JP2003507797A - 情報符号化技術 - Google Patents

情報符号化技術

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JP2003507797A
JP2003507797A JP2001517348A JP2001517348A JP2003507797A JP 2003507797 A JP2003507797 A JP 2003507797A JP 2001517348 A JP2001517348 A JP 2001517348A JP 2001517348 A JP2001517348 A JP 2001517348A JP 2003507797 A JP2003507797 A JP 2003507797A
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マシューソン,ピーター
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フライング・ナル・リミテッド
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Abstract

(57)【要約】 本願は、情報を符号化する方法を開示し、特に、記憶されるべき情報を符号化するために磁気的にまたは光学的に検出可能な要素が基板上に配置され得る態様を開示する。基板によって支持されるかまたは基板に組込まれる複数個の個々の検出可能な要素を含む情報担体が記載され、要素間の間隔は、情報を符号化する役割を果たし、A+mGとして表わすことのできるようなものであり、Aは第1の固定値であり、mは(ゼロであってもよい)整数であり、Gは第2の固定値であり、整数mの値は、予め定められた数学的シーケンスまたはランダムシーケンス生成器により導き出される整数であるように選択されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、情報を符号化する方法に関し、特に、磁気的または光学的に検出可
能な要素が、記憶されるべき情報を符号化するために基板上に配置される態様に
関する。
【0002】 人および機械読取可能な情報を担持するラベルのあるタイプにおいては、1組
の要素を用いて、ラベルに含まれた情報を表わす。情報は、ラベルを構成する要
素の特徴を変化させたり、または、ラベル要素が置かれる位置を変化させること
により、伝えられ得る。ラベル内に含まれる情報をデコードするために要素の特
徴および場所を感知する読取装置が使用される。ラベル中の要素をシーケンシャ
ルに走査して、構成要素の存在を見つけ、それらの特徴および位置を測定し、ラ
ベルによって含まれる情報をデコードする。
【0003】 本発明は、情報をそのようなラベル上に表現することのできるラベル符号化方
法に関する。ある実施例では、ラベルは、基板上に支持される複数個の磁気的に
活性な要素を含み、磁気的に活性な要素は、異方性が可能である。情報は、要素
の位置および形状を制御することにより符号化される。
【0004】 別の実施例では、ラベルは、基板上に支持される複数個の磁気的に活性な要素
からなり、磁気的に活性な要素は、異方性が可能である。情報は、要素の容易軸
および形状の配向の角度を制御することにより符号化される。
【0005】 代替の実施例では、ラベルは、基板上に支持される複数個の光学的に読取可能
な要素からなる。情報は、本発明に従って要素の位置および形状を制御すること
により符号化される。
【0006】 本発明のある局面に従えば、基板によって支持されるかまたは基板に組込まれ
る複数個の個々の検出可能な要素を含む情報担体が提供され、要素間の間隔は、
情報を符号化する役割を果たし、それがA+mGとして表現可能であるようなも
のであり、Aは第1の固定値であり、mは(ゼロであってもよい)整数であり、
Gは第2の固定値であり、整数mの値は、予め定められた数学的シーケンスによ
って導き出される整数となるように選択される。
【0007】 ラベルの長さに沿って要素の中心間の線形距離によって間隙が規定される、線
形ラベルの一例が提供される。要素の各々の特性は同じであってもよいが、情報
