JP2003501109A - μO−コノペプチドおよび局所麻酔剤としてのその使用 - Google Patents

μO−コノペプチドおよび局所麻酔剤としてのその使用

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、新しいμO−コノペプチド、それらのコード配列およびそれらのプロペプチド、および痛みを治療するための局所麻酔剤としてのμO−コノペプチドの使用に指向される。該μO−コノペプチドは、長時間持続性の麻酔活性を有し、特に、脊椎麻酔に有用であり、それは、術後痛のために急性にまたは重篤な慢性痛の状況または上皮組織における痛みの治療のために、髄腔内ポンプを介してのいずれでも投与される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、メリーランド州ベセスダのアメリカ国立予防衛生研究所の国立一般
医学研究所(National Institute of General Medical Sciences)によって授け
られた助成金番号GM48677下の政府援助によりなされた。合衆国政府は本
発明にある種の権利を有する。
【0002】発明の背景 本発明は、痛みを治療するための局所麻酔剤としてのμO−コノペプチドの使
用に指向される。μO−コノペプチドは、長時間持続性の麻酔活性を有し、特に
、脊椎麻酔に有用であり、それは、術後痛について急性にまたは重篤な慢性痛状
況について髄腔内ポンプを介してのいずれでも投与される。本発明は、新しいμ
O−コノペプチド、それらのコード配列およびそれらのプロペプチドにさらに指
向される。
【0003】 本発明の背景を説明するために、また特に、実施に関するさらなる詳細を提供
する場合において、本明細書中で用いる刊行物および他の資料は、出典明示して
本明細書の一部とみなし、利便性のため、以下の本文中では著者および日付によ
って参照して、添付の参考文献リストにおいて各々分類した。
【0004】 コーヌス(Conus)は、被食体に毒液を注入する捕食性海洋腹足動物(巻貝)
の属である。有毒なイモガイ(cone snail)は、高度に発達した毒液器官を用い
て、有毒なコノトキシンのそれらのカクテルをそれらの被食体に送達する。Conu
s Magusのごとき捕魚性種において、該イモガイは、そのサイホン中の化学的感
覚器を用いて魚の存在を検知し、閉められる場合その口を十分に延ばし、毒液を
含有する中空の銛様の歯を放つ。これは、魚を不動とさせ、イモガイが付属のフ
ィラメントを介してその口にそれを巻き込むのを可能とする。コーヌスおよびそ
れらの毒液に関する一般的な情報については、ウエブサイトアドレス http://gr
imwade.biochem.unimelb.edu.au/cone/ referenc.htmlを参照されたし。被食体
捕捉は、特殊なイオンチャネルおよび受容体サブタイプを標的とするペプチドの
精巧な蓄積を通して達成される。各コーヌス種の毒液は、50〜200ペプチド
のユニークな組を含有するらしい。毒液の組成は、種間および各種内の個々の巻
貝間で大きく異なり、各々は、その被食体を麻痺させるように最適に進化してい
る。毒液の有効成分は、小さなペプチド毒素、典型的には長さが12〜30個の
アミノ酸残基で、高密度のジスルフィド結合のために典型的には高度に制限され
たペプチドである。
【0005】 該毒液は、分離される場合、ある範囲の生物学的活性を示し;マウスに注射さ
れる場合、それらはある範囲のショックないし抑制の生理学的な応答を得る非常
に多数の異なるペプチドよりなる。最近の研究の焦点となっている毒液の麻痺性
成分は、α−、ω−およびμ−コノトキシンである。これらのコノトキシンの全
てが、神経伝達を妨害することによって作用するが、各々は、プロセスの異なる
点を標的として、これを達成する。該α−コノトキシンは、ニコチン性のリガン
ド感受性(ligand gated)チャネルを標的とし、該μ−コノトキシンは、電位依
存性(voltage-gated)ナトリウムチャネルを標的とし、ω−コノトキシンは、
電位依存性カルシウムチャネルを標的とする(Oliveraら、1985)。例えば
、結合は、α−、αA−およびφ−コノトキシンとニコチン性リガンド感受性イ
オンチャネルとの間;ω−コノトキシンと電位依存性カルシウムチャネルとの間
;μ−コノトキシンと電位依存性ナトリウムチャネルとの間;δ−コノトキシン
と電位依存性ナトリウムとの間;κ−コノトキシンと電位依存性カリウムチャネ
ルとの間;コナントキン(conantokin)とリガンド感受性グルタミン酸(NMD
A)チャネルとの間で確立されている。コーヌスペプチドおよびそれらのアミノ
酸配列の部分的なリストについては、ウェブサイトアドレスhttp://pir.georget
own.edu.を参照されたし。
【0006】 しかしながら、これらのペプチドの少数だけの構造および機能が現在決定され
ている。機能が決定されたペプチドでは、3つのクラスの標的:電位依存性イオ
ンチャネル;リガンド感受性イオンチャネルおよびGタンパク結合受容体が評価
された。
【0007】 電位依存性イオンチャネルを標的とするコーヌスペプチドには、ナトリウムチ
ャネルの不活性化を遅延させるもの、ならびにナトリウムチャネル、カルシウム
チャネルおよびカリウムチャネルに特異的なブロッカーが含まれる。リガンド感
受性イオンチャネルを標的とするペプチドには、NMDAおよびセロトニン受容
体のアンタゴニスト、ならびに競合的および非競合的なニコチン性受容体アンタ
ゴニストが含まれる。G−タンパク受容体に作用するペプチドには、ニューロテ
ンシンおよびバソプレシンの受容体アゴニストが含まれる。コノトキシンの新し
い医薬上の選択性は、少なくとも部分的に、ジスルフィド・ループ内の超可変性
アミノ酸と結合した特異的ジスルフィド結合骨格によって規定される(概説につ
きMcIntoshら、1998参照)。
【0008】 痛み応答は、敵対する状況および組織損傷の個人を警告する保護的反射系であ
る。哺乳動物における臨床的に重要な急性または慢性の痛みの起源は異なるが、
生化学的および神経学的な経路は同様である。痛みおよびその管理に関する以下
の言及において、焦点は主としてヒトであるが、しかしながら、痛みの概念は哺
乳動物に適用でき、かかる痛みの管理は獣医医薬に適用できると理解されるべき
である。
【0009】 急性痛は、手術および外傷としばしば関連付けられる。急性の術後痛の強さは
、行われた外科的手順の大きさ、個人の痛みの感受性、および手術中に使用され
た麻酔管理のタイプに依存してかなり変化する。一般的には、胸部および上腹部
領域の主要な手術は、最強の術後痛を引き起こす。また、広範囲の整形外科的手
術は、強い術後痛を生じる。
【0010】 慢性の痛みは、いずれの公知のまたは起こり得る身体的な原因の攻撃を長続き
させる長時間持続性の痛みである。それは、公知の損傷または疾患後に引き起こ
され、それはいずれの公知の身体的原因なくしても引き起こされ得る。さらに、
いくらかの型の関節炎を生じ得る慢性炎症のごとき公知の組織病理学を伴いかね
ないか、あるいは慢性痛の原因であることが疑わしいまたは知られている損傷組
織の治療後に長く生じかねない。慢性痛は非常に一般的な概念であり、骨格筋系
、内臓器官、皮膚および神経系に関連した数種類の慢性痛が存在する。
【0011】 神経障害性痛(neuropathic pain)は、慢性痛の形態として引き起こされ、手
術および偶発的な外傷後のもののごとき急性疾患下にて生じ得る。神経障害性痛
は、末梢および/または中枢神経系の異常な機能性から起因する痛みとして定義
できる。この異常な機能性の非常に重要な成分は、末梢または中枢神経系のいず
れかにおける痛みに関連した神経細胞の過度の応答である。この過度の応答は、
痛みに対する感受性の増大、すなわち、痛覚過敏症または異常痛症として行動的
に示され、その双方は、慢性神経障害性痛および急性炎症性痛において生じ得る
。ある種の例は、灼熱痛からの痛みであり、ここに、皮膚への軽い接触が過剰に
ヒリヒリする痛みとして感じられる(異常痛症)か、または通常の緩和な痛みが
耐えがたいものとして経験される(痛覚過敏症)。神経障害性痛は、末梢神経に
対するまたは中枢神経系の領域に対する損傷の結果であると考えられている。し
かしながら、また、神経系命令(call)の痛みに関連する異常な機能性は、ある
タイプの関節炎のごとき慢性炎症性疾患および糖尿病のごとき代謝障害ならびに
急性炎症性疾患で生じる。かくして、炎症と関連付けられる慢性痛ならびに炎症
と関連付けられる急性痛の多数のタイプは、少なくとも部分的に神経障害性痛で
あると考えられる。
【0012】 痛み治療の近年の概念は、痛みが軽減されるより容易に予防されるので、予防
方法の重要性を強調する。さらに、痛みに関連するホルモンストレス応答は、患
者に有害であると考えられ、治癒過程および全体の回復を障害し、一般的には回
避されるべきものである。
【0013】 一般的な麻酔剤として使用される化合物は、意識の喪失を生じることによって
痛みを軽減するが、局所麻酔剤は、体内の投与の局在化領域において感覚の喪失
を誘導するように作用する。局所麻酔剤がそれらの効果を誘導する機序は、明確
には決定されていないが、一般的に、ナトリウムチャネルの可逆的なブロックを
通じて軸索に沿った神経衝撃伝導の開始および伝達を干渉する能力に基づくと考
えられている。最近用いられている局所麻酔剤は、数時間のみの作用持続期間を
有する。この期間の長さは多数のニーズ、特に、急性痛のコントロールを満たし
、一方、長期間の作用を持つ局所麻酔剤は、術後および慢性の痛みの処置につき
、広範囲の臨床的適用を有するであろう(Kuzmaら、1997)。
【0014】 局所麻酔剤の作用期間は、それが神経組織と実際に接触する時間に比例する。
作用期間を増加させる努力において、神経にて薬物の局在を維持する手法または
処方は、麻酔を非常に延長させる。全ての局所麻酔剤は、潜在的に有害であり、
従って、薬物の選定、投与の濃度、速度および部位ならびに、他の関連するもの
がそれらの使用において考えられることが非常に重要である。他方、局所麻酔剤
は、局所化された痛みが治まるのに十分な時間を可能とするように十分長く、該
部位に保持されなければならない。異なるデバイスおよび製剤は、局所麻酔剤の
投与につき当該技術分野において知られている。かかるデバイスおよび製剤を開
示する米国特許第5,747,060号を参照されたし。
【0015】 痛みを治療するための異なる薬物の使用と関連付けされているか、または局所
麻酔剤としての副作用には、呼吸抑制、咳反射の低下、気管支攣縮、悪心、嘔吐
、ヒスタミン遊離、末梢血管拡張、起立性低血圧、心臓の迷走神経衝撃、平滑筋
(括約筋)収縮、胃腸管における蠕動運動性の低下、尿閉、アドレナリンの遊離
刺激、抗利尿ホルモン、体温調節および睡眠パターンにおける変化、耐性、嗜癖
、頻脈、血圧の増大および激昂が含まれる。これらの副作用の全てが、痛みを治
療するために用られたいずれの所与の薬物にも見られるとは限らない。
【0016】 かくして、痛みの治療に用いることができ、局所麻酔剤として作用でき、長期
間の作用を有し、副作用を低下させるさらなる薬物および方法を開発するニーズ
が存在する。従って、本発明の目的は、長期間の作用で痛みの有効なコントロー
ルを提供し、伝統的な鎮痛剤と関連する副作用を低下させる急性または慢性の痛
みについての方法および組成物を提供することにある。
【0017】発明の概要 本発明は、新しいμO−コノペプチド、それらのコード配列およびそれらのプ
ロペプチド、および痛みを治療するための局所麻酔剤としてのμO−コノペプチ
ドの使用に指向される。該μO−コノペプチドは、長時間の麻酔活性を有し、特
に、脊椎麻酔に有用であり、それは、術後痛のために急性にまたは重篤な慢性痛
の状況または上皮組織における痛みの治療のために、髄腔内ポンプを介してのい
ずれでも投与される。
【0018】 より詳細には、本発明は、一般式I: Xaa-Xaa-Cys-Xaa-Xaa-Xaa-Xaa-Xaa-Xaa-Cys-Xaa-Xaa10-
Xaa11-Xaa12-Xaa13-Xaa14-Xaa15-Xaa16-Xaa17-Cys-Cys-Xaa18-
Xaa19-Xaa20-Xaa21-Cys-Xaa22-Xaa23-Xaa24-Xaa25-Cys-Xaa26-
Xaa27-Xaa28-Xaa29-Xaa30(配列番号:1) [式中、Xaaはデス−Xaa、Pro、ヒドロキシ−Pro(Hyp)、Arg
、Lys、オルニチン、ホモ−Lys、ホモアルギニン、ノル−Lys、N−メ
チル−Lys、N,N'−ジメチル−Lys、N,N',N''−トリメチル−Lys
またはいずれかの合成塩基性アミノ酸;Xaaはデス−Xaa、Ala、Gly、
Asp、Glu、γ−カルボキシ−グルタミン酸(Gla)、いずれかの合成酸
性アミノ酸、Thr、Ser、g−Thr(ここに、gはグリコシル化である)
、g−Ser、Trp(DもしくはL)、ネオ−Trpまたはハロ−Trp(D
もしくはL)あるいはXaaはデス−Xaaである場合、Xaaはピログルタメー
トであってもよく;XaaはArg、Lys、オルニチン、ホモ−Lys、ホモ
アルギニン、ノル−Lys、N−メチル−Lys、N,N'−ジメチル−Lys、
N,N',N''−トリメチル−Lys、いずれかの合成塩基性アミノ酸、Ser、
Thr、g−Ser、g−Thr、Ala、(Leu(DもしくはL)、Ile
およびValのごとき)直線もしくは分岐した飽和炭化水素鎖を持つ脂肪族アミ
ノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体、His、Glu、Gln、Gl
a、Asp、Asnまたはいずれかの合成酸性アミノ酸;XaaはGlu、Gl
a、Gln、Asp、Asn、いずれかの合成酸性アミノ酸、Lys、Arg、
オルニチン、ホモ−Lys、ホモアルギニン、ノル−Lys、N−メチル−Ly
s、N,N'−ジメチル−Lys、N,N',N''−トリメチル−Lys、いずれか
の合成塩基性アミノ酸、Ala、(Leu(DもしくはL)、IleおよびVa
lのごとき)直線もしくは分岐した飽和炭化水素鎖を持つ脂肪族アミノ酸、また
は該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体、Ser、Thr、Pro、Hyp、g−S
er、g−Thr、g−Hypまたはいずれかの合成ヒドロキシル化アミノ酸;
XaaはLys、Arg、オルニチン、ホモ−Lys、ホモアルギニン、ノル−
Lys、N−メチル−Lys、N,N'−ジメチル−Lys、N,N',N''−トリ
メチル−Lys、いずれかの合成塩基性アミノ酸、Tyr、メタ−Tyr、オル
ト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−Tyr、ジ−ハロ−Tyr、O−スル
ホ−Tyr、O−ホスホ−Tyr、ニトロ−Tyr、(Leu(DもしくはL)
、IleおよびValのごとき)直線もしくは分岐した飽和炭化水素鎖を持つ脂
肪族アミノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体、Glu、Gla、Gl
n、Asp、Asn、いずれかの合成酸性アミノ酸、ProまたはHyp;Xaa
はTrp(DもしくはL)、ネオ−Trp、ハロ−Trp(DもしくはL)、
Gly、Tyr、メタ−Tyr、オルト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−
Tyr、ジ−ハロ−Tyr、O−スルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyr、ニトロ
