JP2003512739A - ステッパにおける全ミスアラインメントの回転誤差部分を決定する方法 - Google Patents

ステッパにおける全ミスアラインメントの回転誤差部分を決定する方法

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JP2003512739A JP2001532152A JP2001532152A JP2003512739A JP 2003512739 A JP2003512739 A JP 2003512739A JP 2001532152 A JP2001532152 A JP 2001532152A JP 2001532152 A JP2001532152 A JP 2001532152A JP 2003512739 A JP2003512739 A JP 2003512739A
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Abstract

(57)【要約】 ステッパにおける全ミスアラインメント誤差の回転誤差部分を測定する方法である。一実施例では、この方法は、ステッパにおいて第1のパターンと誤差無しファインアラインメント・ターゲットを有するウェーハを受けるステップでスタートする、ステッパ内の一連のステップを有する。他のステップでは、ウェーハは誤差無しファインアラインメント・ターゲットを用いてステッパ内で位置調整させられる。その後で第2のパターンがウェーハの前記第1のパターンの上に形成される。他のステップでは、全ミスアラインメント誤差の回転誤差部分が、第1のパターンと第2のパターンの間の円周方向ミスアラインメントを測定することにより決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】技術分野 本発明は半導体ウェーハ製造の分野に関するものである。更に詳しくいえば、
本発明は、ウェーハ上のパターン化された層を製造するために用いられるステッ
パにおけるミスアラインメント誤差の回転部分を決定する方法に関するものであ
る。
【0002】背景技術 集積回路(ICs)は周知のフォトリソグラフィ技術、エッチング技術、堆積
技術、および研磨技術を用いてシリコンウェーハ上に一緒に製造される。これら
の技術は、ウェーハ上に形成された所与の物質層内の部品および相互接続の寸法
および形状を定めるために用いられている。ICは、それぞれ互いに積み重ねら
れて形成された多数の相互接続層を用いて本質的に製造される。層が相互接続す
るので、ウェーハの隣接する層上のパターンが正確に形成されるようにする必要
が生ずる。
【0003】 フォトリソグラフィを用いてのウェーハ上への画像の正確な形成は誤差を生ず
るいくつかの変数に依存する。それらの変数はレチクルとウェーハとの間の、回
転アラインメント誤差と、平行移動アラインメント誤差と、拡大誤差とを含むが
、それらに限定されるものではない。回転誤差はウェーハ上に画像を正確に形成
するためのより重要な変数の1つである。各層の上に形成される画像の正確な回
転アラインメントはいくつかの理由から重要である。例えば、適正な性能を達成
するためにデバイスを正確な形状および寸法に形成すること、および絶縁体や相
互接続導体を適切に配置するためには、適切な回転アラインメントが必要である
。したがって、ウェーハの層上に形成されたレチクルから画像の正確な回転アラ
インメントを行うための必要が生ずる。
【0004】 誤差をひき起こす変数の各1つはステッパの異なる部分により修正できる。誤
差が分離されず、かつ独立に測定されないとすると、誤差測定は混同させられて
、その結果、各変数の修正は矛盾し、かつ自滅的なものになることがある。した
がって、真の回転誤差測定を行えるように、拡大誤差や平行移動誤差などの誤差
をひき起こす他の変数を回転誤差から分離する必要が生ずる。
【0005】 ここで、従来のアラインメント・レチクルの上面図が示されている従来技術の
図1Aを参照する。アラインメント・レチクル126は多数のオーバーレイ・パ
ターン110a〜110eと、アラインメント・レチクル126の外側領域に配
置されているファインアラインメント・ターゲット132とを含む。各オーバー
レイ・パターン110a〜110eは第1のオーバーレイ・ボックス130aと
第2のオーバーレイ・ボックス130bを含むが、簡明にするためにオーバーレ
イ・パターン110a内に示されているだけである。したがって、ファインアラ
インメント・ターゲット132は小さいオーバーレイ・ボックス130aおよび
大きいオーバーレイ・ボックス130bから大きな距離136および138の所
に配置されている。大きいオーバーレイ・ボックス130bは小さいオーバーレ
イ・ボックス130aから距離140だけずれている。
【0006】 従来のアラインメント・レチクルおよび従来の回転誤差測定法は、拡大誤差と
、回転誤差と、平行移動誤差とを有するアラインメント・ターゲットを用いるこ
とにより性能が低下させられていた。従来のレチクルは、従来技術の図1Aのレ
ンズ128の外側部分128bを通じて投映されているレチクル画像、従来技術
の図1Bの132および従来技術の図1Aの126b、の外側位置にアラインメ
ント・ターゲットを含む。したがって、ウェーハの上につくられたアラインメン
ト・ターゲットには拡大誤差と、回転誤差と、平行移動誤差と、レチクル書込み
誤差とが付随することになる。更に、従来の回転誤差測定法は2つの層の各々に
おいてフィールド全体にわたるショットを比較する。しかし、フィールド全体に
わたるショットは回転誤差以外の誤差を含む。したがって、回転誤差測定は正確
でないことがあり、ウェーハの歩留まりと、ウェーハの上に形成されるICの性
能とを妥協して定める。したがって、より正確なレチクルと、ウェーハ上へのよ
り正確なショットとに対する必要が生ずる。その正確なショットで回転誤差を測
定できる。
【0007】 また、従来のファインアラインメント・ターゲットは2倍の拡大誤差を含む。
レンズの歪みなどの拡大誤差は、レンズが正確に作られていないことや、光の諸
特性などの諸要因のために、レンズの外側領域へ向かうにつれて通常大きくなる
。また、ウェーハ上に製作されたアラインメント・ターゲットは、ステッパの拡
大誤差を測定するために用いられるオーバーレイ・パターンたとえば110aと
110cから大きな距離、例えば図1Aの136と138の所に配置されている
ので、それにはレチクル書込み誤差が伴う。すなわち、レチクル書込み誤差は、
レチクル上の2つの画像の間の距離全面にわたって累積する、直線的または指数
的の、誤差率を持つことがある。したがって、オーバーレイ・パターンがアライ
ンメント・ターゲットからずっと離れているとすると、従来技術の回転誤差測定
は、ステッパの拡大誤差に加えて、アラインメント・ターゲットの平行移動ミス
アラインメントおよび回転誤差を測定することである。
【0008】 更に、オーバーレイ・パターンとアラインメント・ターゲットとの間の大きな
距離は、アラインメント作業で使用されるステップにおけるいかなる誤差、例え
ば、回転誤差、も大きくするだけである。例えば、ステッパにおいてパターン一
致のために電荷結合素子(CCD)とデジタル信号処理を用いてウェーハが再び
位置合わせされるとし、両方とも所与の許容誤差を持っているならば、その許容
誤差はアラインメント・ターゲットから遠く離れている場所で大きくされること
がある。1つの例では、アラインメントにおける所与の回転誤差はアラインメン
ト・ターゲットからの距離、すなわち半径、と共に増加する。したがって、誤差
のないアラインメント・ターゲットを作る必要が生ずる。更に詳しくいえば、レ
チクル書込み誤差、平行移動誤差、および拡大誤差を含まないアラインメント・
ターゲットを用いて回転誤差を測定する方法に対する需要が生ずる。
【0009】 ここで、内部にオーバーレイボックスがつくり込まれている予防保全(PM)
ウェーハ150の例が示されている従来技術の図1Bを参照する。簡明にするた
めにこの図にはただ1つのショット、ショット160b、が示されている。ウェ
ーハ150は小さいオーバーレイボックス160aと大きいオーバーレイボック
ス160bを有し、ファインアラインメント・ターゲット162が内部に形成さ
れている。従来技術の図1Aのアラインメント・レチクル126はウェーハ上に
オーバーレイボックスを形成するために用いられている。しかし、この例では、
ステッパがファインアラインメント・ターゲット162に正確に位置合わせしな
かった時に回転誤差が生ずる。この状況は、ウェーハ150上に第2のオーバー
レイボックス160bを形成する作業で起きる。アラインメント中の回転誤差が
小さい角度164であったとしても、ファインアラインメント・ターゲット16
2とオーバーレイボックス160aとの間の大きい距離166が誤差を実質的な
X方向誤差162およびY方向誤差164まで大きくする。この回転誤差の一部
と、生ずるその他の任意の誤差とは、ボックス160bと160aを置くことか
ら生ずる回転誤差として解釈できる。その代わりに、ボックス160bと160
aの間の回転誤差の一部がファインアラインメント・ターゲットから生ずる。し
たがって、従来技術の回転誤差測定法およびミスアラインメント測定法はステッ
パを実際には過大修正することがあり、かつおそらく本来存在している誤差より
大きな誤差を生ずることがある。
【0010】 回転誤差測定のためにウェーハ上に画像を形成する前にミスアラインメント誤
差の平行移動部分を分離しないことにより回転誤差の混同も生ずる。回転誤差測
定作業のためのウェーハのアラインメントは平行移動誤差を本質的に含む。従来
、回転誤差測定では平行移動誤差は明らかにしない。この誤差が補償されないと
すると、それは回転誤差測定の結果に影響する。したがって、アラインメント誤
差の平行移動部分を補償するために回転レベルを用いることにより、誤修正によ
ってアラインメント確度が恐らく低下することがある。したがって、回転誤差測
定において移動誤差を補償する必要が生ずる。
【0011】 従来の回転誤差測定法における誤差の混同は、バジェット・オーバーレイ要求
を考慮する際に重要になる。バジェット・オーバーレイというのは、所与のサイ
ズのフォトリソグラフィ・インプリントを製作するための許容誤差に関連する値
である。例えば、0.2ミクロン技術は0.08ミクロンのバジェット・オーバ
ーレイを通常有する。しかし、より小さい画像に対する需要が増すにつれて、バ
ジェット・オーバーレイは同様に減少しなければならない。例えば、現在の0.
