JP2003501444A - 肺癌マーカーに関するハイブリドーマおよび該マーカーに特異的なモノクローナル抗体 - Google Patents

肺癌マーカーに関するハイブリドーマおよび該マーカーに特異的なモノクローナル抗体

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Abstract

(57)【要約】 新しいハイブリドーマ細胞が見出された。これらのハイブリドーマ細胞は、非小細胞肺癌タンパク質に関連するLCGAのアミノ酸中に見られるエピトープに対する特異的なモノクローナル抗体を分泌する。これらのハイブリドーマにより産生されたモノクローナル抗体は、非小細胞肺癌および卵巣癌の、in vivoおよびin vitroでの臨床的診断において、また種々の抗腫瘍剤および放射性イメージング剤の標的選択的担体として使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明の属する技術分野 本発明は、肺癌マーカーに対するモノクローナル抗体を分泌する新規ハイブリ
ドーマ細胞に関する。
【0002】発明の背景 肺癌は、世界で最も頻繁に起こる癌である。肺癌の典型的な診断法は、X線と
、唾液の細胞学を組み合わせたものである。不幸なことに、患者が病兆に医学的
に気付くときまでには、癌は通常は治療不可能な状態まで進行している。従って
、癌が臨床的に明らかになる前の、および癌がまだ局在化し、治療し得る状態に
ある間の、腫瘍マーカーの早期発見に研究の重点が置かれてきた。
【0003】 世界保健機構は、肺癌を4種類の主要な組織学的または形態学的タイプに分類
している:(1)扁平上皮細胞癌、(2)腺癌、(3)大細胞癌、および(4)小細胞癌であ
る(World Health Organization. 1982. 「世界保健機構の肺腫瘍の組織学的分類
」(The World Health Organization Histological Typing of Lung Tumors), Am
J Clin Pathol 77:123-136)。しかしながら、種々のサブタイプの内部でさえも
、多数の腫瘍異質性が存在し、かつ肺癌に関しては、1以上の形態サブタイプ特
性を持つことは珍しくない。用語「非小細胞肺癌(NSCLS)」は、扁平上皮癌、腺
癌、および大細胞癌を小細胞癌と区別するために使われてきた。
【0004】 肺癌に関連する抗原の同定には、特に関心が持たれてきた。これらの抗原は肺
癌のスクリーニング、診断、臨床業務、および可能性のある処置において使用さ
れてきた。例えば、癌胎児抗原(CEA)は、肺癌を含む癌の腫瘍マーカーとして使
用されてきた(Nutiniら、1990. 「ヒト肺癌における血清NSE, CEA, CT, CA 15-3
レベル(Serum NSE, CEA, CT, CA 15-3 levels in human lung cancer)」, Int
J Biol Markers 5:198-202)。扁平上皮細胞癌抗原(SCC)は、既に確立された別の
血清マーカーである(Margolisら、1994. 「非小細胞肺癌における血清腫瘍マー
カー(Serum tumor markers in non-small cell lung cancer)」, Cancer 73:605
-609.)。肺癌に対する他の血清抗原としては、モノクローナル抗体(MAb)5E8、5C
7、および1F10によって認識される抗原、およびその組合せによって、肺癌に罹
患した患者が罹患していない患者から識別されるもの(Schepartら、1988. 「血
清中の肺癌抗原のモノクローナル抗体を介した検出(Monoclonal antibody-media
ted detection of lung cancer antigens in serum)」 Am Rev Respir Dis 138:
1434-8)が挙げられる。血清CA 125は、最初は卵巣癌関連抗原として記述されて
いたが、NSCLCにおける予後因子としての利用について研究が進められてきた(Di
ezら、1994. 「非小細胞肺癌に罹患した患者における血清CA 125抗原アッセイの
予後としての重要性(Prognostic significance of serum CA 125 antigen assay
in patients with non-small cell lung cancer)」, Cancer 73:136876)。肺癌
についての複数のバイオマーカーアッセイにおける利用が研究されている他の腫
瘍マーカーとしては、炭水化物抗原CA19-9、ニューロン特異的エノラーゼ(NSE)
、組織ポリペプチド抗原(TPA)、αフェトプロテイン(AFP), HCG βサブユニット
、および LDHが挙げられる(Mizushimaら、1990. 「複数の腫瘍マーカーアッセイ
を用いる肺癌診断の補助における、陽性腫瘍マーカーの数の臨床的重要性(Clini
cal significance of the number of positive tumor markers in assisting th
e diagnosis of lung cancer with multiple tumor marker assay)」、Oncology
47:43-48; Lombardiら、1990. 「肺癌患者における複数のバイオマーカーアッ
セイの臨床的重要性(Clinical significance of a multiple biomarker assay i
n patients with lung cancer)」, Chest 97:639-644;およびBuccheriら、1986.
「気管支癌患者における複数のバイオマーカーアッセイの臨床的価値(Clinical
value of a multiple biomarker assay in patients with bronchogenic carci
noma)」, Cancer 57:2389-2396)。
【0005】 肺癌に関連した抗原に対するモノクローナル抗体(MAb)が生成され、診断およ
び/または予後のツールとしての可能性について試験されてきた。例えば、肺癌
に対するモノクローナル抗体は、最初、扁平上皮癌、腺癌、および大細胞癌を含
む非小細胞肺癌(NSCLC)を、小細胞肺癌(SCLC)から識別するために開発された(Mu
lshineら、1983. 「小細胞肺癌と非小細胞肺癌とを識別するモノクローナル抗体
(Monoclonal antibodies that distinguish non-small-cell from small-cell l
ung cancer)」, J Immunol 121:497-502)。モノクローナル抗体はまた、肺癌の
進行を予測するための唾液サンプル用の免疫細胞化学染色手段として開発されて
きた(Tockmanら、1988. 「保存された唾液細胞におけるヒト肺癌抗原の、高感度
かつ特異的なモノクローナル抗体認識(Sensitive and specific monoclonal ant
ibody recognition of human lung cancer antigen on preserved sputum cells
: a new approach to early lung cancer detection)」, J Clin Oncol 6:1685-
1693)。米国特許第4,816,402号には、気管支肺癌および生じ得る腺癌を決定する
ためのマウスハイブリドーマモノクローナル抗体が開示されている。肺癌の免疫
組織化学的研究に利用される他のモノクローナル抗体としては、MCA 44-3A6、L4
5、L20、SLC454、L6およびYH206が挙げられる(Radosevichら、1985. 「腺分化を
伴うヒト肺癌で見られる新規抗原のプローブとしてのモノクローナル抗体44-3A6
(Monoclonal antibody 44-3A6 as a probe for a novel antigen found on huma
n lung carcinomas with glandular differentiation)」, Cancer Res 45:5808-
5812)。
【0006】 単離された肺癌抗原、および続くこれらの抗原に対するモノクローナル抗体の
作製の例が数多くあるにもかかわらず、臨床的実務を変えるに至ったものは未だ
出現してはいない(Mulshineら、「固化腫瘍の治療におけるモノクローナル抗体
の応用(Applications of monoclonal antibodies in the treatment of solid t
umors)」、「癌の生物学的治療(Biologic Therapy of Cancer)」中、V. T. Devi
ta, S. Hellman, およびS. A. Rosenberg編、Philadelphia: J B Lippincott, 1
991, pp. 563-588)。癌を診断し、薬物をターゲッティングし、また体内の特定
