JP2003505188A - 歯冠又は植設歯に可撤性義歯を固定するための結合子 - Google Patents

歯冠又は植設歯に可撤性義歯を固定するための結合子

Info

Publication number
JP2003505188A
JP2003505188A JP2001513328A JP2001513328A JP2003505188A JP 2003505188 A JP2003505188 A JP 2003505188A JP 2001513328 A JP2001513328 A JP 2001513328A JP 2001513328 A JP2001513328 A JP 2001513328A JP 2003505188 A JP2003505188 A JP 2003505188A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
locking bar
locking
denture
locking device
connector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001513328A
Other languages
English (en)
Inventor
ヴィンターマンテル シュテファン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ZL Microdent−Attachment GmbH & Co. KG
Original Assignee
ZL Microdent−Attachment GmbH & Co. KG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ZL Microdent−Attachment GmbH & Co. KG filed Critical ZL Microdent−Attachment GmbH & Co. KG
Publication of JP2003505188A publication Critical patent/JP2003505188A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C13/00Dental prostheses; Making same
    • A61C13/10Fastening of artificial teeth to denture palates or the like
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C13/00Dental prostheses; Making same
    • A61C13/225Fastening prostheses in the mouth
    • A61C13/273Fastening prostheses in the mouth removably secured to residual teeth by using bolts or locks
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C13/00Dental prostheses; Making same
    • A61C13/225Fastening prostheses in the mouth
    • A61C13/277Telescopic anchoring, i.e. using spring biased detents

