JP2003512916A - 組織表面プローブ用の界面媒体 - Google Patents

組織表面プローブ用の界面媒体

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JP2003512916A
JP2003512916A JP2001535106A JP2001535106A JP2003512916A JP 2003512916 A JP2003512916 A JP 2003512916A JP 2001535106 A JP2001535106 A JP 2001535106A JP 2001535106 A JP2001535106 A JP 2001535106A JP 2003512916 A JP2003512916 A JP 2003512916A
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probe
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tissue surface
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JP2001535106A
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ジェニー・フリーマン
ジェームス・マンスフィールド
アンドレア・ピアース
ピエール・トレパニエ
ミッシェル・ジョナサン・ホップメイヤー
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アーゴス インク
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    • G01MEASURING; TESTING
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    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
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    • GPHYSICS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】皮膚等の組織表面とプローブとの間の光学的なカップリングを最適化する界面媒体を提供する。 【解決手段】本界面媒体は、表面を光学的なプローブの遠位側端部に光学的にカップリングするための組成物であり、この組成物は、その表面の屈折率と光学的プローブの遠位側端部の屈折率の両屈折率に近い屈折率を有する粘性材料及び染料からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ある表面とプローブとの間の接触を促進するための界面媒体として
有用な組成物、及び、これらの組成物の使用方法に関するものであり、特には、
皮膚等の組織表面と、その組織から蛍光または他の望ましいスペクトルを収集す
るために使用されるプローブとの間の接触を光学的にカップリングし、標準化し
、且つ、改善するための界面媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
商業的な分光蛍光計製品は、皮膚の蛍光スペクトルを得るために利用すること
ができる(例えば、Instruments S.A.のSkinSkan)。
これらの装置は、典型的には、化粧品業界で使用され、光ファイバープローブを
含んでいることが多く、このプローブが単に皮膚に押しつけられる。しかし、光
ファイバープローブを単に皮膚と直接的に接触させる方法は、様々な欠点を有し
ている。
【0003】 皮膚の表面は、完全には平滑でなく、例えば、細孔、皺、毛包、及び他の表面
不規則性のため、小さな丘状部分や谷状部分を含んでいる。これらの不規則性は
、プローブと皮膚表面との間に小さなエアーポケットをもたらし得る。光ファイ
バープローブと皮膚は、類似の屈折率を共有していることが多いが、両者の屈折
率は、空気の屈折率よりもかなり高い。それ故、エアーポケットの存在によって
、プローブ/空気、空気/皮膚の各界面における屈折率不整合のため、付加的な
散乱を招く。これらの影響は、そうでない場合よりも高いスペクトル変動を引き
起こしかねず、不必要なノイズの原因となり得る。
【0004】 さらに、各個人における皮膚の状態の広範囲な変動は、各個人におけるエアー
ポケットの存在や屈折率不整合の程度を大いに変動させる原因となる。これは、
個人の皮膚の状態に依存するスペクトル変動やノイズをもたらし、これにより、
データの解明が一層難しくなっている。最後に、乾式の光ファイバープローブを
皮膚に適用した場合には、圧力や機械的な剪断力及びトルク力に再現性がなくな
りやすく、その結果、他の再現性のない影響を引き起こしがちである。
【0005】 顕微鏡検査用に光学的な特性を最適化するため、様々なオイル及び潤滑剤が用
