JP2003506454A - 新規な2−デカルボキシ−2−ホスフィニコプロスタグランジンf類似体 - Google Patents

新規な2−デカルボキシ−2−ホスフィニコプロスタグランジンf類似体

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Abstract

(57)【要約】 本発明は新規なプロスタグランジンF類似体を提供する。特に本発明は式(I)で示される構造を有する化合物[式中、R1、R2、X、Y、V、a、b、WおよびZは下記のように定義される]を対象とする。本発明はさらにその式の光学異性体、ジアステレオマーおよびエナンチオマーならびにその薬剤として許容される塩、生体加水分解可能なアミド、エステルおよびイミドを含む。本発明の化合物は骨疾患および緑内障のような様々な疾患および状態を治療するために有用である。したがって、本発明はさらにこれらの化合物を含む医薬組成物を提供する。本発明はさらにこれらの化合物またはこれらを含有する組成物を使用して骨疾患および緑内障を治療するための方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、天然に産するプロスタグランジンFの新規な類似体に関する。
特に、本発明は、新規な2−デカルボキシ−2−ホスフィニコプロスタグランジ
ンF類似体に関する。本発明はさらに、この新規な2−デカルボキシ−2−ホス
フィニコプロスタグランジンF類似体を使用する方法に関する。好ましい使用は
骨疾患および緑内障の治療を含む。
【0002】 (発明の背景) 天然プロスタグランジンPGFはアラキドン酸から誘導される炭素原子2
0個の(C−20)不飽和脂肪酸である。通常のプロスタグランジンの命名法に
よると、PGFはシクロペンタン環のC9およびC11にα−ヒドロキシル基、
5とC6との間にシス二重結合およびC13とC14との間にトランス二重結合を有
する。したがってPGFは次の構造を有する。
【0003】
【化4】
【0004】 PGFの類似体は例えば、緑内障などの眼疾患;循環器疾患、胃腸疾患;
受胎調整;および骨粗しょう症などの骨疾患を含むいくつかの医学的状態を治療
するために有用である。プロスタグランジンF類似体の生物学的効果に関する情
報は次の参考文献に開示されている:PCT国際公開WO99/12895号、
1999年;PCT国際公開WO99/12896号、1999;PCT国際公
開WO99/12898号;Chem.Abstr.1999、194116
″Molecular mechanisms of diverse act
ions of prostanoid receptors″、Biochi
mica et Biophysica Acta、1259(1995)10
9〜120;米国特許3776938号(Bergstrom,S.およびSj
ovall,J.に1973年12月4日発行);米国特許3882241号(
Pharriss,G.に1975年5月6日発行;英国特許1456512号
(1976年、Pfizer Inc.、Bundy、G.L.に発行);Li
ncoln、F.H.、″Synthesis of 17−Phenyl−1
8,19,20−trinor prostaglandins I.The
PG1 Series″,Prostaglandins Vol.9(197
5)pp.1−4;CRC Handbook of Eicosanoids
:Prostaglandins and Related Lipids V
ol.1、Chemical and Biochemical Aspect
s,Parts A&B、A.L.Willis,Eds.,CRC Pres
s(1987);Liljebris,C.;et.al.″Derivati
ves of 17−Phenyl−18,19,20−Trinorpros
taglandin F2a Isopropyl Ester;Potent
ial Antiglaucoma Agents″、Journal of
Medicinal Chemistry Vol.38,(1995)、pp
.289〜304;Collins,P.W.;Djuric,S.W.″Sy
nthesis of Therapeutically Useful Pr
ostaglandin and Prostacyclin Analogs
″,Chemical Reviews93(1993)、pp.1533〜1
564。
【0005】 PGFを含む天然に産するプロスタグランジンは全てC1位にカルボン酸基
を有する。カルボン酸基はベータ酸化の際に代謝分解する部位であり、これは天
然プロスタグランジンの迅速な代謝に寄与する。1位のカルボン酸基をエステル
部分、アミド部分、スルホンアミド部分およびテトラゾール部分として修飾する
ことによりベータ酸化を防ぐ試みは、当該技術で公知である(例えばPCT国際
公開WO99/12895号、1999;PCT国際公開WO99/12896
号、1999;PCT国際公開WO99/12898号参照)。しかしながら、
このような修飾は半減期のほんの僅かな延びをもたらすか(エステルなど)、ま
たは化合物の効力の低下をもたらす。
【0006】 C1自体がヘテロ原子に置換されているプロスタグランジンF類似体も当該技
術に記載されている。例えば、C1にスルホン酸部分を有するPGF類似体(T
he chemistry of prostaglandins conta
ining the sulfo group.Iguchi,Y.;Kori
,S.;Hayashi,M.J.Org.Chem.,40,pp.521〜
523 1975)およびC1にホスホン酸部分を有するPGF類似体(The
Synthesis of dimethylphosphonoprost
aglandin analogs,Kluender,H.C.&Woess
ner,W.Prostaglandins and Medicine,2:
pp.441〜444、1979)が開示されている。しかしながら、このよう
な化合物は著しく減少した効力を有する。
【0007】 ヘテロ原子含有C1置換の分野での更なる研究は、C1を置換するための多数の
変異体の迅速な製造を可能とする、進んだまたは鍵となる中間体への一般的な合
成経路が無いことにより妨げられている。プロスタグランジンへのコーリー(C
orey)経路はカルボン酸部分のために特異的に設計されており、比較的に酸
性のプロトンを有する試薬を生ずる修飾はこの経路と両立しないか、またはそれ
ぞれの新しいC1置換のための困難なステップの著しい最適化をもたらす。コー
リー経路を介してのプロスタグランジンFの合成は次の参考文献に記載されてい
る:Corey,E.J.;Weinshenker,N.M.;Schaaf
,T.K.;Huber,W.J.Am.Chem.Soc.,1969,91
,5675およびCorey,E.J.;Schaaf,T.K.;Huber
.W;Koelliker,U.;Weinshenker,N.M.;J.A
m.Chem.Soc.,1970,92,397。
【0008】 したがって、C1がヘテロ原子含有部分で置換されているプロスタグランジン
F類似体は僅かしか開示されていないが、様々な疾患および状態を治療するため
の強力で選択的なプロスタグランジンF類似体をもたらす適切なC1置換への継
続的な必要性が存在している。
【0009】 (発明の概要) 本発明は新規なプロスタグランジンF類似体を提供する。特に本発明は次の式
で示される構造を有する化合物を対象とする。
【0010】
【化5】
【0011】 式中、R1、R2、X、Y、V、a、b、WおよびZは以下で定義される。
【0012】 本発明はさらに、前記式の光学異性体、ジアステレオマーおよびエナンチオマ
ーならびにその薬剤として許容される塩、生体加水分解可能なアミド、エステル
およびイミドを含む。
【0013】 本発明の化合物は骨疾患および緑内障のような様々な疾患および状態を治療す
るために役立つ。したがって本発明はさらに、これらの化合物を含む医薬組成物
を提供する。本発明はさらに、これらの化合物またはこれらを含む組成物を使用
して骨疾患および緑内障を治療するための方法を提供する。
【0014】 (発明の詳細な説明) 本発明は新規な2−デカルボキシ−2−ホスフィニコプロスタグランジンF類
似体、これらの化合物を含む医薬組成物およびこれらの化合物を投与することに
よる様々な疾患の治療法に向けられている。
【0015】 用語の定義および使用 「アルキル」は飽和または不飽和炭化水素鎖である。特に記載のない限り(例
