JP2003506495A - 重合用流動床反応器における局部的非流動化およびチャネリングの検出および修正の方法 - Google Patents

重合用流動床反応器における局部的非流動化およびチャネリングの検出および修正の方法

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カイ,ピング
ジェレミー ハートレイ,アイバン
ヒー リー,キウ
ライル ジョコブセン,ランス
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ユニオン・カーバイド・ケミカルズ・アンド・プラスティックス・テクノロジー・コーポレイション
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Abstract

(57)【要約】 方法は、オレフィンおよび/またはジオレフィンポリマー重合のための流動床反応器における局部的非流動化およびチャネリングを監視し、検出し、修正するために提供される。検出は、好ましくは(i)連続的および/または間欠的に現測定流動嵩密度の関数である信号を、流動嵩密度の時間平均基線の関数である信号と比較することにより行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、流動床におけるオレフィンおよび/またはジオレフィンポリマーの
製造、および詳細には流動床における局部的非流動化およびチャネリングの検出
および修正に関する。
【0002】 発明の背景 ポリオレフィンを製造するために最も経済的且つ普通に用いられる方法の一つ
は、気相重合である。良好な流動条件は流動床重合反応器に対して本質的である
。我々の発明が関係する流動床反応器は、約12,000lb/hrから150
,000lb/hrほどまでのポリオレフィン時間当りポンドの一般的な生産量
を伴う極めて大規模なものであり得る。「ユニポール(UNIPOL)」流動床
反応器(我々の発明はそれらに限定されないが)の説明は、米国特許第4,00
3,712号、第4,877,587号および第4,933,149号に見出す
ことが可能であり、これらは本明細書において参考として包含する。
【0003】 オレフィンおよび/またはジオレフィンの重合に用いられる一般的な流動床反
応器は、濃密相流動床(すなわち、反応ガスおよびポリマー粒子の混合物)を含
有する円柱部、および円柱部上部の拡張部を含む。モノマーおよび触媒は反応器
中に導入され、床の底にある分配器を通してガスを連続的に導入することにより
維持され、流動床中で懸濁されることになる小粒状生成物を形成する。ガスは、
発熱反応により生成する熱を除去するために、流動床反応器を通して熱交換器に
循環される;冷却されたガスは、一般に定常状態を維持するために連続的に戻さ
れる。生成物は、通常流動床底部近くに位置する出口(複数を含む)を通して必
要なだけ除去される。
【0004】 公知の従来型気相重合方法に加えて、気相重合のいわゆる「誘発凝縮様式」お
よび「液体モノマー」操作を含む「凝縮様式」を用いることができる;これらは
液体を流動床または循環ガス流に導入することを組込む。導入された液体は流動
床内で速やかに蒸発して反応熱除去を促進する。反応器の断面における流動ガス
および液体の均一な分布は、床における良好な流動を達成するために本質的なも
のである。この複合システムの流動条件に対する良好な制御は、所期の生産量お
よび製品品質を維持するために必要である。
【0005】 ある好ましくない条件下において、局部的な非均一性ガスおよび/または液体
分布が反応器内で起こり得る。床の一部が粒子を流動化させるには不十分な流体
流れを有して、局部的な非流動化をもたらし得る。通常の流動において、粒子は
流体によって懸濁され、他の粒子に対して動いている。非流動化域において、粒
子は他の近接粒子に対して動いていない。従って、非流動化は、本明細書におい
て他の粒子に対して実質的に動きを持たない粒子の状態として定義される。一般
の非流動化現象はチャネリングおよび「デッドスポット」を含む。チャネリング
は、流体が床の一面で急速に上昇し、時にそれらと共に粒子を運ぶ現象であり、
床の他部分に悪影響を及ぼし得る。
【0006】 小さい部分におけるチャネリングでさえ、しばしば床の他部分の流動化に悪影
響を及ぼす。チャネリングは流動床の全高まで伸びる必要はないが、しかし短い
長さ(数インチ、すなわち4インチ高さなどの)で存在することが可能であり、
床の断面の小部分のみを占めることが可能である。我々はチャネリングおよび局
部的な非流動化の両方を流動床におけるアップセットのタイプとして本明細書に
おける所定の位置で述べるけれども、チャネリングは、実際には局部的な非流動
化のタイプであり、我々はそれを特に局部的非流動化のタイプとして局部的非流
動化の意味合いの中に含む。床内、特に床の底部内でのいかなる部分においても
非流動化されチャネル化される場合に(例えば、流動ガスの非均一な半径方向分
布、または床での過多な液体のせいで)床における温度均一性は崩壊させられ得
るであろう。温度の変動は広範囲な生成物の特徴付けおよび操作上の困難をもた
らし得る。それらの問題がタイムリーなやり方で修正されない場合に、ポリマー
凝集物が形成され得ると共に、反応器の無駄な早期運転停止が必要とされ得る。
加えて、製品品質も悪化し得る。従って、流動床重合反応器におけるチャネリン
