JP2003511397A

JP2003511397A - 除草薬組成物および補助薬

Info

Publication number: JP2003511397A
Application number: JP2001529269A
Authority: JP
Inventors: クーニック，シェーン，ジョン; ミューア，クリフォード，ニ−ル
Original assignee: ヌーファームリミティッド
Priority date: 1999-10-13
Filing date: 2000-04-04
Publication date: 2003-03-25
Also published as: EG22348A; EP1220610A1; MXPA02003660A; EP1220610A4; NZ518149A; BR0014702A; CA2387173A1; PL354618A1; AR024815A1; WO2001026469A1; NO20021674D0; NO20021674L; CZ20021309A3

Abstract

(57)【要約】グリホセートのモノイソプロピルアミン塩およびグリホセートのアンモニウム塩を含むグリホセート除草薬組成物。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】（技術分野）本発明は、除草薬組成物に関するものであり、さらに詳しくは、グリホセート
除草薬を含む組成物に関する。

【０００２】（背景技術）慣用名グリホセートで公知であるＮ−ホスホノメチルグリシンは、家庭用およ
び大面積の雑草防除に広く使用されている良く知られた広スペクトルの除草薬で
ある。グリホセートは、水に不溶の酸であり、したがって、水溶性の塩、すなわ
ち一般的にはイソプロピルアミン塩として製剤される。

【０００３】グリホセートは、製剤タイプの範囲で販売され、使用されている。グリホセー
トの製造業者は、一般的にはグリホセートを濃縮水溶液として、運搬および出荷
するために製造しており、市販品は、グリホセートから希釈によりすぐに調製で
き、場合によっては、添加剤を添加して調製される。

【０００４】グリホセートは、施用前に最終ユーザーが希釈する濃縮水溶液として、販売用
に調合される。この濃縮物は、界面活性剤とともに包装され、使用前にスプレー
タンク内で除草薬と混合される補助薬とともに使用しても良い。グリホセートは
、雑草に直接施用するためにスプレーアプリケーターとともに包装された希釈溶
液として家庭用市場にも販売されている。グリホセート塩および一般的には界面
活性剤を含む水溶性の顆粒あるいは粉末も、入手可能である。これらのドライ製
剤は、施用前に最終ユーザーにより、水に希釈される。

【０００５】グリホセートの多用性にもかかわらず、低温での溶液、特に濃縮液では、安定
性が低くなりがちであり、濃縮液の高粘度のためにポンプで送ったり取り扱いが
難しくなる。グリホセート組成物は広範囲の製剤において安定性および取り扱い
やすさの必要性がある。

【０００６】グリホセート製品は、しばしば他の殺虫剤とともに噴霧される。このことは、
施用コストを大幅に削減できるが、グリホセートと第２殺虫剤との非相溶性が、
問題となりうる。グリホセートのイソプロピルアミン塩をグリホセートのアンモ
ニウム塩に特定のある比率で混合することにより、組成物は広い濃度範囲で安定
であることを見出した。例えば、水溶液の粘度を減少させて、組成物をさらに容
易に散布できる、あるいは安定性を保ちながら濃度を有意に増加させることが出
来る。グリホセートのアンモニウム塩が、グリホセートのイソプロピルアミン塩
よりもさらに溶解しにくいので、この発見は驚くべきことであった。また、本発
明の組成物も、他の殺虫剤と良い相溶性を示す。

【０００７】（発明の開示）本発明の目的は、グリホセートのモノイソプロピルアミン塩およびグリホセー
トのアンモニウム塩を含むグリホセート組成物を提供することである。前記アン
モニウム塩に対する前記モノイソプロピルアミン塩の比は、酸の形態でのグリホ
セートの重量に対して、代表的には８０：２０から９７：３の範囲である。この
塩の比において、この組成物は、驚くほど多用性があり、極端な高濃度でも容易
に取り扱うことができ、安定性を高めることが出来る。

【０００８】本発明の特に好ましい実施態様では、前記アンモニウム塩に対する前記モノイ
ソプロピルアミン塩の重量比は、酸の形態でのグリホセートの重量に対して、８
５：１５から９５：５の範囲である。

