JP2003502529A - 紙ウェブをより良好に乾燥させる方法および装置 - Google Patents

紙ウェブをより良好に乾燥させる方法および装置

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JP2003502529A
JP2003502529A JP2001505386A JP2001505386A JP2003502529A JP 2003502529 A JP2003502529 A JP 2003502529A JP 2001505386 A JP2001505386 A JP 2001505386A JP 2001505386 A JP2001505386 A JP 2001505386A JP 2003502529 A JP2003502529 A JP 2003502529A
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シーケ,マルセル
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アステン アクツィエンゲゼルシャフト
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F5/00Dryer section of machines for making continuous webs of paper
    • D21F5/02Drying on cylinders
    • D21F5/04Drying on cylinders on two or more drying cylinders

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  • Paper (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 抄紙機の乾燥ユニットで紙ウェブをより良好に乾燥させるために、加熱される乾燥シリンダの上側のセットと、加熱される、または加熱されない乾燥シリンダないしローラの下側のセットとを備え、紙ウェブが加熱される加熱区間を拡張し、紙ウェブが通過時に加熱されな蒸発区間を、紙ウェブの経路を変えることによって延長することが提案される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、請求項1の上位概念に基づく装置に関する。
【0002】 (背景技術) 製紙機械の水抽出装置を通過した後、紙ウェブは水分含有率が約50%の状態
で、抄紙機の乾燥ユニットに入る。乾燥ユニットは鋼材からなる多数の乾燥シリ
ンダで構成されており、これらの乾燥シリンダは内部に加熱蒸気を供給されると
ともに、通常、2つの平面で相上下して、かつ交互に互いにオフセットされて配
置されているので、乾燥させられるべき紙ウェブは乾燥シリンダを順次、かつ胴
表面の一部にわたってこれらの胴を包みながら通過する。このとき紙ウェブはそ
れぞれ一緒に走行する織物ウェブによって、乾燥シリンダの上側のグループでも
下側のグループでも、胴の表面に対して押圧される。
【0003】 現代の抄紙機は約1000−2200m/minの速度で作動している。生産
速度が上がるにつれて、はためき運動や不安定性、および最終的には紙ウェブの
破断を防ぐため、紙ウェブを自由走行中に、すなわちそれぞれ隣接する2つの乾
燥シリンダの間の移行区域で支えなくてはならないことが判明している。このこ
とは、それぞれ乾燥シリンダの上側のグループと下側のグループのための2つの
分離された乾燥織物の代わりに、紙ウェブと恒常的に接触してこれを支えるただ
1つの乾燥織物を使用したシステムへとつながる。
【0004】 このようなシステムは、たとえば、紙ウェブが2つの乾燥シリンダの間での自
由区間の間支えられ、乾燥シリンダの上側または下側のグループが加熱されるU
NO RUNシステムの形態で知られている。このシステムでは、機械の停止時
間を減らせることによって生産性が向上する。この場合、乾燥シリンダグループ
の乾燥能力の低下と、固有蒸気消費量の増加とを甘受しなければならない。
【0005】 本発明の課題は、こうした公知のシステムに比べてはためきの危険がなく、そ
れによってウェブの損傷をほぼなくし、1つのグループの乾燥シリンダから別の
グループへ移行するときに紙ウェブの安定性を維持し、乾燥シリンダから紙ウェ
ブへの熱伝達性を高め、それによっていっそう多くの熱エネルギーを利用できる
ようにし、ウェブ通過中に紙ウェブからの水分の蒸発が行われるウェブ区域で、
