JP2003507795A - 磁気素子の特性の測定 - Google Patents

磁気素子の特性の測定

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Abstract

(57)【要約】 向き、保磁力、バイアスおよび応答振幅などの磁気双極子素子の異なる特性を判別する方法とそのような素子を含む磁気タグを読み取るためのタグ読み取り装置。素子は、回転磁界により走査され、2組の遷移データが判別される。遷移データの組がそれぞれの素子に関連付けられ、分析されて、素子ベクトルにそって分解される平均磁界値が求められる。これらの磁界値を使用して、保磁力などの素子の特性を判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、磁気素子に関するものであるが、特に排他的にではなく磁気素子を
区別する方法およびそれぞれ保磁力、飽和双極子モーメント(つまり、応答振幅
)、向き、およびバイアス磁界が異なることがある1つまたは複数の磁気素子を
含む磁気データ・タグを読み取る方法と装置に関するものである。
【0002】 (背景) 同時係属出願PCT公告番号W099/35610では、保磁力の低い磁気材
料から加工したタグを主に対象とするタグおよび読み取り装置システムが記述さ
れており、素子は異なる向きを持ち、データは主に素子相互の向きを使用して記
録される。説明されているシステムでは、タグ素子の保磁力はすべて同じであり
、インテロゲーション・フィールド(interrogation field
)と比較して非常に小さい。
【0003】 (発明の概要) 本発明によれば、少なくとも1つの磁気素子を持つ磁気タグ(magneti
c tag)を読み取る方法が提示され、この方法は、走査磁界でタグに問い合
わせを行い、少なくとも1つの磁気素子の磁化状態の変化と関連する遷移データ
を判別し、遷移データを1つまたは複数のそれぞれの素子に関連付け、素子ごと
に、その素子の遷移データに対応する素子の方向を判別するステップを含む。
【0004】 素子の方向は、素子の方向にそって分解される遷移磁界ベクトルの散乱を最小
限に抑える方向を選択することにより判別するのが好ましい。 各素子の遷移データは、2組にグループ分けすることができ、順方向遷移およ
び逆方向遷移と呼ぶことができる。順方向遷移グループのものはすべて、素子ベ
クトルにそって磁界ベクトルdH/dtの正の成分を持ち、逆方向グループのも
のはすべて、素子ベクトルにそってdH/dtの負の成分を持つ。素子ベクトル
にそって分解される平均磁界ベクトルを計算できる。素子の保磁力は、順方向平
均値と逆方向平均値の差の1/2として計算され、素子にそったバイアス磁界は
、順方向平均値と逆方向平均値の合計として計算される。
【0005】 本発明によれば、さらに、複数の磁気素子を区別する方法が提示され、この方
法は、走査磁界を素子に加え、各素子の方向を判別し、素子ごとに素子が磁化状
態を切り替える素子の方向における磁界の成分を判別し、前記成分から、素子ご
とに素子のそれぞれの特性を判別するステップを含む。
【0006】 本発明はさらに、磁気素子について、素子の保磁力、素子の方向で分解される
局所的磁界バイアス、および素子の向きからなる複数の特性のうち1つまたは複
数を判別する方法を含み、この方法は、変化する磁界を素子に加え、素子の方向
を判別し、素子が磁化状態を切り替える素子の方向において磁界の成分を判別し
、前記成分から、素子の1つまたは複数の特性を判別するステップを含む。
【0007】 本発明によれば、さらに、少なくとも1つの磁気素子を持つ磁気タグを読み取
る磁気タグ読み取り装置も提示され、この方読み取り装置は、走査磁界でタグに
問い合わせを行う手段と、少なくとも1つの磁気素子の磁化状態の変化と関連す
る遷移データを判別する手段と、遷移データを1つまたは複数のそれぞれの素子
に関連付ける手段と、素子ごとに、その素子の遷移データに対応する素子の方向
を判別する手段を備える。
【0008】 添付図面を参照しながら例を用い本発明の実施形態について説明する。 (詳細な説明) 図1を参照すると、磁気タグ読み取りシステムは磁気データ・タグ1、インテ
ロゲーション・ユニット2、およびシグナル・プロセッサ/コントローラ3を備
える。本発明による磁気タグ読み取り装置とともに使用する磁気タグ1は、保磁
力、局所的バイアス磁界、および応答振幅、さらに向きが異なる素子を使用して
情報を記録できる。これは、PCT公告番号W099/35610に記述されて
いるタグ、さらにたとえば米国特許第5204526号、米国特許第57292
01号、およびW098/26312に記述されているタグを含む。大まかに言
うと、磁気タグ1は、素子の特性、たとえば保磁力に応じて加えられた磁界の所
定の値で磁化状態、たとえば磁化方向を通常切り替える磁気素子を備える。これ
らの素子は、たとえば薄膜素子、双安定素子、バルクハウゼン・ワイヤ素子、お
よび高透磁率素子を含む。切り替えを発生する加えられる磁界は、素子の方向の
インテロゲーション・フィールド・ベクトル(interrogation f
ield vector)の成分大きさによって異なる。
【0009】 図2を参照すると、タグ1はラベル付けまたはタグ付けされるアイテム4に取
り付けられており、インテロゲーション・ユニット2内のインテロゲーション・
