JP2003502609A - ダストカバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 パイプ（３０）のガスフローを制御する弁（２８）が収納される開口を備えて形成された壁板（３４）を有する背板（１２）に装着されるアウトレットダストカバー（１０）が提供される。ダストカバーは、板（１８）と、板（１８）に配置され板（１８）が壁板（３４）に隣接するように配置されると弁（２８）と隣接するように配置される弁アクチュエータ（２０）と、前記カバー（１０）から延出してパイプ（３０）と連通するように配置されるベント（２７）とを備え、弁アクチュエータ（２０）は弁（２８）が作動しない第一状態と弁（２８）が作動する第二状態とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 《発明の背景及び概要》 本発明はダストカバーに関する。特に、本発明はガスアウトレット背板用のダ
ストカバーに関する。

【０００２】 ダストカバーは、建設中に露出しているガス背板を覆うために有用な装置であ
る。病院或いは研究所では多くの場合酸素などのガスを中央に位置する源からパ
イプを通して様々な手術室或いは試験室に分配する。これらの病院と研究所の建
設中、パイプは接続され、互いにろう付けされ、壁の中へ納められる。背板はパ
イプの露出した端に接続される。ガスを選択的に分配するために使用される固定
アウトレットは建設の最終段階で、背板に取り付けられる。アウトレットが取り
付けられる前の中間の段階では、背板にはダストカバーが取り付けられる。従来
のダストカバーは背板の上に配置され、建設中にほこり、シートロック（sheet
rock）、塗料等がガスパイプ内に堆積するのを防止する。建設が完成に近づけば
、ダストカバーは取り外されてアウトレットが取り付けられる。

【０００３】 一般には銅製のパイプを互いにろう付けしたら、それらを不活性ガス、典型的
には窒素で満たすと有用である。このガスによりパイプにスケールが形成される
ことが防止される。またそのガスの一部を定期的に排出して、更に耐スケール性
(scale resistance)を強化する流れを作り出すことも有用である。更には、建設
者も加圧のためにパイプを検査する必要が度々ある。多くの背板はパイプにはめ
込まれた逆止め弁を備え、それによりガス圧のチェックが可能となる。現在は、
この逆止め弁を取り扱うにはダストカバーは取り外されなければならない。しか
し、ダストカバーの取り外しによりパイプの汚れのリスクが増加する。ダストカ
バーは、カバーを取り外さずにパイプ中のガス圧が検査できる手段を備えると有
用である。

【０００４】 以下に続く記載で明確となる本発明のある特徴、実施例や変形例によれば、本
発明は開口を備えるように形成された壁板を有し、その開口にはパイプ中のガス
フローを制御する弁が収納される背板のアウトレットダストカバーを提供する。
このダストカバーは、板と、板に配置されて板が壁板に隣接して配置されるとき
に弁に隣接して配置される弁アクチュエータとを備える。弁アクチュエータには
弁が作動しない第一状態と弁が作動する第二状態とを有する。カバーを通してベ
ントが延出し、パイプと連通するように配置される。

【０００５】 本発明の更なる特徴は、現在本発明を実施するために最適な実施例を例示する
下記の説明を考慮することで当業者には明確となるであろう。

【０００６】 《図面の詳細な説明》 本発明は添付の図面を参照してそれらに限定されることなく説明される。 図面において、同じ符号は同じ部分を示す。本明細書で図示される例示は本発
明の最適な実施例を図示し、それらの例示は本発明をどのようなにも限定するよ
うに構成されるものでない。

【０００７】 本発明はダストカバーに関する。より詳細には、本発明はガスアウトレット背
板の上に配置するダストカバーに関する。ダストカバーは図１から図５を参照し
ながら本明細書で説明される。説明された実施例は発明者が本発明を実施するの
には最適の形態と考えるものであるが、下記に提示される請求の範囲は説明され
る実施例における特定の細部に限定されるものでないと理解しなければならない
。本発明の請求の範囲に含まれる原理を組み込むアウトレットダストカバーの構
成を可能とする数々の変形例は、当業者には容易に明確となるであろう。

【０００８】 アウトレットダストカバー１０は、建設作業中にガスパイプ３０の端を覆う仮
シールドである。アウトレットダストカバー１０は、背板１２とパイプ３０とを
、ほこり、ペイントや、患者に有害であったり実験を台無しにする可能性のある
他の建設材料などから保護する。ダストカバー１０は、建設が完成に近づいたら
取り外されて、固定アウトレットが背板１２に装着される。