グを含む局部的非流動化を検出し修正するための方法を提供することは望ましい
ことである。
【0007】 局部的非流動化を受けやすい運転の二、三の通常例には、高レベルの凝縮を伴
う「凝縮様式」運転、流動床中の粘着樹脂粒子を伴う運転、製品遷移期間、およ
び運転変数および粒子特性における比較的重大な変動を伴う運転が挙げられる。
チャネリングを含む局部的非流動化を検出し修正するための信頼できる方法は、
増大製品処理量および改善された製品品質を可能とするであろう。
【0008】 日本特許(JP07−8784)には、緊急制御が用いられ一時的にガスジェ
ット流を増大させて床を正常流動に戻す、チャネリングに起因する流動床造粒機
の「床潰れ」を検出するための方法の使用が記載されている。この特許によれば
、流動床における全床圧力低下の鋭い減少は、床がチャネリング様式運転に切換
わってしまったことを示し得る。この特許には、また、チャネリングの存在を示
し得る流動床の振動の鋭い変化を測定するための弾性波理論の使用が記載されて
いる。これらの技術は、造粒流動床におけるチャネリング流への劇的な変換を検
出するために用いられる。これは、チャネリングが十分に発達する前にチャネリ
ングの始まりを検出しなければならない流動床重合反応器に対する適切な警告と
しては機能し得ない。日本特許の技術は、重合崩壊を防ぐために十分なほどには
早期にチャネリングを検出しない。
【0009】 別の特許(米国特許第4,858,144号)には、凝集物および他の大粒子
が流動床重合反応器中に存在する時に識別する圧力信号を測定する方法が記載さ
れている。それは、それらを制御するために局部的な非流動化およびチャネリン
グ問題を検出することはしていない。
【0010】 グリフィン(Griffin)らは、米国特許第5,462,999号におい
て、反応器を凝縮様式で運転する場合に、所期の流動条件を維持するために、ガ
ス密度、固形物密度、沈下安定嵩密度および流動嵩密度に関係するZ関数の使用
を示唆している。しかし、こうしたZ関数は全体床特性の変化を狙いにしており
、局部的非流動化およびチャネリングを迅速に検出するために用いることはでき
ない。
【0011】 本発明は、革新的且つより簡単な方法を提供して局部的非流動化およびチャネ
リングを検出し修正する。
【0012】 発明の概要 本発明は、任意に「凝縮様式」運転を用いて少なくとも一つの重合触媒の存在
下で、また任意に不活性粒状材料の存在下でモノマーを重合することを含み、少
なくとも一つのアルファオレフィンまたは重合可能なジオレフィンを他の任意の
共重合可能なモノマーと重合させるための流動床重合反応器におけるチャネリン
グを含む局部的非流動化問題を監視し、検出し、修正する方法を提供する。我々
の発明は、また、スチレン、アクリロニトリル、および本明細書のどこにでも述
べられている他の不飽和重合可能なモノマーなどの置換オレフィンの重合用に使
用できる。初期の非流動化の検出は、現測定流動嵩密度の関数である値を有する
信号を、現流動嵩密度と同じソースからの入力データを用いて流動嵩密度の時間
平均基線(baseline)の関数である値を有する信号と比較することにより行われ
る。ある種の運転のために、時間平均基線は、また、「良好な」データとして知
られる成功した生産に対するその相関に選択された履歴データにより決定するこ
とができる。測定嵩密度の関数は変動し得る一方で、我々は二つの特定タイプの
関数を提出する。
【0013】 本発明は、初期の局部的非流動化および/またはチャネリングを監視し検出す
るための二つの好ましい判定基準、および反応器を正常の流動に戻すための手順
を提供する。両方共、流動嵩密度の関数に基づく。第1判定基準は、チャネリン
グ指数(以後時に「シンデックス(Cindex)」と呼ぶ)が約10%より大
きい場合に、局部的非流動化および/またはチャネリングの発生を認識し、第2
判定基準は、流動嵩密度の標準偏差が基線標準偏差から約20%を超えて落ちる
時に、局部的非流動化および/またはチャネリングを認識する。
【0014】 本発明の詳細な説明 図1に関して、典型的な流動床反応器は垂直部1および拡張部2を含む。モノ
マーは、例えば分配板4を通してソース3から導入され、触媒は例えばソース6
からライン5を通して導入される。重合反応により形成される粒子は、一般に垂
直部1内の流動床中に保持され、連続的にまたは間欠的に製品引出しライン7を
通して取出される。通常、ガスは圧縮機9および反応熱除去用熱交換器10を含
むライン8を通して引出され、循環される。追加の液体はソース11から添加し
て循環流体の凝縮を促進することが可能である。実施例において参照される記号
HおよびDは垂直部1の高さと直径を指す。
【0015】 ポリマーおよびモノマー 我々の発明は流動床において以下についての重合に有用である。C2〜C18
ルファオレフィンのホモポリマーおよびコポリマー;ポリ塩化ビニル、エチレン
プロピレンゴム(EPRs);エチレン−プロピレンジエンゴム(EPDMs)
;ポリイソプレン;ポリスチレン;ポリブタジエン;スチレンと共重合したブタ
ジエンのポリマー;イソプレンと共重合したブタジエンのポリマー;アクリロニ
トリルとのブタジエンのポリマー;イソプレンと共重合したイソブチレンのポリ
マー;エチレンブテンゴムおよびエチレンブテンジエンゴム;ポリクロロプレン
;ノルボルネンホモポリマーおよび1以上のC2〜C18アルファオレフィンとの
