JP2003502291A - 線毛タンパク質 - Google Patents

線毛タンパク質

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アンダーズ フォルケソン
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、2つの線毛構造が腸炎菌(サルモネラ・エンテリディティス:Salmonella enteriditis)I型亜種に特異的であるとの発見に基づくものである。この特異性によって、本構造は、腸炎菌I型亜種を検出するためだけでなく、腸炎菌I型亜種に対するワクチンを提供するために使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (産業上の利用分野) 本発明は、safオペロンとtcfオペロンという2つの線毛オペロンが、サルモネ
ラ・エンテリカ(Salmonella enterica)I型亜種細菌に特異的であるため、 治療に使用できるとの発見に基づくものである。この特異性によって、これらオ
ペロンは、腸炎菌I型亜種を検出するためだけでなく、サルモネラ・エンテリカ
I型亜種に対するワクチンを提供するために使用することもできる。safオペロ ンは、すべてのサルモネラ・エンテリカI型亜種細菌に特異的であり、tcfオペ ロンは、サルモネラ・エンテリカI型亜種のチフス血清型(serovar Typhi)に 特異的である。
【0002】 これらのタンパク質をコードする遺伝子のDNA配列の全部または一部を、サル
モネラ・エンテリカI型亜種細菌株によって惹き起こされる病気に対するワクチ
ンの活性成分として、または該細菌株の検出に用いることができる。 本発明は、また、これらの線毛タンパク質を単離するための方法、これらのタ
ンパク質に対する抗体、および、このサルモネラ菌属によって惹き起こされる感
染症の治療に用いる、これらのタンパク質を含むワクチン、またはこれらのタン
パク質に対する抗体に関する。本発明に係る線毛タンパク質、またはそれらに対
する抗体は、サルモネラ属の細菌の検出に用いることができる。
【0003】 (従来の技術) サルモネラ属の仲間は、広範な生物でコロニー形成し感染する。その多くが、
ヒトや家畜動物における胃腸炎や腸熱の原因となるが、ヒトに病気とは無関係な
ものもある(Saylersら、1994)。本属はサルモネラ・ボンゴリ(Salmonella bo
ngori)とサルモネラ・エンテリカの2種に分類され、エンテリカ種は、さらに
、I型、II型、IIIa型、IIIb型、IV型、VI型、およびVII型の7種類の亜種に分類
することができる(Reevesら、1989)。サルモネラ・エンテリカのI型亜種は、
優先的に温血動物に入り込む。ヒトにおけるサルモネラ性胃腸炎の主要原因であ
るネズミチフス血清型や腸炎血清型、および、ヒトのサルモネラ中毒症で最も深
刻な型であるチフス熱のヒト特異的病原生物であるチフス菌など、サルモネラ菌
の全臨床分離菌株の99%以上が本亜種に属している(Popoffら、1992)。
【0004】 サルモネラ・エンテリカI型亜種は、1300以上の異なった血清型からなり、優
先的に温血動物に付随する(Baeumler, 1997)。ヒトにおけるサルモネラ性胃腸
炎の主要原因であるネズミチフス血清型や腸炎血清型、および、ヒトのサルモネ
ラ中毒症で最も深刻な型であるチフス熱のヒト特異的病原生物であるチフス菌な
ど、サルモネラ菌の全臨床分離菌株の99%以上が本亜種に属している(PopoffとL
e Minor、1992)。
【0005】 現在、胃腸炎と腸熱は、良好に予防および治療することができない。チフス熱
は、開発途上国において公衆衛生上重要な問題となっている。毎年、3,300万人
の人々が病気に罹り、50万人以上の人々が本感染症によって死亡している(米国
医学会(American Institute of Medicine)、1986)。チフス熱は、Ty21および
Viワクチンなどの弱毒化細菌および全菌体ワクチンによるワクチン接種を行なう
ことによって予防することができる。全菌体ワクチンは、副作用の発生率が高い
(Ashcroftら、1964、ユーゴスラビア・チフス委員会(Yugoslav Typhoid commi
ssion)、1964)。チフス菌(Salmonella typhi)の弱毒化菌株からなるワクチ
ンには重大な短所がある。これらが免疫反応を刺激するためには、間隔を置いて