いられてきた(米国特許第3,929,667号;第4,526,711号;第
5,354,825号;第5,480,723号;及び、第5,667,840
号参照)。また、グリセロールは、特には蛍光スペクトルを用いる頸部癌の早期
検出を目的とした研究プログラムでの粘膜のスペクトル取得における界面媒体と
して実験的に使用されてきた(例えば、PCT特許出願第US99/0756 5号;及び、米国特許第5,601,079号、並びに、第5,341,805
号参照)。しかし、現今、皮膚等の組織表面とプローブとの間の光学的なカップ
リングを最適化する界面媒体に対するニーズがある。この光学的なカップリング
剤は、プローブから組織への光の伝達と、組織からプローブへの蛍光スペクトル
等の光の収集との両方に対するの寄与を増大させるであろう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、現行の戦略及び設計に関わる上記問題及び欠点を克服し、プローブ
と皮膚等の組織表面との間の接触を光学的にカップリングし、且つ、その接触を
促進するための界面媒体として有用な組成物を提供する。また、本発明の組成物
は、プローブとある表面との間に為される圧力の適用を修正する等のキャリブレ
ーション、機器のスペクトル出力(例えば、蛍光、赤外光、熱線、または可視光
のスペクトル出力)を標準化する等の標準化、あるいはその両者、もしくは、そ
の組織または表面の代謝、生理学、化学的状態、あるいは他の状態を変えるため
に使用することもできる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の一つの実施態様は、ある表面をプローブに光学的にカップリン
グするための組成物に向けられたものであり、その組成物が、上述の表面の屈折
率と、上述のプローブの屈折率との両者に近い屈折率を有する粘性材料からなる
ことを特徴とするものである。好適には、その材料の屈折率は、約1.4である
。また、その材料は、液体またはゲルの形態であってよく、好適には、270−
500nmのスペクトル領域で透明であり、水溶性であって、無毒であり、且 つ、pH緩衝されている。
【0008】 別の実施態様は、組織表面から放射される蛍光を測定するための改善された方
法に向けられたものであり、その方法が、本発明による組成物を用いて、プロー
ブを上記組織表面にカップリングするステップと、そのプローブにより収集され
た蛍光を測定するステップを含んでいることを特徴とするものである。
【0009】 別の実施態様は、ある表面をプローブに光学的にカップリングするための方法
に向けられたものであり、その方法が、本発明による組成物を上記表面またはプ
ローブのいずれか、あるいはその両方に適用するステップと、上記表面、プロー
ブ、及び組成物を相互に接触させるステップを含んでいることを特徴とするもの
である。
【0010】 別の実施態様は、プローブにより組織表面に加えられる圧力を修正するための
方法に向けられたものであり、その方法が、蛍光または燐光染料を含有する組成
物を上記プローブと上記組織表面との間に配置するステップと、プローブで組織
表面に圧力を加えて、そのプローブと組織表面との間にある上記組成物の少なく
とも一部を薄くするか、分散させるステップ、そのプローブと組織表面との間に
残存する上記組成物中に含まれている染料を励起するステップ、及び、その染料
の励起を測定するステップ、を含んでいることを特徴とするものである。
【0011】 本発明の他の実施態様及び利点は、一部は、以下の説明で明らかにされ、そし
て、一部は、この説明から明らかであるか、あるいは、本発明を実践することに
より習得されよう。
【0012】
【発明の実施の形態】
ここで具体化され、且つ、広く説明されているように、本発明は、組織表面と
プローブのカップリングを最適化する新規の組成物を用いて、皮膚または他の組
織から得られる蛍光スペクトルの測定に向けられたものである。より詳細には、
本発明は、より正確で、より再現性のあるスペクトルを取得するための、光ファ
イバープローブと皮膚との間の界面媒体として有用な組成物に関するものである
【0013】 本発明による組成物は、好適には、上記組織表面と、例えば単石英ファイバー
(即ち、溶融シリカ)プローブとの両者の屈折率に整合するか、もしくはそれら
の屈折率に近い屈折率を有する、液体、ペースト、またはゲル等の粘性材料また
は媒体からなっている。「プローブ」または「光プローブ」という用語は、組織
サンプルへ光をもたらすため、及び、そのサンプルから光を収集するために使用
される光学縦列を意味している。該プローブは、光ファイバーでできているが、
他の屈折性及び反射性の光学エレメントを含んでいてもよい。組織表面は、好適
には皮膚表面であるが、上記プローブと容易に接触させることができ、且つ、好
適には非侵襲的に接触させることができる粘膜の表面または身体の他の表面も含
み得る。好適には、その屈折率は、1.1から2.0までの間であり、より好適