【０００９】本発明のグリホセート組成物は、広い濃度範囲でグリホセートを使用してもよ
い。例えば、この組成物は、運搬あるいは出荷に使用される酸の形態でのグリホ
セートの重量に対して、６００ｇ／Ｌ以上であってもよいし、使用前に希釈され
るタイプの濃縮物であってもよいし、この濃縮物から調製された希釈組成物であ
ってもよいし、あるいは家庭用スプレーパックとして販売されているタイプでも
よい。

【００１０】グリホセートを高濃度水溶液として販売し運搬することが望ましいが、従来の
組成物の有用な濃度は、製剤の粘度および溶液の安定性により、制限されている
。従来のグリホセート組成物は、３００ｇ／Ｌ以上の濃度（酸の形態に対して）
、特に３６０ｇ／Ｌ以上の濃度の水溶液では、粘度が増加し、その結果、そのよ
うな高濃度では、最終ユーザーが容易には散布出来なくなる。除草薬を散布する
ために農業者らが使用するポンプは、４９０ｇ／Ｌ以上のグリホセートを含む組
成物を容易には供給出来ない。高濃度では、グリホセートは溶液中で不安定であ
り、特に低温で不安定である。

【００１１】本発明のグリホセート濃縮組成物は、代表的には、少なくとも３００ｇ／Ｌの
グリホセートを含む。本発明の組成物は、酸の形態に対して少なくとも３６０ｇ
／Ｌのグリホセートを含む場合に有利であり、特に少なくとも４５０ｇ／Ｌを含
むことが好ましい。さらに、より好ましくは、濃度は少なくとも４９０ｇ／Ｌで
あり、最も好ましくは、グリホセート濃度は少なくとも５００ｇ／Ｌである。５
４０ｇ／Ｌまでの濃度あるいはそれ以上でも、農業者らが使用する容器ポンプシ
ステムにより容易に散布できる粘度で形成されることを見出した。さらにこの組
成物は、低温例えば、５℃でも一般的に安定である。

【００１２】製造中の濃縮物は、６２０ｇ／Ｌ、あるいはそれ以上の高濃度で製造されてい
る。少なくとも３６０ｇ／Ｌのグリホセートの濃縮組成物が好ましいが、本発明
の組成物は、必要に応じて、希釈された組成物であっても良い。この濃度は、少
なくとも３．６ｇ／Ｌが好ましい。例えば、それは、施用前に濃縮物から調製さ
れた希薄調合物の形態でも良いし、あるいは、家庭用市場用に包装されたタイプ
の希釈溶液であってもよい。

【００１３】本発明の組成物は、通常は、他の添加剤を含む、あるいは含んでも良い。例え
ば、この組成物は、界面活性剤成分を含んでも良い。この界面活性剤成分は、１
種以上の界面活性剤を含んでも良いし、また全組成物の２０重量％までの量で存
在することが好ましい。界面活性剤がこの範囲の上限で存在する場合には、グリ
ホセート濃度は相対的に低くなる。さらに、界面活性剤が全組成物の５重量％ま
での量で存在することが好ましい。このような界面活性剤濃度では、グリホセー
トの高重量は、少なくとも５００ｇ／Ｌグリホセートを提供するために使用して
も良い。

【００１４】有用な界面活性剤の例としては、アルカノールアミド類、ベタイン誘導体類、
エトキシ化プロポキシ化ブロック共重合体類、グリセロールエステル類、グリコ
ールエステル類、イミダゾリン類およびイミダゾリン誘導体類、ラノリン誘導体
類、レシチン誘導体類、第３級あるいは第４級ポリオキシアルキレンアルキルア
ミン類、ポリオキシアルキレンおよび非ポリオキシアルキレンアルキルアミンオ
キサイド類、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、ポリオキシアルキレン
アルキルアリールエーテル類、ポリオキシアルキレンアルキルエステル類、アル
コキシ化および非アルコキシ化ソルビタンエステル類、アルキルグリコシド類、
アルキルポリグリコシド類、スクロースエステル類、スクロースグリセリド類、
アルキルスルフェート類あるいはホスフェート類、オレフィンスルフォン酸類、
アルキルアリールスルフォン酸類、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルスル
フェート類あるいはホスフェート類、スルフォ琥珀酸エステル誘導体類、スルフ
ォサクシナメート類、タウレート類、油、脂肪酸、アルコール、アルコキシ化ア
ルコール、脂肪酸エステル類および芳香族誘導体類のスルフェート類およびスル
フォネート類、およびそれらの混合物が挙げられる。

