JP2003506467A - 新規なヒポキサンチン化合物およびチオヒポキサンチン化合物 - Google Patents

新規なヒポキサンチン化合物およびチオヒポキサンチン化合物

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JP2003506467A JP2001516330A JP2001516330A JP2003506467A JP 2003506467 A JP2003506467 A JP 2003506467A JP 2001516330 A JP2001516330 A JP 2001516330A JP 2001516330 A JP2001516330 A JP 2001516330A JP 2003506467 A JP2003506467 A JP 2003506467A
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Abstract

(57)【要約】 式(I)の化合物が開示される(式中、R3、R6、R8は本明細書中に記載されている通りである)。本発明の化合物は、効果的かつ選択的なPDEIV阻害剤である。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 喘息は、多発性炎症性および免疫性細胞、スパスモーゲン、炎症メディエータ
、サイトカインおよび成長因子の協調作用に関与する複合疾病である。最近の診
療では、喘息の治療に使用される4つの主要なクラスの化合物、すなわち、気管
支拡張剤(例えば、β−アドレノセプター作動薬)、抗炎症剤(例えば、コルチ
コステロイド)、予防的抗アレルギー剤(例えば、クロモリンナトリウム)およ
び気管支拡張および抗炎症活性の両方を保有するように見えるキサンチン(例え
ば、セオフィリン)があった。
【0002】 セオフィリンは、喘息の治療における第一の選択の好ましい薬剤であった。そ
れの直接気管支拡張作用が求められてきたが、セオフィリンの治療的価値は、今
日、抗炎症活性からも生じると信じられている。作用のその機構は、不明なまま
である。しかし、数種のそれの細胞活性は、サイクリックヌクレオチドホスホジ
エステラーゼ阻害、アデノシンレセプター拮抗作用、カテコールアミン放出の刺
激、および抑制剤T−リンパ球の数および活性を増大するその能力を含めて、抗
喘息剤としてのそれの活性において重要であると信じられている。これらの内の
全ては、それの活性に実際に寄与しうる一方で、唯一PDE阻害は、抗炎症およ
び気管支拡張成分の両方のせいでありうる。しかし、セオフィリンは、狭い治療
指数および問題があるとみなされる広範で不都合な副作用を示すことが知られて
いる。
【0003】 上に明記される活性の内、サイクリックヌクレオチドホスホジエステラーゼを
阻害する上でセオフィリンの活性は、最近、相当に注目を集めた。サイクリック
ヌクレオチドホスホジエステラーゼ(PDE)は、抗喘息剤のための分子標的と
して相当に注目を集めた。サイクリック3’,5’−アデノシンモノホスフェー
ト(cAMP)およびサイクリック3’,5’−グアノシンモノホスフェート(
cGMP)は、多数のホルモン、神経伝達物質およびオータコイドに対する細胞
の機能性応答を仲介する公知二次メッセンジャーである。少なくとも2つの治療
上重要な効果は、ホスホジエステラーゼ阻害から生じ得て、そしてその結果は、
喘息の病理生理学における重要な細胞中の細胞内アデノシン3’,5’−モノホ
スフェート(cAMP)またはグアノシン3’,5’−モノホスフェート(cG
MP)に源を発する。これらは、平滑筋弛緩(気管支拡張を生じる)および抗炎
症活性である。
【0004】 それらの細胞分布で異なる多種の固有のPDEイソエンザイムがあることが知
られるようになってきた。1つのイソエンザイムまたはその他についての著しい
程度の選択性を保有する多様な阻害剤が、合成された。
【0005】 アイソザイム選択的阻害剤の構造活性関係(SAR)は、例えば、Teodo
re J.Torphyら、「喘息の治療のための新規ホスホジエステラーゼ阻
害剤」、Drug News & Prospectives、6(4)、199
3年5月、203−214頁の記事で、詳細に検討された。PDE酵素は、cA
MPまたはcGMPの加水分解に対するそれらの特異性、カルシウム、カルモジ
ュリンまたはcGMPによる調節に対するそれらの感受性、および種々の化合物
によるそれらの選択的阻害により5つのファミリーにグループ分けされうる。P
DE Iは、Ca2+/カルモジュリンによって刺激される。PDE IIは、cG
MPで刺激され、そして心臓および副腎で見られる。PDE IIIは、cGM
Pで阻害され、そしてこの酵素の阻害は、筋変力作用陽性活性を作り出す。PD
E IVは、cAMP特異的であり、そしてその阻害は、気道弛緩、抗炎症およ
び抗鬱活性を引起す。PDE Vは、血管平滑筋におけるcGMP含有量を調節
する上で重要であるようであり、したがって、PDE V阻害剤は、心臓血管の
活性を示しうる。
【0006】 PDE III阻害を供する膨大な構造活性関係研究から由来する化合物があ
る一方で、PDE IV阻害剤の構造的クラスの数は、比較的制限される。以下
の構造式(A):
【0007】
【化10】
【0008】 を示すロリプラム類似体、および以下の構造式(B):
【0009】
【化11】
【0010】 を示すRO−20−1724のものが、研究された。
【0011】 米国特許第4,308,278号は、式(C)
【0012】
【化12】
【0013】 [式中、R1は、(C3−C6)シクロアルキルまたはベンジルである;R2および
3の各々は、水素または(C1−C4)アルキルである;R4は、R2またはアル
コキシカルボニルである;およびR5は、水素またはアルコキシカルボニルであ
る] の化合物を開示する。
【0014】 式(D)の化合物は、米国特許第3,636,039号で開示される。これら
の化合物は、昇圧剤として作用するベンジルイミダゾリジノンである。
【0015】
【化13】
【0016】 式Dにおける置換基R1−R4は、水素および低級アルキルを含めた多様な基を表
す。
【0017】 PCT公報WO87/06576号は、式E:
【0018】
【化14】
【0019】 [式中、R1は、7から11個までの炭素原子を有するポリシクロアルキル基で
ある;R2は、メチルまたはエチルである;Xは、OまたはNHである;および
Yは、任意の置換基を伴う単環または二環式複素環を包含する] の抗鬱剤を開示する。
【0020】 抗鬱剤としてのそれの活性のために当初研究されたロリプラムは、PDE I
V酵素を選択的に阻害することが示され、そして以来、この化合物は、PDE酵
素サブタイプの分類における標準薬になった。PDE IV阻害剤に相当の治療
的能力があるようである。初期の研究は、CNS治療終点としての鬱病に、そし
て炎症に焦点を絞り、そして順に、痴呆および喘息のような関連疾病を含むまで
に拡大された。インビトロで、ロリプラム、RO20−1724および他のPD
E IV阻害剤は、(1)マスト細胞、好塩基球、単球および好酸球におけるメ
ディエーター合成/放出;(2)好中球および好酸球における呼吸バースト(res
piratory burst)、走化性および脱顆粒;および(3)リンパ球における分裂依
存性成長および分化を阻害することが示された(カルシウム−ホスホジエステラ
ーゼ酵素のPDE IVファミリー、John A.Lowe,IIIら、Dru
gs of the Future 17(9)巻:799−807頁、1992年
)。
【0021】 PDE IVは、好酸球、好中球、T−リンパ球、マクロファージおよび内皮
細胞を含めた、喘息における全ての主要な炎症細胞に存在する。それの阻害は、
炎症細胞活性化の下方調節を引起し、そして気管および気管支中の平滑筋細胞を
弛緩させる。他方、心筋層に存在するPDE IIIの阻害は、心筋収縮能の力
および速度の両方における増大を引起す。これらは、抗炎症剤についての望まれ
ない副作用である。非選択的PDE阻害剤であるセオフィリンは、PDE II
IおよびPDE IVの両方を阻害し、そして所望の抗喘息効果および望まれな
い心臓血管刺激の両方を生じる。PDEアイソザイムの間のこの公知の区別で、
セオフィリン治療に関連した多くの副作用を伴わない、抗炎症および気管支拡張
の共存の見込みは明らかである。最近の十年間に多くの西欧諸国での喘息による
罹患率および死亡率の発生の程度が増大したことは、この疾病の炎症特性および
吸入ステロイドの利益に臨床的重点を合わせた。気管支拡張および抗炎症特性の
両方を保有する剤の開発は、最も有益である。
【0022】 選択的PDE IV阻害剤は、セオフィリンより少ない副作用を伴いより有効
であるべきであるように見える。臨床的支持は、この仮説について示された。さ
らに、ロリプラムよりいっそう強力で、そして選択的であり、したがって、PD
E IV阻害を有効にするために必要とされるその剤の量を減らすために、低い
IC50を示すPDE IV阻害剤を提供することが望ましい。
【0023】 近年、数種の異なる化合物は、前述した副作用なしに所望のPDE IV阻害
を達成する可能な治療組成物として示唆された。しかし、これらの努力は、特定
のクラスの化合物、すなわち、ロリプラム類似体、ベンゾキサゾール、アデニン
、チオキサンチンなどの開発中の非特異的誘導体に主に向けられた。しかし、こ
れらの努力は、広範なPDE IV IC50を示す無数の化合物を生じた。しばし
ば、開示された一般式は、レベルの低いPDE IV阻害および/または十分さ
を欠く特異性を示す数種の化合物をもたらす。結果的に、これらの成果は、しば
しば、式中の任意の特定の誘導体が、高いPDE IV阻害と選択性の望まれる
組合せを示すという確実性を供しない。
【0024】 WO95/00516は、チオヒポキサンチンおよびヒポキサンチン中間体を
用いて合成される、PDE−IV阻害活性を示す化合物を開示する。文献は、中
間体としてのそれらの使用以外にこれらの化合物についてなんら利用性を開示し
ない。
【0025】 発明の目的および要約 従って、効果的かつ選択的なPDEIV阻害剤である新しい化合物を提供する
ことが本発明の主目的である。
【0026】 PDEIIIの阻害がより低い効果的なPDEIV阻害剤として作用する新し
い化合物を提供することは本発明の別の目的である。
【0027】 PDEIVの阻害を必要とする患者を処置するための方法を提供することは本
発明の別の目的である。
【0028】 腫瘍壊死因子を含む炎症性サイトカインの異常に高い生理学的レベルに関連す
る疾患状態を処置するための新しい化合物を提供することは本発明の別の目的で
ある。
【0029】 本発明の新しい化合物を合成する方法を提供することは本発明の別の目的であ
る。
【0030】 喘息;アレルギー;炎症;鬱病;アルツハイマー病、血管性痴呆および多重梗
塞性痴呆症を含む痴呆;ヒト免疫不全症ウイルスによって引き起こされる疾患;
ならびに炎症性サイトカインの異常に高い生理学的レベルに関連する疾患状態な
どの疾患状態に罹患している患者を処置するための方法を提供することは本発明
の別の目的である。
【0031】 本発明の他の目的および利点は本発明の下記の詳細な説明から明らかになる。
【0032】 この目的および他の目的を考慮すると、本発明は、薬学的に受容可能なキャリ
アと、下記の一般式(I)を有する化合物とを含む薬学的組成物に関する:
【0033】
【化15】
【0034】 [式中、 R6はSまたはOであり; R3は、C1〜C8の直鎖状または分枝状のアルキル;C2〜C8の直鎖状または
分枝状のアルケン;C2〜C8の直鎖状または分枝状のアルキン;C38シクロア
ルキル;Q;およびKからなる群から選択され、 R8は、H、C1〜C8の直鎖状または分枝状のアルキル;C2〜C8の直鎖状ま
たは分枝状のアルケン;C2〜C8の直鎖状または分枝状のアルキン;C38シク
ロアルキル;Q;およびKからなる群から選択され、 Qは、下記の一般式:
【0035】
【化16】
【0036】 (式中、n=0または1であり、 Z=結合、CH2、NH、OまたはSであり、 AおよびBは、Z=CH2、NH、OまたはSであるとき、1個〜3個のCH2 基を加えることによって環を形成することができ、そして AおよびBは、Z=結合であるときには1つの環に存在せず、水素;ハロゲン
;C1〜C8アルキル;C1〜C8アルコキシ;C3〜C8シクロアルキル;C3〜C8 シクロアルコキシ;ヒドロキシ;フェニル;ベンジル;およびベンジルオキシか
らなる群から独立して選択され、この場合、前記のフェニル、ベンジルおよびベ
ンジルオキシは必要に応じて、ハロゲン、C1〜C8アルキル、C1〜C8アルコキ
シ、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C8シクロアルコキシおよびヒドロキシで置
換される) を有し、 Kは、下記の一般式:
【0037】
【化17】
【0038】 (式中、n=0または1であり、 LおよびMは、水素およびメチルからなる群から独立して選択され、 Wは、Q;ヒドロキシ;ハロゲン、C1〜C8アルキル、C1〜C8アルコキシ、
3〜C8シクロアルキル、C3〜C8シクロアルコキシおよびヒドロキシで必要に
応じて置換されるベンジルオキシ;アリール;ヘテロアリール;および複素環状
環からなる群から選択される) を有し、 ただし、R3がメチルであるとき、R8は水素でない。] 本発明は、喘息;アレルギー;炎症;鬱病;アルツハイマー病、血管性痴呆お
よび多重梗塞性痴呆症を含む痴呆;ヒト免疫不全症ウイルスによって引き起こさ
れる疾患;ならびに炎症性サイトカインの異常に高い生理学的レベルに関連する
疾患状態などの疾患状態に罹患している患者を処置するための方法に関する。こ
の方法は、下記の一般式(I)を有する化合物:
【0039】
【化18】
【0040】 [式中、R6はSまたはOであり; R3は、C1〜C8の直鎖状または分枝状のアルキル;C2〜C8の直鎖状または
