JP2003509958A - 無線受信機におけるビット誤り率の見積方法およびそのための無線受信機 - Google Patents

無線受信機におけるビット誤り率の見積方法およびそのための無線受信機

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JP2003509958A JP2001524293A JP2001524293A JP2003509958A JP 2003509958 A JP2003509958 A JP 2003509958A JP 2001524293 A JP2001524293 A JP 2001524293A JP 2001524293 A JP2001524293 A JP 2001524293A JP 2003509958 A JP2003509958 A JP 2003509958A
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  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 無線受信機(7)において、無線受信機(7)の受信したデータ記号(z)が特定の送信値(c)に基づくものかという、ソフトな決定情報の形式による確率を示す信頼性情報(q)が等化器によって生成され、ビット誤り率見積器(15)は、上記信頼性情報(q)を評価することによって、受信データ記号(z)に相当する受信信号のビット誤り率に関するビット誤り率情報(p)を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、無線受信機におけるビット誤り率の見積方法およびそのための無線
受信機に関するものであり、特に移動無線受信機に関するものである。
【0001】 移動無線システムにおける伝送チャンネルは、デジタル伝送システムにおいて
記号間の干渉を引き起こすような、時間依存する多経路の受信によって特徴づけ
られる。このような記号間の干渉を扱うことを可能とするため、受信されたデー
タは受信側において等化されねばならない。送信側においては、急激に変化する
伝送条件を考慮し、また隣接のチャンネルと共通のチャンネルとの干渉を抑制す
るために、セル方式ネットワークにおいて送信されるデータを、通常(例えばG
SM移動無線標準における音声伝送のように)インターリーブ( Interleaving)
およびチャンネル符号化をする。受信機において、受信データは等化の後に相応
して復号される。
【0002】 図4は、上述のような移動無線システムにおける伝送モデルの一例を説明する
ものであり、チャンネル6を介して互いに通信する移動無線送信機1と移動無線
受信機7とを示している。
【0003】 送信機1においては、例えば音声情報のような送信するための情報は、ソース
符号器2によって、まず第1にデジタル信号、すなわち2値記号の列に変換され
、次にソース符号化されたデータ語またはデータベクトルの形式で出力される。
チャンネル符号器3は、各データ語を、インターリーバ(Interleaver)4によっ
て記号の順序が変更される、すなわちインターリーブされるような、符号語へと
変換する。理想的には、このインターリーブの動作は、符号語の任意の2つの記
号が、インターリーバ4の2つの異なる出力語へと変換されるようになされる。
そして、フォーマッタ5は、インターリーバ4の各データ語の始めと終わりとに
(いわゆるテール記号(Tail-Symbole)などの)所定の数の公知の記号を付加して
、無線周波数チャンネル6を介して受信機7へと送信される伝送データ語または
伝送ベクトルであるベクトルcを出力する。図1に示すチャンネル6は、送信機
1の変調器および増幅器の他に(u.a.)、実際のRFチャンネル(伝送チャンネル
)と、受信機の受信機入力ステージ、入力フィルタおよびA/D変換器とを備え
ている。
【0004】 受信機7、等化器8、デインターリーバ(Deinterleaver)9およびチャンネル
復号器10は、受信列であるベクトルzを用いて、最も可能性が高く信頼できる
、元々の伝送列であるベクトルcを、連帯して決定するようになっている。この
目的のため、いわゆるソフトな決定を用いて、信頼性情報(Zuverlaessigkeitsin
formationen)qがチャンネル復号器10のために生成される。ここで、上記情報
は、受信したそれぞれの記号において、受信した記号が例えば送信した '-1'か
又は '+1'かのいずれかに基づいているかという推測的な確率を意味する。上述
の信頼性情報を生成するためにチャンネル6がモデル化され、得られたチャンネ
ルモデルは、状態遷移の形式でチャンネルの振る舞いを記述するような、対応す
る格子状(Trellis)ダイアグラムによって表されている。いわゆるビテルビ(Vi t
erbi)アルゴリズムを適用するために、格子状ダイアグラムを用いて、確率表示
形式の上述した信頼性情報qを決定することができる。ビテルビアルゴリズムを
用いた信頼性情報の決定に関するより詳細な説明については、“デジタルコミュ
ニケーション(Digital Communications)”、プロアキス(Proakis), J.G.,マグロ
ウヒル、ニューヨーク、1983、または、“時間変化する記号間の干渉によっ
て揺動された符号化データの、最適な検出および準最適な検出(Optimum And Sub
-Optimum Detection of Coded Data Disturbed by Time-Varying Intersymbol I
nterference)”、ウォルフガング コッホ(Wolfgang Koch)及びアルドレッド
バイヤー(Aldred Baier)、1990、IEEEを参照されたい。
【0005】 チャンネル符号化したデータの送信は、伝送セキュリティが高いことに加えて
、チャンネル復号化に伴ってビット誤り率(Bitfehlerrate)(BER)に関する情報p
を得ることができるという利点もある。それゆえ、例えば復号の際に合成演算符
号を用いるときには、復号において訂正される誤りの数を容易に決定することが
でき、これによってビット誤り率を適切に求めることができる。
【0006】 しかし、データが符号化されない形式で伝送される移動無線システムも知られ
ており、このため(例えばGPRSシステムのように)図4に示すチャンネル符
号器3とチャンネル復号器10とは不要となることがある。このような場合には
、ビット誤り率を異なる方法によって見積もらなければならない。
【0007】 本発明は、無線受信機におけるビット誤り率の見積方法およびそのための無線
受信機を特定することを目的とし、それによって、特に、データを符号化しない
伝送の場合においても、ビット誤り率の信頼できる見積もりを可能とする。
【0008】 本発明によれば、請求項1の特徴を有する方法および請求項8の特徴を有する
無線受信機によって、上述の目的を達成することができる。それぞれの場合の従
属する請求項は、本発明のより好ましく有利な実施の形態を特徴づけるものであ
る。
【0009】 本発明によれば、無線受信機に存在するか、またはいずれにせよ生成されるか
する信頼性情報であって、特にいわゆるソフトな決定の情報の形式となっている
信頼性情報から、受信信号のビット誤り率に関する情報を導出できる。したがっ