は有利には、要素の長さ、すなわちラベルの縦軸に垂直な要素の寸法、または要
素の幅のいずれかを変化させることにより符号化され得る。要素幅定数を維持す
ることにより、主に要素の長さの変動が、さらなる情報を認識するために、デコ
ード可能である受信信号の振幅における変化をもたらす。
【0008】 隣接する要素の中心線の間の角度分離として、または、要素が示す任意の方向
の物理的特性における角度差によって、間隙を表現し得る本発明の実施例が可能
である。
【0009】 有利には、材料特性の変化を用いてさらなる情報を符号化してもよい。使用さ
れ得る特性は、要素のジオメトリ的大きさ、および要素の磁気特性を含む。たと
えば、要素長さなどの要素の大きさを変化させることができる。さらに、ラベル
の総情報内容を増大させるために、1つ以上のそのような特性を同時に変化させ
てもよい。
【0010】 本発明の別の局面に従えば、基板によって支持されるかまたは基板に組込まれ
る複数個の個々の検出可能な要素を含む情報担体が提供され、要素間の間隔は、
情報を符号化する役割を果たし、それはA+mGとして表現可能であるようなも
のであり、Aは第1の固定値であり、mは(ゼロであってもよい)整数であり、
Gは第2の固定値であり、整数mの値は、乱数生成器によって導き出される整数
であるように選択される。
【0011】 本発明の好ましい実施例は、双方向符号化方式が採用されることを可能にし、
間隙シーケンスは逆間隙シーケンスと比較される。そのような方式は、読取の方
向が決定されることを可能にする。
【0012】 さらに、本発明は、有利には、長いラベルが、長い反復距離を備える間隙のパ
ターンを用いて符号化されることを可能にする。パターンは、デコード可能デブ
ルーイン(de Bruijn)シーケンス生成器などの2進シーケンス生成器、または
、典型的にはNビットのシフトレジスタから形成され、互いに排他的「OR」が
とられる2つのタップの内容からのフィードバックを備える擬似ランダム生成器
から生成される。シーケンス生成器は、好ましくは、最大長シーケンスを与え、
要素間の間隙は、そのシーケンスの2進要素を符号化する。この態様で符号化さ
れるとき、十分なスライスのラベルをデコードし、シーケンス中に一意の位置を
与えることができる。デブルーインシーケンスの概観は、IEEE Transactions on
Information Theory第42巻第5号、1996年9月に発刊された、C. J. Mit
chellによる「デコード可能デブルーインシーケンスを構築するための方法」(
“A Method for Constructing Decodable de Bruijn Sequences”)に与えられ
、この文献の開示は、引用により本願に援用される。
【0013】 本発明のさらなる局面に従えば、基板によって支持されるかまたは基板に組込
まれる複数個の検出可能な要素を利用する情報符号化方法が提供され、要素間の
間隔が情報を符号化する役割を果たし、それがA+mGとして表現可能であるよ
うなものであるように、前記要素は互いから間隔をあけられ、Aは第1の固定値
であり、mは(ゼロであってもよい)整数であり、Gは第2の固定値であり、整
数mの値は、予め定められた数学的シーケンスによって導出される整数であるよ
うに選択されることを特徴とする。
【0014】 本発明のさらなる局面に従えば、基板によって支持されるか基板に組込まれる
複数個の検出可能な要素を利用する情報符号化方法が提供され、要素間の間隔が
情報を符号化する役割を果たし、それがA+mGとして表現可能であるようなも
のであるように、前記要素は互いから間隔をあけられ、Aは第1の固定値であり
、mは(ゼロであってもよい)整数であり、Gは第2の固定値であり、整数mの
値は、乱数生成器によって導き出される整数であるように選択されることを特徴
とする。
【0015】 本発明をよりよく理解するために、本発明がいかに実施され得るかを示すため
に、添付の図面を例としてここに参照する。
【0016】 図1は、本発明の線形情報担体10を示し、複数個の磁気要素11が、要素の
中点間の距離xが一連の間隙を規定するように、基板12上に配置される。
【0017】 隣接する要素の中心点間の間隙は、図2に示すように複数の個々の可能な寸法