分枝状のアルケン;C2〜C8の直鎖状または分枝状のアルキン;C38シクロア
ルキル;Q;およびKからなる群から選択され、 R8は、H、C1〜C8の直鎖状または分枝状のアルキル;C2〜C8の直鎖状ま
たは分枝状のアルケン;C2〜C8の直鎖状または分枝状のアルキン;C38シク
ロアルキル;Q;およびKからなる群から選択され、 Qは、下記の一般式:
【0041】
【化19】
【0042】 (式中、n=0または1であり、 Z=結合、CH2、NH、OまたはSであり、 AおよびBは、Z=CH2、NH、OまたはSであるとき、1個〜3個のCH2 基を加えることによって環を形成することができ、そして AおよびBは、Z=結合であるときには1つの環に存在せず、水素;ハロゲン
;C1〜C8アルキル;C1〜C8アルコキシ;C3〜C8シクロアルキル;C3〜C8 シクロアルコキシ;ヒドロキシ;フェニル;ベンジル;およびベンジルオキシか
らなる群から独立して選択され、この場合、前記のフェニル、ベンジルおよびベ
ンジルオキシは必要に応じて、ハロゲン、C1〜C8アルキル、C1〜C8アルコキ
シ、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C8シクロアルコキシおよびヒドロキシで置
換される) を有し、 Kは、下記の一般式:
【0043】
【化20】
【0044】 (式中、n=0または1であり、 LおよびMは、水素およびメチルからなる群から独立して選択され、 Wは、Q;ヒドロキシ;ハロゲン、C1〜C8アルキル、C1〜C8アルコキシ、
3〜C8シクロアルキル、C3〜C8シクロアルコキシおよびヒドロキシで必要に
応じて置換されるベンジルオキシ;アリール;ヘテロアリール;および複素環状
環からなる群から選択される) を有し、 ただし、R3がメチルであるとき、R8は水素でない] を投与することを含む。
【0045】 本発明はまた、下記の一般式(I)を有する化合物に関する:
【0046】
【化21】
【0047】 [式中、 R6はSまたはOであり; R3は、C1〜C8の直鎖状または分枝状のアルキル;C2〜C8の直鎖状または
分枝状のアルケン;C2〜C8の直鎖状または分枝状のアルキン;C38シクロア
ルキル;Q;およびKからなる群から選択され、 R8は、H、C1〜C8の直鎖状または分枝状のアルキル;C2〜C8の直鎖状ま
たは分枝状のアルケン;C2〜C8の直鎖状または分枝状のアルキン;C38シク
ロアルキル;Q;およびKからなる群から選択され、 Qは、下記の一般式:
【0048】
【化22】
【0049】 (式中、n=0または1であり、 Z=結合、CH2、NH、OまたはSであり、 AおよびBは、Z=CH2、NH、OまたはSであるとき、1個〜3個のCH2 基を加えることによって環を形成することができ、そして AおよびBは、Z=結合であるときには1つの環に存在せず、水素;ハロゲン
;C1〜C8アルキル;C1〜C8アルコキシ;C3〜C8シクロアルキル;C3〜C8 シクロアルコキシ;ヒドロキシ;フェニル;ベンジル;およびベンジルオキシか
らなる群から独立して選択され、この場合、前記のフェニル、ベンジルおよびベ
ンジルオキシは必要に応じて、ハロゲン、C1〜C8アルキル、C1〜C8アルコキ
シ、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C8シクロアルコキシおよびヒドロキシで置
換される) を有し、 Kは、下記の一般式:
【0050】
【化23】
【0051】 (式中、n=0または1であり、 LおよびMは、水素およびメチルからなる群から独立して選択され、 Wは、Q;ヒドロキシ;ハロゲン、C1〜C8アルキル、C1〜C8アルコキシ、
3〜C8シクロアルキル、C3〜C8シクロアルコキシおよびヒドロキシで必要に
応じて置換されるベンジルオキシ;アリール;ヘテロアリール;および複素環状
環からなる群から選択される) を有し、 ただし、R3がメチルであるとき、R8は水素でなく、 国際特許公開WO95/00516に開示されている化合物で、R3およびR8 が同じであるか、または異なり、かつ水素、非分枝状または分枝状であり、そし
て非置換であるか、またはOH、アルコキシ、CO2H、=NOH、=NOCO
NH2もしくは=Oで置換されるC18アルキル;非置換であるか、またはOH
、アルコキシ、シクロアルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、CO2H、=NO
H、=NOCONH2もしくは=Oで置換されるC38シクロアルキル;シクロ
アルキル部分が非置換であるか、または1つもしくは2つ以上のOH、アルコキ
シ、シクロアルコキシ、CO2H、=NOH、=NOCONH2もしくは=Oで置
換されるC48シクロアルキルアルキル;非置換であるか、または1つもしくは
2つ以上のCl、NH2、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミド、C1〜C 8 アルキルアミド、C1〜C3ジアルキルアミド、OH、アルコキシ、C=NOH
、C=NOCONH2、C1〜C3アルキル、フェニルもしくはベンジルで置換さ
れるアリール;ハロゲン、アルコキシまたはシクロアルコキシで必要に応じて置
換されるar(C14)アルキル;ヘテロサイクリル、ヘテロサイクリル(C1
4アルキル)およびヘテロアリールから選択されるが、国際特許公開WO95
/00516に開示されていない下記の化合物: 3−メチルヒポキサンチン; 3−ブチルヒポキサンチン; 3−ブチルチオヒポキサンチン; 3−エチルヒポキサンチン; 3−エチルチオヒポキサンチン; 3,8−ジエチルヒポキサンチン; 3,8−ジエチルチオヒポキサンチン; 3−エチル−8−シクロプロピルヒポキサンチン; 3−エチル−8−シクロプロピルチオヒポキサンチン; 3−プロピルヒポキサンチン; 3−ヘキシルヒポキサンチン; 3−ヘキシルチオヒポキサンチン; 3−ベンジルヒポキサンチン; 3−ベンジルチオヒポキサンチン; 3−(4−メチルブチル)ヒポキサンチン; 3−(4−メチルブチル)チオヒポキサンチン; 3−(2−メチルブチル)ヒポキサンチン; 3−(2−メチルブチル)チオヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)ヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−ヒド
ロキシ−1−メチルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−メチ
ルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3−ヒドロキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−メチルエチル)
ヒポキサンチン; 3−(3,4−ジメトキシベンジル)−8−(1−メチルエチル)ヒポキサン
チン; 3−(4−クロロベンジル)−8−(1−メチルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3−クロロベンジル)−8−(1−メチルエチル)ヒポキサンチン; 3−(4−メトキシベンジル)−8−(1−メチルエチル)ヒポキサンチン; およびその薬学的に受容可能な塩 を除く化合物は除かれる。] 本発明の特定の実施形態において、R3は、アルコキシ(例えば、メトキシ)
またはシクロアルコキシ(例えば、シクロペンチル)で2つの位置が置換される
ベンジルである。この場合、前記のアルコキシ置換基またはシクロアルコキシ置
換基の前記アルキル部分は必要に応じてヒドロキシで1つの位置が置換される。
特に好ましい実施形態において、R3はシクロペンチルオキシ−メトキシ−ベン
ジル(例えば、3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)である。
【0052】 本発明の他の実施形態において、R3は、水素、メチル、エチル、プロピル、
ブチル、ペンチル、ヘキシル、ベンジル、メチル−ブチル(例えば、2−メチル
ブチルまたは4−メチルブチル)、ベンジルオキシ−メトキシ−ベンジル(例え
ば、3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル)、ジメトキシベンジル(例え
ば、3,4−ジメトキシベンジル)、ヒドロキシ−メトキシ−ベンジル(例えば
、3−ヒドロキシ−4−メトキシベンジル)、メチル−ベンゾジオキソール(例
えば、1,3−ベンゾジオキソール−5−メチル)、クロロベンジル(例えば、
3−クロロベンジルまたは4−クロロベンジル)、メトキシベンジル(例えば、
4−メトキシベンジル)、ジメトキシベンジル(例えば、3,4−ジメトキシベ
ンジル)、または上記に示されているR3の一般的な説明に含まれる他の基であ
る。
【0053】 本発明の他の実施形態において、R8は、水素、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル(1−メチルエチル)、シクロプロピル、ヒドロキシ−メチル−エ
チル(例えば、1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)、イソプロペン(1−メチ
ルエチレン)、ベンジルオキシプロピル(例えば、1−ベンジルオキシ−1−メ
チルエチル)、ベンジルオキシメチル、メトキシ−ベンジルオキシ−プロピル(
例えば、1−(4−メトキシベンジルオキシ)−1−メチルエチル)、ハロベン
ジルオキシプロピル(例えば、1−(4−フルオロベンジルオキシ)−1−メチ
ルエチル)、または上記に示されているR8の一般的な説明に含まれる他の基で
ある。
【0054】 本発明の特定の実施形態において、R3およびR8の少なくとも1つは水素では
ない。
【0055】 発明の詳細な説明 ここで使用される場合、以下の語句は、当業者によって理解されるとおりの意
味を示すことが意図され、そして下に規定される意味を包含することが特に意図
される: ここで使用される場合、語句「アルキル」は、単ラジカル(単独基)を有する
線状または分岐飽和脂肪族炭化水素基を意味する。アルキル基の例としては、メ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブ
チル、tert−ブチル、およびペンチルが挙げられる。分岐アルキルは、メチ
ル、エチルまたはプロピルのような1つまたはそれ以上のアルキル基が、線状ア
ルキル鎖の−CH2−基中の1つまたは両方の水素を置換することを意味する。
【0056】 語句「シクロアルキル」は、単ラジカルを有する非芳香族単環炭化水素環系を
意味する。例示の単環シクロアルキル環としては、シクロプロピル、シクロペン
チル、およびシクロヘキシルが挙げられる。
【0057】 語句「アルコキシ」は、単ラジカルを有する線状または分岐飽和脂肪族炭化水
素基を含めて、アルキル基が、先に定義されるとおりであるアルキル−O−基を
意味する。例示のアルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ
、i−プロポキシ、およびn−ブトキシが挙げられる。
【0058】 語句「シクロアルコキシ」は、単ラジカルを有する非芳香族の単または多環炭
化水素環系を含めて、シクロアルキル基が、先に定義されるとおりであるシクロ
アルキル−O−基を意味する。例示のシクロアルコキシ基としては、シクロペン
チルオキシが挙げられる。
【0059】 語句「アリール」は、ペンダント状に一緒に付着されるか、または融合され得
て、そして単ラジカルを含む1つ、2つまたは3つの環を含む炭素環芳香族環系
を意味する。例示のアリール基としては、フェニルおよびナフチルが挙げられる
【0060】 語句「複素環(状)(ヘテロサイクリック)」または「ヘテロサイクリル」は
、環中の1つまたはそれ以上の異種原子(炭素以外の原子)を有し、そして単ラ
ジカルを有する環化合物を意味する。環は、飽和、部分的に飽和、および不飽和
であってよく、そして異種原子は、窒素、硫黄および酸素から構成される群から
選択されうる。飽和複素環ラジカルの例としては、ピロリジニル、イミダゾリジ
ニル、ピペリジノ、ピペラジニルのような1から4個までの窒素原子を含む3か
ら6員までの飽和複素単環基;モルホリニルのような1から2個までの酸素原子
および1から3個までの窒素原子を含む3から6員までの飽和複素単環基;チア
ゾリジニルのような1から2個までの硫黄原子および1から3個までの窒素原子
を含む3から6員までの飽和複素単環基が挙げられる。部分的に飽和の複素環ラ
ジカルの例としては、ジヒドロチオフェン、ジヒドロピラン、およびジヒドロフ
ランが挙げられる。
【0061】 語句「ヘテロアリール」は、複素環が、先に記述されるとおりである不飽和の
複素環ラジカルを意味する。例示のヘテロアリール基としては、ピロリル、ピリ
ジル、ピリミジル、およびピラジニルのような1から4個までの窒素原子を含む
3から6員までの不飽和複素単環基;インドリル、キノリル、イソキノリルのよ
うな1から5個までの窒素原子を含む不飽和縮合複素環基;フリルのような酸素
原子を含む3から6員までの不飽和複素単環基;チエニルのような硫黄原子を含
む3から6員までの不飽和複素単環基;オキサゾリルのような酸素原子および1
から3個までの窒素原子を含む3から6員までの不飽和複素単環基;ベンゾキサ
ゾリルのような酸素原子および1から3個までの窒素原子を含む不飽和縮合複素
環基;チアゾリルのような硫黄原子および1から3個までの窒素原子を含む3か
ら6員までの不飽和複素単環基;ベンゾチアゾリルのような硫黄原子および1か
ら3個までの窒素原子を含む不飽和縮合複素環基が挙げられる。語句「ヘテロア
リール」は、複素環が、先に記述されるとおりであり、複素環基が、アリール基
と融合されおり、アリールが、先に記述されるとおりである不飽和複素環ラジカ
ルをも含む。例示の融合ラジカルとしては、ベンゾフラン、ベンズジオキソール