ボリューム5の中に配置されている。インテロゲーション・ユニット2は、送信
コイル・セット7および受信コイル・セット8を備えるアンテナ6を含む。タグ
1は、プロセッサ/コントローラ3の制御装置10のもとで送信コイル・セット
7により発生した走査磁界9から問い合わせが行われる。問い合わせ磁界9に応
答して、タグ1は検出可能な磁界応答11を発生するが、これは受信コイル・セ
ット8で検出される。プロセッサ/コントローラ3は、送信コイル・セット7お
よび受信コイル・セット8からそれぞれ入力信号12、13を受信し、信号を処
理してタグに格納されているデータをデコードし、これを出力14に出す。
【0010】 図3を参照すると、プロセッサ/コントローラ3は、送信コイル・セット7を
駆動するための波形発生装置と、送信コイル・セット7および受信コイル・セッ
ト8からそれぞれの入力信号12、13を受信するためのデータ収集回路16と
、データ収集回路16から得られた出力信号18を処理しデコードされたタグ・
データ14を供給するためのタグ・データ17を備える。
【0011】 送信コイル・セット7および受信コイル・セット8について、図4から図8を
参照しながら詳述する。 図4および図5は受信コイル・セット8の図である。レシーバ・コイルは、直
径200mm、長さ400mmの円柱形状20で製作されている。図4は、イン
テロゲーション・ゾーン内のタグ磁気素子と結合するのに使用される3組の直交
するコイルを示している。y軸方向では、レシーバ・コイル・セットは4つのコ
イル21、22、23、24を備える。内側コイル22、23は、フォーマー2
0に配置されており、x軸方向25にそって120mm伸びている。2つの内側
コイル22、23は0.4mmのecwを100巻きしたものである。外側コイ
ル21、24は、0.4mmのecwを58巻きしたもので、直径260mmの
第2の同軸フォーマー(図には示されていない)に巻いている。コイルはx軸方
向にそって156mm延びている。4つのコイル21、22、23、24は、図
に示されている電気的な意味で直列接続し、わずかな機械的再調整で「バランス
」をとり、一様な磁界に対する0感度を実現している。図に示されている第2の
レシーバ・コイル・セットは、z軸方向のタグ発生磁界に敏感に反応する。この
コイルは、コイル21、22、23、24と同一であるが、図に示されているよ
うに90度まで回転する。x軸方向のタグ発生磁界に敏感に反応する第3のコイ
ル・セットは2つのソレノイド・コイル26、27を備える。内側コイル26は
、100巻きの0.4mmのecwであり、フォーマー20に巻き付けられてお
り、長さは120mmである。外側コイル27は、58巻きの0.4mmのec
wであり、第2の直径260mmの同軸フォーマーに巻き付けられており、長さ
は156mmである。図5は、内側フォーマー20と外側フォーマー28に巻き
付けられたすべてのコイルを示している。
【0012】 図6は、3つの直交する送信コイル構成7を示している。コイルは、長さ37
0mm、直径300mmの円柱状フォーマー30に巻き付けられている。4つの
コイル31、32、33、34によりy軸方向に一様な磁界が発生する。第1と
第3のコイル31、33は、コイル15、16と似た「修正ヘルムホルツ」配置
となっている。第2と第4のコイル32、34は、第2の修正「ヘルムホルツ」
配置をとり、磁気軸は第1と第3のコイル31、33から25度のオフセットと
なっている。2つの「修正ヘルムホルツ」コイル・セットは、磁気軸がy軸方向
のいずれかの側に12.5度となっている。第1のコイル31は、50巻きの1
.4mmのecwであり、フォーマーにそって長さ370mm延びている。この
コイル31がフォーマー30の開放端の間に接続されている場合、コイルは平坦
な半円で総コイル開口幅は570mmである。ソレノイド(x方向)にそって配
置されているコイル31の2つのエッジはフォーマーの軸中心で120度となっ
ている。第2から第4までのコイル32、33、34は、サイズも形態も同一で
ある。フォーマー30を中心とするその向きについては上述したとおりである。
4つのコイルは図に示されている意味で直列接続されている。第2の送信コイル
・セットは、z軸方向に一様な磁界を発生する。このセットは、図に示されてい
るように直交する方向に向きをとる4つの同じコイルを備える。
【0013】 最後のトランスミッタ・コイルは、長いソレノイド・コイル35であり、コイ
ル・フォーマーに1.4mmのecwを260巻きしたものである。これにより
、x軸方向に一様な磁界が発生する。
【0014】 図7は、3つの直交する方向で一様な磁界を発生するための送信コイル配置全
体を示している。図8は、アンテナ6を示している。フォーマー30の送信コイ
ルは、レシーバ・コイル・チューブ20と同軸となるように配置されている。イ
ンテロゲーション・ボリューム5は、さらに190mm IDの同軸チューブ(
図には示されていない)で定められ、これはアンテナ6における可能なタグ位置
決めに対する機械的制約を定めるために使用される。最高感度の縦領域は長さ1
0cm未満であり、読み取り装置チューブの軸にそって10cm以上隔てられた
ときにタグを正確に読み取れる。
【0015】 図9は、磁気タグに格納されているデータをデコードするのに必要なステップ
の全体的順序を示している。第1の段階はデータ収集である(ステップs1)。