の1つであり得る。ラベル13および14の端要素は、典型的には、ラベルに符
号化される情報にかかわりなくラベルが一定の長さであることを確実とするよう
に、それらの中心点間の固定距離にあるであろう。
【0018】 典型的な方式では、要素間の最大分離は、読取方法の能力によって決定され得
る。たとえば、要素が、印加された磁界によって別個に問合せ可能である磁気的
に活性な要素として実現される場合、最小分離は、1.5ミリメートルであり得
る。間隙は、典型的には、読取方法の能力に関して選択される、固定距離の任意
の整数倍数である。間隙増分は、典型的には0.75mmであり得る。端要素の
位置が固定しているので、ラベル中の所与の数の要素について、間隙のすべての
合計は、一定の距離であって、これは間隙増分で割られると整数であるが、最大
間隙寸法でなければならない。各間隙は、間隙増分の倍数として特徴付けられ表
わされる。この倍数gは、間隙増分の倍数として表わされる整数である。この倍
数gは、0から最大間隙寸法の範囲である整数である。これらの倍数は、g1,
g2,g3…gGで表わされ、G個の間隙が存在し、Gは、ラベル中の要素の総
数より1つ少ない。
【0019】 したがって、予め定められた経路に沿って互いから間隔をあけられるN+1個
の個々の磁気要素間の間隙の列は、A+mGとして定義可能であり、Aは第1の
固定値であり、mは整数であり、Gは第2の固定整数である。
【0020】 したがって、合計が最大間隙寸法である、整数g1,g2,g3…gGの各シ
ーケンスは、最大間隙寸法Mおよび間隙の数Gによって特徴付けられる一意の符
号空間を表わす。たとえば、10個の要素と18の最大間隙寸法を有する図1に
示すラベルについて、3,2,2,1,7,0,0,2,1に示すラベルコード
についての間隙シーケンスでは、このコード空間に表現可能である156227
5個の一意のコードがある。
【0021】 所与の固定のラベル長さについての要素の数を変えることにより、表現するこ
とのできるコードの数が増大される。
【0022】 間隙シーケンスがa1,a2,a3,…,aGおよびb1,b2,b3,bG
である2つのコード{a}および{b}があるとすると、a1がb1よりも大き
いか、またはa2およびb2などから最大aNおよびbNまでを比較することに
よりa1がb1と同じであれば、{a}は{b}よりも「大きい」。
【0023】 典型的な数え上げ方法は、たとえば、確実に表中の第1のシーケンスが第2の
シーケンスよりも「大きく」、第2のシーケンスが第3のシーケンスよりも「大
きい」、などにすることにより、大きさの順に間隙シーケンスを表にすることで
ある。そして、数え上げられたコードは、表中の一致間隙シーケンスの位置であ
る。{a}および{b}における対応する間隙のすべてが同じであれば、シーケ
ンスは等しいと考えられる。
【0024】 さらに、本発明は、双方向の符号化方式が実現されることも可能にし、それに
より同じラベルコードが、たとえば図1に示すものなどのラベルが左から右へ、
または右から左へ読取られるかどうかに関係なく決定される。
【0025】 双方向コードは、一意の間隙シーケンス、たとえば上記の間隙シーケンス3,
2,2,1,7,0,0,2,1を並べ替えることにより生成される。間隙シー
ケンスの逆は、この場合には1,2,0,0,7,1,2,2,3を発生するよ
うに形成される。シーケンスおよびその逆が次に比較される。シーケンスがその
逆よりも「大きい」かまたは「等しい」のであれば、コードは双方向コードとし
て認められる。コードがその逆よりも小さければ、それは使用されない。10個
の要素および18の最大間隙寸法を有する図1に示すラベルのうち、このコード
空間に表現可能である781495個の一意の双方向コードがある。
【0026】 読取装置は間隙シーケンスを測定し、これが次にその逆と比較され得る;もし
逆シーケンスが2つのうち「より大きい」ものであれば、それは、測定された間
隙のシーケンスのデコードの代わりに使用される。典型的な数え上げ方法は、た
とえば、確実に表中の第1のシーケンスが第2のシーケンスより「大きく」、第
2のシーケンスが第3のシーケンスより「大きい」、などであるようにすること
により、有効な双方向間隙シーケンスを大きさの順に表にすることである。数え