の部位を治療し、腫瘍を放射線治療用にイメージングし、癌の治療剤の作製の可
能性を検討するツールを開発するために、肺癌に関連した特異的抗原を同定し、
それらの抗原に対するモノクローナル抗体を作製することが引き続き必要である
【0007】 米国特許第5,589,579号および米国特許第5,773,579号においては、非小細胞肺
癌に特異的な肺癌マーカー抗原が同定され、HCAVIIIと命名された。続いて、こ
の抗原はHCAXIIと改名され、最終的にLCGAと改名された。この抗原は非小細胞肺
癌の検出方法、および抗体の作製の可能性に関して、また治療組成物のプローブ
として有用であることが見出された。これらの特許には、非小細胞肺癌細胞に対
して特異性の高い細胞表面タンパク質LCGA (HCAVIII)をコードする核酸配列、お
よびその核酸配列にコードされた単離されたタンパク質を含む。
【0008】 今日、LCGAに対して特異的である3種類のモノクローナル抗体が見出されてい
る。これらの抗体は、in vivoとin vitroの双方で、非小細胞肺癌の臨床的診断
において、また種々の抗腫瘍剤や放射性イメージング剤の標的選択的担体として
利用できる。
【0009】発明の概要 ひとつの態様において本発明は、ATCC受託番号HB-12564と指定されたハイブリ
ドーマ細胞系3E10-H10-F12により産生された抗体のエピトープ結合特異性を有す
る、非小細胞肺癌細胞抗原に特異的なモノクローナル抗体、その抗体フラグメン
ト、またはその組換え結合タンパク質である。好ましい実施形態は、ハイブリド
ーマ細胞系3E10-H10-F12(ATCC受託番号HB-12564)により分泌されたモノクローナ
ル抗体である。他の好ましい実施形態は、ハイブリドーマ細胞系3E10-H10-F12(A
TCC受託番号HB-12564)により分泌された抗体から誘導された抗原結合フラグメン
トである。他の好ましい実施形態は、ハイブリドーマ細胞系3E10-H10-F12(ATCC
受託番号HB-12564)により分泌されたモノクローナル抗体の可変領域を含む組換
え結合タンパク質である。最も好ましい実施形態は、配列番号2のアミノ酸173
〜179またはその一部分に特異的に結合するモノクローナル抗体、その抗原結合
フラグメント、またはその組換え結合タンパク質である。
【0010】 他の態様においては本発明は、ハイブリドーマ細胞系3E10-H10-F12(ATCC受託
番号HB-12564)により産生された抗体のエピトープ結合特異性を有する、非小細
胞肺癌細胞抗原に特異的なモノクローナル抗体、その抗原結合フラグメント、ま
たはその組換え結合タンパク質を産生するハイブリドーマ細胞系である。好まし
い実施形態は、ハイブリドーマ細胞系3E10-H10-F12(ATCC受託番号HB-12564)であ
る。
【0011】 別の態様においては、本発明は配列番号2のアミノ酸173〜179またはその一部
に特異的に結合するか、またはハイブリドーマ細胞系3E10-H10-F12(ATCC受託番
号HB-12564)により産生される抗体のエピトープ結合特異性を有し、非小細胞肺
癌細胞抗原に特異的であるモノクローナル抗体、その抗原結合フラグメント、ま
たはその組換え結合タンパク質を含んでなる組成物である。好ましい実施形態に
おいて、組成物は、配列番号2のアミノ酸173〜179またはその一部に特異的に結
合するか、またはハイブリドーマ細胞系3E10-H10-F12(ATCC受託番号HB-12564)に
より産生される抗体のエピトープ結合特異性を有する、単離されたヒトモノクロ
ーナル抗体を含んでなる。他の好ましい実施形態において、組成物は、配列番号
2のアミノ酸173〜179またはその一部に特異的に結合するか、またはハイブリド
ーマ細胞系3E10-H10-F12(ATCC受託番号HB-12564)により産生される抗体のエピト
ープ結合特異性を有する、ヒト化抗体を含んでなる。
【0012】 他の態様において本発明は、配列番号2のアミノ酸173〜179またはその一部に
特異的に結合するか、またはハイブリドーマ細胞系3E10-H10-F12(ATCC受託番号
HB-12564)により産生される抗体のエピトープ結合特異性を有する、単離された
抗体である。
【0013】 また別の態様において本発明は、患者サンプル中で、ハイブリドーマ細胞系3E
10-H10-F12(ATCC受託番号HB-12564)により産生される抗体のエピトープ結合特異
性を有する非小細胞肺癌細胞抗原の存在を検出する方法である。この方法は、最
初に抗原に特異的に結合するモノクローナル抗体、その抗原結合フラグメント、
またはその組換え結合タンパク質の有効量を、該患者サンプルと接触させ、次い
で該抗体、抗原結合フラグメント、またはその組換え結合タンパク質を前記エピ
トープと結合させて結合複合体を形成させ、最後に該結合複合体を定量し、該結
合複合体の存在を該サンプル中の該抗原の存在であるとし、これにより、非小細
胞肺癌細胞の存在が示される。
【0014】 さらに別の態様において本発明は、患者サンプル中で、卵巣癌を検出する方法
である。この方法は、最初にハイブリドーマ細胞系3E10-H10-F12(ATCC受託番号H
B-12564)により産生される抗体のエピトープ結合特異性を有する、モノクローナ
ル抗体、その抗原結合フラグメント、またはその組換え結合タンパク質の有効量
を、患者の卵巣組織サンプルと接触させ、次いで該抗体、抗原結合フラグメント
、またはその組換え結合タンパク質を前記エピトープと結合させて結合複合体を
形成させ、最後に該結合複合体を定量し、該結合複合体の存在を該サンプル中の
卵巣癌細胞の存在であるとする。
【0015】 別の態様において、本発明は、ATCC受託番号HB-12565として指定されたハイブ
リドーマ細胞系6F11-F8-C11により産生される抗体のエピトープ結合特異性を有
する、非小細胞肺癌細胞の抗原に特異的なモノクローナル抗体、その抗原結合フ
ラグメント、もしくはその組換え結合タンパク質である。好ましい実施形態は、
ハイブリドーマ細胞系6F11-F8-C11(ATCC受託番号HB-12565)により分泌されるモ
ノクローナル抗体である。他の好ましい実施形態は、ハイブリドーマ細胞系6F11
-F8-C11(ATCC受託番号HB-12565)により分泌された抗体から誘導される抗原結合
フラグメントである。他の好ましい実施形態は、ハイブリドーマ細胞系6F11-F8-
C11(ATCC受託番号HB-12565)により分泌されたモノクローナル抗体の可変領域を
含む組換え結合タンパク質である。最も好ましい実施形態は、配列番号2のアミ
ノ酸209〜215またはその一部分に特異的に結合するモノクローナル抗体、その抗
原結合フラグメント、またはその組換え結合タンパク質である。
【0016】 他の態様においては本発明は、ハイブリドーマ細胞系6F11-F8-C11(ATCC受託番
号HB-12565)により産生された抗体のエピトープ結合特異性を有する、非小細胞
肺癌細胞の抗原に特異的なモノクローナル抗体、その抗原結合フラグメント、ま
たはその組換え結合タンパク質を産生するハイブリドーマ細胞系である。好まし
い実施形態は、ハイブリドーマ細胞系6F11-F8-C11(ATCC受託番号HB-12565)であ
る。
【0017】 別の態様においては、本発明は配列番号2のアミノ酸209〜215またはその一部
に特異的に結合するか、またはハイブリドーマ細胞系6F11-F8-C11(ATCC受託番号
HB-12565)により産生される抗体のエピトープ結合特異性を有する、モノクロー
ナル抗体、その抗体フラグメント、またはその組換え結合タンパク質を含んでな
る組成物である。好ましい実施形態において組成物は、配列番号2のアミノ酸20
9〜215またはその一部に特異的に結合するか、またはハイブリドーマ細胞系6F11
-F8-C11(ATCC受託番号HB-12565)により産生される抗体のエピトープ結合特異性
を有する、単離されたヒトモノクローナル抗体を含んでなる。他の好ましい実施
形態において組成物は、配列番号2のアミノ酸209〜215またはその一部に特異的
に結合するか、またはハイブリドーマ細胞系6F11-F8-C11(ATCC受託番号HB-1256
5)により産生される抗体のエピトープ結合特異性を有する、ヒト化抗体を含ん
でなる。
【0018】 他の態様において本発明は、配列番号2のアミノ酸209〜215またはその一部に
特異的に結合するか、またはハイブリドーマ細胞系6F11-F8-C11(ATCC受託番号H
B-12565)により産生される抗体のエピトープ結合特異性を有する、単離された
抗体である。
【0019】 また別の態様において本発明は、患者サンプル中で、ハイブリドーマ細胞系6F
11-F8-C11(ATCC受託番号HB-12565)により産生される抗体のエピトープ結合特
異性を有する非小細胞肺癌細胞の抗原の存在を検出する方法である。この方法は
、最初に、抗原に特異的に結合するモノクローナル抗体、その抗原結合フラグメ
ント、またはその組換え結合タンパク質の有効量を、患者サンプルと接触させ、