−Tyr、Glu、Gla、Gln、Asp、Asn、いずれかの合成酸性アミ
ノ酸;XaaはGlu、Gla、Gln、Asp、Asn、いずれかの合成酸性
アミノ酸、Met、ノルロイシン(Nle)、Ala、(Leu(DもしくはL
)、IleおよびValのごとき)直線もしくは分岐した飽和炭化水素鎖を持つ
脂肪族アミノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体、Tyr、メタ−Ty
r、オルト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−Tyr、ジ−ハロ−Tyr、
O−スルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyr、ニトロ−Tyr、Lys、Arg、
オルニチン、ホモ−Lys、ホモアルギニン、ノル−Lys、N−メチル−Ly
s、N,N'−ジメチル−Lys、N,N',N''−トリメチル−Lysまたはいず
れかの合成塩基性アミノ酸;XaaはLeu、Phe、Tyr、メタ−Tyr、
オルト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−Tyr、ジ−ハロ−Tyr、O−
スルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyr、ニトロ−Tyr、Trp(DもしくはL
)、ネオ−Trp、ハロ−Trp(DもしくはL)またはいずれかの合成芳香族
アミノ酸;XaaはPro、Hyp、Gly、(Leu(DもしくはL)、Il
eおよびValのごとき)直線もしくは分岐した飽和炭化水素鎖を持つ脂肪族ア
ミノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体;Xaa10はThr、Ser、
g−Thr、g−Ser、Ala、(Leu(DもしくはL)、IleおよびV
alのごとき)直線もしくは分岐した飽和炭化水素鎖を持つ脂肪族アミノ酸、ま
たは該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体、Phe、Tyr、メタ−Tyr、オルト
−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−Tyr、ジ−ハロ−Tyr、O−スルホ
−Tyr、O−ホスホ−Tyr、ニトロ−Tyr、Trp(DもしくはL)、
ネオ−Trp、ハロ−Trp(DもしくはL)またはいずれかの合成芳香族アミ
ノ酸;Xaa11はPro、Hyp、Ser、Thr、g−Hyp、g−Ser、
g−Thrまたはいずれかのヒドロキシル化アミノ酸;Xaa12は(Leu(D
もしくはL)、IleおよびValのごとき)直線もしくは分岐した飽和炭化水
素鎖を持つ脂肪族アミノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体、Phe、
Tyr、メタ−Tyr、オルト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−Tyr、
ジ−ハロ−Tyr、O−スルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyr、ニトロ−Tyr
、Lys、Arg、オルニチン、ホモ−Lys、ホモアルギニン、ノル−Lys
、N−メチル−Lys、N,N'−ジメチル−Lys、N,N',N''−トリメチル
−Lysまたはいずれかの合成塩基性アミノ酸;Xaa13はPro、Hyp、(
Leu(DもしくはL)、IleおよびValのごとき)直線もしくは分岐した
飽和炭化水素鎖を持つ脂肪族アミノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体
、Lys、Arg、オルニチン、ホモ−Lys、ホモアルギニン、ノル−Lys
、N−メチル−Lys、N,N'−ジメチル−Lys、N,N',N''−トリメチル
−Lysまたはいずれかの合成塩基性アミノ酸;Xaa14はGly、His、L
ys、Arg、オルニチン、ホモ−Lys、ホモアルギニン、ノル−Lys、N
−メチル−Lys、N,N'−ジメチル−Lys、N,N',N''−トリメチル−L
ysまたはいずれかの合成塩基性アミノ酸;Xaa15はデス−Xaa15、Ser、
Thr、g−Ser、g−Thr、Val、Asn、Phe、Tyr、メタ−T
yr、オルト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−Tyr、ジ−ハロ−Tyr
、O−スルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyr、ニトロ−Tyr、Trp(Dもし
くはL)、 ネオ−Trp、ハロ−Trp(DもしくはL)またはいずれかの合
成芳香族アミノ酸;Xaa16はMet、Nle、Leu、Phe、Tyr、メタ
−Tyr、オルト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−Tyr、ジ−ハロ−T
yr、O−スルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyr、ニトロ−Tyr、Arg、L
ys、オルニチン、ホモ−Lys、ホモアルギニン、ノル−Lys、N−メチル
−Lys、N,N'−ジメチル−Lys、N,N',N''−トリメチル−Lysまた
はいずれかの合成塩基性アミノ酸;Xaa17はPro、Hyp、Ser、Thr
、g−Hyp、g−Ser、g−Thr、いずれかのヒドロキシル化アミノ酸、
Ala、Glu、Gla、Gln、Asp、Asn、いずれかの合成酸性アミノ
酸、HisまたはGly;Xaa18はGly、AsnまたはGln;Xaa19はL
eu、Trp(DもしくはL)、 ネオ−Trpまたはハロ−Trp(Dもしく
はL);Xaa20はデス−Xaa20、LeuまたはTrp(DもしくはL)、 ネ
オ−Trpまたはハロ−Trp(DもしくはL);Xaa21はデス−Xaa21また
は(Leu(DもしくはL)、IleおよびValのごとき)直線もしくは分岐
した飽和炭化水素鎖を持つ脂肪族アミノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然誘
導体;Xaa22はデス−Xaa22、Gly、Met、Nle、Phe、Tyr、メ
タ−Tyr、オルト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−Tyr、ジ−ハロ−
Tyr、O−スルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyr、ニトロ−Tyr、Trp(
DもしくはL)、ネオ−Trp、ハロ−Trp(DもしくはL)またはいずれか
の合成芳香族アミノ酸;Xaa23はデス−Xaa23、Pro、Hyp、Ala、(
Leu(DもしくはL)、IleおよびValのごとき)直線もしくは分岐した
飽和炭化水素鎖を持つ脂肪族アミノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体
、Phe、Tyr、メタ−Tyr、オルト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ
−Tyr、ジ−ハロ−Tyr、O−スルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyr、ニト
ロ−Tyr、Trp(DもしくはL)、ネオ−Trp、ハロ−Trp(Dもしく
はL)またはいずれかの合成芳香族アミノ酸;Xaa24は(Leu(Dもしくは
L)、IleおよびValのごとき)直線もしくは分岐した飽和炭化水素鎖を持
つ脂肪族アミノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体、Phe、Tyr、
メタ−Tyr、オルト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−Tyr、ジ−ハロ
−Tyr、O−スルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyr、ニトロ−Tyr、Trp
(DもしくはL)、 ネオ−Trp、ハロ−Trp(DもしくはL)またはいず
れかの合成芳香族アミノ酸;Xaa25はAla、(Leu(DもしくはL)、I
leおよびValのごとき)直線もしくは分岐した飽和炭化水素鎖を持つ脂肪族
アミノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体、Tyr、メタ−Tyr、オ
ルト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−Tyr、ジ−ハロ−Tyr、O−ス
ルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyrまたはニトロ−Tyr;Xaa26は(Leu
(DもしくはL)、IleおよびValのごとき)直線もしくは分岐した飽和炭
化水素鎖を持つ脂肪族アミノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体;Xaa
27はデス−Xaa27、Asp、Glu、Gla、Pro、Hyp、Ser、T
hr、g−Hyp、g−Ser、g−Serまたはいずれかの合成ヒドロキシル
化アミノ酸;Xaa28はデス−Xaa28、Glu、Gla、Gln、Asp、As
n、いずれかの合成酸性アミノ酸、Lys、Arg、オルニチン、ホモ−Lys
、ホモアルギニン、ノル−Lys、N−メチル−Lys、N,N'−ジメチル−L
ys、N,N',N''−トリメチル−Lys、いずれかの合成塩基性アミノ酸、I
le、Ser、Thr、g−Serまたはg−Thr;Xaa29はデス−Xaa29 、Pro、Hyp、Tyr、メタ−Tyr、オルト−Tyr、ノル−Tyr、モ
ノ−ハロ−Tyr、ジ−ハロ−Tyr、O−スルホ−Tyr、O−ホスホ−Ty
rまたはニトロ−Tyr;Xaa30はデス−Xaa30またはPheであり、但し、
以下に定義されるごとく、該ペプチドはMrVIA/Bでない]を有するμO−
コノペプチドに指向される。該Cys残基は、DまたはL配置であり得、所望に
よりホモシステイン(DもしくはL)で置換されていてもよい。該Tyr残基は
、3−ヒドロキシまたは2−ヒドロキシ異性体および対応するO−スルホ−およ
びO−ホスホ−誘導体で置換できる。酸性アミノ酸残基は、いずれの合成酸性ア
ミノ酸、例えば、GlyおよびAlaのテトラゾリル誘導体で置換できる。脂肪
族アミノ酸の非天然誘導体は、非天然脂肪族のn=8以下の分岐鎖または直鎖C 2n+2を持つそれらの合成誘導体を含む。ハロゲンは、ヨード、クロロま
たはブロモ;好ましくは、ハロゲン置換−Tyrにつきヨードおよびハロゲン置
換−Trpにつきブロモである。
【0019】 MrVIA/Bは、配列:Ala-Cys-Xaa31-Lys-Lys-Trp-Glu-Tyr-Cys-Ile-Va
l-Xaa32-Ile-Xaa33-Gly-Phe-Xaa34-Tyr-Cys-Cys-Xaa32-Gly-Leu-Ile-Cy
s-Gly-Xaa32-Phe-Val-Cys-Val[式中、Xaa31はArgまたはSer、Xaa
はProまたはヒドロキシ−Pro、Xaa33はIleまたはLeuであって
、Xaa34はIleまたはValである](配列番号:2)を有する。
【0020】 また、本発明は、式: Ala-Cys-Arg-Gln-Xaa-Xaa-Xaa-Phe-Cys-Leu-Val-Xaa-Ile-Ile-Gly-Xa
a-Ile-Xaa-Cys-Cys-Ala-Gly-Leu-Ile-Cys-Gly-Xaa-Phe-Val-Cys-Leu(配
列番号:3); Xaa-Thr-Cys-Leu-Xaa-Gln-Asp-Xaa-Phe-Cys-Ile-Ile-Xaa-Leu-Ile-Gl
y-Thr-Leu-Xaa-Cys-Cys-Ser-Gly-Leu-Ile-Cys-Gly-Phe-Phe-Val-Cys-Val-Xaa
-Xaa-Xaa-Phe(配列番号:4); Asp-Cys-Xaa-Ala-Asp-Gly-Ala-Phe-Cys-Gly-Ile-Xaa-Ile-Vla-Xaa-Asn-
Xaa-Met-Cys-Cys-Ser-Asn-Leu-Cys-Ile-Phe-Ala-Cys-Val-Xaa-Xaa-Xaa
(配列番号:5); Asp-Cys-His-Xaa-Arg-Xaa-Asp-Xaa-Cys-Xaa-Ala-Ser-Ile-Leu-Gly-Va
l-Ile-Xaa-Cys-Cys-Xaa-Gly-Leu-Ile-Cys-Phe-Ile-Ala-Phe-Cys-Ile(配列
番号:6); Asp-Cys-Gln-Xaa-Xaa-Xaa-Xaa-Phe-Cys-Ile-Val-Xaa-Ile-Leu-Gly-
Phe-Val-Xaa-Cys-Cys-Xaa-Gly-Leu-Ile-Cys-Gly-Xaa-Phe-Val-Cys-Val-As
p-Ile(配列番号:7); Xaa-Thr-Cys-Val-Ser-Xaa-Asn-Val-Phe-Cys-Gly-Val-Xaa-Leu-Val-Gly-
Thr-Xaa-Leu-Cys-Cys-Ser-Gly-Leu-Val-Cys-Leu-Val-Val-Cys-Ile(配列番号
:8); Cys-Arg-Xaa-Arg-Gly-Met-Phe-Cys-Gly-Phe-Xaa-Xaa-Xaa-Gly-Xaa-
Xaa-Cys-Cys-Asn-Gly-Xaa-Cys-Phe-Phe-Val-Cys-Ile(配列番号:9); Arg-Xaa-Cys-Ala-Leu-Asp-Gly-Xaa-Leu-Cys-Ile-Ile-Xaa-Val-Ile-Gly-
Ser-Ile-Phe-Cys-Cys-His-Gly-Ile-Cys-Met-Ile-Xaa-Cys-Val(配列番号:1
0); Asp-Cys-Arg-Xaa-Val-Gly-Gln-Xaa-Cys-Gly-Ile-Xaa-Xaa-Xaa-His-
Asn-Xaa-Arg-Cys-Cys-Ser-Gln-Leu-Cys-Ala-Ile-Ile-Cys-Val-Ser(配列番号
:11);および Gly-Cys-Leu-Asp-Xaa-Gly-Xaa-Phe-Cys-Gly-Thr-Xaa-Phe-Leu-Gly-Ala-
Xaa-Cys-Cys-Gly-Gly-Ile-Cys-Leu-Ile-Val-Cys-Ile- Xaa-Thr(配列番号:
12) [式中、XaaはLys、N−メチル−Lys、N,N−ジメチル−Lysまたは
N,N,N−トリメチル−Lys;XaaはTyr、モノ−ハロ−Tyr、ジ−ハ
ロ−Tyr、O−スルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyrまたはニトロ−Tyr;
XaaはGluまたはガンマ−カルボキシ−Glu(Gla);XaaはProま
たはヒドロキシ−Pro;XaaはTrpまたはハロ−Trp;およびC末端は
、カルボキシルまたはアミド基を含む]を有する一般式I内の新規な特定のコノ
トキシンペプチドに指向される。該ハロは、好ましくは、塩素またはヨウ素、よ
り好ましくはヨウ素である。さらに、該Arg残基は、Lys、オルニチン、ホ
モアルギニン、ノル−Lys、N−メチル−Lys、N,N−ジメチル−Lys、
N,N,N−トリメチル−Lysまたはいずれかの合成塩基性アミノ酸によって置
換でき;該Xaa残基は、Arg、オルニチン、ホモアルギニン、ノル−Lys