上げられたコードは、表中の一致間隙シーケンスの位置である。
【0027】 双方向符号化方式の使用は、ラベルの読取の方向が決定されることを可能にす
る。方向発見双方向コードは、一意のコードの各々、たとえば上記のコード3,
2,2,1,7,0,0,2,1をとることにより見出される。間隙シーケンス
の逆は、この場合には1,2,0,0,7,1,2,2,3を発生するように形
成される。次にコードおよびその逆が比較される。コードがその逆よりも「より
大きい」のであれば、コードは、双方向を可能にする方向発見として認められる
。もしコードがその逆よりも「より大きく」なければまたはそれに「等しい」の
であれば、それは有効な一意のコードではない。10個の要素と18の最大間隙
寸法を有する図1に示すラベルについて、コード空間に表現することのできる7
80080個の一意の双方向方向発見コードがある。
【0028】 そのようなコードが読取られるとき、読取の方向は、読取られた間隙のシーケ
ンスとその逆とを比較することにより発見することができる。読取られた間隙の
シーケンスがその逆よりも「より大きい」のであれば、読取の方向は順方向であ
ると解釈される。そうでなければ、ラベルは、逆方向に読取られたものと診断さ
れる。
【0029】 そのようなコードにより、読取装置は、その逆と比較される間隙シーケンスを
測定する;逆シーケンスが2つのうちで「より大きい」ものであれば、それは、
デコーディングの際、測定された間隙のシーケンスの代わりに使用される。典型
的な数え上げ方法は、たとえば、確実に表中の第1のシーケンスが第2のシーケ
ンスよりも「より大きく」、第2のシーケンスが第3のシーケンスよりも「より
大きい」などであるようにすることにより、有効な双方向発見間隙シーケンスを
大きさの順に表にすることである。各一意のコードについてこの表中の単一のエ
ントリが間隙シーケンスおよびその逆にされた形のうち「より大きいもの」であ
る。数え上げられたコードは、表中の一致間隙シーケンスの位置である。
【0030】 方向情報は、有利には、個々の要素特性に符号化されるさらなる情報を解釈す
るために使用可能である。たとえば、図2に示すものなどのラベルについて、ラ
ベルが双方向の方向発見符号化方式で符号化されるならば、それはラベルの個々
の要素が明白に識別されることを可能とし、それにより符号化された情報が正し
く読取られることを可能にする。
【0031】 図3は、間隙の反復シーケンスで符号化されるラベル15を示す。ラベルの適
当な長さをスライスすることにより、一意のシーケンスが識別可能であり、ラベ
ルがデコードされる。たとえば、図3は4サイクルの反復コード16を示し、各
々が4つの同一の要素17を含む。
【0032】 図3に示すコードについての間隙シーケンスは、3,1,0,1,3,1,0
,1,3,1,0,1,3,1,0,1であり、3,1,0,1の基本シーケン
スの4個の繰返しである。この基本コードは、この例のパラメータである、4個
の間隙および5の最大間隙を有する。間隙の数Gおよび最大間隙寸法Mはコード
のパラメータであり、読取装置がデコード可能である任意の整数値であってもよ
いことが理解されなければならない。
【0033】 少なくともG個の連続した間隙が測定可能であるように繰返しコードのスライ
スが取られるならば、ラベルに符号化される情報が読取可能である。これは、少
なくともG+1個の完全な要素が読取られることを必要とする。リーダは、スラ
イス工程が材料要素を切り離す状況を考慮しなければならない。これらの部分的
要素は、読取装置が完全に無視するかまたは部分的要素からの信号として解釈す
るに違いない、歪んだ信号を与えるであろう。
【0034】 合計が最大間隙寸法である、整数g1,g2,g3,…,gGの各シーケンス
は、したがって、最大間隙寸法Mおよび間隙の数Gによって特徴づけられるコー
ド空間の一意のコードを表わす。たとえば、固定されたコード繰返し距離を示す
図3に示すラベルについて、可能なコードの合計は56個あり、そのほんの一部
のみが一意であり、反復循環コードに使用するのに好適である。たとえば、ラベ
ルのスライスがどこから取られるかについて制限はないので、繰返し間隙シーケ
ンス3,1,0,1で符号化されるラベルからのスライスは、間隙シーケンス1