次いで該抗体、その抗原結合フラグメント、またはその組換え結合タンパク質を
前記エピトープと結合させて結合複合体を形成させ、最後に該結合複合体を定量
し、該結合複合体の存在を該サンプル中の該抗原の存在であるとし、これにより
、非小細胞肺癌の存在が示される。
【0020】 さらに別の態様において本発明は、患者サンプル中で、卵巣癌を検出する方法
である。この方法は、最初に、ハイブリドーマ細胞系6F11-F8-C11(ATCC受託番号
HB-12565)により産生される抗体のエピトープ結合特異性を有する、モノクロー
ナル抗体、その抗原結合フラグメント、またはその組換え結合タンパク質の有効
量を、患者サンプルと接触させ、次いで該抗体、その抗原結合フラグメント、ま
たはその組換え結合タンパク質を前記エピトープと結合させて結合複合体を形成
させ、最後に該結合複合体を定量し、該結合複合体の存在を該サンプル中の卵巣
癌細胞の存在であるとする。
【0021】 また別の態様において本発明は、ATCC受託番号HB-12566と指定されたハイブリ
ドーマ細胞系3C2-E7-F10により産生された抗体のエピトープ結合特異性を有する
、モノクローナル抗体、その抗原結合フラグメント、またはその組換え結合タン
パク質である。好ましい実施形態は、ハイブリドーマ細胞系3C2-E7-F10(ATCC受
託番号HB-12566)により分泌されたモノクローナル抗体である。他の好ましい実
施形態は、ハイブリドーマ細胞系3C2-E7-F10(ATCC受託番号HB-12566)により分泌
された抗体から誘導される抗原結合フラグメントである。他の好ましい実施形態
は、ハイブリドーマ細胞系3C2-E7-F10(ATCC受託番号HB-12566)により分泌された
モノクローナル抗体の可変領域を含む組換え結合タンパク質である。
【0022】 他の態様においては本発明は、ハイブリドーマ細胞系3C2-E7-F10(ATCC受託番
号HB-12566)により産生された抗体のエピトープ結合特異性を有する、非小細胞
肺癌細胞の抗原に特異的なモノクローナル抗体、その抗原結合フラグメント、ま
たはその組換え結合タンパク質を産生するハイブリドーマ細胞系である。好まし
い実施形態は、ハイブリドーマ細胞系3C2-E7-F10(ATCC受託番号HB-12566)である
【0023】 別の態様においては、本発明はハイブリドーマ細胞系3C2-E7-F10(ATCC受託番
号HB-12566)により産生される抗体のエピトープ結合特異性を有する、モノクロ
ーナル抗体、その抗体フラグメント、またはその組換え結合タンパク質を含んで
なる組成物である。好ましい実施形態において組成物は、ハイブリドーマ細胞系
3C2-E7-F10(ATCC受託番号HB-12566)により産生される抗体のエピトープ結合特
異性を有する、単離されたヒトモノクローナル抗体を含んでなる。他の好ましい
実施形態において組成物は、ハイブリドーマ細胞系3C2-E7-F10(ATCC受託番号HB
-12566)により産生される抗体のエピトープ結合特異性を有する、ヒト化抗体を
含んでなる。
【0024】 他の態様において本発明は、ハイブリドーマ細胞系3C2-E7-F10(ATCC受託番号
HB-12566)により産生される抗体のエピトープ結合特異性を有する、単離された
抗体である。
【0025】 また別の態様において本発明は、患者サンプル中で、ハイブリドーマ細胞系3C
2-E7-F10(ATCC受託番号HB-12566)により産生される抗体のエピトープ結合特異
性を有する非小細胞肺癌細胞の抗原の存在を検出する方法である。この方法は、
最初に抗原に特異的に結合するモノクローナル抗体、その抗体フラグメント、ま
たはその組換え結合タンパク質の有効量を、患者サンプルと接触させ、次いで該
モノクローナル抗体、その抗体フラグメント、またはその組換え結合タンパク質
を該抗原と結合させて結合複合体を形成させ、最後に該結合複合体を定量し、該
結合複合体の存在を該サンプル中の該抗原の存在であるとし、これにより、非小
細胞肺癌の存在が示される。
【0026】 別の態様において本発明は、患者サンプル中で、卵巣癌を検出する方法である
。この方法は、ハイブリドーマ細胞系3C2-E7-F10(ATCC受託番号HB-12566)により
産生される抗体のエピトープ結合特異性を有する、モノクローナル抗体、その抗
体フラグメント、またはその組換え結合タンパク質の有効量を、患者サンプルと
接触させ、次いで該モノクローナル抗体、その抗体フラグメント、またはその組
換え結合タンパク質を組織と結合させて結合複合体を形成させ、最後に該結合複
合体を定量し、該結合複合体の存在を該サンプル中の卵巣癌細胞の存在であると
する。
【0027】詳細な説明 本発明は、LCGAのアミノ酸中に見出されるエピトープに特異的なモノクローナ
ル抗体(MAb)を分泌するハイブリドーマを提供する。
【0028】 本明細書で用いる通り、抗体が分子と特異的に反応させ、それによりその分子
を抗体に結合し得る場合には、抗体が分子に「結合する」という。用語「エピト
ープ」とは、抗体が認識して結合し得る分子の一部分を意味する。「抗原」とは
、抗体が認識して結合することができ、かつ動物においてその抗原のエピトープ
に結合し得る抗体の産生を誘導することができる分子である。用語「抗体」また
は「モノクローナル抗体(MAb)」は、本明細書においては、エピトープに結合し
得る未加工の分子とそのフラグメントを含む意味で用いられる。
【0029】 本発明の抗体は、LCGAのエピトープに結合可能なモノクローナル抗体およびそ
のフラグメントである。このようなモノクローナル抗体は、ハイブリドーマ技術
を用いて調製できる(Harlowら、「抗体:実験室用マニュアル(Antibodies: A La
boratory Manual)」, Cold Spring Harbor Laboratories, New York, 1988)。全
般に、そのような手順は動物、好ましくはマウスをLCGAで免疫化することを含ん
でいた。最初にマウスの群を、フロイント完全アジュバントでエマルジョンとし
た約50μgのLCGA(配列番号2のアミノ酸1〜274)で免疫化した。3週間の間隔で
、それらのマウスをフロイント不完全アジュバントでエマルジョンとした約50μ
gのLCGAで免疫化した。3回目の免疫の10日後に、マウスから血清サンプルを採
取し、LCGAに対する相対血清抗体力価を、固相結合型酵素免疫測定法(ELISA)に
より測定した。血清抗体力価が低い場合には、十分な抗体力価が確立するまで3
週間の追加免疫を繰り返した。血清抗体力価の上昇が見られたマウスに対して、
最後の静脈内LCGA注入レジュメを3日間かけて行った。次いで、融合において、
これらのマウス由来の脾臓を用いた。
【0030】 免疫化したマウス由来の脾臓を切り取り、物理的に破壊し、免疫脾細胞を回収
した。ポリエチレングリコールを介した融合を、脾細胞とBalb/c-由来HGPRT (ヒ
ポキサンチングアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ)欠損P3x63Ag8.653プ
ラズマ細胞種細胞を用いて行った。融合細胞を数個の96ウェルプレート上にプレ
ーティングし、得られたハイブリドーマをヒポキサンチン、アミノプテリンおよ
びチミジン(HAT)を含む組織培養培地中で約2〜3週間かけて選択することによ
り同定した。
【0031】 続いて、このような選択を通して得たハイブリドーマ細胞をアッセイし、LCGA
に結合可能である抗体を分泌するクローンを同定した。本発明の抗体のフラグメ
ントを、本明細書に開示の方法にしたがって使用し、未加工の抗体と同様に非小
細胞肺癌を検出及び治療できることは理解されよう。このようなフラグメントは
、典型的には、パパインやペプシンなどの酵素を用いるタンパク質分解により産
生される。あるいは、エピトープ結合フラグメントを、組換えDNA技術を適用し
て、または合成化学を通じて産生することができる。
【0032】 本発明の方法により得られる好ましい細胞系は、非小細胞肺癌細胞上に存在す
るLCGAに結合可能な抗体を産生する細胞系である。本発明の最も好ましい細胞系
としては、ブタペスト条約の規定により1998年9月11日にアメリカン・タイプ・
カルチャー・コレクション(ATCC), 10801 University Boulevard, Manassas, Vi
rginia 20110-2209に寄託され、ATCC名HB-12564が付与されたモノクローナル抗
体産生細胞系3E10-H10-F12が含まれる。第2の好ましい細胞系は、1998年9月11
日にATCCに寄託され、HB-12565として認定された細胞系6F11-F8-C11である。第
3の好ましい細胞系は、1998年9月11日にATCCに寄託され、ATCC HB-12566と指
定された細胞系3C2-E7-F10である。本発明のハイブリドーマを維持するために好
ましい培地は、特定した最終濃度の、以下の成分からなる:CPSP-3 (Sigma Chem