コポリマー;および1以上のC2〜C18アルファオレフィンのジエンとのターポ
リマーなど。我々の発明は、C2〜C18アルファオレフィンの中で、優先的に、
ポリエチレン、ポリプロピレン、およびエチレンおよび/またはプロピレンと炭
素原子数8までを有する他の低級アルファオレフィンとのコポリマーを製造する
ために広く商業化されている流動床重合方法に適合している。
【0016】 方法において用い得るモノマーは1以上の:エチレン、プロピレン、および任
意に少なくとも一つのジエン(ブラデイ(Brady)らへの米国特許第5,3
17,036号に教示されたものなど)、例えば、ヘキサジエン、ジシクロペン
タジエン、メチルオクタジエン(例えば、1−メチル−1,6−オクタジエンお
よび7−メチル−1,6−オクタジエン)を含むオクタジエン、ノルボルナジエ
ン、およびエチリデンノルボルネンなどのC2〜C18アルファオレフィン;イソ
プレン、スチレン、ブタジエン、イソブチレン、クロロプレン、アクリロニトリ
ル、およびノルボルネンなどの環状オレフィンなどを含む米国特許第5,453
,471号に教示されたものなどの容易に凝縮可能なモノマーを包含することが
できる。
【0017】 重合方法 好ましくは、本発明は、機械的に攪拌され、および/または最も好ましくは気
相を利用するものによってガス流動化される流動床重合反応器において用いられ
る。本発明はいかなる特定タイプの流動床重合反応にも限定されず、単一反応器
または2以上の連続した反応器などの多反応器において行うことができる。公知
の従来型気相方法に加えて、いわゆる「誘発凝縮様式」を含む「凝縮様式」、お
よび気相重合の「液体モノマー」運転を用いることができる。
【0018】 樹脂製造用の従来型流動床法は、重合触媒の存在下、反応条件下において1以
上のモノマーを含有する気相流を、流動床反応器を通して連続的に通すことによ
り実施される。製品は反応器から引出される。未反応モノマーの気相流は反応器
から連続的に引出され、循環流に添加される補給モノマーと一緒に反応器中に戻
される。従来型気相重合は、例えば米国特許第3,922,322号;第4,0
35,560号;および第4,994,534号に開示されている。
【0019】 凝縮様式重合は、米国特許第4,543,399号;第4,588,790号
;第4,994,534号;第5,352,749号;および第5,462,9
99号に開示されている。凝縮様式法は、より高い冷却能力、および従ってより
高い反応器生産性を達成するために用いられる。これらの重合において、循環流
、またはその一部は、循環流のすべてまたは一部が凝縮することをもたらす流動
床重合法における露点より低い温度まで冷却することができる。循環流は反応器
に戻される。循環流の露点は、反応/循環系の運転圧力を上げるかおよび/また
は凝縮性流体の割合を増やし、循環流中の非凝縮性ガスの割合を減らすことによ
り高くすることができる。凝縮性流体は触媒、反応物、およびポリマー製品に対
して不活性であり得る。凝縮された流体は、また、モノマーおよびコモノマーを
含むことが可能であり、反応/循環系中のいかなる個所にも導入することができ
る。凝縮性流体には飽和または不飽和炭化水素が含まれる。
【0020】 重合方法自体の凝縮性流体に加えて、重合に不活性な他の凝縮性流体も凝縮様
式運転を「誘発する」ために導入することができる。適する凝縮性流体の例は、
2〜8の炭素原子数を含有する液体飽和炭化水素(例えば、エタン、プロパン、
n−ブタン、イソブタン、n−ペンタン、イソペンタン、ネオペンタン、n−ヘ
キサン、イソヘキサン、および他の飽和C6炭化水素、n−ヘプタン、n−オク
タンおよび他の飽和C7およびC8炭化水素、およびそれらの混合物)から選択す
ることが可能である。凝縮性流体には、オレフィン、アルファ−オレフィン、ジ
オレフィン、少なくとも一つのアルファオレフィンを含有するジオレフィン、お
よびそれらの混合物などの重合性凝縮可能コモノマーも含まれ得る。凝縮様式に
おいて、流動床に入る液体は、局部的非流動化、チャネリングおよび他の運転問
題を避けるために、分散され、速やかに気化されることが望ましい。
【0021】 液体モノマー重合様式は、米国特許第5,453,471号;PCT/US9
5/09826号およびPCT/US95/09827号に開示されている。液
体モノマー様式で運転する場合、床において存在する液体モノマーが、主として
、床において存在する生成されるポリマーまたは不活性粒状材料(例えば、カー
ボンブラック、シリカ、クレイ、タルク、およびそれらの混合物)などの床にお
いて存在する固形粒状物質に吸着されるか、その中に吸収されるならば、存在す
る遊離液体モノマーの量が実質的に全くない限り、液体は全体のポリマー床を通
して存在することができる。液体モノマー様式は、従来のポリオレフィンが生成
される温度よりも一段と高い凝縮温度を有するモノマーを用いる気相反応器にお
いてポリマーを製造することを可能とする。
【0022】 一般に、液体モノマー様式法は、成長性ポリマー粒子床を含有する重合域を有
する攪拌床またはガス流動床反応槽において行われる。方法は、連続的に1以上
のモノマーおよび任意に1以上の不活性ガスまたは液体の流れを重合域中に導入
すること;連続的または間欠的に重合触媒を重合域中に導入すること;連続的ま
たは間欠的にポリマー製品を重合域から引出すこと;連続的に未反応ガスを域か