,0,1,3を含み得る。したがって、これらのシーケンスは同じコードに対応
する。この例についての有効な一意のコードの数は14個である。
【0035】 間隙シーケンスをデコードするとき、読取装置によって検出される長さGの観
察される間隙シーケンスは、書込まれた第1の間隙が最大の間隙であるように、
順次回転により「正規化される」。同じ、最大寸法である2つの間隙があるなら
ば、隣接する間隙が比較などされる。たとえば、正規化されたときのコード1,
0,1,3は3,1,0,1であり、正規化されたときのコード2,0,1,2
は2,2,0,1である。次に、正規化された間隙シーケンスを数え上げて出力
コード数を与える。典型的な数え上げ方法は、たとえば確実に表中の第1のシー
ケンスが第2のシーケンスより「より大きく」、第2のシーケンスが第3のシー
ケンスよりも「より大きい」、などにすることにより、有効な正規化された間隙
シーケンスを大きさの順に表にすることである。そして、数え上げられたコード
は、表中の一致間隙シーケンスの位置である。
【0036】 したがって、本発明は、長いラベルが、双方向符号化方式を用いて間隙の反復
パターンで符号化されることを可能にする。ラベルの適当な長さをスライスする
ことにより、符号化される情報は、ラベルスライスの読取の方向や、またはラベ
ル中のどこからスライスが取られたかに関係なく、デコード可能である。したが
って、合計が最大間隙寸法である、整数g1,g2,g3,…,gGの各シーケ
ンスは、最大間隙寸法Mおよび間隙の数Gによって特徴づけられるコード空間に
一意のコードを表わす。たとえば、4個の間隙と5の最大間隙寸法を有し、固定
されたコード繰返し距離を有する図3に示すラベルについて、合計で56個の可
能なコードがあり、そのほんの一部のみが一意であり、可逆的循環コードでの使
用に好適である。たとえば、ラベルのスライスがどこから取られるかについての
制限はないので、繰返し間隙シーケンス3,1,0,1で符号化されるラベルか
らのスライスは、間隙シーケンス1,0,1,3を含み得る。したがって、これ
らのシーケンスは同じコードに対応する。同様に、シーケンス2,2,0,1は
、逆方向に読取られたシーケンス2,2,1,0と混同され得るが、これらのシ
ーケンスは、同じ双方向コードに対応する。たとえば、4間隙と、最大間隙寸法
5と、固定されたコード繰返し距離を備える一意の双方向コードの数は10個で
ある。
【0037】 そのようなラベルをデコードするために、読取られた、長さGの、「正規化さ
れた」逆にされた間隙シーケンスと「正規化された」逆にされていない間隙シー
ケンスとが比較され、2つのうち「より大きいもの」がデコードのために使用さ
れる間隙シーケンスである。典型的な数え上げ方法は、たとえば確実に表中の第
1のシーケンスが第2のシーケンスよりも「より大きく」、第2のシーケンスが
第3のシーケンスよりも「より大きい」、などにすることにより、一意の正規化
された可逆的間隙シーケンスを大きさの順に表にすることである。各一意のコー
ドについてこの表中の単一のエントリは、「正規化された」形と「正規化された
」逆にされた形とのうち「より大きいもの」である。そして、数え上げられたコ
ードは、表中の一致間隙シーケンスの位置である。
【0038】 この局面のある実施例では、連続的なスレッド状のラベルであるならば、その
一部が切断され物体を標識付けするために使用される。ラベルがデコードされる
ことを可能にするために、確実に適当な長さが切断されるようにすることが必要
である;ラベルの長さのどこから切断しようとも問題ではない。
【0039】 本発明に従えば、非常に長い繰返し距離を備える間隙のパターンを用いて長い
ラベルが符号化される。パターンは、デコード可能デブルーインシーケンス生成
器、またはNビットのシフトレジスタから典型的には形成され、互いに排他的に
「OR」が取られた2つのタップの内容からのフィードバックを備える擬似ラン
ダム生成器などの2進シーケンス生成器から生成される。シーケンス生成器は、
最大長シーケンスを与えるように選択される。間隙は、シーケンスの2進要素を
符号化するであろう。このように符号化されるとき、ラベルの十分な長さのスラ
