM D5480によるガスクロマトグラフィー蒸留法(GCD
)である。蒸発損失性は、種々の温度でGCD装置のカラムから失われる重量%
によって測定される。本発明の基油の完成油GCD蒸発損失性は、約9%以下、
好ましくは約6%未満、より好ましくは約4%未満、最も好ましくは約2%未満
である。
【0028】 対象となる基油の他の特徴は、それらの低温流動性である。乗用車モーター油
(PCMO)の粘度は、自動車エンジンの低温クランキング速度に影響を及ぼす
。したがって、エンジンが低温で始動する能力に影響を及ぼす。低温でPCMO
の流動挙動を評価する尺度の1つは、コールドクランキングシミュレーター(C
CS)中において−5〜−30℃の温度で粘度を測定するASTM D5293
−98に記載されている。本発明に係る10Wマルチグレードブレンド用の基油
は、−20℃において約2500cP未満、好ましくは2100cP未満、より
好ましくは1900cP未満の完成油CCS粘度を有する。
【0029】 さらなる特徴は、100℃における基油粘度である。マルチグレード油につい
ては、自動車技術者協会(SAE)指定の範囲がSAE J300粘度分類によ
って定義されている。本発明の基油の場合、10W−30油の100℃における
動粘度は、約5.0〜6.0cSt、好ましくは5.1〜5.8cSt、より好
ましくは5.2〜5.7cStの範囲にある。5W−20もしくは5W−30油
では、粘度範囲は、約4.0cSt〜約5.0cSt、好ましくは4.0〜4.
8cSt、より好ましくは4.1〜4.7cStである。
【0030】基油のブレンディング 著しく改善された蒸発損失性、省燃費性および低温性能を有する乗用車モータ
ー油は、最近利用可能な高VI(APIグループII+)基油を用いて配合する
ことができる。ブレンディングのストラテジーは、次の考察に基づくものである
。(1)低蒸発損失性のエンジン油をブレンドするには、高VI基油が必要であ
る。(2)所与の添加剤系およびSAE粘度グレードに対して、PCMO省燃費
性は、基油の粘度および蒸発損失性に依存する。(3)従来の配合物で見いださ
れる以上の高温高剪断(HTHS)粘度を提供する低粘度かつ低蒸発損失性の基
油を用いてPCMO省燃費性を最適化することができる。
【0031】 基油の粘度、粘度指数(VI)、およびNoack蒸発損失性の間には基本的
な関係がある(図1)。一定のVIでは、基油の蒸発損失性は、粘度の増加に伴
って減少し、一定の粘度では、基油の蒸発損失性は、VIの増加に伴って減少す
る。ブレンドされたエンジン油のNoack蒸発損失性は、エンジン油をブレン
ドするのに使用した基油のNoack蒸発損失性と本質的に等しい。なぜなら、
添加剤は、このバルク基油の性質にごくわずかな影響を及ぼすにすぎないからで
ある。1985年に、欧州自動車製造業者(ACEA)は、エンジン油に対して
最大Noack蒸発損失性規格を15%に設定した。このNoack蒸発損失性
規格は、高速度および高温で運転されるエンジンにおいて油の消費量を最小限に
抑えることが示された。図1からわかるように、このNoack蒸発損失性要件
は、最も一般的に使用されているSAE 15W−40エンジン油粘度グレード
の既存の欧州105VI基油により容易に満足される。しかしながら、北米で一
般に使用されているより低い粘度グレードのエンジン油(SAE 5W−30、
10W−XX)は、利用可能な95VI基油を用いて15%の最大Noack蒸
発損失性になるようにブレンドすることができない。
【0032】 エンジン油の省燃費性能は、基油の粘度に部分的に依存することが知られてい
る。ILSAC GF−2省燃費性能は、ASTMシークエンスVIA試験によ
り測定され、SAE 5W−30およびSAE 10W−30エンジン油に対す
る規格は異なっている。SAE 5W−30 GF−2エンジン油に対する省燃
費規格は、ASTM BC−2基準油と比較して最低1.1%であり、SAE
10W−30 GF−2エンジン油に対する省燃費規格は、ASTM BC−2
と比較して最低0.5%である。SAE 5W−30エンジン油とSAE 10
W−30エンジン油とのこの省燃費変化分0.6%の原因となる主な配合物差は
、それらのブレンディングに用いられる基油の粘度であり、典型的にはSAE
