JP2003501431A - Dnaメチル基転移酵素阻害剤 - Google Patents
Dnaメチル基転移酵素阻害剤Info
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Abstract
Description
細菌細胞の増殖に必須であるものを含む、多種多様の様々な細菌病原体の成分で
ある、DNA修飾酵素、特にアデニンDNAメチル基転移酵素に標的化した抗生
物質に関する。本発明は特に、シトシンメチル基転移酵素に対してほとんどまた
は全く阻害作用を示さず、従って、真核細胞、特に哺乳動物細胞に対する抗生作
用の少ない、前記アデニンDNAメチル基転移酵素の阻害剤を提供する。本発明
のアデニンDNAメチル基転移酵素阻害剤を調製および使用する方法およびその
医薬組成物も提供する。
ある。20世紀初期および中期における様々な抗生薬物の開発は、医者に、初め
て、様々な感染症に効果的な処置を提供した。
大半の細菌性感染因子の、大半の抗生物質に対する、様々な程度の薬物耐性が生
じた。MRSA(Multidrug−Resistant−StaphA、多
剤耐性Staphylococcus aureus)などの重度の症例では、
1つまたはほんの数個の抗生物質が現在有効である。さらに、免疫不全症候群が
存在すれば、徹底した抗生物質による処置を必要とする日和見感染がさらに発症
する。
ための、新しく、より効果的な抗生物質化合物がますます必要である。
り修飾する。DNAメチル化は、遺伝子調節および変異損傷の修復に重要である
(Jost&Soluz、1993、DNAメチル化、分子生物学および生物学
的意義、Birhauser Verlag:バーゼル、スイス;Palmer
&Marinus、1994、Gene 143:1から12;Dryden、
1999、「細菌DNAメチル基転移酵素」、S−アデノシルメチオニン依存性
メチル基転移酵素:構造および機能、X.ChengおよびR.M.Blume
nthal(編)、World Scientific Publishing
、283から340項の総説参照)。DNAメチル化は、様々な配列特異性を有
する1クラスの酵素により触媒される。例えば、GATC配列中のアデニン残基
(dam)或いはCCAGGまたはCCTGG配列中のシトシン残基(dcm)
をメチル化する、DNAメチル基転移酵素があるが、これらの残基は同族制限酵
素の認識部位に含まれない。同族制限酵素の認識部位に含まれる残基をメチル化
するDNAメチル基転移酵素がある(例えば、ApaI、AvaII、BclI
、ClaI、DpnII、EcoRI、HaeIII、HhaI、MboI、お
よびMspI;Marinus&Morris、1973、J.Bacteri
ol.114:1143から1150;May&Hatman、1975、J.
Bacteriol.123:768から770;Heitman、1993、
Genet.Eng.15:57から108参照)。さらに、本発明者は、国際
特許出願公報WO98/12206に開示したような、配列GANTC中のアデ
ニン残基をメチル化する、Caulobacter cresentus由来の
アデニンDNAメチル基転移酵素を発見した。このメチル基転移酵素は、細胞周
期により調節されており、成功裡の細菌細胞増殖に必須であり;この酵素を阻害
すると細菌は生存不可能となる。類似のメチル基転移酵素が、Brucella
abortus、Helicobacter pylori、Agrobac
terium tumefaciensおよびRhizobium melil
otiでも発見されている。細菌細胞とは対照的に、真核細胞、特に哺乳動物細
胞でのDNAメチル化は、配列CpGを含む部位におけるシトシンメチル化に限
定される(Razin&Riggs、1980、Science 210:60
4から610;Jost&Bruhat、1997、Prog.Nucleic
Acid Res.Molec.Biol.57:217から248)。
在、特に、細胞周期により調節されるアデニンDNAメチル基転移酵素は、抗生
活性に新しい標的が当分野で必要であることを伝える。
化合物を提供する。本発明の抗生化合物は、アデニン特異的細菌DNAメチル基
転移酵素を特異的に阻害し、細菌または真核細胞、特に哺乳動物および最も特定
するとヒトのシトシン特異的DNAメチル基転移酵素は阻害しない。本発明の化
合物はまた、植物のアデニン特異的DNAメチル基転移酵素も阻害する。抗生化
合物はまた、免疫学無防備状態または健康衰弱状態の動物、最も好ましくはヒト
における、細菌病因を有する疾病または細菌による日和見感染を処置するために
、動物、最も好ましくはヒトに投与できる医薬組成物として提供される。
物質を治療に使用する方法を提供する。本発明の抗生化合物および医薬組成物の
キットおよびパッケージングされた実施形態も提供される。
詳細な説明および特許請求の範囲から明らかとなろう。
、特に抗細菌化合物を提供する。本発明の化合物は、アデニンDNAメチル基転
移酵素を産生する、任意の細菌種に対して、抗細菌性の増殖阻害特性を示す。こ
れらは、当分野で理解されるような細菌制限/修飾系の成分であるアデニンDN
Aメチル基転移酵素、並びに、参考として取り込んだ国際特許出願公報WO98
/12206に開示したような、細胞周期により調節されるアデニンDNAメチ
ル基転移酵素(CcrM)を含む。従って、アデニンDNAメチル基転移酵素阻
害剤は、特に、本発明により提供される。
物質を含む。大半の細菌種は、外来(最も典型的にはウイルス)DNAに対する
防御を与えつつ、細胞DNAの完全性は保存する、典型的には制限酵素に関連し
た、修飾装置の一部である、DNAメチル基転移酵素を有する。さらに、ある細
菌は、細菌細胞の増殖に必須であるアデニンDNAメチル基転移酵素を産生する
。本発明の阻害剤の抗細菌活性に適切な標的を提供する、医学的に重要な細菌種
は、Staphylococcus(ブドウ球菌)属種およびStreptoc
occus(連鎖球菌)属種などの球菌を含むグラム陽性細菌;Bacillu
s属種、Corynebacterium属種、およびClostridium
属種を含む桿菌;Actinomyces属種およびStreptomyces
属種を含む糸球菌;Neisseria属種などの球菌を含むグラム陰性細菌;
Pseudomonas属種、Brucella属種、Agrobacteri
um属種、Bordetella属種、Escherichia属種、Shig
ella属種、Yersinia属種、Salmonella属種、Klebs
iella属種、Enterobacter属種、Hemophilus属種、
Pasteurella属種、およびStreptobacillus属種など
の桿菌;スピロヘータ種、Campylobacter属種、Vibrio属種
;およびRickettsia属種およびChlamydia属種を含む細胞内
細菌を含む。
は、Staphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌);Sta
phylococcus saprophyticus;(化膿連鎖球菌);S
treptococcus agalactiae;(肺炎連鎖球菌);Bac
illus anthracis(炭疽菌);Corynebacterium
diphtheria(ジフテリア菌);Clostridium perf
ringens(ウェルシュ菌);Clostridium botulinu
m(ボツリヌス菌);Clostridium tetani(破傷風菌);N
eisseria gonorrhoeae(淋菌);Neisseria m
eningitidis(髄膜炎菌);Pseudomonas aerugi
nosa(緑膿菌);Legionella pneumophila(レジオ
ネラ菌);Escherichia coli(大腸菌);Yersinia
pestis(ペスト菌);Hemophilus influenzae;H
elicobacter pylori(ヘリコバクター・ピロリ菌);Cam
pylobacter fetus;Vibrio cholerae(コレラ
菌);Vibrio parahemolyticus(腸炎ビブリオ);Tr
epomena pallidum;Actinomyces israeli
i;Rickettsia prowazekii(発疹チフスリケッチア);
Rickettsia rickettsii(ロッキー山紅斑熱リケッチア)
;Chlamydia trachomatis(トラコーマ・クラミジア);
Chlamydia psittaci(オウム病クラミジア);Brucel
la abortus(ウシ流産菌)およびAgrobacterium tu
mefaciensを含む。
異的DNAメチル基転移酵素を有するこれらの物質の活性レベルが低いことであ
る。これは、シトシン特異的DNAメチル基転移酵素は、哺乳類、最も特定する
とヒト細胞に存在するからであり、哺乳類メチル基転移酵素に対してほとんどま
たは全く阻害活性を示さないことは、本発明のアデニンDNAメチル基転移酵素
の有利な特性である。この特性は、本発明により提供された分子に、細菌細胞に
特異的であり、哺乳動物細胞、最も好ましくはヒト細胞に対して抗生活性をほと
んど示さないという有利な特性を付与する。好ましくは、シトシン特異的DNA
メチル基転移酵素に対するこれらの化合物のIC50は、500μM以上である
。
級アルキル、アリールまたは置換アリール、低級アルコキシ、低級アルコキシア
ルキル、またはシクロアルキルまたはシクロアルキルアルコキシであり、ここで
の各シクロアルキル基は3から7員を有し、シクロアルキルメンバーの2つまで
が所望により、酸素および窒素から選択したヘテロ原子であり、アルキル、アリ
ールまたはシクロアルキル基のいずれかのメンバーが、所望により、ハロゲン、
低級アルキルまたは低級アルコキシ、アリールまたは置換アリールにより置換さ
れており、そして R3は、リボース、デオキシリボース、または、ホスホロチオエート、ホスホ
ルアミジトおよび当分野で公知の類似の誘導体を含む、そのリン酸化誘導体であ
り得、 ただし、R1、R2およびR3は、全てが水素というわけではなく、そして R3は、リボース、デオキシリボースまたはそのリン酸化誘導体であり、R1 またはR2は両方共水素というわけではない。好ましい実施形態において、R1 はHであり、R2は(2−ジフェニルボリン酸エステル)エチルまたはジフェニ