3回か4回ワクチン投与する必要がある(Levineら、1989)。チフス菌の菌株に
は、シプロフロキサシンだけでなく、クロラムフェニコール、アンピシリン、お
よびトリメトプリムに対して耐性のあるもの(すなわち多剤耐性菌株)があるた
め、抗生物質によるチフス菌の治療には危惧がある(Roweら、1997)。
【0006】 サルモネラ・エンテリカI型亜種を正確に検出することは現在不可能である。
現在、サルモネラ・エンテリカI型亜種は、サルモネラ・エンテリカI型亜種の表
面タンパク質に対する抗体によって検出できるだけである。本発明に係る配列利
用によって、初めて、サルモネラ・エンテリカI型亜種の存在を迅速かつ正確に
測定することが可能になる。
【0007】 多くの病原性細菌について、線毛(pili, fimbriae)と呼ばれる繊維状表面タ
ンパク質構造物が、宿主細胞への細菌の付着に関係があるという証拠がある。線
毛タンパク質は非常に抗原性が高く、容易に精製できる。このため、線毛調製物
が、ワクチン接種用の抗原として使用されてきた。
【0008】 (発明が解決しようとする課題) 本発明は、請求の範囲に記載された目的に関するものである。本発明の主要な
目的は、治療および診断に用いるため、サルモネラ・エンテリカI型亜種細菌株
に特異的な2種類の線毛タンパク質、該タンパク質をコードする塩基配列、およ
び対応するアミノ酸配列を提供することにある。さらに、本発明に係る塩基配列
が挿入されている組換え微生物を提供する。
【0009】 本発明の目的は、サルモネラ・エンテリカ菌の感染株の治療に使用するための
ワクチン組成物、サルモネラ・エンテリカI型亜種およびサルモネラ・エンテリ
カI型亜種チフス血清型について、それぞれ実質的に純粋なSaf線毛タンパク質お
よびTef線毛タンパク質を提供することである。
【0010】 本発明のさらなる目的は、SafおよびTef線毛タンパク質をコードする遺伝子の
DNA配列を提供することである。これらの配列は、サルモネラ・エンテリカ菌I型
亜種およびサルモネラ・エンテリカ菌I型亜種チフス血清型に対する、それぞれ
、本タンパク質の組換えによる産生、およびベクターワクチンの調製に用いるこ
とができる。
【0011】 さらに、本発明の目的は、哺乳動物を能動的または受動的に免疫するために、
サルモネラ・エンテリカI型亜種細菌に由来する精製Safタンパク質またはTefタ
ンパク質を用いること、すなわち、本発明に係るタンパク質をワクチン組成物に
入れるか、または、ワクチン組成物に入れることのできる抗体を作製するために
使用することができる。
【0012】 最後に、本発明の目的は、本発明に係るワクチンを投与することによって、哺
乳動物のサルモネラ菌感染症を予防または感染の可能性を低下させるための方法
を提供することである。本発明は、以下の図面および詳細な説明を参照すること
によって、より完全に理解できよう。
【0013】 (発明の実施の態様) 本発明は、safオペロンおよびtcfオペロンという2つの線毛オペロンが、サル
モネラ・エンテリカ菌I型亜種細菌に特異的であるとの発見に基づいている。特
異性があるため、これらを用いて、サルモネラ・エンテリカ菌I型亜種に対する
ワクチン、および、サルモネラ・エンテリカ菌I型亜種の検出方法を提供するこ
とができる。safオペロンは、すべてのサルモネラ・エンテリカ菌I型亜種細菌に
特異的であり、tcfオペロンは、サルモネラ・エンテリカ菌I型亜種のチフス血清
型に特異的である。実施例1および2を参照のこと。
【0014】 本発明の主な目的は、治療に使用するためのサルモネラ・エンテリカ菌I型亜
種細菌に特異的なsafオペロンおよびtcfオペロンという2つの線毛オペロン2つ
の繊毛オペロンに関する。 本発明の別の目的は、サルモネラ・エンテリカ菌I型亜種によって惹き起こさ
れる胃腸炎、腸熱およびチフス熱に対するワクチンを提供することである。
【0015】 本発明のさらなる目的は、サルモネラ・エンテリカ菌I型亜種を検出する方法
を提供することである。本発明に係る塩基配列は、ワクチンとして使用するため
に組換えワクチンを構築するときに弱毒化細菌の中に挿入するためのベクターを
構築するため、または組換えウイルスワクチンを構築する上でウイルスベクター
の中に挿入するため、または、核酸ワクチンとして直接接種するために有用であ
る。本発明に係る線毛タンパク質、またはその抗原性断片は能動的免疫に使用す
ることができ、それらに対する抗体は、受動免疫に使用することができる。本発