えば下記の「C4アルキル」、「C1アルキル」、「Cmアルキル」および「Cp
ルキル」参照)、アルキル鎖は1から18個の炭素原子、好ましくは1から12
個、さらに好ましくは1から6個、さらに好ましくは1から4個の炭素原子を有
する。アルキル鎖は直鎖または分枝鎖であってもよい。好ましい分枝鎖アルキル
は1つまた2つの分枝、好ましくは1つの分枝を有する。不飽和アルキルは1つ
または複数の二重結合および/または1つまたは複数の三重結合を有する。好ま
しい不飽和アルキルは1つまたは2つの二重結合または1つの三重結合、さらに
好ましくは1つの二重結合を有する。特に記載のない限りアルキル鎖は非置換で
あるか、または1から約4個の置換基で置換されていてよい。好ましい置換アル
キルは一置換、二置換または三置換されている。好ましいアルキル置換基はシア
ノ、ハロ、ヒドロキシ、アリール(例えばフェニル、トリル、アルキルオキシフ
ェニル、アルキルオキシカルボニルフェニル、ハロフェニル)、ヘテロサイクリ
ルおよびへテロアリールを含む。
【0016】 「芳香族環」は芳香族炭化水素環系である。芳香族環は単環式または縮合二環
式環系である。単環式芳香族環は約5から約10個の炭素原子、好ましくは5か
ら7個の炭素原子、最も好ましくは5から6個の炭素原子を環中に含有する。二
環式芳香族環は8から12個の炭素原子、好ましくは9または10個の炭素原子
を環中に含有する。芳香族環は非置換であるか、または環上で1から約4個の置
換基で置換されていてよい。好ましい芳香族環置換基はハロ、シアノ、低級アル
キル、ヘテロアルキル、ハロアルキル、フェニル、フェノキシまたはこれらの組
合せを含む。さらに好ましい置換基は低級アルキル、シアノ、ハロおよびハロア
ルキルを含む。
【0017】 「生体加水分解可能なアミド」は化合物の治療活性を妨げないか、あるいはヒ
トまたは他の哺乳動物によって迅速に代謝されるアミド部分である。
【0018】 「生体加水分解可能なエステル」は化合物の治療活性を妨げないか、あるいは
ヒトまたは他の哺乳動物によって迅速に代謝されるエステル部分である。
【0019】 「生体加水分解可能なイミド」は化合物の治療活性を妨げないか、あるいはヒ
トまたは他の哺乳動物によって迅速に代謝されるイミド部分である。
【0020】 「C4アルキル」は炭素員原子4個を有するアルキル鎖である。C4アルキルは
飽和であるか、または1つまたは2つの二重結合(シスまたはトランス)、1つ
の三重結合あるいは1つの二重結合(シスまたはトランス)および1つの三重結
合で不飽和であってもよい。好ましい不飽和C4アルキルは1つの二重結合を有
する。C4アルキルは非置換であるか、または1個または2個の置換基で置換さ
れていてもよい。好ましい置換基は低級アルキル、低級へテロアルキル、シアノ
、ハロおよびハロアルキルを含む。さらに好ましい置換基はシアノおよびハロで
ある。
【0021】 「C1アルキル」は炭素員原子「l」個を有するアルキル鎖である。Clアルキ
ルは飽和しているか、または1つのトランス二重結合または1つの三重結合で不
飽和であってもよい。好ましいC1アルキルは飽和している。好ましい不飽和C1 アルキルは1つのトランス二重結合を有する。C1アルキルは非置換であるか、
または1から約3個の置換基で置換されていてよい。好ましい置換基は低級アル
キル、低級へテロアルキル、シアノ、ハロおよびハロアルキルを含む。
【0022】 「Cmアルキル」は炭素員原子「m」個を有するアルキル鎖である。Cmアルキ
ルは飽和しているか、またはトランス二重結合1つまたは三重結合1つで不飽和
であってもよい。好ましい不飽和Cmアルキルは三重結合1つを有する。Cmアル
キルは非置換であるか、または1個または2個の置換基で置換されていてもよい
。好ましいCmアルキルは非置換である。好ましい置換基は低級アルキル、低級
へテロアルキル、シアノ、ハロおよびハロアルキルを含む。
【0023】 「Cpアルキル」は炭素員原子「p」個を有するアルキル鎖である。Cpアルキ
ルは飽和しているか、またはトランス二重結合1つまたは三重結合1つで不飽和
であってもよい。好ましい不飽和Cpアルキルは三重結合1つを有する。不飽和
pアルキルは非置換である。飽和Cpアルキルは非置換であるか、または置換基
1個または2個で置換されていてよい。好ましいCpアルキルは非置換である。
好ましい置換基は低級アルキル、低級へテロアルキル、シアノ、ハロおよびハロ
アルキルを含む。
【0024】 「炭素環式脂肪族環」は飽和または不飽和炭化水素環である。炭素環式脂肪族
環は芳香族ではない。炭素環式脂肪族環は単環式または縮合、スピロまたは架橋
二環式環系である。単環式炭素環式脂肪族環は約4から約10個の炭素原子、好
ましくは4から7個の炭素原子、最も好ましくは5から6個の炭素原子を環中に
含む。二環式炭素環式脂肪族環は8から12個の炭素原子、好ましくは9から1
0個の炭素原子を環中に含む。炭素環式脂肪族環は非置換であるか、または環上
で1から約4個の置換基で置換されていてよい。好ましい炭素環式脂肪族環置換
基は、ハロ、シアノ、低級アルキル、ヘテロアルキル、ハロアルキル、フェニル
、フェノキシまたはこれらの組合せを含む。さらに好ましい置換基はハロおよび
ハロアルキルを含む。好ましい炭素環式脂肪族環はシクロペンチル、シクロヘキ
シル、シクロヘキセニル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルを含む。
【0025】 「ハロ」はフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードである。好ましいハロはフ
ルオロ、クロロおよびブロモであり、さらに好ましいのはクロロおよびフルオロ
である。
【0026】 「ハロアルキル」は1つまたは複数のハロ置換基で置換された直鎖、分枝鎖ま
たは環式炭化水素である。好ましいハロアルキルはC1〜C12であり、さらに好
ましいのはC1〜C6であり、さらに好ましいのはC1〜C3である。好ましいハロ
置換基はフルオロおよびクロロである。最も好ましいハロアルキルはトリフルオ
ロメチルである。
【0027】 「ヘテロアルキル」は炭素および少なくとも1つのヘテロ原子を含み、いずれ
の2つのヘテロ原子も隣り合っていない飽和または不飽和の鎖である。ヘテロア
ルキル鎖は1から18個、好ましくは1から12個の、さらに好ましくは1から
6個、さらに好ましくは1から4個の員原子(炭素またはヘテロ原子)を鎖中に
含む。ヘテロアルキル鎖は直鎖または分枝鎖であってもよい。好ましい分枝鎖へ
テロアルキルは分枝1つまたは2つ、好ましくは分枝1つを有する。好ましいヘ
テロアルキルは飽和している。不飽和へテロアルキルは二重結合1つまたは複数
および/または三重結合1つまたは複数を有する。好ましい不飽和へテロアルキ
ルは二重結合1つまたは2つまたは三重結合1つを、さらに好ましくは二重結合
1つを有する。特に記載のない限りヘテロアルキル鎖は非置換であるか、または
1から約4個の置換基で置換されていてよい。好ましいヘテロアルキルは非置換
である。好ましいヘテロアルキル置換基はハロ、アリール(例えばフェニル、ト
リル、アルキルオキシフェニル、アルキルオキシカルボニルフェニル、ハロフェ
ニル)、ヘテロサイクリル、ヘテロアリールを含む。例えば、次の置換基で置換
されたアルキル鎖がヘテロアルキルである:アルコキシ(例えばメトキシ、エト
キシ、プロポキシ、ブトキシ、ペントキシ)、アリールオキシ(例えばフェノキ
シ、クロロフェノキシ、トリルオキシ、メトキシフェノキシ、ベンジルオキシ、
アルキルオキシカルボニルフェノキシ、アシルオキシフェノキシ)、アシルオキ
シ(例えばプロピオニルオキシ、ベンゾイルオキシ、アセトキシ)、カルバモイ
ルオキシ、カルボキシ、メルカプト、アルキルチオ、アシルチオ、アリールチオ
(例えばフェニルチオ、クロロフェニルチオ、アルキルフェニルチオ、アルコキ
シフェニルチオ、ベンジルチオ、アルキルオキシカルボニルフェニルチオ)、ア
ミノ(例えばアミノ、モノ−およびジ−C1〜C3アルカニルアミノ、メチルフェ
ニルアミノ、メチルベンジルアミノ、C1〜C3アルカニルアミド、カルバマミド
、ウレイド、グアニジノ)。
【0028】 「ヘテロ原子」は窒素、イオウまたは酸素原子である。1個を超えるヘテロ原
子を含む基は、異なるヘテロ原子を含んでもよい。本明細書において、ハロゲン
はヘテロ原子ではない。
【0029】 「複素環式脂肪族環」は炭素原子およびへテロ原子1から約4個を環中に含み
、ヘテロ原子2個が環中で隣接せず、結合しているヘテロ原子1個を有する環中
の炭素が更にこれに結合するヒドロキシル、アミノまたはチオール基を有しない