ical Co, St. Louis, Mo.), 10%;ピルビン酸ナトリウム (Sigma), 1mM;L-グ
ルタミン (BioWhittaker, Inc., Walkersville, MD), 2mM;ゲンタマイシン (B
ioWhittaker), 50μM;Origen (Fisher Scientific, Pittsburgh, PA), 5%;
2-メルカプトエタノール (Sigma), 0.05 mM;およびRPMI 1640 (BioWhittaker)
85%。本発明のモノクローナル抗体はIgG1クラスのものである。
【0033】 本発明のモノクローナル抗体は、非小細胞肺癌(NSCLC)に関連する細胞表面糖
タンパク質抗原LCGAに特異的に結合する。配列番号1は、LCGAおよび推定シグナ
ルペプチドをコードするcDNAを示す。配列番号2は、シグナルペプチド(アミノ
酸残基(-29〜-1)、次いで成熟タンパク質(アミノ酸残基1〜325)を示す。本発明
のハイブリドーマ細胞系は、LCGA(配列番号2)のエピトープに特異的に結合す
るモノクローナル抗体(MAb)を分泌する。本発明のハイブリドーマ細胞により産
生されるモノクローナル抗体は、1種以上のLCGAのエピトープに特異的に結合す
ることが理解される。例えば、かかる細胞系の1つは3E10-H10-F12(受託番号ATC
C HB-12564)であるが、この細胞系は、配列番号2のアミノ酸173〜179を含んで
なるLCGAの領域またはその一部に特異的に結合することが示されているモノクロ
ーナル抗体を産生する。別の細胞系としては、6F11-F8-C11(受託番号ATCC HB-12
565)があるが、この細胞系は、配列番号2のアミノ酸209〜215を含んでなるLCGA
の領域またはその一部に特異的に結合することが示されているモノクローナル抗
体を産生する。また第3の細胞系3C2-E7-F10(受託番号ATCC HB-12566)は、LCGA
に特異的に結合するモノクローナル抗体を産生する。
【0034】 LCGAに対する本発明のモノクローナル抗体の特異性を示すために、選択した癌
細胞系を、モノクローナル抗体3E10-H10-F12(ATCC HB-12564)、6F11-F8-C11(AT
CC HB-12565)、および3C2-E7-F10(ATCC HB-12566)を用いた免疫蛍光染色法によ
って試験した。この際、2つのアッセイ法(細胞懸濁法および細胞固定法)が利
用された。
【0035】 細胞懸濁法においては、細胞を10%ウシ胎児血清含有RPMI 1640(Bio Whittak
er)(完全培地)中に培養した。アッセイを実施するために、細胞を組織培養フ
ラスコから、トリプシンを用いて剥がして、次いでトリパンブルー排除法を用い
て計数を行った。少なくとも4×106細胞が、各アッセイには必要とされた。さ
らに細胞を900rpmで4℃、10分間遠心分離し、上清を捨て、細胞を完全培地2ml
に再懸濁した。細胞懸濁液を、2つの遠心分離チューブに等分して、氷上に維持
した。片方のチューブの細胞懸濁液を、対照として保存した。もう片方のチュー
ブに、一次抗体、すなわち本発明のモノクローナル抗体を最終濃度1μg/mlまで
添加し、処理細胞懸濁液を形成した。この時点で、対照細胞懸濁液および処理細
胞懸濁液に対し、以下の手順を行った。細胞懸濁液を、4℃、1時間インキュベ
ートし、上記のように10分間遠心分離した。上清を捨て、細胞を、カルシウムま
たはマグネシウムのいずれも含まない氷冷ハンク平衡塩溶液(Hank's Balanced S
alt Solution:HBSS)(BioWhittaker)5mlに再懸濁し、上記のように再遠心分離
して、上清を捨てた。細胞懸濁液を、冷完全培地中に1:100に希釈した二次抗体
(例えば、マウスIgG(全分子)に対するフルオレセイン結合ヤギIgG画分(Capp
el, Durham, NC))100〜500μlに再懸濁した。4℃で1時間インキュベートした
後に、細胞懸濁液を冷HBSSで3回洗浄し、上記のように遠心分離した。最後の洗
浄後、上清を捨て、細胞を、完全培地の最小容量中に最終濃度5×106細胞/mlま
で再懸濁した。細胞懸濁液を、蛍光顕微鏡で観察するまで氷上に維持した。
【0036】 細胞固定法においては、細胞をチャンバースライド(Chamber Slide)組織培養
チャンバー(Nalgene, Rochester, NY)に約1×104細胞/ウエルで10%ウシ胎児血
清含有RPMI 1640(BioWhittaker)(完全培地)中で培養した。次いで、アッセイ
のために、培養培地をチャンバーウエルから穏やかに除去した。PBS洗浄は、リ
ン酸緩衝化生理食塩水(PBS)200μlを各ウエルに添加し、ウエルからPBSを穏やか
に除去し、PBSを捨てることによって行った。このPBS洗浄を1回繰り返した。対
照ウエルを、完全培地100μlを添加することによって調製し、処理ウエルを、一
次抗体、すなわち本発明のモノクローナル抗体を最終濃度1μg/mlまで含有する
完全培地100μlを添加することによって調製した。対照ウエルおよび処理ウエル
の双方に対し、以下の手順を行った。細胞を4℃で1時間インキュベートし、上
記のようにPBSで3回洗浄した。各ウエルに、完全培地中に1:100に希釈した二
次抗体(例えば、マウスIgG(全分子)に対するフルオレセイン結合ヤギIgG画分
(Cappel))100μlを添加した。細胞を4℃で1時間インキュベートし、次いで
上記のようにPBSで3回洗浄した。各チャンバースライドから上部構造およびガ
スケットを外した後、スライドを、アセトンを含有するコップリン染色瓶に-20
℃で1分間置いて、染色瓶から取り出し、直立させながら乾燥させた。スライド
からガスケットの破片の残りを除去した後、ベクタシールド(Vectashield)封入
培地(Vector Laboratories, Burlington, NC)数滴を、スライド上に滴下し、カ
バーガラスをスライド上に配置し、カバーガラス下に存在する気泡を取り除くよ
うに圧力を加えた。カバーガラスの縁を、密封剤(例えば、爪用マニキュア)で
密封し、スライドの底表面をアルコールで磨き、蛍光顕微鏡で調べた。
【0037】 両方の免疫蛍光アッセイにおいて、細胞を、細胞に結合した蛍光物質の存在に
ついて蛍光顕微鏡で調べた。蛍光の存在により、一次抗体とNSCLC細胞を示すLCG
Aとの間の特異的結合が示された。一方、蛍光の不在はLCGAの不在、従ってNSCLC
細胞を示した。結果から、3つのモノクローナル抗体全てからNSCLC A549細胞系
について強い蛍光シグナルが示された。この細胞系を用いて、LCGAをクローニン
グした。NSCLC細胞系SKMES(扁平細胞起源)は、3E10-H10-F12および6F11-F8-C1
1モノクローナル抗体を用いると、弱い/中程度のシグナルを示した。他の起源の
癌の染色を、3つのモノクローナル抗体全てについて行ったところ、メラノーマ
(G361およびHT144細胞系)およびエピデルモイド細胞(Hep-2)については陰性で
あり、大腸(LoVoおよびHT-29)については弱い/中程度であり、さらに乳腺につ
いては陰性(BT-20)または弱い/中程度(MCF 7)であった。対照的に、卵巣起源の
2つの細胞(CaOV-3およびCaOV-4)は、3つのモノクローナル抗体全てにおいて、
シグナルが中程度/強い〜強いであった。第3の卵巣癌細胞系(SKOV-3)は、3つの
モノクローナル抗体全てにおいて、弱い陽性であった。
【0038】 また患者のサンプルを、本発明のハイブリドーマから生成されたモノクローナ
ル抗体のNSCLC細胞に対する特異的結合について考察した。実施例1は、NSCLC細
胞とモノクローナル抗体6F11-F8-C11(ATCC HB-12565)との間の特異的結合が示さ
れ、一方で正常組織では、有意な反応性が示されなかった試験を表す。
【0039】 本発明のモノクローナル抗体は、該抗体によって認識されるLCGAを発現する腫
瘍の診断に有用でありうる。例えば、本発明のモノクローナル抗体をin vitro診
断法に用いて、1種以上のモノクローナル抗体と反応することができる抗原の存
在について患者の肺組織を調べることで、ヒト肺組織における悪性状態の存在を
決定することができる。かかる1つの方法において、患者の肺組織を、細胞関連
抗原LCGA上の決定因子部位を規定する、少なくとも1つの本発明のモノクローナ
ル抗体、またはこの抗体の機能的等価物またはフラグメントと接触させることが
でき、該抗体または抗体フラグメントとの相互作用が検出された場合には、肺組
織におけるLCGA腫瘍マーカーの存在、従って悪性疾患の存在が示される。かかる
1つの方法には、癌細胞を含有すると疑われる被験物中の該細胞の存在の決定が
含まれる。被験物を、被験物中に存在しうるこのような細胞を他の細胞型と識別
することができるモノクローナル抗体と接触させる。この接触は、かかる細胞へ
の抗体の結合を促進する条件下で実施される。接触後、被験物中の該細胞への抗
体の結合の存在または不在が決定される。結合は、被験物中の癌細胞の存在また