12ミクロン技術は約0.055ミクロンのバジェット・オーバーレイを許すだ
けである。したがって、バジェット・オーバーレイが減少するにつれて、ミスア
ラインメント測定における誤差が益々大きくなる。そうすると、より厳しいバジ
ェット・オーバーレイ要求を考慮して、回転誤差測定確度を向上するという上記
必要が生ずる。
【0012】 要約すれば、ウェーハ上に形成される多数の層を正確に位置合わせするための
必要が生ずる。更に詳しくいえば、ウェーハの層上にレチクルから形成される画
像の正確な回転方向位置合わせを行うための必要が生ずる。また、真の回転誤差
測定を行うように、拡大誤差および平行移動誤差などのその他の誤差を生ずる変
数を回転誤差から分離する方法に対する必要が生ずる。レチクル書込み誤差、平
行移動誤差、回転誤差、および拡大誤差のないアラインメント・ターゲットを用
いて回転誤差を測定する方法の必要も生ずる。更に、回転誤差測定の前に平行移
動誤差についてステッパを補償する必要も生ずる。回転誤差測定の確度を向上す
るためのそれらの必要は、より厳しいバジェット・オーバーレイ要求を考慮して
生ずる。
【0013】発明の開示 本発明はウェーハ上に形成される多数の層を正確に位置合わせする方法および
装置を提供するものである。更に詳しくいえば、本発明はウェーハの層上にレチ
クルから形成される画像の回転方向位置合わせを正確に行うものである。本発明
は、真の拡大誤差測定を行うように、他の誤差を生ずる変数を回転ミスアライン
メント誤差から分離することにより、正確な回転位置合わせを行う。また、本発
明は、レチクル書込み誤差、拡大誤差、回転誤差、および平行移動誤差がほぼな
いアラインメント・ターゲットを用いて拡大誤差を測定する方法を提供する。更
に、本発明は、拡大誤差測定の前にステッパにおける平行移動誤差を補償する。
そうすると、本発明は拡大誤差測定の確度を高くすることにより、より厳しいバ
ジェット・オーバーレイ要求を満たす。
【0014】 特に、本発明はステッパにおける全ミスアラインメント誤差の回転誤差部分を
決定する方法を提供する。一実施例では、この方法は、第1のパターンと誤差無
しファインアラインメント・ターゲットを有するウェーハをステッパ内に受ける
ステップから始まる、ステッパ内の一連のステップを有する。その後で、他のプ
ロセスにより測定された、全ミスアラインメント誤差の平行移動誤差部分につい
てステッパを調整する。他のステップでは、誤差無しアラインメント・ターゲッ
トを用いてウェーハをステッパ内で位置合わせする。その後、ウェーハ上の前記
第1のパターンの上に第2のパターンを形成する。他のステップでは、第1のパ
ターンと第2のパターンの間の円周方向の位置のずれを測定することにより、全
ミスアラインメントの回転誤差部分を決定する。2つのパターンセットを比較す
ることにより、ステッパにおける回転誤差の分離および解明を行えるようにする
方法を本発明は提供する。一実施例では、本発明は、回転誤差を含んでいるアラ
インメント・パターンが置かれるウェーハ内に誤差無しアラインメント・パター
ンをつくり込むものと考えることができる。2つのパターンセットを比較するこ
とにより、本発明は回転誤差を分離できる方法を提供する。
【0015】 他の実施例では、本発明は、プロセッサと、コンピュータが読出すことができ
るメモリとを含むステッパについて記述する。そのメモリは、プロセッサにより
実行されるとステッパにおける回転誤差を決定する上記方法を実施するプログラ
ム命令とデータを含んでいる。
【0016】 本発明のそれらの目的、その他の目的および諸利点は、種々の図面に示されて
いる好適な実施例についての以下の詳細な説明を読んだ後で、当業者には疑いも
なく明らかになるであろう。
【0017】 この明細書に含まれていて、明細書の部分を構成している添付図面は本発明の
実施例を示し、かつ説明と一緒に、本発明の原理を解明している。この説明中で
参照する図面は、特記されているものを除き、尺度は無視して描かれていること
を理解すべきである。
【0018】発明を実施するための最良の態様 ここで添付図面に示されている本発明の好適な実施例を細かく参照する。本発
明をその好適な実施例に関連して説明するが、それらは本発明をそれらの実施例
に限定することを意図するものではないことを理解されるであろう。それとは逆
に、本発明は、添付した特許請求の範囲により定められる本発明の要旨および範
囲内に含まれる代替技術、変更技術および均等技術を包含することを意図するも
のである。更に、本発明の以下の詳細な説明においては、本発明を完全に理解で
きるように数多くの特定の詳細を述べている。しかし、本発明はそれらの特定の
詳細なしで実施できることが当業者には明らかであろう。他の場合には、本発明
の種々の面を不必要にあいまいにしないように周知の方法、手順、部品、および
材料路については詳しく説明しなかった。
【0019】 以下の詳細な説明のいくつかの部分、例えば、プロセス、がウェーハ上のパタ
ーン化された層、たとえばICs、を製造するための作業の手順、論理ブロック
、処理およびその他の記号表現に関して述べられている。それらの説明および表
現は、データ処理技術の分野の当業者の業績を同じ分野の他の当業者に最も効果
的に伝えるために、前者により用いられる手段である。手順、論理ブロック、プ
ロセス等はここでは、および一般的には、所望の結果に導く首尾一貫したステッ
プ列または命令列であると考えられる。ステップは物理量の物理的取扱いを要す
るステップのことである。通常は、必ずしもそうではないが、それらの物理的取
扱いは、化学的手段、光学的手段、および機械的手段による、ウェーハへの物質
の堆積、ウェーハ上の物質の除去、または物質の状態あるいは構造の変更の形を
とる。
【0020】 しかし、それらの用語の全ては物理的取扱いおよび物理量について言及するも
のとして、かつ単に便利なレッテルと解すべきであり、この技術で一般的に使用
されている用語を考慮して解釈すべきであることを記憶しておくべきである。以
下の説明から明白であるもの以外のものは特に述べていなければ、本発明の説明
全体を通じて「受ける」、「位置合わせする」、「作る」、「要求する」、「測
定する」、「補償する」、「露光する」、「投映する」、「形成する」等などの
用語はウェーハ上での材料の製造およびパターンの形成の作業およびプロセスを
指すものであることが理解される。
【0021】 ここで、ステッパの側面図が示されている図2を参照する。ステッパ200a
は光源202と、マスキングブレード204と、レチクル206と、レンズ20
8と、ステージ212とを含んでいる。光源202は光をマスキングブレード2
04の開口部206aと、レチクル206の上のパターンの透明な部分と、レン
ズ208とを介して、ステージ212上に配置されているウェーハ213に照射
される。そうすることにより、レチクル206のパターンは、通常は5:1の縮
小でウェーハ213の上に再現される。しかし、どのような倍率レベルも使用で
きる。レチクル206の内部、すなわち中心部206aに配置されているパター
ンがレンズ208の中心部208aを透過する。同様に、レチクル206の外側
部分、すなわち周縁部206bに配置されているパターンがレンズ208の外側
部分208bを透過する。
【0022】 次に、本発明の一実施例に従って、アラインメント・レチクルが示されている
図3Aを参照する。図3Aはアラインメント・レチクル300の上面図である。
アラインメント・レチクル300はパターンボックスのマトリックスである。図
3Aに示す破線は、その上にパターンボックスが配置されるマトリックスの格子
を表す。そのマトリックスは、パターンボックス、例えば、E1〜E5の、一定
のピッチ310だけずらされている多数の行、例えば行308と、パターンボッ
クス、例えばA1〜E1の、一定のピッチ312だけずらされている多数の列、
例えば列336、とを含んでいる。他の実施例ではピッチは可変にできる。一実
施例では、アラインメント・レチクル300は、パターンボックスC3として示
されている中心部333と、パターンボックスE1〜E5、D1〜D5、C1〜
C2、C4〜C5、B1〜B5、およびA1〜A5として示されている外側領域
とを含んでいる。この実施例はパターンボックスA1〜E5の特定の形態および
間隔を示すが、本発明は他のパターン化された形および間隔を持つアラインメン
ト・レチクルにも適する。ショットの外側領域に配置されているパターンボック
ス、例えば、パターンボックスE3 331、C5 331b、A3 331b
、およびC1 331cは以後の流れ図で利用される。
【0023】 図3Aのアラインメント・レチクル300の中心部333のパターンボックス
C3は、ファインアラインメント・ターゲットを有する第1のパターンを含み、
かつ第2のパターンを含んでいる。両方とも以後の図に示されている。ファイン
アラインメント・ターゲットをアラインメント・レチクル300の中心部333
に配置することにより、本発明は平行移動ミスアラインメント測定作業中にファ
インアラインメント・ターゲットをより正確に配置できる。更に詳しくいえば、
本発明は、ファインアラインメント・ターゲットをレチクルの中心に配置するこ
とにより、レンズの歪み、レチクル書込み誤差、および回転ミスアラインメント
誤差等の、他の誤差源をファインアラインメント・ターゲットから無くす。
【0024】 ここで、本発明の一実施例に従って、アラインメント・レチクル内のパターン
ボックスの第1の形態が示されている図3Bを参照する。図3Bでは、アライン
メント・レチクル300の中心部333内のパターンボックスは第1のパターン
と第2のパターンを含んでいる。この実施例では、第1のパターンは大きいオー
バーレイボックス334とファインアラインメント・ターゲット338を含んで
いる。第2のパターンは小さいオーバーレイボックス336を含んでいる。大き
いオーバーレイボックス334は小さいオーバーレイボックス336から距離3
40だけずれている。この距離は用途に応じて変化させても良い。この実施例は
大きいオーバーレイボックス334と、小さいオーバーレイボックス336と、
ファインアラインメント・ターゲット338との特定の位置および特定の寸法を
示すが、本発明はレチクル300の中心部333内のそれらの部品の広範囲な寸
法および位置に適する。この実施例は感光感度目的のために、大きいオーバーレ
イボックス334を白で示し、小さいオーバーレイボックス336を黒で示して
いる。しかし、本実施例はオーバーレイボックスの感光感度構成を切り換えるの
に好適である。次の図は、他の実施例を与える。図3Bに示すパターンボックス
構成は図3Aに示すパターンボックスA1〜E5のいずれかに用いることができ
る。しかし、他の実施例では、アラインメント・レチクルの中心部333内に配
置されているもの、例えばパターンボックスC3を除き、ファインアラインメン
ト・ターゲット338は、いずれのパターンボックスにも含まれない。
【0025】 ここで、本発明の一実施例に従って、アラインメント・レチクル内のパターン
ボックスの第2の構成が示されている図3Cを参照する。図3Cでは、レチクル
300の中心部300内のパターン化されたボックスは多数の大きいオーバーレ
イボックス345を含んでいる。同様に、この実施例の第2のパターン346は
多数の小さいオーバーレイボックス347を含んでいる。小さいオーバーレイボ
ックス347または大きいオーバーレイボックス345は、平行移動ミスアライ
ンメント測定のためにステッパ内でウェーハを位置調整させるためのファインア
ラインメント・ターゲットとして用いるようにすることもできる。そうすると、
ファインアラインメント・ターゲットはレンズの収差、例えば、拡大誤差から、
回転ミスアラインメントから、レチクル書込み誤差から、または平行移動ミスア
ラインメントから、の誤差をほとんど持たない。したがって、この実施例は、オ
ーバーレイボックスの1つが実際にアラインメント・ターゲットであるので、レ
チクルとウェーハの間の真の平行移動ミスアラインメント誤差を分離する。
【0026】 この実施例は、例えば、345と347のための、各種類のオーバーレイボッ
クス3つを示すが、本発明は、ファインアラインメント・ターゲットのための任
意の量の小さいオーバーレイボックスを用いること、またはファインアラインメ
ント・ターゲットのための任意の量の大きいオーバーレイボックスを用いること
に良く適している。本発明はアラインメント・レチクルの中心部333内のオー
バーレイボックスの広範囲の寸法および場所にも良く適している。また、本発明
は製品レチクルの中心部333をファインアラインメント・ターゲットおよびオ
ーバーレイボックスに適合させるのにも良く適している。この実施例では、レチ
クルの中心部を、製品ウェーハ上のダイの間の領域の上、例えばスクライブ線内
に投映できる。2つ以上のダイを覆うレチクルに応用できる、この代わりの技術
は製品ウェーハのダイを妨害することなく平行移動誤差測定性能を提供する。
【0027】 オーバーレイボックスのためにアラインメント・ターゲットを用いることが、