飽和または不飽和環である。複素環式脂肪族環は芳香族ではない。複素環式脂肪
族環は単環式であるか、または縮合または架橋二環式環系である。単環式複素環
式脂肪族環は約4から約10個の員原子(炭素またはヘテロ原子)、好ましくは
4から7個、最も好ましくは5から6個の員原子を環中に含む。二環式複素環式
脂肪族環は8から12個の員原子、好ましくは9または10個の員原子を環中に
含む。複素環式脂肪族環は非置換であるか、または環上で1から約4個の置換基
で置換されていてよい。好ましい複素環式脂肪族環置換基は、ハロ、シアノ、低
級アルキル、ヘテロアルキル、ハロアルキル、フェニル、フェノキシまたはこれ
らの組合せを含む。さらに好ましい置換基はハロおよびハロアルキルを含む。好
ましい複素環式脂肪族環はピペラジニル、モルホリニル、テトラヒドロフラニル
、テトラヒドロピラニルおよびピペリジニルを含む。
【0030】 「複素環式芳香族環」は炭素および1から約4個のヘテロ原子を環中に含有す
る芳香族環系である。複素環式芳香族環は単環式または縮合二環式環系である。
単環式複素環式芳香族環は約5から約10個の員原子(炭素およびへテロ原子)
、好ましくは5から7個、最も好ましくは5から6個を環中に含む。二環式複素
環式芳香族環は8から12個の員原子、好ましくは9または10個の員原子を環
中に含む。複素環式芳香族環は非置換であるか、または環上で1から約4個の置
換基で置換されていてよい。好ましい複素環式芳香族環の置換基は、ハロ、シア
ノ、低級アルキル、ヘテロアルキル、ハロアルキル、フェニル、フェノキシまた
はこれらの組合せである。さらに好ましい置換基はハロ、ハロアルキルおよびフ
ェニルを含む。好ましい複素環式芳香族環はチエニル、チアゾロ、プリニル、ピ
リミジル、ピリジルおよびフラニルを含む。さらに好ましい複素環式芳香族環は
チエニル、フラニルおよびピリジルを含む。最も好ましい複素環式芳香族環はチ
エニルである。
【0031】 「低級アルキル」は1から4個、好ましくは1から3個の炭素員原子を、さら
に好ましくは1また2個の炭素員原子を含むアルキル鎖である。低級アルキルは
飽和または不飽和であってもよい。好ましい低級アルキルは飽和である。低級ア
ルキルは非置換であるか、または1または約2個の置換基で置換されていてもよ
い。低級アルキル上の好ましい置換基はシアノ、ハロ、トリフルオロメチルおよ
びヒドロキシを含む。
【0032】 「低級へテロアルキル」は1から4個、好ましくは1から3個の員原子、さら
に好ましくは1から2個の員原子を含むヘテロアルキル鎖である。低級へテロア
ルキルは1または2個のヘテロ原子員原子を含む。好ましい低級へテロアルキル
は1個のヘテロ原子員原子を含む。低級へテロアルキルは飽和または不飽和であ
ってもよい。好ましい低級へテロアルキルは飽和している。低級へテロアルキル
は非置換であるか、または1または約2個の置換基で置換されていてよい。低級
へテロアルキル上の好ましい置換基はシアノ、ハロ、トリフルオロメチルおよび
ヒドロキシを含む。
【0033】 「M4ヘテロアルキル」は4個の員原子を有するヘテロアルキル鎖である。M4 ヘテロアルキルは1または2個のヘテロ原子員原子を含む。1個のヘテロ原子員
原子を含むM4ヘテロアルキルは飽和しているか、または二重結合(シスまたは
トランス)1つまたは三重結合1つで不飽和であってもよい。2個のヘテロ原子
員原子を含む好ましいM4ヘテロアルキルは飽和している。好ましい不飽和M4
テロアルキルは二重結合1つを有する。M4ヘテロアルキルは非置換であるか、
または1または2個の置換基で置換されていてよい。好ましい置換基は低級アル
キル、低級へテロアルキル、シアノ、ハロおよびハロアルキルを含む。
【0034】 「Mlヘテロアルキル」は「l」個の員原子を有するヘテロアルキル鎖である
。Mlヘテロアルキルは1または2個のヘテロ原子員原子を含む。好ましいMl
テロアルキルは1個のヘテロ原子員原子を有する。Mlヘテロアルキルは飽和し
ているか、またはトランス二重結合1つまたは三重結合1つで不飽和であっても
よい。好ましいMlヘテロアルキルは飽和している。Mlヘテロアルキルは非置換
であるか、または1から約3個の置換基で置換されていてよい。好ましい置換基
は低級アルキル、低級へテロアルキルおよびハロアルキルを含む。
【0035】 「Mnヘテロアルキル」は「n」個の員原子を有するヘテロアルキル鎖である
。Mnヘテロアルキルは1個のヘテロ原子員原子を含む。Mnヘテロアルキルは飽
和しているか、または三重結合1つで不飽和であってもよい。好ましいMnヘテ
ロアルキルは飽和している。Mnヘテロアルキルは非置換であるか、または1ま
たは2個の置換基で置換されていてよい。好ましい置換基は低級アルキル、低級
へテロアルキルおよびハロアルキルを含む。
【0036】 「Mqヘテロアルキル」は「q」個の員原子を有するヘテロアルキル鎖である
。Mqヘテロアルキルは1個のヘテロ原子員原子を含有する。Mqヘテロアルキル
は飽和している。Mqヘテロアルキルは非置換であるか、または1または2個の
置換基で置換されていてよい。好ましい置換基は低級アルキル、低級へテロアル
キル、シアノ、ハロおよびハロアルキルを含む。
【0037】 「員原子」とは鎖または環系を延長させる鎖または環系中の多価原子(C、O
、NまたはS原子)を意味する。例えばベンゼンでは、6個の炭素原子が員原子
であり、6個の水素原子が員原子ではない。
【0038】 「薬剤として許容される塩」とは酸性(例えばヒドロキサム酸)基で形成され
るカチオン塩または塩基性(例えばアミノ)基で形成されるアニオン塩を意味す
る。このような塩は当該技術では周知である。例えば、参照により援用すること
ができる国際公開WO87/05297号、Johnston et al.(
1987年9月11日発行)を参照のこと。このような塩は当業者に公知の方法
で製造される。当業者は改善された可溶性、安定性、処方の容易さ、価格等に関
して他を上回る1種の塩を選択することができることは理解されよう。このよう
な塩の決定および最適化は当業者の実施の範囲内である。好ましいカチオン塩は
アルカリ金属塩(ナトリウムおよびカリウムなど)およびアルカリ土類金属塩(
マグネシウムおよびカルシウムなど)および有機塩を含む。好ましいアニオン塩
はハロゲン化物(塩化物塩など)、スルホン酸塩、カルボン酸塩、リン酸塩等を
含む。かつては存在しなかった光学中心をもたらす付加塩がこのような塩では明
らかに予想される。例えばキラルな酒石酸塩を本発明の化合物から調製すること
ができる。この定義にはこのようなキラル塩も含む。
【0039】 「フェニル」は約1から約4個の置換基で置換されているか、またはされてい
なくてよい6員単環式芳香族環である。置換基はフェニル環のオルト、メタまた
はパラ位、あるいはこれらの組合せで置換されていてよい。好ましいフェニル置
換基はハロ、シアノ、低級アルキル、ヘテロアルキル、ハロアルキル、フェニル
、フェノキシまたはこれらの組合せを含む。フェニル環のさらに好ましい置換基
はハロおよびハロアルキルである。最も好ましい置換基はハロである。
【0040】 化合物 本発明は次の構造を有する化合物を含む。
【0041】
【化6】
【0042】 上記式I中、R1はHまたは低級アルキルである。好ましいR1は低級アルキル
である。さらに好ましいR1はメチルおよびエチルである。最も好ましいR1はメ
チルである。
【0043】 上記式I中、R2はH、アルキル、ヘテロアルキル、炭素環式脂肪族環、複素
環式脂肪族環、芳香族環または複素環式芳香族環である。好ましいR2はHおよ
びアルキルである。さらに好ましいR2はHおよび低級アルキルである。
【0044】 上記式I中、XはOまたはSである。好ましいXはOである。
【0045】 上記式I中、YはO、SまたはNHである。好ましいYはOおよびNHである
。最も好ましいYはOである。
【0046】 上記式I中、VはC4アルキルまたはM4ヘテロアルキルである。好ましいVは
4アルキルである。さらに好ましいVは非置換C4アルキルである。
【0047】 上記式I中、aは単結合、シス二重結合またはトランス二重結合である。
【0048】 上記式I中、bは単結合、トランス二重結合または三重結合である。
【0049】 上記式I中、aが単結合である場合、WはOHまたはN(R3)(OR4)であ
り、ここでR3はH、低級アルキルまたは低級へテロアルキルであり、R4はH、
低級アルキルまたは低級へテロアルキルである。好ましいR3はHおよび低級ア
ルキルである。さらに好ましいR3はHおよびメチルである。好ましいR4はHお