およびベンゾチオフェンが挙げられる。
【0062】 ここで使用される場合、語句「患者」は、ヒトおよび他の哺乳類の両方を含む
【0063】 本発明は、式Iの化合物の有機および無機塩、水和物、エステル、プロドラッ
グおよび代謝産物も含む。
【0064】 本発明の化合物は、PDE IV阻害を要求する誰にでも投与されうる。投与
は、経口で、局所で、坐剤により、吸入または通気、または非経口でありうる。
【0065】 本発明は、前述の化合物の全ての医薬上許容しうる塩をも包含する。当業者は
、ここに請求される化合物の酸付加塩が、多様な公知方法を介して、適切な酸と
の化合物の反応によって製造されうることを認識する。
【0066】 種々の経口剤形が、使用でき、錠剤、ゲルカップ、カプセル、カプレット、顆
粒、トローチ剤および塊状粉末のような固形形態、およびエマルジョン、溶液お
よび懸濁液のような液体形態が挙げられる。本発明の化合物は、単独で投与され
うるか、または限定されないが希釈剤、懸濁化剤、可溶化剤、バインダー、崩壊
剤、防腐剤、着色剤、滑剤および同等物を含めた当業者に知られている種々の医
薬上許容しうる担体および賦形剤と合わせうる。
【0067】 本発明の化合物が経口錠剤に組込まれる場合、このような錠剤は、圧縮、錠剤
粉砕、腸溶被覆、糖衣、フィルム被覆、複数回圧縮、または多層化されうる。液
体経口剤形としては、水性および非水性溶液、エマルジョン、懸濁液および溶液
および/または適切な溶媒、防腐剤、乳化剤、懸濁化剤、希釈剤、甘味剤、着色
剤、および風味剤を含む、非発泡性顆粒から再形成される懸濁液が挙げられる。
本発明の化合物が、非経口で注射されるべき場合、それらは、例えば、等張滅菌
溶液の形態にありうる。代わりに、本発明の化合物が、吸入されるべき場合、そ
れらは、乾式エアゾルに配合されうるか、または水性または部分的に水性の溶液
に配合されうる。
【0068】 さらに、本発明の化合物が、経口剤形に組込まれる場合、このような剤形が、
胃腸管中の化合物の即時放出を提供できること、または代わりに、胃腸管を通し
て制御および/または持続放出を提供できることが意図される。広範な制御およ
び/または持続放出処方は、当業者によく知られており、そして本発明の処方と
組合せて使用することが意図される。制御および/または持続放出は、例えば、
経口剤形におけるコーティングによって、または本発明の化合物(類)を制御お
よび/または持続放出マトリックスに組込むことによって供されうる。
【0069】 経口剤形を処方するために使用されうる医薬上許容しうる担体および賦形剤の
特定の例は、ここに参照して組込まれる「製薬賦形剤のハンドブック」米国薬学
会(1986年)に記述されている。固形経口剤形を製造するための技術および
組成は、マーシル・デッカー,インク.(Marcel Dekker,Inc
.)により出版され、ここに参照して組込まれる「製薬剤形:錠剤」(Lieb
erman、LachmanおよびSchwartz、編集者)2版、に記述さ
れている。錠剤(圧縮および注型された)、カプセル(硬質および軟質ゼラチン
)および丸剤を製造するための技術および組成も、ここに参照して組込まれる「
レミントンの薬学科学」(Arthur Osol、編集者)、1553−15
93頁(1980年)で記述されている。液体経口剤形を製造するための技術お
よび組成は、マーシル・デッカー,インクにより出版され、ここに参照して組込
まれる「製薬剤形:分散系」(編集者Lieberman、Riegerおよび
Banker)に記述されている。
【0070】 本発明の化合物が、注射による非経口投与(例えば、継続注入またはボーラス
注射)のために組込まれる場合、非経口投与のための処方は、懸濁液、溶液、油
または水性媒体中エマルジョンの形態であり得て、そしてこのような処方は、さ
らに、安定化剤、懸濁化剤、分散剤、および同等物のような製薬上必要な添加剤
を包含しうる。本発明の化合物は、注射用処方として再形成用の粉末の形態でも
ありうる。
【0071】 本発明の化合物の投与は、なかでも、治療されるべき苦痛、症状の重度、投与
の経路、投与間隔の頻度、あらゆる有害な副作用の存在、および利用される特定
の化合物に依存する。
【0072】 一般式(I)のPDE IV阻害剤の属に入る本発明の化合物としては、 3−メチルヒポキサンチン; 3−ブチルヒポキサンチン; 3−ブチルチオヒポキサンチン; 3−エチルヒポキサンチン; 3−エチルチオヒポキサンチン; 3,8−ジエチルヒポキサンチン; 3,8−ジエチルチオヒポキサンチン; 3−エチル−8−シクロプロピルヒポキサンチン; 3−エチル−8−シクロプロピルチオヒポキサンチン; 3−プロピル−ヒポキサンチン; 3−ヘキシル−ヒポキサンチン; 3−ヘキシル−チオヒポキサンチン; 3−ベンジル−ヒポキサンチン; 3−ベンジル−チオヒポキサンチン; 3−(4−メチルブチル)−ヒポキサンチン; 3−(4−メチルブチル)−チオヒポキサンチン; 3−(2−メチルブチル)−ヒポキサンチン; 3−(2−メチルブチル)−チオヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−ヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−ヒドロ
キシ−1−メチルエチル)−ヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−メチル
エチレン)−ヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−ベンジ
ルオキシ−1−メチルエチル)−ヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(ベンジルオ
キシメチル)−ヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−メチル
エチル)−ヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1(4−メ
トキシベンジルオキシ)−1−メチルエチル)−ヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1(4−フ
ルオロベンジルオキシ)−1−メチルエチル)−ヒポキサンチン; 3−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−ベンジルオキ
シ−1−メチルエチル)−ヒポキサンチン; 3−(3−4−ジメトキシベンジル)−8−(1−ベンジルオキシ−1−メチル
エチル)−ヒポキサンチン; 3−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−メチルエチル
)−ヒポキサンチン; 3−(3−ヒドロキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−メチルエチル)−
ヒポキサンチン; 3−(3−4−ジメトキシベンジル)−8−(1−メチルエチル)−ヒポキサン
チン; 3−(1,3−ベンゾジオキソール−5−メチル)−8−(1−メチルエチル)
−ヒポキサンチン; 3−(4−クロロベンジル)−8−(1−メチルエチル)−ヒポキサンチン; 3−(3−クロロベンジル)−8−(1−メチルエチル)−ヒポキサンチン; 3−(4−メトキシベンジル)−8−(1−メチルエチル)−ヒポキサンチン; 3−(3−4−ジメトキシベンジル)−8−(1−(4−フルオロベンジルオキ
シ)−1−メチルエチル)−ヒポキサンチン; およびその医薬上許容しうる塩が挙げられる。
【0073】 一定の上述した化合物が、幾何学的または立体異性体形態で存在する可能性が
ある場合、本発明は、このような化合物の全てを意図する。
【0074】 好ましい実施形態の詳細な説明 以下の実施例は、本発明の種々の態様を例示する。
【0075】 実施例1 3,8−ジエチルヒポキサンチン 3,8−ジエチル−2−チオヒポキサンチン(18.9g)を、370mlの
2N NaOHニッケルアルミニウムアロイ(75.6g)(1.4MのAlお
よび0.6MのNi)に溶解させ、そして65℃で、1.5時間かけて分割して
添加した。さらに、65〜70℃で、0.5時間後に、反応生成物を濾過し、2
00mlの1N NaOHで洗浄し、そして濾液を、183mlの5N HClで
pH7に中和した。形成した水酸化アルミニウムを、濾取し、濾液を、乾固する
まで濃縮させ、残渣を、90℃で、500mlの完全エタノールに懸濁させ、そ
して不溶性NaClを濾取し、そして洗浄した。濾液を、乾固するまで濃縮させ
、200mlのクロロホルムに溶解させ、濾過し、そして再度乾固するまで濃縮
させた。残渣を、150mlのエタノールから結晶化させて、融点(220℃で
昇華)分解下で305〜307℃を示す3,8−ジ−エチル−ヒポキサンチン(
12.68g)を得た。
【0076】 実施例2 3,8−ジエチル−6−チオヒポキサンチン 実施例1の生成物(8.65g)およびペンタ亜硫酸リン(12.0g)を、
1時間、150mlのピリジン中で還流させた。冷却下で、59.4mlの2N
NaOHを、滴下で添加し、固形物を濾取し、そして水で洗浄した。濾液を、
真空で乾固するまで濃度し、そして残渣を、200mlの水に懸濁させ、そして
収集した。濾液を3回、600mlのクロロホルムで抽出した。有機層の残渣を
、収集した固形物と合わせ(総計6.08g)、500mlのクロロホルムに溶
解させ、そして24gのシリカゲルを通して濾過した。分画2および3は、4.
63gの粗生成物を溶出し、そしてそれを、120mlのメタノールから結晶化
させて、融点(210℃で昇華)分解下で250〜270℃を示す3,8−ジエ
チル−6−チオヒポキサンチン(3.58g)を得た。第二の収穫物は、0.5
8gであった。
【0077】 実験的分析; 含有率(計算値) C51.90 H5.81 N26.90 S15.40 含有率(実測値) C51.76 H6.01 N26.82 S15.64
【0078】 実施例3 3−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−ベンジルオ
キシ−1−メチルエチル)−ヒポキサンチン A.1−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル)−2−チオ尿素 1−プロパノール(600ml)中の3−ヒドロキシ−4−メトキシベンジル
アルコール(61.67g、400ミリモル)の溶液を、60℃で、97%t−
BuOK(55.52g、480ミリモル)で、90℃で塩化ベンジル(66.
57ml、560ミリモル)で処理し、そして生じた混合液を、2時間、還流下
で加熱した。その後、90℃で、t−BuOK(9.25g、80ミリモル)の
第二バッチを添加した。さらに1時間、還流した後、t−BuOK(9.25g
、80ミリモル)の第三バッチおよび塩化ベンジル(9.51g、80ミリモル
)の二次バッチを90℃で添加した。さらに2.5時間、還流した後、混合液を
、室温に冷却し、そして固形物を濾取した。真空で溶媒を除去し、残渣を水(3
00ml)で処理し、そして溶媒の3分の1を真空で除去した。水(100ml
)を残渣に添加し、そしてその後、それを真空で蒸留除去し、そしてその手段を
繰返した。生じる懸濁液を濾過し、固形物を収集し、乾燥させ、そして石油エー
テル(2×600ml)で粉砕して、3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジ
ルアルコール(86.21g、88.2%)を得た。融点62〜65℃。
【0079】 チオニルクロリド(64ml)を、10分かけて、ジクロロメタン(500m
l)中の上記アルコールの攪拌溶液に添加した。20分後、混合物を、真空で乾
固するまで蒸散させ(evaporated)、トルエン(2×75ml)を添加し、そし
て真空で蒸散を繰返して、粗3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジルクロリ
ド(97.85g、105.5%)を得た。クロリド(353ミリモル)を、ア
セトン(400ml)中に溶解させ、ナトリウムチオシアネート(57.22g
、706ミリモル)で処理し、均質化し、そして1.5時間還流下で加熱した。
固形物を、室温で濾取し、そして溶媒を真空で蒸散させた。残渣を、水(600
ml)中に懸濁させて、pH2の溶液を得て、そして重炭酸ナトリウム溶液で中
和させた。結晶化した後、固形物を、収集し、乾燥させ、ジクロロメタン(30
0ml)に溶解させ、乾燥(Na2SO4)させ、木炭で処理し、濾過し、そして
乾固するまで蒸散させた。残渣を、石油エーテル(400ml)から結晶化させ
て、3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジルチオシアネート(95.65g
、95.0%)を得た。融点70〜74℃。チオシアネート(335ミリモル)
を、還流下で、2時間、n−バレロニトリル(280ml)中で加熱し、そして
乾固するまで蒸散させて、98.4gの粗生成物を得た。これを、THF(20
0ml)に溶解させ、そして室温で、32%水性アンモニア溶液(101ml)
で処理した。3時間後、チオ尿素を、10℃で収集し、そしてジエチルエーテル
で洗浄して、1−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル)−2−チオ尿
素(63.08g、62.2%)を得た。融点179〜181℃。濾液を、乾固
するまで蒸散させ、そして残渣を、ジクロロメタンから結晶化させて、11.5
1g(11.3%)を第二の収穫物として得た。
【0080】 B.6−アミノ−1−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル)−2−チ
オウラシル 1−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル)−2−チオ尿素(72.