ルプロピルであり、R3は、H、2−(4−モルホリニル)−エチル、3−(N
−フタロイル)−アミノプロピル、2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エト
キシ)エチル、またはエチル−2−(アクリレート)−メチルである。追加の好
ましい実施形態において、R1はHであり、R2は(S−ホモシステイニル)メ
チルであり、R3はリボース、5’ホスホリルリボース、デオキシリボースまた
は5’ホスホリルデオキシリボースである。他の好ましい実施形態において、R 3 はHであり、R1およびR2は共に、2−(ジフェニルメチル)シクロペンチ
ルまたは2−(ジフェニルヒドロキシメチル)シクロペンチルである。さらなる
好ましい実施形態において、R1はHであり、R2はアラニルブチルエステル、
2−カルボキシイミド−2−アミノエチル、2−アミノエチルまたは一または二
置換2−アミノエチルであり、R3は2−(4−モルホリニル)−エチルである
。
は、1つまたは複数の位置で、ハロゲン、ニトロ、ニトロソ、低級アルキル、ア
リールまたは置換アリール、低級アルコキシ、低級アルコキシアルキル、または
シクロアルキルまたはシクロアルキルアルコキシにより置換されたアリールまた
はアリールであり、ここでの各シクロアルキル基は、3から7員を有し、シクロ
アルキルメンバーの2つまでが所望により、硫黄、酸素および窒素から選択した
ヘテロ原子であり、アルキル、アリールまたはシクロアルキル基のいずれかのメ
ンバーが、所望により、ハロゲン、低級アルキルまたは低級アルコキシ、アリー
ルまたは置換アリール、ハロゲン、ニトロ、ニトロソ、アルデヒド、カルボン酸
、アミド、エステル、またはスルフェートにより置換されており、そして、Ra 、RbおよびRcは、同じまたは異なり、独立的に、水素、ハロゲン、ニトロ、
ニトロソ、低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルコキシアルキル、またはシ
クロアルキルまたはシクロアルキルアルコキシ、またはアリールまたはヘテロア
リール、或いは1つまたは複数の位置で、低級アルキル、低級アルコキシ、低級
アルコキシアルキル、またはシクロアルキルまたはシクロアルキルアルコキシで
置換されたアリールまたはヘテロアリールであり、ここでの各シクロアルキル基
は、3から7員を有し、シクロアルキルメンバーの2つまでが所望により、硫黄
、酸素および窒素から選択したヘテロ原子であり、アルキル、アリールまたはシ
クロアルキル基のいずれかのメンバーが、所望により、ハロゲン、低級アルキル
または低級アルコキシ、アリールまたは置換アリール、ハロゲン、ニトロ、ニト
ロソ、アルデヒド、カルボン酸、アミド、エステル、またはスルフェートにより
置換されているか、またはRa、RbおよびRcは、芳香族、脂肪族、ヘテロ芳
香族、ヘテロ脂肪族環構造またはその置換実施形態により接続し得る。
。1つの好ましい実施形態において、6−クロロプリンは、プリン環のC6位の
アミン化によりアデニン誘導体に変換され;これらのライブラリーは、本明細書
で「N6ライブラリー」と称する。他の好ましい実施形態において、非置換アデ
ニンまたは6−クロロプリンは、プリン環のN9位で誘導体化され;これらのラ
イブラリーは、本明細書で「N9ライブラリー」と称する。またさらなる実施形
態において、C6およびN9位の両方が誘導体化され、C6位は、アミンまたは
置換アミノ基によりアミン化され;これらのライブラリーは本明細書で「N6/
N9ライブラリー」と称する。
ポット」または反応混合物中で、複数のアミンまたは置換アミン(N6ライブラ
リーでは)またはハロゲン化物(N9ライブラリーでは)の各々と反応させる。
従って、これらのライブラリーは、出発物質の間の別々の反応生成物の集合とし
て提供される。N6/N9ライブラリーでは、最も好ましくはN9位を、最初に
誘導体化し、次いで、C6位を反応させる。これらのライブラリーでは、反応は
、典型的には、単一のハロゲン化物(N9位で均一に置換される)および複数の
アミン(好ましくは2から5つのアミン、最も好ましくは3つの異なるアミン)
を使用して実施し、これにより化合物の混合物を提供する。さらに、位置異性体
(N1、N3およびN7異性体を含む)も、本発明の方法に従って製造できる。
典型的には、ハロゲン化物と異なるアミンの間の反応についてモニタリングする
ために、プリン出発物質を欠いた反応混合物も提供される。
性部位の解明に基づいて、いわゆる「合理的な設計」のアデニンDNAメチル基
転移酵素阻害剤を提供する。図で図解的に示したように、酵素は、DNA鎖中の
アデニン残基に対する結合部位、および、S−アデノシルメチオニン結合部位を
有し、示したようにドナーメチル基を提供する。いわゆる「合理的設計」の阻害
剤は、図2に示したような、酵素の結合部位における分子の立体配置を模倣する
。これらの化合物は、一般に、メチレン橋を介してホモシステイン部分に共有結
合した、5’リン酸基を有するまたは有さない、アデノシン残基を含む。
ボリン酸、最も好ましくはそのジフェニルまたは置換ジフェニルボリン酸アルキ
ルアミンエステルである、アデニンDNAメチル基転移酵素阻害剤を提供する。
好ましい実施形態において、本発明は、ジ−(p−フルオロフェニル)ボリン酸
8−ヒドロキシキニリンエステル、ジ−(p−クロロフェニル)ボリン酸8−ヒ
ドロキシキニリンエステル、ジフェニルボリン酸8−ヒドロキシキニリンエステ
ル、ジ−(p−フルオロフェニル)ボリン酸エタノールアミンエステル、および
ジ−(p−クロロフェニル)ボリン酸エタノールアミンエステルを含む化合物を
提供する。
はN9位の置換について本明細書で提供したような残基(例えばアミンまたはハ
ロゲン化物)を含むレジンを使用して合成したアデニンDNAメチル基転移酵素
阻害剤を提供する。好ましい実施形態において、固相合成が完了すればレジンか
ら化合物を遊離するために特異的に切断できる共有結合を使用して置換基がレジ
ンに共有結合的に連結している、これらのレジンが提供される。好ましくは、置
換基は、レジンと接触するプリンに近づくことのできる、アミンまたはハロゲン
化物などの活性化基と共に、レジン上に提示される。反応後、プリンを、置換基
を介してレジンに連結し、次いで、反応生成物を後処理し、当分野で公知の方法
を使用してレジンから除去できる。例として、Bunin、1998、コンビナ
トリアルインデックス、アカデミックプレス参照。
得、よって、化合物は、様々な立体異性体形で存在できる。これらの化合物は、
例えば、ラセミ体または光学活性形であり得る。これらの状況では、単一エナン
チオマー、すなわち光学活性形は、不斉合成により、またはラセミ体の分割によ
り得ることができる。ラセミ体の分割は、例えば、分割剤の存在下での結晶化、
または例えばキラルHPLCカラムを使用したクロマトグラフィーなどの慣用的
な方法により達成できる。
菌活性に関連を有するキラリティーまたは立体特異性を示すかどうかを決定する
のに有用であり得る。これらの実施形態において、化合物を、アミノ酸などの光
学活性種のラセミ混合物を使用してスクリーニングするために調製する。得られ
た化合物がアデニンDNAメチル基転移酵素阻害活性を有するということが判明
した場合に、光学的に純粋な各立体異性体の調製物を使用して、対応するアデニ
ンDNAメチル基転移酵素阻害化合物の光学的に純粋な異性体を調製して、異性
体間に生物活性の差異があるかどうかを決定できる。このアプローチは、ラセミ
混合物をその立体異性体成分に分離するので、代替法よりも有利である。
に関係なく、化合物を、アデニンおよびシトシン特異的DNAメチル基転移酵素
活性について解析する。感受性細菌(アデニンDNAメチル基転移酵素を発現す
ることが知られる)を、阻害化合物の存在下および非存在下で増殖し、化合物の
存在下での増殖阻害度を、化合物の非存在下での増殖に比較して決定する。作用
(すなわちアデニンDNAメチル基転移酵素阻害)機序は、国際特許出願公報W
O98/12206に従って、ヘミメチル化DNA、トリチル化S−アデノシル
メチオニン(C3H3)および精製アデニンDNAメチル基転移酵素を使用して
、フィルター結合放射アッセイにより、各増殖阻害化合物について確認する。
方の互変異性体形について記載される場合には、他方の互変異性体形も本発明に
含まれる。
容される酸および塩基付加塩を含むがこれに限定されない。さらに、本発明の化
合物が、酸付加塩として得られる場合、遊離塩基は、酸性塩の溶液を塩基性とす
ることにより得ることができる。逆に、生成物が遊離塩基である場合、付加塩、
特に医薬的に許容される付加塩は、酸付加塩を塩基性化合物から調製する慣用的
な手順に従って、遊離塩基を、適切な有機溶媒に溶かし、溶液を酸で処理するこ
とにより製造し得る。
、本発明の化合物の無毒性で医薬的に許容される付加塩およびアシル化プロドラ
ッグの調製に使用し得る様々な合成法を認識するだろう。
り、1から6個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキル基、例えばメチル
、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−
ブチル、ペンチル、2−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、2
−ヘキシル、3−ヘキシルおよび3−メチルペンチルを意味する。
」により、1から6個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルコキシ基、例え
ばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、sec−
ブトキシ、tert−ブトキシ、ペントキシ、2−ペンチル、イソペントキシ、
ネオペントキシ、ヘキソキシ、2−ヘキソキシ、3−ヘキソキシ、および3−メ
チルペントキシを意味する。
味する。
ら7個の原子を有するシクロアルキル基、例えばシクロプロピル、シクロブチル
、シクロペンチル、シクロヘキシル、およびシクロヘプチルを意味する。C3−
C7シクロアルキル基では、好ましくはC5−C7シクロアルキル基では、環を
形成している炭素原子の1つまたは2つを、所望により、硫黄、酸素または窒素
などのヘテロ原子と交換できる。かかる基の例は、ピペリジニル、ピペラジニル
、モルホリニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、オキサゾリジニル、アザペ