またはいずれかの合成塩基性アミノ酸によって置換でき;該Tyr残基は、いず
れの合成ヒドロキシ含有アミノ酸で置換でき;該Ser残基は、Thrまたはい
ずれかの合成ヒドロキシル化アミノ酸で置換でき;該Thr残基は、Serまた
はいずれかの合成ヒドロキシル化アミノ酸で置換でき;該PheおよびTrp残
基は、いずれかの合成芳香族アミノ酸で置換でき;該Asn、Ser、Thrま
たはHyp残基はグリコシル化できる。該Cys残基は、DもしくはL配置であ
り得、所望によりホモシステイン(DもしくはL)で置換されていてもよい。ま
た、該Tyr残基 は、3-ヒドロキシルまたは2-ヒドロキシル異性体(各々、
メタ−Tyrまたはオルト−Tyr)ならびに対応するO−スルホ−およびO−
ホスホ−誘導体で置換できる。酸性アミノ酸残基は、いずれの合成酸性アミノ酸
、例えば、GlyおよびAlaのテトラゾリル誘導体で置換できる。脂肪族アミ
ノ酸の非天然誘導体は、非天然脂肪族のn=8以下の分岐鎖または直鎖C n+2 を持つそれらの合成誘導体を含む。
【0021】 より詳細には、本発明は、一般式I内の以下のμO−コノペプチドに指向され
る: MrVIA:配列番号:2[式中、Xaa30はArg、Xaa31はIleであっ
て、Xaa32はIleである]; MrVIB:配列番号:2[式中、Xaa30はSer、Xaa31はLeuであっ
て、Xaa32はValである]; A657:配列番号:3[式中、XaaはLys、XaaはTyr、XaaはG
luであって、XaaはProである]; F079:配列番号:4[式中、XaaはLys、XaaはTyrであって、Xa
aはProである]; Ca6.1:配列番号:5[式中、XaaはLys、XaaはTyr、XaaはG
lu、XaaはProであって、XaaはTrpである]; Tx6.12: 配列番号:6[式中、XaaはTyr、XaaはGlu、Xa
aはProであって、XaaはTrpである]; Tx6.13: 配列番号:7[式中、XaaはLys、XaaはTyr、Xa
aはGlu、XaaはProであって、XaaはTrpである]; G28:配列番号:8[式中、XaaはTyrであって、XaaはProである
]; F763:配列番号:9[式中、XaaはLys、XaaはTyr、XaaはP
roであって、XaaはTrpである]; F080:配列番号:10[式中、XaaはTyr、XaaはGlu、Xaa
Proであって、XaaはTrpである]; F008:配列番号:11[式中、XaaはLys、XaaはTyr、Xaa
Proであって、XaaはTrpである];および G18:配列番号:12[式中、XaaはTyr、XaaはGluであって、Xa
aはProである]。
【0022】 合成芳香族アミノ酸の例には、限定されるものではないが、ニトロ−Phe、
4−置換−Phe(ここに、置換基はC1−アルキル、カルボキシル、ヒド
ロキシメチル、スルホメチル、ハロ、フェニル、−CHO、−CN、−SO
および−NHAcである)のごときが含まれる。合成ヒドロキシ含有アミノ酸の
例には、限定されるものではないが、4−ヒドロキシメチル−Phe、4−ヒド
ロキシフェニル−Gly、2,6−ジメチル−Tyrおよび5−アミノ−Tyr
のごときが含まれる。合成塩基性アミノ酸の例には、限定されるものではないが
、N−1−(2−ピラゾリニル)−Arg、2−(4−ピペリニル)−Gly、
2−(4−ピペリニル)−Ala、2−[3−(2S)ピロリニニル]−Glyお
よび2−[3−(2S)ピロリニニル]−Alaが含まれる。これらおよび他の非
天然塩基性アミノ酸、非天然ヒドロキシ含有アミノ酸または非天然芳香族アミノ
酸は、RSP Amino Acid Analogues,Inc.社、Worcester,MAによるおよびそこか
ら入手可能であるBuilding Block Index,Version 3.0(1999 Catalog、
ヒドロキシ含有アミノ酸および芳香族アミノ酸については4−47頁に、および
、塩基性アミノ酸については66−87頁に記載されており;また、http://ww
w.amino-acids.comも参照されたし)に記載されている。合成酸性アミノ酸の例
には、各々出典明示して本明細書の一部とみなす、Ornsteinら(1993)によ
っておよび米国特許第5,331,001号に記載されるごとき、カルボキシル、
リン酸、スルホン酸ならびに合成テトラゾリル誘導体を含む酸性官能基を有する
誘導体が含まれる。
【0023】 所望により、一般式Iのペプチドおよび前記した特定のペプチドにおいては、
Asn残基は修飾されてN−グリカンを含んでいてもよく、SerおよびThr
およびHyp残基は修飾されてO−グリカン(例えば、g−N、g−S、g−T
およびg−Hyp)を含んでいてもよい。本発明によれば、グリカンはいずれか
のN−、S−またはO−結合した単−、二−、三−、多−またはオリゴ糖を意味
し、それらは当該技術分野で知られている合成または酵素法によって天然または
修飾アミノ酸のいずれかのヒドロキシ、アミノまたはチオール基に結合すること
ができる。グリカンを構成する単糖には、D−アロース、D−アルトロース、D
−グルコース、D−マンノース、D−グロース、D−イドース、D−ガラクトー
ス、D−タロース、D−ガラクトサミン、D−グルコサミン、D−N−アセチル
−グルコサミン(GlcNAc)、D−N−アセチル−ガラクトサミン(Gal
NAc)、D−フコースまたはD−アラビノースが含まれ得る。これらの糖は、
例えば1またはそれを超えるO−硫酸、O−リン酸、O−アセチル、またはシア
ル酸のごとき酸性基ならびにこれらの組合せで、構造的に修飾されていてもよい
。グリカンには、D−ペニシラミン2,5およびそのハロゲン化誘導体のごとき
同様のポリヒドロキシ基またはポリプロピレングリコール誘導体も含まれ得る。
グリコシド結合はベータであって1−4または1−3、好ましくは1−3である
。グリカンとアミノ酸との間の結合はアルファまたはベータであってもよく、好
ましくはアルファであって1−である。
【0024】 コアO−グリカンは、Van de Steenら(1998)(出典明示して本明細書の
一部とみなす)によって記載されている。ムチン型O−結合オリゴ糖はGalN
Ac残基によってSerまたはThr(または本ペプチドの他のヒドロキシル化
残基)に結合している。単糖形成ブロックおよびこの第1のGalNAc残基に
結合した結合は「コアグリカン」と定義され、そのうちの8が同定されている。
各コアグリカンについてグリコシド結合の型(向きおよび結合性)は定義される
。好適なグリカンおよびグリカン・アナログは、1999年10月19日に出願
された米国出願番号09/420,797号および1999年10月19日に出願
されたPCT出願番号PCT/US99/24380号(共に出典明示して本明
細書の一部とみなす)にさらに記載されている。好ましいグリカンはGal(β
1→3)GalNAc(α1→)である。
【0025】 所望により、一般式Iのペプチドならびに前記した特定のペプチドにおいて、
Cys残基の対はSer/(GluもしくはAsp)、Lys/(Gluもしく
はAsp)またはCys/Ala組合せのごとき、アイソテリック(isoteric)
ラクタムまたはエステル−チオエーテル交換でペアで置きかえることができる。
公知の方法(Barnayら、2000;Hrubyら、1994;Bitanら、1997)に
よる順次カップリングは、ラクタム架橋での天然Cys架橋の置換を許容する。
チオエーテル・アナログは、RSP Amino Acid Analoguesから市販されているハロ
−Ala残基を用いて簡便に合成できる。
【0026】 また、本発明は、これらのペプチドおよびそれらのプロペプチドをコードする
核酸配列の同定、ならびにさらに関連するμO−コノペプチドの核酸配列の同定
に指向される。
【0027】 本発明は、MrVIAおよびMrVIBを含む本明細書に記載されたμO−コ
ノトキシンペプチドまたは医薬上許容される塩もしくは溶媒和物の治療上有効量
を含む有効量の医薬組成物を対象に投与することを含む対象において、対象によ
る痛みの知覚を低下/軽減/減少する方法、または鎮痛、特に局所鎮痛を導くた
めの方法に指向される。また、本発明は、本明細書に記載されたμO−コノトキ
シンペプチドまたはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物と医薬上許容され
る担体とを含む医薬組成物に指向される。
【0028】配列表の概要 配列番号:1は、μO−コノペプチドについての一般式である。配列番号:2
は、μO−コノペプチドMrVIAおよびMrVIBについての一般式である。
配列番号:3は、μO−コノペプチド A657についての一般式である。配列
番号:4は、μO−コノペプチド F079についての一般式である。配列番号
:5は、μO−コノペプチド Ca6.1についての一般式である。配列番号:6
は、μO−コノペプチド Tx6.12についての一般式である。配列番号:7は
、μO−コノペプチド Tx6.13についての一般式である。配列番号:8は、
μO−コノペプチド G28についての一般式である。配列番号:9は、μO−
コノペプチド F763についての一般式である。配列番号:10は、μO−コ
ノペプチド F080についての一般式である。配列番号:11は、μO−コノ
ペプチド F008についての一般式である。配列番号:12は、μO−コノペ
プチド G18についての一般式である。配列番号:13は、「O−スーパーフ
ァミリー」コノトキシンを増幅するためのプライマーである。配列番号:14「
O−スーパーファミリー」コノトキシンを増幅するためのプライマーである。配
列番号:15は、A657プロペプチドをコードする遺伝子についてのヌクレオ
チド配列である。配列番号:16は、A657プロペプチドのアミノ酸配列であ
る。配列番号:17は、F079プロペプチドをコードする遺伝子についてのヌ
クレオチド配列である。配列番号:18は、F079プロペプチドのアミノ酸配
列である。配列番号:19は、Ca6.1プロペプチドをコードする遺伝子につ
いてのヌクレオチド配列である。配列番号:20は、Ca6.1プロペプチドの
アミノ酸配列である。配列番号:21は、Tx6.12プロペプチドをコードす
る遺伝子の一部分についてのヌクレオチド配列である。 配列番号:22は、T
x6.12プロペプチドの一部分のアミノ酸配列である。配列番号:23は、T
x6.13プロペプチドをコードする遺伝子の一部分についてのヌクレオチド配
列である。配列番号:24は、Tx6.13プロペプチドの一部分のアミノ酸配
列である。配列番号:25は、G28プロペプチドをコードする遺伝子について
のヌクレオチド配列である。配列番号:26は、G28プロペプチドのアミノ酸
配列である。配列番号:27は、F763プロペプチドをコードする遺伝子につ
いてのヌクレオチド配列である。配列番号:28は、F763プロペプチドのア
ミノ酸配列である。配列番号:29は、F080プロペプチドをコードする遺伝
子についてのヌクレオチド配列である。配列番号:30は、F080プロペプチ
ドのアミノ酸配列である。配列番号:31は、F008プロペプチドをコードす
る遺伝子についてのヌクレオチド配列である。配列番号:32は、F008プロ
ペプチドのアミノ酸配列である。配列番号:33は、G18プロペプチドをコー
ドする遺伝子についてのヌクレオチド配列である。配列番号:34は、G18プ
ロペプチドのアミノ酸配列である。
【0029】本発明の詳細な記載 本発明は、新しいμO−コノペプチド、それらのコード配列およびそれらのプ
ロペプチド、および痛みを治療するための局所麻酔剤としてのμO−コノペプチ
ドの使用に指向される。該μO−コノペプチドは、長時間持続性の麻酔活性を有
し、特に、脊椎麻酔に有用であり、それは、術後痛のために急性にまたは重篤な
慢性痛の状況または上皮組織における痛みの治療のために、髄腔内ポンプを介し
てのいずれでも投与される。
【0030】 本発明は、もう一つの態様において、本明細書に記載されたコノトキシンペプ
チドまたはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物の有効量を含む医薬組成物
に関する。かかる医薬組成物は、鎮痛剤として作用する可能性を有する。
【0031】 また、本発明は、痛みを持つ患者に局所鎮痛を供する方法につき提供する。一
つの具体例において、痛みは外科的または医学的な手法から生じ、該化合物は、
中枢神経系(CNS)、例えば、脊髄の鎮痛のために脊椎に投与される。第二の
具体例において、痛みは、例えば、形成外科、口内糜爛、火傷、咽喉炎、生殖器
病変、上部または下部の胃腸気管支鏡検査法または内視鏡検査法、挿管法、皮膚
剥離または化学的皮膚剥離の結果としての損傷または上皮組織の喪失と関連する
上皮組織領域内にあって、該化合物は関連する痛みを軽減するために投与される
【0032】 本明細書に記載するコノトキシンペプチドは、化学合成するのに十分に小さい
。前記のコノトキシンペプチドを調製するための一般的な化学合成は、本明細書
中で後記する。また、コノトキシンペプチドの種々のものは、米国特許第4,4
47,356号(Oliveraら、1984)(出典明示して本明細書の一部とみなす
)に記載されている技術を用いて特定のコーヌス種から単離および精製すること
によっても得ることができる。
【0033】 本発明のコノトキシンペプチドはイモガイからの精製によって得ることができ
るが、個々の巻貝から得ることができるコノトキシンペプチドの量は非常に少量
であるため、所望の実質的に純粋なコノトキシンペプチドは、固相戦略を用いる
化学合成によって商業的に価値ある量にて現実には最良に得る。例えば、単一の
イモガイからの収量は約10マイクログラム以下のコノトキシンペプチドであり
得る。「実質的に純粋」とは、該ペプチドが同一タイプの他の生物学的分子の実
質的な不存在下にて存在することを意味し;それは好ましくは少なくとも約85
%純度、好ましくは少なくとも約95%純度の量で存在する。生物学的に活性な
コノトキシンペプチドの化学合成は、もちろんアミノ酸配列の正確な決定の過程
に依存する。
【0034】 また、コノトキシンペプチドは当該技術分野でよく知られている組換えDNA
技術によっても産生できる。かかる技術はSambrookら(1989)によって記載
されている。このようにして産生したペプチドを単離し、要すれば還元し、酸化
させて正確なジスルフィド結合を形成させる。
【0035】 本発明のペプチド中にジスルフィド結合を形成させる1つの方法は、冷室温下
または室温での長時間の線状ペプチドの空気酸化である。この手法の結果、実質
量の生物活性のジスルフィド結合ペプチドが創製する。酸化されたペプチドは逆
相高速液体クロマトグラフィー(HPLC)等を用いて分画して、異なる結合立
体配置を有するペプチドを分離する。その後、これらの画分を天然物質の溶出と
比較するか、または単純なアッセイを用いることによって、最大の生物学的効力
の正確な結合を有する特定の画分を簡便に決定する。しかしながら、より低い生
物効力の他の画分が存在することから生じる希釈のため、幾分より高い投与量が
必要となり得る。
【0036】 該ペプチドは、絶対固相技術、部分固相技術、フラグメント縮合または古典的
な溶液カップリングによるごとき、適当な方法によって合成される。
【0037】 通常の液相ペプチド合成においては、ペプチド鎖は、構成アミノ酸を所望の順
序で伸長するペプチド鎖に付加する一連のカップリング反応によって調製できる
。種々のカップリング試薬、例えばジシクロヘキシルカルボジイミドまたはジイ