【００１５】界面活性剤としてホスフェートエステル、特にアンモニウム塩あるいはモノイ
ソプロピルアミン塩のようなアルキルアミン塩などの塩の形態であるエトキシ化
アルコールホスフェートエステルが含まれる場合、この組成物の特性は、特に有
用であることを見出した。界面活性剤が、エトキシ化アルコールホスフェートエ
ステルのアンモニウム塩を含むことが、特に好ましい。

【００１６】他の除草薬をグリホセートと組み合わせて使用することが、望ましい。場合に
よっては、これらの他の除草薬を、施用する少し前にグリホセート組成物および
添加剤とともに混合できる。ジニトロアニリン類は、市販されている最も成功し
たクラスの除草薬の１つである。特に、トリフラリンは、多くの重要な作物の土
壌に、種を蒔く前に広く使用されている。これは、草深い雑草および広葉雑草に
対して有効である。トリアジンファミリーの除草薬、とりわけアトラジンも、種
、特にカノーラを蒔くときに使用される。

【００１７】最大数の雑草を枯らすために、グリホセートの施用のタイミングは、種を蒔く
少し前までに放置する必要がある。このことは、ジニトロアニリン類およびトリ
アジン類に対する最適なタイミングと一致している。グリホセートおよびジニト
ロアニリン類あるいはトリアジン類をともに効果的に用いることができれば、こ
のことは、さらにノックダウンを向上できる可能性がある。それにより、農業者
らは、収穫を最大にするために、最適時期で種を蒔くことができ、雑草との競争
を削減することが出来る。除草薬をタンクで混合することは、現在要求されてい
る別々の使用と関連する労力およびコストを削減する。

【００１８】グリホセートの現在の製剤は、ジニトロアニリン類およびトリアジン類とは、
相溶しない。例えば、トリフラリンあるいはアトラジンとの混合物は、除草薬を
組み合わせた場合に、相分離を起こす。また、それらの組み合わせ使用は、組成
物の効能をひどく減少させることが、見出されてきた。

【００１９】本発明の組成物は、改良された相溶性を示す。殊に、本発明の組成物に界面活
性剤として、エトキシ化アルコールホスフェートエステルのアンモニウム塩を使
用すると、製剤は、ジニトロアニリン類およびトリアジン類と相溶し、かつこれ
らの除草薬とグリホセートの混合物は、一般的に従来の製剤と同じ程度までの効
能のロスに悩まされなくてもすむ。実に、現在入手できる除草薬組成物と対応し
た濃度で比較して、著しく効能の向上が見られる。

【００２０】したがって、本発明の好ましい実施例では、グリホセートのモノイソプロピル
アミン塩およびグリホセートのアンモニウム塩を含むグリホセート製剤であって
、モノイソプロピルアミン塩とグリホセートのアンモニウム塩との比が、８０：
２０から９７：３（好ましくは、８５：１５から９５：５）の範囲内であり、か
つその中で、この製剤は、エトキシ化アルコールホスフェートエステルのアンモ
ニウム塩を含む界面活性剤を含むことを特徴とする製剤を提供する。エトキシ化
アルコールホスフェートエステルは、この組成物の５重量％までの量で存在する
ことが好ましく、かつ全組成物の０．５％から５重量％までの量で存在すること
が、最も好ましい。

【００２１】本発明の組成物は、水で必要なグリホセート濃度まで希釈することにより、独
立製品として使用しても良い。多くの状況において、除草薬組成物は、補助薬と
組み合わせて使用することが望ましい。この除草薬組成物は、他の除草薬ととも
に、あるいは希釈硬水（１０００ｐｐｍ以上）とともに使用する場合、補助薬の
使用は、特に好ましい。グリホセートとともに使用される適当な補助薬は、工業
では公知であり、必要な場合にはそれらを使用しても良い。

【００２２】適当な補助薬としては、同等に許容される無機塩、分散剤、湿潤剤および抗発
泡剤が、挙げられる。許容される無機塩の例としては、硫酸アンモニウム、硝酸
アンモニウム、リン酸カリウム、ピロリン酸４カリウム、重硫酸ナトリウム、硫
酸ナトリウム、重炭酸アンモニウムが挙げられる。硫酸アンモニウムが、特に好
ましい。