ルヒドロエピニル、オキサザペルヒドロエピニル、オキセパニル、オキサザペル
ヒドロイニル、およびオキサジアザペルヒドロイニルである。窒素または酸素と
交換したメンバーを有するC3およびC4シクロアルキル基は、アジリジニル、
アゼチジニル、オキセタニルおよびオキシラニルを含む。
たは複数の縮合環(少なくとも1つが芳香族であり(例えば1,2,3,4−テ
トラヒドロナフチル、ナフチル、アントリル、またはフェナントリル)、これは
所望により、例えばハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルキルチ
オ、トリフルオロメチル、低級アシルオキシ、アリール、ヘテロアリール、およ
びヒドロキシにより一、二または三置換されている)を有する、芳香族炭素環基
を意味する。好ましいアリール基は、各々が所望により本明細書で定義したよう
に置換されているフェニルおよびナフチルを含む。
1つで4つまでのヘテロ原子を含む5、6、または7員環の1つまたはそれ以上
の芳香族環系を意味する。かかるヘテロアリール基は、例えば、チエニル、フラ
ニル、チアゾリル、イミダゾリル、イソキサゾリル(オキサゾリル)、ピリジル
、ピリミジニル、(イソ)キノリニル、ナフチリジニル、ベンズイミダゾリル、
ベンゾオキサゾリルを含む。好ましいヘテロアリールは、チアゾリル、ピリミジ
ニル、好ましくはピリミジン−2−イル、およびピリジルである。他の好ましい
ヘテロアリール基は、1−イミダゾリル、2−チエニル、1−または2−キノリ
ニル、1−または2−イソキノリニル、1−または2−テトラヒドロイソキノリ
ニル、2−または3−フラニルおよび2−テトラヒドロフラニルを含む。
ンビナトリアルライブラリー、固相合成、「合理的」薬物設計、または本明細書
に記載したような慣用的な合成から提供される。
する。単一置換ライブラリー(N6およびN9)では、個々の置換基を、別々の
反応混合物で使用して、本明細書に記載の各プリン誘導体を製造する。一方、組
合せライブラリー(本明細書のN6/N9)では、1つの位置(典型的にはN9
)を、典型的には、特定の置換基と反応させ、次いで、置換基の混合物(最も好
ましくは3つ)を使用して、他の反応位置を誘導体化する(典型的にはC6)。
。好ましくは、反応は、例えば、各ウェルが十分に少量の容量(100から50
0μL)を有し、必要な試薬の量を最小限とする、96ウェルプレートを使用し
て、平行して実施する。また、この種類の反応容器の使用により、前記プロセス
の自動型式を含む、平行した取扱いおよび解析が容易になる。
1つの反応スキームにおいて、6−クロロプリンを、85℃で、一晩、一級また
は二級アミンと、n−ブタノール中トリエチルアミン中で反応させる。別法とし
て、これらの試薬を、85℃で一晩、ジメチルホルムアミド中炭酸カリウム中で
反応させる。この合成を反応スキーム1に記載する。
、低級アルキル、ヘテロ原子置換低級アルキル、アリール、ヘテロアリールまた
は置換アリールまたはヘテロアリールである。任意の一級または二級アミンをこ
の反応で使用できる。これらの反応で使用する好ましい一級または二級アミンの
実施形態は、以下の通りである: ヒスタミン二塩酸塩 ノルフェニレフリン塩酸塩 1,2−ジアミノプロパン 5−アミノ−1,3,3−トリメチルシクロヘキサンメチル−アミン 3−イソプロポキシプロピルアミン ジフェニルボリン酸、エタノールアミンエステル 2−(2−アミノエチルアミノ)−エタノール テトラヒドロフルフリルアミン 5−メチルトリプタミン塩酸塩 3,3−ジフェニルプロピルアミン 1−(3−アミノプロピル)−2−ピロリジノン 2−(2−アミノエチル)−1−メチルピロリジン 2−(アミノメチル)ベンゾイミダゾール二塩酸塩水和物 2,2,2−トリフルオロエチルアミン塩酸塩 L−カルノシン (R)−(−)−1−アミノ−2−プロパノール 2−(1−シクロヘキセニル)エチルアミン 4−(トリフルオロメチル)ベンジルアミン 2,5−ジクロロアミルアミン塩酸塩 (+/−)−4−アミノ−3−ヒドロキシ酪酸 N,N−ジメチルエチレンジアミン 3,3−ジメチルブチルアミン 1,4−ジアミノ−2−ブタノン二塩酸塩 アミノメチル安息香酸 アミノヒドロキシメチルプロパンジオール 2−(アミノエチル)ピリジン アミノブタノール アダマンタミン アミノヘキサン酸 N−ベンジルエタノールアミン エチル−6−アミノブチレート塩酸塩 エチレンジアミン 2−シクロへクス−1−エニルエチルアミン
合物では、アミンを、アミンを含むどの反応部分がC6に共有結合しているかに
応じて、異なる配向で6−クロロプリンのC6位に加えることができる。しかし
、これらの位置異性体の生成は有害ではない。なぜなら、それは単にライブラリ
ー中の候補化合物の数を増加するからである。
の経路Aは、全ての有機ハロゲン化物(RivXまたはR4X)を用いても生成
物は生じなかったが;別の経路Bは、試験した一連の有機ハロゲン化物により生
成物を形成することが判明した。各々の代替法において、有機ハロゲン化物を、
プリン(アデニンまたは6−クロロプリン)と、45℃で一晩、ジメチルホルム
アミド中炭酸カリウム中で反応させた。しかし、経路Bでは、N9誘導体化6−
クロロプリンを、最初の反応生成物と水酸化アンモニウムの85℃で一晩の反応
により、N−誘導体化アデニンに変換した。両方の反応は、同じ反応混合物中で
連続的に実施した。
原子置換低級アルキル、アリール、ヘテロアリールまたは置換アリールまたはへ
テロアリールである。
似体の混合物であることが判明し;また、ある反応混合物中にはN−1およびN
−3置換類似体も存在し得る。上記で議論したように、これらの副生成物の利点
は、その存在が、単に、ライブラリー中の候補分子の数を増加させることである
。
ましい有機ハロゲン化物の実施形態は、以下の通りである: 4−ヨード酪酸メチル 1−ブロモ−3−フェニルプロパン 臭化シンナミル 2−クロロエチルホスホン酸 2−(2−クロロアセトアミド)−4−チアゾール−酢酸エチル 4−(2−クロロエチル)モルホリン塩酸塩 臭化(2−ブロモエチル)トリメチルアンモニウム 4−クロロフェニル2−ブロモエチルエーテル N−(3−ブロモプロピル)フタルイミド 2−クロロエチルイソシアネート 2−クロロ−N,N−ジメチルアセトアセタミド 3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート 2−ブロモ−2’−ヒドロキシ−5’−ニトロアセトアニリド 3−(2−ブロモエチル)インドール 5−クロロ−2−ペンタノンエチレンケタール 2−クロロエチルエチルスルフィド 3−クロロ−N−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロピオンアミド L−1−p−トシルアミノ−2−フェニルエチルクロロメチルケトン 2−(2−ブロモエチル)−1,3−ジオキソラン 2−(ブロモメチル)アクリル酸エチル 2−(2−(2−クロロエチオキシ)エトキシ)エタノール (3−クロロプロピル)トリメトキシシラン クロラムフェニコール 4−(クロロメチル)安息香酸 ブロモエチルアミン塩酸塩 エピブロモヒドリン ヨードペンタン 臭化ベンジル
で、C6アミノおよびN9位の両方に置換基を有する組合せライブラリーを、反
応スキーム2の経路Bの変形を使用して調製した。
一晩、上記したような有機ハロゲン化物と反応させた。その後、一級または二級
アミンを、反応混合物に加え(スキームは一級アミンを示すが、一級または二級
アミンが、反応スキーム3では有用である)、化合物(7)を85℃で一晩の反
応により調製する。この変形で、反応において、一級または二級アミンを、反応
スキーム2の経路Bに示した水酸化アンモニウムと置換する。
に使用する好ましい有機ハロゲン化物の実施形態は、以下の通りである: 4−ヨード酪酸メチル 1−ブロモ−3−フェニルプロパン 臭化シンナミル 2−クロロエチルホスホン酸 2−(2−クロロアセトアミド)−4−チアゾール−酢酸エチル 4−(2−クロロエチル)モルホリン塩酸塩 臭化(2−ブロモエチル)トリメチルアンモニウム 4−クロロフェニル2−ブロモエチルエーテル N−(3−ブロモプロピル)フタルイミド 2−クロロエチルイソシアネート 2−クロロ−N,N−ジメチルアセトアセタミド 3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート 2−ブロモ−2’−ヒドロキシ−5’−ニトロアセトアニリド 3−(2−ブロモエチル)インドール 5−クロロ−2−ペンタノンエチレンケタール 2−クロロエチルエチルスルフィド 3−クロロ−N−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロピオンアミド L−1−p−トシルアミノ−2−フェニルエチルクロロメチルケトン 2−(2−ブロモエチル)−1,3−ジオキソラン 2−(ブロモメチル)アクリル酸エチル 2−(2−(2−クロロエチオキシ)エトキシ)エタノール (3−クロロプロピル)トリメトキシシラン クロラムフェニコール 4−(クロロメチル)安息香酸 ブロモエチルアミン塩酸塩 エピブロモヒドリン ヨードペンタン 臭化ベンジル
反応に使用する一級または二級アミンの好ましい実施形態は、以下の通りである
: ヒスタミン二塩酸塩 ノルフェニレフリン塩酸塩 1,2−ジアミノプロパン 5−アミノ−1,3,3−トリメチルシクロヘキサンメチル−アミン 3−イソプロポキシプロピルアミン ジフェニルボリン酸、エタノールアミンエステル 2−(2−アミノエチルアミノ)−エタノール テトラヒドロフルフリルアミン 5−メチルトリプタミン塩酸塩 3,3−ジフェニルプロピルアミン 1−(3−アミノプロピル)−2−ピロリジノン 2−(2−アミノエチル)−1−メチルピロリジン 2−(アミノメチル)ベンズイミダゾール二塩酸塩水和物 2,2,2−トリフルオロエチルアミン、塩酸塩 L−カルノシン (R)−(−)−1−アミノ−2−プロパノール 2−(1−シクロヘキセニル)エチルアミン 4−(トリフルオロメチル)ベンジルアミン 2,5−ジクロロアミルアミン塩酸塩 (+/−)−4−アミノ−3−ヒドロキシ酪酸 N,N−ジメチルエチレンジアミン 3,3−ジメチルブチルアミン 1,4−ジアミノ−2−ブタノン二塩酸塩 アミノメチル安息香酸 アミノヒドロキシメチルプロパンジオール 2−(アミノエチル)ピリジン アミノブタノール アダマンタミン アミノヘキサン酸 N−ベンジルエタノールアミン 6−アミノ酪酸エチル塩酸塩 エチレンジアミン 2−シクロヘクス−1−エニルエチルアミン
