JP2003505866A - 超伝導コイル組立体 - Google Patents

超伝導コイル組立体

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JP2003505866A
JP2003505866A JP2001511698A JP2001511698A JP2003505866A JP 2003505866 A JP2003505866 A JP 2003505866A JP 2001511698 A JP2001511698 A JP 2001511698A JP 2001511698 A JP2001511698 A JP 2001511698A JP 2003505866 A JP2003505866 A JP 2003505866A
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レイ,クリストフアー・マーク
ウエステンドルフ,チヤールズ・エル,ジユニア
ホフマン,ウイリアム・シー,ジユニア
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EI Du Pont de Nemours and Co
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F6/00Superconducting magnets; Superconducting coils
    • H01F6/06Coils, e.g. winding, insulating, terminating or casing arrangements therefor

Abstract

(57)【要約】 本発明は端部ピースと、該端部ピースに隣接する少なくとも1つのパンケーキ組立体とを具備する、磁場発生用携帯型、高電力超伝導コイル組立体を提供するが、該パンケーキ組立体は超伝導材料と半径方向熱伝達プレートとを備えており、該超伝導材料は該半径方向熱伝達要素と該端部ピースとの間に配置される。該端部ピース及び該半径方向熱伝達要素と熱伝導性結合を有する熱伝導要素が使用中該マグネットから発生される熱を除去する。本発明は又該超伝導マグネット材料が中に入るへこまされたチャンネルを中に有するマンドレルとスプライスブロックとを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【関連出願の相互参照】
本出願は1999年7月14日出願の米国仮出願第60/143,666号の
特典を請求する。
【0002】
【発明の背景】
1.発明の分野 本発明は電流源によりエネルギーを与えられる超伝導装置(superconducting
devices)、特に非常に高い磁気的な力(magnetic force)を発生する超伝導コ
イル(superconducting coils)及び超伝導マグネット(superconducting magne
t)の分野に関する。この様なマグネットは分離装置(separation devices)の
様な種々の利用を有し、鉱石、特にスラリーの形式(form of slurry)での2酸
化チタン鉱石(titanium dioxide ores)の精錬(refining)の分野で有用であ
る。 2.背景技術の説明 超伝導は、或る金属が非常に低温に冷却された時、電気の完全な導体になる現
象である。実際の応用では、超伝導材料は比較的少ない電力消費で非常に高い磁
場(magnetic fields)を発生出来る強力電磁石(powerful electromagnets)を
作るために使用されてもよい。超伝導材料は、それらの超伝導特性を保持するた
めに2,3度ケルビン(a few degrees Kelvin)程に低い温度に保たれねばなら
ない。
【0003】 超伝導マグネットは、完成したマグネット捲き線(completed magnet winding
)を形成するために相互にスタックされるパンケーキコイルを形成するよう、マ
ンドレル(mandrel)上の、伝導体(conductor)、絶縁体(insulator)、そし
て支持材料(support material)の層の形式で、超伝導材料の捲き回(turns)
を捲くことにより製造される。該超伝導材料は限定された柔軟性と低い構造強度
を有する材料の平らなバンドに典型的に形成される。該平らな超伝導体を効率的
に捲き、該コイルの外側に配置された端部リードを電気端子用に得るために、該
コイルは内側から外側へ対で捲かれることが多く、それは該対の各コイルへ接続
する捲き線転移部分(winding transition portion)を該内側に必要とする。こ
れは”2重パンケーキ(double pancake)”組立体と呼ばれるものを形成する。
1つの2重パンケーキ組立体はスプライス(splice)で隣接2重パンケーキ組立
体に電気的に接続される。該スプライスは該コイルの外側でスプライス転移部分
(splice transition portion)に配置されることが多い。該コイルが該捲き線
転移部分上を横切る場所のみならず該スプライス転移部分が下にあるコイル上を
渡る場所でも該超伝導体上に高い応力(stress)が掛かりそれは電気的故障の源
となるかも知れない。動作中、1テスラ(one tesla)を越える高い磁場から生
じる大きな力が該構造上に展開される。該パンケーキ内の該超伝導材料は、それ
らの超伝導特性を保持するために約−250から−270℃(23から3°K)
の温度に冷却されねばならない。該材料は該材料を熱的に絶縁するために真空コ
ンテナー内に置かれる。使用時は、熱が該パンケーキ内で展開されそれも又該組
立体から除去されねばならない。低温超伝導体(low temperature superconduct
or){エルテーエス(LTS)}用の2から4°K又は高温超伝導体(high temper
ature superconductor){エイチテーエス(HTS)}用の20から25°Kの温
度を達成するために、液体ヘリウムの様な、極低温流体(cryogenic fluid)内
に該全組立体を浸すことにより該構造体内の該低温を達成し、動作熱(operatin
g heat)を除去するのが普通である。これはオープン冷却システム(open refri
gerant system)と呼ばれるが、それは使用時遮断及び再接続される極低温流体
接続が該構造に必要とされるからである。これは複雑なケーシングの設計と該構
造体を通して流体を循環させるためのシステムを要する。該マグネットがスター
トアップされそして保守用にシャットダウンされる時、該極低温流体は除去され
交換され、それは該転移部分を含む該組立体を熱応力にさらす。
【0004】 もう1つの冷却システムは伝導型結合(conductive connections)を使用して
該マグネットコイル組立体に結合される閉じられた冷却システム(closed refri
gerant system)であり、該流体は、該マグネット組立体から遮断及び再接続さ
れる時決して開かれない”コールドヘッド(cold head)”で終端となる分離さ
れたシステム内に常に含まれる。これは伝導冷却システム(conductive cooling
system)と呼ばれ、伝導距離が短い{数十センチメートル(数インチ)の桁の
}小規模マグネットシステムでのみ成功裡に使用されて来た。伝導冷却システム
は構造を簡略化し、それは望ましいことであるが、大型コイル組立体ではそれは
、多数のパンケーキ組立体を横切る多数の高伝導率の機械的結合(high conduct
ivity mechnical connections)を行う挑戦的問題を招くことになる。オオクラ
他(Ohkura, et al)への米国特許第5、861、788号は極低温冷却器と冷
却ヘッドを使用した超伝導マグネットでの熱発生に伴う問題を説明している。
【0005】 鉱石精錬、特にスラリーの形式での2酸化チタン鉱石精錬の分野では、適当な
磁気的分離器(magnetic separation equipment)のある場所へ多量の鉱石を出
荷することを避けるために遠隔地に磁気的分離器を提供することが望ましい。遠
隔地での複雑なオープン極低温冷却システムの運転は問題があり、閉じられた極
低温冷却システムにより管理出来る熱負荷を発生する強力超伝導マグネットは今
まで開発されていない。極低温流体内にパンケーキ構造を浸す必要無く、多数の
パンケーキを使う大型マグネット組立体から熱を除去するシステムのニーヅが存
在する。又高い磁気的力を生ずる大型2重パンケーキ設計で低応力転移部分のニ
ーヅが存在する。
【0006】
【発明の概要】
本発明は該装置中に低い応力と最小温度上昇を有する、携帯型、高電力超伝導