には1.2から1.8までの間であり、更に一層好適には1.4である。該媒体
は、好適には、400−700nmの可視スペクトル領域で透明であり、より好
適には270−500nmの領域で透明であって、pH緩衝されていてよく;無
毒、例えば、上記組成物が適用される生物体に対して、使用される濃度で実質的
に毒性がなくてよく、あるいは、その両者であってよい。
【0014】 本発明の媒体は、乾性肌、鱗肌、または皮膚構造によるエアーポケット、ある
いは、爪床における窪み等の他の不規則性が存在する場合においても、プローブ
−組織間の改善された接触を可能にする。また、該媒体は、色素沈着、毛密度、
厚み、血流、及び他の生理学的変量等の皮膚の差異に基づく被検者−被検者間の
変動性、あるいは、一人のヒト被検者での部位−部位間の変動性を最小化する。
好適には、該媒体は滑性を有し、皮膚とプローブとの間の摩擦及び機械的応力を
低減することができる。更に、皮膚とプローブとの間に改善された熱的接触状態
をもたらすことにより、精確さや再現性も増強される。本熱的緩衝作用は、その
界面の熱的な状態を安定化し、且つ、その熱安定性を高める。加えて、本発明の
ある界面媒体は、組織に適用したときに、治療上有効量の薬剤成分をその局所的
環境に導入する1種類もしくはそれ以上の薬剤を含んでいてよい。また、本発明
のある界面媒体は、例えば、局所的な組織の灌流または代謝、あるいは、組織環
境の他の様相を改変もしくは安定化する有効量の薬剤を含んでいてよい。局所的
環境の安定化またはコントロールによって、データ取得を向上し改善する。
【0015】 該媒体は、好適には、適用し易くするため、及び、取り除き易くするため、水
溶性であり、非染色性であってよいが、ある適用形態では、水に不溶性であって
もよい。一つの好適な実施態様では、該媒体は、主要コンポーネントとして、光
学的に不活性な成分、即ち、無視できる程度の干渉のみを伴って光を伝達できる
ような実質的に不活性で、且つ、実質的に透明な成分、例えば、グリセリン、例
えばPEG−200、PEG−400、またはPEG−600等の殆どのあらゆ
るPEG等のポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、リン酸塩、
あるいは、これらの成分の組合せ、及び、1種類もしくはそれ以上の緩衝剤及び
/又は湿潤剤を含んでいる。付加的な二次的コンポーネントは、ステアリン酸ま
たは二ステアリン酸PEG−150、ステアリン酸グリセラール、セチルアルコ
ール、またはそれらの組合せを含む。それらの二次的コンポーネントの濃度は、
0.01%から20%までの範囲、好適には0.1%から10%までの範囲、よ
り好適には1%から5%までの範囲であり、より一層好適には2%である。
【0016】 本発明は、それらに限定するものではないが、ヒト及び家畜での医学的並びに
歯科学的適用、法的適用、及び、プローブを用いてある表面からスペクトル情報
が収集される分野での他の適用を含む、様々な用途で使用することができる。本
発明の一つの重要な特徴は、測定で使用される圧力の量のキャリブレーターとし
て機能すべく改変できる能力を有していることである。代替的に、本発明は、ワ
ンド(wand)等の機器の修正要素における内部的なゆらぎを測定するための基準
として機能し得る標準として使用することもできる。使用し得る成分は、例えば
蛍光性成分、燐光性成分、または生物発光性成分、あるいは、そのような成分の
組合せ等、光学的に応答性を有するあらゆる材料を含む。そのキャリブレーショ
ン機能は、例えば、上記媒体に、例えば蛍光染料または燐光染料等の少量の光学
的に活性な材料を加えることにより達成することができる。光学的に活性な成分
の例は、例えば、フルオレセイン、アクリジンオレンジ、6−ジアミジノ−2−
フェニルインドール(DAPI)、Hoechst 33358、カスケードイ
エロー、ローダミン及び、例えばローダミン6G、テトラメチルローダミン、ロ
ーダミン800、塩酸5−カルボキシローダミン6G、塩化リサミン、ローダミ
ンBスルホナール等のローダミン誘導体、及び、Texas Redスルホニル
クロリド、アズール(例えば、アズールB)、臭化エチジウム、チアゾール(例
えば、チアゾールオレンジ)、ナイルブルー、Alフタロシアニン、Mag−I
ndo−1、オキサジン、BIODIPY及び、例えばBIODIDY−FL、
BIODIPY−R6G、BIODIPY−TMR、BIODIPY−581/
591、BIODIPY−Texas Red等のBIODIPYの誘導体、フ
ルオレシン(例えば、フラ−レッドフルオレセイン)、並びにそれらの組合せを
含む(これらの化学物質のうちの多くは、Molecular Probes,
Inc.から商業的に入手可能である)。好適には、上記光学的に活性な成分は
、殆どのケースでは水溶性が要求されるであろうが、メタノール等の非極性材料
における溶解性が要求され得る上記媒体の主要コンポーネントまたは二次的コン
ポーネントに溶解性を有し、溶媒の極性及びpHの変動に非感受性であり、そし