明に係る配列のこのような利用法はすべて、当業者に公知の標準的な技術を利用
して得られる。
【0016】 サルモネラ・エンテリカ菌I型亜種に対するワクチン saf線毛構造およびtcf線毛構造をコードする遺伝子またはその断片は、saf線
毛構造またはtcf線毛構造の一つ以上の免疫原エピトープを産生するように作製
された組換え細菌、ウイルスまたは真菌を含む細菌ワクチンまたはウイルスワク
チンの中に組み込むことができる。さらに、safおよびtcf線毛構造体をコードす
る遺伝子、またはその一部で、調節因子に有効に結合したものは、防御免疫反応
を誘発するために、直接核酸ワクチンとして導入することができる。
【0017】 本発明の核酸配列から推定されるタンパク質またはその抗原断片は、本発明に
係るワクチン組成物において、単独でまたは従来のワクチン混合物として有用で
ある。このタンパク質は、化学合成、または従来の方法による組換え発現によっ
て産生することができよう。
【0018】 本発明に係るタンパク質およびペプチドは、本発明に係る遺伝子またはその断
片を従来の方法でベクターの中に挿入することによって得られる発現ベクターで
形質転換された宿主生物を用いて得られる。発現ベクターを構築するために用い
られるベクターに特別な制限はないが、具体的な例としては、pET(ストラタジ
ーン社(Stratagen)などのプラスミド、M13(NEB)、ファージディスプレイラ
イブラリーなどのファージがある。発現調節領域としては、特に、T7プロモータ
ーおよびlacプロモーターが使用される。
【0019】 発現ベクターによって形質転換されうる適当な宿主は、例えば、大腸菌(E. c
oli)、サルモネラ菌または枯草菌(Bacillus subtilis)の中から選ぶことがで
きる。形質転換された宿主は適当な条件下で培養して増殖させる。 培養後、本発明に係るペプチドは、例えば、クロマトグラフィー、沈殿、およ
び/または密度勾配によって精製することができる。このようにして得られたペ
プチドは、ワクチンとして、または、該ペプチドに対する抗体で、受動免疫に使
用することができるものを産生するために用いることができる。
【0020】 次に、一種類以上の本発明に係るタンパク質、またはそれらの一部を含む精製
された調製物を薬学的組成物として、例えば、ワクチン、または、アジュバント
との混合物にして処方する。必要に応じ、抗原断片を産生するために、標準的な
化学法または酵素法によってタンパク質を断片化する。
【0021】 ワクチン組成物を、単独またはさまざまな組み合わせのペプチドまたはタンパ
ク質とともに処方するときには、免疫原を適当な濃度に調整して、いずれか適当
なワクチンアジュバントとともに処方する。また、免疫原は、ワクチンの処方に
使用するため、リポソームの中に組み込むか、多糖類および/またはその他のポ
リマーに結合させることができる。
【0022】 本発明に係るさまざまなワクチンを、さまざまな方法で哺乳動物に投与する。
これらには、皮内、筋肉内、腹腔内、静脈内、皮下、経口および鼻腔内の投与経
路がある。ワクチン投与量は、体重、他の投与薬剤による干渉などの環境によっ
て変化するはずである。投薬量が毒性を表さない限り上限は重要ではない。
【0023】 また、本発明に係るペプチドおよびタンパク質は、サルモネラ・エンテリカ菌
I型亜種に対する受動免疫に使用するためのポリクローナル抗体またはモノクロ
ーナル抗体を作製するために有用である。ヒト免疫グロブリンが好適である。本
発明に係るタンパク質またはペプチドで免疫した固体から抗血清を採取する。そ
して、免疫グロブリン画分を、例えば、免疫アフィニティーまたはアフィニティ
ークロマトグラフィーによって濃縮する。適当な哺乳動物または治療すべき患者
で作製した抗体は、さらに、局部的または局所的に、例えば、経口的に患者に投
与することができる。
【0024】 サルモネラ・エンテリカ菌I型亜種の一般的な検出法 本発明に係る配列またはその一部、またはそれにハイブリダイズする断片、お
よび、本発明に係るタンパク質またはその一部、および、該タンパク質に対する
抗体またはその抗原性断片は、サルモネラ・エンテリカ菌I型亜種を検出するた
めの分子的診断測定法に用いることができる。
【0025】 本発明に係る塩基配列をもつ核酸、またはそれにハイブリダイズする塩基配列
は、患者のさまざまな組織および体液中に存在するサルモネラ属を検出するため
の核酸ハイブリダイゼーション測定法に用いることができる。このハイブリダイ