ソプロピルカルボニルジイミダゾール、種々の活性エステル、例えば、N−ヒド
ロキシフタルイミドまたはN−ヒドロキシ−スクシンイミドのエステル、ならび
に種々の開裂試薬を用いて溶液中で反応を行う、続いて中間体を単離および精製
することはよく知られている古典的なペプチド法である。古典的な溶液合成は、
論文“Methoden der Organischen Chemie(Houben−Weyl): Synthese von Pep
tiden”(1974)に詳記されている。絶対的固相合成の技術は、テキストブ
ック、“Solid‐Phase Peptide Synthesis”(StewartおよびYoung,1969)
に記載されており、米国特許第4,105,603号(Valeら、1978)の
開示によって例示されている。合成のフラグメント縮合法は米国特許第3,97
2,859号(1976)に例示されている。他の利用可能な合成は、米国特許
第3,842,067号(1974)および第3,862,925号(1975)に
よって例示されている。γ−カルボキシグルタミン酸残基を含有するペプチドの
合成は、Rivierら(1987)、Nishiuchiら(1993)およびZhouら(19
96)によって例示されている。
【0038】 かかる化学合成に共通しているのは、当該基が最終的に除去されるまで、その
部位で化学反応が起こるのを妨ぐであろう好適な保護基で種々のアミノ酸部位の
不安定な側鎖基を保護することである。また、通常共通しているのは、その原子
団がカルボキシル基において反応し、続いてα−アミノ保護基を選択的に除去し
てその位置で続く反応が起こることを許容する間に、アミノ酸または断片上のα
−アミノ基を保護することである。したがって、かかる合成における工程として
、不安定側鎖を有する残基の種々のものに結合した適当な側鎖保護基を有するペ
プチド鎖中に所望の順序で位置する各アミノ酸残基を含む中間体化合物を生成す
ることが共通している。
【0039】 側鎖アミノ保護基の選択に関する限り、一般的に、合成中α−アミノ基の脱保
護の間には除去されないものが選択される。しかしながら、幾つかのアミノ酸、
例えばHisについては、保護は一般的には必要でない。ペプチド合成で用いら
れるべき特定の側鎖保護基の選択においては、以下の一般規則に従う:(a)保
護基は好ましくはカップリング条件下にてその保護特性を保持し、かつ、分裂し
ないこと、(b)保護基は合成の各工程にてα−アミノ保護基を除去するために
選択した反応条件下で安定でなければならないこと、ならびに、(c)側鎖保護
基は、ペプチド鎖を望ましくないように変化させない反応条件下にて、所望のア
ミノ酸配列を含む合成の完了の際に、除去可能でなければならないこと。
【0040】 組換えDNA技術を用いてこれらのペプチドの多くまたは全てでさえ調製する
ことが可能である。しかしながら、ペプチドをそのように調製しない場合には、
当該技術分野で知られている他の等価の化学合成も先に述べたごとく用い得るが
、それは好ましくはメリフィールド固相合成を用いて調製する。固相合成は、保
護α−アミノ酸を好適な樹脂にカップリングさせることによって、ぺプチドのC
−末端から開始される。かかる出発物質は、α−アミノ−保護アミノ酸を、エス
テル結合によりクロロメチル化樹脂もしくはヒドロキシメチル樹脂に結合させる
ことによって、あるいは、アミド結合によってベンズヒドリルアミン(BHA)
樹脂またはパラメチルベンズヒドリルアミン(MBHA)樹脂に結合させること
によって調製できる。ヒドロキシメチル樹脂の調製は、Bodanskyら(1966)
によって記載されている。クロロメチル化樹脂はBio Rad Laboratories社(Rich
mond、CA)およびLab. Systems,Inc.社から市販されている。かかる樹脂の調製
は、StewartおよびYoung(1969)によって記載されている。BHAおよびM
BHA樹脂支持体は市販されており、合成すべき所望のポリペプチドがC−末端
に非置換アミドを有する場合に一般的に用いられる。したがって、式−O−CH −樹脂支持体、−NH BHA樹脂支持体または−NH−MBHA樹脂支持体
を有するもののごとく、固体樹脂支持体は当該技術分野で知られているいずれの
ものであってもよい。未置換アミドが望まれる場合、切断がアミドを直接的に与
えるためにBHAまたはMBHA樹脂の使用が好ましい。N−メチルアミドが望
まれる場合、それはN−メチルBHA樹脂から生成することができる。他の置換
されたアミドが望まれれば、米国特許第4,569,967号の教示(Kornreich
ら、1986)を用いることができ、あるいは、遊離酸以外のなお他の基がC−
末端に望まれる場合、Houben−Weylテキスト(1974)に記載された古典的方
法を用いてペプチドを合成するのが好ましいであろう。
【0041】 BocまたはFmocによって、および側鎖保護基によって保護されたC−末
端アミノ酸は、適当には、C−末端に遊離酸を有するペプチドを合成すべき場合
、まず、攪拌しつつ約60℃にて24時間、DMF中のKFを用い、K.Horikiら
(1978)に記載された手法に従って、クロロメチル化樹脂にカップリングさ
せることができる。BOC−保護アミノ酸を樹脂支持体にカップリングさせた後
に、塩化メチレン中のトリフルオロ酢酸(TFA)またはTFA単独を用いるこ
とによって、α−アミノ保護基を除去する。脱保護は約0℃と室温との間の温度
で行う。ジオキサン中のHClのごとき他の標準的な切断試薬および特異的α−
アミノ保護基の除去のための条件は、SchroderおよびLubke(1965)に記載
されているごとく使用できる。
【0042】 α−アミノ保護基の除去後、残りのα−アミノ−および側鎖−保護アミノ酸を
所望の順序でステップ−ワイズでカップリングさせて本明細書に前記に定義した
中間体化合物を得るか、あるいは別法として、合成中に各アミノ酸に別々に付加
し、そのうちの幾つかは固相反応器に添加する前に互いにカップリングさせ得る
。適当なカップリング試薬の選択は当業者の範囲内にある。カップリング試薬と
して特に好適なのは、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(HoBtま
たはHoAtの存在下でのDCC、DIC、HBTU、HATU、TBTU)で
ある。
【0043】 ペプチドの固相合成に用いる活性化試薬は、ペプチドの技術分野でよく知られ
ている。好適な活性化試薬の例は、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミドお
よびN−エチル−N’−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドのごと
きカルボジイミドである。他の活性化試薬およびペプチド・カップリングにおけ
るそれらの使用は、SchroderおよびLubke(1965)ならびにKapoor(197
0)によって記載されている。
【0044】 各保護アミノ酸またはアミノ酸配列を約2倍またはそれを超える過剰量で固相
反応器に導入し、ジメチルホルムアミド(DMF):CHCl(1:1)の
媒体中またはDMFもしくはCHCl単独中でカップリングを行い得る。中
間体カップリングが起こる場合、次のアミノ酸のカップリングより前のα−アミ
ノ保護基の除去前にカップリング手法を繰り返す。手動で行う場合、合成の各段
階でのカップリング反応の成功は、好ましくは、Kaiserら(1970)によって
記載されているごとく、ニンヒドリン反応によってモニターする。カップリング
反応は、Beckman 990自動合成器におけるように、Rivierら(1978)にお
いて報告されているごときプログラムを用いて自動的に行い得る。
【0045】 所望のアミノ酸配列が完成した後に、液体フッ化水素またはTFA(Fmoc
化学を用いる場合)のごとき試薬を用いる処理によって、中間体ペプチドを樹脂
支持体から取り外すことができ、それは、樹脂からペプチドを切断するだけでは
なく、全ての残存する側鎖保護基および以前に除去されていない場合には、N末
端のα−アミノ保護基をも切断して、ペプチドを遊離酸の形態で得ることができ
る。配列中にMetが存在する場合、好ましくは、HFを用いて樹脂からペプチ
ドを切断する前にトリフルオロ酢酸(TFA)/エタンジチオールを用いて最初
にBoc保護基を除去して、潜在的なS−アルキル化を排除する。フッ化水素ま
たはTFAを切断に用いる場合には、アニソール、クレゾール、ジメチルスルフ
ィドおよびメチルエチルスルフィドのごとき1以上のスカベンジャーを反応容器
に含ませる。
【0046】 ペプチド−樹脂の一部である場合のペプチドの環化とは対照的に、好ましくは
、線状ペプチドの環化に影響してCys残基間の結合を生じる。かかるジスルフ
ィド環化結合をもたらすために、当該技術分野でよく知られているごとく、アン
モノリシスによって、完全に保護されたペプチドをヒドロキシメチル化樹脂また
はクロロメチル化樹脂支持体から切断して、完全に保護されたアミド中間体を得
ることができ、その後、それを適当に環化および脱保護することができる。別法
として、脱保護ならびに上記の樹脂またはベンズヒドリルアミン(BHA)樹脂
もしくはメチルベンズヒドリルアミン(MBHA)からのペプチドの切断は、フ
ッ化水素酸(HF)またはTFAを用いて0℃で行うことができ、その後、上記
のように酸化できる。
【0047】 また、自動合成器を用いてもペプチドが合成される。Advanced Chemtech 35
7自動ペプチド合成器を用いて、C−末端で開始してMBHA Rink樹脂(
典型的には100mgの樹脂)にアミノ酸を順次カップリングさせる。カップリ
ングは、N−メチルピロリジノン(NMP)中の1,3−ジイソプロピルカルボ
ジイミドを用いるか、または2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1
,1,3,3−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスフェート(HBT
U)およびジエチルイソプロピルエチルアミン(DIEA)によって行う。FM
OC保護基は、ジメチルホルムアミド(DMF)中のピペリジンの20%溶液で
の処理によって除去する。その後、樹脂をDMF(2回)、続いてメタノールお
よびNMPで洗浄する。
【0048】 さらなるコノトキシンペプチドは、イモガイ毒液管mRNAから逆転写−ポリ
メラーゼ鎖反応(RT−PCR)によるクローニングによって同定される。PC
Rプライマーは、本明細書に記載のごとき「O−スーパーファミリー」の前駆体
ペプチドについてコードするDNA配列に基づいている。毒液管mRNAのRT
−PCRは、コノトキシン遺伝子を発現するコーヌス種において、約250〜3
00個のヌクレオチドの産物を生成する。次いで、該PCR産物は、プラスミド
ベクターにクローニングされ、個々のクローンを配列決定して、種々のコノトキ
シン遺伝子の配列を決定する。別法として、cDNAライブラリーは、慣用的な
技術を用いてコーヌス毒液管から調製される。単一クローンからのDNAは、M
13ユニバーサルプライミング部位およびM13逆ユニバーサルプライミング部
位にほぼ対応するプライマーを用いて慣用的な技術によって増幅される。約25
0個のヌクレオチドのサイズを持つクローンを配列決定し、本明細書に記載され
たプロペプチドに対する配列における類似性につきスクリーニングする。このよ
うに、本明細書に記載された基本的構造および活性を持つコノトキシンを多数の
コーヌス種からクローニングする。
【0049】 μO−コノペプチドのムテイン、アナログまたは活性断片(集合的に本明細書
では誘導体として引用される)も、局所麻酔剤としての使用が意図される。例え
ば、Hammerlandら(1992)を参照されたし。μO−コノペプチドの誘導体ム
テイン、アナログまたは活性断片は、米国特許第5,545,723号;第5,5
34,615号;および第5,364,769号に概説されるごとき、保存的アミ
ノ酸置換を含む公知技術に従って合成できる。誘導体ムテイン、アナログまたは
活性断片は、実施例2に記載のごとき後肢麻痺試験または実施例3に記載のごと
き局所麻酔試験を用いて、活性につき簡便にアッセイできる。
【0050】 コーヌスからの様々なペプチドは、ナトリウムチャネルを標的とする。μ−コ
ノペプチド(すなわち、GVIA)は、筋細胞によって発現されたナトリウムチ
ャネルをブロックする(Oliveraら、1990)。δ−コノペプチド(すなわち
、GmVIA)は、神経ナトリウムチャネルの不活性化を遅延させる(Olivera
ら、1990)。もう一つのクラスのコノペプチド(すなわち、μ−PnIVA
およびμ−PnIVB;あいにくμとも呼ばれるが、μ−コノペプチドと考えら
れるものから区別されるシステイン骨格を有する)は、軟体動物ニューロンにお
けるナトリウムチャネルをブロックするが、ウシのクロム親和性細胞またはラッ
ト脳シナプトソームにおけるナトリウム電流に対する効果は持たない(Fainzilb
erら、1995)。最後に、μO−コノペプチド(MrVIAおよびMrVIB
)は、哺乳動物ナトリウムチャネルをブロックする(McIntoshら、1995)。
【0051】 μO−コノペプチドは、クローン化ラットタイプIIナトリウムチャネルを発
現するXenopus卵母細胞からゆっくりでかつ不完全にウォッシュアウトされるこ
とが示されている(Terlauら、1996)ので、本発明は、μO−コノペプチド
が長時間持続性の局所麻酔剤についての候補を示すことができるかを評価した。
【0052】 かくして、本発明者らは、本明細書に記載されたμO−コノペプチドを投与す
ることによって局所鎮痛を誘導する方法に指向される。
【0053】 第二の具体例において、μO−コノペプチドを用いて、対象におけるいずれか
の上皮組織領域と関連する痛み、例えば、口内糜爛、生殖器病変のごとき上皮性
潰瘍と関連する痛みのための局所麻酔剤を提供する。口内糜爛は、頬または唇の
内側または舌下に単独またはグループで生じ得る。重篤な人々は、1ないし2週
間持続する連続的に再発する潰瘍を有する(Clayman)。生殖器病変は、通常、
ヘルペスおよび梅毒を含めた性的に移る疾患によって引き起こされる。梅毒の初
期段階は、細菌が皮膚を透過した痛のある潰瘍の下疳によって特徴付けられる。
これは、一旦、下疳が直れば、浅い伸張した潰瘍に続く。かかる潰瘍は痛い。ま
た、生殖器の潰瘍形成は、経口的に服用された薬物の副作用であり得、または陰
部疣贅に適用される溶液によって引き起こされ得る。また、上皮組織の痛みは、
火傷によって引き起こされる。火傷が上皮層を襲うことは、通常、痛み、不安お
よび発熱と関連する。本発明の方法によるかかる火傷の治療は、付随する痛みか
らの軽減を提供できる。また、上皮組織の損傷または喪失の結果としての痛みは
、咽喉炎および形成外科、例えば、皮膚再生(skin resurfacing)の除去のため
の二酸化炭素レザー手術およびしわの除去(Rosenbergら、1996)、火傷、
生殖器病変、上部または下部の胃腸気管支鏡検査法または内視鏡検査法、挿管法
、皮膚剥離または化学的皮膚剥離と関連する。本発明の方法により投与されたμ
O−コノペプチドは、かかる損傷組織と関連する痛みを軽減するのに有益である
【0054】 有効成分(剤)としてμO−コノペプチドまたはその医薬上許容される塩を含
有する医薬組成物は、慣用的な医薬調剤技術に従って調製できる。例えば、Remi
ngton's Pharmaceutical Sciences、第18版(1990,Mack Publishing Co.