し、この種類のアデニン類似体を与えることができる。
いて製造され、置換プリンが、有機ハロゲン化物との反応により、N1、N3お
よびN7位で、並びに、N9位で製造される。
、一度に80ウェル使用して(1から10縦列、AからH横列)、96ウェルプ
レートで実施した。単一のハロゲン化物を、各横列の反応混合物に加え、反応ス
キーム3で示した反応の最初の部分を、一晩上記のように実施した。次いで、3
つの異なるアミンのセットを、縦列1から7の各々の各ウェルに加え;唯1つの
アミン、特に、反応混合物中の任意の追加のアミンと反応する傾向のある種を含
む、縦列8、9および10のウェルを調製する。反応の第二部分を一晩実施した
。結果として、大半のウェルが、化合物の混合物を含み、各ウェルは、N9位に
特定の置換基およびC6に3つの異なる置換アミノ基の1つを有する、1セット
のプリン誘導体を含む。ある反応混合物は、各アミノ基と、N9誘導体化6−ク
ロロプリンとの反応性に応じて、C6置換基の1、2または3つ全部が欠失して
いることが認識されるだろう。さらに、反応混合物は、これらの生成物の異なる
位置異性体を含む。最後に、6−クロロプリンと反応することなくハロゲン化物
と直接反応するアミンの組合せ間の反応も可能である。各反応混合物中のこれら
の生成物の化合物は、抗細菌活性、特にアデニンDNAメチル基転移酵素阻害活
性について混合物として試験した。陽性結果を示す混合物を分離して、結果に関
与する化合物を同定した。
ンビトロのスクリーニング法の両方を使用してスクリーニングした。
酵素を発現する細菌細胞の増殖阻害についてのアッセイを含んだ。有利には、こ
れらのスクリーニング法は、1種類以上の細菌を使用して、広域スペクトルの抗
生活性を有するリード候補を同定する。ある実施形態において、推定阻害剤を、
最初に、グラム陽性およびグラム陰性細菌のサンプルに対してスクリーニングし
;カルロバクタークレセンタス(Caulobacter cresentu)
および枯草菌は有利な例である。インビボのアデニンDNAメチル基転移酵素活
性の検出にさらに有利な細菌種は、ヘリコバクターピロリ、Agrobacte
rium tumefaciens、ウシ流産菌および炭疽菌を含む。
培養物を、ペプトン酵母抽出物(PYE)培地(ディフコ)などの適切な細菌培
養培地中で飽和するまで一晩増殖させた。この培養物のアリコートを、約0.0
5の600nm(OD600)での光学密度を有する濃度まで希釈した。アッセ
イは、簡便には、96ウェルマイクロプレートで、特にかかるプレート中で調製
したライブラリーを使用して実施する。これらのマイクロプレートを使用して、
等量(100から500μL)の希釈細菌培養液を、マイクロタイタープレート
の96ウェル中の88つに入れ;残りの8つのウェルは、陰性(細菌を含まず)
対照として使用した。ウェルの8つを陽性(試験化合物を添加せず)対照として
使用した。ライブラリーをスクリーニングするために、1ウェルあたり、146
μLの細菌アリコートを、4μLのコンビナトリアルライブラリーサンプルを添
加して使用できる。
ェルの各々に加え、細胞を24時間37℃で増殖した。細菌細胞増殖は、マイク
ロプレートリーダーを使用して間隔をもってモニタリングして、細胞増殖をモニ
タリングした;細胞増殖は、OD630の測定によりモニタリングできる。対照
ウェルよりゆっくりと増殖している細胞を含むウェルを使用して、対応するコン
ビナトリアルライブラリー反応混合物を同定し、次いでこれを個々に合成および
試験して、阻害化合物の実体を決定した。
補化合物を同定した。これらのライブラリーから同定した候補化合物は、6−N
−(ジフェニルボリン酸エステル)−エチル−アデニン、6−N−(ジフェニル
ボリン酸エステル)−エチル−9−(2−(4−モルホリニル)−エチル)−ア
デニン、6−N−(ジフェニルボリン酸エステル)−エチル−9−(3−(N−
フタロイル)−アミノプロピル)−アデニン、6−N−(ジフェニルボリン酸エ
ステル)−エチル−9−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エ
チル)−アデニン、および6−N−(ジフェニルボリン酸エステル)−エチル−
9−(エチル−2−アクリレート)−メチル−アデニンを含む。
合物に、または、上記のインビボスクリーニングアッセイから同定した候補化合
物に対して直接実施した。これらのアッセイは、Caulobacter cr
esentusまたはBrucella abortus(ウシ流産菌)由来の
精製CcrMメチル基転移酵素を使用した、または、市販で入手できる細菌da
mメチラーゼおよびdcmメチラーゼの調製物を使用した、2種類である。これ
らのアッセイでは、合成ヘミメチル化45/50DNA基質(Berdisら、
1998、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 95:2874か
ら2879に開示)を、推定阻害剤を含むコンビナトリアルライブラリーサンプ
ルおよびメチル基転移酵素と共に30℃でインキュベートし、メチル基転移酵素
反応を、3H標識S−アデノシルメチオニンの添加により開始した(ここでの放
射性同位体標識は、移行メチル基を含む)。阻害は、対照に取り込まれた放射標
識の量を比較することにより検出され、ここでの反応は、コンビナトリアルライ
ブラリーサンプルの存在下および非存在下で実施し;阻害剤は、DE81フィル
ター上に集めたメチル化3H標識DNAの量および液体シンチレーションにより
定量される放射活性の減少を引き起こした。
チル化を完全に阻害する、N6ライブラリー由来の4つの追加の化合物を検出し
た。これらの化合物(以下に示した構造を有する)は、アデニン環のC6アミノ
基に共有結合的に連結した、ジフェニルボリン酸エタノールアミンエステルまた
は3,3−ジフェニルイソプロピル基を有するリボース形のアデノシンであった
。
混合物をさらに解析し、<50μMで細胞増殖を阻害することが判明した。約1
μMのKiが、構造:
て)。
して、アデニンDNAメチル基転移酵素活性の阻害について試験した。3−エチ
ルインドールまたは2−エチル−1,3−ジオキソラン(以下に示した構造を有
する)で置換したN9を有する合成で得られた化合物は、500μMでアデニン
DNAメチル基転移酵素活性の阻害剤であることが判明した:
ヘモフィルス ヘモリティカス由来のメチル基転移酵素(New Englan
d Biolabs、ベバリー、MA)およびpUC18DNAを基質として使
用して、実質的に記載の通りに実施し;このアッセイはまた、例えば、アルツバ
クター・ルータス(Arthtobacter luteus)、バシラス・ア
ミロリキファシエンス(Bacillus amyloliquifacien
s H)、ヘモフィラス・イジプチウス(Hemophilus aegypt
ius)、ヘモフィラス・パラインフルエンザ(Hemophilus par
ainfluenza)、またはモラクセラ(Moraxella)属種由来の
他の市販で入手できるdcmメチル基転移酵素を用いて実施できる。これらのア
ッセイで、アデニン特異性が、dcmメチル基転移酵素の阻害がほとんどまたは
全く検出されないことにより実証され、よって、DE81フィルター上に集めた
メチル化3H−標識DNAの量および液体シンチレーションにより定量される放
射活性は、コンビナトリアルライブラリー混合物または推定アデニン特異的阻害
剤の存在下または非存在下で同じである。
し、ここでの阻害は、DE81フィルター上に集めたメチル化3H−標識DNA
の量および液体シンチレーションにより定量される放射活性の減少により実証さ
れる。
2に示したような、修飾するアデニン部分に対して特異的な結合部位、並びに、
S−アデノシルメチオニンメチルドナーを含む。メチル基転移酵素の活性部位内
にフィットする化合物が好ましく、推定「遷移状態」(ここでは酵素のメチル転
移活性が生じる)を模倣する分子が特に好ましい。4つのこのような遷移状態類
似体を調製し、アデニンDNAメチル基転移酵素活性についてインビトロでアッ
セイした。
いてアッセイした。これらの化合物は、表1に示したKiで、CcrMを阻害す
ることが判明した。化合物2および4のKiは、3については0から150μM
の、化合物4については0から80μMの阻害剤濃度で測定したデータのディク
ソンプロットから計算した。1および2のKiは、IC50から推定した。
の固相合成法を使用して合成する。Bunin同上参照。
ブラリー化合物が近づけるようにすることにより、本明細書に記載したようなコ
ンビナトリアルライブラリー合成を補完する。この合成法は、取扱いがより簡単
で、精製がより簡単であるという利点を有する。なぜなら、それらは、特異的に
切断できる化学的に不安定な基によりレジンに付着しているからである。
ブラリーから同定した:
て開発し、阻害剤(8)およびその関連類似体(9)を修飾した。例えば、化合
物(8)は、末端アミンから、およびN−9位から誘導体化して、S−アデノシ
ルメチオニン(SAM)およびDNA結合部位とそれぞれ相互作用するように設
計された阻害剤を製造できる。かかる誘導体は、メチル基転移酵素活性部位のい
ずれかの部分に標的化するように調製できる:N9位の修飾は、アデニン結合部
位に特異的であるが、C6アミンの修飾は、SAM部位に特異的である。
た。
て、保護ジアミン(11)による還元的アミン化を実施し、ここでのRvは、水
素またはCO2P’’(ここでのP’およびP’’は保護基である)である。こ
の反応により、二級アミン(12)が得られる。6−クロロプリンの添加により
、レジンに結合したアデニン付加物(13)が得られ、残りの官能基をレジン上
で誘導体化できるようになる。付加物を、濃縮形またはジクロロメタン中5%溶
液のトリフルオロ酢酸による処理などの、当分野で認識されている方法に従って
レジンから除去できる。
として存在する)を含む実施形態を示す。しかし、これらの立体異性体の僅か1
つが、生物活性を有し得る。本発明の化合物のジアステレオマー形を分離しなけ
ればならないことを回避するために、以下の反応スキーム5を使用できる。
存在するような)を含む化合物中のアデニンDNAメチル基転移酵素阻害活性の
検出に使用でき;この合成は、市販の純粋なD−またはL−アスパラギン酸を用
いて反復し、一方の立体異性体が、他方よりも有意に高い活性を有するような光
学的に純粋な形態を得ることができる。反応スキーム5に示したように、D,L
−アスパラギン酸(16)を、クロロギ酸ベンジルで処理し、N−カルボキシベ