ゼーション測定法は、サザンブロット、ノーザンブロット、コロニーブロットな
ど、いずれのタイプでもよい。
【0026】 PCR技術が、本発明に係るサルモネラ・エンテリカ菌I型亜種検出法にとって最
も好適な技術である。5'末端から選択した少なくとも1種類のプライマーと3'
末端から選択した1種類のプライマーをPCRや他の公知の検査法に用いて、サル
モネラ・エンテリカ菌I型亜種の存在を同定することができる。これは、従来技
術によるものである。
【0027】 単離精製された本発明のタンパク質およびペプチドは、サルモネラ・エンテリ
カ菌I型亜種特異的な抗体に強力に結合するため、これら抗体の血清力価の上昇
を測定するための診断法として用いることができる。血清検査用試料を、例えば
、ELISAなどの方法によってサルモネラ・エンテリカ菌I型亜種についてスクリー
ニングすることができる。
【0028】 本発明は、さらに、細胞、組織または体液中に存在する本発明の線毛タンパク
質またはその画分を定量的または定性的に測定するために、safおよびtcf線毛構
造物に対する抗体を使用することを含む。 核酸ハイブリダイゼーション技術を用いることによる、サルモネラ・エンテリ
カ菌I型亜種の検出 核酸ハイブリダイゼーション技術によって、本発明に係るサルモネラ・エンテ
リカ菌I型亜種を検出することができる。本発明に係る配列から選択される核酸
プローブは、DNAまたはRNAのいずれかであろう。本発明に係る配列に相補的なDN
A配列を用いることもできる。標的配列へのプローブの結合、すなわちハイブリ
ダイゼーションは完全であってはならない。本発明に係る配列の変化および変異
は、それらがサルモネラ・エンテリカ菌I型亜種を検出できる程度にハイブリダ
イズする限り使用することができる。核酸プローブの好適な長さは、約100から4
00ヌクレオチドで、最も好適には、100ヌクレオチドを超えない長さである。
【0029】 核酸プローブは、好ましくは、最も変異の少ない配列部分から選択される。配
列番号:1(サルモネラ・エンテリカ菌I型亜種に特異的なsafオペロン)をスク
リーニングするときに最も好適な実施態様では、37,368−37,868番目のヌクレオ
チドから選択したヌクレオチドプローブまたはPCRプライマーは、この領域が超
可変であるために避けるべきである。
【0030】 本発明に係る核酸プローブは、有機合成、組換え技術、またはゲノムDNAから
の単離など、常法によって調製する。 本発明に係る核酸プローブは、サルモネラ・エンテリカ菌I型亜種由来の標的
核酸へのハイブリダイゼーションのシグナルとなるように、常法に従って標識す
る。この標識には、放射性標識、酵素、バクテリアによる標識、蛍光標識、抗体
、抗原、ラテックス粒子、電子密度の高い化合物、または光散乱粒子などが含ま
れる。
【0031】 これらのプローブは、ハイブリダイゼーションに適した緩衝液で再生すること
ができる凍結乾燥した形で提供するか、または、プローブをそのような緩衝液中
に入れておくこともできる。緩衝液には、適当なハイブリダイゼーション促進剤
、界面活性剤、担体DNA、および特異性を増強する化合物を含ませることができ
る。
【0032】 ドットブロット・ハイブリダイゼーション、サザンブロッティング、サンドイ
ッチ式ハイブリダイゼーション、置換ハイブリダイゼーションなど、従来からの
ハイブリダイゼーション測定技術を用いることができる。 標的分析物となる微生物のポリヌクレオチドは、さまざまな培地に入れて、も
っとも頻繁には、生物学的または生理学的な標本とすることができる。ほとんど
の場合、標的ポリヌクレオチドを含む標本について、解析を行なう前に、常法に
よる抽出、精製、および/または単離を行なうのが好適である。
【0033】 標的分析塩基配列を含む試料は、しばしば、DNAを一本鎖状に変換するよう処
理しなければならないが、これは、熱による方法または化学的な手法など、さま
ざまな常法によって行なうことができる。 以下の実施例では、本発明に係る配列の単離と特異性について説明する。
【0034】
【実施例】
実施例1 safオペロンの同定と特徴づけ 本発明者らは、元来ネズミチフス菌(S. typhimurium)菌株SR-11k3181から単
離された、センチゾーム7(centisome 7)上にある7 kbの染色体領域を研究し
ていたときに、病原性アイランドを特徴づける多くの形質を示す領域を発見した