のコイルとマグネットを提供する。本発明の磁場発生用超伝導コイル組立体は端
部ピース(end piece)と、該端部ピースに隣接する少なくとも1つのパンケー
キ組立体とを具備しており、該パンケーキ組立体は超伝導材料と半径方向熱伝達
要素とを備えており、該超伝導材料は該半径方向熱伝達要素と該端部ピースとの
間に配置されており、そして該超伝導コイル組立体は又、該端部ピース及び該半
径方向熱伝達要素と熱伝導結合を有する熱伝導要素を具備している。
【0007】 本発明は又中に提供されたへこまされたチャンネル(recessed channel)を有
する、超伝導2重パンケーキコイル組立体用のマンドレルを提供するが、前記へ
こまされたチャンネルは超伝導材料を置くための幅と深さとを有する。
【0008】 本発明は又超伝導マグネット内のパンケーキのスタックから熱を除去する方法
に関するが、それは半径方向熱伝達用に該パンケーキを越えて延びる部分を有す
るパンケーキの間の熱伝導層を提供することと、該パンケーキを越えて延びる該
伝導層部分を通過し、そして軸方向熱伝達提供用にパンケーキの該スタックの端
部で熱伝導リング内に進む、熱伝導要素を提供することとに依る。該端部リング
と、極低温流体(cryogenic fluid)を使う外部熱伝達装置との間で熱伝導通路
が確立される。
【0009】 本発明は又該超伝導材料を、支持しかつ2重パンケーキ構造内の2つのパンケ
ーキ間の低応力通路内に導くための低応力転移コネクターである。本発明は又超
伝導材料を、支持しかつ1つの2重パンケーキ構造ともう1つの間の低応力通路
内に導くためのスプライスコネクターである。
【0010】
【本発明の詳細な説明】
本発明の超伝導コイルは、設計基準に依って、約5度ケルビン(5 degrees Ke
lvin)から約50度ケルビンまでで、好ましくは約15度ケルビンから約25度
ケルビンまでで、より好ましくは約20度ケルビンで、動作する高温超伝導マグ
ネット(high temperature superconducting magnet){エイチテーエス(HTS)
}で使用されてもよい。該設計の中心の場は約0.1テスラから約5テスラまで
、より好ましくは約1.0テスラから3.0テスラまでに及んでもよい。達成さ
れる応力/ひずみレベルは0.2%より低い機械的ひずみ、好ましくは0.12
%より低い機械的ひずみ、より好ましくは0.1%より低い機械的ひずみである
。該超伝導コイル組立体内の温度の上昇又は傾斜(temperature rise or gradie
nts)は3度ケルビンより少ない桁であり、好ましくは1度ケルビンより少ない
、又はより好ましくは0.5度ケルビンより少ない該超伝導コイル内温度の上昇
又は傾斜が本発明により得られる。
【0011】 金属ヨーク(metal yoke)22,金属極片(metal pole piece)24、金属メ
ッシフイルター28を有するフイルター室26、超伝導コイル32を有する極低
温コイル空洞30、そして入り口コンドゥイット(inlet conduit)34及び出
口コンドゥイット(outlet conduit)36を備える磁気的分離器の線図が図1に
示される。該入り口コンドゥイット34はシャットオフ弁38を有し、該出口コ
ンドゥイット36はシャットオフ弁40を有する。動作では、2酸化チタンと不
純物の様な、金属スラリーが開いた弁38を通り,入り口コンドゥイット34を
通り,フイルターメッシ28を通り、そして出口コンドゥイット36内の開いた
シャットオフ弁40を通過する。該フイルター材料へのスラリー流れ内の不純物
を引き出すよう作用する強い磁場を発生するために該超伝導マグネットコイルは
直流電流でエネルギーを与えられる。出口コンドゥイット36から流れる出口流
れは純化された2酸化チタンスラリーである。動作期間后、該フイルター28は
不純物でクロッグされ(clogged)、該スラリーの流れは停止され、そして該弁
38と40は閉じられ、該マグネットへの電流はオフとなる。該フイルターは、
該コンドゥイットを給水源に接続し、該フイルター28をフラッシすることによ
り、水の様な洗浄流体でフラッシされ得る。代わりに、該フイルター28を有す
る該極片24は該ヨークから除去され得て、該クロッグされたフイルターは清浄
品と交換される。該マグネットがオフ及びオンに切り替えられる時、消失(coll
pasing)及び展開(expanding)する磁場は該超伝導コイル32内の金属素子内
に渦電流と発熱を生ずる。この熱は該超伝導材料を加熱することを避けるために
除去されねばならない。
【0012】 図2Aは、図1の磁気的分離器20で有用な超伝導コイル組立体42を示す。
該コイル組立体42は環状で、開いたボア側44(open bore side)と外側(ou
ter side)46とを有する。該コイル組立体42は複数のパンケーキコイルを有
し、それらは好ましくは2重パンケーキ組立体48として公知の対で作られるの
がよい。各パンケーキコイルの間に熱伝導性材料、好ましくはアルミニウム製の
冷却用プレート(cooling plate)50があるのがよく、該熱伝導性材料は、そ
れが熱を円周方向及び軸線方向に伝導してもよいが、主として該コイル間を半径
方向に熱を伝導する(すなわち該プレート厚さを通して)。該コイル組立体42
の頂部には熱伝導性材料、好ましくはアルミニウム製の端部リング(end ring)
52があり、該組立体の底部には熱伝導性材料、好ましくはアルミニウム製の端
部リング54があり、それらは円周方向及び半径方向に熱を伝導する。該端部リ
ング52は動作中該リング内で渦電流を遮断するためにギャップ53を有する。
該リングを強化するために、電気絶縁体製の、ブリッジプレート(bridge plate
)55が該ギャップ53を橋渡しする。端部リング54は同様なギャップとブリ
ッジプレートを有する。該端部リング、プレートそしてコイルは該コイルのボア
側と外側の周りに配置されたタイボルト(tie bolts)56により一緒に保持さ
れる。該タイボルトは該コイル組立体42の熱的な膨張と収縮を受け入れるため
に各端部にばねワッシャー58とナット60を有する。該端部リング、プレート
そしてタイボルトの間で渦電流用電気回路の完成を避けるために、該タイボルト
はチューブ状絶縁体でカバーされており、該ばねワッシャーを該端部リングから
分離する絶縁体ワッシャー(示されてない)がある。該組立体の外側の周りに複
数の熱伝導要素(thermally conductive elements)、冷却用ロッド(cooling r
od)62が配置されており、それは該コイル組立体の頂部の半分の該端部リング
52と該プレート50の孔を通過するよう示されている。該冷却用ロッド62は
矢印64で示される軸線方向に熱を伝導し、好ましくは銅又は銅合金であるのが
よい。又該組立体の外側の周りに複数の熱伝導要素、冷却用ロッド63が配置さ
れており、それは該コイル組立体の底部の半分の該端部リング54と該プレート
50の孔を通過するよう示されている。該冷却用ロッド63は矢印65で示され
る軸線方向に熱を伝導し、好ましくは銅又は銅合金であるのがよい。該ロッド6
2の頂上の端部は熱伝導ストラップ66と68により結合されている。該ロッド
63の底部の端部は熱伝導ストラップ70と72(示されてない)により結合さ
れている。ストラップ66,68,70そして72は好ましくは銅又は銅合金で
あるのがよい。熱伝導性端部リングだけに頼るのに比較して該銅ストラップは該
コイル組立体42の周りに円周方向によりよい熱伝導を提供すると信じられる。
又該端部リングは該組立体に構造的強度を提供する。
【0013】 該冷却用ロッドは、該ストラップ、リング、そしてプレートの孔を通すか、又
はそれらの周辺の縁に取付られたか、何れかの後に半田付けにより該ストラップ
、端部リング、そしてプレートに取付られた無垢のロッド又はバーを含む。該冷
却用ロッドは、それら内に置かれる孔と整合された該ストラップ、端部リング、
そしてプレートの間に置かれる複数のチューブ状スペーサーを有してもよい。該
プレートの特定の1つにねじ込まれるか又はねじを有する端部にナットを提供さ
れたボルトが、該スペーサー及び孔を通過させられてもよい。該冷却用ロッドは
、ナット間に該ストラップ、リングそしてプレートを確実にクランプするために
、孔の両側上にナットを有し、該ストラップ、リングそしてプレートの孔を通過
するねじ付きロッドを有してもよい。該冷却ロッドは該端部リング及びプレート
内の孔内に置かれ、そして低熱抵抗を有して確実に結合するように該孔のボアに
対し拡張し加圧するために、従来の機械的又は油圧的手段により外方にスウエー
ジ(swaged)されるチューブ状部材であってもよい。更に該熱抵抗を減ずるため
に、機械的結合を使う冷却用ロッドの実施例は金メッキされるか又は他の低熱抵