できるだけ改善された水/空気の物質移動を達成し、固有蒸気消費量の観点から
乾燥区域の効率を改善することである。
【0006】 (発明の開示) 本発明によれば、この課題は請求項1の特徴部の構成要件によって解決される
。本発明のその他の実施形態は従属請求項の対象である。
【0007】 本発明の提案によって、上側の胴の平面を形成する加熱された乾燥シリンダに
巻き掛けられる度合いを決定的に増やすことが達成され、それにより、上側の乾
燥シリンダから、加熱されるべき紙ウェブへのより向上した集中的な熱伝達が達
成される。さらには、連続する2つの加熱された胴の間で空気にさらされる紙ウ
ェブの区間が著しく長くなり、紙ウェブの水分が蒸発するときの水/空気の物質
移動を決定的に増やすことが達成される。なぜなら、連続する2つの加熱された
胴の間の自由区間を紙ウェブが通過するとき、胴の加熱によって遊離した水分を
放出するために、従来の幾何学配置に比べて長い区間を利用することができるか
らである。このとき、乾燥シリンダとアイドラーローラの幾何学配置の選択は特
に機械の架台特性によって決まるので、本発明の相応の実施形態は、設備の架台
に応じて所与の空間的条件に適合化される。
【0008】 加熱された乾燥シリンダに紙ウェブが巻き掛けられる角度は、従来の設備では
約2×170=340°(上側および下側の加熱された胴)であり、UNO R
UN設備では約210°であり、本発明によるシステムでは約260°である。
本発明の値は、従来のUNO RUN機械に比べて大幅に高くなっており、それ
によって加熱された胴から紙ウェブへ、はるかに多い熱量が伝達される。従来の
機械におけるいっそう高い値は、上側の乾燥シリンダと下側の乾燥シリンダを両
方とも加熱することによってもたらされる。
【0009】 実際の経験から判明したところでは、加熱される乾燥シリンダが直径Dのとき
、周囲空気に触れる紙ウェブの区間、すなわち隣接する2つないし3つの加熱さ
れた胴の間の自由区間は、従来の設備ではおよそ2.0Dであり、UNO RU
Nではおよそ3.5Dであり、本発明によるシステムではおよそ4.15Dなの
で、本発明の場合、隣接する2つの加熱された胴の間の区間で、同等の設備の場
合よりもはるかに多量の水分を紙ウェブから取り除くことができる。このことは
特に区間が延びたために、蒸発に利用できる時間が長くなることに起因している
【0010】 本発明のさまざまな実施形態は、たとえばポケット部へアクセスするときの空
間的状況、架台の幾何学配置の考慮、ウェブ安定装置の位置決めの選択など、他
の一連の基準に踏み込む可能性を設計者に与える。さらに設計者は特殊ケースに
おいては、本発明の異なる実施形態の要素を相互に組み合わせて、たとえば種々
のグループを一つにまとめたり、架台の幾何学配置に関する変更を行ったりする
ことができる。
【0011】 特に、既存の設備や機械の装備変更をするときには、既存の装置を可能な限り
活用できるようにするために、既存のウェブ安定装置や噴出ボックスなどの観点
から、変化形を生みだせる可能性があるという利点がある。本発明の枠内で異な
る実施形態を適宜選択すれば、たとえば案内ローラ、球軸受といった既存の部材
を増強しなくても、はるかに高い織物張力用の装置として使用することができる
【0012】 本発明によって達成可能な水/空気の物質移動の増大は、UNO RUNシス
テムなどの従来の設備に比べて低い温度で紙ウェブが次の加熱された乾燥シリン
ダに到着するという結果をもたらす。それによって熱伝達が相応に増えることに
なる。熱伝達の値が高くなることで、設備の蒸気消費量は少なくなる。
【0013】 本発明の提案により、公知のUNO RUNシステムに比べて全体として約2
5−30%だけ性能をアップさせることができる。
【0014】 (発明を実施するための最良の形態) 次に、実施例を参照しながら図面との関連で本発明について説明する。
【0015】 図1の実施形態は、ジグザグに互いにオフセットされて2つの平行な平面に配
置された、加熱される乾燥シリンダ1,3,5,7の上側のグループと、加熱さ
れる乾燥シリンダ2,4,6の下側のグループとを備える幾何学配置を示してい
る。上側の乾燥織物8は、円周のA−B/E−F/...以下同様の区域(加熱
区間)で上側の乾燥シリンダ1,3,5,7の上に載りながら、乾燥シリンダ1
と3ないし3と5ないし5と7の間で案内ローラ9,10,11を介して案内さ
れている。乾燥シリンダ1の前と乾燥シリンダ7の後にはさらに別の案内ローラ
12,13があり、織物ウェブ8のその後の過程には図示しない追加的なローラ