58g、240ミリモル)を、イソプロパノール(300ml)中の97%t−
BuOK(30.54g、264ミリモル)の溶液に添加し、溶解が完了するま
で混合液を、還流下で加熱し、その後エチルシアノアセテート(26.1ml、
245ミリモル)を添加した。還流で5時間後、混合液を、わずかに冷却し、t
−BuOK(2.78g、24ミリモル)およびエチルシアノアセテート(5.
12ml、48ミリモル)の別のバッチを添加し、そして混合液を、さらに15
時間、還流下で加熱した。反応混合液を、室温に冷却し、水(1.2l)に注ぎ
、そして冷却しながら、5M HCl(43ml)でpH8に中和した。1時間
攪拌した後、固形物を、10℃に冷却し、そして水(180ml)で最初に、そ
の後飽和重炭酸ナトリウム溶液(60ml)、イソプロパノール(60ml)そ
して最終的に冷水(500ml)で洗浄した。粗材料を、0.5M NaOH(
1.4l)およびイソプロパノール(350ml)に懸濁させた。不溶性部分を
、濾取し、そして0.1M NaOHおよび水で洗浄して、回収されたチオ尿素
(10.45g、14.4%)を得た。濾液を、2Mリン酸(175ml)でp
H8に中和し、一夜結晶化させ、固形物を、収集し、そして上の3つの成分液お
よび水で洗浄して、粗チオウラシル(73.33g)を得た。この生成物を、熱
アセトン(600ml)に懸濁させ、500mlに濃縮し、そして0.5℃で収
集して、6−アミノ−1−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル)−2
−チオウラシル(65.73g、74.1%)を得た。融点239〜240℃。
【0081】 C.1−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル)−5,6−ジアミノ−
2−チオウラシル 6−アミノ−1−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル)−2−チオ
ウラシル(36.94g、100ミリモル)を、DMSO(74ml)に溶解さ
せ、THF(185ml)で希釈し、そして85%リン酸(7.46ml)で処
理した。55〜60℃で、4M硝酸ナトリウム(30ml、120ミリモル)を
、ゆっくりと添加した。30分後、メタノール(10ml)を添加し、反応液を
、30℃に冷却し、そして水(80ml)中の85%ナトリウムジチオニット(
40.96g、200ミリモル)の懸濁液を、ゆっくりと添加した。水(200
ml)の添加の後、溶媒を真空で除去し、そして懸濁液を、水で1lに希釈した
。固形物を、0〜5℃で収集して、粗1−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシ
ベンジル)−5,6−ジアミノ−2−チオウラシル(40.58g)を得た。
【0082】 D.6−アミノ−1−[3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル]−5−(
2−ベンジルオキシ−2−メチルプロピオニルアミノ)−2−チオウラシル THF(100ml)中の2−ベンジルオキシ−2−メチルプロピオニルクロ
リド(30.70g、144ミリモル)の溶液を、15分かけて0〜5℃で、T
HF(400ml)中の1−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル)−
5,6−ジアミノ−2−チオウラシル(40.58g、100ミリモル)および
トリエチルアミン(31.4ml、225ミリモル)の攪拌懸濁液に添加した。
1時間後、固形物を、濾取し、そして溶液を、真空で乾固するまで蒸散させた。
残渣を、ジエチルエーテル(400ml)、水(100ml)および飽和重炭酸
ナトリウム溶液(60ml)の混合液に懸濁させた。60時間の結晶化の後、固
形物を収集し、そしてエーテルおよび水で洗浄して、6−アミノ−1−(3−ベ
ンジルオキシ−4−メトキシベンジル)−5−(2−ベンジルオキシ−2−メチ
ルプロピオニルアミノ)−2−チオウラシル(42.23g、75.3%)を得
た。酢酸エチルから結晶化させて、融点123〜125/184〜187℃を示
した。
【0083】 E.3−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−ベンジル
オキシ−1−メチルエチル)−2−チオキサンチン 6−アミノ−1−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル)−5−(2
−ベンジルオキシ−2−メチルプロピオニルアミノ)−2−チオウラシル(46
.54g、83ミリモル)および97%t−BuOK(38.41g、332ミ
リモル)を、50分間、イソプロパノール(460ml)で還流下で加熱した。
溶媒を、真空で除去し、残渣を、水(300ml)に溶解させ、5gの木炭で2
回処理し、濾過し、水を、総容積500mlまで添加し、pHを、5M HCl
(60ml)および重炭酸ナトリウム溶液の混合液で中性に調節した。固形物を
、10℃で収集して、41.62gの粗生成物を得て、それを、ジクロロメタン
(60ml)で溶解させ、そして溶出剤としてジクロロメタンを用いてシリカゲ
ル(126g)でクロマトグラフィーにかけた。メタノールからの結晶化で、3
−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−ベンジルオキシ
−1−メチルエチル)−2−チオキサンチン(31.5g、69.9%)を得た
。融点290〜302℃(分解)。
【0084】 F.3−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−ベンジル
オキシ−1−メチルエチル)−2−ヒポキサンチン 3−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−ベンジルオ
キシ−1−メチルエチル)−2−チオキサンチン(26.05g、48ミリモル
)を、1.5時間、ラニル−ニッケル(Raney-nickel)(29g)(0.1%水
性酢酸で処理した)と共に1−プロパノール(700ml)中で還流下で加熱し
た。ニッケルを濾取し、そして溶媒を真空で蒸散させた。残渣を、ジクロロメタ
ン(300ml)に溶解させ、炭酸ナトリウム溶液で抽出し、そして乾固するま
で再度蒸散させた。残渣を、メタノール(150ml)で溶解させ、木炭で処理
し、濾過し、濃縮し、そして結晶化させて、3−(3−ベンジルオキシ−4−メ
トキシベンジル)−8−(1−ベンジルオキシ−1−メチルエチル)−ヒポキサ
ンチン(15.81g、64.5%)を得た。融点78〜86℃(メタノールを
含有する)。第二の収獲物で、2.29g(9.3%)のヒポキサンチンを得た
【0085】 実施例4 3−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−イソプロピル−ヒポ
キサンチン A.6−アミノ−1−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル)−5−イ
ソブチルアミノ−2−チオウラシル 4M硝酸ナトリウム溶液(46.6ml、186ミリモル)を、55℃で、5
分以内に、DMF(550ml)中の6−アミノ−1−(3−ベンジルオキシ−
4−メトキシベンジル)−2−チオウラシル(53.00g、144ミリモル)
および85%リン酸(12.09ml、179ミリモル)の溶液に攪拌しながら
添加した。1.5時間後、反応混合液を、35℃に冷却し、そして水(138m
l)中の85%ナトリウムジチオニット(58.77g、287ミリモル)の懸
濁液で処理した。30分後、イソ酪酸無水物(72ml、215ミリモル)を添
加した。1時間後、その懸濁液を、1M NaOH(790ml)および水(1
950ml)でゆっくりと希釈した(pHは、3から7まで変化した)。一夜攪
拌した後、重炭酸ナトリウム(24.2g)を添加して、7.5のpHを得た。
固形物を収集し、0.2M重炭酸ナトリウム溶液で、続いて水で洗浄し、その後
乾燥させて、粗チオウラシル(56.10g、86.0%)を得た。アセトンを
用いた破砕で、6−アミノ−1−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル
)−5−イソブチルアミノ−2−チオウラシルを得た。融点240〜244℃。
【0086】 B.3−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−イソプロピル−
2−チオキサンチン 6−アミノ−1−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル)−5−イソ
ブチルアミノ−2−チオウラシル(56.10g、123ミリモル)を、40分
間、1M NaOH(560ml)溶液中で還流下で加熱した。室温まで冷却し
た後、固形物を、濾過により除去し、溶液を、木炭(2.7g)で二回処理し、
濾過し、そして5M HCl(95ml)で、pH8に中和した。固形物を収集
し、0.1M重炭酸ナトリウム溶液および水で洗浄し、その後乾燥させて、粗生
成物(38.65g、71.7%)を得た。THFおよびメタノールからの結晶
化で、まだ不純物のある生成物(34.65g)を得て、そしてそれを1M N
aOH(340ml)に溶解させ、木炭(3.4g)で二回処理し、濾過し、メ
タノール(80ml)で希釈し、そして85%リン酸(13ml)で中和させた
。固形物を収集し、そして中性のpHまで水(1.5l)で洗浄して、3−(3
−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−イソプロピル−2−チオキサ
ンチン(28.99g、53.8%)を得た。融点280〜281℃。
【0087】 C.3−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−イソプロピル−
ヒポキサンチン 3−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−イソプロピル−2
−チオキサンチン(21.83g、50ミリモル)を、ラニル−ニッケル(30
g)(0.1%水性酢酸で予め処理した)と共に1−プロパノール(700ml
)中で還流下で加熱した。4時間後、ニッケルを濾取し、そして熱プロパノール
およびクロロホルムで洗浄した。溶液を、真空で乾固するまで蒸散させた。残渣
を、クロロホルムに溶解させ、1M炭酸ナトリウム溶液で抽出し、乾燥(Na2
SO4)させ、木炭(0.8g)で二回処理し、濾過し、そして乾固するまで蒸
散させた。残渣を、熱アセトン(250ml)で懸濁させ、濃縮し、そして固形
物を0〜5℃で収集して、3−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル)
−8−イソプロピル−ヒポキサンチン(15.27g、75.5%)を得た。融
点233〜235℃。
【0088】 実施例5 8−(1−ベンジルオキシ−1−メチルエチル)−3−(3−シクロペンチルオ
キシ−4−メトキシベンジル)−ヒポキサンチン A.6−アミノ−5−(2−ベンジルオキシ−2−プロピオニルアミノ)−1−
(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−2−チオウラシル 86mlのTHF中の26.39g(124mM)の2−ベンジルオキシ−2−
メチルプロピオニルクロライドの溶液を、315mlのTHF中の31.99g
(84.4mM)の1−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)
−4,5−ジアミノ−2−チオウラシルと26.5mlのトリエチルアミンの攪
拌懸濁液に、5〜10℃で20分以内に添加した。室温で2時間後、固体を濾過
し、溶液を蒸発させ、乾燥した。残存物を400mlのエーテル、50mlの飽
和重炭酸ナトリウム溶液、および100mlの水で処理した。2時間後、結晶を
集め、エーテルと水で洗浄した。30.14g(66.3%)のアミド。エーテ
ル相を蒸発し、乾燥させ、そして残存物をメタノールから結晶化させた: 5.