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Dental Prosthetics (AREA)
  • Prostheses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、義歯の引出し方向に対して直角にシフト可能に支承された施錠バー(R)を備え、該施錠バーの係止作用部分が、単数又は複数のばね(F)のばね力によって義歯の引出し方向から見て、単数又は複数の歯冠もしくは単数又は複数の植設歯に一体成形された定置エレメント(S)の領域下へ案内可能であり、かつ前記施錠バー(R)に作用する押しボタン(D)の作動によって前記係止作用部分が前記ばね力に抗して再び前記定置エレメント領域から取り外し可能である形式の、歯冠又は植設歯に可撤性義歯を固定するための結合子に関し、その特徴とするところは、施錠バー(R)のために係止装置(A)が設けられており、該係止装置が押しボタン(D)の作動時に、前記施錠バー(R)のシフト運動方向に作用するばね力又は前記施錠バー(R)自体の運動によって、或いは両者の同時作用によって、ストッパ面を介して結合子を義歯の引出し方向にわずかに押し離すように運動可能である点にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、義歯の引出し方向に対して直角にシフト可能に支承された施錠バー
を備え、該施錠バーの係止作用部分が、単数又は複数のばねのばね力によって義
歯の引出し方向から見て、単数又は複数の歯冠もしくは単数又は複数の植設歯に
一体成形された定置エレメントの領域下へ案内可能であり、かつ前記施錠バーに
作用する押しボタンの作動によって前記係止作用部分が前記ばね力に抗して再び
前記定置エレメント領域から取り外し可能である形式の、歯冠又は植設歯に可撤
性義歯を固定するための結合子に関する。
【0002】 歯冠又は植設歯に可撤性義歯を固定するためには、能動的又は受動的な結合子
が適用される。能動的な結合子の場合には義歯は、摩擦接続によってか又はばね
エレメントの係合によって、歯冠又は植設歯と連結される。義歯を撤去する場合
には、摩擦力又はばね力が克服されねばならない。能動的な結合子の欠点は、時
の経過につれて、摩損に基づいて摩擦力が、或いはばね疲労に基づいてばね力が
低下するので、義歯の維持がもはや保証されなくなる点にある。そればかりか歯
根膜の弱い残歯又は植設歯は、義歯の引出し方向が正確に規定されていない場合
には損傷を受け易くなる。受動的な結合子は前記の欠点を回避する。この場合は
義歯の維持は、ロッキング装置による純然たる形状嵌合によって得られる。
【0003】 従来技術によれば当今でも大抵は慣習的な歯科技工的な施錠バー形態(回転施
錠バー、旋回施錠バー及び差込み施錠バーもしくはシフト施錠バー)が適用され
ている。この施錠バーの開放は概ね、患者が指の爪を溝へ係合することによって
行われる。しかしながら、このために必要な手先の器用さが、すべての患者に備
わっているとは限らない。シフト施錠バーの特殊形態は公知の構造であるが、こ
の場合施錠バーの開放は、このために設けられた孔内へ導入されるキーによって
行われる。
【0004】 操作を簡便にするために、いわゆる半自動式の施錠バーも提案されており、こ
の場合施錠バーは、ばね力に抗して押しボタンを作動することによって開かれる
。このような半自動式の施錠バーは、例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第3
720623号明細書に基づいて開示されている。しかしながらこの半自動式施
錠バーは、義歯の撤去中に押しボタンを押圧したままにせねばならず、これによ
って手先操作上の難点が再び生じることになる。
【0005】 操作を更に簡便にする、いわゆる全自動式の施錠バーも公知である。このよう
な施錠バーの公知の構造の場合には、ばね負荷された押しボタンを操作した後に
、施錠バーの運動方向に対して直角に作用する(板ばねの形又は、付加的なコイ
ルばねによって負荷されたばねプレートの形の)係止エレメントが、咬合方向か
ら、円柱状に成形された施錠バー軸のフライス切出し部内へ係合して、該施錠バ
ー軸を確保するので、義歯を取り外すために押しボタンを離すことが可能である
。係止エレメントはその場合、定置部分のストッパに支持されるので、係合の際
に同時に義歯は僅かに押し離される。義歯の装着時には前記係止エレメントは再
び前記ストッパに当接して元に戻され、これによって施錠バー軸は再び解放され
る。
【0006】 この公知の解決手段における欠点は一面では、付加的なばねのために製造コス
トが高くなり、他面では係止機構のトラブル発生率が高い点にある。義歯が完全
に摩擦無く定置部分に装着せず、かつ第2の(付加的な)ばねのばね力が、この
摩擦を克服するのに充分でない場合には、係止機構は故障する。
【0007】 同一出願人の出願によるドイツ連邦共和国特許第19728863号明細書に
おいて提案した全自動式施錠装置では、押しボタンもしくは施錠バー内又はケー
シング内に可動支承された係止装置が設けられており、該係止装置は、その他の
公知の全自動式施錠装置の場合のように義歯の挿嵌時にではなくて、義歯の取り
外し時にすでに施錠バーを再び解放するようになっている。従って、その他の公
知の全自動式施錠バーにおける前記のトラブル発生を、この提案によって除くこ
とが可能になった。しかしながら欠点として判ったことは、施錠装置の製作コス
トが高い点である。
【0008】 本発明の課題は、操作の簡便な義歯固定装置を改良して、可撤式義歯と定置部
分との間の摩擦が高くても完璧に機能し、しかも比較的僅かな製作費しか必要と
しないような全自動式施錠バーを提供することである。
【0009】 前記課題は、請求項1の特徴部に記載した構成手段を備えた結合子によって解
決される。請求項2以降の従属請求項には、本発明の結合子の有利な実施形態が
記載されている。本発明では原理的には、同一出願人による前掲ドイツ連邦共和
国特許第19728863号明細書に基づいて公知になっている思想、すなわち
可動支承された係止装置が、押しボタンの作動時にストッパ面又は制御面の協働
によって動かされるという思想が援用される。しかしながら本発明では、その他
の公知になっている全自動式施錠バーの場合に類似した、同一出願人の前掲明細
書に開示された実施形態と異なっている点は、係止装置の機能が、義歯の軽度の
押し離し作用を伴っていることである。単数又は複数のばねのばね力に抗して押
しボタンを作動すると、このばね力或いは施錠バーの運動は、ストッパ面及び案
内面によって、係止装置を動かすように変向される。固定部分に対する当接によ