抗コーテイング、又は熱伝導グリースが該冷却用ロッドと他の熱伝達要素、すな
わちストラップ、端部リングそしてプレートとの間の接触点に付けられてもよい
【0014】 図2Bは、該ストラップ、端部リング、そしてプレートと係合するために外方
へスウエージされたチューブである冷却用ロッド62aの好ましい実施例を図解
する。図解の様に、該チューブ状ロッド62aはプレート50の孔71を通過し
次いで該ボア73内に置かれた従来の油圧拡張装置により拡張される。該装置は
該ボア73の端部75の様な、1端で1時的に閉じそして該封じられたボアに油
圧を掛ける。これは該チューブを確実に該孔71の周囲に対し加圧し、プレート
間のチューブを、77に於ける様にボア73の中央軸線に対し外方へ僅かにバル
ジ(bulges)する。もし該装置の閉じる要素が該端部75での機械的拡張を妨げ
れば、この端部は該ボア73内に挿入された従来の機械的拡張装置で拡張され得
る。該チューブ状の冷却用ロッドの配置とスウエージングは該コイル組立体42
を組み立てる最後の過程で行われ得る。
【0015】 図18は本発明の代わりの実施例を示すがそこでは該組立体の外側46の周り
の62(組立体42の頂部の半分用であり、示されてない)及び63(該組立体
の底部の半分で)の様な冷却用ロッドに加えて、該コイル組立体42の内部のボ
ア側44の周りに、冷却用ロッド63a及び62a(頂部の半分用であり、示さ
れてない)の様な、冷却用ロッドがある。図18は端部リング54と、50a、
50b、そして50dの様な、冷却用プレートとを通過する冷却用ロッド63を
有するが、該プレートは下記で説明する様に2重パンケーキ組立体48a及び4
8b内で、そしてそれら間に配置される。冷却用プレート50aは2重パンケー
キ組立体48a内に配置され冷却用ロッド63に結合され、そして冷却用プレー
ト50bは2重パンケーキ組立体48a内に配置され、冷却用ロッド63に結合
される。冷却用プレート50dはパンケーキ組立体48a及び48bの間に配置
され外側46で冷却用ロッド63に結合され、そして該ボア中心線43から隔て
られた内部ボア側44で冷却用ロッド63aに結合される(尺度合わせされてな
い)。冷却用ロッド63aは又端部リング54を通過する。同様な配置は又該組
立体42の頂部半分用にも存在する。
【0016】 本発明の実施例では、該超伝導コイル組立体42の冷却のニーヅに依って、冷
却用ロッドは内部ボア側44に位置してもよく、冷却用ロッドは該外側46に位
置してもよく、或いはそれらは該内部ボア側44と該外側46と双方に位置して
もよい。
【0017】 それに結合された柔軟な熱伝導組立体76を有する熱伝導ブロック74が該端
部リング52に取付られているが、該組立体は該コイル組立体の頂部半分を冷却
するための極低温冷却器のコールドヘッド80に従来の仕方で取付られたもう1
つの熱伝導ブロック78にも結合されている。該柔軟な組立体76は好ましくは
複数の編組(braided)された熱伝導材料、好ましくは銅ストリップから成るの
がよく、該ストリップはブロック74及び78に半田付けされる。伝導性ストラ
ップ66及び68の端部は又熱伝導ブロック74に物理的にそして熱的に結合さ
れる。熱的ブロックと、柔軟な熱的組立体とそして伝導性ストラップ端部のこの
配置は、該コイル組立体の底部の半分を冷却するためのもう1つの極低温冷却器
のコールドヘッド82への結合用に端部リング54でも繰り返される。該コイル
組立体42は、それぞれ頂部及び底部の端部リング52及び54とプレート50
とを通過する軸方向スロット81を有して示されるが、該スロットは、赤外線放
射遮蔽及び真空室の様な追加的な従来型要素を含む該超伝導コイル32内にそれ
が組み立てられた後、該コイル組立体42の頂部から底部へのアクセスを可能に
する。
【0018】 図3は図の頂部に示された軸方向スロット81用カットアウト(cutout)を有
して配向された2重パンケーキ組立体48aの平面図を示す。該組立体48aは
マンドレル84を有するが、該マンドレルの周りに、環状プレート50aの頂部
側上で超伝導コイル86aが捲かれ、プレート50aの底部側上でもう1つ超伝
導コイル86b(この図では見えない)が捲かれる、。コイル86aは絶縁ワッ
シャー88aによりプレート50aから分離される。好ましい実施例では、絶縁
ワッシャー88aはジー10シーアール(G-10CR)材料製であるが該材料はアイ
オワ州ポストビルのインダストリアルラミネート/ノプレックス社(Industrial
Laminates/Noplex, Inc. of Postville, Iowa)から入手可能なガラスフアイバ
ー強化フエノール樹脂(glass fiber reinforced phnolic)である。プレート5
0aは使用中該プレート内に形成される何等かの渦電流を遮断するため複数の半
径方向スロット90を備えており、そしてそれは該組立体からプレート50aを
除去する助けとなるよう使用され得る。該2重パンケーキ組立体が修理されそし
て該超伝導材料が救助される必要がある場合、プレート50aを除去出来る小セ
グメントに分離するためにプレート50aの外周から該スロット90まで切断が
行われ得る。2重パンケーキ組立体48aのコイル組立体42内への配置後、使
用中のプレート50aの周りの渦電流循環を止めるために1つの半径方向スロッ
トが該周辺まで通して切断される。プレート50a内の大きな径の孔89はロッ
ド62用に提供され(図2A)、小さい径の孔91はタイボルト56用に提供さ
れる(図2A)。該コイル86aの内径にはセグメント85がありそこに捲き線
転移部分が該マンドレル84内で配置される。該コイル86aの外径にはセグメ
ント83がありそこに2重パンケーキコイル間のスプライス転移が配置される。
図3では該2つのセグメント83,85は重なって示されているが、望むならそ
れらは重ならないように相互に変位されてもよい。
【0019】 冷却用ロッドが該コイル組立体の内部側に位置する図18に示される実施例で
は、プレート50aのセグメントがセグメント85(該超伝導材料がプレート5
0aの1つの側からもう一方の側へ捲き線転移を受けるセグメント)から遠い領
域で該マンドレルを通って進めるようにすることが望ましい。プレート50aが
該マンドレルを通って進む領域では、それは図18で248の長短ダッシュ線で
示す様に該冷却用ロッド63aにより係合され得る。この技術は各2重パンケー
キコイル組立体内の他のプレートにも適用され得るので、もしこの様な対策が該
コイル組立体の望まれる冷却を達成するために要求されるならば、プレート50
a,50b、そして50cの様な全てのプレートが図18で示す様に該冷却用ロ
ッド63aにより係合され得る。
【0020】 図4Aは図3で断面4A−4Aの位置で取られた3つの2重パンケーキ組立体
48a、48b、そして48cを通る断面である。該2重パンケーキ48aは、
ジー10シーアール(G-10CR)の様な電気絶縁材料の2枚のスリップシート(sl
ip sheets)92及び94によりそれから分離された端部リング54の頂部上に
置かれた該コイル組立体42(図2A)の底部で示されている。該2重パンケー
キコイルの熱的運動中該スリップシートは該リング及びコイルへの損傷を避ける
ために該端部リングとの摩擦を減じる。同様なスリップシートは該頂部の端部リ
ングにも同様に配置される。2重パンケーキ48aを構成する各コイル86a及
び86bは、コイル86b内の95として集合的に示される超伝導材料ストリッ
プと絶縁材料ストリップの積層品(laminate)と、98として示される支持材料
ストリップとから構成されるが、95及び98の積層品はコイル86b内の87
として集合的に示される。積層品87は2重パンケーキ48aのマンドレル84
aの周りに螺旋状に捲かれる。コイル86aはマンドレル84aの周りに第1の
円周方向に螺旋状に捲かれ、コイル86bはマンドレル84aの周りに第2の円
周方向に捲かれ、第2円周方向は第1円周方向の反対である。例えば、もし上か
ら見て(すなわち、図3の斜視図)、もし該第1円周捲き線方向が時計回りなら
ば、第2円周捲き線方向は反時計回りである。該支持材料98は該超伝導材料へ
の損傷を避けるために該コイル内で垂直負荷を取るよう残りの積層品より僅かに
高いバンドを有するのが典型的で、好ましくはステンレス鋼製であるのがよい。
該超伝導材料を保護するために該支持材料98は又捲き線中は引っ張り負荷を、
そして動作中は周方向応力(hoop stresses)を取る。プレート50aはコイル
86aと86bの間に置かれる。プレート50aとコイル86aの間に絶縁ワッ
シャー88aが配置され、プレート50aとコイル86bの間に絶縁ワッシャー