【００２３】分散剤および湿潤剤の例としては、上記に示した界面活性剤が、挙げられるが
、好ましい分散剤としては、長鎖脂肪族４級アンモニウム化合物類、脂肪族アミ
ン類、アルキルポリサッカライド類およびエトキシ化リン酸塩類が挙げられる。
大豆アミンエトキシレートおよび獣脂アミンエトキシレートのようなエトキシ化
脂肪族アミン界面活性剤、アルキルポリサッカライド類およびエトキシ化アルコ
ールリン酸エステルあるいはその混合物、あるいはそれらの２種以上の混合物、
あるいは上記の界面活性剤の例との混合物が、特に有用である。

【００２４】補助薬は、必要な場合には、パラフィン油、植物油、あるいは植物油誘導体な
どの作物油を含んでいても良い。あるタイプの補助薬の組み合わせは、トリアジ
ンおよびジニトロアニリンのような他の除草薬との相溶性、および現存する補助
薬ではすぐには得られないレベルの活性度を提供する。

【００２５】従って、さらなる態様では、本発明は、グリホセート除草薬組成物とともに使
用される補助薬組成物を提供する。この補助薬としては、硫酸アンモニウム、硫
酸アルキルアンモニウム、あるいはそれらの混合物が含まれ、界面活性剤成分と
しては、エトキシ化アルコールリン酸エステルのアンモニウム塩、および両性界
面活性剤が含まれる。

【００２６】存在するときの硫酸アルキルアンモニウムは、モノー、ジーあるいはトリアル
キルアンモニウム硫酸塩であってもよい。アルキル基または基類は、好ましくは
炭素原子数６まで、さらに好ましくは炭素原子数４まで、および最も好ましくは
イソプロピルを含む。硫酸アンモニウムが存在することが好ましい。両性界面活
性剤は、好ましくは酸性緩衝剤、特にプロピオン酸を有するリン脂質である。

【００２７】補助薬中での成分の好ましい濃度は、次の通りである：硫酸アンモニウム、硫酸アルキルアンモニウム、あるいはそれらの混合物が、
５から３０％ｗ／ｗ；エトキシ化アルコールリン酸エステルのアンモニウム塩が、０から２５％ｗ／
ｗ、さらに好ましくは０．５から２５％ｗ／ｗ；および、好ましくはリン脂質である両性界面活性剤が、０．５から１０％ｗ／ｗである
。

【００２８】本発明の補助薬は、本発明のグリホセート組成物とともに用いてもよいし、あ
るいは多くの出所から市販されている他のグリホセート組成物とともに用いても
よい。本発明の補助薬は、一般に、使用直前にグリホセート組成物と混合される
。この組成物は、通常はスプレータンク中で混合されるが、使用される補助薬の
少なくとも１部を、グリホセートを添加する前にスプレータンクに添加しておく
ことが好ましい。好ましくは、使用される補助薬成分全てを、グリホセート組成
物の添加の前にスプレータンクに添加する。

【００２９】本発明は、以下の実施例を参照してさらに全体的に説明する。しかしながら、
以下の説明は、ほんの例示であることを理解するべきであり、また上述した本発
明の普遍性に制限があると捉えられるべきではない。グリホセートの濃度をグラ
ム／リットル（ｇ／Ｌ）で表現する場合、組成物１リットル当たり、これは酸形
態としてのグリホセートのグラムに当てはまる。（発明を実施するための最良の形態）

【００３０】実施例１本発明にしたがって、グリホセート組成物を特定された相対的な量で以下の成
分を組み合わせることにより調製した。

【００３１】グリホセート酸ウエットケーキは、グリホセート酸（１１％ｗ／ｗ水）に対
して、約８５％ｗ／ｗのグリホセートを含んでいた。グリホセートの純度は、ド
ライベースで９６．５％であった。