って、この運動自体が引出し方向に義歯を僅かに押し離す。更にまた、ばね力は
ストッパ面及び案内面によって、義歯をこの幾分押し離した位置に保持するよう
に変向される。これに基づいて、係止装置による施錠バーの解放が、前掲ドイツ
連邦共和国特許第19728863号明細書の場合のように義歯撤去時にではな
く、義歯の挿嵌時に始めて行われるような構造が得られる。係止装置は別のスト
ッパ面の協働によって、ばねのばね力に抗して施錠バーを確保する。義歯の再挿
嵌時には、義歯を撤去する際に義歯の押し離しを生ぜしめたのと同一のストッパ
面が、係止装置を元に戻して今度は施錠バーを再び解放することになる。ばねが
その場合施錠バーを戻すことができるので、施錠が再び有効になる。
【0010】 しかし本発明では更にまた、押しボタンの押圧時に係止装置が義歯の押し離し
を生ぜしめるが、施錠バーを自分では確保しないような変化態様も可能である。
しかしそれにも拘わらず施錠バーは先ず差し当たっては係止されている。すなわ
ち:義歯の軽度の押し離しによって施錠バーは、所属のアンダーカット部内へは
最早戻ることはできない。しかし施錠バーは、前掲ドイツ連邦共和国特許第19
728863号明細書に基づいて公知になっている実施形態の場合のように義歯
の取り外し時に戻されるので、前掲明細書の場合と同様に、義歯の挿嵌時に施錠
バーをばねのばね力に抗して案内する傾斜面を設ける必要がある。
【0011】 発明の思想を実現するためには限りなく多数の構成上の実施形態を考えること
が可能である。しかし図面に基づいて以下に詳説する構成上の実施形態はその若
干にすぎない。種々異なった実施形態において説明した単独構成要素は、互いに
組合せ可能である。
【0012】 次に図面に基づいて本発明の実施例を詳説する。
【0013】 但し全ての図面は、施錠バー縦軸線に対して平行な鉛直方向断面図、施錠バー
縦軸線に対して平行な水平方向断面図又は施錠バー縦軸線に対して直角方向断面
図であり、しかも全ての場合において施錠バー縦軸線は、歯列に対してほぼ直角
にかつ咬合面に対してはほぼ平行に位置している。個々の結合子の押しボタンD
は、視覚的な理由から原則として舌側に配設される。
【0014】 図1には、ボックス形のケーシングGを有する結合子が係止位置で示されてい
る。符号Sで示したウェブ突起又はウェブは、単数の歯冠もしくは植設歯牙又は
複数の歯冠もしくは植設歯牙に一体成形されており、要するに口腔内で不動に固
定されている。ケーシングG内には、ほぼ円筒形に成形された施錠バーRが、そ
の縦軸線に沿ってシフト可能に支承されている。義歯体の領域におけるケーシン
グ外部における施錠バーの案内はスリーブHによって改善することができる。施
錠バーRは押しボタンDを保有し、該押しボタンは、患者から義歯を係止解除す
るために指頭で操作することができる。ケーシングG内には、プレート状の係止
装置Aが、実質的に施錠バー縦軸線に対して直角方向の運動しか行い得ないよう
に支承されている。施錠バーR内には、略示したばねFが位置し、該ばねは、(
これと固定的に連結することもできる)ピンBと係止装置Aとを介してケーシン
グG内に支持されており、こうして押しボタンDを有する施錠バーRを、押しボ
タンDの方向に押圧する。
【0015】 ばねF及びピンBは、施錠バーRの適当な孔1(図1〜図3,図5)内で案内
されている。この孔は咬合方向および基底方向でスリット2(図1,図2及び図
5)及びスリット3(図1及び図2)によって補充されており、両スリットは係
止装置Aを受容している。該係止装置Aの突起4(図1,図2及び図4)が、ケ
ーシングGに所属する切欠部5(図1及び図2)内に位置し、こうして係止装置
A及び施錠バーRの回動を防止している。更に施錠バーRは、ストッパ面6(図
1及び図2)によって係止装置Aに当接すること(図1)によって、ばね力の作
用方向での抜け落ちを防止され、前記係止装置A自体は、この方向で前記突起4
を介してケーシングGの切欠部5内で案内されている。
【0016】 義歯の係止は、施錠バーRの係止作用部分7(図3及び図5)をばね力によっ
て、義歯の引出し方向から見てウェブ突起又はウェブSの領域下へシフトさせる
ことによって行われる。施錠バーRはここでは、ウェブ突起又はウェブSの(施
錠バーに形状合同の)錠環8(図5)内に位置している。勿論ウェブSは、施錠
バーに形状合同の切欠部を有する必要はない。決定的な点は、施錠バーが定置部
分Sの領域下に係合することである。施錠バーRは例えば図1によれば円形であ
るが、必ずしも円形である必要はない。別の横断面形状を有する結合子は図12
及び図18に例示されている。とは云え、円形横断面形状は製作技術上の利点を
有している。しかし他面において、適当な横断面形状を選ぶことによって係止作
用を改善することも可能である。例えば図18に示した結合子の場合、施錠バー
Rの係止作用部分は拡張されており、また図12に示した結合子では、この係止
作用部分は定置部分Sの領域の下に、引出し方向に対して少なくともほぼ直角に
係合する。
【0017】 義歯を撤去するためには患者は指頭で押しボタンDを押圧する。これによって
施錠バーRは、ばねFのばね力に抗してシフトされ、それに伴って施錠バーRの
係止作用部分7(図3及び図5)は、ウェブ突起又はウェブSのアンダーカット
域から離脱される。錠環8(図5)を通る施錠バーRの貫通域は今や完全に、施
錠バーRの面取り扁平側面9(図3)によって占められる。こうして義歯は、半
自動式施錠バーの場合のように撤去することができる。しかし患者は全自動式施
錠バーの場合のように、義歯の撤去前に押しボタンDを離せるようにしなければ
ならない。従ってここで係止装置が機能しなければならない。ばねFはピンBを
介して係止装置Aの傾斜面10に作用する(図1及び図2)。係止装置Aは基底
側ストッパ面11(図1及び図2)でもって錠環8の基底に載る。いまや装置は
解錠されているので、ばね力は係止装置AをケーシングG及び施錠バーRに対し
て相対的に基底側方向に幾分動くことができ、かつ係止装置Aが錠環8の基底に
、要するに定置部分に載っていることに基づいて、結合子全体、ひいては義歯を
咬合側方向に幾分押し離すことができる。種々の構成部品間の摩擦作用がばね力
よりも大であれば、押しボタンDの更なる押圧によって、結合子の簡便な押し離
しが保証される。その場合施錠バーRのストッパ12がピンBのストッパ13に
当接し(図1及び図2)、これによってピンBは施錠バーRと連動される。係止
装置Aの傾斜面10並びに係止装置Aの基底側ストッパ面11を介して(図1及
び図2)かつ錠環8の基底に係止装置が載ることによって、前述のように結合子