88bが置かれる。プレート50bは同様に2重パンケーキ48b内に配置され
、プレート50cは同様に2重パンケーキ48c内に配置される。
【0021】 プレート50dは2重パンケーキ48aと2重パンケーキ48bの間に置かれ
る。絶縁ワッシャー88cはプレート50dとコイル86aの間に置かれ、そし
て絶縁ワッシャー88dは2重パンケーキ48b内でプレート50dとコイル8
6cの間に置かれる。プレート50eは同様に2重パンケーキ48bと2重パン
ケーキ48cの間に絶縁ワッシャーと共に配置される。該コイル、絶縁ワッシャ
ー、そしてプレートの間の熱伝導率を改良するために、該インターフエースに伝
導グリース(conductive grease)を付けることが望ましい。インジウムグリー
ス(indium grease)又は酸化亜鉛のセラミック粒子を含むシリコン油溶媒のグ
リース(grease of silicon oil solvent containing ceramic grains of ZnO)
又は他の伝導性グリース又はオイルが使用出来る。
【0022】 コイル86bはマンドレル84a内のへこまされたチャンネル(recessed cha
nnel)102内に嵌合する超伝導積層品材料(superconducting laminate mater
ial)の結合部分100によりコイル86aに結合される。それは該2つのコイ
ル間で連続し蛇行する転移を形成するが、断面4A−4Aの位置では、該結合部
分100はコイル86aと86bの間に半分示される。この結合部分は全ての2
重パンケーキ用に典型的である。2重パンケーキ48aのコイル86aはスプラ
イス部分104により2重パンケーキ48bのコイル86cに結合されるが、該
スプライス部分ではコイル86a上の超伝導積層品の端部とコイル86cの超伝
導積層品の端部との間でスプライスが形成される。スプライス部分はスプライス
ブロック108のへこまされたチャンネル106内に含まれる。該スプライスブ
ロック108はコイル86aと86cの超伝導材料の外側捲き回(outer turns
)上で静止するよう配置される。該スプライスブロック108は該プレート50
dと係合する溝110を有する。それは該2つのコイル間で連続して蛇行する転
移を形成するが、断面4A−4Aの位置では、該スプライス部分104はコイル
86aと86cの間で半分示される。このスプライス部分は該コイル組立体内の
全ての2重パンケーキの結合用に典型的である。コイル86b上の超伝導材料の
端部112は動作中直流電流源に電気的に接続される。該電流はコイル86bの
捲き回を通り、結合部分100を通り、コイル86aの捲き回を通り、スプライ
ス部分104を通り、コイル86cの捲き回を通って、この仕方で該超伝導材料
の終了する組立体42(図2A)の頂部コイルまでの全てのパンケーキコイルを
通るよう続きそして該直流源の反対端部へ電気的に接続される。
【0023】 図4Bは図3の断面4B−4Bの部分図であり、それは捲き線転移セグメント
85(図3)から遠い場所でのマンドレル84aの様なマンドレルと、プレート
50aの様な冷却用プレートの関係を示す。該マンドレル48aはプレート50
aの内部エッジ109のみならず絶縁ワッシャー88aの内部エッジ111及び
絶縁ワッシャー88bの内部エッジ113も受け入れる溝132を有する。これ
は該2重パンケーキの製作を容易化するために該マンドレルに対するワッシャー
及びプレートを軸方向及び半径方向に位置付けるのに役立つ。図18の実施例の
様な、本発明の或る実施例では、コイル組立体の内部側上の冷却チューブと係合
するようにプレート50aのセグメントに該マンドレルを通って過ぎられるよう
にするために該溝132は該マンドレル84aを完全に通って進んでいる。
【0024】 図5Aはマンドレル84を示すが、それはステンレス鋼で製作されるのが好ま
しく、使用中該マンドレル内の渦電流を遮断するために電気的絶縁コネクター1
16により閉じられたギャップ114を有する。上記説明の様に、1つの受け入
れ可能な絶縁材料はジー10シーアール(G-10CR)である。該コネクターは図5
Bでより詳細に示されるが、そこでは該コネクター116は該マンドレルの外面
120の部分を形成するセグメント118と該マンドレル84の内面124の部
分を形成するセグメント122とを有する。ねじとしてこの実施例で示される、
フアスナー(Fasteners)は該コネクター116を該マンドレル84へ保持する
。該ねじが除去されると、該コネクターは除去され得て、該マンドレルの直径は
、自由端128を自由端130の方へ動かすことにより減少出来て、それは図4
のプレート50a、50bそして50cの様なプレートとの該マンドレルの組立
時に有用である。該マンドレルは環状プレート50(50a、50b、50c)
の内部エッジを受け入れる該外面120の部分内に溝132を有しそれは。本発
明の実施例では、該マンドレルの外面120の部分134は該へこまされたチャ
ンネル102に付随する特徴を有し(図4A)そこでは溝132はは必ずしも必
要でなくそれは欠けるか又は使用されない。部分134の角度的長さは使用され
る該超伝導材料の柔軟性、該コイル組立体の形状、そして該コイル組立体が使用
中受けると期待される熱サイクリングに依る。小直径コイル及び/又は柔軟性の
より低い超伝導材料及び/又はより頻繁な熱サイクリングは部分134の大きな
角度的長さ(angular length)を要し、大直径コイル及び/又はより柔軟な超伝
導材料及び/又は頻度の少ない熱サイクリングは部分134の小さな角度的長さ
を要するのみでよい。本発明の好ましい実施例では部分134は約90度である
。溝132の或る部分は該2重パンケーキ組立体の付随部品の整合と組立で有用
であるが、それはほんの小部分であるので、へこまされたチャンネル102の角
度的長さは約60度から約360度であってもよい。好ましくはそれは60度以
上で360度より少なく、より好ましくはそれは60度以上で180度以下であ
る。
【0025】 図6A及び6Bはマンドレル84内のチャンネル102の詳細を示す。図6A
は図5Aの6A−6A方向の立面図であり、それはチャンネル102の近くで遮
断される溝132を有する外面120を示す。図6Bで、該超伝導積層品87は
チャンネル102内に置かれて示され、プレート50の部分は交互の長短ダッシ
ュ線で示される。へこまされたチャンネル102の底面133は、該超伝導積層
品用の蛇行する通路を形成し、表面120の下に横たわり、それが表面120と
同レベルで溝132の頂部側138の上にある位置136でスタートし、そして
それが表面120と同レベルで溝132の底部側142の下にある位置140で
終了する。点138と140の間の点では、表面133は該超伝導積層品87の
幅141(図6B)と概略等しい距離139で表面120の下にあるので、該積
層品はチャンネル102内に完全に含まれる。溝132は上記議論の様にプレー
ト50を受け入れるので、該チャンネルは点136でのプレート50の1つの側
上の位置から点140のプレート50の反対側上の位置まで進む。図6Aで、プ
レート50は図面の明確化のために省略された。本発明の実施例では、チャンネ
ル102は、該マグネット組立体の中心軸線に対し、螺旋形である。チャンネル
102の高さ146は該超伝導材料積層品87の高さと概略等しい(図4A及び
6B)。
【0026】 図6Bを参照すると、点140の左で、該積層品87はマンドレル84の外面
120と接触して静止する。点140から右へ動くと、該積層品87はチャンネ
ル102の底面133と接触しそして、該積層品が位置144で完全に表面12
0の下に来るか又は該積層品87の表面と該表面120とが概略一致するまで該
表面120の下を徐々に移動する。これは該積層品が、又溝132の端部間の該
領域148で僅かにその内部エッジ109a上に浮き上がる(relieved)プレー
ト50を過ぎて動くことを可能にする。該超伝導積層品を連続的に支持し、超伝
導積層品の捲き回が相互に重なる時突然の方向変化を半径方向及び円周方向で除
去する蛇行通路、底面を有するへこまされたチャンネルを備える該マンドレルは
該積層品内の該超伝導材料を損傷する機会を最小化すると信じられる。又該プレ
ート50(図4での50a、50b、そして50cの様な)はプレート50との
溝132の係合により該2重パンケーキ内の位置で安定化され、それは据え付け
を容易化し、コイル組立体42(図2A)の軸方向でのシフトを除去する。
【0027】 図7Aは図4の7A−7A方向の立面図を示すが、ジー10シーアール(G-10
CR)の様な絶縁材料製のスプライスブロック108のみを示す。ブロック108
はへこまされたチャンネル106を有する外面150を備える。図7Bで、ブロ