イスが、シーケンス中の一意の位置を与えるようにデコード可能である。この一
意の位置は、ラベルコードとして解釈可能である。
【0040】 この発明の実施例は、長いラベルが、長さおよび幅などの特性が情報を符号化
するために用いられる非反復パターンの要素を用いて符号化されることを可能に
する。これらの要素は、予測可能なグリッドの位置に置かれる。パターンは、擬
似ランダム2進シーケンス生成器またはAデブルーインシーケンスなどの他のシ
ーケンス生成器などのシーケンス生成器から生成される。符号化された要素は、
シーケンスの2進要素を符号化する。このように符号化されるとき、ラベルの十
分な長さのスライスが、シーケンス中に一意の位置を与えるためにデコード可能
である。この一意の位置は、ラベルコードとして解釈されることができる。位置
のグリッドは、ラベルの走査の方向をデコードし、シーケンス中のラベルの一意
の位置をデコードして読取方向に関係なく一意の識別子を与えるために使用され
る。
【0041】 データを担持する要素のデコーディングを簡素化するために、基準要素が、デ
ータを担持する要素中に散在する予測可能な間隔で含まれてもよい。これらの要
素は、読取の方向が決定されることを可能にするための情報を与えることもでき
る。
【0042】 データを担持する要素に対して基準要素の位置決めは、データコードシーケン
スとは別個の余分の符号化情報を与える。この余分の情報は、正しいデコーディ
ングを検査するためにチェックサムとして使用可能であり、代替的に、余分の情
報は、複数のコードシーケンスの1つからのものとしてラベルコードを識別する
ために使用可能である。
【0043】 一例を図4に示す。コードは、基準要素18によって分離される、8個のデー
タ要素のブロックからなる。基準要素は、既知の寸法および形状である。基準要
素は、そのまわりの間隙の一意のシーケンスによって識別される。たとえば、図
示のコードでは、基準要素18a1つおきに、どちらの側にも大きい間隙を有し
、そのため認識可能である。中間基準要素18bは、片側にのみ大きい間隙を有
する。このように、基準は識別可能であり、読取の方向が決定可能である。この
例では、データ要素の4つのタイプがあり、4つのタイプのうちどれがデコード
されるかを識別することにより、2ビットの2進情報が、2値で00,01,1
0または11であると見出すことができる。データ要素のタイプの数は、2以上
であってもよい。16個のシーケンシャルなデータ要素からのデータを連結し、
読取の方向を考慮し、散在する基準要素を無視することにより、32ビットのシ
ーケンスが得られる。この32ビットのシーケンスは、一意であり、ラベル中の
16個のデータ要素が取られた非繰返しシーケンス中に位置を特定する。
【0044】 要素の間隔が名目上1.5mmであるならば、基準マーカ間隔が2mmである
と仮定して、このシーケンスは3800キロメートルを越えては繰返さない。任
意のところからのこのラベルの30mmのスライスが、最も近い要素位置、図示
の例では約1.5mmに位置決めするのに十分である。1億個を超える一意の3
0mmラベルが、この長いシーケンスを細分することにより作られる。パラメー
タは例であり、要素タイプの数、要素の数、基準マーキング間隙および要素のピ
ッチはすべて、そのような方式において変動可能であるパラメータであることが
理解されなければならない。
【0045】 この例では、基準マーカの位置は、各々が全長である、1組の8個のコードシ
ーケンスの1つから得られるものとしてコードを識別するために使用される。
【0046】 非繰返しパターンを有するこれらの長いコードのある実施例は、連続的スレッ
ドの形で幅の狭い可撓性の基板に付着される磁気的に活性の要素を用いるコード
である。ラベルシーケンス位置を決定することができるように、このスレッドは
十分な長さの衣服(garment)ラベルに織り込まれる。スレッドは、それが織り
込まれる衣服ラベルと特別の態様で整列する必要はない。
【0047】 ラベルを読取ることによりデコードされたシーケンス中の一意の位置は、衣服
のための一意の識別子である。デコード可能デブルーインシーケンスなどのシー
ケンスを用いることにより、一意の識別子は、ラベルのための一意の連続番号に
デコードされ得る。