の押し離しが生じる。基底側方向の係止装置Aの相対運動の結果、今や図2に図
示したように、施錠バーRのストッパ面6が、係止装置Aのストッパ面14に後
方から当接することになる。ばねFによる、押しボタンDを有する施錠バーRの
戻りは、施錠バーが係止状態にあることによって防止される。係止装置Aは、ピ
ンBを介して係止装置Aの傾斜面10に作用するばねFのばね力によって、この
基底方向にシフトされた位置に保持される。押しボタンDは今や義歯を撤去する
ために離すことができる。
【0018】 構成部品間の不可避的な遊びの故に、かつ係止装置Aの幾何学的形状に基づい
て、係止装置Aの基底方向運動は純然たる平行シフト運動にはならない。むしろ
係止装置は、基底方向にシフトする前に、先ずピンB寄りの側で基底方向に幾分
傾動することになる。しかし構成部品が充分正確に製作されている場合には、こ
の傾動効果は、結合子の機能を損なうほど強くは作用しない。係止装置Aの平行
シフト運動は、押しボタンDから離反した方のケーシングGの側から1本のスピ
ゴットを施錠バーの孔1(図1〜図3,図5)内へピンBの近くまで侵入させ、
今度はそれ相応に短く形成された係止装置Aを、基底方向で前記スピゴットに沿
って案内することによって、改善することもできる。しかしながら係止装置Aの
操作がこの構成によって一層厄介になる。その上ケーシングGの製作費が高くな
る。
【0019】 図示のように係止装置Aは、ばねFのばね力の作用によって、或いは施錠バー
Rの運動に基づいて基底方向に運動することができる。これらの効果の1つだけ
を利用するように構成することも可能である。係止装置Aの基底方向運動への施
錠バーRの運動伝達は、ピンBを介してではなくて、施錠バーに直接設けられた
ストッパ面を介して行うこともできる。また基底方向にシフトされた位置での係
止装置の停止は、ストッパ面6,14(図1及び図2)を、施錠バーRの運動方
向に対して正確に垂直にではなくて、これに対して幾分斜めに形成することによ
っても得ることができ、この場合、咬合側端部のストッパ面の方が、基底端部の
ストッパ面よりも押しボタンDにより近く位置している。このような解決手段は
、図21に図示した結合子において選ばれており、これについては追って説明す
る。
【0020】 係止装置Aは、基底方向にシフトされた位置ではストッパ面15でもって施錠
バーRに載ると共に、ストッパ面16でもってピンBに当接する(図2)ことに
よって、基底方向の抜け落ちを防止されている。しかし又、係止装置Aの基底方
向の抜け落ちを防止するための別の対策手段も存在している。例えばストッパ面
16の代わりに基底寄りストッパを、押しボタンDから見てケーシングGの切欠
部5の前方に設けることも可能である。切欠部5を係止装置Aの突起4の下側で
閉じることによって、前記切欠部5内にこの基底寄りストッパを位置させること
も可能である。
【0021】 義歯の挿入時に係止装置Aの基底側ストッパ面11(図1及び図2)は、錠環
8の基底の支承部に当接し、これによってケーシングG及び施錠バーRに対して
相対的に再びやや咬合側方向に移動される。こうして係止装置Aのストッパ14
が施錠バーRのストッパ6を再び解放するので、ばねFは再び施錠バーRを押し
ボタンDと共に再び戻すことができる。義歯はいまや係止された状態にある。
【0022】 交換目的及び補修目的のために可動部分を組外すことは容易に可能である。微
細な器具を用いて係止装置Aが基底側ストッパ面11の領域で咬合側方向に押圧
され、それに伴ってピンBがばねFに抗して動かされる。係止装置Aはその場合
やや回動される。それというのは該係止装置の、ピンBから離反した方の側が上
方のケーシングGに当接するからである。突起4がケーシングGに所属の切欠部
5から離脱運動すると即座に、施錠バーRは、ばねF、ピンB及び係止装置Aと
一緒にそっくり引出すことができる。また図11及び図15の結合子において図
示したようなスリーブ状のねじを備えた類似構造或いは、図16の結合子におい
て図示したような基底側から挿入されたねじを備えた類似構造も可能であり、こ
の場合の組外しは、前記ねじを除去した後に行われる。
【0023】 図6〜図8には前記結合子の1変化態様が図示されており、該変化態様は、機
能の点では前記結合子に等しいが、ケーシングGの形状の点で相異している。こ
こではケーシングGはスリーブ状に形成されている。このケーシングは、施錠バ
ー縦軸線の方向で短く形成することができるので、この場合施錠バーRを案内す
るために義歯体内に付加的なスリーブHを組込むことも可能である。またケーシ
ングGを、図示のように長く形成することもできるので、付加的なスリーブHは
省かれる。ここで図示のように押しボタンDは、操作機能を改善するために、施
錠バーRの残部よりも大きな直径をもって構成することもできる。施錠バーRと
ケーシングGとの間の空室17(図6及び図7)内には、ばね機能を改善するた
めに、ばねFと同様に作用する別のばねを挿入することも可能である。また施錠
バーの外位にばねをそっくり位置させた実施形態も可能である。施錠バーRは本
実施形態では、両側の係止作用部分7(図8)によってウェブ突起又はウェブS
のアンダーカット部内に係合している。
【0024】 図9には、前記スリーブ形のケーシング形状の1変化態様が図示されているが
、但し本実施形態では施錠バーRの係止作用部分7は片側でのみウェブ突起Sに
係合しているにすぎない。図10には、ウェブ突起に係止作用部分7をやはり片
側で係合させる適用例が図示されており、この場合ウェブ突起は、義歯の挿嵌時
の案内機能を改善するために、ここでは半円形に図示した案内溝18を有してい
る。該案内溝には、義歯骨格部分又は図示のようにケーシングGの案内部分19
が係合することができる。ケーシングGは、特に接着技術において結合子と義歯
骨格との間の接合を改善する鳩尾状突起20を保有している。この実施形態の場
合には、左側及び右側の適用のために、2種のバージョンのケーシングGを供用
することが必要である。両面適用のための前記両バージョンのケーシングを避け
るために、該ケーシングGを2つの部分から構成することも可能であり、その場
合、図9の図示に類似した外観を有する第2のスリーブ状ケーシング部分は両側
面を、ウェブ突起に座着するボックス形の第1のケーシング部分内へ挿入される
。ケーシングの特殊形状は、二重冠の間での歯間適用のために設計することがで
きる。その場合は極度に細く形成することが必要である。
【0025】 図11〜図14には第2の結合子が図示されている。図示の角形の案内溝21
(図11)を有することのできるウェブ突起S上にケーシングGが装着されてい