社,Easton,PA)を参照されたし。典型的には、治療上有効量の有効成分は医薬
上許容される担体と混合されるであろう。担体は、投与、例えば静脈内、経口ま
たは非経口、に望ましい製剤の形態に依存して非常に様々な形態を取ることがで
きる。該組成物は、さらに、抗酸化剤、安定化剤、保存料等を含有できる。
【0055】 「医薬組成物」とは、医薬投与につき適当な物理的に別々の統一性のある部分
を意味する。「投与単位形態における医薬組成物」とは、医薬投与につき適当な
物理的に別々の統一性のある単位を意味し、各々は、担体と組み合わせたおよび
/または包被内に入れられた活性化合物の毎日用量、複数(4回まで)またはサ
ブマルチプル(40回より下)の毎日用量を含有する。該組成物が毎日用量、ま
たは毎日用量の半分または1/3または1/4を含むかは、該医薬組成物が、1
日当り1回または例えば、2、3または4回投与されるべきかに依存するであろ
う。
【0056】 本明細書に用いられる「塩」とは、無機または有機の酸および/または塩基、
好ましくは塩基塩で形成された酸性および/または塩基性塩を示す。特に、本発
明の化合物を医薬として使用する場合、医薬上許容される塩が好ましいが、他の
塩は、例えば、これらの化合物を処理するのに、または医薬タイプでない使用を
意図する場合に有用性を見出せる。これらの化合物の塩は、技術が認識されてい
る手法によって調製できる。
【0057】 かかる医薬上許容される塩の例には、限定されるものではないが、各々、塩酸
塩、硫酸塩、硝酸塩またはリン酸塩および酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、プロピ
オン酸塩、コハク酸塩、安息香酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩、マレ
イン酸塩、メタンスルホン酸塩、イソチオン酸塩、酢酸テオフィリン、サリチル
酸塩等のごとき無機および有機の付加塩が含まれる。低級アルキル四級アンモニ
ウム塩等も適当である。
【0058】 本明細書に用いる「医薬上許容される」担体なる用語は、非毒性の、不活性固
体の、半固形液体の充填剤、希釈剤、カプセル化物質、いずれかのタイプの処方
補助剤、または単に、セーラインのごとき無菌水性媒体を意味する。医薬上許容
される担体として機能できる物質のいつらかの例は、ラクトース、グルコースお
よびスクロースのごとき糖、コーンスターチおよび馬鈴薯デンプンのごときデン
プン、セルロースおよびカルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロ
ースおよび酢酸セルロースのごときその誘導体;粉末トラガカントゴム;メルト
、ゼラチン、タルク;カカオ脂および坐薬ワックスのごとき賦形剤;落花生油、
べにばな油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油および大豆油のごとき油;プ
ロピレングリコールのごときグリコール、グリセリン、ソルビトール、マンニト
ールおよびポリエチレングリコールのごときポリオール;オレイン酸エチルおよ
びラウリン酸エチルのごときエステル、寒天;水酸化マグネシウムおよび水酸化
アルミニウムのごとき緩衝剤;アルギン酸;パイロジェンフリー水;等張性セー
ライン、リンゲル液;エチルアルコールおよびリン酸緩衝液、ならびに医薬処方
において用いられる他の非毒性の適合性物質である。
【0059】 また、ラウリル硫酸ナトリウムおよびステアリン酸マグネシウムのごとき湿潤
剤、乳化剤および滑沢剤、ならびに着色剤、放出剤、コーティング剤、甘味剤、
香味剤および芳香剤、保存剤および抗酸化剤は、処方者の判断により該組成物中
に存在できる。医薬上許容される抗酸化剤の例には、限定されるものではないが
、アスコルビン酸、システイン塩酸塩、亜硫酸水素ナトリウム、メタ重亜硫酸水
素ナトリウム、硫酸ナトリウム等のごとき水溶性抗酸化剤;アスコルビルパルチ
メート、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)またはブチルヒドロキシトルエ
ン(BHT)、レクチン、没食子酸プロピル、アルファ−トコフェロール等のご
とき油可溶性抗酸化剤;およびクエン酸、チレンジアミン四酢酸(EDTA)、
ソルビトール、酒石酸、リン酸等のごとき金属キレート化剤が含まれる。
【0060】 経口投与に関しては、化合物をカプセル剤、丸薬、錠剤、トローチ剤、メルト
剤、散剤、懸濁剤または乳剤のごとき固体または液体の調製物に処方化し得る。
経口投与形態で組成物を調製することにおいては、いずれかの通常の医薬媒体を
用いることができ、これは例えば、(例えば、懸濁剤、エリキシル剤および液剤
のごとき)経口液体調製物の場合においては、水、グリコール、油剤、アルコー
ル、香味剤、保存料、着色剤、懸濁化剤等;あるいは(例えば、散剤、カプセル
剤および錠剤のごとき)経口固体調製物の場合においては、デンプン、糖、希釈
剤、顆粒化剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤等のごとき担体である。投与におけるそ
れらの簡便性のために、錠剤およびカプセル剤は最も有利な投与単位形態を表し
、その場合、固体医薬担体を明らかに用いる。所望ならば、錠剤は標準的な技術
によって糖衣または腸溶衣をかけ得る。活性薬剤をカプセル化して、それが血液
脳関門を通過することを許容すると同時に胃腸管を安定に通過させ得る。例えば
、WO96/11698を参照されたし。
【0061】 非経口投与に関しては、化合物を医薬担体に溶解して、液剤または懸濁剤とし
て投与できる。安定な担体の例示は水、生理食塩水、デキストロース溶液、フラ
クトース溶液、エタノール、または動物、植物もしくは合成起源の油剤である。
また、担体には、他の成分、例えば、保存剤、懸濁化剤、可溶化剤、緩衝剤等も
含まれ得る。また、化合物を髄腔内投与する場合、それらを脳脊髄液に溶解でき
る。
【0062】 局所投与では、化合物は、医薬上許容される担体中で投与されるべき該化合物
を含む軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤またはパスタ剤として製剤化できる。局所投
与の一つの手段は、投与されるべき化合物を含有する経皮パッチである。
【0063】 様々な投与経路が利用可能である。選択された特定の様式は、選択された特定
の薬物、治療されるべき疾患状態の重篤度および治療上の効力のために必要とさ
れる用量にもちろん依存するであろう。本発明の方法は、一般的に言えば、医学
的に許容できるいずれの様式の投与を用いても実施でき、臨床的に許容できない
副作用を生じることなく、活性化合物の有効レベルを生じるいづれの様式も意味
する。かかる投与様式には、経口、直腸、舌下、局所、鼻、経皮または非経口の
経路が含まれる。「非経口」なる用語は、皮下、静脈内、硬膜外、潅注、筋肉内
、放出ポンプまたは注入が含まれる。
【0064】 例えば、本発明による活性薬剤の投与は、いずれの適当な送達手段を用いても
達成でき、 (a)ポンプ(例えば、LauerおよびHatton(1993)、Zimmら(1984)
ならびにEttingerら(1978)参照); (b)マイクロカプセル化(例えば、米国特許第4,352,883号;第4,3
53,888号および米国特許第5,084,350号参照); (c)持続性放出ポリマー埋込み剤(例えば、米国特許第4,883,666号参
照); (d)マイクロカプセル化(例えば、米国特許第5,284,761号、第5,1
58,881号、第4,976,859号および第4,968,733号ならびに公
開されたPCT特許出願WO92/19195、WO95/05452参照);
(e)CNSに対する裸のまたは非カプセル化の細胞移植(例えば、米国特許第
5,082,670号および第5,618,531号参照); (f)皮下、静脈内、動脈内、筋肉内もしくは他の適当な部位への注射; (g)カプセル剤、液剤、錠剤、丸剤または持続性放出製剤における経口投与;
または (h)局所(例えば、米国特許第6,046,187号および第6,030,974
号参照)が含まれる。
【0065】 本発明の1つの具体例において、活性薬剤は、CNS、好ましくは、脳室、脳
実質、髄腔または他の適当なCNS位置、最も好ましくは髄腔内に直接的に送達
される。
【0066】 あるいは、ターゲティング治療を用いて、抗体または細胞特異的リガンドのご
ときターゲティング・システムの使用によって、さらにとりわけ、ある種のタイ
プの細胞に活性薬剤を送達できる。ターゲティングは、種々の理由、例えば、薬
剤が許容できない毒性があるならば、余りにも高用量を必要とするならば、また
は標的細胞に入ることができないならば望ましい。
【0067】 また、ペプチドである活性薬剤は、活性薬剤をコードするDNA配列を患者の
体内、とりわけ脊髄領域に移植するために設計された細胞に導入する細胞ベース
の送達システムにて投与できる。適当な送達システムは、米国特許第5,550,
050号およびPCT出願公開WO92/19195、 WO94/25503
、 WO95/01203、 WO95/05452、 WO96/02286、
WO96/02646、 WO96/40871、 WO96/40959および
WO97/12635に記載されている。適当なDNA配列は、開示された配列
および公知の遺伝暗号に基づいて、各活性薬剤について合成により調製できる。
【0068】 活性薬剤は、好ましくは、治療上有効量にて投与される。活性化合物の「治療
上有効量」または単に「有効量」とは、いずれの医学的治療にも適用できる適当
な利益/リスク比にて、痛みを軽減するか、または鎮痛を導入するのに十分な量
を意味する。活性薬剤は好ましくは治療有効量で投与する。投与される実際の量
、ならびに投与の速度および時間経過は、治療すべき症状の性質および程度に依
存するであろう。治療の処方箋、例えば、投与量、時期等に関する決定は、一般
医師またはスペアリスト(spealist)の責任の範囲内にあり、典型的には治療す
べき障害、個々の患者の症状、送達部位、投与方法、および実践者に知られてい
る他の因子を考慮する。技術およびプロトコールの例は、Remington's Pharmace
utical Sciencesに見出すことができる。
【0069】 痛みの治療では、投与経路がまさにCNSであるならば、意図される用量は、
1日当り約1ngないし約100mg、好ましくは1日当り約100ngないし
約10mg、より好ましくは1日当り約1μgないし約100μgである。末梢
的に投与されるならば、意図される用量は、いくらかより高く、1日当り約10
0ngないし約1000mg、好ましくは1日当り約10μgないし約100m
g、より好ましくは1日当り約100μgないし約10mgである。
【0070】 μO−コノペプチドが連続注入される(例えば、ポンプ送達、生物分解性ポリ
マー送達または細胞ベースの送達)ならば、ボーラス送達よりもより低用量が考
えられる。
【0071】 しかしながら、実際に投与される活性化合物の量は、治療されるべき疾患、選
択された投与経路、個々の患者の年齢、体重および応答ならびに患者の症状の重
篤度を含めた関連した環境に徴して、医師によって決定され、従って、前記の用
量範囲は、何ら本発明の範囲を限定するものではないと理解されるであろう。本
明細書に用いる「医薬組成物」および「医薬上許容される」なる用語は、ヒトお
よび獣医学的な使用の双方についての組成物および成分が含まれる。
【0072】 本データは、μO−コノペプチドが非常に強力でかつ長時間持続性の局所麻酔
剤であり、それらの能力によりニューロンのナトリウムチャネルをブロックする
ようである。さらに、μO−コノペプチドが、他の局所麻酔剤またはテトロドト
キシンのようなグアニジニウム(guanidinium)毒素とは区別されるナトリウム
チャネルの部位にて恐らく作用するので(それらは細胞外標的にて作用するよう
であるが、部位Iにて[H]サキシトキシンにつき競合するので)(Terlauら、
1996)、および筋肉または心臓におけるナトリウムチャネルにおそらく影響
しないので(10ナノモルのi.p.注射はマウスにおいて効果がなかったので)
(McIntoshら、1995)、これらのペプチドは、臨床的に用いられる局所麻酔
剤の厄介な副作用を欠いている。
【0073】 これらのペプチドの高度の疎水性にも拘らず、アミノ末端にて荷電したアミノ
酸残基の集団が存在する。該ペプチドのサイズと合わせて、この集団の荷電の結
果、神経鞘の透過が貧弱であり、かくして、尾引込め(tail withdrawal)アッ
セイにおける貧弱な効力の原因である。対照的に、以下の髄腔内注射または皮内
注射のごとき神経鞘がバリアーでない場合、μO−コノペプチドは有効であって
、長時間持続する。これらの事実は、μO−コノペプチドが脊椎麻酔につき新規
な候補物であり、術後痛について急性にまたは重篤な慢性痛状況について髄腔内
ポンプを介してのいずれでも投与されることを確立する。
【0074】 本発明の実施には、特記されない限り、化学、分子生物学、微生物学、組換え
DNA、遺伝子学、免疫学、細胞生物学、細胞培養およびトランスジェニックバ
イオロジーを使用し、それらは当業者内にある。例えば、Maniatisら、1982
;Sambrookら、1989;Ausubelら、1992;Glover、1985;Anand、1
992;GuthrieおよびFink、1991;HarlowおよびLane、1988;Jakoby
およびPastan、1979;Nucleic Acid Hybridization(B. D. HamesおよびS.