て、完全バースト(kompletten Burst)に対応するビット誤り率を受信機において
比較的簡単な方法で計算できる。
【0010】 上記信頼性情報を、それぞれの無線チャンネルを記述する格子状ダイアグラム
における、最適な'+1'の経路と最適な'-1'または'0'の経路との経路計量(Pfadme
triken)によって近似することができる場合には、単純化およびそれによる費用
の削減を達成できる。
【0011】 本発明は、特に、例えばGSM移動無線システムのような移動無線システムに
おけるビット誤り率の見積もりに適しており、例えばGSMを発展させたEDG
E(GSM-Weiterbildung EDGE)に従ったEGPRSシステムにおいて提供されてい
る、多値記号アルファベット(mehrwertige Symbolalphabete)に適用することが
できる。
【0012】 本発明は、以下において、添付した図面を参照し、好ましい実施の形態を用い
て、より詳細に説明される。
【0013】 本発明は、以下の前提、すなわち、既に図4を参照して説明したように、受信
機において、受信信号は、自身が行った等化に関する信頼性情報をいわゆるソフ
トな決定の形式で出力する等化器によって等化されるという前提に基づくもので
ある。上記信頼性情報を得るための基本原理について、本発明の理解に必要な限
度において、以下で簡潔に説明する。
【0014】 上述したように、上記信頼性情報は、いわゆるソフトな決定によって得られる
情報である。固定した一つのみの決定閾値を用いるハードな決定と比較して、ソ
フトな決定においては多数の決定閾値が用いられ、これにより、決定における安
全性を非常に向上できる。したがって、例えばGSM受信機や、GSM移動無線
標準の将来的な拡張に従ったEDGEによって提供される等化器は、一方では受
信した信号を適切に等化するとともに、他方では上述した信頼性情報を提供する
ようになっている。
【0015】 本発明の基礎となる原理を導出し、説明するために、(既に述べた)次の文献
、すなわち“時間変化する記号間の干渉によって揺動された符号化データの、最
適な検出および準最適な検出(Optimum And Sub-Optimum Detection of Coded Da
ta Disturbed by Time-Varying Intersymbol Interference)”、ウォルフガング
コッホ(Wolfgang Koch)及びアルドレッド バイヤー(Aldred Baier)、199
0、IEEE、を以下において参照し、また、特に、図1に示す、チャンネル6を介
して互いに通信する移動無線送信機1と移動無線受信機7とのような、本発明の
無線通信システムにおける伝送モデルについて参照する。図1に示す移動無線シ
ステムにおいては、図4と反対に、チャンネル符号化やチャンネル復号化は示し
ていない。
【0016】 上述したように、送信機1においては、送信される情報は、ソース符号器2に
よってデジタルデータ語に変換され、インターリーバ4によって順序の交換、す
なわち、インターリーブがなされる。フォーマッタ5は、以下に詳細に説明する
チャンネルのモデルの始めと終わりとの状態を決めるため、L個の公知の記号(
いわゆるテール記号)を、インターリーバ4の各データ語の始めと終わりとに付
加する。それゆえ、フォーマッタ5は、ベクトルc=(C1-L,...,c1,c2,...,
M)、ただしM=I+Lで、Iはインターリーバ4のデータ語出力の長さを示す
ような、伝送語または伝送ベクトルであるベクトルcを出力する。
【0017】 図1に示すチャンネル6は、図2に示すチャンネルモデルとして表現できるも
のであり、送信機の変調器および増幅器の他に(u.a.)、実際のRFチャンネル(
伝送チャンネル)と、受信機の受信入力ステージ、入力フィルタおよびA/D変
換器とを含んでいる。チャンネルモデルは、個々のバッファに記憶された伝送記
号CM...CM-Lが積算器12を介して加算器13によって足しこまれるような、
L個の記憶ステージを備えた状態マシン(Zustandsmaschine)に相当する。係数h 0 ...hLは、チャンネル衝撃応答(Kanalimpulsantwort)の係数に相当する。この
モデルは、伝送チャンネルに生じるノイズを、加算器14を用いて加算器13の
出力信号に重ねあわされ、その結果として受信機において受信記号Zmを得るこ
とのできるような、出力σ2の加算白色ガウスノイズ(additiven weissen Gaussr
auschens)(AWGN)の形式で考慮している。
【0018】 受信機7において、等化器8は、その他に(u.a.)、(変化させられた)受信列
であるベクトルzを用いて元々の送信列であるベクトルcを最も確からしく信頼
ができるように決定する役目をもつ。このために、ソフトな決定を用いて、信頼
性情報qが生成される。ここで、上記情報は、受信したそれぞれの記号において
、受信した記号が送信された“+1”に基づくものか又は“-1”に基づくものかと
いう推測的な確率を意味する。
【0019】 “最適なMAP(Maximum A-Priori Probability)”等化器は、それぞれの(2
値の)伝送記号Cnのためのソフトな決定情報として、値
【0020】
【数5】
【0021】 を提供する。
【0022】 高次の記号アルファベット(Symbolalphabet)
【0023】
【数6】
【0024】 および
【0025】
【数7】
【0026】 を前提とするときは、ソフトな決定情報は、各ビットについてそれぞれ別個に、
【0027】
【数8】
【0028】 のように計算できる。
【0029】 例えばGSMをさらに発展させたEDGE(Enhanced Data Services for GSM
Evolution)において、高次の記号アルファベットが用いられる。
【0030】 各受信ベクトルであるベクトルzを、以下
【0031】
【数9】
【0032】 のように、確率密度を用いて統計的に記述することができる。
【0033】 公式(5)によれば、各受信ベクトルであるベクトルcの個々の記号について
、確率 P{ベクトルZn|Cn} を求めることができる。
【0034】 q(Cn)の符号は、Cnの最も有力な情報内容であり、qの絶対値はこの情報内
容の信頼性の尺度となる。
【0035】 この信頼性情報q(Cn)を生成するために、図2に示すチャンネルモデルは、状
態遷移の形式でチャンネルの振る舞いを記述するような、対応する格子状ダイア
グラムによって表されている。この場合には、格子(Trellis)は、新たな記号Cm に応じてチャンネルのその時点ごとの新たな状態を特定するようになっており、
その時点μの格子状態は、以下でSμ=(Cμ-L+1,...,Cμ)で定義されるSμ
で指定される。
【0036】 各々の状態変化Sμ-1→Sμには、後にこの状態変化の確率を見積もるために
評価される計量の増分が割り当てられ、この計量の増分は以下の公式
【0037】
【数10】
【0038】 によって定義される。
【0039】 式(1)によるソフトな決定情報の対数の決定は、MAPアルゴリズムの出力
である状態の計量を変換せずに取り入れることができるという利点を有している
【0040】 この計量公式(6)を用いて、個々の格子またはタイムステップμごとに各状