る。該ケーシングG内には両側でスリーブ状のねじSch1が嵌入されており、
該スリーブ状のねじ内では、押しボタンDを有する施錠バーRが案内されており
、しかも該施錠バーRは、突起22(図14)によって抜け落ちを防止されてお
り、かつ組外しは、前記ねじSch1を外すことによって簡便に行うことができ
る。ねじSch1に対置する開口は、閉鎖ねじSchによって密封することがで
きる。すべての構成部分は、両面適用可能に構成されている。係止装置Aはケー
シングG内に、垂直方向にシフト可能に支承されている。施錠バーRは、本実施
形態では引出し方向に対して垂直な面を形成している係止作用部分23によって
、ウェブ突起のアンダーカット域に片側から係合している(図12)。ばねF、
ピンB及び係止装置Aの機能は、前述の結合子の場合の相当エレメントの機能に
実質的に等しい。しかしながら前記結合子とは異なって係止装置Aは、そのスト
ッパ面24によってウェブ突起Sの上面に支承されている(図12)。押しボタ
ンDを作動すると、この支承によって結合子は僅かに押し離される。次いで係止
装置Aは、施錠バーRのストッパ面25(図14)に当接するストッパ面26(
図14)によって、施錠バーRの係止を生ぜしめる。
【0026】 図15に図示した結合子では、施錠バーRのスロットの内部に位置する係止装
置Aは、施錠バーRの縦軸線に対して直角に位置する回転軸線28を中心として
回動可能でありかつ前記施錠バーRの縦軸線を中心としては回転不可能であるよ
うに、基底側の突起27によって、ケーシングGの基底側切欠部内に支承されて
いる。スリーブ状のねじSch1は、係止装置A、ひいては施錠バーRの抜け落
ちを防止する。それというのは施錠バーRが、ストッパ29でもって係止装置A
に当接しているからである。押しボタンDを作動すると、係止装置Aに装着して
いるばねFによって、回転軸線28を中心ととして係止装置Aは、押しボタンD
から離反する方向に回動される。押しボタンDの更なる押圧によって、施錠バー
Rのストッパ面30が同じく係止装置Aのストッパ31に当接する。係止装置A
の基底側ストッパ面32は、ウェブ突起又はウェブSに載り、かつ回動の結果、
図1〜図5に図示した結合子の場合と同様に結合子は僅かに持ち上がり、次いで
施錠バーRはストッパ29によって係止装置Aのストッパ面33に当接して係止
される。義歯の再挿入時には係止装置Aの基底側ストッパ面32は、ウェブ突起
もしくはウェブSに当接し、これによって逆回転されて施錠バーRを再び解放す
る。
【0027】 図16に図示した結合子では、既に説明した結合子とは異なって係止装置Aは
、ケーシングG内にではなくて、施錠バーR内で垂直方向にシフト可能に支承さ
れている。基底方向から施錠バーRの溝34内に侵入するねじSch2は、施錠
バーRの抜け落ち及び回動を防止する。押しボタンDの作動時に係止装置Aは、
ばねFによって負荷されたピンBに抗して動かされる。ばね力は、ピンBと係止
装置Aの傾斜面35とを介して、ケーシングGに対して該係止装置を僅かに基底
方向に運動させる。その場合係止装置Aは基底側のストッパ面36でもってウェ
ブ突起又はウェブSに当接するので、結合子は引出し方向に僅かに押し離される
ことになる。ばね力がこの押し離し運動を発動するのに充分でない場合には押し
ボタンDを更に押圧してピンBのストッパ面37をケーシングGの対応したスト
ッパ38に当接することによって前記の押し離し動作がリリースされる。施錠バ
ーRはその場合、係止装置Aのストッパ面39をケーシングBのストッパ面40
に当接することによって係止される。ピンBを介して係止装置Aの傾斜面35に
作用するばね力によって、結合子はこのやや押し離された位置に保持される。義
歯の再挿入時には係止装置Aは基底側の傾斜面36を介してウェブ突起又はウェ
ブSから突き上げられて施錠バーRを再び解放する。
【0028】 図17〜図21は、結合子の全く異なった実施形態を示すものである。製作技
術上の理由から2つのケーシング部分G1,G2から構成されたケーシングは、
ウェブ突起又はウェブS上に載置されている。スリーブHがケーシング内に挿嵌
されており、かつ基底側のねじSch3(図19)によって確保され、該ねじは
組外し時には取り除かれる。スリーブH内及びケーシング部分G2内において施
錠バーRはその縦軸線に沿ってシフト可能かつ該縦軸線を中心として制限回動可
能に支承されている。施錠バーRには押しボタンDが挿嵌されており、この場合
両部材間の結合は、プレス嵌め、ボルト締結又は螺合締結によって行うことがで
きる。押しボタンDに対しては、施錠バーRを囲繞しているばねFが作用してい
る。施錠バーRは両側で、係止作用サイド突起41,42によって、ウェブ突起
又はウェブSのアンダーカット域に係合している(図17及び図18)。押しボ
タンDを押圧すると、係止作用サイド突起42が一方の傾斜ストッパ面43でも
ってケーシング部分G2のストッパ面44に当接し(図20)、しかも施錠バー
Rがその縦軸線を中心として回転させられる。同一の係止作用サイド突起42は
、基底側のストッパ面45(図20)でもってウェブ突起又はウェブS上に載っ
ているので、結合子はその際、引出し方向に幾分押し離される。押しボタンDを
離すと、ばねFは施錠バーRを先ず幾分か後退させる。しかし施錠バーRのそれ
以上の後退は、施錠バーの回動に基づいて係止作用サイド突起41のストッパ面
46がスリーブHのストッパ面47に当接することによって(図21)阻止され
る。両方のストッパ面46,47は、施錠バーRの運動方向に対して正確に直角
には配置されていず、基底方向よりも咬合方向の方が、押しボタンDに近く位置
している。その結果、押しボタンDの方向に作用するばね力が、施錠バーRを、
ひいては結合子をこの位置に保持することになる。要するに係止作用サイド突起
41,42が係止装置Aとして協働する訳である。こうして義歯を撤去するため
に押しボタンDを離すことが可能になる。義歯の再挿入時には、基底側のストッ
パ面45がウェブ突起又は突起Sに当接することに基づいて施錠バーRが戻り回
動する。こうしてばねFは施錠バーRを係止位置へ戻すことができる。
【0029】 前記の諸実施形態に僅かな変更処置を施すことによって、図示は省いたが種々
異なる構成上の変化態様、つまり押しボタンDを押圧すれば係止装置Aが結合子
を軽度に押し離すが、係止装置A自体によって施錠バーRを係止する必要が無く
なるような変化態様が可能になる。とは云え、その場合先ず係止装置Aは施錠バ
ーRを間接的に係止する。義歯の軽度の押し離しによって施錠バーは、勿論もは
や所属のアンダーカット部内へ戻ることはできない。しかし該施錠バーは、義歯