30g(11.7%)の融点198〜202℃のアミド。
【0089】 B.8−(1−ベンジルオキシ−1−メチルエチル)−3−(3−シクロペンチ
ルオキシ−4−メトキシベンジル)−2−チオキサンチン 35.44g(65.8mM)の上記のアミド(A)を、350ml中のイソ
プロパノール中の29.53gのカリウムt−ブトキサイドに、70℃で添加し
、0.5時間攪拌した。溶液を蒸発させ、残存物を350mlの水に溶解させ、
この溶液を3.0gの木炭で2回処理し、濾過した。この溶液を、5℃で56m
lの5規定の塩酸で中和して、pH7とした。2.5時間後、固体を集め、30
0mlのメタノール中で1.5時間懸濁し、5℃に冷却し、この固体を再び回収
した:21.15g(61.7%)のキサンチン。濾液を真空で蒸発させ、残存
物をジクロロメタン溶液に溶解させ、カラム中を60gのシリカゲルを通して濾
過した:メタノールから結晶化させて、他の5.75g(16.8%)の融点1
58〜160/235〜237/288〜290℃のキサンチンを得た。
【0090】 C.8−(1−ベンジルオキシ−1−メチルエチル)−3−(3−シクロペンチ
ルオキシ−4−メトキシベンジル)−ヒポキサンチン 580ml中の22.39g(43mM)の上記キサンチン(B)の溶液を、
25gのラネーニッケル(0.1%の酢酸水溶液で洗浄した)で処理し、2時間
還流した。ニッケルを濾過し、溶媒を真空で蒸発させた。残存物を120mlの
メタノールから結晶化させた:12.73g(60.6%)の融点161〜16
2℃のヒポキサンチン。第2の収穫としては、1.97g(9.4%)のヒポキ
サンチンを得た。
【0091】 実施例6 実施例1と同様に、我々は、5,6−ジアミノ−1−(3,4−ジメトキシベ
ンジル)−2−チオウラシルおよび2−ベンジルオキシ−2−メチルプロピオニ
ルクロライドから、次の化合物を得た: A.6−アミノ−5−(2−ベンジルオキシ−2−メチルプロピオニルアミノ)
−1−(3,4−ジメトキシベンジル)−2−チオウラシル B.8−(1−ベンジルオキシ−1−メチルエチル)−3−(3,4−ジメトキ
シベンジル)−チオキサンチン C.融点164〜166℃の8−(1−ベンジルオキシ−1−メチルエチル)−
3−(3,4−ジメトキシベンジル)−ヒポキサンチン
【0092】 実施例7 3−(3,4−ジメトキシベンジル)−8−(1−(4−フルオロベンジルオキ
シ)−1−メチルエチル)−ヒポキサンチン A.6−アミノ−1−(3,4−ジメトキシベンジル)−5−(2−(4−フル
オロベンジルオキシ)−2−メチルプロピオニルアミノ)−2−チオウラシル 10mlのTHF中の3.70g(15mM)の2−(4−フルオロベンジルオ
キシ)−2−メチルプロピオニルクロライドの溶液を、3.19g(10.3m
M)の5,6−ジアミノ−1−(3,4−ジメトキシベンジル)−2−チオウラ
シルおよび30mlのTHF中の3.5ml(25mM)のトリエチルアミンの
懸濁液に、0〜5℃で5分以内に添加した。4時間後、固体を濾過し、溶媒を真
空で蒸発させた。残存物を40mlの酢酸エチルに溶解させ、20mlの1規定
塩酸溶液で抽出した。沈殿物が形成され、回収した:2.11g(40.6%)
のアミド。酢酸エチル相を重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、蒸発し、乾燥させた
:3.70gの主として2つの化合物の混合物。カラム中の60gのシリカゲル
を通して、2%のメタノールからなるジクロロメタン溶液で分離して、アセトン
からの結晶化後最初留分: 1.11g(15.4%)の融点194〜197℃
のジアミドを得た。また後留分は、第2収穫として、1.06g(20.4%)
の融点110〜180℃のアミドを得た。
【0093】 B.3−(3,4−ジメトキシベンジル)−8−(1−(4−フルオロベンジル
オキシ)−1−メチルエチル)−2−チオキサンチン 30mlの1規定カセイソーダ中の3.07g(6.1mM)の上記のアミド
(A)の溶液を、15分間還流し、0.2gの木炭で2回処理し、濾過し、そし
て6.2mlの5規定の塩酸で中和した。固体を集め、30mlの熱メタノール
中で懸濁し、再び5℃で回収した:2.34g(79.1%)の融点300〜3
02℃のキサンチン。
【0094】 C.3−(3,4−ジメトキシベンジル)−8−(1−(4−フルオロベンジル
オキシ)−1−メチルエチル)−ヒポキサンチン 2.18g(4.5mM)のキサンチン(B)および2.6gのラネーニッケ
ル(0.1%の酢酸水溶液で処理した)を、30mlの1−プロパノール中で2
.5時間還流した。ニッケルを濾過し、溶液を真空で蒸発させ、乾燥させた。残
存物を40mlの酢酸エチルに溶解させ、重炭酸ナトリウムで抽出した。この形
成された固体を濾過し、有機相を真空で蒸発させ、乾燥させた(1.95g)。
2%のメタノールからなるジクロロメタン溶液を、カラム中の19gのシリカゲ
ル上で精製した。酢酸エチルからの結晶化により、1.37g(67.2%)の
融点159〜161℃のヒポキサンチンを得た。第2の収穫としては、0.4g
(2.0%)のヒポキサンチンを得た。
【0095】 実施例8 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−(4−
メトキシベンジルオキシ)−1−メチルエチル)−ヒポキサンチン A.6−アミノ−1−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−
5−(2−(4−メトキシベンジルオキシ)−2−メチルプロピオニルアミノ)
−2−チオウラシル 9mlのTHF中の2.91g(12mM)の2−(4−メトキシベンジルオ
キシ)−2−メチルプロピオニルクロライドの溶液を、3.62g(10mM)
の5,6−ジアミノ−1−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル
)−2−チオウラシルの攪拌した懸濁液に、90分以内に添加した。20時間後
、さらに5mlのTHF中の485mgのクロライドを、30分以内に添加した
。さらに3時間後、固体を濾過し、溶液を真空で蒸発し、乾燥させた。残存物を
酢酸エチルに溶解させ、重炭酸ナトリウム溶液で抽出し、有機相を真空で蒸発し
、乾燥させた。残存物をメタノールから結晶化させた:1.71g(30.1%
)の融点172―184℃のアミドを得た。
【0096】 B.3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−(
4−メトキシベンジルオキシ)−1−メチルエチル)−2−チオキサンチン 3.30g(5.8mM)の上記のアミド(A)および2.60g(23mM
)のカリウムt−ブトキサイドを、33mlのイソプロパノール中45分間還流
した。溶媒を真空で除去し、残存物を50mlの水に溶解させ、0.3gの木炭
で2回処理し、濾過し、そして4.5mlの5規定の塩酸で酸性にしてpH4.
5とし、重炭酸ナトリウム溶液で中和した。固体を回収し、メタノールから結晶
化した:2.48g(77.7%)の融点169/276〜279℃のキサンチ
ン。
【0097】 C.3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−(
4−メトキシベンジルオキシ)−1−メチルエチル)−ヒポキサンチン 2.34g(4.25mM)の上記のキサンチン(B)の溶液および2.5g
のラネーニッケル(0.1%の酢酸水溶液で処理した)を、35mlの1−プロ
パノール中で還流した。2.5時間後ニッケルを濾過し、溶液を真空で蒸発させ
た。残存物を酢酸エチルに溶解させ、重炭酸ナトリウムで抽出し、真空で濃縮し
、約10mlとした。1晩結晶化させて、1.29g(58.6%)の融点15
6〜157℃のヒポキサンチンを得た。
【0098】 実施例9 実施例1と同様に、我々は、1−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシ
ベンジル)−4,5−ジアミノ−2−チオウラシルおよび2−(4−フルオロベ
ンジルオキシ)−2−メチルプロピオニルクロライドから、次の化合物を得た:
A.融点185〜193℃の6−アミノ−1−(3−シクロペンチルオキシ−4
−メトキシベンジル)−5−(2−(4−フルオロベンジルオキシ)−2−メチ
ルプロピオニルアミノ)−2−チオウラシル B.融点188〜192/288〜296℃の3−(3−シクロペンチルオキシ
−4−メトキシベンジル)−8−(1−(4−フルオロベンジルオキシ)−1−
メチルエチル)−2−チオキサンチン C.融点131〜134℃の3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベ
ンジル)−8−(1−(4−フルオロベンジルオキシ)−1−メチルエチル)−
ヒポキサンチン
【0099】 実施例10 実施例1と同様に、我々は、ベンジルオキシアセチルクロライドおよび1−(3
−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−4,5−ジアミノ−2−チ
オウラシルから、次の化合物を得た: A.融点195〜196℃の6−アミノ−5−ベンジルオキシアセチルアミノ−
2−チオウラシル B.融点101〜103℃の8−ベンジルオキシメチル−3−(3−シクロペン
チルオキシ−4−メトキシベンジル)−2−チオキサンチン C.融点190〜194℃の8−ベンジルオキシメチル−3−(3−シクロペン
チルオキシ−4−メトキシベンジル)−ヒポキサンチン
【0100】 実施例11 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−イソプロピル
−ヒポキサンチン 4.15g(10mM)の3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベ
ンジル)−8−イソプロピル−2−チオキサンチンを、42mlの1規定のカセ
イソーダに溶解し、かつ3gのラネーニッケルの3分割を30分間隔で処理した
。さらに30分後、ニッケルを濾過し、8mlの5規定の塩酸でpH3まで酸性
にして、その後重炭酸ナトリウムでpH7まで中和した。固体を集め、洗浄し、
乾燥した:3.62g(94.5%)の融点243〜4℃のヒポキサンチン。
【0101】 実施例12 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−ヒドロ
キシ−1−メチルエチル)−ヒポキサンチン A.6−アミノ−5−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニルアミノ)−1
−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−2−チオウラシル 19.75g(52mM)の1−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシ
ベンジル)−5,6−ジアミノ−2−チオウラシルを、200mlの1,2−ジ
メトキシエタン中に細かく懸濁した16.25g(156mM)の98%の2−
ヒドロキシイソ酪酸中に添加し、42時間還流した。黄橙色懸濁物を0℃まで冷
却し、集めた:12.54g(53.8%)の融点221〜224℃のアミド。
【0102】 B.3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−ヒ
ドロキシ−1−メチルエチル)−2−チオキサンチン 15.73gの97%のt−酪酸カリウムを、250ml中の2−プロパノー
ル中の15.25g(34mM)の6−アミノ−5−(2−ヒドロキシ−2−メ
チルプロピオニルアミノ)−1−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベ
ンジル)−2−チオウラシルに添加し、50分間還流した。溶媒を真空で除去し
、残存物を200mlの水に溶解し、濾過し、さらに31mlの5規定の塩酸で
徐々に酸性にし、pH6とした。固体を集めた: 14.26g(93.5%)
の融点(昇華:240℃)270〜274℃のチオキサンチン。
【0103】 C.3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−ヒ
ドロキシ−1−メチルエチル)−ヒポキサンチン 14.8g(126mM)の50%のラネーニッケルを8分割で、30mlの
1規定カセイソーダ中の2.47g(5.5mM)の3−(3−シクロペンチル
オキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)
−2−チオキサンチンに、激しく攪拌しながら、添加した。ニッケルを濾過し、
9mlの5規定の塩酸で酸性にしてpH6とし、固体を集めて、水で洗浄した: 1.98g(86.5%)の融点243〜245℃のヒポキサンチン。
【0104】 実施例13 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−メチル
エテニル)−ヒポキサンチン 20mlの無水酢酸を含む30mlのテトラヒドロフラン中の1.95g(4
.7mM)の3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−
(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−ヒポキサンチンおよび4mlのトリエ
チルアミンを、60℃で25時間加熱した。室温で1晩攪拌し、5℃に冷却した
後、固体を集め、テトラヒドロフランで洗浄した: 1.36g(76.0%)
の融点247〜248℃の標題化合物。
【0105】 C212443に対する元素分析/380.44 計算値%: C66.30 H6.36 N14.73 O12.62 実験値%: C65.84 H6.70 N14.15 O12.80
【0106】 実施例14 3−(3,4−メチレンジオキシ−ベンジル)−8−(1−メチルエチル)−ヒ
ポキサンチン A.N−(3,4−メチレンジオキシ−ベンジル)−チオ尿素 42.4g(226mM)の3,4−メチレンジオキシ−ベンジルアミン塩酸
塩の微細な懸濁物および300mlのトルエン中の34.67g(357mM)
のチオシアン酸カリウムを、水捕集器を用いて還流した。固体を集め、250m
lの水に懸濁し、飽和重炭酸ナトリウム溶液を用いてpH8に調節し、固体を集
め、水で洗浄した: 5.45g(11.5%)の融点161〜162℃のチオ
尿素。71.4%のアミンを回収した。 B. 6−アミノ−1−(3,4−メチレンジオキシ−ベンジル)−2−チオウ
ラシル
【0107】 30.91g(147mM)のN−(3,4−メチレンジオキシ−ベンジル)
−チオ尿素を170mlの2−プロパノール中の18.7g(168mM)の9
7%t−酪酸カリウムの溶液中に添加し、さらに70℃で16mlのシアノ酢酸
エチルを添加した。70℃で6時間還流後(この溶液形成後30分後)、1.7
0g(14.7mM)の酪酸エステルおよび3.2ml(30mM)のシアノ酢
酸エステルを用いた別のバッチを添加した。合計23時間還流後、形成された懸
濁物を、室温で集めた。溶液を真空で蒸発させ、残存物を700mlの水に溶解
し、集めた固体を再び添加した。懸濁物を23mlの5規定の塩酸で中和し、p
H7.5とし、固体を集め、200mlの0.2規定の重炭酸ナトリウム溶液で
洗浄し、さらに水で洗浄した。乾燥した固体を30分間600mlの還流エーテ
ルで懸濁し、450mlに濃縮し、さらに再び集めた。: 39.60g(97
.1%)の融点241〜244℃のチオウラシル。
【0108】 C.6−アミノ−1−(3,4−メチレンジオキシ−ベンジル)−5−(2−メ
チルプロピオニルアミノ)−2−チオウラシル 10.6ml(156.7mM)の85%リン酸および20分以内に37.4
ml(149.6mM)の4規定硝酸ナトリウム容液を、1リットルのTHF中
の39.5g(142.5mM)の4−アミノ−3−(3,4−メチレンジオキ
シ−ベンジル)−2−チオウラシルに、55℃から60℃で添加した。さらに1
0分後、375mlの水中に懸濁した58.4gの85%ジチオン酸ナトリウム
を30℃で添加した。緑色の懸濁液は、10分以内に黄色の2層の溶液に変わっ
た。さらに5分後、35.5ml(213.8mM)のイソ酪酸無水物を、室温
で添加し、1晩攪拌した。新しく形成した懸濁液を、490mlの2規定のカセ
イソーダで中和して、pH8にし、さらに2時間後固体を回収した。水のみが留
去されるまで、濾液を真空で濃縮し、固体を再び回収した:全量41.89g(
81.1%)の融点236〜237℃のアミド。
【0109】 D.3−(3,4−メチレンジオキシ−ベンジル)−8−(1−メチルエチル)
−2−チオキサンチン 41.82g(115.4mM)の6−アミノ−1−(3,4−メチレンジオ
キシ−ベンジル)−5−(2−メチルプロピオニルアミノ)−2−チオウラシル
を、400mlの1規定のカセイソーダ中で30分間還流し、5gの木炭で2度
処置し、濾過し、この溶液を5℃で87mlの5規定の塩酸で中和して、pH7
とし、さらに30分後、固体を回収し、洗浄し、550mlの熱メタノ―ルで3
0分間懸濁し、400mlに濃縮して、再び固体を約40℃で回収した:29.