データは、走査インテロゲーション・フィールド9をタグ1に適用した結果生じ
る磁界11を検出し、得られた信号をデジタイズし、後で処理するためにデジタ
イズされた信号を格納するステップにより収集される。これにより、3チャネル
分の入力データが得られ、それぞれx、y、z軸方向に対応する。デジタル信号
処理を実行して、個々の切り替え点を識別するが、ここでは遷移とも呼ぶ(ステ
ップs2)。その結果、遷移情報の配列が得られる。各遷移は、1つの素子と関
連付けられ(ステップs3)、素子の配列が得られる。その後、素子を個別にデ
コードする(ステップs4)。最後に、タグをデコードし、タグ値データを得る
(ステップs5)。
【0016】 データ収集 図10を参照すると、本発明によるシグナル・プロセッサ/コントローラ3の
実例は、波形発生用のNational Instruments社製PCI6
711 4チャネルDACカード39とデータ収集用のNational In
struments PCI6110E 4チャネルADCカード40を備える
。カードは、Windows95(商標)が稼動している業界標準IBM互換P
C41に装着する。波形発生カード39はソフトウェア制御のもとで、3つの送
信励起電圧42、43、44を発生し、これらの電圧はそれぞれのローパスフィ
ルタ45、46、47に通され、それぞれの電力増幅器48、49、50で増幅
され、それぞれの直交する送信コイルを駆動するが、これらは、それぞれのキャ
パシタ51、52、53、および抵抗器54、55、56との直列共振構成で配
列されている。駆動電流はたとえば、2.5kA/mのインテロゲーション・フ
ィールドを発生するのに3Armsである。トランスミッタ電流は、それぞれの
電流感知抵抗器57、58、59によって監視され、それぞれの増幅器60、6
1、62を通じて入力63、64、65としてデータ収集カード40に供給され
、そこで、たとえば160kHzのサンプリング・レートでデジタイズされる。
瞬間送信磁界ベクトルは、送信コイル磁界と電流応答との関係を知ってこれら3
つの信号から判別できる。たとえば、システムのプレキャリブレーションは、駆
動電流の異なる値について送信磁界を測定することにより実行される。
【0017】 直交するレシーバ・コイル内に誘発した信号は、それぞれの増幅器66、67
、68によって増幅され、送信磁界を除去するためそれぞれの130Hzノッチ
・フィルタ69、70、71に通され、入力72、73、74としてデータ収集
カードに供給され、そこで、たとえば160kHzのサンプリング・レートでデ
ジタイズ(digitise)される。データ収集は、データがクロックに同期
してバッファに格納され、後から非同期にバッファから読み出されるようにバッ
ファリングされる。バッファの深さは、後の処理ステップで最悪の待ち時間に対
応できる十分なものである。
【0018】 この例では、連続走査で、公称130Hz回転磁界に基づきタグに問い合わせ
を行い、その法線ベクトルは完全球面上で螺旋状走査をなぞるように配列され、
球の一方の極から他の極への経路を辿り、戻る。「送信済み」Bインテロゲーシ
ョン・フィールドの成分は以下の式で与えられる。
【0019】
【数1】
【0020】 ただし、tが時間、ωは130Hzの走査の角周波数、φ=(定数)*θ、お
よびθ=cos-1(1−t/T)である。Tは、完全な問い合わせ1回の合計時
間である。
【0021】 図11は、データ収集カード40の入力63、64、65で受信される3つの
送信電流波形80、81、82を示している。 デジタル信号処理 データ収集カード40へのデータ入力で実行されるデジタル信号処理段(ステ
ップs2)について、図12の処理アルゴリズムの流れ図の説明を参照しながら
説明することにする。
【0022】 DSPアルゴリズムの目的は、個々の遷移を識別し、後の処理アルゴリズムの
各遷移ごとに関連するすべてのパラメータを記録することである。これにより、
後の処理段に受け渡されるデータの量が大幅に低減する。
【0023】 DSPアルゴリズムは、データ収集プロセスによって出力されるサンプル・デ
ータの3つのチャネルに作用する。図13は、単一の遷移に対するx、y、zチ
ャネルでの生のインパルス応答を示している。
【0024】 図12を参照すると、第1のステップs10で、FIRフィルタが3つすべて
のチャネルに適用され、レシーバ・ベクトルを形成する3組のフィルタ処理され
たデータを出力する。最も単純なフィルタは、3つの矩形セクションからなり、
生データのピークの高さを測定する方法を実現する。中央セクションの幅がwで
高さ+1であれば、外側の2つのセクションの幅はw/2で高さ−1である。幅
wは、通常、磁気素子の応答時間と同じ値、たとえば20〜30μsである。
【0025】 送信磁界ベクトルHを使用して、x、y、およびzレシーバ・コイル内の素子
遷移の正しい極性を求める。レシーバ・コイル内の遷移極性は、レシーバ・コイ
ルの方向の磁界ベクトルdH/dtの変化率の極性に直接関係する。dH/dt
の値を使用して、「極性ベクトル」を生成するが、それぞれの成分は値として±
1をとることができる。極性ベクトルとフィルタに通されたレシーバ・ベクトル
とのスカラー(ドット)積を計算し(ステップs11)、レシーバ・ベクトルの
大きさである正の値に結果の符号(±1)を掛ける(ステップs12)。その結