【0048】 連続的な繰返しのコードおよび非繰返しコードの典型的な適用は、物体を製造
するために採用される製造方法が連続材料の加工を用いる状況において物体の標
識付けが必要とされる場合である。特定のタイプの標識付け、物体のファミリー
またはクラスが必要とされるならば、物体のタイプ、ファミリーまたはクラスが
、物体を標識付けするために使用されるコードによって表現できるように、記載
される繰返しのコードファミリーからのコードが使用される。物体が一意に符号
化される必要があるならば、非繰返しコードファミリーからのコードが適切であ
る。
【0049】 さらに、長い非反復コードが、連続スレッドの形で幅の狭い可撓性基板に付着
される磁気的に活性の要素を用いる実施例と関連づけて使用可能である。これは
、スレッドの一部を付着するかまたは埋込むことにより、機密書類、物体または
銀行券などのトークンを標識付けするために使用されてもよい。非反復シーケン
スの特性により、確実に書類は、書類の一部を形成するシーケンスの特定の部分
により決定される一意の識別情報を有するようになる。デコード可能シーケンス
を用いて、そのように標識付けされた物体のデコードされた識別情報は、単調に
増加するかまたは単調に減少する整数のシーケンスであるように配置可能である
【0050】 非反復シーケンスは、トラックが符号化された磁気要素のシーケンスから形成
される位置感知技術において使用可能である。読取アンテナの場所は、シーケン
スの短い部分を読取り、最も近い要素位置までトラック中のその位置を見つける
ことにより、決定可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従う符号化情報担体の図である。
【図2】 符号化された要素特性を有する符号化情報担体の図である。
【図3】 間隙の反復シーケンスを有する本発明に従う繰返し線形情報担体
の図である。
【図4】 本発明に従う非繰返しコードの図である。
【手続補正書】特許協力条約第19条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年1月16日(2001.1.16)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板によって支持されるかまたは基板に組込まれる複数個の
    個々の検出可能な要素を含む情報担体であって、要素間の間隔は、情報を符号化
    する役割を果たし、A+mGとして表わすことのできるようなものであり、Aは
    第1の固定値であり、mは(ゼロであってもよい)整数であり、Gは第2の固定
    値である情報担体において、整数mの値は、予め定められた数学的シーケンスに
    よって導き出される整数であるように選択されることを特徴とする、情報担体。
  2. 【請求項2】 基板によって支持されるかまたは基板に組込まれる複数個の
    個々の検出可能な要素を含む情報担体であって、要素間の間隔は、情報を符号化
    する役割を果たし、A+mGとして表わすことのできるようなものであり、Aは
    第1の固定値であり、mは(ゼロであってもよい)整数であり、Gは第2の固定
    値である情報担体において、整数mの値は、乱数生成器によって導き出される整
    数であるように選択されることを特徴とする、情報担体。
  3. 【請求項3】 整数mの値は、デブルーインシーケンスによって導き出され
    る整数であるように選択される、請求項1に記載の情報担体。
  4. 【請求項4】 整数mは、シーケンス生成器により選択される、請求項1ま
    たは3に記載の情報担体。
  5. 【請求項5】 前記固定値AおよびGは長さの単位である、請求項1から4
    のいずれかに記載の情報担体。
  6. 【請求項6】 前記固定値AおよびGは角度である、請求項1から5のいず
    れかに記載の情報担体。
  7. 【請求項7】 隣接する検出可能な要素間の間隔は、ある要素の中点から隣
    接の要素の中点までで測定される、請求項1から6のいずれかに記載の情報担体
  8. 【請求項8】 前記検出可能な要素は磁気的に活性の要素である、請求項1
    から7のいずれかに記載の情報担体。