ック108はコイル86aと86c内の超伝導積層品の最後の全捲き回、87c
dに対して位置するよう示される。ブロック108は内面158上の溝110と
整合されたスロット152と154を有するが、該スロット及び溝は図7Bで長
短ダッシュ線で示されたプレート50dと係合するよう配置されている。へこま
されたチャンネル106の底面160は該超伝導積層品用の蛇行路を形成しその
長さに亘って表面150の下に横たわり、そしてそれが内面158と同レベルに
なる端部162と163での鋭いエッジへとテーパー形になっている。上記及び
図4での議論の様に溝110はプレート50dを受け入れるので、該チャンネル
は位置164でのプレート50dの1つの側上の位置から位置166でのプレー
ト50dの反対側上の位置まで進む。プレート50では図面の明確化のため図7
Aから省略されている。チャンネル106の高さ168はチャンネル106の底
面160に対して置かれた該超伝導積層品87の高さ170より高いので、該ス
プライスされた超伝導積層品87は該チャンネル106内に完全に含まれる。図
7Bの右側の超伝導積層品端部87aは図4の2重パンケーキ48aのコイル8
6aから来ており、図7Bの左側の端部87bは図4の2重パンケーキ48bの
コイル86cから来ている。該2つの端部はスプライスを形成するために領域1
72上のチャンネル106内で出会うが、該スプライスは該超伝導積層品の高さ
170より僅かに高い。2重パンケーキコイル組立体内のコイルの最後の捲き回
87cdにより支持され、そして該超伝導積層品を連続的に支持し、突然の方向
変化を半径方向と軸線方向に除去する蛇行通路、底面を有するへこまされたチャ
ンネルを備えた、該スプライスブロックは該積層品内の該超伝導材料を損傷する
機会を最小化すると信じられる。又該スプライスブロックはプレート50dとの
溝110の係合により位置的に安定化されそれは据え付けと該コイル組立体42
(図2A)の軸線方向のシフトを除去する。該スプライスブロックは電気絶縁材
料製なのでそれは該スプライス内の該超伝導材料の該コイル組立体42内の他の
伝導性要素との偶然の接触を防止する。もしスプライスブロックが電気伝導性材
料製であるなら、追加的な絶縁性具備が必要である。本発明の実施例ではチャン
ネル106は該マグネット組立体の中心軸線に対し、螺旋形である。
【0028】 図8は超伝導積層品87a及び87bの2つの端部間の典型的スプライスの線
図を示す。端部87aからの絶縁フイルム174aの内端は図の頂部で端部87
bからの絶縁フイルム174bの内端と重なる。該図でそれの下に端部87aか
らの超伝導材料の6枚の層の端部、176a,b,c,d,e、fと端部87b
からの176g,h,i、j、k、lがある。該端部は、端部176gとの端部
176aの様に、隣接しており、そして全ての隣接端部は図示の様に相互に離れ
るようずらされる(staggered apart from one another)。全ての端部を、一緒
にそして隣接端部の各対に隣り合う該超伝導材料に、積層するように隣接端部の
各対に半田178が付けられる。端部87aからの絶縁フイルム180aの外端
は端部87bからの絶縁フイルム180bの外端と重ね合わされる。最後に端部
87aからのバンド98aが端部87bからのバンド98bと重ね合わされそれ
ら間に半田182が付けられる。バンド98aと98bは好ましくはステンレス
鋼製であるのがよい。該スプライス内の半田が該超伝導材料と該ステンレス鋼バ
ンド間の電気通路を創らないことを注意すべきである。この種のずらされ、隣接
するスプライスは該超伝導材料が重ね合わされるスプライスに比較してスプライ
ス内の高さ形成を限定する。
【0029】 図9A、9B、9C、そして9Dは本発明の該マンドレルと冷却用プレートを
使用して本発明の2重パンケーキ組立体を作る組立過程を図解する。
【0030】 図9Aを参照して、 1.図解された順序で該絶縁ワッシャー88a、冷却用プレート50そしてワ
ッシャー88bを整合しそして184に於ける様な円周方向特徴を回転式に整合
する。
【0031】 図9Bを参照して、 2.過程1からの組立られた部品の内径にロール186を通す。ロール186
は2重パンケーキの1つのコイルに要する超伝導積層品87eを表し、ロール1
88は2重パンケーキのもう一方のコイルに要する超伝導積層品87fを表す。
ロール186と188は1枚の絶縁プライ(one insulating ply)、6枚の高温
超伝導(エイチテーエス)プライ{six high temperature superconducting(HTS
) plies}、1枚の絶縁プライそして1枚のステンレス鋼支持プライを含む典型
的超伝導積層品の連続したワンピース(continuous piece)である。
【0032】 3.捲き線転移セグメント内に必要なものより僅か長い長さ用の該6枚のエイ
チテーエスプライの周りに絶縁プライ材料のピースを4捲き回捲きそしてロール
186と188の間の190で該積層品上に中心を置く。
【0033】 図9Cを参照して、 4.マンドレル84の捲き線転移チャンネル102を整合させ中心合わせしそ
れでそれが位置190で該捲かれたエイチテーエスプライ(過程3)と整合し過
程1からの組み立てられた部分を有するマンドレルの円周方向の特徴と回転的に
整合する。
【0034】 5.該過程2のプライ長さと過程3の捲かれたエイチテーエスプライを該捲き
線転移チャンネル102内に注意深く置く。
【0035】 図9Dを参照して、 6.マンドレル84内のコネクター116を取り除く。
【0036】 7.注意深く、該マンドレル端部を一緒に閉じ、該過程1の絶縁ワッシャーと
冷却用プレートを該マンドレル溝132内へ嵌合する(又図5A,6A及び6B
も)。該プレートカットアウト(図6Bの148)は190で該マンドレル捲き
線転移チャンネル上で中心合わせされねばならない。
【0037】 8.該マンドレル端部を離れるよう動かし、コネクター116を再据え付けし
、絶縁ワッシャーと冷却用プレートがマンドレル溝132内へ嵌合されたことを
確認する。
【0038】 9.時計方向に冷却用プレート50の頂部上のワッシャー88aに接しながら
、該マンドレルの周りにロール186の積層品を捲き始める。該積層品の第1捲
き回が該捲き線転移チャンネルに近付いたら、該チャンネルの長さ用のエイチテ
ーエスプライの周りに絶縁体プライ材料のピースの4捲き回を捲く。
【0039】 10.ロール186を用いた該2重パンケーキの第1の側の捲き線を完了する
。必要なパンケーキ外径を達成すうために積層品の追加捲き回又はフィラー(fi
ller)の追加を要するかも知れない。捲き線張力の消失を防止するため外側捲き
回を固着する。パンケーキからパンケーキへのスプライス用又はパンケーキ端部
の電流源への端末形成(termination)用に適当な追加的積層品が提供されるこ
と。
【0040】 11.該2重パンケーキの第2側を完成するためにワッシャー88bに接する
プレート50の反対側上で反時計方向で捲き線するためロール188を用いて過
程9及び10を繰り返す。
【0041】 図10は本発明の磁場を発生するための超伝導コイル組立体200(図2Aの
組立体42と同様な)の頂部の部分的断面図を示し、特に、それが動作時に該超
伝導コイル組立体200を通る熱流を図解する。単一パンケーキ構成が使用され
てもよいが、好ましい実施例では2重パンケーキ組立体(図4Aの括弧内で示さ
れ、組立体48a、b、cと同様な)210a、210bそして210c(部分
的に示された)が使用されそれら間に配置された分離プレート50x及び50y
を有する。これらの2重パンケーキ組立体の構造は上記で詳細に説明された。分
離プレート50xと50yは構造と機能に於いてプレート50k、50m、50
nと同様であり、好ましい実施例では、ここでチューブ62として示された、熱
伝導性要素の据え付けを見越すために開口部89を備えている。チューブ62は
中空であり、各プレート50k、50x、50m、50yそして50nと熱伝導
性結合を提供するために機械的又は油圧的手段によりスウエージされてもよい。
チューブ62は又端部リング52,高熱流束ストラップ(high heat flux strap
)66,そして柔軟な熱伝導組立体76と熱的に結合される。端部リング52,
各プレート50k、50x、50m、50yそして50n、そしてロッド62の
材料用の種々の熱膨張/収縮(thermal expansion/reduction)係数を有する適
当な材料の選択を用いて、各々間の熱的結合は改良され温度低下をもたらすがそ
れは該プレートは該ロッドより大きい度合で収縮するからである。例えば、熱伝
導性材料、好ましくはアルミニウム又はアルミニウム合金が端部リング52,各