を撤去した場合ばねFによって戻されるので、義歯の挿入時に施錠バーRを、ば
ねFのばね力に抗して案内する傾斜面が設けられていなければならない。
【0030】 構成部分は、既製部品として製作され、かつ例えば歯科技工合金から製作され
ているのが有利である。ばねは適当なばね材料、例えば特殊鋼又は適当なチタン
合金から製作することができる。ばねは、構造の相応の実施形態に応じて、弾性
的なプラスチック体から成ることもできる。図17〜図21に図示した結合子に
おける施錠バーヘッド並びに図1〜図5、図10及び図16に示した結合子のス
リーブはプラスチックから製作することもできる。その場合施錠バーヘッド並び
にスリーブは義歯に重合することもできる。ウェブ突起又は突起は、焼却可能な
プラスチックから製作することもでき、かつその場合は、残余の定着構造と一緒
に注型される。更にまたウェブ突起又は突起は、一体に鋳着可能な合金から成る
こともできる。ケーシングは例えば接着、溶接又は鑞接によって義歯骨格内に固
着され、その場合生物学的な理由から、接着技術又はレーザ溶接を適用すること
が賞用される。義歯骨格内には、結合子に適合した切欠部が成形されねばならな
い。このためにプラスチック又は金属から成るダブリング補助部品又はセラミッ
クから成る補助部品が適用される。
【0031】 本発明の特殊な実施形態は、ケーシングGを省きかつ施錠バーR用の案内及び
ケーシングGの残余切欠部を義歯骨格内に直接製作する点にある。例えば図16
に図示した結合子の場合、施錠バーR及びねじSch2のための切欠部は作孔に
よって製作され、しかも孔相互の位置はドリルジグによって確定される。次いで
ねじSch2用の孔内には、ねじ山がねじ切られる。その場合ウェブ突起又はウ
ェブSを通る施錠バーRの貫通路はその案内と一緒に義歯骨格内に製作すること
ができる。切欠部を製作することのできる別の態様は火花浸食法である。更に図
1〜図10に図示した結合子の場合には、例えば施錠バーRの案内並びに突起4
の切欠部5のために、セラミックから成る補助部品が義歯骨格内に型込めされ、
該補助部品は鋳造後に照射によって容易に義歯骨格から除去することが可能であ
る。この補助部品は、高融点金属、例えばニッケルから製作することもでき、該
金属は、鋳造後に適当な酸、例えば硝酸によって溶解される。
【0032】 微小な変化によって施錠バーは、半自動式に提供することもできる。例えば係
止装置Aは、ストッパ面16(図2)がすでに係止位置ですでにピンB上に位置
し、こうして基底方向での係止装置のシフトが不可能であるように変形すること
もできる。
【0033】 施錠バーRの案内に雌ねじ山を付設する場合には、施錠バーに代えて、ねじヘ
ッドから離反した方の端部を施錠バーと等径の円柱形に形成されたねじを使用す
ることも可能である。ねじの使用によって、定置部分と、該ねじを保有する二次
部分との間に、固定的な結合が形成される。これが重要な意味をもつのは、例え
ば前記二次部分が支台歯上に固着してはいるが、該支台歯が長期間にわたっては
疑わしい予後を有している場合である。この支台歯が損傷した後、この構造は、
ねじ締結を解離して、ねじに代えて施錠バーを使用することによって、可撤義歯
に容易に組み換えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 係止位置で示した第1の結合子の、施錠バー縦軸線に沿った垂直方向中心断面
図である。
【図2】 係止解除位置で示した結合子の図1相当の断面図である。
【図3】 図1のIII−III断面線に沿った結合子の断面図である。
【図4】 図1のIV−IV断面線に沿った結合子の断面図である。
【図5】 図1のV−V断面線に沿った結合子の断面図である。
【図6】 結合子の変化態様の、施錠バー縦軸線に沿った垂直方向中心断面図である。
【図7】 図6のVII−VII断面線に沿った結合子の断面図である。
【図8】 図6のVIII−VIII断面線に沿った結合子の断面図である。
【図9】 図1の結合子の更に別の変化態様を施錠バー縦軸線に対して直角に断面して示
した図8相当の断面図である。
【図10】 図1の結合子の更に別の変化態様を施錠バー縦軸線に沿って断面して示した水
平方向中心断面図である。
【図11】 第2の結合子を施錠バー縦軸線に沿って断面して示した水平方向中心断面図で
ある。
【図12】 図11のXII−XII断面線に沿って示した結合子の断面図である。
【図13】 図11のXIII−XIII断面線に沿って示した結合子の断面図である。
【図14】 図11のXIV−XIV断面線に沿って示した結合子の断面図である。
【図15】 第3の結合子を施錠バー縦軸線に沿って示した垂直方向中心断面図である。
【図16】 第4の結合子を施錠バー縦軸線に沿って示した垂直方向中心断面図である。
【図17】 第5の結合子を施錠バー縦軸線に沿って示した水平方向中心断面図である。
【図18】 図17のXVIII−XVIII断面線に沿って示した断面図である。
【図19】 図17のXIX−XIX断面線に沿って示した断面図である。
【図20】 図17のXX−XX断面線に沿って示した断面図である。
【図21】 図17のXXI−XXI断面線に沿って示した断面図である。
【符号の説明】
A 係止装置、 B ピン、 D 押しボタン、 F ばね、 G ケーシン
グ、 G1,G2 ケーシング部分、 H スリーブ、 R 施錠バー、 S
定置エレメントとしてのウェブ突起又はウェブ、 Sch 閉鎖ねじ、 Sch
1 スリーブ状のねじ、 Sch2 ねじ、 Sch3 基底側のねじ、 1
孔、 2,3 孔、 4 突起、 5 切欠部、 6 ストッパ面、 7 係止
作用部分、 8 錠環、 9 面取り扁平側面、 10 傾斜面、 11 基底
側ストッパ面、 12,13 ストッパ、 14,15,16 ストッパ面、
17 空室、 18 案内溝、 19 案内部分、 20 鳩尾状突起、 21
角形の案内溝、 22 突起、 23 係止作用部分、 24 係止装置のス
トッパ面、 25 施錠バーのストッパ面、 26 係止装置のストッパ面、
27 基底側突起、 28 回転軸線、 29 ストッパ、 30 施錠バーの
ストッパ面、 31 係止装置のストッパ、 32 係止装置の基底側ストッパ
面、 33 係止装置のストッパ面、 34 施錠バーの溝、 35 係止装置
の傾斜面、 36 基底側のストッパ面、 37 ピンのストッパ面、 38
ケーシングのストッパ、 39 係止装置のストッパ面、 40 ケーシングの
ストッパ面、 41,42 係止作用サイド突起、 43 傾斜ストッパ面、
44 ケーシング部分のストッパ面、 45 基底側のストッパ面、 46 ス
トッパ面、 47 スリーブのストッパ面