態Sμに相当する確率を計算するために、図2に示すチャンネル6に相当する格
子を評価することができる。この場合には、前進方向および後退方向に向かって
格子全体にわたってこの手順がなされる。以下において、例えば、“時間変化す
る記号間の干渉によって揺動された符号化データの、最適な検出および準最適な
検出(Optimum And Sub-Optimum Detection of Coded Data Disturbed by Time-V
arying Intersymbol Interference)”、ウォルフガング コッホ(Wolfgang Koch
)及びアルドレッド バイヤー(Aldred Baier)、1990、IEEE、において記載
されている、“最も確からしい列の見積もり(Maximum likelihood Sequence Est
imation)”アルゴリズム(MLSE)のような、受信語であるベクトルzを処理するア
ルゴリズムを詳細に説明する。
【0041】 格子を後退方向にたどるときには、μ=Mからμ=Lまでの各格子ステップμ
と各格子状態Sμとについて、以下の回帰式(Rekursion)
【0042】
【数11】
【0043】 を用いて、後退方向の計量Λb(Sμ)を計算することができる。
【0044】 二つの状態S'μとS"μとは、それぞれ状態値cμ=+1とcμ=−1との存
在によって与えられる状態Sμによって定義される。
【0045】 同様に、前進方向の計量Λf(Sμ)は、各格子状態Sμごとに、以下の回帰式
【0046】
【数12】
【0047】 を用いて計算することができる。
【0048】 この場合には、二つの状態S'μ-1とS"μ-1とは、それぞれ状態値Cμ-L=+
1と、Cμ-L=−1との存在によって与えられる状態Sμによって定義される。
【0049】 格子の各状態遷移Sμ-1→Sμにおいて、計量Λf(Sμ-1)、λ(Sμ-1,Sμ)
およびΛb(Sμ)を足し合わせて、これらの逆指数をそれぞれcμ-L=−1の場
合とcμ-L=+1の場合とについて、全ての状態Sμにわたって足し合わせると
【0050】
【数13】
【0051】 のようになる。
【0052】 結局、公式(9)の表現を用いると、ソフトな決定値q(cμ-L)は、公式(9
)を用いて計算できる値Cμ-L=+1およびCμ-L=−1を互いに関連づけるこ
とによって、時点μにおけるビットCμ-Lのために計算でき、
【0053】
【数14】
【0054】 となる。
【0055】 上記公式(9)を説明するために、図3Aは、図2に示すチャンネルモデルに
おいてL=2およびcm=+1に対応する格子の詳細を示すものであり、一方、
図3Bは、同様の格子であってcm=−1に対応する格子を詳細に示すものであ
る。この場合においては、図3Aおよび図3Bは、この例において公式(9)の
和に寄与する格子の経路のみを示している。さらに、図3Aおよび図3Bには、
計量Λf(Sμ-1)、λ(Sμ-1,Sμ)およびΛb(Sμ)が示されている。
【0056】 最適であるソフトな決定値は、上述の手順を用いて信頼性情報として得ること
ができ、このアルゴリズムは、“時間変化する記号間の干渉によって揺動された
符号化データの、最適な検出および準最適な検出(Optimum And Sub-Optimum Det
ection of Coded Data Disturbed by Time-Varying Intersymbol Interference)
”、ウォルフガング コッホ(Wolfgang Koch)及びアルドレッド バイヤー(Aldr
ed Baier)、1990、IEEE、において、“最適であるソフトな決定のための等
価器アルゴリズム(Optimum Soft Decision Equalization Algorithm)”(OSDE)と
呼ばれている。
【0057】 しかし、このアルゴリズムは大量の記憶容量を必要とするとともに計算方法と
して非常に複雑であるので、一方では複雑さを非常に減少させたアルゴリズムへ
の要求、また他方ではそれにもかかわらずできるだけ正確に信頼性情報を与える
ことのできるアルゴリズムへの要求があった。
【0058】 この観点から、上述の“時間変化する記号間の干渉によって揺動された符号化
データの、最適な検出および準最適な検出(Optimum And Sub-Optimum Detection
of Coded Data Disturbed by Time-Varying Intersymbol Interference)”、ウ
ォルフガング コッホ(Wolfgang Koch)及びアルドレッド バイヤー(Aldred Bai
er)、1990、IEEE、において、公式(9)における指数計算を単純化するこ
とが初めて提案されたのである。公式(9)は、一般に -ln(e-x + e-y)の形式
の表式を含んでおり、このような表式においては、
【0059】
【数15】
【0060】 のような関係が成り立つのである。
【0061】 ここで、x<<yかx>>yかの場合には、表式-ln(e-x + e-y)は、無視できる誤
差を除いて最小値min(x,y)によって近似できる。もし、後退方向への格子全体
にわたる計算をなしですますことができ、公式(9)における計量Λb(Sμ)を
全ての状態Sμについて0とすることができるなら、さらなる単純化を実現でき
る。
【0062】 公式(10)による、時点μ−Lから時点μにおける信頼性情報の計算は、
【0063】
【数16】
【0064】 のように単純化できる。
【0065】 従来のビテルビアルゴリズムとの本質的な違いは、ソフトな決定値q(cμ-L)
を計算するためには、2Lの計量の集合から単に2つの最小値を選択することの
みが必要となる点にある。この準最適化されたアルゴリズムは、それゆえ、“時
間変化する記号間の干渉によって揺動された符号化データの、最適な検出および
準最適な検出(Optimum And Sub-Optimum Detection of Coded Data Disturbed b
y Time-Varying Intersymbol Interference)”、ウォルフガング コッホ(Wolfg
ang Koch)及びアルドレッド バイヤー(Aldred Baier)、1990、IEEE、にお
いて、“ソフトな決定のためのビテルビ等化器(Soft Decision Veterbi Equaliz
er(SDVE))”と呼ばれている。
【0066】 公式(12)から分かるように、特に、この準最適化されたアルゴリズムによ
れば、ソフトな決定値q(cμ-L)は、一方では値+1(“最大1パス(Maximum One
Path)”, MOP)のための時点μ−Lにおける最適な経路の計量をもつような経路
に依存し、他方では値-1(または0)(“最大0パス(Maximum Zero Path)”, MZ
P)のための時点μ−Lにおける最適な経路の計量をもつような経路に依存する。
【0067】 ソフトな決定情報q(cn)の決定については上述したので、上記ソフトな決定
情報による、本発明において提案するビット誤り率(BER)の見積もりについて、
以下で詳しく説明する。
【0068】 図1に示すように、受信機7はビット誤り率見積器15を備えており、このビ
ット誤り率見積器15は、等化器8によって決定されるソフトな決定情報または