プレート50k、50x、50m、50yそして50n用に使用され、そして熱
伝導性材料、好ましくは銅又は銅合金がロッド62用に使用されてもよい。これ
らの原理は本発明の該超伝導コイルの下部半分の構造にも同様に適用される。
【0042】 図10では、熱流は矢印で示され、熱源が該パンケーキ内の該超伝導材料と考
えられる時、それは最小抵抗の通路に従うので、種々の程度にではあるが、該熱
は軸方向及び半径方向の双方に流れる。該超伝導材料内の熱は、該パンケーキ内
の垂直に配向された支持材料98へそしてそれを通り、次いで層88e及び88
fを通り、そして、それら間に位置付けられた超伝導材料用のプレート50k及
び50x内へ流れる。プレート50k及び50xは該熱エネルギーを伝達しそし
て該熱は半径方向に外方へロッド62へと流れる。ロッド62は該熱エネルギー
を伝達しそして熱は軸方向に端部リング52及び柔軟な熱伝導組立体76へ流れ
る。該熱は212,214,216,217,218そして219の様な半径方
向にそして220,222,224、226,228、230そして232の様
な軸方向に主として流れる。柔軟な組立体76を通して流れる該熱エネルギーは
次いで該極低温冷却ユニット78により除去される。該コイル組立体42の底部
半分は全く同様な仕方で動作する。かくして、動作中は、本発明の該超伝導コイ
ルは全体を通して、1度ケルビンより少ない変動を有して、好ましくは0.5度
ケルビンより少ない変動しか伴わず殆ど一定温度に保持される。
【0043】 図では該端部ピースはリングとして、該半径方向熱伝達要素はプレートとして
そして熱伝導要素はロッド又はチューブとして描かれているが、該マグネットの
特定の応用に依って、各ピース用に異なる形状が使用されてもよい。 実験的モデル 0.8mの直径の極低温冷却(cryocooled)の高温超伝導{エイチテーエス(
HTS)}マグネットの熱的及び応力/ひずみ解析がコンピユータモデル化により
提供された。該マグネットの設計的中心場は〜2テスラである。該エイチテーエ
スマグネットは20Kの目標動作温度で極低温冷却された。該エイチテーエス導
体及びその対応する支持構造について応力/ひずみ値を決定するために非線形の
応力/ひずみ解析が、1)引っ張り捲き線(tension winding)、2)軸方向予
圧縮(axial pre-compression)、3)20Kまでのクールダウン(cool down)
、そして4)マグネットエネルギー賦与(magnet energization)、と云う製造
、動作の4重要段階について行われた。結果は、該エイチテーエス導体とその支
持構造が該装置の製造及び動作中に受け入れ可能な応力/ひずみレベル(0.2
%より低い機械的導体ひずみ)より下に留まることを示した。加えて、該エイチ
テーエス導体捲き線内での適切な熱除去を示すために定常状態の熱解析が行われ
た。結果は、最悪の場合の動作シナリオを表す12W入力に対して3Kより低い
最大温度上昇を示した。
【0044】 磁気的分離器用に開発されたエイテーエスコイル性能仕様は下記表1にリスト
化され、白陶土(kaolin)工業で現在使用される現在の商業的エルテーエス(LT
S)磁気的分離器に基づく。
【0045】
【表1】
【0046】 2テスラの中心磁場は、バッチ型分離器で商業的に利用可能なものを代表する
ため選ばれた。該エイチテーエスコイル用の寸法要求は該白陶土及び2酸化チタ
ン工業で現在使用されているものにより決定された。使用寿命、磁気的及び熱的
サイクル数、立ち上げ時間他の項目での他の要求は冷却システムを除いて商業的
エルテーエス磁気的分離器で使用されているものを示した。現在、この直径の商
業的な磁気的分離器で使用される該エルテーエスコイルは冷媒として液体ヘリウ
ムを使用することに限定されて来た。
【0047】 該エイチテーエスコイル性能要求に基づいて、詳細なエイチテーエスコイル概
念設計が作られた。該設計のキー要素を表2に概説する。
【0048】
【表2】
【0049】 該コイル用エイチテーエス導体は銀鞘入り(silver sheathed)Bi2Sr2
2Cu3X(Bi−2223)パウダーインチューブ(powder-in-tube)多数
フイラメントテープ(multi-filamentary tape)の数本のストランド(several
strands)である。各Bi−2223テープは約4mm幅で0.25mmの厚さ
であり、61本より多いエイチテーエスフイラメントを含む。該エイチテーエス
テープは〜2.5対1の普通金属対超伝導体比を有する。該導体は予成型(pre-
formed)された捲き線用マンドレル上に2重パンケーキコイルとなるよう引っ張
り捲き(tension wound)された。ステンレス鋼の支持ストリップが該コイル内
の周方向応力(hoop tension)を支持するよう使用された。各2重パンケーキコ
イルはスタックされ1つの連続エイチテーエスコイルを形成するよう一緒にスプ
ライスされた。該スタックされたエイチテーエスコイル組立体はクールダウン(
cool-down)及びエネルギー賦与(energization)中導体移動を最小化するため
張力ロッド(tension rods)を介して軸方向に予圧縮された。捲き回対捲き回及
びパンケーキ対パンケーキの絶縁にそれぞれカプトン(Kapton R)及びジー10
(G-10)が使用された。電流リードは約60Kのインターセプト温度(intercep
t temperature)を有するバイナリー型エイチテーエス電流リードである。該電
流リードのより低い段階(エイチテーエス部分)は銀−10%金合金化Bi−2
223パウダーインチューブテープ(silver - 10% gold alloyed Bi-2223 powd
er-in-tube tape)である。約60Kで動作する6061−T6アルミニウムシ
ールド(shield)が室温放射熱負荷を中断(intercept)するため使用された。
該エイテーエスコイル組立体はドーナッツ型の真空極低温冷却器(vacuum cryos
tat)内に設置された。該極低温冷却器は鉄ヨーク構造の内側に設置された。該
全マグネット組立体(該鉄ヨークを含む)は輸送可能なように設計された。 応力/ひずみ解析 製造から動作までのエイチテーエスの4つの重要状態、すなわち1)引っ張り
捲き線、2)室温での軸方向予圧縮、3)20Kまでのクールダウン、そして4
)マグネット励磁、で該エイチテーエス導体とその対応する支持構造での応力/
ひずみを決定するために非線形有限要素法解析{エフイーエイ(FEA)}が使用
された。該マグネット励磁応力/ひずみ解析用に、商業的な境界要素法コード(
Boundary Element Method code)を使用した2次元{2デー(2D)}及び3次元
{3デー(3D)}電磁解析が該磁気的力を決定した。
【0050】 該構造解析を完成するためにアバカスバージョン5.8(ABAQUS Version 5.8
)エフイーエイ(FEA)コードが使用された。図11は陰影を付けた種々の材料
部品を有する2重パンケーキ断面の1/2の2次元軸対称解析を示す。該解析要
素は該層の上下の各パンケーキコイルの半分と共に絶縁層250と金属層252
を含む。軸対称要素を使用することにより、該解析は該マンドレル254の周り
の1連の同心リングとして該螺旋捲き線コイルを近似する。該内径領域256内
の最初の3つの内径{アイデー(ID)}コイルプライと該外径領域258内の最
後の3つの外径{オーデー(OD)}コイルプライは、これらの極端な実際条件を
より良くシミュレートするために別のエイチテーエスプライ260とステンレス
鋼{エスエス(SS)}支持プライ262を含めた。中央のプライは基本的挙動を
モデル化するために平均特性を用いてシミュレートされた。該解析の各部分間の
接触面が定義された。
【0051】 該パンケーキコイル捲き線を通る下部切断面は軸方向運動に対し制限された。
上部切断面は軸方向に一緒に動くよう制限された。これらの境界条件は該全マグ
ネットの中央部分をシミュレートする。
【0052】 該パンケーキ捲き線過程の解析は各エイチテーエス及びエスエスのプライの対
での初期周方向応力を定義することを含む。これらの応力を掛けられたプライの
対は実際の捲き線過程を模倣するために1度に1対で解除された。該初期応力は
、該エイチテーエス及びエスエスのプライ内の該周方向応力が、解除後、該捲き
線張力と整合するように調整された。各新しい対が解除される時、該前に解除さ
れた内径プライ(ID plies)が圧縮され、結果としてそれらの初期張力を失う。
【0053】 図12は、別々のエイチテーエス及びエスエスプライを有する拡大した内径領
域256と外径領域258のみ用の該捲かれたパンケーキの解析での最終周方向
ひずみを示す。該マンドレル及び内径エイチテーエスプライは全て圧縮状態にあ