よび低級アルキルである。さらに好ましいR4はHおよびメチルである。最も好
ましいR4はHである。
【0050】 上記式I中、aがシス二重結合またはトランス二重結合である場合、WはN(
OR4)であり、ここでR4は上記定義と同様である。
【0051】 上記式I中、ZはClアルキル、Mlヘテロアルキル、Cmアルキル−G′、Mn ヘテロアルキル−G′、Cpアルキル−G″またはMqヘテロアルキル−G″であ
り、ここでlは約3から約7、好ましくは約4から約7の整数であり、mは0か
ら約5、好ましくは約1から約4の整数、さらに好ましくは約2または3、最も
好ましくは2であり、nは約2から約5の整数、好ましくは約2または3であり
、pは0から約3、好ましくは0から約2の整数であり、さらに好ましくは0ま
たは約1であり、qは2または3、好ましくは2であり、G′は単環式炭素環式
脂肪族環、単環式複素環式脂肪族環、単環式芳香族環または単環式複素環式芳香
族環であり、G″は二環式炭素環式脂肪族環、二環式複素環式脂肪族環、二環式
芳香族環または二環式複素環式芳香族環である。好ましいG′は単環式芳香族環
または単環式複素環式芳香族環である。好ましいG″は二環式芳香族環または二
環式複素環式芳香族環である。
【0052】 本発明は上記構造の薬剤として許容される塩あるいは生体加水分解可能なアミ
ド、エステルまたはイミドを含む。本発明はさらに前記構造の光学異性体、ジア
ステレオマーおよびエナンチオマーを含む。したがって、立体化学で規定されて
いない全てのステレオ中心で(例えばC11およびC15)で両エピマーが予見され
る。C11およびC15での好ましい立体化学は天然PGF2aのそれに良く似ている
【0053】 本発明の新規なPGF類似体は骨疾患、ことに骨質量、骨体積または骨強度の
有意な増加を必要とする疾患を治療するために有効であることが判明した。驚く
べきことに、本発明の化合物は公知の骨疾患治療を超える次の利点をもたらすこ
とが発見された。(1)新しい小柱の形成による小柱数の増加、(2)より正常
な骨ターンオーバーの維持下での、骨質量および骨体積の増加、および/または
(3)皮質多孔性の増加を伴うことのない、骨内膜表面での骨形成の増加。
【0054】 薬理活性を決定および評価するために、動物での本化合物の試験を、当業者に
公知の様々なアッセイを使用して実施する。例えば本化合物の骨活性は、骨体積
、質量または密度を高める本化合物の能力を試験するためにデザインされたアッ
セイを使用して簡単に証明することができる。このようなアッセイの例は卵巣切
除ラットアッセイである。
【0055】 卵巣切除ラットアッセイで6カ月齢ラットを卵巣切除し、2カ月加齢させ、つ
いで1日1回、試験化合物を皮下投与する。研究の完了後、骨質量および/また
は密度をデュアルエネルギーX線光吸収分析(DXA)または周辺定量コンピュ
ーター断層撮影法(pQCT)またはマイクロコンピューター断層撮影法(mC
T)により測定することができる。もしくは骨体積または形成の増加を測定する
ために静止および動的組織形態分析を用いることができる。
【0056】 緑内障に関する薬理活性を、眼内圧を低減する本化合物の能力を試験するため
にデザインされたアッセイを使用して証明することができる。このようなアッセ
イの例は次の参考文献に記載されていて、これを援用することができる:C.l
iljebris,G.Selen,B.Resul,J.Sternscha
ntzおよびU.Hacksell,″Derivatives of 17−
Phenyl−18,19,20−trinorprostaglandin
2α Isopropyl Ester:Potential Antigl
aucoma Agents″,Journal of Medicinal
Chemistry,Vol.38No.2(1995),pp.289−30
4。
【0057】 本発明で使用される化合物は慣用の有機合成を用いて製造することができる。
本発明の化合物を調製するための特に好ましい合成は次の同時係属出願に記載さ
れており、これは参照して援用することができる:米国出願番号 、発明
の名称「新規な2−デカルボキシ−2−ハロ中間体を調製する方法」(deLo
ng,M.A.(P&G ケースナンバー )。
【0058】 次の非限定的実施例で本発明の化合物を詳述する。
【0059】 実施例1 5−(3−ヒドロキシ−5−(2−フルオロフェニル)ペント−1−エニル)
−4−(6−メチル(ヒドロキシホスホリル))−ヘキス−2−エニル)シクロ
ペンタン−1,3−ジオールナトリウム塩(E1f)の調製:
【0060】
【化7】
【0061】 a.6−(5−(2−フルオロフェニル)−3−オキソペント−1−エニル)
−7−ベンジルオキシ−2−オキサビシクロ[3.3.0]オクタン−3−オン
(E1b): 磁気攪拌棒を備えた火炎乾燥された丸底フラスコ中で、ジメチル
−4−(2−フルオロフェニル)−2−オキソ−ブチルホスホネート(1.43
当量)をジメトキシエタン(DME)および水に添加する。この溶液に臭化リチ
ウム(1.65当量)、トリエチルアミン(1.65当量)および市販のコーリ
ーアルデヒド(E1a)(1.0当量)を添加する。この溶液を48時間室温で
攪拌する。この時点で付加的なトリエチルアミンおよび水を添加し、溶液をさら
に1時間攪拌する。溶液をブラインに注ぎ、酢酸エチルで3回抽出する。有機相
を一緒にし、無水MgSO4上で乾燥させ、ろ過し、減圧下に濃縮させる。精製
をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(ジクロロメタン/メタノール 19/1
)で行うと、6−(5−(2−フルオロフェニル)−3−オキソペント−1−エ
ニル)−7−ベンジルオキシ−2−オキサビシクロ[3.3.0]オクタン−3
−オン(E1b)が得られる。
【0062】 b.6−(5−(2−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシペント−1−エニ
ル)−7−ベンジルオキシ−2−オキサビシクロ[3.3.0]オクタン−3−
オン(E1c): 攪拌棒を備えた火炎乾燥された丸底フラスコ中でE1b(1
.0当量)および三塩化セリウム(1.05当量)をメタノールに添加する。溶
液を5分間、室温で攪拌する。ついで溶液を−10℃に冷却し、メタノール中の
水素化ホウ素ナトリウム(1.02当量)をゆっくりと添加する。溶液を3時間
、−10℃で攪拌する。混合物を水で処理し、pHを1N塩酸を用いて6から7
の間にする。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、有機相を一緒にして、無水Mg
SO4上で乾燥させ、ろ過し、かつ減圧下に濃縮させる。精製をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィ(ジクロロメタン中メタノール3〜5%)で実施すると、6
−(5−(2−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシペント−1−エニル)−7
−ベンジルオキシ−2−オキサビシクロ[3.3.0]オクタン−3−オン(E
1c)の15(R)エピマーおよび15(S)エピマーが得られる。
【0063】 c.2−デカルボキシ−2−ブロモ11−ベンゾイル,−15−t−ブチルジ
メチルシリル17−トリノル−17−(2−フルオロフェニル)PGF(E
1d): 磁気攪拌棒を備えた丸底フラスコ中でE1c(1当量)の溶液をCH 2 Cl2中で攪拌する。この溶液に2,6−ルチジン(1.9当量)を−78℃で
滴加し、続いてt−ブチルジメチルシリルトリフレート(TBDMSOTf)(
1.8当量)を滴加する。反応物を−78℃で30分間攪拌し、次いで一晩、2
5℃に加温する。次いで反応物を水でクエンチする。有機相を水で洗い、MgS
4上で乾燥させ、かつ真空中で濃縮させると、生成物が得られるが、これをシ
リカゲルで、ヘキサン、次いでCH2Cl2中のMeOH1%で溶離してフラッシ
ュクロマトグラフィーにかける。次いで生成物を0.1N HCl、水およびブ
ラインで洗い、次いで十分に乾燥させる。別に、THF中の(4−ブロモブチル
)トリフェニルホスホニウムブロミド(2.2当量)の懸濁液に0℃、N2下に
、KHMDS(4.4当量)の溶液を滴加する。生じた反応混合物を25℃で1
時間攪拌する。上記反応混合物に−78℃で、THF中の乾燥させたシリル保護
された生成物(1当量)の溶液を添加する。反応混合物を一晩、25℃に加温す
る。反応物を0℃で水でクエンチし、pHを1N HClを用いて3.5〜4.