ンジル保護アスパラギン酸(17)を得た。次いで、α−カルボン酸を、パラホ
ルムアルデヒドを使用してオキサゾリジノン(18)として保護した。クルティ
ウス転位を、ジフェニルホスホリルアジドを使用して残りのβ−カルボン酸上で
実施して、イソシナネート(19)を得た。これらの反応は、当分野で認識され
た合成法を含み;この点より先の化学反応は新規である。イソシアネート(19
)は、トリメチルシリルエタノール(20)を使用して捕獲し、Teoc(トリ
メチルシリルエトキシカルボニル)保護アミン(21)を得た。オキサゾリジノ
ンをナトリウムメトキシドを使用して開環し、メチルエステル(22)を得た。
次いで、Teoc保護基を、トリフルオロ酢酸を使用して除去し、モノ保護ジア
ミン(23)を得た。
、Rv=CO2Me、P’=CBzを有するレジン結合アデニン類似体(13)
およびRv=H、P’=CBzの(13)を合成した。
供する。本発明の医薬組成物は、それ自体既知の方法で、例えば、慣用的な混合
、溶解、造粒、糖衣錠製造、粉砕、乳化、カプセル化、封入、または凍結乾燥プ
ロセスの手段により製造できる。
の活性化合物の加工を容易にする、添加剤および補助剤を含む、1つまたはそれ
以上の生理学的に許容される担体を使用して、慣用的な方法で製剤化できる。適
切な製剤は、選択した投与経路に依存する。
トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、硝酸、安息香酸、クエン酸、酒石酸、
マレイン酸、ヨウ化水素酸、アルカン酸、例えば酢酸、HOOC−(CH2)n −CH3(ここでのnは0から4である)等の酸の塩を含む。無毒性医薬塩基付
加塩は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム等の塩基の塩を含む
。当業者は、多種多様な無毒性の医薬的に許容される付加塩を認識する。
、例えばハンク液、リンガー液、または生理食塩緩衝液中で製剤化できる。経粘
膜および経皮投与用の、透過する障壁に適切な透過剤が製剤中に使用される。か
かる透過剤は、一般に当分野で公知である。
される担体と配合することにより容易に製剤化できる。かかる担体により、本発
明の化合物は、処置する患者への経口摂取用の、錠剤、丸剤、糖衣錠、カプセル
剤、液剤、ゲル、シロップ、スラリー、懸濁剤等として製剤化できる。経口使用
する医薬調製物は、固体添加剤を用いて、所望により得られた混合物を摩砕し、
そして、所望であれば適切な補助剤を加えた後に、顆粒混合物を加工し、錠剤ま
たは糖衣錠コアを得ることができる。適切な添加剤は、特に、ラクトース、スク
ロース、マンニトール、またはソルビトールを含む糖などの充填剤;例えば、メ
イズデンプン、小麦デンプン、コメデンプン、ジャガイモデンプン、ゼラチン、
トラガカントガム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、
カルボキシメチルセルロースナトリウム、および/またはポリビニルピロリドン
(PVP)などのセルロース調製物である。所望であれば、架橋ポリビニルピロ
リドン、寒天、またはアルギニン酸またはその塩、例えばアルギン酸ナトリウム
などの崩壊剤を添加できる。
液を使用でき、これは所望によりアラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン
、カルボポールゲル、ポリエチレングリコール、および/または二酸化チタン、
ラッカー溶液、および適切な溶媒または溶媒混合物を含むことができる。染料ま
たは色素を、識別のために、または、活性化合物投与量の異なる組合せを特徴づ
けるために、錠剤または糖衣錠コーティングに添加できる。
、並びに、ゼラチンおよび可塑剤、例えばグリセロールまたはソルビトールから
なる軟封カプセル剤を含む。プッシュフィットカプセル剤は、ラクトースなどの
充填剤、デンプンなどの結合剤、および/またはタルクまたはステアリン酸マグ
ネシウムなどの潤滑剤、および所望により安定化剤と混合した、有効成分を含む
ことができる。軟カプセル剤では、活性化合物を、適切な液体、例えば脂肪油、
流動パラフィン、または液体ポリエチレングリコール中に溶解または懸濁できる
。さらに、安定化剤も添加できる。経口投与用の全ての製剤は、かかる投与に適
した投与量であるべきである。頬側投与のために、組成物は、慣用的な方法で製
剤化された錠剤またはトローチ剤の形をとることができる。
な噴射剤、例えばジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジク
ロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素または他の適切な気体を使用して、加圧
パックまたは噴霧器からのエアゾールスプレー提示形で送達される。加圧エアゾ
ールの場合、投与量単位は、バルブを施し、一定量を送達することにより決定で
きる。化合物の粉末混合物およびラクトースまたはデンプンなどの適切な粉末基
剤を含む、吸入器または通気器に使用するための例えばゼラチンのカプセルおよ
びカートリッジを製剤化できる。
剤化できる。注入用製剤は、単位投与形で、例えばアンプルまたは複数回投与容
器に、保存剤を加えて提示できる。組成物は、油または水性ベヒクル中の、懸濁
液、溶液またはエマルションのような形をとることができ、懸濁化剤、安定化剤
および/または分散化剤などの製剤化剤を含むことができる。
活性化合物の懸濁液は、適切な油性注入懸濁液として調製できる。適切な親油性
溶媒またはベヒクルは、ゴマ油などの脂肪油、または合成脂肪酸エステル、例え
ばオレイン酸エチルまたはトリグリセリド、またはリポソームを含む。水性注入
懸濁液は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ソルビトールまたはデキス
トランなどの懸濁液の粘度を増加する物質を含むことができる。所望により、懸
濁液はまた、適切な安定化剤または高濃度の溶液の調製が可能となるように化合
物の溶解度を増加する物質を含むことができる。別に、活性成分は、使用前に、
適切なベヒクル、例えば無菌で発熱性物質を含まない水で構成するための、粉末
形でもよい。化合物はまた、例えば、ココアバターまたは他のグリセリドなどの
慣用的な坐剤基剤を含む、坐剤または保持浣腸などの直腸組成物に製剤化できる
。
かる長時間作用する製剤は、インプラント(例えば皮下または筋肉内)または筋
肉内注入により投与できる。従って、例えば、化合物は、適切なポリマーまたは
疎水性材料(例えば許容可能な油中エマルションとして)またはイオン交換レジ
ンを用いて、またはやや融けにくい誘導体として、例えばやや融けにくい塩とし
て製剤化できる。
剤、水混和性有機ポリマー、および水相を含む共溶媒系である。共溶媒系は、V
PD共溶媒系であり得る。VPDは、無水エタノール中で容量を調整した、3%
w/vベンジルアルコール、8%w/v非極性界面活性ポリソルベート80、お
よび65%w/vポリエチレングリコール300の溶液である。VPD共溶媒系
(VPD:5W)は、水溶液中5%デキストロースで1:1に希釈したVPDか
らなる。この共溶媒系は、疎水性化合物を十分に溶解し、それ自体、全身投与時
に低い毒性をもたらす。天然には、共溶媒系の比率は、その溶解度および毒性特
徴を破壊することなく、かなり変化し得る。さらに、共溶媒成分の実体も変化し
得る:例えば、他の低毒性の非極性界面活性剤を、ポリソルベート80の代わり
に使用でき;ポリエチレングリコールの画分サイズは変更でき;他の生体適合性
ポリマーは、ポリエチレングリコール、例えばポリビニルピロリドンと交換でき
;そして、他の糖または多糖はデキストロースで代用できる。
ションは、疎水性薬物の送達ベヒクルまたは担体の公知の例である。ジメチルス
ルホキシドなどのある有機溶媒も使用できるが、通常、高い毒性を伴う。さらに
、化合物は、治療剤を含む固体疎水性ポリマーの半透過性マトリックスなどの持
続放出系を使用して送達できる。様々な持続放出材料が確立され、当業者には公
知である。持続放出カプセル剤は、その化学的性質に応じて、数週間から100
日間におよび化合物を放出する。治療剤の化学的性質および生物学的安定性に応
じて、タンパク質および核酸安定化のためのさらなる戦略を使用できる。
きる。かかる担体または添加剤の例は、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、様
々な糖、デンプン、セルロース誘導体、ゼラチン、およびポリエチレングリコー
ルなどのポリマーを含むがこれに限定されない。
医薬的に適合性の塩は、塩酸、硫酸、酢酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸
、リン酸、臭化水素酸、スルフィン酸、ギ酸、トルエンスルホン酸、メタンスル
ホン酸、硝酸、安息香酸、クエン酸、酒石酸、マレイン酸、ヨウ化水素酸、アル
カン酸、例えば酢酸、HOOC−(CH2)n−CH3(ここでのnは0から4
である)等を含むがこれに限定されない、多くの酸を用いて形成できる。塩は、
水性溶媒または対応する遊離塩基形である他のプロトン性溶媒中で、溶解度がよ
り高い傾向がある。無毒性の医薬塩基付加塩は、ナトリウム、カリウム、カルシ
ウム、アンモニウム等の塩基の塩を含む。当業者は、多種多様な無毒性の医薬的
に許容される付加塩を認識するだろう。
含む様々な手段を介して投与できる。製剤化および投与の技術は、「レミントン
の医薬科学」、Mack Publishing Co.、イーストン、PAに
見出すことができる。投与方式は、生体の所望の標的部位への送達が最大限とな
るように選択できる。適切な投与経路は、例えば、経口、直腸、経粘膜、経皮、
または腸内投与;筋肉内、皮下、髄内注入、並びに、くも膜下腔内、直接的血管
内、静脈内、腹腔内、鼻腔内、または眼内注入を含む、非経口送達を含むことが
できる。
放出製剤で、特定の組織への化合物の直接的注入により、投与できる。
成するに有効な量で含まれる組成物を含む。より特定すると、治療有効量は、処
置する被検者の既存の症状の発達を予防または寛解するに有効な量を意味する。
有効量の決定は、特に本明細書に提供した詳細な開示に照らして、当業者の十分
能力内である。
に開示したような、細胞培養アッセイから最初に推定できる。例えば、投与量は
、細胞培養物で決定したEC50(50%増加に有効な量)、すなわち細菌細胞
増殖の最大の阻害の半分を達成する試験化合物の濃度を含む、循環濃度範囲を達