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 義歯の引出し方向に対して直角にシフト可能に支承された施
    錠バー(R)を備え、該施錠バーの係止作用部分が、単数又は複数のばね(F)
    のばね力によって義歯の引出し方向から見て、単数又は複数の歯冠もしくは単数
    又は複数の植設歯に一体成形された定置エレメント(S)の領域下へ案内可能で
    あり、かつ前記施錠バー(R)に作用する押しボタン(D)の作動によって前記
    係止作用部分が前記ばね力に抗して再び前記定置エレメント領域から取り外し可
    能である形式の、歯冠又は植設歯に可撤性義歯を固定するための結合子において
    、 施錠バー(R)のために係止装置(A)が設けられており、該係止装置が押し
    ボタン(D)の作動時に、前記施錠バー(R)のシフト運動方向に作用するばね
    力又は前記施錠バー(R)自体の運動によって、或いは両者の同時作用によって
    、ストッパ面を介して結合子を義歯の引出し方向に僅かに押し離すように運動可
    能であることを特徴とする、歯冠又は植設歯に可撤性義歯を固定するための結合
    子。
  2. 【請求項2】 押しボタン(D)の作動後に、施錠バー(R)のシフト運動
    方向に作用するばね力が、ストッパ面と案内面との協働によって結合子を、義歯
    の引出し方向に幾分押し離された位置に保持する、請求項1記載の結合子。
  3. 【請求項3】 施錠バー(R)及び係止装置(A)が、ボックス形状又はス
    リーブ形状に形成された1つのケーシング(G,G1/G2)内で案内されてお
    り、該ケーシングが、鑞接、溶接又は接着によって義歯骨格内に固着可能であり
    、しかも前記ケーシングを収容するために義歯骨格内に形成された切欠部がプラ
    スチック、金属又はセラミックから成る補助部品によって前成形可能であり、か
    つ義歯骨格との継手が鳩尾状突起(20)によって製作可能である、請求項1又
    は2記載の結合子。
  4. 【請求項4】 施錠バー(R)及び係止装置(A)が、義歯骨格の対応切欠
    部内で直接案内されており、該対応切欠部が、例えば作孔や火花浸食によって、
    及び/又はセラミック又は高融点金属から成る補助部品の使用によって製作可能
    である、請求項1又は2記載の結合子。
  5. 【請求項5】 係止装置(A)が、1つの独立した可動支承部分を形成して
    おり、該可動支承部分が押しボタンの作動時に、少なくとも1つのばね(F)の
    ばね力によって、及び/又はストッパ面と案内面との協働によって運動させられ
    、かつ定置エレメント(S)に対するストッパ面(11,24,32,36)の
    当接によって結合子を引出し方向に僅かに押し離す、請求項1から4までのいず
    れか1項記載の結合子。
  6. 【請求項6】 係止装置(A)がケーシング(G)内、義歯体内又は施錠バ
    ー(R)内で、少なくとも咬合方向・基底方向に沿ってシフト可能かつ/又は前
    記施錠バー(R)の運動方向に対して直角に位置する1本の軸線を中心として回
    動可能に支承されており、しかも前記係止装置の抜け落ちが基底方向で、例えば
    前記ケーシング(G)又はピン(B)に設けたストッパによって防止される、請
    求項5記載の結合子。
  7. 【請求項7】 押しボタン(D)の作動時に及び該押しボタン(D)を離し
    た後に、係止装置(A)に固定することもできる少なくとも1つのばね(F)の
    ばね力が直接的に、或いは1本のピン(B)を介して間接的に、前記係止装置(
    A)に対して伝達可能である、請求項1から6までのいずれか1項記載の結合子
  8. 【請求項8】 押しボタン(D)の作動時に施錠バー(R)の運動が直接的
    に、或いは1本のピン(B)を介して間接的に、係止装置(A)に伝達可能であ
    る、請求項1から7までのいずれか1項記載の結合子。
  9. 【請求項9】 押しボタン(D)の作動時に少なくとも1つのばね(F)の
    ばね力が、かつストッパ面(12,13,37,38)によって施錠バー(R)
    の運動も共に、同一のピン(B)に対して伝達され、かつ別のストッパ面(10
    ,35)を介して係止装置(A)に対して伝達可能である、請求項1から8まで
    のいずれか1項記載の結合子。
  10. 【請求項10】 係止装置(A)が施錠バー(R)と共に1つの共通部分を
    形成しており、該共通部分が、シフト運動可能に支承されていると共に、付加的
    に、シフト運動方向に位置する1本の軸線を中心として制限回動可能に支承され
    ており、かつ押しボタン(D)の作動時にはストッパ面と案内面との協働によっ
    て回動させられ、かつ定置エレメント(S)に対する1つのストッパ面(45)
    の当接によって結合子を引出し方向に僅かに押し離す、請求項1から4までのい
    ずれか1項記載の結合子。
  11. 【請求項11】 係止装置(A)が、押しボタン(D)の作動時に少なくと
    も1つのばね(F)のばね力に抗して移動した後の施錠バー(R)を、義歯の取
    り外し時にストッパ面(6,14,25,26,29,33,39,40,46
    ,47)の協働によってこの位置に確保し、かつ義歯の挿入時には、定置エレメ
    ント(S)に対する前記係止装置(A)のストッパ面(11,24,32,36
    )の当接に基づいて前記施錠バー(R)を再び解放し、ひいては該施錠バーが前
    記ばね力によって再び元に戻り可能である、請求項1から10までのいずれか1
    項記載の結合子。
  12. 【請求項12】 押しボタン(D)の作動時に少なくとも1つのばね(F)
    のばね力に抗して移動した後の施錠バー(R)が、義歯の取り外し時にばね力に
    よって再び元に戻され、かつ義歯の挿入時には傾斜した案内面の作用によって改
    めて少なくとも1つのばね(F)のばね力に抗して動かされ、しかも義歯を完全
    に挿入した場合に前記ばね力によって再び元に戻される、請求項1から10まで
    のいずれか1項記載の結合子。
  13. 【請求項13】 可動部分が係止装置(A)自体によって、又は施錠バー(
    R)のシフト運動方向に装嵌されたスリーブ状のねじ(Sch1)によって、或
    いは基底方向から挿入されたねじ(Sch2,Sch3)によって、ばね(F)
    のばね力の方向で抜け落ちを防止されており、かつ組外しが、ストッパ面を介し
    て前記係止装置(A)に対して作用するばね力に抗して該係止装置(A)を押し
    込むことによって、或いは前記ねじ(Sch1,Sch2,Sch3)を取り外
    すことによって行われる、請求項1から12までのいずれか1項記載の結合子。
  14. 【請求項14】 定置エレメントが、ウェブ突起又はウェブ(S)によって
    形成され、しかも義歯骨格の部分又はケーシング(G)の部分が、案内溝に係合
    することができ、かつ施錠バーの係合が片側又は両側で行われる、請求項1から
    13までのいずれか1項記載の結合子。
  15. 【請求項15】 義歯体を通る施錠バー(R)の案内を改善するためにスリ
    ーブ(H)が設けられている、請求項1から14までのいずれか1項記載の結合
    子。
  16. 【請求項16】 押しボタン(D)の直径が、施錠バー(R)の直径に等し
    いか又は施錠バー(R)の直径よりも大であり、しかも前記押しボタン(D)と
    前記施錠バー(R)が、1つの共通の部分を形成しているか、或いはプレス嵌め
    、ボルト締結又は螺合締結によって互いに結合されている、請求項1から15ま
    でのいずれか1項記載の結合子。
  17. 【請求項17】 ばね(F)が施錠バー(R)の内部に位置しているか、そ
    れとも該施錠バー(R)の外部で該施錠バー(R)とケーシング(G)又は外位
    のスリーブ(H)又はスリーブ状のねじ(Sch1)との間に位置している、請
    求項1から16までのいずれか1項記載の結合子。
  18. 【請求項18】 単独構成部品が既製部品として、歯科合金、チタン、ばね
    材料又はプラスチックから製作されている、請求項1から17までのいずれか1
    項記載の結合子。
JP2001513328A 1999-07-31 2000-07-22 歯冠又は植設歯に可撤性義歯を固定するための結合子 Pending JP2003505188A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19936121.5 1999-07-31
DE19936121A DE19936121C1 (de) 1999-07-31 1999-07-31 Verbindungselement zur Befestigung abnehmbarer Zahnprothesen an Zahnkronen oder Zahnimplantaten
PCT/DE2000/002387 WO2001008589A1 (de) 1999-07-31 2000-07-22 Verbindungselement zur befestigung abnehmbarer zahnprothesen an zahnkronen oder zahnimplantaten