は不在に関係づけられる。一般的には、被験物を、モノクローナル抗体の標識さ
れた特異的結合パートナーと接触させる。この標識は、検出可能なシグナルを発
生することができる。あるいは、モノクローナル抗体自体を標識することができ
る。本明細書で例示するように、免疫ペルオキシダーゼまたは免疫蛍光染色を用
いることができる。しかしながら、抗体と抗原の結合を測定するための当技術分
野で公知のいずれの方法も、本発明の範囲内に含まれる。
【0040】 さらに、本発明のモノクローナル抗体は、該抗体によって認識される卵巣腫瘍
の診断に有用であり得る。例えば、本発明のモノクローナル抗体をin vitro診断
法に用いて、1種以上のモノクローナル抗体と反応することができる抗原の存在
について患者の卵巣組織を調べることによって、卵巣組織中の悪性状態の存在を
決定することができる。かかる1つの方法においては、患者の卵巣組織を、少な
くとも1つの本発明のモノクローナル抗体、またはこの抗体の機能的等価物また
はフラグメントと接触させることができ、該抗体または抗体フラグメントとの相
互作用が検出された場合には、卵巣組織における悪性疾患の存在が示される。か
かる1つの方法には、悪性卵巣細胞を含有すると疑われる被験物中の該細胞の存
在の決定が含まれる。被験物を、被験物中に存在しうるこのような細胞を他の細
胞型と識別することができるモノクローナル抗体と接触させる。この接触は、か
かる細胞への抗体の結合を促進する条件下で実施される。接触後、被験物中の該
細胞への抗体の結合の存在または不在が決定される。結合は、被験物中の癌細胞
の存在または不在に関係づけられる。一般的には、被験物を、モノクローナル抗
体の標識された特異的結合パートナーと接触させる。この標識は、検出可能なシ
グナルを発生することができる。あるいは、モノクローナル抗体自体を標識する
ことができる。本明細書で例示するように、免疫ペルオキシダーゼまたは免疫蛍
光染色を用いることができる。しかしながら、抗体と抗原の結合を測定するため
の当技術分野で公知のいずれの方法も、本発明の範囲内に含まれる。
【0041】 また本発明の抗体は、体組織、体液、便、または細胞抽出物中のLCGAの存在を
検出するためのin vitro イムノアッセイにおいて使用することに特に好適であ
る。かかるイムノアッセイにおいて、抗体または抗体フラグメントを、液相中で
利用したり、または固相担体に結合することができる。本発明の抗体または抗体
フラグメントを、当技術分野に公知の種々の標識および標識方法を用いて標識す
ることができる。本発明において使用することができる標識型の例としては、限
定されるものではないが、酵素標識、放射性同位元素標識、非放射性標識、蛍光
標識、毒素標識および化学発光標識が挙げられる。これらの標識と抗体または抗
体フラグメントとの結合は、当業者に通常知られている標準的手法を用いて達成
され得る。(Harlow, E.およびLane, D. 1988. 「抗体:実験室マニュアル」(An
tibodies: A Laboratory Manual), Cold Spring Harbor Laboratories, New Yor
k, pp.319-358)。
【0042】 例えば、本発明の抗体または抗体フラグメントを用いて、組織学サンプルおよ
び生検においてLCGAを発現する細胞の存在を、定量的または定性的に検出するこ
とができる。かかる検出は、種々のイムノアッセイを用いて達成され得る。例え
ば、抗体または抗体フラグメントを放射性標識し、ラジオイムノアッセイの使用
によりLCGAを検出することが可能である。あるいは、蛍光標識、酵素標識、また
は他の好適な標識を用いることができる。LCGAを発現する細胞の検出は、患者か
ら組織サンプルを取りだし、次いで該サンプルを本発明の好適な標識抗体または
標識抗体フラグメントで処理することで達成され得る。
【0043】 また本発明のモノクローナル抗体を、2サイト(two-site)アッセイまたはサン
ドイッチアッセイとしても公知の免疫測定(immunometric)アッセイに利用するた
めに適応させることができる。典型的なサンドイッチアッセイにおいて、ある量
の非標識抗体または抗体フラグメントを、試験する液体に不溶性である固相支持
体に結合させ、ある量の検出可能な標識可溶性抗体を添加することで、固相抗体
、抗原と、標識抗体との間で形成される複合体の検出および/または定量が可能
となる(「免疫学における最新のプロトコール(Current Protocols in Immunolo
gy)」:「可溶性抗原を検出するための間接的抗体-サンドイッチELISA(Indirect
Antibody-Sandwich ELISA to Detect Soluble Antigens)」. John Wileyおよ
びSons, New York, NY, pp.2.0.1-2.1.18)。
【0044】 別の診断法には、検出可能なシグナルを発生する試薬で標識された本発明の精
製抗体または抗体フラグメントを患者に投与することによる腫瘍のin vivo位置
決定が含まれる。例えば、標識抗体またはそのフラグメントを患者に提供した際
には、LCGAを発現する細胞の検出は、in vivo 画像化技術によって達成され得る
。続いて位置を、外部シンチグラフィー法、エミッション・トモグラフィー法、
または放射線核走査法を用いて検出される。肺癌の存在は、予め組織サンプルを
取り出すことなく検出される。またこの方法は、疾患の程度に関しての癌患者の
段階付けおよび治療に対する応答の変化のモニターのより良好な方法を提供する
。 また本発明の抗体または抗体フラグメントを、敏感であるが正確な決定を必要
とする効果的レベルで、体液(限定されるものではないが、血清、および他の生
物学的液体(例えば唾液、または気管支集注(affluxion))が挙げられる)中のL
CGAを検出およびモニターするために設計されたスクリーニングアッセイにおい
て利用できる。実施例2は、血清被験物についてのスクリーニングアッセイとし
て使用することができる例示的な間接的ELISAアッセイを提供する。
【0045】 また本発明は、治療上の用途を有する。本発明のモノクローナル抗体を用いて
、腫瘍を治療するための組成物を調製することができる。組成物は、製薬上許容
されるビヒクルと組み合わせて治療上有効な量の抗体を含む。また本発明の抗体
を、抗腫瘍効果を有する種々の試薬(限定されるものではないが、化学治療的薬
物、毒素、免疫学的応答調節剤、酵素、および放射性同位元素が挙げられる)の
担体として、免疫学的コンジュゲートにおいて使用することができる。
【0046】 毒素標識を用いて抗体または抗体フラグメントを標識できる場合は、肺癌の治
療方法が提供される。この実施形態おいて、かかる癌に関連するLCGAを認識する
ことができる抗体または抗体フラグメントは、毒素分子で標識され、かかる癌を
有すると疑われる患者に投与される。かかる毒素誘導分子は癌細胞に結合し、さ
らに毒素部分が癌細胞の死を引き起こすであろう。
【0047】実施例1:NSCLC組織を正常肺組織から識別するためのモノクローナル抗体の使
モノクローナル抗体6F11-F8-C11(ATCC HB-12565)は、NSCLC(肺腺癌)細胞に
対して特異的結合を示したが、正常肺組織には示さなかった。 組織学的正常ヒト肺組織および肺腺癌組織を、凍結された、またはパラフィン
包埋ホルマリン固定ブロック中の外科的被験物および検死被験物から取得した。
すべての被験物を、5ミクロンに切断し、正に荷電したスライド上に置いた。肺
腺癌細胞系A459を陽性対照として用いた。マウスモノクローナル抗体6F11-F8-C1
1(ATCC HB-12565)(ストック濃度1.1mg/mlおよび4〜8℃で保存されていた)を
、2%のウシ血清アルブミン(Research Genetics, Huntsville, AL)を含有する
一次抗体希釈剤を用いて作用濃度に希釈し、試験抗体溶液を作製した。6F11-F8-
C11モノクローナル抗体の最適作用濃度は、A549細胞、正常肺切片および陰性対
照を用いた、抗体の1.25μg/ml〜20μg/mlの連続的希釈における免疫組織化学染
色力価分析を通して、事前に測定した。その結果、非特異的結合を生じることな
く、低レベルで発現されているLCGAを検出することができる、最も高い力価の抗
体を提供する最適濃度は、2.5μg/mlであった。マウスIgG1イソタイプ対照(Sig
ma)を、陰性対照抗体として選択し、4〜8℃で保存されているストック濃度1.0
mg/mlのものを、2%のウシ血清アルブミンを含有する一次抗体希釈剤を用いて、
試験抗体溶液の作用濃度と同等の作用濃度に希釈した。
【0048】 免疫組織化学試験は、間接的ペルオキシダーゼ結合ストレプトアビジン法を用
いて行われた。凍結組織については、クリオスタット切片をアセトン中で4℃、
5分間固定した。内因性ペルオキシダーゼ活性をブロックするために、組織スラ
イドを3%過酸化水素/PBSで15分間処理し、次いでPBSで繰り返し洗浄した。非特