J. Higgins編 1984);Transcription And Translation(B. D. Hamesおよ
びS. J. Higgins編 1984);Culture Of Animal Cells(R. I. Freshney、A
lan R. Liss、Inc.、1987);Immobilized Cells And Enzymes(IRL Press
、1986);B. Perbal、A Practical Guide To Molecular Cloning(198
4);論文、Methods In Enzymology(Academic Press、Inc.、N.Y.);Gene Tr
ansfer Vectors For Mammalian Cells(J. H. MillerおよびM. P. Calos編、1
987、Cold Spring Harbor Laboratory);Methods In Enzymology、第154
および155巻(Wuら編)、Immunochemical Methods In Cell And Molecular B
iology(MayerおよびWalker編、Academic Press、London、1987);Handboo
k Of Experimental Immunology、Volumes I-IV(D. M. WeirおよびC. C. Blackw
ell編、1986);Riott、Essential Immunology、第6版、Blackwell Scient
ific Publications、Oxford、1988;Hoganら、Manipulating the Mouse Emb
ryo、(Cold Spring Harbor Laboratory Press、Cold Spring Harbor、N.Y.、1
986)参照。
【0075】 実施例 本発明は以下の実施例においてさらに詳記されるが、それは例示的な方法によ
って提供するもので、何ら本発明を限定することを意図するものではない。当該
技術分野でよく知られている標準的な技術、または特に後記される技術を利用し
た。
【0076】 実施例1 μO−コノペプチド A657およびF079の単離 「Oスーパーファミリー」コノトキシン遺伝子を増幅するために設計されたP
CRプライマーは、様々なコーヌス種からの毒液管cDNAのRT−PCR増幅
において用いた。該プライマーは、以下の配列を有する: 順方向プライマー:OCon6 CAGGATCCATGAAACTGACGTGYRTGGTG(配列番号:13
) 逆方向プライマー:OCon7 ATCTCGAGCACAGGTATGGATGACTCAGG(配列番号:14
)。
【0077】 適当なサイズ範囲の増幅産物をクローニングし、配列決定した。「O−スーパ
ーファミリー」遺伝子配列の範囲を同定した。新規な遺伝子、C. skinneriから
のA657、C. tessulatusからのF079、F080およびG28、C. atlant
icusからのF763、C. arenatusからのF008、C. textileからのTx6.1
2およびTx6.13ならびにC. generalisからのG18をμ−Oコノペプチド
MrVIAおよびMrVIBに対するそれらの類似性に基づきμO−コノペプチ
ドと同定した。この類似性は、「O スーパーファミリー」ペプチドを含むいず
れのω−、κ−またはδ−コノペプチドとの類似性より非常に大きかった。A6
57、F079、Ca6.1、 Tx6.12(一部分)、 Tx6.13(一部分
)、G28、F763、F080、F008およびG18プロペプチドについて
のcDNAおよびアミノ酸配列を、各々、表1〜10に記載する。成熟μO−コ
ノペプチドのアミノ酸配列は前記の通りである。
【0078】 表1 A657のDNA配列(配列番号:15)および蛋白質配列(配列番号:16
【0079】
【化1】
【0080】 表2 F079のDNA配列(配列番号:17)および蛋白質配列(配列番号:18
【0081】
【化2】
【0082】 表3 Ca6.1のDNA配列(配列番号:19)および蛋白質配列(配列番号:2
0)
【0083】
【化3】
【0084】 表4 Tx6.12のDNA配列(配列番号:21)および蛋白質配列(配列番号:
22)
【0085】
【化4】
【0086】 表5 Tx6.13のDNA配列(配列番号:23)および蛋白質配列(配列番号:
24)
【0087】
【化5】
【0088】 表6 G28のDNA配列(配列番号:25)および蛋白質配列(配列番号:26)
【0089】
【化6】
【0090】 表7 F763のDNA配列(配列番号:27)および蛋白質配列(配列番号:28
【0091】
【化7】
【0092】 表8 F080のDNA配列(配列番号:29)および蛋白質配列(配列番号:30
【0093】
【化8】
【0094】 表9 F008のDNA配列(配列番号:31)および蛋白質配列(配列番号:32
【0095】
【化9】
【0096】 表10 G18のDNA配列(配列番号:33)および蛋白質配列(配列番号:34)
【0097】
【化10】
【0098】 実施例2 雄性C57黒色マウス(20〜25g)をCharles River Laboratoriesから入
手した。これらのマウスおよび他の実験に用いた動物を12時間明暗サイクルの
温度制御(23°±3℃)された室に収容し、食物および水を自由にアクセスさ
せた。全動物を実験用動物のヒューマンケアに関する公衆衛生総局(Public Hea
lth Service)の方法に従って安楽死させた。
【0099】 髄腔内(it)薬物注射は記載されたごとく行った(HyldenおよびWilcox、1
980)。MrVIB(10ナノモル)またはビヒクルを5μlの容量にて投与
した。後肢麻痺の期間を調べた。この実験は、C57黒色マウスの脊髄腔への1
0ナノモルのMrVIBの注射が、動物の長時間持続性の麻痺(>20時間)を
生じることを明らかとした。注射は、最初は後肢の麻痺を生じさせたが、続く3
0分間にわたり全動物の麻痺をなくした。長期間の麻酔にも拘らず、この実験に
おける動物は十分に回復した。同様の結果をMrVIAで得た。また、同様の結
果をA657、F079、Ca6.1、Tx6.12、Tx6.13、G28、F
763およびF080で得られる。
【0100】 実施例3 局所麻酔剤としてのMrVIBの効果 雄性ハートレイモルモット(老齢種)をCharles River Laboratoriesから入手
した。局所麻酔試験は記載されたごとく本質的に行った(Bulbring and Wajda、
1945)。試験日の前日に、モルモットの背部の一部をまず、電気バリカンで
、引き続いて除毛クリーム(Nair)で除毛することによって除毛した。除毛ク
リームは5分間適用し、温かい洗面用タオルで除去した。モルモットを乾燥させ
、それらのケージに戻した。翌日、リドカイン、ブピバカイン、MrVIBまた
はビヒクル(0.5%シクロデキストラン)の髄腔内注射(0.1ml容量)を裸
にされた部分に行った。注射は、皮膚表面上の膨疹を生起させ、それをフェルト
ペンで囲んだ。典型的には、4回の注射を各モルモットの背部に行った。いくら
かの場合において、モルモットは、少なくとも1週間の回復後に再使用し、皮膚
の未使用部分に注射した。
【0101】 刺激は、26G針で(皮膚を破るのに十分硬くない)穏やかなピンでの突きよ
り構成された。応答は、皮膚筋肉の収縮によって引き起こされた局所的な皮膚の
単収縮(twitch)である。単位試験は、注射面積内の別々の3〜5秒の6回の一
様なピンでの突きよりなった。単位スコアは、0(完全に麻酔)ないし6(麻酔
なし)の範囲であった。効力試験では、単位試験は、5分間隔にて30秒間各部
位にて反復し、単位試験スコアを合計した(36は麻酔なし、0は完全に麻酔し
たことを示す)。期間実験では、単位試験は、記載されるごとく数時間ないし数
日の経過にわたって行った。
【0102】 MrVIBは、モルモットの皮内膨疹試験における強力で(図1)および長時
間持続性(図2)の局所麻酔効果を生じた。この応答についてのED50(=1
00ピコモル)は、リドカインおよびブピバカインについてのED50より少な
くとも2オーダーの大きさで優れていた。さらに、MrVIBのおよその等有効
量の期間(各々、1および10ナノモル後の全回復についての約24および48
時間)は、リドカインおよびブピバカインのもの(各々、全回復につき約30お
よび90分間)より非常に長かった。期待されるごとく、ブピバカインは、リド
カインよりわずかに長期間、臨床的観察に一致した。皮膚内膨疹は、MrVIB
の注射の数時間後に一致して赤色に変わり、それはたぶん抗原性作用を示してい
る。同様の結果は、MrVIA、A657、F079、Ca6.1、Tx6.12
、Tx6.13、G28、F763およびF080で得られる。
【0103】 本発明は、発明の好ましい具体例の詳細への引用によって本特許出願に開示さ
れているが、修飾が本発明の精神および添付された特許請求の範囲内で当業者に
容易に生じると考えられるので、該開示は、限定的な意味よりはむしろ例示を意
図するものと理解されるべきである。
【0104】 参考文献リスト Barnay、G.ら(2000). J. Med. Chem. Bitan、G.ら(1997). J. Peptide Res. 49:421-426. Bodanskyら(1966). Chem. Ind. 38:1597-98. Bulbring、W.およびWajda、J.(1945). J. Pharmacol. Exp. Ther. 85:78
-84. Ettinger、L.J.ら(1978). Cancer 41:1270-1273. Fainzilber、M.ら(1995). Biochemistry 34:8649-8656. Hammerlandら(1992). Eur. J. Pharmacol. 226:239-242. Horiki、K.ら(1978). Chemistry Letters 165-68. Hubry、V.ら(1994). Reactive Polymers 22:231-241. Hylden、J.L.K.and Wilcox、G.(1980). Eur. J. Pharmacol. 67:313-3
16. Kaiserら(1970). Anal. Biochem. 34:595. Kapoor(1970). J. Pharm. Sci. 59:1-27. Kornreich、W.D.ら(1986). 米国特許第4,569,967号. Kuzma、P.K.ら(1997). Regional Anesthesia 22:543-551. Luer、M.S.ら(1993). Annals of Pharmacotherapy、27:912-921. McIntosh、J.M.ら(1995). J. Biol. Chem. 270:16796-16802.
McIntosh、J. M.ら(1998). Methods Enzymol. 294:605-624. Methoden der Organischen Chemie(Houben-Weyl): Synthese von Peptiden、E. W
unsch(編)、Georg Thieme Verlag、Stuttgart、Ger.(1974). Nishiuchi、Y.ら(1993). Int. J. Pept. Protein Res. 42:533-538
. Nowak、L.ら(1984). Nature 307:462-465.
【0105】 Olivera、B.M.ら(1984). 米国特許第4,447,356号. Olivera、B.M.ら(1985). Science 230:1338-1343. Olivera、B.M.ら(1990). Science 249:257-263. Ornsteinら(1993). Biorganic Medicinal Chemistry Letters 3:43-4
8. Remington's Pharmaceutical Sciences、第18版、Mack Publishing Co.、Easton、
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old Spring Harbor Laboratory、Cold Spring Harbor、NY. SchroderおよびLubke(1965). The Peptides 1:72-75、Academic Press、
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isco、CA(1969). Terlauら(1996). J. Neurophysiol. 76:1423-1429. Valeら(1978). 米国特許第4,105,603号. Van de Steen、P.ら(1998). Critical Rev. in Biochem. and Mol. Biol. 3
3:151-208. Zhou L.M.ら(1996). J. Neurochem. 66:620-628. Zimm、S.ら(1984). Cancer Research、44:1698-1701.
【0106】 米国特許第3,842,067号. 米国特許第3,862,925号. 米国特許第3,972,859号. 米国特許第4,352,883号 米国特許第4,353,888号 米国特許第4,883,666号 米国特許第4,968,733号 米国特許第4,976,859号 米国特許第5,082,670号 米国特許第5,084,350号 米国特許第5,158,884号 米国特許第5,284,761号 米国特許第5,364,769号 米国特許第5,514,774号. 米国特許第5,531,001号. 米国特許第5,534,615号 米国特許第5,545,723号 米国特許第5,550,050号. 米国特許第5,591,821号. 米国特許第5,618,531号 米国特許第5,719,264号 米国特許第5,844,077号. 米国特許第5,859,186号.
【0107】 国際公開番号WO92/19195. 国際公開番号WO94/25503. 国際公開番号WO95/01203. 国際公開番号WO95/05452. 国際公開番号WO96/02286. 国際公開番号WO96/02646. 国際公開番号WO96/11698. 国際公開番号WO96/40871. 国際公開番号WO96/40959. 国際公開番号WO97/12635. 国際公開番号WO98/03189. 国際公開番号WO00/23092.
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、μO−コノペプチドMrVIBがリドカインまたはブピ
バカインよりもより強力にモルモット皮内膨疹アッセイにおける皮膚フリンチ(
flinch)感受性を阻害することを示す。データは、30分間の試験期間における
36ピンで突いた後に観察されたしりごみの回数を示す。各点は、少なくとも3
回の観察の平均を表す。
【図2】 図2は、μO−コノペプチドMrVIBが、モルモット皮内膨疹
アッセイにおいて、リドカインまたはブピバカインのいずれかに対して、皮膚フ
リンチ感受性の長時間持続性の阻害を生じることを示す。データは、各時点にて
総計6のうちのフリンチが観察されなかったパーセンテージを表す。各点は、少
なくとも3回の観察の平均を表す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07K 14/435 A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM, HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW, MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR ,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA, ZW (72)発明者 バルドメロ・エメ・オリベラ アメリカ合衆国84108ユタ州ソルト・レイ ク・シティ、ブライアン・アベニュー1370 番 (72)発明者 ジェイ・マイケル・マッキントッシュ アメリカ合衆国84108ユタ州ソルト・レイ ク・シティ、サウス・2000・イースト1151 番 (72)発明者 アール・タイラー・マッケイブ アメリカ合衆国84108ユタ州ソルト・レイ ク・シティ、フリーズ・クリーク・サーク ル715番 (72)発明者 ジェイムズ・イー・ギャレット アメリカ合衆国84106ユタ州ソルト・レイ ク・シティ、イースト・3150・サウス1584 番 (72)発明者 リチャード・ティ・レイヤー アメリカ合衆国84093ユタ州サンディ、サ ンバースト・コート9024番 (72)発明者 ジョン・ディ・ワグスタッフ アメリカ合衆国84101ユタ州ソルト・レイ ク・シティ、ウエスト・ブロードウェイ・ ナンバー2103サウス44番 (72)発明者 ロバート・エム・ジョーンズ アメリカ合衆国84101ユタ州ソルト・レイ ク・シティ、ウエスト・ブロードウェイ・ ナンバー2103サウス44番 Fターム(参考) 4B024 AA01 CA04 GA30 4C084 AA02 AA07 BA01 BA19 CA47 DA35 MA17 MA22 MA23 MA28 MA35 MA37 MA38 MA52 MA59 MA60 MA63 MA66 NA14 ZA082 ZA212 4H045 AA10 AA30 BA18 BA72 CA50 DA83 EA20

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 μO−コノペプチド、その誘導体または医薬上許容される塩
    もしくは溶媒和物を含む痛みを軽減する量の活性薬剤を、痛みを示しているまた
    は痛みを引き起こす事象に付されようとする哺乳動物に投与することを特徴とす
    る痛みを軽減する方法。
  2. 【請求項2】 該μO−コノペプチドが、一般式I: Xaa-Xaa-Cys-Xaa-Xaa-Xaa-Xaa-Xaa-Xaa-Cys-Xaa-Xaa10-
    Xaa11-Xaa12-Xaa13-Xaa14-Xaa15-Xaa16-Xaa17-Cys-Cys-Xaa18-
    Xaa19-Xaa20-Xaa21-Cys-Xaa22-Xaa23-Xaa24-Xaa25-Cys-Xaa26-
    Xaa27-Xaa28-Xaa29-Xaa30(配列番号:1) [式中、Xaaはデス−Xaa、Pro、ヒドロキシ−Pro(Hyp)、Arg
    、Lys、オルニチン、ホモ−Lys、ホモアルギニン、ノル−Lys、N−メ
    チル−Lys、N,N'−ジメチル−Lys、N,N',N''−トリメチル−Lys
    またはいずれかの合成塩基性アミノ酸;Xaaはデス−Xaa、Ala、Gly、
    Asp、Glu、γ−カルボキシ−グルタミン酸(Gla)、いずれかの合成酸
    性アミノ酸、Thr、Ser、g−Thr(ここに、gはグリコシル化である)
    、g−Ser、Trp(DもしくはL)、ネオ−Trpまたはハロ−Trp(D
    もしくはL)あるいはXaaはデス−Xaaである場合、Xaaはピログルタメー
    トであってもよく;XaaはArg、Lys、オルニチン、ホモ−Lys、ホモ
    アルギニン、ノル−Lys、N−メチル−Lys、N,N'−ジメチル−Lys、