果、図14に示されている複合信号が得られ、すべての素子の遷移の極性は常に
同じであり、単純なピーク検出器を使用してピーク値を測定できる。
【0026】 ピーク検出手法は、当業ではよく知られている。この場合、単純なしきい値を
使用してピーク検出器入力データのゲートとし、スプリアス・ピークとして現れ
るノイズを避ける。3つまたはそれ以上の値がしきい値を超えたとき(ステップ
s13)、また現在値が前の値および次の値よりも大きい場合(ステップs14
)に、ピークを識別する。ピークの時間を、3点を通る二次式による単純な当て
はめでサンプル周波数よりも高い分解能で補間する。
【0027】 各遷移に対するデータは配列内に格納される(ステップs15)。データには
次のものがある。 時間 磁界ベクトル(H) 磁界ベクトルの変化率(dH/dt) レシーバ・ベクトル(生ベクトルとFIRフィルタに通されたベクトルの両
方) 素子関連付け 素子関連付けアルゴリズムは、遷移データ転をタグ内の特定の磁気素子と関連
付ける機能を持つ。後の処理ステップで、孤立している各磁気素子のデータを分
析し、複数の素子を一連の比較的単純な数値解法に分けることにより見かけ上複
雑な問題の複雑さを減らすことができる。
【0028】 素子が一般に並列であるかどうかに応じて、遷移を素子に関連付けるために使
用する2つの主要なメカニズムがある。これらについて以下に説明する。一般の
場合、第1のステップで、非並列アルゴリズムを使用してグループに分け、必要
ならば、各個別グループを分析して、複数の並列素子または並列に近い素子を含
むかどうかを調べる。
【0029】 非並列素子の場合、フィルタに通されたレシーバ・ベクトルを使用して素子間
の遷移を分離する。これは図15から明らかにわかり、この図は7つの非並列素
子を持つ例のタグの3D散布図にフィルタに通されたレシーバ・ベクトルを示し
ている。散布図を調べると、遷移点の大半が原点を通る7つの異なる直線のうち
の1つにそって描かれており、例のタグには7つの識別可能な素子の方向がある
ことを示している。それぞれの方向は、2つのパラメータによって記述すること
ができ、したがって、遷移を2Dで複数のグループにクラスタ化できる。この多
次元クラスタ化を実現するために使用できる異なる適切な手法がいくつかある(
たとえば、S.Makeig、S.Enghoff、T−P.Jung、M.W
esterfield、J.Townsend、E.Courchesne、お
よびT.J.Sejnowski著「Moving−Window Indep
endent Component Analysis of Event R
elated EEG Data:Component Stability,
Journal of Neurophysiology」)。特定のタグ構造
に関する詳細がわかれば、問題を簡素化できる。たとえば、すべての素子が同じ
平面内にあれば、問題は一次元の問題に還元できる。予想される素子の数がわか
れば、クラスタ化プロセスの助けになる。
【0030】 素子の数が判明している平面タグの特定の場合では、図16に概要が示されて
いるアルゴリズムが使用される。遷移の平面に対する法線は、たとえば、数値プ
ロセスで求められる(ステップs20)。たとえば、すべてのレシーバ・ベクト
ルと推定方向ベクトルとのドット積を計算し、このプロセスをドット積の大きさ
の合計が最小になるまで繰り返す。これにより、問題は一次元の問題、つまり平
面内の角度の問題に還元される。平面内のベクトルの組は、各ベクトルから順繰
りにそれ自身と平面に対する法線とのドット積を単に引くことにより元のベクト
ルの組から計算で求めることができる。平面内の2つのベクトルのなす平面内の
角度はドット積を使用して通常のように簡単に計算できる。平面内の角度はすべ
て、必要に応じて180度の倍数を加算または減算して範囲0〜180度に収ま
るようにした。このアルゴリズムにより、第1の点など、ある種の任意のデータ
に関して平面内角度のヒストグラムを計算する。たとえば、ヒストグラムのビン
が1度幅だとすると、n番目のビンは範囲n度〜(n+1)度の範囲に収まる個
数の角度を含む。これにより、素子ごとに1つのピークとして一連のピークが得
られるのがふつうである。たとえば、このアルゴリズムでは、遷移配列から第2
の点を求め(s21)、第1の点に関する平面内角度を測定し(ステップs22
)、ヒストグラムの適切なビンを増分する(ステップs23)。このプロセスは
、すべてのデータが処理されるまで繰り返す(ステップs24)。ガウスの平滑
化をヒストグラム・データに適用した後(ステップs25)、このヒストグラム
の最高のピークを求めてタグ内の素子の方向を見つけることができる(ステップ
s26)。所定の方向の素子に属する遷移を判別するために、アルゴリズムでは
、この方向の(平面内の)2度以内であるすべての遷移を見つける。処理された
ピークを計算から除外し(ステップs28)、この処理シーケンスを繰り返して
(ステップ26からs28)、すべてのデータを処理する(ステップs29)。
【0031】 並列素子を分離するために、アルゴリズムでは、素子の回りの磁界ベクトルH
の連続走査の2つの特性、つまり、第1は最低から最高までの保磁力の順序で素
子が遷移すること、第2は磁界ベクトルHが一方向での最高の保磁力を持つ素子
の最後の遷移から逆方向での最低の保磁力の素子の第1の遷移まで少なくとも9