この出願の基礎を成す出願と同時に出願され、本発明の譲り受け人に譲渡された
、Piere Lerouxによる「ファインアラインメント・ターゲット上の
パターンを用いてウェーハ・ミスアラインメントを決定する方法(Method
for Determining Wafer Misalignment
Using a Pattern on a Fine Alignment
Target)」という名称の未決の米国特許出願、代理人事件整理番号VLS
I−3409、に非常に詳細に記載されている。
【0028】 図3Cに示されている実施例はアラインメント・レチクル300の中心部33
3のためのパターンボックス構成として提供されているが、このパターンボック
ス構成は、図3Aに示されている他の任意のパターンボックス、例えば、A1〜
E5、に使用するのにも良く適している。アラインメント・レチクル300の中
心部333のため以外のパターンボックスとして使用されると、オーバーレイボ
ックス345と347を、ファインアラインメント・ターゲットとしてよりも、
単にオーバーレイボックスとして使用できる。
【0029】 ここで、本発明の一実施例に従って、パターンが内部につくり込まれているい
くつかのショットを有するウェーハが示されている図4Aを参照する。ウェーハ
430は図4Aの上面図に示されているようにX−Y平面内に配置されている。
一実施例では、ウェーハ430は、ステッパに対して定期的な予防保全アライン
メント検査のために使用できるPMウェーハである。一実施例では、図4Aに示
されているように、ウェーハ430はエッチングされた画像を有するシリコン基
板である。あるいは、図4Aに示す画像はシリコン基板状に配置される物質層で
形成できる。他の実施例においては、図4Aは、いくつかの物質層を表し、各層
には画像が形成されている。図4Aに示されているパターンボックスの格子は、
簡明にするために、パターンボックス、例えばパターンボックス433a内に配
置されている、より微細なパターンの細部は含んでいない。この細部は以後の図
に示されており、この図および以前の図を参照して以後説明する。
【0030】 図4Aは所与の量および所与の配列のショットを持つウェーハを示すが、本発
明はウェーハ上に任意の量および任意の配列のショットを用いることに良く適し
ている。各ショットのための格子配列は、その上に形成されるパターンボックス
の格子、またはマトリックスを表す。ウェーハ上の各ショットの格子の外見はレ
チクルの格子外見、例えば、図3Aのレチクル上の破線格子に相当する。
【0031】 ウェーハ430は多数の周縁ショット、例えば周縁ショット436と、多数の
内部ショット、例えばショット434と、多数の切り取り領域、例えば、領域4
38とに区分される。周縁ショット、例えばショット436は、ウェーハ430
の外周432に接触する正方形状の切り取られていないショットである。内部シ
ョット、例えばショット434は、ウェーハ430の外周432に接触しない、
正方形状の切り取られていないショットである。切り取られている領域、例えば
切り取られている領域438は、ウェーハ上の完全なショットを持たない、すな
わち、正方形の形でない、領域である。簡明にするためおよび区別のために、周
縁ショットは内部ショットより太い線で示されている。一実施例では、ショット
は、その上にレチクル画像が投映されて形成されるウェーハ上の領域であるとし
て定義される。他の実施例では、レチクル画像はいくつかのショットを覆うこと
ができる画像を持つことができる。本発明は広い範囲の形および構成を有するシ
ョットに良く適している。
【0032】 ここで、本発明の一実施例に従って、ウェーハの1つの層内のアラインメント
・オーバーレイの1つのショットが示されている図4Bを参照する。図4Bは周
縁ショット、例えばショット436に対するパターンボックス、例えばパターン
ボックスA3 431が同一であることを示す。簡明にするために、各ボックス
、例えば、ボックス431内の、およびボックスの間のパターンの詳細は図4B
には示されていない。示されているショットは「フルフィールド」ショットと呼
ばれている。その理由は、レチクル、例えば図3Aのアラインメント・レチクル
300のフルフィールドがレチクルの単一の露光でウェーハに投映されるからで
ある。したがって、レチクルの外側部分、例えば図3AのパターンボックスA3
331がレンズの外側部分、例えば図2のレンズ208の領域208bを介し
てショットの外側部分に投映されて、ウェーハ上に例えば、図4BのA3 43
1を形成する。同様に、レチクルの内側部分、例えば図3Aのパターンボックス
C3 333がレンズの中心部分、例えば図2のレンズ208の領域208aを
介してショットの中心部分に投映されて、ウェーハ上に例えば図4BのA3 4
31を形成する。破線の仮想格子が、図4Aに示されているように、ショットの
マトリックス格子に関連を持たせる。
【0033】 図4Aおよび図4Bの一実施例では、フルフィールド・ショット436がただ
1つの周縁ショット位置、例えば図4Aのショット436に形成される。別の実
施例では、フルフィールド・ショットは全ての周縁ショット場所、例えばウェー
ハ430の太線格子場所に形成される。ウェーハ上の多くの場所にフルフィール
ド・ショットを形成することにより、多数のアラインメント検査を行うことがで
きる。したがって、結果を平均することにより測定雑音を減少できる。別の実施
例では、PMウェーハのためにフルフィールド・ショットは用いられない。一実
施例では、図4Bに示されているショットはシリコン基板内に形成される。別の
実施例では、図4Bに示されているショットは、ウェーハのウェーハ基板上に形
成されている物質層に形成される。一実施例では、示されている各パターンボッ
クスは図3Bまたは図3Cに示されているパターンに類似するパターン、または
他の任意のパターンを持つことができる。一実施例では、中心ボックス、例えば
図4Bのボックス433cのみが、従来技術の図3Bに示されているアラインメ
ント・ターゲットなどのアラインメント・ターゲットを含むパターンを有する。
別の実施例では、中心パターンボックスはフルフィールド・ショットのためのア
ラインメント・ターゲットを必要としない。
【0034】 ここで、本発明の一実施例に従って、ウェーハの1つの層内に代わりのアライ
ンメント・オーバーレイを有する他のショットが示されている図4Cを参照する
。図4Cは内部ショット、例えばショット434に対するパターンボックス、例
えばパターンボックスC3 433aが同一であることを示す。簡明にするため
に、各ボックス、例えばパターンボックスC3 433A内の、およびボックス
の間の、パターンの詳細は図4Cには示されていない。示されているショットは
「ブレードにより弱められた」ショットの繰り返されたパターンと呼ばれている
。この用語を用いる理由は、レチクル、例えば図3Aのアラインメント・レチク
ル300のフィールドの小さい部分のみが露光されてショット、例えばショット
434の上に各パターンボックスを形成するからである。この作業を繰り返すこ
とにより、図示のパターンが発生される。すなわちレチクルの中心部分、例えば
図3AのパターンボックスC3 333のみがレンズの中心部分、例えば図2の
レンズの領域208aを通じてウェーハの上のショットの領域に投映されて、例
えば図4BのパターンボックスC3 431を形成する。C3パターンボックス
、例えばパターンボックス442の行をつくるために、レチクルまたはウェーハ
をインデックスせねばならず、レチクルの中心部分がレンズの中心部分を通じて
ウェーハ上のショットの異なる領域上に再び投映される。同様に、レチクルまた
はウェーハがインデックスされてパターンボックスの列を形成する。この作業は
繰り返されて全体のショットをC3パターンボックスで充たす。
【0035】 図4Cの一実施例では、ブレードにより弱められたショット434は図4Cの
ただ1つの内部ショット位置、例えば434内に形成される。別の実施例では、
ブレードにより弱められたショットは全ての内部ショット位置、例えばウェーハ
430の細い線の格子位置内に形成される。ウェーハ上の多数の内部ショット位
置に弱められたショットを形成することにより、多数の測定検査を行うことがで
きる。したがって、結果を平均することにより測定雑音を減少できる。一実施例
では、図4Cに示されているショットはシリコン基板内に形成される。別の実施
例では、図4Cに示されているショットは、ウェーハ基板上に形成されている物
質の層に形成される。一実施例では、図4Cに示されているショットは図4Bか
らのショットと同じ層に形成される。別の実施例では、図4Bのショットと図4
Cのショットはウェーハ上の異なる物質層に形成される。一実施例では、示され
ている各パターンボックスは図3Bまたは図3Cに示されているパターンに類似
するパターンを有することができる。一実施例では、中心ボックス、例えば図4
Bの433cのみが、従来技術の図3Bに示されているアラインメント・ターゲ
ットなどのアラインメント・ターゲットを含んでいる。別の実施例では、中心パ
ターンボックスはアラインメント・ターゲットを必要としない。
【0036】 ここで、本発明の一実施例に従って、回転誤差を測定するために予防保全(P
M)ウェーハをつくるために実行されるステップの流れ図4000が示されてい
る図4Dを参照する。この流れ図実施例を用いることにより、本発明は、ステッ
パの回転誤差を分離して、その回転誤差を非常に正確に測定できるようにするP
Mウェーハを提供する。本発明はステッパ機械におけるPMウェーハのための流
れ図4000を利用するが、本発明は本発明の方法を、ウェーハのアラインメン
トを必要とする他の種類の装置における他の種類のウェーハのために適応させる
のによく適している。
【0037】 一実施例では、流れ図4000のステップは、回転誤差を持つアラインメント
・パターンがその上に置かれる、ウェーハ内の誤差なしアラインメント・パター
ンをつくるものと考えることができる。2つのパターンセットを比較することに
より、本発明は回転誤差を分離できる方法を提供する。
【0038】 流れ図4000はステップ4002で始まる。この実施例のステップ4002
では、ウェーハが受けられる。ステップ4002は、一実施例では、いかなるP
Mパターンも内部に形成されていない図4A乃至図4Cのウェーハ430で実現
される。すなわち、この実施例のウェーハには、粗アラインメントマークとスク
ライブ線の少なくとも一方のみが存在する。一実施例では、受けられるウェーハ
はシリコン基板のみを含んでおり、その基板内にパターンが形成される。この実
施例が選択される理由はシリコン層が非常に耐久性に富み、ステッパの反復予防
保全検査のために再使用できるからである。また、シリコン層は非常に安定であ
る。すなわち、シリコンの熱膨張率とは異なる熱膨張率などの、異なる特性を持
つ、金属などの、非類似物質の層が存在しても反ることがない。別の実施例では
、シリコン基板上には層は存在しない。この後者の実施例における層には後でパ
ターンが形成される。ステップ4002の後で、流れ図400はステップ400
4へ進む。
【0039】 この実施例のステップ4004では、ウェーハとレチクルがステッパ内で相互
に位置調整させられる。図2はこのステップ4004の実施例を示す。図2で、
ウェーハ213とレチクル206がステッパ200aで相互に位置調整させられ
る。このステップはウェーハを位置調整させるために周知の方法および装置を使
用する。ステップ4004に続いて、流れ図4000はステップ4006へ進む
【0040】 この実施例のステップ4006では、レチクルまたはウェーハがショットのた
めに望ましい位置へインデックスされる。図2で、ステッパ200aでウェーハ
213またはレチクル206をショットのために所望の位置へインデックスでき
る。ステップ4006は図4Aに示されている他の実施例で実行され、そこでは
ウェーハまたはレチクルを希望に応じて内部ショット、例えばショット434ま
たは外部ショット、例えばショット436のいずれかにインデックスできる。こ
のステップは周知の方法および装置を用いてウェーハまたはレチクルをインデッ
クスする。ステップ4006の後で、流れ図4000はステップ4008へ進む
【0041】 この実施例のステップ4008では、レチクルのフルフィールド画像が露光さ
れる。ステップ4008を実行するいくつかの実施例が図2および図3A乃至図
3Cに示されている。とくに、図2に示されているレチクル206のフルフィー
ルドを露光することによりステップ4008を実行できる。フルフィールドはレ
チクルの全視野を含み、例えばレチクル206の中心部分206aと外側部分2
06bを含んでいる。レチクルのいくつかの実施例が図3A乃至図3Cに示され
ている。図3Aに示されている実施例では、全レチクル300、例えば、パター
ンボックスA1〜E5がステップ4008で露光される。図示の実施例は特定の
レイアウトおよび特定の形状寸法を有するが、本発明は、アラインメント・レチ
クルまたは製品レチクルを含めた、任意のレチクルを使用することに良く適して