0に調整する。水相をEtOAcで抽出し、一緒にした有機相をMgSO4上で
乾燥させ、真空中で濃縮させると、粗製アルケンが得られ、これをシリカゲル上
、ヘキサン中のEtOAc30%で溶離して、フラッシュクロマトグラフィーに
かけると、2−デカルボキシ−2−ブロモ11−ベンゾイル,−15−t−ブチ
ルジメチルシリル−17−トリノル−17−(2−フルオロフェニル)PGF2
α(E1d)が取られる。
【0064】 d.5−(3−シリルオキシ−5−(2−フルオロフェニル)ペント−1−エ
ニル)−4−(6−(メチル(エトキシホスホリル))ヘキス−2−エニル)−
1−ベンゾイルオキシ−3−ヒドロキシ−シクロペンタン(E1e): E1d
、ジエチルメチルホスホナイトおよびトルエンの混合物を6時間、100℃で攪
拌する。溶媒を蒸発させ、残渣をドライフラッシュカラムクロマトグラフィ(S
iO2、20%ジクロロメタン−ヘキサン中2−プロパノール5〜25%)で精
製する。適切なフラクションを濃縮させ、水で希釈し、エーテルで3回、抽出す
る。一緒にした抽出物を水で洗い、乾燥させ(ブライン、次いでNa2SO4上で
ろ過)、蒸発させると、5−(3−シリルオキシ−5−(2−フルオロフェニル
)ペント−1−エニル)−4−(6−(メチル(エトキシホスホリル))ヘキス
−2−エニル)−1−ベンゾイルオキシ−3−ヒドロキシ−シクロペンタン(E
1e)が得られる。
【0065】 e.5−(3−ヒドロキシ−5−(2−フルオロフェニル)ペント−1−エニ
ル)−4−(6−(メチル(ヒドロキシホスホリル))ヘキス−2−エニル)シ
クロペンタン−1,3−ジオールナトリウム塩(E1f): さらに精製するこ
となく、2−デカルボキシ−2−(O−エチル−P−メチルホスフィニコ)プロ
スタグランジン誘導体E1eの粗製反応混合物に、アセトニトリル3mlおよび
HF/ピリジン1.1当量を添加するが、その間、フラスコを0℃に維持する。
0℃で3時間の後に、反応を飽和NaCl水溶液でクエンチする。水性相をCH 2 Cl2で3回、抽出する。有機相を一緒にし、1N HCl、ブラインで3回洗
い、硫酸ナトリウム上で乾燥させる。カラムクロマトグラフィ(ヘキサン:酢酸
エチル 7:3)の後にシリル不含生成物が得られる。これに95%エタノール
および2.5M水酸化ナトリウム水溶液を添加し、還流下に3時間攪拌する。エ
タノールを蒸発させ、残渣を水で希釈し、酢酸エチルで2回、洗う。一緒にした
洗浄物を水で抽出し、次いで、一緒にした水性相を2.5M塩酸水溶液で酸性化
し、酢酸エチルで5回、抽出する。一緒にした抽出物を乾燥させ(ブライン、N
2SO4)、蒸発させると、5−(3−ヒドロキシ−5−(2−フルオロフェニ
ル)ペント−1−エニル)−4−(6−(メチル(ヒドロキシホスホリル))ヘ
キス−2−エニル)シクロペンタン−1,3−ジオールナトリウム塩(E1f)
が得られる。
【0066】 実施例2〜9 実施例2〜9を実施例1の記載とほぼ同様の方法を使用して調製するが、その
際、適切な出発物質に代える。当業者であれば、温度、圧力、雰囲気、溶媒また
は反応の順序を適切に変更することができる。加えて、当業者であれば、副反応
をブロックするか、または収率を増加させるために適宜保護基を使用することが
できる。有機化学の当業者によってこのような変更の全ては簡単に実施されうる
ので、本発明の範囲内である。
【0067】
【化8】
【0068】 実施例10 5−(3−ヒドロキシ−4−フェノキシブテ−1−エニル)−4−(6−(メ
チル(ヒドロキシホスホリル))ヘキス−2−エニル)シクロペンタン−1,3
−ジオールナトリウム塩(E10e)の調製:
【0069】
【化9】
【0070】 a.16−フェノキシ−16−テトラノル−PGFトリアセテート(E1
0b): 16−フェノキシ−16−テトラノル−PGF(E2a)(Ca
yman Chemical Companyから市場で入手可能)、DMAP
、ジクロロメタン、トリエチルアミンおよび無水酢酸(0.70ml、7.3ミ
リモル)の混合物を室温で10時間攪拌し、次いでフリーザーに一晩貯蔵する。
混合物を濃縮させ、残渣を飽和炭酸ナトリウム水溶液で希釈し、室温で3時間攪
拌する。1M塩酸水溶液で混合物を酸性化し、次いで酢酸エチルで5回、抽出す
る。一緒にした抽出物を乾燥させ(ブライン、Na2SO4)、蒸発させると16
−フェノキシ−16−テトラノル−PGFトリアセテート(E10b)が得
られる。
【0071】 b.2−デカルボキシ−2−ヨード−16−フェノキシ−16−テトラノル−
PGFトリアセテート(E10c): 塩化オキサリルをジクロロメタン中
の16−フェノキシ−16−テトラノル−PGFトリアセテート(E10b
)およびジメチルホルムアミドの溶液に添加する。混合物を室温で30分放置し
、次いで濃縮させる。残渣をジクロロメタン中に溶解させる。別に、N−ヒドロ
キシピリジン−2−チオンのナトリウム塩、DMAPおよびジクロロメタンの混
合物をアルゴン下に、250ワットのゼネラルエレクトリック社フラッドランプ
での照射により還流させる。この混合物に1,1,1−トリフルオロ−2−ヨー
ドエタンを、続いて酸塩化物の溶液を添加するが、これを15分間に亙り添加す
る。照射を45分間継続し、次いで混合物を濃縮させ、ドライフラッシュカラム
クロマトグラフィ(SiO2、酢酸エチル5〜45%−ヘキサン)で精製すると
、2−デカルボキシ−2−ヨード−16−フェノキシ−16−テトラノル−PG
トリアセテート(E10c)が得られる。
【0072】 c.2−デカルボキシ−2−(O−エチル−P−メチルホスフィニコ)−16
−フェノキシ−16−テトラノル−PGF(E10d): E10c、ジエ
チルメチルホスホナイトおよびトルエンの混合物を100℃で7時間攪拌する。
溶媒を蒸発させ、残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(ジクロロメタンヘキ
サン20%中2−プロパノール5〜25%)で精製する。適切なフラクションを
濃縮させ、水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出する。一緒にした抽出物を水で洗
い、乾燥させ(ブライン、Na2SO4)、蒸発させると、2−デカルボキシ−2
−(O−エチル−P−メチルホスフィニコ)−16−フェノキシ−16−テトラ
ノル−PGFトリアセテート(E10d)が得られる。
【0073】 d.5−(3−ヒドロキシ−4−フェノキシブテ−1−エニル)−4−(6−
(メチル(ヒドロキシホスホリル))ヘキス−2−エニル)シクロペンタン−1
,3−ジオールナトリウム塩(E10e): E10d、エタノール95%およ
び2.5M水酸化ナトリウム水溶液の混合物を3時間還流下に攪拌する。混合物
を水で希釈し、酢酸エチルで2回洗う。一緒にした洗浄物を水で抽出する。一緒
にした水性相を1M塩酸水溶液で酸性化し、酢酸エチルで4回抽出する。一緒に
した抽出物を乾燥させ(ブライン、Na2SO4)、蒸発させる。残渣をメタノー
ルに溶解し、アンバーライトCG−50(Na+型)と共に15分間、攪拌する
。樹脂をろ過により除去し、ろ液を濃縮すると、5−(3−ヒドロキシ−4−フ
ェノキシブテ−1−エニル)−4−(6−(メチル(ヒドロキシホスホリル))
ヘキス−2−エニル)シクロペンタン−1,3−ジオールナトリウム塩(E10
e)が得られる。
【0074】 実施例11〜20 実施例11〜20を実施例10の記載とほぼ同様の方法を使用して調製するが
、その際、適切な出発物質に代える。当業者であれば、温度、圧力、雰囲気、溶
媒または反応の順序を適切に変更することができる。加えて、当業者であれば、
副反応をブロックするか、または収率を増加させるために保護基を適宜使用する