、たとえばテンションローラ、ガイドローラ等がそれ自体公知の仕様で配置され
ている。
【0016】 上側の織物ウェブ8に対応して、加熱される乾燥シリンダ2,4,6の下側区
域には下側の織物ウェブ14が案内されており、この織物ウェブは案内ローラ1
5,16,17,18によってC−D/...以下同様の区域(加熱区間)で乾
燥シリンダ2,4,6に圧着される。この乾燥ユニットを通過するときに水分を
放出する湿った紙ウェブは、符号19で示されている。紙ウェブは、乾燥シリン
ダの上側区域と下側区域の各グループをそれぞれ交互にジグザグに織物ウェブ8
および14の間で乾燥シリンダ1−7を順次通過するが、B−C,D−E,以下
同様の区域(蒸発区間)では、すなわち上側から下側の乾燥シリンダへ、および
下側から上側の乾燥シリンダへのそれぞれの移行部では、支えられていない。こ
のような種類の構成では、通過速度が限られている。
【0017】 図2は、図1の構成に比べて発展した実施形態を示しており、すなわち、織物
ウェブ20と紙ウェブ19が一緒になってジグザグに乾燥シリンダ1−7を通っ
て案内されるいわゆるUNO RUN幾何学配置を示しており、この場合、織物
ウェブ20は紙ウェブ19をA−B’/E’−F’/以下同様の区域(加熱区間
)で、加熱された乾燥シリンダ1,3,5,7の上側グループに対して押圧する
。織物ウェブ20は、乾燥シリンダ1,3,5,7のところで紙ウェブ19の上
に載るように配置されているので、下側の乾燥シリンダ2,4,6のところでは
紙ウェブと織物ウェブの割当が逆になり、すなわち織物ウェブ20が紙ウェブ1
9と乾燥シリンダ2,4,6の間に介在することになる。それにより、下側の乾
燥シリンダでは織物ウェブが乾燥シリンダの、場合により蒸気加熱される表面の
熱にさらされるが、乾燥されるべき紙ウェブはこの熱にさらされないので、下側
の乾燥シリンダの加熱は紙ウェブへの熱伝達を妨げる。したがって実際問題とし
ては乾燥シリンダの下側のグループはもはや加熱されず、したがって区域B’−
E’は蒸発区間となる。上側の乾燥シリンダから下側の乾燥シリンダへの移行部
には、胴2の手前で空気の澱みを引き起こす恐れのある、織物ウェブ20が一緒
に運んでくる空気を受け止めて逃がすウェブ安定装置21,22,23が配置さ
れている。符号24,25,26は、乾燥シリンダ1,3,5および7の表面に
作用するそれ自体公知のスクレーパである。
【0018】 図3の構成は、図2の構成の改良型である本発明の実施形態を示している。乾
燥シリンダ1−7は図2の乾燥シリンダ1−7に準じて配置されており、紙ウェ
ブ19と織物ウェブ20は図2のウェブ19および20に相当している。下側の
乾燥シリンダ2,4,6は加熱しないでよいのに対し、上側の乾燥シリンダ1,
3,5,7は加熱される。胴2と3の間でウェブ19,20の進行は案内ローラ
27の挿入によって、また胴4,5の間では案内ローラ28の挿入によって、ま
た胴6と7の間では案内ローラ29の挿入によって、それぞれ直線的な進行に比
べて走行方向で延長ないし設計されるので、乾燥シリンダ3,5,7は胴円周面
のより広い区域K−L(加熱区域)に巻き掛けられ、それによって図2の構成の
場合よりも大幅に長い熱伝達区間が得られる。それにより、加熱されない胴2へ
の巻き掛け区間H−Iと、自由なウェブ区間G−Hおよび案内ローラ27で偏向
されたI−Kとで構成される、図2の場合(B’−E’)よりも長い区間G−K
を、水分の蒸発のために利用することができる。
【0019】 図3の幾何学配置では、図2における乾燥シリンダ3から後続の乾燥シリンダ
4へのウェブの直線状の移行経路が移動、偏向させられることで、紙ウェブがよ
り長い区間K−Lにわたって加熱される乾燥シリンダ3,5,7に巻き掛けられ
ることにより、これらの乾燥シリンダから紙ウェブへの熱伝達性が向上する。そ
の一方で、上側の乾燥シリンダ1を出てから次の上側の乾燥シリンダ3に到着す
るまでの紙ウェブ19の自由な走行区間G−Kが長くなるので、それぞれの紙ウ
ェブ区域はより長い区間を進むことになり、したがって紙ウェブに含まれる水分
が集中的に蒸発するための時間をより多く利用できるので、水分のより良好な蒸
発が得られる。この実施形態の場合でも、図2の図面と同様に、ウェブ安定装置
21とスクレーパ24が設けられている。
【0020】 図4の実施形態では、紙ウェブ19およびこれを支える織物ウェブ20の偏向
は、図3の実施形態とは異なり、案内ローラ30,31,32,33の挿入によ
って上側のグループの相応の加熱される乾燥シリンダ1,3,5,7が、図2の