いる。フルフィールド・レチクルを露光する目的は、以後のステップで説明する
ように、アラインメントの評価のために、レチクルの全パターンをウェーハ上に
形成することである。別の実施例では、ステップ4008はPMレチクルを形成
する方法には用いられない。ステップ4008に続いて、流れ図4000はステ
ップ4010へ進む。
【0042】 この実施例のステップ4010では、フルフィールド画像がステッパレンズの
全視野を透過してショットに投映される。ステップ4010は図2で実行される
。図2はステッパレンズの全視野を209として示す。その全視野は例えば、中
心部208aと外側部分208bを含んでいる。ステップ4010は図4Aでも
実行される。図4Aではフルフィールド・ショットは周縁ショット436とする
ことができる。図4Bは、フルフィールド・ショットがパターンボックス、例え
ばウェーハ上の周縁ショット436内のパターンボックスA1〜E5のパターン
を繰り返した実施例を示す。図4Bのショット436内のパターンボックスA1
〜E5は、図3Aのレチクル300上のパターンボックスA1〜E5に直接対応
する。ステップ4010の後では、流れ図4000はステップ4012へ進む。
【0043】 この実施例のステップ4012では、ウェーハで追加のフルフィールド・ショ
ットが望まれるかどうかが判定される。一実施例では、ただ1つのフルフィール
ド・ショットが露光されてウェーハ上に投映されるが、本発明は多数のショット
を含むことができる。また、一実施例はフルフィールド画像をウェーハの周縁シ
ョット位置、例えば図4Aの周縁ショット436上に投映するだけである。しか
し、本発明はフルフィールド画像をウェーハ上の任意のショット位置に投映する
のに良く適している。ウェーハで付加ショットが望まれたならば、流れ図400
0はステップ4006へ戻る。しかし、付加ショットがウェーハで望まれなかっ
たならば、流れ図4000はステップ4014へ進む。
【0044】 ステップ4012で付加フルフィールド・ショットがウェーハで望まれていな
いとすると、ステップ4014が行われる。この実施例のステップ4014では
、レチクルに中心領域に配置されているファインアラインメント・ターゲット画
像が露光される。ステップ4014を実行するいくつかの実施例が図2および図
3A乃至図3Cに示されている。とくに、ステップ4014は、図2に示されて
いるようにレチクル206の中心領域206aを露光することにより実行できる
。レチクルのいくつかの実施例が図3A乃至図3Cに示されている。図3Aに示
されている実施例では、レチクル300の中心部はパターンボックスC3 33
3を含んでいる。図3Bと図3CはパターンボックスC3 333内に配置され
ているファインアラインメント・ターゲットのいくつかの実施例を構成している
。一実施例では、レチクルの中心部内に配置されているパターンボックスは、フ
ァインアラインメント・ターゲット338に加えてオーバーレイボックス334
と336を含んでいる。別の実施例では、ミスアラインメント測定のために、大
きいオーバーレイボックス345と小さいオーバーレイボックス347をファイ
ンアラインメント・ターゲットおよびオーバーレイとして利用できる。図3Bお
よび図3Cについての上記説明は、それに含まれているファインアラインメント
・ターゲットの構成についての付加情報を提供する。説明した実施例は特定のレ
イアウトおよび形状構成を有するが、本発明は、アラインメント・レチクルまた
は製品レチクルを含めた任意のレチクルを用いるためによく適している。
【0045】 ステップ4014に関して、レチクルの中心部を露光するだけの目的は、後の
ステップで説明するように、ウェーハに誤差がほとんどないファインアラインメ
ント・ターゲットを提供することである。レチクルの中心部には、上で図3Aお
よび図3Cについて説明した理由から、誤差がほとんど無い。ステップ4014
の後で、流れ図4000はステップ4016へ進む。
【0046】 この実施例のステップ4016では、ファインアラインメント・ターゲットが
ステッパレンズの中心領域を介してショットの中心領域上に投映される。一実施
例では、ステップ4016は図4A乃至図4Cで実行される。とくに、ステップ
4016は、ステッパレンズ208の中心部208aを示す図2で実行される。
ステップ4016は図4Aでも実行される。この図では、以前に露光されていな
いショットの中心領域上に画像を投映できる。このステップのためにステッパレ
ンズの中心領域を用いることにより、本発明は、ウェーハ内に形成される誤差が
ほとんど無い第1のパターンについての拡大誤差または回転誤差から生ずるどの
ような誤差も減少する。この結論が生じた理由は、拡大をほとんど行わないレン
ズ中心では拡大誤差が通常最小であるためである。同様に、所与の回転誤差θに
対して、ショットの中心からの距離、例えば半径Rとともに円周方向の、すなわ
ち回転方向のオフセットδが増大する、例えば、δ=R×θである。したがって
、レンズ、レチクルおよびショットの中心で回転誤差は最小である。一実施例で
は、ステップ4016から形成された画像は、全ミスアラインメント誤差の回転
誤差部分を決定する前に除去される、ステッパの平行移動誤差を決定するために
後の流れ図で使用される。この説明は後の流れ図で行う。ステップ4016の後
では、流れ図4000はステップ4018へ進む。
【0047】 この実施例のステップ4018では、付加ショットがウェーハについて望まし
いかどうかについての判定を行う。付加ショットがウェーハについて望ましけれ
ば、流れ図4000はステップ4020へ進む。しかし、付加ショットがウェー
ハについて望ましくなければ、流れ図4000はステップ4022へ進む。
【0048】 ステップ4018での判定で、付加ショットがウェーハについて望ましければ
、ステップ4020が行われる。この実施例のステップ4020では、レチクル
またはウェーハはウェーハ上の別のショット位置にインデックスされる。このよ
うにして、ショットは流れ図4000について提供した実施例のために相互に上
下に置かない。一実施例では、ステップ4020は図4Aで実行される。図4A
では、1つのショットの中心領域から他のショットの中心領域へ動くために、レ
チクルまたはウェーハがインデックスされる。例えば、ウェーハまたはレチクル
を内側ショット434からY方向に、他のショットのためのそのショットのすぐ
下のショットへインデックスできる。しかし、インデクシングは1つまたは複数
の方向で広い範囲の距離に対して行うことができる。
【0049】 一実施例では、少なくともウェーハ上のショットでフルフィールド画像を形成
するためにステップ4006〜4012が用いられる限り、ステップ4014〜
4020は用いられない。この後者の実施例の論理的根拠は、フルフィールド・
ショット中に、レチクルの中心部をレンズの中心部を介してショットの中心部上
に本質的に投映するためにステップ4008と4010に依存する。別の実施例
では、全ての内部ショット、例えば内部ショット434が各ショット、例えばシ
ョット433bの中心部上に投映される画像を有することを図4Aは示す。この
実施例の内部ショットのみにレチクルの中心領域が投映されるが、フルフィール
ド画像を投映するために周縁ショットが以前のステップにより利用されなかった
とすると、本発明は周縁ショットに対してステップ4016を同様に実行できる
。ステップ4020の後で、流れ図4000はステップ4014へ戻る。
【0050】 ステップ4018において付加ショットがウェーハについて望まれないとする
とステップ4022が行われる。この実施例のステップ4022では、レチクル
の中心領域に配置されている第1のパターン画像が露光される。一実施例では、
ステップ4022はステップ4014と同様にして実行される。図3Bのレチク
ルに示されているように、第1のパターンはアラインメント・ターゲットとは別
にボックスをその上に置くことができる。あるいは、第1のパターンを、ファイ
ンアラインメント・ターゲットとしても用いられるオーバーレイ、例えば、34
5または347、とすることができる。後者の実施例はファインアラインメント
・ターゲットを再現したものを投映し、その後で形成するという効果を有するが
、この実施例ではそれらはファインアラインメント・ターゲットとしてはとくに
利用されない。むしろ、全ミスアラインメント誤差の回転部分を決定するために
ファインアラインメント・ターゲットの再現したものが利用される。ステップ4
022の後で、流れ図4000はステップ4024へ進む。
【0051】 この実施例のステップ4024では、ステップ4022からの第1のパターン
画像がステッパレンズの中心領域を通じてショットの外側領域上に投映される。
一実施例では、ステップ4024は図4Aおよび図4Cで実現される。特に、一
実施例は第1のパターンをショットの外側領域上に投映して、例えば図4Cのパ
ターンボックスC3 443を形成する。この実施例の外側位置はショットの中
心領域、例えば位置433bの外側の任意の位置として定義される。ステップ4
022でレチクルの中心部を用いること、およびステップ4024でステッパレ
ンズの中心部を用いることの利益は、ほぼ誤差のない第1のパターンをを提供す
ることである。この結論に達した理由は、拡大がほとんど行われないレンズの中
心で拡大誤差が通常最小であることである。同様に、円周方向、すなわち回転方
向のずれδは、所与の回転誤差θに対して、ショットの中心からの距離例えば、
半径Rとともに増大する。例えば、δ=R×θである。したがって、レンズ、レ
チクルおよびショットの中心で回転誤差は最小である。ステップ4024の後で
、流れ図4000はステップ4026へ進む。
【0052】 この実施例のステップ4026では、第1のパターン画像をウェーハ上のショ
ットの付加外側領域上に投映すべきかどうかを判定する。一実施例では、ステッ
プ4026は図4A乃至図4Cで実行される。第1のパターン画像をウェーハ上
のショットの付加外側領域上に投映したいとすると、流れ図4000はステップ
4028へ進む。しかし、第1のパターン画像をウェーハ上のショットの付加外
側領域上に投映したくないとすると、流れ図4000はステップ4030へ進む
【0053】 ステップ4026での判定で、付加ショットがウェーハ上に投映することが望
ましければ、ステップ4028が行われる。この実施例のステップ4028では
、レチクルまたはウェーハはウェーハ上の所与のショット位置の別の領域にイン
デックスされる。一実施例では、ステップ4028は図2および図4A、図4C
で実行される。特に、図2は、ウェーハ213を保持しているステージ212を
多数の方向のいずれか、例えば、X方向212aへ希望に応じて移動できること
を示す。あるいは、所望によりレチクル206を他の場所にインデックスできる
。そうすると、第1のパターンの多数の投映、例えばC3 433a,およびc
〜eが、図4Cに示されているようにショット、例えばショット434の上に行
われることが望ましいとすると、ウェーハのショット上への所与の第1のパター
ンの投映を繰り返すためにインデクシングを行うことができる。一実施例では、
例えば、図4Cに示されているショット434などの、ショットの全ての領域内
にパターンボックスが形成されるまでステップ4022乃至4028が繰り返さ
れる。一実施例では、ステップ4022乃至4028により形成されたパターン
ボックスの格子が、レチクル、例えば図3Aのレチクル300のフルフィールド
露光により形成されたパターンボックスの格子の位置に一致する。別の実施例で
は、1つのC3 433aの配置、例えば、パターンボックスC3 433aだ
けがショットの上に行われる。この後者の実施例は回転誤差、または回転ミスア
ラインメントを得るために十分な情報を提供する。しかし、代わりの実施例は付
加利益を提供する。更に別の実施例では、ショット、例えばショット434の、
例えばパターンボックス433a、433c〜433eのための4つの領域が、
図4Cに示されているように、第1のパターンの投映を受けるために選択される
。選択された4つの外側領域はレンズの中心から最大の距離を提供するので、一
実施例では、ショットに対する回転誤差の最悪の表明を提供する。ショット上で
第1のパターンの多数の投映を使用することにより、この実施例は測定作業およ
び製造作業における雑音を、多数の画像に対するアラインメントプロセスの結果
を平均することによって、減少できる。ステップ4028の後で、流れ図400
0はステップ4022へ戻る。
【0054】 この実施例のステップ4030では、ウェーハに対して付加ショットが望まし
いかどうかについて判定する。一実施例では、ステップ4030は図6で実行さ
れる。ウェーハについて付加ショットが望ましいとすると、流れ図4000はス
テップ4032へ進む。しかし、ウェーハについて付加ショットが望ましくない
とすると、流れ図4000はステップ4034へ進む。
【0055】 ステップ4030での判定で、ウェーハについて付加ショットが望ましいとす