。そこは、サルモネラ菌ゲノムの平均的なG+C組成よりもG+C構成比が低く
、さまざまな可動遺伝因子に関係する配列を多く含んでいる。この領域は、大腸
菌K12菌株には存在せず、サルモネラ菌に特異的なDNAが、tRNA遺伝子のaspVと、
大腸菌染色体の5分のところにあるyafH遺伝子の上流に存在する仮説的タンパク
質であるyafVの終止コドンとの間に挿入されている。このサルモネラ菌特異的な
挿入配列は、付着構造物や別の病原因子を形成するタンパク質をコードしている
。配列決定したところ、細い非定型型線毛を形成している付着構造物または非線
毛型付着因子(adhesin)のサブグループに関連性があるため、サルモネラ菌非
定型型線毛(saf)と名付けられた新しい線毛オペロンをコードしていることが
明らかになった。
【0035】 safオペロンは、それぞれ、線毛サブユニット、ペリプラズムシャペロン、外
膜アシャータンパク質(usher protein)、および代替的線毛サブユニットをコ
ードするsafA、safB、safCおよびsafDという4つの連続した遺伝子からできてい
る。safA、B、CおよびsafDは、それぞれ、166個、244個、836個、および156個の
アミノ酸からなる推定タンパク質をコードしている。サルモネラ菌の臨床分離株
の解析によって、サルモネラ・エンテリカ菌I型亜種に属する198株の臨床分離株
のうち195株のDNAが、safBとsafCにハイブリダイズすることが明らかになった。
すなわち、これらの配列が既知のサルモネラ・エンテリカ菌I型亜種細菌の99%
以上に共通している。本発明者らは、これらの臨床分離株の58%がsafA遺伝子を
もつことを明らかにした。表1参照。
【0036】 表1.サルモネラ菌の臨床分離株におけるsaf遺伝子の存在 血清型 safA safB safC 分離菌株 S.アデレード S.アゴナ S.アナタム S.バレイリー S.ブロックリー S.ボビスモルビフィカンズ S.ブラエンデルップ S.ブランデンブルグ S.ブリーデネイ S.チェスター S.コリンデイル S.ダービー S.ダブリン S.イーストボーン S.エメク 腸炎菌 S.ギブ S.ゴーティンゲン S.ハート S.ヘイダー S.ハイデルベルグ S.フビッティナフォス S.インファンティス S.ジャワ S.ハビアナ S.コットブス S.リビングストン S.ロンドン S.マーストリヒト S.ムバンダカ S.モンテビデオ S.ムエンスター S.ニューポート S.オハイオ S.オラニエンブルグ S.パナマ S.ポツダム S.リッセン S.サールブラッケン S.セントポール S.シュワルツェングランド S.シンガポール S.スタンリー サルモネラI型亜種4.5,12:-:- サルモネラI型亜種4.5,12:b: サルモネラI型亜種4.5,12:i: サルモネラI型スポント S.テネシー S.トンプソン チフス菌(S. typhi) ネズミチフス菌(S. typhimurium) S.ヴィルチョウ S.ウェルターブレーデン S.ワージントン サルモネラIII型亜種 十分に特徴が調べられているSARCコレクション用いて、同定された遺伝子のcs
7挿入配列上での系統的分布を調べたところ、safA、safB、safCおよびsafD遺伝
子の存在は、サルモネラ・エンテリカ菌I型亜種に限られることが分かった(図
3)。このため、この領域は、亜種内の広い分布範囲にわたって同定しうる初め
てのI型亜種特異的な遺伝子領域となる。I型亜種の血清型がヒトのサルモネラ症
の99%以上を構成しており、優先的に温血動物に関連しているため、これらの生
物でのコロニー形成におけるsaf付着オルガネラの役割が示唆されている。
【0037】 実施例2 tcfオペロンの同定と特徴づけ 本発明者らは、サルモネラ・エンテリカ菌I型亜種チフス血清型が、sinR-pagN
の遺伝子間領域に、さらに別の線毛オペロンであるtcfオペロンをコードするDNA
を持っていることを発見した。サザンブロット解析したところ、サルモネラ・エ
ンテリカ菌チフス血清型では、他のI型亜種とは明らかに異なる制限酵素パター
ンをもつことが明らかになり、このことは、チフス血清型のsaf-sin領域には、
ネズミチフス血清型菌株と比較すると余計なDNAが存在する可能性を示している
。このため、sinR(5'-GTAAATCGCTTAGTCGCC-3')特異的なフォワードプライマー
とpagN(5'-TCAACTCAACCTTCAGCC-3')特異的なリバースプライマーを用いてPCR