0度回転するという特性を利用する。
【0032】 送信磁界が十分に高い値に達しないため素子のいくつかが状態を変えない場合
、180度の走査で素子よりも遷移が少なくなる。この場合、遷移は「失われて
いる」状態であり、最高の保磁力の素子から始まる。図17は、異なる保磁力を
持つ3つの並列素子について送信磁界が数回転したときのフィルタに通された複
合波形を示している。各素子は、それぞれのピーク90、91、92と関連して
おり、異なる素子に属している遷移を分離するのが比較的簡単である。これを実
行するアルゴリズムの概要を図18に示す。
【0033】 これは、毎回新しい遷移を識別するごとに増分され、フィールドが遷移から遷
移の間に90度以上回転するごとに0に設定される素子カウンタを保持すること
により動作する。データは、遷移配列から抽出され(ステップs30)、アルゴ
リズムにより、最後の遷移点以降に90度を超えて送信磁界が回転したかどうか
を判別する(ステップs31)。回転していれば、素子カウンタは0にリセット
される(ステップs32)。この後に、遷移に対応する素子番号が素子カウンタ
の現在値に応じて設定される(ステップs33)。素子カウンタが増分され(ス
テップs34)、プロセスが次の遷移点について繰り返される(ステップs30
)。たとえば、素子カウンタの0調整の後の第1の遷移は素子0と関連付けられ
、その次は素子1と関連付けられ、というように、磁界が90度を超えて回転す
るまで続けられる。
【0034】 素子のデコード 素子デコード・アルゴリズムの目的は、1つの素子に属する遷移データをとり
、この素子の最良適合方向ベクトルを求めることである。方向が判明したら、素
子の保磁力、および素子ベクトルにそったネットDC磁界または「バイアス」を
計算できる。
【0035】 図19は、有限な保磁力を持つ単一磁気素子の遷移点磁界ベクトルの3D散布
図である。この例では、磁界はおおよそ球面を走査し、遷移点はおおよそ2つの
円93、94上にある。より一般的に述べると、遷移点は2つの平面のうちの一
方に置かれていると予想される。散布図内の遷移データの表示を傾けることによ
り、図20に示されているように、2つの平面のエッジが接していることがわか
る。太い縦の矢印95は素子ベクトルを示す。
【0036】 素子デコード・アルゴリズムでは、この方向で分解される磁界ベクトルの分散
を最小にすることにより素子の最良ベクトル方向を求めようとする。図21は、
正しい方向にない素子ベクトルについて推定値96をとった状況を示している。
遷移93の上側の組をとると、これらが素子ベクトル96に射影されたときに、
延長された分布97(暗色の部分で示される)がベクトル96にそって形成され
ることは明らかである。ベクトルを回転させると、この分布の範囲は、ベクトル
がタグ素子の実際の方向に一番近いときに最小となる。
【0037】 図22は、反復解法プロセスで使用される誤差を計算するためのアルゴリズム
の流れ図である。このアルゴリズムでは、素子ベクトル方向Vの現在の推定値を
使用する。最初、これは、素子関連付けアルゴリズムから得られるベクトル方向
である。
【0038】 第1のデータ点が取り出され(ステップs40)、上で図12に関して説明し
たように、方向推定値VとdH/dtに対する極性ベクトルとのドット積が計算
される(ステップs41)。これが、つまり上側の遷移の組について正であれば
、磁界ベクトルと素子ベクトルのドット積を計算し(ステップs43)、上側の
統計量の組に加える(ステップs44)。このドット積で、素子ベクトルにそっ
て磁界ベクトルの成分を分解する。ステップs41で負のドット積で示されてい
る、下側の遷移の組についても同じ計算を実行する(ステップs45、s46)
。上側と下側(順方向と逆方向)の遷移の組は、素子の方向にそってdH/dt
の符号により区別されるか、またはそれとは別に、素子の方向にそってフィルタ
処理されたレシーバ・ベクトルの符号により区別される。この手順を、すべての
データ点について繰り返す(ステップs47)。上側と下側の遷移の組の遷移の
個数の重みを付けて、上側と下側の遷移の組のそれぞれの分散から別々に分散の
平均値を計算する(ステップs48)。標準の公式を使用してデータの各組につ
いて分散を計算する。一組の測定データ点について、分散var(x)はxの平
方の平均からxの平均の平方を引いた値、つまり数式で表すと次のようになる。
【0039】 var(x)=<x2>−<x>2 分散var(u)を持つNu上側遷移点uおよび分散var(l)を持つNl
側遷移点lの重み付き分散は以下の式で与えられる。
【0040】
【数2】
【0041】 重み付き分散は、推定されたベクトル方向の誤差の測定基準として使用される
。推定方向が実際の素子方向に等しい場合、重み付き分散は一般に最小値を持つ
。遷移磁界の決定には材料の性質上電子ノイズやランダム性などの発生源から生
じる一定量のノイズが常に存在するため値は決して0にならない。最も単純な場
合、分散は球の極座標(r、θ、φ)からのθやφなどの2つの方向変数の関数
(解析関数ではなく数値的に求められる関数)である。この関数の値は、標準数
値最小化アルゴリズムを使用して最小にできる。分散は、理想的な方向からの逸
脱にともなっておおよそ二次の項に比例して変化し、これは、最小化アルゴリズ
ムが極端に効率的な場合があることを意味する(「二次」の場合は一般に最も簡