ら引出すこと;および域内に存在する少なくとも一つのモノマーの露点よりも低
い域内温度を維持する一方でガスを圧縮し、冷却することを含む。一つのモノマ
ーのみがガス−液体流中に存在する場合に、少なくとも一つの不活性ガスがまた
存在する。一般に、域内の温度および域を通過するガスの速度は、重合域に存在
する実質的にすべての液体が固形粒状物質上に吸着されるかまたはその中に吸収
されるようなものである。
【0023】 一般に、流動床重合法は、約10〜約1000psi(約68.9kPa〜約
6894kPa)、好ましくは約200〜約600psi(約1378kPa〜
約4134kPa)の範囲の圧力で、および約10℃〜約150℃、好ましくは
約40℃〜約125℃の範囲の温度で行われる。重合方法の間、見掛けのガス速
度は約0.7〜3.5フィート/秒(約0.21〜1.06m/秒)、および好
ましくは約1.0〜2.7フィート/秒(約0.30〜0.82m/秒)の範囲
にある。
【0024】 触媒 あらゆるタイプの重合触媒は、本発明が適用される重合方法において用いるこ
とが可能である。単一の触媒を用いることは可能であり、必要ならば、触媒の混
合物を用いることも可能である。触媒は可溶性かまたは非可溶性、支持されるか
、または非支持であり得る。それは、充填剤ありまたはなしでスプレー乾燥され
たプレポリマー、液体、または溶液、スラリー/懸濁液または分散液であり得る
。これらの触媒は技術上よく知られる共触媒および助触媒と共に用いられる。一
般にこれらはアルキルアルミニウム、ハロゲン化アルキルアルミニウム、水素化
アルキルアルミニウムおよびアルミノキサンである。説明目的のみのために、適
する触媒の例には以下が挙げられる:
【0025】 A.米国特許第4,376,062号および第4,379,758号に記載さ
れるものなどのチタン系触媒を含むチーグラーナッタ触媒。チーグラーナッタ触
媒は技術上よく知られ、一般に、有機アルミニウム共触媒と一緒に用いられるマ
グネシウム/チタン/電子供与複合体である。 B.米国特許第3,709,853号、第3,709,954号、および第4
,077,904号に記載されているものなどのクロム系触媒。 C.米国特許第5,317,036号に記載されているもののような酸塩化バ
ナジウムおよびアセチルアセトン酸バナジウムなどのバナジウム系触媒。
【0026】 D.米国特許第4,530,914号;第4,665,047号;第4,75
2,597号;第5,218,071号;第5,272,236号;第5,27
8,272号;第5,317,036号;および第5,527,752号に教示
されているものなどのメタロセン触媒および他の単一部位または単一部位様触媒
。 E.トリハロゲン化アルミニウムなどの金属ハロゲン化物のカチオン形態。 F.ブチルリチウムなどのアニオン開始剤。 G.米国特許第4,472,559号および第4,182,814号に記載さ
れているものなどのコバルト触媒およびそれらの混合物。 H.米国特許第4,155,880号および第4,102,817号に記載さ
れているものなどのニッケル触媒およびそれらの混合物。
【0027】 I.希土類金属触媒、すなわち、セリウム、ランタン、プラセオジム、ガドリ
ニウムおよびネオジムの化合物などの周期律表の原子番号57〜103を有する
金属を含有するもの。特に有用なものは、カルボキシレート、アルコラート、ア
セチルアセトネート、ハロゲン化物(二塩化ネオジムのエーテルおよびアルコー
ル複合体を含む)、およびこうした金属、例えばネオジムのアリル誘導体である
。ネオジム化合物、特にネオジムネオデカン酸塩、オクタン酸塩およびバーサテ
ート(versatate)、およびn−アルキルネオジムは最も好ましい希土類金属触
媒である。
【0028】 本発明が適用される方法に対して好ましい触媒には、希土類金属触媒、チタン
触媒、クロム触媒、ニッケル触媒、バナジウム触媒、およびメタロセン/単一部
位/単一部位様触媒が挙げられる。
【0029】 不活性粒状材料 本発明が適用される重合プロセスは、不活性粒状材料などの他の添加物を含む
ことができる。不活性粒状粒子には、例えば、米国特許第4,994,534号
によるような粘着性のポリマーおよび本明細書において前に列挙した容易に凝縮
可能なモノマーからのポリマーを製造するいくつかの方法において用いられるカ
ーボンブラック、シリカ、クレイ、およびタルクが挙げられる。不活性粒状材料
の使用は、ジエンをモノマーの一つとして用いるかまたはジオレフィンが存在す
る単独モノマーである場合の気相重合において特に好ましい。不活性粒状材料の
中でも、カーボンブラック、シリカ、およびそれらの混合物が好ましく、カーボ
ンブラックが最も好ましい。不活性粒状材料は、気相重合において、最終ポリマ
ー製品の重量に対して約0.3〜約80重量%、好ましくは約5〜約75重量%
、最も好ましくは5〜50重量%の範囲の量で用いられる。
【0030】 局部的非流動化/チャネリング検出 流動床において、正常な流動状態から局部的流動化および/またはチャネリン
グへの変化は、異なる場所で収集される流動嵩密度信号の変動によって反映させ
ることができる。技術上知られるように、流動嵩密度は、侵襲的(invasively)
および非侵襲的両方の多種にわたる方法を用いて床における異なる部分で測定す
ることができる。通常用いられる方法には、床静電容量、導電率、圧力の測定、
および光ファイバーレーザードップラーエネモメトリ(enemometry)、熱線風速