信頼性情報q(cn)を受信し、上記情報に基づいてビットまたは記号誤り率に関
する見積もり情報pを生成する。
【0069】 公式(1)または(4)によるソフトな決定情報q(cn)は、K個の組または
レベルへと量子化され、すなわち、
【0070】
【数17】
【0071】 のような写像が成立する。
【0072】 K個の組それぞれにおいて、組の誤り率pkを、公式(1)または(4)によ
って計算することができ、kの組の全ての記号について、
【0073】
【数18】
【0074】 が成立する。
【0075】 ここで、公式(14)において、qkはkの組における記号誤り率を意味して
おり、pk=P{cn=−1}(したがってP{cn=+1}=1−pk)を意味する。
【0076】 したがって、ある組における記号誤り率pkは、公式(14)より、
【0077】
【数19】
【0078】 となる。
【0079】 完全バーストにおける記号誤り率に関する見積もり情報pについては、図1に
示すビット誤り率見積器15によって、個々の組の誤り率pkから、
【0080】
【数20】
【0081】 のように計算することができ、ここでnkは各組kにおいて見積もられた記号の
数を示す。
【0082】 したがって、公式(16)によれば、pを計算するためには、バーストにおけ
る全ての記号誤り率の和を、バーストの記号の数で割ればよいことがわかる。
【0083】 ビット誤り率の見積もりは、ソフトな決定情報q(cn)を上述の準最適化され
たアルゴリズムによって得ることができると仮定した場合には、単純化できる。
【0084】
【数21】
【0085】 によれば、公式(12)との比較により、同様に、以下の近似
【0086】
【数22】
【0087】
【数23】
【0088】 を行うことができる。
【0089】 上述のように、MOPは、時点μ−Lにおいて値+1をもつ格子状ダイアグラ
ムの最適な経路における、上述の準最適化されたアルゴリズムによって計算され
る経路の計量を意味し、一方、MSPは、時点μ−Lにおいて値−1をもつ格子
状ダイアグラムの最適な経路における経路の計量を意味する(公式(12)参照
)。
【0090】 公式(18)および(19)を用いて近似すると、等化器8のソフトな決定情
報q(cn)は、公式(1)と対応して、
【0091】
【数24】
【0092】 のように近似的に表現できる。
【0093】 ここでCはスケーリング定数を意味する。このように近似されたソフトな決定
情報は、上述のように複数の組へと分割され、すなわち量子化される。2値デー
タの伝送においては典型的には8つの組(K=8)への分割であれば十分である
。公式(15)によると、対応する組の誤り率pkは、各組においてqkから計算
することができる。この完全バーストのためのビット誤り率pは、公式(16)
による個々の組ごとの組の誤り率pkから得られる。
【0094】 これより、記号の数116でK=8の典型的なGSMバーストにおいて、以下
【0095】
【数25】
【0096】 のようにビット誤り率を得ることができた。
【0097】 上述した、値MOPおよびMZPを用いたビット誤り率を見積もるための方法
を、シミュレーションによって試験した。このシミュレーション結果は図5に示
されており、この図5には、ビット誤り率(BER)がC/I比(各搬送信号と
隣接するチャンネルとの干渉との比)に対してプロットされ、ここで受信信号を
TU50信号、隣接チャンネルとの干渉はTU50隣接チャンネルによるものと
仮定している。図5において、特性曲線(a)は上述の条件において計測された
ビット誤り率の曲線に相当し、一方特性曲線(b)および(c)はそれぞれC=
1.1およびC=1.3とした場合の上述の方法によって見積もられたビット誤
り率の曲線に相当する。図5から、実際のビット誤り率をこの近似見積法によっ
て比較的よい精度で見積もることができることが分かる。
【0098】 以上に説明したビット誤り率の見積もりは、多値記号アルファベットに適用す
ることができるのはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る移動無線受信機を含む移動無線伝送モデルの概略のブロック図で
ある。
【図2】 図1に示す上記移動無線システムのチャンネルのモデルである。
【図3】 図3Aおよび図3Bは、格子状ダイアグラムにおける計量の計算(Metrikberec
hnung)を説明する図である。
【図4】 従来の移動無線受信機を含む移動無線伝送モデルの概略のブロック図である。
【図5】 本発明を用いたビット誤り率の見積もりによって得られる良好な結果を説明す
る図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年12月12日(2001.12.12)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の名称】 無線受信機におけるビット誤り率の見積方法およびそのための
無線受信機
【特許請求の範囲】
【数1】 を用いて計算することによって得ることを特徴とする無線受信機におけるビット
誤り率の見積方法。
【数2】 によって計算することを特徴とする請求項1記載の方法。
【数3】 によって決定し、 上記確率P1は上記無線チャンネル(6)を記述する格子状ダイアグラムの第 1の経路における経路の計量によって近似されるとともに、上記第1の経路は特 定の時点における最適な経路の計量を伴う上記第1の送信値をもつ格子状ダイア グラムの経路であって、 上記確率P2は上記格子状ダイアグラムの第2の経路における経路の計量によ って近似されるとともに、上記第2の経路は特定の時点における最適な経路の計 量を伴う上記第2の送信値をもつ格子状ダイアグラムの経路であることを特徴と する請求項1または2に記載の方法。
【数4】 によって近似計算され、 その後にk個の量子化レベルへと量子化されることを特徴とする請求項4に記 載の方法。
【数5】 を用いて計算することによって得るものであることを特徴とする無線受信機。
【発明の詳細な説明】 本発明は、無線受信機におけるビット誤り率の見積方法およびそのための無線
受信機に関するものであり、特に移動無線受信機に関するものである。
【0001】 移動無線システムにおける伝送チャンネルは、デジタル伝送システムにおいて
記号間の干渉を引き起こすような、時間依存する多経路の受信によって特徴づけ
られる。このような記号間の干渉を扱うことを可能とするため、受信されたデー
タは受信側において等化されねばならない。送信側においては、急激に変化する
伝送条件を考慮し、また隣接のチャンネルと共通のチャンネルとの干渉を抑制す
るために、セル方式ネットワークにおいて送信されるデータを、通常(例えばG
SM移動無線標準における音声伝送のように)インターリーブ(Interleaving)お
よびチャンネル符号化をする。受信機において、受信データは等化の後に相応し
て復号される。
【0002】 図4は、上述のような移動無線システムにおける伝送モデルの一例を説明する
ものであり、チャンネル6を介して互いに通信する移動無線送信機1と移動無線
受信機7とを示している。
【0003】 送信機1においては、例えば音声情報のような送信するための情報は、ソース
符号器2によって、まず第1にデジタル信号、すなわち2値記号の列に変換され
