JP2003510549A - 可変予混合希薄燃焼燃焼器 - Google Patents

可変予混合希薄燃焼燃焼器

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JP2003510549A
JP2003510549A JP2001527149A JP2001527149A JP2003510549A JP 2003510549 A JP2003510549 A JP 2003510549A JP 2001527149 A JP2001527149 A JP 2001527149A JP 2001527149 A JP2001527149 A JP 2001527149A JP 2003510549 A JP2003510549 A JP 2003510549A
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combustion
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サムパス,パーササラシー
シー. ダヴェンポート,ニジェル
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Pratt and Whitney Canada Corp
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    • F23R3/00Continuous combustion chambers using liquid or gaseous fuel
    • F23R3/42Continuous combustion chambers using liquid or gaseous fuel characterised by the arrangement or form of the flame tubes or combustion chambers
    • F23R3/54Reverse-flow combustion chambers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23RGENERATING COMBUSTION PRODUCTS OF HIGH PRESSURE OR HIGH VELOCITY, e.g. GAS-TURBINE COMBUSTION CHAMBERS
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    • F23R3/02Continuous combustion chambers using liquid or gaseous fuel characterised by the air-flow or gas-flow configuration
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    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23RGENERATING COMBUSTION PRODUCTS OF HIGH PRESSURE OR HIGH VELOCITY, e.g. GAS-TURBINE COMBUSTION CHAMBERS
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Abstract

(57)【要約】 連続燃焼装置の最適燃焼条件で、全ての作動条件において、生成される酸化窒素、一酸化炭素、炭化水素の放出量を少なくできる方法および装置が提供される。連続燃焼装置は、出力レベルに従って、平均レベルと局所領域の両方において最適化された一次燃焼ゾーン内の燃料/空気比を維持するように、一次燃焼ゾーン(28)と二次燃焼ゾーン(30)への直接の空気流ばかりでなく、燃料/空気予混合装置(20)への空気流を調整する摺動可能なバッフル(50)を含む。それによって、アンチイグニッション、フラッシュバック、フレームアウトなどの燃焼装置の運転上の不利益なしで、好ましくないかまたは有害な放出物を少なくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は、連続燃焼装置に関し、特に、好ましくないかまたは有害な排気放出
物を許容できるレベルに維持するために、ガスタービンエンジン燃焼器からの好
ましくないかまたは有害な排気放出物の生成を制御することに関する。
【0002】
【背景技術】
連続燃焼装置は、通常、一次燃焼ゾーンと二次燃焼ゾーンとを有する。理想的