測定、X−線、(−線および他の)技術の使用が含まれる。
【0031】 本発明は、流動床重合反応器において、流動床密度データを初発の局部的非流
動化および/またはチャネリングを識別するために有用な信号に変換する二つの
好ましい新規な方法を提案する。すなわち、(i)現測定流動嵩密度データを流
動嵩密度の時間平均基線と比較するか、または(ii)流動嵩密度の現測定標準
偏差をその時間平均基線と比較する。運転員の判断内で選ばれるいくつかのプロ
セスに対して、時間平均基線は、またあるいは代替的に「良好な」履歴データに
従って決定することができる。
【0032】 チャネリング指数. チャネリング指数(シンデックス)は、局部的非流動化
および/またはチャネリングを監視するために、本発明によって定義される二つ
の好ましい指標の内の一つである。シンデックスは、
【数4】 により定義される。
【0033】 流動床反応器において、流動嵩密度(FBD)は、通常、床の下半分および上
半分の両方内で測定される。それがどこで測定されるかに依存して、それは通常
下部流動嵩密度または上部流動嵩密度と呼ばれる。上述の式において、AUFB
DおよびALFBDは、上部流動嵩密度または下部流動嵩密度それぞれの基線平
均である。UFBDおよびLFBDは、それぞれ、現上部および現下部流動嵩密
度である。実際に、流動嵩密度の基線平均は、瞬時流動嵩密度の、好ましくは0
.1〜24時間濾過または非濾過平均、さらに好ましくは0.25時間〜15時
間、最も好ましくは1〜5時間濾過または非濾過平均であり;現流動嵩密度は、
瞬時流動嵩密度の、好ましくは0.1〜60分濾過または非濾過平均、および最
も好ましくは1〜15分濾過または非濾過平均である。
【0034】 流動床反応器が正常な条件下で運転されている場合、上部および下部流動嵩密
度の変動は似ている;従って、シンデックスは比較的小さく、約10〜15%以
下、最も普通には約5〜10%以下の典型的な値を持つ。チャネリングまたは局
部的非流動化は床の下半分または上半分のいずれにおいても起こり得るが、一方
で、流動嵩密度の変動は床の異なる部分で全く異なることがあり得る。この場合
に、シンデックスはより大きくなる傾向になり、一般に10%を越え得て、最も
普通には15%または20%さえも超える。従って、シンデックスは早期段階の
局部的非流動化またはチャネリングの発生を検出し、こうした望ましくない状況
を修正し速やかに反応器の運転条件を調整するために用いることができる。
【0035】 シンデックスは、床の下半分のみで、または床の上半分のみで起こる局部的非
流動化およびチャネリングを検出することにおいて特に有用である。こうした種
類の局部的非流動化は一般的であるが、局部的非流動化およびチャネリングは、
また、異なる形態において起こり得る(例えば、床の上部および下部の両方で同
時に起こる)。従って、別の指標、すなわちSDFBDは、床の他部分における
局部的非流動化およびチャネリングを検出するために用いることが可能である。
【0036】 流動嵩密度の標準偏差(SDFBD) 流動嵩密度は床の中のいくつかの部分から測定することができる。各部分に対
して、測定瞬時流動嵩密度は、床の部分における気泡誘発渦巻きに主として関係
する変動を伴う不規則信号である。しかし、局部的非流動化またはチャネリング
が部分的に起こる場合、測定流動嵩密度は正常な流動条件下でのそれほどには変
動しない。数学的に、こうした変動は瞬時流動嵩密度の標準偏差の低下により反
映され得る。この因子は容易に計算され、認識できるものである。従って、流動
嵩密度の標準偏差(SDFBD)は局部的非流動化またはチャネリングの好まし
い標識である。
【0037】 SDFBDは、式、
【数5】 で定義される。
【0038】 式中、FBDiは瞬時流動嵩密度であり、FBDは該サンプリング時間における
FBDiのN点平均値であり、NはFBDデータ試料の全体数であって以下の式
で表すことができる: N=サンプリング時間/データ取得のサンプリング頻度
【0039】 サンプリング時間は、好ましくは約0.1〜60分の間で選択され、最も好ま
しくは約0.25〜15分の間で選択される。データ取得のサンプリング頻度は
、好ましくは約0.1〜500Hzの間、最も好ましくは約10〜200Hzの
間にある。
【0040】 SDFBDの有意な低下が認められる場合に、局部的非流動化またはチャネリ
ングは確定することができ、対応する運転条件の調整が行われてこうした望まし
くない状態を修正することができる。局部的非流動化またはチャネリングは、一
般に、SDFBDが約20%を超えて低下する場合、最も普通にはSDFBDが
約35%を超えて低下する場合に認識される。
【0041】 実際的に、比較的高いデータサンプリング頻度を持つアナログデータプロセッ
サー/コンピューターまたはデイジタルプロセッサー/コンピューターがSDF
BD計算用に用いられる。シンデックスおよびSDFBDのオンライン−すなわ
ち、実質的に瞬時の−計算は、「早期の」チャネリングおよび/または局部的非
流動化検出のために好ましいが、オフライン計算も用いることは可能である。シ
ンデックスおよびSDFBDは、初発局部的非流動化またはチャネリングの早期
検出のために一緒か、または別のいずれかで適用できる。
【0042】 局部的非流動化および/またはチャネリングの修正. 局部的非流動化および