単であると考えられている)。多変数数値最小化アルゴリズム(multi−v
ariate numerical minimisation algori
thm)は当業ではよく知られており、たとえばPowellの方法などがある
【0042】 重み付き分散が最小でない場合(ステップs49)、適切な最小化アルゴリズ
ムに従って方向推定値Vを調整し(ステップs50)、新しい値Vでアルゴリズ
ムを再実行する。重み付き分散を最小化すると、上側と下側の遷移の組に対する
磁界の平均値が計算される(ステップs51、s52)。素子の保磁力は、2つ
の切り替え磁界の差の1/2として計算され(ステップs53)、素子にそった
DC磁界は、2つの切り替え磁界の合計として計算される(ステップs54)。
【0043】 追加パラメータは方向とともに数値最小化に加えることができ便利である。追
加する最も重要な項は、ベクトル速度であり、これによりアルゴリズムではデコ
ード・プロセスでタグ素子の移動を取り扱える。そこでステップs41、s43
、s45の素子方向は、遷移が発生する時間の関数であり、分散に対する関数は
4つのパラメータ(たとえば、θ、φ、dθ/dt、およびdφ/dt)に依存
する。再び、この関数は、標準多変数最小化アルゴリズムを使用して簡単に最小
にできる。
【0044】 多くの磁気素子が理想的な振る舞いをせず、dH/dtの値に応じて切り替え
磁界(または保磁力)の著しい変化を示す。素子にそって解かれる切り替え磁界
の一般形式は以下のとおりである。
【0045】
【数3】
【0046】 ただし、a、bなどは任意の指数である。係数kが判明している場合、H0
値は、測定された切り替え磁界から計算で求めることができ、この値の分散は前
のように最小化できる。係数kが判明していないが、値a、bが判明している場
合、数値最小化の関数はさらに、係数kを関数の引数として含むだけでなく、方
向および速度の項も含む。この場合、値kを使用して、異なる種類の材料を区別
することができ、より多くのデータを格納できる。
【0047】 異方性の薄膜磁気材料は他の形の非理想的な挙動を示す場合がある。磁化容易
軸を持つ材料の場合、磁化容易軸に垂直な平面内磁界は材料が切り替わる磁界に
影響を及ぼすことがある。上述のと似たアプローチを使用して、生切り替え点か
ら公称定数値H0を計算できる。
【0048】 タグ・デコード 本発明による読み取り装置からの各磁気素子の一次出力データは以下のとおり
である。
【0049】 読み取り装置の向き(ベクトル) 素子の保磁力(スカラー) 各素子にそったバイアス磁界(スカラー) 振幅応答(スカラー) 各素子の二次データには次のものがある。
【0050】 dH/dtの係数 垂直磁界係数 応答時間 特性応答「形状」またはスペクトル 一次パラメータの統計的分布 このデータには、タグの構造に関してほとんど仮定がない。タグの構造(たと
えば、素子がバイアス磁気素子を共有する)を使用して、詳細な内容、たとえば
、バイアス磁界の全体の大きさと方向を与えることができる。選択された符号化
方式の詳細を使用して、これらすべての生パラメータをタグに格納される有用な
データに翻訳する。
【0051】 本発明の上の例は、制限するのではなく、説明することを目的としている。当
業者であれば、詳述した実装にはさまざまな修正およびバリエーションがありえ
ること、また付属の請求項で定められているように本発明の範囲と精神の範囲内
にあると考えられることを理解するであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 磁気データ・タグ読み取りシステムの概略図である。
【図2】 図1の磁気データ・タグ読み取りシステムの構成要素を詳細に示す概略図であ
る。
【図3】 図1および図2に示されているシグナル・プロセッサ/コントローラの詳細を
示す概略図である。
【図4】
【図5】 受信コイル・セットの図である。
【図5】 受信コイル・セットの図である。
【図6】 送信コイル・セットの図である。
【図7】 送信コイル・セットの図である。
【図8】 送信コイル・セットと受信コイル・セットを備えるアンテナの図である。
【図9】 処理アルゴリズムの全体を示す流れ図である。
【図10】 データ収集回路の概略図である。
【図11】 送信電流波形の図である。
【図12】 信号処理およびフィルタ処理アルゴリズムの流れ図である。
【図13】 単一の素子遷移について、x、y、およびzレシーバ・コイル・プリアンプか
らADCへの入力のところに現れる信号の図である。
【図14】 図13の信号の複合フィルタ出力の図である。
【図15】 フィルタ処理されたレシーバ・ベクトルの3D散布図である。
【図16】 平面タグに使用されるクラスタ化アルゴリズムの流れ図である。
【図17】 3つの並列素子の複合フィルタ出力の図である。
【図18】 並列素子クラスタ化アルゴリズムの流れ図である。
【図19】 単一素子の遷移磁界ベクトルの3D散布図である。
【図20】 遷移平面が縁を接するように傾けた、図19と同じ3D散布図である。
【図21】 ズレている素子方向ベクトルにそって生じる磁界ベクトルの分布の図である。
【図22】 平均切り替え磁界、切り替え磁界変動、保磁力、およびDCバイアス磁界の計
算の流れ図である。
【手続補正書】