71g(74.8%)の融点320℃のチオキサンチン。
【0110】 E.3−(3,4−メチレンジオキシ−ベンジル)−8−(1−メチルエチル)
−ヒポキサンチン 300mlの1規定のカセイソーダ中の25.83g(75mM)の3−(3
,4−メチレンジオキシ−ベンジル)−8−(1−メチルエチル)−2−チオキ
サンチンの溶液に、70g(1.19M)のラネーニッケルを、7分割で室温で
添加した。ニッケルを濾過し、61.5mlの5規定の塩酸で酸性にしてpH4
.5とし、飽和重炭酸ナトリウム溶液で中和し、pH7とした。1時間後、固体
を回収し、水で洗浄した。:20.68g(88.3%)のヒポキサンチン。そ
してこれを、200mlの熱THF中で1時間懸濁し、150mlに濃縮し、5
℃で固体を再び回収した: 20.02g(85.5%)の融点254〜257
℃のヒポキサンチン。
【0111】 実施例15 3−(3,4−ジメトキシベンジル)−8−(1−メチルエチル)−ヒポキサン
チン A.N−(3,4−ジメトキシベンジル)−チオ尿素 35mlの水中の10g(250mM)のカセイソーダの攪拌した溶液に、28
.54g/22.65ml(375mM)の2硫化炭素を、冷却しながら添加し
、25分以内に、20mlの水中の39.1ml(250mM)の95%ベラト
リルアミン溶液を添加し、混合物を20分以内に75℃に加熱し、溶液を75か
ら80℃で1時間保持した。45℃に冷却後、23.8ml(250mM)のエ
チルクロロフォルメートを、徐々に添加した。30分以内に8mlのカセイソー
ダを滴下し、pHを6から8に上昇させ、そしてCOSの形成をスタートさせた
。1時間後、ガスの形成が起こり、さらに30分後、150mlのエーテルを、
下のからし油相を希釈するために添加した。ここで、上のエーテル相を回収し、
食塩の半飽和溶液を用いて洗浄した。58.8g(112%)のイソチアシアネ
ートを、60mlのTHF中に溶解させ、30.2mlの32%アンモニア水溶
液(発熱)で処理した。45分後、溶液を真空で除去し、残存物を100mlの
水に懸濁した。固体を回収し(56.2g)、130mlの熱アセトン中で懸濁
し、再び固体を5℃で回収した。 49.37g(87.3%)の融点192―193℃のチオ尿素。
【0112】 B. 4−アミノ−3−(3,4−ジメトキシベンジル)−2−チオウラシル 49.33g(218mM)のN−(3,4−ジメトキシベンジル)−チオ尿
素を、溶解用の200mlの2−プロパノール中の27.74g(240mM)
の97%t−酪酸カリウムの溶液中で還流し、さらに還流温度以下で23.7m
l(222mM)のシアノ酢酸エチルを添加した。6時間還流後、2.52g(
21.8mM)の酪酸エステルおよび4.65ml(43.6mM)のシアノ酢
酸エステルの第2バッチを、還流温度以下で添加した。1晩還流後、溶媒を真空
で蒸発させ、残存物を600mlの水に溶解し、500mlに濃縮し、40ml
の5規定の塩酸を800mlの水で希釈したもので中和し、pH7.5とした。
固体を回収し、250mlの0.2規定の重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、さら
に400mlの水で洗浄し、300mlの熱メタノール中で再懸濁し、250m
lに濃縮し、さらに5℃で再び回収した。: 52.39g(81.9%)の融
点(205℃で昇華)234〜235℃のチオウラシル。
【0113】 C.6−アミノ−1−(3,4−ジメトキシベンジル)−5−ニトロソ−2−チ
オウラシル 39.5ml(158mM)の4規定硝酸ナトリウム容液を、900mlの酢酸
中の45.47g(155mM)の4−アミノ−3−(3,4−ジメトキシベン
ジル)−2−チオウラシルの溶液に、65℃から70℃10分以内に添加した。
さらに10分後、900mlの水を、40℃で30分以内に添加した。固体を回
収し、200mlの酢酸/水=1:1で洗浄し、さらに250mlの水で洗浄し
た。44.6gの結晶を600mlの1規定のカセイソーダ中に溶解し、濾過し
、114mlの5規定の塩酸で酸性にし、pH4にした。固体を、10℃で再び
回収し、700mlの水で洗浄した。 42.03g(84.1%)のニトロソウラシル。
【0114】 D.6−アミノ−1−(3,4−ジメトキシベンジル)−5−(2−メチルプロ
ピオニルアミノ)−2−チオウラシル 53.25g(260mM)のナトリウムジチオシアネートを、400mlの
THF中の41.90g(130mM)の6−アミノ−1−(3,4−ジメトキ
シベンジル)−5−ニトロソ−2−チオウラシルおよび150mlの水の攪拌し
た懸濁液に分割して添加した(発熱)。35〜40℃で30分後、32.4ml
(195mM)のイソ酪酸無水物を添加し、1晩攪拌した。THFを真空で除去
し、懸濁物を200mlの水で希釈し、130mlの2規定のカセイソーダで、
pHを6に減じ、さらに33.7gの重炭酸ナトリウムでpH7.5にした(炭
酸ガス形成)。固体を10℃で回収し、250mlの水で洗浄した。:43.5
3g(88.5%)のアミド。
【0115】 E.3−(3,4−ジメトキシベンジル)−8−(1−メチルエチル)−2−チ
オキサンチン 43.54g(115mM)の6−アミノ−1−(3,4−ジメトキシベンジル
)−5−(2−メチルプロピオニルアミノ)−2−チオウラシルを、450ml
の1規定のカセイソーダ中で、30分間還流した。室温での不溶部を濾過し(チ
オ尿素1.57g)、この溶液を、85mlの5規定の塩酸で酸性にしてpH4
とし、飽和重炭酸ナトリウム溶液で中和し、pH7とした。固体を10℃で回収
し、400mlの水で洗浄した。37.08gの粗チオキサンチンを600ml
の熱メタノール中で懸濁し、室温で再び回収した:31.02gで、これを50
0mlの熱アセトンに再懸濁し、再回収した。30.34g。この結晶を300
mlの1規定のカセイソーダ中に溶解し、3.0gの木炭で2度処置し、濾過し
、150mlのメタノールで希釈し、90mlの水中の11.7mlの85%リ
ン酸で中和した。固体を回収し、250mlの水で洗浄した。:29.29g(
70.7%)の融点240℃で260〜290℃で昇華のチオキサンチン。
【0116】 F.3−(3,4−ジメトキシベンジル)−8−(1−メチルエチル)−ヒポキ
サンチン 300mlの1規定のカセイソーダ中の25.23g(70mM)の3−(3
,4−ジメトキシベンジル)−8−(1−メチルエチル)−2−チオキサンチン
の攪拌溶液に、70gのラネーニッケルを、7分割で添加した。ニッケルを濾過
し、58mlの5規定の塩酸で酸性にしてpH4とし、飽和重炭酸ナトリウム溶
液で中和し、pH7とした。固体を回収し、250mlの水で洗浄し、200m
lの熱THF中で懸濁し、150mlに濃縮し、5℃で固体を再び回収した:
THFを含む20.58g(89.5%)の融点216〜218℃のヒポキサン
チン。
【0117】 実施例16 3−(3−ヒドロキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−メチルエチル)−
ヒポキサンチン 20mlの0.55規定のカセイソーダ中の0.87g(2.0mM)の3−
(3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−メチルエチル)−
2−チオキサンチンの溶液に、9.0gのラネーニッケルを、攪拌しながら9分
割で添加した。ニッケルを濾過し、6mlの2規定の塩酸で中和してpH6.5
とした。固体を回収し、水で洗浄した。: 0.63g(94.6%)の融点2
30℃で分解性のヒポキサンチン。
【0118】 実施例17 以前に示した実施例1から11にしたがって、本発明のヒポキサンチンおよび
チオヒポキサンチンを、相当する2−チオキサンチンから合成した。化学名およ
び融点を以下に示した。 A.3−(4−メトキシベンジル)−8−(1−メチルエチル)−ヒポキサンチ
ン (94.6%)融点258〜270℃(昇華:243℃)を持つ B.3−(3−クロロ−ベンジル)−8−(1−メチルエチル)−ヒポキサンチ
ン (63.2%)融点237〜240℃を持つ C.3−(4−クロロ−ベンジル)−8−(1−メチルエチル)−ヒポキサンチ
ン (83.6%)融点278〜280℃を持つ D.3−(2−メチルブチル)−ヒポキサンチン (65.7%)融点187〜193℃を持つ 3−(2−メチルブチル)−チオヒポキサンチン (96.5%)融点220℃(分解を伴う昇華:297〜313℃)を持つ E.3−(3−メチルブチル)−ヒポキサンチン (70.0%)融点199〜202℃を持つ 3−(3−メチルブチル)−チオヒポキサンチン (52.4%)融点215℃(昇華:250〜270℃)を持つ F.3−ベンジル−ヒポキサンチン (88.2%)融点230℃(昇華:268〜274℃)を持つ 3−ベンジル−チオヒポキサンチン 粗のみ(crude only) G.3−ヘキシル−ヒポキサンチン (60%)融点184〜186℃を持つ 3−ヘキシル−チオヒポキサンチン (25.5%)融点210℃(分解を伴う昇華:280〜288℃)を持つ H.8−シクロプロピル−3−エチル−ヒポキサンチン (80.8%)融点200℃(昇華:300℃)を持つ 8−シクロプロピル−3−エチル−チオヒポキサンチン (31.5%)融点220℃(分解を伴う昇華:250〜270℃)を持つ I. 3−エチル−ヒポキサンチン (50.9%)融点210℃(昇華:272〜273℃)を持つ 3−エチル−チオヒポキサンチン (41.9%)融点220℃(分解を伴う昇華:285〜304℃)を持つ J. 3−ブチル−ヒポキサンチン (36.4%)融点187〜193℃を持つ 3−ブチル−チオヒポキサンチン (63.7%)融点220℃(分解を伴う昇華:245〜295℃)を持つ
【0119】 酵素単離プロトコル PDE III、PDE IV、およびPDE Vの取得および阻害活性測定のプ
ロトコルを、以下に示す。
【0120】 III型ホスホジエステラーゼ 酵素単離用プロトコル III型PDEは、R.E.ワイシャー、S.D.バローズ、D.C.コビラ
ーグ、N.M.カード、D.B.エバンス、Biochem.Pharmacol.,35;787,(1986)
により、以前記載されたと類似の手段により、ヒトの血小板より単離される。簡
単には、血小板の1―2ユニットを、等体積の緩衝液(2mMの酢酸マグネシウ
ム、1mMのジチオスレイトール、および5mMのNa2EDTAを含む20m
Mのトリス−塩酸、pH7.5)中に懸濁する。プロテアーゼ阻害剤であるフェ
ニルメチル−スルフォニルフロライド(PMSF)も、最終濃度200mMとな
るように、この緩衝液に含める。この懸濁液をポリトロンでホモジナイズし、こ
のホモジェネートを100000×gで60分間遠心分離する。この手段および
以下の手段を0〜4℃で行う。その後、上澄液を4層のガーゼで濾過し、あらか
じめ緩衝液B (1mMの酢酸マグネシウム、1mMのジチオスレイトール、お
よび200mMのPMSFを含む20mMのトリス−塩酸、pH7.5)を用い
て平衡させたDEAE−トリスアクリルMカラムに適用する。このサンプルの適
用後、数ベッド体積の緩衝液Bで、カラムを洗浄し、その後、2本の連続リニア
グラジエント(0.05−0.15Mを全部で300ml;0.15−0.40
Mを全部で200ml)用いて、異なった形式のPDEを、カラムから溶出する
。5mlのフラクションを回収し、サイクリックAMP活性およびサイクリック
GMP PDE活性テストを行う。 PDE III活性を含むフラクションをプ
ールし、4リットルの緩衝液Bにたいして、透析する。その後透析したPDE
IIIを、10%の元の体積まで濃縮し、エチレングリコールモノエチルエーテ
ルで50%に希釈し、−20℃で貯蔵する。 典型的には、活性のロスの少ない
あるいは活性のロスのない状態で、4週間まで、PDE IIIを保持できる。
【0121】 III型PDE活性の測定:W.J.トンプソン、W.L.テラスキ、P.N.