て、450nmから750nmまでの範囲、好適には500nmと700nmの
間、より好適には550nmと650nmの間の有用な蛍光放射スペクトルを伴
う染料である。
【0017】 上記媒体中におけるその分光的に活性なコンポーネントの量は、使用する分析
機器及びそのコンポーネント自体の活性度に応じてかなり変わり得る。好適な濃
度は、0.0001%未満から5%以上までの範囲、好適には0.001%と2
%の間、より好適には0.01%と1%の間である。この媒体を用いる場合、そ
の染料は分光蛍光計で励起される。上記媒体中のこの分光的に活性なコンポーネ
ントは、受動型であってもよいし、能動型であってもよく、そして、比色的な変
化をもたらすものであってもよいし、あるいは、容易に検出可能な他のスペクト
ル上の変化をもたらすものであってもよい。好適には、該活性剤は、良好な(即
ち、関連のではなく)スペクトル領域において蛍光または燐光を発する染料であ
る。代替的に、該スペクトル応答が分析アルゴリズムに組み込まれてもよい。別
の実施態様は、熱またはスペクトルエネルギーに応答して分解するか、あるいは
結晶化する結晶等の、能動的または受動的に温度調節され得る温度調節型媒体に
向けられている。従って、該媒体は、皮膚温度を監視または決定するために使用
することができる。
【0018】 別の実施態様は、無菌環境において、あるいは、無菌条件が必要なときに使用
できるような、滅菌された、もしくは、滅菌可能な本発明の媒体に向けられてい
る。代替的に、上記界面媒体を、それが適用される表面がその媒体に直接的に接
触するのではなく、膜と接触するように、膜またはバリヤー(それらは、細菌浸
透性であってもよいし、あるいは、細菌不浸透性であってもよい)に包装するこ
ともでき、そして、その膜は、それ自体が無菌であってよい。グローブまたは スリーブにおける場合等の特定の適用形態のため、あるいは、通常の滅菌等の更
なる処理のため、上記媒体を包装するために、紙;ガラス;プラスチック;ナイ
ロン、Tyvec、Teflon等のポリマー;塩化ビニリデンと塩化ビニルの
コポリマー;及び、それらの組合せを使用することができる。好適には、そのよ
うな膜またはバリヤーは透明であって、これにより、容易に視覚化することがで
き、且つ、該バリヤーによってそれらの成分の通過を阻止し、上記媒体を使用す
ることができる。
【0019】 また、本発明は、表面のスペクトル分析で使用される機器を標準化するための
標準化用ツールとしても機能する(例えば、PCT出願第US99/07565
号参照)。上記キャリブレーションに関する変更態様の場合と同様に、染料が分
光蛍光計で励起されるか、あるいは代替的に、染料がそれ自身の波長を放射する
ように、少量の蛍光性または燐光性染料が上記媒体に加えられる。このようにし
て、機器を非常に精確に標準化することができる。勿論、一種類の改変された媒
体、または、複数の媒体の混合物が、キャリブレーション機能と標準化機能の両
方の機能を同時に果たすこともできる。
【0020】 本発明の一つの適用形態では、プローブと皮膚との間にフィルム状の上記媒体
が配置される。プローブ/皮膚圧力が高まると、そのフィルムが薄くなり、これ
により、該染料の出力が小さくなる。この染料の応答をモニタリングすることに
より、分光蛍光計は、最適な皮膚接触を保証する。該フィルムは数多くの方法で
適用することができ、例えば、圧力が加えられたときにそれが絞り出されるよう
な泡の形態で含浸させることにより適用することもできるし、あるいは、別な方
法でプローブの近傍に封じ込めることにより適用することもできる。一つの実施
態様では、戻り光の強度が、フィルムの厚み、延いては、その皮膚に対して加え
られた圧力を示す。機器を修正もしくは標準化するため、戻り光の強度を利用す
る他、該ピークのスペクトル上の位置、即ち波長も利用することができる。
【0021】 本発明は、新規の組成物の他、本発明の組成物を使用する新規の方法にも向け
られている。一つのそのような実施態様は、組織表面から放射される蛍光を測定
するための方法に向けられている。本方法は、本発明による組成物を用いて、プ
ローブを該組織表面とカップリングさせるステップ、及び、該プローブにより収
集された蛍光を測定するステップを含む。
【0022】 別の実施態様は、ある表面をプローブに光学的にカップリングするための方法
に向けられたものであり、該方法が、本発明による組成物をその表面またはプロ
ーブに、あるいはそれらの両方に適用するステップと、その表面、プローブ、及
び組成物を相互に接触させるステップを含んでいることを特徴とするものである
【0023】 別の実施態様は、組織、特には皮膚における変動性を低減するための方法に向
けられたものであり、該方法が、本発明による組成物をその表面に適用して、そ
の表面の不規則性を埋めて平滑化することにより為されることを特徴とするもの
である。
【0024】 別の実施態様は、プローブにより組織表面に加えられる圧力を修正するための
方法に向けられたものであり、該方法が、本発明による組成物を上記プローブと