異的結合を防ぐために、組織切片を、室温でアビジンブロッキング溶液(Vector
Laboratories, Burlingame, CA)で15分間処理し、さらにビオチンブロッキング
溶液(Vector Laboratories, Burlingame, CA)で15分間処理した。次いで、この
組織切片をPBS中5%の正常ウマ血清(Jackson ImmunoResearch, West Grove, PA
)で10分間ブロッキングした。陰性対照スライドについては、組織切片をマウスI
gG1イソタイプ対照とともに室温で30分間インキュベートした。試験サンプルお
よび陽性組織対照スライド(A549)については、組織切片を6F11-F8-C11モノクロ
ーナル抗体2.5μg/mlとともに室温で30分間インキュベートした。この時点で、
すべての対照スライド、試験サンプル、および陽性組織対照サンプルに対して、
以下の手順を行った。組織切片をPBS中で洗浄し、ストレプトアビジンペルオキ
シダーゼ(Boehringer Mannheim, Indianapolis, IN)(PBS中に1:1000で希釈さ
れたもの)とともに、室温で20分間インキュベートし、PBS中0.1%のTriton X-1
00(Sigma)に浸した。ペルオキシダーゼ反応を視覚化するために、組織切片を、
過酸化水素および尿素(Sigma)を含有する3,3-ジアミノベンジジン-テトラヒドロ
クロリド(DAB)溶液(Amresco, Solon, OH)とともに1〜3分間インキュベートし
て、水道水で十分に洗浄し、改変ハリス(Harris)ヘマトキシリン(Fisher)で対比
染色し、0.25%の酸性アルコールに浸し、0.2%のアンモニア中で青色に染め、
段階的にアルコールによって脱水し、キシレン中で清浄にし、カバーガラスをか
けた。
【0049】 固定化組織においては、組織切片を、初めの5分間のアセトン固定ステップで
はなく0.025%のトリプシン前処理に5分間付したことを除いては、凍結組織に
関して記載された手順が行われた。
【0050】 表1は、ヒトの肺癌組織および正常肺組織を、6F11-F8-C11(HB-12565)モノク
ローナル抗体を用いて免疫ペルオキシダーゼ染色した結果を示す。ここでは、組
織調製および染色を、当技術分野に周知の方法によって実施した。2つの別々の
試験において、正常肺組織は染色しなかった。一方、肺腺癌被験物の10個のうち
8個、および11個のうち11個が、試験1および試験2においてそれぞれ陽性に染
色した。内皮細胞、平滑筋細胞、炎症性細胞および神経細胞のバックグラウンド
染色は検出されなかった。繊維芽細胞の弱い染色(+1)が、試験1では9被験物
のうち3個、および試験2では11被験物のうち9個において確認された。間質細
胞の弱い染色(+1)が、試験1では10被験物のうち6個、および試験2では11被験
物のうち2個において見られた。間質細胞の中程度の染色(+2)は、試験1では1被
験物において観察された。
【0051】表I:正常肺組織および肺腺癌の、6F11-F8-C11モノクローナル抗体を用いた免疫 ペルオキシダーゼ染色
【表1】
【0052】実施例2:間接的ELISAに利用されるLCGAに対するモノクローナル抗体 本発明のモノクローナル抗体を、LCGA検出用間接的二重抗体サンドイッチELIS
Aアッセイに使用した。以下のアッセイは、各モノクローナル抗体/LCGAエピトー
プ組合せのために実施され、その際二次抗体として、目的のLCGAエピトープの1
つに対するアフィニティー精製ウサギポリクローナル抗体を用いた。 マウスモノクローナル抗体を生じさせたLCGA抗原性タンパク質を試験タンパク
質として用いて、試験タンパク質のストック溶液を、アジ化ナトリウム含有リン
酸緩衝化生理食塩水(PBSN)(H2O 1リットル当たり;KCL 0.2g(2.7mM);KH2PO4 0
.2g(1.5mM);NaCl 8.0g(137mM);Na2HPO4・7H2O 2.16g(8mM);およびNaN3 0.5g(
0.05%)、pH7.2〜7.4)/0.025%BSA中に1.9μg/mlで調製し、4℃で保存した。
またLCGAに対するアフィニティー精製ウサギポリクローナル抗体を生産し、4℃
で維持した。
【0053】 試験タンパク質に対するマウスモノクローナル抗体を、室温のPBSN中に10μg/
mlまで希釈し、このモノクローナル抗体溶液50μlを、IMMULON(登録商標)IV(D
ynex Technologies, Chantilly, VA)96ウエルマイクロタイタープレートの各ウ
エルに添加して、このプレートを密閉し、室温で一晩インキュベートした。 溶液の添加および除去にはマルチチャンネルピペッターを用い、以下の方法に
よってプレートの非特異的結合をブロックした。ウエルからモノクローナル抗体
溶液を除去し、リン酸緩衝化生理食塩水(PBS)(H2O 1リットル当たり;KCL 0.
2g(2.7mM);KH2PO4 0.2g(1.5mM);NaCl 8.0g(137mM);およびNa2HPO4・7H2O 2.1
6g(8mM)、pH7.2〜7.4)50μlを用いてウエルを2回すすぐ。次いで各ウエルにボレ
ートブロッキングバッファー(BB)(H3BO3 10.51g(0.17M);NaCl 7.01g(0.12M);T
ween-20 0.5ml(0.05%);500mM EDTA 2ml(1mM);ウシ血清アルブミン(BSA) 2.
5g(0.25%);およびNaN3 0.5g(0.05%)、pH8.5)380μlを添加し、室温で30分
間インキュベートする。さらにボレートブロッキングバッファーを除去し、PBS
380μlを用いて各ウエルを2回すすぎ、各ウエルに新たに調製されたPBS中5%の
乾燥脱脂乳(NFDM)(PBS 100ml中、乾燥脱脂乳5g)380μlを添加し、室温で30分間
インキュベートする。そしてNFDM/PBSを除去し、PBS 380μlを用いてウエルを2
回すすぐ。
【0054】 試験タンパク質の作用溶液を、1.9μg/mlのストック溶液25.26μlをPBS/0.025
%BSA 1974.74μlに添加して該タンパク質を24ng/mlに希釈することにより調製
した。室温でPBS/0.025%BSAを用いて試験タンパク質作用溶液を連続的に2倍希
釈した希釈液を作製した後、種々の試験タンパク質希釈液を、マルチ-チャンネ
ルピペッターを用いて、ブロックされたマイクロタイタープレートにウエル当た
り50μlを適用し、プレートを密閉して室温で2時間インキュベートした。溶液
の添加および除去にはマルチチャンネルピペッターを用い、次いで試験タンパク
質溶液を除去し、プレートをPBS 50μlで2回すすいだ。各ウエルに、2.5%NFDM
/PBS(PBS 100ml中に乾燥脱脂乳2.5g)200μlを添加し、プレートを室温で10分間
インキュベートし、次いでプレートをPBS 200μlで2回すすいで、すすぎ後に残
存するPBSの最終的微量をピペッターチップで除去した。
【0055】 アフィニティー精製ウサギポリクローナル抗体を、PBS/1%BSA中に0.037μg/m
lまで希釈した。希釈されたポリクローナル抗体50μlを各マイクロタイターウエ
ルに添加した後、プレートを覆い、室温で2時間インキュベートした。溶液の添
加および除去にはマルチ-チャンネルピペッターを用い、次いでポリクローナル
抗体を除去し、プレートをPBS 50μlで2回すすいだ。各ウエルに2.5%NFDM/PBS
(PBS 100ml中に乾燥脱脂乳2.5g)200μlを添加し、プレートを室温で10分間イン
キュベートし、次いでプレートをPBS 200μlで2回すすいで、すすぎ後に残存す
るPBSの最終的微量をピペッターチップで除去した。
【0056】 抗体コンジュゲート、すなわちセイヨウワサビペルオキシダーゼに結合された
抗体ヤギF(ab')2 x ウサギIgGおよびIgL(BioSource International, Camarillo,
CA)を、PBS/1%BSA中で1:16000に希釈した。希釈された抗体コンジュゲート50
μlを各ウエルに添加した後、プレートを覆い、室温で2時間インキュベートし
た。溶液の添加および除去にはマルチチャンネルピペッターを用い、次いで抗体
コンジュゲートを除去し、プレートをPBS 50μlで2回すすいだ。各ウエルに2.5
%NFDM/PBS(PBS 100ml中に乾燥脱脂乳2.5g)200μlを添加し、プレートを室温で1
0分間インキュベートし、次いでプレートをPBS 200μlで2回すすいで、すすぎ
後に残存するPBSの最終的微量をピペッターチップで除去した。
【0057】 使用する15分前に、ペルオキシダーゼ基質を以下のように調製した。過ホウ酸
ナトリウムを含むリン酸-クエン酸バッファー(Sigma; カタログ番号P4922)を、
脱イオン水100ml中にカプセル1個を溶解し、0.03%の過ホウ酸ナトリウムを含む
0.05Mバッファー(pH5.0、25℃)を作製することによって調製した。マイクロタ
イタープレート当たり、3,3',5,5'-テトラメチルベンジジン(TMB)錠剤(Sigma;