5W−30では100℃において約4cSt(S100N)、SAE 10W−
30では100℃において約5cSt(S150N)である。
【0033】 ILSAC GF−3に対する省燃費性能は、新しいASTMシークエンスV
IBエンジン試験で決定されるであろう。この試験では、初期のすなわちフェー
ズIの省燃費性(シークエンスVIAに類似している)、および省燃費保持性す
なわち96時間(4500〜5000マイル)エージングサイクル後のフェーズ
II省燃費性が測定される。単一のプロトタイプGF−3添加剤系を用いて単一
のシークエンスVIBエンジンテストスタンドで一連の試験を実施し、シークエ
ンスVIB省燃費性能に及ぼす基油の動粘度の影響を調べた。100℃における
基油の粘度を5.4cStから3.7cStに減少させたときにエンジン油の蒸
発損失性が保持されるように、APIグループI、II、III、およびIVに
属する基油を使用した。図2にプロットされたシークエンスVIBデータは、初
期(16時間)省燃費性能と基油粘度との直線的依存性を示している。データは
、5.4cStのグループI基油を用いてブレンドされたPCMOの省燃費性を
任意に0に設定して、相対的な省燃費性能としてプロットされている。これは、
絶対的な省燃費性能を決定する基油と添加剤との組み合わせの効果ではなく、基
油の効果だけに焦点をあてたものである。これらのデータは、SAE 10W−
30 PCMOからSAE 5W−30 PCMOに移行したときにシークエン
スVIA試験で先に観測した省燃費性を0.6%改善する基油粘度効果を示して
いる。96時間保持省燃費性についてのシークエンスVIBデータは、類似の基
油粘度効果を示している。同様に、相対的省燃費性としてプロットした96時間
シークエンスVIBデータを図3に示す。図2および3のデータから示唆される
ように、SAE 5W−30粘度グレードの上限から下限に移行することにより
、0.3〜0.4%の省燃費性の改善を容易に行うことができる。
【0034】 図2および3のデータはまた、非常に高いVIのAPIグループIII基油を
用いてブレンディングを行っても可能なかぎり最良の省燃費性を有するPCMO
が必ずしも得られるわけではないことを示している。粘度4.95cStのグル
ープIII基油を用いてブレンドしたSAE 5W−30 PCMOの16時間
省燃費性は、4.5cStのAPIグループII+基油を用いてブレンドしたS
AE 5W−30 PCMOの省燃費性と比べて、前者のほうが−25℃におい
て低いCCS粘度を有しているにもかかわらず、それほど良好ではなかった。C
CS粘度は、SAE 0W−30エンジン油として試験されることになるので、
このSAE 5W−30 PCMOをブレンドするために、より低い動粘度のA
PIグループIII基油を使用することはできかなった(SAE J300では
、測定される最低の「W」グレードとして油が分類されることが必要である。従
って、5W−30および0W−30のCCS粘度要件を満足する油は、0W−3
0として分類されるであろう)。一方、非常に低い蒸発損失性(12%Noac
k)を有する4.95cStのグループIII基油は、15%Noackの基油
を用いてブレンドしたPCMOと比較して、期待したよりも良好な保持省燃費性
を示した(図3)。シークエンスVIB試験の96時間エージングサイクル時、
基油中のより軽質でより揮発性の留分が失われると、残留留分の粘度が増加し、
そして粘度の増加によって省燃費性が低減することが知られている。
【0035】 より高いVIの基油を使用する場合、エンジン油配合者は、ブレンディングの
ストラテジーを選択しなければならない(図4の概略図を参照されたい)。曇り
点を超える温度では、基油はニュートン流体である(すなわち、測定される粘度
は剪断速度に依存しない)。さらに、それらの粘度対温度の関係は、MacCo
ull、Walther、およびWrightの数学的転化を用いて直線として
表すことができる。95VI基油および115VI基油は、異なる粘度温度関係
(傾斜)を有し、それらの粘度は、ただ1つの温度においてのみ等しくなりうる
。図4は、エンジン油を配合するのに使用される2つの重要な粘度温度点、すな