    N,N',N''−トリメチル−Lys、いずれかの合成塩基性アミノ酸、Ser、
    Thr、g−Ser、g−Thr、Ala、(Leu(DもしくはL)、Ile
    およびValのごとき)直線もしくは分岐した飽和炭化水素鎖を持つ脂肪族アミ
    ノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体、His、Glu、Gln、Gl
    a、Asp、Asnまたはいずれかの合成酸性アミノ酸;XaaはGlu、Gl
    a、Gln、Asp、Asn、いずれかの合成酸性アミノ酸、Lys、Arg、
    オルニチン、ホモ−Lys、ホモアルギニン、ノル−Lys、N−メチル−Ly
    s、N,N'−ジメチル−Lys、N,N',N''−トリメチル−Lys、いずれか
    の合成塩基性アミノ酸、Ala、(Leu(DもしくはL)、IleおよびVa
    lのごとき)直線もしくは分岐した飽和炭化水素鎖を持つ脂肪族アミノ酸、また
    は該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体、Ser、Thr、Pro、Hyp、g−S
    er、g−Thr、g−Hypまたはいずれかの合成ヒドロキシル化アミノ酸;
    XaaはLys、Arg、オルニチン、ホモ−Lys、ホモアルギニン、ノル−
    Lys、N−メチル−Lys、N,N'−ジメチル−Lys、N,N',N''−トリ
    メチル−Lys、いずれかの合成塩基性アミノ酸、Tyr、メタ−Tyr、オル
    ト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−Tyr、ジ−ハロ−Tyr、O−スル
    ホ−Tyr、O−ホスホ−Tyr、ニトロ−Tyr、(Leu(DもしくはL)
    、IleおよびValのごとき)直線もしくは分岐した飽和炭化水素鎖を持つ脂
    肪族アミノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体、Glu、Gla、Gl
    n、Asp、Asn、いずれかの合成酸性アミノ酸、ProまたはHyp;Xaa
    はTrp(DもしくはL)、ネオ−Trp、ハロ−Trp(DもしくはL)、
    Gly、Tyr、メタ−Tyr、オルト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−
    Tyr、ジ−ハロ−Tyr、O−スルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyr、ニトロ
    −Tyr、Glu、Gla、Gln、Asp、Asn、いずれかの合成酸性アミ
    ノ酸;XaaはGlu、Gla、Gln、Asp、Asn、いずれかの合成酸性
    アミノ酸、Met、ノルロイシン(Nle)、Ala、(Leu(DもしくはL
    )、IleおよびValのごとき)直線もしくは分岐した飽和炭化水素鎖を持つ
    脂肪族アミノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体、Tyr、メタ−Ty
    r、オルト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−Tyr、ジ−ハロ−Tyr、
    O−スルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyr、ニトロ−Tyr、Lys、Arg、
    オルニチン、ホモ−Lys、ホモアルギニン、ノル−Lys、N−メチル−Ly
    s、N,N'−ジメチル−Lys、N,N',N''−トリメチル−Lysまたはいず
    れかの合成塩基性アミノ酸;XaaはLeu、Phe、Tyr、メタ−Tyr、
    オルト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−Tyr、ジ−ハロ−Tyr、O−
    スルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyr、ニトロ−Tyr、Trp(DもしくはL
    )、ネオ−Trp、ハロ−Trp(DもしくはL)またはいずれかの合成芳香族
    アミノ酸;XaaはPro、Hyp、Gly、(Leu(DもしくはL)、Il
    eおよびValのごとき)直線もしくは分岐した飽和炭化水素鎖を持つ脂肪族ア
    ミノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体;Xaa10はThr、Ser、
    g−Thr、g−Ser、Ala、(Leu(DもしくはL)、IleおよびV
    alのごとき)直線もしくは分岐した飽和炭化水素鎖を持つ脂肪族アミノ酸、ま
    たは該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体、Phe、Tyr、メタ−Tyr、オルト
    −Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−Tyr、ジ−ハロ−Tyr、O−スルホ
    −Tyr、O−ホスホ−Tyr、ニトロ−Tyr、Trp(DもしくはL)、
    ネオ−Trp、ハロ−Trp(DもしくはL)またはいずれかの合成芳香族アミ
    ノ酸;Xaa11はPro、Hyp、Ser、Thr、g−Hyp、g−Ser、
    g−Thrまたはいずれかのヒドロキシル化アミノ酸;Xaa12は(Leu(D
    もしくはL)、IleおよびValのごとき)直線もしくは分岐した飽和炭化水
    素鎖を持つ脂肪族アミノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体、Phe、
    Tyr、メタ−Tyr、オルト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−Tyr、
    ジ−ハロ−Tyr、O−スルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyr、ニトロ−Tyr
    、Lys、Arg、オルニチン、ホモ−Lys、ホモアルギニン、ノル−Lys
    、N−メチル−Lys、N,N'−ジメチル−Lys、N,N',N''−トリメチル
    −Lysまたはいずれかの合成塩基性アミノ酸;Xaa13はPro、Hyp、(
    Leu(DもしくはL)、IleおよびValのごとき)直線もしくは分岐した
    飽和炭化水素鎖を持つ脂肪族アミノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体
    、Lys、Arg、オルニチン、ホモ−Lys、ホモアルギニン、ノル−Lys
    、N−メチル−Lys、N,N'−ジメチル−Lys、N,N',N''−トリメチル
    −Lysまたはいずれかの合成塩基性アミノ酸;Xaa14はGly、His、L
    ys、Arg、オルニチン、ホモ−Lys、ホモアルギニン、ノル−Lys、N
    −メチル−Lys、N,N'−ジメチル−Lys、N,N',N''−トリメチル−L
    ysまたはいずれかの合成塩基性アミノ酸;Xaa15はデス−Xaa15、Ser、
    Thr、g−Ser、g−Thr、Val、Asn、Phe、Tyr、メタ−T
    yr、オルト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−Tyr、ジ−ハロ−Tyr
    、O−スルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyr、ニトロ−Tyr、Trp(Dもし
    くはL)、 ネオ−Trp、ハロ−Trp(DもしくはL)またはいずれかの合
    成芳香族アミノ酸;Xaa16はMet、Nle、Leu、Phe、Tyr、メタ
    −Tyr、オルト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−Tyr、ジ−ハロ−T
    yr、O−スルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyr、ニトロ−Tyr、Arg、L
    ys、オルニチン、ホモ−Lys、ホモアルギニン、ノル−Lys、N−メチル
    −Lys、N,N'−ジメチル−Lys、N,N',N''−トリメチル−Lysまた
    はいずれかの合成塩基性アミノ酸;Xaa17はPro、Hyp、Ser、Thr
    、g−Hyp、g−Ser、g−Thr、いずれかのヒドロキシル化アミノ酸、
    Ala、Glu、Gla、Gln、Asp、Asn、いずれかの合成酸性アミノ
    酸、HisまたはGly;Xaa18はGly、AsnまたはGln;Xaa19はL
    eu、Trp(DもしくはL)、 ネオ−Trpまたはハロ−Trp(Dもしく
    はL);Xaa20はデス−Xaa20、LeuまたはTrp(DもしくはL)、 ネ
    オ−Trpまたはハロ−Trp(DもしくはL);Xaa21はデス−Xaa21また
    は(Leu(DもしくはL)、IleおよびValのごとき)直線もしくは分岐
    した飽和炭化水素鎖を持つ脂肪族アミノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然誘
    導体;Xaa22はデス−Xaa22、Gly、Met、Nle、Phe、Tyr、メ
    タ−Tyr、オルト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−Tyr、ジ−ハロ−
    Tyr、O−スルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyr、ニトロ−Tyr、Trp(
    DもしくはL)、ネオ−Trp、ハロ−Trp(DもしくはL)またはいずれか
    の合成芳香族アミノ酸;Xaa23はデス−Xaa23、Pro、Hyp、Ala、(
    Leu(DもしくはL)、IleおよびValのごとき)直線もしくは分岐した
    飽和炭化水素鎖を持つ脂肪族アミノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体
    、Phe、Tyr、メタ−Tyr、オルト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ
    −Tyr、ジ−ハロ−Tyr、O−スルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyr、ニト
    ロ−Tyr、Trp(DもしくはL)、ネオ−Trp、ハロ−Trp(Dもしく
    はL)またはいずれかの合成芳香族アミノ酸;Xaa24は(Leu(Dもしくは
    L)、IleおよびValのごとき)直線もしくは分岐した飽和炭化水素鎖を持
    つ脂肪族アミノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体、Phe、Tyr、
    メタ−Tyr、オルト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−Tyr、ジ−ハロ
    −Tyr、O−スルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyr、ニトロ−Tyr、Trp
    (DもしくはL)、 ネオ−Trp、ハロ−Trp(DもしくはL)またはいず
    れかの合成芳香族アミノ酸;Xaa25はAla、(Leu(DもしくはL)、I
    leおよびValのごとき)直線もしくは分岐した飽和炭化水素鎖を持つ脂肪族
    アミノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体、Tyr、メタ−Tyr、オ
    ルト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−Tyr、ジ−ハロ−Tyr、O−ス
    ルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyrまたはニトロ−Tyr;Xaa26は(Leu
    (DもしくはL)、IleおよびValのごとき)直線もしくは分岐した飽和炭
    化水素鎖を持つ脂肪族アミノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体;Xaa
    27はデス−Xaa27、Asp、Glu、Gla、Pro、Hyp、Ser、T
    hr、g−Hyp、g−Ser、g−Serまたはいずれかの合成ヒドロキシル
    化アミノ酸;Xaa28はデス−Xaa28、Glu、Gla、Gln、Asp、As
    n、いずれかの合成酸性アミノ酸、Lys、Arg、オルニチン、ホモ−Lys
    、ホモアルギニン、ノル−Lys、N−メチル−Lys、N,N'−ジメチル−L
    ys、N,N',N''−トリメチル−Lys、いずれかの合成塩基性アミノ酸、I
    le、Ser、Thr、g−Serまたはg−Thr;Xaa29はデス−Xaa29 、Pro、Hyp、Tyr、メタ−Tyr、オルト−Tyr、ノル−Tyr、モ
    ノ−ハロ−Tyr、ジ−ハロ−Tyr、O−スルホ−Tyr、O−ホスホ−Ty
    rまたはニトロ−Tyr;Xaa30はデス−Xaa30またはPheである]を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 該μO−コノペプチドが、 Ala-Cys-Arg-Gln-Xaa-Xaa-Xaa-Phe-Cys-Leu-Val-Xaa-Ile-Ile-Gly-Xa
    a-Ile-Xaa-Cys-Cys-Ala-Gly-Leu-Ile-Cys-Gly-Xaa-Phe-Val-Cys-Leu(配
    列番号:3); Xaa-Thr-Cys-Leu-Xaa-Gln-Asp-Xaa-Phe-Cys-Ile-Ile-Xaa-Leu-Ile-Gl
    y-Thr-Leu-Xaa-Cys-Cys-Ser-Gly-Leu-Ile-Cys-Gly-Phe-Phe-Val-Cys-Val-Xaa
    -Xaa-Xaa-Phe(配列番号:4); Asp-Cys-Xaa-Ala-Asp-Gly-Ala-Phe-Cys-Gly-Ile-Xaa-Ile-Vla-Xaa-Asn-
    Xaa-Met-Cys-Cys-Ser-Asn-Leu-Cys-Ile-Phe-Ala-Cys-Val-Xaa-Xaa-Xaa
    (配列番号:5); Asp-Cys-His-Xaa-Arg-Xaa-Asp-Xaa-Cys-Xaa-Ala-Ser-Ile-Leu-Gly-Va
    l-Ile-Xaa-Cys-Cys-Xaa-Gly-Leu-Ile-Cys-Phe-Ile-Ala-Phe-Cys-Ile(配列
    番号:6); Asp-Cys-Gln-Xaa-Xaa-Xaa-Xaa-Phe-Cys-Ile-Val-Xaa-Ile-Leu-Gly-
    Phe-Val-Xaa-Cys-Cys-Xaa-Gly-Leu-Ile-Cys-Gly-Xaa-Phe-Val-Cys-Val-As
    p-Ile(配列番号:7); Xaa-Thr-Cys-Val-Ser-Xaa-Asn-Val-Phe-Cys-Gly-Val-Xaa-Leu-Val-Gly-
    Thr-Xaa-Leu-Cys-Cys-Ser-Gly-Leu-Val-Cys-Leu-Val-Val-Cys-Ile(配列番号
    :8); Cys-Arg-Xaa-Arg-Gly-Met-Phe-Cys-Gly-Phe-Xaa-Xaa-Xaa-Gly-Xaa-
    Xaa-Cys-Cys-Asn-Gly-Xaa-Cys-Phe-Phe-Val-Cys-Ile(配列番号:9); Arg-Xaa-Cys-Ala-Leu-Asp-Gly-Xaa-Leu-Cys-Ile-Ile-Xaa-Val-Ile-Gly-
    Ser-Ile-Phe-Cys-Cys-His-Gly-Ile-Cys-Met-Ile-Xaa-Cys-Val(配列番号:1
    0); Asp-Cys-Arg-Xaa-Val-Gly-Gln-Xaa-Cys-Gly-Ile-Xaa-Xaa-Xaa-His-
    Asn-Xaa-Arg-Cys-Cys-Ser-Gln-Leu-Cys-Ala-Ile-Ile-Cys-Val-Ser(配列番号
    :11);および Gly-Cys-Leu-Asp-Xaa-Gly-Xaa-Phe-Cys-Gly-Thr-Xaa-Phe-Leu-Gly-Ala-
    Xaa-Cys-Cys-Gly-Gly-Ile-Cys-Leu-Ile-Val-Cys-Ile- Xaa-Thr(配列番号:
    12) [式中、XaaはLys、N−メチル−Lys、N,N−ジメチル−Lysまたは
    N,N,N−トリメチル−Lys;XaaはTyr、モノ−ハロ−Tyr、ジ−ハ
    ロ−Tyr、O−スルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyrまたはニトロ−Tyr;
    XaaはGluまたはガンマ−カルボキシ−Glu(Gla);XaaはProま
    たはヒドロキシ−Pro;XaaはTrpまたはハロ−Trp;およびC末端は
    、カルボキシルまたはアミド基を含む] よりなる群から選択されることを特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 該痛みが、慢性痛または急性炎症性痛であることを特徴とす
    る請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 該痛みが、神経障害性痛であることを特徴とする請求項1記
    載の方法。
  6. 【請求項6】 該活性薬剤が、手術前に投与されることを特徴とする請求項
    1記載の方法。
  7. 【請求項7】 該活性薬剤が、脊椎麻酔剤として投与されることを特徴とす
    る請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 該活性薬剤が、局所麻酔剤として投与されることを特徴とす
    る請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 該活性薬剤が、1日当り約1ngないし約1000mgの量
    で投与されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 該活性薬剤が、1日当り約100ngないし約100mg
    の量で投与されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  11. 【請求項11】 該活性薬剤が、1日当り約1μgないし約10mgの量で
    投与されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】 表1〜10に記載されたアミノ酸配列の群から選択された
    アミノ酸配列を含むμO−コノペプチド前駆体をコードする核酸を含む単離核酸
  13. 【請求項13】 該核酸が、表1〜10に記載されたヌクレオチド配列また
    はそれらの相補体の群から選択されたヌクレオチド配列を含む請求項12記載の