、次にソース符号化されたデータ語またはデータベクトルの形式で出力される。
チャンネル符号器3は、各データ語を、インターリーバ(Interleaver)4によっ
て記号の順序が変更される、すなわちインターリーブされるような、符号語へと
変換する。理想的には、このインターリーブの動作は、符号語の任意の2つの記
号が、インターリーバ4の2つの異なる出力語へと変換されるようになされる。
そして、フォーマッタ5は、インターリーバ4の各データ語の始めと終わりとに
(いわゆるテール記号(Tail-Symbole)などの)所定の数の公知の記号を付加して
、無線周波数チャンネル6を介して受信機7へと送信される伝送データ語または
伝送ベクトルであるベクトルcを出力する。図に示すチャンネル6は、送信機
1の変調器および増幅器の他に(u.a.)、実際のRFチャンネル(伝送チャンネル
)と、受信機の受信機入力ステージ、入力フィルタおよびA/D変換器とを備え
ている。
【0004】 受信機7、等化器8、デインターリーバ(Deinterleaver)9およびチャンネル
復号器10は、受信列であるベクトルzを用いて、最も可能性が高く信頼できる
、元々の伝送列であるベクトルcを、連帯して決定するようになっている。この
目的のため、いわゆるソフトな決定を用いて、信頼性情報(Zuverlaessigkeitsin
formationen)qがチャンネル復号器10のために生成される。ここで、上記情報
は、受信したそれぞれの記号において、受信した記号が例えば送信した '-1'か
又は '+1'かのいずれかに基づいているかという推測的な確率を意味する。上述
の信頼性情報を生成するためにチャンネル6がモデル化され、得られたチャンネ
ルモデルは、状態遷移の形式でチャンネルの振る舞いを記述するような、対応す
る格子状(Trellis)ダイアグラムによって表されている。いわゆるビテルビ(Vite
rbi)アルゴリズムを適用するために、格子状ダイアグラムを用いて、確率表示形
式の上述した信頼性情報qを決定することができる。ビテルビアルゴリズムを用
いた信頼性情報の決定に関するより詳細な説明については、“デジタルコミュニ
ケーション(Digital Communications)”、プロアキス(Proakis), J.G.,マグロウ
ヒル、ニューヨーク、1983、または、“時間変化する記号間の干渉によって
揺動された符号化データの、最適な検出および準最適な検出(Optimum And Sub-O
ptimum Detection of Coded Data Disturbed by Time-Varying Intersymbol Int
erference)”、ウォルフガング コッホ(Wolfgang Koch)及びアルドレッド バ
イヤー(Aldred Baier)、1990、IEEEを参照されたい。
【0005】 チャンネル符号化したデータの送信は、伝送セキュリティが高いことに加えて
、チャンネル復号化に伴ってビット誤り率(Bitfehlerrate)(BER)に関する情報p
を得ることができるという利点もある。それゆえ、例えば復号の際に合成演算符
号を用いるときには、復号において訂正される誤りの数を容易に決定することが
でき、これによってビット誤り率を適切に求めることができる。
【0006】 しかし、データが符号化されない形式で伝送される移動無線システムも知られ
ており、このため(例えばGPRSシステムのように)図4に示すチャンネル符
号器3とチャンネル復号器10とは不要となることがある。このような場合には
、ビット誤り率を異なる方法によって見積もらなければならない。
【0007】 文献WO 98/07240 A1には、無線送信機と無線受信機との間での通信品質を見積 もることを可能とする方法が開示されている。この方法は、ビテルビアルゴリズ ムに基づいている。目的を達成するため、格子状ダイアグラムの各点において、 2つのいわゆる推移値(Uebergangswerte)を計算する。この推移値は、その点へ
推移する確率の対数に相当する。格子状ダイアグラムの各列において、2つの推 移値の最大値および2つの最大値間の差を決定する。送信機と受信機とからなる 無線システムにおける通信品質は、上記差分値から推測される。
【0008】 文献US 5,119,400 Aには、無線送信機と無線受信機との間での通信品質を見積 もるために用いる、別の方法が記載されている。この方法は、無線受信機に組み 込まれた等化器による信頼性情報の生成を含んでいる。この信頼性情報は、無線 受信機において受信されたデータと無線送信機において送信されたデータとが対 応する確率を意味する。
【0009】 本発明は、無線受信機におけるビット誤り率の見積方法およびそのための無線
受信機を特定することを目的とし、それによって、特に、データを符号化しない
伝送の場合においても、ビット誤り率の信頼できる見積もりを可能とする。
【0010】 本発明によれば、請求項1の特徴を有する方法および請求項8の特徴を有する
無線受信機によって、上述の目的を達成することができる。それぞれの場合の従
属する請求項は、本発明のより好ましく有利な実施の形態を特徴づけるものであ
る。
【0011】 本発明によれば、無線受信機に存在するか、またはいずれにせよ生成されるか
する信頼性情報であって、特にいわゆるソフトな決定の情報の形式となっている
信頼性情報から、受信信号のビット誤り率に関する情報を導出できる。したがっ
て、完全バースト(kompletten Burst)に対応するビット誤り率を受信機において
比較的簡単な方法で計算できる。
【0012】 上記信頼性情報を、それぞれの無線チャンネルを記述する格子状ダイアグラム
における、最適な'+1'の経路と最適な'-1'または'0'の経路との経路計量(Pfadme
triken)によって近似することができる場合には、単純化およびそれによる費用
の削減を達成できる。
【0013】 本発明は、特に、例えばGSM移動無線システムのような移動無線システムに
おけるビット誤り率の見積もりに適しており、例えばGSMを発展させたEDG
E(GSM-Weiterbildung EDGE)に従ったEGPRSシステムにおいて提供されてい
る、多値記号アルファベット(mehrwertige Symbolalphabete)に適用することが
できる。
【0014】 本発明は、以下において、添付した図面を参照し、好ましい実施の形態を用い
て、より詳細に説明される。
【0015】 本発明は、以下の前提、すなわち、既に図4を参照して説明したように、受信
機において、受信信号は、自身が行った等化に関する信頼性情報をいわゆるソフ
トな決定の形式で出力する等化器によって等化されるという前提に基づくもので
ある。上記信頼性情報を得るための基本原理について、本発明の理解に必要な限
度において、以下で簡潔に説明する。
【0016】 上述したように、上記信頼性情報は、特定のいわゆるソフトな決定によって得
られる情報である。固定した一つのみの決定閾値を用いるハードな決定と比較し
て、ソフトな決定においては多数の決定閾値が用いられ、これにより、決定にお
ける安全性を非常に向上できる。したがって、例えばGSM受信機や、GSM移
動無線標準の将来的な拡張に従ったEDGEによって提供される等化器は、一方
では受信した信号を適切に等化するとともに、他方では上述した信頼性情報を提