には、燃焼または汚染の観点から、あるいはこれらの両方の観点から、一次燃焼
ゾーン燃料/空気比は、燃焼装置の作動範囲に亘って一定となり得る最適値の近
くに、できるだけ維持する必要がある。通常、このようにはならない。航空機の
推進装置として使用されるガスタービンエンジンは、例えば、異なるスラスト設
定のための異なる作動条件で作動することになる。航空機が、地上にあるとき、
スラストは低く設定され、停止または地上滑走ができる。航空機が離陸を始める
と、スラストは、一般に、最大設定まで増加され、航空機が巡航高度に到達する
と、次に、通常の巡航飛行のために中間設定まで逓減される。しかしながら、従
来の連続燃焼装置は、幾何学的に固定されているので、作動条件が変化するとき
、一次燃焼ゾーン燃料/空気比の範囲は、濃厚過ぎる状態から希薄過ぎる状態ま
で変化し得る。
【0003】 燃焼装置排気からの放出成分が、異なる条件あるいは相反する条件に依存する
さまざまな過程によって生成され、従って、連続燃焼装置の作動条件の変動を補
正しようと試みるとき、問題が生じることが、よく知られている。例えば、酸化
窒素生成速度は、本質的に、一次燃焼ゾーン内の温度と解離または遊離酸素の利
用可能性とに依存する。冷却または希薄空気が、初期にまたは促進されて一次ゾ
ーンに吸気されると、反応を抑制して酸化窒素の生成を低いレベルに抑えること
ができる。しかしながら、この過程では、不完全燃焼により、炭化水素、煙、一
酸化炭素の生成が増加する。
【0004】 ガスタービンエンジンに使用される従来の連続燃焼装置において、全負荷では
、一酸化炭素と炭化水素は、ほとんど存在しないが、一方、酸化窒素の放出量は
、最高となる。全負荷での汚染物質の放出を最適化した連続燃焼装置ならば、一
次ゾーン燃料/空気比は、通常より希薄になり、酸化窒素は、かなり低減される
ことになるが、一方、炭化水素と一酸化炭素の収率は、増加するであろうし、そ
のような燃焼装置は、燃料/空気比が広い範囲に亘って変化するガスタービンエ
ンジンに通常に適用するには、実際的でないであろうし、エンジンがアイドリン
グ状態にあるとき、特に、燃焼装置の安定性は低下するとともに、炭化水素と一
酸化炭素の放出量は非常に多くなるであろう。
【0005】 ガスタービンエンジンからのこれらの好ましくないかまたは有害な排気放出物
を許容できるレベルに維持するために、従来技術の燃焼装置は、作動条件が変化
するとき、狭い範囲に一次燃焼ゾーン燃料/空気比を維持するように、噴霧、予
混合、実質的な気化をする手段と、燃焼器内の空気流の分配を変える手段と、を
備える。エンジン作動の全てのモードで有害放出物を低減する一例が、ガスター
ビン制御という名称でセインツベリー(John A. Saintsbury
)を発明者として1976年4月27日に発行された米国特許第3,952,5
01号に記載されている。セインツベリーは、長手方向に調整可能なバッフルを
提案しており、このバッフルは、燃焼器内への空気流の方向を制御し、全ての出
力レベルで燃焼器全体に亘って実質的に最適に比例した燃焼空気の分配を実現す
るのに使用される。一次ゾーン空気流の部分は、出力が低下するにつれて、徐々
に低減され、燃料/空気比は、実質的に所定の最適値に維持されることになる。
より好ましい燃料/空気比で燃焼が生じるので、この過程によって、低出力にお
いて一酸化炭素と未燃焼の炭化水素の生成が、低減される。燃焼器への入口吸気
の温度が、より低いので、酸化窒素の生成は、低出力において本質的に少ない。
また、より多くの冷却流が、二次ゾーン内へ迂回されるので、高温気体は、より
効率的に冷却可能であろう。
【0006】 ガスタービンエンジン内で生成される酸化窒素は、通常、サイクル内の最高温
度となる燃焼過程で生成される。従って、生成される酸化窒素量を抑える一方法
は、燃焼温度を抑制することである。実験から、液滴または拡散気体火炎として
燃料が燃焼するとき、燃焼は、化学量論値付近において進行し、局所的に温度が
非常に高くなり、それによって、過剰な酸化窒素が生成されるので、平均温度を
抑制するだけでは十分でないことが、示されている。酸化窒素の生成を可能な限
り少なくするには、燃焼室そのものとは別の混合室内において、完全に燃料およ
び燃焼空気の全てを予混合することが、単一段予混合一定燃料/空気比燃焼器と
いう名称でモーウィル(Mowill)に1995年12月26日に付与された
米国特許第5,477,671号で提案されている。モーウィルは、彼の特許の
中で、制御装置により圧縮空気弁と燃料弁の両方を制御し、環状ハウジングの燃
焼ゾーンへ導入するように所定の希薄な燃料/空気比の混合物を供給することを
、記載している。圧縮空気導管が、予混合器へ全圧縮空気流の一部を導くととも