反応(ロシュ社から購入したキットを用いて)を行なった。
【0038】 これらのプライマーは、予想通りに、SARCコレクション由来のネズミチフス血
清型で2 kbの産物を生じたが、チフス血清型からは10 kbの産物を生じた。すな
わち、ネズミチフス血清型菌株では隣り合うsinRとpagN遺伝子が、チフス血清型
では約8 kb離れている。
【0039】 チフス特異的なPCR産物を精製し、EcoRIで部分分解してから、重複クローンの
セットを形成するpUC18にサブクロニーングした。これらのクローンを配列決定
したところ、チフスコロニー形成因子(Typhi Colonizing Factor)からtcfと名
付けられた推定線毛オペロンの存在が明らかになった。tcfA、B、CおよびDとい
う4つのORFが、それぞれ、CooB(192アミノ酸にわたって38%一致する)、CooA
(170アミノ酸にわたって37%一致する)、CooC(872アミノ酸にわたって34%一致
する)およびCooD(272アミノ酸にわたって31%一致する)に有意な相同性を示す
推定タンパク質をもつと同定されている。Cooタンパク質は、腸内毒素原性大腸
菌のCS1コロニー形成因子抗原の生合成に関係する(図4)(Froehlichら、1994
)。tcfBのORFのペプチドは、嚢胞性線維症に付随するブルクホルデリア・セパ
シア(Burkholderia cepacia)のケーブルII型線毛のCblA主要線毛サブユニット
タンパク質にも相同性がある(154アミノ酸にわたって45%一致する)(Sajjanら
、1995)。tcfオペロンの下流にある2つのORFが、tcf遺伝子と同じ転写方向を
もつものと同定された。LrP/AsnCファミリーの転写調節因子(Belitskyら、1997
)の一員である、枯草菌のAzlBに相同性がある(144アミノ酸にわたって33%一致
する)ため、最初に、チフスの挿入調節因子に対してtinRという名前が付けられ
た。tinRの後ろには、DDBJ/EMBL/GenBankデータベースのいずれの配列にも有意
な相同性をもたない、205アミノ酸からなる推定タンパク質をコードするORFがあ
る(チフス挿入配列ORF(Typhi insert orf)に因んでtioAと命名された)。サ
ルモネラ・エンテリカ菌チフス血清型菌株RKS3333由来の上記の配列、およびチ
フス菌株CT18の不完全なゲノム配列のtcf領域(http://www/sanger.ac.uk)は、
血清型のクローン的性質に従い、調べた領域の全長にわたって99%一致している
【0040】 2 kbの長さの内部EcoRI断片をプローブとして用いて、SARCコレクションのサ
ザンブロットを行なった。このブロットによって、サルモネラ・エンテリカ菌I
型亜種チフス血清型(SARC2)が、この断片にハイブリダイズするDNAをもつコレ
クション中の唯一の菌株であることが示されている。
【0041】 参考文献 米国医学会(American Institute of Medicine)(1986)新しいワクチン開発:
優先順位の設定(New vaccine development: establishing priorities)、ワシ
ントンDC ナショナルアカデミープレス(Washington, DC: National Academy P
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ルモネラ菌に関する照会と調査を行なうためのWHO共同センター(WHO Collabora
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Paris) Reeves, M.W., Evins, G.M., Heiba, A.A., Plikaytis, B.D.&Farmaer III, J.J
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ectious Disease) 24(Suppl 1) S106-9 Salyers, A.A. & Whitt, D.D.(1994) 細菌の病原性:分子的研究(Bacterial Pa
thogenesis: A molecular approach)、(ワシントンDC ASMプレス(ASM Press
, Washington, DC) ユーゴスラビア腸チフス委員会(Yugoslav Typhoid Commission) (1964) Bull.