【提出日】平成14年2月13日(2002.2.13)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 磁気データ・タグ読み取りシステムの概略図である。
【図2】 図1の磁気データ・タグ読み取りシステムの構成要素を詳細に示す概略図であ
る。
【図3】 図1および図2に示されているシグナル・プロセッサ/コントローラの詳細を
示す概略図である。
【図4】 受信コイル・セットの図である。
【図5】 受信コイル・セットの図である。
【図6】 送信コイル・セットの図である。
【図7】 送信コイル・セットの図である。
【図8】 送信コイル・セットと受信コイル・セットを備えるアンテナの図である。
【図9】 処理アルゴリズムの全体を示す流れ図である。
【図10】 データ収集回路の概略図である。
【図11】 送信電流波形の図である。
【図12】 信号処理およびフィルタ処理アルゴリズムの流れ図である。
【図13】 単一の素子遷移について、x、y、およびzレシーバ・コイル・プリアンプか
らADCへの入力のところに現れる信号の図である。
【図14】 図13の信号の複合フィルタ出力の図である。
【図15】 フィルタ処理されたレシーバ・ベクトルの3D散布図である。
【図16】 平面タグに使用されるクラスタ化アルゴリズムの流れ図である。
【図17】 3つの並列素子の複合フィルタ出力の図である。
【図18】 並列素子クラスタ化アルゴリズムの流れ図である。
【図19】 単一素子の遷移磁界ベクトルの3D散布図である。
【図20】 遷移平面が縁を接するように傾けた、図19と同じ3D散布図である。
【図21】 ズレている素子方向ベクトルにそって生じる磁界ベクトルの分布の図である。
【図22】 平均切り替え磁界、切り替え磁界変動、保磁力、およびDCバイアス磁界の計
算の流れ図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM, HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW, MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,S E,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT ,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA, ZW (72)発明者 デイムス,アンドリュー・ニコラス イギリス国ケンブリッジ シービー4 1 エイチユー,デ・フレヴィル・アベニュー 74 Fターム(参考) 5B072 CC27 CC29 DD04 FF01

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの磁気素子を持つ磁気タグを読み取る方法で
    あって、 走査磁界でタグに問い合わせを行うステップと、 少なくとも1つの磁気素子の磁化状態の変化と関連する遷移データを判別する
    ステップと、 遷移データを1つまたは複数のそれぞれの素子に関連付け、素子ごとにその素
    子の遷移データに対応する素子方向を判別するステップを含む方法。
  2. 【請求項2】 素子方向を判別するステップが、素子方向にそって分解され
    る遷移磁界ベクトルの分散を最小にする方向を選択するステップを含むことを特
    徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 素子遷移の種類別に遷移データをグループ分けするステップ
    を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 第1と第2の種類の素子遷移をグループ分けするステップを
    含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 第1の種類の素子遷移が、順方向遷移であり、第2の種類の
    素子遷移が、逆方向遷移であることを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 遷移を定める信号を1つまたは複数のレシーバ・コイルで受
    信し、素子の方向で磁界ベクトルの変化率の極性に従って遷移の種類を決定する
    ステップを含むことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 第1および第2の種類の遷移のそれぞれの切り替え磁界に関
    係する情報を判別するステップを含むことを特徴とする請求項4、請求項5、ま
    たは請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 素子と関連する遷移データに関係する前記切り替え磁界情報
    から素子の特性を判別するステップを含むことを特徴とする請求項7に記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 素子の保磁力を第1と第2の切り替え磁界の差の実質的に1
    /2として計算するステップを含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 素子のバイアス磁界を第1と第2の切り替え磁界の差の実
    質的な合計として計算するステップを含むことを特徴とする請求項8または請求