    核酸。
  14. 【請求項14】 表1〜10に記載されたアミノ酸配列の群から選択された
    アミノ酸配列を含む実質的に純粋なμO−コノペプチド前駆体。
  15. 【請求項15】 一般式I:Xaa-Xaa-Cys-Xaa-Xaa-Xaa-Xaa-Xa
    a-Xaa-Cys-Xaa-Xaa10-Xaa11-Xaa12-Xaa13-Xaa14-Xaa15-Xaa
    16-Xaa17-Cys-Cys-Xaa18-Xaa19-Xaa20-Xaa21-Cys-Xaa22-Xaa23 -Xaa24-Xaa25-Cys-Xaa26-Xaa27-Xaa28-Xaa29-Xaa30(配列番号:
    1) [式中、Xaaはデス−Xaa、Pro、ヒドロキシ−Pro(Hyp)、Arg
    、Lys、オルニチン、ホモ−Lys、ホモアルギニン、ノル−Lys、N−メ
    チル−Lys、N,N'−ジメチル−Lys、N,N',N''−トリメチル−Lys
    またはいずれかの合成塩基性アミノ酸;Xaaはデス−Xaa、Ala、Gly、
    Asp、Glu、γ−カルボキシ−グルタミン酸(Gla)、いずれかの合成酸
    性アミノ酸、Thr、Ser、g−Thr(ここに、gはグリコシル化である)
    、g−Ser、Trp(DもしくはL)、ネオ−Trpまたはハロ−Trp(D
    もしくはL)あるいはXaaがデス−Xaaである場合、Xaaはピログルタメー
    トであってもよく;XaaはArg、Lys、オルニチン、ホモ−Lys、ホモ
    アルギニン、ノル−Lys、N−メチル−Lys、N,N'−ジメチル−Lys、
    N,N',N''−トリメチル−Lys、いずれかの合成塩基性アミノ酸、Ser、
    Thr、g−Ser、g−Thr、Ala、(Leu(DもしくはL)、Ile
    およびValのごとき)直線もしくは分岐した飽和炭化水素鎖を持つ脂肪族アミ
    ノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体、His、Glu、Gln、Gl
    a、Asp、Asnまたはいずれかの合成酸性アミノ酸;XaaはGlu、Gl
    a、Gln、Asp、Asn、いずれかの合成酸性アミノ酸、Lys、Arg、
    オルニチン、ホモ−Lys、ホモアルギニン、ノル−Lys、N−メチル−Ly
    s、N,N'−ジメチル−Lys、N,N',N''−トリメチル−Lys、いずれか
    の合成塩基性アミノ酸、Ala、(Leu(DもしくはL)、IleおよびVa
    lのごとき)直線もしくは分岐した飽和炭化水素鎖を持つ脂肪族アミノ酸、また
    は該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体、Ser、Thr、Pro、Hyp、g−S
    er、g−Thr、g−Hypまたはいずれかの合成ヒドロキシル化アミノ酸;
    XaaはLys、Arg、オルニチン、ホモ−Lys、ホモアルギニン、ノル−
    Lys、N−メチル−Lys、N,N'−ジメチル−Lys、N,N',N''−トリ
    メチル−Lys、いずれかの合成塩基性アミノ酸、Tyr、メタ−Tyr、オル
    ト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−Tyr、ジ−ハロ−Tyr、O−スル
    ホ−Tyr、O−ホスホ−Tyr、ニトロ−Tyr、(Leu(DもしくはL)
    、IleおよびValのごとき)直線もしくは分岐した飽和炭化水素鎖を持つ脂
    肪族アミノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体、Glu、Gla、Gl
    n、Asp、Asn、いずれかの合成酸性アミノ酸、ProまたはHyp;Xaa
    はTrp(DもしくはL)、ネオ−Trp、ハロ−Trp(DもしくはL)、
    Gly、Tyr、メタ−Tyr、オルト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−
    Tyr、ジ−ハロ−Tyr、O−スルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyr、ニトロ
    −Tyr、Glu、Gla、Gln、Asp、Asn、いずれかの合成酸性アミ
    ノ酸;XaaはGlu、Gla、Gln、Asp、Asn、いずれかの合成酸性
    アミノ酸、Met、ノルロイシン(Nle)、Ala、(Leu(DもしくはL
    )、IleおよびValのごとき)直線もしくは分岐した飽和炭化水素鎖を持つ
    脂肪族アミノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体、Tyr、メタ−Ty
    r、オルト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−Tyr、ジ−ハロ−Tyr、
    O−スルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyr、ニトロ−Tyr、Lys、Arg、
    オルニチン、ホモ−Lys、ホモアルギニン、ノル−Lys、N−メチル−Ly
    s、N,N'−ジメチル−Lys、N,N',N''−トリメチル−Lysまたはいず
    れかの合成塩基性アミノ酸;XaaはLeu、Phe、Tyr、メタ−Tyr、
    オルト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−Tyr、ジ−ハロ−Tyr、O−
    スルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyr、ニトロ−Tyr、Trp(DもしくはL
    )、 ネオ−Trp、ハロ−Trp(DもしくはL)またはいずれかの合成芳香
    族アミノ酸;XaaはPro、Hyp、Gly、(Leu(DもしくはL)、I
    leおよびValのごとき)直線もしくは分岐した飽和炭化水素鎖を持つ脂肪族
    アミノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体;Xaa10はThr、Ser
    、g−Thr、g−Ser、Ala、(Leu(DもしくはL)、Ileおよび
    Valのごとき)直線もしくは分岐した飽和炭化水素鎖を持つ脂肪族アミノ酸、
    または該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体、Phe、Tyr、メタ−Tyr、オル
    ト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−Tyr、ジ−ハロ−Tyr、O−スル
    ホ−Tyr、O−ホスホ−Tyr、ニトロ−Tyr、Trp(DもしくはL)、
    ネオ−Trp、ハロ−Trp(DもしくはL)またはいずれかの合成芳香族ア
    ミノ酸;Xaa11はPro、Hyp、Ser、Thr、g−Hyp、g−Ser
    、g−Thrまたはいずれかのヒドロキシル化アミノ酸;Xaa12は(Leu(
    DもしくはL)、IleおよびValのごとき)直線もしくは分岐した飽和炭化
    水素鎖を持つ脂肪族アミノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体、Phe
    、Tyr、メタ−Tyr、オルト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−Tyr
    、ジ−ハロ−Tyr、O−スルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyr、ニトロ−Ty
    r、Lys、Arg、オルニチン、ホモ−Lys、ホモアルギニン、ノル−Ly
    s、N−メチル−Lys、N,N'−ジメチル−Lys、N,N',N''−トリメチ
    ル−Lysまたはいずれかの合成塩基性アミノ酸;Xaa13はPro、Hyp、
    (Leu(DもしくはL)、IleおよびValのごとき)直線もしくは分岐し
    た飽和炭化水素鎖を持つ脂肪族アミノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然誘導
    体、Lys、Arg、オルニチン、ホモ−Lys、ホモアルギニン、ノル−Ly
    s、N−メチル−Lys、N,N'−ジメチル−Lys、N,N',N''−トリメチ
    ル−Lysまたはいずれかの合成塩基性アミノ酸;Xaa14はGly、His、
    Lys、Arg、オルニチン、ホモ−Lys、ホモアルギニン、ノル−Lys、
    N−メチル−Lys、N,N'−ジメチル−Lys、N,N',N''−トリメチル−
    Lysまたはいずれかの合成塩基性アミノ酸;Xaa15はデス−Xaa15、Ser
    、Thr、g−Ser、g−Thr、Val、Asn、Phe、Tyr、メタ−
    Tyr、オルト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−Tyr、ジ−ハロ−Ty
    r、O−スルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyr、ニトロ−Tyr、Trp(Dも
    しくはL)、 ネオ−Trp、ハロ−Trp(DもしくはL)またはいずれかの
    合成芳香族アミノ酸;Xaa16はMet、Nle、Leu、Phe、Tyr、メ
    タ−Tyr、オルト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−Tyr、ジ−ハロ−
    Tyr、O−スルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyr、ニトロ−Tyr、Arg、
    Lys、オルニチン、ホモ−Lys、ホモアルギニン、ノル−Lys、N−メチ
    ル−Lys、N,N'−ジメチル−Lys、N,N',N''−トリメチル−Lysま
    たはいずれかの合成塩基性アミノ酸;Xaa17はPro、Hyp、Ser、Th
    r、g−Hyp、g−Ser、g−Thr、いずれかのヒドロキシル化アミノ酸
    、Ala、Glu、Gla、Gln、Asp、Asn、いずれかの合成酸性アミ
    ノ酸、HisまたはGly;Xaa18はGly、AsnまたはGln;Xaa19
    Leu、Trp(DもしくはL)、 ネオ−Trpまたはハロ−Trp(Dもし
    くはL);Xaa20はデス−Xaa20、LeuまたはTrp(DもしくはL)、
    ネオ−Trpまたはハロ−Trp(DもしくはL);Xaa21はデス−Xaa21
    たは(Leu(DもしくはL)、IleおよびValのごとき)直線もしくは分
    岐した飽和炭化水素鎖を持つ脂肪族アミノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然
    誘導体;Xaa22はデス−Xaa22、Gly、Met、Nle、Phe、Tyr、
    メタ−Tyr、オルト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−Tyr、ジ−ハロ
    −Tyr、O−スルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyr、ニトロ−Tyr、Trp
    (DもしくはL)、 ネオ−Trp、ハロ−Trp(DもしくはL)またはいず
    れかの合成芳香族アミノ酸;Xaa23はデス−Xaa23、Pro、Hyp、Ala
    、(Leu(DもしくはL)、IleおよびValのごとき)直線もしくは分岐
    した飽和炭化水素鎖を持つ脂肪族アミノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然誘
    導体、Phe、Tyr、メタ−Tyr、オルト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−
    ハロ−Tyr、ジ−ハロ−Tyr、O−スルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyr、
    ニトロ−Tyr、Trp(DもしくはL)、ネオ−Trp、ハロ−Trp(Dも
    しくはL)またはいずれかの合成芳香族アミノ酸;Xaa24は(Leu(Dもし
    くはL)、IleおよびValのごとき)直線もしくは分岐した飽和炭化水素鎖
    を持つ脂肪族アミノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体、Phe、Ty
    r、メタ−Tyr、オルト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−Tyr、ジ−
    ハロ−Tyr、O−スルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyr、ニトロ−Tyr、T
    rp(DもしくはL)、 ネオ−Trp、ハロ−Trp(DもしくはL)または
    いずれかの合成芳香族アミノ酸;Xaa25はAla、(Leu(DもしくはL)
    、IleおよびValのごとき)直線もしくは分岐した飽和炭化水素鎖を持つ脂
    肪族アミノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体、Tyr、メタ−Tyr
    、オルト−Tyr、ノル−Tyr、モノ−ハロ−Tyr、ジ−ハロ−Tyr、O
    −スルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyrまたはニトロ−Tyr;Xaa26は(L
    eu(DもしくはL)、IleおよびValのごとき)直線もしくは分岐した飽
    和炭化水素鎖を持つ脂肪族アミノ酸、または該脂肪族アミノ酸の非天然誘導体;
    Xaa27はデス−Xaa27、Asp、Glu、Gla、Pro、Hyp、Ser、
    Thr、g−Hyp、g−Ser、g−Serまたはいずれかの合成ヒドロキシ
    ル化アミノ酸;Xaa28はデス−Xaa28、Glu、Gla、Gln、Asp、A
    sn、いずれかの合成酸性アミノ酸、Lys、Arg、オルニチン、ホモ−Ly
    s、ホモアルギニン、ノル−Lys、N−メチル−Lys、N,N'−ジメチル−
    Lys、N,N',N''−トリメチル−Lys、いずれかの合成塩基性アミノ酸、
    Ile、Ser、Thr、g−Serまたはg−Thr;Xaa29はデス−Xaa 、Pro、Hyp、Tyr、メタ−Tyr、オルト−Tyr、ノル−Tyr、
    モノ−ハロ−Tyr、ジ−ハロ−Tyr、O−スルホ−Tyr、O−ホスホ−T
    yrまたはニトロ−Tyr;Xaa30はデス−Xaa30またはPhe、但し、該μ
    O−コノペプチドはMrVIA/Bでない]を有する実質的に純粋なμO−コノ
    ペプチド。
  16. 【請求項16】 Ala-Cys-Arg-Gln-Xaa-Xaa-Xaa-Phe-Cys-Leu-Val-Xa
    a-Ile-Ile-Gly-Xaa-Ile-Xaa-Cys-Cys-Ala-Gly-Leu-Ile-Cys-Gly-Xaa-Ph
    e-Val-Cys-Leu(配列番号:3); Xaa-Thr-Cys-Leu-Xaa-Gln-Asp-Xaa-Phe-Cys-Ile-Ile-Xaa-Leu-Ile-Gl
    y-Thr-Leu-Xaa-Cys-Cys-Ser-Gly-Leu-Ile-Cys-Gly-Phe-Phe-Val-Cys-Val-Xaa
    -Xaa-Xaa-Phe(配列番号:4); Asp-Cys-Xaa-Ala-Asp-Gly-Ala-Phe-Cys-Gly-Ile-Xaa-Ile-Vla-Xaa-Asn-
    Xaa-Met-Cys-Cys-Ser-Asn-Leu-Cys-Ile-Phe-Ala-Cys-Val-Xaa-Xaa-Xaa
    (配列番号:5); Asp-Cys-His-Xaa-Arg-Xaa-Asp-Xaa-Cys-Xaa-Ala-Ser-Ile-Leu-Gly-Va
    l-Ile-Xaa-Cys-Cys-Xaa-Gly-Leu-Ile-Cys-Phe-Ile-Ala-Phe-Cys-Ile(配列
    番号:6); Asp-Cys-Gln-Xaa-Xaa-Xaa-Xaa-Phe-Cys-Ile-Val-Xaa-Ile-Leu-Gly-
    Phe-Val-Xaa-Cys-Cys-Xaa-Gly-Leu-Ile-Cys-Gly-Xaa-Phe-Val-Cys-Val-As
    p-Ile(配列番号:7); Xaa-Thr-Cys-Val-Ser-Xaa-Asn-Val-Phe-Cys-Gly-Val-Xaa-Leu-Val-Gly-
    Thr-Xaa-Leu-Cys-Cys-Ser-Gly-Leu-Val-Cys-Leu-Val-Val-Cys-Ile(配列番号
    :8); Cys-Arg-Xaa-Arg-Gly-Met-Phe-Cys-Gly-Phe-Xaa-Xaa-Xaa-Gly-Xaa-
    Xaa-Cys-Cys-Asn-Gly-Xaa-Cys-Phe-Phe-Val-Cys-Ile(配列番号:9); Arg-Xaa-Cys-Ala-Leu-Asp-Gly-Xaa-Leu-Cys-Ile-Ile-Xaa-Val-Ile-Gly-
    Ser-Ile-Phe-Cys-Cys-His-Gly-Ile-Cys-Met-Ile-Xaa-Cys-Val(配列番号:1
    0); Asp-Cys-Arg-Xaa-Val-Gly-Gln-Xaa-Cys-Gly-Ile-Xaa-Xaa-Xaa-His-
    Asn-Xaa-Arg-Cys-Cys-Ser-Gln-Leu-Cys-Ala-Ile-Ile-Cys-Val-Ser(配列番号
    :11);および Gly-Cys-Leu-Asp-Xaa-Gly-Xaa-Phe-Cys-Gly-Thr-Xaa-Phe-Leu-Gly-Ala-
    Xaa-Cys-Cys-Gly-Gly-Ile-Cys-Leu-Ile-Val-Cys-Ile- Xaa-Thr(配列番号:
    12) [式中、XaaはLys、N−メチル−Lys、N,N−ジメチル−Lysまたは
    N,N,N−トリメチル−Lys;XaaはTyr、モノ−ハロ−Tyr、ジ−ハ
    ロ−Tyr、O−スルホ−Tyr、O−ホスホ−Tyrまたはニトロ−Tyr;
    XaaはGluまたはガンマ−カルボキシ−Glu(Gla);XaaはProま
    たはヒドロキシ−Pro;XaaはTrpまたはハロ−Trp;およびC末端は
    カルボキシルまたはアミド基を含む]よりなる群から選択される請求項15記載
    の実質的に純粋なμO−コノペプチド。
  17. 【請求項17】 請求項15記載のμO−コノペプチドまたはその医薬上許
    容される塩または溶媒和物と医薬上許容される担体とを含む医薬組成物。
  18. 【請求項18】 請求項16記載のμO−コノペプチドまたはその医薬上許
    容される塩または溶媒和物と医薬上許容される担体とを含む医薬組成物。
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