WHO 30:623-30
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 サルモネラ・エンテリカ菌ネズミチフス血清型菌株SRx3181のcs7挿入配列を
カバーする、すなわち、Saf線毛オペロン、すなわちsafA、B、CおよびDを含むフ
ァージクローン(N10、D1、B1、F11と名付けられている)の概略を示す図(配列
番号:1)。 これらのクローンは、ラムダダッシュII(Lambda Dash II)ベクター中の部分
分解EcoRIおよびBamHIライブラリーから選択された。cs7挿入配列を太線で示す
。それぞれのファージ挿入配列の範囲を横線で表した。ファージ挿入配列の名前
とサイズを図の左側に示す。
【図2】 tcf-オペロンを含むpTY52コスミドの概略図(配列番号:2)。 11105塩基対のtcf特異的PCR断片をエクスパンドベクターI(Expand vector I
)コスミド(ロシュ社(Roche))の中にクロニーングした。挿入配列を太い黒
線で示し、ベクターの配列を細線で示した。関連する制限酵素部位配列を示した
。tcf-オペロン、すなわちtcfA、B、CおよびD(配列番号:2)の位置を影付き
矢印で示した。
【図3】 cs7挿入配列上で同定された遺伝子の系統発生上の分布を、十分に定義済みのS
ARCコレクションを用いて調べた。実施例1参照。
【図4】 SARCコレクションのサザンブロットにおいて、2kbの大きなEcoRI内部断片が
プローブとして使用された。実施例2参照。 (配列表) 配列番号1−サルモネラ・エンテリカ菌I型亜種のsaf線毛ユニット前駆体をコ
ードする遺伝子のDNA配列。 配列番号2−サルモネラ・エンテリカ菌I型亜種チフス血清型のtcf線毛ユニッ
ト前駆体をコードする遺伝子のDNA配列。 (寄託情報) 配列番号:1、すなわち、ファージクローンB1、D1、F11およびN10(図1参照
)を挿入したファージには、それぞれ、ECACC寄託番号:99051922、99051923、9
9051924および99051925が与えられている。 配列番号:2、すなわち、コスミドpTY52(図2参照)を挿入したコスミドには
、ECACC寄託番号:99051926が与えられている。寄託は、1999年5月19日
になされた。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年9月5日(2001.9.5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 サルモネラ・エンテリカ菌ネズミチフス血清型菌株SRx3181のcs7挿入配列を
カバーする、すなわち、Saf線毛オペロン、すなわちsafA、B、CおよびDを含むフ
ァージクローン(N10、D1、B1、F11と名付けられている)の概略を示す図(配列
番号:1)。 これらのクローンは、ラムダダッシュII(Lambda Dash II)ベクター中の部分
分解EcoRIおよびBamHIライブラリーから選択された。cs7挿入配列を太線で示す
。それぞれのファージ挿入配列の範囲を横線で表した。ファージ挿入配列の名前
とサイズを図の左側に示す。
【図2】 tcf-オペロンを含むpTY52コスミドの概略図(配列番号:2)。 11105塩基対のtcf特異的PCR断片をエクスパンドベクターI(Expand vector I
)コスミド(ロシュ社(Roche))の中にクロニーングした。挿入配列を太い黒
線で示し、ベクターの配列を細線で示した。関連する制限酵素部位配列を示した
。tcf-オペロン、すなわちtcfA、B、CおよびD(配列番号:2)の位置を影付き
矢印で示した。
【図3】 cs7挿入配列上で同定された遺伝子の系統発生上の分布を、十分に定義済みのS
ARCコレクションを用いて調べた。実施例1参照。
【図4】 SARCコレクションのサザンブロットにおいて、2kbの大きなEcoRI内部断片が
プローブとして使用された。実施例2参照。 (配列表) 配列番号なる配列表番号1−サルモネラ・エンテリカ菌I型亜種のsaf線毛
ユニット前駆体をコードする遺伝子のDNA配列。 配列番号なる配列表番号1−サルモネラ・エンテリカ菌I型亜種チフス血
清型のtcf線毛ユニット前駆体をコードする遺伝子のDNA配列。 (寄託情報) 配列番号:1、すなわち、ファージクローンB1、D1、F11およびN10(図1参照
)を挿入したファージには、それぞれ、ECACC寄託番号:99051922、99051923、9
9051924および99051925が与えられている。 配列番号: 2、すなわち、コスミドpTY52(図2参照)を挿入したコスミドに
は、ECACC寄託番号:99051926が与えられている。寄託は、1999年5月19
日になされた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 1/04 A61P 31/04 171 4H045 31/04 171 C07K 14/255 C07K 14/255 16/12 16/12 C12Q 1/68 A C12N 15/09 ZNA A61K 37/02 C12Q 1/68 C12N 15/00 ZNAA (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM, HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW, MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,S