に燃焼器の希薄ゾーンへ残りを導くのに使用され、燃料導管が、予混合器へ燃料
の全てを供給するのに使用される。
【0007】 別の例が、段付き予混合管を備える燃焼器という名称でピアス(Pierce
)らに1975年9月16日に付与された米国特許第3,905,192号に記
載されている。ピアスらは、この特許の中で、環状燃焼器の前端部から延びる複
数の段付き予混合管を有する環状燃焼器を備えるガスタービンエンジンを記載し
ている。各管は、2つの同心流路を通して燃焼器へ流れを導く。移動可能な管状
セクションが、両方の流路を通してまたは片方の流路のみを通して空気の全てを
導導くように配置される。燃料は、通常、中央の流路を通って流れる空気と混合
するように段付き予混合管内へ導かれる。スワーラーベーンが、流路を通る空気
を旋回させるように流路のそれぞれに設けられる。2つの同心流路を通る空気流
の割合は、移動可能な管状セクションによって、変更可能であり、それによって
、燃料/空気予混合比が、調整される。
【0008】 しかしながら、予混合条件において中央流路を通って一次ゾーン内へ流入する
空気の割害が増加するにつれて、外側流路を通って一次ゾーン内へ流入する空気
の割合は低下するので、両方の流路を通って一次ゾーンへ到達する空気の全量は
、実質的に調整できず、実際、最終的に、一次燃焼ゾーン内の燃焼条件の向上に
影響を及ぼす。
【0009】
【発明の開示】
本発明の目的は、好ましくないかまたは有害な放出物が少なくなる連続燃焼装
置を提供することである。
【0010】 本発明の別の目的は、燃焼条件を最適化する連続環状燃焼器のための可変予混
合装置を提供することである。
【0011】 本発明のさらなる目的は、連続燃焼装置の作動範囲に亘って、燃焼器の一次ゾ
ーン、二次ゾーン、燃料/空気予混合装置それぞれへの可変空気流を制御するバ
ッフル手段を備える連続燃焼装置を提供することである。
【0012】 一般的に言えば、本発明は、予混合燃料/空気比を変えるばかりでなく、異な
る負荷条件に適合する単一バッフル手段を用いて、一次燃焼ゾーンと二次燃焼ゾ
ーンとに直接それぞれ流入する空気流を変えることによって、連続燃焼装置の最
適燃焼条件で、全ての作動条件において、生成される酸化窒素、一酸化炭素、炭
化水素の放出量を少なくできる方法および装置を提供する。
【0013】 具体的に言えば、連続燃焼装置は、外壁を有する細長い燃焼室、少なくとも燃
焼室外壁と同延の空気通路を形成する手段、空気通路から空気通路と予備混合装
置との間の導管を通って導かれる一部の空気と燃料を混合する少なくとも1つの
燃料/空気予混合装置、燃焼室内へ予混合された燃料/空気混合物を供給する燃
料噴射器、燃料噴射器付近の燃焼室セクション内に形成された一次燃焼ゾーン、
一次ゾーンに隣接して形成された二次燃焼ゾーン、一次ゾーンの領域の外壁内の
第1の空気入口、二次ゾーンの領域の外壁内の第2の空気入口、一次ゾーンと二
次ゾーンとの間にある空気通路と導管との接続領域内に摺動可能に取り付けられ
たバッフル手段、一次ゾーン内の局所領域内と平均レベルの両方において、より
濃厚な燃料/空気混合物を供給し、それによって、相対的な一酸化炭素と炭化水
素の放出量を低減するように、より大きな割合の空気が、二次ゾーンへ偏向され
るとともに、より小さな割合の空気が、一次ゾーンと予混合装置へ偏向される第
2の位置と、空気が、相対的に妨げられずに一次ゾーン、二次ゾーン、予混合装
置へ通る第1の位置との間で、バッフル手段を移動させる作動手段、を備える。
【0014】 本発明による連続燃焼装置において、調整は、燃焼器へ供給される大部分の空
気が、燃料/空気予混合装置に到達せず、さらに、一次燃焼ゾーン内に直接流入
しないように、行われる。結果として、より濃厚で、より容易に燃焼する燃料/
空気混合物が、一次燃焼ゾーン内へ供給され、相対的に良好に燃焼し、従って、
燃焼した気体は、一酸化炭素と炭化水素の含有量が低くなる。燃料流が増加する
につれ、空気流は、一次ゾーンと予備混合装置内へ直接流入する空気の割合が増
加するように、比例して調整可能である。同様に、燃焼安定性は、燃料/空気比
の増加を調整することで、高出力条件からの減速において、確実になる。
【0015】 直接に、および、予備混合された燃料/空気混合物として予備混合装置を通っ
て、両方から一次ゾーンへ到達する空気量は、一次ゾーン内の最終の燃料/空気
比と、その中での燃焼条件とに、影響を及ぼす。予備混合装置への空気流は、一
次ゾーン内への直接の空気流と同時に調整されるので、一次燃焼ゾーン内の燃焼
条件は、平均レベルにおいてばかりでなく、局所領域においても、向上され、従
って、一次ゾーン内の燃料/空気比が平均レベルにおいてだけ調整されるカナダ