カタログ番号T3405)1個を、リン酸-クエン酸/過ホウ酸ナトリウムバッファー10
mlに溶解し、該溶液を0.22μmシリンジフィルターを通して濾過した。
【0058】 マイクロタイタープレートにおいて、結合した抗体コンジュゲートの存在を検
出するために、ペルオキシダーゼ基質100μlを各ウエルに添加した。マイクロタ
イタープレートを覆い、室温で暗所に置いた。1時間後、1M H2SO4ストッピング
溶液50μlを各ウエルに添加し、色が青色から黄色に変化したところ(この変化は
、結合した抗体コンジュゲートの存在を示す)で、マイクロタイタープレートリ
ーダー(Molecular Devices Corp., Menlo Park, CA)を用いて、450/650nmで読み
取った。
【0059】 アッセイの結果を、表IIおよび図1に示した。このアッセイを用いたところ、
3つのモノクローナル抗体すべてが、LCGAの存在を検出することができた。LCGA
の検出レベルは、3E10-H10-F12(ATCC HB-12564)および3C2-E7-F10(ATCC HB-1256
6)では90pg/mlであり、6F11-F8-C11(ATCC HB-12565)では50pg/mlであった。
【0060】表II:間接的ELISA用のコーティングタンパク質としてのLCGAに対するモノクロ
ーナル抗体
【表2】
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、LCGAに対するモノクローナル抗体の反応を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C12P 21/08 C12N 5/00 B (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES ,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU, ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,K R,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV ,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA ,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4B063 QA01 QQ08 QQ79 QR48 QR77 QS03 QX01 4B064 AG27 CA20 CC24 DA05 DA14 4B065 AA91X AB02 AB05 CA25 CA44 CA46 4H045 AA11 AA20 AA30 CA40 DA76 EA28 EA51 FA74

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ATCC HB-12564と指定されたハイブリドーマ細胞系3E10-H10-
    F12により産生される抗体のエピトープ結合特異性を有する、非小細胞肺癌細胞
    の抗原に特異的な、モノクローナル抗体、その抗原結合フラグメント、またはそ
    の組換え結合タンパク質。
  2. 【請求項2】 前記抗体が、ATCC HB-12564と指定されたハイブリドーマ細
    胞系3E10-H10-F12により分泌される、請求項1に記載のモノクローナル抗体。
  3. 【請求項3】 前記フラグメントが、ATCC HB-12564と指定されたハイブリ
    ドーマ細胞系3E10-H10-F12により分泌される抗体から誘導される、請求項1に記
    載の抗原結合フラグメント。
  4. 【請求項4】 前記タンパク質が、前記ハイブリドーマ細胞系により分泌さ
    れる抗体の可変領域を含む組換えタンパク質である、請求項1に記載の組換え結
    合タンパク質。
  5. 【請求項5】 前記モノクローナル抗体、その抗原結合フラグメント、また
    はその組換え結合タンパク質が、配列番号2のアミノ酸173〜179またはその一部
    に特異的に結合する、請求項1に記載のモノクローナル抗体、その抗原結合フラ
    グメント、またはその組換え結合タンパク質。
  6. 【請求項6】 ATCC HB-12564と指定されたハイブリドーマ細胞系3E10-H10-
    F12により産生される抗体のエピトープ結合特異性を有する、非小細胞肺癌細胞
    の抗原に特異的な、モノクローナル抗体、その抗原結合フラグメント、またはそ
    の組換え結合タンパク質を産生する、ハイブリドーマ細胞系。
  7. 【請求項7】 ATCC HB-12564と指定されたハイブリドーマ細胞系3E10-H10-
    F12により分泌される抗体である、非小細胞肺癌細胞の抗原に特異的なモノクロ
    ーナル抗体を産生する、ハイブリドーマ細胞系。
  8. 【請求項8】 配列番号2のアミノ酸173〜179またはその一部に特異的に結
    合するか、またはATCC HB-12564と指定されたハイブリドーマ細胞系3E10-H10-F1
    2により産生される抗体のエピトープ結合特異性を有する、非小細胞肺癌細胞の
    抗原に特異的な、モノクローナル抗体、その抗原結合フラグメント、またはその
    組換え結合タンパク質を含んでなる組成物。
  9. 【請求項9】 配列番号2のアミノ酸173〜179またはその一部に特異的に結
    合するか、またはATCC HB-12564と指定されたハイブリドーマ細胞系3E10-H10-F1
    2により産生される抗体のエピトープ結合特異性を有する、単離されたヒトモノ
    クローナル抗体を含んでなる組成物。
  10. 【請求項10】 配列番号2のアミノ酸173〜179またはその一部に特異的に
    結合するか、またはATCC HB-12564と指定されたハイブリドーマ細胞系3E10-H10-
    F12により産生される抗体のエピトープ結合特異性を有する、ヒト化抗体を含ん
    でなる組成物。
  11. 【請求項11】 配列番号2のアミノ酸173〜179またはその一部に特異的に
    結合するか、またはATCC HB-12564と指定されたハイブリドーマ細胞系3E10-H10-
    F12により産生される抗体のエピトープ結合特異性を有する、単離された抗体。
  12. 【請求項12】 患者由来のサンプル中で、ATCC HB-12564と指定されたハ
    イブリドーマ細胞系3E10-H10-F12により産生される抗体のエピトープ結合特異性
    を有する非小細胞肺癌細胞の抗原の存在を検出する方法であって、以下の工程: a) 該抗原に特異的に結合するモノクローナル抗体、その抗原結合フラグメン
    ト、またはその組換え結合タンパク質の有効量を、該サンプルと接触させる工程
    、 b) 該抗体、抗原結合フラグメント、またはその組換え結合タンパク質を前記
    エピトープと結合させて結合複合体を形成させる工程、および、 c) 該結合複合体を定量し、該結合複合体の存在を該サンプル中の該抗原の存
    在であるとし、該抗原の存在により非小細胞肺癌の存在が示される工程、 を含んでなる方法。
  13. 【請求項13】 患者において卵巣癌の存在を検出する方法であって以下の
    工程: a) 患者から卵巣組織サンプルを取得する工程、 b) ATCC HB-12564と指定されたハイブリドーマ細胞系により産生される抗体の
    エピトープ結合特異性を有する、該組織と特異的に結合するモノクローナル抗体
    、その抗原結合フラグメント、またはその組換え結合タンパク質の有効量を、該
    サンプルと接触させる工程、 c) 該抗体、抗原結合フラグメント、またはその組換え結合タンパク質を前記
    エピトープと結合させて結合複合体を形成させる工程、および、 d) 該結合複合体を定量し、該結合複合体の存在を該サンプル中の該抗原の存
    在であるとし、該抗原の存在により卵巣癌の存在の存在が示される工程、 を含んでなる方法。
  14. 【請求項14】 ATCC HB-12565と指定されたハイブリドーマ細胞系6F11-F8
    -C11により産生される抗体のエピトープ結合特異性を有する、非小細胞肺癌細胞
    の抗原に特異的な、モノクローナル抗体、その抗原結合フラグメント、またはそ
    の組換え結合タンパク質。
  15. 【請求項15】 前記抗体が、ATCC HB-12565と指定されたハイブリドーマ
    細胞系6F11-F8-C11により分泌される、請求項14に記載のモノクローナル抗体
  16. 【請求項16】 前記フラグメントが、ATCC HB-12565と指定されたハイブ
    リドーマ細胞系6F11-F8-C11により分泌される抗体から誘導される、請求項14
    に記載の抗原結合フラグメント。
  17. 【請求項17】 前記タンパク質が、前記ハイブリドーマ細胞系により分泌
