JP2003509896A - ベースステーションの周波数同期 - Google Patents
ベースステーションの周波数同期Info
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Abstract
Description
ベースステーションの周波数同期に係る。
おいて高周波数安定性及び正確なタイミングを保証するために正確なクロック信
号を必要とする。GSM仕様ではエアインターフェイスにおいて5x10-8の相
対的精度が必要とされるが、これは、ピコセルラー環境で使用されるベースステ
ーションに対して10-7に緩和される。この高い精度は、全国的電話バックボー
ンに沿って、GSMインフラストラクチャー、例えば、移動交換センター(MS
C)又はベースステーションコントローラ(BSC)に沿ってベースステーショ
ンまでクロック信号をパルス列として搬送することにより達成される。
有する。しかし、ベースステーションまでの長い送信チェーンは、クロック信号
にジッタやワンダーを導入する。ベースステーションは、2Mビット/sのPC
M(パルスコード変調)Abisインターフェイスにおいて1.5x10-6の精
度に依存する。ベースステーション内のトランスコーダは、PCMクロックパル
スに位相固定された16MHzクロック(2MHzに分割される)を有し、2H
zより高いジッタ及びワンダーがフィルタ除去され、そして信号が約15分にわ
たって平均化される。このようにして「クリーン」にされた2MHzのクロック
信号は、改善された精度を有し、そしてベースステーションコントローラファン
クション(BCF)の26MHzクロックに対する基準クロックとして働く。無
線インターフェイスにおける全周波数及びタイミングは、最終的に、この26M
Hzクロックから導出される。
トワークからベースステーションへ連続的に存在する送信チェーンに依存する。
これは、この送信チェーンの一部分が非クロック式ネットワークを横切って延び
る場合に問題となり、これは、新規な屋内セルラー無線ネットワークの場合であ
る。これらのネットワークでは、通常、BSCが存在せず、BSCの機能がIP
(インターネットプロトコル)ネットワーク又はイントラネットを経て分散され
る。IPネットワークは、非同期で動作するのでクロックされず、送信時間は、
著しく変化し、予想できない。 この問題に対する1つの解決策は、ネットワーク要素に高精度のクロックを設
けることであり、クロック信号は、同期ライン、例えばISDN(サービス総合
デジタル網)又はHDSL(高ビットレートデジタル加入者ライン)送信ライン
によりベースステーションへ分配される。
を非同期ネットワークに直接接続することによりオフィス環境における既存のネ
ットワーク配線の利点を取り入れることである。 クロック信号を搬送するための付加的なケーブルを設けることは、イントラネ
ットを使用し、即ち既存のネットワークを良好に活用するという主たる理由に反
する。付加的なケーブルを設ける場合には、ベースステーションをLAN(ロー
カルエリアネットワーク)に接続する必要が全くない。従って、ベースステーシ
ョンは、同期式であって簡単なねじれ対ケーブルしか必要としないHDSL送信
を経て、ネットワークに直接接続することができる。 ベースステーションに使用できるクロックは、種々様々なものが存在する。非
常に高価なクロックは、一定温度環境(オーブン維持)を必要とし、全国的基準
クロックに近い高い精度を与える。システムのコスト効率を高めるためには、高
価なオーブン維持型のクロックを、特に、ベースステーションにおいてできるだ
け回避しなければならない。
ローカルクロックを含むベースステーションと、非同期データ送信接続を経てベ
ースステーションに接続されたネットワーク要素とを備え、このネットワーク要
素は、基準クロックを含み、この基準クロックは、タイムスタンプ信号を発生す
るための手段と、非同期データ送信接続を経てネットワーク要素からベースステ
ーションへタイムスタンプ信号を送信するための手段とを含み、ベースステーシ
ョンは、非同期データ送信接続を経て送信されたタイムスタンプ信号を受信する