エプシュタイン、S.J.ストラーダ:Adv.Cyclic Nucleotide Res.10:69,(197
9)により記載されているように、[3H]−サイクリックAMPの加水分解測定
により、酵素活性を測定する。このテストで使用するサイクリックAMP濃度は
、Km値に近似した0.2mMである。使用できる基質の15%未満を培養期間
中に加水分解することを確保するために、蛋白質濃度を調節する。
【0122】 全てのテスト化合物は、ジメチルスフォキサイド(最終濃度:2.5%)に溶
解する。このジメチルスフォキサイド濃度は、酵素活性をほぼ10%阻害する。
【0123】 IV型ホスホジエステラーゼ 酵素単離用プロトコル IV型PDEは、P.J.シルバーら、Eur.J.Pharmacol.,150;85,(1988)(1) に
より、以前記載されたと類似の手段を用いて、ウシの気管の平滑筋から単離され
る。簡単には、ウシの気管からの平滑筋を細かく切り刻み、10mMトリスアセ
テート(pH7.5)、2mMの塩化マグネシウム、1mMのジチオスレイトー
ル、および2000ユニット/mlのアプロチニンを含む抽出緩衝液の10体積
中で、ポリトロンを用いてホモジナイズする。この手段および以下の手段を0〜
4℃で行う。このホモジェネートを超音波破砕し、48000×gで30分間遠
心分離する。得られた上澄液を、4層のガーゼで濾過し、あらかじめ酢酸ナトリ
ウムおよびジチオスレイトールを用いて平衡させたDEAE−トリスアクリルM
カラムに適用する。このサンプルの適用後、酢酸ナトリウム/ジチオスレイトー
ルで、カラムを洗浄し、その後、トリス塩酸/塩化ナトリウム−リニアグラジエ
ント用いて、異なったフォームのPDEを、カラムから溶出する。IV型PDE
を含むフラクションを回収し、透析し、元の体積の14%まで濃縮する。濃縮し
たフラクションを、エチレングリコールで50%に希釈し、−20℃で貯蔵する
【0124】 IV型PDE活性の測定:W.J.トンプソンら:Adv.Cyclic Nucleotide Res.
10:69,(1979)により記載されているように、[3H]−サイクリックAMPの加
水分解測定により、酵素活性を測定する。このテストで使用するサイクリックA
MP濃度は、Km値に近似した0.2mMである。使用できる基質の15%未満
を培養期間中に加水分解することを確保するために、蛋白質濃度を調節する。
【0125】 全てのテスト化合物を、ジメチルスフォキサイド(最終濃度:2.5%)に溶
解する。このジメチルスフォキサイド濃度は、酵素活性をほぼ10%阻害する。
【0126】 V型PDE活性の測定 酵素単離用プロトコル V型PDEは、ワイシャーら、Hypertension,15;528,(1990) により、以前記載
されたと類似の手段を用いて、単離される。簡単には、血小板の1−2ユニット
を、等体積の緩衝液A(2mMの酢酸マグネシウム、1mMのジチオスレイトー
ル、および5mMのNa2EDTAを含む20mMのトリス−塩酸、pH7.5
)中に, ポリトロンを用いて懸濁する。プロテアーゼ阻害剤であるフェニルメチ
ル−スルフォニルフロライド(PMSF)も、最終濃度200μMとなるように
、この緩衝液に含める。この手段および以下の手段を0〜4℃で行う。その後、
このホモジェネートを100000rpmで60分間遠心分離する。その後、上
澄液を除去し、4層のガーゼで濾過し、 DEAE−トリスアクリルMカラムに
適用する。カラムは、数ベッド体積の緩衝液B (2mMの酢酸マグネシウム、
1mMのジチオスレイトール、および200mMのPMSFを含む20mMのト
リス−塩酸、pH7.5)で洗浄し、2本の連続リニアNaClグラジエント(
0.05−0.15Mを全部で300ml;0.15−0.40Mを全部で20
0ml)用いて、溶出する。5mlのフラクションを回収し、サイクリックAM
P活性およびサイクリックGMP PDE活性テストを行う。PDE V活性を含
むフラクションをプールし、4リットルの緩衝液C(2mMの酢酸マグネシウム
およびプロテイナーゼ阻害剤を含む20mMのトリス−塩酸、pH7.5)で、
1晩透析する。その後透析したPDE Vを、元の体積の10%まで濃縮し、エ
チレングリコールモノエチルエーテルで50%に希釈し、−20℃で貯蔵する。
【0127】 典型的には、活性のロスの少ないあるいは活性のロスのない状態で、4週間ま
で、PDE Vを保持できる。
【0128】 V型PDE活性の測定: トンプソンら:( W.J.トンプソン、W.L.テラ
スキ、P.N.エプシュタイン、S.J.ストラーダ:Adv.Cyclic Nucleotide
Res.10:69,(1979))により記載されているように、[3H]−AMPサイクルの
加水分解測定により、酵素活性をテストする。このテストで使用するAMPサイ
クル濃度は、Km値に近似した0.2mMである。使用できる基質の15%未満
を培養期間中に加水分解することを確保するために、蛋白質濃度を調節する。
【0129】 全てのテスト化合物は、ジメチルスフォキサイド(最終濃度:2.5%)に溶
解する。このジメチルスフォキサイド濃度は、酵素活性をほぼ10%阻害する。
【0130】 リファレンスのV型PDE阻害剤ザプリナストは、各テスト毎に評価する。こ
の化合物は、0.1、1、10、100μM(n=1)の濃度範囲に亙ってテス
トし、かつIC50の定量は、5つの適当な濃度(n=2)を用いて行った。
【0131】 前記のことから見られるように、本発明の組成物は、哺乳動物においても、
PDE Vに対する効能ある阻害剤である。このような活性は、平滑筋細胞の増
殖を削減するために、および肺の血管拡張を増加するために、医療技術で有用で
ある。本発明のある局面では、化合物は、選択的PDE IVおよびPDE V阻
害の組み合わせを示し、かつ再狭窄および関連症のような病気に使用できる。勿
論、そのような治療に必要な場合には、哺乳動物に対するPDE IVおよびP
DE Vの組み合わせ阻害活性を有する本発明の化合物の有効量を投与すること
も、このような局面は、含むものである。
【0132】 以上の手段にしたがって、次の化合物に対するPDE III、PDE IVお
よびPDE Vの阻害性をテストした。結果を以下の表1に示す。
【0133】
【表1】
【0134】 本発明は、特定の化合物の製造および使用に関して、説明してきたが、本発明
の精神あるいは範囲から逸脱しない限り、本発明の変更および修正を行えること
は、明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/28 A61P 25/28 29/00 29/00 37/00 37/00 43/00 111 43/00 111 C07D 473/38 C07D 473/38 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 カヴァーラ,デイビッド イギリス国 ケンブリッジ シービー1 2デーエクス テニソン アベニュー 5 Fターム(参考) 4C086 AA01 AA02 AA03 CB07 MA04 MA35 MA52 MA66 NA14 ZA12 ZA16 ZA59 ZB11 ZB13 ZC20 ZC61

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式の化合物およびその薬学的に受容可能な塩を含む薬学
    的組成物: 【化1】 [式中、 R6はSまたはOであり; R3は、C1〜C8の直鎖状または分枝状のアルキル;C2〜C8の直鎖状または
    分枝状のアルケン;C2〜C8の直鎖状または分枝状のアルキン;C38シクロア
    ルキル;Q;およびKからなる群から選択され、 R8は、C1〜C8の直鎖状または分枝状のアルキル;C2〜C8の直鎖状または
    分枝状のアルケン;C2〜C8の直鎖状または分枝状のアルキン;C38シクロア
    ルキル;Q;およびKからなる群から選択され、 Qは、下記の一般式: 【化2】 (式中、n=0または1であり、 Z=結合、CH2、NH、OまたはSであり、 AおよびBは、Z=CH2、NH、OまたはSであるとき、1個〜3個のCH2 基を加えることによって環を形成することができ、そして AおよびBは、Z=結合であるときには1つの環に存在せず、水素;ハロゲン
    ;C1〜C8アルキル;C1〜C8アルコキシ;C3〜C8シクロアルキル;C3〜C8 シクロアルコキシ;ヒドロキシ;フェニル;ベンジル;およびベンジルオキシか
    らなる群から独立して選択され、この場合、前記のフェニル、ベンジルおよびベ
    ンジルオキシは必要に応じて、ハロゲン、C1〜C8アルキル、C1〜C8アルコキ
    シ、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C8シクロアルコキシおよびヒドロキシで置
    換される) を有し、 Kは、下記の一般式: 【化3】 (式中、n=0または1であり、 LおよびMは、水素およびメチルからなる群から独立して選択され、 Wは、Q;ヒドロキシ;ハロゲン、C1〜C8アルキル、C1〜C8アルコキシ、
    3〜C8シクロアルキル、C3〜C8シクロアルコキシおよびヒドロキシで必要に
    応じて置換されるベンジルオキシ;アリール;ヘテロアリール;および複素環状
    環からなる群から選択される) を有する。]
  2. 【請求項2】 R3がベンジルである、請求項1に記載の薬学的化合物。
  3. 【請求項3】 R3が、アルコキシ基およびシクロアルコキシ基で置換され
    たベンジルである、請求項1に記載の薬学的化合物。
  4. 【請求項4】 R3が、ベンジルオキシで置換されたベンジルである、請求
    項1に記載の薬学的化合物。
  5. 【請求項5】 下記の化合物からなる群から選択される請求項1に記載の薬
    学的化合物: 3−メチルヒポキサンチン; 3−ブチルヒポキサンチン; 3−ブチルチオヒポキサンチン; 3−エチルヒポキサンチン; 3−エチルチオヒポキサンチン; 3,8−ジエチルヒポキサンチン; 3,8−ジエチルチオヒポキサンチン; 3−エチル−8−シクロプロピルヒポキサンチン; 3−エチル−8−シクロプロピルチオヒポキサンチン; 3−プロピルヒポキサンチン; 3−ヘキシルヒポキサンチン; 3−ヘキシルチオヒポキサンチン; 3−ベンジルヒポキサンチン; 3−ベンジルチオヒポキサンチン; 3−(4−メチルブチル)ヒポキサンチン; 3−(4−メチルブチル)チオヒポキサンチン; 3−(2−メチルブチル)ヒポキサンチン; 3−(2−メチルブチル)チオヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)ヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−ヒド
    ロキシ−1−メチルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−メチ
    ルエチレン)ヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−ベン
    ジルオキシ−1−メチルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(ベンジル
    オキシメチル)ヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−メチ
    ルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−(4
    −メトキシベンジルオキシ)−1−メチルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−(4
    −フルオロベンジルオキシ)−1−メチルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−ベンジルオ
    キシ−1−メチルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3,4−ジメトキシベンジル)−8−(1−ベンジルオキシ−1−メチ
    ルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−メチルエチ
    ル)ヒポキサンチン; 3−(3−ヒドロキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−メチルエチル)
    ヒポキサンチン; 3−(3,4−ジメトキシベンジル)−8−(1−メチルエチル)ヒポキサン
    チン; 3−(1,3−ベンゾジオキソール−5−メチル)−8−(1−メチルエチル
    )ヒポキサンチン; 3−(4−クロロベンジル)−8−(1−メチルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3−クロロベンジル)−8−(1−メチルエチル)ヒポキサンチン; 3−(4−メトキシベンジル)−8−(1−メチルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3,4−ジメトキシベンジル)−8−(1−(4−フルオロベンジルオ
    キシ)−1−メチルエチル)ヒポキサンチン; およびそれらの薬学的に受容可能な塩。
  6. 【請求項6】 喘息、アレルギー、炎症、鬱病、痴呆、およびサイトカイン
    の異常に高い生理学的レベルに関連する疾患状態からなる群から選択される疾患
    状態に罹患している哺乳動物を処置する方法であって、下記式の化合物: 【化4】 [式中、R6はSまたはOであり; R3は、C1〜C8の直鎖状または分枝状のアルキル;C2〜C8の直鎖状または
    分枝状のアルケン;C2〜C8の直鎖状または分枝状のアルキン;C38シクロア
    ルキル;Q;およびKからなる群から選択され、 R8は、H、C1〜C8の直鎖状または分枝状のアルキル;C2〜C8の直鎖状ま
    たは分枝状のアルケン;C2〜C8の直鎖状または分枝状のアルキン;C38シク
    ロアルキル;Q;およびKからなる群から選択され、 Qは、下記の一般式: 【化5】 (式中、n=0または1であり、 Z=結合、CH2、NH、OまたはSであり、 AおよびBは、Z=CH2、NH、OまたはSであるとき、1個〜3個のCH2 基を加えることによって環を形成することができ、そして AおよびBは、Z=結合であるときには1つの環に存在せず、水素;ハロゲン
    ;C1〜C8アルキル;C1〜C8アルコキシ;C3〜C8シクロアルキル;C3〜C8 シクロアルコキシ;ヒドロキシ;フェニル;ベンジル;およびベンジルオキシか
    らなる群から独立して選択され、この場合、前記のフェニル、ベンジルおよびベ
    ンジルオキシは必要に応じて、ハロゲン、C1〜C8アルキル、C1〜C8アルコキ
    シ、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C8シクロアルコキシおよびヒドロキシで置
    換される) を有し、 Kは、下記の一般式: 【化6】 (式中、n=0または1であり、 LおよびMは、水素およびメチルからなる群から独立して選択され、 Wは、Q;ヒドロキシ;ハロゲン、C1〜C8アルキル、C1〜C8アルコキシ、