【０００９】 アウトレットダストカバー１０は、一片の可撓性材料からモールド成型するこ
とができ、或いは複数の異なる部品を備えることができる。例えば、ダストカバ
ー１０は、厚さ０．００９インチ（１５ミル）（０．２２ｍｍ）を有する透明な
青色ポリスチレンからモールドされる。更に、カバーはプラスチックやどの種類
の適切な材料からもモールドすることができる。例えば、金属、発泡材や、その
組み合わせがダストカバー全体やダストカバーの部品に適切となる。

【００１０】 本発明の一実施例によるアウトレットダストカバー１０を図１に示す。図示さ
れるように、ダストカバー１０は長方形であり、従来の背板１２（図４及び図５
を参照）を覆うような大きさである。背板１２は、典型的にはメイン或いは壁板
３４から横に延出する壁３２で形成され、長方形の凹部がガスアウトレット（図
示してない）を収納するように形成される。ダストカバー１０は、例えば図４や
図５に示す凹部に収納できるような大きさである。しかし、ダストカバー１０は
どの種類の背板にもはまるようにどの形状やサイズを有するように形成され得る
。

【００１１】 図示する実施例では、ダストカバー１０は二つの平行に並ぶ側壁１４と二つの
端壁１６とを備える。各端壁１６は二つの側壁１４の間に延在する。例えば図４
と図５に示すように、側壁１４と端壁１６は板１８から、背板１２の壁３２に形
成された凹部の深さと同じ距離を、横に延出する。図示するように、板１８は両
側壁と端壁１４、１６との凹状に相互接続される。縁部１９は側壁１４と端壁１
６の外側に延出して壁３２の端を覆う。

【００１２】 本発明の一実施例によると、弁アクチュエータすなわちパージハブ(purge hub
)２０が板１８に接続される。一例では、パージハブ２０はリング２２と、外側
リム２４と、内壁２５と、ボタン２６とを備える。外側リム２４はリング２２の
周囲から垂下し、リング２２と板１８との間に延出する。内壁２５はリング２２
の内端から下方へ延出する。ボタン２６は内壁２５の下端の間に延在する。パー
ジ手段すなわちボタン２６は、リング２２の中央に位置する（図２及び図４を参
照）。例示のように、外側リム２４は、検査されている弁２８からパージされ得
るガスが通るベントスロット２７が形成される薄い壁部分２３を備えて形成され
る。更に、ボタン２６の代わりに、協力しているベントを通るようにガスを放出
するために回転されるノブなどの他の手段を使用して、本発明に基づいて弁２８
を作動してパイプ３０をパージすることができる。ガスがカバー１０を通して放
出される手段は、使用される背板１２及び／又は弁２８の種類により規定される
。背板１２を覆い背板１２からガスを選択的にパージするどの種類の手段もが本
発明で考えられる。

【００１３】 図４及び図５を参照すると、背板１２と共に作用するダストカバー１０が図示
される。背板１２は、ガス継手（図示しない）に結合するガスパイプ３０が通る
開口を備えている。逆止め弁体２８は背板１２の止め輪３８に対してばね３６で
付勢され、例えば図４に示すように、ガスパイプ３０が漏れないように通常密閉
する。ダストカバー１０は背板１２の壁３２によって形成される凹部に収納され
、板１８が背板１２の壁板３４に隣接する。ボタン２６は逆止め弁体２８に隣接
する。ベントスロット２７はハブ２０が図４に示す第一非押し下げ状態のときに
は閉じてほこりがベントスロット２７を通れないようにする。従って、ダストカ
バー１０は、建設中や改築中にほこりが背板１２と、パイプ３０と、逆止め弁２
８とに入り込むのを防止する。

【００１４】 ガスパイプ３０の接続を検査するために、ガスがパイプ３０から逆止め弁２８
のまわりを流れることができるようにばね３６を押し下げる必要がある。図示さ
れるダストカバー１０は可撓性を有する材料からモールド成型されているから、
オペレータが指４０でパージハブ２０を押し、ハブ２０を第二状態として、ボタ
ン２６が逆止め弁２８に対して付勢され、それによりばね３６を押し下げパイプ
３０から逆止め弁体のまわりをガスが流れるようにする。ハブ２０の変形により
薄い壁部分２３にあるベントスロット２７が変形して開きガスが通れるようにす
る。例えば図５に示すように、パイプ３０の中にあるガスはパージハブ２０のリ
ム２４のベントスロット２７を通る。パイプ３０から出るガスは弁２８の周りと
ベントスロット２７を通り（図５に矢印で示す）、ハブ２０が第二状態であると
きにほこりが背板１２に入り込むのを禁止する。従って、ダストカバー１０によ
り背板１２が検査され、ガス継手（図示しない）の背板１２への装着前にパイプ
３０から不必要なガスをパージすることができる。