ための手段と、その受信されたタイムスタンプ信号に基づいて、ベースステーシ
ョンのローカルクロックによる時間が基準クロックによる時間からどれほどずれ
ているか計算するための手段とを含むようなセルラー無線ネットワークのネット
ワーク部分である後述の装置により達成される。ベースステーションは、更に、
少なくとも1つの計算されたずれに基づいてローカルクロックに対する速度修正
ファクタを発生するための手段と、ローカルクロックの動作を速度修正ファクタ
で修正するための手段と、速度修正ファクタで修正されたローカルクロックを使
用することによりベースステーションに必要とされる周波数を発生するための周
波数シンセサイザーとを含む。
波数同期を実行するための方法であって、セルラー無線ネットワークのネットワ
ーク要素に基準クロックを維持し、基準クロックにタイムスタンプ信号を発生し
、ネットワーク要素から非同期データ送信接続を経てベースステーションへタイ
ムスタンプ信号を転送し、その転送されたタイムスタンプ信号に基づいて、ベー
スステーションのローカルクロックによる時間が基準クロックによる時間からど
れほどずれているか計算するという段階を含む方法にも係る。この方法は、少な
くとも1つの計算されたずれに基づいてローカルクロックに対する速度修正ファ
クタを発生し、ローカルクロックの動作を速度修正ファクタで修正し、そして速
度修正ファクタで修正されたローカルクロックを使用することによりベースステ
ーションに必要とされる周波数を発生するという段階を更に含む。
基づいてベースステーションのクロックの動作を制御することである。 本発明の方法及び装置は、多数の効果を発揮する。ベースステーションにおい
て高価なクロックは必要とされず、これは、ベースステーションの製造コストを
減少する。更に、タイムスタンプ信号を送信するのに同期データ送信接続が必要
とされず、非同期データ送信接続で充分である。この方法を機能させる場合に、
重要なことは、送信遅延の巾ではなく、遅延変化の安定性である。
図1は、本発明を説明するのに重要なブロックしか含まないが、従来のセルラー
無線ネットワークは、ここで詳細に説明する必要のない他の機能及び構造も含む
ことが当業者に明らかであろう。この例では、TDMA(時分割多重アクセス)
を用いたGSMセルラー無線ネットワークを示すが、本発明は、これに限定され
るものではない。 セルラー無線ネットワークは、通常、固定のネットワークインフラストラクチ
ャー、即ちネットワーク部分と、加入者ターミナル150、例えば、固定取り付
け、乗物搭載又はポータブルのターミナルとを備えている。加入者ターミナル1
50は、例えば、付加的なカードによってポータブルコンピュータに接続できる
標準的な移動電話であり、そしてコンピュータは、例えば、パケットの順序付け
及び処理のためにパケット送信に使用できるものである。
ション100が、それらと通信するベースステーションコントローラ102によ
り集中的に制御される。ベースステーション100は、トランシーバ114を含
む。ベースステーション100は、通常、1ないし16個のトランシーバ114
を含む。1つのトランシーバ114は、1つのTDMAフレーム、即ち通常は、
8個のタイムスロットに対する無線容量を与える。 ベースステーション100は、トランシーバ114及びマルチプレクサ116
の動作を制御する制御ユニット118を備えている。マルチプレクサ116は、
複数のトランシーバ114により使用されるトラフィック及び制御チャンネルを
単一の送信チャンネル160へとアレンジする。ベースステーション100のト
ランシーバ114はアンテナユニット112へ接続され、該ユニットは、加入者
ターミナル150に対する両方向無線接続170を与える。この両方向無線接続
170に送信されるフレームの構造は、詳細に決定されており、そしてその接続
は、エアインターフェイスと称される。
波数帯域以外の周波数を阻止するフィルタを含む。信号は、次いで、中間周波数
に変換されるか又は基本帯域に直接変換され、そしてこの形態で、信号は、アナ
ログ/デジタルコンバータ202においてサンプリングされそして量子化される