ことができる。有機化学の当業者によってこのような変更の全ては簡単に実施さ
れうるので、本発明の範囲内である。
【0075】 いくつかの構造では、公知の方法を使用して完全なプロスタグランジンを組み
立て、次いで実施例10の記載とほぼ同様の方法を使用して完成したプロスタグ
ランジンをホスフィン酸に変えるのが有利である。当業者には、妨害官能基によ
って、こうすることが望ましくなる場合が理解されるであろう。
【0076】
【化10】
【0077】 実施例21 5−(3−ヒドロキシ−4−フェノキシブチル)−4−(6−(メチル(ヒド
ロキシホスホリル))ヘキシル)−シクロペンタン−1,3−ジオールナトリウ
ム塩の調製:
【0078】
【化11】
【0079】 E3aを室温でエタノール中、水素ガスおよびPd/C(5質量%)の存在下
に攪拌する。混合物を2回濾過してPd/C触媒を除去し、NaOH水溶液で希
釈する。これを、薄膜クロマトグラフィにより生成物の存在が明らかにされるま
で還流する。混合物を水で希釈し、酢酸エチルで洗う(2回)。一緒にした洗浄
物を水で抽出する。一緒にした水性相を1M塩酸水溶液で酸性化し、酢酸エチル
で抽出する(4回)。一緒にした抽出物を乾燥させ(ブライン、Na2SO4)、
蒸発させる。残渣をメタノールに溶解し、アンバーライトCG−50(Na+
)と共に15分間攪拌する。樹脂をろ過により除去し、ろ液を濃縮させると、ナ
トリウム塩5−(3−ヒドロキシ−4−フェノキシブチル)−4−(6−(メチ
ル(ヒドロキシホスホリル))ヘキシル)シクロペンタン−1,3−ジオールナ
トリウム塩(E21a)が得られる。
【0080】 実施例22〜31 実施例22〜31を実施例21の記載とほぼ同様の方法を使用して調製するが
、その際、適切な出発物質に代える。当業者であれば、温度、圧力、雰囲気、溶
媒または反応の順序を適切に変更することができる。加えて、当業者であれば、
副反応をブロックするか、または収率を増加させるために保護基を適宜使用する
ことができる。有機化学の当業者によってこのような変更の全ては簡単に実施さ
れうるので、本発明の範囲内である。
【0081】
【化12】
【0082】 実施例32 5−(3−ヒドロキシ−4−フェノキシブチル)−4−(6−(メチル(ヒド
ロキシホスホリル))ヘキシル)−1−オキシミル−シクロペンタン−3−オー
ルナトリウム塩(E32a)の調製:
【0083】
【化13】
【0084】 THF中の実施例22の溶液(1当量)にオルト−2−ブロモ−ベンジルブロ
ミド(0.9当量)および水素化ナトリウムを添加する。TLCによって示され
るように臭化ベンジルの完全な消費が達成されるまで、この混合物を還流させる
。反応物をNH4OAc溶液でクエンチし、生成物をEtOAcで抽出する。溶
媒を真空下に濃縮させ、残渣をエタノールに溶解させる。NaOHの水溶液を添
加し、混合物を還流させる。混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回洗う。一緒
にした洗浄物を水で抽出する。合わせた水性相を1M塩酸水溶液で酸性化し、酢
酸エチルで4回、抽出する。一緒にした抽出物を乾燥させ(ブライン、Na2
4)、蒸発させる。次いでこの原料をトルエンに溶解させ、水素化スズトリ−
n−ブチルと共に還流まで加熱する。反応をTLCで監視して、出発物質が無く
なったら反応物を室温まで冷却し、溶媒を除去する。有機抽出物を一緒にし、ク
ロマトグラフィーにかけ、粗製生成物をp−ジオキサン:水:メタノール 1:
1:3中でヒドロキシルアミンおよび酢酸ナトリウム(1:9)と共に一晩攪拌
する。残渣をメタノールに溶解し、アンバーライトCG−50(Na+型)と共
に15分間攪拌する。ろ過により樹脂を除去し、ろ液を濃縮させると、3−ヒド
ロキシ−4−フェノキシブチル)−4−(6−(メチル(ヒドロキシホスホリル
))ヘキシル)−1−オキシミル−シクロペンタン−3−オールナトリウム塩(
32b)が得られる。
【0085】 実施例33〜37 実施例33〜37を実施例32の記載とほぼ同様の方法を使用して調製するが
、その際、適切な出発物質に代える。当業者であれば、温度、圧力、雰囲気、溶
媒または反応の順序を適切に変更することができる。加えて、当業者であれば、
副反応をブロックするか、または収率を増加させるために保護基を適宜使用する
ことができる。有機化学の当業者によってこのような変更の全ては簡単に実施さ
れうるので、本発明の範囲内である。
【0086】
【化14】
【0087】 実施例38 3−(3−ヒドロキシ−4−(2−フルオロフェノキシ)ブチル)−2−(6
−(メチル(ヒドロキシホスホリル))ヘキシル)−4−(ヒドロキシアミノ)
−シクロペンタン−1−オールナトリウム塩(E38a)の調製:
【0088】
【化15】
【0089】 化合物E32bをTHF:酢酸(1:1)中でシアノホウ水素化ナトリウムで
処理し、2時間攪拌する。混合物を0.1N HClでクエンチし、ブラインで
2回、洗う。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮する。生じた油状物
をクロマトグラフィーにかける(ヘキサン中酢酸エチル30%)。適切なフラク
ションを一緒にし、濃縮させると、ヒドロキシルアミンが得られる。塩形成を前
記方法で実施すると、3−(3−ヒドロキシ−4−(2−フルオロフェノキシ)
ブチル)−2−(6−(メチル(ヒドロキシホスホリル))ヘキシル)−4−(
ヒドロキシアミノ)−シクロペンタン−1−オールナトリウム塩(E38a)が
得られる。
【0090】 実施例39〜44 実施例39〜44を実施例38の記載とほぼ同様の方法を使用して調製するが
、その際、適切な出発物質に代える。当業者であれば、温度、圧力、雰囲気、溶
媒または反応の順序を適切に変更することができる。加えて、当業者であれば、
副反応をブロックするか、または収率を増加させるために保護基を適宜使用する
ことができる。有機化学の当業者によってこのような変更の全ては簡単に実施さ
れうるので、本発明の範囲内である。
【0091】
【化16】
【0092】 組成物 本発明の組成物は安全かつ有効な量の本発明の化合物および薬剤として許容さ
れる担体を含む。ここで使用するように「安全かつ有効な量」とは妥当な医学的
判断の範囲内で、治療すべき状態にプラスの変更を顕著にもたらすために十分で
はあるが、深刻な副作用が回避される程度に十分に少ない化合物量を意味する(
正当な損益比で)。化合物の安全かつ有効な量は治療されるべき特定の状態、治
療される患者の年齢および身体的状態、状態の重症度、治療の期間、併用治療の
性質、使用される薬剤として許容される特定の担体等の要因により、担当医師の
知識および専門的技術範囲内で変動する。
【0093】 化合物に加えて、本発明の組成物は薬剤として許容される担体を含む。「薬剤
として許容される担体」との用語はここで使用されているように、患者に投与す
るために好適な1種または複数の相容性の固体または液体付形希釈剤または被包
物質を意味する。「相容性」との用語はここで使用されているように、通常の使
用状況下に組成物の薬剤学的有効性を著しく低減する相互作用が存在しないよう
に、組成物の成分がこの化合物と、かつ相互に混合することができる組成物の成
分を意味する。薬剤学的に認容される担体は勿論、治療されるべき患者に投与す
るために好適であるように十分に高い純度および十分に低い毒性を有するべきで
ある。
【0094】 薬剤として許容される担体またはその成分として役立つ物質の幾つかの例は、
ラクトース、グルコースおよびスクロースなどの糖;コーンスターチおよび馬鈴
薯デンプンなどのデンプン;カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセ
ルロース、セルロースアセテートなどのセルロースおよびその誘導体;トラガン
ト末;麦芽;ゼラチン;タルク;ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウムなど
の固体潤滑剤;硫酸カルシウム;ラッカセイ油、綿実油、ゴマ油、オリーブ油、
トウモロコシ油およびカカオの油などの植物油;プロピレングリコール、グリセ
リン、ソルビトール、マンニトールおよびポリエチレングリコールなどのポリオ
ール;アルギン酸;Tweens(登録商標)などの乳化剤;ラウリル硫酸ナト
リウムなどの湿潤剤;着色剤;着香剤、添加剤;錠剤化剤;安定剤;抗酸化剤;
防腐剤;発熱物質不含水;等張生理食塩水;およびリン酸緩衝液である。
【0095】 化合物と組合せて使用される薬剤として許容されるキャリアの選択は基本的に
、化合物が投与される方法により決定される。本発明の化合物は全身に投与する
ことができる。投与経路は経皮;経口;皮下および静脈内注射を含む非経口;局
所;および/または鼻腔内を含む。
【0096】 使用される化合物の適切な量を動物モデルでの通常の実験により決定すること
ができる。このようなモデルは、無傷および卵巣切除ラットモデルに限らず、フ
ェレット、イヌおよびヒト以外の霊長類モデルを含み、さらにモデルの不使用も
含む。
【0097】 注射のための好ましい単位剤形は水、生理食塩水またはこれらの混合物の無菌
溶液を含む。前記溶液のpHは約7.4に調整されるべきである。注射または外
科的インプラントのための適切な担体はヒドロゲル、制御放出される、または除
放性デバイス、ポリ乳酸およびコラーゲン基質を含む。
【0098】 局所投与のための適切な薬剤として許容される担体はローション、クリーム、
ゲル等で使用するために適したものが含まれる。化合物を経口投与する場合に、
好ましい単位用量形は錠剤、カプセル等である。経口投与のための単位用量形を
調製するために適切な薬剤として許容されるキャリアは当該技術で周知である。
これらの選択は、本発明の目的には重要ではない味、費用および貯蔵安定性のよ
うな二次的考慮に依存し、当業者によって難なく決定されうる。
【0099】 使用法 本発明の化合物は、例えば骨疾患および眼疾患を含む、多くの医学的疾患を治
療する際に有用である。
【0100】 本発明の化合物は、新しい小柱の形成による骨体積および小柱数の増加、正常
化した骨ターンオーバー率の維持下での骨質量の増加、および存在する皮質から
骨を除去することなく、骨内膜表面での骨形成に役立つと考えられる。したがっ
てさらに、これらの化合物は骨疾患の治療および予防に役立つと考えられる。
【0101】 骨疾患を治療するための好ましい投与経路は経口、経皮および経鼻腔である。
他の好ましい投与経路は直腸および舌下を含む。
【0102】 全身投与のための化合物の用量範囲は1日当たり、約0.01から約1000
μg/体重kg、好ましくは約0.1から約100μg/体重kg、最も好まし
くは約1から約50μg/体重1kgである。経皮吸収用量は、薬物動力学およ
び経皮吸収処方物の分野の当業者に公知の技術に基づき、同様の血清または血漿
レベルを達成するように設計する。全身投与の血漿レベルは0.01から100
ng/ml、さらに好ましくは0.05から50ng/mlおよび最も好ましく
は0.1から10ng/mlの範囲であると予想される。これらの用量は1日投
与割合のベースであるが、一週間または1カ月に蓄積される用量も、臨床的要求
を算出するために使用することもできる。
【0103】 用量を、治療すべき患者、治療すべき状態、治療すべき状態の重症度、投与経
路等に応じて、所望の効果が達成されるように変動させることができる。
【0104】 本発明の化合物は眼内圧の低下にも有用である。したがってこれらの化合物は
緑内障の治療に役立つ。緑内障を治療するための好ましい投与経路は局所投与で
ある。
【0105】 組成物および方法の実施例 以下の非限定的な実施例で本発明の組成物および方法を説明する。以下の組成
物および方法の実施例は本発明を限定するものではなく、当業者が本発明の化合
物、組成物および方法を調製および使用するためのガイダンスを提供するもので
ある。それぞれの場合に、本発明の範囲内の他の化合物を、同様の結果を伴って
、下記に示した実施例化合物に代えることができる。当業者であれば、これらの
実施例がガイダンスを提示しており、治療すべき状態および患者に応じて変動さ
せることができることを認識するであろう。
【0106】 実施例A 錠剤の形の薬剤組成物を、混合および直接圧縮などの慣用の方法により次の処
方で調製する: 成 分 量(錠剤あたりのmg) 実施例1の化合物 5 微結晶性セルロース 100 デンプングリコール酸ナトリウム 30 ステアリン酸マグネシウム 3
【0107】 1日1回、経口投与する場合、上記の組成物は骨粗しょう症の患者の骨体積を
大いに増加させる。
【0108】 実施例B 液体形の薬剤組成物を慣用の方法で次の処方で調製する: 成 分 実施例1の化合物 5mg リン酸緩衝生理食塩水 10ml メチルパラベン 0.05ml
【0109】 上記の組成物1.0mlを1日1回、皮下投与すると、上記の組成物は骨粗し
ょう症の患者の骨体積を大いに増加させる。
【0110】 実施例C 眼内圧を低くするための局所用薬剤組成物を慣用の方法で、次に記載の処方で
調製する: 成 分 量(質量%) 実施例14の化合物 0.004 デキストラン70 0.1 ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.3 塩化ナトリウム 0.77 塩化カリウム 0.12 EDTA二ナトリウム(エデト酸二ナトリウム) 0.05 塩化ベンザルコニウム 0.01 HClおよび/またはNaOH pH7.2〜7.5 精製水 100%まで
【0111】 上記の組成物を1滴、1日2回、病気の目に投与すると、上記の組成物は緑内
障の患者の眼内圧を大いに低下させる。
【0112】 本発明の特定の実施形態を記載したが、本発明の精神および範囲を外れること
なくここに記載の組成物の様々な変更および修正を行うことができることは当業
者には明白である。添付の特許請求の範囲では、本発明の範囲内であるこのよう
な修正形態の全てを含むことを意図している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 19/08 A61P 19/08 19/10 19/10 27/06 27/06 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 ジョン オーガスト ワス アメリカ合衆国 45249 オハイオ州 シ ンシナティ ハーパーポイント ドライブ 8505 (72)発明者 ビスワナス デ アメリカ合衆国 45241 オハイオ州 シ ンシナティ コーネル ウッズ ドライブ 11269 (72)発明者 フランク ハロック エベティーノ アメリカ合衆国 45249 オハイオ州 シ ンシナティ エーカーウッド ドライブ 11249 Fターム(参考) 4C086 AA01 AA02 AA03 DA34 DA36 DA37 MA01 MA04 NA14 ZA33 ZA96 ZA97 4H050 AA01 AA03 AB20 AB27

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の構造を有する化合物であって 【化1】 式中、 R1はHまたは低級アルキルであり、 R2はH、アルキル、ヘテロアルキル、炭素環式脂肪族環、複素環式脂肪族環