わち、1つの低温(たとえば、「W」グレードに応じて−20もしくは−25℃
のいずれか)におけるコールドクランキングシミュレーター(CCS)粘度およ
び100℃における動粘度(kV)を示している。配合者は、115VIおよび
95VI基油の粘度をこれらの温度のいずれか一方で等しくなるように選択する
ことができる。しかしながら、ひとたびその温度を選択すると、図示されている
ように他のすべての温度における115VI基油の粘度は、より高くなるか又は
より低くなる。
【0036】オプション1:等しいCCS粘度 95VI基油と同等なCCS粘度を有するより高いVIの基油は、他のすべて
のエンジン運転温度において、より高い基油粘度を有するであろう。100℃に
おける基油粘度が高いほど、完成油動粘度(KV)目標を満足するのに必要な粘
度指数(VI)向上剤(ポリマー)濃度は低減する。また、エンジンの過酷運転
温度範囲110〜150℃における基油粘度が高いほど、油の許容荷重を増加さ
せる恩恵に浴することが可能である。しかしながら、正常なエンジン運転温度(
約70〜110℃)における粘度が増加すると、流体力学的摩擦(抗力)が増大
し、燃料効率の低下を招くであろう。先に述べたように、この省燃費性低下の大
きさは、GF−3を定義するのに使用される予定の新しいASTMシークエンス
VIBエンジン試験において、0.3〜0.4%であることが判明した。新しい
GF−3規格で目標とされる1〜2%の省燃費効果と比較した場合、この低下は
顕著である。
【0037】オプション2:100℃における等しい動粘度 より高いVIの基油と95VI基油の100℃における動粘度を一致させると
、顕著な技術的利点が得られることが判明した。100℃における完成エンジン
油の動粘度(KV)目標を満足するのに必要とされるVI向上剤濃度は、2種の
基油で類似しているであろう。したがって、完成油は、同等な粘弾性特性を有す
るであろう。過酷なエンジン運転温度(110〜150℃)では、115VI基
油の粘度は、95VI基油の粘度に等しいか又はわずかに高いであろう。この粘
度類似性により、エンジン耐久性/摩耗防止性は、保持されるかもしくは改善さ
れる可能性があり、しかも、オプション1と比較して省燃費性が著しく低減され
ることはない。正常な運転温度(約70〜110℃)では、高VI基油の粘度は
、95VI基油よりも低くなるであろう。このため、流体力学的条件下における
省燃費性が改善されるとともに、低温におけるエンジン始動性およびエンジン油
ポンパビリティーが改善されるであろう。低温におけるエンジン油ポンパビリテ
ィーが改善されると、油がクランクおよびカムシャフト領域に到着するのに要す
る時間が減少するので、エンジン始動後の最初の数分間における摩耗は、低減さ
れるはずである。100℃もしくはその近傍の温度において、より高いVIの基
油と95VI基油の粘度を一致させると(オプション2)、オプション1と比較
して、同等な耐久性、優れた省燃費性、およびより良好な低温性能特性を有する
エンジン油が得られるであろう。本発明の主要な構成要素であるこの好ましいブ
レンディング範囲を図4に示す。
【0038】 より高いVIの基油を用いてオプション1および2によりSAE 5W−30
およびSAE 10W−30エンジン油をブレンドするための粘度測定データは
、MacCoull、Walther、およびWrightの数学的転化式およ
び密度を用いて計算することによって、cSt単位の動粘度(kV)からcP単
位のCCS粘度に転化することができる(表1)。ブレンドオプション1の解析
に使用する基油CCS粘度を定義するために、いくつかの仮定を設けなければな
らない。配合者は、伝統的に、それぞれのSAE粘度グレードに見合った適切な
温度(5Wの場合は−25℃、10Wの場合は−20℃)において3250cP
のCCS粘度になるようなエンジン油ブレンドを目標としてきた。CCS粘度に
対する添加剤の寄与が−25℃では1250cPおよび−20℃では1050c
Pであると仮定すると、オプション1に必要な基油のCCS粘度は、SAE 5
W−30エンジン油の場合、−25℃において約2000cPであり、SAE
10W−30エンジン油の場合、−20℃において約2300cPである。ブレ
ンドオプション2では、95VI基油を用いてSAE 5W−30およびSAE