E,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT ,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA, ZW (72)発明者 ロフダール スヴェン スウェーデン ブロマ エス−168 66 アドルスバーグスヴァジェン 36 Fターム(参考) 4B024 AA01 AA13 BA31 CA03 CA09 HA14 HA17 4B063 QA19 QR55 QS34 4C084 AA01 BA22 BA23 ZA66 ZB35 4C085 AA03 AA13 AA14 BA24 CC21 CC23 4C086 AA01 AA02 EA16 MA01 NA14 ZA66 ZB35 4H045 AA10 AA11 AA30 BA09 CA11 DA75 DA86 EA31 EA52

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号1および配列番号2又はそれらの部分からなるグル
    ープから選択される塩基配列によってコードされている、医薬に使用するための
    たんぱく質。
  2. 【請求項2】 配列番号1および配列番号2又はその抗原性断片からなるグ
    ループから選択される塩基配列によってコードされている、医薬に使用するため
    のたんぱく質に対する抗体。
  3. 【請求項3】 配列番号1および配列番号2又はそれらの部分からなるグル
    ープから選択されている、医薬に使用するための塩基配列。
  4. 【請求項4】 サルモネラ・エンテリカ菌I型亜種によって惹き起こされる
    病気に対して防御するためのワクチンにおいて、配列番号1に基づく塩基配列に
    よってコードされているたんぱく質又はそれらの部分、または該配列番号1又は
    その抗原性断片によってコードされているたんぱく質に対する抗体、および、選
    択的には、薬学的に許容される担体を含むワクチン。
  5. 【請求項5】 サルモネラ・エンテリカ菌I型亜種チフス血清型によって惹
    き起こされる病気に対して防御するためのワクチンにおいて、配列番号2に基づ
    く塩基配列によってコードされているたんぱく質又はそれらの部分または該配列
    番号2又はその抗原性断片によつてコードされているたんぱく質に対する抗体、
    および、選択的には、薬学的に許容される担体を含むワクチン。
  6. 【請求項6】 サルモネラ・エンテリカ菌I型亜種によって惹き起こされる
    病気に対して防御するための核酸ワクチンにおいて、配列番号1又はそれらの部
    分、および、選択的には、薬学的に許容される担体を含むワクチン。
  7. 【請求項7】 サルモネラ・エンテリカ菌I型亜種チフス血清型によって惹
    き起こされる病気に対して防御するための核酸ワクチンにおいて、配列番号2又
    はそれらの部分、および、選択的には、薬学的に許容される担体を含むワクチン
  8. 【請求項8】 サルモネラ・エンテリカ菌I型亜種によって惹き起こされる
    病気に対して防御するためのベクターワクチンにおいて、配列番号1又はその部
    分を含む組換えベクターが挿入されている宿主、および、選択的には、薬学的に
    許容される担体を含むワクチン。
  9. 【請求項9】 サルモネラ・エンテリカ菌I型亜種チフス血清型によって惹
    き起こされる病気に対して防御するためのベクターワクチンにおいて、配列番号
    2又はその部分を含む組換えベクターが挿入されている宿主、および、選択的に
    は、薬学的に許容される担体を含むワクチン。
  10. 【請求項10】 サルモネラ・エンテリカ菌I型亜種によって惹き起こされ
    る病気に対して防御するための方法において、請求項4、6および8のいずれか
    記載のワクチンを投与することを含む方法。
  11. 【請求項11】 サルモネラ・エンテリカ菌I型亜種チフス血清型によって
    惹き起こされる病気に対して防御するための方法において、請求項5、7および
    9のいずれか記載のワクチンを投与することを含む方法。
  12. 【請求項12】 配列番号1および配列番号2又はその抗原性断片からなる
    グループから選択される塩基配列によってコードされているたんぱく質に対する
    抗体において、診断法に使用するための抗体。
  13. 【請求項13】 配列番号1および配列番号2又はそれらの部分からなるグ
    ループから選択される塩基配列によってコードされているたんぱく質において、
    診断法に使用するためのたんぱく質。
  14. 【請求項14】 配列番号1および配列番号2からなるグループから選択さ
    れる塩基配列に対するプライマー、または該塩基配列にハイブリダイズするプロ
    ーブにおいて、診断法に使用するためのプライマーまたはプローブ。
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JPN6010027900, Folkesson, "Cloning and Characterization of Genes Encoding a Novel Salmonella spp. Adhesive Structure", Abstracts of the 97th General Meeting of the American Society for Microbiology, 1997, 97th, Page 219 *

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