特許第1,005,651号に記載されている燃焼装置に比較して、好ましくな
いかまたは有害な放出物が少なくなるようにできる。
【0016】 有利なことに、本発明は、最適燃焼条件で、燃焼装置の全ての作動条件におい
て、アンチイグニッション、フラッシュバック、フレームアウトなどの運転上の
不利益なしで、生成される放出物の一酸化炭素、炭化水素の含有量を非常に少な
くすることができる。他の利点、特徴は、本発明の好ましい実施態様から明確に
理解されるであろう。
【0017】 本発明は、ここで、実施例のみによって、さらに以下の図面を参照して、さら
に説明される。
【0018】
【発明を実施するための最良の形態】
図1には、外側円筒状エンジンケーシング12と同心状に延びる逆流アンニュ
ラ型の燃焼室10が、例示される。
【0019】 燃焼室10は、同心の外壁14と内壁16とを、それぞれ含む。燃焼室は、環
状端部壁18の一端で終わっている。環状分配バルクヘッド20が、燃焼室10
へ燃料/空気混合物を分配するように、環状燃焼室10と同心状に、環状端部壁
18の外側に取り付けられる。分配バルクヘッド20は、複数のスウィズルノズ
ル(swizzler nozzles)22を含み、分配バルクヘッド20内
で受け取られた燃料/空気混合物は、このノズル22を通って、一次燃焼ゾーン
26を形成する燃焼室10の環状端部壁18付近のセクション内へ、矢印24で
示されるように、広範に噴射される。複数の孔28が、一次ゾーン26内へ直接
、空気流を流入させるように、一次燃焼ゾーン26の燃焼室10の外壁14内に
設けられる。一次燃焼ゾーン26に隣接して、二次燃焼ゾーン30が形成可能で
あり、複数の孔32とともに、より大きな孔34を備えることができる。孔32
、34は、二次ゾーン30内へ、より大量の希薄空気を流入させる。
【0020】 4つまたはそれより多い燃料/空気予混合装置36が、環状燃焼室10周りに
その端部に周方向に等間隔に、外側ケーシング12によって支持されており、図
には1つだけが示されている。予混合装置36は、燃焼室10の上流で燃料/空
気を予混合させるように、燃料を取り入れるためにパイプライン38を通して燃
料源に接続されるとともに、空気を取り入れるために導管40を通して空気源に
接続される。各予混合装置36は、燃料/空気の予混合が行われるとともに分配
されることになる予混合管42に連通して接続される。予混合管42は、径方向
内向きに、環状燃焼室10の端部に向かって延びており、環状分配バルクヘッド
20に連通して接線方向に接続され、それによって、予混合された燃料/空気混
合物は、円方向へ分配バルクヘッド20内へ流入し、スウィズルノズル22によ
って、均一に燃焼室10内へ噴射されるように、適合される。
【0021】 予混合装置の原理と構造は、米国特許第5,477,671号などに記載され
ているように、よく知られており、この特許は、参照することによって本願に組
み込まれ、より詳細には記載されない。
【0022】 燃料/空気予混合装置36および予混合管42のアッセンブリ数が、必ずしも
4つでなく、変わり得ることは、当業者によって理解されるであろう。それにも
かかわらず、予混合装置および管のアッセンブリが、1つより多い場合、燃焼室
10内へ予混合された燃料/空気混合物が確実に均一に流入するように、燃焼室
10の環状端部に等間隔に取り付ける必要がある。
【0023】 環状空気通路44が、燃焼室10の外壁14とケーシング壁12との間に形成
される。この領域内へ流入する空気は、矢印46の方向に従って、長手方向に環
状通路44を通る。
【0024】 ケーシング12内の環状凹部48が、実質的に燃焼室10の一次および二次燃
焼ゾーン26、30の間に設けられる。空気導管40のそれぞれは、環状空気通
路44内を流れる空気の一部を取り入れるために、環状空気通路44からの空気
取り出し口を形成するように、環状凹部48に連通して接続される。環状バッフ
ル50が、環状凹部48内に設けられ、図示されるように、空気通路44内で下
方に延びる。
【0025】 図2には、細部が拡大された環状バッフル50が例示されている。環状バッフ
ル50は、特定のエーロフォイル特性を有するように形成され、空気流がバッフ
ル50を通り過ぎるとき、空気流の層(lamination)を形成するハン
マーヘッド状先端部52を有する。環状バッフル50は、一連の摺動制御ロッド
54に取り付けられ、そして次に、この摺動制御ロッド54が、ケーシング12
本体内に形成された軸受ハウジング56に関して摺動する。
【0026】 環状バッフル50は、点線で示される位置、すなわち、凹部48に対して中間
の位置と、実線で示される位置、すなわち、凹部48の最も左側の位置、との間