成するように、動物モデルで製剤化できる。かかる情報を使用して、ヒトにおけ
る有用な投与量をより正確に決定できる。
な化合物の活性、年齢、体重、健康状態、性、食事、投与時間、投与経路、およ
び排泄速度、薬物組合せ、治療を受けている具体的な疾病の重度および処方医の
判断を含む、様々な因子に依存する。
または飲料水に加えてもよい。予め決定した投与量の薬物と共に動物の餌および
飲料水製品を製剤化することが簡便であり、よって、動物は、その食事と共に適
切な量の薬物を摂取する。また、動物が食すほぼ直前に、薬物を含むプレ混合物
を、餌または飲料水に加えることも簡便である。
学的利用能、低毒性、低い血清タンパク質結合および望ましいインビトロおよび
インビボ半減期を含むがこれに限定されない。アッセイを使用して、これらの望
ましい薬理特性を予測し得る。生物学的利用能の予測に使用するアッセイは、C
aco−2細胞単層を含むヒト腸細胞単層を横切る輸送を含む。血清タンパク質
結合は、アルブミン結合アッセイから予測し得る。かかるアッセイは、Orav
covaら(1996、H.Chromat.B 677:1から27)による
総説に記載されている。化合物の半減期は、化合物の投与頻度と反比例する。イ
ンビトロでの化合物の半減期は、KuhnzおよびGieschen(薬物代謝
および処分、(1998)第26号、1120から1127項)により記載のよ
うなミクロソーム半減期アッセイから予測し得る。
致死的な投与量)およびED50(個体群の50%に治療的に有効な投与量)を
決定するための、細胞培養物または実験動物での標準的な医薬手順により決定で
きる。毒性作用と治療作用の間の投与量の比は、治療係数であり、LD50とE
D50の間の比として表現できる。高い治療係数を示す化合物が好ましい。これ
らの細胞培養アッセイおよび動物試験から得られたデータを、ヒトに使用する、
一連の投与量の製剤化に使用できる。かかる化合物の投与量は、好ましくは、ほ
とんどまたは全く毒性をもたないED50を含む、一連の循環濃度内にある。投
与量は、使用した投与形および使用した投与経路に応じて、この範囲内で変化し
得る。正にその製剤、投与経路および投与量は、個々の医師により、患者の容態
の鑑みて選択できる(例えば、Finglら、1975、「治療薬の薬理基礎」
、第1章、1項参照)。
分な活性部分の血漿中レベルを提供できる。全身投与用の通常の患者投与量は、
100から2000mg/日の範囲である。患者の体表面積の点で記載すると、
通常投与量は、50から910mg/m2/日の範囲である。通常の平均血漿中
レベルは、0.1から1000μM内に維持すべきである。局所投与または選択
的取り込みの場合、化合物の有効局所濃度は、血漿中濃度に関連づけることがで
きない。
の調節因子である。本発明のアデニンDNAメチル基転移酵素阻害化合物の医薬
組成物は、放射線菌、炭疽菌、赤痢菌、ボツリヌス中毒、ブルセラ症、蜂巣織炎
、コレラ、結膜炎、膀胱炎、ジフテリア、細菌性心内膜炎、喉頭蓋、胃腸炎、鼻
疽、淋病、レジオネラ病、レプトスピラ症、細菌性髄膜炎、斑、細菌性肺炎、産
褥敗血症、リウマチ熱、ロッキー山紅斑熱、猩紅熱、連鎖球菌性咽頭炎、梅毒、
強縮、野兎病、腸チフス熱、チフス、および百日咳を含むがこれに限定されない
、動物およびヒトの両方の疾病の処置用の抗生物質として有用である。
考として取込む。
ではない。本発明は、本発明の個々の態様の説明と捉えられる、例示した実施形
態により範囲を限定されない。実際、本明細書で示し記載したものに加えて、本
発明の様々な変形が、前記および添付図面から当業者には明らかとなろう。かか
る変形は、添付の特許請求の範囲内に該当するものとする。
ロタイタープレートで調製した。
140μL)および6−クロロプリン(0.5MのDMF溶液30μl)を加え
た。各横列に、本明細書に開示したハロゲン化物のリストから選択したハロゲン
化物(1MのDMF溶液15μL)を加えた。
180μL)および6−クロロプリン(0.5MのDMF溶液10μl)を加え
た。各横列に、本明細書に開示したハロゲン化物のリストから選択したハロゲン
化物(1MのDMF溶液5μL)を加えた。
温まで冷却し、第二の合成反応を以下のように実施した。
、3つの異なるアミン(1MのDMF溶液5μL)を加えた。
た、1つのアミン(1MのDMF溶液5μL)を加えた。
温まで冷却し、各ウェルを別々に冷却し、溶液の最終容量を300μLに調整し
た(蒸発で失った溶媒を交換)。
菌増殖アッセイを使用して試験した。
ル基転移酵素阻害活性についてスクリーニングした。メチル基転移酵素阻害活性
を示し、ジフェニルボリン酸エタノールアミンエステルに共有結合的に連結した
C6アミノ基を有する化合物を、以下の反応スキームに従って関連類似体の調製
のために塩基化合物として使用した。
mmol/DMF)に溶かした。
化物(R−X)を加えた。反応液を45℃または95℃まで加熱し(ハロゲン化
物が低温で反応しない場合)、18時間撹拌した。この時間の後、薄層クロマト
グラフィーを実施し(溶媒としてジクロロメタン中2%から5%メタノールを使
用)、反応混合物中に残留した出発物質はほとんどまたは全く示されなかった。
反応液を室温まで冷却し、固体をろ過により除去し、乾燥ジメチルホルムアミド
(DMF)で洗浄した。ろ液を得、全ての残留DMFを真空で除去すると、油状
物として粗生成物が得られた。生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(
溶媒としてジクロロメタン中2%から5%メタノールを使用)で精製した。N−
9位置異性体が、混合物として溶出したN−9およびN−7位置異性体の組合せ
の前に純粋な画分として溶出された。純粋なN−9異性体を含む画分を合わせ、
溶媒を真空で除去すると、中間体生成物2bから2eが固体または油状物として
得られ、これは静置すると固形化した。
キル−6−クロロプリン(2bから2e)を、乾燥DMF(0.03から0.5
mmol/mL)に、アルゴン下で室温で溶かした。炭酸カリウム(K2CO3 ;1.5から2当量)、次いで1当量のジフェニルボリン酸エタノールアミンエ
ステルを加えた。反応液を90から95℃まで加熱し、18時間撹拌した。混合
物を室温まで冷却し、固体を上記のようにろ過により除去した。これらの化合物
の構造を、1H−NMR、13C−NMRおよび2次元NMR分光法、例えばH
MQCおよびHMBCを使用して確認した。
bから2e)を、1−ブタノール(0.1mmol/mL)にアルゴン下で室温
で溶かした。3当量のジイソプロピルエチルアミン、次いで1.2当量のアルキ
ルハロゲン化物を加えた。この反応混合物を110℃まで加熱し、18時間撹拌
した。次いで、反応液を室温まで冷却し、溶媒を真空で除去した。残渣をシリカ
カラムクロマトグラフィー(溶媒としてジクロロメタン中2%から5%メタノー
ル溶液を使用)で精製した。生成物の画分を集め、溶媒を真空で除去すると、白
色固体が残った。
あり、ホウ素は4面体であることは当分野で公知である。従って、本発明のアデ
ニンDNAメチル基転移酵素阻害化合物の環状および線形類似体は、追加の阻害
化合物の開発に有利であり得る。
を含む、非精製調製物を、16.7mMに希釈し、粗混合物として直接使用した
。
のように実施した。化合物(3a)から(3e)は、これらのアッセイで以下の
結果を示した。
セイ使用して得られた。
活性を示さない、アデニン特異的DNAメチル基転移酵素であることが実証され
る。
イブラリーのスクリーニング中に見られるリードの最適化により開発した。
3) 6−クロロプリンを、2当量のジイソプロピルエチルアミン(N(iPr)2 Et)を含むn−ブタノール中で、S−(−)−2−(ジフェニルメチル)−ピ
ロリジンと合わせた。反応液を105℃まで加熱し、24時間反応させた。溶媒
を反応混合物から真空で除去し、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーによ
り精製した。
、R−(+)−α,α−ジフェニル−2−ピロリジンメタノールと合わせた。反
応液を95℃まで加熱し、24時間反応させた。溶媒を反応混合物から真空で除
去し、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。
流した。蒸留を含む精製後、得られた2−メチルアミノエステルピロリジンを、
乾燥エーテル中室温で18時間、過剰のリチウムフェノキシド(PhLi)と合
わせると、標題化合物が得られた。
でラネーニッケル(RaNi)で処理し、2時間加熱還流した。精製により、4
−アミノ−6−ヒドロキシピリミジンが得られ、これをオキシ塩化リンおよびN
,N−ジエチルアニリンと合わせ、4時間加熱還流すると、4−アミノ−6−ク
ロロピリミジンが得られた。この生成物を、ジイソプロピルアミンを含むトルエ
ン中で、ジフェニルボリン酸エタノールアミンエステルと合わせ、一晩加熱還流
すると、標題化合物が得られた。
で3.5時間加熱還流し、精製後、4−アミノ−5−ニトリルイミダゾールが得
られた。これをHClで飽和したエタノール中に一晩懸濁し、精製すると、4−
アミノ−5−エチルイミノエステルイミダゾール塩酸塩が得られた。これを一晩
テトラヒドロフラン(THF)中ジフェニルボリン酸エタノールアミンエステル
と合わせると、標題化合物が得られた。
示したように作成した。化合物78を、加熱振盪器中、メタノール中1当量のア
ルデヒド(またはケトン)と25℃で合わせた。反応は2通り準備した。1時間
反応後、BH3−レジンを加え、混合物を一晩反応させた。1セットの反応液に
、以下のアルデヒドの1つをさらに1当量加えた: シクロヘキサンカルボキシアルデヒド; 3−フルアルデヒド; 1−メチル−2−ピロールカルボキシアルデヒド; ヒドロシンナムアルデヒド; 4−ピリジンカルボキシアルデヒド; 2−フェニルプロピオンアルデヒド; フェニルアセトアルデヒド; m−アニスアルデヒド; ヘプタアルデヒド; 3−ニトロベンズアルデヒド; 3−フェニルブチルアルデヒド; 3−ピリジルアセトアルデヒドN−オキシド; エチルレボイリネート; エチル−2−エチルアセトアセトン; 4−アセチル酪酸エチル; プロピオニル酢酸エチル; エチル2−ベンジルアセトアセトン; 1−フェニル−2−ペンタノン; 1−カルベトキシ−4−ピペリドン; N−アセトニルフタルイミド; 2−フルオロフェニルアセトン; 4−(3−オキソブチル)フェニルアセテート。
アルキル化(R=H、R’=アルキル、アリール)またはジアルキル化(R=R
’=アルキルまたはアリール)されている。