実施例の場合や図3の乾燥シリンダ1の場合に比べて大きな角度と広い区域K’
−L’(加熱区間)にわたって巻き掛けられるように行われており、その結果、
乾燥シリンダから紙ウェブへのより高い熱伝導が達成される。それと同時に、ウ
ェブ走行の偏向により、支えられている自由なウェブの区域G’−K’が長くな
ることによって、連続する2つの加熱される乾燥シリンダ1,3ないし3,5な
いし5,7の間でより広い蒸発区間を利用できるので、紙ウェブが水分を放出す
るためにいっそう多くの時間が得られる。
【0021】 図5は、アイドラーローラ38,39,40が間に介在している、1グループ
の加熱される乾燥シリンダ34,35,36,37のさらに別の公知の施工状態
を、”SINGLE FELTシステム”と呼ばれる乾燥ユニットの別の実施形
態で示している。この種類のシステムでは、加熱される、または加熱されない乾
燥シリンダの下側のグループが欠けていて、その代わりに小型胴ないしアイドラ
ーローラ38−40が用いられている。加熱区間N−Oは図2の幾何学配置にほ
ぼ相当しており、小型胴が乾燥シリンダ34,35,36,37からわずかな間
隔しか有しておらず、しかもはるかに小さな直径しか有していないために、蒸発
区間O−Pは、図2の幾何学配置の蒸発区間よりも大幅に短くなっている。
【0022】 図6は、図5に示すシステムに対して本発明の方法で改良を加えたシステムを
示している。紙ウェブ19と繊維ウェブ20は、加熱される乾燥シリンダ34−
37を通って一緒に案内されており、しかも、両方のウェブが胴円周面をそれぞ
れ図5の構成の場合よりも高い程度に巻き掛けられるように案内されている。そ
れによって乾燥シリンダ35における加熱区間N’−Oは、地点N’から胴円周
を介して地点Oまで延びているので、紙ウェブ19は公知の施工形態の場合より
も乾燥シリンダの広い区域にわたって巻き掛けられ、したがってより多くの熱が
乾燥シリンダ35から紙ウェブ19に伝えられる。このことは、アイドラーロー
ラ38,39,40に加えて、それぞれさらに別の案内ローラ41,42,43
が介在しており、隣接する2つの乾燥シリンダ35,36の間のウェブ区間O−
P’を相応に長くしているために、このように拡張された蒸発区間によってより
良好な蒸発、すなわちより高い水/空気の物質移動が得られることによって達成
される。
【0023】 図7は、上側および下側の加熱される胴からなる乾燥装置の公知の幾何学配置
を、図1の図面と類似しているがグループ分離部を備えている中間グループの形
態で示している。このような種類の設計の場合、ポケット部を換気するために噴
出・吸引ボックスが必要である。図7の乾燥装置の幾何学配置は、機械の架台に
よる制約をうける。1つのグループの乾燥シリンダ1−6は、先行する胴58か
ら分離されている。乾燥シリンダは一貫して加熱される。これらの乾燥シリンダ
には案内ローラ44,45,46および47が設けられており、これらの案内ロ
ーラを介して上側の織物ウェブ48が案内され、さらには案内ローラ49,50
,51,52も設けられており、これらの案内ローラを介して下側の織物ウェブ
53が案内される。さらに、主として紙ウェブ安定装置としての役目をする噴出
・吸引ボックス54,55,56,57が設けられている。図示されている乾燥
シリンダ58および60は、先行ないし後続する乾燥装置の一部である。このよ
うな幾何学配置の場合、それぞれ上側と下側の案内ローラの間、ないし案内ロー
ラと乾燥シリンダの間の区間における紙ウェブ19の区域は支えらておらず、し
たがって案内されていない。加熱区間と蒸発区間は、図1の乾燥ユニットの幾何
学配置に相当している。
【0024】 このような種類の公知の設計は、図8に示すような本発明の方法で改良されて
、ウェブが非常に良好に換気され、それによって噴出・吸引ボックスが不要にな
り、しかも紙ウェブ19がその全行程にわたって織物ウェブ62で支えられるよ
うになる。この場合、紙ウェブ19と織物ウェブ62は乾燥シリンダ1−6を通
過するときに、加熱される乾燥シリンダ2,4,6が図7の構成の加熱される乾
燥シリンダ2,4,6よりもはるかにウェブによって長く巻き付けられ、それに
よって加熱区間T−Uが決定的に拡大されるように、案内されている。このこと
は、ウェブ56および62が案内ローラ50,51,52の回りにループをなす
ように案内されることで、加熱されない乾燥シリンダと後続の加熱される乾燥シ
リンダ1,2;3,4との間のウェブの自由区間が大幅に長くなり、それによっ