  9. 【請求項9】 前記磁気的に活性の検出可能な要素は、透磁率が高く保磁力
    の低い、磁化の容易軸を有する材料を含む、請求項8に記載の情報担体。
  10. 【請求項10】 前記検出可能な要素は、光学的に検出可能な材料から形成
    される、請求項1から9のいずれかに記載の情報担体。
  11. 【請求項11】 磁気要素の各々の前記磁気特性は、情報担体を符号化する
    役割を果たす、請求項8または9に記載の情報担体。
  12. 【請求項12】 要素の相対的な大きさもが情報を符号化する役割を果たす
    ように、要素のジオメトリ的特性が変化させられる、請求項1から11のいずれ
    かに記載の情報担体。
  13. 【請求項13】 要素の少なくとも1つの磁気的またはジオメトリ的特性は
    既知であり、それにより他の検出可能な要素の磁気的またはジオメトリ的特性に
    ついての基準要素として振舞う、請求項11または12に記載の情報担体。
  14. 【請求項14】 前記磁気要素の相対長さも情報を符号化する役割を果たす
    ように、磁気要素の長さが変化させられる、請求項11、12または13のいず
    れかに記載の情報担体。
  15. 【請求項15】 前記数学的シーケンスは反復シーケンスである、請求項1
    から14のいずれかに記載の情報担体。
  16. 【請求項16】 前記基板は線形ストリップを含む、請求項1から15のい
    ずれかに記載の情報担体。
  17. 【請求項17】 符号化された情報は、予め定められた経路に沿って考えた
    とき隣接する要素間の間隔を検出することにより決定される、請求項1から16
    のいずれかに記載の情報担体。
  18. 【請求項18】 前記予め定められた経路に沿って第1の方向に考えたとき
    、隣接する要素間の間隔のシーケンスが、経路に沿って前記第1の方向と反対の
    第2の方向に考えたとき隣接する要素間の間隔のシーケンスと同一であるように
    、mの値が選択される、請求項17に記載の情報担体。
  19. 【請求項19】 要素間の間隔は、予め定められた経路の方向が決定可能で
    あるようなものである、請求項18に記載の情報担体。
  20. 【請求項20】 基板によって支持されるかまたは基板に組込まれる複数個
    の検出可能な要素を利用する情報符号化方法であって、要素間の間隔が情報を符
    号化する役割を果たしA+mGとして表わすことのできるようなものであるよう
    に、前記要素は互いから間隔をあけられ、Aは第1の固定値であり、mは(ゼロ
    であってもよい)整数であり、Gは第2の固定値である情報符号化方法において
    、整数mの値は、予め定められた数学的シーケンスによって導き出される整数で
    あるように選択されることを特徴とする、情報符号化方法。
  21. 【請求項21】 基板によって支持されるかまたは基板に組込まれる複数個
    の検出可能な要素を利用する情報符号化方法であって、要素間の間隔が情報を符
    号化する役割を果たし、A+mGとして表わすことのできるようなものであるよ
    うに、前記要素は互いから間隔をあけられ、Aは第1の固定値であり、mは(ゼ
    ロであってもよい)整数であり、Gは第2の固定値である情報符号化方法におい
    て、整数mの値は、乱数生成器によって導き出される整数であるように選択され
    ることを特徴とする、情報符号化方法。
  22. 【請求項22】 方法は、請求項3から19のいずれかに記載の情報担体を
    利用する、請求項20または21に記載の情報符号化方法。
  23. 【請求項23】 コードは、隣接する要素の各対間の間隔を検出し、かつタ
    グ上の間隔の順序を維持するが最大の大きさの間隔で始まるシーケンスとして間
    隔を表わすことにより読取られ、最大の大きさに等しい2つ以上の間隔があるな
    らば、該シーケンスが数として読取られるならば可能な限り最高の値を有するよ
    うに、該シーケンスの開始値が選択される、請求項20、21または22のいず
    れかに記載の情報符号化方法。
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