と、N6ライブラリーを作成するのに使用され上記に示したアミンを、トリメチ
ルアルミニウム(AlMe3)の存在下で、ジクロロメタン中50℃で一晩反応
することにより作成された。溶媒を蒸発により除去し、残渣をアセトニトリルに
溶かし、ヨウ化トリメチルシリルで一晩処理した。反応液を、メタノールを添加
し、溶媒を除去し、エーテルと水/酢酸(7:3)の間に残渣を分配し、生成物
を水層に抽出することにより後処理した。
害剤のいくつかの1つの共通の成分は、ジフェニルボリン酸エステルである。従
って、このエステルに基づいた数個の追加の化合物を以下のように調製した。こ
れらの化合物は以下の構造を有する:
ロフランまたはジエチルエーテルにアルゴン下で溶かし、−78℃まで冷却した
。テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、シクロヘキサンまたはこれらの溶媒
の混合物中の、適切なフェニルグリニャール試薬(2モル当量)を滴下して冷反
応液に加えた。反応液を室温まで加温し、一晩撹拌した。ジエチルエーテルを反
応液に加え、反応液を、1N塩酸をゆっくりと加えることにより加水分解した。
層を分離し、有機層を飽和NaCl水で洗浄した。有機層を、硫酸マグネシウム
(MgSO4)で乾燥し、ろ過し、溶媒を真空で除去すると、透明な油状物とし
て粗生成物が得られた。標題化合物のこの粗調製物を、次の段階の合成に直接使
用した。
℃から室温で一晩; ii)EtOH、8−ヒドロキシキノリン、室温; iii)EtOH、2−アミノエタノール、室温。
水素、低級アルキル、アリールまたは置換アリール、低級アルコキシ、低級アル
コキシアルキル、またはシクロアルキルまたはシクロアルキルアルコキシであり
得、ここでの各シクロアルキル基は、3から7員を有し、シクロアルキル基メン
バーの2つまでが、所望により、酸素および窒素から選択したヘテロ原子であり
、ここでの、アルキル、アリールまたはシクロアルキル基のいずれかのメンバー
が、所望により、ハロゲン、低級アルキルまたは低級アルコキシ、アリールまた
は置換アリール、ハロゲン化物、ニトロ、ニトロソ、アルデヒド、カルボン酸、
エステル、アミド、またはスルフェートにより置換されている。
のエタノール中1M 8−ヒドロキシキノリンで処理した。溶液から沈降した生
成物または溶液を濃縮し、放置して結晶化し、一旦結晶が形成されれば;生成物
をろ過により集め、エタノールで洗浄した。
のエタノール中1Mエタノールアミンで処理した。溶液から沈降した生成物また
は溶液を濃縮し、放置して結晶化し;一旦結晶が形成されれば、生成物をろ過に
より集め、エタノールで洗浄した。
タスを使用して本発明のインビボアッセイを使用して試験し、化合物(1)、(
2)、(4)および(5)を、Bacillus subtilisに対する細
胞増殖阻害について試験した。IC50値を、表IIに示す。
定な固体として単離される。本発明のアデニンDNAメチル基転移酵素阻害剤の
さらなる特定の実施形態は、これらの追加の特徴を有する関連化合物を含む: 1)縮合環および置換縮合環を含む、オルト、メタ、およびパラ位のいずれか
または組合せの、フェニル環上に様々な置換基を有する類似体 2)1つまたは両方のフェニル基の代わりに、様々な環サイズの芳香族へテロ
環、置換へテロ環、縮合へテロ環および置換縮合へテロ環を有する類似体; 3)上記の1)および2)に記載の芳香族系の組合せを使用した、ホウ素原子
に結合した2つの非同一な芳香族環を有する類似体; 4)任意の可能な位置に様々な置換基を含むキノリン(9)を使用して調製し
た類似体、或いは、任意の可能な位置に1つまたはそれ以上のヘテロ原子を含む
縮合へテロ芳香族環を含む構造類似体、或いは、任意の可能な位置に1つまたは
それ以上のヘテロ原子を含むおよび任意の可能な位置に様々な置換基を含む縮合
へテロ芳香族環;および 5)(10)の2−アミノエタノールのエチレン基のC−1およびC−2位の
いずれかまたは両方に置換基を有する類似体。
形または代替物は、添付の特許請求の範囲に示したような本発明の精神および範
囲内であることを理解すべきである。
を示す。
Claims (20)
- 【請求項1】 式 【化1】 [式中、 R1、R2、およびR3は、同じまたは異なり、独立的に、水素、低級アルキル
、アリールまたは置換アリール、低級アルコキシ、低級アルコキシアルキル、ま
たはシクロアルキルまたはシクロアルキルアルコキシであり、ここでの各シクロ
アルキル基は3から7員を有し、シクロアルキルメンバーの2つまでが所望によ
り、酸素および窒素から選択したヘテロ原子であり、アルキル、アリールまたは
シクロアルキル基のいずれかのメンバーが、所望により、ハロゲン、低級アルキ
ルまたは低級アルコキシ、アリールまたは置換アリールにより置換されており、
そして R3は、リボース、デオキシリボースまたはそのリン酸化誘導体であり得、 R1、R2およびR3は、全てが水素というわけではなく、そして R3は、リボース、デオキシリボースまたはそのリン酸化誘導体であり、R1 またはR2の一方は水素ではない] で示される化合物またはその医薬的に許容される塩。 - 【請求項2】 R1およびR2は、同じまたは異なり、独立的に、水素、ヒ
スタミン二塩酸塩、ノルフェニレフリン塩酸塩、1,2−ジアミノプロパン、5
−アミノ−1,3,3−トリメチルシクロヘキサンメチル−アミン、3−イソプ
ロポキシプロピルアミン、ジフェニルボリン酸、エタノールアミンエステル、2
−(2−アミノエチルアミノ)−エタノール、テトラヒドロフルフリルアミン、
5−メチルトリプタミン塩酸塩、3,3−ジフェニルプロピルアミン、1−(3
−アミノプロピル)−2−ピロリジノン、2−(2−アミノエチル)−1−メチ
ルピロリジン、2−(アミノメチル)ベンズイミダゾール二塩酸塩水和物、2,
2,2−トリフルオロエチルアミン、塩酸塩、L−カルノシン、(R)−(−)
−1−アミノ−2−プロパノール、2−(1−シクロヘキセニル)エチルアミン
、4−(トリフルオロメチル)ベンジルアミン、2,5−ジクロロアミルアミン
塩酸塩、(+/−)−4−アミノ−3−ヒドロキシ酪酸、N,N−ジメチルエチ
レンジアミン、3,3−ジメチルブチルアミン、1,4−ジアミノ−2−ブタノ
ン二塩酸塩、アミノメチル安息香酸、アミノヒドロキシメチルプロパンジオール
、2−(アミノエチル)ピリジン、アミノブタノール、アダマンタミン、アミノ
ヘキサン酸、N−ベンジルエタノールアミン、6−アミノ酪酸エチル、塩酸塩、
エチレンジアミン、または2−(1−シクロヘキセニル)エチルアミンである、
請求項1に記載の化合物。 - 【請求項3】 R3は、4−ヨード酪酸エチル、1−ブロモ−3−フェニル
プロパン、臭化シンナミル、2−クロロエチルホスホン酸、2−(2−クロロア
セトアミド)−4−チアゾール−酢酸エチル、4−(2−クロロエチル)モルホ
リン塩酸塩、臭化(2−ブロモエチル)トリメチルアンモニウム、4−クロロフ
ェニル2−ブロモエチルエーテル、N−(3−ブロモプロピル)フタルイミド、
2−クロロエチル、イソシアネート、2−クロロ−N,N−ジメチルアセトアセ
タミド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−ブロモ−2
’−ヒドロキシ−5’−ニトロアセトアニリド、3−(2−ブロモエチル)イン
ドール、5−クロロ−2−ペンタノンエチレンケタール、2−クロロエチルエチ
ルスルフィド、3−クロロ−N−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロピオンア
ミド、L−1−p−トシルアミノ−2−フェニルエチルクロロメチルケトン、2
−(2−ブロモエチル)−1,3−ジオキソラン、2−(ブロモメチル)アクリ
ル酸エチル、2−(2−(2−クロルエチオキシ)エトキシ)エタノール、(3
−クロロプロピル)トリメトキシシラン、クロラムフェニコール、4−(クロロ
メチル)安息香酸、ブロモエチルアミン塩酸塩、エピブロモヒドリン、ヨードペ
ンタン、または臭化ベンジルである、請求項1に記載の化合物。 - 【請求項4】 R1はHであり、R2は(2−ジフェニルボリン酸エステル
)エチルまたはジフェニルプロピルであり、R3は、H、2−(4−モルホリニ
ル)−エチル、3−(N−フタロイル)−アミノプロピル、2−(2−(2−ヒ
ドロキシエトキシ)エトキシ)エチル、またはエチル−2−(アクリレート)−
メチルである、請求項1に記載の化合物。 - 【請求項5】 R1はHであり、R2は(S−ホモシステイニル)メチルで
あり、R3は、リボース、5’ホスホリルリボース、デオキシリボースまたは5
’ホスホリルデオキシリボースである、請求項1に記載の化合物。 - 【請求項6】 R3はHであり、R1およびR2は、共に、2−(ジフェニ
ルメチル)シクロペンチルまたは2−(ジフェニルヒドロキシメチル)シクロペ
ンチルである、請求項1に記載の化合物。 - 【請求項7】 R1はHであり、R2はアラニルブチルエステル、2−アル
キルケトン−2−アミノエチル、2−アミノエチルまたは一または二置換2−ア
ミノエチルであり、R3は2−(4−モルホリニル)−エチルである、請求項1
に記載の化合物。 - 【請求項8】 R1およびR2は同じまたは異なり、独立的に、水素、ヒス
タミン二塩酸塩、ノルフェニレフリン塩酸塩、1,2−ジアミノプロパン、5−
アミノ−1,3,3−トリメチルシクロヘキサンメチル−アミン、3−イソプロ
ポキシプロピルアミン、ジフェニルボリン酸、エタノールアミンエステル、2−
(2−アミノエチルアミノ)−エタノール、テトラヒドロフルフリルアミン、5
−メチルトリプタミン塩酸塩、3,3−ジフェニルプロピルアミン、1−(3−
アミノプロピル)−2−ピロリジノン、2−(2−アミノエチル)−1−メチル
ピロリジン、2−(アミノメチル)ベンズイミダゾール二塩酸塩水和物、2,2
,2−トリフルオロエチルアミン、塩酸塩、L−カルノシン、(R)−(−)−
1−アミノ−2−プロパノール、2−(1−シクロヘキセニル)エチルアミン、
4−(トリフルオロメチル)ベンジルアミン、2,5−ジクロロアミルアミン塩
酸塩、(+/−)−4−アミノ−3−ヒドロキシ酪酸、N,N−ジメチルエチレ
ンジアミン、3,3−ジメチルブチルアミン、1,4−ジアミノ−2−ブタノン
二塩酸塩、アミノメチル安息香酸、アミノヒドロキシメチルプロパンジオール、
2−(アミノエチル)ピリジン、アミノブタノール、アダマンタミン、アミノヘ
キサン酸、N−ベンジルエタノールアミン、6−アミノ酪酸エチル、塩酸塩、エ