供するようになっている。
【0017】 本発明の基礎となる原理を導出し、説明するために、(既に述べた)次の文献
、すなわち“時間変化する記号間の干渉によって揺動された符号化データの、最
適な検出および準最適な検出(Optimum And Sub-Optimum Detection of Coded Da
ta Disturbed by Time-Varying Intersymbol Interference)”、ウォルフガング
コッホ(Wolfgang Koch)及びアルドレッド バイヤー(Aldred Baier)、199
0、IEEE、を以下において参照し、また、特に、図1に示す、チャンネル6を介
して互いに通信する移動無線送信機1と移動無線受信機7とのような、本発明の
無線通信システムにおける伝送モデルについて参照する。図1に示す移動無線シ
ステムにおいては、図4と反対に、チャンネル符号化やチャンネル復号化は示し
ていない。
【0018】 上述したように、送信機1においては、送信される情報は、ソース符号器2に
よってデジタルデータ語に変換され、インターリーバ4によって順序の交換、す
なわち、インターリーブがなされる。フォーマッタ5は、以下に詳細に説明する
チャンネルのモデルの始めと終わりとの状態を決めるため、個の公知の記号(
いわゆるテール記号)を、インターリーバ4の各データ語の始めと終わりとに付
加する。それゆえ、フォーマッタ5は、ベクトルc=(C1- J ,...,c1,c2,...,
M)、ただしM=I+で、Iはインターリーバ4のデータ語出力の長さを示す
ような、伝送語または伝送ベクトルであるベクトルcを出力する。
【0019】 図1に示すチャンネル6は、図2に示すチャンネルモデルとして表現できるも
のであり、送信機の変調器および増幅器の他に(u.a.)、実際のRFチャンネル(
伝送チャンネル)と、受信機の受信入力ステージ、入力フィルタおよびA/D変
換器とを含んでいる。チャンネルモデルは、個々のバッファに記憶された伝送記
号CM...CM-Lが積算器12を介して加算器13によって足しこまれるような、
L個の記憶ステージを備えた状態マシン(Zustandsmaschine)に相当する。係数h 0 ...hLは、チャンネル衝撃応答(Kanalimpulsantwort)の係数に相当する。この
モデルは、伝送チャンネルに生じるノイズを、加算器14を用いて加算器13の
出力信号に重ねあわされ、その結果として受信機において受信記号Zmを得るこ
とのできるような、出力σ2の加算白色ガウスノイズ(additiven weissen Gaussr
auschens)(AWGN)の形式で考慮している。
【0020】 受信機7において、等化器8は、その他に(u.a.)、(変化させられた)受信列
であるベクトルzを用いて元々の送信列であるベクトルcを最も確からしく信頼
ができるように決定する役目をもつ。このために、ソフトな決定を用いて、信頼
性情報qが生成される。ここで、上記情報は、受信したそれぞれの記号において
、受信した記号が送信された“+1”に基づくものか又は“-1”に基づくものかと
いう推測的な確率を意味する。
【0021】 “最適なMAP(Maximum A-Priori Probability)”等化器は、それぞれの(2
値の)伝送記号Cnのためのソフトな決定情報として、値
【0022】
【数6】
【0023】 を提供する。
【0024】 高次の記号アルファベット(Symbolalphabet)
【0025】
【数7】
【0026】 および
【0027】
【数8】
【0028】 を前提とするときは、ソフトな決定情報は、各ビットについてそれぞれ別個に、
【0029】
【数9】
【0030】 のように計算できる。
【0031】 例えばGSMをさらに発展させたEDGE(Enhanced Data Services for GSM
Evolution)において、高次の記号アルファベットが用いられる。
【0032】 各受信ベクトルであるベクトルzを、以下
【0033】
【数10】
【0034】 のように、確率密度を用いて統計的に記述することができる。
【0035】 公式(5)によれば、各受信ベクトルであるベクトルcの個々の記号について
、確率 P{ベクトルZn|Cn} を求めることができる。
【0036】 q(Cn)の符号は、Cnの最も有力な情報内容であり、qの絶対値はこの情報内
容の信頼性の尺度となる。
【0037】 この信頼性情報q(Cn)を生成するために、図2に示すチャンネルモデルは、状
態遷移の形式でチャンネルの振る舞いを記述するような、対応する格子状ダイア
グラムによって表されている。この場合には、格子(Trellis)は、新たな記号Cm に応じてチャンネルのその時点ごとの新たな状態を特定するようになっており、
その時点μの格子状態は、以下でSμ=(Cμ-L+1,...,Cμ)で定義されるSμ
で指定される。
【0038】 各々の状態変化Sμ-1→Sμには、後にこの状態変化の確率を見積もるために
評価される計量の増分が割り当てられ、この計量の増分は以下の公式
【0039】
【数11】
【0040】 によって定義される。
【0041】 式(1)によるソフトな決定情報の対数の決定は、MAPアルゴリズムの出力
である状態の計量を変換せずに取り入れることができるという利点を有している
【0042】 この計量公式(6)を用いて、個々の格子またはタイムステップμごとに各状
態Sμに相当する確率を計算するために、図2に示すチャンネル6に相当する格
子を評価することができる。この場合には、前進方向および後退方向に向かって
格子全体にわたってこの手順がなされる。以下において、例えば、“時間変化す
る記号間の干渉によって揺動された符号化データの、最適な検出および準最適な
検出(Optimum And Sub-Optimum Detection of Coded Data Disturbed by Time-V
arying Intersymbol Interference)”、ウォルフガング コッホ(Wolfgang Koch
)及びアルドレッド バイヤー(Aldred Baier)、1990、IEEE、において記載
されている、“最も確からしい列の見積もり(Maximum likelihood Sequence Est
imation)”アルゴリズム(MLSE)のような、受信語であるベクトルzを処理するア
ルゴリズムを詳細に説明する。
【0043】 格子を後退方向にたどるときには、μ=Mからμ=Lまでの各格子ステップμ
と各格子状態Sμとについて、以下の回帰式(Rekursion)
【0044】
【数12】
【0045】 を用いて、後退方向の計量Λb(Sμ)を計算することができる。
【0046】 二つの状態S'μとS"μとは、それぞれ状態値cμ=+1とcμ=−1との存
在によって与えられる状態Sμによって定義される。
【0047】 同様に、前進方向の計量Λf(Sμ)は、各格子状態Sμごとに、以下の回帰式
【0048】
【数13】
【0049】 を用いて計算することができる。
【0050】 この場合には、二つの状態S'μ-1とS"μ-1とは、それぞれ状態値Cμ-L=+
1と、Cμ-L=−1との存在によって与えられる状態Sμによって定義される。
【0051】 格子の各状態遷移Sμ-1→Sμにおいて、計量Λf(Sμ-1)、λ(Sμ-1,Sμ)