るとステップ4032が行われる。この実施例のステップ4032では、ウェー
ハ上の他のショット位置にレチクルまたはウェーハがインデックスされる。図2
は、所望により、ウェーハ213を保持するステージ212を多数の方向のいず
れか、例えばX方向212aに動かすことができる。あるいは、所望によりレチ
クル206を別の位置にインデックスできる。したがって、多数のショット、例
えば図4Cに示されているショット434と435が所望されたとすると、ウェ
ーハ430における新しいショットに対してステップ4022乃至4028を繰
り返すためにインデクシングを行わせることができる。
【0056】 一実施例では、所望された全ての内部ショットがつくられるまで、ステップ4
022乃至4032が繰り返される。一実施例では、第1のパターンを持つ1つ
のショットのみがショットの外側領域に形成される。更に他の実施例では、図4
Aに示されているように、第1のパターンの投映をショットの外側部分を受ける
ために全ての内部ショット、例えばショット434が選択される。多数のショッ
トを用いることにより、この実施例は測定作業および製造作業における雑音を、
多数の画像に対するアラインメント・プロセスの結果を平均することによって、
減少できる。ステップ4032の後で、流れ図4000はステップ4022へ戻
る。
【0057】 ステップ4030において、付加ショットがウェーハで望まれていないと判定
されると、流れ図はステップ4034へ進む。この実施例のステップ4034で
は、レイアウトパターンがウェーハにおいて形成される。一実施例では、ステッ
プ4034が図4A乃至図4Cで実行される。特に、ステップ4010、401
6、4024からウェーハに投映された画像は例えば、以後の図に示されている
ように形に形成される。これは、エッチングおよび化学的−機械的研磨などのウ
ェーハおよび半導体の周知の製造技術を用いて行われる。そうすると、一実施例
では、本発明は、以後のアラインメント作業のために繰り返し使用できる、誤差
がほとんど無いアラインメント・パターンでPMウェーハを形成する。更に詳し
くいえば、誤差がほとんど無いアラインメント・パターンには拡大および回転に
起因する誤差が本質的に無い。平行移動誤差は以後の実施例で説明する。ステッ
プ4034の後で、流れ図4000は終わる。
【0058】 この実施例の流れ図4000は特定の順序および特定の量のステップを示すが
、本発明は他の実施例にも適する。例えば、流れ図4000のために設けられた
全てのステップが本発明のために要求されるものではない。そして、それらの提
供されたステップに付加ステップを付加できる。更に、用途に応じてステップの
順序を変更できる。流れ図4000は単一の直列プロセスとして示されているが
、連続プロセスまたは並列プロセスとして実現することもできる。流れ図400
0の、ステップのための命令の多くと、ステップからのデータ入力およびデータ
出力はメモリを使用し、かつ以後の図に示されている制御器ハードウェアを利用
する。
【0059】 ここで、本発明の一実施例に従って、ウェーハの2つの層内のアラインメント
・オーバーレイを有する1つのショットの上面図が示されている図5Aを参照す
る。図5Aのショット536は、簡明のために相互に離れているパターンの2つ
の層を示す。この実施例では、パターンボックスの2つの層は相互にほとんど直
接重なり合うべきである。流れ図4000に従って、第1のパターンセットはウ
ェーハのシリコン基板内に形成されている。このパターンボックスのセットは簡
明にするために破線で示されている。対照的に、一実施例では、実線のパターン
ボックスはウェーハのシリコン基板の上に配置されている物質の層に形成されて
いる。一実施例では、第2の層の物質は、シリコン基板内に形成されたパターン
を損なうことなく、ウェーハから容易に形成および除去できる感光物質である。
【0060】 一実施例では、ショット500cはウェーハの2つの層内に形成されているパ
ターンの典型的なレイアウトを表す。ショット500cは、例えば、図4Aのシ
ョット436に対応する周縁ショットを表し、今後流れ図5000で説明するよ
うに、形成すべき第1の層パターンと第2の層パターンはフルフィールド・パタ
ーンである。したがって、相互に重なり合う各パターンボックスは同じタイプの
ものである。例えば、図5Aに示されているように、シリコン基板内に形成され
ているパターンA3 431は同じパターン、例えば、シリコン基板の上の物質
層に形成されているパターンA3 531の上に配置される。同様に、図5Aに
示されているように、シリコン基板内に形成されているパターンC5 531は
同じパターン、例えばシリコン基板の上の物質層内に形成されているパターンC
5 531cの上に配置される。ひき続く図5Cおよび図5Dに2つの層の図が
それぞれ上面図および側面図として示されている。各層は同じフルフィールド画
像が形成されているので、ウェーハ製造法において種々の誤差が、各層内の上に
あるそれぞれのパターンボックスについて、適切な程度に、存在する。例えば、
ショットの外側領域に配置されているパターンボックスは、ショットの中心領域
に配置されているパターンボックスよりも一般に大きい回転誤差を有する。同様
に、レンズの1つの領域内のパターンボックスにはレンズの異なる領域内のパタ
ーンボックスよりも大きい歪みを受けることがあるが、それらはレンズの中心か
ら同じ半径である。
【0061】 ここで、本発明の一実施例に従って、ウェーハの2つの層内に代わりのアライ
ンメント・オーバーレイを有する他のショットの上面図が示されている図5Bを
参照する。図5Bのショット534はパターンの2つの層を示す。簡明にするた
めにそれらのパターン層は相互にずらされている。この実施例では、パターンボ
ックスの2つの層は相互にほとんど直接重なり合っていなければならない。流れ
図4000に従って、一実施例では、パターンの第1のセットはウェーハのシリ
コン基板に形成されている。簡明にするためにこのパターンボックスのセットは
破線で示されている。対照的に、実線で描かれているパターンボックスは、一実
施例では、ウェーハのシリコン基板の上に配置されている物質の層に形成されて
いる。この実施例では、第2の層の物質は、シリコン基板に形成されているパタ
ーンを損なうことなく、ウェーハへの形成とウェーハからの除去を容易に行うこ
とができる感光性物質である。第2の層の実線で描かれているパターンボックス
は、一実施例では、後で説明する流れ図5000に従って形成される。
【0062】 一実施例では、ショット534はウェーハの2つの層に形成されているパター
ンの典型的なレイアウトを表し、シリコン基板に形成されている第1の層パター
ンはレチクル画像、例えばC3 433a〜433cの中心部の繰り返しである
。したがって、フルフィールド・パターンの各パターンボックス、例えば、パタ
ーンボックスA1〜E5が、レチクルの中心部およびステッパレンズの中心部か
ら形成された、ほとんど誤差の無いパターンボックス、例えばパターンボックス
C3の上に置かれる。したがって、図5Bにおけるパターンのオーバーレイは誤
差を含む1つのパターン層、例えば誤差がほとんど無いパターンの1つの層、例
えばシリコン基板内の第1の層の上に重なる第2の物質層内のパターンを示す。
したがって、例えば、図5Aに示されているように、シリコン基板の上の物質層
内に形成されているパターンボックスA3 543aが、シリコン基板内に形成
されているパターンボックスC3 543cの上に置かれる。1つのショットの
1つの領域内の2つの層の図が図5Dに簡明のために側面図で示されている。
【0063】 図5Bにおけるこの実施例は、第1の層内に形成されているパターンの対応す
るセットの上に重なる第2の層内のパターンボックスのフルフィールド・パター
ンを示すが、本発明は多くの代替物に良く適している。例えば、一実施例では、
ショットの外側領域内の上側のパターンボックスの外側セット540aのみが内
側ショットのために用いられる。別の実施例では、パターンボックスの中心セッ
ト540bが、上のパターンボックスの外側セット540aに加えて、ショット
の中心部で利用される。それらの特定の実施例以外に、本発明は多くの異なる代
わりの構成および配置を用いることによく適している。
【0064】 ここで、本発明の一実施例に従って、ウェーハ内のパターン化されたボックス
の2つの層が示されている図5Cを参照する。図5Cはパターンボックス500
cのセットの例を示す。ショット500aは、1つの構成では、大きいオーバー
レイボックス502と、小さいオーバーレイボックス504と、ファインアライ
ンメント・ターゲット506とを含む。ウェーハ上のオーバーレイ構成が図3A
に示されているアラインメント・レチクル内で見出されるパターンに対応する。
他の構成では、オーバーレイボックス502および504とは別である、ファイ
ンアラインメント・ターゲット506は使用されない。この後者の実施例は図3
Cのアラインメント・レチクルに一致する。この実施例では、大きいオーバーレ
イボックス502が小さいオーバーレイボックス504を囲んでいる。しかし、
この実施例は大きいオーバーレイボックスと小さいオーバーレイボックスの任意
の位置を持つことと、代わりの相対寸法を持つことに良く適している。
【0065】 図5Cにおけるパターンボックスのセットはウェーハ上のいずれかのタイプの
ショットからのものにできる。すなわち、それらは内部ショット、例えば、図4
Cのショット434から、または周縁ショット、例えば図4Bのショット436
からのものとすることができる。また、パターンボックス500cのセットはシ
ョット、例えば図5Bに示されているセット540bのC3 433b上のC3
543bの中心領域から、またはショット、例えばセット540aのC3 4
33a上のA3 543aの外側領域からのものとすることができる。パターン
ボックス500cののセットが、アラインメントのために使用すべき、中心ショ
ットとして用いられるものとすると、この実施例では、それらはファインアライ
ンメント・ターゲット506も含むことに注目されたい。ファインアラインメン
ト・ターゲット506がアラインメントボックス502および504とは別のも
のとして示されている。図5Cに示されているこの実施例は、レチクル内の対応
するパターン、例えば、図3Bに示されているファインアラインメント・ターゲ
ット338の画像から形成されている。しかし、一実施例では、アラインメント
ボックス502および504はファインアラインメント・ターゲットとして動作
することもできる。この後者の実施例は、図3Cに示されていて、そこで説明さ
れているように、レチクル内の対応するパターンから形成されている。
【0066】 図5Cはショットの中心部の参照する中心線528を示す。ショットの中心線
528から、半経線、または距離522が外側へ突き出ている。半径方向のずれ
は2つの物体の間に存在する拡大誤差を示す。対照的に、半経線522からの回
転方向のずれ524は2つの物体の間の回転方向のミスアラインメントを示す。
この実施例では、パターンボックス502と504はショットの中心線528か
ら正のY方向545に配置されている。したがって、それらは、図5Aに示され
ているセット530aまたは図5Bに示されているセット540a等の、パター
ンボックスのセットを表す。しかし、500cに示されているパターンボックス
のセットは、一般に、本発明で使用されるパターンボックスの任意のセットを表
す。
【0067】 ここで、本発明の一実施例に従って、ウェーハ内のパターン化されたボックス
の2つの層が示されている図5Dを参照する。図5Dは図5Cに示されている同
じ構造の側面図を示す。大きいオーバーレイボックス502はフォトレジスト物
質の層510から形成され、大きいオーバーレイボックス502の外側の破線と
して示されているそれの領域は、例えばエッチングにより除去されている。この
実施例では、フォトレジスト層510はウェーハの基板520に隣接して配置さ
れている。しかし、本発明は、基板上の、大きいオーバーレイボックス502を
形成できる代わりの層を用いることに良く適している。
【0068】 対照的に、図5Dにおける、小さいオーバーレイボックス504とファインア
ラインメント・ターゲット506は、一実施例では、ウェーハの耐久性のあるシ
リコン基板520内に形成されている。このようにして、小さいオーバーレイボ
ックス504とファインアラインメント・ターゲット506は多数回のアライン
メント測定作業のために保護されている。すなわち、フォトレジスト層510は
シリコン基板上に繰り返し形成でき、かつシリコン基板から繰り返し除去できる
。したがって、大きいオーバーレイボックス502は、基板内に存在している小
さいオーバーレイボックス504とファインアラインメント・ターゲット506
を変化することなく、フォトレジスト層に繰り返し形成でき、かつ以後のミスア
ラインメント測定のためにエッチングにより繰り返し除去できる。
【0069】 本発明は、シリコン内に形成されているオーバーレイボックスと、フォトレジ