10W−30エンジン油をブレンドするために伝統的に用いられるハイエンド
の基油動粘度が使用される(すなわち、100℃においでそれぞれ4.4cSt
および5.3cSt)。
【0039】
【表1】
【0040】 95〜120VI基油に対する表1のオプション1およびオプション2のブレ
ンドデータを図5にグラフで示す。ブレンドオプション1および2に対して仮定
された動粘度(KV)およびCCS粘度の目標値が変化すると、SAE 5W−
30およびSAE 10W−30エンジン油をブレンドするための図5に示され
た三角形領域はわずかに右もしくは左にシフトするであろうが、全体像は変化し
ないであろう。
【0041】 非常に高いVIのAPIグループIIIおよびIV基油を用いてブレンディン
グしたときのエンジン油の粘度効果を示すために、表1中の粘度計算値を130
VIおよび140VIに拡張した。一定CCS粘度の場合(オプション1)、A
PIグループIIIおよびIV基油は、100℃において非常に高い動粘度を有
しているため、省燃費性が低減される。100℃において一定動粘度の場合(オ
プション2)、それらは非常に低いCCS粘度を有しているため、目標のSAE
「W」粘度グレードよりも下になるであろう。これらの非常に高いVIの基油を
用いて蒸発損失性が低く、かつ燃料効率のよいエンジン油を配合する場合、熟練
配合者は、これらの粘度効果を考慮に入れなければならない。たとえば、これら
の非常に高いVIのAPIグループIIIおよびIV基油は、CCS粘度が非常
に低いため、SAE 0W−XXエンジン油をブレンドするのに、最も有用であ
る。
【0042】 Exxon Company,U.S.A.により製造された新しい高VI(
APIグループII+)基油を用いて、プロトタイプILSAC GF−3エン
ジン油をブレンドした。3つの主要な添加剤会社から入手したプロトタイプGF
−3添加剤パッケージを用いて、2種のSAE 5W−20エンジン油および3
種のSAE 10W−30エンジン油をブレンドした。表2に記載の内容以外は
、基準の試験監視センターであるASTMのシークエンスVIBエンジンテスト
スタンドでプロトタイプGF−3エンジン油を試験した。「オプション2」のブ
レンドストラテジーを用いてプロトタイプGF−3エンジン油を配合した。それ
らはいずれも、最大提案値15%よりも低いNoack蒸発損失性を有している
。これらの5種のプロトタイプエンジン油はいずれも、提案されたILSAC
GF−3省燃費限界を満足した。これらの限界は、それらの各粘度グレードに対
して当初に提案されたものである。これらのプロトタイプエンジン油の150℃
における高温高剪断粘度は、SAE 5W−20およびSAE 10W−30エ
ンジン油に対する高温高剪断(HTHS)限界を十分に超えており、以前のGF
−1およびGF−2 PCMOの高温高剪断(HTHS)粘度と少なくとも同等
であった。基油粘度だけをもとにして考えると、これらのプロトタイプGF−3
エンジン油は、現在市販されている同一粘度グレードのPCMOと少なくとも同
等なエンジン耐久性および摩耗防止性を有しているはずである。
【0043】
【表2】
【0044】 これらの新しい高粘度指数(VI)、低粘度、低蒸発損失性の基油を用いてブ
レンドされたPCMOは、優れた省燃費性および蒸発損失性に加えて、それらの
CCS粘度に基づいて改善された低温エンジン始動特性を有することが期待され
るとともに、MRV粘度/降伏応力は、いずれも、十分にグレード限界内に納ま
った(最大60,000cP)。図6は、異なる粘度の基油を用いて適切に配合
されたSAE 10W−30 PCMOについて、MRV粘度とCCS粘度との
関係を示している。−30℃および−35℃で測定されたMRV粘度は、−20
℃におけるCCS粘度が3200cPから1900cPに減少するにつれて一定
の割合で減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 基油の粘度、粘度指数(VI)、およびNoack蒸発損失性の関係を示すグ
ラフである。
【図2】 シークエンスVIB試験のフェーズI部分(16時間)について基油粘度の関
数として相対的省燃費性を示すグラフである。