    項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 第1の切り替え磁界が、第1の種類の遷移に対する切り替
    え磁界の平均値を含み、第2の切り替え磁界が、第2の種類の遷移に対する切り
    替え磁界の平均値を含むことを特徴とする請求項9または請求項10に記載の方
    法。
  12. 【請求項12】 成分が1つまたは複数の受信コイル内の信号の振幅を表す
    レシーバ・ベクトルを使用して遷移データを1つまたは複数のそれぞれの素子に
    関連付けるステップを含むことを特徴とする前記請求項のいずれか一項に記載の
    方法。
  13. 【請求項13】 回転磁界を使用してタグを走査するステップを含むことを
    特徴とする前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
  14. 【請求項14】 タグが複数の磁気素子を備え、さらに回転磁界に応答して
    素子が遷移する順序に従って遷移データをそれぞれの素子に関連付けるステップ
    を含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 保磁力、特定の磁気素子またはそれぞれの磁気素子の方向
    で分解される局所的磁界バイアス、および知られているインテロゲーション・フ
    ィールドの基準フレームに関する特定の磁気素子またはそれぞれの磁気素子の向
    きを判別するステップを含むことを特徴とする前記請求項のいずれか一項に記載
    の方法。
  16. 【請求項16】 さらに加えられる磁界への特定の磁気素子またはそれぞれ
    の磁気素子の振幅応答を判別するステップを含むことを特徴とする前記請求項の
    いずれか一項に記載の方法。
  17. 【請求項17】 複数の磁気素子を区別する方法であって、 走査磁界を素子に作用させるステップと、 それぞれの素子の方向を判別するステップと、 素子ごとに、素子が磁化状態を切り替える素子の方向の磁界の成分を判別する
    ステップと、 前記成分から、素子ごとに素子のそれぞれの特性を判別するステップを含む方
    法。
  18. 【請求項18】 第1と第2の切り替え成分を、素子の方向にそった磁界の
    変化率がそれぞれ正と負のときの成分として判別するステップを含むことを特徴
    とする請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 それぞれの特性が、素子の保磁力を含むことを特徴とする
    請求項17または請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 素子のそれぞれの特性への参照によりデータを格納するス
    テップを含むことを特徴とする請求項17ないし請求項19のいずれか一項に記
    載の方法。
  21. 【請求項21】 素子の向き、保磁力、素子にそったバイアス磁界、および
    振幅応答のうちいずれか1つまたは複数を参照することによりデータを格納でき
    ることを特徴とする請求項20に記載の方法。
  22. 【請求項22】 適用される磁界の変化率、垂直磁界、応答時間、特性応答
    形状、およびパラメータの統計的分布のうちいずれか1つまたは複数に関係する
    パラメータを参照することによりデータを格納できることを特徴とする請求項2
    0または請求項21に記載の方法。
  23. 【請求項23】 磁気素子について、素子の保磁力、素子の方向で分解され
    る局所的磁界バイアス、および素子の向きを含む複数の特性のうち1つまたは複
    数を判別する方法であって、 変化する磁界を素子に作用させるステップと、 素子の方向を判別するステップと、 素子が磁化状態を切り替える素子の方向の磁界の成分を判別するステップと、 前記成分から、素子の1つまたは複数の特性を判別するステップを含む方法。
  24. 【請求項24】 コンピュータ上で実行する場合、請求項1ないし請求項2
    3までのいずれかのステップを実行するように構成されているコンピュータ・プ
    ログラム。
  25. 【請求項25】 少なくとも1つの磁気素子を持つ磁気タグを読み取る磁気
    タグ読み取り装置であって、 走査磁界でタグに問い合わせを行う手段と、 少なくとも1つの磁気素子の磁化状態の変化と関連する遷移データを判別する
    手段と、 遷移データを1つまたは複数のそれぞれの素子に関連付ける手段と、 その素子の遷移データに対応する素子方向を素子ごとに判別する手段を備える
    磁気タグ読み取り装置。
  26. 【請求項26】 走査磁界が、回転磁界を含むことを特徴とする請求項25
    に記載のタグ読み取り装置。
  27. 【請求項27】 さらに素子方向にそって分解される遷移点磁界ベクトルの
    分散を最小にする素子方向を選択する手段を含むことを特徴とする請求項25ま
    たは請求項26に記載のタグ読み取り装置。
  28. 【請求項28】 素子が第1と第2の遷移を受ける第1と第2の切り替え磁
    界を定めるデータを前記遷移データが含むことを特徴とする請求項25ないし請
    求項27のいずれか一項に記載のタグ読み取り装置。
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