。イコライザ204は、例えば、多経路伝播により生じた干渉を補償する。イコ
ライズされた信号から、復調器206はビット流を取り出し、これはデマルチプ
レクサ208に送信される。デマルチプレクサ208は、異なるタイムスロット
からのビット流を個別の論理チャンネルへと分離する。チャンネルコーデック2
16は、個別の論理チャンネルのビット流をデコードし、即ちビット流がシグナ
リングデータであって制御ユニット214へ送信されるか、或いはビット流がス
ピーチであってベースステーションコントローラ102のスピーチコーデック1
22へ送信される(240)か判断する。又、チャンネルコーデック216は、
エラー修正も実行する。制御ユニット214は、異なるユニットを制御すること
により内部制御機能を実行する。バースト成形器228は、スピーチコーデック
216から到着するデータにトレーニングシーケンス及びテールを追加する。マ
ルチプレクサ226は、各バーストにタイムスロットを指定する。変調器224
は、無線周波数搬送波にデジタル信号を変調する。これはアナログ動作であり、
それ故、これを行うためにデジタル/アナログコンバータ222が必要となる。
送信器220は、帯域巾を制限するフィルタを含む。又、送信器220は、送信
の出力電力を制御する。シンセサイザー212は、異なるユニットに対して必要
な周波数をアレンジする。シンセサイザー212は、本発明において例えばベー
スステーションコントローラ102のような別のネットワーク要素から制御され
るクロックを備えている。シンセサイザー212は、例えば、電圧制御発振器を
使用することにより必要な周波数を発生する。
トウェアを含むデジタル信号プロセッサ232とに分割することができる。高周
波部分230は、受信器200と、送信器220と、シンセサイザー212とを
含む。ソフトウェアを含むデジタル信号プロセッサ232は、イコライザ204
と、復調器206と、デマルチプレクサ208と、チャンネルコーデック216
と、制御ユニット214と、バースト成形器228と、マルチプレクサ226と
、変調器224とを含む。アナログ/デジタルコンバータ202は、アナログ信
号をデジタル信号に変換するのに必要であり、そして対応的に、デジタル/アナ
ログコンバータ222は、デジタル信号をアナログ信号に変換するのに必要とさ
れる。
び制御ユニット124を備えている。スイッチングフィールド120は、スピー
チ及びデータをスイッチングしそしてシグナリング回路を接続するのに使用され
る。ベースステーション100及びベースステーションコントローラ102は、
トランスコーダ122を更に含むベースステーションシステムを形成する。トラ
ンスコーダ122は、公衆交換電話ネットワークと無線ネットワークとの間で使
用される異なるデジタルスピーチコードモードを互いに適合し得るように変換し
、例えば、64kビット/sの固定ネットワーク形態から別のセルラー無線ネッ
トワーク形態(13kビット/sのような)へ及びそれとは逆に変換する。トラ
ンスコーダ122は、通常、移動交換センター132にできるだけ接近して配置
される。というのは、このようにすれば、トランスコーダ122とベースステー
ションコントローラ102との間でスピーチをセルラー無線ネットワーク形態で
送信することができ、送信容量を節約することができる。制御ユニット124は
、コール制御、移動管理、統計学的データ及びシグナリングの収集を実行する。
6との間に回路交換送信接続がいかに確立されるかを示している。面中に線で示
すように、データは、システムを通り、エアインターフェイス170を経てアン
テナ112からトランシーバ114へ送られ、そしてそこからマルチプレクサ1
16でマルチプレクスされて送信接続160を経てスイッチングフィールド12
0へ送られ、そこで、トランスコーダ122へ通じる出力へ接続が確立され、そ
してそこから更に、移動サービス交換センター132に確立された接続を経て、
公衆交換電話ネットワーク134に接続されたターミナル136へ送られる。ベ
ースステーション100では、制御ユニット118は、送信を行うマルチプレク
サ116を制御し、そしてベースステーションコントローラ102では、制御ユ