    、芳香族環または複素環式芳香族環であり、 XはOまたはSであり、 YはO、SまたはNHであり、 VはC4アルキルまたはM4ヘテロアルキルであり、 aは単結合、シス二重結合またはトランス二重結合であり、 bは単結合、トランス二重結合または三重結合であり、 aが単結合である場合、WはOHまたはN(R3)(OR4)であり、ここで、
    3はH、低級アルキルまたは低級へテロアルキルから選択され、前記低級アル
    キルは非置換であるか、またはヒドロキシル、ハロ、チオールおよびニトリルか
    らなる群から選択される置換基1から約3個で置換され、前記低級ヘテロアルキ
    ルは非置換であるか、またはヒドロキシル、ハロ、チオールおよびニトリルから
    なる群から選択される置換基1から約3個で置換され、R4はH、低級アルキル
    または低級へテロアルキルであり、 aがシス二重結合またはトランス二重結合である場合、WはN(OR4)であ
    り、ここでR4は上記と同様に定義され、 ZはC1アルキル、Mlヘテロアルキル、Cmアルキル−G′、Mnヘテロアルキ
    ル−G′、Cpアルキル−G″またはMqヘテロアルキル−G″であり、ここでl
    は約3から約7の整数であり、mは0から約5の整数であり、nは約2から約5
    の整数であり、pは0から約3の整数であり、qは2または3であり、G′は単
    環式炭素環式脂肪族環、単環式複素環式脂肪族環、単環式芳香族環または単環式
    複素環式芳香族環であり、G″は二環式炭素環式脂肪族環、二環式複素環式脂肪
    族環、二環式芳香族環または二環式複素環式芳香族環であることを特徴とする化
    合物およびその薬剤として許容される塩あるいは生体加水分解可能なアミド、エ
    ステルまたはイミド。
  2. 【請求項2】 R1がメチルまたはエチルであり、R2がHまたは低級アルキ
    ルであることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 XがOであり、YがOまたはNHであり、VがC4アルキル
    であることを特徴とする請求項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 ZがCmアルキル−G′またはMnヘテロアルキル−G′であ
    り、前記G′が単環式芳香族環または単環式複素環式芳香族環であることを特徴
    とする請求項3に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 ZがCpアルキル−G″またはMqヘテロアルキル−G″であ
    り、前記G″が二環式芳香族環または二環式複素環式芳香族環であることを特徴
    とする、請求項3に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 骨疾患を有するヒトまたは他の動物患者を治療するための方
    法であって、前記方法は、次の構造で示される化合物: 【化2】 式中、 R1はHまたは低級アルキルであり、 R2はH、アルキル、ヘテロアルキル、炭素環式脂肪族環、複素環式脂肪族環
    、芳香族環または複素環式芳香族環であり、 XはOまたはSであり、 YはO、SまたはNHであり、 VはC4アルキルまたはM4ヘテロアルキルであり、 aは単結合、シス二重結合またはトランス二重結合であり、 bは単結合、トランス二重結合または三重結合であり、 aが単結合である場合、WはOHまたはN(R3)(OR4)であり、ここで、
    3はH、低級アルキルまたは低級へテロアルキルから選択され、前記低級アル
    キルは非置換であるか、またはヒドロキシル、ハロ、チオールおよびニトリルか
    らなる群から選択される置換基1から約3個で置換され、前記低級ヘテロアルキ
    ルは非置換であるか、またはヒドロキシル、ハロ、チオールおよびニトリルから
    なる群から選択される置換基1から約3個で置換され、R4はH、低級アルキル
    または低級へテロアルキルであり、 aがシス二重結合またはトランス二重結合である場合、WはN(OR4)であ
    り、ここでR4は上記と同様に定義され、 ZはC1アルキル、Mlヘテロアルキル、Cmアルキル−G′、Mnヘテロアルキ
    ル−G′、Cpアルキル−G″またはMqヘテロアルキル−G″であり、ここでl
    は約3から約7の整数であり、mは0から約5の整数であり、nは約2から約5
    の整数であり、pは0から約3の整数であり、qは2または3であり、G′は単
    環式炭素環式脂肪族環、単環式複素環式脂肪族環、単環式芳香族環または単環式
    複素環式芳香族環であり、G″は二環式炭素環式脂肪族環、二環式複素環式脂肪
    族環、二環式芳香族環または二環式複素環式芳香族環である 化合物およびその薬剤として許容される塩あるいは生体加水分解可能なアミド、
    エステルまたはイミドを患者に投与することを含むことを特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 前記骨疾患が骨粗しょう症であることを特徴とする請求項6
    に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記化合物を経口投与することを特徴とする請求項6に記載
    の方法。
  9. 【請求項9】 緑内障を治療するための方法であって、前記方法は次の構造
    で示される化合物: 【化3】 式中、 R1はHまたは低級アルキルであり、 R2はH、アルキル、ヘテロアルキル、炭素環式脂肪族環、複素環式脂肪族環
    、芳香族環または複素環式芳香族環であり、 XはOまたはSであり、 YはO、SまたはNHであり、 VはC4アルキルまたはM4ヘテロアルキルであり、 aは単結合、シス二重結合またはトランス二重結合であり、 bは単結合、トランス二重結合または三重結合であり、 aが単結合である場合、WはOHまたはN(R3)(OR4)であり、ここで、
    3はH、低級アルキルまたは低級へテロアリールから選択され、前記低級アル
    キルは非置換であるか、またはヒドロキシル、ハロ、チオールおよびニトリルか
    らなる群から選択される置換基1から約3個で置換され、前記低級ヘテロアルキ
    ルは非置換であるか、またはヒドロキシル、ハロ、チオールおよびニトリルから
    なる群から選択される置換基1から約3個で置換され、R4はH、低級アルキル
    または低級へテロアルキルであり、 aがシス二重結合またはトランス二重結合である場合、WはN(OR4)であ
    り、ここでR4は上記と同様に定義され、 ZはC1アルキル、Mlヘテロアルキル、Cmアルキル−G′、Mnヘテロアルキ
    ル−G′、Cpアルキル−G″またはMqヘテロアルキル−G″であり、ここでl
    は約3から約7の整数であり、mは0から約5の整数であり、nは約2から約5
    の整数であり、pは0から約3の整数であり、qは2または3であり、G′は単
    環式炭素環式脂肪族環、単環式複素環式脂肪族環、単環式芳香族環または単環式
    複素環式芳香族環であり、G″は二環式炭素環式脂肪族環、二環式複素環式脂肪
    族環、二環式芳香族環または二環式複素環式芳香族環である 化合物およびその薬剤として許容される塩あるいは生体加水分解可能なアミド、
    エステルまたはイミドを安全かつ有効な量でヒトまたは他の動物に投与すること
    を含むことを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 前記化合物を局所投与することを特徴とする請求項9に記
    載の方法。
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