組織表面との間に配置するステップ、プローブでその組織表面に圧力を加えて、
プローブと組織表面との間にある上記組成物の少なくとも一部を分散させるか、
あるいは薄くするステップ、プローブと組織表面との間に残存する上記組成物中
に含まれている染料を励起するステップ、及び、該染料の励起を測定するステッ
プを含んでいることを特徴とするものである。励起は、圧力を誘導するか、ある
いは、その生きた表面の熱を単に高めることによりもたらされ得る。このように
して、本組成物は、それにより機器、または、ワンドの光ケーブル等の機器の修
正要素が分光的に標準化される標準化用のツールとしても使用することができる
【0025】 本発明の他の実施態様及び使用法は、当業者であれば、本明細書熟慮し、ここ
に開示された本発明を実践することにより、明らかであろう。何らかの理由でこ
こに引用された、U.S.並びに諸外国のすべての特許公報及び特許出願公報を
含む、すべての参考文献は、参照により、特定的に、及び全体的に本明細書に組
み込まれる。本明細書及び実施例は単なる例証にすぎず、本発明の真の範囲及び
精神は、以下の特許請求項により指示されるものと考えるべく意図されている。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年12月13日(2001.12.13)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ジェームス・マンスフィールド アメリカ合衆国 02215 マサチューセッ ツ州 ボストン ピーターボローストリー ト 22−25 (72)発明者 アンドレア・ピアース アメリカ合衆国 03049 ニューハンプシ ャー州 ホリス ジューエットレーン 90 (72)発明者 ピエール・トレパニエ アメリカ合衆国 02155 マサチューセッ ツ州 メドフォード ブルックスストリー ト 150 (72)発明者 ミッシェル・ジョナサン・ホップメイヤー アメリカ合衆国 32580 フロリダ州 メ リーエスター イーストハリウッドブール バード 425 スイートA Fターム(参考) 2G043 AA03 BA16 DA06 EA01 FA05 FA06 GA07 GB16 HA05 HA15 KA02 KA03 KA05 4C038 VA04 VB22 VC01 4C083 AB281 AC071 AC121 AC241 AC401 AC421 AD041 CC50 DD41

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ある表面を光学的なプローブの遠位側端部に光学的にカップ
    リングするための組成物であって、当該組成物が、上記表面の屈折率と上記光学
    的プローブの該遠位側端部の屈折率の両方に近い屈折率を有する粘性材料からな
    ることを特徴とする組成物。
  2. 【請求項2】 上記材料の屈折率が1.1と2.0の間であることを特徴と
    する、請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 上記材料の屈折率が1.2と1.8の間であることを特徴と
    する、請求項2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 上記材料の屈折率が約1.4であることを特徴とする、請求
    項3に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 上記材料が液体またはゲルからなることを特徴とする、請求
    項1に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 上記材料が270−500nmのスペクトル領域で透明であ
    ることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 上記材料がpH緩衝されていることを特徴とする、請求項1
    に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 上記表面が皮膚または粘膜であることを特徴とする、請求項
    1に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 上記光学的プローブが石英−ファイバープローブからなるこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 上記光学的プローブが屈折性及び反射性の光学的なエレメ
    ントを含んでいることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 上記材料が無毒であることを特徴とする、請求項1に記載
    の組成物。
  12. 【請求項12】 当該組成物が更に薬剤を含むことを特徴とする、請求項1
    に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 上記材料が水溶性であることを特徴とする、請求項1に記