【００１５】 本発明は好適な手段、材料、実施例を参照して前述のように詳細に説明したが
、以下の請求の範囲で記載され説明されるように、当業者には本発明の主要な特
徴は明確となり、本発明の範囲と精神から逸脱しない範囲でさらなる変形や変更
は存在する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 アウトレットダストカバーの斜視図である。

【図２】 図１のアウトレットダストカバーの平面図である。

【図３】 図２のアウトレットダストカバーの線３−３での断面図である。

【図４】 図３に類似する断面図であり、アウトレットダストカバーはばね付き逆止め弁
を有する背板に備えられ、逆止め弁に隣接するダストカバーのパージハブを示す
。

【図５】 図４に類似する図であり、パージハブを押し下げるオペレータの指を示し、背
板のばねを押し下げて逆止め弁の周りをガスが通りパージハブのベントからガス
が流出する。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ， ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ， ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ， ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，Ｋ Ｇ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ， ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，Ｓ Ｄ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ， ＺＷ

Claims (15)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 パイプのガスフローを制御する弁が収納される開口を備えて
   形成された壁板(wall plate)を有する背板(back plate)に装着されるアウトレッ
   トダストカバーであり、前記ダストカバーは、 板と、 前記板に配置され、前記板が前記壁板に隣接するように配置されるときに前記
   弁と隣接するように構成される弁アクチュエータと、 前記カバーから延出して前記パイプと連通するように配置されるベントとを備
   え、 前記弁アクチュエータは、前記弁が作動しない第一状態と前記弁が作動する第
   二状態とを有する。
2. 【請求項２】 前記弁アクチュエータが前記第二状態のときには前記ベント
   が開き、前記弁アクチュエータが前記第一状態のときには前記ベントが閉まる、
   請求項１に記載のアウトレットダストカバー。
3. 【請求項３】 前記弁アクチュエータが可撓性を有する材料から形成され、
   前記ベントは前記弁アクチュエータに形成されたスリットを備える、請求項１に
   記載のアウトレットダストカバー。
4. 【請求項４】 前記弁アクチュエータが前記第二状態のときには前記ベント
   が開き、前記弁アクチュエータが前記第一状態のときには前記ベントが閉まる、
   請求項３に記載のアウトレットダストカバー。
5. 【請求項５】 前記弁アクチュエータは前記板から延出するハブを備え、前
   記ハブは、 外側リムと、 ベースを有する内壁と、 前記内壁の前記ベースの間に延在するボタンと、 前記内壁と前記外側リムとの間に延出するリングと を備える、請求項４に記載のアウトレットダストカバー。
6. 【請求項６】 前記板が前記壁板に隣接するように配置されるときに前記ボ
   タンが前記弁に隣接するように配置される、請求項５に記載のアウトレットダス
   トカバー。
7. 【請求項７】 前記ベントは前記外側リムを通して形成される、請求項６に
   記載のアウトレットダストカバー。
8. 【請求項８】 前記弁アクチュエータは前記ベントを開くために押し下げら
   れるパージボタンである、請求項１に記載のアウトレットダストカバー。
9. 【請求項９】 前記パージボタンは前記板から延出するリムに接続される、
   請求項８に記載のアウトレットダストカバー。
10. 【請求項１０】 少なくとも一つのベントが前記リムに形成される、請求項
    ９に記載のアウトレットダストカバー。
11. 【請求項１１】 弁アクチュエータと、 前記弁アクチュエータに接続された板と、 前記弁アクチュエータに接続可能な少なくとも一つのベントとを備えるアウト
    レットダストカバーであって、 前記弁アクチュエータの係合により前記ベントが開く。
12. 【請求項１２】 前記弁アクチュエータは前記ベントを開くため押し下げら
    れるパージボタンである、請求項１１に記載のアウトレットダストカバー。
13. 【請求項１３】 前記パージボタンは前記板から延出するリムに接続されて
    いる、請求項１２に記載のアウトレットダストカバー。
14. 【請求項１４】 前記リムに少なくとも一つのベントが形成される、請求項
    １３に記載のアウトレットダストカバー。
15. 【請求項１５】 前記ボタンが押し下げられると前記パージボタンが前記リ
    ムと係合して前記ベントが開く、請求項１４に記載のアウトレットダストカバー
    。