スト層内に形成されているオーバーレイボックスとを切り替えるのに適している
。本発明は、小さいオーバーレイボックス504とファインアラインメント・タ
ーゲット506を形成できる代替材料を用いるのにも良く適している。例えば、
シリコンウェーハの上に配置されている金属層内に1つのオーバーレイボックス
を形成でき、その金属層の上に形成されている他のある層内に別のオーバーレイ
ボックスを形成できる。本発明はウェーハの幾何学的かつ構造的な完全状態を保
持するために、シリコン層とフォトレジスト層のみを利用する。すなわち、この
実施例は、他の種類の物質層および層形成法を用いることから生ずることがある
反りと歪みを阻止する。したがって、本発明は非常に正確な測定を行う。
【0070】 一実施例では、図5Cに示されているパターンボックスは、図5Cに示されて
いるように、シリコン基板内に形成されているパターンボックスC3 431c
の上に配置され、新しい層内に形成されている、パターンボックスC3 533
cのセット541bなどの、パターンボックスの任意のセットを表す。図5Cに
示されているパターンボックスは内部ショット、例えば図5Bに示されているシ
ョット534または図5Aに示されている周縁ショット536内のパターンボッ
クスを表すことができる。
【0071】 ここで、本発明の一実施例に従って、ステッパ機のための2つのパターンの間
の全ミスアラインメント誤差回転誤差部分を測定するために実行されるステップ
の流れ図が示されている図5Eを参照する。この流れ図の実施例を使用すること
により、本発明は、ステッパにおけるレチクルとウェーハとの間の全アラインメ
ント誤差の回転部分のみの非常に正確な測定を行う。したがって、本発明は、ウ
ェーハの1つまたは複数の層に形成されたパターンの解像力と精度を高くし、か
つ究極的な歩留まりを得る。本発明はステッパ装置において流れ図5000を利
用するが、本発明は、ウェーハのアラインメントを必要とするどのような装置に
も本発明の方法を適応させるのに良く適している。
【0072】 この実施例のステップ5002では、第1のパターンおよびファインアライン
メント・ターゲットを有するウェーハが受けられる。一実施例では、ウェーハは
予防保全(PM)ウェーハである。しかし、本発明は任意の種類のPMウェーハ
、またはミスアラインメント測定に適するパターンを有する製品ウェーハでさえ
も用いることに良く適している。図4A乃至図4Cはステップ5002で使用で
きるPMウェーハのいくつかの実施例を示す。とくに、図4Aは多数のショット
、例えばショット434とショット436を有するウェーハの上面図を示す。図
4Bは周縁ショット、例えば、ショット436のレイアウトを示し、図4Cは内
部ショット、例えばショット434のレイアウトを示す。この実施例の各ショッ
トは、ショット、例えば図4BのC3 413bと図4CのC3 433bの中
心領域に配置されているファインアラインメント・ターゲットを有する。しかし
、ファインアラインメント・ターゲットを有するただ1つのショット、内部ショ
ットまたは周縁ショットが他の実施例では必要とされる。更に、各内部ショット
は、ショット、例えば図4CのC3 443aおよびC3 443dの外側領域
内に多数の第1のパターンを有する。
【0073】 ステップ5002のための、図4Aのこの実施例は、多数の各内部ショット内
の多数の第1のパターンを有するウェーハを示すが、本発明は多くの異なる代わ
りのものに良く適している。例えば、周縁ショットは一実施例で第1のパターン
を有することができる。他の実施例では、1つだけの内部ショットが1つまたは
多数の第1のパターンを必要とする。最後に、第1のパターンとファインアライ
ンメント・ターゲットは、図3Bまたは図3Cに示されているものなどの、レチ
クルにより発生された広範囲な画像に一致する精密な形を持つことができる。ス
テップ5002に続いて、流れ図5000はステップ5004へ進む。一実施例
では、流れ図5000で用いられるPMウェーハを発生するために流れ図400
0が利用される。
【0074】 この実施例のステップ5004では、物質の新しい層がウェーハに形成される
。一実施例では、アラインメント作業のために、付加パターンを形成するために
新しい層が利用される。この実施例では、フォトレジスト物質がウェーハのシリ
コン基板に塗布される。一実施例では、付加層は、シリコン基板を損なったり、
反らせたり、劣化させたりすることなく容易に除去される物質で製作される。し
かし、本発明はステップ5004のために種々の特性を持つ広範囲な物質を用い
ることに良く適している。ステップ5004の後で、流れ図5000はステップ
5006へ進む。
【0075】 この実施例のステップ5006では、ウェーハはステッパ内で精密に位置合わ
せされる。このステップは、一実施例では、ショットの中心に配置されている、
例えば、図4Bに示されているように周縁ショット436のパターンボックスC
3 431b内、または図4Cに示されているように周縁ショット434のパタ
ーンボックスC3 433b内に配置されているファインアラインメント・ター
ゲットを利用して実行される。一実施例では、多数の各周縁ショット内に配置さ
れている8つのファインアラインメント・ターゲットが用いられる。ステッパ内
でウェーハを位置合わせするために多数のファインアラインメント・ターゲット
を用いると、測定が平均できることにより、製造および測定に際して生ずる雑音
のいくらかを無くす。ここで説明しているファインアラインメントステップの特
定の実施例以外に、本発明は多数の異なる代替物を用いるのに良く適している。
【0076】 ステップ5004のために用いられるウェーハ内のファインアラインメント・
ターゲットは、本質的には誤差のないファインアラインメント・ターゲットであ
る。本質的に誤差なしにするために、本発明は、アラインメント中に、平行移動
誤差を補償されたウェーハ上に、レンズの中心部を通じて投映された、レチクル
の中心部からファインアラインメント・ターゲットを形成する。レチクルの中心
を使用することにより、レチクル書込み誤差は減少され、ステッパレンズの中心
部を使用することによりレンズ歪み誤差は解消された。最後に、ウェーハ内にフ
ァインアラインメント・ターゲットを形成する前に平行移動誤差についてウェー
ハを修正することにより、ファインアラインメント・ターゲットは既存の平行移
動誤差を持たない。ステップ5006の後で、流れ図5000はステップ500
7へ進む。
【0077】 この実施例のステップ5008では、ステッパ内でレチクルとウェーハとの間
の平行移動ミスアラインメント誤差についての修正が行われる。平行移動ミスア
ラインメント誤差を決定する過程は、この出願の基礎を成す出願と同時に出願さ
れ、本発明の譲り受け人に譲渡された、Pierre Lerouxによる「ス
テッパにおけるミスアラインメント誤差の平行移動部分を決定する方法(Met
hod for Determining Translation Port
ion of Misalignment Error In a Stepp
er)」という名称の未決の米国特許出願、代理人事件整理番号VLSI−34
09、に非常に詳細に記載されている。一実施例では、平行移動ミスアラインメ
ント誤差が回転誤差に影響しないか、または回転誤差として誤って解釈されるよ
うに、このステップは実行される。したがって、ウェーハ製造におけるそれぞれ
の誤差は適切な制御機構で隔離され、分離され、修正される。
【0078】 この実施例のステップ5010では、レチクルからの第2のパターンをウェー
ハ上のショット内の第1のパターンの上に重ね合わせるために、レチクルまたは
ウェーハはインデックスされる。この実施例のために、レチクルまたはウェーハ
は、ファインアラインメント・ステップのために用いられている、周縁ショット
位置の中心領域から内部ショットの別の領域へインデックスせねばならない。そ
の別の領域で第2のパターンは適用される。しかし、別の実施例では、第1のパ
ターンがファインアラインメントのために用いられる同じショット内に形成され
るのでインデクシングは同じショット内で行われた。ステップ5010は、入力
信号は213が保持されているステージ212を、例えば方向212aにインデ
クシングすることにより、図2に示されているように実行できる。あるいは、レ
チクル206を代わりにインデックスできる。ステップ5010の後で、流れ図
5000はステップ5012へ進む。
【0079】 この実施例のステップ5012では、第2のパターンがレチクルの外側領域で
露光される。一実施例では、第2のパターンはウェーハのショット上へのレチク
ルのフルフィールド露光である。したがって、例えば、パターンボックスA1〜
A5、C1、B1〜B5、C2、C4、C5、D1〜D5、およびE1〜E5は
全てレチクルの外側領域として露光される。別の実施例では、1つのパターンボ
ックスのみをレチクルの外側領域として露光できる。例えば、図3Aのレチクル
300のパターンボックスA3のみを第2のパターンとして露光できる。この実
施例は第2のパターンの特定の寸法および特定の形を示すが、本発明は流れ図5
000のステップを満たす第2のパターンの任意の寸法、任意の形、または任意
の位置を用いることによく適している。別の見方から、図2はレチクル206の
外側領域206bがステッパ200aにおいてどのように露光されるかを示す。
【0080】 一実施例では、ステップ5010の第2のパターンは上に置かれるパターン、
例えば、パターンボックス、例えば、図3Aにおけるレチクル300のパターン
ボックスA1〜E5の各々の内部に配置されている大きいオーバーレイボックス
である。そうすると、例えば図3Aおよび図3Cのオーバーレイボックス334
または344をパターンボックス、例えばパターンボックスA1〜E5の各々の
ための第2のパターン形として使用できる。このようにして、フルフィールドシ
ョットのためのパターンボックスA1〜E5はウェーハ上のほぼ誤差のない第1
のパターンの上になる。ステップ5012の後で、流れ図5000はステップ5
014へ進む。
【0081】 この実施例のステップ5014では、第2のパターンはステッパレンズの外側
領域を通じてウェーハの新しい層の上に投映される。一実施例では、このステッ
プは図2に示されているように実行される。図2ではステッパレンズの外側領域
はレチクルの外側領域206bから画像を受け、その画像を送り出す。第2のパ
ターンを露光するというフルフィールドの側面のためにレチクルの外側領域に配
置されて、ステッパレンズの外側領域を通じて投映されるパターンボックス、例
えば、図3AのC3 333以外の任意のパターンボックスは回転誤差および拡
大誤差を含む。したがって、誤差を含んでいる第2のパターンは、一実施例では
、ウェーハのシリコン基板にエッチングされているほぼ誤差のない第1のパター
ンの上に投映される。これによりこの実施例は、以後のステップで説明されるよ
うに、位置合わせ作業に存在する他の誤差の複合したものから回転誤差を分離で
きるようにする。一実施例では、第2のパターンオーバーレイ中のパターンボッ
クスの位置が第1のパターン中のパターンボックスの位置に一致する。ステップ
5014の後で、流れ図5000はステップ5016へ進む。
【0082】 この実施例のステップ5016では、ウェーハへの付加ショットを行うかどう
かについて判定する。一実施例では、第2のパターンのただ1つのショットがウ
ェーハの上で行われる。別の実施例では、位置合わせの結果を平均することによ
り作業中の雑音を減少するように、第2のパターンでの多数のショットがウェー
ハ上で行われる。そうすると、図4Aに示されている一実施例は21回のショッ
トを行う。そのうちの8回は周縁部で行われ、13回は内部で行われる。ウェー
ハに対して付加ショットを行うとすると、流れ図5000はステップ5010へ
戻る。しかし、ウェーハに対して付加ショットが行われないとすると、流れ図5
000はステップ5018へ進む。
【0083】 付加ショットがウェーハに対して行われなければステップ5018が行われる
。この実施例では、ステップ5018では、ウェーハレイアウトパターンが新し
い層内に形成される。ステップ5018は、以前のステップでウェーハに投映さ
れた画像の形成を完了するために、この技術で周知の必要な処理ステップを含ん
でいる。それらの処理ステップには化学エッチング、研磨、および付加物質層内
に第2のパターンを形成するために必要なその他のステップが含まれる。図5C
および図5Dは、第1のパターン504が存在していたシリコン基板520の上
に配置されているフォトレジスト物質の新しい層410内に形成された大きいオ
ーバーレイボックス502として第2のパターンが示されている1つの実施例を
示す。図3Bおよび図3Cは、大きいオーバーレイボックス334またはボック
ス344が新しい層510内にエッチングされる、ステップ5018を実行する
1つの実施例を示す。新しい層内に第2のパターンを形成することにより、図5
Dに示されている新しい層510の破線により示されているように、そのパター