ニット124は、正しいスイッチングを確保するようにスイッチングフィールド
120を制御する。
に良く適している。ベースステーション100は、この場合に、オフィスベース
ステーションと称される。オフィスに配置されたセルラー無線ネットワークによ
り与えられる主たる効果は、ベースステーション100とベースステーションコ
ントローラ102との間に送信接続160を与えるのにビルディング内のテレコ
ミュニケーションネットワークを無料で使用できることである。テレコミュニケ
ーションネットワークは、例えば、IPネットワーク(インターネットプロトコ
ル)又はATMネットワーク(非同期転送モード)である。例えば、IPネット
ワークが使用される場合には、各ネットワーク要素は、個別のIPアドレスを有
し、そこにデータパケットがアドレスされる。又、テレコミュニケーションネッ
トワークは、大型の社内ネットワーク、即ち会社の地理的に個別のオフィスを互
いに接続するイントラネットでもよい。
ーションコントローラと称するネットワーク要素をもたない。むしろ、ベースス
テーションコントローラにより与えられる機能は、非同期データ送信接続を経て
互いに接続されるネットワーク要素に分散することができ、これにより、コント
ローラは、例えば、テレコミュニケーションネットワークにおいて通常のベース
ステーションコントローラ機能を与えると共に、更にテレコミュニケーショント
ラフィックの必要な管理も与える2つのコンピュータで構成される。 本発明によれば、セルラー無線ネットワークのネットワーク要素、例えば、ベ
ースステーションコントローラ102は、タイムスタンプを送信し、そしてベー
スステーションは、それらを直接受信し、更に、各ベースステーションは、それ
自身の基準周波数を発生する。
専用のLANに使用するように変更されたハブ、ブリッジ、ルータ又はスイッチ
がタイムスタンプを送信し、そしてベースステーションがそれらを直接受信し、
更に、各ベースステーションがそれ自身の基準周波数を発生することである。特
に、ハブは、トラフィックに生じる衝突が少なく、それ故、タイムスタンプ送信
機能の信頼性が高いという効果を与える。 従って、ベースステーションには、安価なクロックを設けることができる。タ
イムスタンプを送信するユニットには、より高価なクロックが必要とされるが、
いかなる場合にも、それらは少数しか必要とされない。 タイムスタンプを送信するネットワーク要素がどこから正確な基準を受信でき
るかについては、異なる選択肢がある。
セルラー無線ネットワークにおいて「見ることのできる」全国的基準クロックに
より発生されるクロック信号を受信することができる。次いで、到来するクロッ
クパルスは、公知術と同様にベースステーションにおいて平均化される。従って
、タイムスタンプ送信ユニットにおけるクロックは、少なくとも1x10-8の精
度を得ることができる。 又、全国的基準クロックは、他の何らかのテレコミュニケーションライン、例
えば、インターネットサービスプロバイダーへのE1/T1接続を経て見ること
ができる。 タイムスタンプ送信ユニットは、特に、IPネットワークを経ての精度のロス
が予想より大きい場合、又は全国的基準クロックが見えない(例えば、Aインタ
ーフェイスをもたないスタンドアローン型屋内セルラー無線ネットワーク)場合
には、内蔵のスタンドアローンクロックをもつことができる。例えば、原子クロ
ック又はGPS(グローバルポジショニングシステム)クロックのような精度が
1x10-8のクロックが必要とされ、この場合には、GPS受信器のアンテナは
、ビルディングの外部に配置しなければならない。
易に接続できる場合、例えば、これらユニットが装置ルームに一緒に保持される
場合には、屋内セルラー無線ネットワークシステム又はビルディング当たり1つ
のスタンドアローンクロックをもつだけで充分である。 又、外部ベースステーションによりエアインターフェイスを経て送信されるク
ロック信号が基準クロックとして直接働くような別の解決策も考えられる。この
場合には、タイムスタンプ送信ユニットが、エアインターフェイスを経て送られ