で、移動可能である。環状バッフル50が、点線で示される位置、すなわち、凹
部48の中間の位置にあるとき、矢印46の方向に従う空気流は、相対的に妨げ
られずに環状バッフル50の両側の空気通路44を通ることができる。点線の矢
印58は、環状バッフル50の外側を通る空気流を示し、点線の矢印60は、環
状バッファ50の外側を通り、空気導管40内へ流入する一部の空気流を示す。
この空気の一般的な流れは、図1に、より明確に示される、この型式の従来のエ
ンジンでのように、実際上はあたかもバッフルがないかのように、燃料/空気予
混合装置36へとともに、二次ゾーン30と一次燃焼ゾーン26の両方へ到達す
ることになる。
【0027】 このように、燃料/空気比が、通常、具体的負荷条件に設定される場合、環状
バッフル50は、この位置に維持される。航空機が、地上にあり、エンジンがア
イドリング状態の場合、そのような燃料/空気比は、炭化水素と一酸化炭素の放
出量が多くなるであろうから、好ましくないであろう。従って、一次ゾーン内を
濃厚な混合物状態とし、それによって、この一次ゾーン内で、より高温の燃焼が
生じるようにするとともに、二次ゾーン内へ、より多量の希薄空気を迂回させ、
それによって、より効率的に高温気体を冷却可能であるならば、それが最良であ
ろうことが、見出された。そのようにするために、環状バッフル50は、図示さ
れていない燃料制御装置と一体に接続されている摺動ロッド54によって、図1
、図2の図面の左側へと移動される。環状バッフル50が、図2の実線で示され
る最も端の位置に到達すると、環状凹部48により形成されるバイパスを含む大
部分の空気通路34を効果的に塞ぎ、それによって、通路44を通って供給され
る大部分の空気を、孔32、34を通して迂回させる。しかしながら、少量の空
気が、燃焼室10内で濃厚な燃焼条件を形成するように、環状バッフル50の内
側を通って一次燃焼ゾーン26および燃料/空気予混合装置36内へ流入させら
れる。離陸中と、航空機が負荷状態にあるとき、環状バッフル50は、燃焼室1
0内で相対的に希薄な条件を与えるように、環状凹部48に対してその中央位置
に戻され、予混合装置36へとともに、一次ゾーンと二次ゾーンの両方へ、妨げ
られずに空気を到達させる。
【0028】 本発明の燃焼装置は、異なる種類が可能であり、例えば、直流アンニュラ、逆
流アンニュラ、カン型、カンニュラ型などとすることができる。
【0029】 本発明の上述した実施態様の変更、改良は、当業者には、明らかであろう。上
述した説明は、限定ではなく、例示を意図するものである。従って、本発明の範
囲は、特許請求の範囲によってのみ限定されるものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好ましい実施態様を組み込んだ一般的なアンニュラ型燃焼室を通して
とった径方向部分断面の概略図。
【図2】 図1に示される細部の部分拡大図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K065 TA01 TA04 TA06 TA14 TB08 TC08 TE02 TF03 TG04 TH01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外壁を有する細長い燃焼室、少なくとも燃焼室外壁と同延の空
    気通路を形成する手段、空気通路から空気通路と予備混合装置との間の導管を通
    って導かれる一部の空気と燃料を混合する少なくとも1つの燃料/空気予混合装
    置、燃焼室内へ予混合された燃料/空気混合物を供給する燃料噴射器、燃料噴射
    器付近の燃焼室セクション内に形成された一次燃焼ゾーン、一次ゾーンに隣接し
    て形成された二次燃焼ゾーン、一次ゾーンの領域の外壁内の第1の空気入口、二
    次ゾーンの領域の外壁内の第2の空気入口、一次ゾーンと二次ゾーンとの間にあ
    る空気通路と導管との接続領域内に摺動可能に取り付けられたバッフル手段、一
    次ゾーン内の局所領域内と平均レベルの両方において、より濃厚な燃料/空気混
    合物を供給し、それによって、相対的な一酸化炭素と炭化水素の放出量を低減す
    るように、より大きな割合の空気が、二次ゾーンへ偏向されるとともに、より小
    さな割合の空気が、一次ゾーンと予混合装置へ偏向される第2の位置と、空気が
    、相対的に妨げられずに一次ゾーン、二次ゾーン、予混合装置へ通る第1の位置
    との間で、バッフル手段を移動させる作動手段、を備えることを特徴とする連続
    燃焼装置。
  2. 【請求項2】 前記空気通路は、バッフル手段の領域内で拡大されており、そ