る。該内径エスエスプライは、該捲き線張力より可成り少ないが、なお引っ張り
状態にある。該外径エスエスプライは全て、概略該捲き線張力レベルでの引っ張
り状態にある。該捲き線シュミレーション中接触面間で摩擦は含まれてない。
【0054】 該解析への軸方向負荷の印加は該スタックされたパンケーキのクランプされた
組立体をシミュレートする。該捲かれたパンケーキ解析への最終軸方向圧縮負荷
は該エネルギーを与えられた負荷と比較して大きくない。
【0055】 次のシミュレーションは該マグネットを20Kまで冷却することを含む。この
状態用には、該接触面間の摩擦が該解析に含まれる。熱膨張係数の差のために、
該エイチテーエス、エスエス、絶縁体そして金属材料は全て異なる量で収縮する
。これは該エイチテーエス/エスエスプライを該マンドレルへ締めて保持してい
る該圧縮応力を除去(unload)する傾向がある。モデル化する課題の挑戦は、該
エイチテーエス材料に過剰ひずみを掛ける(overstraining)ことなく該内径エ
イチテーエスプライに該マンドレルとの接触を保持させるに必要な捲き張力(wi
nd tension)のレベルを決定することである。もし不充分な捲き張力が使用され
れば、該内径エイチテーエスプライは隣接プライとの接触を失い、熱伝達能力を
危うくする。
【0056】 図13は該マグネット用の20Kに冷却された条件での該内径領域256と外
径領域258での半径方向ひずみを示す。中間のプライはこれらの境を接するひ
ずみ状態の間に入る。重要な結果は、該エイチテーエスプライは該隣接エスエス
支持プライと共に全て半径方向圧縮状態にあることである。引っ張りの半径方向
ひずみのみは該絶縁層と外径エスエスプライとの間の摩擦による。
【0057】 最終状態は該励磁負荷をシミュレートする。これは該解析で該エイチテーエス
材料に半径方向加速度を印加することにより達成される。該加速度は該コイルの
内径から外径まで2:1の比で線形に変化した。該加速度の大きさは、該エネル
ギー賦与されたマグネット内で発生される全半径方向力を作るよう設定された。
加えて、該磁気的解析からの軸方向圧縮負荷が該頂部エイチテーエス/エスエス
パンケーキ切断面(top HTS/SS pancake cut plane)に印加される。
【0058】 図14は該エネルギーを賦与されたコイルの該内径領域256と外径領域25
8での該エイチテーエス周方向ひずみを示す。示される様に、該ひずみレベルは
該エイチテーエス材料の0.2%能力の相当下にある。
【0059】 該エイチテーエスの軸方向ひずみは図15に示される。これらのひずみは該大
きな軸方向にエネルギーを賦与された負荷により圧縮性である。該エスエス支持
プライが該軸方向力の大きな部分を担うので、該エイチテーエスにより担われる
該負荷は低い。
【0060】 表3は該3つの最高負荷状態で該最初と最後のプライ用の該エイチテーエス及
びエスエス支持プライ内のひずみを詳細に示す。応力は該エイチテーエス材料の
能力内にある。
【0061】
【表3】
【0062】 熱的解析 普通の動作条件下で最高コイル温度を決定するために静的線形エフイーエイ(
static linear FEA)が使用された。交流損失及び該熱的解析への入力として使
用される直流静的熱負荷(20Kで〜12W)が別の解析で計算された。該放射
シールド及び該エイチテーエス電流リード用に60Kの温度インターセプト(te
mperature intecept)が仮定された。それぞれ該モデルを創りそして該モデルの
解析を行うためにエイチピービジュアライズシー160ワークステーション(HP
Visualize C160 Workstation)上で動作するプロ/エンジニアアール及びプロ
/メカニカアールサーマルレリース19.0(Pro/ENGINEER R and Pro/MECHNIC
A R THERMAL Release 19.0)ソフトウエアが使用された。2種類の定常状態熱伝
導解析が行われたが、すなわち該マグネットを通る1/2断面の2次元軸対称解
析と3次元解析である。熱的解析入力は表4に概説される。
【0063】 該2次元軸対称モデルについては、コイルパンケーキの数とコイル当たり捲き
回(表2参照)は〜10:1に合併(consolidated)される一方該コイルの全体
の物理的寸法は保持された。この合併は等価な10ケのパンケーキの構造を生じ
るがその中では各パンケーキは詳細には3捲き回構造である(図16参照)。薄
い外側銅シエル(thin outer copper shell)264は実際の軸方向冷却の特徴
をシミュレートする。該12Wの熱負荷は線形に減少する半径方向傾斜を持たせ
て該エイチテーエス要素に分布された。図16は該1/2の合併された構造断面
用の2次元解析熱的フリンジプロットである。線266は該コイル組立体の中心
線、線268は該組立体の軸方向中間面(axial midplane)である。20Kのス
タート動作温度について、該2次元解析は該エイチテーエス材料内の20.46
Kの最高温度を予測した。
【0064】 該3次元モデルについては、該パンケーキコイル構造は3捲き回の等価な単一
パンケーキを与えるように一緒にまとめられた。該2次元モデルを用いて計算さ
れ検証された直交異方性の熱的特性(Orthotropic thermal properties)が該ま
とめられた構造に割り当てられた。該3次元モデルは渦電流遮断部(eddy curre
nt breaks)、パンケーキスプライス、電流リード接続の非対称的特徴及び該2
つの極低温冷却器の個別的設置を含む(表4参照)。
【0065】
【表4】
【0066】 図17は該まとめられたコイル構造の3次元熱的解析フリンジプロットである
。20Kのスタート用動作温度について、該3次元解析は該エイチテーエスコイ
ル内で22.19Kの最高温度を予測した。該柔軟な極低温冷却器結合(示され
てない)を跨ぐ0.50Kの計算温度差の追加は22.69Kまでの最高エイチ
テーエスコイル温度を生じる。
【0067】 概説すると、動作を通してのマグネット組立体の4つの状態をシミュレートす
るために2次元軸対称応力/ひずみ解析が行われた。該解析の結果は、該機械的
応力は室温で10MPAより、そして20K及び400Aで32.6MPAより
小さい。これらの値は該エイチテーエス材料の動作限界内に充分入っている。定
常状態動作条件下で該コイルの最高温度を決定するために2次元軸対称及び3次
元の熱的解析が行われた。12Wの熱負荷に対して、該2次元及び3次元解析結
果は、それぞれ〜0.5K及び3Kの最大温度上昇(maximum △ΔT)を示す。
これらの値は該エイチテーエスマグネットシステムの充分な安全動作エンベロー
プ(safe operating envelope)の中に充分ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 スラリー流体用の磁気的分離器の線図である。
【図2A】 超伝導コイル組立体の斜視図である。
【図2B】 チューブ状冷却用ロッドと複数の冷却用プレートの間の結合を示す図2Aの部
分の拡大図である。
【図3】 2重パンケーキコイルの平面図である。
【図4A】 2重パンケーキマンドレル内の捲き線転移チャンネルと該2重パンケーキコイ
ルを結合するスプライスブロック内のスプライス転移チャンネルとを示す図3の
4A−4A方向で見た断面図である。
【図4B】 2重パンケーキマンドレルの溝内に係合した冷却用プレートの詳細を示す図3
の4B−4B方向で見た断面図である。
【図5A】 コネクターを有するマンドレルの斜視図である。
【図5B】 該コネクターの拡大平面図である。
【図6A及び6B】 図5Aのマンドレルの6A−6A方向で見た捲き線転移チャンネルの、それぞ
れ、立面図及び平面図である。
【図7A及び7B】 図4の該スプライスブロックの7A−7A方向で見たスプライス転移チャンネ
ルの、それぞれ立面図及び平面図である。
【図8】 2つの2重パンケーキ組立体の間のスプライスの側面線図である。
【図9A、9B、9C、そして9D】 本発明のマンドレルと冷却用プレートを用いて2重パンケーキを作るための組
立過程を図解する。
【図10】 本発明の超伝導コイル組立体の頂部の断面での熱流れを示す。
【図11】 マグネットの部分の2次元解析を示す。
【図12】 マグネット組立体の部分でのフープひずみを示す。
【図13】 マグネット組立体の部分での半径方向ひずみを示す。
【図14】 エネルギーを与えられたマグネット組立体の部分内のフープひずみを示す。
【図15】 エネルギーを与えられたマグネット組立体の部分内の軸方向ひずみを示す。
【図16】 2次元解析の熱の縞状プロットを示す。
【図17】 3次元解析の熱の縞状プロットである。