るそのクロックの周波数をこの方法で同期することができる。 上記解決策は、ベースステーションをネットワーク要素に接近して配置する必
要がないので、タイムスタンプを送信する1つのネットワーク要素が多数のベー
スステーションにサービスできるという効果を有する。
の一例を示す図である。右側に破線で描かれた四角形は、本発明に係るベースス
テーション102の構造を示す。ベースステーション102は、ローカルクロッ
ク330を含む。 左側に破線で描かれた四角形は、非同期データ送信接続312を経てベースス
テーション102に接続されたネットワーク要素300を示す。このネットワー
ク要素300は、基準クロック302を含む。非同期データ送信接続312は、
実際には、図1に示されたデータ送信接続160と同じである。 基準クロック302は、タイムスタンプ信号を発生する手段306と、ネット
ワーク要素300から非同期データ送信接続312を経てベースステーション1
02へタイムスタンプ信号308を送信する手段310とを含む。
プ312を周期的に要求し(336)、これは、タイムスタンプが発生された2
つの連続する時点間の差を表わす。従って、要求判断は、分散化される。別の可
能性として、タイムスタンプ送信ユニット即ちネットワーク要素300は、特定
のタイムスタンプ要求336を伴わずにタイムスタンプ312を自動的に送信す
る。 ベースステーション102は、非同期データ送信接続312を経て送信された
タイムスタンプ信号308を受信する手段314と、その受信されたタイムスタ
ンプ信号308に基づいて、ベースステーション102のローカルクロックによ
る時間332が基準クロック302による時間304からどれほどずれているか
計算するための手段316とを備えている。
ロックによる時間332を、基準クロック302による時間に対応するよう変更
するのにも使用される。これは、この方法を機能させるのに必要であり、その他
の点では、クロックを同期させるのには必要でない。というのは、セルラー無線
ネットワークでは、異なるベースステーションの送信が通常は相互に非同期だか
らである。 ベースステーション102は、更に、少なくとも1つの計算されたずれ318
に基づいてローカルクロック330に対する速度修正ファクタ324を発生する
ための手段322と、ローカルクロック330の動作を速度修正ファクタ324
を用いて修正するための手段326と、速度修正ファクタ324で修正されたロ
ーカルクロック330を使用することによりベースステーション102に必要と
される周波数を発生するための周波数シンセサイザー212とを備えている。
作するためにローカルクロック330の動作を将来どのように修正すべきか通知
する。換言すれば、ローカルクロック330の時間は、瞬間的に変更されるので
はなく、クロックの動作レートが連続的に制御される。ローカルクロック130
は、少なくとも50ないし100時間は必要な精度を維持する。ローカルクロッ
ク130において、差動電圧制御機構を使用して、クロックの速度が変更される
。速度修正ファクタ324は、受信したタイムスタンプ312に基づき、ローカ
ルクロック330の実際の速度と基準クロック302の速度との差から導出され
る。
の供給電圧が変化するときを指示し、従って、クロック速度の実際の修正が差の
制御電圧によって実行されるときを指示する。この差電圧の印加は、約80%の
正確さである。というのは、相対的な電圧変化が非常に小さく、そして電圧とク
ロック速度との間の関係が完全に直線的ではないからである。繰り返しは、クロ
ックを正確に修正する手段を与え、5ないし10回の繰り返しで充分である。1
回の繰り返し手順に要する全時間は、差動電圧制御回路の特性が変化する典型的
な時間スケール(約1年)より相当に短くなければならない。従って、速度修正
ファクタ324は、ローカルクロック330の特性に徐々に生じる変化を補償す
る。それ故、速度修正ファクタ324は、1年に一度以上調整されるのが好まし
い。
夜間に)要求することができる。これは、以下の計算に使用される一例に過ぎな
い。ネットワーク要素300においてサービス要員によりイントラネットの特定