/またはチャネリングを検出すると、流動床を正常状態に戻すために迅速な対応
が必要とされる。これらの対応には、一般に、一時的に凝縮レベルを減少させる
こと、一時的に見掛けのガス速度を変動させること、反応器操作条件を調整して
粒子粘着性を減少させること、反応器における静電レベルを減少させること、お
よび類似の段階が挙げられ得るがそれらに限定されない。
【0043】 本明細書において言及したすべての特許は、本明細書において参考として包含
する。 以下の実施例はさらに本発明を説明する。
【0044】 実施例 すべての以下の実施例は、図1のそれに類似の形状構造を持つ気相流動床重合
反応器において行われる商業規模の運転に関する。
【0045】 実施例1 反応器サイズはH=39フィート(11.9m)、D=11.5フィート(3
.5m)であった(図1を参照すること)。エチレン−ブテンコポリマーを反応
器中で製造した。低部流動嵩密度を、それぞれ分配板上0.5フィート(0.1
5m)および5.5フィート(1.7m)の間の床部分から測定した。上部流動
嵩密度を、それぞれ分配板上8.9フィート(2.7m)および26.7フィー
ト(8.1m)の間の床部分から測定した。流動嵩密度、AUFBDおよびAL
FBDの基線平均は瞬時流動嵩密度の3時間非濾過平均であった。現流動嵩密度
、UFBDおよびLFBDは瞬時流動嵩密度の10分非濾過平均であった。反応
器において製品Aから製品Bへの製品変換が行われた。それらの2製品に対する
詳細な運転条件は下記の通りである。
【0046】 製品A 製品B 樹脂密度(g/cc) 0.9180 0.9200 樹脂メルトインデックス 1.00 0.76 (g/10min.) 反応器温度 88 91 (℃) 反応器圧力 307 308 (psig) エチレン分圧 120 175 (psi) 生産量 38,000 31,000 (lb/hr) 空間−時間収量 9.4 7.7 (lb/hr・ft3) 重量平均粒子サイズ 0.04 0.028 (in.) 触媒 チタン系触媒 クロム系触媒 触媒支持体 シリカ シリカ 見掛けのガス速度 2.40 2.40 (ft/s)
【0047】 製品Aから製品Bへの変換の間、包含されるすべての運転条件に鋭い変化が起
こり、シンデックスは床の中におけるチャネリングまたは局部的非流動化の発生
を示した。シンデックス記録を図2に再現する。流動床のチャネリングを修正す
るための即座の対応は何も取らなかった。製品変換は成功せず、反応器の運転を
停止した。
【0048】 実施例2 反応器サイズはH=50フィート(15.2m)、D=14.5フィート(4
.4m)であった。エチレン−ヘキセンコポリマーを反応器中で製造した。上部
流動嵩密度を、分配板上13.75フィート(4.18m)および36フィート
(10.9m)の間の床部分から測定した。下部流動嵩密度を、分配板上0.5
フィート(0.15m)および13.75フィート(4.18m)の間の床部分
から測定した。流動嵩密度、AUFBDおよびALFBDの基線平均は瞬時流動
嵩密度の3時間非濾過平均であった。現流動嵩密度、UFBDおよびLFBDは
瞬時流動嵩密度の10分非濾過平均であった。反応器において製品Aから製品B
への製品変換が行われた。それらの2製品に対する詳細な運転条件は下記の通り
である。
【0049】 製品A 製品B 樹脂密度(g/cc) 0.9485 0.9535 樹脂フロー-インデックス 28 27 (g/10min.) 反応器温度 104 105 (℃) 反応器圧力 308 306 (psig) エチレン分圧 190 180 (psi) 生産量 54,000 51,000 (lb/hr) 空間−時間収量 6.5 6.2 (lb/hr・ft3) 重量平均粒子サイズ 0.030 0.027 (in.) 触媒 クロム系触媒 クロム系触媒 触媒支持体 シリカ シリカ 見掛けのガス速度 2.5 2.5 (ft/s)
【0050】 製品Aから製品Bへの変換の間、運転条件のスムーズな変更が最適プロセス制
御戦略に従ってなされた。反応器の運転条件を、製品変換を通して連続生産を可
能とするやり方で調整した。見掛けのガス速度、反応器圧力、床温度、生産量、
およびガス組成を時間当り25%以下の率で変化させた。シンデックスはチャネ
リングまたは局部的非流動化なしの良好な流動を示した(図3を参照すること)
。製品変換は成功した。
【0051】 実施例3 製品変換を実施例1のそれとは異なるやり方で行ったことを除いて、実施例1
と同じである。製品Aから製品Bへの変換の間、シンデックスは局部的非流動化
および/またはチャネリングの発生を示した。その問題の検出後、一時的に凝縮
レベルを8.5重量%(全体の流動媒体重量に対して)から5.5重量%に低下
させること、一時的に見掛けのガス速度を2.3フィート/秒(0.76m/秒
)から2.4フィート/秒(0.73m/秒)に増大させること、および変換手
順を調整することを含む一連の対応を取った。局部的非流動化および/またはチ
ャネリングを修正し(約750分後のシンデックス改善を示す図4を参照するこ
と)、製品変換は成功した。
【0052】 実施例4 反応器サイズはH=39フィート、D=8インチであった。反応器中で製造さ
れたエチレン−ブテンコポリマーは、実施例1の製品Aと同じであり、触媒も同
じであった。流動嵩密度信号およびSDFBDsを、床の3部分、すなわち、そ
れぞれ分配板上0.5フィート(0.15m)および5フィート(1.5m)、