    れによって、バッフル手段が、第1の位置にあるとき、空気がバッフル手段の両
    側を通ることができるが、バッフル手段が、第2の位置にあるとき、バッフル手
    段は、空気通路の拡大された領域を実質的に塞ぐことを特徴とする請求項1記載
    の連続燃焼装置。
  3. 【請求項3】 前記燃焼室の外壁は、円筒状であり、外壁とともに空気通路を
    形成する手段は、同心状の円筒状ケーシングであり、拡大された環状部が、導管
    と付随するバッフル手段とを接続するように、一次ゾーンと二次ゾーンとの間の
    領域に設けられ、バッフル手段は、実質的に妨げられずに直接一次ゾーン内へと
    ともに導管を通って予混合装置へ空気を移動させる環状部の中央にある第1の位
    置と、二次ゾーンへ空気を偏向させて空気が環状部へ流入するのを防止するケー
    シングに隣接する第2の位置との間で、長手方向に環状部内で摺動するように設
    けられた連続環状バッフルであることを特徴とする請求項1記載の連続燃焼装置
  4. 【請求項4】 前記燃焼室は、燃焼室内の空気と気体が、空気通路内を移動す
    る空気と反対方向に一般に移動するアンニュラ型燃焼室であることを特徴とする
    請求項3記載の連続燃焼装置。
  5. 【請求項5】 前記バッフル手段は、拡大された後縁部が空気流の引きずり方
    向へ収束するエーロフォイル特性を、有しており、それによって、バッフル手段
    が、その両側に空気を通すことを可能とする位置にあるとき、空気流の向上され
    た層が形成されることを特徴とする請求項2記載の連続燃焼装置。
  6. 【請求項6】 前記予混合装置は、燃料/空気の予混合が行われる予混合管と
    燃料供給源とに接続されることを特徴とする請求項1記載の連続燃焼装置。
  7. 【請求項7】 前記燃料噴射器は、燃焼室の一次ゾーン内へ予混合された燃料
    /空気混合物を噴射する複数のスワーラーノズルと、予混合管およびスワーラー
    ノズルと連通するとともにスワーラーノズルに予混合された燃料/空気混合物を
    分配する分配器とを備えることを特徴とする請求項6記載の連続燃焼装置。
  8. 【請求項8】 前記予混合装置は、燃料/空気の予混合が行われる予混合管と
    燃料供給源とに接続され、予混合管は、予混合された燃料/空気混合物を分配す
    る燃料噴射器内に含まれる環状分配器に、角度をなすようにかつ径方向に延びる
    ことを特徴とする請求項4記載の連続燃焼装置。
  9. 【請求項9】 前記連続燃焼装置は、環状燃焼室周りに周方向に等間隔に1つ
    より多い燃料/空気予混合装置を備え、各予混合装置は、燃料を取り入れるため
    に燃料供給源に接続されるとともに、空気を取り入れるために導管を通して空気
    通路の拡大された環状部に接続され、さらに、各予混合装置は、燃料/空気の予
    混合が行われる予混合管に連通して接続され、予混合管は、径方向内向きに、環
    状燃焼室の端部に向かって延びるとともに、環状分配器に接線方向に接続され、
    環状分配器は、環状燃焼室内へ予混合された燃料/空気混合物を噴射するように
    、燃焼室の端部に取り付けられた複数のスワーラーノズルを含んで連通すること
    を特徴とする請求項4記載の連続燃焼装置。
  10. 【請求項10】 最小量の汚染物質と最大の効率のために燃焼条件を最適化す
    るように連続燃焼装置内の空気流を調整する方法であって、全ての出力レベルに
    おいて、燃焼装置の一次燃焼ゾーン、二次燃焼ゾーン、燃料/空気予備混合装置
    に、実質的に最適に比例した空気流の分配を行うように、調整可能単一バッフル
    を用いて、平均レベルにおいてばかりでなく局所領域において、燃焼装置の一次
    燃焼ゾーン内の燃料/空気比を調整し、それによって、直接にまたは予混合装置
    を通って両方から一次燃焼ゾーンへ流入する空気の全量が、予混合装置から一次
    燃焼ゾーン内へ供給される燃料に実質的に適合することを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 二次燃焼ゾーンへの空気流が、減少するにつれて、燃料/空
    気予混合装置と一次燃焼ゾーンの両方への空気流が、増加するように、さらに、
    二次燃焼ゾーンへの空気流が、増加するにつれて、燃料/空気予混合装置と一次
    燃焼ゾーンの両方への空気流が、減少するように、空気流は分配されることを特
    徴とする請求項10記載の方法。
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