の遅延可変特性に基づいて値がセットされる。 タイムスタンプは、IPネットワークにおいて遅延されるが、この方法の場合
には、これら遅延の可変性が当該量である。2x10-6の目標精度の場合に、遅
延の可変性は、2ミリ秒未満でなければならない。 好ましい実施形態では、ベースステーション102は、非同期データ送信接続
312を経て送信されたタイムスタンプ信号324の送信遅延の変化を計算し、
そのずれを所定の限界と比較し、そしてそのずれが所定の限界を越えた場合に、
ローカルクロックの精度が所要レベルを満足しないと推論するための手段320
を備えている。上記限界は、例えば、上述した2ミリ秒である。クロックの精度
が所要精度を満足する場合には、測定が必要とされないが、さもなければ、例え
ば、セルラー無線システムを監視する管理システムにおいて、アラーム338を
作動することができる。
)のような確立されたプロトコルを使用することができる。タイムスタンプ送信
ユニットは、NTPサーバーとして働き、そしてタイムスタンプ受信ユニットは
、NTPクライアントとして働く。NTPは、送信遅延を測定し、そして数秒間
持続し得る繰り返しプロセスにおいてタイムスタンプを修正する。プロトコルは
、NTPのようにIPベースである必要はなく、イーサネット(登録商標)リン
ク層の頂部に直接構築することもできる。 高いレートのタイムスタンプは、この方法の精度を高めるものではない。しか
し、例えば、1時間当り1つのタイムスタンプというレートは、タイムスタンプ
受信ユニットが遅延の可変性を推定して、上記制約を満足することを確認し、そ
してさもなければ、アラームを発生することができるようにする。
とができる。というのは、多数のベースステーションが同じタイムスタンプ送信
ユニットから基準周波数を受信できるからである。このような筋書き一例は、1
つのビルディングに、外部ネットワークを基準クロックとして使用する1つのネ
ットワーク要素(ベースステーションでもよい)があるというものである。この
基準ネットワーク要素は、ビルディング内のより深部にある他のベースステーシ
ョンにタイムスタンプを送信する。1つのビルディング内では、IP遅延可変性
が、通常、極めて低い。大規模なイントラネットの場合には、遅延可変性が著し
く大きなものとなる。従って、2つ以上のタイムスタンプ送信ユニットが必要と
なる。 本発明のネットワーク部分の一部分は、プロセッサにおいて実行されるソフト
ウェアにより実施されるのが好ましい。又、本発明のネットワーク部分の一部分
は、例えば、ASIC(アプリケーション特有の集積回路)又は個別ロジックを
適用することによりハードウェア解決策として実施することもできる。
ロック400においてスタートする。ブロック402では、セルラー無線ネット
ワークにおけるネットワーク部分の基準クロックが維持される。ブロック404
では、基準クロックにおいてタイムスタンプ信号が発生される。ブロック406
では、タイムスタンプ信号がネットワーク要素から非同期データ送信接続を経て
ベースステーションへ転送される。ブロック408では、転送されたタイムスタ
ンプ信号に基づいて、ベースステーションのローカルクロックによる時間が基準
クロックによる時間からどれほどずれるか計算される。ブロック410では、少
なくとも1つの計算されたずれからローカルクロックに対する速度修正ファクタ
が発生される。ブロック412では、その速度修正ファクタを適用することによ
りローカルクロックの実行が修正される。ブロック414では、ベースステーシ
ョンに必要とされる周波数が、速度修正ファクタで修正されたローカルクロック
を使用することにより発生される。この方法は、ブロック416で完了となる。 以上、添付図面を参照して本発明を一例として説明したが、本発明は、これに
限定されるものではなく、特許請求の範囲内で多数の変更がなされ得ることが明
らかであろう。
Claims (10)
- 【請求項1】 ローカルクロック(330)を含むベースステーション(102)と、
非同期データ送信接続(312)を経てベースステーション(102)に接続されたネット
ワーク要素(300)とを備え、このネットワーク要素(300)は、基準クロック(302)