    される抗体の可変領域を含む組換えタンパク質である、請求項14に記載の組換
    え結合タンパク質。
  18. 【請求項18】 前記モノクローナル抗体、その抗原結合フラグメント、ま
    たはその組換え結合タンパク質が、配列番号2のアミノ酸209〜215またはその一
    部に特異的に結合する、請求項14に記載のモノクローナル抗体、その抗原結合
    フラグメント、またはその組換え結合タンパク質。
  19. 【請求項19】 ATCC HB-12565と指定されたハイブリドーマ細胞系6F11-F8
    -C11により産生される抗体のエピトープ結合特異性を有する、非小細胞肺癌細胞
    の抗原に特異的な、モノクローナル抗体、その抗原結合フラグメント、またはそ
    の組換え結合タンパク質を産生する、ハイブリドーマ細胞系。
  20. 【請求項20】 ATCC HB-12565と指定されたハイブリドーマ細胞系6F11-F8
    -C11により分泌される抗体である、非小細胞肺癌細胞の抗原に特異的なモノクロ
    ーナル抗体を産生する、ハイブリドーマ細胞系。
  21. 【請求項21】 配列番号2のアミノ酸209〜215またはその一部に特異的に
    結合するか、またはATCC HB-12565と指定されたハイブリドーマ細胞系6F11-F8-C
    11により産生される抗体のエピトープ結合特異性を有する、非小細胞肺癌細胞の
    抗原に特異的な、モノクローナル抗体、その抗原結合フラグメント、またはその
    組換え結合タンパク質を含んでなる組成物。
  22. 【請求項22】 配列番号2のアミノ酸209〜215またはその一部に特異的に
    結合するか、またはATCC HB-12565と指定されたハイブリドーマ細胞系6F11-F8-C
    11により産生される抗体のエピトープ結合特異性を有する、単離されたヒトモノ
    クローナル抗体を含んでなる組成物。
  23. 【請求項23】 配列番号2のアミノ酸209〜215またはその一部に特異的に
    結合するか、またはATCC HB-12565と指定されたハイブリドーマ細胞系6F11-F8-C
    11により産生される抗体のエピトープ結合特異性を有する、ヒト化抗体を含んで
    なる組成物。
  24. 【請求項24】 配列番号2のアミノ酸209〜215またはその一部に特異的に
    結合するか、またはATCC HB-12565と指定されたハイブリドーマ細胞系6F11-F8-C
    11により産生される抗体のエピトープ結合特異性を有する、単離された抗体。
  25. 【請求項25】 患者由来のサンプル中で、ATCCによりHB-12565と指定され
    たハイブリドーマ細胞系により産生される抗体のエピトープ結合特異性を有する
    非小細胞肺癌細胞の抗原の存在を検出する方法であって、以下の工程: a) 該抗原に特異的に結合するモノクローナル抗体、その抗原結合フラグメン
    ト、またはその組換え結合タンパク質の有効量を、該サンプルと接触させる工程
    、 b) 該抗体、抗原結合フラグメント、またはその組換え結合タンパク質を前記
    エピトープと結合させて結合複合体を形成させる工程、および、 c) 該結合複合体を定量し、該結合複合体の存在を該サンプル中の該抗原の存
    在であるとし、該抗原の存在により非小細胞肺癌の存在が示される工程、 を含んでなる方法。
  26. 【請求項26】 患者において卵巣癌の存在を検出する方法であって以下の
    工程: a) 患者から卵巣組織サンプルを取得する工程、 b) ATCCによりHB-12565と指定されたハイブリドーマ細胞系により産生される
    抗体のエピトープ結合特異性を有する、該組織と特異的に結合するモノクローナ
    ル抗体、その抗原結合フラグメント、またはその組換え結合タンパク質の有効量
    を、該サンプルと接触させる工程、 c) 該抗体、抗原結合フラグメント、またはその組換え結合タンパク質を前記
    エピトープと結合させて結合複合体を形成させる工程、および、 d) 該結合複合体を定量し、該結合複合体の存在を該サンプル中の該抗原の存
    在であるとし、該抗原の存在により卵巣癌の存在の存在が示される工程、 を含んでなる方法。
  27. 【請求項27】 ATCC HB-12566と指定されたハイブリドーマ細胞系3C2-E7-
    F10により産生される抗体のエピトープ結合特異性を有する、非小細胞肺癌細胞
    の抗原に特異的な、モノクローナル抗体、その抗原結合フラグメント、またはそ
    の組換え結合タンパク質。
  28. 【請求項28】 前記抗体が、ATCC HB-12566と指定されたハイブリドーマ
    細胞系3C2-E7-F10により分泌される、請求項27に記載のモノクローナル抗体。
  29. 【請求項29】 前記フラグメントが、ATCC HB-12566と指定されたハイブ
    リドーマ細胞系3C2-E7-F10により分泌される抗体から誘導される、請求項14に
    記載の抗原結合フラグメント。
  30. 【請求項30】 前記タンパク質が、前記ハイブリドーマ細胞系により分泌
    される抗体の可変領域を含む組換えタンパク質である、請求項27に記載の組換
    え結合タンパク質。
  31. 【請求項31】 ATCC HB-12566と指定されたハイブリドーマ細胞系3C2-E7-
    F10により産生される抗体のエピトープ結合特異性を有する、非小細胞肺癌細胞
    の抗原LCGAに特異的な、モノクローナル抗体、その抗原結合フラグメント、また
    はその組換え結合タンパク質を産生する、ハイブリドーマ細胞系。
  32. 【請求項32】 ATCC HB-12566と指定されたハイブリドーマ細胞系3C2-E7-
    F10により分泌される抗体である、非小細胞肺癌細胞の抗原LCGAに特異的なモノ
    クローナル抗体を産生する、ハイブリドーマ細胞系。
  33. 【請求項33】 ATCC HB-12566と指定されたハイブリドーマ細胞系3C2-E7-
    F10により産生される抗体のエピトープ結合特異性を有する、非小細胞肺癌細胞
    の抗原に特異的な、モノクローナル抗体、その抗原結合フラグメント、またはそ
    の組換え結合タンパク質を含んでなる組成物。
  34. 【請求項34】 HB-12566と指定されたハイブリドーマ細胞系3C2-E7-F10に
    より産生される抗体のエピトープ結合特異性を有する、単離されたヒトモノクロ
    ーナル抗体を含んでなる組成物。
  35. 【請求項35】 ATCC HB-12566と指定されたハイブリドーマ細胞系3C2-E7-
    F10により産生される抗体のエピトープ結合特異性を有する、ヒト化抗体を含ん
    でなる組成物。
  36. 【請求項36】 ATCC HB-12566と指定されたハイブリドーマ細胞系3C2-E7-
    F10により産生される抗体のエピトープ結合特異性を有する、単離された抗体。
  37. 【請求項37】 患者由来のサンプル中で、ATCCによりHB-12566と指定され
    たハイブリドーマ細胞系により産生される抗体のエピトープ結合特異性を有する
    非小細胞肺癌細胞の抗原の存在を検出する方法であって、以下の工程: a) 該抗原に特異的に結合するモノクローナル抗体、その抗原結合フラグメン
    ト、またはその組換え結合タンパク質の有効量を、該サンプルと接触させる工程
    、 b) 該抗体、抗原結合フラグメント、またはその組換え結合タンパク質を前記
    エピトープと結合させて結合複合体を形成させる工程、および、 c) 該結合複合体を定量し、該結合複合体の存在を該サンプル中の該抗原の存
    在であるとし、該抗原の存在により非小細胞肺癌の存在が示される工程、 を含んでなる方法。
  38. 【請求項38】 患者において卵巣癌の存在を検出する方法であって以下の
    工程: a) 患者から卵巣組織サンプルを取得する工程、 b) ATCCによりHB-12566と指定されたハイブリドーマ細胞系により産生される
    抗体のエピトープ結合特異性を有する、該組織と特異的に結合するモノクローナ
    ル抗体、その抗原結合フラグメント、またはその組換え結合タンパク質の有効量
    を、該サンプルと接触させる工程、 c) 該抗体、抗原結合フラグメント、またはその組換え結合タンパク質を前記
    エピトープと結合させて結合複合体を形成させる工程、および、 d) 該結合複合体を定量し、該結合複合体の存在を該サンプル中の該抗原の存
    在であるとし、該抗原の存在により卵巣癌の存在の存在が示される工程、 を含んでなる方法。
JP2001502471A 1999-06-03 2000-05-25 肺癌マーカーに関するハイブリドーマおよび該マーカーに特異的なモノクローナル抗体 Pending JP2003501444A (ja)

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