【００３２】５４０ｇ／Ｌのグリホセートを含む組成物は、農業者らが使用する標準ポンプ
を用いて容易に供給でき、５℃の温度で、溶液で長期間安定した。

【００３３】ローデイア社が販売しているゲロノ−ルＣＦ／ＡＲ界面活性剤は、エトキシ
化アルコールリン酸エステルの２―プロパンアミン塩である。

【００３４】実施例２グリホセート組成物とともに用いる補助薬組成物を特定された相対的な量で以
下の成分を組み合わせることにより調製した。

【００３５】ローデイア社が販売しているロードファックＡＲＢ−７０は、エトキシ化ア
ルコールリン酸エステルであり、溶液中でアンモニウム塩を形成する。

【００３６】米国のラブランド・インダストリー社のＬｉ−７００は、大豆リン脂質とプロ
ピオン酸の混合物である。

【００３７】補助薬組成物中の成分の組み合わせは、通常、より良好な物理的相溶性を与え
、さらに硬水でも改良された効能を与える。

【００３８】実施例３実施例１のグリホセート組成物と実施例２の補助薬製剤からなる本発明に記載
の組成物の性能を、イソプロピルアミン塩の形態で、（グリホセート酸に対して
）４９０ｇ／Ｌのグリホセートを含有する代表的な市販グリホセート製剤と比較
した（比較例）。

【００３９】その結果を添付図面に示す。図１を参照すると、本発明の粘度は、４９０ｇ／Ｌを含有した先行技術にくら
べ、５４０ｇ／Ｌを含有しているにもかかわらず、先行技術の製剤の粘度より著
しく低いことがわかる。本発明の２つの塩を使用した組成物は、単に４９０ｇ／
Ｌのグリホセートを含有した先行技術の高負荷組成物に比べ、代表的には３０％
低い粘度を与える。

【００４０】図２を参照すると、本発明の組成物／補助薬の組み合わせは、低い使用割合に
もかかわらず、界面活性剤系により圧力をかけて、低い割合で巧く達成している
ことがわかる。低い使用割合（ガロン／ヘクタール＝ヘクタール当たりの活性成
分のグラム数）で、グリホセート４９０ｇ／Ｌの先行製剤より高い効能を見出し
た。図３に示すように、同等の使用割合で、ケープ雑草あるいはクローバのよう
な広葉雑草に対して活性が高いことも見出した。このことは、多くの先行技術製
剤の弱点である。

【００４１】グリホセート製品は、しばしば他の殺虫剤と一緒にスプレーされるが、他の殺
虫剤と相溶性が無いことは、しばしば、スプレータンク内の物理的作用あるいは
生物学的作用から生じる重要な問題点となる。生物学的不適合（拮抗作用）は、
除草剤を別個に施用するときよりも、除草剤同志の相互作用による雑草防除率の
更なる低下を引き起こす可能性がある。図４、および図５は、本発明のグリホセ
ート組成物が、高割合のグリホセート組成物と比較した場合、高い相溶率を呈す
ることを示している。図４は、市販のトリフリン組成物を、本発明組成物と先行
技術の組成物のそれぞれに用いた場合を比較をしている。図５は、市販のアトラ
ジン組成物を、本発明組成物と先行技術の組成物のそれぞれに用いた場合を比較
している。

【００４２】以上説明してきた本発明は、特に記述した物以外に変更、改質、および／ある
いは付加を受けることは理解するべきであり、本発明が、上述の精神および範囲
を逸脱しない限りのすべての変更、改質、および／あるいは付加を包含している
ことは理解するべきである。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１、は本発明のグリホセート製剤の粘度を、代表的な４９０ｇ／Ｌのグリホ
セート製剤と比較したグラフである。

【図２】図２は、実施例１／実施例２の組成物／補助薬の１：１混合物（体積比）の低
使用割合効率を、比較用のグリホセート／補助薬の組み合わせ（比較例）と推奨
された混合比で、また１ヘクタール当たりの活性成分のグラム数の割合で比較し
た棒グラフである。

【図３】図３は、実施例１の組成物／実施例２の補助薬を１：１の体積比で使用したと
きの雑草防除性能を、推奨された界面活性剤補助薬を用いて使用したときの比較
例の組成物と比較した棒グラフである。

【図４】図４は、実施例１と実施例２のグリホセート／補助薬の組み合わせ（１：１体
積比）の収穫性能により得られた効率を、トリフラリン製剤であるトリフルール
とともに使用したときの比較例の組成物と比較した棒グラフである。