ンのみが残って、残余の新しい物質は除去される。一実施例では、形成ステップ
508で一時的な層が形成される。その層により以後の位置合わせ作業において
ウェーハを再使用できる。ステップ5018の後で、流れ図5000はステップ
5020へ進む。
【0084】 この実施例のステップ5020では、第1のパターンと第2のパターンの間の
回転誤差が決定される。一実施例では、2つのパターンの間のずれを決定するた
めにオーバーレイ・ツールが使用される。一実施例では、新しい層は透明なフォ
トレジスト層である。したがって、2つの層の上に設けられているボックスの縁
部を見ることができ、位置の狂いを測定できる。一実施例では、図5Cおよび図
5Dにおけるパターンボックス500cのセットの間の位置の狂いを測定するこ
とによりステップ5020は実行される。パターンボックスのセット500cは
回転誤差検査のために用いられるパターンボックスの1つのセットだけを表す。
別の実施例では、回転誤差は多数のパターンボックスセットを用いて決定される
【0085】 ステップ5020は、例えば、円周方向524に示されている回転誤差を、第
1のパターン504と第2のパターン502の間の間隙512bにより示してい
る図5Cで更に実行される。1つの実施例は回転誤差測定のために円周方向、ま
たは回転方向のミスアライメント測定512bを用いるのみである。その理由は
、回転誤差が増加するにつれて、所与の半径の所に配置されている物体が異なる
円周方向場所へ移動させられるからである。この実施例では、回転誤差は、物体
が配置されている半径を変更しない。それよりも、回転誤差は、図5Cでは間隙
512aとして近似されている、円周方向の動きを行わせる。
【0086】 図5Cによるステップ5020の実行では、円周方向524のずれは直角座標
系またはより最適な円筒座標系または球面座標系で計算できる。しかし、測定の
ために用いられるパターンボックスが重要な場所、例えば直角座標系の軸の1つ
と一致している場所により選択されるものとすると、測定は一層容易に行われる
。すなわち、すなわち円周方向が軸とほぼ一致している、例えばこの実施例では
ボックス504と502の間の小さい角度に対して円周方向524がX軸544
に一致するものとすると、回転方向のミスアライメント測定は単一の直角座標、
例えば、2つのボックスのX座標のみを読み取ることで構成されている。したが
って、回転方向のミスアライメントにより表されている回転誤差は、相互に直接
重なり合うことを本来意図されている2つのパターンの間のX方向のずれ、例え
ば間隙512bによって簡単に決定される。別の実施例では、2つの物体、例え
ばパターンボックスまたはオーバーレイの間の位置の一層正確な円周方向変化を
計算するためにX座標とY座標を利用できる。後者の実施例は大きい角度の回転
方向のミスアライメントに対して利用できる。別の実施例では、多数のパターン
ボックスセットを一緒に平均して回転誤差測定のために雑音が減少した結果を得
る。
【0087】 多数のパターンボックスセットを用いる、ステップ5020の一実施例は、ス
テッパまたは測定構成の軸に整列しているパターンボックスセットのみを含んで
いる。したがって、例えばこの実施例のセットは図5Bに示されているセット5
40a、540c、540d、および540eを含む。セット540aは直接に
整列することを意図されているパターンボックスの間のX方向544のずれによ
り回転方向のミスアライメントを示す。セット540cは直接に整列することを
意図されているパターンボックスの間のY方向545のずれにより回転方向のミ
スアライメントを示す。セット540dは直接に整列することを意図されている
パターンボックスの間のX方向544のずれにより回転方向のミスアライメント
を示す。セット540eは直接に整列することを意図されているパターンボック
スの間のY方向545のずれにより回転方向のミスアライメントを示す。更に、
それらのパターンボックスセットはショットの外縁部上にある。したがって、そ
れらは、一般にステッパレンズに存在する最も大きい拡大誤差をもたらす。一実
施例では、回転の向きを示すために正または負の記号を用いる。例えば、パター
ンボックスの時計回り対逆時計回り記法を用い、あるいは右手の法則記法を用い
る。このようにして、回転の向きを考慮できる。別の実施例では、独立の結果ま
たは最後の結果の絶対値を用いることにより結果を正規化できる。この実施例は
特定のパターンボックスセットを用いるが、本発明はショット内のパターンボッ
クスの任意のセットのいずれも用いることに良く適している。
【0088】 ステップ5020の回転誤差の面とは対照的に、拡大誤差は物体をショットの
中心から半径方向に移動させる。しかし、一実施例では、拡大誤差はステッパの
異なる部分により補償される。図5Cのボックス502と504の間の全ミスア
ラインメントの拡大誤差部分は半径方向のずれ512aにより示されている。こ
の実施例では、半径方向のずれはY軸に一致している。しかし、種々のボックス
場所に対しては、X座標とY座標は半径方向のずれすなわち半径方向のミスアラ
インメントを計算するために使用できる。この実施例では、誤差の倍率部分はス
テッパにおいて別々に補償される。
【0089】 平行移動ミスアラインメント誤差の修正は流れ図5000で実現されたので、
平行移動誤差はこのステップ5020の回転測定における誤差には寄与しない。
例えば、図5Bに示されているように、数多くのショットが第1のパターンおよ
び第2のパターンで行われる一実施例では、用途および所望の結果に応じて、回
転ミスアラインメント測定を種々の平均化法および種々の重み付け法を用いて決
定できる。一実施例では、ステッパ内のレチクルとウェーハとの間に回転誤差が
存在しないとすると、大きいオーバーレイボックス502はX方向で小さいオー
バーレイボックス504の間に等しい間隙を持つ。例えば、間隙512bは2つ
のボックスの反対側の間隙と同じである。別の実施例では、オーバーレイボック
スの間に公称ずれを意図的に発生できる。その場合には、平行移動ミスアライン
メント測定または回転ミスアラインメント測定は用いられる公称ずれを考える。
ステップ5020の後で、流れ図5000はステップ5020へ進む。
【0090】 この実施例のステップ5022では、ステッパは、以前のステップで測定され
たミスアラインメント誤差の回転部分がソフトウエア調整で補償される。ソフト
ウエアを用いることにより、装置の機械的な設定を調整する必要はない。しかし
、本発明は、ステッパの設定またはステッパレンズを機械的に変更するなどの、
回転誤差修正を行う代わりの手段によく適している。ステッパに対する修正を実
行することにより、レチクルからウェーハへ画像を正確に形成でき、それにより
製品の生産量を増加する。ステップ5022の後で、流れ図5000は終了する
。図5Cおよび図5Dおよび以前のステップを参照して説明したように、この実
施例により流れ図5000のステップを同じウェーハを用いて反復できるように
される。
【0091】 この実施例の流れ図5000は特定の順序および特定の数のステップを示すが
、本発明は代わりの実施例に適する。例えば、流れ図5000のために提供され
た全てのステップの全てが本発明のために求められるというものではない。また
付加ステップを提示されたそれらのステップに付加できる。同様に、ステップの
順序を用途に応じて変更できる。更に、流れ図5000を単一の直列プロセスと
して示したが、連続プロセスまたは並列プロセスとして実現することもできる。
流れ図5000のステップのための命令の多く、およびステップへのデータ入力
およびステップからのデータ出力はメモリと、後の図に示されている制御器ハー
ドウェアを使用する。
【0092】 ここで、本発明の一実施例に従って、改良された平行移動誤差の測定手順を用
いるステッパが示されている図6を参照する。ステッパ600は、ステージ移動
装置602に結合されているステージ608と、プロセッサと、メモリ606と
を含んでいる。メモリ606は、プロセッサ604を介して実行された時に、ウ
ェーハ上の2つのパターンの間のミスアラインメント誤差の平行移動部分を測定
するために本発明で用いられるステップをステッパ600が実行できるようにす
るプログラム命令を含んでいる。
【0093】 この実施例のためのメモリ606は読出し専用メモリ(ROM)などの固定メ
モリ、またはランダムアクセスメモリ(RAM)などの一時的メモリとすること
ができる。メモリ606は、ハードドライブ、CD ROM、またはフラッシュ
メモリなどの他の任意の種類のメモリとすることもできる。更に、プロセッサ6
05は既存のシステムプロセッサまたはマイクロプロセッサ、専用デジタル信号
処理(DSP)プロセッサ装置、または専用制御器あるいはマイクロ制御器とす
ることができる。あるいは、状態マシンの実現を用いて命令を実行できる。
【0094】 流れ図4000および5000のステップのための命令と、ステップへのデー
タ入力と、ステップからのデータ出力との多くは図6に示されているメモリと制
御器ハードウェアを利用している。例えば、ステッパブレード204と、レチク
ル位置と、ウェーハ位置と、ステージ212と、光源202との少なくとも一方
をメモリ606とプロセッサ604により制御して、流れ図4000および50
00の各ステップの諸要求を果たすことができる。同様に、流れ図5000のス
テップ5022は、平行移動誤差の修正をメモリ606に保存し、プロセッサを
用いることにより以後のウェーハ処理のために平行移動誤差の修正を実行するこ
とにより、一実施例で実行できる。図6の代わりの実施例は流れ図4000およ
び5000のステップを実行するために等しく応用できる。
【0095】 要約すれば、本発明はウェーハ上に形成される多数の層を確実に正確に位置合
わせする装置および方法を提供する。また、本発明はステッパのミスアラインメ
ント測定の精度を高くする。すなわち、ステッパによりひき起こされた真のミス
アラインメントを測定および補償するために、本発明はステッパの真のミスアラ
インメントを超える付加誤差を付加しないアラインメント法を提供する。更に、
本発明はステッパのミスアラインメント測定精度を高くする。すなわち、ステッ
パによりひき起こされた真のミスアラインメントを測定および補償するために、
本発明はステッパの真のミスアラインメントを超える付加誤差を付加しないアラ
インメント法を提供する。したがって、本発明は誤差無しアラインメント・ター
ゲットを製作する。更に詳しくいえば、本発明はレチクル書込み誤差、ずれ測定
誤差、およびレンズ歪み誤差のないアラインメント・ターゲットを製作する。
【0096】 本発明の特定の実施例についての上記説明は提示および説明のために行った。
それらの実施例は包括的であること、または本発明を開示された真の態様に限定
することを意図するものではなく、上記教示に鑑みて明らかに多くの改変が可能
である。本発明の原理および実際的な応用を最も良く説明することにより、この
分野の他の専門家が本発明および種々変更された諸実施例を、意図されている特
定の用途に最も良く適するものとして最も良く利用できるようにするためにそれ
らの実施例を選択し、説明した。本発明の範囲はこれに添付した特許請求の範囲
およびそれの均等物により定められることを意図するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1A】 従来のアラインメントレチクルの上面図。
【図1B】 オーバーレイボックスが上に形成されている予防保全(PM)ウェーハを示す
図。
【図2】 本発明の一実施例のステッパの側面図。
【図3A】 本発明の一実施例のレチクルの上面図。
【図3B】 本発明の一実施例のアラインメントレチクルのパターンボックス部の上面図。
【図3C】 本発明の一実施例のアラインメントレチクルのパターンボックス部の第2の構
成の上面図。
【図4A】 本発明の一実施例の、パターンが内部に形成されているいくかのショットを持
つウェーハの上面図。
【図4B】 本発明の一実施例の、ウェーハの1つの層の上にアラインメント・オーバーレ
イを有する1つのショットの上面図。
【図4C】 本発明の一実施例の、ウェーハの1つの層の上に別のアラインメント・オーバ
ーレイを有する別のショットの上面図。
【図4D】 本発明の一実施例による、回転誤差を測定するための予防保全(PM)ウェー
ハを製造するために実行されるステップの流れ図。
【図5A】 本発明の一実施例による、ウェーハの2つの層の上のアラインメント・オーバ
ーレイを持つ1つのショットの上面図。
【図5B】 本発明の一実施例による、ウェーハの2つの層の上の別のアラインメント・オ
ーバーレイを持つ1つのショットの上面図。
【図5C】 本発明の一実施例による、ウェーハの2つの層の中の上の重なり合っているパ
ターンボックスの上面図。
【図5D】 本発明の一実施例による、ウェーハの2つの層の中の上の重なり合っている別
のパターンボックスの側面図。
【図5E】 本発明の一実施例による、予防保全(PM)ウェーハを用いて全ミスアライン