8フィート(2.4m)および14フィート(4.3m)、18フィート(5.
5m)および24フィート(7.3m)の間から測定する。サンプリング時間1
分および100Hzサンプリング頻度を用いた。凝縮のレベルは、「ドライ様式
」(すなわち、凝縮0%)から出発して段階的に増加した。樹脂粒子の試料を分
配板上のサンプリングポートから採取した。樹脂試料中の液体含量を試料が採取
されると直ぐに分析した。分配板上0.5フィート(0.15m)および5フィ
ート(1.5m)間の比SDFBD、対樹脂試料中の液体含量のプロットは、図
5に見ることができる。液体含量が約10重量%を超える場合、SDFBDには
、局部的非流動化およびチャネリングに関する他の運転上の問題(分配板を横切
っての圧力損失の激しい変動、製品を反応器から排出することの困難さ、反応器
における大きな温度変動、製品品質の低下、粒子凝集、など)を伴う60%を超
える鋭い落下があった。粒子試料中の液体含量のさらなる増加により、結局、厳
しい製品品質低下を甘受するとしても反応器の運転は極めて困難となった。この
実施例は、流動床反応器における局部的非流動化および/またはチャネリングを
監視することにおけるSDFBDの能力を、明確に示した。
【図面の簡単な説明】
本発明の前述の目的、特徴、および利点は、以下の詳細な説明が添付図面と合
わせて読まれる場合に、より明確に、より深く理解されることになる。図面は:
【図1】 図1は、本発明が適用されうる典型的な流動床重合反応器の図面である。
【図2】 図2は、実施例1に対するシンデックスのプロットである。
【図3】 図3は、実施例2に対するシンデックスのプロットである。
【図4】 図4は、実施例3に対するシンデックスのプロットである。
【図5】 図5は、実施例4に記載されるSDFBD(流動嵩密度の標準偏差)変動を示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C U,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE ,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U Z,VN,ZA (72)発明者 ハートレイ,アイバン ジェレミー アメリカ合衆国,ウエスト バージニア 25177,セント アルバンズ,リバービュ ー ドライブ 116 (72)発明者 リー,キウ ヒー アメリカ合衆国,ウエスト バージニア 25303,チャールストン,ラストリング ロード 1002 (72)発明者 ジョコブセン,ランス ライル アメリカ合衆国,イリノイ 60047,ズル ク,レイク,ティンバーウッド ドライブ 605 Fターム(参考) 4G070 AA01 AB02 BB32 CB17 CC06 CC20 DA11 4J011 AA01 MA14 MA17 MB01

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動床における現測定流動嵩密度の関数である信号を、該流
    動床における流動嵩密度の時間平均基線の関数である信号と連続的または間欠的
    に比較することを含む、流動床重合反応器における局部的非流動化およびチャネ
    リングを監視する方法。
  2. 【請求項2】 前記比較がチャネリング指数:シンデックス(Cindex
    )により達成され、該シンデックスが前記流動床における二つのレベルからの流
    動嵩密度信号処理から生成され、式、 【数1】 (式中、AUFBDは上部流動嵩密度の前記基線平均であり、ALFBDは低部
    流動嵩密度の前記基線平均であり、UFBDは前記現測定上部流動嵩密度であり
    、LFBDは前記現測定下部流動嵩密度である) により定義される、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記比較が流動嵩密度の標準偏差、SDFBDを連続的また
    は間欠的に監視することにより達成され、該SDFBDが式、 【数2】 および N=サンプリング時間/データ取得のサンプリング頻度 (式中、FBDiは流動嵩密度であり、FBDは該サンプリング時間におけるF
    BDiのN点平均値であり、Nは採取されたFBDiデータの全体数である) により定義される、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 流動床反応器が、少なくとも一つの重合触媒の存在下で該モ
    ノマーを重合させることを含み、(a)少なくとも一つのアルファオレフィンお
    よび任意にジエン、または(b)1以上のジオレフィンを含むモノマーを重合す
    るために用いられる、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記流動床反応器がその流動床において不活性粒状材料を含
    む請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 AUFBDおよびALFBDが約0.1時間〜約24時間の
    時間範囲における瞬時の上部および下部流動嵩密度の濾過または非濾過平均であ
    り、UFBDおよびLFBDが約0.1分〜約60分の時間範囲における瞬時の