チレンジアミン、または2−(1−シクロヘキセニル)エチルアミンであり、R 3 は、4−ヨード酪酸メチル、1−ブロモ−3−フェニルプロパン、臭化シンナ
ミル、2−クロロエチルホスホン酸、2−(2−クロロアセトアミド)−4−チ
アゾール−酢酸エチル、4−(2−クロロエチル)モルホリン塩酸塩、臭化(2
−ブロモエチル)トリメチルアンモニウム、4−クロロフェニル2−ブロモエチ
ルエーテル、N−(3−ブロモプロピル)フタルイミド、2−クロロエチル、イ
ソシアネート、2−クロロ−N,N−ジメチルアセトアセタミド、3−クロロ−
2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−ブロモ−2’−ヒドロキシ−5’
−ニトロアセトアニリド、3−(2−ブロモエチル)インドール、5−クロロ−
2−ペンタノンエチレンケタール、2−クロロエチルエチルスルフィド、3−ク
ロロ−N−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロピオンアミド、L−1−p−ト
シルアミノ−2−フェニルエチルクロロメチルケトン、2−(2−ブロモエチル
)−1,3−ジオキソラン、2−(ブロモメチル)アクリル酸エチル、2−(2
−(2−クロロエチオキシ)エトキシ)エタノール、(3−クロルプロピル)ト
リメトキシシラン、クロラムフェニコール、4−(クロロメチル)安息香酸、ブ
ロモエチルアミン塩酸塩、エピブロモヒドリン、ヨードペンタン、または臭化ベ
ンジルである、請求項1に記載の化合物。 - 【請求項9】 6−N−(ジフェニルボリン酸エステル)−エチル−アデニ
ン、6−N−(ジフェニルボリン酸エステル)−エチル−9−(2−(4−モル
ホリニル)−エチル)−アデニン、6−N−(ジフェニルボリン酸エステル)−
エチル−9−(3−(N−フタロイル)−アミノプロピル)−アデニン、6−N
−(ジフェニルボリン酸エステル)−エチル−9−(2−(2−(2−ヒドロキ
シエトキシ)エトキシ)エチル)−アデニン、および6−N−(ジフェニルボリ
ン酸エステル)−エチル−9−(エチル−2−アクリレート)−メチル−アデニ
ンから選択する、請求項1に記載の化合物。 - 【請求項10】 少なくとも1つの医薬的に許容される担体または添加剤と
配合した、請求項1に記載の化合物を含む医薬組成物。 - 【請求項11】 アデニンDNAメチル基転移酵素を発現する病原細菌によ
る感染に関連した疾病または疾患の処置法であって、前記方法は、かかる処置を
必要とする患者に、治療有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む
、前記方法。 - 【請求項12】 病原細菌による疾病または疾患に関連した感染は、黄色ブ
ドウ菌(Staphylococcus aureus);スタフィロコッカス
・サプロフィチカス(Staphylococcus saprophytic
us);化膿連鎖球菌(Streptococcus pyrogenes);
ストレプトコッカス・アガラクティエ(Streptococcus agal
actiae);肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumon
iae);炭疽菌(Bacillus anthracis);ジフテリア菌(
Corynebacterium diphtheria);ウェルシュ菌(C
lostridium perfringens);ボツリヌス菌(Clost
ridium botulinum);破傷風菌(Clostridium t
etani);淋菌(Neisseria gonorrhoeae);髄膜炎
菌(Neisseria meningitidis);緑膿菌(Pseudo
monas aeruginosa);レジオネラ菌(Legionella
pneumophila);大腸菌(Escherichia coli);ペ
スト菌(Yersinia pestis);ヘモフィラスウイルス(Hemo
philus influenzae);ヘリコバクター・ピロリ菌(Heli
cobacter pylori);カンピロバクター・フィタス菌(Camp
ylobacter fetus);コレラ菌(Vibrio cholera
e);腸炎ビブリオ(Vibrio parahemolyticus);トレ
ポメナ・パリダム(Trepomena pallidum);アクチノミセス
・イズラエリ(Actinomyces israelii);発疹チフスリケ
ッチア(Rickettsia prowazekii);ロッキー山紅斑熱リ
ケッチア(Rickettsia rickettsii);トラコーマ・クラ
ミジア(Chlamydia trachomatis);オウム病クラミジア
(Chlamydia psittaci);ウシ流産菌(Brucella
abortus)またはアグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agroba
cterium tumefaciens)である、請求項11に記載の方法。 - 【請求項13】 式 【化2】 [式中、 Ra、RbおよびRcは、同じまたは異なり、独立的に、水素、ハロゲン、ニト
ロ、ニトロソ、低級アルキル、アリールまたは置換アリール、低級アルコキシ、
低級アルコキシアルキル、またはシクロアルキルまたはシクロアルキルアルコキ
シであり、ここでの各シクロアルキル基は、3から7員を有し、シクロアルキル
メンバーの2つまでが所望により、硫黄、酸素および窒素から選択したヘテロ原
子であり、アルキル、アリールまたはシクロアルキル基のいずれかのメンバーが
、所望により、ハロゲン、低級アルキルまたは低級アルコキシ、アリールまたは
置換アリール、ハロゲン、ニトロ、ニトロソ、アルデヒド、カルボン酸、アミド
、エステル、またはスルフェートにより置換されているか、またはRa、Rbお
よびRcは、芳香族、脂肪族、ヘテロ芳香族、ヘテロ脂肪族環構造またはその置
換実施形態により接続し得、 Ar1およびAr2は、同じまたは異なり、各々独立的に、アリール、または
、1つまたは複数の位置で、ハロゲン、ニトロ、ニトロソ、低級アルキル、アリ
ールまたは置換アリール、低級アルコキシ、低級アルコキシアルキル、またはシ
クロアルキルまたはシクロアルキルアルコキシにより置換されたアリールであり
、ここでの各シクロアルキル基は、3から7員を有し、シクロアルキルメンバー
の2つまでが所望により、硫黄、酸素および窒素から選択したヘテロ原子であり
、アルキル、アリールまたはシクロアルキル基のいずれかのメンバーが、所望に
より、ハロゲン、低級アルキルまたは低級アルコキシ、アリールまたは置換アリ
ール、ハロゲン、ニトロ、ニトロソ、アルデヒド、カルボン酸、アミド、エステ
ル、またはスルフェートにより置換されており、そして 結合1および結合2は、独立的に、単結合または二重結合である] で示される化合物またはその医薬的に許容される塩。 - 【請求項14】 ジ−(p−フルオロフェニル)ボリン酸8−ヒドロキシキ
ニリンエステル、ジ−(p−クロロフェニル)ボリン酸8−ヒドロキシキニリン
エステル、ジフェニルボリン酸8−ヒドロキシキニリンエステル、ジ−(p−フ
ルオロフェニル)ボリン酸エタノールアミンエステル、およびジ−(p−クロロ
フェニル)ボリン酸エタノールアミンエステルから選択した、請求項14に記載
の化合物。 - 【請求項15】 少なくとも1つの医薬的に許容される担体または添加剤と
配合した請求項1に記載の化合物を含む医薬組成物。 - 【請求項16】 アデニンDNAメチル基転移酵素を発現する病原細菌によ
る感染に関連した疾病または疾患の処置法であって、前記方法は、かかる処置を
必要とする患者に、治療有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む
、前記方法。 - 【請求項17】 病原細菌による疾病または疾患に関連した感染は、黄色ブ
ドウ菌(Staphylococcus aureus);Staphyloc
occus saprophyticus;化膿連鎖球菌(Streptoco
ccus pyrogenes);Streptococcus agalac
tiae;肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae
);炭疽菌(Bacillus anthracis);ジフテリア菌(Cor
ynebacterium diphtheria);ウェルシュ菌(Clos
tridium perfringens);ボツリヌス菌(Clostrid
ium botulinum);破傷風菌(Clostridium teta
ni);淋菌(Neisseria gonorrhoeae);髄膜炎菌(N
eisseria meningitidis);緑膿菌(Pseudomon
as aeruginosa);レジオネラ菌(Legionella pne
umophila);大腸菌(Escherichia coli);ペスト菌
(Yersinia pestis);ヘモフィラスウイルス(Hemophi
lus influenzae);ヘリコバクターピロリ菌(Helicoba
cter pylori);カンピロバクターフィタス菌(Campyloba
cter fetus);コレラ菌(Vibrio cholerae);腸炎
ビブリオ(Vibrio parahemolyticus);Trepome
na pallidum;Actinomyces israelii;発疹チ
フスリケッチア(Rickettsia prowazekii);ロッキー山
紅斑熱リケッチア(Rickettsia rickettsii);トラコー
マ・クラミジア(Chlamydia trachomatis);オウム病ク
ラミジア(Chlamydia psittaci);ウシ流産菌(Bruce
lla abortus)またはAgrobacterium tumefac
iensである、請求項11に記載の方法。 - 【請求項18】 請求項1に記載の複数の化合物を含むコンビナトリアルラ
イブラリー。 - 【請求項19】 請求項13に記載の複数の化合物を含むコンビナトリアル
ライブラリー。 - 【請求項20】 病原性細菌による感染に関連した疾病または疾患に罹患す
る患者を処置するための、容器中の請求項10に記載の医薬組成物および前記組
成物の使用説明書を含む、パッケージングされた医薬組成物。
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