【図５】図５は、実施例１と実施例２のグリホセート／補助薬の組み合わせ（１：１体
積比）の性能を、比較例の組成物と、アトランジ製剤である商標名ニュトラジン
とともにそれぞれが使用される場合に、比較した棒グラフである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ )，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷＦターム(参考） 4H011 AB01 BA01 BA05 BA06 BB04 BB09 BB17 BC04 BC06 BC17 BC18 BC19 DA13 DH12

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】グリホセートのモノイソプロピルアミン塩およびグリホセー
トのアンモニウム塩を含むグリホセート除草薬組成物。
【請求項２】水溶液の形態である請求項１に記載の除草薬組成物。
【請求項３】前記アンモニウム塩に対する前記モノイソプロピルアミン塩
の比が、各形態でのグリホセート酸の重量に基づいて、８０：２０から９７：３
の範囲であることを特徴とする請求項１に記載の除草薬組成物。
【請求項４】重量比が、グリホセート酸に基づいて８５：１５から９５：
５の範囲であることを特徴とする請求項２に記載の除草薬組成物。
【請求項５】イソプロピルアミン塩およびアンモニウム塩の形態でのグリ
ホセートの濃度が、グリホセート酸に基づいて、少なくとも３６０ｇ／Ｌである
ことを特徴とする請求項３に記載の除草薬組成物。
【請求項６】前記濃度が、少なくとも４５０ｇ／Ｌグリホセートであるこ
とを特徴とする請求項５に記載の除草薬組成物。
【請求項７】前記濃度が、少なくとも４９０ｇ／Ｌであることを特徴とす
る請求項５に記載の除草薬組成物。
【請求項８】前記濃度が、少なくとも５００ｇ／Ｌであることを特徴とす
る請求項５に記載の除草薬組成物。
【請求項９】前記濃度が、６２０ｇ／Ｌグリホセートだけであることを特
徴とする請求項５に記載の除草薬組成物。
【請求項１０】全組成物の２０重量％までの量で界面活性剤をさらに含む
ことを特徴とする請求項１に記載の除草薬組成物。
【請求項１１】前記界面活性剤が、リン酸エステルを含むことを特徴とす
る請求項１０に記載の除草薬組成物。
【請求項１２】前記界面活性剤が、エトキシ化アルコールリン酸エステル
を含むことを特徴とする請求項１０に記載の除草薬組成物。
【請求項１３】前記界面活性剤が、全組成物の０．５から５重量％までの
量で、アンモニウム塩およびアルキルアミン塩から選択された塩の形態で、エト
キシ化アルコールリン酸エステルを含むことを特徴とする請求項１２に記載の除
草薬組成物。
【請求項１４】前記組成物が、トリアジン類およびジニトロアニリン類か
ら選択された殺虫剤をさらに含むことを特徴とする請求項２に記載の除草薬組成
物。
【請求項１５】前記組成物が、前記モノイソプロピルアミン塩および前記
アンモニウム塩の形態で少なくとも３．６ｇ／Ｌのグリホセートの水溶液と、硫
酸アンモニウム、硫酸アルキルアンモニウム、あるいはそれらの混合物から選択
された硫酸アンモニウムとを含み、界面活性剤成分としては、エトキシ化アルコ
ールリン酸エステルのアンモニウム塩、および両性界面活性剤を含み、作物に施
用するための希釈組成物の形態を特徴とする請求項１に記載の除草薬組成物。
【請求項１６】前記両性界面活性剤が、酸性緩衝剤を有するリン脂質であ
ることを特徴とする請求項１５に記載の除草薬組成物。
【請求項１７】グリホセート酸に基づいて、少なくとも３．５ｇ／Ｌのグ
リホセートを含む溶液を提供するために請求項５の除草薬組成物に水を施用し、
かつ硫酸アンモニウム、硫酸アルキルアンモニウムあるいはそれらの混合物から
選択された５から３０重量％の硫酸塩と；エトキシ化アルコールリン酸エステル
の０から２５重量％のアンモニウム塩と、０．５から１０重量％の両性界面活性
剤とを含む補助薬と該組成物を混合することを特徴とする雑草への施用のための
グリホセート組成物の形成方法。
【請求項１８】前記両性界面活性剤が、リン脂質であり、かつエトキシ化
アルコールリン酸エステルのアンモニウム塩が、補助薬組成物の０．５から２５
重量％の量で存在することを特徴とする請求項１７に記載の方法。