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003505188A true JP2003505188A (ja) 2003-02-12

Family

ID=7916768

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001513328A Pending JP2003505188A (ja) 1999-07-31 2000-07-22 歯冠又は植設歯に可撤性義歯を固定するための結合子

Country Status (12)

Country Link
US (1) US6821122B1 (ja)
EP (1) EP1115348B1 (ja)
JP (1) JP2003505188A (ja)
KR (1) KR20010085870A (ja)
CN (1) CN1205898C (ja)
AT (1) ATE237286T1 (ja)
BR (1) BR0006973A (ja)
CA (1) CA2345679A1 (ja)
DE (2) DE19936121C1 (ja)
IL (1) IL141958A0 (ja)
PL (1) PL346965A1 (ja)
WO (1) WO2001008589A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012081327A (ja) * 2012-01-30 2012-04-26 Kazuhiro Nagata アタッチメント
JP2018515278A (ja) * 2015-05-20 2018-06-14 アルバレス,ホセ カルロス モラレス インプラント支持式義歯、義歯を自動的に抜去するための抜去装置、義歯をインプラントに固着するための副子部材、および義歯をインプラントに取り付けるためのインプラント用の副子部材
JP2020130902A (ja) * 2019-02-26 2020-08-31 英典 西端 入れ歯

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030073245A (ko) * 2002-03-09 2003-09-19 이채붕 치과기공용 임팩트툴
DE202004002045U1 (de) * 2004-02-11 2004-06-03 Wintermantel, Stefan, Dr. Zahntechnisches Verbindungselement
US8182266B2 (en) 2006-12-20 2012-05-22 Creasman Susan M Dental tool
EP2496846A4 (en) * 2009-11-02 2014-06-11 Puku Ltd FLEXIBLE SPRING MOUNTING
RU2506924C2 (ru) * 2011-11-08 2014-02-20 Александр Михайлович Резник Аттачмен
KR101849950B1 (ko) 2017-12-27 2018-04-20 (주)에스겔 치과용 임플란트
CN112349189A (zh) * 2019-08-06 2021-02-09 邢台医学高等专科学校 一种口腔用牙齿模具

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1112538B (it) * 1979-05-09 1986-01-20 Romagnoli Mario Attacco per protesi dentale rimovibile,a struttura perfezionata
US4661069A (en) * 1985-09-23 1987-04-28 Bernard Weissman Device for retaining a removable dental prosthesis
DE3534751A1 (de) * 1985-09-28 1987-04-09 Krupp Gmbh Verfahren zur herstellung loesbarer zahnprothesen und zahnprothetische verbindungsvorrichtung
US4698020A (en) * 1985-12-06 1987-10-06 Menicagli Ivano Attachment for a partial, removable, dental prothesis
DE3720623A1 (de) * 1987-05-14 1988-12-01 Wolfgang Eisenmann Anordnung zum verbinden einer zahnprothese mit einem restgebiss
US5120222A (en) * 1990-09-07 1992-06-09 Sulc Josef M Dental attachment structure
DE4423768A1 (de) 1994-06-29 1995-05-04 Uwe Hempel Schloß-Riegel für partielle Prothesen
DE19728863C2 (de) * 1997-07-05 1999-04-29 Stefan Dr Wintermantel Verbindungselement zur Befestigung abnehmbarer Zahnprothesen

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012081327A (ja) * 2012-01-30 2012-04-26 Kazuhiro Nagata アタッチメント
JP2018515278A (ja) * 2015-05-20 2018-06-14 アルバレス,ホセ カルロス モラレス インプラント支持式義歯、義歯を自動的に抜去するための抜去装置、義歯をインプラントに固着するための副子部材、および義歯をインプラントに取り付けるためのインプラント用の副子部材
JP2020130902A (ja) * 2019-02-26 2020-08-31 英典 西端 入れ歯

Also Published As

Publication number Publication date
PL346965A1 (en) 2002-03-11
DE19936121C1 (de) 2001-03-01
CN1318993A (zh) 2001-10-24
EP1115348A1 (de) 2001-07-18
IL141958A0 (en) 2002-03-10
CA2345679A1 (en) 2001-02-08
CN1205898C (zh) 2005-06-15
US6821122B1 (en) 2004-11-23
DE50001781D1 (de) 2003-05-22
EP1115348B1 (de) 2003-04-16
KR20010085870A (ko) 2001-09-07
ATE237286T1 (de) 2003-05-15
WO2001008589A1 (de) 2001-02-08
BR0006973A (pt) 2001-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003505188A (ja) 歯冠又は植設歯に可撤性義歯を固定するための結合子
US6210415B1 (en) Surgical drill guide
US4085506A (en) Locking device for dental prostheses
CA2672880C (en) Dental prosthesis and manufacturing method thereof
EP1625824A1 (en) Insertion depth-adjustable needle insertion device
US20100248180A1 (en) Pick-up implant abutment and method
JP2019510611A (ja) 自己結紮式歯列矯正用ブラケット組立体
JP2009207932A (ja) 見た目が良好な自己結紮型歯科矯正ブラケット
EP1745758B1 (en) Dental implant for magnetic attachment
JPS61128962A (ja) 歯科用ハンドピ−スのチヤツク機構
JP4315621B2 (ja) ジョースタンプモデルのためのプラグコネクション
CA2830785A1 (en) Mechanized surgical equipment comprising an instrument and an instrument holder, corresponding packaging and instrument holder
US20090133232A1 (en) Slider for Zip Fastener with Interchangeable Pull-Tab
JP2018521700A (ja) 歯科用部材の配置装置
AU702471B2 (en) Precision attachment device for a removable dental prosthesis
KR20210026894A (ko) 탈착이 가능한 어버트먼트
GB2180758A (en) Device for retaining a removable dental prosthesis
US20230041062A1 (en) Dental device
US8075311B2 (en) Removably fixing a dental instrument with a retractable catch relative to a drive shaft axis
US4285672A (en) Mortise lock for locking a removable tooth-replacement prosthesis
EP3714835A1 (en) An implant system for use in dentistry
DE102006026864A1 (de) Medizinisches Bauteil mit elektrischen Antriebsmitteln
JP2576790B2 (ja) 歯科用ハンドピース
US625043A (en) Theodore g
JP2003159260A (ja) 義歯用永久磁石構造体用保持具