    載の組成物。
  14. 【請求項14】 当該組成物が、グリセリン、緩衝剤、及び、1種類もしく
    はそれ以上の湿潤剤からなることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  15. 【請求項15】 当該組成物が更に染料を含んでいることを特徴とする、請
    求項1に記載の組成物。
  16. 【請求項16】 上記染料が、分光蛍光計で励起されたときに、良好なスペ
    クトル領域において蛍光または燐光を発することを特徴とする、請求項15に記
    載の組成物。
  17. 【請求項17】 上記材料が: 以下のものからなるグループから選択され
    る主要コンポーネント:グリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
    グリコール、リン酸塩、あるいは、それらの何らかの組合せ;及び 以下のもの
    からなるグループから選択される1つもしくはそれ以上の二次的コンポーネント
    :ステアリン酸または二ステアリン酸PEG−150、ステアリン酸グリセラー
    ル、セチルアルコール、あるいは、それらの何らかの組合せ;からなることを特
    徴とする、請求項1に記載の組成物。
  18. 【請求項18】 上記二次的コンポーネントの濃度が0.01%から20%
    までの範囲であることを特徴とする、請求項17に記載の組成物。
  19. 【請求項19】 皮膚等の不均質組織における変動性を低減するための組成
    物であって、当該組成物が、該組織の表面の屈折率に近い屈折率を有する粘性材
    料からなり、そして、該組成物が、上記組織表面における表面の不完全性及び不
    規則性を埋めることを特徴とする組成物。
  20. 【請求項20】 上記材料の屈折率が1.1と2.0の間であることを特徴
    とする、請求項19に記載の組成物。
  21. 【請求項21】 上記材料の屈折率が1.2と1.8の間であることを特徴
    とする、請求項20に記載の組成物。
  22. 【請求項22】 上記材料の屈折率が約1.4であることを特徴とする、請
    求項21に記載の組成物。
  23. 【請求項23】 上記材料が水溶性であることを特徴とする、請求項19に
    記載の組成物。
  24. 【請求項24】 上記材料が、グリセリン、緩衝剤、及び、1種類もしくは
    それ以上の湿潤剤からなることを特徴とする、請求項19に記載の組成物。
  25. 【請求項25】 組織表面から放射される蛍光を測定するための方法であっ
    て、当該方法が: 請求項1の組成物を用いて、プローブの遠位側端部を該組織
    表面にカップリングするステップ;及び 該プローブにより収集された蛍光を測
    定するステップ;特徴とする測定方法。
  26. 【請求項26】 上記材料が液体またはゲルからなることを特徴とする、請
    求項25に記載の方法。
  27. 【請求項27】 上記材料が270−500nmのスペクトル領域において
    透明であることを特徴とする、請求項25に記載の方法。
  28. 【請求項28】 上記材料がpH緩衝されていることを特徴とする、請求項
    25に記載の方法。
  29. 【請求項29】 上記組織表面が皮膚または粘膜であることを特徴とする、
    請求項25に記載の方法。
  30. 【請求項30】 上記プローブが石英−ファーバープローブからなることを
    特徴とする、請求項25に記載の方法。
  31. 【請求項31】 上記材料が水溶性であることを特徴とする、請求項25に
    記載の方法。
  32. 【請求項32】 上記組成物がグリセリン、緩衝剤、及び、1種類もしくは
    それ以上の湿潤剤からなることを特徴とする、請求項25に記載の方法。
  33. 【請求項33】 プローブにより組織表面に加えられる圧力を修正するため
    の方法であって、当該方法が: 請求項15の組成物を該プローブと該組織表面
    との間に配置するステップ; 該プローブで該組織表面に圧力を加えて、該プロ
    ーブと該組織表面との間にある該組成物の少なくとも一部を分散させるステップ
    ; 該プローブと該組織表面との間に残存する上記組成物に含まれている該染料
    を励起するステップ;及び、該染料の励起を測定するステップ;を含んでいるこ
    とを特徴とする圧力の修正方法。
  34. 【請求項34】 ある表面をプローブに光学的にカップリングするための方
    法であって、当該方法が、請求項1の組成物を該表面またはプローブに、あるい
    はその両方に適用するステップ、及び、該表面、プローブ、及び組成物を相互に
    接触させるステップを含んでいることを特徴とする光学的カップリング方法。
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