メント誤差の回転誤差部分を測定するために実行されるステップの流れ図。
【図6】 本発明の一実施例による、改良された平行移動誤差の測定手順を持つステッパ
の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
202 光源 204 マスキングブレード 206 レチクル 206a 開口部 208 レンズ 212 ステージ 300 アライメント・レチクル 333 中心部 334 オーバーレイボックス 345 オーバーレイボックス 336 オーバーレイボックス 337 オーバーレイボックス 338 ファインアライメント・ターゲット 430 ウェーハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H095 BA02 BB02 5F046 CB17 EB05 ED01 FC04 FC06

Claims (47)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)第1のパターンと、第1のショットの中心領域内に配置されるファインア
    ラインメント・ターゲットとが内部に形成されているウェーハを受けるステップ
    と、 b)前記ファインアラインメント・ターゲットを用いて前記ウェーハをステッ
    パ内で位置合わせするステップと、 c)第2のパターンを前記第1のパターンに重ね合わせて前記ウェーハの上に
    形成するステップと、 d)前記第1のパターンと前記第2のパターンとの間の円周方向ミスアライン
    メントを測定して前記ステッパにおける全ミスアラインメントの回転誤差部分を
    得るステップと、 を備えるステッパにおけるウェーハの全ミスアラインメントの回転誤差部分を決
    定する方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法であって、前記ステッパは、 プロセッサと、 このプロセッサに結合され、そのプロセッサで実行された時に前記方法を実施
    するプログラム命令を内蔵しているコンピュータが読出すことができるメモリと
    、 を備えている方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の方法であって、前記ウェーハ内の前記ファインアライ
    ンメントターゲットはほぼ誤差がない方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の方法であって、 e)前記ウェーハの前記全ミスアラインメント誤差の平行移動ミスアラインメ
    ント部分について前記ステッパを補償するステップ、 を更に備える方法。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載の方法であって、前記第1のパターンはどのショットの
    外部領域に配置されている方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の方法であって、前記第1のパターンはほぼ誤差無しのオーバー
    レイである方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の方法であって、前記第2のパターンは回転誤差を持つオーバー
    レイであり、前記第2のパターンは位置が前記第1のパターンに対応する方法。
  8. 【請求項8】 請求項1または2記載の方法であって、 e)前記ウェーハの上に物質の層を形成するステップ、 を更に備え、前記第2のパターンは前記物質の層に形成される方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の方法であって、前記物質の層はフォトレジスト物質である方法
  10. 【請求項10】 請求項1または2記載の方法であって、ステップc)は c1)レチクルの外部領域内に配置されている前記第2のパターンの映像を露
    光するステップと、 c2)前記第2のパターンの前記映像をステッパレンズの外部領域を通じて前
    記ウェーハ上に投映するステップと、 を備える方法。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の方法であって、前記ウェーハは予防保全(PM)ウェーハであ
    る方法。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の方法であって、前記第1のパターンは複製のファインアライン
    メント・ターゲットである方法。
  13. 【請求項13】 請求項11記載の方法であって、前記第2のパターンは前記複製のファインア
    ラインメント・ターゲットの少なくとも一部に対する合わせオーバーレイである
    方法。
  14. 【請求項14】 請求項1または2記載の方法であって、前記第1のパターンはほぼ誤差無しで
    ある方法。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至14のいずれか1つに記載の方法を実行するようにされているス
    テッパ。
  16. 【請求項16】 基板と、 第1のショットの中心領域内に形成されて、前記基板内に配置されているファ
    インアラインメント・ターゲットと、 前記第1のファインアラインメント・ターゲットからある距離離れて前記基板
    内に配置され、予防保全(PM)ウェーハ上における全ミスアラインメント誤差
    の回転誤差部分を決定するようにされている第1のパターン化された形と、 を備えている予防保全(PM)ウェーハ上における全ミスアラインメント誤差の
    回転誤差部分を測定する予防保全(PM)ウェーハ。
  17. 【請求項17】 請求項16記載のPMウェーハであって、前記ファインアラインメント・ター
    ゲットはほぼ誤差無しであるPMウェーハ。
  18. 【請求項18】 請求項16記載のPMウェーハであって、前記第1のパターン化された形は前
    記第1のショットの外部領域内に形成されているPMウェーハ。
  19. 【請求項19】 請求項16記載のPMウェーハであって、前記第1のパターン化された形は第
    2のショットの外部領域内に形成されているPMウェーハ。
  20. 【請求項20】 請求項16記載のPMウェーハであって、複数のファインアラインメント・タ
    ーゲットを更に備え、それら複数のファインアラインメント・ターゲットの各々
    はそれぞれの複数のショットの中心領域内に配置されているPMウェーハ。
  21. 【請求項21】 請求項16記載のPMウェーハであって、複数の第1のパターン化された形を
    更に備え、それら複数の第1のパターン化された形の各々は所与のショットの外
    部領域内に配置されているPMウェーハ。
  22. 【請求項22】 請求項21記載のPMウェーハであって、複数のショットを更に備え、それら
    複数のショットの各々は、各前記複数のショットの複数の外部領域内に形成され
    ている複数の第1のパターン化された形を有するPMウェーハ。
  23. 【請求項23】 請求項16記載のPMウェーハであって、前記第1のパターン化された形は長
    方形であるPMウェーハ。
  24. 【請求項24】 請求項16記載のPMウェーハであって、前記第1のパターン化された形は全
    く同じファインアラインメント・ターゲットであるPMウェーハ。
  25. 【請求項25】 請求項16記載のPMウェーハであって、前記基板はシリコン基板であるPM
    ウェーハ。
  26. 【請求項26】 請求項25記載のPMウェーハであって、前記ファインアラインメント・ター
    ゲットおよび前記第1のパターンは前記ウェーハの前記シリコン基板内に形成さ
    れているPMウェーハ。
  27. 【請求項27】 請求項16記載のPMウェーハであって、前記第1のパターン化された形は、
    レチクルの中心領域に配置されている、第1のパターンの映像をステッパレンズ
    の中心領域を通じて投映することにより形成されるPMウェーハ。
  28. 【請求項28】 請求項16記載のPMウェーハであって、前記ファインアラインメント・ター
    ゲットは、レチクルの中心領域に配置されている、第1のパターンの映像をステ
    ッパレンズの中心領域を通じて投映することにより形成されるPMウェーハ。
  29. 【請求項29】 請求項16記載のPMウェーハであって、前記第1のパターン化された形はほ
    ぼ誤差がないPMウェーハ。
  30. 【請求項30】 a)ウェーハを受けるステップと、 b)前記ウェーハへのショットの中心領域内にファインアラインメント・ター
    ゲットを形成するステップと、 c)ステッパにおける全ミスアラインメント誤差の回転誤差部分を決定するよ
    うにされている第1のパターン化された形を前記ウェーハの上に形成するステッ
    プと、 を備えるステッパにおける全ミスアラインメント誤差の回転誤差部分を決定すよ
    うに構成されている予防保全(PM)ウェーハを製造する方法。
  31. 【請求項31】 請求項30記載の方法であって、前記ファインアラインメント・ターゲットは
    ほぼ誤差無しである方法。
  32. 【請求項32】 請求項30記載の方法であって、ステップb)は b1)レチクルの外部領域内に配置されている前記ファインアラインメント・
    ターゲットの映像を露光するステップと、 b2)前記ファインアラインメント・ターゲットの前記映像をステッパレンズ
    の中心領域を通じて前記ウェーハ上に投影するステップと、 を備える方法。
  33. 【請求項33】 請求項30記載の方法であって、ステップc)は c1)レチクルの外部領域内に配置されている前記第1のパターンの映像を露
    光するステップと、 c2)前記第1のパターンの前記映像をステッパレンズの外部領域を通じて前
    記ウェーハ上に投影するステップと、 を備える方法。
  34. 【請求項34】 請求項30記載の方法であって、前記第1のパターン化された形は前記第1の
    ショットの外部領域内に形成される方法。
  35. 【請求項35】 請求項30記載の方法であって、前記第1のパターン化された形は第2のショ
    ットの外部領域内に形成される方法。
  36. 【請求項36】 請求項30記載の方法であって、 d)それぞれ複数のショットの外部領域内に各々の配置されている複数のファ
    インアラインメント・ターゲットを形成するステップ、 を更に含む方法。
  37. 【請求項37】 請求項30記載の方法であって、 d)それぞれ複数のショットの外部領域内に各々の配置されている複数の第1
    のパターン化された形を形成するステップ、 を更に含む方法。
  38. 【請求項38】 請求項30記載の方法であって、前記第1のパターン化された形は長方形であ
    る方法。
  39. 【請求項39】 請求項30記載の方法であって、前記第1のパターン化された形はファインア
    ラインメント・ターゲットである方法。
  40. 【請求項40】 請求項30記載の方法であって、前記第1のパターンおよび前記ファインアラ
    インメント・ターゲットは前記ウェーハのシリコン基板内に形成される方法。
  41. 【請求項41】 請求項30記載の方法であって、前記第1のパターン化された形はほぼ誤差無
    しである方法。
  42. 【請求項42】 全ミスアラインメント誤差の回転誤差部分を決定するようにされることができ
    るレチクルにおいて、 前記レチクルの中心領域内に配置され、ファインアラインメント・ターゲット
    を含んでいる第1のパターンと、 前記レチクルの外部領域内に配置されている第2のパターンと、 を備え、前記第1のパターンと前記第2のパターンは、全ミスアラインメント誤
    差の前記回転誤差部分を決定するために前記ウェーハ内に上に置かれる画像を形
    成するようにされることができる、全ミスアラインメント誤差の回転誤差部分を
    決定するように構成されたレチクル。
  43. 【請求項43】 請求項42記載のレチクルであって、前記第1のパターンはオーバーレイであ
    るレチクル。
  44. 【請求項44】 請求項42記載のレチクルであって、前記第1のパターンは全く同じファイン
    アラインメント・ターゲットであるレチクル。
  45. 【請求項45】 請求項42記載のレチクルであって、前記第2のパターンは合わせオーバーレ
    イであるレチクル。
  46. 【請求項46】 請求項45記載のレチクルであって、前記合わせオーバーレイはファインアラ
    インメント・ターゲットの上に置かれるようにされているレチクル。
  47. 【請求項47】 請求項42記載のレチクルであって、複数の第2のパターンを更に備え、前記
    第2のパターンはマトリックス状に配置されるレチクル。
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