て蒸発区間U−Vも同じく大幅に増えた長さを得ることによって達成される。
【0025】 図8に示すウェブ案内の場合、蒸発区間U−Vは加熱区間T−Uに続いて、そ
れぞれ加熱される乾燥シリンダ2,4,6にウェブが乗り上げる前に、アイドラ
ーローラ50,51,52によって延長ないし偏向されるように設けられており
、それに対してそれぞれ乾燥シリンダ2,4,6から出ていくウェブの部分は直
線状に、すなわち最短の経路で乾燥シリンダ3ないし5へと案内される。
【0026】 図9に示す変形例は、それぞれの乾燥シリンダ2,4,6に乗り上げているウ
ェブ区間V−Wが、それぞれ先行する乾燥シリンダ1,3,5から乾燥シリンダ
2,4,6へと直線状に延びており、出ていくウェブ区間W−Xはウェブ通過方
向と反対向きにそれぞれアイドラーローラ50’,51’,52’の回りを案内
されてから、それぞれ後続する乾燥シリンダ3,5,60に達するように設計さ
れているので、蒸発区間W−Xは、長くなった加熱区間V−Wが後続している、
先行する蒸発区間よりも大幅に長くなっている。
【0027】 この変形例は、機械を相応に装備変更するとき、既存のモジュールをできるだ
け引き続き利用できるようにするために、既存の抄紙機乾燥ユニットの設計的な
条件を考慮に入れたものである。
【0028】 これら両方の変形例のグループ分離は、本発明に基づく実施形態を適用するこ
とにより、公知の”LICK−DOWN Geometrie”施工とともに設
けられるので、グループ分離部でもウェブの支えが全行程にわたって保証される
【図面の簡単な説明】
【図1】 抄紙機の従来式の乾燥ユニットの公知の実施形態を示す模式図。
【図2】 ”UNO RUNシステム”として知られている公知の乾燥ユニットの実施例
を示す図。
【図3】 本発明による抄紙機の乾燥ユニットの実施形態の図。
【図4】 本発明による乾燥ユニットの別の実施形態の図。
【図5】 ”SINGLE FELTシステム”として知られる乾燥ユニットの公知の実
施形態の別の変形例の図。
【図6】 本発明に基づいて発展改良された、図5に示す乾燥ユニットの実施形態の図。
【図7】 乾燥ユニットの公知の実施形態の別の変形例の図。
【図8】 本発明に基づいて発展改良された、図7に示す乾燥ユニットの実施形態の図。
【図9】 図8に示す構成から一部変更された本発明の実施形態の図。
【符号の説明】
1,3,5,7 加熱される乾燥シリンダのグループ 2,4,6 加熱される乾燥シリンダのグループ 8 上側の乾燥織物 9,10,11,12,13 上側の乾燥織物のための案内ローラ 14 下側の乾燥織物 15,16,17,18 下側の乾燥織物のための案内ローラ 19 紙ウェブ 20 織物ウェブ 21,22,23 ウェブ安定装置 24,25,26 スクレーパ 27,28,29 案内ローラ 30,31,32,33 案内ローラ 34,35,36,37 加熱される乾燥シリンダ 38,39,40 アイドラーローラ 41,42,43 案内ローラ 44,45,46,47 案内ローラ 48 上側の織物ウェブ 49,50,51,52 案内ローラ 50’,51’,52’ 案内ローラ 53 下側の織物ウェブ 54,55,56,57 噴出・吸引ボックス 58,60 乾燥シリンダ 62 織物ウェブ 63,63’ アイドラーローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),AU,BA,B R,CA,CN,CZ,EE,GE,HR,HU,ID ,IL,IN,JP,KP,LT,LV,MX,NO, NZ,PL,RO,RU,SI,TR,UA,US,Y U,ZA

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱される乾燥シリンダの上側のセットと、軸方向で上側の
    乾燥シリンダの間隙に配置された、加熱される、または加熱されない乾燥シリン
    ダないしローラの下側のセットと、すべての上側および下側の乾燥シリンダない
    し下側のローラを順次通過する織物ウェブと、織物ウェブと接触しながら同一方
    向へ上側と下側の乾燥シリンダを介して、ないし上側の乾燥シリンダと下側のロ
    ーラを介して交互に案内される紙ウェブとを備える、抄紙機の乾燥ユニットで紙
    ウェブをより良好に乾燥させる方法において、紙ウェブが通過時に加熱される区
    間(加熱区間)が拡張され、紙ウェブが通過時に加熱されない区間(蒸発区間)
    は、紙ウェブの経路を変えることによって、1つのグループの隣接する2つの乾