およびΛb(Sμ)を足し合わせて、これらの逆指数をそれぞれcμ-L=−1の場
合とcμ-L=+1の場合とについて、全ての状態Sμにわたって足し合わせると
【0052】
【数14】
【0053】 のようになる。
【0054】 結局、公式(9)の表現を用いると、ソフトな決定値q(cμ-L)は、公式(9
)を用いて計算できる値Cμ-L=+1およびCμ-L=−1を互いに関連づけるこ
とによって、時点μにおけるビットCμ-Lのために計算でき、
【0055】
【数15】
【0056】 となる。
【0057】 上記公式(9)を説明するために、図3Aは、図2に示すチャンネルモデルに
おいてL=2およびcm=+1に対応する格子の詳細を示すものであり、一方、
図3Bは、同様の格子であってcm=−1に対応する格子を詳細に示すものであ
る。この場合においては、図3Aおよび図3Bは、この例において公式(9)の
和に寄与する格子の経路のみを示している。さらに、図3Aおよび図3Bには、
計量Λf(Sμ-1)、λ(Sμ-1,Sμ)およびΛb(Sμ)が示されている。
【0058】 最適であるソフトな決定値は、上述の手順を用いて信頼性情報として得ること
ができ、このアルゴリズムは、“時間変化する記号間の干渉によって揺動された
符号化データの、最適な検出および準最適な検出(Optimum And Sub-Optimum Det
ection of Coded Data Disturbed by Time-Varying Intersymbol Interference)
”、ウォルフガング コッホ(Wolfgang Koch)及びアルドレッド バイヤー(Aldr
ed Baier)、1990、IEEE、において、“最適であるソフトな決定のための等
価器アルゴリズム(Optimum Soft Decision Equalization Algorithm)”(OSDE)と
呼ばれている。
【0059】 しかし、このアルゴリズムは大量の記憶容量を必要とするとともに計算方法と
して非常に複雑であるので、一方では複雑さを非常に減少させたアルゴリズムへ
の要求、また他方ではそれにもかかわらずできるだけ正確に信頼性情報を与える
ことのできるアルゴリズムへの要求があった。
【0060】 この観点から、上述の“時間変化する記号間の干渉によって揺動された符号化
データの、最適な検出および準最適な検出(Optimum And Sub-Optimum Detection
of Coded Data Disturbed by Time-Varying Intersymbol Interference)”、ウ
ォルフガング コッホ(Wolfgang Koch)及びアルドレッド バイヤー(Aldred Bai
er)、1990、IEEE、において、公式(9)における指数計算を単純化するこ
とが初めて提案されたのである。公式(9)は、一般に -ln(e-x + e-y)の形式
の表式を含んでおり、このような表式においては、
【0061】
【数16】
【0062】 のような関係が成り立つのである。
【0063】 ここで、x<<yかx>>yかの場合には、表式-ln(e-x + e-y)は、無視できる誤
差を除いて最小値min(x,y)によって近似できる。もし、後退方向への格子全体
にわたる計算をなしですますことができ、公式(9)における計量Λb(Sμ)を
全ての状態Sμについて0とすることができるなら、さらなる単純化を実現でき
る。
【0064】 公式(10)による、時点μ−Lから時点μにおける信頼性情報の計算は、
【0065】
【数17】
【0066】 のように単純化できる。
【0067】 従来のビテルビアルゴリズムとの本質的な違いは、ソフトな決定値q(cμ-L)
を計算するためには、2Lの計量の集合から単に2つの最小値を選択することの
みが必要となる点にある。この準最適化されたアルゴリズムは、それゆえ、“時
間変化する記号間の干渉によって揺動された符号化データの、最適な検出および
準最適な検出(Optimum And Sub-Optimum Detection of Coded Data Disturbed b
y Time-Varying Intersymbol Interference)”、ウォルフガング コッホ(Wolfg
ang Koch)及びアルドレッド バイヤー(Aldred Baier)、1990、IEEE、にお
いて、“ソフトな決定のためのビテルビ等化器(Soft Decision Veterbi Equaliz
er(SDVE))”と呼ばれている。
【0068】 公式(12)から分かるように、特に、この準最適化されたアルゴリズムによ
れば、ソフトな決定値q(cμ-L)は、一方では値+1(“最大1パス(Maximum One
Path)”, MOP)のための時点μ−Lにおける最適な経路の計量をもつような経路
に依存し、他方では値-1(または0)(“最大0パス(Maximum Zero Path)”, MZ
P)のための時点μ−Lにおける最適な経路の計量をもつような経路に依存する。
【0069】 ソフトな決定情報q(cn)の決定については上述したので、上記ソフトな決定
情報による、本発明において提案するビット誤り率(BER)の見積もりについて、
以下で詳しく説明する。
【0070】 図1に示すように、受信機7はビット誤り率見積器15を備えており、このビ
ット誤り率見積器15は、等化器8によって決定されるソフトな決定情報または
信頼性情報q(cn)を受信し、上記情報に基づいてビットまたは記号誤り率に関
する見積もり情報pを生成する。
【0071】 公式(1)または(4)によるソフトな決定情報q(cn)は、K個の組または
レベルへと量子化され、すなわち、
【0072】
【数18】
【0073】 のような写像が成立する。
【0074】 K個の組それぞれにおいて、組の誤り率pkを、公式(1)または(4)によ
って計算することができ、kの組の全ての記号について、
【0075】
【数19】
【0076】 が成立する。
【0077】 ここで、公式(14)において、qkはkの組における記号誤り率を意味して
おり、pk=P{cn=−1}(したがってP{cn=+1}=1−pk)を意味する。
【0078】 したがって、ある組における記号誤り率pkは、公式(14)より、
【0079】
【数20】
【0080】 となる。
【0081】 完全バーストにおける記号誤り率に関する見積もり情報pについては、図1に
示すビット誤り率見積器15によって、個々の組の誤り率pkから、
【0082】
【数21】
【0083】 のように計算することができ、ここでnkは各組kにおいて見積もられた記号の
数を示す。
【0084】 したがって、公式(16)によれば、pを計算するためには、バーストにおけ
る全ての記号誤り率の和を、バーストの記号の数で割ればよいことがわかる。
【0085】 ビット誤り率の見積もりは、ソフトな決定情報q(cn)を上述の準最適化され
たアルゴリズムによって得ることができると仮定した場合には、単純化できる。
【0086】
【数22】
【0087】 によれば、公式(12)との比較により、同様に、以下の近似
【0088】
【数23】
【0089】
【数24】
【0090】 を行うことができる。
【0091】 上述のように、MOPは、時点μ−Lにおいて値+1をもつ格子状ダイアグラ
ムの最適な経路における、上述の準最適化されたアルゴリズムによって計算され