【図3】 シークエンスVIB試験のフェーズII部分(96時間)について基油粘度の
関数として保持省燃費性を示すグラフである。
【図4】 VI、粘度、およびCCS温度の関数としてブレンディングオプションを示す
概略図である。
【図5】 Noackおよび粘度の関数としてブレンドオプションを示すグラフである。
【図6】 異なる粘度の基油を用いて適切に配合されたSAE 10W−30 PCMO
についてMRV粘度とCCS粘度との関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10N 40:25 C10N 40:25 70:00 70:00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),AU,C A,JP,KR,SG (72)発明者 メイ,クリストファー,ジョン カナダ国,オンタリオ エヌ7エス 4エ イ7,サーニィア,ボブ コート 1571 (72)発明者 ディーン,バリー,シー. アメリカ合衆国,ルイジアナ州 70810, バトン ルージュ,ファイブ オークス ドライブ 17822 Fターム(参考) 4H104 DA02A EA02A EA04A JA01 LA01 LA03 PA41

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低い蒸発損失性および100を超える粘度指数の基油を含有
    し、ほとんどのエンジン運転条件下において改善された省燃費性、耐久性、およ
    びエンジン油ポンパビリティーを与えるマチルグレード潤滑油を製造する方法で
    あって、各々のSAEマルチ粘度グレードに見合った適切な粘度および蒸発損失
    性の高粘度指数基油を作製して、そのSAEマルチ粘度グレードに見合った適切
    な温度で2500cP未満のCCS粘度を有する完成潤滑油を製造するように基
    油成分をブレンドする工程を含むことを特徴とするマチルグレード潤滑油を製造
    する方法。
  2. 【請求項2】 10Wマルチグレード乗用車モーター油(PCMO)を調製
    するのに使用される潤滑基油の省燃費性および低温流動性を改善する方法であっ
    て、約100より大きい粘度指数、約15%以下の完成油Noack蒸発損失性
    、−20℃において約2500cP未満の完成油CCS粘度、および100℃に
    おいて約5.0〜約6.0cStの基油動粘度を有する基油をブレンドする工程
    を含むことを特徴とする潤滑基油の省燃費性および低温流動性を改善する方法。
  3. 【請求項3】 5Wマルチグレード乗用車モーター油を調製するのに使用さ
    れる潤滑基油の省燃費性および低温流動性を改善する方法であって、約100よ
    り大きい粘度指数、約15%以下の完成油Noack蒸発損失性、−25℃にお
    いて約2500cP未満の完成油CCS粘度、および100℃において約4.0
    〜約5.0cStの基油動粘度を有する基油をブレンドすることを含むことを特
    徴とする潤滑基油の省燃費性および低温流動性を改善する方法。
  4. 【請求項4】 前記Noack蒸発損失性が、13%未満であることを特徴
    とする請求項2に記載の潤滑基油の省燃費性および低温流動性を改善する方法。
  5. 【請求項5】 前記Noack蒸発損失性が、13%未満であることを特徴
    とする請求項3に記載の潤滑基油の省燃費性および低温流動性を改善する方法。
  6. 【請求項6】 前記5Wマルチグレード油が、5W−20または5W−30
    であることを特徴とする請求項3に記載の潤滑基油の省燃費性および低温流動性
    を改善する方法。
  7. 【請求項7】 前記CCC粘度が、−20℃において2100cP未満であ
    ることを特徴とする請求項2に記載の潤滑基油の省燃費性および低温流動性を改
    善する方法。
  8. 【請求項8】 前記CCC粘度が、−25℃において2100cP未満であ
    ることを特徴とする請求項3に記載の潤滑基油の省燃費性および低温流動性を改
    善する方法。
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