    燥シリンダの間隔に関わりなく延長されることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 各乾燥シリンダに向かうウェブ区域または各乾燥シリンダか
    ら出ていくウェブ区域が直線経路に対して偏向させられ、それによって蒸発区間
    が延長されることによって、紙ウェブが個々の加熱される乾燥シリンダに巻き掛
    けられる区間(加熱区間)が拡張される、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 加熱される乾燥シリンダの上側のセットと、軸方向で上側の
    乾燥シリンダの間隙に配置された、加熱されない乾燥シリンダまたは下側のロー
    ラの下側のセットと、すべての上側および下側の乾燥シリンダないし下側のロー
    ラを順次通過する織物ウェブと、織物ウェブと接触しながら同一方向へ上側と下
    側の乾燥シリンダを介して、ないし上側の乾燥シリンダと下側のローラを介して
    交互に案内される紙ウェブとを備える、抄紙機の乾燥ユニットのための装置にお
    いて、下側の加熱されない乾燥シリンダ(2,4,6)と上側の加熱される乾燥
    シリンダ(1,3,5,7)との間の区間(ウェブ19,20のI−K,図3;
    G’−H’,図4)が蒸発区間を延長させる経路で案内されており、それに応じ
    てウェブ(19,20)は区間(K−L,図3;K’−L’,図4)で上側の加
    熱される乾燥シリンダ(3,5,7)にいっそう長く巻き掛けられ、それによっ
    て、加熱される乾燥シリンダでより長い加熱区間が得られることを特徴とする装
    置。
  4. 【請求項4】 下側の乾燥シリンダ(2,4,6)と、その直後の上側の加
    熱される乾燥シリンダ(3,5,7)との間の、乾燥シリンダの上に載っていな
    い紙ウェブ区域が、この両者の乾燥シリンダの直線状(接線上)の連結線に対し
    て相対的に紙ウェブ(19)の進行方向にオフセットされた案内ローラ(27,
    28,29)を介して案内される、請求項3記載の装置。
  5. 【請求項5】 下側の乾燥シリンダ(2,4,6)と、その直前の上側の加
    熱される乾燥シリンダ(3,5,7)との間の、乾燥シリンダの上に載っていな
    い紙ウェブ区域が、この両者の乾燥シリンダの直線状(接線上)の連結線に対し
    て相対的に紙ウェブ(19)の進行方向と反対向きにオフセットされた案内ロー
    ラ(30,31,32,33)を介して案内される、請求項3記載の装置。
  6. 【請求項6】 最後の上側の加熱される乾燥シリンダ(7)の後に、紙ウェ
    ブ(19)と織物(20)を、乾燥シリンダ(7)の円周面のいっそう長く巻き
    掛けられた方向に案内する案内ローラ(33)が配置されている、請求項5記載
    の装置。
  7. 【請求項7】 案内ローラの位置決めが、架台によって与えられる空間的条
    件に合せて位置決めされ、有利には、前記ローラの軸がその上に位置する乾燥シ
    リンダの軸のほぼ垂直方向下側に配置され、前記案内ローラはそれぞれ両方の下
    側の乾燥ローラの間のほぼ中央に配置される、請求項3から6までのいずれか1
    項記載の装置。
  8. 【請求項8】 案内ローラ(27,28,29;30,31,32,33)
    によるウェブ(19,20)の偏向がほぼ90°の角度で行われる、請求項3か
    ら7までのいずれか1項記載の装置。
  9. 【請求項9】 紙ウェブと、加熱される乾燥シリンダとの恒常的な接触部の
    巻き掛け角がほぼ260°である、請求項3から8までのいずれか1項記載の装
    置。
  10. 【請求項10】 下側の加熱されない乾燥シリンダがアイドラーローラ(3
    8,39,40)として構成されており、これらのアイドラーローラには、ウェ
    ブ(19,20)の進行方向で見て先行するように配置された案内ローラ(41
    ,42,43)が付属している、請求項3記載の装置。
  11. 【請求項11】 ウェブ(19,20)の区間(OP’)が、案内ローラ(
    41,42,43)によって、偏向のない自由区間の数倍になっている、請求項
    10記載の装置。
JP2001505386A 1999-06-17 2000-06-16 紙ウェブをより良好に乾燥させる方法および装置 Pending JP2003502529A (ja)

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