る経路の計量を意味し、一方、MSPは、時点μ−Lにおいて値−1をもつ格子
状ダイアグラムの最適な経路における経路の計量を意味する(公式(12)参照
)。
【0092】 公式(18)および(19)を用いて近似すると、等化器8のソフトな決定情
報q(cn)は、公式(1)と対応して、
【0093】
【数25】
【0094】 のように近似的に表現できる。
【0095】 ここでCはスケーリング定数を意味する。このように近似されたソフトな決定
情報は、上述のように複数の組へと分割され、すなわち量子化される。2値デー
タの伝送においては典型的には8つの組(K=8)への分割であれば十分である
。公式(15)によると、対応する組の誤り率pkは、各組においてqkから計算
することができる。この完全バーストのためのビット誤り率pは、公式(16)
による個々の組ごとの組の誤り率pkから得られる。
【0096】 これより、記号の数116でK=8の典型的なGSMバーストにおいて、以下
【0097】
【数26】
【0098】 のようにビット誤り率を得ることができた。
【0099】 上述した、値MOPおよびMZPを用いたビット誤り率を見積もるための方法
を、シミュレーションによって試験した。このシミュレーション結果は図5に示
されており、この図5には、ビット誤り率(BER)がC/I比(各搬送信号と
隣接するチャンネルとの干渉との比)に対してプロットされ、ここで受信信号を
TU50信号、隣接チャンネルとの干渉はTU50隣接チャンネルによるものと
仮定している。図5において、特性曲線(a)は上述の条件において計測された
ビット誤り率の曲線に相当し、一方特性曲線(b)および(c)はそれぞれC=
1.1およびC=1.3とした場合の上述の方法によって見積もられたビット誤
り率の曲線に相当する。図5から、実際のビット誤り率をこの近似見積法によっ
て比較的よい精度で見積もることができることが分かる。
【0100】 以上に説明したビット誤り率の見積もりは、多値記号アルファベットに適用す
ることができるのはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る移動無線受信機を含む移動無線伝送モデルの概略のブロック図で
ある。
【図2】 図1に示す上記移動無線システムのチャンネルのモデルである。
【図3】 図3Aおよび図3Bは、格子状ダイアグラムにおける計量の計算(Metrikberec
hnung)を説明する図である。
【図4】 従来の移動無線受信機を含む移動無線伝送モデルの概略のブロック図である。
【図5】 本発明を用いたビット誤り率の見積もりによって得られる良好な結果を説明す
る図である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線チャンネル(6)を介して無線受信機(7)の受信したデータ記号(z)
    が特定の送信値(c)に基づくものかという確率を示す信頼性情報(q)を上記
    無線受信機(7)において生成する、無線受信機におけるビット誤り率の見積方
    法において、 受信データ記号(z)に相当する受信信号のビット誤り率に関するビット誤り
    率情報(p)を、上記信頼性情報(q)を評価することによって得ることを特徴
    とする無線受信機におけるビット誤り率の見積方法。
  2. 【請求項2】 上記信頼性情報(7)は上記無線受信機においてソフトな決定情報の形式で生
    成され、 上記ビット誤り率情報(p)は上記ソフトな決定情報(q)を評価することに
    よって得られることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 上記ビット誤り率情報は、上記ソフトな決定情報を複数の量子化レベルに量子
    化し、対応する量子化レベルの記号誤り率情報の項目をそれぞれ量子化されたソ
    フトな決定情報の項目から決定し、それに基づいて、Kを量子化レベルの数、n k を量子化レベルkにおいて見積もられた符号の数、pkを量子化レベルkの記号
    誤り率とした場合に、完全バーストにおけるビット誤り率情報pを以下の公式 【数1】 を用いて計算することによって得ることを特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 上記量子化レベルkの記号誤り率情報pkを、同じ量子化レベルの上記量子化
    されたソフトな決定情報qkから、以下の公式 【数2】 によって計算することを特徴とする請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 受信した記号(z)が第1の送信値に基づくものである確率をP1とし、一方
    受信した記号(z)が第2の送信値に基づくものである確率をP2とした場合に
    、上記ソフトな決定情報qを公式 【数3】 によって決定し、 上記確率P1は上記無線チャンネル(6)を記述する格子状ダイアグラムの第
    1の経路における経路の計量によって近似されるとともに、上記第1の経路は特
    定の時点における最適な経路の計量を伴う上記第1の送信値をもつ格子状ダイア
    グラムの経路であって、 上記確率P2は上記格子状ダイアグラムの第2の経路における経路の計量によ
    って近似されるとともに、上記第2の経路は特定の時点における最適な経路の計
    量を伴う上記第2の送信値をもつ格子状ダイアグラムの経路であることを特徴と
    する請求項2ないし4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 MOPは格子状ダイアグラムの第1の経路における経路の計量を意味し、 MZPは格子状ダイアグラムの第2の経路における経路の計量を意味し、 σ2は上記無線チャンネル(6)において上記受信信号に重ね合わされるノイ
    ズの大きさを意味する場合に、 値ln(P1)を値MOP/2σ2によって近似し、 値ln(P2)を値MZP/2σ2によって近似することを特徴とする請求項5に
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 上記ソフトな決定情報qは、スケーリング定数をCとする以下の公式 【数4】 によって近似計算され、 その後にk個の量子化レベルへと量子化されることを特徴とする請求項6、請
    求項3または4に記載の方法。
  8. 【請求項8】 無線チャンネル(6)を介して受信した無線信号を等化するとともに、受信デ
    ータ記号(z)が特定の送信値に基づくものかという確率を意味する信頼性情報
    (q)を生成する等化器(8)を備えている無線受信機において、 ビット誤り率見積器(15)を備え、 上記ビット誤り率見積器(15)は、上記受信データ記号(z)に対応する受
    信信号のビット誤り率に関するビット誤り率情報(p)を、上記等化器(8)か
    ら供給される上記信頼性情報(q)を評価することによって得ることを特徴とす
    る無線受信機。
  9. 【請求項9】 上記ビット誤り率見積器(15)は、上記請求項1ないし7のいずれか1項に
    記載の方法を実行することを特徴とする請求項8記載の無線受信機。
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