    3〜C8シクロアルキル、C3〜C8シクロアルコキシおよびヒドロキシで必要に
    応じて置換されるベンジルオキシ;アリール;ヘテロアリール;および複素環状
    環からなる群から選択される) を有する] およびその薬学的に受容可能な塩の有効量を投与することを含む方法。
  7. 【請求項7】 R3がベンジルである、請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 R3が、アルコキシ基およびシクロアルコキシ基で置換され
    たベンジルである、請求項6に記載の方法。
  9. 【請求項9】 R3が、ベンジルオキシで置換されたベンジルである、請求
    項6に記載の方法。
  10. 【請求項10】 下記の化合物からなる群から選択される請求項6に記載の
    方法: 3−メチルヒポキサンチン; 3−ブチルヒポキサンチン; 3−ブチルチオヒポキサンチン; 3−エチルヒポキサンチン; 3−エチルチオヒポキサンチン; 3,8−ジエチルヒポキサンチン; 3,8−ジエチルチオヒポキサンチン; 3−エチル−8−シクロプロピルヒポキサンチン; 3−エチル−8−シクロプロピルチオヒポキサンチン; 3−プロピルヒポキサンチン; 3−ヘキシルヒポキサンチン; 3−ヘキシルチオヒポキサンチン; 3−ベンジルヒポキサンチン; 3−ベンジルチオヒポキサンチン; 3−(4−メチルブチル)ヒポキサンチン; 3−(4−メチルブチル)チオヒポキサンチン; 3−(2−メチルブチル)ヒポキサンチン; 3−(2−メチルブチル)チオヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)ヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−ヒド
    ロキシ−1−メチルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−メチ
    ルエチレン)ヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−ベン
    ジルオキシ−1−メチルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(ベンジル
    オキシメチル)ヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−メチ
    ルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−(4
    −メトキシベンジルオキシ)−1−メチルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−(4
    −フルオロベンジルオキシ)−1−メチルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−ベンジルオ
    キシ−1−メチルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3,4−ジメトキシベンジル)−8−(1−ベンジルオキシ−1−メチ
    ルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−メチルエチ
    ル)ヒポキサンチン; 3−(3−ヒドロキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−メチルエチル)
    ヒポキサンチン; 3−(3,4−ジメトキシベンジル)−8−(1−メチルエチル)ヒポキサン
    チン; 3−(1,3−ベンゾジオキソール−5−メチル)−8−(1−メチルエチル
    )ヒポキサンチン; 3−(4−クロロベンジル)−8−(1−メチルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3−クロロベンジル)−8−(1−メチルエチル)ヒポキサンチン; 3−(4−メトキシベンジル)−8−(1−メチルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3,4−ジメトキシベンジル)−8−(1−(4−フルオロベンジルオ
    キシ)−1−メチルエチル)ヒポキサンチン; およびそれらの薬学的に受容可能な塩。
  11. 【請求項11】 下記式の化合物およびその薬学的に受容可能な塩: 【化7】 [式中、 R6はSまたはOであり; R3は、C1〜C8の直鎖状または分枝状のアルキル;C2〜C8の直鎖状または
    分枝状のアルケン;C2〜C8の直鎖状または分枝状のアルキン;C38シクロア
    ルキル;Q;およびKからなる群から選択され、 R8は、H、C1〜C8の直鎖状または分枝状のアルキル;C2〜C8の直鎖状ま
    たは分枝状のアルケン;C2〜C8の直鎖状または分枝状のアルキン;C38シク
    ロアルキル;Q;およびKからなる群から選択され、 Qは、下記の一般式: 【化8】 (式中、n=0または1であり、 Z=結合、CH2、NH、OまたはSであり、 AおよびBは、Z=CH2、NH、OまたはSであるとき、1個〜3個のCH2 基を加えることによって環を形成することができ、そして AおよびBは、Z=結合であるときには1つの環に存在せず、水素;ハロゲン
    ;C1〜C8アルキル;C1〜C8アルコキシ;C3〜C8シクロアルキル;C3〜C8 シクロアルコキシ;ヒドロキシ;フェニル;ベンジル;およびベンジルオキシか
    らなる群から独立して選択され、この場合、前記のフェニル、ベンジルおよびベ
    ンジルオキシは必要に応じて、ハロゲン、C1〜C8アルキル、C1〜C8アルコキ
    シ、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C8シクロアルコキシおよびヒドロキシで置
    換される) を有し、 Kは、下記の一般式: 【化9】 (式中、n=0または1であり、 LおよびMは、水素およびメチルからなる群から独立して選択され、 Wは、Q;ヒドロキシ;ハロゲン、C1〜C8アルキル、C1〜C8アルコキシ、
    3〜C8シクロアルキル、C3〜C8シクロアルコキシおよびヒドロキシで必要に
    応じて置換されるベンジルオキシ;アリール;ヘテロアリール;および複素環状
    環からなる群から選択される) を有し、 ただし、R3がメチルである場合、R8は水素ではなく、 R3およびR8が同じであるか、または異なり、かつ水素、非分枝状または分枝
    状であり、そして非置換であるか、またはOH、アルコキシ、CO2H、=NO
    H、=NOCONH2もしくは=Oで置換されるC18アルキル;非置換である
    か、またはOH、アルコキシ、シクロアルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、C
    2H、=NOH、=NOCONH2もしくは=Oで置換されるC38シクロアル
    キル;シクロアルキル部分が非置換であるか、または1つもしくは2つ以上のO
    H、アルコキシ、シクロアルコキシ、CO2H、=NOH、=NOCONH2もし
    くは=Oで置換されるC48シクロアルキルアルキル;非置換であるか、または
    1つもしくは2つ以上のCl、NH2、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ア
    ミド、C1〜C8アルキルアミド、C1〜C3ジアルキルアミド、OH、アルコキシ
    、C=NOH、C=NOCONH2、C1〜C3アルキル、フェニルもしくはベン
    ジルで置換されるアリール;ハロゲン、アルコキシまたはシクロアルコキシで必
    要に応じて置換されるar(C14)アルキル;ヘテロサイクリル、ヘテロサイ
    クリル(C14アルキル)およびヘテロアリールから選択される化合物は除かれ
    、 R3およびR8が同じであるか、または異なり、かつ水素、非分枝状または分枝
    状であり、そして非置換であるか、またはOH、アルコキシ、CO2H、=NO
    H、=NOCONH2もしくは=Oで置換されるC18アルキル;非置換である
    か、またはOH、アルコキシ、シクロアルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、C
    2H、=NOH、=NOCONH2もしくは=Oで置換されるC38シクロアル
    キル;シクロアルキル部分が非置換であるか、または1つもしくは2つ以上のO
    H、アルコキシ、シクロアルコキシ、CO2H、=NOH、=NOCONH2もし
    くは=Oで置換されるC48シクロアルキルアルキル;非置換であるか、または
    1つもしくは2つ以上のCl、NH2、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ア
    ミド、C1〜C8アルキルアミド、C1〜C3ジアルキルアミド、OH、アルコキシ
    、C=NOH、C=NOCONH2、C1〜C3アルキル、フェニルもしくはベン
    ジルで置換されるアリール;ハロゲン、アルコキシまたはシクロアルコキシで必
    要に応じて置換されるar(C14)アルキル;ヘテロサイクリル、ヘテロサイ
    クリル(C14アルキル)およびヘテロアリールから選択されるが、下記の化合
    物: 3−ブチルヒポキサンチン; 3−ブチルチオヒポキサンチン; 3−エチルヒポキサンチン; 3−エチルチオヒポキサンチン; 3,8−ジエチルチオヒポキサンチン; 3−エチル−8−シクロプロピルヒポキサンチン; 3−エチル−8−シクロプロピルチオヒポキサンチン; 3−プロピルヒポキサンチン; 3−ヘキシルヒポキサンチン; 3−ヘキシルチオヒポキサンチン; 3−ベンジルヒポキサンチン; 3−ベンジルチオヒポキサンチン; 3−(4−メチルブチル)ヒポキサンチン; 3−(4−メチルブチル)チオヒポキサンチン; 3−(2−メチルブチル)ヒポキサンチン; 3−(2−メチルブチル)チオヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)ヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−ヒド
    ロキシ−1−メチルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−メチ
    ルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3−ヒドロキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−メチルエチル)
    ヒポキサンチン; 3−(3,4−ジメトキシベンジル)−8−(1−メチルエチル)ヒポキサン
    チン; 3−(4−クロロベンジル)−8−(1−メチルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3−クロロベンジル)−8−(1−メチルエチル)ヒポキサンチン; 3−(4−メトキシベンジル)−8−(1−メチルエチル)ヒポキサンチン; およびその薬学的に受容可能な塩 を除く化合物は除かれる。]
  12. 【請求項12】 R3がベンジルである、請求項11に記載の化合物。
  13. 【請求項13】 R3が、アルコキシ基およびシクロアルコキシ基で置換さ
    れたベンジルである、請求項11に記載の化合物。
  14. 【請求項14】 R3が、ベンジルオキシで置換されたベンジルである、請
    求項11に記載の化合物。
  15. 【請求項15】 下記の化合物からなる群から選択される請求項11に記載
    の化合物: 3−ブチルヒポキサンチン; 3−ブチルチオヒポキサンチン; 3−エチルヒポキサンチン; 3−エチルチオヒポキサンチン; 3,8−ジエチルヒポキサンチン; 3,8−ジエチルチオヒポキサンチン; 3−エチル−8−シクロプロピルヒポキサンチン; 3−エチル−8−シクロプロピルチオヒポキサンチン; 3−プロピルヒポキサンチン; 3−ヘキシルヒポキサンチン; 3−ヘキシルチオヒポキサンチン; 3−ベンジルヒポキサンチン; 3−ベンジルチオヒポキサンチン; 3−(4−メチルブチル)ヒポキサンチン; 3−(4−メチルブチル)チオヒポキサンチン; 3−(2−メチルブチル)ヒポキサンチン; 3−(2−メチルブチル)チオヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)ヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−ヒド
    ロキシ−1−メチルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−メチ
    ルエチレン)ヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−ベン
    ジルオキシ−1−メチルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(ベンジル
    オキシメチル)ヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−メチ
    ルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−(4
    −メトキシベンジルオキシ)−1−メチルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−(4
    −フルオロベンジルオキシ)−1−メチルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−ベンジルオ
    キシ−1−メチルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3,4−ジメトキシベンジル)−8−(1−ベンジルオキシ−1−メチ
    ルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−メチルエチ
    ル)ヒポキサンチン; 3−(3−ヒドロキシ−4−メトキシベンジル)−8−(1−メチルエチル)
    ヒポキサンチン; 3−(3,4−ジメトキシベンジル)−8−(1−メチルエチル)ヒポキサン
    チン; 3−(1,3−ベンゾジオキソール−5−メチル)−8−(1−メチルエチル
    )ヒポキサンチン; 3−(4−クロロベンジル)−8−(1−メチルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3−クロロベンジル)−8−(1−メチルエチル)ヒポキサンチン; 3−(4−メトキシベンジル)−8−(1−メチルエチル)ヒポキサンチン; 3−(3,4−ジメトキシベンジル)−8−(1−(4−フルオロベンジルオ
    キシ)−1−メチルエチル)ヒポキサンチン; およびそれらの薬学的に受容可能な塩。
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