【図18】 内部熱伝導要素を有するマグネットの部分を、部分断面で、示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウエステンドルフ,チヤールズ・エル,ジ ユニア アメリカ合衆国デラウエア州19808ウイル ミントン・チヤールストンドライブ218 (72)発明者 ホフマン,ウイリアム・シー,ジユニア アメリカ合衆国デラウエア州19711ニユー アーク・ワーシントンパークロード47

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中に提供されたへこまされたチャンネルを具備する超伝導2
    重パンケーキコイル組立体用マンドレルに於いて、前記へこまされたチャンネル
    が超伝導材料を置くための幅と深さとを備えることを特徴とする超伝導2重パン
    ケーキコイル組立体用マンドレル。
  2. 【請求項2】 請求項1のマンドレルに於いて、前記へこまされたチャンネ
    ルは蛇行した通路であることを特徴とするマンドレル。
  3. 【請求項3】 請求項1のマンドレルに於いて、前記へこまされたチャンネ
    ルは螺旋形であることを特徴とするマンドレル。
  4. 【請求項4】 請求項1のマンドレルに於いて、前記へこまされたチャンネ
    ルは可変的深さと実質的に一定の幅とを有し、そして前記超伝導材料は前記チャ
    ンネルの最大深さの点で前記チャンネル内に完全に含まれることを特徴とするマ
    ンドレル。
  5. 【請求項5】 請求項4のマンドレルに於いて、前記マンドレルは実質的に
    円形であり、前記へこまされたチャンネルは前記円形マンドレルの約60度から
    360度の円弧内に配置されることを特徴とするマンドレル。
  6. 【請求項6】 中に提供されたへこまされたチャンネルを具備する超伝導2
    重パンケーキコイル組立体用スプライスブロックに於いて、前記へこまされたチ
    ャンネルはスプライスされた超伝導材料を置くための幅と深さとを備えることを
    特徴とする超伝導2重パンケーキコイル組立体用スプライスブロック。
  7. 【請求項7】 請求項6のスプライスブロックに於いて、前記へこまされた
    チャンネルが蛇行した通路であることを特徴とするスプライスブロック。
  8. 【請求項8】 請求項6のスプライスブロックに於いて、前記へこまされた
    チャンネルが螺旋形であることを特徴とするスプライスブロック。
  9. 【請求項9】 請求項6のスプライスブロックに於いて、前記へこまされた
    チャンネルは可変的深さと実質的に一定の幅とを有し、前記スプライスされた超
    伝導材料が前記チャンネルの最大深さの点で前記チャンネル内に完全に含まれる
    ことを特徴とするスプライスブロック。
  10. 【請求項10】 磁場発生用超伝導コイル組立体に於いて、 端部ピースと、 前記端部ピースに隣接する少なくとも1つのパンケーキ組立体とを具備してお
    り、前記パンケーキ組立体は超伝導材料と半径方向熱伝達要素とを備えており、
    前記超伝導材料は前記半径方向熱伝達要素と前記端部ピースとの間に配置されて
    おり、そして該磁場発生用超伝導コイル組立体は又、 前記端部ピースと前記半径方向熱伝達要素とに熱伝導結合を有する熱伝導要素
    を具備することを特徴とする磁場発生用超伝導コイル組立体。
  11. 【請求項11】 請求項10の超伝導コイル組立体に於いて、前記熱伝導要
    素は前記超伝導材料と接触していないことを特徴とする超伝導コイル組立体。
  12. 【請求項12】 請求項10の超伝導コイル組立体に於いて、前記熱伝導要
    素は前記端部ピース又は前記半径方向熱伝達要素より大きい熱伝導率を有するこ
    とを特徴とする超伝導コイル組立体。
  13. 【請求項13】 請求項10の超伝導コイル組立体に於いて、前記熱伝導結
    合はスウエージされていることを特徴とする超伝導コイル組立体。
  14. 【請求項14】 請求項10の超伝導コイル組立体に於いて、前記半径方向
    熱伝達要素はプレートであり、前記端部ピースはリングであることを特徴とする
    超伝導コイル組立体。
  15. 【請求項15】 請求項10の超伝導コイル組立体に於いて、前記熱伝導要
    素は金をコートされた銅を含むことを特徴とする超伝導コイル組立体。
  16. 【請求項16】 請求項11の超伝導コイル組立体に於いて、前記熱伝導要
    素の中心軸線は該超伝導コイル組立体の中心軸線と平行に配置され、前記超伝導
    材料の最も外の部分の外にあることを特徴とする超伝導コイル組立体。
  17. 【請求項17】 請求項11の超伝導コイル組立体に於いて、前記熱伝導要
    素の中心軸線は該超伝導コイル組立体の中心軸線と平行に配置され、前記超伝導
    材料の最も内側の部分の外部にあることを特徴とする超伝導コイル組立体。
  18. 【請求項18】 請求項16の超伝導コイル組立体に於いて、第2の熱伝導
    要素があり、該第2の熱伝導要素の中心軸線は該超伝導コイル組立体の中心軸線
    と平行に配置されており、前記超伝導材料の最も内側の部分の外部にあることを
    特徴とする超伝導コイル組立体。
  19. 【請求項19】 請求項10の超伝導コイル組立体に於いて、前記半径方向
    熱伝達プレートが最も外の部分の周りに複数の孔を有しており、前記熱伝導要素
    は複数の冷却用ロッドを備えており、各ロッドは該熱伝達プレート内の孔と係合
    することを特徴とする超伝導コイル組立体。
  20. 【請求項20】 請求項19の超伝導コイル組立体が更に、該パンケーキ組
    立体の反対側で該端部リングに隣接する熱伝導ストラップを具備しており、前記
    複数のロッドの各々は該ストラップと熱的に結合された端部を有することを特徴
    とする超伝導コイル組立体。
  21. 【請求項21】 材料の流れから不純物を抽出する方法に於いて、 該流れを超伝導マグネット組立体のマグネットコイル内に配置された磁化可能
    なフイルターを通して進ませる課程と、 該マグネット組立体に直流電流でエネルギーを与える過程と、 該マグネット組立体を該マグネットコイルに結合された閉じられた冷却システ
    ムで冷却する過程であるが、該冷却する過程により該不純物を該フイルターへ磁
    気的に引き、該不純物を該流れから除去するために、該冷却する過程とを具備す
    ることを特徴とする材料の流れから不純物を抽出する方法。
  22. 【請求項22】 請求項21の方法が更に、 該流れを通して進ませることを停止させ、該マグネット組立体へのエネルギー
    源を絶つ過程と、 該フイルターから該不純物を清掃する過程と、 該通して進ませそしてエネルギーを与える過程を繰り返す過程とを具備するこ
    とを特徴とする方法。
  23. 【請求項23】 請求項22の方法に於いて、該流れを通して進ませる過程
    が2酸化チタンと不純物とを含むスラリーを通して進ませる過程を備えることを
    特徴とする方法。
  24. 【請求項24】 磁場発生用超伝導コイル組立体を冷却する方法に於いて、 第1超伝導パンケーキ組立体の1つの側に隣接する熱伝導端部リングを置く過
    程と、 該端部プレートに閉じられた冷却システムを結合する過程と、 該第1超伝導パンケーキ組立体の該反対側に隣接する第1半径方向熱伝達プレ
    ートを置き、該第1プレートと第1パンケーキ組立体との間の熱的結合を確立す
    る過程と、そして 該第1プレートと該リングとの間に熱エネルギー流れ通路を提供し、それによ
    り該第1パンケーキ組立体と該冷却システムとの間の冷却通路を確立するするた
    めに、該端部リングと該第1プレートの間に熱伝導要素を結合する過程とを具備
    することを特徴とする磁場発生用超伝導コイル組立体を冷却する方法。
  25. 【請求項25】 請求項24の方法が更に、 該第1半径方向熱伝達プレートに隣接して第2超伝導パンケーキ組立体を置く
    過程と、 該第2パンケーキ組立体の該反対側に隣接して第2半径方向熱伝達プレートを
    置きそして該第2パンケーキ組立体と、該第1プレートと、そして該第2プレー
    トとの間の熱的結合を確立する過程と、そして 該第2プレートと該リングとの間の熱エネルギー流れ通路を提供し、それによ
    り該第2パンケーキ組立体と該冷却システムとの間の冷却通路を確立するために
    該端部リングと該第2プレートの間に該熱伝導要素を結合する過程とを具備する
    ことを特徴とする方法。
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