    上部および下部流動嵩密度の濾過または非濾過平均である、請求項2に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 AUFBDおよびALFBDが約0.25時間〜約15時間
    の時間範囲における瞬時の上部および下部流動嵩密度の濾過または非濾過平均で
    あり、UFBDおよびLFBDが約1分〜約15分の時間範囲における瞬時の上
    部または下部流動嵩密度の濾過または非濾過平均である、請求項2に記載の方法
  8. 【請求項8】 サンプリング時間が約0.1〜60分の間であり、データ取
    得のサンプリング頻度が約0.1〜500Hzの間にある請求項3に記載の方法
  9. 【請求項9】 サンプリング時間が0.25および15分の間であり、デー
    タ取得のサンプリング頻度が10および200Hzの間にある請求項3に記載の
    方法。
  10. 【請求項10】 シンデックスが約10%より大きい場合に局部的非流動化
    および/またはチャネリング警告が出される請求項2に記載の方法。
  11. 【請求項11】 シンデックスが約15%より大きい場合に警告が出される
    請求項2に記載の方法。
  12. 【請求項12】 SDFBDが前記サンプリング時間内に約20%を超えて
    低下する場合に局部的非流動化および/またはチャネリング警告が出される請求
    項3に記載の方法。
  13. 【請求項13】 SDFBDが前記サンプリング時間内に約25%を超えて
    低下する場合に局部的非流動化および/またはチャネリング警告が出される請求
    項3に記載の方法。
  14. 【請求項14】 現測定流動嵩密度の関数である信号が基線流動嵩密度の関
    数である信号と所定の値を超えて異なる場合に、次に見掛けのガス速度を変動さ
    せ、それによって前記局部的非流動化が抑制される、請求項1に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記反応器が凝縮様式下にある間に前記比較を実施し、前
    記凝縮を変更して局部的非流動化を抑制する請求項1に記載の方法。
  16. 【請求項16】 次に反応器運転条件を調整して粒子粘着性を低下させ、そ
    れによって前記局部的非流動化が抑制される請求項1に記載の方法。
  17. 【請求項17】 次に前記反応器における静電レベルを低下させ、それによ
    って前記局部的非流動化が抑制される請求項1に記載の方法。
  18. 【請求項18】 シンデックスがオンラインで計算される請求項2に記載の
    方法。
  19. 【請求項19】 SDFBDがオンラインで計算される請求項3に記載の方
    法。
  20. 【請求項20】 製造されるポリマーが、 (a)C2〜C18アルファオレフィンのホモポリマーおよびコポリマー; (b)エチレン−プロピレン−ジエンターポリマー; (c)ポリブタジエン; (d)ポリイソプレン; (e)ポリスチレン; (f)ポリクロロプレン; (g)スチレンまたはイソプレンと共重合したブタジエンのポリマー; (h)アクリロニトリルと共重合したブタジエンのポリマー; (i)イソプレンと共重合したイソブチレンのポリマー;および (j)エチレン−ブテンゴムおよびエチレン−ブテン−ジエンゴムからなる群
    から選択される、請求項1に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記重合が2〜8炭素原子数を有する少なくとも一つのア
    ルファオレフィンを含んでなる請求項1に記載の方法。
  22. 【請求項22】 カーボンブラック、シリカ、クレイ、タルク、およびそれ
    らの混合物からなる群から選択される不活性粒状材料が前記流動床において懸濁
    される請求項20に記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記反応器における条件を調整して(a)前記反応器にお
    ける流動嵩密度および(b)流動嵩密度の時間平均基線間の前記反応器における
    所定の関係を維持することを含み、オレフィン重合反応器を制御してその中での
    非流動化およびチャネリングを抑制する方法。
  24. 【請求項24】 前記所定の関係がシンデックスにより監視される請求項2
    3に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記所定の関係が流動嵩密度の標準偏差、SDFBDによ
    り監視され、該SDFBDが式、 【数3】 および N=サンプリング時間/データ取得のサンプリング頻度 (式中、FBDiは流動嵩密度であり、FBDは前記サンプリング時間における
    FBDiのN点平均値であり、Nは採取されたFBDiデータの全体数である)
    である、請求項23に記載の方法。
  26. 【請求項26】 流体が前記反応器において引出されると共に循環され、且
    つ前記条件が前記循環流体中の液体の量を調節することにより調整される請求項
    23に記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記条件が前記反応器における見掛けのガス速度を調節す
    ることにより調整される請求項23に記載の方法。
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