を含み、この基準クロック(302)は、タイムスタンプ信号を発生するための手段(
306)と、非同期データ送信接続(312)を経てネットワーク要素(300)からベースス
テーション(102)へタイムスタンプ信号(308)を送信するための手段(310)とを含
み、ベースステーション(102)は、非同期データ送信接続(312)を経て送信された
タイムスタンプ信号(308)を受信するための手段(314)と、その受信されたタイム
スタンプ信号(308)に基づいて、ベースステーション(102)のローカルクロックに
よる時間(332)が基準クロック(302)による時間(304)からどれほどずれているか
計算するための手段(316)とを含むようなセルラー無線ネットワークのネットワ
ーク部分において、 ベースステーション(102)は、更に、少なくとも1つの計算されたずれ(318)に
基づいてローカルクロック(330)に対する速度修正ファクタ(324)を発生するため
の手段(322)と、ローカルクロック(330)の動作を速度修正ファクタ(324)で修正
するための手段(326)と、速度修正ファクタ(324)で修正されたローカルクロック
(330)を使用することによりベースステーション(102)に必要とされる周波数を発
生するための周波数シンセサイザー(212)とを含むことを特徴とするネットワー
ク部分。 - 【請求項2】 上記速度修正ファクタ(324)は、ローカルクロック(330)の供
給電圧が変化するときを指示する請求項1に記載のネットワーク部分。 - 【請求項3】 上記速度修正ファクタ(324)は、ローカルクロック(330)の特
性に徐々に生じる変化を補償する請求項2に記載のネットワーク部分。 - 【請求項4】 上記速度修正ファクタ(324)は、年に1回以上調整される請
求項3に記載のネットワーク部分。 - 【請求項5】 上記ベースステーション(102)は、非同期データ送信接続(31
2)を経て送信されたタイムスタンプ信号(308)に対して送信遅延のずれを計算し
、そのずれを所定の限界と比較し、そしてそのずれが所定の限界を越える場合に
ローカルクロック(330)の精度が必要なレベルを満足しないと結論付けるための
手段(320)を含む請求項1に記載のネットワーク部分。 - 【請求項6】 セルラー無線ネットワークにおけるベースステーションの周
波数同期を実行するための方法であって、セルラー無線ネットワークのネットワ
ーク要素に基準クロックを維持し(402)、基準クロックにタイムスタンプ信号を
発生し(404)、ネットワーク要素から非同期データ送信接続を経てベースステー
ションへタイムスタンプ信号を転送し(406)、その転送されたタイムスタンプ信
号に基づいて、ベースステーションのローカルクロックによる時間が基準クロッ
クによる時間からどれほどずれているか計算する(408)という段階を含む方法に
おいて、 少なくとも1つの計算されたずれに基づいてローカルクロックに対する速度修
正ファクタを発生し(410)、 ローカルクロックの動作を速度修正ファクタで修正し(412)、そして 速度修正ファクタで修正されたローカルクロックを使用することによりベースス
テーションに必要とされる周波数を発生する(414)、 という段階を更に含むことを特徴とする方法。 - 【請求項7】 上記速度修正ファクタは、ベースステーションにおけるロー
カルクロックの供給電圧が変化するときを指示する請求項6に記載の方法。 - 【請求項8】 上記速度修正ファクタは、ローカルクロックの特性に徐々に
生じる変化を補償する請求項7に記載の方法。 - 【請求項9】 上記修正は、年に1回以上行う請求項8に記載の方法。
- 【請求項10】 上記非同期データ送信接続を経て送信されたタイムスタン
プ信号に対する送信遅延のずれを計算し、そのずれを所定の限界と比較し、そし
てそのずれが所定の限界を越えた場合にベースステーションにおけるローカルク
ロックの精度が必要なレベルを満足しないと結論付ける請求項6に記載の方法。
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